JP6551981B2 - 回転電機制御装置 - Google Patents
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Description
PWMインバータが生成した電力により回転電機を駆動するシステムにおいては、PWMインバータにおけるキャリア周波数に基づく電磁騒音が回転電機において発生する。具体的には、回転電機の固定子巻線にキャリア周波数やその整数倍の周波数による高周波成分(リップル電流)が発生し、これが回転電機の振動成分となり騒音を発生させるものである。
このような回転数や駆動電流値に応じたキャリア周波数の切り替えを行うことで、回転電機とPWMインバータとで成る回転電機システムの電力効率向上を図ることができる。
このような電磁騒音の変化に伴うユーザの不快感を低減するにあたっては、電磁騒音の音圧を低減するということが考えられる。電磁騒音の音圧を低減するための手法として、上記特許文献1、2には、キャリア周波数を所要の周波数範囲内で拡散(変動)させる手法が開示されている。
これにより、回転電機システムの電力損失の低減を図ることが可能とされる。
これにより、回転電機システムの電力損失を調整することが可能とされる。
本発明においては、周波数拡散範囲の幅は、回転数又は駆動電流値が閾値から遠いほど狭まる傾向とされる。これは、回転数又は駆動電流値と閾値との差が大きい領域ほど周波数拡散による音圧低減効果が弱まる傾向となることを意味する。この点に対応して、上記のように回転数又は駆動電流値と閾値との差が大きいほどキャリア周波数の拡散周期を短くすることで、周波数拡散範囲の幅の減少により音圧低減効果が弱まる領域での音圧低減効果の向上を図るものである。
図1は、本発明に係る実施の形態としての回転電機制御装置を備えた車両制御システム1の構成概要を示した図である。なお、図1では、車両制御システム1の構成のうち主に本発明に係る要部の構成のみを抽出して示している。
本実施の形態の車両制御システム1は、エンジンと電動機(モータ)の双方により車輪を駆動可能に構成されたいわゆるハイブリッド車としての車両に設けられている。
なお、以下の説明では、回転電機がモータとしての機能とジェネレータ(発電機)としての機能とを有するモータジェネレータ(後述するモータジェネレータ8)とされる場合を例示するが、回転電機としてはモータ又はジェネレータの何れかであってもよい。
ハイブリッドコントローラ2には、車両に設けられた不図示のアクセルペダルの踏込み量からアクセル開度を検出するアクセル開度センサ9が設けられている。
エンジンコントローラ3はハイブリッドコントローラ2と通信を行っており、ハイブリッドコントローラ2からの各種信号に基づいてエンジンを運転制御すると共に必要に応じてエンジンの運転状態に関するデータをハイブリッドコントローラに出力する。
図示は省略しているが、モータジェネレータ8で発生した動力は、遊星歯車機構を介して車輪(駆動輪)に伝達可能とされている。
なお、電流値Diは、モータジェネレータ8のトルク、或いはPWMインバータ7の負荷電流値とも換言できる)。
PWMインバータ7は、直流電圧DCをスイッチングするスイッチング素子をモータジェネレータ8の各励磁相ごとに備えており、PWM信号に基づきそれらスイッチング素子をオン/オフ制御することでモータジェネレータ8の各励磁相ごとの駆動信号を生成する。
このとき、PWM信号のデューティ(オンデューティ又はオフデューティ)の調整により、モータジェネレータ7の出力調整が実現される。
例えばハイブリッドコントローラ2は、アクセル開度センサ9の検出信号に基づき求まるアクセル開度値等に基づき、運転者によるアクセル操作量に応じた要求トルクT(駆動輪に出力すべきトルク)を計算し、要求トルクTに対応する要求駆動力により車両を走行させるためのエンジン、モータジェネレータ8の運転制御をエンジンコントローラ3、インバータコントローラ5に実行させる。
例えば、車両の発進時や低速走行時等であって仮にエンジンを駆動した際にその運転効率が低いと判定された場合には、モータジェネレータ8の発生動力のみによる走行(「EV走行」)が行われるように制御を行う。また、所定の操作入力により運転者よりEVモードが選択された場合にもEV走行が行われるように制御を行う。
EV走行時においてハイブリッドコントローラ2は、アクセル操作量に基づき計算した要求トルクTに基づきモータジェネレータ8のトルク(以下「要求トルクTb」と表記)を計算し、該要求トルクTbをインバータコントローラ5に指示してモータジェネレータ8を駆動させる。
インバータコントローラ5は、例えば不揮発性メモリ等によるメモリ6に対する読み出しが可能とされ、該メモリ6に格納された第1マップ6a、第2マップ6bに基づいて上記のキャリア周波数の制御を行う。なお、第1マップ6a、第2マップ6bの詳細については以下で改めて説明する。
以下、インバータコントローラ5により実現する実施の形態としてのキャリア周波数の制御手法について説明する。
先ず、インバータコントローラ5は、図2に示すような第1マップ6aに基づき、回転数Drと電流値Diとに基づくキャリア周波数の切り替え制御を行う。図示するように第1マップ6aでは、電流値Di(図中「MGトルク」と表記)、回転数Dr(図中「MG回転数」と表記)をそれぞれ縦軸、横軸にとった座標空間を回転数Drに対する閾値THr、電流値Diに対する閾値THiでそれぞれ区切ることで形成された4つの各領域(図中、領域A11、領域A12、領域A21、領域A22)ごとに、それぞれ対応する周波数が定められている。
具体的に、図示のように領域A11は回転数Drが閾値THr未満で且つ電流値Diが閾値THi未満である領域、領域A12は回転数Drが閾値THr未満で且つ電流値Diが閾値THi以上である領域、領域A21は回転数Drが閾値THr以上で且つ電流値Diが閾値THi未満である領域、領域A22は回転数Drが閾値THr以上で且つ電流値Diも閾値THi以上である領域とされている。そして、領域A11には、所定の第1の周波数(図中「○Hz」)が、領域A12には第1の周波数よりも高い第2の周波数(図中「×Hz」)が、領域A21には少なくとも第1の周波数よりも高く且つ第2の周波数とは異なる第3の周波数(図中「△Hz」)が、領域A22には第2及び第3の周波数よりも高い第4の周波数(図中「□Hz」)がそれぞれ定められている。
これにより、キャリア周波数が回転数Drと電流値Diの大きさに応じて適切とされる周波数に切り替えられる。
図3は、図2における矢印Xで表すように電流値Diが一定の下で回転数Drのみが変化した場合における電磁騒音成分の変化の様子を模式的に表している。
矢印Xで表す回転数Drの変化に応じては、キャリア周波数は、回転数Drが閾値THr以上となったタイミングに応じて「×Hz」から「□Hz」へと切り替えられる。これに伴い、電磁騒音の音色がこれら「×Hz」と「□Hz」との差分に応じて変化し、該変化が乗員(ユーザ)に不快感を与えてしまう虞がある。
図4は、このようなキャリア周波数の拡散のイメージ図である。例えば、図2に示したような第1マップ6aを用いて選択した周波数をキャリア周波数の基本周波数として、該基本周波数を中心とする所定の周波数拡散範囲においてキャリア周波数を拡散させる。このとき、キャリア周波数の拡散は、例えば所定の拡散周期で、順次、周波数拡散範囲内の周波数をランダムに選択することで行う。
図示のように第2マップ6bにおいては、先の第1マップ6aと同様の閾値THrと閾値THtとで区切られた4つの各領域(A11、A12、A21、A22)が、それぞれ複数の副領域に分割されている。図6の例では、領域A11、A12、A21、A22はそれぞれ4つの副領域(それぞれ末尾にa〜dの符号を付している)に分割されている。具体的に、これら領域A11、A12、A21、A22における各副領域としては、末尾の符号a、b、c、dの順で、閾値THrと閾値THiとで形成される十字のラインに近い領域とされている。
なお、図6の例では、各副領域における回転数Dr方向の幅、電流値Di方向の幅はそれぞれ均等とされている。
図中の時点t1は、矢印Xで表す挙動において回転数Drが閾値THr以上となったタイミングを表す。なおこの場合、横軸の「時間」は「回転数Dr」と読み替えることができる。また図7では、比較として図4で説明した単純な拡散制御(拡散範囲幅一定の拡散制御)を行った場合の周波数拡散範囲を細実線により表し、実施の形態の拡散制御による周波数拡散範囲を太実線により表している。
上記した第2マップ6bに従って周波数拡散制御における周波数拡散範囲の幅を回転数Dr(及び電流値Di)に応じて変化させることで、図示のように、時点t1までの期間では時間経過と共に(回転数Drの上昇と共に)周波数拡散範囲の幅は徐々に拡大していき、時点t1を過ぎると(回転数Dr≧閾値THrとなると)、時間経過と共に周波数拡散範囲の幅は徐々に縮小していく。
なお、図6に示す第2マップ6bに従うと、周波数拡散範囲の幅は時間経過と共に階段状に変化することになるが、図7では図示の都合から周波数拡散範囲の幅が時間経過と共にリニアに変化するものとして表している。
本例では、上述した副領域の分割態様により、周波数拡散範囲の幅は4段階に制御されるが、該段階の数については「4」に限定されるものでなく「2」以上の任意の数とできることは言うまでもない。
また、上記のような拡散範囲幅の可変制御によると、回転数Dr(電流値Di)が閾値THr(閾値THi)に近いほど拡散範囲の幅が拡大される傾向となる、換言すれば、基本周波数の切り替えタイミングに近づくほど拡散範囲の幅が拡大される傾向となるが、このことで、電磁騒音の音圧抑制効果が確保され、乗員等のユーザの不快感緩和が図られる。
図8のフローチャートを参照して、上記した実施の形態としてのキャリア周波数制御手法を実現するために実行されるべき具体的な処理の手順を説明する。
なお、図8に示す処理は、図1に示したインバータコントローラ5が例えばメモリ6等の所定の記憶装置に格納されたプログラムに従って実行するものである。インバータコントローラ5は、図8に示す処理を所定の周期で繰り返し実行する。
さらに、続くステップS103でインバータコントローラ5は、第2マップ6bから回転数Dr及び電流値Diに応じた拡散範囲(周波数拡散範囲)を取得する。
さらに、インバータコントローラ5は次のステップS105で、選択した周波数をPWMインバータ7のキャリア周波数として設定し、図8に示す処理を終える。
ここで、キャリア周波数の拡散制御を行う場合には、キャリア周波数と回転電機システムの電力損失との関係が考慮されるべきである。
回転電機システムの電力損失は、PWMインバータ7の損失とモータジェネレータ8の損失とで決定づけられる。
キャリア周波数がPWMインバータ7の損失、モータジェネレータ8の損失に与える影響はそれぞれ異なるもので、この点に起因して、キャリア周波数と回転電機システムの電力損失との関係は、PWMインバータ7における損失が支配的な場合とモータジェネレータ8における損失が支配的である場合とで図9A、図9Bに示す通り異なるものとなる。
キャリア周波数に対する回転電機システムの電力損失は二次曲線により表されるものとなるが、図9Aに示すPWMインバータ7の損失が支配的な場合、回転電機システムの電力損失はキャリア周波数の上昇に応じて増大する傾向となる。一方、図9Bに示すモータジェネレータ8の損失が支配的な場合、回転電機システムの電力損失はキャリア周波数の上昇に応じて減少する傾向となる。
一方、図9Bのケースにおいては、基本周波数を中心とした拡散範囲α内での周波数拡散制御において、システム電力損失の低減が図られるのは、逆に基本周波数より高いキャリア周波数が設定される場合となる。
具体的に、PWMインバータ7の損失が支配的である場合には、選択した基本周波数よりも低い周波数領域におけるキャリア周波数の発生頻度を高くし、モータジェネレータ8の損失が支配的である場合には選択した基本周波数よりも高い周波数領域におけるキャリア周波数の発生頻度を高くする。
図10では、選択した基本周波数よりも高い周波数領域におけるキャリア周波数の発生頻度を高くした場合、すなわちモータジェネレータ8の損失が支配的である場合における周波数拡散の様子を模式的に表している。
具体的な頻度調整の手法としては、例えば、基本周波数未満の周波数領域を対象としたキャリア周波数のランダム選択(第一ランダム選択)と基本周波数以上の周波数領域を対象としたキャリア周波数のランダム選択(第二ランダム選択)とを実行可能としておき、上記の損失判定の結果に応じて、第一ランダム選択を第二ランダム選択よりも多く行うか、或いは第二ランダム選択を第一ランダム選択よりも多く行うかを定める等の手法を挙げることができる。
上記では、第2マップ6bにおける領域A11、A12、A21、A22内の各副領域を等間隔に区切った場合、すなわち回転数Dr、電流値Diの変化に対して周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度が一定とされた場合を例示したが、回転数Dr、電流値Diの変化に対して周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度は、回転数Drと閾値THrとの差、電流値Diと閾値THiとの差に応じて変化させてもよい。
図11の場合、回転数Drの変化に対して周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度は、回転数Drが閾値THrに近いほど(閾値THrとの差が小さいほど)高くなる。
図12の場合、回転数Drの変化に対して周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度は、回転数Drが閾値THrから遠いほど(閾値THrとの差が大きいほど)高くなる。
例えば、車両が氷点下等の低温環境下に置かれる等、直流電圧DCの安定供給のため車載バッテリーを暖めたい場合には、図12で例示したように、回転数Dr(又は電流値Di)の変化に対して周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度を、回転数Drと閾値THrとの差(又は電流値Diと閾値THiとの差)が小さいほど高くなるようにする。換言すれば、回転数Drの変化に対して周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度を、回転数Drと閾値THrとの差が大きいほど低くなるようにする。これによると、図中の直線Lsとの比較、換言すれば回転数Dr(電流値Di)の変化に対して周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度を一定とした場合との比較で、図中の梨地で表した分の電力損失が生じる。すなわち、回転電機システムの電力損失が増大する傾向となるようにできる。このため、PWMインバータ7の発熱量を増大させて車載バッテリーを暖気することが可能となる。
一方で、回転数Dr(電流値Di)の変化に対して周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度を、回転数Drと閾値THrとの差(電流値Diと閾値THiとの差)が大きいほど高くなるようにすると、図11に梨地で表した分の損失低減効果が得られ、システム電力効率を高めることが可能となる。
なお、図13では回転数Dr、電流値Diの変化に対して周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度を、それぞれ回転数Drと閾値THrとの差、電流値Diと閾値THiとの差が小さいほど高くする場合の第2マップ6bの例を示している。
これら8つの各副領域は、閾値THrと閾値THiとで形成される十字ラインに近い副領域ほど回転数Dr方向の幅、電流値Di方向の幅が狭くなるようにされている。この場合も、各副領域には、上記の十字ラインに近い領域ほどより大きな周波数拡散範囲の値が対応づけられている。
上記では、キャリア周波数の拡散周期は一定の周期とすることを前提としたが、キャリア周波数の拡散周期は、回転数Drと閾値THrとの差や、電流値Diと閾値THiとの差に応じて変化させることができる。
この場合、キャリア周波数の拡散周期は、回転数Drが閾値THrに遠いほど短くされる傾向となる。
上記のようにキャリア周波数の拡散周期を回転数Drと閾値THrとの差や電流値Diと閾値THiとの差が大きい領域ほど短くなるようにすると、該領域においては回転数Dr、電流値Diの変化に対してキャリア周波数が拡散する頻度が高まるため(図14中「Y」で表す部分を参照)、電磁騒音の音圧低減効果が高まる。すなわち、周波数拡散範囲の幅の減少により音圧低減効果が低下する領域において、音圧低減効果を高めることができるものであり、この結果、回転数Drや電流値Diに依らず電磁騒音が知覚され難くなるように図ることができる。
上記のように実施の形態の回転電機制御装置は、直流電圧をPWM信号に基づきスイッチングして回転電機の駆動電力を生成するPWMインバータ(同7)と、PWMインバータにおけるキャリア周波数を制御する制御部(インバータコントローラ5)と、を備えるものであり、制御部は、回転電機における回転子の回転数又は回転電機の駆動電流値が所定の閾値未満である場合と閾値以上である場合とでキャリア周波数の基本周波数として異なる周波数を選択し、選択した基本周波数を中心とする周波数拡散範囲においてキャリア周波数を拡散させる周波数拡散制御を行うと共に、周波数拡散制御において、周波数拡散範囲の幅を、回転数又は駆動電流値が閾値に近いほど拡大するようにしている。
従って、キャリア周波数切り替えに伴う電磁騒音変化に起因したユーザの不快感の緩和を図りつつ、回転電機システムの電力効率低下の抑制を図ることができる。
これにより、回転電機システムの電力損失の低減を図ることができる。
これにより、回転電機システムの電力損失を調整することが可能とされ、例えば車両の走行環境等に応じて直流電圧の供給源としてのバッテリーを暖気したり、或いは暖気はせずに回転電機システムの電力効率の高めるといった調整を実現することができる。
実施の形態の周波数拡散制御によると、周波数拡散範囲の幅は、回転数又は駆動電流値が閾値から遠いほど狭まる傾向とされる。これは、回転数又は駆動電流値と閾値との差が大きい領域ほど周波数拡散による音圧低減効果が弱まる傾向となることを意味する。この点に対応して、上記のように回転数又は駆動電流値と閾値との差が大きいほどキャリア周波数の拡散周期を短くすることで、周波数拡散範囲の幅の減少により音圧低減効果が弱まる領域での音圧低減効果の向上を図ることが可能となる。
従って、回転数や駆動電流値に依らず電磁騒音が知覚され難くすることができる。
例えば、上記では、本発明がハイブリッド車両に適用される場合を例示したが、本発明は、EV(電気自動車)車両等、車輪の駆動力の少なくとも一部を電動機により賄う電動車両に対して好適に適用できる。
また、上記では車輪の駆動力を賄うモータが一つのみとされた1モータの電動車両を例示したが、本発明は複数のモータを具備する車両にも好適に適用できる。
Claims (4)
- 直流電圧をPWM信号に基づきスイッチングして回転電機の駆動電力を生成するPWMインバータと、
前記PWMインバータにおけるキャリア周波数を制御する制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記回転電機における回転子の回転数又は前記回転電機の駆動電流値が所定の閾値未満である場合と前記閾値以上である場合とで前記キャリア周波数の基本周波数として異なる周波数を選択し、選択した前記基本周波数を中心とする周波数拡散範囲において前記キャリア周波数を拡散させる周波数拡散制御を行うと共に、前記周波数拡散制御において、前記周波数拡散範囲の幅を、前記回転数又は前記駆動電流値が前記閾値に近いほど拡大する
回転電機制御装置。 - 前記制御部は、
前記周波数拡散制御において、前記選択した基本周波数よりも低い周波数領域における前記キャリア周波数の発生頻度と前記選択した基本周波数よりも高い周波数領域における前記キャリア周波数の発生頻度とを、前記PWMインバータにおける損失と前記回転電機における損失との関係に基づいて異ならせる
請求項1に記載の回転電機制御装置。 - 前記制御部は、
前記周波数拡散制御において、前記回転数又は前記駆動電流値の変化に対して前記周波数拡散範囲の幅を切り替える頻度を、前記回転数又は前記駆動電流値と前記閾値との差に応じて変化させる
請求項1又は請求項2に記載の回転電機制御装置。 - 前記制御部は、
前記キャリア周波数の拡散周期を、前記回転数又は前記駆動電流値と前記閾値との差が大きいほど短くする
請求項1乃至請求項3の何れかに記載の回転電機制御装置。
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