JP6466454B2 - 取外し可能電極を利用して誘電性流体内のアッセイ可能な作用物質を捕捉する、動電現象による装置 - Google Patents

取外し可能電極を利用して誘電性流体内のアッセイ可能な作用物質を捕捉する、動電現象による装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6466454B2
JP6466454B2 JP2016538996A JP2016538996A JP6466454B2 JP 6466454 B2 JP6466454 B2 JP 6466454B2 JP 2016538996 A JP2016538996 A JP 2016538996A JP 2016538996 A JP2016538996 A JP 2016538996A JP 6466454 B2 JP6466454 B2 JP 6466454B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
carrier
capture
capture electrode
propulsion device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016538996A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016532871A (ja
Inventor
ゴードン、ジュリアン
Original Assignee
インスピロテック エルエルシー
インスピロテック エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by インスピロテック エルエルシー, インスピロテック エルエルシー filed Critical インスピロテック エルエルシー
Publication of JP2016532871A publication Critical patent/JP2016532871A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6466454B2 publication Critical patent/JP6466454B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/40Concentrating samples
    • G01N1/405Concentrating samples by adsorption or absorption
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/22Devices for withdrawing samples in the gaseous state
    • G01N1/2202Devices for withdrawing samples in the gaseous state involving separation of sample components during sampling
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/22Devices for withdrawing samples in the gaseous state
    • G01N1/2202Devices for withdrawing samples in the gaseous state involving separation of sample components during sampling
    • G01N2001/222Other features
    • G01N2001/2223Other features aerosol sampling devices

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Other Investigation Or Analysis Of Materials By Electrical Means (AREA)

Description

本出願は、2010年11月30日出願の米国特許出願第12/955,150号の一部継続出願であり、2013年8月27日出願の米国仮特許出願第61/870,348号の優先権を主張する。
連邦支援による研究又は開発
該当せず。
マイクロフィッシュ/著作権の参照
該当せず。
本発明は、誘電体媒質中のアッセイ可能な作用物質の収集及びサンプリングに関する。これは、生物特異的アッセイによって存在の有無が測定可能な作用物質について空気をサンプリングすることを含むが、これに限定されるものではない。本分野は、生物学的作用物質について空気をサンプリングし、アッセイ装置の収集手段に向けて方向づけ、その上に被着させることを含む。この作用物質特異的アッセイは、イムノアッセイ、核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、又はリガンド−抗リガンド相互作用を伴う任意の他のアッセイを含み得る。アッセイは、比色、蛍光、濁度測定、電気化学、又はボルタメトリーによる検出手段を含み得るが、これらに限定されるものではない。アッセイ対象の作用物質は、生物兵器用の作用物質、病原体、アレルゲン、又は汚染物質を含むが、これらに限定されるものではない。病原体の場合、炭疽生物体又は結核生物体などの感染性空中浮遊物質についてスクリーニングすることを含む。さらに、誘電性媒質の場合、食品産業用の油又は石油化学及び産業用の油などの誘電体流体媒質をサンプリングすることを含み得る。
従来技術では、空気から作用物質を収集してバイオアッセイを行うことに関して多くの実例がある。例えば、刊行物(非特許文献1〜13及び特許文献1)は、アレルゲン、病原体、及び毒素を収集してアッセイを行う様々な方法を記載している。
他の公知の試料収集方法には、活性炭上への揮発性有機化合物(VOC:volatile organic compound)の捕集、脱着、及び質量分析法による解析が含まれる。非特許文献14及びこの中に記載される参照文献を参照されたい。VOCは、アッセイが性質上厳密には化学的なので本発明に含まれないと見なされ、本願明細書で定義されるような生物特異的ではない。生物特異的(bio−specific)とは、核酸特異性、抗体特異性、レセプタ−リガンド特異性などの生物学的特異性によって結果が測定されるアッセイを意味する。診断特異性は、VOC分析によって達成されることがあるが、生物学的特異性は、定義された有機化合物群の存在及び量によって推定される。
上記先行技術文献では、ポンプ輸送及びろ過、拭き取り、受動被着、動電現象による搬送などを用い、通常、その後で抽出ステップを行い、抽出物をアッセイに適用する「乾式」法が説明されている。
液体流中での収集方法は、特許文献2及び3に記載されている。
空気からは物質が効率的に収集されるが、このような液体を流すシステムでは試料の希釈度が高くなることが避けられない。そのため、物質を再度濃縮しない限り感度が犠牲になる。
特許文献4及び5は、空気をサンプリングし、空中浮遊物質を同定する自律動作システムを記載している。これらの特許文献は、空気をサンプリングする方法を厳密に特定しておらず、サンプリングされた空気をアッセイ・システムに送る方法も詳しく述べていない。
ろ過又は静電沈殿に基づく空気浄化システムが多く市販されている。全体的な説明については、米国環境保護庁の刊行物である非特許文献15を参照されたい。高性能微粒子除去(HEPA:High Efficiency Particulate Air)フィルタ又は静電沈殿フィルタのいずれかを用いる多くの市販システムの実例が存在する。このようなシステムは、家庭での暖房、換気、及び空調(HVAC:heating, ventilation and air conditioning)用のシステムの一部として用いられることを含めて、空気から粒子状物質又はアレルゲンを除去するために広く用いられている。HEPAフィルタは、マイクロメートル(ミクロン)サイズの範囲まで粒子を除去するという利点を有し、静電沈殿法は、差圧がほとんど又は全くなしで大容積流を伴うという利点を有する。静電沈殿システムの技術仕様の詳細な実例として、特許文献6を参照されたい。このような空気浄化システムは、空気から物質を効率的に除去するが、試料を収集して分析にかけるには不向きである。
Sharper Image社によって動電現象による空気清浄化システムが開発され、Ionic Breezeという商標で以前に商品化された(ただし、現在は製造中止となっている)。最初の動電現象の原理は、特許文献7で言及されている。これが特許文献8でさらに改善されて、空気流が改善されオゾン発生が最小限に抑えられた。市販システムに対するさらなる改善が、特許文献9〜13に記載されている。動電現象による推進力を利用する装置の上記記載では、ワイヤからなる高電圧電極が共通の要素である。ワイヤの断面積が極めて小さいので、極めて急峻な電圧勾配がワイヤに直交して生成される。この高電圧勾配により荷電粒子からなるプラズマが生成され、高電圧勾配によって荷電粒子に運動エネルギーが付与される。その結果、荷電粒子と非荷電粒子の間で運動エネルギーが交換されることによって正味の空気流が生成され、この正味空気流は、電圧がゼロであるか又はワイヤ電極の電圧に対して反対の極性である平面電極を並置することによって方向づけられる。荷電粒子は、平面電極上に静電的に沈殿するが、清浄化のために周期的に除去されることがある。これらの研究の主要部分は空気浄化を対象とし、試料収集を対象としていない。しかし、Custisら(2003年)によって最初に述べられたように、Ionic Breeze装置は、ティッシュペーパーで電極を拭くことによって試料を収集し、アレルゲンを分析することに適合している。このティッシュペーパーからアレルゲンが抽出され、イムノアッセイにかけられる。Ionic Breezeは、Petersら(2007年)及びPlatts−Millsら(2005年)のアレルゲンを収集してイムノアッセイによる分析にかける研究でも用いられている。それより先に、Parvanehら(2000年)は、「収集プレートとしての導電面を有する金属カップ」を備えたイオン化装置について述べており、この金属カップからアレルゲンが抽出されてアッセイにかけられる。金属カップの内部に試料がどのように収集されるかは明らかではなく、試料は表面全体に付着しない。この装置は、スエーデン国ストックホルム所在のAirpoint AB社によって製作された。しかし、Airpoint AB社によるこのような製品の製造又は販売に関する情報は公開されておらず、当業者がこの装置の詳細を理解し得るのに十分な情報はなく、環境アレルゲン検出に関するその後の刊行物では同じ著者は類似の装置を使っていない。電圧勾配によって生じる電位井戸に試料を集束させることについても述べられていない。
Yaoら(2009年)並びにYao及びMainelis(2006年)は、バイオアッセイ可能な作用物質をアッセイ用の手段又は装置に収集するための方法を述べている。Yao及びManielis(2006年)は、平面電極と電気的に接触する寒天ゲルのブロックについて述べており、Yaoら(2009年)は、平面電極間に介在させたマイクロタイタ・プレートについて述べている。これらの研究はいずれも、ポンプによって駆動される空気の流れ及び分析対象作用物質をアッセイ手段上に静電的に沈殿させることについて述べている。これらの研究では、電極及び寒天ブロックはほぼ同じ面積を有する。
McNerneyら(2010年)は、呼気分析装置について述べている。この装置では、個々人が息又は咳を呼吸チューブに吹き込み、チューブの内面上に収集された試料を、プランジャでこすり取って光学バイオセンサに載せ、免疫結合反応を実施し、バイオセンサがエバネッセント波照明系を利用して散乱光によってマイコバクテリウム・ツベルクローシス(M. tuberculosis)の存在の有無を測定する。
上記方法のいずれも、電界勾配を利用して電位井戸を形成し、それによって作用物質をアッセイ装置用の収集手段上に集束させることは考慮されていない。
米国特許第7,384,793号明細書 米国特許出願公開第2008/0047429号明細書 米国特許第6,484,594号明細書 米国特許第7,705,739号明細書 米国特許第7,633,606号明細書 米国特許第3,191,362号明細書 米国特許第2,949,550号明細書 米国特許第4,789,801号明細書 米国特許第6,958,134号明細書 米国特許第7,056,370号明細書 米国特許第7,077,890号明細書 米国特許第7,097,695号明細書 米国特許第7,311,762号明細書
Yao et al (2009) in Aerosol Science volume 40, pages 492-592 Noss et al (2008) in Applied and Environmental Microbiology, volume 74, pages 5621-5627 King et al (2007) in Journal of Allergy and Clinical Immunology, volume 120, pages 1126-31 Earle et al (2007) in Journal of Allergy and Clinical Immunology, volume 119, pages 428-433 Peters et al (2007) in Journal of Urban Health: Bulletin of New York Academy of Medicine, volume 84, pages 185-197 Yao and Mainelis (2006) in Journal of Aerosol Science, volume 37, pages 513-527 Platts-Mills et al (2005) in Journal of Allergy and Clinical Immunology, volume 116, pages 384-389 Sercombe et al (2004) in Allergy, volume 60, pages 515-520 Custis et al (2003) in Clinical and Experimental Allergy, volume 33, pages 986-991 Polzius et al (2002) in Allergy, volume 57, pages 143-145 Tsay et al (2002) in Clinical and Experimental Allergy, volume 32, pages 1596-1601 Parvaneh et al (2000) in Allergy, volume 55, pages 1148-1154 McNerney et al (2010) in BMC Infectious Diseases, volume 10, pages 161-166 Phillips et al (2010) in Tuberculosis, volume 90, pages 145-151 "Guide to Air Cleaners in the Home", U.S. EPA/OAR/ORIA/Indoor Environments Division (MC-6609J) EPA 402-F-08-004, May 2008 "Field Solutions on Computers" (ISBN 0-8493-1668-5); author Stanley Humphries, published by CRC Press Handbook of Chemistry and Physics, CRC Press, Boca Raton, Florida, 91stEdition, 2010, section 13 Blakemore et al (2010) in Journal of Clinical Microbiology, volume 48, pages 2495-2501 Helb et al (2010) in Journal of Clinical Microbiology, volume 48, pages 229-237 P.L.Levin et al (1993) ("A Unified Boundary-element Finite-element Package" in IEEE Transactions on Electrical Insulation 1993, volume 28, pages 161-167) S.Vlad ("Numerical Computation of Conducting Particle Trajectories in Plate-type Electrostatic Separators" in IEEE Transactions on Industry Applications 2003, volume 39, pages 66-71) A.Bendoaoud et al ("Experimental Study of Corona Discharge Generated in a Modified Wire-plate Electrode Configuration for Electrostatic Process Applications" in IEEE Transactions on Industry Applications 2010, volume 46, pages 666-671)
本発明は、単数又は複数の電極を使用して、流れている誘電体流体流から荷電粒子を引き寄せ、これらの荷電粒子をアッセイ装置の収集手段上に集束させる電位井戸を生成することを含む。電極自体は、アッセイ装置に組み込むことを容易にするために、取外し可能にすることができる。この電位井戸は、これらの粒子を効率的に捕捉し、収集手段への集束効果によって感度が増強することに寄与する。流れる空気流は動電現象的又は機械的に生成される。流れがまだ荷電されていない場合でも、高電圧ワイヤ電極を配置しそれによりプラズマを生成することによって、分析対象物質に電荷を付与する。この物質は、電位井戸によってアッセイ装置の収集手段上に集束され、最終的に収集手段上に静電的に沈殿する。
本発明の一態様では、生物特異的アッセイ装置用に誘電体流体媒質から試料を収集するための装置は、筐体を備える。流れ手段が、筐体内で誘電体流体媒質の流体流れを方向づける。筐体内の1つ又は複数のワイヤ電極が、筐体内を流れる誘電体流体媒質をイオン化プラズマに曝す。筐体に動作可能に付随する支持手段が、生物特異的アッセイ装置を支持する。電位井戸を生成するために1つ又は複数の捕捉電極が支持手段近傍に位置決めされ、それによって誘電体流体媒質内で生成されたか、又は当該誘電体流体媒質にすでに存在していた荷電粒子が、支持された生物特異的アッセイ装置内に進められ、それによって、荷電粒子が生物特異的アッセイ装置の試料収集領域に静電的に沈殿する。
本発明の別の態様では、エアロゾル粒子の生物特異的アッセイのための試料を提供するイオン推進力装置が、エアロゾル粒子の試料を受容し、荷電粒子のプラズマを生成する高電圧電極を封入するハウジングを備える。担持体アセンブリが、ハウジング内に取外し可能に受容可能であり、この担持体アセンブリは、非導電担持体と、担持体に取外し可能に固定された捕捉電極とを含む。担持体アセンブリのハウジング内への受容に伴って、電極が電圧にかけられ、これによって、荷電エアロゾル粒子の流れが、ハウジングを通る正味空気流を生成し、上記荷電エアロゾル粒子は捕捉電極上に被着し、上記捕捉電極は、上記担持体から取り外され、生物特異的アッセイのために抽出導管内に配置されることができるようなっている。
本発明の他の目的、特徴、及び利点は、添付の特許請求の範囲及び図面を含めて明細書全体を検討することによって明らかになろう。
HVACシステムの一部としての静電沈殿用の従来技術装置の概略断面図である。これは、商業供給業者からの技術文献から得たものである。 Custisらによって発表された従来技術の装置であるIonic Breezeの概略断面図である。 本発明による装置の断面図であり、収集手段及びアッセイ装置がファンによって進められるプラズマ流に隣接して配置されている。 図3の細部を示すアッセイ装置の断面図である。 本発明による装置の断面図であり、動電現象による推進力によって流れが得られ、アッセイ装置の収集手段が動電推進装置の平面電極の開口に隣接している。 アッセイ装置がオープンリール式収集装置である動電流装置の概略断面図であり、この図の断面は図5のX...X断面に相当する。 従来技術のIonic Breeze装置に基づくコンピュータ・シミュレーションからの出力である。本図及び以下のすべての図において、aはコンピュータ支援設計(CAD)からシミュレーションへの入力である。 従来技術のIonic Breeze装置に基づくコンピュータ・シミュレーションからの出力である。本図及び以下のすべての図において、bは等電圧線によって表される出力である。 従来技術のIonic Breeze装置に基づくコンピュータ・シミュレーションからの出力である。本図及び以下のすべての図において、cは第3の次元としての電圧による3次元プロットとして表される出力である。 図7aの従来技術の装置のシミュレーションに類似しているが、電極の幾何形状に関する変形を伴う。 図7bの従来技術の装置のシミュレーションに類似しているが、電極の幾何形状に関する変形を伴う。 図7cの従来技術の装置のシミュレーションに類似しているが、電極の幾何形状に関する変形を伴う。 図7a及び図8aのさらなる変形のコンピュータ・シミュレーションであり、電極数の減少による従来技術の装置の簡略化を示す。 図7b及び図8bのさらなる変形のコンピュータ・シミュレーションであり、電極数の減少による従来技術の装置の簡略化を示す。 図7c及び図8cのさらなる変形のコンピュータ・シミュレーションであり、電極数の減少による従来技術の装置の簡略化を示す。 上記の図のコンピュータ・シミュレーションからの出力であり、さらなる簡略化を示し、特許文献7の従来技術の装置を表す。 上記の図のコンピュータ・シミュレーションからの出力であり、さらなる簡略化を示し、特許文献7の従来技術の装置を表す。 上記の図のコンピュータ・シミュレーションからの出力であり、さらなる簡略化を示し、特許文献7の従来技術の装置を表す。 図7aのコンピュータ・シミュレーションに対応し、特許文献9に記載のように追加の上流電極を並置した従来技術の装置のコンピュータ・シミュレーションからの出力である。 図7bのコンピュータ・シミュレーションに対応し、特許文献9に記載のように追加の上流電極を並置した従来技術の装置のコンピュータ・シミュレーションからの出力である。 図7cのコンピュータ・シミュレーションに対応し、特許文献9に記載のように追加の上流電極を並置した従来技術の装置のコンピュータ・シミュレーションからの出力である。 平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 平面電極の開口に隣接する電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 平面電極の開口に隣接する電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 平面電極の開口に隣接する電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図13aに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図13bに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図13cに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図14aに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を有し、このアッセイ装置が図14aでの誘電率とは異なる誘電率を有する本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図14bに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を有し、このアッセイ装置が図14bでの誘電率とは異なる誘電率を有する本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図14cに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を有し、このアッセイ装置が図14cでの誘電率とは異なる誘電率を有する本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図13aに類似しているが、電位井戸を生成する電極の両側にアッセイ装置の要素を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図13bに類似しているが、電位井戸を生成する電極の両側にアッセイ装置の要素を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図13cに類似しているが、電位井戸を生成する電極の両側にアッセイ装置の要素を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図10aに類似しているが、平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を追加した本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図10bに類似しているが、平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を追加した本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図10cに類似しているが、平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を追加した本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図17aに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図17bに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 図17cに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 電位井戸に入る空気流を増強するように電極に角度が付けられた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 電位井戸に入る空気流を増強するように電極に角度が付けられた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 電位井戸に入る空気流を増強するように電極に角度が付けられた本発明のコンピュータ・シミュレーションの出力である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、本発明による装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、本発明による装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、本発明による装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、本発明による装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の或る面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第2の軸に沿った連続面の或る面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第2の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第2の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第2の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第3の軸に沿った連続面の或る面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、本発明によるさらなる装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、本発明によるさらなる装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、本発明によるさらなる装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、本発明によるさらなる装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図24の装置の1つの軸に沿った1つの面内の電界の図である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータ・シミュレーション・プログラムの出力であり、図24の装置の1つの軸に沿った別の面内の電界の図である。 取外し可能電極を用いたイオン推進力装置の斜視図である。 図26のイオン推進力装置と共に使用するための取外し可能担持体アセンブリの分解図である。 取外し可能担持体アセンブリのための担持体の斜視図である。 取外し可能担持体アセンブリのための担持体の斜視図である。 取外し可能担持体アセンブリのためのラッチの図である。 取外し可能担持体アセンブリのためのラッチの図である。 ラッチがラッチ解除位置にある担持体の切り欠き図である。 ラッチがラッチ解除位置にある担持体の切り欠き図である。 ラッチがラッチ位置にある担持体の図30Aと同様の図である。 ラッチがラッチ位置にある担持体の図30Bと同様の図である。 取外し可能スリーブを有する取外し可能担持体アセンブリの斜視図である。 取外し可能電極を利用したエアロゾルからのウィルスの捕捉を示すデータ・プロットである。 代替的な担持体の斜視図である。 平面電極を有するラッチの斜視図である。 代替的な担持体アセンブリの斜視図である。
本発明は、その最も簡単な実施例では、ファン様装置によって生成される、流れている空気流中で高電圧に保持される一連のワイヤと、この流れに曝され、流れている流れから荷電粒子を引き付けるように並置される電極を有するアッセイ装置の収集手段とを含む。並置された電極は、アッセイ装置の収集部位に荷電粒子を静電的に沈殿させる電位井戸を生成する。それに従って図3にこのような装置を詳細に示す。この装置は、非導電ハウジング35、入口グリル31、及び出口グリル37を含む。ファン36などのポンプ輸送装置が、30で流入し38で流出する、流れている空気流を方向づけ通過させる。図3では断面で示されるワイヤ電極32が、キロボルト程度の高電圧に保持され、プラズマの発生により荷電粒子33が得られ、荷電粒子33は流れている空気流から電位井戸を介してアッセイ装置43の捕捉手段42に引き付けられる。アッセイ装置43には、接地を示す一般的な電気記号によって接地状態であることが示されている電極41が組み込まれている。アッセイ装置43は、ハウジング35の凹形状開口39内に取外し可能に支持され締結されている。見やすくするために、図4にアッセイ装置43を離して示す。したがって、アッセイを行うには、アッセイ装置は、本発明の動電現象による装置のハウジング35の開口39内に締結され、所定の電圧、流量に所定の時間曝された後で取り外される。
アッセイの一形態は、横方向流イムノクロマトグラフ装置であり、この装置では、アッセイは、適切なクロマトグラフ搬送促進流体を試料ウェル42に塗布し、所定時間後に結果を読み取ることによって開始される。アッセイ対象物質の存在の有無又はその量を光学的又は電気化学的に検出し測定することを含む多数の他の簡単なアッセイ・システムも使用し得る。横方向流装置の代替形態は、酵素イムノアッセイ装置であり、検出される物質の存在の有無又はその量は、免疫複合体に結合した酵素に発色物質を塗布し、その後の色反応を測定することによって測定される。本発明の装置は誘電性媒質内で動作するので、通常、導電水性流体を様々なアッセイ・タイプに加えて検出反応を開始させる必要がある。
本発明の理解は、従来技術の装置を示すことによって容易になる。さらに、本発明は従来技術の装置の簡単な改変によって達成されるので、いくつかの従来技術の装置の図面を含む図が含められている。図1は、家庭住宅用のHVACシステムの様々な技術仕様から導き出したものである。ファン16によって空気流が駆動され、入口流れ11及び出口流れ18が得られる。これらの流れは、グリル12を通って流入し、粗い前段フィルタ13及び高電圧ワイヤ電極、接地電極15を通り、そこで荷電粒子が静電沈殿し、グリル17から流出する。本発明の機能では、前段フィルタは、通常、必要とされない。
本発明のさらなる実施例において、図5に、動電現象による手段によって進められる誘電体流体の流れを用いる装置を示す。この装置は、非導電ハウジング56と、それぞれ流入誘電体流体51及び流出誘電体流体58用の入口グリル52及び出口グリル57とからなる。図5では断面で示されるワイヤ53は正の高電圧に維持され、動電現象による流れが接地平面電極55及び59によって方向づけられる。電極59には開口が存在し、その下に収集手段及びアッセイ装置が配置され、これらはハウジング56内でクランプ39において取外し可能に支持される。図4と同様に、収集手段には、接地平面電極59と比較して寸法が小さい電極41が組み込まれる。この場合、電極41はキロボルト程度の負の高電圧に保持される。平面電極55及び59により、荷電粒子54がまず正味流体流と共に搬送されるが、これらが負電極41によって生じる電位井戸に到達すると、荷電粒子54はそれまでの流れから進路を変え、収集手段43の収集部位に至る。そのため、アッセイを実施するには、アッセイ装置は、本発明の動電現象による装置のハウジング56内の適切な開口39に配置され、ワイヤ53及び電極41の所定の電圧に所定の時間曝された後、取り外される。アッセイの一形態は、横方向流イムノクロマトグラフ装置であり、この場合、適切なクロマトグラフ搬送促進流体を試料ウェル42に当て、所定の時間後、結果を読み取ることによってアッセイが開始される。アッセイ対象作用物質を光学的又は電気化学的に検出し同定することを含む多数の他の簡単なアッセイ・システムも使用し得る。本発明の装置は誘電体媒質内で動作するので、検出反応を開始させるために、通常、様々なアッセイ・タイプに導電水性流体を加える必要がある。
本発明の別の実施例では、試料収集の代替手段を用いて分析対象の作用物質の連続記録を生成し得る。図6に、このような実施例を示す。図6の装置は、アッセイ装置が省略されその代わりにオープンリール式試料収集手段が設けられる点を除き、図5の装置にあらゆる点で類似している。このオープンリール式装置では、正味誘電体流体流に直交して試料収集手段を支持し移動させる。したがって、図6は、図5の装置のX....X断面を示す。リール61及び62は、矢印で示す方向に回転して、ハウジング56のスロット64を通して試料収集手段62を搬送する。ハウジング内に実装される電極63は、キロボルト程度の負電圧に保持される。図5と同様に、荷電粒子が、電極53によって生じる電位井戸によって流れている流れから取り出され、試料収集手段62上に被着する。そのため、アッセイを実施するには、ワイヤ電極53及び面積が接地平面電極59よりも小さい電極63は所定の電圧に設定され、オープンリール式搬送装置は試料収集手段を所定の時間移動させる。試料収集装置の材料は、受動的な繊維状若しくは膜状の材料、又はアッセイ時まで定位置に試料を捕捉する活性材料を含んでもよいし、マイクロピラー・タイプなどの構造材料を含んでもよく、また、リガンド−抗リガンド反応をもたらすなどの埋め込まれた捕捉分子を有してもよい。所定の時間が経過した後で、巻き取りリール61が取り外され、アッセイの前に水和反応にかけられ、それによって、捕捉された分析対象作用物質が、能動的若しくは受動的な固定のいずれかによって、又は、リガンド−抗リガンド反応相互作用による捕捉によって捕捉手段上に置かれたままになる。アッセイが実施され、捕捉手段の長さに沿った値の処理により、測定対象作用物質の存在又はその量の時間記録が得られる。この連続記録は比色に基づくものとすることができ、この場合の記録は、時間の関数としての作用物質の存在又はその量を可視的に表すものである。この連続記録はデジタル値とすることもでき、この場合の記録は、時間の関数としての作用物質の量又はその存在の図式表現として提示し得る。
図2は、Custisら(2003年)の刊行物から再製したものである。図2の従来技術の装置は、動電現象により駆動される空気流が20で流入し、25で流出するハウジング24、ワイヤ電極21、及び平面電極23を含む。定電圧推測線(等電圧線)が、電極21を取り囲む破線円で示されており、空気流中の推測粒子運動が矢印22で示されている。これは、粒子が取外し可能な平面電極23に当たり、その上に静電沈殿する様子を示している。Custisらの手順によれば、平面電極をティッシュペーパーで拭くことによって平面電極から分析対象試料が収集され、抽出され、抽出物がイムノアッセイにかけられる。本発明の利点は、このような別々の拭き取りステップ及び抽出ステップが必要とされないことである。さらに、Custisらの従来技術における等電圧線は推定によるものであるが、本発明ではコンピュータ・シミュレーションが利用可能であり、それによって、必要以上の実験をせずに本発明の装置の設計が容易になる。特許文献7の図2でも電圧勾配の推定線が描かれている。この電圧勾配により、荷電粒子が受ける力及びその方向が求められる。電圧勾配は、コンピュータ・シミュレーションによって厳密に求めることができ、必要以上の実験は要らない。
本発明の装置のコンピュータ・シミュレーションは、米国ニューメキシコ州アルバカーキ(郵便番号87192)、私書箱13595号のField Precision LLC社が提供するソフトウェア・パッケージを使用して実施される。Field Precision LLCが提供するこのソフトウェアは、クーロンの法則及びガウスの法則に基づく有限要素解析を利用している。この研究は、非特許文献16に記載されている。このソフトウェアの説明及び購入の状況はField Precision LLCが提供している。ここで用いるバージョンは、無料の学生バージョンであり、装置を設計するためのプログラムMesh6.5及び出力を生成するためのプログラムEstat 6.0を含む。図7a、7b、及び7c〜図19a、19b、及び19cの図は、このソフトウェア・パッケージによって生成される。図20a、20b、20c、及び20d〜図25a及び25bは、より高性能の3次元プログラムGeometer、Metamesh、HiPhi、及びPhiView(U.S. EPA/OAR/ORIA/Indoor Environments Division (MC−6609J) EPA402−F−08−004,May 2008)によって生成される。
コンピュータ・シミュレーションの利用をさらに示すために、且つ、本発明が従来技術とどのように異なるかを示すために、図7a、7b、及び7c〜図11a、11b、及び11cに従来技術の装置及びその配置を示す。このソフトウェア・パッケージの応用例をよりよく理解するために、図7a、7b、及び7cについて、処理を詳細に説明する。図7aに、Meshプログラムで生成されるIonic Breezeの構成(図2)の表現を示す。4単位×4単位の境界ボックスが定義され、このボックス内にワイヤ電極を表す2つの点70と、平面電極を表す3本の線71とが配置される。対称性は面対象として定義される。これにより、面外の第3の次元に延びるすべての断面が等価になる。このバージョンのソフトウェアは2次元で演算を実施し、そのため計算が簡略化される。MeshプログラムはCADフォーマット(拡張子.DXF)でファイルを保存し、また、このファイルはEStatプログラムによって認識されるスクリプト(拡張子.MOU)に変換される。EStatはさらに、寸法(単位はインチ)、誘電率(空気の場合は1)などの材料の性質、及び電圧(ワイヤ電極の場合は1000、平面電極の場合は0)を追加する。これらのパラメータを用いて、新たなファイル(拡張子.EIN)が生成される。次いで、このEINファイルに対してシミュレーションの数学的な解が実施され、それによって、解を含むファイル(拡張子.EOU)が生成される。次いで、この.EOUファイルの解の様々な図式表現が利用可能である。図7bに、等高線、すなわち電圧に従って数値ラベルが付与された等電圧線を用いた等高線プロット出力を示す。図7cに、表面プロット形式を示す。ここでは、斜視図を用いて電圧を第3の次元の高さとして表現する。この表面プロット図は、表面における傾きの急峻さ及び方向が電圧の勾配及び方向を表すので特に有用である。したがって、この表面プロットは、荷電粒子にかかる力及び方向のベクトルを表す。図7cから、ワイヤ電極のところで生成された、又は空気中にすでに存在していた荷電粒子が勾配に沿って下向きに進められて3つの谷に入り、平面電極の表面上に方向づけられることがすぐにわかる。
残りの図8a、8b、及び8c〜図21a、21b、及び21cの様々な構成もすべて同様に生成される。
本発明の設計コンセプトを立証するために、図8a、8b、及び8cに、平面電極の厚さの影響を示す。図7a、7b、及び7cでは、平面電極は、厚さがゼロであるとして示されているが、図8a、8b、及び8cでは、平面電極は、0.127cm(1/20インチ)の有限の厚さを有するプレートとして示されている。これら2組の図は他のすべての点で同じである。無限に薄い電極から有限且つ実際的な厚さを有する電極に変更しても得られる電圧勾配には影響を及ぼさないことが容易にわかる。パテント・ファミリーである特許文献10、12、及び13は、特許文献8の従来技術に対して、電極の厚さを小さくすることによる改善を教示している。ただし、厚さをさらに小さくしても本発明の利益にはならない。
本発明の目的では、電極配置をいくらか簡略化すると、アッセイ可能な作用物質をアッセイ装置の収集手段上に捕捉するための電位井戸を生成する第3の電極の配置を容易にするのに有利である。これに従い、図9a、9b、及び9c並びに図10a、10b、及び10cのコンピュータ・シミュレーションは、電極数を連続して減少させることの効果を示している。図9aに、1つの高電圧ワイヤ電極90及び電圧がゼロである2つのプレート電極91を示す。等高線プロットの図9b及び表面プロットの図9cは、ワイヤ電極90のところでプラズマとして生成された、又は、空気中にすでに存在していた荷電粒子が、勾配に沿って下向きに進められて2つの谷に入り、平面電極の表面上に方向づけられることを示している。同様に、図10aは、単一の高電圧ワイヤ電極100及び電圧がゼロである単一のプレート電極101を有する設計を示している。図10aの物理的な配置は、特許文献7での動電現象による最初の設計に対応する。等高線プロットの図10b及び表面プロットの図10cは、ワイヤ電極100のところでプラズマとして生成された、又は、空気中にすでに存在していた荷電粒子が、勾配に沿って下向きに進められて谷に入り、平面電極の表面上に方向づけられることを示している。
図11aの設計は、直径0.508cm(0.2インチ)の2つのロッド電極112が追加され、ワイヤ電極110及びプレート電極111の上流に配置されることを除き図8aの設計と同じである。電極112は、ワイヤ電極110と同様に1000ボルトに保持される。図11b及び11cのプロットは、電圧勾配の急峻さがロッド電極112の存在によって損なわれ、プラズマの生成及び動電現象による推進力が低減しているが、荷電粒子は依然として平面電極111に隣接する電位の谷に方向づけられることを示している。本発明で利用するという趣旨では何の集束効果も得られないことを強調しておく。Taylor及びLeeは、特許文献9で、上流電極を配置するとイオン化された粒子の流れを制御する助けとなると教示していることに留意されたい。Taylor及びLeeは、電位井戸を生成して流れている流体流から荷電粒子を捕捉する手段として、平面電極と比較して小さな寸法の電極を使用するという教示をどこにもしていない。図11a、11b、及び11cは、以下で述べる本発明の実施例から明らかになるように、Taylor及びLeeによって教示される集束効果が本発明で用いられる集束とは異なることを示している。
図12aに本発明の一実施例を示す。この実施例は、2つのワイヤ電極120、3つのプレート電極121、及び捕捉電極123からなる。この実施例は、図7a、7b、及び7cの従来技術の装置に類似しているが、本発明に従って捕捉電極123が追加されている。電極120は1000ボルトであり、プレート121はゼロボルトであり、捕捉電極123は−1000ボルトである。図12bの等高線プロット及び図12cの表面プロットは、ワイヤ電極120のところでプラズマによって生成される動電現象により駆動される荷電粒子が、プレート電極121近傍の電位の谷まで駆動されるが、図12cの表面プロットで明らかなように、これらの谷は下向きに傾いていることを示している。その結果、荷電粒子の流れは、捕捉電極123の方向に進められ、最終的に、捕捉電極123によって生じる電位井戸に捕捉される。平面電極121近傍の谷の下向きの傾きは、等高線プロットの図12bでは表面プロットの図12cよりも不明瞭であることに留意されたい。これは、見易いようにシミュレーション・プログラムによってプロット間隔が調整されているからである。
図13a、13b、及び13cに、本発明のより好ましい実施例を示す。電極配置は、図9a、9b、及び9cの従来技術の装置に基づいており、本発明に従って下記の改変がなされている。電極132がスロット134を伴って製作され、スロット134に類似の寸法の捕捉電極133が並置される。図5の電極配置も参照されたい。この配置では、動電現象による主な流体の流れに対して横方向にオフセットされた電位井戸を生成しており、本発明による或る種の設計では、捕捉手段及びアッセイ装置を流体の流れの中に直接挿入するよりも、これらの挿入に好都合である。このようにオフセットされた配置にしても、図13bの等高線プロット及び図13cの表面プロットは、荷電粒子の流れが捕捉電極133の方向に進められ、最終的に、捕捉電極133によって生じる電位井戸に捕集されることを示している。
簡単のため、且つ理解し易くするために、図13a、13b、及び13cには捕捉手段もアッセイ装置も含まれていない。図14a、14b、及び14cには、捕捉手段及び/又はアッセイ装置144の図が含まれている。捕捉手段及び/又はアッセイ装置144は、スロット付きプレート電極142と捕捉電極143の間に配置される。コンピュータ・シミュレーションには、捕捉手段及び/又はアッセイ装置に対する誘電率値2.0が入力される。非特許文献17から典型的な誘電率の参照値を得ることができる。この値2.0は、乾いた紙に対する値である。図13a、13b、及び13cと図14a、14b、及び14cを比較すると、捕捉手段としての紙の存在は、電界分布に大きな影響を及ぼさない。
同じウェブ・サイトから、ポリスチレン樹脂は、2.4〜2.6の範囲の誘電率を有することがわかる。捕捉手段及びアッセイ装置に用いる可能性のある材料の範囲をカバーするために、図15a、15b、及び15cのコンピュータ・シミュレーションにおいて、捕捉手段及び/又はアッセイ装置154に誘電率3.0を適用した。ここでも、図13a、13b、及び13c、図14a、14b、及び14cと図15a、15b、及び15cとを比較すると、電界分布の結果に大きな乱れはない。このように、これらの上記シミュレーションは、本発明の設計において、捕捉手段及びアッセイ装置の選択及び配置に大きな自由度があることを示している。
図16aの164及び165によって示すように、捕捉手段は捕捉電極の両側に配置し得る。先の図13a、13b、及び13c、図14a、14b、及び14c、並びに図15a、15b、及び15cと同様に、電界分布に対する大きな影響はない。
図17a、17b、及び17cに、図10a、10b、及び10cの従来技術の装置に基づく本発明による装置を示す。この装置は、単一のワイヤ電極170、単一の平面電極171、及びこれらに加えて、平面電極171の下流に位置する捕捉電極172からなる。この配置は、流体の流れから荷電粒子を捕捉するために、捕捉電極が中心に配置された状態で、この流れを中心線に集中させることによって設計し得る。さらに、図18a、18b、及び18cの本発明による装置は、誘電率が2.0である捕捉手段183を平面電極181と捕捉電極182の間に追加して配置していることを示している。
図19a、19b、及び19cに、本発明による好ましい設計を示す。ここでは、3つのワイヤ電極190及び3つの平面電極191が角度を付けて配置されて捕捉電極192上に収束するように流体の流れを最大限に活用し、それによって、流体の流れと、動電現象により方向づけられ捕捉電極によって生じる電位井戸に入る流れとの組合せが最適化される。
上記コンピュータ・シミュレーション・パッケージは、すべての断面が第3の次元に延びる面に相当する従来技術の装置を記述するのに適している。しかし、荷電粒子の流れを3次元的に集束させ、それによって真の集束効果をもたらす装置を形成することが望ましい。この目的で、Field Precision LLCからのよりハイレベルのソフトウェア・パッケージが用いられる。このパッケージは、同じ基本的な物理方程式を同じ有限要素解法によって3次元空間で厳密に解く。このプログラムは3段階で実行される。プログラムGeometerは、3次元CADの特徴を有し、例えば立体図を生成することによる初期設計及び視覚化を生成するために用いられる。プログラムMetameshはGeometerからの出力を取り込み、有限要素解析用のメッシュを生成し、また、これらの構成要素の寸法及び様々な電気的且つ物理的な特性を入力する。HiPhiは、Metameshによって生成されるファイルについての方程式を解き、Phiviewは、さらなる任意選択の計算を実施し、出力を表すための様々な任意選択肢を提供する。これに従って、図20a、20b、20c、及び20dに、Geometerで生成される装置を示す。ここでは、図9a、9b、及び9cの従来技術の装置は、本発明による追加の捕捉電極を備える。ワイヤ電極200は長さが25.4cm(10インチ)であり、プレート電極201は25.4cm(10インチ)×25.4cm(10インチ)平方であり、捕捉電極202は1.27cm(0.5インチ)×1.27cm(0.5インチ)である。プレート電極201及び捕捉電極202は厚さが0.254cm(0.1インチ)である。図20aは、x軸、y軸、及びz軸の向きを示す概略立体図である。図20bはx軸に沿って装置を見下ろした図であり、図20cはy軸に沿って装置を見下ろした図であり、図20dはz軸に沿って装置を見下ろした図である。これらの軸の定義及びこれらの軸に対するそれぞれの部品の向きは、図21〜23を理解するのに重要である。というのは、図21〜23がこれら3つの軸に沿って装置内を進む連続面を表すからである。図20〜23では、本発明による装置は、ワイヤ電極200で電圧が1000であり、プレート電極201で0ボルトであり、捕捉電極202で−1000ボルトである。Phiviewプログラムは、これら3つの各軸に沿った無数の面を表現し得るが、ここでは、例示のために、装置内の重要な場所に存在する面のみを示す。それに従って、図21aは、位置X=−4.95におけるy−z面の図である。
面の位置は、各図の垂直軸上に示されている。定電圧の等高線は、約100ボルトの間隔で引かれている。等高線の密度は場の強さ、したがって、荷電粒子に加えられる力を示している。矢印は、計算が行われた各セルにおける場の方向を表すベクトルである。それに従って、図21aでは、荷電粒子を中心線から離すように進める中ぐらいの力の場がある。この力は単にY−Z面におけるベクトルの成分であり、ここでは、他のあらゆる場所と同様に、最終的な方向は3つのすべての次元におけるベクトルの合成であることに留意されたい。以後の連続した図21b〜21hは、装置全体を連続的に進む面である。図21bは、ワイヤ電極200が存在する面での断面であり、ワイヤから外向きに伝播する極めて大きな場の力を示す。次に、図21c〜21eは、平面電極に直交してその両端及び中心で切断したものである。場の強さは、この領域では比較的小さく、1本又はそれ未満の等高線によって示されているように、2.54cm(1インチ)当たり10ボルト未満である。図21fは、平面電極間の中間での図であり、断面の中心の方向に増大する電圧勾配を示す。図21gは、捕捉電極の断面を示し、電位井戸を形成する極めて大きな電圧勾配を示す。最後に、x=12.7cm(5インチ)における面は、中程度の場の強さとなっていることを示すが、ベクトルの方向は依然として中心線に向いている。意外にも、装置から出る荷電粒子はいずれも、y−z面の中心に押し出され、図22a及び23a以降は、X軸に沿って電位井戸に戻る。
図22a〜22dに、原点からy軸に沿って外向きに進む連続したx−z面を示す。この装置はy軸の原点に対して対称なので、yが負の値の断面は示されていない。z軸に沿った図23a〜23fについても同様である。
図22aは、この2次元解析ソフトウェア・パッケージの知見を確認するものであるが、図22aの中心線近傍から出て、ベクトルが流れをプレート電極から離すように又は下流に方向づけるという点で異なる。さらに、図23ではどの断面も、ベクトルのx−y成分が下流を指していることを示している。したがって、プレート電極上への電気沈殿が最小限に抑えられる。図23aに、x−y面でのワイヤ電極と、捕捉電極とを含む断面を示す。この断面では、荷電粒子をワイヤ電極から捕捉電極の電位井戸に進める力が明らかである。図23bは、捕捉電極にごく近接するx−y面の断面であり、次いで、図23c、23d、及び23eと図23dに見えるプレート電極に近接してゆき、それを通り過ぎ、離れていく。
Geometerプログラムで生成された図24a、24b、及び24cに、本発明のさらなる実施例を立体投影図で示す。この実施例は、マイコバクテリウム・ツベルクローシス(M. tuberculosis)などの呼気に含まれる病原体用の呼気分析器装置として機能させることを意図している。この実施例は、図3に類似しているがファン36を取り除いた構造を用いて実現され得る。ファンの代わりに、ユーザは、入口グリル31内に呼気を吹き込む。入口グリル31は、吹きかけられた空気流を筐体内に導く。図24aは、電極配置の全体的な斜視図であり、すべての3つのX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。図24bはY軸に沿って見下ろした図であり、図24cはX軸に沿って見下ろした図であり、図24dはZ軸に沿って見下ろした図である。図24は電極配置のみを示しており、理解し易いように、電界に影響を及ぼさない範囲の誘電率の材料でできている支持構造を省略している。この装置は、プラズマを生成するための4つのワイヤ電極と、2つの異なるアッセイ・タイプを収集する手段に用いられ得る2つの捕捉電極とを含む。そのため、捕捉電極241は、特許文献1に詳細に記載されているように、イムノアッセイを利用する光学センサ装置(免疫センサ)に用いられ、捕捉電極242は、非特許文献18及び19並びにこれらの論文の参照文献に記載されている核酸ポリメラーゼ連鎖反応増幅に基づくXpertMTB/RIFシステム用の捕捉装置として用いられ得る。第1のフェーズでは、試料核酸の標的核酸は、ハイブリッド形成反応によって認識され、その後、リアルタイム・ポリメラーゼ連鎖反応によって検出される。捕捉電極241と共に用いられ得る免疫センサ装置の実例は、エバネッセント波を照明される免疫センサ表面における免疫複合体から散乱された蛍光信号が、分析対象物質の尺度である場合である。この実施例の性能はMetaMeshで処理され、結果はHiPhiで生成される。図25a及び25bはPhiViewから生成される2つの図を表す。完全な3次元解析結果から選択されたこれら2つの図は、性能の実証を表現するのに十分である。図25aは、Z軸の原点を通るX−Y面内の電界分布を示す疑似3D等高線プロットである。このZ軸は、物理的なZ軸ではなく、0〜1000ボルトの範囲を表す。図24a、24b、24c、及び24dからわかるように、この面は、4つのすべてのワイヤ電極と交差し、2つの捕捉電極の中間を通る。そのため、図25aは、電位の形成が、プラズマを生成し、且つ荷電粒子を捕捉し電気沈殿させるように働く捕捉電極近傍に電位井戸を生成するワイヤ電極でピークになることを示している。図25bのさらなる等高線プロットは、物理的なZ軸から2.54cm(1インチ)変位した平行面内の電圧分布である。この面は、長さが5.08cm(2インチ)であるワイヤ電極の端部の周囲にある。ここでも、ワイヤ電極と、ここでは捕捉電極の端部の1.27cm(0.5インチ)先にある残りの電位井戸とで電位がピークになることがわかる。この場合、2つの捕捉電極を組み込むことができるので、同じ検体用の2つの全く異なるアッセイ・システムを提供することによって、アッセイの感度が増強される。さらなる改善が、電極242を同じ寸法のワイヤメッシュで置き換えることによって得られる。ワイヤメッシュ電極は、ワイヤのごく近傍にさらに大きな局所電圧勾配を生成し、そのため、捕捉効果が増強されるという利点を有する。試料収集の後で、ワイヤメッシュ電極を取り外し、2mLのNaOH−イソプロパノール試料処理試薬に浸し、5秒間振とうし、室温で15分間培養し、再度振とうし、XpertMTB/RIFカートリッジに移し、このアッセイ装置の標準の手順にかける。NaOH−イソプロパノール試薬は、XpertMTB/RIFアッセイ装置の製造元であるCepheid Incによって提供される。
複数の捕捉電極を用いることによってさらなる多重能力を得ることができる。図24a、24b、及び24c並びに図25a、25b、及び25cは呼気分析装置内の電極の配置を示すが、マウスピース、ハウジング、及びアッセイ装置とのインターフェースのさらなる詳細が、特許文献1の明細書に記載されており、また、英国ケンブリッジ、Babraham所在のRapid Biosensor Systems Limitedによって商品化された収集手段及びアッセイ装置もある。筒状又は楕円形の断面のハウジングは、マウスピースを内包するように構成することができ、入口径がワイヤ電極の寸法に合うように最適化され、出口径が捕捉電極の寸法に合うように最適化されている。こうすると、呼気とワイヤ電極との接触面積が最大になり、出口流が捕捉電極全体に集中され得る。
Field Precision LLCが提供するソフトウェア・パッケージは、必要以上の実験をせずに最適な設計を達成するのに有用であることが明らかである。このようなプログラムが数年にわたって開発中である。非特許文献20によりこのようなパッケージが利用可能になった。静電沈殿装置を設計するためのこのようなソフトウェア・パッケージの応用例が、非特許文献21及び22によって提供されている。本発明の設計の最適化は、Field Precision LLCが提供するソフトウェア・パッケージに限定されるものではない。
本発明の主要な要素は、流れている流体流中の対象とする荷電粒子の捕集手段として作用する電位井戸を提供することである。本発明の範囲内で多数の装置を設計することが可能であり、本明細書で例示する構成は単に例として示すためのものである。電位井戸を生成することによって、荷電粒子を捕集する汎用的で効率的な手段が提供され、捕集された荷電粒子が測定装置又は検出装置に切れ目なく移されることは驚くべきことである。この検出又は検出装置の測定感度は、大容量の流体をサンプリングし、検出装置の小さな領域に荷電粒子を集中させることができることにより大きく増強される。非導電材料の特性、配置、及び寸法が電界分布に大きな影響を及ぼさないので、例えば任意の広範なプラスチック又は高分子の非導電材料を用いる実際的な応用例の装置の設計及び製作には無限の可能性がある。
上記で説明した装置では、捕捉電極の面積がシステム内の他の電極と比較して小さく、そのため、大きな電圧勾配が得られる。これらの実例では、捕捉電極の典型的な面積比は20:1である。特定の装置の構成に応じて、この比は、5:1〜1000:1の範囲、さらにはこれよりも広い範囲で変わることがあり、特定のシステムの性能要件によってのみ制限される。捕捉電極は、通常、矩形プレートの形態をとるが、金属製のグリッド又はメッシュの形態をとることもできる。プラズマを生成するためのワイヤ電極が複数ある場合、これらのワイヤ電極は、通常、平行ワイヤとしてアレイ化されるが、特定の設計の要件又は制約によっては矩形グリッドとして配置されてもよい。捕捉電極の幾何形状が、プラズマ生成を開始するには勾配が急峻すぎる電位井戸を生成するような形状であってはならず、且つ電位井戸から出る荷電粒子を生成するような形状であってはならないことのみが制約である。捕捉電極の寸法は、ワイヤ電極と比較して、有利な集束効果が生じるように十分小さくしなければならない。経験則上、ワイヤ電極の長さの和に対する捕捉電極の最も長い寸法の比を用いることができる。実際の有用な範囲は、1:5の下限を用いたものとすることができ、これを下回ると、荷電粒子を有用に集中させることができない。特定の設計要件には、より小さいか又はより大きい範囲が有用である場合がある。
これに対して、ワイヤ電極の寸法は、プラズマが生成されるのに十分な電位勾配が生成されるように十分に小さくしなければならない。ワイヤ電極は、有利には、直径が1.0mmよりも大きくなく、一実施例では、直径が約0.1mmとし得る。ただし、ワイヤの幾何形状は変更することができ、先端が尖ったスパイクの形態をとってもよい。この場合、尖った先端により、荷電プラズマが形成されるのに十分に大きい局所電位勾配が生じ得る。
印加電圧は、本発明が実施される状態をもたらすのに十分に大きくなければならないが、電圧は性能を最適化するために変更し得る。電圧の値は、ワイヤ電極又は捕捉電極のいずれかで正負のいずれでもよい。本発明を実施するには、相対的な電圧のみが重要であり、そのため、例えば安全上の理由で、任意の電極を接地するか、又は低電圧に設定してもよい。
実際の形まで単純化するために、本発明の装置は、既存の装置の簡単な改変により製作し得る。そのため、ハードウェア、電子制御、美的配慮、寸法、携帯性、AC電源又は電池からの電力供給の細部に関するすべての仕様が、本明細書に記載の従来技術参照文献に詳細に説明されており、そのため、さらなる細部を本明細書で詳述する必要はない。
図26〜32は、取外し可能電極を用いて誘電性流体におけるアッセイ可能な物質を捕捉するための動電現象による装置を提供する、米国Sharper Image社によって以前に販売されていた、小空間用のIonic Breeze空気清浄機などの既存の市販の装置の適用を示している。上記の図2は、小空間用のIonic Breeze空気清浄機のための概略図に類似しているが、異なる数の電極を有する典型的な概略図を示している。典型的な従来技術の空気清浄装置は、平面電極が超音波溶着された取外し可能担持体を備える。担持体は電極の清掃のために取外し可能である。
図26を参照すると、誘電性流体内のアッセイ可能な作用物質を捕捉するためのイオン推進力装置300は、従来のACアウトレットに挿入するための電気プラグ304を有するハウジング302を含む。ハウジング302はグリル開口304を含む。ハウジング302の遠位端は、取外し可能担持体アセンブリ308を受容するための開口306を含む。これについては図27を参照されたい。担持体アセンブリ308は、ハウジング302内のトラック310に摺動可能に受容される。ハウジング302は、単一のワイヤ電極21及び2つの平面捕捉電極23を用いて図2に示す装置と同様に動作する電気回路を備える。明確であるように、他のハウジング形状も用い得る。
図27を参照すると、担持体アセンブリ308は、1つのプラスチック担持体312と、ラッチ314と、捕捉電極316A及び316Bとを備える。捕捉電極316A及び316Bは、互いの鏡像である点を除いて同一である。
担持体312は、図28A及び28Bに詳細に示される。担持体312は、ハウジング開口306に対応するサイズ及び形状の端壁320を備える。これについては図26を参照されたい。ハンドル322が端壁320から外側に延びる。細長い同一平面上の一対のレール324及び326が端壁320から内側に延びる。レール324及び326は互いに平行である。横材328がレール324及び326の遠位端を接続する。第1のレール324の遠位端は、以下で説明するように、電気接続を提供するための末端開口部330を備える。同様に、第2のレール326の遠位端は末端開口部332を備える。
ラッチ支持部334は、レール324と326との間を端壁320から内側に延びる。ラッチ支持部334の遠位端に拡大された頭部336が設けられる。
第1のレール324は、外縁において下方向に曲がった壁342に接続された概ね平坦な壁340を備える。この壁342はさらに、下縁において、外側に曲がったフランジ344に接続される。同様に、第2のレール326は、外縁において下方向に曲がった壁348に接続された平坦な壁346を備え、この壁348は、外側に曲がったフランジ350に下縁が接続されている。各レール324及び326の構成は、それぞれの電極316A及び316Bを支持し、且つハウジング302内のトラック310に摺動可能に受容されるように適合されている。これについては図26を参照されたい。
図27を参照すると、第1の捕捉電極316Aは、導電性金属の単一のプレート352で形成される。プレートは、ラッチ支持部334の長さ未満の、レール324の長さに概ね等しい接続部分354を有する。プレート352は、より短い長さの電極部分356を定義するように内側に曲げられる。このため、遠位末端部358は、電極プレート356の縁を超えて延びる。使用時、第1のレールの平坦な壁340の下側に接続部分354が位置決めされ、末端部358が末端開口部330内で露出される。電極部分356は上方に延びる。これについては図32を参照されたい。
同様に、第2の捕捉電極316Bは、接続部分364と、電極部分366と、末端部368とを有する導電性金属プレート362を備える。使用時、第2のレールの平坦な壁346の下側に接続部分364が位置決めされ、末端部368が末端開口部332内で露出される。電極部分366は上方に延びる。これについては図32を参照されたい。
図29A及び29Bを参照すると、ラッチ314は、対向する側壁372及び374に接続された上壁370を備える。側壁372及び374の反対側の下縁は、それぞれ、外側に延びるフランジ376及び378に接続される。上壁370の下側の外縁は、斜面380を含む。フランジ376及び378はそれぞれのレッジ382及び384を含む。
側壁372及び374間の間隔は、僅かにレール324及び326間の間隔未満である。フランジ376及び378の外縁間の全体幅は、僅かにレールの外壁342及び348間の間隔未満である。
担持体アセンブリ308を組み立てるために、ラッチ314がレール324及び326間に位置決めされ、フランジ376及び378がそれぞれレール324及び326の下側にある。傾斜380は、下方向に偏向するようにラッチ支持頭部336と係合し、次に、ラッチ314は、ラッチ支持部334上で支持されるように摺動される。このため、ラッチ314はラッチ支持部334上で摺動可能である。図30A及び30Bに示すように、ラッチ解除位置において、ラッチ314は担持体端壁320に近接する。次に、捕捉電極316A及び316Bは、示すように、それぞれのレール324及び326の下側に接続部分354及び364と共に位置決めされる。図30A及び30Bに示すように、ラッチ314と捕捉電極316A及び316Bとの間には僅かな空間が存在する。担持体312上に捕捉電極316A及び316Bを維持するために、ラッチ314は、壁320から離れて図31A及び31Bに示す位置までラッチ支持部334上を摺動され、それぞれのレール324及び326に固定された捕捉電極316A及び316Bを挟持し、これを維持する。捕捉電極316A及び316Bが適所にあるとき、それぞれ末端部358及び368は、それぞれ窓330及び332において見ることができる。さらに、末端部358及び368は、レール324及び326の遠位端においてそれぞれのタブ384及び386に入れ子式に収納することができる。
したがって、捕捉電極316A及び316Bは、担持体312に取外し可能に固定される。ラッチ314は、捕捉電極316A及び316Bを担持体312に固定するように適合される。さらに、レッジ382及び384は、端部係止として働き、捕捉電極316A及び316Bがそれぞれのレール324及び326上を摺動することを防ぐ。ラッチ314に対する下方向の圧力によって、端部係止の解放並びに捕捉電極316A及び316Bの取り外しが可能になる。
捕捉電極316A及び316Bは、ステンレス網シートのレーザ切断によって製作することができる。ラッチ314及び担持体312は、プラスチック成形部品から形成されるか、又は立体印刷によって製作され得る。
担持体アセンブリ308は、本明細書に記載の任意の装置構成と共に用いることができ、特に、動電現象による推進力装置に適合される。同様に、装置は、他の回路構成に適合され得る。
担持体アセンブリ308を有する推進力装置300は、エアロゾル粒子を分析するために用いられ得る。特に、図2の電極21などのワイヤ電極によって帯電したエアロゾル粒子を、上記で記載したように、グリル304を通じてハウジング302に入る動電現象により推進された空気の容積から捕捉電極316A及び316B上に被着させることができる。担持体アセンブリ308はハウジング302から取り外すことができ、捕捉電極316A及び316Bを抽出導管内に配置することができ、所定の容積の抽出流体がエアロゾル粒子の分析のために用いられる。
さらに、非導電スリーブ390及び392を、それぞれ捕捉電極316A及び316B上に配置し、捕捉手段42に関連して上記で包括的に検討したようにエアロゾル粒子を捕捉することができる。スリーブ390及び392は、それぞれ電極部分352及び362の上にぴったり合うように対向する端部394において折り重ね、縫い合わせることができる非導電性の布で形成される。
図33は、生物兵器ウィルスの可能性について、取外し可能電極を用いて得ることができる結果を示す。例示的な試験において、ガンマ線照射により以前に不活性化されたウィルス懸濁液のベネズエラ馬脳炎ウィルスが、制御された環境チャンバ内で水に希釈され、エアロゾル化される。様々なエアロゾル粒子濃度がチャンバ内に解放され、この雰囲気内で30分間、図32に示すような電極を有する動電現象による装置が実行された。これに並行して、シルクで製作された非導電スリーブ390及び392で全体をカバーされた電極を有するシリーズが実行された。スリーブ及び電極は装置から取り外され、1mLのトリス緩衝生理食塩水、0.05%のTween20、及び1%のウシ血清アルブミンを有するチューブ内に配置された。それらはボルテックスミキサを用いて10分間撹拌された。各試料の10μLの容積が、逆転写酵素定量PCR及びApplied Biosystems 7500 FastDx Real−Time PCRシステムにおいて増幅されるウィルス・ゲノムのために50μLの反応混合物内に配置された。PCRは、既知の滴定濃度のウィルス懸濁液を用いて較正され、個々の動電現象による装置ごとに、PCR値、較正及び体積流量を用いて結果が計算された。これらの結果は、チャンバ内の空気のCFU/Lとしてプロットされる。グラフ内のフラグは、約10回の繰返しからの標準偏差である。図33は、取外し可能電極が使い捨て可能なシルク・スリーブよりも良好に機能することを示している。
図33は、ウィルスの実例のための使用を例示しているが、PCR、イムノアッセイ、比色若しくは蛍光アッセイ、質量分析、又は取外し可能電極から取り出した液体抽出物に対し行うことができる任意の他の公知のアッセイによる方法のいずれによるものであっても、捕捉された粒子の分析の任意の方法に本方法論を適用することができることが明らかである。イムノアッセイは、アレルゲンのためのものとすることもでき、Limulus Amebocyte Lysateアッセイを用いた比色分析又は蛍光分析による細菌内毒素の同定のために用いることもできる。内毒素はアレルギーにより誘発される喘息の増強物質であるため、アレルゲン試験との組合せが有用である。
図34〜36は、代替的な取外し可能担持体アセンブリ308’を示している。簡単のために、取外し可能担持体アセンブリ308に対応する要素は、同様の参照符号にプライム記号を付けたものを用いて識別される。
担持体312’は、レールの平坦な壁340’及び346’が細長い切り欠き部分341’及び347’を有し、外壁342’及び348’が、それぞれのノッチ343’及び349’によって形成された、分断可能な(frangible)切断点を含むという点で、担持体312と異なる。また、捕捉電極316A’及び316B’はフラットな金属プレートである。したがって、切り欠き部分341’及び347’は、エアロゾル粒子の被着のためにそれぞれの捕捉電極316A’及び316B’の一部分を露出させる。ラッチ314は変更されていない。
明白であるように、捕捉電極316A及び316Bは担持体312’と共に用いることもできる。
ノッチ343’及び349’によって形成される切断点の使用は、切り欠き部分341’及び347’と共に、担持体312’が捕捉電極316A’及び316B’を取り外すために、分断可能な切断点において担持体312’がスナップ係合することを可能にする。
空気中ではなく誘電体媒質中のアッセイ対象の実体を捕捉するさらなる応用例が、本明細書を通して述べられた同じ原理を用いて作成され得る。誘電体流体媒質はさらに、油などの非導電液体を含み得る。油は、汚染物質、汚染生物体、又は生体分解生物体の存在についてサンプリングされ得る。

Claims (20)

  1. エアロゾル粒子の生物特異的アッセイのための試料を提供するイオン推進力装置であって、
    エアロゾル粒子の試料を受容し、荷電粒子のプラズマを生成する高電圧電極を封入するハウジングと、
    前記ハウジング内に取外し可能に受容可能な担持体アセンブリであって、非導電担持体と、前記担持体に取外し可能に固定された捕捉電極とを含む担持体アセンブリと
    を備え、
    前記担持体アセンブリの前記ハウジング内への受容に伴って、前記高電圧電極が電圧にかけられ、これによって、荷電エアロゾル粒子の流れが前記ハウジングを通る正味空気流を生成して、前記荷電エアロゾル粒子が前記捕捉電極上に被着し、前記捕捉電極が、前記担持体から取り外され、生物特異的アッセイのために抽出導管内に配置されることができるようになっている、
    イオン推進力装置。
  2. 前記担持体アセンブリが、前記捕捉電極を前記担持体に取外し可能に固定するように前記担持体上に摺動可能に受容されたラッチを備える、請求項1に記載のイオン推進力装置。
  3. 前記捕捉電極上に担持された非導電スリーブをさらに備えて、前記荷電エアロゾル粒子が前記スリーブ上に被着する、請求項1に記載のイオン推進力装置。
  4. 前記担持体が、細長いプラスチック・レールに接続された端壁を備え、前記捕捉電極が、前記レール上に担持されている、請求項1に記載のイオン推進力装置。
  5. ラッチ支持部が、前記レールに近接した前記端壁から延び、ラッチが、前記捕捉電極を前記レールに取外し可能に固定するように前記ラッチ支持部上に摺動可能に受容されている、請求項4に記載のイオン推進力装置。
  6. 前記ラッチが、前記レール上の前記捕捉電極の動きを制限する端部係止を備える、請求項5に記載のイオン推進力装置。
  7. 前記捕捉電極が、前記レール上に受容された接続部分及び上方に延びる電極部分を定義するように曲げられた金属シートを備える、請求項4に記載のイオン推進力装置。
  8. 前記担持体が、前記捕捉電極を取り外すために分断可能な切断点を含む、請求項1に記載のイオン推進力装置。
  9. エアロゾル粒子の生物特異的アッセイのための試料を提供するイオン推進力装置であって、
    エアロゾル粒子の試料を受容し、荷電粒子のプラズマを生成する高電圧電極を封入するグリル開口と、担持体開口とを含むハウジングと、
    前記担持体開口において前記ハウジング内に取外し可能に受容可能な担持体アセンブリであって、第1の細長いレール及び第2の細長いレールを含む非導電担持体と、前記第1の細長いレール及び前記第2の細長いレールに取外し可能に固定されたそれぞれの第1の捕捉電極及び第2の捕捉電極とを備える担持体アセンブリと
    を備え、
    前記担持体アセンブリの前記ハウジング内への受容に伴って、前記高電圧電極が電圧にかけられ、これによって、荷電エアロゾル粒子の流れが前記ハウジングを通る正味空気流を生成して、前記荷電エアロゾル粒子が前記捕捉電極上に被着し、前記捕捉電極が、前記担持体から取り外され、生物特異的アッセイのために抽出導管内に配置されることができるようになっている、
    イオン推進力装置。
  10. 前記担持体アセンブリが、前記捕捉電極を前記担持体に取外し可能に固定するように前記担持体上に摺動可能に受容されたラッチを備える、請求項9に記載のイオン推進力装置。
  11. 前記捕捉電極上に担持された非導電スリーブをさらに備えて、前記荷電エアロゾル粒子が前記スリーブ上に被着する、請求項9に記載のイオン推進力装置。
  12. 前記担持体が、前記第1の細長いレール及び前記第2の細長いレールに接続された端壁を備える、請求項9に記載のイオン推進力装置。
  13. ラッチ支持部が、前記レール間の前記端壁から延び、ラッチが、前記捕捉電極を前記レールに取外し可能に固定するように前記ラッチ支持部上に摺動可能に受容されている、請求項12に記載のイオン推進力装置。
  14. 前記ラッチが、前記レール上の前記捕捉電極の動きを制限する端部係止を備える、請求項13に記載のイオン推進力装置。
  15. 前記電極がそれぞれ、前記それぞれのレール上に受容された接続部分及び上方に延びる電極部分を定義するように曲げられた金属シートを備える、請求項12に記載のイオン推進力装置。
  16. 各レールが、その関連付けられた捕捉電極を取り外すために分断可能な切断点を含む、請求項に記載のイオン推進力装置。
  17. エアロゾル粒子を分析する方法であって
    荷電粒子のプラズマを生成する高電圧電極を封入するハウジングと、前記ハウジング内に取外し可能に受容可能な担持体アセンブリであって、非導電担持体、及び前記担持体に取外し可能に固定された捕捉電極を備える担持体アセンブリとを含む動電現象による推進力装置を設けるステップと、
    前記装置を通って動電現象により進められた空気の容積から、前記捕捉電極上にエアロゾル粒子を被着させるステップと、
    前記担持体から前記捕捉電極を取り外し、前記捕捉電極を抽出導管内に配置するステップと、
    所定の容積の抽出流体を前記抽出導管に加えるステップと、
    所定の時間にわたって前記抽出流体内で前記捕捉電極を撹拌するステップと
    を含み、
    前記抽出流体のすべて又は一部が、前記エアロゾル粒子の解析のために反応混合物に加えられる、
    方法。
  18. 前記捕捉電極を取り外すステップが、前記捕捉電極を前記担持体に取外し可能に固定するように前記担持体上に摺動可能に受容されたラッチを備える前記担持体アセンブリを含む、請求項17に記載の方法。
  19. 前記担持体アセンブリが、前記装置内の1つ又は複数の対電極との捕捉電極の機能的整合をもたらすように前記動電現象による推進力装置のハウジングと係合する、請求項17に記載の方法。
  20. エアロゾル粒子を分析する方法であって、
    荷電粒子のプラズマを生成する高電圧電極を封入するハウジングと、前記ハウジング内に取外し可能に受容可能な担持体アセンブリであって、非導電担持体、及び前記担持体に取外し可能に固定された捕捉電極を備える担持体アセンブリとを含む動電現象による推進力装置を設けるステップと、
    前記装置を通って動電現象により進められた空気の容積から、選択された期間にわたって前記捕捉電極上にエアロゾル粒子を被着させるステップと、
    前記担持体から前記捕捉電極を取り外し、前記捕捉電極から捕捉された前記エアロゾル粒子を抽出するステップと、
    捕捉された前記エアロゾル粒子を分析して、前記空気の容積における粒子濃度を測定するステップと
    を含む方法。
JP2016538996A 2013-08-27 2014-08-25 取外し可能電極を利用して誘電性流体内のアッセイ可能な作用物質を捕捉する、動電現象による装置 Active JP6466454B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201361870348P 2013-08-27 2013-08-27
US61/870,348 2013-08-27
PCT/US2014/052472 WO2015031234A1 (en) 2013-08-27 2014-08-25 Electrokinetic device for capturing assayable agents in a dielectric fluid utilizing removable electrodes

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016532871A JP2016532871A (ja) 2016-10-20
JP6466454B2 true JP6466454B2 (ja) 2019-02-06

Family

ID=52587239

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016538996A Active JP6466454B2 (ja) 2013-08-27 2014-08-25 取外し可能電極を利用して誘電性流体内のアッセイ可能な作用物質を捕捉する、動電現象による装置

Country Status (6)

Country Link
EP (1) EP3039412B1 (ja)
JP (1) JP6466454B2 (ja)
CA (1) CA2922322C (ja)
DK (1) DK3039412T3 (ja)
ES (1) ES2851324T3 (ja)
WO (1) WO2015031234A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106769707B (zh) * 2016-11-25 2023-03-21 中国科学院合肥物质科学研究院 一种势阱电压可调的颗粒物粒径谱测量装置及其测量方法
WO2018236861A1 (en) * 2017-06-19 2018-12-27 Inspirotec, Inc. (1 - > 3) -β-D-GLUCAN AS MEASUREMENT OF ACTIVE MOLDS
CN109896050B (zh) * 2019-03-20 2022-05-20 西北工业大学 一种电控矢量推力电推进器

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3305619A (en) * 1963-08-07 1967-02-21 Exxon Research Engineering Co Electrode installation
JPH0248049Y2 (ja) * 1987-01-20 1990-12-17
US20020160255A1 (en) * 2001-04-26 2002-10-31 International Business Machines Corporation Battery latch and method
JP4019267B2 (ja) 2002-11-21 2007-12-12 株式会社島津製作所 大気中の浮遊粒子状物質の捕集装置
US8565901B2 (en) * 2006-07-05 2013-10-22 Zoll Medical Corporation Breakaway electrical connections for defibrillation electrode package
GB0616916D0 (en) * 2006-08-26 2006-10-04 Secr Defence An electrostatic precipitator
US20090308490A1 (en) * 2008-06-13 2009-12-17 John Bert Jones Particulate substance collector
US9618431B2 (en) * 2010-11-30 2017-04-11 Inspirotec, Inc. Electrokinetic device for capturing assayable agents in a dielectric fluid

Also Published As

Publication number Publication date
ES2851324T3 (es) 2021-09-06
EP3039412B1 (en) 2020-10-07
EP3039412A1 (en) 2016-07-06
JP2016532871A (ja) 2016-10-20
CA2922322A1 (en) 2015-03-05
CA2922322C (en) 2023-07-18
WO2015031234A1 (en) 2015-03-05
EP3039412A4 (en) 2017-04-05
DK3039412T3 (da) 2021-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6043724B2 (ja) 誘電体流体中のアッセイ可能な物質を捕捉するための動電装置
Buyong et al. A tapered aluminium microelectrode array for improvement of dielectrophoresis-based particle manipulation
US8043412B2 (en) High volume, multiple use, portable precipitator
JP6466454B2 (ja) 取外し可能電極を利用して誘電性流体内のアッセイ可能な作用物質を捕捉する、動電現象による装置
US9216421B2 (en) Integrated system for sampling and analysis
US20190184395A1 (en) Deterministic ratchet for sub-micrometer bioparticle separation
US9481904B2 (en) Electrokinetic method for capturing and bioassaying airborne assayable pathogenic agents
US20050214168A1 (en) Aerosol particle analyzer for measuring an analyte in airborne particles
US20140273184A1 (en) Electrokinetic devices and methods for capturing assayable agents
Moon et al. Review of recent progress in micro-systems for the detection and analysis of airborne microorganisms
US20050179893A1 (en) Aerosol Particle Analyzer for Measuring the Amount of Analyte in Airborne Particles
Müller et al. Solid-state gas sensors: sensor system challenges in the civil security domain
Lee et al. Applications of converged various forces for detection of biomolecules and novelty of dielectrophoretic force in the applications
Reynaud et al. Responses of a resistive soot sensor to different mono-disperse soot aerosols
WO2021222910A2 (en) Instant early stage disease detection by decoding organic compound signatures
US8821703B2 (en) System and method for automated bioparticle recognition
Bango et al. A pandemic early warning system decision analysis concept utilizing a distributed network of air samplers via electrostatic air precipitation
Qiao et al. A two-stage electrophoretic microfluidic device for nucleic acid collection and enrichment
Rastmanesh et al. On-Site Bioaerosol Sampling and Airborne Microorganism Detection Technologies
Morozov et al. Non-invasive lung disease diagnostics from exhaled microdroplets of lung fluid: perspectives and technical challenges
CA3086507A1 (en) (1-3)-.beta.-d-glucan as a measure of active mold
Kim et al. Analysis of Plasma Ion Distribution and Dust Collection Efficiency of Carbon-Brush Air Purifiers
US12031935B2 (en) Instant early stage disease detection by decoding organic compound signatures
WO2016179225A1 (en) Removal of ozone from electrokinetic devices
Yin Integrated Microsystem Technologies for Continuous Personal Monitoring of Airborne Pollutant Exposures

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170824

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180511

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180522

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20180822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181022

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190109

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6466454

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250