JP6554050B2 - ピンチユニット及び被挟持物の挟持方法 - Google Patents
ピンチユニット及び被挟持物の挟持方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6554050B2 JP6554050B2 JP2016043346A JP2016043346A JP6554050B2 JP 6554050 B2 JP6554050 B2 JP 6554050B2 JP 2016043346 A JP2016043346 A JP 2016043346A JP 2016043346 A JP2016043346 A JP 2016043346A JP 6554050 B2 JP6554050 B2 JP 6554050B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pinch
- force
- holding
- hanger
- laundry
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Holders For Apparel And Elements Relating To Apparel (AREA)
- Supports Or Holders For Household Use (AREA)
Description
一般的に、挟持体は、「普通の洗濯物」に合わせて、その洗濯物がずり落ちない程度の挟持力と形状とを備えたものとするものとなっていた。
この構成によれば、ジーンズ等の「厚手で重い洗濯物」と「普通の洗濯物」とを、一つのハンガーで干す場合においても、「厚手で重い洗濯物」に必要以上の挟持体を使わなくて済むようになるため、これらの干し分けをうまく行なうことができるようになる。
しかも、「厚手で重い洗濯物」の洗濯頻度は、「普通の洗濯物」の洗濯物に比べ低いことも多い。
本発明の構成によれば、被挟持物の種類を問わず一種のピンチユニットにて、対応が可能であるものであり、軽い被挟持物には軽い挟持力を、重い被挟持物には重い挟持力を、と、被挟持物の重さに応じて挟持力の大きさを適切に対応することができるピンチユニットを提供することができるため、従来のように洗濯物の種類によってピンチを使い分ける必要がなくなる。
また、従来より強い挟持力を発揮するようにした際には、洗濯物を一方のピンチだけで仮保持できるため、複数のピンチ部材を用いて洗濯物を干す際の洗濯物へのピンチ取り付けが格段に容易になるとともに、作業中に洗濯物が地面に落下する虞を軽減することができ、「厚手で重い洗濯物」でのハンガーへの取り付け/取り込み途中における作業性を向上させることができる。
まず、本発明が好適に用いられるピンチユニットの形態について述べる。
本発明でいうピンチユニットは、主にハンガーなどの物干し具に使われるものであるが、近年では、物干し具以外にメモを挟んで文房具として用いる場合や、展示物を挟んでディスプレーする用途などでも用いられているものである。
ピンチ部材とは、いわゆる一般に言われる洗濯バサミであり、バネ部材のバネ力により挟持物を挟持するものである。
図1は、本発明の第1実施形態のピンチユニットを示す模式図であり、図中、1はピンチユニット、3はピンチ部材であり、4は支持部材、7はピンチ部材3を保持するとともに、支持部材4に吊下げるための係合部5を有する吊り具である。
そして、本発明においては、ピンチ部材3の挟持力を増強させるための力として、ピンチ部材3に挟持される被挟持物の重さを用いている。
詳しく説明すると、従来の物干し用のハンガーに使用されるピンチ部材は、比較的バネ力が強いものが多いが故に、ピンチ部材の解放動作時に強い握力(ピンチ力)を要するものが少なくなく、子供、高齢者などや、怪我や病気などで握力(ピンチ力)が弱い人にとっては、多くの洗濯物を干したり取り込んだりする作業において、苦労を強いるものとなっていた。
そこで、よりピンチ解放力の低下を図るため、例えば、登録実用新案3060791号には、回動ピンチが当接した際の干し物の自重を挟持力に活用することで、バネ力を弱める自重式ピンチの構成が提案されている。
しかしながら、このような従来の自重式ピンチは、その構造上、好適に使用できるシチュエーションが限定されるものであった。
そもそも、従来の自重式ピンチにおける好適に使用できるシチュエーションが限定的となっていたのは、大きく二つの理由がある。
従来の自重式ピンチを「回動喰いこみ型の自重式ピンチ」とするならば、本発明の自重式ピンチは「純粋挟持型の自重式ピンチ」ということができる。
・バネ力による挟持動作と自重による挟持力増強動作とを非同期とさせることができるため、軽い被挟持物には軽い挟持力、重い被挟持物には、強い挟持力と、被挟持物に合わせた適切な挟持力を働かせることができる。
・ピンチ部材に被挟持物の自重を付加する箇所を挟持部から十分に離すことができるため、効果的に自重による挟持力を働かせることができる。
という二つのメリットを享受することができる。
「(何らかの形で、)ピンチ部材以外のところで自重による変位を許容する構成」、
「自重により作用する力の反力としての上向きに働く力を、ピンチ部材の後端にてピンチを挟持する力に活用できる向きである下向きに変換する構成」、
の二点の解決が残っていた。本発明者は、この二点に関して鋭意検討したところ、「ピンチ部材以外のところで自重による変位を許容する構成」については、吊り具とピンチ部材との相対的な動きに変換することにより達成するとともに、「力の向きを変換する構成」は、ピンチ部材を基準としたときの吊り具の回転変位を連結部材に伝えることで達成した。
図2は、本発明の第1の実施形態のピンチユニットの挟持動作を説明する工程説明図であり、図3は、本発明の第1の実施形態における被挟持物を介した引張力を示す説明図(挟持力を増強する仕組みを示す図)である。
吊り具7に関しては、複雑な形状をしていることもあるため、本実施形態においては、一体成型にて形成されている。そのため、係合部5、第1の回動連結部6は、本実施の形態においてはいずれも鉤形状に形成されているが、スナップ形状にしてもよい。
ところで、従来のハンガーでは、「厚手で重い洗濯物」用、「普通の洗濯物」用、「軽くて傷みやすい洗濯物」用、といったように洗濯物に合わせた挟持力を有するピンチを使い分けていたのは前述のとおりである。
しかも、自重による増強分の挟持力に関しては、洗濯物を持ち上げる動作だけで解放することができるため、実際の干し物取り込み時におけるピンチ解放時には従来の「軽くて傷みやすい洗濯物」用相当のバネ力の開放しか必要なくなり、洗濯物を干すときだけでなく、取り込み時においても、子供、高齢者などや、怪我や病気などで握力・ピンチ力が弱い人に負荷を強いることがない優しいピンチユニットの提供が可能となる。
・取り付け/取り込み途中での使い勝手・作業性の向上
一般的に、洗濯物を干す際には、比較的小さい洗濯物以外は、複数のピンチを使って挟持することが多い。
「厚手で重い洗濯物」のときは、挟持に関する重量の分散の意味合いが強く、「普通の洗濯物」、および、「軽くて傷みやすい洗濯物」のときは、洗濯物を広げて干すことにより乾きやすくする意味合いが強い。
先ほどは、「厚手で重い洗濯物」に関する本発明のピンチユニットの格別の効果の説明をしたが、本発明のピンチユニットでは、「軽くて傷みやすい洗濯物」に関しても、格別の効果を有するものとすることができることを説明する。
連結部材8は吊り具7及び第2の挟持片3bに回動可能に取り付けられているので、ピンチ部材3を第1の回動連結部6を支点に時計回りへ回動させる動作により、吊り具7の係合部5とピンチ部材3の挟持部9との距離が縮まるとともに、連結部材8から第2の挟持片3b後端(第3の回転連結部12)に第1の挟持片後端3a(第1の回転連結部6)に近づくような挟持部9を開く方向の力が加わるため、ピンチ部材3のバネ力に抗する力よりも弱いピンチ力でも挟持状態を容易に解除することができる。
この時に挟持状態を解除するために必要な力は、ピンチ部材3を第1の挟持片側へ回動させる力だけでよく、バネ部材11のバネ力に抗する力よりも弱い力でよいので、指の力の弱い者であっても、容易に挟持状態を解除することができる。
次に、被挟持物の自重による挟持力の増強具合を高められる形態として、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための第1の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。
*T2w: 係合部5と、第2の回動連結部10間の長さ
T3w: 第1の回動連結部6と、第2の回動連結部10間の長さ
この時、第2の回動連結部10の軌道は、第3の回動連結部12を支点とし、ピンチ先端に向かうような回動運動を行い、 図6の(c)に示すように、第1、第2、第3の回転連結部が一直線上になるときに、最大の挟持力を示す。したがって、T2wとRwの和が初期状態におけるピンチ部材の後端間距離よりもわずか長い構成となっている。このことより図6の(c)においては、第2の挟持片3が外側にしなるように変形しており、この撓みによる力も挟持部の挟持力の増強に寄与しているものである。
3:ピンチ部材、 3a:第1の挟持片、
3b:第2の挟持片、 4:支持部材、
5:係合部、 6:第1の回動連結部、
7:吊り具、 8:連結部材
9:挟持部、 10:第2の回動連結部、
11:バネ部材、 12:第3の回動連結部。
Claims (7)
- 被挟持物を第1及び第2の挟持片によって挟持することにより該被挟持物を保持するピンチ部材を備え、該ピンチ部材を支持する支持部材に対して着脱可能に係合されるピンチユニットにおいて、前記ピンチユニットは、前記支持部材に対して回動可能に係合する係合部を有し、前記第1の挟持片をその後端にて回動可能に吊り下げる硬質の吊り具と、該吊り具及び前記第2の挟持片のそれぞれの連結端部と回動可能に連結する硬質の連結部材と、を有し、前記ピンチ部材が前記連結部材により第2の挟持片側へ回動することを規制され前記吊り具に対して傾斜状態で保持されるとともに、前記連結部材と前記吊り具の連結位置を、前記吊り具の係合部の位置と、連結部材と第2の挟持片との連結位置とを結んだ線よりも外方に配置したことを特徴とするピンチユニット。
- 第1、第2の挟持片およびバネ部材を有し、該バネ部材の弾性力を用いて、該第1、第2の挟持片の挟持部にて被挟持物を挟持・保持するピンチ部材と、該ピンチ部材を支持部材に対して吊り下げる吊り具と、を備え、該吊り具は、前記ピンチ部材を前記支持部材に対して着脱可能に係合するための係合部を有しており、前記ピンチ部材は、前記第1の挟持片の後端部にて、前記吊り具に回動可能に吊られているピンチユニットであって、前記ピンチユニットは、前記ピンチ部材の前記第2の挟持片の後端部と前記吊り具とを、夫々回動可能に連結する連結部材を有しており、該連結部材により、前記ピンチ部材の前記第2の挟持片の後端部が前記第1の挟持片の後端部よりも下方に位置するように保持されるものであり、前記被挟持物の自重に応じて、前記ピンチ部材の挟持部の下方への変位を許容し、該下方への変位を前記吊り具と前記連結部材との連結部位の下方への変位へと伝えることで、前記連結部材によって前記第2の挟持片の後端部を広げる方向の力を働かせ、前記被挟持物の自重を前記挟持部が閉じる方向の力として付加できることを特徴とするピンチユニット。
- 前記係合部の形状は、鉤形状もしくは、スナップ形状となっていることを特徴とする請求項2記載のピンチユニット。
- 前記吊り具は、硬質部材にて形成されていることを特徴とする請求項2記載のピンチユニット。
- 前記吊り具は、成型材料で形成されているとともに、前記係合部と一体成型されていることを特徴とする請求項2記載のピンチユニット。
- 前記吊り具と前記第1の挟持片との連結部は、前記係合部と前記挟持部とを結ぶ直線上よりも前記第2の挟持片側に位置していることを特徴とする請求項2記載のピンチユニット。
- 前記挟持部の位置を、被挟持物を挟持していない初期状態よりも前記挟持部と前記吊り具との距離を縮める方向に移動せしめることにより、前記連結部材によって前記第2の挟持片の後端部を前記第1の挟持片の後端部に近づける方向の力を働かせ、前記挟持部が開く方向の力として付加できることを特徴とする請求項2記載のピンチユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016043346A JP6554050B2 (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | ピンチユニット及び被挟持物の挟持方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016043346A JP6554050B2 (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | ピンチユニット及び被挟持物の挟持方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017158621A JP2017158621A (ja) | 2017-09-14 |
JP6554050B2 true JP6554050B2 (ja) | 2019-07-31 |
Family
ID=59854499
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2016043346A Active JP6554050B2 (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | ピンチユニット及び被挟持物の挟持方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6554050B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6936408B1 (ja) * | 2021-03-09 | 2021-09-15 | 方央 崎山 | ピンチユニットおよび該ピンチユニットを複数備えた物干し具 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5444974A (en) * | 1977-09-16 | 1979-04-09 | Sadayoshi Tajiri | Deformed clip |
JPS59151999A (ja) * | 1983-02-18 | 1984-08-30 | 召田 昇 | 洗濯バサミ |
JP2007000575A (ja) * | 2005-06-24 | 2007-01-11 | Yuji Kokubo | 成型ハンガーピンチ |
-
2016
- 2016-03-07 JP JP2016043346A patent/JP6554050B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2017158621A (ja) | 2017-09-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWM332441U (en) | Retractable clothes hanger | |
WO2018150851A1 (ja) | ハンガー | |
JP6554050B2 (ja) | ピンチユニット及び被挟持物の挟持方法 | |
JP3210212U (ja) | ハンガー | |
JP4556914B2 (ja) | 衣料用ハンガー | |
JP3899358B2 (ja) | 開閉式ハンガー | |
JP3112096U (ja) | 多機能ハンガー | |
CN107411507A (zh) | 简便的衣服拾取器 | |
JP6936408B1 (ja) | ピンチユニットおよび該ピンチユニットを複数備えた物干し具 | |
JP6574948B1 (ja) | X字型アーム式ハンガー | |
CN208114463U (zh) | 一种套头衣服晾衣架 | |
JP4018710B2 (ja) | アーム可動式ハンガー | |
JP4915755B2 (ja) | ハンガー | |
CN205697065U (zh) | 一种防风防滑撑衣架 | |
JP4701156B2 (ja) | 物干し具のフック構造 | |
JP3847137B2 (ja) | 吊下げハンガー | |
WO2008062540A1 (fr) | Cintre pour vêtement | |
JP2006075325A (ja) | 開閉式ハンガー | |
JP2016129650A (ja) | 開閉式洗濯用ハンガー | |
JP2012000321A (ja) | 被服用ハンガー | |
JP3729264B2 (ja) | 衣類用ハンガー | |
US2835423A (en) | Clothes hanger | |
JP6627029B2 (ja) | 開閉式ハンガー | |
CN201123661Y (zh) | 防风衣架 | |
CN208988410U (zh) | 一种防掉衣架 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181029 |
|
A871 | Explanation of circumstances concerning accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871 Effective date: 20181029 |
|
RD02 | Notification of acceptance of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422 Effective date: 20181029 |
|
RD05 | Notification of revocation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425 Effective date: 20181105 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20181105 |
|
A975 | Report on accelerated examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005 Effective date: 20181211 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181225 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190205 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190423 |
|
R155 | Notification before disposition of declining of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R155 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190705 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6554050 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |