JP6553120B2 - アームレスト格納型車両シート - Google Patents

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Description

本発明は、座席シートの背もたれ部であるシートバックの側端部に装着され上下に回動可能なアームレストのシートバック側端部内への格納と使用時の上下角度設定が容易にできる車両シートに関するものである。
単座型の車両シートでは、その左右両側ないし片側にアームレストを有する型式が少なくない。 これらのアームレストは、一般的に着座部ないしシートバックの側端部に設けられた支持軸に対して上下回動可能に装着され、その上下角度を調節して使用可能な方式が多い。 このため、望む上下角度に設定して使用できる上、不使用時には上方へ回動起立してシートバックの側端部へ移動させ、着座部左右のスペースにおける拘束を緩和することもできる。
しかしながら、不使用時にアームレストをシートバックの側端部へ回動起立した場合、隣接する単座型シートのシートバック間のスペースがその分狭くなり、そこを通路として車内で人が移動するような場合には障害となった。 とくに、前部・中央・後部の3列の座席を有するワンボックスカーのような車種において、そのセカンドシート間の通路(ウォークスルー)を往来して後部座席を利用するような場合には欠点となった。
このため、シートバックの側端部にアームレストを格納する凹状のポケット部を設け、上方回動起立させたアームレストがその中に収まるようにしてシートバックの側端部から突出しないように格納できる方式も考案されている。
この場合、アームレストの格納と使用のために必要となるその支持回動機構への基本的な要求機能としては、つぎの5点が挙げられる。
(1) シートバック側端部の格納ポケットからの引出し手段
(2) 起立位置からの下方回動と水平方向上下角度の調整設定手段
(3) 水平方向上下角度の設定後、使用状態での設定角度の再調整手段
(4) 不使用時の上方回動起立と格納ポケットへの格納手段
(5) 以上の機能が比較的簡単な機構と操作で確実に実現可能なこと
しかしながら、これらの基本的機能を単に有することのみの概念的な説明に留まらず、それらがすべて明確に具体化された設計を示し、考案の概念を製品として実現可能なレベルまで具体化するためにとくに重要な前記各項の全機能を有する支持回動機構の設計の詳細が発明の核心部として明確かつ十分具体的に示されたような先行例は見当たらない。
特開2013−001292号公報 特開2012−096632号公報 特開2012−020720号公報 特開2010−269030号公報 特開2009−100870号公報 特開2008−048784号公報 再表2007−026660号公報 特開2006−055327号公報 特開2006−055258号公報 特開2005−186858号公報 特開2003−310383号公報 特開2003−265266号公報 特開2003−212022号公報 特開2002−336080号公報 特開2001−197958号公報
なし
隣接する車両シートの間をウォークスルーとして往来するような型式の車両において、不使用時にはシートバックの側端部に回動起立させたアームレストが往来の邪魔にならないように格納でき、かつアームレストの使用時には格納部からの引出しと上下角度の設定及びその後の再調整が簡単な操作で可能な車両シートを提供する。
シートバックの側端部にアームレストを起立格納する埋込み型の格納ポケット、並びにアームレストの支持回動機構を埋設する装着部を設け、アームレストの使用時には該支持回動機構前端部のプルハンドルを引くことによって前記格納ポケットからアームレストを引き出すと共に、下方回動して所望の上下角度でプルハンドルを放すことにより下方回動拘束ラチェット機構を作動させてその下方回動を拘束し上下角度を設定する。 アームレストの使用中に上下角度を再調整する際の下方回動時は再度プルハンドルを引いて下方回動拘束ラチェット機構を解除しながら再設定をする。 上方へはそのままアームレストを上方回動する操作のみであり、不使用時はアームレストを回動起立させることによりスプリング力で格納ポケットに引き込まれる簡単な操作を可能としたアームレスト支持回動機構を有することを特徴とする。
本発明のアームレスト格納型車両シートによれば、アームレストを使用しない時には、シートバック側端部に埋設された格納ポケット内にアームレストを起立格納できることにより、特にミニバン等におけるセカンドシート中央の通路幅を広く確保でき、サードシートへのウォークスルー等も容易になる。 また、バスや列車等の通路側座席にも広く適用可能であり、それらの中央通路の通行もより楽になる。 格納されたアームレストの引出しと下方回動及び上下角度の設定、並びに使用中における設定角度の再調整のための下方回動と再設定は、プルハンドルの単一操作によって簡単にでき、アームレストの不使用時には上方回動起立させるだけでシートバックの格納ポケット内に引き込まれて容易に格納できるという利点がある。
アームレスト格納型車両シートの作動説明図である。(アームレスト格納ポケット浮動中蓋は図示省略) アームレストの取付説明図である。 アームレスト支持回動機構の分解斜視図である。 アームレスト下方回動拘束ラチェット機構の説明図である。 アームレスト支持回動機構の断面図(アームレスト格納時)である。 アームレスト支持回動機構の断面図(アームレスト下方回動時)である。 アームレスト支持回動機構の断面図(アームレスト使用時)である。
アームレストを有する車両シートにおいて、シートバックの側端部にアームレストを回動起立格納できる埋込み型の格納ポケット、並びにアームレストの支持回動機構を埋設する装着部を設け、アームレストの使用時には該支持回動機構前端部のプルハンドルを引くことによってアームレストを前記格納ポケットから引き出すと共に、下方回動して所望の上下角度において該プルハンドルを放すことにより下方回動拘束ラチェット機構を作動させてその下方回動を拘束し上下角度を設定する。 上下角度を再調整する際は、上方へはそのまま回動でき、下方へは再度プルハンドルを引いて下方回動拘束ラチェット機構を解除しながら同様に再設定をする。 不使用時は上方回動起立させることによりアームレストがスプリング力で格納ポケットに引き込まれるようにした支持回動機構から構成する。
本発明によるアームレスト格納型車両シート100の外観とその使用形態を図1の作動説明図に示す。 アームレスト200は回動起立させてシートバックの側端部に設けた埋込み型の格納ポケットに納めることができるため、不使用時には邪魔にならず隣接するシート間のクリアランスも拡大してウォークスルー等も容易になる。
アームレストの使用時にはアームレスト基部の回動軸線上の前端部に埋設されたプルハンドル210を二段階のスプリング力に抗して手前へ引くことによって、第一段階ではプルハンドルのみ第二段階ではプルハンドルと一体となってアームレストが格納ポケットから引き出される。 その状態でアームレストを下方回動させて所望の上下角度で前記プルハンドルを放すと、その奥に組み込まれたアームレスト支持回動機構内のアームレスト引込み格納用スプリングによる前記第二段階の引込み力によってアームレストの基部周辺をシートバックの側端面に圧接すると共に、下方回動拘束ラチェット機構のスプリングによる前記第一段階の引込み力によってラチェット機構がスライドして作動しアームレストの下方回動が拘束され上下角度が設定される。 この時、格納ポケット内に組み込まれた中蓋が格納ポケット底部との間に設けられたバネによって浮き上がり格納ポケットの入口開口部が閉止される。(図1では中蓋は図示省略)
アームレストの使用中にその上下角度を再調整する場合には、上方へはそのまま回動でき、下方へは前記のプルハンドルを再度引いて下方回動拘束ラチェット機構を解除しながら下方回動して再設定をする。 アームレストを使用しない場合は、そのまま上方へ回動起立させることにより前記のアームレスト支持回動機構内のアームレスト引込み格納用スプリングの伸展力によって格納ポケット内に引き込まれる。
シートバック側端部へのアームレスト支持回動機構及びアームレスト等の装着形態の概要について図2の取付説明図に示す。 シートバック側端部110にはアームレスト200を回動起立して格納する埋込み型のアームレスト格納ポケット110aを形成する。 この格納ポケットの底部に相当するシートバック側端フレーム部120に設けたアームレスト支持回動機構装着穴120a及びその奥の内腔にアームレスト支持回動機構300を挿入してそのフランジ部をアームレスト支持回動機構取付けボルト311で固定する。
アームレスト支持回動機構300の前端面に露出したアームレスト支持回動スライドシリンダ320の前端面にその回動軸線を合わせてアームレスト200の基部をアームレスト取付けボルト201で固定しアームレストを装着する。 さらにアームレスト支持回動スライドシリンダ320の前端壁中央円孔部320bを嵌合貫通してアームレストの基部中心の開孔部を貫通した下方回動拘束ラチェットスリーブ前端側シャフト部350bの先端にアームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドル210を装着する。
アームレストの使用時に格納ポケットの入口開口部を閉止するアームレスト格納ポケット浮動中蓋220を格納ポケット内に組み込み、格納ポケットの奥底部に設けた浮動中蓋押出しガイド板バネ230のスリット部と浮動中蓋側に設けたスライドガイドピン221との嵌合摺動によって浮動中蓋を格納ポケット入口の開口面まで押し出して閉止する。 アームレストの格納時はそれに押されて浮動中蓋は格納ポケットの奥へ押し込まれる。 バネ部の形態はこの実施例に限るものではなく、中蓋を省略した形態も可能である。 以上のようにアームレストを装着し格納した状態で前記のプルハンドルを含めてその外端面がシートバックの側端面とほぼ一致するように各部品を構成する。
本発明の中核をなすアームレスト支持回動機構の構成を図3の分解斜視図に示す。 アームレスト支持回動機構は、同芯状に4重に嵌合挿入される4つのシリンダないしシャフト部から構成される。 この内、その前端面にアームレストを装着固定するアームレスト支持回動スライドシリンダ320以外は回動できず、最外部のケーシングシリンダ310に対して回動拘束トルクシャフト370はそれを立設したケーシングシリンダ奥底盤380を介して固定され、下方回動拘束ラチェットスリーブ350はその内腔に回動拘束トルクシャフトとの間に設けた回動拘束手段を介して後者が嵌合挿入されるため後者に対してスライドはできるが回動はできない。
この回動拘束手段としては本実施例のキー溝とキーの嵌合による方式に限らず、スプライン結合方式や互いに外接内接する多角形断面を形成して嵌合する方式なども可能である。
ケーシングシリンダ310の内周面とアームレスト支持回動スライドシリンダ320の本体部外周面、並びにアームレスト支持回動スライドシリンダの内周面と下方回動拘束ラチェットスリーブ350の本体部外周面の間隙には、それぞれコイル状のアームレスト引込み格納用スプリング340とこれより伸展力の小さな下方回動拘束ラチェットスプリング360が挿入され、各々のスプリング伸展力によってケーシングシリンダに対してアームレスト支持回動スライドシリンダをさらにはこのアームレスト支持回動スライドシリンダに対して下方回動拘束ラチェットスリーブをそれぞれの奥端側へスライドさせて押し込むように各部品が構成され組み込まれる。
アームレスト支持回動スライドシリンダ320と下方回動拘束ラチェットスリーブ350はそれぞれ共通中心軸方向にスライドできる。 各々のスライド支持位置は、アームレスト支持回動スライドシリンダではその奥端部のフランジ外周面とケーシングシリンダ310の内周面、並びにケーシングシリンダ前端壁中央円孔部310bとこれに嵌合貫通するアームレスト支持回動スライドシリンダの前端側外周面の2か所であり、下方回動拘束ラチェットスリーブではその奥端部のフランジ外周面とアームレスト支持回動スライドシリンダの内周面、並びにアームレスト支持回動スライドシリンダ前端壁中央円孔部320bとこれに嵌合貫通する下方回動拘束ラチェットスリーブ前端側シャフト部350bの2か所である。 これらの支持位置でアームレスト支持回動スライドシリンダと下方回動拘束ラチェットスリーブの共通中心軸方向への各々の摺動と中心軸回りの回動がガイドされる。
ケーシングシリンダ310に対してアームレストの下方回動を拘束する下方回動拘束ラチェットスリーブ350奥端部のフランジ部外端面には鋸歯状断面菊花状ラチェット歯列円環盤(B)350aが形成され、アームレスト支持回動スライドシリンダ320奥端部のフランジ部外端面に嵌合閉止され固定されるアームレスト支持回動スライドシリンダ奥底盤330の内端面に形成された鋸歯状断面菊花状ラチェット歯列円環盤(A) 330aと対向して噛合し、下方回動拘束ラチェットスプリング360によって押圧される。 これによってアームレストが下方回動する方向へのアームレスト支持回動スライドシリンダの回動を拘束する下方回動拘束ラチェット機構が構成される。
下方回動拘束ラチェット機構部の概要を図4の説明図に示す。 鋸歯状断面菊花状ラチェット歯列円環盤(A) 330aと鋸歯状断面菊花状ラチェット歯列円環盤(B)350aは対向して互いに噛合する同一の歯列からなる円環面を有する。 鋸歯状歯列の断面形状は、噛合時に互いに円周方向に略垂直面で接する歯面と斜面で接する歯面とが交互に菊花状かつ円環状に連続する。 略垂直面で接する両歯面を圧接する方向への相対回動は拘束されるが、その逆方向へは互いに斜面で接する歯面が下方回動拘束ラチェットスプリング360に抗して互いにその斜面を滑って鋸歯状断面菊花状ラチェット歯列円環盤(B)側の下方回動拘束ラチェットスリーブ350を押し返すことにより、アームレストが上方回動する方向へのアームレスト支持回動スライドシリンダの回動は可能とした。 アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドルを引いて前記の両ラチェット歯列の噛合を解除した場合は、アームレスト支持回動スライドシリンダ及びアームレストの上下両方向の回動が可能となる。 本実施例の他、一方のラチェット歯列をラチェット爪方式とし、その先端部を対向する歯列の略垂直歯面にバネ力で押え付けて下方回動を拘束する方式のラチェット機構も可能である。 アームレスト支持回動機構の装着位置がシートバック側端部の左右ではラチェット機能の回動拘束方向が逆になるため前記の鋸歯状歯列の断面形状は逆になる。
アームレスト支持回動機構の各構成部品の組立て状態と作動形態の詳細を図5から図7の断面図で示す。 図5はアームレストの格納状態における断面図を示す。 アームレスト支持回動機構はそのケーシングシリンダ310のフランジ部においてシートバック側端フレーム部120に固定される。 アームレスト200を装着したアームレスト支持回動スライドシリンダ320はアームレスト引込み格納用スプリング340によってケーシングシリンダの奥端側へ押し込まれて底突き状態にある。 この時、アームレストの外側端面はアームレスト格納ポケットの開口端面であるシートバック側端面とほぼ同一平面上に揃った状態になるように構成される。 また、下方回動拘束ラチェットスリーブ350も下方回動拘束ラチェットスプリング360によってアームレスト支持回動スライドシリンダの奥端側へ押し込まれて下方回動拘束ラチェット機構部の噛合部で底突き状態にある。 この時、下方回動拘束ラチェットスリーブ前端側シャフト部350bの先端部に装着されたアームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドル210の前端面もアームレストの外側端面とほぼ同一平面上に揃った状態になるように構成される。 ただし、アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドルの形状は本実施例の形態に限るものではない。
アームレストを格納ポケットから引出し、使用する上下角度へ下方回動する場合のアームレスト支持回動機構の作動形態を図6の断面図で示す。 アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドル210を手前に引くと下方回動拘束ラチェットスリーブ350が下方回動拘束ラチェットスプリング360に抗して手前へスライドすることにより下方回動拘束ラチェット機構部の噛合部が分離してアームレスト支持回動スライドシリンダ320の下方回動への拘束が解除される。 その直後に下方回動拘束ラチェットスリーブの本体部とこれより外径の小さな下方回動拘束ラチェットスリーブ前端側シャフト部350bとの段差部の下方回動拘束ラチェットスリーブ本体部側の端面がアームレスト支持回動スライドシリンダ前端壁中央円孔部320b周りの環状内端面に当接して底突き状態となる。 この底突き状態になるまでのスライドストロークは前記下方回動拘束ラチェット機構部の噛合部が分離して下方回動への拘束が解除されるための必要最小限の長さになるように構成される。 また、下方回動拘束ラチェットスプリングの前端面受け部は本実施例のように前記アームレスト支持回動スライドシリンダ前端壁の環状内端面に限らず、該シリンダ内周部に下方回動拘束ラチェットスプリング前端面受け部を別途形成して該ラチェットスプリングをより短縮化することも可能である。 前記下方回動拘束ラチェットスリーブの前端側への底突き後、さらにより大きな力でアームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドルを引き続けると前記の底付き部分から伝達される引張り力がアームレスト支持回動スライドシリンダをアームレスト引込み格納用スプリング340に抗して前端側へスライドさせ従動させる結果、アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドルと一体となってアームレスト200がアームレスト格納ポケット110aから引き出される。 これに必要なスライドストロークが得られるようにアームレスト引込み格納用スプリング及びこれを組込むケーシングシリンダ310とアームレスト支持回動スライドシリンダの関係部位の諸元が設定される。 アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドルを引出した状態では、下方回動拘束ラチェット機構部の噛合部が分離して下方回動の拘束が解除されているため、アームレストを所望の上下角度へ下方回動することができる。
アームレストを格納ポケットから引出した後、使用する上下角度へ下方回動してアームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドル210を放した後のアームレスト使用状態におけるアームレスト支持回動機構の作動形態を図7の断面図で示す。 下方回動拘束ラチェットスリーブ350が下方回動拘束ラチェットスプリング360によって押し戻され、アームレスト支持回動スライドシリンダ320の奥端側へスライドして下方回動拘束ラチェット機構部が再度噛合することによって底付き状態となる。 この時、アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドルの前端面はアームレスト200の外側端面とほぼ同一平面上に揃った状態に戻る。 アームレスト支持回動スライドシリンダにはアームレスト引込み格納用スプリング340によってケーシングシリンダ310の奥端側へ押し戻される力が働くため、下方回動後のアームレストの基部周辺の内側端面がシートバック側端面に圧接された状態でアームレストは下方回動が拘束され上下角度が設定されて使用状態となる。 この場合、回動軸を挟んでアームレストの長手方向両側の内側端面でシートバック側端面に圧接保持されるようにその基部形状の外径を長手方向ではそれと直交する幅方向より大きくするとより安定する。
アームレストの使用中にその上下角度を再調整する場合は、上方へはそのまま回動でき、下方へは図6のように再度アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドル210を引いて下方回動拘束ラチェット機構部を解除しながら下方回動して設定する。 アームレスト200を格納する場合は、そのまま上方回動起立させることでアームレスト引込み格納用スプリング340によってアームレスト格納ポケット浮動中蓋220も併せて押し込みながらアームレスト格納ポケット110aに引き込まれて格納される。 このように本発明におけるアームレスト支持回動機構によれば、比較的簡単な操作でアームレストのシートバック側端部への格納、引出しと上下角度の設定・調整が可能となる。
本発明は、アームレストの不使用時には、ミニバン等のセカンドシート中央の通路幅を広くしてサードシートへのウォークスルーを容易にしたり、隣接シート間のクリアランスを状況に応じてより確保したい乗用車用前列シートをはじめ、通路通行者への障害を適宜低減したいバスや列車等の通路側シートの他、アームレストを有する車両用以外の一般的な椅子やソファー等にも広く応用が可能である。
100 アームレスト格納型車両シート
110 シートバック側端部
110a アームレスト格納ポケット
120 シートバック側端フレーム部
120a アームレスト支持回動機構装着穴

200 アームレスト
201 アームレスト取付けボルト
210 アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドル
211 アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドル取付けネジ
220 アームレスト格納ポケット浮動中蓋
221 アームレスト格納ポケット浮動中蓋スライドガイドピン
230 アームレスト格納ポケット浮動中蓋押出しガイド板バネ

300 アームレスト支持回動機構
310 ケーシングシリンダ
310aシートバックフレーム取付けフランジ部
310b ケーシングシリンダ前端壁中央円孔部
311 アームレスト支持回動機構取付けボルト
320 アームレスト支持回動スライドシリンダ
320a アームレスト取付けボルト穴
320b アームレスト支持回動スライドシリンダ前端壁中央円孔部
330 アームレスト支持回動スライドシリンダ奥底盤
330a 鋸歯状断面菊花状ラチェット歯列円環盤(A)
340 アームレスト引込み格納用スプリング
350 下方回動拘束ラチェットスリーブ
350a 鋸歯状断面菊花状ラチェット歯列円環盤(B)
350b 下方回動拘束ラチェットスリーブ前端側シャフト部
350c 下方回動拘束ラチェットスリーブ内腔キー部
360 下方回動拘束ラチェットスプリング
370 回動拘束トルクシャフト
370a 回動拘束トルクシャフトキー溝
380 ケーシングシリンダ奥底盤

Claims (1)

  1. シートバックの側端部にアームレストを上下回動可能に装着する車両シートにおいて、該シートバック側端部にアームレストを起立格納できる埋込み型のアームレスト格納ポケット、並びにアームレストを支持するアームレスト支持回動機構をその回動水平軸方向に埋設する装着穴を設け、

    該装着穴を設けたシートバック側端フレーム部に装着固定するためのフランジ部を有するケーシングシリンダ、
    該ケーシングシリンダの内周面に嵌合挿入されるフランジ外周面を奥端部に有し、該ケーシングシリンダの前端壁中央に設けられた同芯状の円孔部にその前端側が嵌合貫通し、該ケーシングシリンダに対してスライドと回動が可能なアームレスト支持回動スライドシリンダ、
    前記のケーシングシリンダ内周面とアームレスト支持回動スライドシリンダ本体部外周面との間隙に同芯状に組み込まれ、その前端側は該ケーシングシリンダ内周の前端側に形成されたスプリング前端面受け部、奥端側は該アームレスト支持回動スライドシリンダ本体部外周の奥端側に形成されたスプリング奥端面受け部に圧接し、その伸展力によって該アームレスト支持回動スライドシリンダを該ケーシングシリンダに対して奥端側へスライドさせ押し込むアームレスト格納ストロークを有するコイル状のアームレスト引込み格納用スプリング、
    前記のアームレスト支持回動スライドシリンダの内周面に嵌合挿入されるフランジ外周面を奥端部に有し、該アームレスト支持回動スライドシリンダの前端壁中央に設けられた同芯状の円孔部に嵌合貫通するシャフト部を本体部より外径を小さくしてその同軸上前端側に設けた下方回動拘束ラチェットスリーブ、
    前記のアームレスト支持回動スライドシリンダの奥端側フランジ部に嵌合閉止して固定され、その内端面に鋸歯状断面菊花状ラチェット歯列ないしラチェット爪列からなる円環盤部を有し、前記の下方回動拘束ラチェットスリーブ奥端部のフランジ外端面に設けられた対向する鋸歯状断面菊花状ラチェット歯列ないしラチェット爪列からなる円環盤部と噛合してアームレスト下方回動拘束ラチェット機構を形成するアームレスト支持回動スライドシリンダ奥底盤、
    前記のアームレスト支持回動スライドシリンダ内周面と下方回動拘束ラチェットスリーブ本体部外周面との間隙に同芯状に組み込まれ、その前端側は該アームレスト支持回動スライドシリンダ内周の前端側に形成されたスプリング前端面受け部、奥端側は該下方回動拘束ラチェットスリーブ本体部外周の奥端側に形成されたスプリング奥端面受け部に圧接し、前記のアームレスト引込み格納用スプリングより小さな伸展力によって該下方回動拘束ラチェットスリーブを該アームレスト支持回動スライドシリンダに対して奥端側へスライドさせ、前記のアームレスト支持回動スライドシリンダ奥底盤に押し付け噛合させて前記のアームレスト下方回動拘束ラチェット機構を作動させるコイル状の下方回動拘束ラチェットスプリング、
    前記ケーシングシリンダの奥端開口部に嵌合閉止して固定されるケーシングシリンダ奥底盤の中心から軸方向前方へ立設され、前記アームレスト支持回動スライドシリンダ奥底盤の中心に設けられた開孔部を貫通して前記下方回動拘束ラチェットスリーブの中心軸上に形成された内腔部に嵌合挿入され、該下方回動拘束ラチェットスリーブとの相対回動を拘束し軸方向相対スライドを可とする拘束手段を互いに外接内接する軸断面間に設けた回動拘束トルクシャフト、

    から構成されるアームレスト支持回動機構、並びに前記アームレスト支持回動スライドシリンダの前端面にその基部を装着固定され、前記下方回動拘束ラチェットスリーブの前端側シャフト部が貫通する開孔部を有するアームレスト、該下方回動拘束ラチェットスリーブ前端側シャフト部の先端部に装着されるアームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドル、前記のアームレスト格納ポケット内に組み込まれ、アームレストの引出し後は該格納ポケット底部との間に装着されたバネに押し出されて浮上し格納ポケット入口を閉止するアームレスト格納ポケット浮動中蓋から構成され、

    アームレストの不使用時にはそのまま上方へ回動起立させることにより前記のアームレスト引込み格納用スプリングによって前記アームレスト格納ポケットに引き込ませ、アームレストの使用時には前記アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドルを手前へ引くことによって前記の下方回動拘束ラチェットスリーブが手前にスライドして前記アームレスト下方回動拘束ラチェット機構部の噛合による拘束を解除するのに引続き、該下方回動拘束ラチェットスリーブの本体部と前端側シャフト部間の段差部端面が前記アームレスト支持回動スライドシリンダ前端壁側の中央円孔部周りの環状内端面に当接ないし前記下方回動拘束ラチェットスプリングの圧縮が底突き状態となることにより、該アームレスト支持回動スライドシリンダを該アームレスト引込み格納用スプリングの伸展力に抗して手前へスライド従動させてアームレストを格納ポケットから引き出した後、下方へ回動して所望の上下角度において該アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドルを放すことにより、該アームレスト引込み格納用スプリングの引込み力によってアームレストの基部周辺をシートバックの側端面に圧接すると共に、該下方回動拘束ラチェットスプリングの伸展力で該下方回動拘束ラチェット機構を再度噛合作動させアームレストの下方回動を拘束して上下角度を設定できるようにし、また、アームレスト上下角度の再調整時には、上方へはアームレストをそのまま上方回動でき、下方へは該アームレスト引出し兼下方回動拘束解除プルハンドルを再度引きながら下方回動することによって、再調整も含めてアームレストの上下角度の設定とシートバック側端部に設けた格納ポケットへの格納が容易な操作で可能にしたことを特徴とするアームレスト格納型車両シート。
JP2017104088A 2017-05-26 2017-05-26 アームレスト格納型車両シート Expired - Fee Related JP6553120B2 (ja)

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