JP6043724B2 - 誘電体流体中のアッセイ可能な物質を捕捉するための動電装置 - Google Patents

誘電体流体中のアッセイ可能な物質を捕捉するための動電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6043724B2
JP6043724B2 JP2013542003A JP2013542003A JP6043724B2 JP 6043724 B2 JP6043724 B2 JP 6043724B2 JP 2013542003 A JP2013542003 A JP 2013542003A JP 2013542003 A JP2013542003 A JP 2013542003A JP 6043724 B2 JP6043724 B2 JP 6043724B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
assay device
assay
flow
dielectric fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013542003A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014503806A (ja
Inventor
ゴードン、ジュリアン
ガンディー、プラサンティー
Original Assignee
インスピロテック エルエルシー
インスピロテック エルエルシー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by インスピロテック エルエルシー, インスピロテック エルエルシー filed Critical インスピロテック エルエルシー
Publication of JP2014503806A publication Critical patent/JP2014503806A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6043724B2 publication Critical patent/JP6043724B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/40Concentrating samples
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/22Devices for withdrawing samples in the gaseous state
    • G01N1/2202Devices for withdrawing samples in the gaseous state involving separation of sample components during sampling
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/22Devices for withdrawing samples in the gaseous state
    • G01N1/2273Atmospheric sampling
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/02Devices for withdrawing samples
    • G01N1/22Devices for withdrawing samples in the gaseous state
    • G01N1/24Suction devices
    • G01N2001/245Fans
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N1/00Sampling; Preparing specimens for investigation
    • G01N1/28Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
    • G01N1/40Concentrating samples
    • G01N2001/4038Concentrating samples electric methods, e.g. electromigration, electrophoresis, ionisation
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N15/00Investigating characteristics of particles; Investigating permeability, pore-volume or surface-area of porous materials
    • G01N2015/0042Investigating dispersion of solids
    • G01N2015/0046Investigating dispersion of solids in gas, e.g. smoke
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T436/00Chemistry: analytical and immunological testing
    • Y10T436/25Chemistry: analytical and immunological testing including sample preparation
    • Y10T436/25375Liberation or purification of sample or separation of material from a sample [e.g., filtering, centrifuging, etc.]
    • Y10T436/255Liberation or purification of sample or separation of material from a sample [e.g., filtering, centrifuging, etc.] including use of a solid sorbent, semipermeable membrane, or liquid extraction

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Pathology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Immunology (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)

Description

本願は、2010年11月30日出願の米国特許出願第12/955,150号の優先権を主張する。
連邦支援による研究又は開発
該当せず。
マイクロフィッシュ/著作権の参照
該当せず。
1.発明の分野
本発明は、誘電体媒質中のアッセイ可能な物質の収集及びサンプリングに関する。本発明は、これに限定されるものではないが、生物特異的アッセイによって存在の有無が測定可能な物質について空気をサンプリングすることを含む。本分野は、生物学的作用物質について空気をサンプリングし、アッセイ装置の収集手段に向けて方向づけ、その上に被着させることを含む。この作用物質特異的アッセイは、イムノアッセイ、核酸ハイブリダイゼーションアッセイ、又はリガンド−抗リガンド相互作用を伴う任意の他のアッセイを含み得る。アッセイは、比色、蛍光、濁度測定、電気化学、又はボルタメトリーによる検出手段を含み得るが、これらに限定されるものではない。アッセイ対象の物質は、生物戦争用の作用物質、病原体、アレルゲン、又は汚染物質を含むが、これらに限定されるものではない。病原体の場合、炭疽生物体又は結核生物体などの感染性空中浮遊物質についてスクリーニングすることを含む。さらに、誘電性媒質の場合、食品産業用の油又は石油化学及び産業用の油などの誘電性流体媒質をサンプリングすることを含み得る。
2.従来技術の記載
従来技術では、空気から物質を収集してバイオアッセイを行うことに関して多くの例がある。例えば、下記の刊行物は、アレルゲン、病原体、及び毒素を収集してアッセイを行う様々な方法を記載している。
Yaoら(2009年)のAerosol Science、40巻、492〜502頁
Nossら(2008年)のApplied and Environmental Microbiology、74巻、5621〜5627頁
Kingら(2007年)のJournal of Allergy and Clinical Immunology、120巻、1126〜31頁
Earleら(2007年)のJournal of Allergy and Clinical Immunology、119巻、428〜433頁
Petersら(2007年)のJournal of Urban Health: Bulletin of the New York Academy of Medicine、84巻、185〜197頁
YaoとMainelis(2006年)のJournal of Aerosol Science、37巻、513〜527頁
Platts−Millsら(2005年)のJournal of Allergy and Clinical Immunology、116巻、384〜389頁
Sercombeら(2004年)のAllergy、60巻、515〜520頁
Custisら(2003年)のClinical and Experimental Allergy、33巻、986〜991頁
Polziusら(2002年)のAllergy、57巻、143〜145頁
Tsayら(2002年)のClinical and Experimental Allergy、32巻、1596〜1601頁
Parvanehら(2000年)のAllergy、55巻、1148〜1154頁
McNerneyら(2010年)のBMC Infectious Diseases、10巻、161〜166頁及び米国特許第7,384,793号の装置
他の既知の試料収集方法には、活性炭上への揮発性有機化合物(VOC)の捕捉、脱着、及び質量分析法による解析が含まれる。Phillipsら(2010年)のTuberculosis、90巻、145〜151頁及びこの中に記載される参照文献を参照されたい。VOCは、アッセイが性質上厳密には化学的なので本発明に含まれないと見なされ、本願明細書で定義されるような生物特異的ではない。生物特異的(bio-specific)とは、核酸特異性、抗体特異性、レセプタ−リガンド特異性などの生物学的特異性によって結果が測定されるアッセイを意味する。診断特異性は、VOC分析によって達成されることがあるが、定義された有機化合物群の存在及び量によって推定される。
上記先行技術文献では、ポンプ輸送及びろ過、拭き取り、受動被着、動電現象による搬送などを用い、通常、その後で抽出ステップを行い、抽出物をアッセイに適用する「乾式」法が説明されている。
液体流中での収集方法は、下記の特許文献に記載されている。
YuanとLinの米国特許出願第2008/0047429A1号
2002年発行のSaskiらの米国特許第6,484,594号
空気からは物質が効率的に収集されるが、このような液体を流すシステムでは試料の希釈度が高くなることが避けられない。そのため、物質を再度濃縮しない限り感度が犠牲になる。
Northrupらの米国特許第7,705,739号及び7,633,606号は、空気をサンプリングし、空中浮遊物質を同定する自律動作システムを記載している。これらの特許文献は、空気をサンプリングする方法を厳密に特定しておらず、サンプリングされた空気をアッセイシステムに送る方法も詳しく述べていない。
ろ過又は静電沈殿に基づく空気浄化システムが多く市販されている。全体的な説明については、米国環境保護庁の刊行物である「Guide to Air Cleaners in the Home」、EPA/OAR/ORIA/Indoor Environments Division(MC−6609J)、EPA402−F−08−004、2008年5月を参照されたい。高性能微粒子除去(HEPA)フィルタ又は静電沈殿フィルタのいずれかを用いる多くの市販システムの例が存在する。このようなシステムは、家庭での暖房、換気、及び空調(HVAC)用のシステムを含めて、空気から粒子状物質又はアレルゲンを除去するために広く用いられている。HEPAフィルタは、ミクロンサイズの範囲まで粒子を除去するという利点を有し、静電沈殿法は、差圧がほとんど又は全くなしで大容積流を伴うという利点を有する。静電沈殿システムの技術仕様の詳細な例として、Bourgeoisによる米国特許第3,191,362号を参照されたい。このような空気浄化システムは、空気から物質を効率的に除去するが、試料を収集して分析にかけるには不向きである。
Sharper Image社によって動電現象による空気清浄化システムが開発され、Ionic Breezeという商標で正式に商品化された(ただし、現在は製造中止となっている)。最初の動電現象の原理は、Brownの米国特許第2,949,550号で言及されている。これがLeeの米国特許第4,789,801号でさらに改善されて、空気流が改善されオゾン発生が最小限に抑えられた。市販システムに対するさらなる改善が、TaylorとLeeの米国特許第6,958,134号、Reevesらの米国特許第7,056,370号、Botvinnikの米国特許第7,077,890号、Lauらの米国特許第7,097,695号、Taylorらの米国特許第7,311,762号に記載されている。動電現象による推進力を利用する装置の上記記載では、ワイヤからなる高電圧電極が共通の要素である。ワイヤの断面積が極めて小さいので、極めて急峻な電圧勾配がワイヤに直交して生成される。この高電圧勾配により荷電粒子からなるプラズマが生成され、高電圧勾配によって荷電粒子に運動エネルギーが付与される。その結果、荷電粒子と非荷電粒子の間で運動エネルギーが交換されることによって最終の空気流が生成され、この最終空気流は、電圧がゼロかワイヤ電極の電圧に対して反対の極性の電圧の平面電極を並置することによって方向づけられる。荷電粒子は、平面電極上に静電的に沈殿するが、清浄化のために周期的に除去されることがある。これらの研究の主要部分は空気浄化を対象とし、試料収集を対象としていない。しかし、Custisら(2003年)によって最初に述べられたように、Ionic Breeze装置は、ティッシュペーパーで電極を拭くことによって試料を収集し、アレルゲンを分析することに適合している。このティッシュペーパーからアレルゲンが抽出され、イムノアッセイにかけられる。Ionic Breezeは、Petersら(2007年)及びPlatts−Millsら(2005年)のアレルゲンを収集してイムノ分析にかける研究でも用いられている。それより先に、Parvanehら(2000年)は、「収集プレートとしての導電面を有する金属カップ」を備えたイオン化装置について述べており、この金属カップからアレルゲンが抽出されてアッセイにかけられる。金属カップの内部に試料がどのように収集されるかは明らかではなく、試料は表面全体に付着しない。この装置は、スエーデン国ストックホルム所在のAirpoint AB社によって製作された。しかし、Airpoint AB社によるこのような製品の製造又は販売に関する情報は公開されておらず、当業者がこの装置の詳細を理解し得るのに十分な情報はなく、環境アレルゲン検出に関するその後の刊行物では同じ著者は類似の装置を使っていない。電圧勾配によって生じる電位井戸に試料を集束させることについても述べられていない。
Yaoら(2009年)及びYaoとMainelis(2006年)は、バイオアッセイ可能な物質をアッセイ用の手段又は装置に収集するための方法を述べている。YaoとManielis(2006年)は、平面電極と電気的に接触する寒天ゲルのブロックについて述べており、Yaoら(2009年)は、平面電極間に介在させたマイクロタイタプレートについて述べている。これらの研究はいずれも、ポンプによって駆動される空気の流れ及び分析対象作用物質をアッセイ手段上に静電的に沈殿させることについて述べている。これらの研究では、電極及び寒天ブロックはほぼ同じ面積を有する。
McNerneyら(2010年)は、呼気分析装置について述べている。この装置では、個々人が息又は咳を呼吸チューブに吹き込み、チューブの内面上に収集された試料を、プランジャでこすり取って光学バイオセンサに載せ、免疫結合反応を実施し、バイオセンサがエバネッセント波照明系を利用して散乱光によってマイコバクテリウム・ツベルクローシス(M. tuberculosis)の存在の有無を決定する。
上記方法のいずれも、電界勾配を利用して電位井戸を形成し、それによって作用物質をアッセイ装置用の収集手段上に集束させることは考慮されていない。
本発明は、電極(単数又は複数)を使用して、流れている誘電体流体流から荷電粒子を引き寄せ、これらの荷電粒子をアッセイ装置の収集手段上に集束させる電位井戸を生成することを含む。この電位井戸は、これらの粒子を効率的に捕捉し、収集手段への集束効果によって感度が増強することに寄与する。流れる空気流は動電現象的又は機械的に生成される。流れがまだ荷電されていない場合でも、高電圧ワイヤ電極を配置しそれによりプラズマを生成することによって、分析対象物質に電荷を付与する。この物質は、電位井戸によってアッセイ装置の収集手段上に集束され、最終的に収集手段上に静電的に沈殿する。
本発明の一態様では、生物特異的アッセイ装置用に誘電性流体媒質から試料を収集するための装置は、筐体を含む。流れ手段が、筐体内で誘電体流体媒質の流体流れを方向づける。筐体内の1つ又は複数のワイヤ電極が、筐体内を流れる誘電体流体媒質をイオン化プラズマに曝す。筐体に動作可能に付随する支持手段が、生物特異的アッセイ装置を支持する。電位井戸を生成するために1つ又は複数の捕捉電極が支持手段近傍に位置し、それによって誘電体流体媒質内で生成されたか、又は当該誘電体流体媒質にすでに存在した荷電粒子が、支持された生物特異的アッセイ装置内に進められ、それによって、荷電粒子が生物特異的アッセイ装置の試料収集領域に静電的に沈殿する。
本発明の他の目的、特徴、及び利点は、添付の特許請求の範囲及び図面を含めて明細書全体を検討することによって明らかになろう。
HVACシステムの一部としての静電沈殿用従来技術装置の概略断面図である。これは、商業供給業者からの技術文献から得たものである。
Custisらによって発表された従来技術の装置であるIonic Breezeの概略断面図である。
本発明による装置の断面図であり、収集手段及びアッセイ装置がファンによって進められるプラズマ流に隣接して配置されている。
図3の細部を示すアッセイ装置の断面図である。
本発明による装置の断面図であり、動電現象による推進力によって流れが得られ、アッセイ装置の収集手段が動電推進装置の平面電極の開口に隣接している。
アッセイ装置がオープンリール式収集装置である動電流装置の概略断面図であり、この図の断面は図5のX...X断面に相当する。
従来技術のIonic Breeze装置に基づくコンピュータシミュレーションからの出力である。本図及び下記の図8〜19では、aはコンピュータ支援設計(CAD)からシミュレーションへの入力である。 従来技術のIonic Breeze装置に基づくコンピュータシミュレーションからの出力である。本図及び下記の図8〜19では、bは電圧輪郭線によって表される出力である。 従来技術のIonic Breeze装置に基づくコンピュータシミュレーションからの出力である。本図及び下記の図8〜19では、cは第3の次元としての電圧による3次元プロットとして表される出力である。
図7aの従来技術の装置のシミュレーションに類似しているが、電極の幾何形状に関する変形である。 図7bの従来技術の装置のシミュレーションに類似しているが、電極の幾何形状に関する変形である。 図7cの従来技術の装置のシミュレーションに類似しているが、電極の幾何形状に関する変形である。
図7a及び図8aのさらなる変形のコンピュータシミュレーションであり、電極数の減少による従来技術の装置の簡略化を示す。 図7b及び図8bのさらなる変形のコンピュータシミュレーションであり、電極数の減少による従来技術の装置の簡略化を示す。 図7c及び図8cのさらなる変形のコンピュータシミュレーションであり、電極数の減少による従来技術の装置の簡略化を示す。
上記の図のコンピュータシミュレーションからの出力であり、さらなる簡略化を示し、米国特許第2,949,550号の従来技術の装置を表す。 上記の図のコンピュータシミュレーションからの出力であり、さらなる簡略化を示し、米国特許第2,949,550号の従来技術の装置を表す。 上記の図のコンピュータシミュレーションからの出力であり、さらなる簡略化を示し、米国特許第2,949,550号の従来技術の装置を表す。
図7aのコンピュータシミュレーションに対応し、米国特許第6,958,134号に記載のように追加の上流電極を並置した従来技術の装置のコンピュータシミュレーションからの出力である。 図7bのコンピュータシミュレーションに対応し、米国特許第6,958,134号に記載のように追加の上流電極を並置した従来技術の装置のコンピュータシミュレーションからの出力である。 図7cのコンピュータシミュレーションに対応し、米国特許第6,958,134号に記載のように追加の上流電極を並置した従来技術の装置のコンピュータシミュレーションからの出力である。
平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。
平面電極の開口に隣接する電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 平面電極の開口に隣接する電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 平面電極の開口に隣接する電位井戸を生成する電極を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。
図13aに類似しているが、電位井戸のところに介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図13bに類似しているが、電位井戸のところに介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図13cに類似しているが、電位井戸のところに介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。
図14aに類似しているが、電位井戸のところに介在するアッセイ装置を有し、このアッセイ装置が図14aでの誘電率とは異なる誘電率を有する本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図14bに類似しているが、電位井戸のところに介在するアッセイ装置を有し、このアッセイ装置が図14bでの誘電率とは異なる誘電率を有する本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図14cに類似しているが、電位井戸のところに介在するアッセイ装置を有し、このアッセイ装置が図14cでの誘電率とは異なる誘電率を有する本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。
図13aに類似しているが、電位井戸を生成する電極の両側にアッセイ装置の要素を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図13bに類似しているが、電位井戸を生成する電極の両側にアッセイ装置の要素を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図13cに類似しているが、電位井戸を生成する電極の両側にアッセイ装置の要素を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。
図10aに類似しているが、平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を追加した本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図10bに類似しているが、平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を追加した本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図10cに類似しているが、平面電極の下流に電位井戸を生成する電極を追加した本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。
図17aに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図17bに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 図17cに類似しているが、電位井戸に介在するアッセイ装置を備えた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。
電位井戸に入る空気流を増強するように電極に角度が付けられた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 電位井戸に入る空気流を増強するように電極に角度が付けられた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。 電位井戸に入る空気流を増強するように電極に角度が付けられた本発明のコンピュータシミュレーションの出力である。
3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータシミュレーションプログラムの出力である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータシミュレーションプログラムの出力である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータシミュレーションプログラムの出力である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータシミュレーションプログラムの出力である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータシミュレーションプログラムの出力である。 3次元で静電場をモデル化するよりハイレベルのコンピュータシミュレーションプログラムの出力である。
本発明による装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 本発明による装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 本発明による装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 本発明による装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。
図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の或る面内の電界の図である。 図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の1つの軸に沿って進む連続面の別の面内の電界の図である。
図20の装置の第2の軸に沿った連続面の或る面内の電界の図である。 図20の装置の第2の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の第2の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の第2の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。
図20の装置の第3の軸に沿った連続面の或る面内の電界の図である。 図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。 図20の装置の第3の軸に沿った連続面の別の面内の電界の図である。
本発明によるさらなる装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 本発明によるさらなる装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 本発明によるさらなる装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。 本発明によるさらなる装置の立体投影図としてのCAD出力を表す。
図24の装置の1つの軸に沿った或る面内の電界の図である。 図24の装置の1つの軸に沿った別の面内の電界の図である。
本発明は、その最も簡単な実施形態では、ファン様装置によって生成される流れている空気流中で高電圧に保持される一連のワイヤと、この流れに曝され、流れている流れから荷電粒子を引き付けるように並置される電極を有するアッセイ装置の収集手段とを含む。並置された電極は、アッセイ装置の収集部位に荷電粒子を静電的に沈殿させる電位井戸を生成する。それに従って図3にこのような装置を詳細に示す。この装置は、非導電ハウジング35、入口グリル31、及び出口グリル37を含む。ファン36などの輸送装置が、30で流入し38で流出する流れている空気流を方向づけ通過させる。図3では断面で示されるワイヤ電極32が、キロボルト程度の高電圧に保持され、プラズマの発生により荷電粒子33が得られ、荷電粒子33は流れている空気流から電位井戸を介してアッセイ装置43の捕捉手段42に引き付けられる。アッセイ装置43には、接地を示す一般的な電気記号によって接地状態であることが示されている電極41が組み込まれている。アッセイ装置43は、ハウジング35の凹形状開口39内に取り外し可能に支持され固定されている。見やすくするために、図4にアッセイ装置43を離して示す。したがって、アッセイを行うには、アッセイ装置は、本発明の動電現象による装置のハウジング35の開口39内に固定され、所定の電圧、流量、及び時間を経た後で取り外される。
アッセイの一形態は、側方流イムノクロマトグラフ装置であり、この装置では、アッセイは、適切なクロマトグラフ搬送促進流体を試料ウェル42に塗布し、所定時間後に結果を読み取ることによって開始される。アッセイ対象物質の存在の有無又はその量を光学的又は電気化学的に検出し決定することを含む多数の他の簡単なアッセイシステムも使用し得る。本発明の装置は誘電性媒質内で動作するので、通常、導電水性流体を様々なアッセイタイプに加えて検出反応を開始させる必要がある。
本発明の理解は、従来技術の装置を示すことによって容易になる。さらに、本発明は従来技術の装置の簡単な改変によって達成されるので、いくつかの従来技術の装置の図面を含む図が含められている。図1は、家庭住宅用のHVACシステムの様々な技術仕様所から導き出したものである。ファン16によって空気流が駆動され、入口流れ11及び出口流れ18が得られる。これらの流れは、グリル12を通って流入し、粗い前段フィルタ13及び高電圧ワイヤ電極、接地電極15を通り、そこで荷電粒子が静電沈殿し、グリル17から流出する。本発明の機能では、前段フィルタは、通常、必要とされない。
本発明のさらなる実施形態において、図5に、動電現象による手段によって進められる誘電体流体の流れを用いる装置を示す。この装置は、非導電ハウジング56並びに流入誘電体流体51及び流出誘電体流体58用の入口グリル52及び出口グリル57からなる。図5では断面で示されるワイヤ53は正の高電圧に維持され、動電現象による流れが接地平面電極55及び59によって方向づけられる。電極59には開口が存在し、その下に収集手段及びアッセイ装置が配置され、これらはハウジング56内でクランプ39で取り外し可能に支持される。図4と同様に、収集手段には、接地平面電極59と比較して寸法が小さい電極41が組み込まれる。この場合、電極41はキロボルト程度の負の高電圧に保持される。平面電極55及び59により、荷電粒子54がまず純流体流れとともに搬送されるが、これらが負電極41によって生じる電位井戸に到達すると、荷電粒子54はそれまでの流れから進路を変え、収集手段43の収集部位に至る。そのため、アッセイを実施するには、アッセイ装置は、本発明の動電現象による装置のハウジング56内の適切な開口39に配置され、ワイヤ53及び電極41の所定の電圧に所定の時間曝された後、取り出される。アッセイの一形態は、側方流イムノクロマトグラフ装置であり、この場合、適切なクロマトグラフ搬送促進流体を試料ウェル42に当て、所定の時間後、結果を読み取ることによってアッセイが開始される。アッセイ対象作用物質を光学的又は電気化学的に検出し同定することを含む多数の他の簡単なアッセイシステムも使用し得る。本発明の装置は誘電体媒質内で動作するので、検出反応を開始させるために、通常、様々なアッセイタイプに導電水性流体を加える必要がある。
本発明の別の実施形態では、試料収集の代替手段を用いて分析対象の作用物質の連続記録を生成し得る。図6に、このような実施形態を示す。図6の装置は、アッセイ装置が省略されその代わりにオープンリール式試料収集手段が設けられる点を除き、図5の装置にあらゆる点で類似している。このオープンリール式装置では、純誘電体流体流れに直交して試料収集手段を支持し移動させる。したがって、図6は、図5の装置のX...X断面を示す。リール61及び62は、矢印で示す方向に回転して、ハウジング56のスロット64を通して試料収集手段62を搬送する。ハウジング内に実装される電極63は、キロボルト程度の負電圧に保持される。図5と同様に、荷電粒子が、電極53によって生じる電位井戸によって流れている流れから取り出され、試料収集手段62上に被着する。そのため、アッセイを実施するには、ワイヤ電極53及び面積が接地平面電極59よりも小さい電極63は所定の電圧に設定され、オープンリール式搬送装置は試料収集手段を所定の時間移動させる。試料収集装置の材料は、受動的な繊維状又は膜状の材料或いはアッセイ時まで定位置に試料を捕捉する活性材料を含んでもよいし、マイクロピラータイプなどの構造材料を含んでもよく、また、リガンド−抗リガンド反応をもたらすなどの埋め込まれた捕捉分子を有してもよい。所定の時間が経過した後で、巻き取りリール61が取り外され、アッセイの前に水和反応にかけられ、それによって、捕捉された分析対象作用物質が、能動的又は受動的な固定のいずれかによって、或いは、リガンド−抗リガンド反応相互作用による捕捉によって捕捉手段上に置かれたままになる。アッセイが実施され、捕捉手段の長さに沿って記録された値により、測定対象作用物質の存在又はその量の時間記録が得られる。この連続記録は測色に基づくものとすることができ、この場合の記録は、時間の関数としての作用物質の存在又はその量を可視的に表すものである。この連続記録はデジタル値とすることもでき、この場合の記録は、時間の関数としての作用物質の量又はその存在の図式的な表現として提示し得る。
図2は、Custisら(2003年)の刊行物から再製したものである。図2の従来技術の装置は、動電現象により駆動される空気流が20で流入し、25で流出するハウジング24、ワイヤ電極21、及び平面電極23を含む。定電圧推測線(電圧輪郭)が、電極21を取り囲む破線円で示されており、空気流中の推測粒子運動が矢印22で示されている。これは、粒子が取り外し可能な平面電極23に当たり、その上に静電沈殿する様子を示している。Custisらの手順によれば、平面電極をティッシュペーパーで拭くことによって平面電極から分析対象試料が収集され、抽出され、抽出物がイムノアッセイにかけられる。本発明の利点は、このような別々の拭き取りステップ及び抽出ステップが必要とされないことである。さらに、Custisらの従来技術における等電圧輪郭線は推定によるものであるが、本発明ではコンピュータシミュレーションが利用可能であり、それによって、必要以上の実験をせずに本発明の装置の設計が容易になる。Brownの米国特許第2,949,550号の図2でも電圧勾配の推定線が描かれている。この電圧勾配により、荷電粒子が受ける力及びその方向が求められる。電圧勾配は、コンピュータシミュレーションによって厳密に求めることができ、必要以上の実験は要らない。
本発明の装置のコンピュータシミュレーションは、米国ニューメキシコ州アルバカーキ(郵便番号87192)、私書箱13595号のField Precision LLC社が提供するソフトウェアパッケージを使用して実施される。Field Precision LLC社が提供するこのソフトウェアは、クーロンの法則及びガウスの法則に基づく有限要素解析を利用している。この研究は、Stanley Humphries著、CRC Press社発行の「Field Solutions on Computers」(ISBN 0−8493−1668−5)に記載されている。このソフトウェアの説明及び購入の状況はField Precision LLC社が提供している。ここで用いるバージョンは、無料の学生バージョンであり、装置を設計するためのプログラムMesh6.5及び出力を生成するためのプログラムEstat 6.0を含む。図7a、7b、及び7c〜図19a、19b、及び19cの図は、このソフトウェアパッケージによって生成される。図20a、20b、20c、及び20d〜図25a及び25bは、より高性能の3次元プログラムGeometer、Metamesh、HiPhi、及びPhiViewによって生成される。2008年5月の米国EPA/OAR/ORIA/屋内環境部門(Indoor Environments Division)(MC−6609J)、EPA402−F−08−004
コンピュータシミュレーションの利用をさらに示すために、且つ、本発明が従来技術とどのように異なるかを示すために、図7a、7b、及び7c〜図11a、11b、及び11cに従来技術の装置及びその配置を示す。このソフトウェアパッケージの応用例をよりよく理解するために、図7a、7b、及び7cについて、処理を詳細に説明する。図7aに、Meshプログラムで生成されるIonic Breezeの構成(図2)の表現を示す。4単位×4単位の境界ボックスが定義され、このボックス内にワイヤ電極を表す2つの点70と、平面電極を表す3本の線71とが配置される。対称性は面対象として定義される。これにより、面外の第3の次元に延びるすべての断面が等価になる。このバージョンのソフトウェアは2次元で演算を実施し、そのため計算が簡略化される。MeshプログラムはCADフォーマット(拡張子.DXF)でファイルを保存し、また、このファイルはEStatプログラムによって認識されるスクリプト(拡張子.MOU)に変換される。EStatはさらに、寸法(単位はインチ)、誘電率(空気の場合は1)などの材料の性質、及び電圧(ワイヤ電極の場合は1000、平面電極の場合は0)を追加する。これらのパラメータを用いて、新たなファイル(拡張子.EIN)が生成される。次いで、このEINファイルに対してシミュレーションの数学的な解が実施され、それによって、解を含むファイル(拡張子.EOU)が生成される。次いで、この.EOUファイルの解の様々な図式表現が利用可能である。図7bに、輪郭線による輪郭プロット出力を示す。これらの輪郭線は、電圧に従った数値ラベルが付与された等電圧線である。図7cに、表面プロット形式を示す。ここでは、斜視図を用いて電圧を第3の次元の高さとして表現する。この表面プロット図は、表面における傾きの急峻さ及び方向が電圧の勾配及び方向を表すので特に有用である。したがって、この表面プロットは、荷電粒子にかかる力及び方向からなるベクトルを表す。図7cから、ワイヤ電極のところで生成された、又は空気中にすでに存在した荷電粒子が勾配に沿って下向きに進められて3つの谷に入り、平面電極の表面上に方向づけられることがすぐにわかる。
残りの図8a、8b、及び8c〜図21a、21b、及び21cの様々な構成も同様に生成される。
本発明の設計コンセプトを立証するために、図8a、8b、及び8cに、平面電極の厚さの影響を示す。図7a、7b、及び7cでは、平面電極は、厚さがゼロであるとして示されているが、図8a、8b、及び8cでは、平面電極は、1/20インチの有限の厚さを有するプレートとして示されている。これら2組の図は他のすべての点で同じである。無限に薄い電極から有限且つ実際的な厚さを有する電極に変更しても得られる電圧勾配には影響を及ぼさないことが容易にわかる。米国特許第7,056,370号、第7,097,695号、及び第7,311,762号は1つのファミリーに含まれるが、米国特許第4,789,801号の従来技術に対して、電極の厚さを小さくすることによる改善を教示している。ただし、厚さをさらに小さくしても本発明の利益にはならない。
本発明の目的では、電極配置をいくらか簡略化すると、アッセイ可能な作用物質をアッセイ装置の収集手段上に捕捉するための電位井戸を生成する第3の電極の配置を容易にするのに有利である。これに従い、図9a、9b、及び9c並びに図10a、10b、及び10cのコンピュータシミュレーションは、電極数を連続して減少させることの効果を示している。図9aに、1つの高電圧ワイヤ電極90及び電圧がゼロである2つのプレート電極91を示す。輪郭プロットの図9b及び表面プロットの図9cは、ワイヤ電極90のところでプラズマとして生成された、又は、空気中にすでに存在した荷電粒子が、勾配に沿って下向きに進められて2つの谷に入り、平面電極の表面上に方向づけられることを示している。同様に、図10aは、単一の高電圧ワイヤ電極100及び電圧がゼロである単一のプレート電極101を有する設計を示している。図10aの物理的な配置は、Brownの米国特許第2,949,550号での動電現象による最初の設計に対応する。輪郭プロットの図10b及び表面プロットの図10cは、ワイヤ電極100のところでプラズマとして生成された、又は、空気中にすでに存在した荷電粒子が、勾配に沿って下向きに進められて谷に入り、平面電極の表面上に方向づけられることを示している。
図11aの設計は、直径0.2インチの2つのロッド電極112が追加され、ワイヤ電極110及びプレート電極111の上流に配置されることを除き図8aの設計と同じである。電極112は、ワイヤ電極110と同様に1000ボルトに保持される。図11b及び11cのプロットは、電圧勾配の急峻さがロッド電極112の存在によって損なわれ、プラズマの生成及び動電現象による推進力が低減しているが、荷電粒子は依然として平面電極111に隣接する電位の谷に方向づけられることを示している。本発明で利用するという趣旨では何の集束効果も得られないことを強調しておく。TaylorとLeeは、米国特許第6,958,134号で、上流電極を配置するとイオン化された粒子の流れを制御する助けとなると教示していることに留意されたい。TaylorとLeeは、電位井戸を生成して流れている流体流から荷電粒子を捕捉する手段として、平面電極と比較して小さな寸法の電極を使用するという教示をどこにもしていない。図11a、11b、及び11cは、以下で述べる本発明の実施形態から明らかになるように、TaylorとLeeによって教示される集束効果が本発明で用いられる集束とは異なることを示している。
図12aに本発明の一実施形態を示す。この実施形態は、2つのワイヤ電極120、3つのプレート電極121、及び捕捉電極123からなる。この実施形態は、図7a、7b、及び7cの従来技術の装置に類似しているが、本発明に従って捕捉電極123が追加されている。電極120は1000ボルトであり、プレート121はゼロボルトであり、捕捉電極123は−1000ボルトである。図12bの輪郭プロット及び図12cの表面プロットは、ワイヤ電極120のところでプラズマによって生成される動電現象により駆動される荷電粒子が、プレート電極121近傍の電位の谷まで駆動されるが、図12cの表面プロットで明らかなように、これらの谷は下向きに傾いていることを示している。その結果、荷電粒子の流れは、捕捉電極123の方向に進められ、最終的に、捕捉電極123によって生じる電位井戸に捕捉される。平面電極121近傍の谷の下向きの傾きは、輪郭プロットの図12bでは表面プロットの図12cよりも不明瞭であることに留意されたい。これは、見易いようにシミュレーションプログラムによってプロット間隔が調整されているからである。
図13a、13b、及び13cに、本発明のより好ましい実施形態を示す。電極配置は、図9a、9b、及び9cの従来技術の装置に基づいており、本発明に従って下記の改変がなされている。電極132がスロット134を伴って製作され、スロット134に類似の寸法の捕捉電極133が並置される。図5の電極配置も参照されたい。この配置では、動電現象による主な流体の流れに対して横方向にオフセットされた電位井戸を生成しており、本発明による或る種の設計では、捕捉手段及びアッセイ装置を流体の流れの中に直接挿入するよりも、これらの挿入に好都合である。このようにオフセットされた配置にしても、図13bの輪郭プロット及び図13cの表面プロットは、荷電粒子の流れが捕捉電極133の方向に進められ、最終的に、捕捉電極133によって生じる電位井戸に捕捉されることを示している。
簡単のため、且つ理解し易くするために、図13a、13b、及び13cには捕捉手段もアッセイ装置も含まれていない。図14a、14b、及び14cは、捕捉手段及び/又はアッセイ装置144が含まれている図である。捕捉手段及び/又はアッセイ装置144は、スロット付きプレート電極142と捕捉電極143の間に配置される。コンピュータシミュレーションには、捕捉手段及び/又はアッセイ装置に対する誘電率値2.0が入力される。米国フロリダ州Boca Raton所在のCRC Press社発行のHandbook of Chemistry and Physics、第91版、2010年、第13節から典型的な誘電率の参照値を得ることができる。この値2.0は、乾いた紙に対する値である。図13a、13b、及び13cと図14a、14b、及び14cを比較すると、捕捉手段としての紙の存在は、電界分布に大きな影響を及ぼさない。
同じウェブサイトから、ポリスチレン樹脂は、2.4〜2.6の範囲の誘電率を有することがわかる。捕捉手段及びアッセイ装置に用いる可能性のある材料の範囲をカバーするために、図15a、15b、及び15cのコンピュータシミュレーションにおいて、捕捉手段及び/又はアッセイ装置154に誘電率3.0を適用した。再び、図13a、13b、及び13c、図14a、14b、及び14cと図15a、15b、及び15cとを比較すると、電界分布の結果に大きな乱れはない。このように、これらの上記シミュレーションは、本発明の設計において、捕捉手段及びアッセイ装置の選択及び配置に大きな自由度があることを示している。
図16aの164及び165によって示すように、捕捉手段は捕捉電極の両側に配置し得る。先の図13a、13b、及び13c、図14a、14b、及び14c、並びに図15a、15b、及び15cと同様に、電界分布に対する大きな影響はない。
図17a、17b、及び17cに、図10a、10b、及び10cの従来技術の装置に基づく本発明による装置を示す。この装置は、単一のワイヤ電極170、単一の平面電極171、及びこれらに加えて、平面電極171の下流に位置する捕捉電極172からなる。この配置は、流体の流れから荷電粒子を捕捉するために、捕捉電極が中心に配置された状態で、この流れを中心線に集中させることによって設計し得る。さらに、図18a、18b、及び18cの本発明による装置は、誘電率が2.0である捕捉手段183を平面電極181と捕捉電極182の間に追加して配置していることを示している。
図19a、19b、及び19cに、本発明による好ましい設計を示す。ここでは、3つのワイヤ電極190及び3つの平面電極191が角度を付けて配置されて捕捉電極192上に収束するように流体の流れを最大限に活用し、それによって、流体の流れと、動電現象により方向づけられ捕捉電極によって生じる電位井戸に入る流れとの組合せが最適化される。
上記コンピュータシミュレーションパッケージは、すべての断面が第3の次元に延びる面に相当する従来技術の装置を記述するのに適している。しかし、荷電粒子の流れを3次元的に集束させ、それによって真の集束効果をもたらす装置を形成することが望ましい。この目的で、Field Precision LLC社からのよりハイレベルのソフトウェアパッケージが用いられる。このパッケージは、同じ基本的な物理方程式を同じ有限要素解法によって3次元空間で厳密に解く。このプログラムは3段階で実行される。プログラムGeometerは、3次元CADの特徴を有し、例えば立体図を生成することによって視覚化された初期設計を生成するために用いられる。プログラムMetameshはGeometerからの出力を取り込み、有限要素解析用のメッシュを生成し、また、これらの構成要素の寸法及び様々な電気的且つ物理的な特性を入力する。HiPhiは、Metameshによって生成されるファイルについての方程式を解き、Phiviewは、さらなる任意選択の計算を実施し、出力を表すための様々な任意選択肢を提供する。これに従って、図20a、20b、20c、及び20dに、Geometerで生成される装置を示す。ここでは、図9a、9b、及び9cの従来技術の装置は、本発明による追加の捕捉電極を備える。ワイヤ電極200は長さが10インチであり、プレート電極201は10×10インチ平方であり、捕捉電極202は0.5×0.5インチである。プレート電極201及び捕捉電極202は厚さが0.1インチである。図20aは、x軸、y軸、及びz軸の向きを示す概略立体図である。図20bはx軸に沿って装置を見下ろした図であり、図20cはy軸に沿って装置を見下ろした図であり、図20dはz軸に沿って装置を見下ろした図である。これらの軸の定義及びこれらの軸に対するそれぞれの部品の向きは、図21〜23を理解するのに重要である。というのは、図21〜23がこれら3つの軸に沿って装置内を進む連続面を表すからである。図20〜23では、本発明による装置は、ワイヤ電極200で電圧が1000であり、プレート電極201でゼロボルトであり、捕捉電極202で−1000ボルトである。Phiviewプログラムは、これら3つの各軸に沿った無数の面を表現し得るが、ここでは、図を見やすくするために、装置内の重要な場所に存在する面のみを示す。それに従って、図21aは、位置X=−4.95におけるy−z面の図である。
面の位置は、各図の垂直軸上に示されている。定電圧輪郭線は、約100ボルトの間隔で引かれている。輪郭の密度は場の強さ、したがって、荷電粒子に加えられる力を示している。矢印は、計算が行われた各セルにおける場の方向を表すベクトルである。それに従って、図21aでは、荷電粒子を中心線から離すように進める中ぐらいの力の場がある。この力は単にY−Z面におけるベクトルの成分であり、ここでは、他の図と同様に、最終的な方向は3つのすべての次元におけるベクトルの合成であることに留意されたい。以後の連続した図21b〜21hは、装置全体を連続的に進む面である。図21bは、ワイヤ電極200が存在する面での断面であり、ワイヤから外向きに伝播する極めて大きな場の力を示す。次に、図21c〜21eは、平面電極に直交してその両端及び中心で切断したものである。場の強さは、この領域では比較的小さく、1本又はそれ未満の輪郭線によって示されているように、1インチ当たり10ボルト未満である。図21fは、平面電極間の中間での図であり、断面の中心の方向に増大する電圧勾配を示す。図21gは、捕捉電極の断面を示し、電位井戸を形成する極めて大きな電圧勾配を示す。最後に、x=5インチにおける面は、場の強さが小さくなっていることを示すが、ベクトルの方向は依然として中心線に向いている。意外にも、装置から出る荷電粒子はいずれも、y−z面の中心に押し出され、図22a及び23a以降は、X軸に沿って電位井戸に戻る。
図22a〜22dに、原点からy軸に沿って外向きに進む連続したx−z面を示す。この装置はy軸の原点に対して対称なので、yが負の値の断面は示されていない。z軸に沿った図23a〜23fについても同様である。
図22aは、この2次元解析ソフトウェアパッケージの知見を確認するものであり、図22aの中心線近傍から出て、ベクトルが流れをプレート電極から離すように又は下流に方向づけることが予想される。さらに、図23ではどの断面も、ベクトルのx−y成分が下流を指していることを示している。したがって、プレート電極上への電気沈殿が最小限に抑えられる。図23aに、x−y面でのワイヤ電極と、捕捉電極とを含む断面を示す。この断面では、荷電粒子をワイヤ電極から捕捉電極の電位井戸に進める力が明らかである。図23bは、捕捉電極にごく近接するx−y面の断面であり、次いで、図23c、23d、及び23eと図23dに見えるプレート電極に近接してゆき、それを通り過ぎ、離れていく。
Geometerプログラムで生成された図24a、24b、及び24cに、本発明のさらなる実施形態を立体投影図で示す。この実施形態は、マイコバクテリウム・ツベルクローシス(M. tuberculosis)などの呼気に含まれる病原体用の呼気分析器装置として機能させることを意図している。この実施形態は、図3に類似しているがファン36を取り除いた構造を用いて実現され得る。ファンの代わりに、ユーザは、入口グリル31から呼気を吹き込む。入口グリル31は、吹きかけられた空気流を筐体内に導く。図24aは、電極配置の全体的な斜視図であり、すべての3つのX軸、Y軸、及びZ軸が示されている。図24bはY軸に沿って見下ろした図であり、図24cはX軸に沿って見下ろした図であり、図24dはZ軸に沿って見下ろした図である。図24は電極配置のみを示しており、理解し易いように、電界に影響を及ぼさない範囲の誘電率の材料でできている支持構造を省略している。この装置は、プラズマを生成するための4つのワイヤ電極と、2つの異なるアッセイタイプを収集する手段に用いられ得る2つの捕捉電極とを含む。そのため、捕捉電極241は、米国特許第7,384,793号に詳細に記載されているように、イムノアッセイを利用する光学センサ装置に用いられ、捕捉電極242は、Blakemoreら(2010年)のJournal of Clinical Microbiology、48巻、2495〜2501頁、Helbら(2010年)のJournal of Clinical Microbiology、48巻、229〜237頁、及びこれらの論文の参照文献に記載されている核酸増幅に基づくXpertMTB/RIFシステム用の捕捉装置として用いられ得る。この実施形態の性能はMetaMeshで処理され、結果はHiPhiで生成される。図25a及び25bの2つの図はPhiViewから生成される。完全な3次元解析結果から選択されたこれら2つの図は、この実施形態の性能の実証を表現するのに十分である。図25aは、Z軸の原点を通るX−Y面内の電界分布を示す疑似3D輪郭プロットである。このZ軸は、物理的なZ軸ではなく、0〜1000ボルトの範囲を表す。図24a、24b、24c、及び24dからわかるように、この面は、4つのすべてのワイヤ電極と交差し、2つの捕捉電極の中間を通る。そのため、図25aは、電位の形成が、プラズマを生成し、且つ荷電粒子を捕捉し電気沈殿させるように働く捕捉電極近傍に電位井戸を生成するワイヤ電極でピークになることを示している。図25bのさらなる輪郭プロットは、物理的なZ軸から1インチ変位した平行面内の電圧分布である。この面は、長さが2インチであるワイヤ電極の端にある。ここでも、ワイヤ電極と、ここでは捕捉電極の端部の0.5インチ先にある残りの電位井戸とで電位がピークになることがわかる。この場合、2つの捕捉電極を組み込むことができるので、同じ検体用の2つの全く異なるアッセイシステムを提供することによって、アッセイの感度が増強される。さらなる改善が、電極242を同じ寸法のワイヤメッシュで置き換えることによって得られる。ワイヤメッシュ電極は、ワイヤのごく近傍にさらに大きな局所電圧勾配を生成し、そのため、捕捉効果が増強されるという利点を有する。試料収集の後で、ワイヤメッシュ電極を取り外し、2mlのNaOH−イソプロパノール試料処理試薬に浸し、5秒間振とうし、室温で15分間培養し、再度振とうし、XpertMTB/RIFカートリッジに移し、このアッセイ装置の標準の手順にかける。NaOH−イソプロパノール試薬は、XpertMTB/RIFアッセイ装置の製造元であるCepheid Inc社によって提供される。
複数の捕捉電極を用いることによってさらなる多重能力を得ることができる。図24a、24b、及び24c並びに図25a、25b、及び25cは呼気分析装置内の電極の配置を示すが、マウスピース、ハウジング、及びアッセイ装置とのインターフェースのさらなる詳細が、米国特許第7,384,793号の明細書に記載されており、また、英国ケンブリッジ、Babraham所在のRapid Biosensor Systems Limited社によって商品化された収集手段及びアッセイ装置もある。筒状又は楕円形の断面のハウジングは、マウスピースを内包するように構成することができ、入口径がワイヤ電極の寸法に合うように最適化され、出口径が捕捉電極の寸法に合うように最適化されている。こうすると、呼気とワイヤ電極との接触面積が最大になり、出口流が捕捉電極全体に集中され得る。
Field Precision LLC社が提供するソフトウェアパッケージは、必要以上の実験をせずに最適な設計を達成するのに有用であることが明らかである。このようなプログラムが数年にわたって開発中である。P.L.Levinら(IEEE Transactions on Electrical Insulation、1993年、28巻、161〜167頁の「A Unified Boundary−element Finite−element Package」)によりこのようなパッケージが利用可能になった。静電沈殿装置を設計するためのこのようなソフトウェアパッケージの応用例が、S.Vlad(IEEE Transactions on Industry Applications、2003年、39巻、66〜71頁の「Numerical Computation of Conducting Particle Trajectories in Plate−type Electrostatic Separators」)及びA.Bendoaoudら(「IEEE Transactions on Industry Applications、2010年、46巻、666〜671頁の「Experimental Study of Corona Discharge Generated in a Modified Wire−plate Electrode Configuration for Electrostatic Process Applications)」)によって提供されている。本発明の設計の最適化は、Field Precision LLC社が提供するソフトウェアパッケージに限定されるものではない。
本発明の主要な要素は、流れている流体流中の対象とする荷電粒子の捕捉手段として作用する電位井戸を提供することである。本発明の範囲内で多数の装置を設計することが可能であり、本明細書で例示する構成は単に例として示すためのものである。電位井戸を生成することによって、荷電粒子を捕捉する汎用的で効率的な手段が提供され、捕捉された荷電粒子が測定装置又は検出装置に切れ目なく移されることは驚くべきことである。この検出又は検出装置の測定感度は、大容量の流体をサンプリングし、検出装置の小さな領域に荷電粒子を集中させることができることにより大きく増強される。非導電材料の特性、配置、及び寸法が電界分布に大きな影響を及ぼさないので、例えば任意の広範なプラスチックや高分子の非導電材料を用いる実際的な応用例の装置の設計及び製作には無限の可能性がある。
上記で説明した装置では、捕捉電極の面積がシステム内の他の電極と比較して小さく、そのため、大きな電圧勾配が得られる。これらの例では、捕捉電極の典型的な面積比は20:1である。特定の装置の構成に応じて、この比は、5:1〜1000:1の範囲、さらにはこれよりも広い範囲で変わることがあり、特定のシステムの性能要件によってのみ制限される。捕捉電極は、通常、矩形プレートの形態をとるが、金属製のグリッド又はメッシュの形態をとることもできる。プラズマを生成するためのワイヤ電極が複数ある場合、これらのワイヤ電極は、通常、平行ワイヤとしてアレイ化されるが、特定の設計の要件又は制約によっては矩形グリッドとして配置されてもよい。捕捉電極の幾何形状が、プラズマ生成を開始するには勾配が急峻すぎる電位井戸を生成しないこと、及び電位井戸から出られる荷電粒子を生成することのみが制約である。
これに対して、ワイヤ電極の寸法は、プラズマが生成されるのに十分な電位勾配が生成されるように十分に小さくしなければならない。ワイヤ電極は、有利には、直径が1.0mmよりも大きくなく、一実施形態では、直径が約0.1mmとし得る。ただし、ワイヤの幾何形状は変更することができ、先端が尖ったスパイクの形態をとってもよい。この場合、尖った先端により、荷電プラズマが形成されるのに十分に大きい局所電位勾配が生じ得る。
印加電圧は、本発明が実施される状態をもたらすのに十分に大きくなければならないが、電圧は性能を最適化するために変更し得る。電圧の値は、ワイヤ電極又は捕捉電極のいずれかで正負のいずれでもよい。本発明を実施するには、相対的な電圧のみが重要であり、そのため、例えば安全上の理由で、任意の電極を接地するか、又は低電圧に設定してもよい。
実際の形まで単純化するために、本発明の装置は、既存の装置の簡単な改変により製作し得る。そのため、ハードウェア、電子制御、美的配慮、寸法、携帯性、AC電源又は電池からの電力供給の細部に関するすべての仕様が、本明細書に記載の従来技術参照文献に詳細に説明されており、そのため、さらなる細部を本明細書で詳述する必要はない。
空気中ではなく誘電体媒質中のアッセイ対象の実体を捕捉するさらなる応用例が、本明細書を通して述べられた同じ原理を用いて実施され得る。誘電体流体媒質はさらに、油などの非導電液体を含み得る。油は、汚染物質、汚染生物体、又は生体分解生物体の存在についてサンプリングされ得る。

Claims (14)

  1. 生物特異的アッセイ装置用に誘電体流体媒質から試料を収集する装置であって、
    筐体と、
    前記筐体内を流れる前記誘電体流体媒質をイオン化プラズマに曝すための前記筐体内の1つ又は複数のワイヤ電極と、
    前記筐体内における前記誘電体流体媒質の流体流れを方向づけるための流れ手段であって、前記筐体内に設けられ、前記誘電体流体媒質の動電現象による流れに影響をもたらすほぼ平面の電極を含む流れ手段と、
    生物特異的アッセイ装置又はその試料収集部を支持するために前記筐体に動作可能に付随する支持手段と、
    前記支持手段近傍に位置して電位井戸を生成し、それによって、前記誘電体流体媒質中で生成されたか、又は前記誘電体流体媒質中にすでに存在した荷電粒子を支持された生物特異的アッセイ装置内に進め、それによって、前記生物特異的アッセイ装置の試料収集領域上に前記荷電粒子を電気沈殿させる1つ又は複数の捕捉電極と、を含む装置。
  2. 前記誘電性流体は空気であり、前記流れ手段は空気流を方向づける、請求項1に記載の装置。
  3. 前記誘電体流体は非導電液体であり、前記流れ手段は液体流を方向づける、請求項1に記載の装置。
  4. 前記流れ手段はユーザによって呼気を吹き込まれるように適合される、請求項2に記載の装置。
  5. 前記ワイヤ電極は直径が約0.1mmである、請求項1から4の何れか1項に記載の装置。
  6. 前記ワイヤ電極は直径が1mmを超えない、請求項1から4の何れか1項に記載の装置。
  7. 前記捕捉電極の最大寸法の合計がワイヤ電極の長さの合計の1/5を超えない、請求項1から6の何れか1項に記載の装置。
  8. 前記アッセイ装置は側方流アッセイ装置を含む、請求項1から7の何れか1項に記載の装置。
  9. 前記アッセイ装置はイムノセンサに基づくアッセイ装置を含む、請求項1から7の何れか1項に記載の装置。
  10. 前記アッセイ装置は酵素イムノアッセイ装置を含む、請求項1から7の何れか1項に記載の装置。
  11. 前記アッセイ装置は核酸ハイブリダイゼーションアッセイ装置を含む、請求項1から7の何れか1項に記載の装置。
  12. 前記核酸ハイブリダイゼーションアッセイ装置はポリメラーゼ連鎖反応核酸配列増幅処理を含む、請求項11に記載の装置。
  13. 前記アッセイ装置は、前記筐体の密閉空間内の空気をモニタリングする、請求項2から12の何れか1項に記載の装置。
  14. 前記支持手段は、前記電位井戸に対して相対的に連続的に移動して前記アッセイ装置によって同定される種の存在又は量の時間記録を提供する試料収集装置を含む、請求項1から13の何れか1項に記載の装置。
JP2013542003A 2010-11-30 2011-11-03 誘電体流体中のアッセイ可能な物質を捕捉するための動電装置 Active JP6043724B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US12/955,150 2010-11-30
US12/955,150 US9618431B2 (en) 2010-11-30 2010-11-30 Electrokinetic device for capturing assayable agents in a dielectric fluid
PCT/US2011/059037 WO2012074660A1 (en) 2010-11-30 2011-11-03 Electrokinetic device for capturing assayable agents in a dielectric fluid

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014503806A JP2014503806A (ja) 2014-02-13
JP6043724B2 true JP6043724B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=44773305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013542003A Active JP6043724B2 (ja) 2010-11-30 2011-11-03 誘電体流体中のアッセイ可能な物質を捕捉するための動電装置

Country Status (6)

Country Link
US (3) US9618431B2 (ja)
EP (1) EP2645858A4 (ja)
JP (1) JP6043724B2 (ja)
CA (1) CA2817919A1 (ja)
SG (1) SG190922A1 (ja)
WO (1) WO2012074660A1 (ja)

Families Citing this family (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9618431B2 (en) 2010-11-30 2017-04-11 Inspirotec, Inc. Electrokinetic device for capturing assayable agents in a dielectric fluid
US9216421B2 (en) * 2011-07-28 2015-12-22 Inspirotec Llc Integrated system for sampling and analysis
US20140273184A1 (en) * 2013-03-14 2014-09-18 Inspirotec Llc Electrokinetic devices and methods for capturing assayable agents
JP6466454B2 (ja) * 2013-08-27 2019-02-06 インスピロテック エルエルシー 取外し可能電極を利用して誘電性流体内のアッセイ可能な作用物質を捕捉する、動電現象による装置
CN104596929B (zh) 2013-10-31 2017-06-23 国际商业机器公司 确定空气质量的方法及设备
US10073091B2 (en) 2014-08-08 2018-09-11 Ortho-Clinical Diagnostics, Inc. Lateral flow assay device
US10458990B1 (en) 2015-03-06 2019-10-29 Scanit Technologies, Inc. Spore state discrimination
US10684209B1 (en) 2015-03-06 2020-06-16 Scanit Technologies, Inc. Particle collection media cartridge with tensioning mechanism
US9933351B2 (en) 2015-03-06 2018-04-03 Scanit Technologies, Inc. Personal airborne particle monitor with quantum dots
KR101746148B1 (ko) * 2015-06-10 2017-06-12 연세대학교 산학협력단 에어로졸의 하이드로졸화 장치 및 그 방법
CN105004580B (zh) * 2015-07-28 2018-04-10 中国科学技术大学 一种可自动点火及采烟的通电导线燃烧实验装置及方法
CN110944753A (zh) * 2017-06-19 2020-03-31 英洁空气检测科技公司 (1→3)-β-D-葡聚糖作为活性霉菌的量度
CN113566367A (zh) * 2020-10-26 2021-10-29 梅代尔有限公司 空气消毒系统及空气净化方法

Family Cites Families (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US2097233A (en) 1934-03-31 1937-10-26 Research Corp Electrical deposition in pattern form
GB520481A (en) 1938-10-15 1940-04-25 Bibby & Sons Ltd J Improvements in apparatus for separating suspended matter from liquids by means of electrostatic precipitation
US3305619A (en) 1963-08-07 1967-02-21 Exxon Research Engineering Co Electrode installation
DE3927701A1 (de) 1989-08-25 1991-02-28 Gnii Cvetnych Metallov Gincvet Verfahren und anlage zur reinigung eines gases mit festen und gasfoermigen beimengungen
DE19822123C2 (de) * 1997-11-21 2003-02-06 Meinhard Knoll Verfahren und Vorrichtung zum Nachweis von Analyten
US20050199125A1 (en) * 2004-02-18 2005-09-15 Sharper Image Corporation Air transporter and/or conditioner device with features for cleaning emitter electrodes
EP1207955A1 (en) 1999-08-27 2002-05-29 Picogram, Inc. Method and device for performing operations at charged microlocations
US20020160255A1 (en) 2001-04-26 2002-10-31 International Business Machines Corporation Battery latch and method
US7014744B2 (en) * 2001-08-24 2006-03-21 Applera Corporation Method of purification and concentration using AC fields with a transfer tip
JP3758602B2 (ja) 2002-05-16 2006-03-22 株式会社島津製作所 大気中の花粉の測定装置
US6807874B2 (en) * 2002-01-21 2004-10-26 Shimadzu Corporation Collecting apparatus of floating dusts in atmosphere
JP3758603B2 (ja) 2002-05-17 2006-03-22 株式会社島津製作所 大気中の浮遊粒子状物質の捕集装置
JP4019267B2 (ja) 2002-11-21 2007-12-12 株式会社島津製作所 大気中の浮遊粒子状物質の捕集装置
JP4058624B2 (ja) 2002-11-28 2008-03-12 株式会社島津製作所 大気中の浮遊粒子状物質の捕集・測定装置
US7341841B2 (en) * 2003-07-12 2008-03-11 Accelr8 Technology Corporation Rapid microbial detection and antimicrobial susceptibility testing
US7767150B1 (en) 2003-08-06 2010-08-03 Solomon Zaromb Aerosol collection apparatus and methods
US7472612B2 (en) 2003-08-06 2009-01-06 Solomon Zaromb Aerosol collection apparatus and method
JP4383128B2 (ja) 2003-08-27 2009-12-16 シャープ株式会社 抗原検出装置
JP4200373B2 (ja) 2003-11-17 2008-12-24 株式会社島津製作所 浮遊粒子状物質の捕集装置
ES2348951T3 (es) * 2004-02-26 2010-12-17 Delta Dansk Elektronik, Lys Og Akustik Procedimiento, chip y sistema para la recogida de particulas biologicas.
JP4750781B2 (ja) 2004-02-26 2011-08-17 デルタ,ダンスク エレクトロニック,リス アンド アクスティック 生体粒子を検出するための方法、チップ、装置及び統合システム
US7311762B2 (en) 2004-07-23 2007-12-25 Sharper Image Corporation Air conditioner device with a removable driver electrode
US7811438B2 (en) 2004-12-08 2010-10-12 Palo Alto Research Center Incorporated Bio-enrichment device to enhance sample collection and detection
US7993585B2 (en) 2005-07-14 2011-08-09 Battelle Memorial Institute Biological and chemical monitoring
US8565901B2 (en) 2006-07-05 2013-10-22 Zoll Medical Corporation Breakaway electrical connections for defibrillation electrode package
US7631567B1 (en) 2006-08-18 2009-12-15 The United States Of America As Represented By The Secretary Of The Army Systems and methods for collecting particles from a large volume of gas into a small volume of liquid
JP4874082B2 (ja) * 2006-12-20 2012-02-08 株式会社ブリヂストン タイヤ
US8402815B2 (en) 2007-04-06 2013-03-26 Koninklijke Philips Electronics N.V. Air pollution sensor system
US20100132561A1 (en) 2007-04-17 2010-06-03 Excellims Corporation Electrostatic charging and collection
US8372183B2 (en) * 2007-06-12 2013-02-12 Orono Spectral Solution, Inc. Detection system for airborne particles
WO2009057256A1 (ja) 2007-10-29 2009-05-07 Panasonic Corporation 呼気分析方法
US20100186524A1 (en) 2008-02-05 2010-07-29 Enertechnix, Inc Aerosol Collection and Microdroplet Delivery for Analysis
FR2929860B1 (fr) 2008-04-11 2010-12-17 Commissariat Energie Atomique Dispositif d'extraction de particules de l'haleine expiree
US20090274592A1 (en) 2008-05-01 2009-11-05 Airlnspace B.V. Plasma-based air purification device including carbon pre-filter and/or self-cleaning electrodes
US8167986B2 (en) 2008-07-23 2012-05-01 Board Of Supervisors Of Louisiana State University And Agricultural And Mechanical College Airborne particulate sampler
US9618431B2 (en) 2010-11-30 2017-04-11 Inspirotec, Inc. Electrokinetic device for capturing assayable agents in a dielectric fluid

Also Published As

Publication number Publication date
WO2012074660A1 (en) 2012-06-07
US9360402B2 (en) 2016-06-07
CA2817919A1 (en) 2012-06-07
US8038944B1 (en) 2011-10-18
US9618431B2 (en) 2017-04-11
JP2014503806A (ja) 2014-02-13
US20150118676A1 (en) 2015-04-30
EP2645858A1 (en) 2013-10-09
EP2645858A4 (en) 2017-10-04
SG190922A1 (en) 2013-07-31
US20120135510A1 (en) 2012-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6043724B2 (ja) 誘電体流体中のアッセイ可能な物質を捕捉するための動電装置
US8043412B2 (en) High volume, multiple use, portable precipitator
JP6333719B2 (ja) 試料中の磁気的に標識が付された部分を分離するための装置及び方法
Buyong et al. A tapered aluminium microelectrode array for improvement of dielectrophoresis-based particle manipulation
US10919047B2 (en) Personal electrostatic bioaerosol sampler with high sampling flow rate
US9481904B2 (en) Electrokinetic method for capturing and bioassaying airborne assayable pathogenic agents
US20130192462A1 (en) Electrostatic aerosol concentrator
JP6466454B2 (ja) 取外し可能電極を利用して誘電性流体内のアッセイ可能な作用物質を捕捉する、動電現象による装置
Moore et al. Design methodology for multiple inlet cyclones
Roux et al. Development of a new portable air sampler based on electrostatic precipitation
US20130029408A1 (en) Integrated system for sampling and analysis
US20140273184A1 (en) Electrokinetic devices and methods for capturing assayable agents
Reynaud et al. Responses of a resistive soot sensor to different mono-disperse soot aerosols
Bango et al. A pandemic early warning system decision analysis concept utilizing a distributed network of air samplers via electrostatic air precipitation
Morozov et al. Non-invasive lung disease diagnostics from exhaled microdroplets of lung fluid: perspectives and technical challenges
Weber et al. Chip for dielectrophoretic microbial capture, separation and detection I: theoretical basis of electrode design
WO2007149136A2 (en) Immunoassay magnetic trapping device
Kim et al. Analysis of Plasma Ion Distribution and Dust Collection Efficiency of Carbon-Brush Air Purifiers
Yunus et al. Characterization of microelectrode array of dielectrophoretic microfluidic device
Jayawardene et al. Evaluating the capabilities of Aerosol-to-Liquid Particle Extraction System (ALPXS)/ICP-MS for monitoring trace metals in indoor air
Lee Breath analysis based on micropreconcentrator for early cancer diagnosis
WO2021188464A1 (en) 3-d glass printable hand-held gas chromatograph for biomedical and environmental applications
CN110944753A (zh) (1→3)-β-D-葡聚糖作为活性霉菌的量度

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140929

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150630

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20150928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160308

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160608

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160908

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161013

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161114

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6043724

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250