JP6554675B2 - 情報提供装置 - Google Patents

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Description

本発明は、汚染物質の分析をするための捕集分析部材を備えた空気清浄装置の使用に係わり情報を提供する情報提供装置に関するものである。
近年、花粉、黄砂、ディーゼル排気粒子、ウイルス等の微粒子、NOxやSOx等のガス状化学物質、ホルムアルデヒド等の揮発性化学物質等の汚染物質による空気質汚染が進んでおり、大きな社会問題となっている。これら汚染物質は室内にも侵入し、日々の生活にも影響を与えている。これら汚染物質の低減に対し、効果的な措置を講じるには、例えば空気清浄装置のような内部に集塵フィルタを内蔵した装置によって室内空気を循環させて、集塵フィルタで汚染物質を除去することが効果的ではある。しかし、それ以上に、どのような汚染物質がどれくらいの量存在しているのかを定性、定量的に分析することが重要である。
そこで、汚染物質の分析方法として、汚染物質をフィルタ等に捕集し、捕集された汚染物質を分析する方法があり、この捕集装置として多孔膜と吸引部とを備えた浮遊微粒子捕集装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−23469号公報
このような従来の捕集装置においては、捕集装置の吸引風量が小さく、狭い範囲での捕集しか出来ないことにあった。つまり、室内空間全体の汚染物質を分析するには、複数の場所で捕集する必要があり、汚染物質の分析は煩雑なものになっていた。
また、従来例においては、捕集作業を行った人間と分析する人間が同一人物であれば、捕集期間や場所などの捕集条件情報を把握した上で、フィルタの捕集物の性状や量の分析が行えるため、データに基づき、詳細な対象環境の診断ができる。しかし、別人であれば、分析する人間は、捕集作業を行った人間のレポートなどの情報を元に診断しなければならなかった。
更に、分析サンプル数が少ない場合は、サンプルと捕集条件情報の紐づけ管理は比較的容易ではあるが、例えば各家庭の室内環境を分析するとなると、サンプル数は膨大となった。
本発明は、上記課題を鑑みなされたものであり、より効果的に空気清浄装置を使うことができるように室内空間全体の環境状態を簡便且つ正確に分析できる空気清浄装置をし、顧客が空気清浄装置の使用に係わる新たなメッセージ受け取ることができる情報提供装置を提供することを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、本発明は、ホストコンピュータが空気清浄装置の使用に係わる新たなメッセージを提供する情報提供装置において、前記ホストコンピュータが、判定テーブルとメッセージテーブルを備え、捕集分析部材を有した空気清浄装置から取得した該捕集分析部材に付与された識別情報と送風ファンの運転情報を顧客情報として通信部で受け取り、顧客情報格納メモリへ格納し、分析サーバから取得した前記捕集分析部の濃度データを分析データ格納メモリに格納し、前記送風ファンの運転情報から得られる運転時間と風量から濃度を単位流量あたりに換算した分析結果を得るものであって、前記判定テーブルにおいて分析項目ごとに前記分析結果と該分析項目ごとの基準値とを比較して判定結果を引き出し、前記メッセージテーブルにおいて判定結果から前記空気清浄装置の使用に係る新たなメッセージを引き出すことができる情報提供装置であって、前記ホストコンピュータが、前記判定結果を判定点としてプロットする判定点プロット部と、汚れの種類として粒子性とガス性に分類する第一のタイプ、または汚れの発生場所として室内と室外に分類する第二のタイプを分類するタイプ別判定テーブルとを備え、前記判定点プロット部が前記タイプ別判定テーブルへ前記判定点をプロットして視覚的な提示を可能とした情報提供装置としてものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、捕集分析部材に付与された識別情報と、それら捕集分析部材が搭載されていた空気清浄装置の送風ファンの運転情報を通信ネットワーク上で管理することができるため、簡便且つ詳細に室内環境を診断することができ、更にそれらの情報を正確に管理することができる。つまり、ホストコンピュータは捕集分析部材の分析から得た濃度データと送風ファンの運転情報から得られる運転時間と風量から分析結果を得るものであって、判定テーブルにおいて分析項目ごとに前記分析結果と該分析項目ごとの基準値とを比較して判定結果を引き出し、メッセージテーブルにおいて判定結果から顧客の使用環境に合わせた前記空気清浄装置の使用に係る新たなメッセージを引き出すことができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の本体構成を示す概略斜視図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の本体構成を示す概略断面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の捕集分析部材の斜視図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の捕集分析部材の斜視図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の外部通信端末装置の制御ブロック図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置及び外部通信端末装置の制御ブロック図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の外部通信端末装置を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の外部通信端末装置の読み取り部稼動時を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の外部通信端末装置を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の外部通信端末装置を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の捕集分析部材の識別コード情報を空気清浄装置に伝達するまでの動作フローチャート 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の運転から、捕集分析部材取り出し準備完了までの動作フローチャート 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置の読み取り部稼動時を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置を示す正面図 本発明の第1の実施の形態における空気清浄装置における分析依頼開始操作から捕集分析部材引渡しまでの動作フローチャート 本発明の第2の実施の形態における情報提供装置すなわち空気清浄装置に係わるホストコンピュ−タ側の構成を示すブロック図 本発明の第2の実施の形態における情報提供装置すなわち空気清浄装置に係わるホストコンピュ−タ側の判定テーブルを示す図 本発明の第2の実施の形態における情報提供装置すなわち空気清浄装置に係わるホストコンピュータ側のメッセージテーブルを示す図 本発明の第2の実施の形態における空気清浄装置の制御部の動作フローチャート 本発明の第2の実施の形態における空気清浄装置の分析結果通知および情報提供時の処理手順を示すフローチャート 本発明の第2の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置への表示状態を示す正面図 本発明の第2の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置への表示状態を示す正面図 本発明の第2の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置への分析・提供情報の表示例を示す正面図 本発明の第2の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置への分析・提供情報の表示例を示す正面図 本発明の第2の実施の形態における空気清浄装置の通信端末装置への分析・提供情報の別の表示例を示す図 本発明の第3の実施の形態における情報提供装置すなわち空気清浄装置に係わるホストコンピュ−タ側の構成を示すブロック図 本発明の第3の実施の形態における空気清浄装置の制御部の動作フローチャート 本発明の第3の実施の形態における情報提供装置すなわち空気清浄装置に係わるホストコンピュータ側のメッセージテーブルを示す図 本発明の第3の実施の形態における情報提供装置すなわち空気清浄装置に係わるホストコンピュータ側のタイプ別分析テーブルの表示例を示す図 本発明の第3の実施の形態における情報提供装置すなわち空気清浄装置に係わるホストコンピュータ側のタイプ別分析テーブルの表示例を示す図
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。実施の形態として本発明の捕集分析部材を空気清浄装置に備えたものを例として示すが、本例に限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の一態様について添付図面を用いて説明する。
まず初めに、空気清浄装置20内部に具備された空気清浄部3及び捕集分析部材4の形態及び配置構成について説明する。
図1、図2に示すように、空気清浄装置20は、本体ケース1内に送風ファン2と空気清浄部3と捕集分析部材4とを備えている。
本体ケース1は、略縦長箱形状である。この本体ケース1の前面側側面部には、略四角形状の吸込み口5を設けている。本体ケース1の天面部には、略四角形状の吹出し口7とこの吹出し口7に設けた風向ルーバー8を備えている。
図2に示すように本体ケース1の内部には、吸込み口5から吹出し口7に至る空気流路6を形成している。
送風ファン2は、本体ケース1の空気流路6に設けられ、遠心送風ファンである羽根9と、この羽根9を回転させる電動機10とから構成されている。
なお、送風ファン2の例として、シロッコファンやターボファン、プロペラファンやクロスフローファンを電動機10によって回転駆動するものが上げられる。シロッコファンであれば低回転数でも高い静圧がとれ、ターボファンであれば他よりファン効率がよく、プロペラファンであれば低回転数でも大きい風量がとれ、クロスフローファンであれば吹出気流が幅広にできるので、場合に応じて最適な方法を選択すればよい。電動機10は、直流または交流電流によって駆動するものである。
空気清浄部3は、本体ケース1内の吸込み口5の背面側に備えており、吸込み口5側からプレフィルタ11、集塵フィルタ12、脱臭フィルタ13の順に配置している。
つまり、送風ファン2は、吸込み口5から室内の空気を本体ケース1内に吸気して、空気清浄部3を通過させて吹出し口7から室内へと送風するものである。すなわち、空気清浄装置20は、室内の汚染空気を空気清浄部3で清浄して、室内へ送風するものである。
なお、空気清浄部3の例として、樹脂繊維を格子状に編んで形成される略平板形状のプレフィルタ11と、濾材を蛇腹状に折り曲げて形成される略直方体形状の集塵フィルタ12と、活性炭等の吸着剤を樹脂性の網に添着させた脱臭フィルタ13によって構成するものがあげられる。このような構成とすると、本体ケース1内に取り込まれた空気から塵埃を除去するとともに、花粉・細菌等の小さな粒子とタバコ臭等のにおいを除去し、空気を清浄化することができる。
捕集分析部材4は、空気流路6の空気清浄部3下方であって、この空気清浄部3に並列に設けられている。捕集分析部材4もまた空気清浄部3と同様、送風ファン2による空気を通過させて、室内汚染物質を捕集するものである。
また、捕集分析部材4は本体ケース1に着脱自在に設けられている。つまり、捕集した汚染物質を分析する際には、捕集分析部材4を本体ケース1から取り外し、捕集された汚染物質を定性、定量分析を行なうことができるものである。
このような構成により、空気清浄装置を稼動し、室内空気を清浄化する際に、捕集分析部材4が室内汚染物質を捕集できるので、分析のためだけに微粒子捕集装置を用意して稼動することなく、また、大風量での空気処理が可能となるので、短期間で簡便に室内空間全体の汚染物質が捕集できる。
捕集分析部材4の構成について、図3及び図4を参照しながら説明する。
図3、図4に示すように捕集分析部材4は、空気が流入する吸込み口5側から粗大粒子捕集部14、中間に微粒子捕集部15、吹出し口7側にガス捕集部16を配置して構成しており、その外周には枠形状の形状保持部17が設けられている。
この様な構成にすることにより、粗大粒子を上流の粗大粒子捕集部14で、微粒子を中間の微粒子捕集部15で、ガスを下流のガス捕集部16でと、汚染物質を選択的に捕集できる。その結果として、分析時における汚染物質の抽出が容易になるので室内空気汚染物質の正確な定性・定量分析ができる。
粗大粒子捕集部14と微粒子捕集部15とガス捕集部16の形状と構成は図3に示すように、それぞれが独立していてもよい。また、図4に示すように、3つの捕集部が空気の通過方向に積層されていてもよい。
独立している場合は、各捕集部を分離しやすいので、分析時の取扱い性を向上できる。また、積層されている場合は、各捕集部の利用面積を大きくできるので、単位面積当りの風速を低減でき、その結果、捕集分析部材4を低圧力損失かつ高捕集効率にできる。これらにより、短期間で微細な汚染物質まで捕集できるようになるので、詳細な空気環境を短期間で分析できる。
また、1つの独立した捕集部と2つの捕集部の積層という構成にしてもよく、用途に応じて粗大粒子捕集部14と微粒子捕集部15とガス捕集部16の形状と構成は選択すればよい。
また、捕集分析部材4は、圧力損失を空気清浄部3と同じもしくは低くしたものであり、より好ましくは低くしたものが良い。
捕集分析部材4の圧力損失を低くする方法として、例えば、捕集分析部材4が不織布で構成されている場合は、不織布を構成している繊維の繊維径を細くする方法がある。繊維径を細くすることで、空気流の乱れによる抵抗を減少できるので、同等の捕集効率でも圧力損失を低くできる。この例に限らず、捕集分析部材4の圧力損失を低くする方法は、捕集分析部材4を構成する材料に応じて、適宜選択すればよい。
このように、捕集分析部材4の圧力損失が空気清浄部3よりも低いと、捕集分析部材4を通過する風量が大きくなるため、短期間で室内空間全体の汚染物質を捕集し、空気環境を分析できる。その結果として、早期の空気環境分析が期待できる。
また、捕集分析部材4の捕集効率を空気清浄部3と同じもしくは高くしたものであり、より好ましくは高くしたものが良い。
捕集分析部材4の捕集効率を高くする方法として、例えば、捕集分析部材4が不織布で構成されている場合は、不織布にエレクトレット処理を施す方法がある。エレクトレット処理を施すことで、不織布の繊維が帯電するため、物理的捕集に加え、静電気力でも汚染物資を捕集するようになるので、同等の圧力損失でも捕集効率を高くできる。この例に限らず、捕集分析部材4の捕集効率を高くする方法は、捕集分析部材4を構成する材料に応じて、適宜選択すればよい。
このように、捕集分析部材4の捕集効率が空気清浄部3よりも高いと、微細な汚染物質が捕集できる。その結果として、詳細に空気環境の分析が期待できる。
捕集分析部材4を構成する材質は、アレルゲン、菌等の非変性物質であれば、特に限定されない。具体例として、粗大粒子捕集部14と微粒子捕集部15には、ポリアクリロニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレングリコール、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリオレフィン、ポリメタクリル酸、ポリメタクリル酸メチル、ポリフッ化ビニリデン、ポリエーテルサルホン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリビニルアルコール、ポリアリレート、ポリアセタール、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、アラミド、ポリ乳酸、ポリウレタン、セルロース化合物等の樹脂材料やガラスなどの無機物質が、ガス捕集部16には、活性炭やゼオライト等が挙げられる。
このように、捕集分析部材がアレルゲン、菌の非変性物質で構成されていると、捕集されたアレルゲン、菌は変性することなく、捕集分析部材で保持される。その結果として、従来の分析方法で適切な評価ができ、さらに、分析を阻害する物質を含まないため、室内空気汚染物質の正確な定性・定量分析が期待できる。
また、捕集した汚染物質の分析方法としては液体クロマトグラフ分析法、ガスクロマトグラフ分析法、質量分析法、ELISA法、標準寒天培地法、走査型電子顕微鏡法等が挙げられ、粒子、アレルゲン、菌、ガス等に対し適した手法を選択することで、捕集した室内汚染物質を定性、定量的に分析することができる。
さらに、図3、図4に示すように、捕集分析部材4には識別コード21が付与されている。識別コード21は捕集分析部材4の品番、ロット番号、製造日など個体を識別するための情報や、製造メーカーのURLや、分析依頼先の依頼フォームのURLなどの情報を含んでおり、例えば一次元バーコードや、二次元QRコード(登録商標)などが挙げられる。この識別コード21を外部の外部通信端末装置22で読み取ることで、これらの情報を利用し、捕集分析部材4の分析に役立てることができる。
以下にその分析までの流れについて説明する。
まず、外部通信端末装置22の制御部分について説明する。図5に示すように外部通信端末装置22を制御する制御部23には通信部24、近距離通信部18、読み取り部25、メモリ26、入力部27、表示部28、スピーカー29、マイク30が接続されている。
図5に示すように、外部通信端末装置22の読み取り部25で捕集分析部材4に付与された識別コード21を読み取ることで、識別コード21に含まれた情報を表示部28に表示される。これら識別コード21の情報に加えて、入力部27で入力した使用者の情報や、外部通信端末装置22に内蔵された時間情報なども含めた情報をメモリ26に記憶させ、通信部24によって通信ネットワークに接続して空気清浄装置メーカーや分析機関などに伝達することができる。尚、操作上の案内や通知などをスピーカー29からの音声や音によって知らせることもでき、また、入力操作などをマイク30によって音声入力操作することもできる。
次に空気清浄装置20の制御部分について説明する。図6に示すように、空気清浄装置20を制御する制御部31には、送風ファン2、電源スイッチ32、運転切替えスイッチ33、送風ファン2の運転情報を記録する記録部34、近距離通信部35、メモリ36、表示ランプ19、スピーカー37が接続されている。
空気清浄装置20の近距離通信部35と外部通信端末装置22の近距離通信部18は、いわゆる近距離通信器によって構成されており、例えば、電車の駅改札と同じように、これらの近距離通信部35、18を接近させれば、空気清浄装置20と、外部通信端末装置22の通信が行われるようになっている。具体的には、外部通信端末装置22のメモリ26に捕集分析部材4の情報及び日時情報を記憶させ、このメモリ26に記憶させた情報を表示部28に表示させた状態で、この外部通信端末装置22の近距離通信部18と空気清浄装置20の近距離通信部35間で通信を行わせる。これによって捕集分析部材4の個体情報や使用開始日時を空気清浄装置20に記憶させ、例えば使用者が複数の空気清浄装置を所持しているような場合に、どの機体でどの捕集分析部材が使用されたかがわかるようになっている。
また、送風ファン2の運転履歴は制御部31を介して記録部34に記録されており、近距離通信部35を介して、外部通信端末装置22に情報として取り出し、捕集分析部材4の識別コード21に格納された個体情報とともにメモリ26に記憶させる。そして、これらの情報を紐付けした状態で、通信部24から通信ネットワークを介して、空気清浄装置メーカーや分析機関などに伝達することができる。つまり、通信ネットワーク上で管理することが可能となる。
それでは、一連の流れについて、その一例を説明する。先ずは、捕集分析部材4の情報を空気清浄装置20に受け渡し、空気清浄装置20の運転を開始するまでの流れについて図7〜図11を用いて説明する。外部通信端末装置22を操作し、表示部28に図7に示す表示を表出させる(図11のステップS1)。
表示部28には、この図7に示すように、室内の空気質を分析するために、捕集分析部材4の使用を開始する運転(以後「空気質フィードバック運転」と呼ぶ)を実施するかの確認画面が表示されている。この表示画面において、選択ボタン39(図7では「はい」の表示)を選択すると、読み取り部25が起動(図11のステップS2)し、表示部28には読み取り部25で認識した映像が表示される(図11のステップS3)。
この状態で図8に示すように、読み取り部25を捕集分析部材4の識別コード21に近づけると、表示部28には図8に示すように識別コード21の映像が表示される。この状態で読み取りボタン38を選択すると、読み取り部25によって識別コード21が読み取られ(図11のステップS4)、表示部28には図9に示すように、識別コード21の情報が表示される。この情報を外部通信端末装置22のメモリ26に記憶させる(図11のステップS5)と、表示部28の表示は図10へと移行する。この状態で外部通信端末装置22の近距離通信部18を空気清浄装置20の近距離通信部35に近接させ、通信を行わせれば(図11のステップS6)、捕集分析部材4の個体情報と使用開始日時が空気清浄装置20に記憶され、運転開始の準備が完了する(図11のステップS7)。
次に空気清浄装置20の運転開始から、捕集分析部材4の取り出し準備が完了するまでの流れについて図12を用いて説明する。
空気清浄装置20の電源スイッチ32を入れる(図12のステップS8)と、送風ファン2が回転をし始めて吸込み口5から空気を取り込む(図12のステップS9)。取り込まれた空気中に含まれる汚染物質は空気清浄部3によって捕集される。このとき、空気の一部は捕集分析部材4にも流れるため、面積比率としては空気清浄部3に流れる汚染物質と同等の汚染物質が捕集分析部材4によって捕集される。送風ファン2の運転情報は随時あるいは定期的に記録部34に送られて記録される(図12のステップS10)。ここで運転情報とは、例えば送風ファン2の回転数データが挙げられる。空気清浄装置20は運転切替えスイッチ33の切替えによる運転モード(例えば、強運転や弱運転)によって送風ファン2の回転数が増減するため、回転数を記録することによって、送風ファン2の運転履歴を把握することが可能である。あるいは、運転モードによって、送風ファン2の定格電圧値は決まっているため、運転モードの履歴を記録し、係数を乗ずることで、消費電力履歴を把握することができ、それらからおおよその運転履歴を導出することも可能である。
以上の回転数データあるいは消費電力データなどから、空気清浄部3を通過したおおよその空気の体積量を算出し、その値が設定したある規定値を超えたときに、表示ランプ19が点灯する(図12のステップS14)。これによって、捕集分析部材4の分析準備が完了したことを示す(図12のステップS15)。尚、表示ランプ19が点灯した後も空気清浄装置20が運転し続ければ、その間の送風ファン2の運転情報は記録部34に記録される。
次に捕集分析部材4及び空気清浄装置20のデータを回収し、捕集分析部材4を分析機関に引き渡すまでの流れを図13〜図18を用いて説明する。
外部通信端末装置22の表示部28に表示されている入力部27を操作し、表示部28に図13に示す表示を表出させる(図18のステップS16)。
表示部28には、この図13に示すように、室内の汚染物質を捕集した捕集分析部材4の分析依頼手続を開始するかの確認画面が表示されている。この表示画面において、選択ボタン39(図13では「はい」の表示)を選択すると、読み取り部25が起動(図18のステップS17)し、表示部28には読み取り部25で認識した映像が表示される(図18のステップS18)。
この状態で読み取り部25を捕集分析部材4の識別コード21に近づけると、表示部28には図14に示すように識別コードが表示され、この状態で読み取りボタン38を選択すると、読み取り部25によって識別コード21が読み取られる(図18のステップS19)。このとき、読み取った識別コード21が、図11のS4で読み取った識別コードと同一であるかの判別が為される(図18のステップS20)。もし識別コードが一致しなければ、図16に示すように表示部28にはエラーが表示され、捕集分析部材4の識別情報と実際とは異なった運転情報に紐付かないようになっている。これにより、例えば使用者が複数の空気清浄装置を所持しているような場合に、どの機体でどの捕集分析部材が使用されたかがわかるようになっている。識別コード21の一致が確認されれば、表示部28には図15に示すように、識別コード21の情報が表示される。この内容を確認すると、表示部28の表示は図17へと移行する。この状態で外部通信端末装置22の近距離通信部18を空気清浄装置20の近距離通信部35に近接させ、通信を行わせれば、空気清浄装置20の記録部34に記録された運転情報が外部通信端末装置22に伝達される(図18のステップS21)。その後、外部通信端末装置22の表示部28に表示されている入力部27を操作し、分析依頼の手続きを完了(図18のステップS22)し、空気清浄装置20から捕集分析部材4を取り出し、分析機関へ引き渡す(図18のステップS23)。
尚、ここでは外部の外部通信端末装置22を介して情報の伝達を行っているが、例えば、空気清浄装置20本体に通信機能及び読み取り部を備えることで、外部通信端末装置22を介さずとも、捕集分析部材4の個体情報と空気清浄装置20の運転情報を一元化して通信ネットワークによって情報伝達できるようにしてもよい。
以上のように、本発明の一態様では、捕集分析部材4を空気流路6の空気清浄部3の外周部に接するように並列した位置に設けることにより、捕集分析部材4のために空気流路6を追加で設ける必要が無く、空気流路6による抵抗を低減できる。そのため、送風ファン2により送風される風量を損失せずに、大風量での空気処理が可能となり、短期間で簡便に室内空間全体の汚染物質が捕集できるようになる。これにより、室内空間全体の汚染物質の成分、濃度を容易に把握出来るので、早期に室内空気質の改善に対する効果的な対策を講じることできる。
また、捕集分析部材4がアレルゲン、菌の非変性物質で構成されているため、捕集分析部材4で捕集されたアレルゲン、菌が変性しないので、従来の分析方法で適切な評価ができ、さらに、分析を阻害する物質を含まないので、精度の高い分析ができる。これにより、室内空気汚染物質の正確な定性・定量分析が可能となるので、特定物質に特化したフィルタの使用等、汚染物質に対する効果的な対策を講じることができる。
また、捕集分析部材4に付与された識別コード21に格納された識別情報と、それら捕集分析部材4が搭載されていた空気清浄装置20の運転環境及び運転履歴などの情報が、紐付けされたデータとして通信ネットワーク上で管理することができる。これにより、分析機関は、依頼者から渡された捕集分析部材4の識別コード21を読み取ることで、その識別コード21に紐付けされ、通信ネットワークによって伝達された空気清浄装置20の運転情報を即座に且つ正確に入手することができる。そして、それら情報と捕集分析部材4の分析結果を元に簡便且つ詳細に室内環境を診断することができる。すなわち、室内空間全体の汚染物質の成分、濃度を容易に把握出来るので、空気質の改善に対する効果的な対策を講じることのできる、空気清浄装置を提供することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、捕集分析部材4に付与された識別コード21に格納された識別情報と、それら捕集分析部材4が搭載されていた空気清浄装置20の運転環境及び運転履歴などの情報とを紐付けされたデータとして通信ネットワーク上で管理し、使用者に有用な情報を提供する技術について説明する。
外部通信端末装置22は、図19に示す空気清浄装置の製造会社のホストコンピュータ40に接続可能なものである。
ホストコンピュータ40は、通信部41と、入力部42と、表示部43と、記憶装置であるメモリ44と、これらの情報から演算を行なう制御部45を備える。
通信部41は、顧客の携帯電話を代表とする外部通信端末装置22、または捕集分析部材4の分析データを扱う分析データサーバ46と通信を行なう。入力部42は、ホストコンピュータ40を操作するための指令を入力するものである。また、表示部43は、ホストコンピュータ40の入出力状態を表示確認するものである。
また、メモリ44は、送信メモリ47と、メッセージテーブル48と、判定テーブル49と、分析データ格納メモリ50と、顧客情報格納メモリ51を備えている。送信メモリ47は、通信部41から外部通信端末装置22へ送信するデータを格納する。
顧客情報格納メモリ51は、外部通信端末装置22から送られた顧客情報の運転時間、風量、捕集分析部材4の識別コード21を格納する。
分析データ格納メモリ50は、捕集分析部材4を分析したときの各種濃度データを分析データサーバ46から入手して格納する。各種データとは、例えば、「分析項目」としてA「ほこり・チリ」、B「花粉」、C「PM2.5」、D「ディーゼル粉塵」、E「ダニ死がい」、F「ダニフン」、G「獣毛」、H「カビ」、I「調理」といった汚れについての濃度データである。
判定テーブル49は、制御部45が「分析結果」と基準値を照合して、「判定結果」を引き出すものである。「分析結果」は、前述の濃度値を外部通信端末装置22から送られた顧客情報の運転時間と風量によって規格化する。規格化したものとは、運転時間と風量からフィルタを通過した空気の流量が解るので、濃度を単位流量あたりの濃度に換算している。図20に示すように、「分析項目」ごとに「分析結果」を基準値と比較し、いずれかの基準値とする。例えば、基準値の「普通」の欄に記載したA2、B2、・・・H2、I2は、空気清浄装置に当初から搭載しているフィルタの能力から得られる濃度値である。「分析結果」の濃度値が基準値の濃度値を超えている場合には、現行のフィルタでは能力が不足していることを示す。すなわち、高性能フィルタへの変更を推奨する根拠を示す。また、「低い」の欄に記載したA3、B3・・・H3、I3は、当初から搭載しているフィルタの能力では過剰である場合の濃度値であり、この濃度を下回っている場合には、フィルタの能力を下げても良いことを示唆できる。
メッセージテーブル48は、制御部45が図21に示すように通信部41から外部通信端末装置22へ送信するメッセージを「判定結果」に基づいて引き出せるようにしている。判定結果の内容と判定濃度に対応した判定点とメッセージを対応づける。
制御部45は、通信部41を介して得た捕集分析部材4に付与された識別コード21に格納された識別情報と、それら捕集分析部材4が搭載されていた空気清浄装置20の運転環境及び運転履歴などの情報と、捕集分析部材4に付着していた汚れの分析データの情報と、判定テーブル49とメッセージテーブル48とから顧客に役立つ情報を算出する。
上記の構成において、第1の実施の形態で説明したように、顧客は自宅で使用した空気清浄装置20から捕集分析部材4を取り出し分析機関に送付することができる。また、併行して外部通信端末装置22を使って、捕集分析部材4に付与された識別コード21に格納した識別情報と、それら捕集分析部材4が搭載されていた空気清浄装置20の運転環境及び運転履歴などの情報をホストコンピュータ40へ送付することができる。
一方、ホストコンピュータ40は、分析機関の分析データサーバ46から捕集分析部材4の分析結果として、例えば「ほこり・チリ」、「花粉」、「PM2.5」、「ディーゼル粉塵」、「ダニ死がい」、「ダニフン」、「獣毛」、「カビ」、「調理」といった分析項目に対する汚れの濃度データ受け取ることになる。このデータは、制御部45によって分析データ格納メモリ50に格納される。
そして、図22のフローチャートに示すように、メモリ44を構成する分析データ格納メモリ50から分析データとして読み出される(ステップS24、S25)。
次に、分析データは、顧客情報格納メモリ51の顧客情報の運転時間と風量によって規格化が行なわれ(ステップS26)、「分析結果」として判定テーブル49内へ表示される。そして「分析項目」ごとに判定処理が行なわれることとなる。例えば、「分析項目」A「ほこり・チリ」について説明をすると、図22のフローチャートに示すように、「分析結果」XAは、「普通」と「低い」の基準値である濃度値A2、A3と比較され(ステップS27、S28)、結果のYAは、図21のように、「判定結果」欄で、A1、A2、A3のどれかに分類される(ステップS29、S30、S31)。その他の「分析項目」についても同様にして、結果のYB、YC・・・YH、YIは、それぞれ3つの濃度値のうちのどれかに分類される(ステップS32〜S36)。
そして、「判定結果」として「判定点」の大きい順番に図21のメッセージテーブル48上で並べられ(ステップS37)、「判定結果」に対応付けられたメッセージが上位より読み出されることとなる。図23のフローチャートに示すように、メッセージは、メッセージテーブル48から読み出され、メモリ44を構成する送信メモリ47に送られ(ステップS43、S44)、制御部45によって通信部41から外部通信端末装置22へ図24Aに示すような通知画面が表示されることとなる(ステップS51)。続けて、顧客が画面を開くと、図24Bに示すように表示がされて(ステップS52)、室内の空気汚れは、ほこり・チリと獣毛が多いことが確認でき、高性能フィルタとプリネットを使用することで、より効果的に空気清浄装置を使うことができる、という新たな情報を得ることとなる。
さらに、図24Bの情報を得た顧客は、続けて次の画面を開くと、図25Aに示すように、具体的な商品情報を得ることができ、図25Bに示す購入画面上で購買情報を入力すると(ステップS53)、高性能フィルタとプリネットを購入することができる(ステップS54、S55、S45、S46)。これによって部屋の汚れにあった空気清浄をすることができる。また、高性能フィルタとプリネットを提供する販売会社側は、新たなビジネスを創出することができる。
以上の「判定結果」は、例えば図26に示すように、全項目についてグラフ化して、ひと目でわかるようにすることもできる。顧客の外部通信端末装置22だけでなく、顧客のパーソナルコンピュータ(図示せず)へ表示しても良い。
(実施の形態3)
本実施の形態では、第2の実施の形態のメッセージテーブル48上で並べられた「判定点」に基づいて、よりわかりやすくする表示の仕方について説明をする。
図27に示すように、第2の実施の形態の制御部45には判定点プロット部52を、メモリ44にはタイプ別判定テーブル53を備えたものである。
図28のフローに示すように、判定点プロット部52は、本実施の形態のメッセージテーブル54の「判定点」をタイプ別判定テーブル53へプロットする。
例えば、図29に示すように、メッセージテーブル48の内容に加えて、メッセージテーブル54では、各分析項目を粒子性のものかガス性のものかを分類し、また、室外で発生するものか室内で発生するものかを分類しておく。また、タイプ別判定テーブル53は、第一のタイプとして汚れの種類について粒子性の汚染とガス性の汚染、また第二のタイプとして汚染物質が室内で発生するものか室外の空気から室内に取り込まれるものかをテーブル上で分類するものである。そして、判定点プロット部52は、分類ごとに「判定点」の加算を行い、タイプ別判定テーブル53へプロットするものである。
具体的には、図30Aは、汚れの種類を把握するために、第一のタイプとして、粒子性の汚染とガス性の汚染に着目してテーブル上に判定結果を判定点でプロットしたものである。また、図30Bは、汚れの発生場所を把握するために、第二のタイプとして、汚染物質の発生源(汚染物質から室内で発生するものか室外の空気から室内に取り込まれるものか)に着眼してテーブル上に判定結果を「判定点」でプロットしたものである。
これにより、予め、粒子性の汚染に対して、高性能フィルタ、花粉吸着フィルタ、防カビ材Bを添着したフィルタ用意しておけば、「判定点」の高い項目が粒子性の汚染に分類されるものであれば、粒子性の汚染に対応するフィルタを推奨することができる。また、ガス性の汚染に対して、カーボン吸着フィルタを用意しておけば、ガス性の汚染に対応するカーボン吸着フィルタを推奨することができる。提示を受けた顧客も外部通信端末装置22の画面で視覚的に確認し、新たにフィルタを購入して室内の空気浄化をより積極的に行なうことが可能となる。
また、分析項目の汚れが室外の空気から室内に取り込まれる可能性が高いものである場合には、昼間の換気は控えるよう、アドバイスを発信することができる。
以上のように、汚れの種類に適したフィルタの選別が可能になるので、顧客の室内環境に適したフィルタを提示することが可能となる。また、室外空気から取り込んでいることがわかれば、窓を開ける頻度を減らすことを推奨するようなアドバイスをホストコンピュータ40から顧客の外部通信端末装置22へ発信することも可能となる。
このようにして、顧客の使用環境にあわせたメッセージを提供することができ、空気清浄装置を使って室内の空気をより効果的に浄化することができる。
以上説明したように、空気清浄装置は、捕集分析部材には少なくともその捕集分析部材の識別情報が格納されたコードが付与されており、外部通信端末装置が記録部の運転情報を取り出し、識別情報を読み込むことで、外部通信端末装置を介して送風ファンの運転情報と、捕集分析部材の識別情報が紐付けられていてもよい。
これにより、捕集分析部材に付与されたコードに格納された識別情報と、それら捕集分析部材が搭載されていた空気清浄装置の運転環境及び運転履歴などの情報が、紐付けされたデータとして外部通信端末装置を介して通信ネットワーク上で管理することができる。そのため、簡便且つ詳細に室内環境を診断することができ、更にそれらの情報を正確に管理することができるという効果を奏する。
また、情報提供装置は、外部通信端末装置が該空気清浄装置販売会社のホストコンピュータへアクセスして、顧客情報として空気清浄装置の識別情報と送風ファンの運転情報を送付することで、空気清浄装置の使用に係わる新たなメッセージ受け取ってもよい。
これにより、新たな情報を得ることとなり、顧客はより効果的に空気清浄装置を使うことができる。
また、情報提供装置は、ホストコンピュータが顧客情報を通信部で受け取り、顧客情報格納メモリへ格納し、分析サーバから取得した捕集分析部の濃度データを分析データ格納メモリに格納し、顧客情報と濃度データとから空気清浄装置の使用に係わる新たなメッセージを創出してもよい。
これにより、新たな情報を得ることとなり、顧客はより効果的に空気清浄装置を使うことができる。
また、空気清浄装置は、捕集分析部材がアレルゲン、菌の非変性物質で構成してもよい。
これにより、捕集分析部材で捕集されたアレルゲン、菌は変性しないので、従来の分析方法で適切な評価ができ、さらに、分析を阻害する物質を含まないので、精度の高い分析ができるという作用を奏する。
また、空気清浄装置は、捕集分析部材が、少なくとも3つの捕集分析部材で構成され、吸込み口側に粗大粒子を捕集する粗大粒子捕集分析部材、中間に微粒子状汚染物質を捕集する微粒子捕集分析部材、吹出し口側にガス状汚染物質を捕集するガス捕集分析部材を備えてもよい。
これにより、分級効果を得ることが出来るので、各捕集部で選択的に捕集できるという効果を奏する。その結果として、捕集された汚染物質の分析が容易になり、室内空気汚染物質の正確な定性・定量分析が期待できる。
本発明の空気清浄装置は、短期間で簡便に室内空間の環境状態を正確に分析できるため、家庭用または業務用の空気清浄装置における汚染物質の捕集・分析装置として有用である。
1 本体ケース
2 送風ファン
3 空気清浄部
4 捕集分析部材
5 吸込み口
6 空気流路
7 吹出し口
8 風向ルーバー
9 羽根
10 電動機
11 プレフィルタ
12 集塵フィルタ
13 脱臭フィルタ
14 粗大粒子捕集部
15 微粒子捕集部
16 ガス捕集部
17 形状保持部
18 近距離通信部
19 表示ランプ
20 空気清浄装置
21 識別コード
22 外部通信端末装置
23 制御部
24 通信部
25 読み取り部
26 メモリ
27 入力部
28 表示部
29 スピーカー
30 マイク
31 制御部
32 電源スイッチ
33 運転切替えスイッチ
34 記録部
35 近距離通信部
36 メモリ
37 スピーカー
38 読み取りボタン
39 選択ボタン
40 ホストコンピュータ
41 通信部
42 入力部
43 表示部
44 メモリ
45 制御部
46 分析データサーバ
47 送信メモリ
48 メッセージテーブル
49 判定テーブル
50 分析データ格納メモリ
51 顧客情報格納メモリ
52 判定点プロット部
53 タイプ別判定テーブル
54 メッセージテーブル

Claims (2)

  1. ホストコンピュータが空気清浄装置の使用に係わる新たなメッセージを提供する情報提供装置であって、
    前記ホストコンピュータが、判定テーブルとメッセージテーブルを備え、捕集分析部材を有した空気清浄装置から取得した該捕集分析部材に付与された識別情報と送風ファンの運転情報を顧客情報として通信部で受け取り、顧客情報格納メモリへ格納し、分析サーバから取得した前記捕集分析部の濃度データを分析データ格納メモリに格納し、前記送風ファンの運転情報から得られる運転時間と風量から濃度を単位流量あたりに換算した分析結果を得るものであって、
    前記判定テーブルにおいて分析項目ごとに前記分析結果と該分析項目ごとの基準値とを比較して判定結果を引き出し、
    前記メッセージテーブルにおいて判定結果から前記空気清浄装置の使用に係る新たなメッセージを引き出すことができる情報提供装置であって、
    前記ホストコンピュータが、前記判定結果を判定点としてプロットする判定点プロット部と、汚れの種類として粒子性とガス性に分類する第一のタイプ、または汚れの発生場所として室内と室外に分類する第二のタイプを分類するタイプ別判定テーブルとを備え、
    前記判定点プロット部が前記タイプ別判定テーブルへ前記判定点をプロットして視覚的な提示を可能とした情報提供装置。
  2. 外部通信端末装置が、前記空気清浄装置から前記顧客情報を取得して、前記ホストコンピュータへアクセスして、前記顧客情報を送付することで、前記ホストコンピュータの前記通信部から、前記空気清浄装置の使用に係わる新たなメッセージ受け取り、表示部で表示することが可能となる請求項1記載の情報提供装置。
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