JP6551961B1 - コイルセグメントの切断方法及びコイルセグメント切断装置 - Google Patents

コイルセグメントの切断方法及びコイルセグメント切断装置 Download PDF

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Abstract

切断ユニット(10)は挿入孔(12A、12B、12C)を有する支持部材(12)と、これらに接続する透孔(14A、14B、14C)を有する可動部材(14)とを有している。四角形の透孔(14A、14B、14C)の上面の左辺は第1の可動刃で、右辺は第2の可動刃となっている。まず、可動部材14を右側へ所定量移動させ、セグメント端部(3、5)及び(7)の剥離部(3a、5a)及び(7a)のみを切断し、次いで可動部材(14)を左側へ所定量移動させ、セグメント端部(4、6、8)の剥離部(4a、6a、8a)のみを切断する。このことにより、コイルセグメントの端部を、高品質な溶接が可能なように、長さを揃えて切断できる。

Description

本発明は、モータや発電機等の回転電機(回転電気機械)におけるステータやロータのコア端面から突出したコイルセグメントの端部(脚部)を切断するコイルセグメントの切断方法及びコイルセグメント切断装置に関する。
回転電機におけるステータやロータのコイルとして、このステータ又はロータの周方向に沿って配列された複数のスロットに、直線状の所定長さの線材をU字形状に曲げ加工してなる複数のコイルセグメント(以下、単にセグメントともいう)をそれぞれ挿入し、コア端面から突出したセグメントの挿入方向先端部(セグメント端部)をツイスト加工して、絶縁被覆材が剥離されている末端の剥離部を溶接等により互いに電気的に接合した、いわゆるセグメント型コイルが知られている。この種のコイルセグメントはヘアピンとも称されている。
ツイスト加工後のセグメント端部はコアの軸心方向に平行な部分を有し、異なるレーン(層)におけるセグメントの上記平行な部分の剥離部同士を密接させた状態でTIG(Tungsten Inert Gas)溶接等で接合するようになっている。
この場合、剥離部同士のコアの軸心方向における長さが揃っていないと溶接時にブローホール等が生じやすく、製造後の回転電機における経時的な機械的特性又は電気的特性の劣化要因となる。
この種のセグメント型コイルでは、線材を直線状の状態で所定長さに切断する工程、U字状に曲げる工程、スロットに挿入する工程、ツイスト加工工程等でのそれぞれの不均一性が積み重なって、ツイスト加工後に剥離部の長さの不揃いが生じ易い。
このため、溶接時の不具合の発生を抑制すべく、ツイスト加工後に剥離部の先端部をカット(切断)して揃えることが行われている(例えば特許文献1の段落「0043」及び図11参照)。
切断は、接合すべき2本のセグメント端部を固定された支持部材の穴に挿通した状態で、該支持部材に摺動する可動刃を一方向に移動させて剪断力で切断する方法が一般的である。切断工具を用いて手作業で切断することも行われているが、可動刃を駆動機構で移動させる機械式に比べると切断精度は低い。特許文献1では、その図12に示すように、接合すべき2本のセグメント端部の両側から切断刃を移動させて挟み込んで同時に切断する方法が開示されている。
特開2017−99220号公報 特開2017−98161号公報
可動刃を一方向に移動させて切断する構成では、図7Bに示すように、セグメント端部3、4における剥離部3a、4aの可動刃の移動方向の下流側角部は金属流動で延びてバリSが生じ易い。
一方の剥離部4aでは外側にバリが突出しており、この状態で溶接がなされると、バリ部分が溶接の溶融時にスラグとなって脱落し、スロット内に入り込んで経時的にモータの電気的又は機械的特性を劣化させる懸念があった。
特許文献1では剥離部の両側から切断刃を回動させて挟み込み同時に切断する構成となっているが、この方法では切断刃の根元側から刃先側へ押し出すように力が作用するため、刃先側に位置する剥離部の外側が膨らんでバリが生じるおそれがある。
本発明は、このような現状に鑑みて創案されたもので、コイルセグメントの端部を、高品質な溶接が可能なように、長さを揃えて切断することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のコイルセグメントの切断方法は、ステータ又はロータのコアのスロットに径方向に複数の層を形成するように挿入された複数のコイルセグメントの前記コアの端面から突出したセグメント端部であって互いに接合される第1及び第2のセグメント端部を、接合部分の先端を揃えるために切断するコイルセグメントの切断方法であって、前記第1及び第2のセグメント端部を重ね合わせて支持した状態で、前記第1のセグメント端部を前記第2のセグメント端部に押し付けるように移動する第1の可動刃で、前記第1のセグメント端部を切断し、前記第2のセグメント端部を前記第1のセグメント端部に押し付けるように移動する第2の可動刃で、前記第2のセグメント端部を切断するものである。
このようなコイルセグメントの切断方法において、前記第1の可動刃で前記第1のセグメント端部を切断するときは、前記第2のセグメント端部を第1の固定刃で受けて支持し、前記第2の可動刃で前記第2のセグメント端部を切断するときは、前記第1のセグメント端部を第2の固定刃で受けて支持するようにしてもよい。
また、前記第1の可動刃と前記第2の可動刃とが一つの部材に一体に設けられ、該一つの部材を一方向に移動させて前記第1のセグメント端部を切断した後、前記一つの部材を反対方向に移動させて前記第2のセグメント端部を切断するようにしてもよい。
さらに、前記コアを、前記第1及び第2のセグメント端部が下向きになるように支持した状態で前記第1及び第2のセグメント端部を切断するようにしてもよい。
また、本発明のコイルセグメント切断装置は、ステータ又はロータのコアのスロットに径方向に複数の層を形成するように挿入された複数のコイルセグメントの前記コアの端面から突出したセグメント端部であって互いに接合される第1及び第2のセグメント端部を、接合部分の先端を揃えるために切断するコイルセグメント切断装置であって、前記第1及び第2のセグメント端部を重ね合わせて支持する支持部材と、前記第1のセグメント端部を前記第2のセグメント端部に押し付けるように移動する第1の可動刃と、前記第2のセグメント端部を前記第1のセグメント端部に押し付けるように移動する第2の可動刃と、前記第1の可動刃で前記第1のセグメント端部を切断し、前記第2の可動刃で前記第2のセグメント端部を切断するように、前記第1の可動刃と前記第2の可動刃とを移動させる駆動機構とを備えるものである。
このようなコイルセグメント切断装置において、前記第1の可動刃で前記第1のセグメント端部を切断するときに、前記第2のセグメント端部を受けて支持する第1の固定刃と、前記第2の可動刃で前記第2のセグメント端部を切断するときに、前記第1のセグメント端部を受けて支持する第2の固定刃とを備える構成としてもよい。
また、前記第1の可動刃と前記第2の可動刃とがそれぞれ前記支持部材に対して摺動可能な一つの可動部材と一体に設けられ、前記第1の固定刃と第2の固定刃とがそれぞれ前記支持部材と一体に設けられている構成としてもよい。
また、前記支持部材が、前記第1及び第2のセグメント端部を挿入する挿入孔を前記可動部材の移動方向に沿って複数備え、前記挿入孔のそれぞれが前記第1の固定刃と前記第2の固定刃とを備え、前記可動部材が、該可動部材が所定の位置にある場合に前記各挿入孔とそれぞれ接続される透孔を複数備え、該透孔のそれぞれが前記第1の可動刃と前記第2の可動刃とを備える構成としてもよい。
さらに、前記コアを収容して保持し、且つ、前記第1及び第2のセグメント端部が下向きとなるように前記コアの姿勢を変更可能なワーク保持部を備える構成としてもよい。
本発明によれば、コイルセグメントの端部を、高品質な溶接が可能なように、長さを揃えて切断できる。
本発明の一実施形態に係るコイルセグメント切断装置における、セグメント端部を切断ユニットに挿入する前の状態を模式的に示す図である。 図1で示した切断ユニットの分解斜視図である。 図1で示した切断ユニットの支持部材の要部底面図である。 図1で示したコイルセグメント切断装置による切断動作を示す断面図であり、セグメント端部の剥離部を切断ユニットに挿入した状態を示す図である。 図4Aに続く、各一方のセグメント端部の剥離部を切断した状態を示す図である。 図4Bに続く、各他方のセグメント端部の剥離部を切断した状態を示す図である。 図4Bにおける切断動作の詳細を示す拡大断面図で、切断途中の状態を示す図である。 図5Aに続く、オーバーランにより切断した状態を示す図である。 図4Cにおける切断動作の詳細を示す拡大断面図で、切断途中の状態を示す図である。 図6Aに続く、オーバーランにより切断した状態を示す図である。 本発明の実施形態であるコイルセグメント切断装置により切断したセグメント端部の状態を、アーク溶接により接合する場合に得られる効果に着目して模式的に示す図である。 従来の方法により切断したセグメント端部の状態の例を示す、図7Aと対応する図である。 本発明の実施形態であるコイルセグメント切断装置による切断したセグメント端部の状態を、レーザーにより接合する場合に得られる効果に着目して模式的に示す図である。 従来方法により切断したセグメント端部の状態の例を示す、図8Aと対応する図である。 図1で示した切断ユニットを備えたコイルセグメントの切断装置の概要正面図である。 図9で示したコイルセグメント切断装置の概要側面図である。 図9で示したコイルセグメント切断装置の概要平面図である。 図9で示したコイルセグメント切断装置でワークを下向きにした状態の概要正面図である。 図9で示したコイルセグメント切断装置の駆動機構が見えるように、ワーク保持機構を取り除いた状態を示す、図11と対応する概要平面図である。 図9で示したコイルセグメント切断装置の制御部の構成を示す図である。 本実施形態に係るコイルセグメント切断装置を組み込んだ回転電機の製造システムを示す概要ブロック図である。
以下、本発明の一実施形態について図を参照して説明する。まず、本実施形態に係るコイルセグメント切断装置によるコイルセグメントの切断方法について説明する。
この切断方法は、図1に示すように、ステータ又はロータのコア2のスロットに径方向に複数の層(ここでは6層)を形成するように挿入された複数のコイルセグメントの、コア2の端面から突出した各端部であるセグメント端部3、4、5、6、7、8の末端を切断する方法である。この切断は、セグメント端部3〜8の末端にある剥離部3a、4a、5a、6a、7a、8aの先端の位置(コアの軸心方向での高さ)を揃えるために行うものである。なお、図1では円筒状をなすコア2の一部しか表示していない。
剥離部は、エナメル等の絶縁層を剥離した部分である。図1はTIG溶接等による接合を行うためにセグメント端部のツイスト加工を行った後の状態を示している。
セグメント端部3とセグメント端部4、セグメント端部5とセグメント端部6、セグメント端部7とセグメント端部8はそれぞれ隣り合う層のセグメント端部の組であり、これらの組のセグメント端部は、切断後の工程において互いに接合される。
この例ではセグメント端部3の剥離部3aと、セグメント端部8の剥離部8aが、ツイスト加工後に接合相手のセグメント端部の剥離部よりも図で下側に突出しており、先端の位置が揃っていない。
剥離部の先端の位置が揃っていない状態で溶接を行うと、前述のようにブローホール等が生じやすく、製造後の回転電機における経時的な機械的特性又は電気的特性の劣化要因となる。
このような懸念を解消すべく、ツイスト加工後にセグメント端部の剥離部の先端の位置を接合相手のセグメント端部と揃えるために、セグメント端部の末端を切断する。この切断は、切断ユニット10によってなされる。
切断ユニット10は、図1及び図2に示すように、後述するコイルセグメント切断装置の不動部分に固定される細長いブロック状の支持部材12と、この支持部材12の下面に摺動可能に設けられた、同じく細長いブロック状の可動部材14とから構成されている。
図1に示す可動部材14は、図2におけるI−I線に沿う縦断面を矢示X方向から見た断面図で示している。
図2に示すように、支持部材12は、その長手方向中央部に、隣り合うセグメント端部を2本ずつ挿入するための挿入孔12A、12B、12Cを有しているとともに、上記不動部分に固定するための不図示のネジ孔等を有している。
可動部材14は、可動部材14が図1に示す位置にある状態で挿入孔12A、12B、12Cに対向してこれらに接続される四角形の透孔14A、14B、14Cや、後述する駆動機構に連結するためのネジ孔等を有している。即ち、切断ユニット10は、コア2の径方向に列状に存在する複数のセグメント端部の各剥離部を一括で切断する構成を有している。
支持部材12の各挿入孔12A、12B、12Cは、セグメント端部の剥離部を重ね合わせた状態で挿入し易いように、図1で上面側の開口径が大きいテーパ部12A1、12B1、12C1と、2本のセグメント端部の剥離部を重ね合わせて透孔14A、14B、14Cへ導く断面四角形のストレート部12A2、12B2、12C2とから構成されている。
各セグメント端部3、4、5、6、7、8の剥離部の先端形状は、挿入孔12A、12B、12Cに挿入し易い山型形状となっている。この剥離部の先端形状は、回転電機の製造システムにおける線材供給時の切断部104(図15参照)の切断刃形状に因る。
可動部材14の各透孔14A、14B、14Cは、下側に向かって図中左右方向に広がるテーパ面14A1、14B1、14C1を有している。
可動部材14の各透孔14A、14B、14Cが下側に広がるテーパ形状を有していることにより、図2に示すように、各透孔14A、14B、14Cの上面における可動部材14の長手方向における一方側(L側の1辺)は鋭角の第1の可動刃16となり、他方側(R側の1辺)は鋭角の第2の可動刃18となっている。したがって、第1の可動刃16と第2の可動刃18とが、支持部材12に対して摺動可能な一つの部材である可動部材14に一体に設けられている。
一方、支持部材12の各ストレート部12A2、12B2、12C2の下面では、図3に示すように、支持部材12の長手方向における一方側(R側の1辺)が直角の第1の固定刃20となり、他方側(L側の1辺)は直角の第2の固定刃22となっている。したがって、第1の固定刃20と第2の固定刃22とが、支持部材12に一体に設けられている。
支持部材12の挿入孔12A、12B、12Cへの剥離部の挿入は、コア2を移動させてもよいが、図1に白抜き矢印で示すように、本実施形態では切断ユニット10を上昇させる構成を採用している。重量物であるコア2側を昇降させるよりも比較的軽量の切断ユニット10側を昇降させた方がエネルギー効率の観点からも望ましい。
次に図4A〜図6Bを参照して、切断ユニット10によるセグメント端部の切断動作を説明する。
図4Aは切断ユニット10を上昇させて各セグメント端部の剥離部を支持部材12の挿入孔12A、12B、12Cに挿入し、各セグメント端部の剥離部が可動部材14の透孔14A、14B、14C内に進入した状態を示している。透孔14A、14B、14C内への剥離部の進入深さは、長さの不揃いを切断によって無くすことができる最小限の深さとすると、無駄が無く好ましい。
切断ユニット10への各セグメント端部の剥離部の挿入が完了すると、図4Bに示すように、可動部材14が後述する駆動機構によって図中右側(矢印R方向)に所定量移動される。これによりセグメント端部3、5、7の剥離部3a、5a、7aの先端が第1の可動刃16によって切断される。
切り落とされた切断片3a1、5a1、7a1は、それぞれ透孔14A、14B、14C内を通って可動部材14の外部に落下し、不図示の収容凹部に収容される。可動部材14の各第1の可動刃16は3組の各2本のセグメント端部のうち一方のセグメント端部3、5、7の剥離部3a、5a、7a(以下、それぞれ「第1のセグメント端部」及び「第1の剥離部」と呼ぶ)のみを切断するように後述する駆動機構を制御する制御部(図14参照)によって移動量を制御される。
この場合、各第1の可動刃16は第1のセグメント端部3、5、7をそれぞれ対応する他方のセグメント端部4、6、8(以下、「第2のセグメント端部」と呼ぶ)に押し付けるように移動する。このため、銅などの軟質な材料からなる各第1の剥離部3a、5a、7aは、図5Aに拡大して示すように、第1の可動刃16による押圧で図中右側に揃って曲がり(撓み)、曲がりが生じる中で各第1の剥離部3a、5a、7aの切断が進行する。上記曲がりが生じるのは、挿入孔12A、12B、12Cに、各剥離部の挿入を可能とするためのクリアランスが存在するので、各剥離部が挿入孔12A、12B、12C内で移動する余地があるためである。
従って、切断後、各第1の剥離部3a、5a、7aは、対応する各第2のセグメント端部4、6,8の剥離部4a、6a、8a(以下、「第2の剥離部」と呼ぶ)側へ曲がった形状を維持する。また、第1の可動刃16の押し切りによるバリは各第2の剥離部4a、6a、8a側へ延びるように形成される。
図5Bに示すように、第1の可動刃16の移動は、その刃先が各第2の剥離部4a、6a、8aに少し食い込むようになされる。即ち、第1の可動刃16の移動量は、左右方向(矢印L、R方向)における各第1の剥離部3a、5a、7aの幅を少し超えた移動量となる。
この第1の可動刃16の過剰移動(オーバーラン)により、切断時における各第1の剥離部3a、5a、7aの各第2の剥離部4a、6a、8a側への曲がりと、バリの発生を第2の剥離部4a、6a、8a側のみとすることとを確実とならしめている。なお、図5Bでは分かり易くするために、各切断片3a1、5a1、7a1にハッチングを付している(図6Bにおいても同じ)。
各第1の剥離部3a、5a、7aの切断時、切断されない各第2の剥離部4a、6a及び8aはそれぞれ、第1の可動刃16に対向する第1の固定刃20で支持される。
第1の固定刃20による抗力は各第2の剥離部4a、6a及び8aを介して、第1の可動刃16の進行方向と逆向きに作用し、各第1の剥離部3a、5a、7aの背面側(第1の可動刃16が切り込む側と反対側)を押すように作用する。これによって、軟質材料で構成されているため曲がりが生じる中でも各第1の剥離部3a、5a、7aのみの切断が可能となる。
第1の剥離部3a、5a、7aを切断した状態で停止している可動部材14は、その後、図4Cに示すように、反対方向である図中左側(矢印L方向)に所定量移動される。
これにより第2の剥離部4a、6a、8aの先端が第2の可動刃18によって切断される。切り落とされた切断片4a1、6a1、8a1は、それぞれ透孔14A、14B、14C内を通って可動部材14の外部に落下し、不図示の収容凹部に収容される。
可動部材14の各第2の可動刃18は3組の各2本のセグメント端部のうち第2のセグメント端部4、6、8の剥離部である第2の剥離部4a、6a、8aのみを切断するように後述する駆動機構を制御する制御部によって移動量を制御される。
この場合、各第2の可動刃18は第2のセグメント端部4、6、8をそれぞれ対応する第1のセグメント端部3、5、7に押し付けるように移動する。このため、第2の剥離部4a、6a、8aは、図6Aに拡大して示すように、右側への曲がり(撓み)を戻されて反対側である図中左側へ曲げられながら切断される。
図6Bに示すように、第2の可動刃18の移動量は、その刃先が左右方向(矢印L、R方向)における各第2の剥離部4a、6a、8aの幅を超えた移動量となる。
この第2の可動刃18の過剰移動(オーバーラン)により、切断時における各第2の剥離部4a、6a、8aの各第1の剥離部3a、5a、7a側への曲がりと、バリの発生を第1の剥離部3a、5a、7a側のみとすることとを確実とならしめている。各第2の剥離部4a、6a、8aの切断時、既にその先端が切断されている各第1の剥離部3a、5a、7aはそれぞれ、第2の可動刃18に対向する第2の固定刃22で支持される。
第2の固定刃22による抗力は各第1の剥離部3a、5a、7aを介して、第2の可動刃18の進行方向と逆向きに作用し、各第2の剥離部4a、6a、8aの背面側(第2の可動刃18が切り込む側と反対側)を押すように作用する。これによって、軟質材料で構成されているため曲がりが生じる中でも各第2の剥離部4a、6a、8aのみの切断が可能となる。
本実施形態では可動部材14を最初に左から右へ移動させ、その後に反対方向に移動させる例を示したが、順序が逆でもよい。また、本実施形態では、セグメント端部を鉛直方向の下向きにした状態で剥離部の先端を切断するので、その切断片はコア2の外部に落下する。このため、切断片がコア2の内部に落下して経時的な機械的特性又は電気的特性の劣化要因となることを防止できる。
上記のように、各組の2本のセグメント端部の剥離部をそれぞれ相手側へ押し付けるようにして1本ずつ交互に切断することで、図7Aに示すように、各剥離部に生じるバリSは、各組の内側に存在することとなる。
この状態でTIG溶接等により溶接して各組の剥離部を電気的に接合しても、バリSが溶融脱落してコア2内に落下することはなく、接合部の一部として冷却固化する。このため、バリSが、形成されるコイルを利用する回転電機の機械的あるいは電気的特性の劣化をもたらすことを避けられる。また、一般的に各組のセグメント端部は、クランパで両側から矢印F方向に押圧された状態で溶接されるので、バリ部分が溶融すると、切断時に生じた各剥離部の曲がりと、バリSにより生じていた隙間gも、溶接時の溶融に伴って無くなる。図7Aにおいて、ハッチングは絶縁性樹脂による被覆層を示している。また、破線は溶接のためのアークを示している。
図7Bには、比較例として、従来行われているように可動刃を1方向に移動させてセグメント端部3、4の各剥離部先端をまとめて切断した場合の状態を、図7Aと同様に示した。図7Bの状態では、セグメント端部4の剥離部4aに生じるバリが、接合部の外側に存在する。このため、TIG溶接等により溶接して各組の剥離部を電気的に接合する際、バリSが溶融脱落してコア2内に落下する可能性があり、形成されるコイルを利用する回転電機の機械的あるいは電気的特性の劣化要因となるおそれがある。
次に、図8A及び図8Bに基づいて本実施形態の別な観点からの利点を説明する。図7A及び図7Bでは、バリSを強調して示したが、図8A及び図8Bでは、剥離部の曲がりを強調して示している。本実施形態においては、上記のように、第1のセグメント端部と第2のセグメント端部のそれぞれの剥離部を、可動刃の移動方向を逆にして別々に切断する。このため、図8Aに示すように、各剥離部3a、4aが、切断時の押圧で生じた曲がりによって互いに突き当たる状態となる。
このため、剥離部3a、4aをレーザーを用いて接合する場合に、レーザー光Lbが剥離部3a、4a間の隙間を通ってセグメント端部3又はセグメント端部4の絶縁層を傷付けることが防止される。
特許文献1(特開2017−99220号公報)で提案されている切断方式の場合、両側から挟み込んで切断すると、各剥離部が互いに相手の移動を規制し合うことに加えて切断終了後のスプリングバック(弾性戻り)によって互いに突き当たるような曲がりは生じない。このため、図8Bに示すように、剥離部3a、4a間に隙間が生じやすく、レーザー光Lbが内部に入り込んでセグメント端部3又はセグメント端部4の絶縁層を傷付ける可能性が高くなる。絶縁層が傷付けられると回転電機の経時的な電気的特性の劣化要因となり得る。
レーザー光の進入による絶縁層の損傷問題に対処すべく、例えば、特許文献2(特開2017−98161号公報)には、平角線を斜めに切断して接合側の側面に皮膜が斜めに残るようにした後、剥離部を曲げて接合面を真っ直ぐに伸ばし、接合面間にレーザー光が進入する隙間が生じないようにした構成が開示されている。
しかしながら、この方法では導体の切断を伴うため、導電率の低下、ひいてはモータ出力の低下につながる。
これに対し、本実施形態では、切断時の押圧力で、接合される剥離部に曲がりぐせを付けることにより、導体の切断を伴うことなくレーザー光の進入による絶縁層の損傷問題を解決している。
即ち、本発明の切断方法によれば、溶接時にバリ部分が溶融脱落してスロット内に入り込む問題と、接合手段がレーザーである場合の絶縁層の損傷問題とを、導電率の低下を来すことなく同時に解決することができる。
図7A乃至図8Bではセグメント端部3、4の組を示したが、セグメント端部5、6の組と、セグメント端部7、8の組についても同様である。
また、本実施形態では6層のセグメント端部を一括で切断する構成を例示したが、支持部材12の挿入孔とこれに対応する可動部材14の透孔の数を増やして第1の可動刃16、第2の可動刃18、第1の固定刃20及び第2の固定刃22の数を増やせば、8層以上のタイプにも対応することができる。もちろん、同様に4層以下のタイプにも対応可能である。
特許文献1に記載の方式では、セグメント端部の両側から切断刃を回動させて挟み込んで切断する構成であるため、一つの切断刃が複数のセグメント端部に同時に食い込み、大きな駆動力が必要となる。
この駆動力は切断すべきセグメント端部の数に比例する。また、回動による挟み込みで導体金属を一方向に押し出す作用が生じるため、上記のように外側へバリが突出する懸念がある。
これに対し、本実施形態では1本のセグメント端部に対し一つの可動刃が対応し、且つ、可動部材14の移動は直線移動であるため、低駆動力且つ簡単な構成で多層の一括切断に対応できる。本実施形態は、各組のセグメント端部の剥離部を、交互に相手部材側へ押圧して片方ずつ切断する方式であるため、金属流動によるバリの発生は必ず接合部の内方側となる。
次に、図9から図14を参照して切断ユニット10を備えたコイルセグメント切断装置の構成を具体的に説明する。
図9に示すように、本実施形態に係るコイルセグメント切断装置30は、キャスター32を有して移動可能な水平ベース34と、水平ベース34から上下方向に延びる垂直ベース36と、水平ベース34に設けられた、可動部材14を移動させる駆動機構38と、駆動機構38の上側で垂直ベース36に支持されたワーク保持機構40等を有している。
駆動機構38は、水平ベース34に固定された駆動源であるサーボモータ42と、サーボモータ42によって上下方向に移動する昇降プレート44と、昇降プレート44上に支持されたリニアモーションガイド46と、昇降プレート44上に固定された刃台48等を備えている。
リニアモーションガイド46は、昇降プレート44に固定されたベース50と、ベース50の図9で左端側に支持された駆動源であるサーボモータ52と、サーボモータ52の回転に伴って回転するボールネジ部54(図13参照)と、ボールネジ部54に螺合して移動するナット部56と、ナット部56に固定されたスライダ58とを備えている。
可動部材14は不図示の挿通孔等を介してスライダ58に固定されている。刃台48にはブロック60、62が固定され、第1の固定刃20と第2の固定刃22(図3参照)を有する支持部材12は、不図示のネジ孔等を介してブロック60及びブロック62にそれぞれ固定されている。
昇降プレート44は中央部をサーボモータ42のロッド42a(図12参照)に接続され、その両側を、サーボモータ42の駆動に伴って上下移動する摺動軸64、66で支持されている。
ワーク保持機構40は、ハンドル68(図10参照)で回転するギヤ機構70と、該ギヤ機構70に連結されたワーク保持台72等を備えている。ハンドル68を回すとワーク保持台72が図9に示す軸心74回りに回転し、ワーク76を下向きにすることができる。
円筒形状のワーク76(コア)は、ワーク76の内部を貫通して上下からワーク76に嵌め合わされる固定用冶具80、82により、ワーク保持台72に締め付けて固定される。図9はワーク76がセグメント端部78を上向きにした状態でワーク保持台72に保持されて固定された状態を示している。
セグメント端部78は、図1で示したセグメント端部3〜8を一括で表示している。また、実際コイルを製造する際には、コアとなるワーク76の全周に放射状に設けられたスロットにコイルセグメントを挿入し、各スロットの挿入方向と反対側からセグメント端部が突出するが、図9乃至図13では、図を見やすくするため、コイルセグメント切断装置30により切断される位置のセグメント端部及び、それに対向する位置のスロットから突出するセグメント端部のみを示している。
ここで、図14に、コイルセグメント切断装置30が備える制御部の構成を示す。
この制御部は、サーボモータ42,52の動作を制御する機能を備え、CPU91、不揮発メモリ92、RAM93、操作部I/F94、操作部95、駆動部I/F96、通信I/F97と、システムバス98を備える。
CPU91は、RAM93をワークエリアとして、不揮発メモリ92に記憶されたプログラムを実行することにより、不揮発メモリ92に記憶されたパラメータ及び操作部95においてなされたオペレータの操作に従いサーボモータ42,52の動作を制御するプロセッサである。
不揮発メモリ92に記憶されるパラメータには、昇降プレート44の移動量や、セグメント端部を切断するための可動部材14の移動量等がある。
操作部95は、キー、ボタン、タッチパネル等、オペレータの操作を受け付けるユニットである。操作部I/F94は、操作部95においてなされた操作を示す信号をCPU91に供給する。
駆動部I/F96は、CPU91からの指示に従いサーボモータ42,52に制御信号を供給するためのインタフェースである。
通信I/F97は、外部の装置と通信を行うためのインタフェースである。
次に、図10は図9の右側から見た側面図で、図11は平面図である。
図10において、符号83は、ワーク保持台72に固定されたワーク76を手動で所定量ずつインデックス回転させることができるインデックスプランジャの操作用レバーを示している。
コイルセグメント切断装置30のオペレータがレバー83を下側へ回動させると、ワーク保持台72に対するワーク76のロック状態が解除され、ワーク保持台72に不図示のベアリングを介して支持されたワーク76を手動で軸心75回りに回転させることができる。オペレータがレバー83を上側へ回動させると、ワーク76はワーク保持台72にロックされ、セグメント端部の切断が可能となる。
セグメント端部の切断を行う場合には、オペレータは、コアの径方向の1列のセグメント端部の切断が終わる毎にレバー83を下側へ回動させてワーク76を所定量インデックス回転させた後、レバー83を上側へ回動させてロックした状態で切断する動作を繰り返す。
セグメント端部の切断をする場合には、オペレータは、ハンドル68を回して、図12に示すように、セグメント端部78が下向きとなるようにワーク保持台72を回転させる。
その後、オペレータは、サーボモータ42を動作させて昇降プレート44を所定位置の近傍まで上昇させ、レバー83を図10の状態から下側へ回してインデックスプランジャでロック状態を解除してワーク保持台72を手で所定量インデックス回転させた後、レバー83を上方へ回動してロックする。
次に、オペレータは、切断すべき所望のセグメント端部78の列と図1に示した切断ユニット10の挿入孔12A、12B、12Cとが対向した状態で昇降プレート44を切断位置まで上昇させる。これにより、各セグメント端部3、4、5、6、7、8は図4Aに示したように支持部材12の挿入孔12A、12B、12C内に挿入され、それらの剥離部3a、4a、5a、6a、7a、8aが可動部材14の透孔14A、14B、14Cに進入する。
その後、上記のようにサーボモータ52が動作して可動部材14を図12の右側へ所定量移動させることにより、セグメント端部3、5、7の剥離部3a、5a、7aが切断される。その後サーボモータ52が動作して可動部材14を左側へ所定量移動させることによりセグメント端部4、6、8の剥離部4a、6a、8aが切断される。
これらの工程と、支持部材12及び可動部材14の詳細は、図1乃至図6Bを用いて説明した通りである。また、可動部材14の移動量は、切断する剥離部の厚さや、挿入孔12A〜12C及び透孔14A〜14Cの形状及びサイズを考慮して予め定め、不揮発メモリ92に予め設定しておくとよい。
次いで、オペレータは、昇降プレート44を所定量下降(退避)させて各セグメント端部3〜8を挿入孔12A〜12Cから抜いた後、レバー83を操作してワーク76のロックを解除してワーク76を周方向に所定量インデックス回転させる。この後オペレータは、再度ワーク76をロックし、昇降プレート44を上昇させて可動部材14を移動させ、次の切断すべきセグメント端部の剥離部を切断する。この動作を繰り返して、全てのセグメント端部における剥離部の先端部の切断を行う。
全てのセグメント端部の剥離部の切断が完了した後、オペレータが、サーボモータ42を動作させて昇降プレート44をホームポジション(最下降位置)に移動させ、ハンドル68の操作によってワーク保持台72を上向きに回転させると、ワーク76を次に処理すべきワークに付け替えられる状態になる。
図13は、駆動機構38が見えるように、ワーク保持機構40を取り除いた状態を示す図11と対応する概要平面図である。
図13に示すように、スライダ58には可動部材14を収容する溝58aがボールネジ部54の軸方向に沿って形成されており、可動部材14は溝58aに収容した後ネジ部材等により固定される。
なお、ここではワーク76の回転を手動で行う例について説明したが、自動制御で行ってもよいことはもちろんである。他の工程も含め、コイルセグメント切断装置30が行うセグメント端部の切断は、コンピュータや制御回路による制御部が、サーボモータやロック機構等の動作を制御して自動的に行うことが可能である。図9乃至図13では手動のため駆動部を設けていない個所についても、自動化する際には適宜にレバー等の操作部をモータ等の駆動機構に置き換えればよい。
次に、図15を参照して上記のコイルセグメント切断装置30を組み込んだ回転電機の製造システム100について説明する。
回転電機の製造システム100は、線材である平角線が巻かれたボビンが配置された線材供給部101と、線材を搬送しながら複数のローラ対でフラットワイズ面とエッジワイズ面の歪みをとる矯正部102と、所定長さの線材の両端部に当たる部分において、線材を被覆する絶縁被覆層をレーザー光や切削刃等により剥離する被覆剥離部103と、その剥離された部分で線材を所定長さに切断する切断部104と、その切断された直線状の線材を同一平面(例えば水平平面)内で所定の形状(例えばU字形状)に曲げ加工する1次曲げ部105と、1次曲げ部105で曲げ加工された線材(1次曲げ成形体)を上記の平面と垂直な平面(例えば垂直平面)内において曲げ加工すると共にその中央部にコイルセグメントのスロット挿入部がコアの径方向にずれるための形状(クランク形状)を付与する2次曲げ部106と、2次曲げ部106で曲げ加工されて形成されたコイルセグメントを円環状に組み立てるコイル組立部107と、組み立てられたコイルセグメントをコアに挿入したときに、コアの端面から突出するセグメント端部をツイスト加工するコイルツイスト部108と、ツイスト加工後のセグメント端部を切断して揃える上述したコイルセグメント切断装置30と、切断後のセグメント端部の接合部分を溶接してコイルを形成する溶接部109とから構成されている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形・変更が可能である。上述した本発明の構成は、一部のみ取り出して実施することもできるし、以上の説明の中で述べた変形は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて適用可能である。本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
2 コア
3、4、5、6、7、8 セグメント端部
3a、4a、5a、6a、7a、8a 剥離部(接合部分)
12 支持部材
12A、12B、12C 挿入孔
14 可動部材
14A、14B、14C 透孔
16 第1の可動刃
18 第2の可動刃
20 第1の固定刃
22 第2の固定刃
40 ワーク保持機構

Claims (9)

  1. ステータ又はロータのコアのスロットに径方向に複数の層を形成するように挿入された複数のコイルセグメントの前記コアの端面から突出したセグメント端部であって互いに接合される第1及び第2のセグメント端部を、接合部分の先端を揃えるために切断するコイルセグメントの切断方法であって、
    前記第1及び第2のセグメント端部を重ね合わせて支持した状態で、前記第1のセグメント端部を前記第2のセグメント端部に押し付けるように移動する第1の可動刃で、前記第1のセグメント端部を切断し、前記第2のセグメント端部を前記第1のセグメント端部に押し付けるように移動する第2の可動刃で、前記第2のセグメント端部を切断することを特徴とするコイルセグメントの切断方法。
  2. 前記第1の可動刃で前記第1のセグメント端部を切断するときは、前記第2のセグメント端部を第1の固定刃で受けて支持し、前記第2の可動刃で前記第2のセグメント端部を切断するときは、前記第1のセグメント端部を第2の固定刃で受けて支持することを特徴とする請求項1に記載のコイルセグメントの切断方法。
  3. 前記第1の可動刃と前記第2の可動刃とが一つの部材に一体に設けられ、該一つの部材を一方向に移動させて前記第1のセグメント端部を切断した後、前記一つの部材を反対方向に移動させて前記第2のセグメント端部を切断することを特徴とする請求項2に記載のコイルセグメントの切断方法。
  4. 前記コアを、前記第1及び第2のセグメント端部が下向きになるように支持した状態で前記第1及び第2のセグメント端部を切断することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のコイルセグメントの切断方法。
  5. ステータ又はロータのコアのスロットに径方向に複数の層を形成するように挿入された複数のコイルセグメントの前記コアの端面から突出したセグメント端部であって互いに接合される第1及び第2のセグメント端部を、接合部分の先端を揃えるために切断するコイルセグメント切断装置であって、
    前記第1及び第2のセグメント端部を重ね合わせて支持する支持部材と、
    前記第1のセグメント端部を前記第2のセグメント端部に押し付けるように移動する第1の可動刃と、
    前記第2のセグメント端部を前記第1のセグメント端部に押し付けるように移動する第2の可動刃と、
    前記第1の可動刃で前記第1のセグメント端部を切断し、前記第2の可動刃で前記第2のセグメント端部を切断するように、前記第1の可動刃と前記第2の可動刃とを移動させる駆動機構とを備えることを特徴とするコイルセグメント切断装置。
  6. 前記第1の可動刃で前記第1のセグメント端部を切断するときに、前記第2のセグメント端部を受けて支持する第1の固定刃と、
    前記第2の可動刃で前記第2のセグメント端部を切断するときに、前記第1のセグメント端部を受けて支持する第2の固定刃とを備えることを特徴とする請求項5に記載のコイルセグメント切断装置。
  7. 前記第1の可動刃と前記第2の可動刃とがそれぞれ前記支持部材に対して摺動可能な一つの可動部材と一体に設けられ、前記第1の固定刃と前記第2の固定刃とがそれぞれ前記支持部材と一体に設けられていることを特徴とする請求項6に記載のコイルセグメント切断装置。
  8. 前記支持部材が、前記第1及び第2のセグメント端部を挿入する挿入孔を前記可動部材の移動方向に沿って複数備え、
    前記挿入孔のそれぞれが前記第1の固定刃と前記第2の固定刃とを備え、
    前記可動部材が、該可動部材が所定の位置にある場合に前記各挿入孔とそれぞれ接続される透孔を複数備え、
    該透孔のそれぞれが前記第1の可動刃と前記第2の可動刃とを備えることを特徴とする請求項7に記載のコイルセグメント切断装置。
  9. 前記コアを収容して保持し、且つ、前記第1及び第2のセグメント端部が下向きとなるように前記コアの姿勢を変更可能なワーク保持部を備えることを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載のコイルセグメント切断装置。
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