JP2003054303A - 容器保持装置付き車両用シート - Google Patents

容器保持装置付き車両用シート

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JP2003054303A
JP2003054303A JP2001244240A JP2001244240A JP2003054303A JP 2003054303 A JP2003054303 A JP 2003054303A JP 2001244240 A JP2001244240 A JP 2001244240A JP 2001244240 A JP2001244240 A JP 2001244240A JP 2003054303 A JP2003054303 A JP 2003054303A
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    • B60N3/102Arrangements or adaptations of other passenger fittings, not otherwise provided for of receptacles for food or beverages, e.g. refrigerated storable or foldable in a non-use position

Abstract

(57)【要約】 【課題】 課題は、ベース部材の全体にわたってベース
部材がシートに固定されていなくとも、容器保持装置が
安定してシートに取り付けられた容器保持装置付き車両
用シートを提供することにある。 【解決手段】 車両用シートは、シート本体と、このシ
ート本体の側部に取り付けられたサイドカバー4と、カ
ップホルダ5とを備えている。サイドカバー4には、貫
通孔54が形成されている。カップホルダ5は、上部が
サイドカバー4に固定されるベース部材6と、ベース部
材6に対して上下に回転自在に支持された受け皿部材1
0とを備えている。ベース部材6には、貫通孔29が形
成されている。受け皿部材10は、ベース部材6に向け
て湾曲して突出する湾曲棒26を具備する。受け皿部材
10が起立した状態では、湾曲棒26が貫通孔29,5
4を挿通して、サイドカバー4に引っ掛かっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料水用の缶、ペ
ットボトル又はカップ等の容器を保持する容器保持装置
を具備する容器保持装置付き車両用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等の乗物の乗員室には、飲料
水用の缶などを保持するカップホルダと称される容器保
持装置が設けられている。容器保持装置は、上下に延在
するベース部材と、容器の底面を保持する受け皿部材と
を備えている。受け皿部材は、例えばヒンジを中心にし
て上下に回転自在となってベース部材の表面に連結され
ている。収納時、受け皿部材がベース部材に対してほぼ
平行となる。一方、使用時、乗員が受け皿部材を略水平
姿勢に展開すると、受け皿部材は、前記ベース部材に一
体的に設けられたストッパに当接して、略水平姿勢に維
持されるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な容器保持装置は、乗員が座るためのシートに取り付け
られる場合がある。容器保持装置をシートに取り付ける
場合、ベース部材の裏面をシートの取付箇所に当接させ
た状態で、ビス、ボルト或いはネジなどの止着材(又は
締結材)をベース部材の表面から裏面に貫通させて、更
にこの止着材をシートの取付箇所にねじ込んだり、或い
は締結したりする。しかしながら、ベース部材の表面に
は受け皿部材が連結しているため、ベース部材の表面全
体にわたって複数の止着材をねじ込んだり、或いは締結
したりすることは受け皿部材に邪魔されて困難である。
【0004】そのため、受け皿部材の連結されていない
箇所(即ち、受け皿部材に邪魔されない箇所)において
のみ、止着材をねじ込んだり、或いは締結したりするこ
とがある。しかしならが、この場合には、容器保持装置
が、安定してシートに取り付けられていない。
【0005】そこで、本発明が解決しようとする課題
は、ベース部材の全体にわたってベース部材がシートに
固定されていなくとも、容器保持装置が安定してシート
に取り付けられた容器保持装置付き車両用シートを提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決すべ
く、請求項1記載の発明に係る容器保持装置付き車両用
シートは、例えば図1〜図10に示すように、上下に延
在するベース部材(例えば、ベース部材6)と、上下に
回転可能となって前記ベース部材の表面における下部に
支持されるとともに起立姿勢から容器を載置可能となる
略水平な水平姿勢に回転可能な受け皿部材(例えば、受
け皿部材10)と、を有する容器保持装置(例えば、カ
ップホルダ5)と、乗員が着座するためのシート本体
(例えば、シート本体50)と、前記シート本体の側部
に取り付けられたサイド部材(例えば、サイドカバー
4)と、を具備しており、前記ベース部材の上部が前記
サイド部材の表面に固定されており、前記ベース部材の
表面から裏面に貫通する第一貫通孔(例えば、貫通孔2
9)が前記ベース部材の下部に設けられており、前記サ
イド部材の表面から裏面に貫通する第二貫通孔(例え
ば、貫通孔54)が前記サイド部材の下部に設けられて
おり、水平姿勢である前記受け皿部材から前記ベース部
材に向けて突出する棒体(湾曲棒26)が前記受け皿部
材に設けられており、前記受け皿部材が起立姿勢である
際に、前記棒体が前記第一貫通孔及び前記第二貫通孔を
挿通して前記サイド部材の裏面に引っ掛かることを特徴
とする。
【0007】請求項1記載の発明では、水平姿勢である
受け皿部材が起立姿勢へと回転すると、棒体が第一貫通
孔及び第二貫通孔を通過して、棒体がサイド部材の裏面
側に位置してサイド部材の下部に引っ掛かった状態とな
る。棒体は、ベース部材の下部に支持された受け皿部材
に設けられているから、棒体がサイド部材の下部に引っ
掛かることによってベース部材の下部はサイド部材に支
持されることになる。従って、受け皿部材が起立姿勢で
ある場合には、ベース部材の上部がサイド部材に固定さ
れているとともに、ベース部材の下部がサイド部材に支
持されている。そのため、容器保持装置が、サイド部材
の取り付けられたシート本体に対して、安定して取り付
けられた状態となっている。
【0008】また、受け皿部材が起立姿勢である際に、
乗員がベース部材を誤ってサイド部材から引き離す方向
に引張ってしまった場合、棒体がサイド部材の下部に引
っ掛かっているため、ベース部材にはその上部(即ち、
ベース部材とサイド部材とが固定されている箇所)を中
心にしたモーメントが作用せず、ベース部材及びサイド
部材の上部に荷重が集中しない。そのため、乗員が誤っ
てベース部材を引っ張った場合でも、ベース部材及びサ
イド部材の破損が抑えられる。一方、受け皿部材が水平
姿勢である際には、受け皿部材には容器が載置される。
受け皿部材がベース部材の下部に支持されているから、
容器の重みによってベース部材にはその上部を中心にし
たモーメントが作用する。しかしながら、このモーメン
トはベース部材の下部をサイド部材に押し付ける方向で
あるから、ベース部材の上部に荷重が集中しないととも
に、ベース部材はサイド部材にしっかりと固定される。
従って、容器保持装置が、サイド部材の取り付けられた
シート本体に対して、安定している。
【0009】請求項2記載の発明は、例えば図2に示す
ように、請求項1記載の容器保持装置付き車両用シート
であって、前記サイド部材の裏面には平坦な領域(例え
ば、領域4a)が設けられ、前記棒体の端部には(例え
ば、平坦面26a)が設けられ、前記受け皿部材が起立
姿勢である際に前記平坦面が前記平坦な領域に当接して
前記棒体が前記サイド部材の裏面に引っ掛かることを特
徴とする。
【0010】請求項2記載の発明では、サイド部材の裏
面に設けられた平坦な領域に、棒体の端部に設けられた
平坦面が当接するため、受け皿部材が起立姿勢である際
に棒体がサイド部材の裏面に安定して引っ掛かる。
【0011】請求項3記載の発明は、例えば図1又は図
2に示すように、請求項1又は2記載の容器保持装置付
き車両用シートであって、前記サイド部材には凹部(例
えば、凹部51)が形成されており、前記ベース部材が
前記凹部の底面に配置されて前記サイド部材に固定され
ており、前記受け皿部材が起立姿勢である際に、前記受
け皿部材が前記凹部内に配置され、前記受け皿部材の表
面が前記サイド部材の表面に対して面一となることを特
徴とする。
【0012】請求項3記載の発明では、サイド部材に形
成された凹部の底面にベース部材が固定されており、ベ
ース部材の下部に受け皿部材が回転可能に支持されてい
るため、水平姿勢である受け皿部材が起立姿勢へと回転
すると、ベース部材はサイド部材と受け皿部材の間に挟
まれて介在した状態となる。そして、受け皿部材が切り
姿勢である際には、受け皿部材が凹部内に配置されてい
るため、受け皿部材及びベース部材は凹部に収納された
状態となる。その上、受け皿部材の表面がサイド部材の
表面に対して面一となるから、受け皿部材が凹部内にす
っきり収納されて乗員の邪魔にならない。
【0013】請求項4記載の発明は、例えば図1に示す
ように、請求項1から3の何れかに記載の容器保持装置
付き車両用シートであって、前記サイド部材は前記シー
ト本体のシートボトム(例えば、シートボトム3)の側
部に取り付けられており、前記容器保持装置が前記シー
トボトムの側方に配置されていることを特徴としてい
る。
【0014】請求項4記載の発明では、ボトムシートの
側方に容器保持装置が配置されているため、受け皿部材
に載置されている容器は、ボトムシートに着座した乗員
の手の届く範囲にある。従って、使い勝手の良い容器保
持装置付き車両用シートが提供される。
【0015】請求項5記載の発明は、例えば図3に示す
ように、請求項1から4の何れかに記載の容器保持装置
付き車両用シートであって、前記第一貫通孔内において
第一係止部(例えば、係止片32)が前記ベース部材に
設けられており、前記棒体には第二係止部(例えば、係
止爪61)が設けられており、前記第二係止部が前記第
一係止部に係止することによって前記受け皿部材が水平
姿勢に維持され、前記第一係止部と前記第二係止部との
うちの少なくとも一方が可撓性を有しており、前記受け
皿部材が水平姿勢より下に回転する方向に回転可能とな
るように、前記第一係止部と前記第二係止部とのうちの
少なくとも一方が撓むことによって前記第一係止部と前
記第二係止部との係止が解除されることを特徴とする。
【0016】請求項5記載の発明では、受け皿部材が水
平姿勢にあるとき、第一係止部が第二係止部に係止し
て、受け皿部材が水平姿勢に維持されている。例えば乗
員の不注意などから、水平姿勢にある受け皿部材に対し
て下方に回転する方向に過大な荷重が作用した場合、第
一係止部又は第二係止部が可撓性を有するために第一係
止部又は第二係止部は撓む。これにより、第一係止部と
第二係止部との係止が解除されて、受け皿部材が更に下
方へ回転可能となる。従って、第一係止部及び第二係止
部に対して過大な剪断力が作用せず、第一係止部又は第
二係止部が損傷することはない。そのため、第一係止部
又は第二係止部の剛性を上げる必要が無く、更に剛性向
上のために第一係止部又は第二係止部の肉厚を厚くする
必要がないから容器保持装置の大型化が抑えられる。
【0017】請求項6記載の発明は、例えば図3に示す
ように、請求項1から5の何れかに記載の容器保持装置
付き車両用シートであって、前記受け皿部材が起立姿勢
から水平姿勢になるように前記受け皿部材を付勢する付
勢手段(例えば、巻きバネ35)が前記ベース部材に設
けられ、前記受け皿部材が前記起立姿勢に維持されるよ
うに前記受け皿部材に係止可能な起立時係止部(例え
ば、係止爪40)が、前記ベース部材に設けられている
ことを特徴とする。
【0018】請求項6記載の発明では、起立姿勢から水
平姿勢になるように受け皿部材を付勢手段が付勢してい
るため、通常時は、受け皿部材が水平姿勢を維持され
る。ここで、乗員などが付勢手段に抗して、水平姿勢に
ある受け皿部材を起立姿勢へと回転させると、起立係止
部が受け皿部材に係止することで、受け皿部材は起立姿
勢を維持される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る容器保持装
置付き車両用シートについて、図面を用いて具体的な態
様を説明する。ただし、発明の範囲を図示例に限定する
ものではない。
【0020】図1には、車両用シート1の側面図が示さ
れている。車両用シート1は、本発明に係る容器保持装
置付き車両用シートが適用されたものであり、車両の乗
員室内に配設されている。この車両用シート1は、シー
トボトム3とシートバック2とを具備するシート本体5
0を基本構成としている。シート本体50は、乗員が着
座するためのものであり、シート本体50に対して種々
の部材が取り付けられることで、車両用シート1が構成
される。
【0021】乗員がシート本体50に着座する場合、シ
ートボトム3にはこの乗員の臀部が載置される。シート
バック2は、シートボトム3の後部位置より上方に延び
て配置されており、乗員がシート本体50に着座する場
合このシートバック2に乗員の背中が支持される。
【0022】車両用シート1は、シートバック2及びシ
ートボトム3の側部に取り付けられたサイドカバー4
と、サイドカバー4に一体となって取り付けられたカッ
プホルダ(即ち、容器保持装置)5とを更に具備する。
サイドカバー4は、シートバック2の下部からシートボ
トム3の前端部近傍まで略L字状に延在している。カッ
プホルダ5は、サイドカバー4の前部に取り付けられて
おり、シートボトム3の後端から前方に向けて所定距離
離れた位置に配置されている。即ち、乗員がシートボト
ム3に着座して前方を向いた姿勢であっても、当該乗員
の手の届く範囲にカップホルダ5が配置されている。こ
のカップホルダ5は、飲料水用の缶、ペットボトル又は
カップ等(以下、容器と述べる。)の保持に用いられる
ものである。
【0023】カップホルダ5及びサイドカバー4につい
て詳細に説明する。図2は、サイドカバー4からカップ
ホルダ5が取り外された状態が示された分解斜視図であ
る。図3は、カップホルダ5が分解されて示された分解
斜視図である。図4は、カップホルダ5の正面図であ
る。図5は、カップホルダ5の側面図である。図6は、
図4におけるE−E断面が示された断面図である。図7
は、カップホルダ5の平面図である。図8は、カップホ
ルダ5の背面図である。図2、図4、図5、図6、図7
及び図8には、カップホルダ5に対して容器を保持可能
な状態(この状態のカップホルダ5の姿勢を展開姿勢と
述べる。)が示されている。また、図4、図5、図6、
図7及び図8には、カップホルダ5がサイドカバー4か
ら取り外された状態が示されている。なお、図2では、
カップホルダ5がサイドカバー4に取り付けられた際の
サイドカバー4の裏面の拡大斜視図(X方向から見た
図)を概略的に示してある。
【0024】図2に示すように、サイドカバー4の前部
には、凹部51が形成されている。凹部51の底面に
は、サイドカバー4の表面から裏面へと貫通する一対の
貫通孔52が形成されている。貫通孔52は、凹部51
の底面における上端部の両側に配置されている。凹部5
1の底面の中央部には、サイドカバー4の表面から裏面
へと貫通する貫通孔55が形成されている。凹部51の
底面の下部には、サイドカバー4の表面から裏面へと貫
通する一対の貫通孔53が形成されている。貫通孔55
の下方には、カバー4の表面から裏面へと貫通する貫通
孔54が形成されている。貫通孔54はほぼH字状に形
成されている。貫通孔54のすぐ下において、サイドカ
バー4の裏面には平坦な領域4a(図2等に図示)が設
けられている。
【0025】カップホルダ5は、図2〜図8に示すよう
に、種々の部材が取り付けられるベース部材6と、容器
の側面を囲むようにして容器を保持するための第一ホル
ダ部材8及び第二ホルダ部材9と、第一ホルダ部材8を
回転自在に支持するためのアーム部材7と、容器が載置
される受け皿部材10と、容器を安定して保持するため
のフラップ部材11等とを備えている。
【0026】ベース部材6は、硬質樹脂で形成されてい
る。ベース部材6の上端部には、ベース部材6の表面か
ら裏面へと貫通する一対の貫通孔56が形成されてい
る。ベース部材6の中央部には表面から裏面へと貫通孔
57が形成されている。一方、ベース部材6の裏面下部
には、一対の係合爪58が突出形成されている。係合爪
58は折れ曲がって、下方を指向している。ベース部材
6の表面上部の両側部には、一対の軸支持部12が形成
されている。
【0027】ベース部材6の裏面が凹部51の底面に当
接して、ベース部材6が上下に延在してサイドカバー4
に取り付けられている。即ち、係合爪58がサイドカバ
ー4の表面から裏面へと貫通孔53を挿通して、貫通孔
53の下方においてサイドカバー4に係合している。更
に、ネジ59が貫通孔56及び貫通孔52を貫通して、
サイドカバー4の裏面にて取付ステイ63(図9に図
示)に締結している。ネジ59がこのナットに締結する
ことで、ベース部材6の上部がサイドカバー4の上部に
固定されている。また、ネジ60が貫通孔57及び貫通
孔55を貫通して、サイドカバー4の裏面にて取付ステ
イ63に締結している。なお、この取付ステイ63はシ
ートボトム3の側部に固定されており、サイドカバー4
がシートボトム3の側部に取り付けられることで取付ス
テイ63はサイドカバー4に覆われる。
【0028】一方、アーム部材7は、硬質樹脂で形成さ
れている。このアーム部材7は、長尺なアーム部13
と、二つのアーム部13に介在するフランジ部14とを
備えており、アーム部13とフランジ部14とが一体形
成されている。アーム部13の基端部には、左右(即
ち、車両の進行方向)に延在する軸部15が形成されて
おり、アーム部13の他端部には、左右に延在する軸部
16が形成されている。軸部15が、回転自在となって
ベース部材6の軸支持部12に支持されている。これに
より、アーム部材7は、軸部15を中心にして上下に回
転自在となってベース部材6に取り付けられている。
【0029】第二ホルダ部材9は、略U字状に形成され
ているとともに、硬質樹脂で形成されている。第二ホル
ダ部材9の両側部には軸支持部17が形成されており、
更に軸支持部17の後方において軸支持部18が第二ホ
ルダ部材9の両側部に形成されている。そして、アーム
部13の他端部に形成された軸部16が、回転自在とな
って軸支持部17に支持されている。これにより、第二
ホルダ部材9は、軸部16を中心にして上下に回転自在
となってアーム部材7に取り付けられており、アーム部
材7を介して上下に回転自在にベース部材6に設けられ
ている。
【0030】第一ホルダ部材8は、硬質樹脂で形成され
ている。第一ホルダ部材8の両側部には、左右に延在す
る軸部19が形成されており、更に軸部19の後方にお
いて、左右に延在する軸部20が第一ホルダ部材8の両
側部に形成されている。そして、軸部19が、回転自在
となって第二ホルダ部材9の軸支持部18に支持されて
いる。これにより、第二ホルダ部材9は、軸部19を中
心に回転自在となって第一ホルダ部材8に取り付けられ
ている。
【0031】一方、ベース部材6の上下中間部におい
て、その表面両側部には軸支持部43が形成されてい
る。そして、軸支持部43には、第一ホルダ部材8の軸
部20が回転自在となって支持されている。これによ
り、第一ホルダ部材8は、軸部20を中心にして上下に
回転自在となってベース部材6に取り付けられている。
【0032】また、軸部20は、巻きバネ21に挿通し
ている。巻きバネ21の一方の端部は、ベース部材6に
表面に当接しており、他方の端部は第一ホルダ部材8の
下面に当接している。巻きバネ21は、第一ホルダ部材
8が上に回転する方向に、即ち、図5の方向から見て第
一ホルダ部材8が時計回りに回転する方向に、第一ホル
ダ部材8を付勢している。これにより、第二ホルダ部材
9は、軸部16を中心にして下に回転する方向に、即
ち、図5の方向から見て軸部16を中心に反時計回りに
回転する方向に付勢されている。ところが、後述する係
止爪22が係止部23に係止することによって、巻きバ
ネ21の付勢力による第二ホルダ部材9並びに第一ホル
ダ部材8の回転が抑止されている。
【0033】係止爪22は、第一ホルダ部材8の両側部
に形成されており、軸部19と軸部20との間に設けら
れている。係止爪22は、第一ホルダ部材8本体との付
け根において撓むようになっている。また、係止部23
は、第二ホルダ部材9の両側部に形成されており、軸支
持部18の後方に即ち第二ホルダ部材9の後端部に設け
られている。係止部23は係止爪22の下方に位置して
おり、係止爪22は係止部23に当接している。これに
より、巻きバネ21の付勢力による第二ホルダ部材9並
びに第一ホルダ部材8の回転が抑止されている。また、
係止爪22が係止部23に当接(言い換えれば、係止)
した状態では、第二ホルダ部材9は略水平な姿勢で維持
されている。
【0034】第二ホルダ部材9が略水平な姿勢である場
合に、第一ホルダ部材8及び第二ホルダ部材9が環状に
なって囲んでなる保持穴36が形成される。保持穴36
に容器が挿通されることで、水平方向への容器の移動が
拘束されて、容器が保持されることになる。
【0035】更に、第二ホルダ部材9にフラップ部材1
1が取り付けられており、平面視して(図7の方向から
見て)フラップ部材11は保持穴36内に位置してい
る。フラップ部材11の後端縁が略円弧状に形成されて
おり、フラップ部材11の前端部には左右に延在する軸
部37が形成されている。一方、第二ホルダ部材9の前
端部には、保持穴36に臨むようにして左右に延在する
フランジ部38が形成されている。フランジ部38の下
面には、軸支持部(図示略)が形成されており、この軸
支持部に対して軸部37が回転自在に支持されている。
これにより、フラップ部材11が回転自在となって第二
ホルダ部材9に取り付けられている。また、軸部37
は、巻きバネ39に挿通している。巻きバネ39の一方
の端部はフラップ部材11の下面に当接しており、他方
の端部はフランジ部38の下面に当接している。巻きバ
ネ39は、フラップ部材11が上に回転する方向に、即
ち、図5の方向から見てフラップ部材11が反時計回り
に回転する方向に、フラップ部材11を付勢している。
ここで、フラップ部材11の上面がフランジ部38の下
面に当接することによって、巻きバネ39の付勢力によ
るフラップ部材11の回転が抑止されている。フラップ
部材11がフランジ部38に当接した状態では、フラッ
プ部材11が略水平な姿勢で維持されているとともに、
平面視してフラップ部材11はフランジ部38から後方
に向けて延出している。
【0036】上記受け皿部材10は、略矩形状であると
ともに板状である受け皿本体24と、受け皿本体24の
後端部に形成された一対の軸受部25と、受け皿本体2
4の後部から上方に突出して後方に向けて湾曲した一対
の湾曲棒26と、受け皿本体24の前端部に形成された
一対の係止部27とを備えており、これらが一体となっ
て硬質樹脂で形成されている。湾曲棒26は、軸受部2
5(即ち、後述する軸部材33)を中心にして略円弧状
に湾曲している。湾曲棒26の先端部には、係止爪61
が形成されている。湾曲棒26における係止爪61が形
成されている側と反対の面は、平坦面26a(図2等に
図示)となっている。
【0037】一方、ベース部材6の下部には、ベース部
材6の裏面から表面に貫通する一対の貫通孔29が形成
されている。この貫通孔29は、正面視して(図4の方
向から見て)、サイドカバー4の貫通孔54内に位置し
ている。また、貫通孔29のすぐ上方において、可撓性
を有する金属製の板ばね30がねじ31によってベース
部材6の裏面に取り付けられている。板ばね30の先端
部には、係止片32が形成されており、係止片32は貫
通孔29内に位置している。
【0038】また、上記ベース部材6の下端部には、軸
受部28が形成されている。軸受部28には、左右に延
在する軸部材33が挿通しており、軸部材33はEリン
グ34によってベース部材6に取り付けられている。更
に、軸部材33は、受け皿部材10の軸受部25に挿通
しており、軸部材33は軸受部25に対して回転自在と
なっている。これにより、受け皿部材10は、軸部材3
3を中心にして上下に回転自在となってベース部材6の
下端部に取り付けられている。
【0039】また、軸部材33は、巻きバネ35に挿通
している。巻きバネ35の一方の端部はベース部材6に
表面に当接している。巻きバネ35の他方の端部は、受
け皿本体24の上面(以下、水平姿勢である受け皿本体
24の上面を裏面といい、水平姿勢である受け皿本体2
4の下面を表面という。)に当接している。巻きバネ3
5は、受け皿部材10が下に回転する方向に、即ち、図
5の方向から見て受け皿部材10が反時計回りに回転す
る方向に、受け皿部材10を付勢している。ここで、後
述する係止爪61が係止片32に係止することによっ
て、巻きバネ35の付勢力による受け皿部材10の回転
が抑止されて、受け皿本体24が略水平な姿勢で維持さ
れている。
【0040】係止爪61は湾曲棒26の先端部に設けら
れている。この湾曲棒26は、受け皿本体24の裏面か
ら貫通孔29に向けて延出しており、湾曲棒26は貫通
孔29及び貫通孔54に挿通している。そして、係止爪
61は係止片32の後方に位置しており、係止爪61は
係止片32に当接している。受け皿部材10の回転に伴
い湾曲棒26が貫通孔29及び貫通孔54を移動するよ
うになっているが、係止爪61が係止片32に当接する
ことによって、受け皿部材10の回転が抑止されてい
る。即ち、巻きバネ35による受け皿部材10の回転
は、係止爪61が係止片32に当接(即ち、係止)する
ことによって抑止されている。
【0041】また、受け皿本体24の前端部には、係止
部27が形成されている。一方、ベース部材6の上端部
には、係止部27と係止可能な係止爪40が形成されて
いる。更に、ベース部材6の上端部には、押しボタン4
1が係止爪40と一体となって形成されている。押しボ
タン41の後方には、板ばね42がはまっている。水平
姿勢にある受け皿部材10が巻きバネ35の付勢力に抗
して上に回転されると、係止部27が係止爪40に係止
するようになっている。係止部27が係止爪40に係止
した状態では、受け皿本体24がほぼ垂直に延在してお
り、受け皿本体24がサイドカバー4の凹部51を塞い
だ状態になり、受け皿本体24の表面がサイドカバー4
の表面と面一なっている(図1に図示)。この状態で
は、受け皿本体24とベース部材6とに囲まれる空間
に、アーム部材7、第一ホルダ部材8、第二ホルダ部材
9及びフラップ部材9等が収容されている。以下では、
この状態のカップホルダ5の姿勢を収納姿勢という。
【0042】係止部27が係止爪40に係止している状
態から押しボタン41が板ばね42に抗して下方に押さ
れると、係止爪40が係止部27から離れて、係止部2
7と係止爪40との係止が解除される。
【0043】以上のように構成されるカップホルダ5の
作用及び使用方法について説明する。カップホルダ5が
展開姿勢にある場合、即ち、係止爪22が係止部23に
係止して第二ホルダ部材9が略水平姿勢にあるととも
に、係止爪61が係止片32に係止して受け皿本体24
が略水平姿勢にある場合に、乗員が容器を保持穴36へ
上から挿入する。すると、フラップ部材11に容器が当
接して、フラップ部材11が巻きバネ39の付勢力に抗
して容器によって下に回転する。更に、乗員が容器を下
に移動すると、容器の底面が受け皿本体24の上面に当
接して、容器が受け皿本体24上に載置される。この状
態では、巻きバネ39の付勢力によってフラップ部材1
1が容器の側面に当接し、容器がフラップ部材11と第
一ホルダ部材8とに挟まれた状態となっている。従っ
て、容器が安定して保持される。また、この状態では、
受け皿部材10に容器が載置されているため、ベース部
材6にはその上部を中心にしてサイドカバー4に向かっ
たモーメントが作用する。即ち、ベース部材6の下部
は、受け皿部材10に載置された容器の重さによって、
凹部51の底面に押し付けられている。従って、ベース
部材6の下部をネジやボルト等でサイドカバー4に固定
させずとも、カップホルダ5がサイドカバー4にしっか
り取り付けられていることになる。
【0044】そして、受け皿部材10に容器が載置され
ている状態から乗員が容器を保持穴36から上方に抜く
と、フラップ部材11は巻きバネ39の付勢力によって
上に回転し、フラップ部材11はフランジ部38に当接
して略水平姿勢に維持される。なお、図2において、二
点鎖線で示されるものが、円筒形状の容器である。
【0045】一方、カップホルダ5が展開姿勢にある場
合に、乗員が受け皿部材10を上に押し上げると、受け
皿部材10が巻きバネ35の付勢力に抗して軸部材33
を中心に上に回転する。これにより、係止爪61は係止
片32から後ろへ離れるとともに、湾曲棒26は軸部材
33を中心に回転し、湾曲棒26の先端部はサイドカバ
ー4の裏面側であり貫通孔54の下方へと移動する。更
に、乗員によって受け皿部材10が上に回転すると、受
け皿部材10が第二ホルダ部材9に当接する。更に、受
け皿部材10が上に回転すると、第二ホルダ部材9が受
け皿部材10によって上に押されて軸部19を中心にし
て上に回転するとともに、アーム部材7は軸部15を中
心にして下に回転する。更に、受け皿部材10が上に回
転すると、図9に示すように、受け皿本体24が略垂直
に延在して起立した姿勢となり、係止部27が係止爪4
0に係止する。これにより、カップホルダ5は収納姿勢
となり、アーム部材7及び第二ホルダ部材9が起立した
姿勢に維持される。また、カップホルダ5が収納姿勢に
ある場合、係止爪40は板ばね42の付勢力によって係
止部27と係止した状態が保たれている。
【0046】また、カップホルダ5が収納姿勢にある場
合、湾曲棒26の先端部がサイドカバー4の裏面側に位
置し、サイドカバー4は受け皿本体24と湾曲棒26と
の間に介在し、サイドカバー4の下部に湾曲棒26が引
っ掛かっている。この状態では、湾曲棒26に設けられ
た平坦面26aが、サイドカバー4の下部に設けられた
平坦な領域4aに当接している。平坦面26aが平坦な
領域4aに当接することで、湾曲棒26がサイドカバー
4の裏面に安定して引っ掛かる。そして、湾曲棒26が
サイドカバー4の下部に引っ掛かることによって、カッ
プホルダ5がサイドカバー4に対して、安定して取り付
けられた状態となっている。
【0047】また、カップホルダ5が収納姿勢にある場
合に、乗員が受け皿部材10を引っ張ってしまうと(図
9に示す開口部80に指をさして、受け皿部材10を矢
印の方向に引っ張ると)、ベース部材6がサイドカバー
4から引き離れる方向に荷重が作用する。ところが、湾
曲棒26がサイドカバー4の下部に引っ掛かっているた
め、ベース部材6とサイドカバー4がねじ59又はねじ
60で締結された箇所に荷重が集中しない。そのため、
乗員が受け皿部材10を誤って引っ張った場合でも、ベ
ース部材6及びサイドカバー4の破損が抑えられる。な
お、図9において、二点鎖線で示される符号10’は、
受け皿部材10が水平姿勢にある場合を仮想的に示すも
のである。また、図9では、図面を簡略化するため、第
一ホルダ部材8及び第二ホルダ部材9等の図示を省略し
ている。
【0048】カップホルダ5が収納姿勢にある場合に、
乗員が押しボタン41を板ばね42に抗して下方に押す
と、係止部27と係止爪40との係止が解除される。こ
れにより、巻きバネ21の付勢力により第二ホルダ部材
9は下に回転するとともに、受け皿部材10は巻きバネ
35の付勢力によって下に回転する。そして、第二ホル
ダ部材9の係止部23が第一ホルダ部材8の係止爪22
に係止することで、アーム部材7、第一ホルダ部材8及
び第二ホルダ部材9が止まって、第二ホルダ部材9は略
水平姿勢に維持される。一方、受け皿部材10の係止爪
61が係止片32に係止することで、受け皿部材10が
止まって、受け皿本体24が略水平姿勢に維持される。
即ち、カップホルダ5は、展開姿勢に維持される。
【0049】また、カップホルダ5が展開姿勢にある場
合に、例えば、乗員の体が不測に受け皿部材10に当た
って、水平姿勢にある受け皿本体24に対して下に回転
する方向へ過大な荷重がかかる。すると、板ばね30が
可撓性を有するので、過大な荷重によって係止爪61が
板ばね30を撓ませる。これにより、係止片32と係止
爪61との係止が解除されて、係止爪61が係止片32
より前方に移動可能となる。従って、過大な荷重がかか
った場合に、受け皿部材10が下に回転可能となる。こ
れにより、図10に示すように、受け皿部材10は下に
垂下した状態となる。受け皿部材10が下に垂下した場
合、受け皿部材10の前端が車両室の床62に接してい
る。この状態から、乗員が受け皿本体24を上に回転さ
せると、係止爪61が係止片32を乗り越えることで係
止爪61が係止片32に係止して、受け皿本体24は元
の水平姿勢に戻る。なお、図9において、二点鎖線で示
される符号10”は、受け皿部材10が垂下した状態に
ある場合を仮想的に示すものである。
【0050】以上のように、本実施の形態では、係止片
32が可撓性を有するため、受け皿部材10に対して不
測に荷重が作用した場合でも、係止片32が撓む。この
ため、係止片32と係止爪61との係止が解除される。
従って、係止爪61、湾曲棒26又は板ばね30の損傷
が抑えられるとともに、係止爪61、湾曲棒26又は板
ばね30の肉厚を大きくする必要がなくなる。
【0051】また、カップホルダ5が収納姿勢である場
合に、受け皿部材10(即ち、受け皿本体24)の表面
がサイドカバー4の表面と面一となって連なっているた
め、受け皿部材10がサイドカバー4の凹部51にすっ
きり収納されて乗員の邪魔にならない。
【0052】また、シートボトム3の側方にカップホル
ダ5が配置されているため、シートボトム3に着座した
乗員は姿勢を崩さずとも、受け皿部材10に容器を載置
したり、受け皿部材10に載置された容器を手に取った
りすることができる。
【0053】また、ベース部材6の表面には、受け皿部
材10、アーム部材13、第一ホルダ部材8及び第二ホ
ルダ部材9が設けられているため、ベース部材6の表面
下部からサイドカバー4の下部に向けてねじなど締結す
ることが困難である。ところで、受け皿部材10が起立
姿勢にある場合、湾曲棒26がサイドカバー4の下部に
引っ掛かっているため、ベース部材6及びサイドカバー
4の下部にねじを締結せずともベース部材6がサイドカ
バー4にしっかり取り付けられている。
【0054】なお、本発明は、上記実施の形態に限定さ
れることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の改良並びに設計の変更を行っても良い。
【0055】例えば、係止部23又は係止爪61が可撓
性を有していても良い。更に、巻きバネ21,35,3
9に代えて、弾性的に付勢する板ばね等の弾性部材であ
っても良い。
【0056】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、受け皿部材が起立姿勢である際には棒体がサイド
部材の裏面側に位置してサイド部材の下部に引っ掛かっ
ているとともに、ベース部材の上部がサイド部材に固定
されているため、容器保持装置がシート本体に対して安
定して取り付けられている。また、受け皿部材が起立姿
勢である際には棒体がサイド部材の裏面側に位置してサ
イド部材の下部に引っ掛かっているから、乗員が誤って
ベース部材を引っ張った場合でも、ベース部材及びサイ
ド部材の上部の破損が抑えられる。一方、受け皿部材が
水平姿勢である際には、受け皿部材に容器が載置される
ことで、ベース部材の下部をサイド部材に押し付ける方
向のモーメントがベース部材に作用する。従って、ベー
ス部材はサイド部材にしっかりと固定される、容器保持
装置がシート本体に対してしっかり取り付けられてい
る。
【0057】請求項2記載の発明によれば、受け皿部材
が起立姿勢である際に棒体がサイド部材の裏面に安定し
て引っ掛かる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、受け皿部材
の表面がサイド部材の表面に対して面一となるから、受
け皿部材が凹部内にすっきり収納されて乗員の邪魔にな
らない。
【0059】請求項4記載の発明によれば、ボトムシー
トの側方に容器保持装置が配置されちるため、乗員は着
座姿勢を崩さずとも容器を受け皿部材に載置したり、受
け皿部材に載置された容器を手に取ったりすることがで
きる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、例えば乗員
の不注意などから、水平姿勢にある受け皿部材に対して
下方に回転する方向に過大な荷重が作用した場合、第一
係止部又は第二係止部が撓むため、第一係止部と第二係
止部との係止が解除されて、受け皿部材が更に下方へ回
転可能となる。従って、第一係止部及び第二係止部に対
して過大な剪断力が作用せず、第一係止部又は第二係止
部が損傷することはない。そのため、第一係止部又は第
二係止部の剛性を上げる必要が無く、更に剛性向上のた
めに第一係止部又は第二係止部の肉厚を厚くする必要が
ないから容器保持装置の大型化が抑えられる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、起立姿勢か
ら水平姿勢になるように受け皿部材を付勢手段が付勢し
ているため、通常時は、第一係止部が第二係止部に係止
することにより受け皿部材が水平姿勢を維持される。こ
こで、乗員などが付勢手段に抗して、水平姿勢にある受
け皿部材を起立姿勢へと回転させると、起立係止部が受
け皿部材に係止することで、受け皿部材は起立姿勢を維
持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、容器保持装置を具備する車両用シート
の具体的態様が示された側面図である。
【図2】図2は、上記容器保持装置が上記車両用シート
のサイドカバーから取り外されて示された斜視図であ
る。
【図3】図3は、上記容器保持装置の具体的態様が示さ
れた分解斜視図である。
【図4】図4は、上記容器保持装置の具体的態様が示さ
れた正面図である。
【図5】図5は、上記容器保持装置の具体的態様が示さ
れた側面図である。
【図6】図6は、図4におけるE−E断面が示された断
面図である。
【図7】図7は、上記容器保持装置の具体的態様が示さ
れた平面図である。
【図8】図8は、上記容器保持装置の具体的態様が示さ
れた背面図である。
【図9】図9は、上記容器保持装置が概略的に示された
側断面図である。
【図10】図10は上記容器保持装置の具体的態様が示
された斜視図であり、ホルダ部材及び受け皿部材が水平
姿勢より下へ垂下している。
【符号の説明】
1 車両用シート(容器保持装置付き車両用シー
ト) 4 サイドカバー(サイド部材) 4a 平坦な領域 3 シートボトム 5 カップホルダ(容器保持装置) 6 ベース部材 10 受け皿部材 26 湾曲棒(棒体) 26a 平坦面 29 貫通孔(第一貫通孔) 32 係止片(第一係止部) 35 巻きバネ(付勢手段) 40 係止爪(起立時係止部) 50 シート本体 51 凹部 54 貫通孔(第二貫通孔) 61 係止爪(第二係止部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上下に延在するベース部材と、上下に回転
    可能となって前記ベース部材の表面における下部に支持
    されるとともに起立姿勢から容器を載置可能となる略水
    平な水平姿勢に回転可能な受け皿部材と、を有する容器
    保持装置と、 乗員が着座するためのシート本体と、 前記シート本体の側部に取り付けられたサイド部材と、
    を具備しており、 前記ベース部材の上部が前記サイド部材の表面に固定さ
    れており、 前記ベース部材の表面から裏面に貫通する第一貫通孔が
    前記ベース部材の下部に設けられており、 前記サイド部材の表面から裏面に貫通する第二貫通孔が
    前記サイド部材の下部に設けられており、 水平姿勢である前記受け皿部材から前記ベース部材に向
    けて突出する棒体が前記受け皿部材に設けられており、 前記受け皿部材が起立姿勢である際に、前記棒体が前記
    第一貫通孔及び前記第二貫通孔を挿通して前記サイド部
    材の裏面に引っ掛かる容器保持装置付き車両用シート。
  2. 【請求項2】請求項1記載の容器保持装置付き車両用シ
    ートであって、 前記サイド部材の裏面には平坦な領域が設けられ、前記
    棒体の端部には平坦面が設けられ、前記受け皿部材が起
    立姿勢である際に前記平坦面が前記平坦な領域に当接し
    て前記棒体が前記サイド部材の裏面に引っ掛かることを
    特徴とする容器保持装置付き車両用シート。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の容器保持装置付き車
    両用シートであって、 前記サイド部材には凹部が形成されており、 前記ベース部材が前記凹部の底面に配置されて前記サイ
    ド部材に固定されており、 前記受け皿部材が起立姿勢である際に、前記受け皿部材
    が前記凹部内に配置され、前記受け皿部材の表面が前記
    サイド部材の表面に対して面一となる容器保持装置付き
    車両用シート。
  4. 【請求項4】請求項1から3の何れかに記載の容器保持
    装置付き車両用シートであって、 前記サイド部材は前記シート本体のシートボトムの側部
    に取り付けられており、前記容器保持装置が前記シート
    ボトムの側方に配置されている容器保持装置付き車両用
    シート。
  5. 【請求項5】請求項1から4の何れかに記載の容器保持
    装置付き車両用シートであって、 前記第一貫通孔内において第一係止部が前記ベース部材
    に設けられており、 前記棒体には第二係止部が設けられており、 前記第二係止部が前記第一係止部に係止することによっ
    て前記受け皿部材が水平姿勢に維持され、 前記第一係止部と前記第二係止部とのうちの少なくとも
    一方が可撓性を有しており、 前記受け皿部材が水平姿勢より下に回転する方向に回転
    可能となるように、前記第一係止部と前記第二係止部と
    のうちの少なくとも一方が撓むことによって前記第一係
    止部と前記第二係止部との係止が解除される容器保持装
    置付き車両用シート。
  6. 【請求項6】請求項1から5の何れかに記載の容器保持
    装置付き車両用シートであって、 前記受け皿部材が起立姿勢から水平姿勢になるように前
    記受け皿部材を付勢する付勢手段が前記ベース部材に設
    けられ、 前記受け皿部材が前記起立姿勢に維持されるように前記
    受け皿部材に係止可能な起立時係止部が、前記ベース部
    材に設けられている容器保持装置付き車両用シート。
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