JP6555881B2 - 画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体 - Google Patents

画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体 Download PDF

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Description

光学系による画像の劣化を補正する画像処理装置に関する。
光学系により撮影された被写体は、撮像光学系で発生する回折や収差等の影響により、1点から発生した光が1点に収束することができなくなるため微小な広がりを持つこととなる。このような微小な広がりを持った分布をPSF(点像強度分布関数)と呼ぶ。このような光学系の影響により、撮影画像にはPSFが畳み込まれて形成されることになり、画像がぼけて解像度が劣化する。
近年、撮影画像を電子データとして保持することが一般的になり、画像処理を利用して光学系による画像の劣化を補正する方法(画像回復処理)が提案されている。このような画像の劣化状態は、画面内の位置に応じて異なる。
そこで特許文献1には、レンズ特性により画像劣化が画面内位置で異なる場合にも、各位置の劣化状態に応じて最適に回復処理を行うとともに、演算量を低減させる画像処理方法が開示されている。非特許文献1には、所謂Lucy−Richardson法を用いた繰り返し演算による画像回復方法が開示されている。
特開2013―25473号公報
OSA VOLUME 62, NUMBER 1 JANUARY 1972 Bayesian−Based Iterative Method of Image Restoration
しかしながら、特許文献1には、画像回復処理を行う際に、各位置に応じて適切な繰り返し演算回数を設定することや、その具体的な実行方法については記載されていない。
繰り返し演算による画像回復処理を実行する場合、繰り返し演算回数が適切に設定されない場合、演算コストが大きくなってしまう。また、画像回復の強弱に関しても、主に繰り返し演算回数が支配的な要素である。例えば繰り返し演算回数が不足すると、回復の程度が不足する。逆に、繰り返し演算回数が多すぎると、回復の程度が過剰になり、リンギングなどの弊害の発生につながる。従って、画像の位置や領域の像劣化特性に応じて適切な繰り返し演算回数を設定する必要がある。
このとき、回復処理対象となる画像が巨大である場合や、画像上の劣化特性が位置または領域ごとに異なる場合、更新前後の画像のRMSを比較しても適切に繰り返し処理を打ち切ることができない。特に、従来の方法では、種々のレンズと撮像素子との組み合わせが可能なレンズ交換式のデジタルカメラにおいて、撮影された画像内の位置に応じた(シフトバリアントな)劣化特性を良好に回復することはできない。
そこで本発明は、画像内の位置に応じた画像の劣化を良好に回復可能な画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体を提供する。
本発明の一側面としての画像処理装置は、画像を取得する画像取得手段と、前記画像の撮影条件情報を取得する条件取得手段と、光学系に関する点像強度分布を取得するPSF取得手段と、前記画像中の複数の領域のそれぞれに対応する前記点像強度分布に基づいて、該複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定する回数設定手段と、前記複数の領域のそれぞれに対して、前記点像強度分布を用いて前記繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、前記画像の回復処理を行う画像回復手段をし、前記PSF取得手段は、前記撮影条件情報に基づいて前記点像強度分布を取得する。
本発明の他の側面としての撮像装置は、光学系を介して形成された光学像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、前記画像信号から生成された画像を取得する画像取得手段と、前記画像の撮影条件情報を取得する条件取得手段と、光学系に関する点像強度分布を取得するPSF取得手段と、記画像中の複数の領域のそれぞれに対応する前記点像強度分布に基づいて、該複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定する回数設定手段と、前記複数の領域のそれぞれに対して、前記点像強度分布を用いて前記繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、前記画像の回復処理を行う画像回復手段をし、前記PSF取得手段は、前記撮影条件情報に基づいて前記点像強度分布を取得する。
本発明の他の側面としての画像処理方法は、画像処理装置で実行される画像処理方法であって、画像を取得するステップと、前記画像の撮影条件情報を取得するステップと、光学系に関する点像強度分布を取得するステップと、前記画像中の複数の領域のそれぞれに対応する前記点像強度分布に基づいて、該複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定するステップと、前記複数の領域のそれぞれに対して、前記点像強度分布を用いて前記繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、前記画像の回復処理を行うステップを有し、前記点像強度分布を取得するステップは、前記撮影条件情報に基づいて前記点像強度分布を取得する。
本発明の他の側面としての画像処理プログラムは、画像を取得するステップと、前記画像の撮影条件情報を取得するステップと、光学系に関する点像強度分布を取得するステップと、前記画像中の複数の領域のそれぞれに対応する前記点像強度分布に基づいて、該複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定するステップと、前記複数の領域のそれぞれに対して、前記点像強度分布を用いて前記繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、前記画像の回復処理を行うステップをコンピュータに実行させるように構成されており、前記点像強度分布を取得するステップは、前記撮影条件情報に基づいて前記点像強度分布を取得する
本発明の他の側面としての記憶媒体は、前記プログラムを記憶している。
本発明の他の目的及び特徴は、以下の実施例において説明される。
本発明によれば、画像内の位置に応じた画像の劣化を良好に回復可能な画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
実施例1における画像処理方法のフローチャートである。 実施例2におけるシフトバリアントな劣化特性を補正する画像処理方法の説明図である。 実施例2における繰り返し演算回数の説明図である。 実施例3における画像処理システムの構成図である。 実施例4における画像処理装置のブロック図である。 実施例5における撮像装置のブロック図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
まず、本実施形態における画像処理方法(画像回復処理)の概略について説明する。実空間(x,y)上で、光学系による劣化を受ける前の画像をf(x,y)、PSF(点像強度分布関数)をh(x,y)、劣化した画像をg(x,y)とすると、これらは以下の式(1)のように表される。
g(x,y)=∫∫f(X,Y)*h(x−X,y−Y)dXdY… (1)
ここで、Lucy−Richardson法(LR法)による画像回復処理は、実空間において以下の式(2)のように表される。
式(2)において、fは更新後の画像(更新画像)、fn−1は更新前の画像である。hは光学系の劣化特性であり、例えばPSFである。また、gは劣化した画像(撮影画像)である。
LR法を用いた画像回復処理は、画像fn−1を逐次更新し、例えば所定の評価基準に基づいて更新処理を打ち切り、画像fを出力することにより行われる。このときの評価基準は、例えば、画像fと画像fn−1との二乗平均平方根(RMS:root mean square)の値である。ここで、LR法を開始する際(初期値)として、f=gなどと設定して画像回復処理を開始すればよい。
デジタルカメラで撮影した画像に対して、前述の画像回復処理を適用するには、種々の工夫が必要である。まず、一般的なデジタルカメラで撮影された画像は、画像の各位置に応じて互いに異なる劣化特性を有する。また、画像の周辺部においては、撮像光学系の収差が大きく、画像が非対称に劣化していることが多い。これは、画像の位置または領域において補正すべき像劣化の量が異なることを意味し、それぞれの領域において適切な処理が必要となる。加えて、レンズ交換式カメラのように、撮像光学系と撮像素子との組み合わせが無数にある環境を想定すると、単純に式(2)を適用するだけでは、良好な結果を得ることができない。
そこで、以下の各実施例において、光学系と撮像素子との任意の組み合わせにおける画像の劣化を良好に回復するための構成および方法について説明する。
まず、図1を参照して、本発明の実施例1における画像処理方法について説明する。図1は、本実施例における画像処理方法のフローチャートである。図1の各ステップは、画像処理装置の各部により実行される。
まずステップS101において、本実施例の画像処理装置は、画像回復処理の対象となる画像(撮影画像)を取得する。続いてステップS102において、画像処理装置は、ステップS101にて取得された画像に対して画像回復処理を開始するため、撮影条件(撮影条件情報)を取得する。本実施例において、画像処理装置は、ステップS101にて取得された画像に付随する、例えばExif情報などから撮影条件を取得するか、または、撮影条件を直接取得する。本実施例において、撮影条件は、光学系(撮像光学系)の撮影条件として、撮影時のレンズを特定するためのレンズ識別番号(レンズID)と、撮影時の焦点距離、F値、および、被写体距離とを含む。画像処理装置は、レンズIDと、焦点距離、F値、および、被写体距離との組み合わせからなる撮影条件により、光学系の光学伝達関数を特定することができる。
また撮影条件として、撮像素子の画素ピッチ、カラーフィルタの配列、および、光学ローパスフィルタに関する情報など、撮影時の状況を示す情報を含む場合もある。ここで、光学系の光学伝達関数は、折り返し信号が発生しない程度のサンプリングピッチで離散化されたデータである。光学伝達関数は、例えばレンズ(光学系)の設計データなどからコンピュータ上のシミュレーションで算出することが好ましいが、画素ピッチの小さい撮像素子を用いて測定してもよい。このときの画素ピッチは、前述のように折り返し信号が発生しない程度の画素ピッチであることが好ましい。コンピュータシミュレーションで光学系の光学伝達関数を生成する際には、想定する光源の分光特性や撮像素子のカラーフィルタの分光特性を用いて波長ごとに算出される光学伝達関数を、R、G、Bの各色に対応させて生成することが好ましい。
光学系の光学伝達関数は、前述の焦点距離、F値、および、被写体距離が決定した場合に、撮像素子上の位置と主にR、G、Bのカラーフィルタの分光特性との組み合わせの数だけ必要となる。すなわち、撮影条件ごとに複数の光学伝達関数が必要である。例えば、撮像素子上の代表点100点とR、G、Bの3色のカラーフィルタとの組み合わせの数は300となる。従って、前述の光学系の光学伝達関数の特定は、このような300点を特定することを意味する。
続いて、ステップS103において、画像処理装置は、ステップS102にて取得した撮影条件に基づいて、光学系の光学伝達関数を取得する。このとき、使用される撮像素子のサイズに応じて、光学伝達関数の取得範囲を変更することが好ましい。光学伝達関数の取得範囲は、例えば、光学系に応じて決定される範囲と、撮像素子が光学像を取得可能な範囲との比率に基づいて決定される。ここで、光学系に応じて決定される範囲とは、例えば設計時に収差補正が行われている範囲である。
続いて、ステップS104において、画像処理装置は、ステップS103にて取得した光学伝達関数を修正する。取得した光学系の光学伝達関数は、そのままでは画像回復処理には適用できない。本実施例の画像処理装置は、種々の撮像素子に関し、各撮像素子の帯域や画素の形状などの特性(周波数特性)に応じて光学系の光学伝達関数を修正する。撮像素子の特性に応じて光学系の光学伝達関数を修正するには、以下のような特性を考慮する。
まず、撮像素子の特性として、撮像素子のサイズ、画素ピッチ、カラーフィルタの配列などに関する情報がある。撮像素子のサイズは、光学空中像を切り出すイメージサークルを指定する情報である。画素ピッチは、光学伝達関数の折り返し信号に関する情報である。また、前述の情報以外にも、光学ローパスフィルタに関する特性を考慮してもよい。ここで、光学ローパスフィルタに関する特性とは、光学ローパスフィルタの有無、それによる光学伝達関数が受ける特性に関する情報である。これは、例えば、光学ローパスフィルタによる点像強度分布の分離幅、分離方向、および、分離方法などである。また、単板センサの場合、R、G、B画素の配列情報を、ベイヤー配列のサンプリング間隔における折り返し信号についての情報として使用することができる。また、ベイヤー配列の撮像素子の場合、R、G、Bについてそれぞれのサンプリングピッチが異なる場合があり、また、特殊な配置を有する場合もある。このため、これらの情報について考慮することもできる。これらの情報は、ステップS102にて撮影条件(撮影条件情報)として取得可能である。
ステップS104にて撮像素子の特性に応じて修正された光学伝達関数は、以下の式(3)のようなモデルで表される。
式(3)において、H(u,v)は撮像素子の特性に応じて修正された光学伝達関数である。また、H(u,v)は光学系の光学伝達関数、OLPF(u,v)は光学ローパスフィルタの周波数特性、PIX(u,v)は撮像素子の画素形状による周波数特性である。[ ]は撮像素子の帯域内の周波数特性の取得を示している。
続いてステップS105において、画像処理装置は、ステップS104にて修正された複数の光学伝達関数に対して、それぞれ周波数変換を行い実空間上のデータに変換することにより、撮像素子の特性を含む点像強度分布(PSF)を生成する。そしてステップS106において、画像処理装置は、ステップS105にて生成されたPSFに基づいて、画像回復処理の繰り返し回数(繰り返し演算回数)を決定する。繰り返し演算回数は、画像上の位置または領域ごとに決定される。このとき画像処理装置は、例えば撮像素子の画素位置に基づいて、画像を複数の領域に分割する。
続いてステップS107において、画像処理装置は、ステップS105にて生成されたPSF、および、式(2)を用いて、画像回復処理を行い、そして回復画像の現像処理を行う。式(2)に関しては、種々の正則化を含めた変形をしてもよい。なお本実施例の画像処理方法は、好ましくは、ソフトウエアまたはハードウエア上で動作するプログラムとして提供される。
次に、図2および図3を参照して、本発明の実施例2について説明する。図2は、シフトバリアントな劣化特性を補正する画像処理方法の説明図であり、撮像素子の特性に応じて異なるPSFを用いた画像回復処理の一例を示している。
本実施例は、PSFの特性が画像中の位置ごとに大きく変化する場合について、良好な結果が得られる画像処理方法を説明する。PSFが像高などの画像中の位置ごとに大きく変化する場合、画像中の位置ごとに適切な(すなわち正確な)PSFを用いて画像処理を行うことが理想的である。しかし、撮像素子の全画素数の正確なPSFをデータとしてメモリに保持することは現実的ではない。そこで本実施例においては、画像中の所定の各位置において、各位置に対応する光学系の光学伝達関数を、撮像素子の特性に応じて修正する。そして、修正後の光学伝達関数を、周波数変換によりPSFに変換して利用する。
本実施例では、図2(a)に示されるように、画像のR、G、Bの縦、横のデータ数をそれぞれV、Hとする。R、G、Bをベイヤーとして処理する場合、V、Hがそれぞれ互いに異なる数でもよい。画像の縦横にはそれぞれ、M、N点のPSFを対応付け、それぞれの配置間隔をA、Bとし、(M−1)×(N−1)個の複数の長方形領域を考える。ここでは、計算上、A=V/(M−1)、B=H/(N−1)であることが好ましい。このような場合、処理対象の着目画素(i,j)ごとに、i/A、j/Bの整数除算を行うことにより、条件分岐などの処理を用いることなく、複数の長方形領域の何番目に属するかを直ちに算出可能であるためである。
従って、m=i/A、n=j/Bより、PSF[m,n]、PSF[m,n+1]、PSF[m+1,n]、PSF[m+1,n+1]の4つのPSFが選択される。ここで、選択された4つのPSFの格子点位置を頂点とする長方形領域(縦の長さA、横の長さB)を、領域<m,n>と表すこととする。
図2(b)は、図2(a)中の領域<m,n>を示している。領域<m,n>における繰り返し演算回数(繰り返し回数)は、格子点位置に対応するPSF[m,n]、PSF[m,n+1]、PSF[m+1,n]、PSF[m+1,n+1]の4つのPSFカーネルに基づいて算出される。PSFカーネル内のX、Y座標は、図2(b)に示されるとおりである。
本実施例では、一例として、4つのPSFカーネルの最大値に基づいて、繰り返し回数を算出する方法について説明する。まず、図2(b)に示されるような格子点位置に対応する4つのPSFカーネルを取得する。そして、4つのPSFカーネルの最大値を求め、以下の式(4)のように定義されるd<m,n>を取得する。
式(4)において、maxX,Y[]は、XY空間内での最大値を示す。
続いて、式(4)で定義されるd<m,n>を用いて、領域<m,n>における繰り返し回数IterNum<m,n>を、以下の式(5)で表されるように決定する。
式(5)において、round[]は、整数への丸め関数であり、[]内の値の小数点以下を四捨五入する関数である。Vは、基準の繰り返し回数を決定するパラメータであり、例えばユーザにより入力される。このように本実施例では、ユーザが一つのパラメータV(基準の繰り返し回数)を決定することにより、領域ごとの繰り返し演算回数(繰り返し回数IterNum<m,n>)が自動的に設定される。
図3は、繰り返し演算回数の説明図である。図3(a)、(b)は、V=5、V=10のそれぞれの場合において、d<m,n>に対するIterNum<m,n>の特性を示している。d<m,n>に対するIterNum<m,n>の変化は緩やかであり、d<m,n>に関する隣接領域において、大きな繰り返し回数の差は発生しない。このため、回復不足、過剰な回復、および、回復画像上の不自然な弊害の発生はそれぞれ回避される。
このような手法で設定された領域ごとの繰り返し回数IterNum<m,n>を用いて、図2(a)に示される領域<m、n>内の着目画素(i,j)に対する画像回復処理を実行する。着目画素(i,j)に対応するPSFijは、PSF[m,n]、PSF[m,n+1]、PSF[m+1,n]、PSF[m+1,n+1]の4つのPSFであり、以下のように算出することができる。
本実施例では、それぞれのPSFに対する重み付けW(重み係数)を、以下のように決定する。
W(m,n)=(A−a)*(B−b)/(A*B)
W(m,n+1)=(A−a)*b/(A*B)
W(m+1,n)=a*(B−b)/(A*B)
W(m+1,n+1)=a*b/(A*B)
ここで、a=mod(i,A)、b=mod(j,B)である。また、mod(x,y)はxのyによる剰余である。以上より、以下の式(6)が得られる。

このため本実施例では、式(2)を、式(6)に基づいて、以下の式(7)のように用いる。
式(7)による処理を、それぞれの画像のR、G、Bごとに実行し、また、領域<m,n>ごとに繰り返し回数IterNum<m,n>だけ繰り返し演算(繰り返し処理)を実行することで、最終的な画像を得る。
隣接する領域<m,n>において、繰り返し回数IterNum<m,n>の値が大きく異なる場合、隣接する領域の境界にブロックノイズなどが発生する可能性がある。このため、予め、隣接する領域間での繰り返し回数IterNum<m,n>の差を制限しておくことも有効である。また、PSFの分散値などを算出して考慮に入れてもよい。また本実施例では、式(6)を、小さいMとNで高精度に行うため、予めそれぞれのPSFの重心位置を一致させる処理を施しておくことが好ましい。また、重心位置だけでなく、最大値を一致させてもよく、また、それらの両方を評価する評価値を満たすようにPSFの補正を行ってもよい。好ましくは、画像処理装置は、点像強度分布の最大値が大きいほど繰り返し回数を少なくするように設定する。
次に、図4を参照して、本発明の実施例3における画像処理システム(画像処理装置)について説明する。図4は、本実施例における画像処理システム400の構成図である。画像処理システム400は、画像処理装置401(情報処理装置としてのハードウエア)、表示装置402(モニタ)、および、入力装置403(キーボードなどの入力手段)を備えて構成される。本実施例は、実施例1、2の画像処理方法を画像処理システム400(パソコンのソフトウエア)上で動作させる場合について説明する。
まず、実施例1、2の画像処理方法を画像処理装置401において動作させるため、画像処理方法を実行するソフトウエア(画像処理プログラム)を画像処理装置401(パソコン)にインストールする。ソフトウエアは、CD−ROMやDVD−ROMなどのメディア404(記憶媒体)からインストールすることができる。または、ソフトウエアを、ネットワーク(インターネット)を通じてダウンロードしてインストールしてもよい。また画像処理装置401には、光学系(撮像光学系)の複数の光学伝達関数(光学伝達関数データ)が格納されている。ここで、画像処理装置401に格納される複数の光学伝達関数は、例えば、光学系の種々の撮影条件(撮影条件情報)ごとの光学伝達関数の全てである。光学伝達関数に関しても、メディア404やネットワークを通じてダウンロードすることにより、画像処理装置401に格納される。本実施例において、ソフトウエア(画像処理プログラム)、光学伝達関数情報、および、撮影条件情報などの各データは、画像処理装置401内のハードディスクなどの記憶部に記憶される。また画像処理装置401は、少なくとも一部のデータを、外部のサーバからネットワークを通じて取得するように構成してもよい。
画像処理装置401は、インストールされたソフトウエアを起動し、撮影画像に対して画像回復処理を行う。ソフトウエア上では、画像回復処理の強度を決定する繰り返し回数や、画像のうちの所定の領域(画像回復処理の対象領域)にのみ画像回復処理を適用するなど、種々の設定(パラメータの設定)が可能である。このようなパラメータは、ユーザが表示装置402上で回復処理後の画像を確認しつつ変更可能であることが好ましい。
次に、図5を参照して、本発明の実施例4における画像処理装置について説明する。図5は、本実施例における画像処理装置500のブロック図である。画像処理装置500は、撮影画像取得部501、撮影条件取得部502、光学伝達関数記憶部503、光学伝達関数取得部504、光学伝達関数修正部505、周波数変換部506、繰り返し回数設定部507、および、画像回復部508を有する。
撮影画像取得部501(画像取得手段)は、撮影条件に関する情報(撮影条件情報)が付加された画像(撮影画像)を取得する(図1のステップS101)。撮影条件取得部502(条件取得手段)は、光学系(撮像光学系)に関する情報および撮像素子に関する情報を、撮影条件として取得する(図1のステップS102)。光学系に関する情報とは、焦点距離、F値、および、被写体距離などに関する情報であるが、これに限定されるものではなく、光学系のイメージサークル径などに関する情報を含む場合がある。光学系のイメージサークル径とは、光学系の設計時に収差補正上予め定められた、単位円の半径または直径である。撮像素子に関する情報とは、撮像素子のサイズ(像高)、撮像素子の画素ピッチ、画素の形状や画素のサイズなどに関する情報である。また本実施例において、撮像素子に光学ローパスフィルタなどの種々の素子(光学部材)が装着されている場合がある。この場合、種々の素子の特性に関する情報を、撮像素子に関する情報に含めることができる。
光学伝達関数記憶部503(記憶手段)は、光学系の光学伝達関数(光学伝達関数データ)を予め記憶している。光学伝達関数取得部504(関数取得手段)は、撮影条件取得部502で取得した光学系に関する情報に基づいて、光学伝達関数記憶部503に記憶された光学伝達関数情報から複数の光学伝達関数を取得する(図1のステップS103)。光学伝達関数修正部505(関数修正手段)は、光学系に関する情報に基づいて取得された複数の光学伝達関数に対して、撮像素子に関する情報に基づく修正を加える(図1のステップS104)。この修正は、光学ローパスフィルタや画素の特性を付与することや、撮像素子の画素ピッチに合わせた周波数帯域までの光学伝達関数への変換処理を含む。
周波数変換部506(PSF取得手段)は、光学伝達関数修正部505により修正された複数の光学伝達関数の全てをフーリエ逆変換し、光学系の特性および撮像素子の特性に応じた点像強度分布(PSF)を生成する(図1のステップS105)。繰り返し回数設定部507(回数設定手段)は、周波数変換部506により生成された点像強度分布に基づいて、その点像強度分布が対応する領域ごとに繰り返し回数を設定する(図1のステップS106)。すなわち繰り返し回数設定部507は、画像中の複数の領域のそれぞれに対応する点像強度分布(ボケの程度)に基づいて、複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定する。
画像回復部508(画像回復手段)は、撮影画像取得部501で取得した画像および周波数変換部506で生成した点像強度分布を用いて、点像強度分布が対応する領域ごとの繰り返し回数に基づいて、画像回復処理を実行する(図1のステップS107)。すなわち画像回復部508は、複数の領域のそれぞれに対して、点像強度分布を用いて繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、画像の回復処理を行う。
なお、撮影画像取得部501は、画像(撮影画像)を取得するが、撮影画像には撮影条件情報が付加されていない場合がある。このため本実施例において、画像処理装置500は、撮影画像と撮影条件とを別々に取得するように構成してもよい。このとき撮影条件取得部502は、撮影画像とは別に(例えば、図6に示される撮像装置600の撮像光学系制御部606または状態検知部607を介して)、撮影条件情報を取得することができる。
次に、図6を参照して、本発明の実施例5における撮像装置の概略構成について説明する。図6は、本実施例における撮像装置600のブロック図である。撮像装置600は、前述の各実施例の画像処理方法を実行可能な画像処理部604(画像処理装置)を備えている。
撮像装置600において、被写体(不図示)は、絞り601a(または遮光部材)およびフォーカスレンズ601bを含む撮像光学系601(光学系)を介して撮像素子602に結像する。本実施例において、撮像光学系601は、撮像素子602を有する撮像装置本体に着脱可能な交換レンズ(レンズ装置)である。ただし本実施例は、これに限定されるものではなく、撮像装置本体と撮像光学系601とが一体的に構成された撮像装置にも適用可能である。
絞り値(F値)は、絞り601aまたは遮光部材により決定される。撮像素子602は、撮像光学系601を介して形成された被写体像(光学像)を光電変換して画像信号(撮影画像データ)を出力する。撮像素子602から出力された電気信号は、A/D変換器603に出力される。A/D変換器603は、撮像素子602から入力された電気信号(アナログ信号)をデジタル信号に変換し、デジタル信号(撮影画像)を画像処理部604に出力する。なお、撮像素子602およびA/D変換器603により、撮像光学系601を介して形成された光学像(被写体像)を光電変換して撮影画像を出力する撮像手段が構成される。
画像処理部604は、A/D変換器603から出力されたデジタル信号(撮像素子602から出力された画像信号から生成された画像)に対して、状態検知部607および記憶部608の各情報を用いて所定の画像処理を行う。特に、本実施例の画像処理部604は、撮影画像の画像回復処理を行い、補正画像(回復画像)を出力する。画像処理部604は、撮影画像取得部501、撮影条件取得部502、光学伝達関数記憶部503、光学伝達関数取得部504、光学伝達関数修正部505、周波数変換部506、繰り返し回数設定部507、および、画像回復部508と同様の機能の各部を含む。
記憶部608(記憶手段)は、撮影条件(撮影条件情報)ごと(撮影時の焦点距離、F値、撮影距離、および、像高の組み合わせごと)に、撮像光学系601の光学伝達関数(光学伝達関数データ)を記憶する。記憶部608は、図4に示される光学伝達関数記憶部503と同様の機能を含む。撮影条件は、例えば、撮像光学系制御部606または状態検知部607により取得される。本実施例において、画像処理部604および記憶部608により画像処理装置が構成される。ただし本実施例において、光学伝達関数記憶部を、画像処理部604の外部に設けられた記憶部608に代えて、画像処理部604の内部に含めてもよい。
画像処理部604は、取得した撮影条件に対応する光学系の光学伝達関数を取得し、撮像素子に関する情報を用いて光学系の光学伝達関数を修正する。そして画像処理部604(周波数変換部)は、修正された光学伝達関数に対してフーリエ逆変換を行い、撮像光学系および撮像素子の特性に応じた点像強度分布を生成する。画像処理部604(繰り返し回数設定部)は、生成された点像強度分布に基づいて、その点像強度分布が対応する領域ごとに繰り返し回数を設定する。そして画像処理部604(画像回復部)は、記憶部608から画像データを読み出し、光学系および撮像素子の特性に応じた点像強度分布を用いて、領域ごとに設定された繰り返し回数だけ繰り返し処理を行い、画像回復処理を行う。画像回復処理の際には、画像のうちの所定の領域(画像回復処理の対象領域)にのみ画像回復処理を適用するなど、種々の設定(パラメータの設定)が可能である。このようなパラメータは、ユーザが表示部605上で回復処理後の画像を確認しつつ変更可能であることが好ましい。
画像処理部604で処理された出力画像(回復画像)は、画像記録媒体609に所定のフォーマットで記録される。表示部605には、本実施例における画像処理後の画像に表示用の所定の処理を行った画像が表示される。また表示部605は、高速表示のために簡易的な処理を行った画像を表示してもよい。また表示部605は、ユーザが画像回復モードまたは通常撮影モードを選択するためのGUIを表示する。表示部605のGUIを介して、ユーザにより画像回復モードが選択されると、システムコントローラ610は、実施例1、2の画像処理方法を実行するように画像処理部604を制御する。
システムコントローラ610は、CPUやMPUなどにより構成され、撮像装置600の全体の制御を司る。より具体的には、システムコントローラ610は、画像処理部604、表示部605、撮像光学系制御部606、状態検知部607、および、画像記録媒体609の各部を制御する。撮像光学系制御部606は、撮像光学系601の動作を制御する。状態検知部607は、撮像光学系制御部606の情報から撮像光学系601の状態を検知する。なお撮像装置600は、前述の画像処理方法を実現するソフトウエア(画像処理プログラム)を、ネットワークまたは記憶媒体を介してシステムコントローラ610に供給し、システムコントローラ610がそのプログラムを読み出して実行することもできる。
このように各実施例において、画像処理装置は、回数設定手段(繰り返し回数設定部507)および画像回復手段(画像回復部508)を有する。回数設定手段は、画像中の複数の領域のそれぞれに対応する点像強度分布に基づいて、複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定する。画像回復手段は、複数の領域のそれぞれに対して、点像強度分布を用いて繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、画像の回復処理を行う。
好ましくは、画像処理装置は、画像(撮影画像)を取得する画像取得手段(撮影画像取得部501)、および、光学系に関する点像強度分布を取得するPSF取得手段(周波数変換部506)を更に有する。より好ましくは、PSF取得手段は、撮像素子602の画素位置に応じて異なる点像強度分布を取得する。また好ましくは、画像処理装置は、画像の撮影条件情報を取得する条件取得手段(撮影条件取得部502)を更に有する。そしてPSF取得手段は、撮影条件情報に基づいて点像強度分布を取得する。より好ましくは、PSF取得手段は、撮像素子の画素位置に基づいて、画像を複数の領域に分割する。
好ましくは、画像回復手段は、PSF取得手段により取得された複数の点像強度分布の中から、撮像素子の着目画素に対応する複数の点像強度分布を特定し、着目画素ごとに画像の回復処理を行う。より好ましくは、画像回復手段は、着目画素に対応する複数の点像強度分布に適用する重み情報(重み係数)を決定し、重み情報に基づいて、着目画素ごとに画像の回復処理を行う。
好ましくは、画像処理装置は、光学系に関する光学伝達関数を取得する関数取得手段(光学伝達関数取得部504)、および、撮像素子に関する情報に基づいて光学伝達関数を修正する関数修正手段(光学伝達関数修正部505)を更に有する。そしてPSF取得手段は、関数修正手段で修正された光学伝達関数から点像強度分布を生成する。
好ましくは、回数設定手段は、点像強度分布の最大値に基づいて繰り返し回数を設定する。より好ましくは、回数設定手段は、点像強度分布の最大値が大きいほど繰り返し回数を少なくする。また好ましくは、回数設定手段は、複数の領域のそれぞれに複数の点像強度分布を対応付け、複数の点像強度分布に基づいて複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定する。
好ましくは、画像回復手段は、画像(撮影画像)および点像強度分布を用いて第1の更新画像を生成する。そして画像回復手段は、画像、第Nの更新画像、および、点像強度分布を用いて第(N+1)の更新画像を生成する処理(Nは自然数)を繰り返し実行する。例えば、前述のLR法を用いて画像の回復処理が行われる。
各実施例によれば、画像内の位置に応じた画像の劣化を良好に回復可能な画像処理装置、撮像装置、画像処理方法、画像処理プログラム、および、記憶媒体を提供することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
500 画像処理装置
507 繰り返し回数設定部(回数設定手段)
508 画像回復部(画像回復手段)

Claims (14)

  1. 画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像の撮影条件情報を取得する条件取得手段と、
    光学系に関する点像強度分布を取得するPSF取得手段と、
    前記画像中の複数の領域のそれぞれに対応する前記点像強度分布に基づいて、該複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定する回数設定手段と、
    前記複数の領域のそれぞれに対して、前記点像強度分布を用いて前記繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、前記画像の回復処理を行う画像回復手段を有し、
    前記PSF取得手段は、前記撮影条件情報に基づいて前記点像強度分布を取得することを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記PSF取得手段は、撮像素子の画素位置に応じて異なる前記点像強度分布を取得することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記PSF取得手段は、撮像素子の画素位置に基づいて、前記画像を前記複数の領域に分割することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像回復手段は、
    前記PSF取得手段により取得された複数の点像強度分布の中から、撮像素子の着目画素に対応する複数の点像強度分布を特定し、
    前記着目画素ごとに前記画像の回復処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像回復手段は、
    前記着目画素に対応する前記複数の点像強度分布に適用する重み情報を決定し、
    前記重み情報に基づいて、前記着目画素ごとに前記画像の回復処理を行うことを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記光学系に関する光学伝達関数を取得する関数取得手段と、
    撮像素子に関する情報に基づいて前記光学伝達関数を修正する関数修正手段を更に有し、
    前記PSF取得手段は、前記関数修正手段で修正された前記光学伝達関数から前記点像強度分布を生成することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 前記回数設定手段は、前記点像強度分布の最大値に基づいて前記繰り返し回数を設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  8. 前記回数設定手段は、前記点像強度分布の前記最大値が大きいほど前記繰り返し回数を少なくすることを特徴とする請求項7に記載の画像処理装置。
  9. 前記回数設定手段は、前記複数の領域のそれぞれに複数の点像強度分布を対応付け、該複数の点像強度分布に基づいて該複数の領域のそれぞれに対する前記繰り返し回数を設定することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  10. 前記画像回復手段は、
    前記画像および前記点像強度分布を用いて第1の更新画像を生成し、
    前記画像、第Nの更新画像、および、前記点像強度分布を用いて第(N+1)の更新画像を生成する処理(Nは自然数)を繰り返し実行すること特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  11. 光学系を介して形成された光学像を光電変換して画像信号を出力する撮像素子と、
    前記画像信号から生成された画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像の撮影条件情報を取得する条件取得手段と、
    光学系に関する点像強度分布を取得するPSF取得手段と、
    前記画像中の複数の領域のそれぞれに対応する前記点像強度分布に基づいて、該複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定する回数設定手段と、
    前記複数の領域のそれぞれに対して、前記点像強度分布を用いて前記繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、前記画像の回復処理を行う画像回復手段を有し、
    前記PSF取得手段は、前記撮影条件情報に基づいて前記点像強度分布を取得することを特徴とする撮像装置。
  12. 画像処理装置で実行される画像処理方法であって、
    画像を取得するステップと、
    前記画像の撮影条件情報を取得するステップと、
    光学系に関する点像強度分布を取得するステップと、
    前記画像中の複数の領域のそれぞれに対応する前記点像強度分布に基づいて、該複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定するステップと、
    前記複数の領域のそれぞれに対して、前記点像強度分布を用いて前記繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、前記画像の回復処理を行うステップを有し、
    前記点像強度分布を取得するステップは、前記撮影条件情報に基づいて前記点像強度分布を取得することを特徴とする画像処理方法。
  13. 画像を取得するステップと、
    前記画像の撮影条件情報を取得するステップと、
    光学系に関する点像強度分布を取得するステップと、
    前記画像中の複数の領域のそれぞれに対応する前記点像強度分布に基づいて、該複数の領域のそれぞれに対する繰り返し回数を設定するステップと、
    前記複数の領域のそれぞれに対して、前記点像強度分布を用いて前記繰り返し回数だけ繰り返し処理を行うことにより、前記画像の回復処理を行うステップをコンピュータに実行させるように構成されており、
    前記点像強度分布を取得するステップは、前記撮影条件情報に基づいて前記点像強度分布を取得することを特徴とする画像処理プログラム。
  14. 請求項13に記載の画像処理プログラムを記憶していることを特徴とする記憶媒体。
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