JP6555797B2 - 椅子用荷重支持部材及び椅子 - Google Patents

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本発明は、椅子用荷重支持部材及び椅子に関するものである。
例えば、特許文献1及び特許文献2に示すように、利用者の快適性を向上させるために、着脱可能なクッション部材を設ける場合がある。特許文献1及び特許文献2においては、このようなクッション部材は、背面側に設けられた突起部を背板に設けられた貫通孔に挿入し、上記突起部を留具等によって固定することによって取り付けられている。
特許第4491124号公報 特許第5384807号公報
しかしながら、上述の留具等は、着座した利用者によって容易に取り外すことができる機構となっている。このため、利用者が椅子の利用中に無意識に留具等を弄り、留具等が外れる可能性がある。このような場合には、意図せずにクッション部材が背板から脱落することになり、再び利用者がクッション部材を取り付ける作業を行う必要が生じる。さらに、留具等を紛失し、クッション部材の取付が困難となる可能性もある。
なお、このような問題は、着脱可能なクッション部材を備える背凭れに限定されるものではない。例えば、椅子の座が着脱可能なクッション部材を備え、このクッション部材が同様の上記留具等によって固定されている場合には、同様の問題が生じることになる。また、着脱可能とされる部材はクッション部材であるとは限られず、着脱可能なカバー部材を取り付ける場合もありえる。
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、板状の第1部材に対して着脱可能な第2部材を備える椅子用荷重支持部材あるいは椅子において、意図せずに第2部材が第1部材から脱落したり、留具等を紛失したりすることを防止することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
第1の発明は、被係合部を有する板状の第1部材と、上記被係合部に係合させる係合部を有すると共に上記第1部材に重ねて配置される板状の第2部材とを備える椅子用荷重支持部材であって、上記被係合部として、上記第1部材の一端側に設けられる第1被係合部と、上記第1部材の他端側に設けられる第2被係合部とを備え、上記係合部として、上記第1被係合部に係合させる第1係合部と、弾性変形部材が弾性変形された状態にて上記第2被係合部に対して着脱可能とされかつ上記弾性変形部材が復元することにより上記第2被係合部に係合される第2係合部とを備えるという構成を採用する。
本発明によれば、弾性変形部材が弾性変形しているときにのみ第2係合部が第2被係合部に対して着脱可能とされる。このため、弾性変形部材が復元している場合には、第2係合部を第2被係合部から脱離させることができず、第2部材を第1部材から取り外すことができない。このような本発明によれば、留具等を用いることなく第1部材に対して第2部材を着脱させることができ、利用者が無意識等で留具等を弄ることを防止することができる。このため、意図せずに第2部材が第1部材から脱落したり、留具等を紛失したりすることを防止することが可能となる。
また、本発明によれば、弾性変形部材を弾性変形させることによって第2係合部を第2被係合部に対して着脱可能とされており、弾性変形部材を弾性変形させるのみで、第2部材を第1部材に対して取り付けることが可能となる。このため、第2部材を第1部材に対して容易に取り付けることが可能となる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記第1被係合部が、上記第1部材の本体部を貫通して設けられる貫通孔からなると共に複数設けられ、上記第1係合部が、上記貫通孔に挿入される突出部からなると共に上記第1被係合部に合わせて複数設けられているという構成を採用する。
本発明によれば、第1被係合部が貫通孔からなり、第1係合部が当該貫通孔に対して挿入される突出部からなるため、容易に第1係合部を第1被係合部に係合させることが可能となる。また、第1被係合部と第1係合部とが複数設けられることから、例えば何らかの原因によって1つの第1係合部が意図せずに第1被係合部から脱離しても、他の第1係合部が第1被係合部に係合しているため、第2部材が第1部材から脱落することを防止することができる。したがって、本発明によれば、意図せずに第2部材が第1部材から脱落することをより確実に防止することができる。
第3の発明は、上記第2の発明において、上記貫通孔が上記第1部材の上記一端側と上記他端側と結ぶ方向に長い長孔とされており、上記突出部が、上記貫通孔の長手方向の長さよりも長いストッパ部と、上記ストッパ部と上記第2部材の本体部との間に設けられると共に上記貫通孔の長手方向の長さよりも短い根元部とを有するという構成を採用する。
本発明によれば、第1係合部である突出部が、根元部の先にストッパ部が設けられた形状とされている。このため、突出部を第1被係合部である長孔に差し込んだ後には、ストッパ部によって突出部が長孔から容易に抜け出すことを防止することができる。なお、突出部を長孔に対して出し入れする場合には、突出部を斜めにすることにより、容易に行うことができる。
第4の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記第2被係合部が上記第1部材の縁部であり、上記第2係合部が、上記弾性変形部材からなると共に上記第1部材の縁部に係合される爪部からなるという構成を採用する。
本発明によれば、爪部を開くように第2係合部を弾性変形させることにより、容易に第2被係合部に第2係合部を着脱することが可能となる。また、弾性変形させた爪部を復元させることにより、爪部を強固に第1部材の縁部に係合させることが可能となる。また、第2係合部が弾性変形部材としての機能を有している。このため、別部材として弾性変形部材を設ける必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができる。
第5の発明は、上記第1〜第3いずれかの発明において、上記第2被係合部が、上記第1部材の本体部を貫通して設けられる貫通孔からなると共に複数設けられ、上記第2係合部が、上記貫通孔に挿入される突出部からなると共に上記第2被係合部に合わせて複数設けられ、上記第2部材の本体部が上記弾性変形部材とされているという構成を採用する。
本発明によれば、第2被係合部が貫通孔からなり、第2係合部が当該貫通孔に対して挿入される突出部からなるため、容易に第2係合部を第2被係合部に係合させることが可能となる。また、第2被係合部と第2係合部とが複数設けられることから、例えば何らかの原因によって1つの第2係合部が意図せずに第2被係合部から脱離しても、他の第2係合部が第2被係合部に係合しているため、第2部材が第1部材から脱落することを防止することができる。したがって、本発明によれば、意図せずに第2部材が第1部材から脱落することをより確実に防止することができる。さらに、第2部材の本体部が弾性変形部材としての機能を有している。このため、別部材として弾性変形部材を設ける必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができる。
第6の発明は、座及び背凭れを有する椅子であって、上記座及び背凭れの少なくともいずれかが上記第1〜第5いずれかの発明である椅子用荷重支持部材からなるという構成を採用する。
本発明によれば、座及び背凭れの少なくともいずれかが、上述の椅子用荷重支持部材からなる。このため、座及び背凭れにおいて、意図せずに第2部材が第1部材から脱落したり、留具等を紛失したりすることを防止することが可能となる。
本発明によれば、板状の第1部材に対して着脱可能な第2部材を備える椅子用荷重支持部材あるいは椅子において、意図せずに第2部材が第1部材から脱落したり、留具等を紛失したりすることを防止することが可能となる。
本発明の一実施形態における椅子の正面図である。 本発明の一実施形態における椅子の背凭れの一部を分解した正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図1の矢印B方向から見た部分斜視図である。 本発明の一実施形態における椅子が備えるクッション部材を背面側からの斜視図である。 本発明の一実施形態における椅子が備えるクッション部材の上側係合部の側面図である。 本発明の一実施形態における椅子の変形例が備えるクッション部材を背面側からの斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る椅子用荷重支持部材及び椅子の一実施形態について説明する。なお、以下の図面において、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。また、以下の説明における前後上下左右の方向は、着座者から見た方向を示している。
図1は、本実施形態の椅子1の正面図である。図1に示すように、本実施形態の椅子1は、支持構造体2と、座3と、ヒンジ4と、肘掛5と、背凭れ6とを備えている。
支持構造体2は、左右一対の脚体2aと、脚体2a同士を連結する前フレーム2bとを一体的に備えている。このような支持構造体2は、金属材料からなる管状の材料を成型することによって形成されている。
脚体2aは、前方に配設された前脚2a1と、後方に配設された後脚2a2と、前脚2a1と後脚2a2とを連結する上部連結杆2a3と、キャスタ2a4とを備えている。前脚2a1は、上端が下端よりも椅子1の内側に配置されるように僅かに傾斜して上下方向に延設されており、上端が前フレーム2bに一体的に接続されている。後脚2a2は、前脚2a1の後方かつ外側に配置されており、上端が下端よりも椅子1の内側に配置されるように僅かに傾斜して上下方向に延設されている。この後脚2a2の上端部は、上部連結杆2a3よりも上方に突出されている。上部連結杆2a3は、座3の下方にて前脚2a1と後脚2a2とを接続するように前後方向に延設されている。このような上部連結杆2a3は、例えば溶接やロウ付けによって前脚2a1及び後脚2a2と一体的に接続されている。キャスタ2a4は、前脚2a1の下端と後脚2a2の下端との各々に設けられており、本実施形態においては図1に示すように合計で4つ設けられている。これらのキャスタ2a4は、椅子1の全体を前後左右に移動可能とする。
前フレーム2bは、左右一対の脚体2aが備える前脚2a1の上端同士を連結するように水平に延設されており、両端が下方に湾曲して前脚2a1と接続されている。この前フレーム2bは、例えば溶接やロウ付けによって前脚2a1と一体的に接続されている。この前フレーム2bは、ヒンジ4を中心として回動可能とされた座3のストッパとして機能すると共に、座3を下方から支持する。
座3は、着座者を下方から支持する部位であり、後端側部の各々にヒンジ4が連結されている。このような座3は、ヒンジ4により、後端を中心として前端が上下動するように回動可能に支持されている。ヒンジ4は、左右一対の脚体2aの後脚2a2に対して各々設けられており、座3を左右方向挟むように合計で2つ設けられている。これらのヒンジ4は、上述のように座3を回動可能に支持する。肘掛5は、左右一対の脚体2aの後脚2a2の上端部に対して各々固定されており、前後方向に延設されて座3の上方にて支持されている。このような肘掛5は、椅子1の左右両側に設けられており、着座者の腕等を載置可能とされている。
背凭れ6は、左右一対の脚体2aの各後脚2a2の上端部によって支持されており、着座者を後方から支持する。本実施形態の椅子1において、この背凭れ6は、本発明の荷重支持部材に相当する。以下のこの背凭れ6については、図2〜図6を参照してより詳しく説明する。
図2は、背凭れ6の一部を分解した状態における本実施形態の椅子1の正面図である。また、図3は、図1のA−A線断面図である。また、図4は、図1の矢印B方向から見た部分斜視図である。また、図5は、背凭れ6が備えるクッション部材8を背面側から見た斜視図である。また、図6は、クッション部材8が備える上側係合部30の側面図である。
図2〜図4に示すように、本実施形態の椅子1において、背凭れ6は、背板7(第1部材)と、クッション部材8(第2部材)とを備えている。背板7は、着座者の背中に沿うように中央部が後方に向けて膨出するように湾曲した板状の部材である。この背板7は、着座者を後方から支え、着座者からの荷重を受けることが可能な剛性を有する樹脂等によって形成されている。この背板7の左右両端部には、図2及び図4に示すように、下方から後脚2a2の先端部を挿入可能な差込部7aが設けられている。背板7は、これらの差込部7aに後脚2a2の先端部が差し込まれることによって、支持構造体2に固定されている。
また、図2に示すように、背板7には、直線状あるいは湾曲状の長孔7b(貫通孔)が多数形成されている。背板7の上端部には、相対的に長さが長い長孔7bと、相対的に長さが短い長孔7bとが左右方向に交互に配列されている。これらの背板7の上端部に設けられた長孔7bのうち、相対的に長さの短い長孔7bは、クッション部材8が備える後述の上側係合部30が差し込まれて係合される被係合部として機能する。このような被係合部として機能する短い長孔7bは、本発明の第1被係合部に相当し、以下、上側被係合部20と称する。このように、本実施形態の椅子1においては、背板7の上端(一端)側に、背板7を貫通する上側被係合部20が複数設けられている。
また、図3及び図4に示すように、背板7の下端側の縁部は二股に分岐されており、その前側が、クッション部材8が備える後述の下側係合部31が係合される被係合部とされている。このような被係合部として機能する縁部は、本発明の第2被係合部に相当し、以下、下側被係合部21と称する。このように、本実施形態の椅子1においては、背板7の下端(他端)側に、下側被係合部21が設けられている。
クッション部材8は、図3に示すように、最も後側に配置される背側プレート8aと、背側プレート8aの正面側に配置されるクッション材8bと、クッション材8bを覆うと共に縁部が背側プレート8aに固定されるカバー8cとが積層されて形成されている。
また、背側プレート8aは、図3及び図5に示すように、背面側に上側係合部30と 下側係合部31とを備えている。上側係合部30は、背板7に設けられた上側被係合部20に係合される部位であり、背側プレート8aの本体から後方に突出して設けられている。この上側係合部30は、貫通孔である上側被係合部20に挿入される突出部からなり、上側被係合部20に合わせて複数設けられている。なお、上側係合部30の長さ及び角度は、係合される上側被係合部20に合わせられており、図5に示すように、背側プレート8aの左右両端に近づくに連れて短くかつ鉛直方向に対する傾斜角度が大きくされている。このような上側係合部30は、背板7に設けられた上側被係合部20に係合させる部位であり、本発明の第1係合部に相当する。
各上側係合部30は、図6に示すように、背板7に設けられた上側被係合部20の上下方向の長さよりも長いストッパ部30aと、ストッパ部30aと背側プレート8aの本体部(第2部材の本体部)との間に設けられると共に上側被係合部20の長手方向の長さよりも短い根元部30bとが一体化された形状を有している。このような上側係合部30は、ストッパ部30aが根元部30bよりも長いため、ストッパ部30aの上端30a1が根元部30bの上端30b1よりも上方に位置し、ストッパ部30aの下端30a2が根元部30bの下端30b2よりも下方に位置している。つまり、上側係合部30は、根元部30bも上端30a1と下端30a2とが上下に突出した形状を有している。
このような上側係合部30は、クッション部材8を背板7に取り付ける場合に、ストッパ部30aの上端30a1が上側被係合部20に差し込まれ、根元部30bの上端30b1を上側被係合部20の上端に当てた状態で上側係合部30が回動するようにクッション部材8が動かされ、ストッパ部30aの下端30a2が上側被係合部20に差し込まれることで上側被係合部20に係合される。このとき、クッション部材8の自重によって上側被係合部20の下端に根元部30bの下端30b2が当接する。この状態では、ストッパ部30aの上端30a1及び下端30a2が背板7に引っ掛かる、上側係合部30が上側被係合部20から抜け出ることが防止される。
下側係合部31は、作業者によって強く力を加えることにより弾性変形する爪部からなり、背側プレート8aの下端に2つ設けられている。各下側係合部31は、背側プレート8aの下縁に沿って延設され、クッション部材8の左右両側に設けられている。これらの下側係合部31は、図3の仮想線に示すように、爪部が開くように弾性変形された状態において背板7の下側被係合部21へ着脱可能とされ、復元することによって背板7の下側被係合部21へ係合される。すなわち、このような下側係合部31は、弾性変形部材かなり、自らが弾性変形された状態にて、背板7の下側被係合部21へ着脱可能とされ、復元することによって背板7の下側被係合部21へ係合される。
また、図5に示すように、各下側係合部31の片側端部には、爪部からなる下側係合部31を開くときの作業性を向上させるため、把持部31aが設けられている。この把持部31aを摘まむことによって、作業者が容易に爪部からなる下側係合部31を爪部が開くように弾性変形させることができる。
このようなクッション部材8は、下側係合部31を弾性変形させて爪部を開かせることによって、背板7に対して着脱可能とされている。例えば、取り外された状態のクッション部材8を背板7に取り付ける場合には、まず上側係合部30を上側被係合部20に差し込む。その後、図3の仮想線に示すように、下側係合部31を弾性変形させて爪部を開き、下側係合部31を下側被係合部21に装着し、下側係合部31を復元させることによって下側被係合部21に係合させる。これによって、クッション部材8が背板7に取り付けられる。
また、取り付けられた状態のクッション部材8を背板7から取り外す場合には、まず下側係合部31を弾性変形させて爪部を開かせることによって、下側係合部31を下側被係合部21から脱離させ、その後、上側係合部30を上側被係合部20から抜き出す。これによって、クッション部材8が背板7から取り外される。
以上のような本実施形態の椅子1においては、上側被係合部20に係合させる上側係合部30と、弾性変形された状態にて下側被係合部21に対して着脱可能とされかつ復元することにより下側被係合部21に係合される下側係合部31とを備える。このような本実施形態の椅子1によれば、下側係合部31が弾性変形しているときにのみ下側係合部31が下側被係合部21に対して着脱可能とされる。このため、下側係合部31が復元している場合には、下側係合部31を下側被係合部21から脱離させることができず、クッション部材8を背板7から取り外すことができない。このような本実施形態の椅子1によれば、留具等を用いることなく背板7に対してクッション部材8を着脱させることができ、利用者が無意識等で留具等を弄ることを防止することができる。このため、意図せずにクッション部材8が背板7から脱落したり、留具等を紛失したりすることを防止することが可能となる。
また、本実施形態の椅子1によれば、下側係合部31を弾性変形させることによって下側被係合部21に対して着脱可能とされており、下側係合部31を弾性変形させるのみで、クッション部材8を背板7に対して取り付けることが可能となる。このため、クッション部材8を背板7に対して容易に取り付けることが可能となる。
また、本実施形態の椅子1においては、上側被係合部20が、背板7の本体部を貫通して設けられる貫通孔からなると共に複数設けられ、上側係合部30が、貫通孔に挿入される突出部からなると共に上側被係合部20に合わせて複数設けられている。このため、上側係合部30を上側被係合部20に差し込む作業のみで、容易に上側係合部30を上側被係合部20に係合させることが可能となる。また、上側被係合部20と上側係合部30とが複数設けられることから、例えば何らかの原因によって1つの上側係合部30が意図せずに上側被係合部20から脱離しても、他の上側係合部30が上側被係合部20に係合しているため、クッション部材8が背板7から脱落することを防止することができる。したがって、本実施形態の椅子1によれば、意図せずにクッション部材8が背板7から脱落することをより確実に防止することができる。
また、本実施形態の椅子1においては、上側被係合部20が背板7の一端側と他端側と結ぶ方向に長い長孔とされており、上側係合部30が、上側被係合部20の長手方向の長さよりも長いストッパ部30aと、ストッパ部30aとクッション部材8の本体部との間に設けられると共に上側被係合部20の長手方向の長さよりも短い根元部30bとを有している。このため、上側係合部30を上側被係合部20に差し込んだ後には、ストッパ部30aによって上側係合部30が上側被係合部20から容易に抜け出すことを防止することができる。
また、本実施形態の椅子1においては、下側被係合部21が背板7の縁部であり、下側係合部31が、弾性変形部材からなると共に背板7の縁部に係合される爪部からなる。このため、爪部を開くように下側係合部31を弾性変形させることにより、容易に下側被係合部21に下側係合部31を着脱することが可能となる。また、弾性変形させた爪部を復元させることにより、爪部を強固に背板7の縁部に係合させることが可能となる。また、下側係合部31が弾性変形部材としての機能を有している。このため、別部材として弾性変形部材を設ける必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されないことは言うまでもない。上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の趣旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態においては、弾性変形部材からなる下側係合部31を備える構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図7に示すように、上側係合部30と同一形状とされた下側係合部32を複数設けるようにしても良い。このような場合、背板7に設けられた複数の長孔7bのうち、下側に配列される相対的に長さの短い長孔7bが本発明の第2被係合部として機能され、下側係合部32が本発明の第2係合部として機能され、下側係合部32が上記長孔7bに嵌合されることになる。このような下側係合部32を長孔7bに係合させる場合には、クッション部材8自体を撓ませるように弾性変形させれば良い。つまり、当該構成を採用する場合には、クッション部材8の本体部が本発明の弾性変形部材として機能する。
このような図7に示す構成においては、第2被係合部が貫通孔である長孔7bからなり、第2係合部が長孔7bに対して挿入される突出部である下側係合部32からなる。このため、下側係合部32を長孔7bに差し込むことによって容易に第2係合部を第2被係合部に係合させることが可能となる。また、長孔7bと下側係合部32とが複数設けられることから、例えば何らかの原因によって1つの下側係合部32が意図せずに長孔7bから脱離しても、他の下側係合部32が長孔7bに係合しているため、クッション部材8が背板7から脱落することを防止することができる。したがって、当該構成においても、意図せずにクッション部材8が背板7から脱落することをより確実に防止することができる。さらに、クッション部材8の本体部が弾性変形部材としての機能を有している。このため、別部材として弾性変形部材を設ける必要がなくなり、部品点数の削減を図ることができる。
また、上記実施形態においては、本発明の椅子用荷重支持部材を背凭れ6として備える椅子1について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば座3を本発明の椅子用荷重支持部材とすることも可能である。このような場合には、当然に背板7が座プレート等となり、クッション部材8が座3に適した形状とされる。
また、上記実施形態においては、背側プレート8aの下縁に沿って延在する下側係合部31を2つ備える構成について説明した。しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、背側プレート8aの下縁における中央部に単一の下側係合部31を設けることも可能である。また、上側係合部30を下側係合部31と同様の爪部からなる形状とし、背側プレート8aの上縁を上側被係合部として係合させるようにしても良い。
1……椅子、2……支持構造体、3……座、6……背凭れ(椅子用荷重支持部材)、7……背板(第1部材)、8……クッション部材(第2部材)、20……上側被係合部(第1被係合部)、21……下側被係合部(第2被係合部)、30……上側係合部(第1係合部)、30a……ストッパ部、30b……根元部、31……下側係合部(第2係合部)、32……下側係合部(第2係合部)

Claims (5)

  1. 被係合部を有する板状の第1部材と、前記被係合部に係合させる係合部を有すると共に前記第1部材に重ねて配置される板状の第2部材とを備える椅子用荷重支持部材であって、
    前記被係合部として、前記第1部材の一端側に設けられる第1被係合部と、前記第1部材の他端側に設けられる第2被係合部とを備え、
    前記係合部として、前記第1被係合部に係合させる第1係合部と、弾性変形部材が弾性変形された状態にて前記第2被係合部に対して着脱可能とされかつ前記弾性変形部材が復元することにより前記第2被係合部に係合される第2係合部とを備え、
    前記第2係合部に対して把持部が設けられており、
    前記第2被係合部が前記第1部材の縁部であり、
    前記第2係合部が、前記弾性変形部材からなると共に前記第1部材の縁部に係合される爪部からなる
    ことを特徴とする椅子用荷重支持部材。
  2. 前記第1被係合部は、前記第1部材の本体部を貫通して設けられる貫通孔からなると共に複数設けられ、
    前記第1係合部は、前記貫通孔に挿入される突出部からなると共に前記第1被係合部に合わせて複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1記載の椅子用荷重支持部材。
  3. 前記貫通孔が前記第1部材の前記一端側と前記他端側と結ぶ方向に長い長孔とされており、
    前記突出部は、
    前記貫通孔の長手方向の長さよりも長いストッパ部と、
    前記ストッパ部と前記第2部材の本体部との間に設けられると共に前記貫通孔の長手方向の長さよりも短い根元部と
    を有する
    ことを特徴とする請求項2記載の椅子用荷重支持部材。
  4. 座及び背凭れを有する椅子であって、
    前記座及び背凭れの少なくともいずれかが請求項1〜いずれかに記載の椅子用荷重支持部材からなることを特徴とする椅子。
  5. 被係合部を有する板状の第1部材と、前記被係合部に係合させる係合部を有すると共に前記第1部材に重ねて配置される板状の第2部材とを備える椅子用荷重支持部材であって、
    前記被係合部として、前記第1部材の一端側に設けられる第1被係合部と、前記第1部材の他端側に設けられる第2被係合部とを備え、
    前記係合部として、前記第1被係合部に係合させる第1係合部と、弾性変形部材が弾性変形された状態にて前記第2被係合部に対して着脱可能とされかつ前記弾性変形部材が復元することにより前記第2被係合部に係合される第2係合部とを備え、
    前記第1被係合部は、前記第1部材の本体部を貫通して設けられる貫通孔からなると共に複数設けられ、
    前記第1係合部は、前記貫通孔に挿入される突出部からなると共に前記第1被係合部に合わせて複数設けられ、
    前記貫通孔が前記第1部材の前記一端側と前記他端側と結ぶ方向に長い長孔とされており、
    前記突出部は、
    前記貫通孔の長手方向の長さよりも長いストッパ部と、
    前記ストッパ部と前記第2部材の本体部との間に設けられると共に前記貫通孔の長手方向の長さよりも短い根元部と
    を有する
    ことを特徴とする椅子用荷重支持部材。
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