<実施形態の電気的構成>
本発明の実施形態のカラオケ指示操作プログラムがインストールされた携帯端末1、カラオケリモコン装置2を備えるカラオケシステムKS、及び翻訳サーバ6について、図1を参照して説明する。
携帯端末1は、カラオケリモコン装置2と通信可能に構成される。カラオケシステムKSは、カラオケリモコン装置2、カラオケ装置3、モニタ40、スピーカー42、マイク41、及びサーバ5を主に備える。
(携帯端末1)
携帯端末1は、カラオケシステムKSを利用するユーザが所有する携帯情報機器であって、少なくともデータ通信機能、撮影機能、及び画像認識機能を備える高機能携帯端末である。例えば、所謂スマートフォン、またはタブレットコンピュータが該当する。携帯端末1は、制御部10と、近距離通信部11と、カメラ12と、マイク13と、操作部14と、表示部15と、記憶部16と、無線通信部17と、を主に備える。
制御部10は、CPU、RAM、及びROMを備え、RAMの一時記憶機能を利用しつつROMに予め記憶された所定のプログラムに基づいてデータを処理するコンピュータである。
近距離通信部11は、カラオケリモコン装置2と携帯端末1とが制御データ、及び各種データ等を通信する行うための電子回路である。近距離通信部11は、赤外線インターフェース、またはBluetooth(登録商標)等である。
カメラ12は、レンズと撮像素子とを備えたデジタルカメラである。カメラ12は、本実施形態においてカラオケリモコン装置2の画面に表示されるカラオケ動作指示画像を撮影する。
マイク13は、音声を電気信号として入力する機器である。
操作部14は、表示部15に設けられるタッチパネル、または操作子からなる入力装置である。
表示部15は、カメラ12によって撮影された画像の撮影画像データに基づいて図10に示す撮影画像を表示する。表示部15は、タッチパネルと共にユニット化して構成されている。タッチパネルとしては、既存の抵抗膜方式が採用される。タッチパネルは上部基板と下部基板とを備え、上部基板と下部基板との接触点の上部基板X座標の電圧を検出し、検出された電圧をA/D変換して位置座標Xを決定する。また、上部基板と下部基板との接触点の下部基板Y座標の電圧を検出し、検出された電圧をA/D変換して位置座標Yを決定する。
図11は、表示部15が表示する画面を示す。図11に示す画面は、カメラ12によって撮影された画像の撮影画像と、撮影画像に含まれる文字を翻訳した翻訳文字とを合成した合成画像601を表示した画面である。表示部15において表示された合成画像601は、ユーザによって接触操作可能である。
撮影画像に含まれる文字の近傍には、翻訳文字が表示される。翻訳文字は、カメラ12によって撮影された画像の撮影画像に含まれる文字が後述する翻訳サーバ6によって翻訳された文字である。
記憶部16は、携帯端末を識別する携帯端末IDと、携帯端末1を使用するためにユーザによって設定された言語とを記憶する。
記憶部16は、複数のプログラムを記憶する記憶領域を備える。記憶領域に本実施形態における通信許可プログラムとカラオケ指示操作プログラムとが記憶される。通信許可プログラムまたはカラオケ操作プログラムの実行を指示する制御信号が制御部10に受け付けられると、記憶部16から通信許可プログラムまたはカラオケ指示操作プログラムが読み出され、後述する図3または図4に示す一連のステップの処理が開始される。記憶部16は、この他、携帯端末1の全体を制御するプログラム等の複数のプログラムを記憶領域に記憶する。
記憶部16は、表示部15のサイズを示す第1画面サイズデータを記憶する。具体的には、第1画面サイズデータは、図7に示す携帯端末1の短辺を縦方向、長辺を横方向とした場合、縦方向サイズPS1と、横方向サイズPS2とを示すデータである。
無線通信部17は、インターネット430を介して翻訳サーバ6の無線通信部と通信するための電子回路である。
(カラオケリモコン装置2)
カラオケリモコン装置2は、制御部20、近距離通信部21、操作部22、赤外線送信部23、LAN通信部24、タッチパネル25、表示部26、及び記憶部27を主に備える。制御部20は、記憶部27等の記憶手段とともに、コンピュータを構成する。カラオケリモコン装置2としては、本実施形態において、カラオケリモコン装置2A、およびカラオケリモコン装置2Bが設けられる。カラオケリモコン装置2Aと、カラオケリモコン装置2Bとを区別しないときは、カラオケリモコン装置2と記載する。
制御部20は、タッチパネル25から入力された接触操作信号に基づき表示部26に画像データを出力する。
近距離通信部21は、カラオケリモコン装置2と携帯端末1とが制御データ、及び各種データ等を通信する行うための電子回路である。近距離通信部21は、赤外線インターフェース、またはBluetooth(登録商標)等である。
操作部22は、キースイッチまたは押しボタン等を備え、ユーザがキースイッチ等を操作したときに、操作に基づいて制御部20に接触操作信号を出力する。
赤外線送信部23は、制御部20から入力された操作信号を赤外線に変換し、その赤外線をカラオケ装置3の赤外線受信部32に送信する。
LAN通信部24は、制御部20から入力されたデータを、アクセスポイント410、LAN400、及びルータ420を利用してインターネット430を介してサーバ装置5に送信する。制御部20から入力されるデータは、ユーザに関する各種データ、またはカラオケ楽曲に関する各種データの取得を指示するデータである。
タッチパネル25は、既存の抵抗膜方式を採用している。タッチパネル25は上部基板と下部基板とを備え、上部基板と下部基板との接触点の上部基板X座標の電圧を検出し、検出された電圧をA/D変換して位置座標Xを決定する。また、タッチパネル25は、上部基板と下部基板との接触点の下部基板Y座標の電圧を検出し、検出された電圧をA/D変換して位置座標Yを決定する。
表示部26は、制御部20から入力された画像データに基づいて図8に示す画像を表示する。本実施形態では表示部26はタッチパネル25と共にユニット化して構成され、入力表示部ISDを構成している。
図8は、表示部26が表示する画面を示す。図8に示す画面において表示部26は、カラオケ動作を指示するために、ユーザによる接触操作が可能なボタン操作領域200を有する。ボタン操作領域200は、他のページの画面への変更を指示するための領域である。
ボタン操作領域200には、歌手名検索ボタン200−1と、曲名検索ボタン200−2と、キーワード検索ボタン200−3と、ジャンル検索ボタン200−4と、ランキング検索ボタン200−5と、りれき検索ボタン200−6とが表示される。
歌手名検索ボタン200−1は、歌手名にて楽曲を検索するページへ遷移するための画像である。
曲名検索ボタン200−2は、楽曲名にて楽曲を検索するページへ遷移するための画像である。
キーワード検索ボタン200−3は、楽曲が使用されたテレビ番組名等のキーワードにて楽曲を検索するページへ遷移するための画像である。
ジャンル検索ボタン200−4は、楽曲の種類毎に楽曲を検索するページへ遷移するための画像である。
ランキング検索ボタン200−5は、楽曲の再生回数に基づいて作成されたランキング等のランキングから楽曲を検索するページへ遷移するための画像である。
りれき検索ボタン200−6は、カラオケ装置3において、過去に演奏された複数楽曲の中から、1つの楽曲を検索するページへ遷移するための画像である。
カラオケ装置3において、過去に演奏された複数楽曲の中から1つの楽曲を検索するページへの変更を指示するりれき検索ボタン200−6が接触操作されると、表示部26の画面は、後述する図13の楽曲一覧表201を示す画面に遷移する。
記憶部27は、カラオケリモコン装置を識別するカラオケリモコン装置IDを記憶する。具体的には、図2において、カラオケリモコン装置2Aの記憶部27とカラオケリモコン装置2Bの記憶部とは、それぞれカラオケリモコン装置を識別するカラオケリモコン装置IDを記憶する。
記憶部27は、各種プログラムを記憶する記憶領域を備える。各種プログラムは、メイン処理が実行されるメインプログラムと、本実施形態における通信許可プログラムとを含む。メインプログラムは、カラオケリモコン装置2の電源が投入されると、カラオケリモコン装置2全体を制御する処理を実行する。通信許可プログラムの実行を指示する制御信号が制御部20に受け付けられると、記憶部27から通信許可プログラムが読み出され、後述する図2に示す一連のステップの処理が開始される。
記憶部27は、表示部26のサイズを示す第2画面サイズデータを記憶する。第2画面サイズデータは、図7に示すカラオケリモコン装置2の短辺を縦方向、長辺を横方向とした場合、縦方向サイズRS1と、横方向サイズRS2とを示すデータである。
(カラオケ装置3)
カラオケ装置3は、制御部30、操作部31、赤外線受信部32、記憶部33、音声入出力部34、及びLAN通信部35を主に備える。
制御部30は、操作部31から入力された操作信号に基づきモニタ40、及び音声入出力部30に各種データを出力する。
操作部31は、キースイッチまたは押しボタン等を備え、ユーザがキースイッチ等を操作したときに、ユーザの操作に基づき制御部30に操作信号を出力する。
赤外線受信部32は、カラオケリモコン装置2の赤外線送信部23から赤外線を受信し、赤外線を操作信号に変換して制御部30に出力する。
記憶部33は、楽曲データ、及び背景画像データ等の各種データを記憶する。
音声入力出力部34は、制御部30から入力された音響再生指令信号に基づき、記憶部33に記憶されたカラオケ楽曲データテーブルから、1つの演奏データを読み出し、演奏データに従って音響信号を生成し、スピーカー42に供給する。
LAN通信部35は、制御部30から入力された取得指示データを、LAN400及びルータ420を利用してインターネット430を介してサーバ装置5に送信する。取得指示データは、ユーザに関する各種データ、またはカラオケ楽曲に関連する各種データの取得を指示するデータである。
(マイク41及びスピーカー42)
マイク41は、利用者の歌声を受信し、カラオケ装置3の音声入出力部35にアナログ音信号を出力する。スピーカー42は、音声入出力部35によってミキシングされた音楽信号を受け取り、放音する。
(サーバ装置5)
サーバ装置5は、制御部50と、LAN通信部51と、記憶部52と、を主に備える。
制御部50は、LAN通信部51から入力された指令信号に基づき、記憶部52から各種データを読み出す。各種データは、年代毎の演奏回数ランキングリストを含む。演奏回数ランキングリストは、全国のカラオケ装置で各楽曲が再生された回数に基づいて作成されたリストである。
LAN通信部51は、ルータ420からインターネット430を介して入力された指令信号を制御部50に出力する。
記憶部52は、制御部50から入力された指令信号に基づき、記憶する各種データを制御部50に出力する。
(翻訳サーバ6)
翻訳サーバ6は、外部のサーバであって、少なくとも無線通信部を備える。
無線通信部は、翻訳文字データを携帯端末1に出力する。翻訳文字データは、インターネット430を介して入力された文字と言語とに基づいて翻訳されたデータである。
<実施形態の動作及び作用>
本実施形態の動作及び作用について、図2、図3、図4、図5、及び図6を参照して説明する。カラオケリモコン装置2の電源が投入されると、図示しないカラオケリモコン装置2の全体を制御するメイン処理が実行される。携帯端末1とカラオケリモコン装置2とを双方向通信可能にするため、ユーザが、カラオケリモコン装置2の表示部26のタッチパネル25を接触操作すると、通信許可モードの制御要求信号が表示部26から制御部20に送信される。制御部20が制御要求信号を受付けると、記憶部27から通信許可プログラムが読み出され、図2に示す一連のステップの処理が開始される。図2に示す各ステップの処理は制御部20が実行する処理である。
(通信許可プログラムの処理)
ステップSA1において、表示部26に二次元バーコードが表示される。具体的には、記憶部27に記憶されたカラオケリモコン装置2Aを識別するカラオケリモコン装置IDが読み出される。読み出されたカラオケリモコン装置IDを含む二次元バーコードデータが生成される。生成された二次元バーコードデータが表示部26に送信される。表示部26は、制御部20から送信された二次元バーコードデータに基づき、二次元バーコードを表示する。
ステップSA2において、携帯端末IDとカラオケリモコン装置IDとを含む許可要求信号が受信されたか否かが判断される。具体的には、携帯端末1を識別する携帯端末IDとカラオケリモコン装置2Aを識別するカラオケリモコン装置IDとを含む通信許可要求信号を近距離通信部21が受信したか否かが判断される。ステップSA2の判断がNOである場合、ステップSA7の処理が実行されるが、ステップSA2の判断がYESである場合、ステップSA3が実行される
ステップSA3において、携帯端末1との通信を許可する通信許可信号が生成される。具体的には、受信した携帯端末IDが示す携帯端末1とカラオケリモコン装置2Aとを通信可能にするため、通信許可信号が生成される。通信許可信号には、カラオケリモコン装置2Aを示すカラオケリモコンIDと、携帯端末1とカラオケリモコン装置2Aとの通信が有効に行える有効期限を示す有効時刻データとが含まれる。有効時刻データは、通信許可信号が生成された時刻から所定時間後の時刻を示すデータである。所定時間とは、例えば、一般的に利用者がカラオケシステムKSを利用する利用時間として多い1時間である。
ステップSA4において、携帯端末IDとカラオケリモコン装置IDと通信許可フラグとが関連付けられて記憶される。具体的には、携帯端末IDと、カラオケリモコン装置IDと、有効時刻データと、通信許可を示す通信許可フラグとが制御部20のRAMに一時記憶される。有効時刻データが示す時刻に達した場合、RAMに一時記憶された携帯端末IDと、カラオケリモコン装置IDと、有効時刻データと、通信許可フラグとがRAMから削除される。
ステップSA5において、第2画面サイズデータが読み出される。具体的には、記憶部27に記憶された第2画面サイズデータが読み出される。
ステップSA6において、第2画面サイズデータと通信許可信号とが携帯端末1に送信される。具体的には、第2画面サイズデータと通信許可信号と携帯端末IDとが近距離通信部21に送信される。近距離通信部21は、制御部20から送信された携帯端末IDに基づいて、通信許可信号と第2画面サイズデータとを携帯端末1に送信して、図2に示す一連の処理であるルーチン全体が終了する。
ステップSA7において、所定時間Tが経過したか否かが判断される。具体的には、二次元バーコードが表示部26に表示されてから予め定められた所定時間経過したか否かが判断される。ステップSA7の判断がNOである場合、ステップSA2以下の処理が実行されるが、ステップSA7がYESである場合、図2に示す一連の処理であるルーチン全体が終了する。
携帯端末1の電源が投入されると、図示しない携帯端末1の全体を制御するメイン処理が実行される。携帯端末1とカラオケリモコン装置2とを双方向通信可能にするため、ユーザが、携帯端末1の表示部15のタッチパネルを操作すると、通信許可モードの制御要求信号が表示部15から制御部10に送信される。制御部10が制御要求信号を受付けると、記憶部16から通信許可プログラムが読み出され、図3に示す一連のステップの処理が開始される。図3に示す各ステップの処理は制御部10が実行する処理である。
ステップSB1において、撮影指示がされたか否かが判断される。具体的には、表示部15に表示される撮影指示ボタンがユーザよって接触操作されたか否かが判断される。ステップSB1の判断がNOである場合、ステップSB1以下の処理が実行されるが、ステップSB1の判断がYESである場合、ステップSB2が実行される。
ステップSB2において、カメラ12による撮影が実行される。具体的には、撮影指令がカメラ12に送信される。カメラ12は、撮影指令に基づき撮影を実行する。カメラ12により撮影された画像を示す撮影画像データがカメラ12から制御部10に送信される。送信された撮影画像データが制御部10のRAMに一時記憶される。
ステップSB3において、撮影画像データにカラオケリモコン装置IDが含まれているか否かが判断される。具体的には、制御部10のRAMに一時記憶された撮影画像データからカラオケリモコン装置IDが抽出されるか否かが判断される。ステップSB3の判断がNOである場合、ステップSB1以下の処理が実行されるが、ステップSB3の判断がYESである場合、ステップSB4が実行される。
ステップSB4において、カラオケリモコン装置2に携帯端末IDとカラオケリモコン装置IDとが送信される。具体的には、記憶部16に記憶される携帯端末1を識別する携帯端末IDが読み出される。読み出された携帯端末IDとカラオケリモコン装置IDとを含む通信許可要求信号が生成される。生成された通信許可要求信号が近距離通信部11に送信される。近距離通信部11は、制御部10から送信された通信許可要求信号を、ステップSB3において抽出されたカラオケリモコン装置IDが示すカラオケリモコン装置2Aに送信する。
ステップSB5において、第2画面サイズデータと通信許可信号とが受信されたか否かが判断される。具体的には、近距離通信部11にてカラオケリモコン装置2Aから送信される第2画面サイズデータと通信許可信号とが受信されたか否かが判断される。ステップSB5の判断がNOである場合、ステップSB7の処理が実行されるが、ステップSB5の判断がYESである場合、ステップSB6が実行される。
ステップSB6において、第2画面サイズデータと通信許可信号とが関連付けられて記憶される。具体的には、近距離通信部11にて受信された第2画面サイズデータと、通信許可信号に含まれるカラオケリモコン装置2Aとの通信が有効に行える有効期限を示す有効時刻データ及びカラオケリモコン装置2Aを示すカラオケリモコンIDと、携帯端末1を示す携帯端末IDとが制御部10のRAMに一時記憶されて、図3に示す一連の処理であるルーチン全体が終了する。
ステップSB7において、所定時間Tsが経過したか否かが判断される。具体的には、カラオケリモコン装置2Aに携帯端末IDが送信された時間から予め定められた所定時間が経過したか否かが判断される。ステップSB7の判断がNOである場合、ステップSB5以下の処理が実行されるが、ステップSB7がYESである場合、図3に示すルーチン全体が終了する。
(カラオケ指示プログラムの処理)
図4は、携帯端末1の制御部10により実行されるカラオケ指示プログラムの処理を示すフローチャートである。カラオケ指示操作モードを実行するために、ユーザが、携帯端末1の表示部15を操作すると、カラオケ指示操作モードの制御要求信号が表示部15から制御部10に送信される。制御部10が制御要求信号を受け付けると、記憶部16からカラオケ指示操作プログラムが読み出され、図4に示す一連のステップの処理が開始される。図4に示す各ステップの処理は制御部10が実行する処理である。
ステップSC1において、表示部15に表示される撮影枠を示す撮影枠データが生成される。撮影枠データの生成の詳細については、図5において後述する。
ステップSC2において、生成された撮影枠データ、基準点データ、スキャン開始データ、及びアドバイス画像データが示す画像が表示部15に表示される。具体的には、図8を参照して詳細に説明する。後述する図5のステップSD4において生成された撮影枠100と、撮影枠100の短辺の縦方向RS1aと長辺の横方向RS2aとが交わる角に表示される基準点103と、ユーザによる撮影指示を受け付けるスキャン開始画像102と、アドバイス画像101とをそれぞれ示すデータが表示部15に送信される。アドバイス画像101とスキャン開始画像102とを示すテキストデータは、携帯端末1を使用するために、ユーザによって設定された言語にて生成されるデータである。具体的には、ユーザによって設定された言語を示す言語データが携帯端末1の記憶部16から読み出される。読み出された言語データに基づいて、カラオケリモコン装置2に表示された基準点202と携帯端末1に表示された基準点103とを揃えて撮影すること、及び撮影枠100内に撮影対象物を収めて撮影することを指示するアドバイス画像101と、撮影指示を受け付けるスキャン開始画像102とを示すテキストデータが生成される。
ステップSC3において、撮影指示がされたか否かが判断される。具体的には、表示部15に表示されるスキャン開始画像102が接触操作されたか否かが判断される。図8を参照して詳細に説明すると、ユーザによりスキャン開始画像102近傍の接触位置を接触操作したか否かが判断される。ステップSC3の判断がNOである場合、ステップSC2以下の処理が実行されるが、ステップSC3の判断がYESである場合、ステップSC4が実行される。
ステップSC4において、カメラ12による撮影が実行される。具体的には、撮影指令がカメラ12に送信される。カメラ12は、撮影指令に基づき撮影を実行する。カメラ12により撮影された画像を示す撮影画像データがカメラ12から制御部10に送信される。撮像画像データは、静止画のデータである。送信された撮影画像データは、制御部10のRAMに一時記憶され、撮影画像データが示す画像が表示部15に表示される。
ステップSC5において、撮影画像データから文字データが抽出される。具体的には、撮影画像データに含まれる文字データが光学式文字認識ソフト等によって認識され、認識された文字データが撮影画像データから抽出される。抽出された文字データと、抽出された文字データの携帯端末1の表示部15における座標(X,Y)とが関連付けられて制御部10のRAMに一時記憶される。
ステップSC6において、文字データと言語データとが翻訳サーバ6に送信される。具体的には、制御部10のRAMに一時記憶された文字データが読み出される。携帯端末1を使用するために、ユーザによって設定された言語を示す言語データが携帯端末1の記憶部16から読み出される。読み出された文字データと言語データとが無線通信部17に送信される。無線通信部17は、制御部10から送信された言語データと文字データとを翻訳サーバ6に送信する。
ステップSC7において、翻訳文字データが取得されたか否かが判断される。具体的には、文字データが携帯端末1に設定された言語に翻訳された翻訳文字を示す翻訳文字データと、翻訳文字を翻訳する前の文字を示す文字データとが無線通信部17によって取得されたか否かが判断される。ステップSC7の判断がNOである場合、ステップSC7以下の処理が実行されるが、ステップSC7の判断がYESである場合、ステップSC8が実行される。
ステップSC8において、翻訳文字データと撮影画像データとが合成された合成画像を示す合成画像データが生成される。具体的には、ステップSC7において取得された翻訳文字データと文字データとが関連付けられて制御部10のRAMに一時記憶される。制御部10のRAMに一時記憶される翻訳文字データ、撮影画像データ、文字データ、及び抽出された文字データの携帯端末1の表示部15における座標(X,Y)が読み出される。翻訳文字データが翻訳される前の文字データと、翻訳される前の文字データの携帯端末1の表示部15における座標(X,Y)とに基づいて、翻訳文字データと撮影画像データとが合成された合成画像データが生成される。
ステップSC9において、合成画像が表示される。具体的には、翻訳文字データと撮影画像データとが合成された合成画像を示す合成画像データが表示部15に送信される。表示部15は、受信した合成画像データに基づいて合成画像を表示する。
ステップSC10において、表示部15のタッチパネルから位置座標(SX,SY)を検出したか否かが判断される。具体的には、表示部15のタッチパネルの上部基板と下部基板部とが接触するたびに、接触位置を示す位置座標(SX,SY)がタッチパネルにより生成され、タッチパネルから位置座標(SX,SY)が制御部10に送信される。ステップSC10の判断がNOである場合、ステップS11の処理が実行されるが、ステップSC10の判断がYESである場合、ステップSC12が実行される。位置座標(SX,SY)は、図12の(A)における位置座標107である。
ステップSC11において、有効期限内か否かが判断される。具体的には、ステップSC10の判断が実行される現在の時刻と制御部10のRAMに一時記憶された有効時刻データが示す有効期限とが比較され、現在の時刻が有効期限内であるか否かが判断される。ステップSC11の判断がNOである場合、図3に示す一連の処理であるルーチン全体が終了するが、ステップSC11の判断がYESである場合、ステップSC9以降の処理が実行される。
ステップSC12において、検出された位置座標(SX,SY)が記憶される。具体的には、検出された位置座標(SX,SY)が制御部10のRAMに一時記憶される。
ステップSC13において、縮小比率と位置座標(SX,SY)とを読み出される。具体的には、後述する図5のステップSD2またはステップSD3において算出された縮小比率Saまたは縮小比率Sbと、位置座標(SX,SY)とが制御部10のRAMから読み出される。
ステップSC14において、縮小比率と位置座標(SX,SY)とに基づいて、位置座標(SX,SY)を変換した変換位置座標が算出される。具体的には、図12を参照して詳細に説明をする。位置座標(SX,SY)に縮小比率Saまたは縮小比率Sbの逆数を掛け算することにより、変換位置座標(RX,RY)が算出される。算出された変換位置座標(RX,RY)が制御部10のRAMに一時記憶される。変換位置座標(RX,RY)は、図12の(B)における変換位置座標210である。
ステップSC15において、変換位置座標(RX,RY)がカラオケリモコン装置2に送信される。具体的には、制御部10のRAMに一時記憶された変換位置座標(RX,RY)が近距離通信部11に送信される。近距離通信部11は、受信した変換位置座標(RX,RY)を近距離通信部21に送信する。ステップSC15の実行後に、ステップSC2以降が実行される。
(撮影枠生成処理)
図5は、撮影枠データの生成の処理を示すフローチャートである。
ステップSD1において、携帯端末1の画面サイズとカラオケリモコン装置2の画面サイズとのデータが読み出される。具体的には、記憶部16から携帯端末1の画面サイズを示す第1画面サイズデータである、縦方向サイズPS1と横方向サイズPS2とのデータが読み出される。制御部10のRAMに一時記憶されたカラオケリモコン装置2の画面サイズを示す第2画面サイズデータである、縦方向サイズRS2と横方向サイズRS2とのデータが読み出される。
ステップSD2において、携帯端末1の画面サイズとカラオケリモコン装置2の画面サイズとのデータに基づいて、縮小比率が算出される。具体的には、図7を参照して詳細に説明する。携帯端末1の第1画面サイズの短辺の長さである縦方向サイズPS1と、カラオケリモコン装置2の第2画面サイズの短辺の長さである縦方向サイズRS1とに基づいて縮小比率Saが算出される。縮小比率Saは、PS1/RS1である。算出された縮小比率Saは、制御部10のRAMに一時記憶される。
ステップSD3において、縮小比率と第1画面サイズデータとに基づいて、第2画面サイズデータが補正される。具体的には、図7を参照して詳細に説明する。制御部10のRAMに一時記憶された縮小比率Saに基づいて、図7の(A)におけるカラオケリモコン装置2の第2画面サイズの長辺である横方向サイズRS2を縮小させた横方向サイズRS2aが算出される。横方向サイズRS2aは、RS2×PS1/RS1である。算出された横方向サイズRS2aと、図7の(B)における携帯端末1の第1画面サイズの長辺である横方向サイズPS2とを比較して、横方向サイズRS2aより横方向サイズPS2が大きい場合は、横方向サイズRS2aが制御部10のRAMに一時記憶される。横方向サイズPS2より横方向サイズRS2aが大きい場合は、横方向サイズPS2と横方向サイズRS2とに基づいて、縮小比率Sbが算出される。縮小比率Sbは、PS2/RS2である。算出された縮小比率Sbと縦方向サイズRS1とを掛け算して縮小された縦方向サイズRS1aを算出する。縦方向サイズRS1aは、RS1×PS2/RS2である。算出された縦方向サイズRS1aと縮小比率Sbとが制御部10のRAMに一時記憶される。縮小比率Sbが制御部10のRAMに一時記憶された場合、制御部10のRAMに一時記憶された縮小比率Saが制御部10のRAMから削除される。
ステップSD4において、撮影枠データが生成される。具体的には、具体的には、図7を参照して詳細に説明する。横方向サイズRS2aが制御部10のRAMに一時記憶されている場合、図7の(B)における携帯端末1の第1画面サイズの短辺である縦方向サイズPS1よりも所定量短い長さの縦方向サイズRS1aが生成される。生成された横方向サイズRS1aが制御部10のRAMに一時記憶される。制御部10のRAMに一時記憶された縦方向サイズRS1aと横方向サイズRS2aとが読み出される。
縦方向サイズRS1aのサイズが制御部10のRAMに一時記憶される場合、横方向サイズPS2よりも所定量短い長さの横方向サイズRS2aが生成される。生成された縦方向サイズRS2aが制御部10のRAMに一時記憶される。制御部10のRAMに一時記憶された縦方向サイズRS1aと横方向サイズRS2aとが読み出され、撮影枠データが生成される。撮影枠データが生成された場合、図8の(B)における基準点103を示す基準点データが撮影枠100の最も左上角に決定される。決定された基準点データと撮影枠データとが関連付けられ制御部10のRAMに一時記憶される。具体的には、撮影枠データは、図8の(B)における撮影枠100を示すデータである。
図6は、カラオケリモコン装置2の制御部20による接触操作信号の生成処理を示すフローチャートである。通信許可プログラムによって携帯端末1とカラオケリモコン装置2との通信が有効になった場合、図6に示す一連のステップの処理が開始される。図6に示す各ステップの処理は制御部20が実行する処理である。
ステップSE1において、接触操作信号か否かが判断される。具体的には、タッチパネル25の上部基板と下部基板とが接触するたびに、接触位置に基づいた接触操作信号がタッチパネル25により生成される。生成された接触操作信号がタッチパネル25から制御部20に送信される。制御部20は、タッチパネル25から接触操作信号を受信したか否かを判断する。ステップSE1の判断がYESである場合、ステップSE4以降の処理が実行されるが、ステップSE1の判断がNOである場合、ステップSE2の処理が実行される。
ステップSE2において、変換位置座標(RX,RY)が受信されたか否か判断される。具体的には、近距離通信部21によって変換位置座標(RX,RY)が受信されたか否か判断される。ステップSE2の判断がNOである場合、ステップSE1以降の処理が実行されるが、ステップSE2の判断がYESである場合、ステップSE3の処理が実行される。
ステップSE3において、変換位置座標(RX,RY)に基づいて、接触操作信号が生成される。具体的には、変換位置座標(RX,RY)に基づいて、カラオケリモコン装置2の表示部26に表示された画像が接触操作された場合に生成される接触操作信号が生成される。
ステップSE4において、接触操作信号に基づいて、画像データの生成及び各種処理が実行される。具体的には、図12の(B)と図13の(A)とを参照して詳細に説明する。図12の(B)におけるりれき検索ボタン200−6が接触操作された場合、図13の(A)に示す、楽曲一覧表201を示す画像データが生成される。楽曲一覧表201を示す画像データは、過去にカラオケリモコン装置2からカラオケ装置3に送信された選曲番号の楽曲名とアーティスト名とを一行で表すデータである。
ステップSE5において、画像データが示す画像が表示部26に表示される。具体的には、ステップSE4において生成された画像データが、カラオケリモコン装置2の表示部26に送信される。表示部26は、受信した画像データが示す画像を表示する。
次に、実施形態の使用形態について、図8から図19を参照して説明する。本使用形態としては、携帯端末1にインストールされたカラオケ指示操作プログラムが実行されている状況であって、携帯端末1によってカラオケリモコン装置2の画面が撮影される直前の状態から、携帯端末1からカラオケリモコン装置2に送信された変換位置座標(RX,RY)に基づいて、カラオケリモコン装置2の表示部26に表示された画像が変化するまでの使用形態を説明する。
図8の(A)は、接触操作を受け付けている状態のカラオケリモコン装置の画面を示す。
図8の(A)に示すカラオケリモコン装置2の表示部26は、カラオケ動作の指示を受け付けるため、ユーザが接触操作可能なボタン操作領域200内に各種の画像を表示する。ボタン操作領域200内に、歌手名検索ボタン200−1、曲名検索ボタン200−2、キーワード検索ボタン200−3、ジャンル検索ボタン200−4、ランキング検索ボタン200−5、及びりれき検索ボタン200−6が表示される。表示された何れかのボタンがユーザによって接触操作された場合、画面は各検索ボタンに関連付けられたページへ遷移する。ボタン操作領域200を示す二点鎖線は、実際のカラオケリモコン装置2では表示されない。しかし、図8の(A)において、ボタン操作領域200を二点鎖線で、便宜上、図示する。
図8の(B)は、カラオケ指示プログラムが起動された直後の携帯端末1の画面を示す。携帯端末1の画面は、撮影枠100、アドバイス画像101、スキャン開始画像102、及び基準点103を表示する。アドバイス画像101は、撮影枠100内に表示される。スキャン開始画像102は、表示部15の右上に表示される。基準点103は、撮影枠100の最も左上に表示される。
アドバイス画像101は、撮影するときに注意する内容のメッセージである。図8の(B)においてメッセージは、「1.Please match the ● to ▲.2.Please put a target thing back in the frame.」である。
撮影枠100、アドバイス画像101、スキャン開始画像102、及び基準点103が携帯端末1の画面に表示された直後に、携帯端末1のカメラ12が起動される。なお、縦方向サイズRS1aと横方向サイズRS2aとを示す矢印付の線分は、実際の携帯端末1の画面には表示されない。しかし、図8の(B)において、縦方向サイズRS1aと横方向サイズRS2aとを矢印付の線分で、便宜上、図示する。
図9の(B)は、カメラ12によって撮影する直前の携帯端末1の画面を示す図である。ユーザが撮影対象物であるカラオケリモコン装置2のボタン操作領域200を撮影枠100内に収める。撮影枠100内にカラオケリモコン装置2のボタン操作領域200が表示された状態においてユーザがスキャン開始画像102をタッチすると撮影枠100内に表示された画像の撮影が実行される。実行された後は、携帯端末1の表示部15に表示された撮影枠100、アドバイス画像101、及びスキャン開始画像102の表示が終了される。
図10は、カメラ12によって撮影が実行された直後の、携帯端末1の画面を示す図である。携帯端末1の画面は、撮影画像600を表示する。図9において、撮影枠100の表示が終了されているが、図10において、便宜上、撮影枠100を図示する。
図11は、カメラ12によって撮影が実行された後の携帯端末1の画面を示す図である。携帯端末1の画面は、合成画像601を表示する。合成画像601は、撮影画像600に含まれる文字と、撮影画像600に含まれる文字を翻訳した翻訳文字とを合成した画像である。撮影画像600に含まれる文字は、歌手文字104−1、曲名文字104−2、キーワード文字104−3、ジャンル文字104−4、ランキング文字104−5、及びりれき文字104−6である。撮影画像600に含まれる文字を翻訳した翻訳文字は、Singer翻訳文字105−1、Song翻訳文字105−2、Keywaord翻訳文字105−3、Genre翻訳文字105−4、Ranking翻訳文字105−5、及びHistory翻訳文字105−6である。翻訳文字は、撮影画像600に含まれる文字の近傍に表示される。図11において、撮影枠100を、便宜上、図示する。
図12の(A)は、ユーザに携帯端末1の画面をタッチされたことを示す図である。ユーザが合成画像601内のいずれかの位置をタッチペン300によってタッチすると、タッチされた位置を示す位置座標107が生成される。図12(A)において、日本語にて「りれき」と表示されたりれき文字104−6と、英文字にて「History」と表示されたHistory105−6との近傍がタッチペン300によって接触操作されると、表示部15にて位置座標107が生成される。位置座標107は、実際の携帯端末1では表示されない。しかし、図12の(A)において、便宜上、位置座標107を図示する。
図12の(B)は、変換位置座標210を説明する図である。位置座標107をカラオケリモコン装置端末2の画面の座標に変換した変換位置座標(RX,RY)が、図4のステップSC14において生成される。変換位置座標(RX,RY)は、図12の(B)において、りれき検索ボタン200―6内の座標に相当する変換位置座標210である。変換位置座標210は、実際のカラオケリモコン装置2では表示されない。しかし、図12の(B)において、便宜上、変換位置座標210を図示する。
図13の(A)は、変換位置座標210に基づいて、カラオケリモコン装置2の画面が変化した直後の状態を示す図である。カラオケリモコン装置2の画面は、楽曲一覧表201と基準点202とを表示する。楽曲一覧表201は、楽曲名とアーティスト名とを一行に表示する。楽曲一覧表201は、曲名「SKY」、アーティスト名「INABAかすみ」を表示する楽曲203−1と、曲名「海」、アーティスト名「MAJU」を表示する楽曲203−2と、曲名「やま」、アーティスト名「西よしお」を表示する楽曲203−3と、曲名「靴」、アーティスト名「かしまり」を表示する楽曲203−4と、曲名「森」、アーティスト名「RIRIKA」を表示する楽曲203−5とである。楽曲203−1、楽曲203−2、楽曲203−3、楽曲203−4、及び楽曲203−5の表示領域は、ユーザによって接触操作が可能である。楽曲203−1、楽曲203−2、楽曲203−3、楽曲203−4、及び楽曲203−5の表示領域のいずれかがユーザによって接触操作された場合、画面は当該楽曲を予約するページに遷移する。基準点202は、カラオケリモコン装置2の画面の最も左上に表示される。楽曲一覧表201を示す二点鎖線は、実際のカラオケリモコン装置2では表示されない。しかし、図13の(A)において、楽曲一覧表201を説明するため、便宜上、二点鎖線を図示する。
図13の(B)は、図8の(B)と同様のため、その説明を省略する。
図14は、カメラ12によって撮影が実行された後の携帯端末1の画面を示す図である。携帯端末1の画面は、合成画像602を表示する。合成画像602は、撮影画像に含まれる文字と、撮影画像に含まれる文字を翻訳した翻訳文字とを合成した画像である。撮影画像に含まれる文字は、SKY文字107−1、海文字107−2、山文字107−3、靴文字107−4、森文字107−5、INABAかずみ文字107−6、MAJU文字107−7、西よしお文字107−8、かしまり文字107−9、及びRIRIKA文字107−10である。撮影画像に含まれる文字を翻訳した翻訳文字は、Sky翻訳文字108−1、Sea翻訳文字108−2、Mountain翻訳文字108−3、Shoes翻訳文字108−4、Forest翻訳文字108−5、Inabakazumi翻訳文字108−6、Maju翻訳文字108−7、NishiYoshio翻訳文字108−8、Kashimari翻訳文字108−9、及びRirika翻訳文字108−10である。翻訳文字は、撮影画像103に含まれる文字の近傍に表示される。撮影枠100を示す破線は、実際の携帯端末1では表示されない。しかし、図14において、撮影枠100を示す破線を、便宜上、図示する。
図15は、ユーザによって携帯端末1の画面がタッチされたことを示す図である。ユーザが合成画像602内のいずれかの位置をタッチペン300によってタッチすると、タッチされた位置を示す位置座標110が生成される。図15において、英文字にて「Sea」と表示されたSea翻訳文字108−2と、英文字にて「MAJU」と表示された文字107−7との近傍がタッチペン300によって接触操作されると表示部15にて位置座標110が生成される。位置座標110は、実際の携帯端末1では表示されない。しかし、図15において、便宜上、位置座標110を図示する。
図16の(A)は、変換位置座標に基づいて、カラオケリモコン装置2の画面が変化した直後の状態を示す図である。カラオケリモコン装置2の画面は、楽曲予約画面204と、基準点202とを表示する。楽曲予約画面204は、アーティスト名205と、楽曲名206と、戻るボタン207と、キー変更ボタン208と、予約ボタン209とを含む。アーティスト名205は、楽曲一覧表201において選択された楽曲203−2のアーティストの名前「MAJU」である。曲名206は、楽曲一覧表201において選択された楽曲203−2の楽曲名「海」である。戻るボタン207、キー変更ボタン208、及び予約ボタン209は、ユーザによって接触操作が可能である。戻るボタン207は、ユーザによって接触操作されると、図16の(A)に示す画面は、楽曲予約画面204が表示される1つ前に表示された画面に移行する。キー変更ボタン208は、ユーザによって接触操作されると、図16の(A)に示す画面は、楽曲の音高を設定する画面に移行する。予約ボタン209は、ユーザによって接触操作されると、図16の(A)に示す画面は、表示している楽曲の選曲番号がカラオケ装置3に送信される処理が実行された後に、図19の(A)に示す画面に移行する。基準点202は、カラオケリモコン装置2の画面の最も左上に表示される。楽曲予約画面204を示す二点鎖線は、実際のカラオケリモコン装置2では表示されない。しかし、図16の(A)において、便宜上、楽曲予約画面204を図示する。
図16の(B)は、図8の(B)と図13の(B)と同様のため、その説明を省略する。
図17は、カメラ12によって撮影が実行された後の携帯端末1の画面を示す図である。携帯端末1の画面は、合成画像603を表示する。合成画像603は、撮影画像に含まれる文字と、撮影画像に含まれる文字を翻訳した翻訳文字とを合成した画像である。撮影画像に含まれる文字は、歌手名文字111−1、MAJU文字111−2、曲名文字111−3、海文字111−4、戻る文字111−5、キー変更文字111−6、及び予約文字111−7である。撮影画像に含まれる文字を翻訳した翻訳文字は、Singer翻訳文字112−1、Maju翻訳文字112−2、Song翻訳文字112−3、Sea翻訳文字112−4、Return翻訳文字112−5、Key Change翻訳文字112−6、及びReservation翻訳文字112−7である。翻訳文字は、撮影画像に含まれる文字の近傍に表示される。撮影枠100を示す破線は、実際の携帯端末1では表示されない。しかし、図17において、撮影枠100を示す破線を、便宜上、図示する。
図18は、ユーザによって携帯端末1の画面がタッチされたことを示す図である。ユーザが合成画像603内のいずれかの位置をタッチペン300によってタッチすると、タッチされた位置を示す位置座標114が生成される。図18において、日本語にて「予約」と表示された予約文字111−7と、英文字にて「Reservation」と表示されたReservation112−7との近傍がタッチペン300によって接触操作されると、表示部15にて予約ボタン209の位置座標114が生成される。位置座標114は、実際の携帯端末1では表示されない。しかし、図18において、便宜上、位置座標114を図示する。
図19の(A)は、予約ボタン209に関する変換位置座標に基づいて、カラオケリモコン装置2の画面が変化した直後の状態を示す図である。カラオケリモコン装置2の画面は、予約完了通知のテキスト画像210を表示する。テキスト画像210は、「予約が完了しました」である。テキスト画像210は、楽曲名「海」の選曲番号がカラオケリモコン装置2からカラオケ装置3に送信されたことを表す。
図19の(B)は、図8の(B)、図13の(B)、及び図16の(B)と同様のため、その説明を省略する。
<実施形態の効果>
本実施形態によれば、図4のステップSC8において、撮影画像データに含まれる文字データと翻訳文字データとが近接した位置に表示される合成画像を示す合成画像データが生成される。この結果、ユーザは、翻訳された文字と翻訳されていない文字との関係性を一目で理解することが出来、カラオケリモコン装置に表示される内容を正しく理解して接触操作することが出来るため、操作間違いを低減することができる。
また、本実施形態によれば、図4のステップSC1において、携帯端末1の画面サイズとカラオケリモコン装置2の画面サイズとに基づいて、縮小比率が算出される。算出された縮小比率に基づいて、撮影枠が生成される。つまり、生成される撮影枠は、カラオケリモコン装置2の画面サイズを縮小した形状となる。よって、携帯端末1は、携帯端末1の画面の撮影枠内に表示された撮影画像がユーザによって接触操作された接触位置座標を、正確に変換位置座標へ変換することが出来る。
また、本実施形態によれば、図2及び図3に示す処理によって、ユーザは、カラオケリモコン装置2に表示されたバーコードを携帯端末1の撮像手段によって撮影するだけで、携帯端末1とカラオケリモコン装置2とを関連付けることが出来る。携帯端末1とカラオケリモコン装置2とを関連付けることによって、携帯端末1でカラオケリモコン装置2を操作することが可能となる。ユーザは、携帯端末1を使用してカラオケリモコン装置2を操作する場合、ユーザがバーコードの撮影の実行を指示するだけで、簡単に、且つ、確実に、カラオケリモコン装置2とカラオケリモコン装置2に指示をする携帯端末1とを関連付けることが出来る。また、ユーザは、複数の携帯端末があっても、バーコードを撮影することによってカラオケリモコン装置2と複数の携帯端末とを簡便に関連付けすることが出来る。
また、本実施形態によれば、カラオケ装置3は、カラオケリモコン装置2の接触操作と、携帯端末1の接触操作とをそれぞれ受け付けることが出来できる。カラオケリモコン装置2の接触操作と、携帯端末1の接触操作との夫々から接触操作を受付ける際、ユーザは、使用する携帯端末1とカラオケリモコン装置2との間での切替作業を行う必要がない。カラオケリモコン装置2は、図6のステップSE1及びステップSE2において、カラオケリモコン装置2が直接操作された接触操作信号か否かの判断と、携帯端末1から送信された変換位置座標か否かの判断とをそれぞれ実行するため、ユーザは、面倒な切替作業を気にせず、カラオケリモコン装置2と携帯端末1とを接触操作することが出来る。
<実施形態の構成と本発明の構成との対応関係>
操作部14と表示部25との組み合わせは、本発明の入力表示手段の一例である。カメラ12は、本発明の撮影手段の一例である。制御部10と図4のステップSC4との組み合わせは、本発明の撮影ステップの一例である。制御部10と図4のステップSC5との組み合わせは、本発明の文字抽出ステップの一例である。制御部10と、図4のステップSC6、およびステップSC7との組み合わせは、本発明の翻訳文字取得ステップの一例である。制御部10と図4のステップSC8との組み合わせは、本発明の画像生成ステップの一例である。制御部10と図4のステップSC9との組み合わせは、本発明の表示制御ステップの一例である。制御部10と図4のステップSC10との組み合わせは、本発明の検出ステップの一例である。制御部10と図4のステップSC12との組み合わせは、本発明の操作座標生成ステップの一例である。制御部10と、図3のステップSB5、図5のステップSD1、SD2、および図4のステップSC14との組み合わせは、本発明の指示座標決定ステップの一例である。制御部10と図4のステップSC15との組み合わせは、本発明の座標送信ステップの一例である。
図10に示す撮影画像600を示す撮影画像データは、本発明の撮影画像データの一例である。図11に示す合成画像601に含まれる、歌手文字104−1、曲名文字104−2、キーワード文字104−3、ジャンル文字104−4、ランキング文字104−5、及びりれき文字104−6のデータは、本発明の抽出された文字データの一例である。図11に示す合成画像601に含まれる、Singer翻訳文字105−1、Song翻訳文字105−2、Keywaord翻訳文字105−3、Genre翻訳文字105−4、Ranking翻訳文字105−5、及びHistory翻訳文字105−6のデータは、本発明の翻訳文字データの一例である。図11に示す合成画像601を示す合成画像データは、本発明の合成画像データの一例である。図12の(A)に示す位置座標107は、本発明の操作位置座標の一例である。図12の(B)に示す変換位置座標210は、本発明の変換位置座標の一例である。
記憶部16は、本発明の記憶手段の一例である。制御部10と、図3のステップSB5とは、本発明のカラオケリモコンデータ受信ステップの一例である。制御部10と、図5のステップSD1とは、本発明の第1画面サイズ読出ステップの一例である。制御部10と、図5のステップSD2とは、本発明の比率算出ステップの一例である。制御部10と、図4のステップSC14とは、位置座標変換ステップの一例である。
図7の(B)に示す縦方向サイズPS1と横方向サイズPS2とのデータは、本発明の第1画面サイズデータである。図7の(A)に示す縦方向サイズRS1と横方向サイズRS2とのデータは、本発明の第2画面サイズデータである。
<変形例>
本発明の実施形態について以上説明したが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において当業者であれば種々の変形を加えることが出来る。
本実施形態において、縮小比率の算出の一例として、図5のステップSD2及びステップSD3の処理を挙げている。携帯端末1の第1画面サイズと、カラオケリモコン装置2の第2画面サイズとに基づいて縮小比率が算出される。この実施形態に代えて、第1画面サイズに基づいて、複数の縮小比率の中から1つの縮小比率が決定されても良い。複数の縮小比率は、複数の第1画面サイズの縦横の長さのそれぞれと関連付けられてカラオケ指示プログラムに含まれている。携帯端末1の第1画面サイズの縦横の長さに基づいて、複数の縮小比率の中から1つの縮小比率が決定されても良い。
本実施形態において、縮小比率の算出の一例として、図5のステップSD2及びステップSD3の処理を挙げている。携帯端末1の第1画面サイズと、カラオケリモコン装置2の第2画面サイズとに基づいて縮小比率が算出される。この実施形態に代えて、携帯端末1の第1画面サイズと撮影画像とに基づいて縮小比率が算出されても良い。縮小比率は、カメラ12によって撮影された撮影画像の縦横比と、携帯端末1の第1画面サイズの縦横比とに基づいて、縮小比率が算出されても良い。
本実施形態において、撮像画像と翻訳文字とが合成された合成画像の一例として、図11に示す合成画像601を挙げている。合成画像601は、撮影画像から抽出された日本語と、抽出された日本語を携帯端末1に設定された言語である英語に翻訳された翻訳文字とを合成した画像である。この実施形態に代えて、抽出された文字は種々の言語であっても良い。撮影画像に含まれる文字の言語は、英語、中国語、韓国語、フランス語など世界各国の言語であっても良い。携帯端末1は、撮影画像に含まれる文字の言語を決定して、携帯端末1に設定された言語に翻訳する。例えば、撮影画像に含まれる文字の言語が英語である場合であって、携帯端末1に設定された言語が日本語である場合、抽出された英語を日本語に翻訳する。翻訳された日本語と撮影画像とを合成した合成画像が表示されても良い。
本実施形態において、翻訳文字取得ステップの一例として図4のステップSC6とステップSC7との処理を挙げている。撮影画像に含まれる文字データと携帯端末1に設定され言語を示す言語データとが翻訳サーバ6に送信され、携帯端末1は翻訳サーバ6から翻訳文字データを取得する。この実施形態に代えて、携帯端末1にて抽出された文字が翻訳されても良い。この場合、携帯端末1の記憶部16には、多言語の単語データベースと多言語翻訳機能プログラムとが予め記憶されている。抽出された文字は、携帯端末1の記憶部16に記憶された多言語の単語データベースと多言語翻訳機能プログラムとによって、携帯端末1に設定されている言語に翻訳されても良い。
本実施形態において、合成画像の一例として図11に示す合成画像601を挙げている。合成画像601は、撮像画像と翻訳文字とが合成された合成画像である。この実施形態に代えて、携帯端末1に設定された言語に翻訳された翻訳文字のみが表示されても良い。撮像画像に含まれる文字の携帯端末1の表示部15における座標(X,Y)に、携帯端末1に設定された言語に翻訳された翻訳文字のみが表示されても良い。
本実施形態において、操作位置座標の一例として、図12の(A)に示す位置座標107を挙げている。位置座標107は、基準点103を基準にし、座標が決定される。この実施形態に代えて、表示部15の中心、右上、右下、左下を基準にして、操作位置座標が決定されても良い。
本実施形態において、撮影画像の一例として、図10に示す撮影画像600を挙げている。撮影画像600は、カメラ12によって撮影が実行されたことによって撮影された静止画である。この実施形態に代えて、カメラ12によって撮影される動画であってもよい。動画は、図9の(B)に示すスキャン開始画像102がユーザによって接触操作されると、カメラ12によって動画の撮影が開始されても良い。動画の撮影が開始された場合、所定時間毎に動画に文字が含まれるか否かが判断される。動画に文字が含まれると判断された場合、動画に含まれる文字の文字データが携帯端末1から翻訳サーバ6に送信されても良い。
本実施形態において、入力表示手段に表示される画面の一例として楽曲を検索するための画面が図8に示される。この実施形態に代えて、楽曲の種々の調整量の設定、及び各種モードの設定を表す画面を表示しても良い。楽曲の種々の調整量は、楽曲に種々の効果を設定するエコー、楽曲に種々の効果音を設定する効果音、ユーザの声質を変更させるボイスエフェクトを設定する画面でも良い。各種モードの設定は、カラオケリモコン装置2において遊べるゲームの設定、ユーザの歌唱を採点する採点モードの設定、及びユーザが楽器を演奏した演奏音を出力させる楽器演奏モードの設定であっても良い。
本実施形態において、検出ステップの一例として図4のステップSC10の処理を挙げている。表示部15のタッチパネルの上部基板と下部基板部とが接触するたびに、接触位置を示す位置座標(SX,SY)がタッチパネルにより生成され、タッチパネルから位置座標(SX,SY)が制御部10に送信される。表示部15の構成は、一般に抵抗膜方式と言われる。本抵抗膜方式は、透明抵抗膜が設けられた素材が透明導電膜間に貼りあわせてあり、タッチペン等でタッチされた時、透明導電膜同士が接触することによってタッチパネルへの入力が行われる。この実施形態に代えて、静電容量方式、超音波表面弾性方式、赤外線光学イメージング方式、及び電磁誘導方式といった、別のタッチパネルの方式を採用してもよい。例えば、静電容量方式は、一方のガラスにX電極を、もう一方のガラスにY電極がコーティングされてあり、指が電極に近づくと、指と電極間に容量結合が発生し、電極間の容量が大きくなる。そしてどこの電極間で容量値が大きくなっているのかを調べて、タッチしている位置座標を検出する。
本実施形態において、撮影枠データの生成の一例として図5のステップSD4の処理を挙げている。第1画面サイズデータと縮小比率とに基づいて、縦方向サイズRS1と横方向サイズRS2とが算出される。算出される縦方向サイズRS1または横方向サイズRS2に基づいて、撮影枠データが生成される。この実施形態に代えて、第1画面サイズデータに基づいて、予め用意された複数の撮影枠データの中から1つが決定されても良い。複数の撮影枠データは、複数の第1画面サイズの縦横の長さのそれぞれと関連付けられてカラオケ指示プログラムに含まれている。携帯端末1の第1画面サイズの縦横の長さに基づいて、複数の撮影枠データの中から1つの撮影枠データが決定されても良い。
本実施形態において、撮影枠データが図4のステップSC1において生成される。第1画面サイズデータと縮小比率とに基づいて、縦方向サイズRS1と横方向サイズRS2とが算出される。算出される縦方向サイズRS1または横方向サイズRS2に基づいて、撮影枠データが生成される。この実施形態に代えて、撮影枠データが生成されなくても良い。携帯端末1の表示部15には基準点103と、アドバイス画像101と、スキャン開始画像102とのみが表示されても良い。この場合、基準点103は携帯端末1の画面の最も左上に表示されても良い。
本実施形態において、通信許可プログラムの一例として、図2及び図3の処理を挙げている。ユーザが、携帯端末1の表示部15のタッチパネル、またはカラオケリモコン装置2の表示部26のタッチパネル25を操作すると、図2及び図3に示す一連のステップの処理が開始される。この実施形態に代えて、ユーザによってカラオケ指示操作モードの実行指示がされた際に、図2及び図3の処理が実行されても良い。ユーザが、携帯端末1の表示部15を操作して。カラオケ指示操作モードの実行指示をした際、通信許可プログラムが実行される。通信許可プログラムが実行された後、カラオケ指示操作プログラムが実行される。また、通信許可プログラムが終了された場合、カラオケ指示操作プログラムの処理が終了されても良い。