JP5563342B2 - 椅子 - Google Patents

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Description

本発明は、椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造に関する。
従来の椅子には、背凭れに、衣服を掛けるためのハンガーや、ヘッドレスト等のオプション部材を取り付けたものがある(例えば特許文献1〜5参照)。
特開2005−245866号公報 特開2006−110013号公報 特許第3801769号公報 特許第4146890号公報 特許第4097186号公報
しかし、上述のような従来の椅子においては、オプション部材を背凭れに取り付けるための取付構造が複雑で、取付作業が面倒であり、また、オプション部材を背凭れから取り外した後に、ねじ孔等の取付構造の一部が残り、それが外部に露呈して、美観を損なう等の問題がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、背凭れに、オプション部材を、簡単な構造で、安定よく確実に、しかも容易に取り付けることができるとともに、オプション部材の上下方向の取付位置の調整も容易であり、さらに、オプション部材を取り外した後の背凭れの外観を美麗に保つことができるようにした椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1)椅子の背凭れの両側部に、オプション部材を左右1対の取付部材をもって取り付けるようにした椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造であって、
前記各取付部材が、背凭れの側部の前後いずれか一方の面に当接する当接部と、それに対向するようにして前記取付部材に支持され、かつ前記当接部に対向する端部が背凭れの側部の前後いずれか他方の面に圧接するようにした弾性部材とを備えてなり、さらに、前記背凭れの両側部の前後いずれかの面に、凸部または凹部を設け、この凸部または凹部に、各取付部材の当接部が係合することにより、背凭れに対する前記取付部材の上方または下方への移動を阻止するようにする。
このような構成とすると、各取付部材の当接部と弾性部材とが、背凭れの各側部を前後から挾圧把持して、オプション部材を安定よく確実に取り付けることができるとともに、構造が簡単で、安価に製造することができる。
また、当接部と弾性部材との間隔が、背凭れの側部の把持部分の厚さより大となるように、弾性部材を弾性変形させることにより、オプション部材を背凭れに対して簡単に上下動させることができるとともに、背凭れから容易に外したり取り付けたりすることもできる。
さらに、オプション部材を背凭れから取り外した後に、背凭れにねじ孔等が残ることがなく、背凭れの外観を美麗に保つことができる。
しかも、オプション部材やそれに取り付けたものの重力により、取付部材が背凭れに対してずり落ちるのを防止することができる。
(2)上記(1)項において、背凭れの両側部の前後いずれかの面に、複数の凸部または凹部を、上下方向に適宜の間隔をもって設け、この凸部または凹部に各取付部材の当接部が選択的に係合することにより、オプション部材を、上下方向の取付け位置調節可能として背凭れに装着する。
このような構成とすると、背凭れに対するオプション部材の上下位置を、簡単に変更することができる。
(3)椅子の背凭れの両側部に、オプション部材を左右1対の取付部材をもって取り付けるようにした椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造であって、
前記各取付部材が、背凭れの側部の前後いずれか一方の面に当接する当接部と、それに対向するようにして前記取付部材に支持され、かつ前記当接部に対向する端部が背凭れの側部の前後いずれか他方の面に圧接するようにした弾性部材とを備えてなり、さらに、前記各取付部材に、背凭れの両側部を囲む包囲片を設け、この包囲片の先端部に、背凭れの両側部の前後いずれかの面に当接する当接部を設け、かつ前記包囲片の基部に、弾性部材を保持するようにする。
このような構成とすると、背凭れの両側部が包囲片により覆われ、取付部材の当接部や弾性部材が外側方に露呈するのを防止することができ、体裁をよくすることができるだけでなく、背凭れに対するオプション部材の左右方向の位置ずれを防止することができ、さらに、オプション部材の支持強度を高めることができる。
(4)上記(3)項において、包囲片の先端部を、包囲片の基部に対して着脱可能として装着し、前記包囲片の先端部を基部に装着したときに形成される空所内に、弾性部材を嵌合して保持しうるようにする。
このような構成とすると、背凭れの両側部への取付部材の装着や取り外し作業が楽になるだけでなく、弾性部材を容易に交換することができる。
(5)上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、背凭れの両側部の前後いずれかの面に、後方または前方に向かって凹入する上下方向を向く凹溝を設け、この凹溝に、各取付部材の当接部、またはそれに対向する弾性部材の端部を嵌合する。
このような構成とすると、凹溝によって、各取付部材の当接部または弾性部材が左右方向に位置決めされるとともに、当接部または弾性部材の上下移動が案内され、当接部または弾性部材が、背凭れの側方に脱落するのが防止される。
(6)上記(5)項において、背凭れの両側部の前後両面に、後方および前方に向かって凹入する上下方向を向く凹溝を設け、前記凹溝に、各取付部材の当接部と、それに対向する弾性部材の端部とを嵌合する。
このような構成とすると、各取付部材の当接部と弾性部材とが、ともに凹溝に嵌合されるので、上記(5)項の効果をより高めることができるとともに、当接部および弾性部材が凹溝内に嵌合して、外部に露呈することがなく、体裁をよくすることができる。
(7)上記(1)〜(6)項のいずれかにおいて、オプション部材の両側部に、前方に向かって互いに拡開する左右1対の支持フレームを連設し、各支持フレームの先端部に取付部材を設けることにより、オプション部材を、背凭れの後面より後方に離間させて取り付けるようにする。
このような構成とすると、オプション部材が背凭れの後面より後方に離間し、その荷重が、取付部材を後下方に回動させようとするモーメントとして作用し、背凭れへの取付部材の噛み合い強度を高めることができる。
本発明によると、オプション部材を、簡単な構造で、安定よく確実に取り付けることができるとともに、オプション部材の上下方向の取付位置の調整も容易であり、しかも、オプション部材を取り外した後の背凭れの外観を美麗に保つことができるようにした椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造を提供することができる。
本発明の第1の実施形態を備える椅子の側面図である。 同じく、背面図である。 同じく平面図である。 背凭れを斜め前方より見た分解斜視図である。 ハンガーを斜め前方より見た分解斜視図である。 図2のVI−VI線に沿う拡大横断平面図である。 図2のVII−VII線に沿う拡大縦断側面図である。 図2のVIII−VIII線に沿う拡大横断平面図である。 ハンガーの取付部分を斜め後方より見た分解斜視図である。 本発明の第2の実施形態を備えるハンガーを斜め前方より見た分解斜視図である。 図10のA部を拡大し、かつその上部と内側部との一部を破断した斜視図である。 図10のハンガーを背凭れに装着したときの、図7と同様の部分で縦断した拡大縦断側面図である。 図12のXIII−XIII線に沿う拡大横断平面図である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。
図1〜図9は、本発明の第1の実施形態を備える椅子を示す。
図1〜図3に示すように、この椅子は、先端部にキャスタ1を備える放射状をなす5本の脚杆2を有する脚体3を備えている。脚体3の中央には、ガススプリング(図示略)を備える伸縮式の脚柱4が立設されており、脚柱4の上端には、支基5の後部が固着されている。
支基5は、上面が開口するほぼ中空箱状をなし、上面の開口部は、着脱可能なカバー5aにより覆われている。
支基5の内部には、背凭れ6を起立する方向、すなわち前方に向かって付勢する付勢手段や、支基5によって支持された座7を前方に向かって付勢する付勢手段(いずれも図示略)等が設けられているが、それらについては、本発明に直接関係しないので、図示および詳細な説明は省略する。
背凭れ6は、図4に示すように、中間の屈曲部同士が左右方向を向く連結板8をもって連結された側面視L字状の左右1対の背凭れ支持杆9、9により支持されている。
この背凭れ支持杆9、9の前端部は、左右方向の軸10をもって支基5に枢着され、支基5の後端部と連結板8とに前後の端部が連結されたガススプリング11(図1参照)の作用により、背凭れ支持杆9、9と背凭れ6とは、軸10を中心として、前後方向に回動したり、所望の後傾角度で停止させられたりし得るようになっている。
図4に示すように、背凭れ6は、左右1対の側杆12、12と、両側杆12、12同士を連結するとともに、前後方向の厚さを両側杆12、12の前後方向の厚さより小とした背板13とを備えている。
背板13の上半部13aは、両側杆12、12の前縁寄りに、同じく下半部13bは、両側杆12、12の後縁寄りに接合し、それらの中間には、水平の段差部(図示略)が形成されている。
この両側杆12、12と背板13とは、弾性を有する硬質合成樹脂材料により、一体成形して形成するのが好ましい。
このように、背凭れ6を、左右1対の側杆12、12と、両側杆12、12同士を連結するとともに、前後方向の厚さを両側杆12、12の前後方向の厚さより小とした背板13とを備えるものとしてあるので、後述するハンガー21の取付部材22、22が装着される背凭れ6の両側部の強度が低下することなく、左右の側杆12、12と背板13とを、同一材料により一体成形することができるとともに、背板13に可撓性を持たせることもできる。
背板13の上半部13aには、可撓性を大とするための上下方向に長い多数の長孔14が設けられている。
また、背板13の下半部13bの前面両側部には、剛性を高めるための多数のリブ15が設けられている。
背凭れ6は、背板13の下半部13bの前面における左右のリブ15、15の間に、左右の背凭れ支持杆9、9の上端部を差し込み、かつ図示を省略した取付部材をもって、連結板8を背板13の下半部13bに固着し、それらの前面を、背板13の下半部13bとほぼ同形をなす前覆い板16をもって、その前面が背板13の上半部13aの前面と整合するようにして覆った状態で、背凭れ支持杆9、9に支持されている。
さらに、前覆い板16の前面と、背板13の上半部13aの前面と、背板13の上半部13aの後面とは、二つ折りとしたクッション材17により覆われている。
背凭れ6における左右の側杆12、12の前後両面には、後方および前方に向かって凹入する上下方向を向く前後1対の凹溝18、19が、互いに前後方向に整合させて設けられ、この凹溝18、19が設けられた部分の各側杆12の水平断面は、図6に示すように、ほぼH字状をなしている。
各側杆12における前後の凹溝18、19の上端および下端は、閉塞片18a、18b、19a、19bにより閉塞されており、それによって、後述する取付部材22、22が、背凭れ6の上方または下方に脱落するのを防止しうるようにしてある。
なお、上下の閉塞片18a、18b、19a、19bのいずれか一方を省略することにより、凹溝18、19の上端および下端のいずれか一方を上方または下方に開放しておいてもよい。
前方の凹溝18の溝底面には、図7に示すように、上端面が水平をなす側面視三角形の複数の凸部20が、上下方向に適宜の間隔をもって設けられている。
なお、この凸部20に代えて、下端面が水平をなす側面視三角形の複数の凹部(図示略)としてもよい。
左右の側杆12、12に設けた前後の凹溝18、19には、図5に示すようなオプション部材である、衣服を掛けるためのハンガー21の両側部に設けた取付部材22、22の一部が係合させられて、ハンガー21は背凭れ6に取り付けられ、背凭れ6の背面側に配設されている。
ハンガー21の各取付部材22は、ハンガー21の側端から外側方に延出し、背凭れ6の側端部を背面側から前面側にかけて囲む包囲片23と、この包囲片23の後方の内隅部に、ボルト・ナット25dをもって、着脱可能として固着された弾性部材25とを備えている。
各側杆12の前面に回り込んだ各包囲片23の先端の上部には、後方を向き、かつ下端が水平をなす側面視三角形の係合爪(第1の当接部)24が設けられており、この係合爪24が、側杆12の前面の凹溝18に嵌合し、凹溝18内に設けた複数の凸部20と選択的に係合して、ハンガー21を複数の高さにおいて背凭れ6に係止しうるようになっている。
図7〜図9に示すように、弾性部材25は、ボルト・ナット25dをもって包囲片23に固着された取付部25aと、この取付部25aから前上方に延出し、各側杆12の前面の凹溝19に嵌合して、その溝底面に圧接する弾性舌片25bと、取付部25aから前下方に延出し、前端が各側杆12の後面における凹溝19の側縁に当接する当接片25cとを備えている。
弾性部材25における当接片25cの前端が、各側杆12の後面における凹溝19の側縁に当接し、かつ弾性舌片25bが、側杆12の前面の凹溝19に嵌合して、その溝底面に圧接することにより、係合爪24を、側杆12の前面における凹溝18の溝底面に圧接するように付勢し、この係合爪24と、弾性部材25における弾性舌片25bおよび当接片25cとにより、各側杆12を前後から挾圧把持し、さらに、係合爪24の下縁が、凹溝18内の複数の凸部20のいずれかの上面に当接して係合することにより、左右の取付部材22、22は、左右の側杆12、12に、簡単に下降することのないように、強固に係合し、ハンガー21を安定よく、強力に支持することができる。
ハンガー21の取り付け位置を上下方向に調節したい場合は、弾性舌片25bを弾性変形させつつ、その付勢力に抗して、ハンガー21を、図7に2点鎖線で示すように、その下端部を支点として、前方に回動させるか、または前方に押動する。
すると、係合爪24が、当接片25cの前下端か、または包囲片23の前部の下端内縁(第2の当接部)を支点とし、前方に回動させられて、凸部20から前方に離脱する。
この状態で、ハンガー21全体を上方または下方に移動し、係合爪24を、上下いずれかの別の凸部20に係合させればよい。
なお、ハンガー21を下方に移動させる際は、ハンガー21を元の後傾姿勢に戻しつつ下降させれば、係合爪24は、下方の凸部20に自然に係合する。
ハンガー21を上方に移動させる際は、ハンガー21を元の後傾姿勢に戻しつつ上昇させても、係合爪24は、上方の凸部20における前上方に傾斜する下縁に乗り上がって、一旦前方に押動された後、その凸部20の上面に係合することができる。
ハンガー21は、この例では、背凭れ6の左右の両側部に上記のようにして装着した上記の1対の取付部材22、22と、両取付部材22、22から、背凭れ6の背面側において互いに後内方に向かって延出する1対の支持フレーム26、26と、両支持フレーム26、26の内端より上方に向かって互いに外側方に拡開するように延出する1対の傾斜起立フレーム27、27と、両傾斜起立フレーム27、27の上端部に各端部が連設された左右方向を向く上部フレーム28とを備えるものとし、少なくとも、上記傾斜起立フレーム27、27と上部フレーム28とを、弾性変形可能な材料により形成してある。
なお、1対の傾斜起立フレーム27、27側から見ると、左右の支持フレーム26、26は、平面視において前方に向かって互いに拡開するように延出し、その先端に取付部材22、22が連設されており、それによって、ハンガー21の上部フレーム28は、背凭れ6の後面より後方に離間し、その荷重が、取付部材22、22を後下方に回動させようとするモーメントとして作用し、背凭れ6への取付部材22、22の噛み合い強度を高めることができるようになっている。
上部フレーム28より下方において、左右方向を向く補助フレーム29の両端部が、左右の傾斜起立フレーム27、27に連設されている。
この例では、上部フレーム28を、背面視において、上方に円弧状に湾曲させ、また、補助フレーム29を、背面視において、下方に円弧状に湾曲させ、上部フレーム28と補助フレーム29との左右の両端部同士を、左右の傾斜起立フレーム27、27の上端部に、互いに結合するようにして連設してある。
さらに、補助フレーム29の中央部は、上部フレーム28の中央部より前方に位置させてある。
ハンガー21は、取付部材22、22における包囲片23、23と、支持フレーム26、26と、傾斜起立フレーム27、27と、上部フレーム28と、補助フレーム29とを、硬質合成樹脂材料により一体成形し、弾性部材25、25だけ別材料により形成して、これをボルト・ナット25dをもって包囲片23、23に取り付けるようにするのが好ましい。
このハンガー21は、取付部材22、22を、背凭れ6の左右の両側部に装着してあるので、応力が中央に集中することなく、左右に分散され、ハンガー21自体が左右にぐらつくことなく、衣服等を安定よく支持することができるとともに、左右の取付部材22、22を小型化することができる。
また、ハンガー21を背凭れ6に装着したときの背面形状が2個のZ字を向き合わせて結合したようなユニークな形状を呈し、体裁がよく、しかもハンガー21を装着しているときだけでなく、ハンガー21を取り外した後にも、ねじ孔等が背凭れ6に残存することがないので体裁がよい。
さらに、少なくとも、傾斜起立フレーム27、27と上部フレーム28とを、弾性変形可能な材料により形成したことにより、上部フレーム28に衣服等の荷重がかかった際に、傾斜起立フレーム27、27と上部フレーム28とが弾性変形して、左右の支持フレーム26、26が取付部材22、22を支点として、具体的には、弾性部材25における当接片25cの先端が側杆12の後面に当接している部分を支点として、下向きに回動しようとするモーメントが働き、そのモーメントにより、取付部材22、22が背凭れ6の両側部に強く係合し、取付部材22、22と背凭れ6との結合強度が増すという利点もある。
上部フレーム28は、背面視において、上方に円弧状に湾曲させてあるので、上方からの荷重に対して撓みやすくなり、応力を分散できる。
また、補助フレーム29は、背面視において、下方に円弧状に湾曲させてあるので、この補助フレーム29に、ネクタイ、マフラー、ストールといった衣服の付属品等を掛けておくことができ、利便性が増すだけでなく、補助フレーム29に掛けた衣服の付属品等が、補助フレーム29の中央部に寄るため、上部フレーム28に上着が掛けられている状態においても、それらを取り出し易くなる。
しかも、補助フレーム29は、その中央部を、上部フレーム28の中央部より前方に位置させてあるので、上部フレーム28に上着が掛けられている状態においても、補助フレーム29に、衣服の付属品等を、容易に掛けたり取り出したりすることができる。
左右の取付部材22を、背凭れ6の両側部に、上下方向の取付け位置調節可能として装着してあるので、ハンガー21を使用しないときは、上部フレーム28が背凭れ6の上端と等高か、またはそれより下位の下降位置に位置させておくことにより、ハンガー21が邪魔にならず、また、ハンガー21を使用する際には、上部フレーム28が背凭れ6の上端より上方となる上昇位置に位置させることにより、衣服等をハンガー21に掛け易く、衣服等の下端が床に付かないようにすることができる。
図示の例では、支基5の両側面に、左右1対の肘掛け30、30を取り付けてあるが、この肘掛けの後端に、上記取付部材22を前後反転させたものと同様のものを取り付け、それを各側杆12に、上記の場合と前後逆の関係で取り付けて、各肘掛けを、背凭れ6の両側部に、高さ調節可能として装着することもできる。
このように、オプション部材としては、上記ハンガー21および肘掛けの他に、ヘッドレスト、ランバーサポート等とすることができ、それらのいずれか1個または複数個の両側部に設けた取付部材22、22の一部を、背凭れ6の左右両側部の前後いずれかの面に設けた凹溝18、19に係合させて、背凭れ6に取り付けることにより、それらのオプション部材を、簡単な構造で、安定よく確実に背凭れ6に取り付けることができるとともに、オプション部材を、凹溝18、19に沿うどのような位置(高さ)においても、同様の構造をもって取り付けることができる。したがって、オプション部材の上下方向の取付位置の調整が容易である。
また、オプション部材を取り外した後に、ねじ孔等の取付構造の一部が残らないので、背凭れの外観を美麗に保つことができる。
さらに、機能の異なる種々のオプション部材を、単独で、または複数個を組み合わせて、背凭れに装着することにより、椅子を多様化することができる。
図10〜図13は、本発明の第2の実施形態、およびそれによってハンガーを背凭れに取り付けた状態を示す。なお、第1の実施形態におけるのと同一または類似の部材には、同一の符号をもって図示するに止め、それらについての詳細な説明は省略する。
この例においては、各取付部材22における包囲片23を、支持フレームの先端に連設した基部23aと、それに着脱可能として装着した先端部23bとによって構成し、包囲片23の先端部23bを基部23aに装着したときに形成される空所31内に、弾性部材としてのねじりコイルばね32を嵌合して保持しうるようにしてある。
基部23aには、上下面を外側方に向かって上下に拡開する傾斜面とした前方を向く差し込み片33が突設されており、この差し込み片33の内面側に、ねじりコイルばね32を収容する、前方と内側方とに開口する凹所34が設けられ、この凹所34の後部には、上下複数段の水平リブ34aが設けられている。
各水平リブ34aの前縁には、後述するねじりコイルばね32における後上方に向かって延出する延出端部32cを保持する保持溝34bが設けられている。
また、最上段の水平リブ34aの上面には、ねじりコイルばね32の延出端部32cにおける後方に向けて折曲した先端部を左右より挟むようにした1対の突片34c、34cが設けられている。
凹所34は、包囲片23の先端部23bを基部23aに装着したときに形成される空所31となる。
基部23aの差し込み片33の内面側における凹所34の下方には、前方に向かって突出し、前端が背凭れ6の両側部後面における凹溝19内に嵌合して、その先端が凹溝19の溝底面に当接するようにした当接片35が設けられている。
図13に示す例では、背凭れ6の前面側の凹溝18は、前方に向かってわずかに拡開するようにした両側面に対して、溝底面がほぼ直角をなすようにしてあるが、背凭れ6の後面側の凹溝19は、両側面が後方に向かってわずかに拡開するが、溝底面は、内側面に対しては鈍角、外側面に対しては鋭角をなすように、外前方に傾斜させてある。
それに合わせて、当接片35の前端部の平面視の形状も、凹溝19の内面形状と補形をなす楔状としてあり、当接片35が凹溝19に対して楔状に嵌合することによって、当接片35が凹溝19に嵌合し易く、しかも一旦嵌合すると外れにくく、がたつきが生じないようにしてある。
また、差し込み片33の中央部には、後方に開口する側面視コ字状の切込み36を設けることにより、前方を向く弾性舌片37が削出されており、この弾性舌片37の前端部外側面には、係合爪38が外向き突設されている。
包囲片23の先端部23bは、垂直の基片39を備えており、この基片39の上下の端部には、内側方を向く上下1対の係合縁40、41が設けられている。上方の係合縁40の下面は内方に向かって下向き傾斜し、下方の係合縁41の上面は内方に向かって上向き傾斜し、この両傾斜面と基片39の内側面とによって形成されるあり溝42に、差し込み片33が後方より嵌合しうるようになっている。
基片39の前端部は、内方に向かって平面視ほぼコ字状に折り返され、その折り返された先端部には、背凭れ6の両側部前面における凹溝18内に嵌合して、その溝底面に当接するようにした当接部をなす後向片43が形成されている。
図12に示すように、後向片43の後縁における上下方向の中間部には、後方に向かって山形に突出する突部(第2の当接部)44が、また同じく上部には、後方に向かってフック状に突出する係合部(第1の当接部)45が設けられている。
図13に示すように、基片39の内面には、差し込み片33があり溝42に嵌合するようにして、先端部23bを、図13に示す正規の装着位置まで、基部23aに嵌合したとき、弾性舌片37の係合爪38が嵌合して係止するようにした係合凹部46が設けられている。
ねじりコイルばね32は、ばね線材32aの中間部を複数回巻回して巻回部32bを形成し、その後上方と前上方とに延出端部32c、32dが延出するようにしたもので、後方の延出端部32cが、複数の水平リブ34aの前縁における保持溝34bに係合し、かつ延出端部32cの端末が、1対の突片34c、34cに挟まれるようにして、巻回部32bが凹所34の下部に収容され、前方の延出端部32dが、凹所34より前方に突出して、その前端部が背凭れ6の両側部後面における凹溝19内に嵌合して、凹溝19の溝底面に当接するようになっている。
前方の延出端部32dの先端部は、凹溝19の溝底面との摺動を円滑にするため、後上方に折曲しておくことが望ましい。
第2の実施形態においては、左右の取付部材22、22の各包囲片23における先端部23bを外した状態で、凹所34にねじりコイルばね32を収容し、その状態で、各取付部材22を、背凭れ6の両側部後面に、ねじりコイルばね32の延出端部32dの先端部と当接片35の先端とが凹溝19の溝底面に当接するまで押圧し、ついで、各包囲片23の基部23aに、先端部23bを上記のようにして、背凭れ6の両側部の前方より装着することにより、オプション部材であるハンガー21を、背凭れ6に簡単かつ迅速に装着することができる。
また、第2の実施形態においては、ハンガー21を、ねじりコイルばね32の付勢力に抗して、図12に2点鎖線で示すように、前上方に押動したとき、ハンガー21および取付部材22は、山形の突部43を中心として円滑に回動し、係合部44を凸部20から離脱させることができる。
その状態で、ハンガー21を上下方向に移動させることにより、ハンガー21の上下位置を簡単に変更することができる。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、以下のような幾多の変形した態様での実施が可能である。
(1) 各側杆12に、前後の凹溝18、19のうちのいずれか一方のみを設け、他方を省略するか、または両方を省略して実施することもできる。
この場合、凸部20を背凭れ6の前面または後面に設け、取付部材22の係合爪24、また後向片42の凸部23および係合部44を、背凭れ6の前面または後面に当接させ、かつ弾性舌片25bの先端部および当接片25cの先端部を、背凭れ6の後面または前面に当接させればよい。
(2) 凸部20を省略し、係合爪24が凹溝18内に嵌合して、凹溝18の溝底面に当接し、係合爪24と、弾性部材25における弾性舌片25bおよび当接片25cとにより、各側杆12を前後から挾圧把持するだけで、ハンガー21を支持するようにする。
(3) 係合爪24を、各側杆12の前面に回り込んだ包囲片23の先端の下部に設け、それに関連して、弾性部材25における弾性舌片25bを取付部25aから前下方に向かって延出するように設けるとともに、当接片25cを取付部25aから前上方に向かって延出するように設け、ハンガー21その他のオプション部材を、後下方に回動させることにより、係合爪24が、凸部20から前方に離脱しうるようにする。
(4) 左右の取付部材22、22を、左右方向を向く支持杆(図示略)の両端に設け、この支持杆に、ハンガー21その他のオプション部材を取り付ける。
1 キャスタ
2 脚杆
3 脚体
4 脚柱
5 支基
5aカバー
6 背凭れ
7 座
8 連結板
9 背凭れ支持杆
10 軸
11 ガススプリング
12 側杆
13 背板
13a上半部
13b下半部
14 長孔
15 リブ
16 前覆い板
17 クッション材
18、19 凹溝
18a、18b、19a、19b 閉塞片
20 凸部
21 ハンガー(オプション部材)
22 取付部材
23 包囲片
23a基部
23b先端部
24 係合爪(当接部)
25 弾性部材
25a取付部
25b弾性舌片
25c当接片
26 支持フレーム
27 傾斜起立フレーム
28 上部フレーム
29 補助フレーム
30 肘掛け
31 空所
32 ねじりコイルばね
32aばね線材
32b巻回部
32c、32d 延出端部
33 差し込み片
34 凹所
34a水平リブ
34b保持溝
34c突片
35 当接片
36 切込み
37 弾性舌片
38 係合爪
39 基片
40、41 係合縁
42 あり溝
43 後向片(当接部)
44 突部
45 係合部
46 係合凹部

Claims (7)

  1. 椅子の背凭れの両側部に、オプション部材を左右1対の取付部材をもって取り付けるようにした椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造であって、
    前記各取付部材が、背凭れの側部の前後いずれか一方の面に当接する当接部と、それに対向するようにして前記取付部材に支持され、かつ前記当接部に対向する端部が背凭れの側部の前後いずれか他方の面に圧接するようにした弾性部材とを備えてなり、さらに、前記背凭れの両側部の前後いずれかの面に、凸部または凹部を設け、この凸部または凹部に、各取付部材の当接部が係合することにより、背凭れに対する前記取付部材の上方または下方への移動を阻止するようにしたことを特徴とする椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造。
  2. 背凭れの両側部の前後いずれかの面に、複数の凸部または凹部を、上下方向に適宜の間隔をもって設け、この凸部または凹部に各取付部材の当接部が選択的に係合することにより、オプション部材を、上下方向の取付け位置調節可能として背凭れに装着した請求項1記載の椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造。
  3. 椅子の背凭れの両側部に、オプション部材を左右1対の取付部材をもって取り付けるようにした椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造であって、
    前記各取付部材が、背凭れの側部の前後いずれか一方の面に当接する当接部と、それに対向するようにして前記取付部材に支持され、かつ前記当接部に対向する端部が背凭れの側部の前後いずれか他方の面に圧接するようにした弾性部材とを備えてなり、さらに、前記各取付部材に、背凭れの両側部を囲む包囲片を設け、この包囲片の先端部に、背凭れの両側部の前後いずれかの面に当接する当接部を設け、かつ前記包囲片の基部に、弾性部材を保持するようにしたことを特徴とする椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造。
  4. 包囲片の先端部を、包囲片の基部に対して着脱可能として装着し、前記包囲片の先端部を基部に装着したときに形成される空所内に、弾性部材を嵌合して保持しうるようにした請求項3記載の椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造。
  5. 背凭れの両側部の前後いずれかの面に、後方または前方に向かって凹入する上下方向を向く凹溝を設け、この凹溝に、各取付部材の当接部、またはそれに対向する弾性部材の端部を嵌合した請求項1〜のいずれかに記載の椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造。
  6. 背凭れの両側部の前後両面に、後方および前方に向かって凹入する上下方向を向く凹溝を設け、前記凹溝に、各取付部材の当接部と、それに対向する弾性部材の端部とを嵌合した請求項5記載の椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造。
  7. オプション部材の両側部に、前方に向かって互いに拡開する左右1対の支持フレームを連設し、各支持フレームの先端部に取付部材を設けることにより、オプション部材を、背凭れの後面より後方に離間させて取り付けるようにした請求項1〜のいずれかに記載の椅子の背凭れへのオプション部材の取付構造。
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