JP4701156B2 - 物干し具のフック構造 - Google Patents
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Description
そして、以上の物干し具により洗濯を干す際には、物干し部を支持杆に対して展開使用位置に展開すると共に、フックを物干し竿に引っ掛け、しかる後、洗濯物を物干し部に順次取り付けて乾かすようにしている。
ところで以上の物干し具の使用に際してフックを物干し竿に引っ掛けるだけでは、強風などにより、物干しが竿に対してずれ動く不具合がある。
そこで以上の不具合を解消するために、従来では、フックを、支持杆の上端部に一体形成された固定フック部と、この固定フック部の出入り口を開閉する状態で固定フック部の基部側に枢着された可動フック部と、可動フック部を閉鎖方向に揺動付勢させるコイルスプリングとから構成する一方、支持杆の下端部に操作レバーを揺動可能に組みつけて、この操作レバーを可動フック部に連動機構を介して連動させ、操作レバーの操作により、連動機構を介して可動フック部を開方向に付勢させて、固定フック部の出入り口を開くようにしている。
(特許文献2参照)
しかしながら以上の構造のフックでは、部品点数も多くなって、それだけ構造も複雑となり、コスト高となるし、また物干し具自体も大型となる不具合がある。
またフックを物干し竿に引っ掛ける際、その都度、操作レバーを手で握って、固定フック部の出入り口を開く必要があり、作業性が悪い。
一方、フックが引っ掛けられる物干し竿は、種類によりその外径が異なるが、何れの大きさの物干し竿にもずれ動くことなく引っ掛けられることが求められている。
物干し部とこの物干し部を支持する支持部とが備えられた物干し具における前記支持部に設けられるフックの構造であって、
フックは、ガイド部材と、このガイド部材に対して所定ストローク上下動可能な可動フック部材と、この可動フック部材の上下動に連動して、可動フック部材の上方移動に伴いこの可動フック部材に対して次第に近接するロック部材と、このロック部材に対して所定角度揺動可能に設けられた押さえ体とから成り、前記可動フック部材の下面と前記押さえ体の上面にはクッション材が設けられ、また可動フック部材及びロック部材は、常時はその自重によりガイド部材に対して降下して、可動フック部材の出入り口が開かれるとともに、物干し竿への前記可動フック部材の引っ掛け時には、前記可動フック部材と前記押さえ体とにより前記クッション材を介して物干し竿を挟み止めるように構成されていることを特徴とするものである。
また請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の物干し具のフック構造において、可動フック部材には円弧状に湾曲する可動側円弧部が備えられるとともに、ロック部材はガイド部材に対して上下方向に揺動可能に設けられ、また押さえ体は、ロック部材の遊端部側に設けられて、その上面は湾曲状に窪み、可動フック部材がガイド部材に対して上方に移動するに伴い、前記押さえ体が前記可動側円弧部に次第に近づき、前記可動フック部材が前記ガイド部材に対して下方に移動するに伴い、前記押さえ体が前記可動側円弧部から次第に遠ざかるようにしていることを特徴とするものである。
洗濯物を引っ掛けるための複数本の物干し杆2と、
この物干し杆が取り付けられる支持杆3と、
この支持杆3の上端部に設けられる本発明のフック4とから構成される。
物干し杆2は、その長さ方向一端部が支持杆3の下端部に取り付けた連結部材30の周囲に揺動可能に取り付けられて、支持杆3に対して折りたたまれる畳み位置と支持杆3に対してほぼ90度に展開する使用位置とに位置変更可能となっている。
そして物干し杆2の長さ方向両端部には、この物干し杆2とで洗濯物を挟持するためのクリップ片21・22がそれぞれ一体形成されている。
フック4は、ガイド部材5と、このガイド部材5に対して所定ストローク上下動可能な可動フック部材6と、この可動フック部材6の上下動に連動して、可動フック部材6の上方移動に伴い、この可動フック部材6に対して次第近接すると共に可動フック部材6の出入り口60を閉じるロック部材7とから構成されている。
ガイド部材5は、支持杆3の上端から斜め上方に向けて湾曲状に伸びる湾曲部51と、この湾曲部51の遊端から上方に延びる第一直線部52と、この第一直線部52の上端から円弧状に湾曲する円弧部53と、この円弧部53の遊端から下方に延びる第二直線部54から構成されており、第一直線部52と第二直線部54には、それぞれ上下方向に延びるガイド孔52a・54aが形成されている。
可動フック部材6は、前述のガイド部材5を構成する第一直線部52及び円弧部53に沿う可動側直線部62及び可動側円弧部63から構成されている。
これら可動側直線部62及び可動側円弧部63は、所定間隔開けて対向する一対の対向片62a・63aが備えられ、可動側円弧部63の対向片63aは、その長さ方向中央部下端で連結片65により連結され、この連結片65の下面には、クッション材66が貼り付けられている。
尚、連結片65も物干し竿8に沿うように湾曲している。
そしてこの可動フック部材6は、ガイド部材5に対して所定ストローク上下動可能に設けられているのであって、具体的には、ガイドピン62b・63bがガイド孔52a・54aにそれぞれ挿通されると共に、これらガイドピン62b・63bの両端部が可動側直線部62の下端部の対向片62a及び可動側円弧部64の遊端部の対向片63aにそれぞれ連結されることで、ガイド孔52a・54aに沿って可動フック部材6がガイド部材5に対して所定ストローク上下動し、最大限上昇した時には、可動フック部材6の可動側円弧部63がガイド部材5の円弧部53にほぼ重なるようにしている。
一方、ロック部材7は、所定定間隔開けて対向する対向する対向片71と、これら対向片71の長方向一端を連結する連結片72が備えられ、対向片71の長さ方向他端部は、枢軸73を介してガイド部材5における第1直線部52に枢支されて、この枢軸73を支点にして遊端側が上下方向に揺動可能となっている。
またロック部材7の対向片71には、長孔71aが形成され、可動側フック部材6における可動側直線部62の下端に組みつけたガイドピン62bを前記長孔71aに介装することで、ガイドピン62bを介して連結されて、可動フック部材6がガイド部材5に対して上昇するに伴い、可動フック部材6の出入り口60を閉じながら、ロック部材7の遊端側、換言すれば、後記する押さえ体75が可動フック部材6を構成する可動側円弧部64に順次近づくようにし、可動フック部材6がガイド部材5に対して下降するに伴い、可動フック部材6の出入り口60を開きながら、押さえ体75が可動フック部材6を構成する可動側円弧部64から順次遠ざかるようにしている。
またロック部材7を構成する対向片71間には、押さえ体75が支持軸76を介して所定角度揺動可能に支持されている。
この押さえ体75の上面は、物干し竿8に沿うように湾曲状に窪んでおり、その上面には、クッション材77が貼り付けられている。
また可動フック部材6及びこの可動フック部材6に連動するロック部材7は、常時はその自重により、ガイド部材5に対して降下し、可動フック部材6の出入り口60が開かれている。
ところで、フック4を物干し竿8に引っ掛けるに際して、物干し竿8に引っ掛ける前は、可動フック部材6及びロック部材7は、常時はその自重により、図3にも示すように、ガイド部材5に対して降下し、可動フック部材6の出入り口60が開いている。
従って、支持杆3の下端部を手で持つだけで、可動フック部材6の出入口60から可動フック部材6における可動側円弧部64内に物干し竿8を直ちに挿入することが出来、かかる状態から支持杆3を持った手を離すと、物干し具1及び物干し杆2に吊り掛けた洗濯物の重さにより、可動フック部材6がガイド部材5に対して上方にスライドすると共に、この可動フック部材6の上方へのスライドに伴い、押さえ体75が物干し竿8の下面側に圧接するまでロック部材7が枢軸73を支点にして揺動して、可動フック部材6の出入り口がロック部材7で閉じられると共に、押さえ体75と可動フック部材の可動側円弧部64とで、物干し竿8を挟み止めるのであって、この結果、物干し具1が物干し竿8に対して不用意にズレ動いたりあるいは外れたりするようなことがないのである。
また図6に示す物干し竿8よりも外径の大きな物干し竿80であっても、図7に示すように、前記と同様の動作により、押さえ体75と可動フック部材の可動側円弧部64とで、物干し竿80を挟み止めることが出来て、物干し具1が物干し竿80に対して不用意にズレ動いたりあるいは外れたりするようなことがないのである。
一方、物干し竿8に引っ掛けた物干し具1を物干し竿8から取り外す場合には、支持杆3の下端部を手で持って、物干し具1全体を上方に持ち上げれば、可動フック部材6及びロック部材7が、その自重によりガイド部材5に対して降下して、可動フック部材6の出入り口60が直ちに開かれる。
従って、支持杆3を手で持って物干し具1全体を持上げるだけの極めて簡単且つ単純な作業だけで、フック4を物干し竿8から直ちに取り外すことが出来る。
以上のごとく、物干し具1の物干し竿8・80からの取り外しや、物干し具1の物干し竿8・80への引っ掛けがワンタッチで行なえ、物干し竿8・80に取り付けていた物干し具1の取り入れ作業等が極めて簡単且つスムーズに行なえる。
以上の実施形態では、パラソル式の物干し具1のフック4に本発明を適用したが、これに限定されるものではなく、パラソル式以外の物干し具にも適用することが出来る。
2 物干し杆
3 支持杆
4 フック
5 ガイド部材
6 可動フック部材
7 ロック部材
75 押さえ体
8・80 物干し竿
Claims (2)
- 物干し部とこの物干し部を支持する支持部とが備えられた物干し具における前記支持部に設けられるフックの構造であって、
フックは、ガイド部材と、このガイド部材に対して所定ストローク上下動可能な可動フック部材と、この可動フック部材の上下動に連動して、可動フック部材の上方移動に伴いこの可動フック部材に対して次第に近接するロック部材と、このロック部材に対して所定角度揺動可能に設けられた押さえ体とから成り、前記可動フック部材の下面と前記押さえ体の上面にはクッション材が設けられ、また可動フック部材及びロック部材は、常時はその自重によりガイド部材に対して降下して、可動フック部材の出入り口が開かれるとともに、物干し竿への前記可動フック部材の引っ掛け時には、前記可動フック部材と前記押さえ体とにより前記クッション材を介して物干し竿を挟み止めるように構成されていることを特徴とする物干し具のフック構造。 - 可動フック部材には円弧状に湾曲する可動側円弧部が備えられるとともに、ロック部材はガイド部材に対して上下方向に揺動可能に設けられ、また押さえ体は、ロック部材の遊端部側に設けられて、その上面は湾曲状に窪み、可動フック部材がガイド部材に対して上方に移動するに伴い、前記押さえ体が前記可動側円弧部に次第に近づき、前記可動フック部材が前記ガイド部材に対して下方に移動するに伴い、前記押さえ体が前記可動側円弧部から次第に遠ざかるようにしていることを特徴とする請求項1に記載の物干し具のフック構造。
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