JP6554513B2 - 除雪機 - Google Patents

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Description

本発明は、照明部を備えた除雪機に関する。
従来、前照灯を有する除雪機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014−70366号公報
特許文献1に記載されるように、除雪機に、前照灯などの照明部を設置した場合、照明部への着雪により照明光が遮られることがあった。
そこで、本発明は、照明部への着雪によって照明光が遮られにくい除雪機を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、照明部を備えた除雪機であって、前記照明部は、光源と、前記光源を収容するケースと、前記ケースの面に配置された透光性のカバーとを有し、前記ケースにおいて前記カバーが配置された面は、下向きに傾斜した面であり、前記ケースの側面に、前記光源が発する光を出射するスリットが設けられ、前記カバーは、前記ケースの内部に挿入される突出部を備え、前記突出部は、前記ケースの内部から前記スリットに嵌合して、前記カバーを前記ケースに固定することを特徴とする。この構成によれば、照明部のカバーへの着雪を抑制することができ、着雪により照明光が遮られる状態を生じにくい除雪機を実現できる。また、ケースの前面に配置されたカバーと側面に設けられたスリットから光を照射できるので、照明部から複数の方向に光を照射し、除雪機の周囲の広い範囲を照明することができる。また、簡易な構成によってカバーをケースに固定できる。
上記構成において、前記カバーは、前記光源から前記カバーに入射する光を下向きに屈折させて出射することを特徴とする。この構成によれば、光源が発する光をカバーにより下向きに屈折させて照射することができる。このため、除雪機において照明部より下方を中心として、効果的に照明することができる。
また、上記構成において、前記ケースにおいて前記スリットが形成された面は、平坦であり、下向きに傾斜した面であることを特徴とする。この構成によれば、スリットが形成された面への着雪を抑制することができ、スリットから照射される照明光が着雪で遮られる状態を回避できる。
また、上記構成において、前記除雪機の本体の前部に除雪作業部を備え、前記照明部は、前記除雪作業部を含む範囲を照明することを特徴とする。この構成によれば、除雪作業部を含む範囲の視認性を高めることができ、除雪作業中の作業性の向上を図ることができる。
本発明によれば、照明部のカバーへの着雪を抑制することができ、着雪により照明光が遮られる状態を生じにくい除雪機を実現できる。
本発明の実施形態に係る除雪機の側面図である。 前照灯の斜視図である。 (A)は前照灯の正面図、(B)は前照灯の側面図である。 (A)は図3(A)のA−A線における要部断面図、(B)は図3(A)のB−B線における要部断面図である。 除雪機の平面図である。 除雪機の斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は本発明の実施形態に係る作業機10の側面図である。以下の説明において、前後、左右、及び上下の各方向を示す記載は、設置面Grに設置される設置状態、或いは設置面Grを走行する作業状態における作業機10を基準とした各方向を指す。図中、作業機10の前方向を符号FRで示し、後方向を符号RRで示し、上方向を符号UPで示し、下方向をDNで示す。また、作業機10の左方向を符号LHで示し、右方向をRHで示す。
図1に示すように、作業機10は、作業機10の本体(車体フレーム)に相当する機体11に、動力源12と走行装置13と除雪作業部14と操作パネル15(操作装置とも称する)とを備えた自走式除雪機(歩行型除雪機とも称する)である。除雪作業部14は、機体11の前部に配置され、後述するオーガハウジング41、及びシュータ45などを含む。
操作パネル15は、作業機10を動作させるための各種スイッチ、レバー、ボタン等の操作子を有する。例えば、操作パネル15は、前照灯20の点灯/消灯を切り替えるスイッチを備える。
機体11の後部から後方上部へ操作ハンドル16が延びている。除雪作業を行う作業者(操縦者、運転者とも称する)は、作業機10の後方(RR側)にて操作ハンドル16を把持し、作業機10に連れて歩行しながら作業機10を操縦する。図には、作業機10の進行方向を符号Frで示し、進行方向Frとは反対側の方向を符号Rrで示す。
動力源12は、作業機10の前後方向における略中央に設けられ、この動力源12の前上部から左右に間隔を空けて一対のアーム17が立設する。これらアーム17の上端に、照明光を照射する前照灯20(照明部)が支持される。
動力源12は、走行装置13と除雪作業部14を駆動するものであり、不図示の電動モータ及びエンジンを有する。電動モータは、作業機10を制御する制御部(不図示)の制御の下、走行装置13を駆動する。本構成では、作業機10は、左右に間隔を空けてクローラ式の走行装置13を備え、各走行装置13を、減速機構を介してそれぞれ異なる電動モータで駆動する。
エンジンは、内燃機関であり、制御部の制御の下、不図示の変速機を介して除雪作業部14を駆動する。エンジンの駆動軸には不図示の発電機が設けられる。発電機によって発電された電力は、作業機10が有する電装部品に供給される。電装部品は、具体的には、前照灯20、不図示のバッテリ、不図示の電動モータ等である。なお、走行装置13は、エンジンによって駆動される構成でもよい。
図1に示すように、除雪作業部14は、オーガハウジング41と、オーガハウジング41の後部に連結されるブロアハウジング42と、オーガハウジング41内に設けられたオーガ43と、ブロアハウジング42内に設けられたブロア(不図示)と、ブロアハウジング42から上方へ延びたシュータ45とを備える。
オーガハウジング41は、オーガ43の上方、後方及び左右両側を覆うカバーであり、オーガ43の前方及び下方を露出した状態でオーガ43を覆う。
オーガ43は、変速機によって回転駆動され、作業機10前方の雪を掻き取る。制御部の制御の下、オーガ43によって掻き取られた雪をブロアがシュータ45に供給し、シュータ45によって雪を離れた位置に飛ばす。つまり、シュータ45は、オーガ43によって掻き集めた雪を作業機10から離れた位置に投雪する投雪部として機能する。
シュータ45は、設置面Grに対して、垂直方向に延びる軸線周りに回転可能に設けられ、不図示のシュータ駆動モータによって回転駆動される。シュータ45が回転することによって、投雪方向を前後左右の任意の方向に調整可能である。
シュータ45の上端部には、シュータガイド48が設けられる。シュータガイド48は、上下にスイング自在に取り付けられ、上下方向の角度(つまり、投雪角度)を調整可能である。シュータガイド48は、不図示のガイド駆動モータによって投雪角度が制御される。
作業機10は、左右の走行装置13によって前進走行しつつ、前部のオーガ43によって雪を掻き集め、掻き集めた雪をブロアによってシュータ45を介して遠くへ飛ばすことができる。
操作ハンドル16は、作業者が把持するグリップ61と、左右の旋回操作レバー62とをそれぞれ有している。さらに、左の操作ハンドル16は、走行準備レバー63を有している。作業者は、走行準備レバー63を握ってグリップ61側に下げる操作を行っている場合に、走行装置13と除雪作業部14を駆動することができる。また、作業者は、左又は右の旋回操作レバー62を握っているときに、握っている方へ作業機10を旋回することができる。
前照灯20は、ケース22と、ケース22の前面22Aに配置されるカバー24と、ケース22に収容される光源としてのLEDモジュール26とを備える。ケース22は、前面22Aが前方(FR方向)を向くように、一対のアーム17に取り付けられる。前照灯20は、LEDモジュール26が発する光をカバー24から照射することにより、作業機10の前方を照明する。
前照灯20の位置は、除雪作業部14よりも後方、且つ、オーガハウジング41よりも上方(UP側)である。このため、前照灯20は除雪作業部14の上方かつ後方から、除雪作業部14を含む範囲、好ましくはオーガハウジング41の前方を含む範囲に向けて照明光を照射する。
図2は、前照灯20の斜視図である。図3(A)は、前照灯20の正面図であり、図3(B)は、前照灯20の側面図である。
ケース22は、前照灯20の筐体に相当する。ケース22は、例えば合成樹脂製であり、略箱型に形成され、内部は中空である。ケース22の前面22Aには、開口部22Bが形成され、側面22Dにはスリット22Eが形成されている。ケース22は、図2に現れる側面22Dと、この側面22Dの反対側に位置する側面22Dとのそれぞれに、スリット22Eを有する。開口部22B及びスリット22Eは、ケース22の内外を貫通する。
カバー24は、透光性を有する材料(例えば、合成樹脂、ガラス、各種結晶等)で構成され、ケース22に装着された状態で、LEDモジュール26が発する光を透過して前照灯20の外に放射する。カバー24は、詳細は後述するが、開口部22Bに嵌合するカバー前部24A、及び、スリット22Eに嵌合する突起24C(突出部)を有する。
開口部22Bは、前面22Aの大部分を占める開口面積を有する孔である。ケース22にカバー24を取り付けた場合、開口部22Bはカバー前部24Aにより閉塞される。スリット22Eは、上下方向に延びる長孔である。スリット22Eには、ケース22の内部から突起24Cが嵌め込まれ、突起24Cによりスリット22Eが閉塞される。このように、開口部22B及びスリット22Eはカバー24を取り付けることで塞がれるので、水や塵埃の侵入を防止できる。
前照灯20は、カバー前部24Aを透過した照明光を前面22Aから照射し、突起24Cを透過した照明光を側面24Dから照射する。このため、前面22A及び側面24Dを、前照灯20の照射面と呼ぶことができる。
カバー前部24Aの表面と、開口部22Bの周縁部との間は、ほぼ段差のない状態であり、好ましくは面一である。このため、前面22Aは全体として平坦な、フラットな構造であり、具体的には突起や凹凸を有しない平面または曲面である。また、ケース22の2つの側面22Dにおいて、突起24Cの表面と、スリット22Eの周縁部との間は、ほぼ段差のない状態であり、好ましくは面一である。2つの側面22Dのそれぞれは全体として平坦な、フラットな構造であり、具体的には突起や凹凸を有しない平面または曲面である。
図3(A)及び図3(B)には、鉛直面VP1、VP2を破線で示す。鉛直面VP1、VP2は、例えば設置面Gr(図1)に垂直、或いは垂直に近い仮想の平面である。
図3(A)に示すように、側面22Dは、鉛直面VP1に対して、下方(DN方向)を向くように傾いている。側面22Dの傾き(傾斜角)θ1の大きさは任意であるが、例えば、θ1は15°以上20°以下の範囲から選択すればよい。また、図3(A)に示すように、本実施形態では、鉛直面VP1に対する右側(RH側)の側面22Dの傾斜角と、左側(LH側)の側面22Dの傾斜角とが等しい構成を例示するが、異なる角度であってもよい。
また、ケース22の上面22C及び底面22Gの状態は任意であるが、平坦な面であることが好ましく、例えば平面とすることができる。
図3(B)に示すように、前面22Aは、鉛直面VP2に対して、下方を向くように傾いている。前面22Aの傾き(傾斜角)θ2の大きさは任意であるが、例えば、θ2は15°以上20°以下の範囲から選択すればよい。また、ケース22の背面22Fの状態および傾きは任意であるが、平坦な面であることが好ましく、例えば図3(B)に示すように、鉛直面VP2に平行な面であってもよい。
図4は、前照灯20の構成を示す図であり、図4(A)は図3(A)のA−A線における要部断面図であり、図4(B)は図3(A)のB−B線における要部断面図である。
LEDモジュール26は、基板28と、基板28に実装されたLED30とを有する。LED30は、表面実装型(いわゆるチップ型)の素子であり、基板28または他の基板に実装される点灯回路(不図示)から電力の供給を受けて点灯する。本実施形態では、基板28に複数のLED30が配列された例を示すが、LED30の数は任意である。また、LED30として、透光性を有する樹脂に封入された、いわゆる砲弾型のLEDを用いることも可能である。また、LED30は基板28以外のブラケット等に固定して使用してもよいし、LED30の周囲にリフレクタを設けてもよい。
図4(A)に示すように、LEDモジュール26は、カバー前部24Aよりも後方に配置される。より詳細には、図4(B)に示すように、LED30の位置は、スリット22Eよりも後方である。
カバー前部24Aは、ケース22の前面22Aに沿うように略板状に形成され、一対の腕部24Bが立設されている。また、腕部24Bには突起24Cが設けられる。
腕部24Bは、カバー24をケース22に取り付けた状態で、カバー前部24Aから後方側(RR側)に延設される。また、右側の腕部24Bに設けられる突起24Cは、右側に突出し、左側の腕部24Bに設けられる突起24Cは左側に突出する。つまり、図4(B)に示すように、一対の腕部24Bは、それぞれ外側に突出する突起24Cを備える。
腕部24Bは、カバー24をケース22に取り付ける際に、開口部22Bからケース22の内部に挿入される。一対の腕部24Bは、それぞれ、側面22Dの内面に沿って挿入され、突起24Cがケース22内部からスリット22Eに嵌合することでカバー24の取り付けが完了する。この状態で、カバー24は、突起24Cがスリット22Eに係合することにより、ケース22に固定される。このように、カバー24は、簡単な作業によりケース22に取り付け可能であり、シンプルな構成によりカバー24を脱落不能に固定できる。また、ケース22の内面には受け部22Hが形成されている。カバー24をケース22に取り付ける際に、腕部24Bの先端を受け部22Hに突き当てることにより、容易に、かつ確実に、突起24Cの位置をスリット22Eの位置に合わせることができる。受け部22Hを設けることで、カバー24のがたつきを、より確実に防止する効果も期待できる。
LED30の放射光は、カバー前部24A、腕部24B及び突起24Cを透過して放射される。ここで、LED30の放射光は、カバー前部24Aを透過する際に、下向きに屈折する。
図4(A)に示すように、カバー前部24Aの外面24AFは、前面22Aに対応する下向きの傾斜面である。これに対し、カバー前部24Aの内面24ARは、例えば鉛直面VP2(図3(B))に平行な面である。つまり、カバー前部24Aは、台形の断面形状となるよう構成され、内面24ARに対し外面24AFが、相対的に下向きに傾斜している。図では内面24ARは鉛直面VP2(図3(B))に平行な面として示すが、この構成に限定されず、内面24ARに対し外面24AFが傾斜していれば、内面24ARの角度は任意である。
カバー前部24Aを、LED30側に位置する入射面である内面24ARに対し、外側に位置する出射面である外面24AFが下向きに傾いた構成とすることで、LED30からカバー前部24Aに入射する光が下向きに屈折される。例えば、図4(A)に符号L2で示すように、LED30の正面方向の放射光はカバー前部24Aを透過する際に下向きに屈折する。また、符号L3で示すように、LED30の下向きの放射光は、カバー前部24Aを透過する際に、より下向きに屈折する。また、符号L1で示すように、LED30の上向きの放射光は、カバー前部24Aを透過する際に下向きに屈折し、正面方向または斜め下向きに放射される。このように、カバー前部24AがLED30の光を下向きに屈折させるため、LED30の放射光は全体として下向きに集められて放射される。
また、図4(B)に符号L13で示すように、LED30が発する光の一部は腕部24Bに入射し、突起24Cを透過して、スリット22Eから前照灯20の側方に向けて照明光として放射される。ここで、カバー前部24Aと同様に、腕部24B及び突起24Cの断面形状を台形として、スリット22Eから放射する放射光を下向きに屈折させてもよい。この場合、LED30の放射光が腕部24B及び突起24Cを透過する際に下向きに屈折して、側面24Dから下向きに照明光を照射できる。
この構成によれば、前照灯20が、前面22Aから下向きに照明光を照射できる。また、側面22Dから下向きに照明光を照射する構成とすることも可能である。従って、前照灯20から異なる方向(前照灯20の前方と側方)に、下向きの光を照射できる構成を、容易に実現できる。
また、カバー前部24Aの外面24AFを、左右方向において湾曲する面とすることにより、LED30の放射光を左右方向に拡散させる効果が期待できる。
詳細には、図4(B)に示すように、外面24AFを、左右方向における中央部24ACよりも端部24ASが後方となるように、湾曲した面とする。この場合、ケース22の前面22Aも外面24AFと同様に湾曲していることが好ましい。また、内面24ARは、例えば湾曲を有しない平面とすることができるが、少なくとも、カバー前部24Aの端部24ASにおいて、内面24ARと外面24AFとが傾きを有していればよい。
例えば、符号L11で示すように、LED30からカバー前部24Aの中央部24ACに向けて放射された光は、直進方向に放射される。一方、符号L12で示すように、LED30から左右の端部24ASに向けて放射された光は、左右方向に拡がるように屈折して放射される。この構成では、作業機10の左右方向に照明光を拡散させて、より広範囲を照明できる。
なお、図4(A)及び図4(B)に示したようにカバー前部24Aで光を屈折させる効果を、例えば、内面24ARにカッティングを施すことにより、光を屈折させてもよい。
前照灯20において、カバー前部24A(外面24AF)を含む前面22Aを、下向きに傾斜する面としたことで、カバー前部24Aに雪が付着しても、この雪は自重により脱落しやすい。さらに、前面22Aの上端が前方に突出し、庇として機能するので、降雪や除雪作業により巻き上げられた雪が庇により遮られ、カバー前部24Aへの着雪を抑制または防止できる。また、カバー前部24Aを含む前面22Aの全体が下向きに傾斜しているので、カバー前部24Aの周縁部における着雪をも抑制することが可能である。さらに、カバー前部24Aを含む前面22Aの全体が、突起や凹凸を有しない平坦な面で構成されるため、この面への着雪をより効果的に抑制できる。
従って、ケース22の前面22Aからの照明光が着雪により遮られる状態を、効果的に抑制または回避できる。
また、ケース22は、側面22Dに開口するスリット22Eを有し、スリット22Eを通じて照明光を放射できる。ケース22の側面22Dは、スリット22Eに嵌合する突起24Cの表面とともに、下向きの傾斜を有する面を構成する。このため、前面22Aと同様に、側面22Dへの着雪を効果的に抑制でき、スリット22Eからの照明光が着雪により遮られる状態を抑制または回避できる。
この構成により、降雪時や除雪作業時に、前照灯20の照明光が着雪の影響で減光する状態を回避でき、除雪作業部14及び機体11の側方を、十分な明るさで照明することができる。また、前照灯20の雪を除去する等の作業が必要ないので、作業効率の向上を図ることができる。
一般に、作業機の照明として利用される光源のうち、ハロゲンランプ等のランプ類は発熱量が大きく、これに対し、LED30等の固体光源やHID等の放電管光源は発熱量が低いことが知られている。降雪環境で使用される作業機の光源としてランプ類を用いた場合、光源の発熱による融雪効果が期待できるが、固体光源や放電管光源を用いた場合は、融雪効果を期待しにくいので、着雪への対策を施すことが望まれる。本実施形態の前照灯20は、光源の種類によらず、着雪による光量の減少を抑制できるので、前照灯20に採用する光源の種類について制約がない。このため、例えば、固体光源や放電管光源を採用することで消費電力の低減を図ることができる。
図5は、作業機10の平面図であり、図6は作業機10の斜視図である。
これら図5及び図6において、前照灯20が放射する照明光を矢印で示す。
前照灯20は、除雪作業部14よりも上方、かつ後方に配置され、作業機10の前方を向くように配置され、作業機10の進行方向(Fr)に向けて照明光を照射するので、除雪作業部14を含む範囲の視界を良好に保つことができる。また、図4(B)を参照して説明したように、前照灯20の照明光は左右方向に拡散して照射されるため、シュータ45による投雪方向を照らすこともでき、より広い視界を確保できる。
また、図5に示すように、前照灯20は、機体11の左右方向においてシュータ45からずれた位置にある。このため、前照灯20の照明光がシュータ45により遮られる範囲は小さく、シュータ45を避けて効果的に照明光を照射できる。
さらに、前照灯20は、作業機10の前後方向において、走行装置13に重なる位置にある。言い換えれば、前照灯20の左右に走行装置13が位置する。このため、前照灯20がスリット22Eから放射する照明光により、走行装置13の側方を含む範囲が照らされる。これにより、走行装置13の側方の視認性を高めることができるので、例えば作業機10の走行時や旋回時に、作業者が安全確認を行いやすくなることが期待できる。従って、作業機10の操縦性及び作業性の向上を図ることができる。また、スリット22Eからの照明光により、作業機10の周囲にいる歩行者等に、作業機10が動作中であることを報知する効果が期待できる。
以上説明したように、本実施の形態では、前照灯20を備えた作業機10を説明した。前照灯20は、LEDモジュール26と、LEDモジュール26を収容するケース22と、ケース22の一面に配置された透光性のカバー24と、を有し、ケース22においてカバー24が配置された前面22Aは、平坦であり、下向きに傾斜した面である。
この構成によれば、前照灯20のカバー24への着雪を抑制することができ、着雪により照明光が遮られる状態を回避できる。このため、前照灯20への着雪によって照明光が遮られにくい、除雪機としての作業機10を実現できる。これにより、作業機10の走行時、及び、作業機10による作業時に、作業者の視界を良好に保つことができ、作業性の向上を図ることができる。
また、カバー24は、LEDモジュール26側から入射する光を下向きに屈折させて出射する。
この構成によれば、LEDモジュール26が発する光をカバー24により下向きに屈折させて照射することができる。このため、作業機10において前照灯20より下方を中心として、効果的に照明することができる。
また、カバー24はケース22の前面22Aに配置され、ケース22の側面22Dに、LEDモジュール26が発する光を出射するスリット22Eが設けられている。
この構成によれば、前面22Aの開口部22B(カバー前部24A)、及び、側面22Dに設けられたスリット22Eから、光を照射できる。これにより、前照灯20から複数の方向に光を照射し、作業機10の周囲の広い範囲を照明することができる。
また、カバー24はケース22内部に挿入される突起24Cを備え、突起24Cは、ケース22の内部からスリット22Eに嵌合して、カバー24をケース22に固定する。これにより、簡易な構成によってカバー24をケース22に固定できる。
また、スリット22Eが形成された側面22Dは、平坦であり、下向きに傾斜した面である。これにより、側面22Dへの着雪を抑制することができ、スリット22Eから照射される照明光が着雪で遮られる状態を回避できる。
また、作業機10は、機体11の前部に除雪作業部14を備え、前照灯20は、除雪作業部14を含む範囲を照明する。これにより、除雪作業部14を含む範囲の視認性を高めることができる。
上記の実施形態は、あくまでも本発明の一実施の態様であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変形、及び応用が可能である。
例えば、カバー24は、透光性を有するものであればよく、無色透明なもの、或いは、黄色や白色等の有色のものであってもよい。また、前照灯20の光源は固体光源や放電管光源に限定されず、ハロゲンランプや電球を用いることも可能である。この場合、これらの光源からの高い放熱量が見込まれることに対応して、ケース22を金属で構成してもよい。
また、前照灯20が発する光の色や波長について制限はなく、例えば降雪中に好適とされる黄色光を発する構成としてもよい。また、前照灯20が前面22Aから照射する照明光と、スリット22Eから照射する照明光とを異なる色の光としてもよい。照明光の色を任意の色とするため、カバー24により照明光の色を変化させてもよいし、LEDモジュール26等の光源が発する光の色を変更してもよい。
また、前照灯20を支持する構造は一対のアーム17に限定されず、1本のアーム17で支持してもよいし、その他の部材により前照灯20を固定してもよい。また、前照灯20を、作業機10に取り付けた状態で、左右方向に回動可能な構成としてもよい。
また、本発明は、オーガ43を有するオーガ式の除雪機に限定されず、ドーザ式の除雪機に適用することも可能であり、除雪機の大きさ、走行方式、駆動源の種類等を問わず本発明を適用できる。
10 作業機(除雪機)
11 機体(本体)
12 動力源
13 走行装置
14 除雪作業部
15 操作パネル
16 操作ハンドル
17 アーム
20 前照灯(照明部)
22 ケース
22A 前面
22B 開口部
22C 上面
22D 側面
22E スリット
22F 背面
22G 底面
22H 受け部
24 カバー
24A カバー前部
24AF 外面
24AR 内面
24AC 中央部
24AS 端部
24B 腕部
24C 突起(突出部)
26 LEDモジュール(光源)
28 基板
30 LED

Claims (4)

  1. 照明部を備えた除雪機であって、
    前記照明部は、光源と、前記光源を収容するケースと、前記ケースの面に配置された透光性のカバーとを有し、
    前記ケースにおいて前記カバーが配置された面は、下向きに傾斜した面であり、
    前記ケースの側面に、前記光源が発する光を出射するスリットが設けられ、
    前記カバーは、前記ケースの内部に挿入される突出部を備え、
    前記突出部は、前記ケースの内部から前記スリットに嵌合して、前記カバーを前記ケースに固定することを特徴とする除雪機。
  2. 前記カバーは、前記光源から前記カバーに入射する光を下向きに屈折させて出射することを特徴とする請求項1に記載の除雪機。
  3. 前記ケースにおいて前記スリットが形成された面は、平坦であり、下向きに傾斜した面であることを特徴とする請求項1又は2に記載の除雪機。
  4. 前記除雪機の本体の前部に除雪作業部を備え、
    前記照明部は、前記除雪作業部を含む範囲を照明することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の除雪機。
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