JP6574948B1 - X字型アーム式ハンガー - Google Patents
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Abstract
Description
また、別のハンガーでは、本体部の両端から突出した一対のアーム部を用いて、ズボンの腰周り部分を内方から弾性支持していた。そのため、使用時、ハンガーによってズボンの腰周り部分を無理やり外方へ突っ張ることとなり、使用中に腰周り部分が伸びてズボンが変形するおそれがあった。しかも、ズボンが自重で落下したり、各アーム部の当接部分にズボン全体の荷重が集中し、摩擦で生地が損傷するおそれもあった。これらの課題は、ズボンがビンテージジーンズの場合、さらに顕著となっていた。
被吊下物としては、各アーム部が内側に引っ掛けられる袋状部分を有していれば任意である。例えば、衣類(各種のトップス、各種のボトムス等)の他に、各種のバッグ類等でもよい。特に、傷み易いビンテージジーンズが好適である。
被吊下物における袋状部分の部位は限定されない。例えば、被吊下物がボトムスの場合、袋状部分としてはボトムスの腰周り部分等が挙げられる。また、被吊下物がトップスの場合、袋状部分としては襟周り部分や肩周り部分等が挙げられる。さらに、被吊下物がバッグの場合、袋状部分としてはバッグの開口部分等が挙げられる。
本体部の長さは、被吊下物の袋状部分の開口サイズより小さければ任意である。
フック部とは、例えば、ハンガーラックの吊り棒や壁の吊り金具等に、X字型アーム式ハンガーを引っ掛けるための部材である。
フック部の形状やサイズは任意である。
各アーム部の長さは、本体部の長さよりそれぞれ長ければよい。
また、各アーム部の先端間の最大長さ(各アーム部が直線配置されたときの先端間の長さ)は、被吊下物の袋状部分の長さ(袋状部分を左右方向(前後方向)から押し潰したときの長さ)より長ければよい。例えば、袋状部分の長さの1.1倍〜1.5倍でもよい。
また、各アーム部の先端部を下方へ屈曲させてもよい。このときの屈曲角度は任意である。
各アーム部の軸支構造は任意である。例えば、ピン軸やボルト軸を有したものを採用することができる。
各アーム部の少なくとも使用時における、X字状の交差角度は限定されない。
その他、各アーム部をフック部の首下部にスライドリングを介してスライド自在に取り付け、かつ首下部の上部と下部とにスライドリングの上限および下限を決定する上下一対のストッパを配したものでもよい。この場合、各アーム部に下向きの大きな外力が作用しても、その力がスライドリングを介して分散されるため、各アーム部の強度を高めることができる。
しかも、このように前後一対のアーム部は、X字状に交差配置されて本体部にそれぞれ軸支されているため、仮に各アーム部に下方への外力が作用しても破損し難いとともに、例えば、V字配置された2本のアーム部を有するV字型アーム式ハンガーでは対応が難しい、1本のハンガーで股上が深いものと浅いものの両方のボトムスに対して、良好に対応することができる。
そのため、このX字型アーム式ハンガーは、各アーム部の先端部を袋状部分の内側にそれぞれ当接した状態で被吊下物を吊り下げるだけでなく、一般的な洋服ハンガーと同様の使用方法で、洋服(例えばトップス)等を吊り下げることができる。
しかも、この効果に加えて、X字型アーム式ハンガーに例えばズボンを吊り下げた際には、各アーム部の先端部をできるだけ水平にして、ズボンの腰周り部分の内側に対して、各アーム部の先端部をしっかりと押し当てることができる。さらには、これらのアーム部の先端部をズボンの腰周りの開口に対してできるだけ平行にして、使用時のX字型アーム式ハンガーの高さを低くすることもでき、股上の低いズボンへの対応性がさらに高まる。
すなわち、袋状部分の開口からのフック部の高さ(本体部からフック部の先端までの長さ)は、袋状部分の開口サイズに応じて変化する各アーム部のX字の開き度により異なる。そこで、このX字の開き度に応じて、この本体部からフック部の先端までの高さをフック部高さ調整構造体により調整することで、常時、袋状部分の開口から上方へ突出するフック部の高さを一定に保持することができる。
本体部11は、長さ20cmのステンレス製の丸棒で、そのY1−Y2方向の中間部には、軸線方向を上下方向(Z1−Z2方向)に向けた中間部ナット15が固着されている。また、本体部11のY1−Y2方向の両端部には、各軸線方向を前後方向(X1−X2方向)に向けた左右一対の端部ナット16がそれぞれ固着されている。さらに、本体部11のY1側の端部付近のX2側面と、本体部11のY2側の端部付近のX1側面とには、左右一対の短尺なアーム回動規制ピン17が突設されている。
これらのねじ部19、中間部ナット15、抜け止めナット20および蝶ナット21により、本体部11に対して、フック部12(C字掛け部18)の高さを調整するフック部高さ調整構造体22が構成される。
また、各アーム部13,14の基端部の対峙側には、それぞれ円板状の厚肉部26が一体形成されている。各アーム部13,14の基端部には、厚肉部26の中心を貫通する左右一対の軸孔27がそれぞれ形成されている。各軸孔27と各端部ナット16とには、一対のワッシャ28を介して、短尺なボルト軸29がそれぞれ挿通されて端部ナット16により止められている。
これらの各アーム回動規制ピン17と各アーム回動規制溝31とによって、前後一対のアーム部13,14が、それぞれのアーム長さ方向が本体部11の長さ方向と一致する水平位置より下方回動しないように規制する一対の回動規制構造体32がそれぞれ構成される。
なお、各アーム部13,14の先端間の最大長さ(各アーム部13,14が水平配置された際の先端間の長さ)は、ビンテージジーンズ(被吊下物)23の腰周り部分(袋状部分)24を左右方向(前後方向)から押し潰したときの長さ(以下、腰周り部分24の長さ)より長ければよい。ここでは、腰周り部分24の長さの1.2倍である。
図1および図3〜図5に示すように、実施例1のX字型アーム式ハンガー10の使用時には、まず、一方の手でフック部12を握り、他方の手でビンテージジーンズ23の腰周り部分24の一端部を握る。その後、この状態で一方の手を動かし、前アーム部13の先端をビンテージジーンズ23の腰周り部分24のY1側の端部の内面(内側)に、Y1側の各滑り止め突起25を介して押し当てる(図3を参照)。
この差し込み途中で、後アーム部14の先端を腰周り部分24のY2側の端部の内面(内側)に各滑り止め突起25を介して押し当てる。その後、この状態のまま、腰周り部分24の一端部から他方の手を離す。これにより、ビンテージジーンズ23の腰周り部分24が、その内方から、前後一対のアーム部13,14を介して、X字型アーム式ハンガー10に自重で吊り下げられる(図5を参照)。
これにより、吊り下げに伴う腰周り部分24の部分的な変形を抑えながら、自重を利用してビンテージジーンズ23を内側から優しくかつ落下し難い状態で吊り下げることができる。
しかも、このように前後一対のアーム部は、X字状に交差配置されて本体部にそれぞれ軸支されているため、仮に各アーム部に下方への外力が作用しても破損し難い。
以下、この点を詳しく説明する。
図6に示すように、X字型アーム式ハンガー10の場合、各アーム部13,14の傾斜角をαとすると、ハンガー全体の横幅(Y1−Y2方向の長さ)Lは、
L=アーム部の長さ×COSα×2−本体部の長さ (数式1)
となる。
V字ハンガーの場合、各アーム部の傾斜角をαとすると、ハンガー全体の横幅L1は、
L1=本体部の長さ+アーム部の長さ×COSα×2 (数式2)
となる。
数式1,2から判るように、X字型アーム式ハンガー10の場合には、各アーム部13,14がX字状に配されているため、傾斜角αが小さくてもハンガー全体の横幅Lは、それほど長くならない。
一方、V字型アーム式ハンガーのときには、各アーム部が本体部との軸支部からそれぞれ外方へ突出している。そのため、傾斜角αが小さくなれば、ハンガー全体の横幅L1はX字型アーム式ハンガー10の横幅Lに比べて長くなる。
ジーンズの着用者が同一人物であれば、股上が深いものと浅いものとに関係なく、着用するビンテージジーンズのウエスト(横幅)は略同一である。これに、ビンテージジーンズの腰周り部分の可変領域(伸縮幅)が小さいことを考慮すれば、V字型アーム式ハンガーの方がX字型アーム式ハンガー10に比べて、股上が浅いビンテージジーンズへの対応性が劣ることは明らかである。このことは、本体部が存在せず、フック部12の下端部に2本のアーム部がV字状に軸支されたV字型アーム式ハンガーの場合でも同じである。
その結果、X字型アーム式ハンガー10は、各アーム部13,14の先端部を腰周り部分24の内側にそれぞれ当接した状態でビンテージジーンズ23を吊り下げるだけでなく、一般的な洋服ハンガーと同様の使用方法で、シャツやジャケットといったトップスTを吊り下げることができる。
すなわち、腰周り部分24の開口からのフック部12の高さ(本体部11からフック部12の先端までの長さ)は、腰周り部分24の開口サイズに応じて変化する各アーム部13,14の“X字の開き度”により異なる。そこで、このX字の開き度に応じて、本体部11を基準とするフック部12の先端の高さを、フック部高さ調整構造体22により調整することで、常時、腰周り部分24の開口からのフック部12の高さを一定に保持することができる。
11 本体部
12 フック部
13 前アーム部
14 後アーム部
22 フック部高さ調整構造体
23 ビンテージジーンズ(被吊下物)
24 腰周り部分(袋状部分)
32 回動規制構造体
Claims (4)
- 1本の横長な部材からなる本体部と、
該本体部の長さ方向の中間部に、上方へ突設されたフック部と、
前記本体部の長さ方向の両端部に各基端部がそれぞれ垂直回動自在に軸支され、かつそれぞれが前記本体部の長さより長いとともに、X字状に交差配置される前後一対のアーム部とを備え、
前記前後一対のアーム部は、互いの交差部分が軸支されておらず、かつ使用する際に、前記本体部より上方で上向きのX字状に交差配置されるもので、
前記前後一対のアーム部の各先端部を、ボトムスを含む被吊下物が有する袋状部分の内側にそれぞれ当接した状態で、該被吊下物を自重によって吊り下げるように構成したことを特徴とするX字型アーム式ハンガー。 - 前記前後一対のアーム部のそれぞれの長さ方向が前記本体部の長さ方向と一致する位置より下方へ回動しないように、対応するアーム部の回動をそれぞれ規制する一対の回動規制構造体を有したことを特徴とする請求項1に記載のX字型アーム式ハンガー。
- 前記前後一対のアーム部の先端部を、5°〜45°だけ下方へ屈曲したことを特徴とする請求項2に記載のX字型アーム式ハンガー。
- 前記本体部から前記フック部の先端までの高さを調整するフック部高さ調整構造体を有したことを特徴とする請求項1〜請求項3のうち、何れか1項に記載のX字型アーム式ハンガー。
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