JP6553842B2 - ロボットハンドの爪交換方法及び爪交換システム - Google Patents

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本発明は、ロボットハンドの爪を交換する方法及びシステムに関する。
様々な形状のワークを取り扱う場合に、ロボットアームの先端にツールチェンジャの第1部品を取り付け、ワークに応じて準備された複数のハンドそれぞれにツールチェンジャの第2部品を固定し、ワークに合ったハンドを選んで当該ハンドに固定されている第2部品をアーム側の第1部品に取外し可能に装着する、という手法を採ることがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−92383号公報
この場合、ハンドごとにツールチェンジャの構成部品を取り付けなくてはならず、ハンドの大型化及び高コスト化を招く。また、ハンドごとに把持及び解放動作のためのアクチュエータを設けなくてはならず、ハンドの大型化及び部品点数増大を招く。ハンドごとに異なるアクチュエータを作動させる必要があり、ロボットの制御が複雑になる。
そこで本発明は、ハンドの大型化及びロボットの制御複雑化を抑えることが可能なロボットハンドの爪交換方法及び爪交換システムを提供することを目的としている。
本発明の一形態に係るロボットハンドの爪交換方法は、指根元部を有し且つ前記指根元部を駆動する指アクチュエータが取り付けられたハンド本体を移動させる工程と、前記指根元部を爪台に保持されている爪体に当接させる工程と、前記指根元部を前記爪体に取外し可能にロックする工程と、を備える。
本発明の一形態に係るロボットハンドの爪交換システムは、可動のアームと、前記アームに取り付けられ、指根元部を有するハンド本体と、前記指根元部を駆動する指アクチュエータと、前記指根元部に交換可能に装着される爪体と、前記指根元部を前記爪体に取外し可能にロックするロック機構と、前記爪体を保持する爪台と、前記アームを制御する制御装置と、を備え、前記指アクチュエータは前記ハンド本体に取り付けられており、前記制御装置は、前記アームを制御することで、前記ハンド本体を移動させて前記指根元部を前記爪台に保持されている前記爪体に当接させ、前記ロック機構を作動させるように構成されている。
前記方法及び構成によれば、ハンド本体に設けられた指アクチュエータが作動することで、指根元部とこれにロックされた爪体が移動する。爪体には、これを駆動するアクチュエータを設けていない。このため、ロボットハンドの制御が容易化する。また、交換される部品である爪体の小型化を図ることができる。よって、提供者は爪体のラインナップを安価に増やして多種多様の爪体を安価に提供することができ、利用者は多種多様の爪体を容易に維持管理することができる。ワークの把持を繰り返すうち爪体の消耗がハンド本体より早く進行した場合や、また、多種爪体のうち使用頻度の高い爪体の消耗が他より早く進行した場合にも、小型化されたその爪体のみ新調すればよい。よって、維持管理コストを抑えることができる。
本発明によれば、ハンドの大型化及びロボットの制御複雑化を抑えることができる。
実施形態に係るロボットハンドの斜視図である。 実施形態に係るロボットハンドの爪交換システムの構成を示すブロック図である。 爪体を保持している状態で示す爪台の斜視図である。 (a)は第1爪対の平面図、(b)は第2爪対の平面図、(c)は第3爪対の平面図である。 実施形態に係るロボットハンドの爪交換方法を示すフローチャートである。 爪装着時の動作説明図である。 ワークを保持している状態で示すロボットハンドの指根元部及び爪体の斜視図である。 変形例に係る爪交換システムの爪台を示す図である。 別の変形例に係る爪交換システムの爪台を示す図である。
以下、図面を参照しながら実施形態について説明する。なお、同一の又は対応する要素には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
図1は、実施形態に係るロボットハンド10の斜視図である。図1に示すように、ロボットハンド10は、可動のアーム1の先端に取り付けられる。アーム1は、例えば電気モータで構成されるアームアクチュエータ2(図2参照)により駆動され、それによりロボットハンド10は、アーム1の可動域内で移動することができる。
ロボットハンド10は、アーム1に取り付けられたハンド本体11を有する。ハンド本体11は、複数(一例として2つ)の指根元部12A,12Bを有する。指根元部12A,12Bは、ハンド本体11のベース部に可動に取り付けられている。ロボットハンド10は、指根元部12A,12Bを駆動する指アクチュエータ13を備える。指アクチュエータ13は、例えば電気モータで構成される。指アクチュエータ13が動作すると、指根元部12A,12Bがベース部に対して移動する。複数の爪21A,21Bが指根元部12A,12Bに一対一で対応して交換可能に装着され、指根元部12A,12Bの移動に伴い、複数の爪体21A,21Bが互いに近接し離隔する。各爪体21A,21Bの基端部が、ロック機構30A,30Bで対応する指根元部12A,12Bの先端部に取外し可能に装着される。
例えば、指根元部12A,12Bは、スライド機構14を介してハンド本体11のベース部に自身の幅方向に並進可能に支持され、ベース部から当該並進方向と直交する方向に突出している。複数の爪体21A,21Bは、互いに並進方向に近接することでワークWを挟み込んで把持することができ、互いに並進方向に離隔することで把持しているワークWを解放することができる。ロボットハンド10がワークWを把持している状態でアーム1が動作することで、ワークWを搬送することができる。
図2は、実施形態に係るロボットハンド10の爪交換システムの構成を示すブロック図である。爪交換システムは、ロック機構30A,30Bを用いて、複数(図2及び4では一例として3つ)の爪対21,22,23のうち1つを指根元部12A,12Bに装着することができる。ロック機構30A,30Bによるロックを解除することで、現に装着している爪対(図2では一例として第1爪対21)を指根元部12A,12Bから取り外すことができる。
複数の指根元部12A,12Bのうちの一つ12Aに対応するロック機構30Aは、指根元部に設けられた拡径ピン31Aと、爪体21Aに設けられた凹部32Aとで構成される。凹部32Aは断面略円形状の孔であり、凹部32Aは、縮径状態にある拡径ピン31Aの外径よりも大きい内径を有する。拡径ピン31Aの外径は、凹部32Aの内径以上に拡径することができる。拡径ピン31Aは縮径状態で凹部32A内へと進入した後に拡径する。それにより拡径ピン31Aが凹部32Aの内周面に押し付けられ、それにより爪体21Aが指根元部12Aにロックされる。拡径ピン31Aを縮径状態に戻すことでロックが解除される。
他の根元部12Bに対応するロック機構30Bも同様の拡径ピン31B及び凹部32Bで構成される。図2では、第1爪対の爪体21A,21Bの凹部32A,32Bのみ図示しているが、装着を待機している他の爪対22,23の爪体22A,22B,23A,23Bにも、凹部32A,32Bが設けられている(図4(b)及び(c)参照)。
拡径ピン31A,31Bは、ピン駆動装置35から空圧の給排を受け、それにより径を変化させる。ピン駆動装置35は、空圧源としてのポンプ35a、空圧の給排を制御するバルブ35bなどを含む。拡径ピン31A,31Bは配管39A,39B(図1も参照)を介してピン駆動装置35に接続される。
爪交換システムは、爪体21A,21B,22A,22B,23A,23Bを保持する爪台41A,41B,42A,42B,43A,43Bを有し、爪台は爪体と一対一で対応している。装着を待機している爪対(図2では一例として第2及び第3爪対22,23)を構成する爪体は、対応する爪台上に載置されている。
図3は、第1爪対21の爪体21A,21Bを保持している状態で示す爪台41A,41Bの斜視図である。爪台41Aはベース51Aと、爪体21Aが置かれるテーブル52Aとを有する。テーブル52Aは、コンプライアンス機構53Aを介してベースに弾性的に支持されている。テーブル52Aはベース51から上方に離れて水平に配置される。装着待機時、爪体21Aはテーブル52Aの上面に載置される。コンプライアンス機構53Aは、ベース51とテーブル52Aの下面との間に介在し、テーブル52Aに上向きの弾発力を付与する。
コンプライアンス機構53Aは、一例として複数本の圧縮コイルバネで構成され、鉛直方向に伸縮可能である。圧縮コイルバネは、テーブル52A及び爪体21Aの重量負荷を受けて自然長から収縮するが、この状態ではまだ収縮代を残している。外部から下向きの負荷がテーブル52Aに作用すれば、圧縮コイルバネがその負荷に応じて更に収縮することができる。爪台42Bも、同様のベース51B、テーブル52B及びコンプライアンス機構53Bを備え、装着待機時に爪体21Bはテーブル52Bの上面に載置される。他の爪体22A,22B,23A,23Bのための爪台42A,42B,43A,43Bも同様に構成される。
図4(a)〜(c)は、第1〜第3爪対21〜23それぞれの平面図である。図4(a)を参照すると、爪体21Aは、先端部21aでワークに接触し、基端部21bで指根元部12Aに装着される。ロック機構30Aの凹部32Aは基端部21bに設けられている。装着待機時、爪体21Aは、凹部32Aが上方に開放されるようにして載置される。凹部32Aは、爪体21Aの基端部には、凹部32Aに隣接して位置決め孔34Aが設けられている。爪体21Aが上記のとおり載置されると、位置決め孔34Aも凹部32Aと共に上方に開放される。位置決め孔34Aは、開口部が内部よりも大径である。一例として、位置決め孔34Aは擂り鉢状に形成され、内周面がテーパ面34aを成している。このテーパ面34aは、孔の深さ方向全体に設けられていてもよいし、開口部周辺の一部のみに設けられていてもよい。爪体21Bも同様の先端部21a及び基端部21bを有し、基端部21bに凹部32B及び位置決め孔34Bを有する。
図4(b)及び(c)を参照すると、他の爪対22,23でも、爪体21Aと同様に指根元部12Aに対応する爪体22A,23A(図4(a)〜(c)の左側に示す)は、その基端部21bに、凹部32A及び位置決め孔34Aを有する。3つの爪体21A,22A,23Aは、平面視における凹部32Aの中心から位置決め孔34Aの中心までの距離が互いに等しい。図4(a)〜(c)それぞれにおいて右に示す爪体21B,22B,23Bも同様である。なお、図4(c)に示す第3爪対23は、これを構成する爪体23A,23Bが互いに離隔することでワークを把持することができ、互いに近接することで把持しているワークを解放することができる。
図2に戻り、爪交換システムは、アーム1を駆動するアームアクチュエータ2、指根元部を駆動する指アクチュエータ13、ロック機構30A,30Bの拡径ピン31A,31Bを駆動するピン駆動装置35を駆動する制御装置60を備える。制御装置60は、作業プログラムを実行し、アーム及びロボットハンドにワークを搬送する作業を行わせることができる。制御装置60は、交換プログラムを実行し、アーム及びハンド本体に爪を交換する作業を自動的に行わせることができる。
図5は、制御装置60により実行される爪交換方法の手順を示すフローチャートである。爪交換では、爪取外し処理(S10)を行ってから爪装着処理(S30)が行われ、爪体が装着されていなければ爪装着処理(S30)から行われる。説明の便宜上、図6を参照しながら、爪体が指根元部12A,12Bに装着されていない場合(S1:NO)における爪装着処理(S30)から説明する。爪装着処理S30では、指アクチュエータ13を駆動して指根元部12A,12Bを所定位置に位置させる(すなわち、指根元部12A,12B間の距離を所定長とする)とともに、ピン駆動装置35を駆動して拡径ピン31A,31Bを縮径状態にしておく(S31)。次に、指根元部12A,12Bを、次に装着されるべき爪体21A,21Bの上に移動させる(S32)。このとき、指根元部12A,12Bは、拡径ピン31A,31B及び位置決めピン33A,34Aが指根元部12A,12Bから下方に突出するような姿勢となる(図6(a)参照)。なお、拡径ピン31A,31B及び位置決めピン33は、指根元部12A,12Bの板厚方向に延びており、指根元部12A,12Bの延在方向(ベース部からの突出方向)にも、指根元部12A,12Bの幅方向(指根元部12A,12Bの並進方向)にも直交している。
次に、指根元部12A,12Bを下降させる(S33)。指根元部12A,12Bの下降時に、拡径ピン31A,31Bが凹部32A,32B内へと上から進入し、位置決めピン33A,33Bが位置決め孔34A,34B内へと上から進入し、指根元部12A,12Bが爪台41A,41Bに保持されている爪体21A,21Bに当接する(図6(b)参照)。位置決めピン33A,33Bと位置決め孔34A,34Bとが係合することで、爪体21A,21Bが指根元部12A,12Bに対し、拡径ピン31A,31B及び位置決めピン33A,33Bの軸方向周りの姿勢を拘束される。
位置決め孔34A,34Bの内周面はテーパ面を成しているので、アーム1及び指根元部13A,13Bを高精度に位置決めしなくても容易に位置決めピン33A,33Bを位置決め孔34A,34Bに挿入することができる。なお、位置決めピン33A,33Bが位置決め孔34A,34B内にコゼるように挿入されたときには、爪体21A,21Bがテーブル52A,52B上で摺り動く。
アーム1はその状態からロボットハンド10を更に下動させるように作動し、それにより指根元部12A,12Bがコンプライアンス機構53A,53Bの弾発力に抗して下に押し込まれる(S35)。これにより、ベース51A,51Bとテーブル52A,52Bとの間の距離がL1からL2へと短くなり(図6(a)及び(b)参照)、指根元部12A,12Bと爪体21A,21Bとの密着度が高まる。
この状態で、ピン駆動装置35が駆動し、拡径ピン31A,32Aが縮径状態から拡径する(S36)。拡径ピン31A,31Bは凹部32A,32Bの内周面を押圧し、それによりロック機構30A,30Bが爪体21A,21Bを指根元部12A,12Bにロックした状態となる。
爪体21A,21Bが現に装着されている状態から爪交換を行う場合(S1:YES)、爪取外し処理(S10)を行ってから上記の爪装着処理(S30)を行う。爪取外し処理(S10)では、指アクチュエータ13を作動させ、指根元部12A,12Bを所定の位置に位置させ(S11)、アーム1を作動させ、爪体21A,21Bを対応する爪台41A,41Bの上に移動させる(S12)。次に、爪体21A,21Bを下降させ(S13)、爪体が爪台41A,41B上に接触し又は爪台の僅か上方に位置する状態とし(S14)、ロックを解除する(S15)。すなわち、拡径ピンを縮径状態とする。アーム1を作動させ、指根元部12A,12Bを上動させることで(S2)、爪体21A,21Bを指根元部12A,12Bから離脱させることができる。その後、上記の爪装着処理(S30)に進む。
このように、本実施形態に係る爪交換方法は、指根元部12A,12Bを有し且つ指根元部12A,12Bを駆動する指アクチュエータ13が取り付けられたハンド本体11を移動させる工程(S33)と、指根元部12A,12Bを爪台(例えば41A,41B)に保持されている爪体(例えば、21A,21B)に当接させる工程(S34)と、指根元部12A,12Bを当該爪体(例えば、21A,21B)に取外し可能にロックする工程(S36)と、を備える。
ハンド本体11に設けられた指アクチュエータ13が作動することで、指根元部12A,12Bとこれにロックされた爪体が移動し、それによりワークを把持及び解放することができる。爪体には、これを駆動するアクチュエータを設けていない。このため、ロボットハンド10の制御が容易化する。また、交換される部品である爪体の小型化及び部品点数削減を図ることができる。よって、提供者は爪体のラインナップを安価に増やして多種多様の爪体を安価に提供することができ、利用者は多種多様の爪体を容易に維持管理することができる。ワークの把持を繰り返すうち爪体の消耗がハンド本体11より早く進行した場合や、また、多種爪体のうち使用頻度の高い爪体の消耗が他より早く進行した場合にも、小型化されたその爪体のみ新調すればよい。よって、維持管理コストを抑えることができる。
爪台41A,41Bは、爪体21A,21Bをテーブル53A,53Bの水平面で支持し、その水平面はコンプライアンス機構53A,53Bによって上向きの弾発力を受けており、移動させる工程(S33)では、ハンド本体11が下向きに移動し、当接させる工程(S34)とロックする工程(S36)の間に、ハンド本体11が弾発力に抗して下向きに押し込まれる(S35)。このように、ハンド本体11を上向きの弾発力に抗して下向きに押し込むことで、爪体と指根元部12A,12Bとのがたつきが解消され、爪体と指根元部12A,12Bとの密着度が高まる。よって、その後のロックする工程で、爪体の指根元部12A,12Bへの装着をより確実なものとすることができる。
当接させる工程(S34)では、指根元部12A,12Bに設けられて下向きに延びた拡径ピン31A,31Bを、爪体21A,21Bに設けられて上向きに開放された凹部32A,32B内に、縮径状態で上から挿入され、ロックする工程(S36)では、拡径ピン31A,31Bが凹部32A,32B内で挿入されている状態で拡径する。爪体21A,21Bは、拡径ピン31A,31Bを縮径状態では容易に受容し、拡径ピン31A,31Bが拡径されるとそれによって押圧されるサイズの凹部を有していればよく、ロックのための部品を特に必要としない。そのため、爪体21A,21Bを小型化することができる。
図7は、ワークからの荷重方向と爪体の着脱方向とを示す斜視図である。ロボットハンド10は、爪交換のときには指根元部12A,12Bの延在方向を水平に向けて拡径ピン31A,31Bを下に向けたが、ワークWを把持するときにはこの姿勢を概略90度回転させ、指根元部12A,12Bが概略下向きに延在する姿勢をとる。このため、ワーク重量負荷は、指根元部12A,12B及び爪体21A,21Bに対してその延在方向に作用する。指根元部12A,12B及び爪体21A,21Bはその幅方向に移動してワークWを把持し、その際にワークWから当該幅方向にワークWから反力を受ける。この幅方向は延在方向と直交している。本実施形態に係るロック機構30A,30Bは、拡径ピン31A,31B及び凹部32A,32Bで構成される。拡径ピン31A,31Bの凹部32A,32Bに対する挿入される方向が爪体21A,21Bの指根元部12A,12Bに対する着脱方向であるが、この着脱方向は指根元部12A,12B及び爪体21A,21Bの板厚方向であり、延在方向とも幅方向とも直交している。つまり、着脱方向は、ワーク重量負荷の方向とも把持反力の方向とも直交している。このため、ワークWを把持したときに爪体21A,21Bが指根元部12A,12Bから脱落するのを防止しやすく、可搬重量の大型化とロック機構30A,30Bの小型化とを両立できる。
図8は、変形例に係る爪交換システムの爪台141A,141Bを示す図である。各爪台141A,141Bが、テーブル52A,52Bよりも上方に配置される防止機構56A,56Bを有していてもよい。図8では、防止機構56A,56Bが、逆L字状に形成されてテーブル52Aと一体化され、テーブル52Aから上方に延びる部分と、当該上方延在部分の上縁から略水平に延びてテーブル52Aと平面視で重なるオーバーラップ部とを有している。爪体21A,21Bがテーブル52A,52Bに支持されると、その先端部がオーバーラップ部と平面視で重なる。爪体21A,21Bを指根元部12A,12Bから取り外す際、ロックを解除しても爪体21A,21Bが指根元部12A,12Bからうまく外れないことがある。そのような場合においても、ロック解除後に指根元部を上動すれば、爪体21A,21Bが防止機構56A,56Bに引っ掛かり、爪体21A,21Bが指根元部12A,12Bから離脱させることができる。よって、爪取外し処理を自動で確実に行わせることができる。
図9は、別の変形例に係る爪交換システムの爪台241A,241Bを示す図である。図9に示すように、防止機構57A,57Bは必ずしもテーブル52Aと一体化されていなくてもよい。テーブル52Aよりも上方に配置され且つ爪体21A,21Bと平面視で重なるように配置されたバー状のオーバーラップ部を有していてもよい。
本発明は、ワークの把持を行うロボットに利用することができ、特に様々な形状のワークを取り扱うロボットに好適に利用することができる。
1 アーム
10 ロボットハンド
11 ハンド本体
12A,12B 指根元部
13 指アクチュエータ
21,22,23 爪対
21A,21B,22A,22B,23A,23B 爪体
30A,30B ロック機構
31A,31B 拡径ピン
32A,32B 凹部
41A,41B,42A,42B,43A,43B 爪台
60 制御装置

Claims (5)

  1. 指根元部を有し且つ前記指根元部を駆動する指アクチュエータが取り付けられたハンド本体を移動させる工程と、
    前記指根元部を爪台の水平面上に支持されている爪体に当接させる工程と、
    前記指根元部を前記爪体に取外し可能にロックする工程と、を含む爪装着処理と、
    前記爪体が前記水平面上に又はその僅か上方に位置するように前記ハンド本体を移動させる工程と、
    前記指根元部と前記爪体とのロックを解除する工程と、
    前記指根元部を上向きに移動させて前記爪体を前記指根元部から離脱させる工程と、を含む爪取外し処理と、を備え、
    前記爪台は、前記水平面の上方に配置される防止機構を備え、
    前記爪取外し処理において、前記移動させる工程では、前記指根元部から水平に突出した前記爪体の先端部が前記防止機構と平面視で重なるようにして前記爪体を上下方向において前記水平面と前記防止機構との間に位置づけ
    前記指根元部の先端部の下面が上に凹んでおり、前記爪体の基端部の上面が下に凹んでおり、前記指根元部を前記爪体に取外し可能にロックするためのロック機構が前記指根元部および前記爪体の凹んだ部分に設けられており、
    前記当接させる工程において、前記指根元部の凹んだ下面を前記爪体の凹んだ上面に当接させ、前記指根元部の先端部の側面を前記爪体の前記基端部の凹んだ部分の内側面に当接させる、ロボットハンドの爪交換方法。
  2. 前記爪台は前記爪体を水平面上で支持し、また上向きの弾発力を受けており、
    前記移動させる工程では、前記ハンド本体が下向きに移動し、
    前記爪装着処理は、前記当接させる工程と前記ロックする工程の間に、前記ハンド本体を弾発力に抗して下向きに押し込む工程を含む、請求項1に記載のロボットハンドの爪交換方法。
  3. 前記当接させる工程では、前記指根元部に設けられて下向きに延びた拡径ピンが、前記爪体に設けられて上向きに開放された凹部内に、縮径状態で上から挿入され、
    前記ロックする工程では、前記拡径ピンが前記凹部内に挿入されている状態で拡径する、請求項2に記載のロボットハンドの爪交換方法。
  4. 前記指根元部は前記拡径ピンの軸方向と直交する方向に移動可能であり、前記指アクチュエータが前記指根元部と共に前記爪体を当該移動方向に移動させることでワークを把持する、請求項3に記載のロボットハンドの爪交換方法。
  5. 可動のアームと、
    前記アームに取り付けられ、指根元部を有するハンド本体と、
    前記指根元部を駆動する指アクチュエータと、
    前記指根元部に交換可能に装着される爪体と、
    前記指根元部を前記爪体に取外し可能にロックするロック機構と、
    前記爪体を支持する水平面、および前記水平面の上方に配置される防止機構を有する爪台と、
    前記アームを制御する制御装置と、を備え、
    前記指アクチュエータは前記ハンド本体に取り付けられており、
    前記制御装置は、爪装着処理と爪取外し処理とを実行可能に構成されており、
    前記爪装着処理において、前記制御装置は、前記アームを制御することで、前記ハンド本体を移動させて前記指根元部を前記爪台に保持されている前記爪体に当接させ、前記ロック機構を作動させるように構成され、
    前記爪取外し処理において、前記制御装置は、
    前記アームを制御することで、前記指根元部から水平に突出した前記爪体の先端部が前記防止機構と平面視で重なるようにして、前記爪体を上下方向において前記水平面と前記防止機構との間に位置づけ、
    前記ロック機構の作動を解除し、
    前記アームを制御することで、前記指根元部を上向きに移動させるように構成され
    前記指根元部の先端部の下面が上に凹んでおり、前記爪体の基端部の上面が下に凹んでおり、前記ロック機構が前記指根元部および前記爪体の凹んだ部分に設けられており、
    前記爪装着処理において、前記制御装置は、前記アームを制御することで、前記指根元部の凹んだ下面を前記爪体の凹んだ上面に当接させ、前記指根元部の先端部の側面を前記爪体の前記基端部の内側面に当接させ、前記ロック機構を作動させるように構成されている、ロボットハンドの爪交換システム。

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