JP6550816B2 - 情報処理装置、画像形成装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

情報処理装置、画像形成装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、情報処理装置、画像形成装置、画像処理方法、およびプログラムに関するものである。
従来、インクジェットプリンタなどでは、印刷の速度を速めるための手法として、印刷の解像度を低解像度に変換して印刷する手法が一般的に知られている。印刷の解像度が入力画像の解像度よりも低い場合、入力画像を解像度変換処理を行って印刷可能な解像度へ落とす必要がある。
そのような解像度変換の一方式として、本願出願人が先に出願した特許文献1に開示の方式がある。以下、この方式を、本願特許明細書においては「参照ずらし」の方式と呼ぶことにする。
図22は、その「参照ずらし」の方式の説明図である。
図22には、解像度変換前の画像G1と、画像G1を「参照ずらし」により解像度変換した後の画像G2を示している。
各画像G1、G2は、左右を主走査方向とし、上下を副走査方向とし、画像を画素の単位にブロック分けして示したものである。各画像G1、G2には、それぞれ、主走査方向にa0からa9までの、副走査方向にb0からb9までの解像度変換前の画素の位置を示す番号を付している。図中の網掛け部分(色付部分とも言う)は文字や線などのオブジェクトを構成する画素を表している。
「参照ずらし」では、解像度変換前の画像に注目画素を設定する。そして、注目画素、及び注目画素に連続する、解像度を低下させる方向且つデータ処理の下流側に位置する画素の画素値を参照し、それらの画素値に所定の重みづけをして求めた値を解像度変換後の対応する1画素に設定する。
図22に示す例は、画像G1の副走査方向の解像度を1/2に変換するものである。従って、b0の列を例にとると、先ずデータ処理の開始位置になる画素(a0、b0)を注目画素とする。続いて、注目画素に連続する、解像度を低下させる方向(この場合、副走査方向)且つデータ処理の下流側に位置する画素として、画素(a1、b0)を参照する。更に、注目画素と参照画素のそれぞれの画素値に所定の重みづけをして解像度変換後の1画素(a0〜a1、b0)の画素値を求める。解像度変換前の注目画素と参照画素が文字や線などのオブジェクトを構成しない白(画素値0)の場合、画素値はないものとして扱い、解像度変換後の画素も白にする。それゆえ、画素(a0〜a1、b0)が白になる。同様に、次の注目画素となる画素(a2、b0)と参照先の画素(a3、b0)も2画素が共に白であるため解像度変換後の画素が白となる。
その次の注目画素となる画素(a4、b0)と参照先の画素(a5、b0)においては、注目画素が白で、参照先の画素が色付となる。このような場合は、注目画素を色付の画素(a5、b0)にずらし、更に参照先をその次の画素(a6、b0)にずらす「参照ずらし」を行う。そして、それぞれの画素値に所定の重みづけをして求めた画素値を解像度変換後の画素(a4〜a5、b0)の画素値とする。それ以降の画素についても、例えば白の画素が3つ連続するなどの所定条件のパターンが出現するまで注目画素と参照画素がずれた状態を保ったまま解像度変換を行う。所定条件のパターンが出現すると「参照ずらし」によってずれた注目画素と参照画素のずれの状態をリセットする。b1〜b9の列についても同様にして処理を行う。
特願2014−149260号
「参照ずらし」方式の解像度変換を行うと「ぼそつき」が発生するオブジェクトのパターンがある。「ぼそつき」とは解像度変換後の画像を印刷した際に線や文字などのエッジ部分に間欠的に現れるドットを差す。
図23は、「ぼそつき」が発生する仕組みの説明図である。
図23に示す画像G1−1は、「参照ずらし」方式の解像度変換を行うと「ぼそつき」が発生するオブジェクトのパターンの一例である。
画像G2−1は、画像G1−1から「参照ずらし」方式の解像度変換により得られた画像である。画像G2−1において、b4列〜b6列の色付の画素が「参照ずらし」方式により得られた画素である。このパターンにおいて、b3列のマークM1の画素(a6〜a7、b3)を除く全ての画素は所望の結果を得たものになっている。
画像G1−1において、b3列の解像度変換は、b1列を例に説明した解像度変換と同様、先ず画素(a0、b3)と画素(a1、b3)の画素値から画像G2−1の画素(a0〜a1、b3)の画素値を求め、続いて、画素(a2、b3)と画素(a3、b3)の画素値から画像G2−1の画素(a2〜a3、b3)の画素値を求めることになる。
続く画像G2−1の画素(a4〜a5、b3)の画素値の算出においても、注目画素及び参照画素をずらすごとなく、画素(a4、b3)を注目画素とし、続く画素(a5、b3)を参照先とする。これらの画素は共に色付きの画素である。それらの画素値に所定の重みづけを行い画素値を求めると、画像G2−1の画素(a4〜a5、b3)の画素値が色付(この例では濃い色)となる。
続く画像G2−1の画素(a6〜a7、b3)の画素値の算出においても、注目画素の画素(a6、b3)が色付であるため「参照ずらし」は行わず、続く画素(a7、b3)を参照先とする。参照先の白色の画素(a7、b3)と所定の重みづけを行い画素値を求めると画像G2−1の画素(a6〜a7、b3)の画素値が色付(この例では、薄い色)となる。
これに対し、b4列〜b6列ではa4行で「参照ずらし」を行う。そのため、a5列及びa6列の画素が解像度変換後にそれぞれ一つ上の画素に含められることになる。その結果、画像G2−1のマークM1に示すように、色付の画素(a6〜a7、b3)がオブジェクトのエッジ部分に間欠的に残ることになる。この画像を印刷するとオブジェクトのエッジ部分に間欠的なドットが現れる。
この現象は、オブジェクトの構成画素数が解像度を低下させる方向に一様でない場合に、画素数の変わる位置などにおいて生じる。「参照ずらし」方式の解像度変換による画像品質維持効果は高いため、「ぼそつき」の改善が望まれる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、「参照ずらし」方式の解像度変換後の画像の「ぼそつき」を低下させることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の一態様の情報処理装置は、入力画像データの解像度を参照ずらしによる画素に対する所定の重みづけをすることで低解像度に変換する解像度変換部と、上記解像度変換部により得られる画像データのオブジェクトのエッジ部分に発生するドット部を削除するドット処理部と、上記ドット処理部により上記ドット部が削除された画像データを、上記入力画像データを低解像度で印刷する出力処理部のフォーマットに変換するフォーマット変換部と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば「参照ずらし」方式の解像度変換後の画像の「ぼそつき」を低下させることができるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係る画像形成システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、情報処理装置の構成例を示すブロック図である。 図3は、情報処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。 図4は、「参照ずらし」方式による低解像度変換後の画像データの一例を示す図である。 図5は、パターン画像の一例を示す図である。 図6は、ドットが見つかったときの窓枠との配置関係を示す図である。 図7は、処理ドットの削除後の画像結果を示す図である。 図8は、情報処理装置の印刷命令実行時の動作例を示すフロー図である。 図9は、第2の実施形態の情報処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。 図10は、フィルタ処理後の画像の状態を示す図である。 図11は、情報処理装置の印刷命令実行時の動作例を示すフロー図である。 図12は、処理ドット数をK画素とするときのパターン画像の説明図である。 図13は、第3の実施形態の情報処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。 図14は、情報処理装置の印刷命令実行時の動作例を示すフロー図である。 図15は、多階調画像のパターン処理の説明図である。 図16は、2値画像のパターン処理の説明図である。 図17は、第4の実施形態の情報処理装置の機能ブロックの一例を示す図である。 図18は、情報処理装置の印刷命令実行時の動作例を示すフロー図である。 図19は、第5の実施形態に係る画像形成システムの構成例を示すブロック図である。 図20は、シリアル型インクジェットプリンタの簡略構成図である。 図21は、複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図22は、従来の「参照ずらし」の方式の説明図である。 図23は、「ぼそつき」が発生する仕組みの説明図である。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置、画像形成装置、画像処理方法、およびプログラムの一実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像形成システムの構成例を示すブロック図である。
図1に一例として示す第一の画像形成システム1は、情報処理装置100、画像形成装置110、及び画像読取装置120を備えている。
情報処理装置100は、パーソナルコンピュータなどの情報処理装置であり、アプリケーション10Aやプリンタドライバ10Bなどを備える。アプリケーション10Aは、画像データの入力や、編集や、印刷命令などの処理を行うためのプログラムである。プリンタドライバ10Bは、画像形成装置110に対して印刷データを出力するためのプログラムである。本実施形態では、画像形成装置110で印刷媒体に対して画像を形成した際に、画像の「ぼそつき」の原因となるドットが含まれないようにする。そのため、プリンタドライバ10Bには、入力画像データに対し「参照ずらし」方式の解像度変換処理と後述するドットの削除処理を行い、その変換後のデータを画像形成装置110に出力する機能が組み込まれている。
ここで、「ぼそつき」とは解像度変換後の画像を印刷媒体に形成した際に線や文字などのオブジェクトのエッジ部分に間欠的に現れるドットを差すものとする。
画像形成装置110は、印刷媒体上に画像を形成するプリンタである。画像形成装置110は、情報処理装置100から出力された印刷データを出力処理部11で受信し、印刷データに含まれる画像を印刷媒体上に形成する。画像形成装置110として、ここではシリアル型インクジェットプリンタを例に説明する。
画像読取装置120は、一般に知られている原稿固定型、あるいは原稿移動型といった光学読取方式のスキャナである。画像読取装置120は、アプリケーション10Aによる原稿読取命令などに基づき、原稿を光学走査(照射)して画像データを生成し、情報処理装置100に出力する。画像データは、原稿の光学走査により得られる反射光をCCD(固体撮像素子)に集光し、光学情報を光電変換するなどして生成する。
画像形成装置110及び画像読取装置120は情報処理装置100に所定のインタフェースを介して接続される。
図2は、情報処理装置100の構成例を示すブロック図である。情報処理装置100は、CPU(Central Processing Unit)20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、メモリ部23、操作入力部24、表示出力部25、第一のインタフェース26、第二のインタフェース27などを備えている。各部はバス28により接続されている。
CPU20は、各種のプログラムを実行し、演算処理や情報処理装置100の各部の制御を行う、中央演算処理装置である。
ROM21は、固定のプログラムやデータを記憶する不揮発性メモリである。
RAM22は、CPU20の作業エリアとして使用する揮発性メモリである。
メモリ部23は、アプリケーション10Aやプリンタドライバ10Bを含む各種のプログラムやデータを記憶する。メモリ部23には後述するパターン画像なども記憶する。メモリ部23は、例えばHDDやFlashメモリなどにより構成される。
操作入力部24は、ユーザ入力を受け付けるためのキーボードやマウスなどである。ユーザ入力の種類として、例えば編集操作や、印刷設定、印刷命令の操作や、読取命令の操作などがある。
表示出力部25は、印刷設定画面や、画像などを表示する表示ディスプレイ(例えば液晶表示ディスプレイなど)である。
第一のインタフェース26は、画像形成装置110と通信を行うインタフェースである。
第二のインタフェース27は、画像読取装置120と通信を行うインタフェースである。
以上の構成により、CPU20は各種プログラムをRAM22(主記憶部)に読み出して実行することにより、情報処理装置100に画像入力処理や画像形成処理などに係る各種機能を実現する。
図3は、情報処理装置100の機能ブロック図の一例を示す図である。
CPU20は、アプリケーション10Aやプリンタドライバ10Bなどを実行することにより、情報処理装置100にアプリケーション処理部300や画像処理部310を実現する。画像処理部310は、色変換部30、変換判断部31、変換値算出部32、参照ずらし判断部33、第一の解像度変換部34、第二の解像度変換部35、パターン抽出/ドット削除部36、中間調処理部37、ラスタライズ処理部38などを有する。
これらの内、変換値算出部32と第一の解像度変換部34が「解像度変換部」に相当する。パターン抽出/ドット削除部36が「ドット処理部」に相当する。ラスタライズ処理部38が「フォーマット変換部」に相当する。
なお、画像処理部310の各部30〜38の機能構成の全部、あるいは一部をハードウェアにより構成してもよい。
アプリケーション処理部300は、操作入力部24からのユーザ入力を受け付け、その受付内容に応じ、画像読取装置120からの画像データの読み取りや、読取画像又は自機における生成画像の編集や、印刷命令などを行う。
アプリケーション処理部300は、操作入力部24から印刷命令の入力を受け付けると、印刷命令を画像データ(入力画像データ)や印刷設定情報などを付加して画像処理部310に送信する。印刷設定情報は、例えば、印刷対象のデータのファイル名、画像データの主走査及び副走査の解像度、用紙サイズ、出力対象となる画像形成装置110の名称、ユーザが望む画像品質・印刷速度を設定した印刷モード、調整情報などとする。印刷設定情報の示す値はユーザが印刷設定画面で設定した設定値やそれらから算出した値とする。例えば印刷モードのエリアには、ユーザが印刷設定画面で最高速度の印刷を設定した場合、「最高速度印刷」を示す値が設定される。
画像処理部310は、アプリケーション処理部300から印刷命令を受信し、その印刷データを画像形成装置110に送信する。画像処理部310は、印刷命令を受信すると、印刷命令に含まれる画像データ(入力画像データ)を印刷用の画像データに変換する。
ここで、画像処理部310の変換処理について詳しく説明する。
色変換部30は、印刷命令に含まれる画像データをRGB値からCMYK値に変換する。
変換判断部31は、印刷設定情報に含まれる印刷モードの種類に応じて解像度変換が必要なものを判断する。変換判断部31は、本例では、印刷モードが「最高速度印刷」であるときに、低解像度への解像度変換の処理が必要と判断する。その理由は、最高速度を達成させるモードでは、できるだけ中間調処理や転送にかかる処理の負荷を軽減させる必要があり、画像データの解像度を低解像度へ変換することが一般的に行われているためである。本例では印刷モードが「最高速度印刷」であるものを一律して低解像度への解像度変換の処理が必要と判断する。
変換値算出部32は、画像データを低解像度へ変換するときの変換値1/N(Nは自然数)を算出する。先ず、画像データの主走査及び副走査の解像度を印刷設定情報から確認する。次に、主走査及び副走査の解像度を印刷設定情報に設定されている印刷サイズと比較する。そして、主走査及び副走査のそれぞれの変換値1/Nを算出する。例えば、主走査の解像度を1/2の解像度に変換する必要があるとき、主走査の変換値N=2となる。なお、印刷設定情報に主走査及び副走査の解像度を含めない構成のものにおいては、画像データから主走査及び副走査の画素数を計測し、それぞれの計測値を印刷サイズと比較することにより主走査及び副走査の変換値を算出する。
参照ずらし判断部33は、画像データを低解像度へ解像度変換する変換方式として「参照ずらし」方式を利用するか否かを判断する。画像読取装置120などから読み取った読取画像の場合、コピー画像に見られるような想定外の位置に発生するデータが含まれ、狙った場所以外で「参照ずらし」を行うことがある。そのようなケースでは「参照ずらし」の方式を利用せず、その他の既存の解像度変換を行うと効果的な場合がある。本例では、参照ずらし判断部33は、画像データの解析や設定情報などにより、読取画像である場合に「参照ずらし」方式の解像度変換を行わないものと判断する。一例として、画像読取装置120から入力した読取画像のファイル名の先頭1桁を読取画像であることを示す「Y」に設定する。参照ずらし判断部33は、印刷設定情報に含まれるデータのファイル名の先頭値が「Y」である場合に「参照ずらし」方式の解像度変換を行わないものと判断する。
第一の解像度変換部34は、「参照ずらし」方式により画像データを低解像度へ変換する処理を行う。第一の解像度変換部34は、その処理で、変換値算出部32が算出した変換値1/Nに従い、画像データの主走査方向又は副走査方向の解像度を1/Nに変換する。「参照ずらし」方式による解像度変換は「背景技術」に記載しているので、そちらを参照されたい。
第二の解像度変換部35は、「参照ずらし」方式以外の変換方式により画像データを低解像度へ変換する処理を行う。第二の解像度変換部35は、その処理で、第一の解像度変換部34と同様、変換値算出部32が算出した変換値1/Nに従い、画像データの主走査方向又は副走査方向の解像度を1/Nに変換する。「参照ずらし」方式以外の解像度変換処理としては、例えば最近傍法、平均化法、重み付け法などを適用した処理が可能である。
パターン抽出/ドット削除部36は、第一の解像度変換部34による「参照ずらし」方式の解像度変換処理により生成された画像データを対象に、パターン処理を行って「ぼそつき」の原因となるドットを抽出し、抽出したドットを削除する。以下では、この「ドット」を構成するデータのことを「処理ドット」又は「ドット部」とも呼ぶ。
中間調処理部37は、第一の解像度変換部34により解像度変換が行われた場合には、ドットの削除後の画像データを対象に中間調処理を行う。また、第二の解像度変換部35により解像度変換が行われた場合には、その解像度変換後の画像データを対象に中間調処理を行う。中間調処理では、画像データをディザ法又は誤差拡散法などにより画像形成装置110がもつ色数や階調数で示せるように変換する。この処理により、例えば8ビット256階調で表現されていた画像データが1ビット又は2ビットの画像データに変換されることになる。
ラスタライズ処理部38は、中間調処理後のデータを画像形成装置用の駆動データにフォーマット変換して画像形成装置110の出力処理部11に出力する。
ここで、「参照ずらし」方式による1/Nの低解像度への解像度変換処理を終えた後の、「ぼそつき」の原因のドットの抽出と削除処理について図4〜図7を参照しながら具体的に説明する。
図4は、「参照ずらし」方式により低解像度へ変換した後の画像データの一例を示す図である。
ここで、画像形成装置110であるシリアル型インクジェットにおいては、キャリッジの移動する方向を主走査方向と呼び、記録媒体を搬送する方向を副走査方向と呼ぶ。よって、本明細書では、特に明言しない限り、図示する画像データでの左右方向を「主走査方向」上下方向を「副走査方向」とする。
図4に示す画像G3は、同図の左右方向を主走査方向とし、同図の上下方向を副走査方向とし、画像を画素の単位にブロック分けして示したものである。
画像G3には、主走査方向にa0からa9までの、副走査方向にb0からb9までの解像度変換前の画素の位置を示す番号が付されている。画像G3は、色変換部30で生成された画像の副走査方向を1/2の低解像度に変換したものであるため、副走査方向の画素の位置を示す番号が1画素に対して2つ付されている。
画像G3の網掛部分(色付部分とも言う)は文字や線などのオブジェクトを構成する画素を表している。色付部分は、変換前の連続する2画素が共に色付である場合に濃い色となり、1画素が色付で1画素が白である場合に薄い色となる。
パターン抽出/ドット削除部36は、同図に窓枠40として示す所定範囲内の画像のパターンと、予め登録した画像のパターン(パターン画像)とを比較する。パターン抽出/ドット削除部36は、窓枠40を、画像G3の左上端から右下端にかけ主走査方向や副走査方法に1画素ずつずらしながら、画像G3の全領域を移動させ、中心画素400と周囲の画素のパターンを比較する。なお、窓枠40として、本例では上下方向に3画素×左右方向に5画素の矩形枠を使用するが、枠の形状やサイズは適宜変形しても良い。
図5は、予め登録するパターン画像の一例を示す図である。
パターン画像は、文字又は線などのオブジェクトのエッジ部分に「ぼそつき」として現れるドットのパターンの一例を示す画像である。
図5に示すパターン画像PA5は、「ぼそつき」として1画素分のドットが現れる場合のパターン画像の例である。パターン画像PA5中の中心画素500が後に削除処理の対象となる処理ドットである。
図4において、具体的に窓枠40内の画像のパターンの比較は、パターン抽出/ドット削除部36が窓枠40を1画素ずらす度に、窓枠40内に配置される画素の内の中心画素400を注目画素にして、その画素値を読み取る。更に、注目画素とパターン画像PA5(図5参照)の中心画素500(図5参照)のそれぞれの画素値を比較し、一致すると窓枠40内の中心画素400の周囲の画素の画素値を読み取る。そして、その周囲の画素とパターン画像PA5内の中心画素500の周囲の画素のそれぞれの画素値を比較する。窓枠40内の周囲の画素の各画素値がパターン画像PA5のものと一致すると、注目画素(中心画素400)を「ぼそつき」の原因となるドットとして特定する。
図6は、パターン画像PA5(図5参照)に示されるドットが窓枠40(図4参照)内に見つかったときの窓枠40の画像上の配置関係を示す図である。
パターン抽出/ドット削除部36は、図6に示す窓枠40の位置で、窓枠40内の中心画素600と周囲画素の各画素値がパターン画像PA5(図5参照)に一致するものと判断し、注目画素(中心画素600)を処理ドットとして特定する。
図7は、パターン抽出/ドット削除部36が、処理ドットを削除したときの画像結果を示す図である。
パターン抽出/ドット削除部36は処理ドットとして特定した中心画素600(図6参照)の色を白に変更することにより 図7の画像G4に示すように、「ぼそつき」の原因となるドット700を削除する。
図8は、第1の実施形態にかかる情報処理装置100の印刷命令実行時の動作例を示すフロー図である。
先ず、アプリケーション処理部300が画像処理部310に印刷命令を送信する(S1)。印刷命令は、ユーザが操作入力部24を介し、印刷対象のファイルや印刷設定情報を設定し、印刷開始の命令を行うことにより、画像処理部310に送信される。
次に、画像処理部310が上記印刷命令を受信し、色変換部30が印刷命令に付加された画像データをRGB値からCMYK値に変換する(S2)。
次に、変換判断部31が、画像データの解像度変換が必要か否かを判断する(S3)。この判断は、印刷命令に付加された印刷設定情報に、画像データの解像度変換が必要となる印刷モードが設定されているかを確認することにより行う。本例では、最高速度を達成させる「最高速度印刷」のモードが設定されている場合に解像度変換が必要であると判断する(Yes判定)。
ステップS3でYes判定の場合、続いて、変換値算出部32が、画像データの主走査と副走査の解像度を確認し、画像形成装置110へ低解像度へ変換して出力するための変換値を算出する(S4)。ここでは、変換値算出部32は、画像データを低解像度へ変換するときの変換値1/Nを算出する。先ず、画像データの主走査及び副走査の解像度を印刷設定情報から確認する。次に、主走査及び副走査の解像度を印刷設定情報に設定されている印刷サイズと比較する。そして、主走査及び副走査のそれぞれの変換値1/Nを算出する。
次に、参照ずらし判断部33が、画像データを低解像度へ解像度変換する変換方式として「参照ずらし」方式を利用するか否かを判断する(S5)。本例では、参照ずらし判断部33は、画像データが読取画像である場合に「参照ずらし」方式の解像度変換を行わないものと判断する。
ここで、参照ずらし判断部33が「参照ずらし」方式を利用すると判断した場合(ステップS5:Yes判定)、第一の解像度変換部34が、「参照ずらし」方式により画像データを低解像度へ変換する処理を行う(S6)。第一の解像度変換部34は、その処理で、変換値算出部32が算出した変換値1/Nに従い、画像データの主走査方向又は副走査方向の解像度を1/Nに変換する。
また、参照ずらし判断部33が「参照ずらし」方式は不要と判断した場合(ステップS5:No判定)、第二の解像度変換部35が、最近傍法、平均化法、重み付け法などを適用した「参照ずらし」方式以外の変換処理を行う(S7)。この処理により、第二の解像度変換部35は、変換値算出部32が算出した変換値1/Nに従い、画像データの主走査方向又は副走査方向の解像度を1/Nに変換する。
ステップS6の処理後、パターン抽出/ドット削除部36が、第一の解像度変換部34により生成された画像データを対象にパターン処理を行い、「ぼそつき」の原因として抽出した処理ドットを削除する(S8)。
ステップS8、ステップS7、又はステップS3(No判定)の後、情報処理装置100は、各ステップを通じて生成した各画像を対象に、解像度変換後の処理として中間調処理やラスタライズ処理を行う。
先ず、中間調処理部37がディザ法又は誤差拡散法などにより中間調処理を行い、例えば8ビット256階調で表現されていた画像データを1ビット又は2ビットの画像データに変換する(S9)。
それから、ラスタライズ処理部38が、中間調処理後のデータを画像形成装置用の駆動データに変換し、変化後のデータを画像形成装置110の出力処理部11に出力する(S10)。
以上の動作により、駆動データが第一のインタフェース26を通じて画像形成装置110に送信され、画像形成装置110の出力処理部11が当該駆動データに基づき、処理ドットが削除された文字や線などの画像を印刷媒体にインク滴を吹き付けて形成する。
以上の動作に示す各処理を、画像データの解像度を「参照ずらし」方式で低解像度に変換する工程と、低解像への変換により得られる画像データのオブジェクトのエッジ部分に発生するドット部を削除する工程と、ドット部が削除された画像データを、上記画像データを低解像度で印刷する出力処理部のフォーマットに変換する工程とに分けて、画像処理方法として実施しても良い。
以上のように、第1の実施形態では、「参照ずらし」方式の解像度変換後の画像において「ぼそつき」の原因となるドットを削除するので、低解像度印刷後に印刷媒体に形成される画像の「ぼそつき」を抑えることが可能になる。
特に、オブジェクトとして線などが含まれる場合、線の下部などに発生しやすいドットを削除することができるため、線の「ぼそつき」が改善される。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、「ぼそつき」の原因となるドット(処理ドット)をパターン処理により抽出し、処理ドットの削除処理を行う情報処理装置の態様を示した。
第2の実施形態では、パターン認識により抽出した処理ドットをフィルタ処理により目立たなくする情報処理装置の態様を示す。
以下では、第1の実施形態と重複する部分の図面及び説明は適宜省略し、第1の実施形態と異なる部分の説明を行う。また、図面中の第1の実施形態と共通する部分には同一番号を付すものとする。
図9は、第2の実施形態の情報処理装置の機能ブロック図である。
図9は、第1の実施形態の情報処理装置の機能ブロック(図3参照)において、パターン抽出/ドット削除部36をパターン抽出/フィルタ処理部90に置き換えたものである。
パターン抽出/フィルタ処理部90は、先ずパターン抽出/ドット削除部36と同様に、「参照ずらし」方式の解像度変換処理で生成された画像データにパターン処理を行い、「ぼそつき」の原因となるドットを抽出する。その後、パターン抽出/フィルタ処理部90は、抽出したドット(処理ドット)にフィルタ処理を行う。
ここで、パターン抽出/フィルタ処理部90による処理ドットのフィルタ処理について説明する。
パターン抽出/フィルタ処理部90は第1の実施形態に示すパターン抽出処理(図4〜図6参照)により注目画素(中心画素600:図6参照)を処理ドットとして特定する。
続いて、パターン抽出/フィルタ処理部90は、解像度変換を実施した方向(本例では1/2低解像度への変換を実施した副走査方向)に対して直交する方向(主走査方向)に、フィルタ処理として当該処理ドットの画素値を分散させる処理を行う。具体的に、パターン抽出/フィルタ処理部90は、処理ドットである中心画素600を中心に主走査方向に連続する画素の画素値を中心画素600と同じ値に設定する。その他、中心画素600の画素値を、中心画素600と主走査方向の分散対象の画素の画素数の総和で割った値を、中心画素600と上記分散対象の画素に画素値として設定しても良い。また、中心画素600の画素値に任意の係数を乗算した値を、中心画素600と上記分散対象の画素に画素値として設定しても良い。これらのフィルタ処理により、1画素のドットが連続する複数画素に分散し、「ぼそつき」として処理ドットが目立たなくなる。
図10は、上記フィルタ処理により「ぼそつき」を目立たなくした後の画像の状態を示す図である。
図10の画像G5において、画素(a6〜a7、b3)が処理ドットに相当する。この例では、処理ドットを中心に左右のそれぞれ2画素分(画素(a6〜a7、b1)、(a6〜a7、b2)(a6〜a7、b4)(a6〜a7、b5))を処理ドットと同じ画素値(薄い色)に設定している。このように、フィルタ処理により処理ドットが連続する複数の画素に分散され、「ぼそつき」が目立たなくなる。
なお、フィルタ処理として画素値を分散させる連続画素の範囲は適宜決めて良い。このとき、連続画素の範囲は最大で色付の画素値が出現する手前までとすることが好ましい。また、連続画素の範囲を固定ではなく、変更可能なように変形しても良い。例えば処理ドットを抽出したときのパターン画像に応じて変更させるなど適宜変形して良い。
図11は、第2の実施形態にかかる情報処理装置の印刷命令実行時の動作例を示すフロー図である。図11のフロー図は、第1の実施形態のフロー図のステップS8(図8参照)の処理ドットの削除を処理ドットのフィルタ処理に置き換えたものである。
図11のフロー図では、ステップS6の処理まで第1の実施形態と同様の処理を行う。続いて、パターン抽出/フィルタ処理部90が、第一の解像度変換部34により生成された画像データを対象にパターン処理を行う。そして、ここでは更に、「ぼそつき」の原因として抽出した処理ドットのフィルタ処理を行う(S8−1)。フィルタ処理については上述した通りであるため、ここでの説明を省略する。
ステップS8−1の処理後は、第1の実施形態と同様の処理を行い、フィルタ処理した画像を画像形成装置110に送信する。
以上のように、第2の実施形態では、「参照ずらし」方式の解像度変換後の画像において、「ぼそつき」の原因となるドットをフィルタ処理により目立たなくさせるため、印刷後に印刷媒体に形成される画像の「ぼそつき」を低減させることが可能になる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では、処理ドットが1画素である場合のパターン処理例を示した。第3の実施形態では、処理ドットの画素数を任意に設定できるものについて示す。
以下では、第1の実施形態と重複する部分の図面及び説明は適宜省略し、第1の実施形態と異なる部分の説明を行う。また、図面中の第1の実施形態と共通する部分には同一番号を付すものとする。
図12は、処理ドット数をK画素(Kは自然数)とするときの、それぞれのパターン画像の説明図である。
図12の上段は処理ドットを削除する前(補正前)の画像のパターンを示している。同図の左からK=1、2、・・・の各画像のパターンG10、G11、・・・(K=3以後の画像については省略)を示している。同図の画素Q1〜Q3が処理ドットの対象となる。
同図の中段は、上段の補正前の画像に対応するパターン画像を全て示している。
同図の下段は、上段の補正前の画像に対応する補正後の画像を示している。
K=1の場合、上段に示す画像G10の画素Q1を処理ドットとして特定させるためのパターン画像は、中段に示すパターン画像PA10の1種類で済むことになる。注目画素(中心画素600(図6参照))を画素Q1に一致させ、パターン画像PA10を実際に適用すると、下段に示す画像G20のように、画素Q1の画素値が白になり、画素Q1のドットが削除される。
K=2の場合、上段に示す画像G11の画素Q2を処理ドットとして特定させるためのパターン画像は、中段に示すパターン画像PA11−1となる。注目画素(中心画素600(図6参照))を画素Q2に一致させ、パターン画像PA11−1を実際に適用すると、画素Q2の画素値が白になり、画素Q2のドットが削除される。
また、上段に示す画像G11の画素Q3を処理ドットとして特定させるためのパターン画像は、中段に示すパターン画像PA11−2となる。注目画素(中心画素600(図6参照))を画素Q3に一致させ、パターン画像PA11−2を実際に適用すると、画素Q3の画素値が白になり、画素Q3のドットが削除される。
このように、K=2の場合、画素Q2、Q3を処理ドットとして特定し、削除するためのパターン画像は、2種類必要になる。
注目画素を画素Q2に一致させ、パターン画像PA11−1を実際に適用し、更に注目画素を画素Q3に一致させ、パターン画像PA11−2を実際に適用する。これにより画素Q2、Q3を処理ドットとして特定し、画素Q2、Q3を削除する。下段に示す補正後の画像G21では、画素Q2、Q3の画素値が白になり、画素Q2、Q3のドットが削除されている。
同様の考え方から、K=3の場合、パターン画像は3種類必要になる。従って、Kの値の増加により、パターン画像の種類が一つ増えることになる。
その後も図示を省略しているが、Kの値の増加に従いパターン画像の種類が増加する。
第3の実施形態では、Kの値毎に各種のパターン画像をメモリ部23のプリンタドライバ10Bに登録する。
なお、本例では、3画素×5画素のパターン画像をプリンタドライバ10Bに登録するが、この限りではない。上下方向や左右方向の画素数を変更したものを登録しても良い。その場合、その大きさに応じた窓枠でパターン処理を行う。
また、本例では、K=1、2、・・・のそれぞれにおいて文字や線などの下にドットが現れる単純なパターンを示したが、同じK値においてより複雑なパターンを追加しても良い。
図13は、第3の実施形態の情報処理装置の機能ブロック図の一例である。
図13は、第1の実施形態の情報処理装置の機能ブロック(図3参照)において、アプリケーション処理部300にパターン画像の設定部91を追加し、画像処理部310に変更部92を追加したものである。
設定部91は、パターン画像の設定項目を追加した印刷設定画面を表示出力部25に出力する。また、設定部91は、操作入力部24からユーザ指定された、パターン画像についての設定内容を、印刷設定情報の所定位置に組み込む処理を行う。
印刷設定画面には、追加の設定項目として、例えば、処理ドットの画素数Kの値を設定する設定項目を設ける。或いは、窓枠のサイズ(例えば3画素×5画素など)の設定項目を設ける。或いは、登録されているパターン画像のサムネールを表示し、その中からパターン処理に使用するパターン画像を任意に指定させるための設定項目を設ける。
変更部92は、パターン抽出/ドット削除部36で使用するデフォルトのパターン画像を、印刷設定情報に含まれるパターン画像の設定値に基づいて変更する処理を行う。この変更により、パターン抽出/ドット削除部36は、デフォルトのパターン画像から変更されたパターン画像をメモリ部23から読み出し、そのパターン画像に基づいて処理ドットの抽出と削除処理を行う。
図14は、第3の実施形態にかかる情報処理装置の印刷命令実行時の動作例を示すフロー図である。図14のフロー図は、第1の実施形態のフロー図(図8参照)のステップS1の処理に設定処理を追加し、ステップS6とステップS8の間に変更処理を追加したものである。
先ず、アプリケーション処理部300が画像処理部310に印刷命令を送信する(S1)。この処理では、ユーザが操作入力部24を介し、印刷対象のファイルや印刷設定情報を設定し、印刷開始を指示する命令(印刷開始命令)を入力する。これにより、アプリケーション処理部300が画像処理部310に印刷命令を送信する。第3の実施形態では、当該印刷設定情報の設定において、設定部91が、パターン画像の設定項目を追加した印刷設定画面を表示出力部25に出力する(S1−1)。ユーザはパターン処理に適用させるパターン画像などを印刷設定画面で設定し、印刷開始命令を入力する。すると、設定部91は、そのパターン画像についての設定内容やその他の設定内容を、印刷設定情報の所定位置に組み込む処理を行う(S1−2)。そして、アプリケーション処理部300が画像処理部310に印刷命令を送信する。
ステップS2〜ステップS7までの処理は、第1の実施形態のフロー図と同様である。これらの処理の説明は、重複になるため省略する。
ステップS6において「参照ずらし」方式により低解像度へ変換された後、変更部92がパターン画像の変更処理を行う(S6−1)。この処理で、変更部92は、パターン抽出/ドット削除部36で使用するデフォルトのパターン画像を、印刷設定情報に含まれるパターン画像の設定値に基づいて変更する処理を行う。例えば、その設定値が画素数K=2(図12参照)を示すものである場合、変更部92はパターン抽出/ドット削除部36に対してパターン画像の読み出し対象をデフォルトの画素数K=1から画素数K=2のパターン画像群に変更する情報を出力する。
そして、ステップS6−1の処理後のステップS8において、パターン抽出/ドット削除部36は、変更部92から変更情報として受け取ったパターン画像を示す情報をメモリ部23から読み出し、パターン処理及び処理ドットの削除を行う。印刷設定情報の設定値が画素数K=2の例では、画素数K=2のパターン画像群をメモリ部23から読み出し、パターン処理及び2画素の処理ドットの削除を行う。
ステップS8の処理後は、第1の実施形態と同様、情報処理装置は各ステップを通じて生成した各画像を対象に、中間調処理やラスタライズ処理を行う。
以上のように、第3の実施形態では、「ぼそつき」の原因となるドットの削除対象とするドットの組み合わせ(Kの値など)を変更できるようにした。削除対象として、ドットの組み合わせ数を増やせば、様々な組み合わせで発生するドットを削除できるので、画像の「ぼそつき」が大幅に改善されることになる。一方、代わりにパターン処理に使用するパターン画像の数が増加するため、処理時間がより多くかかることになる。
ドットの組み合わせを変更できるようにしたことにより、高速で処理を行いたい場合には、例えばKの値の低いもの(例えばK=1)を設定し、パターン画像の数を減らすことも可能になる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では「参照ずらし」方式の低解像度変換により生成された多階調画像を対象に、多階調のパターン画像をマッチングさせて、「ぼそつき」の原因となるドットを特定する情報処理装置の態様を示した。
第4の実施形態では、上記多階調画像を2値化した2値画像(2値画像データ)を対象に、2値のパターン画像をマッチングさせて、「ぼそつき」の原因となるドットを特定する情報処理装置の態様を示す。
以下では、第1の実施形態と重複する部分の図面及び説明は適宜省略し、第1の実施形態と異なる部分の説明を行う。また、図面中の第1の実施形態と共通する部分には同一番号を付すものとする。
先ず、2値画像のパターン処理について説明する。
図15、図16は2値画像を対象とするパターン処理についての説明図である。
図15は、2値画像との比較のための、多階調画像を対象とするパターン処理の説明図である。
図16は、2値画像を対象とするパターン処理の説明図である。
図15において、左側に「参照ずらし」方式の低解像度変換により生成された多階調画像を示し、右側にパターン画像を示す。
ここでは、多階調画像として5種類の濃度の画像G21〜G25を例示している。同図の上から下にかけて徐々に文字や線などのオブジェクトや「ぼそつき」の原因のドットの濃度が濃くなるものを示している。
パターン画像としては、3種類のパターン画像PG31〜PG33を例示している。パターン画像PG33は、画像G23から「ぼそつき」の原因のドットを特定するためのもので、画像G23と濃度が一致する。なお、同図においては「ぼそつき」の原因となるドットを分かりやすくするために対象個所に黒枠を付加している。同図の矢印hは、パターン画像PG33のパターン形状と濃度が画像G23に対応するものであることを示している。その他も同様に、パターン画像PG32は画像G22に対応し、パターン画像PG31は画像G21に対応する。パターン画像の濃度もまた、パターン画像PG33からパターン画像PG31にかけ、徐々に濃くなる。
画像G24、画像G25については、濃度が薄いため、ドットが「ぼそつき」の原因にならない。このため、それぞれに対応するパターン画像を用意していない。
従って、例示のケースでは線分L1以下の濃度を有するドットを特定するために、3種類の濃度の画像に対して3種類の濃度のパターン画像が必要になる。
図16では、左側に図15と同様の多階調画像を示している。また、2値化の境界(閾値)となる境界線L2を示している。多階調画像の右側には、境界線L2を2値化の境界に多階調画像を2値化した2値画像g21〜g25を示している。更に、2値画像の右側に2値のパターン画像pg31を示している。
図16において、境界線L2の上側(つまり画像G24、G25)が2値化により「0(白)」になる画像群で、境界線L2の下側(つまり画像G21〜画像G23)が2値化により最も高い濃度を示す「1(一例として黒とする)」になる画像群となる。
従って、図16に示すように、画像G24、画像G25は2値化すると画像の全てが白になる。他方の画像G21〜画像G23は2値化により文字や線などのオブジェクトや「ぼそつき」の原因のドットの部分が2階調(0又は1)の内の黒(1)に統一される。
2値画像g21〜2値画像g23の「ぼそつき」の原因のドットを特定するためのパターン画像は、何れもパターン形状と濃度が同じであるため、1階調のパターン画像pg31で兼用できる。つまり、画像の2値化により、パターン画像の数を本例の場合3種類から1種類に減らすことになる。なお、同図のパターン画像pg31に示す白抜きの枠は、「ぼそつき」の原因となるドットを分かりやすくするためにその対象個所に付加したものである。
次に、第4の実施形態の情報処理装置の機能ブロックについて示す。
図17は、第4の実施形態の情報処理装置の機能ブロック図の一例である。
図17は、第1の実施形態の情報処理装置の機能ブロック(図3参照)において、閾値設定部93と2値画像生成部94を追加し、パターン抽出/ドット削除部36を2値画像パターン抽出部95とドット削除部96に置き換えたものである。
閾値設定部93は、2値化の閾値情報の設定項目を追加した印刷設定画面を表示出力部25に出力する。また、閾値設定部93は、操作入力部24からユーザ指定された、閾値の設定内容(画素値等)を、印刷設定情報の所定位置に組み込む処理を行う。
印刷設定画面には、追加の設定項目として、例えば、ユーザに閾値として画素値を入力させるための入力ボックスや、ユーザに多段階の画素値の中から一つを選択させるための選択ボックスなどを設ける。或いは、画面に濃度(画素値)の異なるパターン画像のサムネール画像を表示し、その中から2値化の閾値とする濃度(画素値)のパターン画像を任意に指定させる。
2値画像生成部94は、第一の解像度変換部34による「参照ずらし」方式の解像度変換処理により生成された画像データを2値画像に変換する。2値画像生成部94は、印刷設定情報に含まれる閾値の設定(一例として画素値とする)を読み取り、当該画素値未満の画素を全て「0」に変換し、当該画素値以上を全て「1」に変換する。
2値画像パターン抽出部95は、2値画像生成部94が生成した2値画像を対象に2値のパターン画像を使ってパターン処理を行い、「ぼそつき」の原因となるドットを特定する。
ドット削除部96は、第一の解像度変換部34の「参照ずらし」方式による変換画像を基に中間調処理部37が生成したドット補正前の中間調画像を対象に、2値画像パターン抽出部95が特定した処理ドットの位置に対応する画素を削除する。
図18は、第4の実施形態にかかる情報処理装置の印刷命令実行時の動作例を示すフロー図である。図18のフロー図は、第1の実施形態のフロー図(図8参照)のステップS1、ステップS6、ステップS8の処理が主に異なる。
先ず、アプリケーション処理部300が画像処理部310に印刷命令を送信する(S1)。第4の実施形態では、このときの印刷設定情報の設定において、閾値設定部93が、2値化の閾値情報の設定項目を追加した印刷設定画面を表示出力部25に出力する(S1−5)。ユーザは閾値情報などを印刷設定画面で設定し、印刷開始命令を入力する。すると、閾値設定部93は、閾値の設定内容(画素値等)やその他の設定内容を、印刷設定情報の所定位置に組み込む処理を行う(S1−6)。そして、アプリケーション処理部300が画像処理部310に印刷命令を送信する。
ステップS2〜ステップS5までの処理は、第1の実施形態のフロー図と同様である。これらの処理の説明は、重複になるため省略する。
ステップS5においてYes判定の場合、画像を「参照ずらし」方式により低解像度へ変換し、変換後の画像(低解像度画像)を中間調処理部37と2値画像生成部94に出力する(S6−5)。
中間調処理部37は、上記低解像度画像を受信すると、中間調処理を行う(S6−6)。ここでは、中間調処理部37は処理ドットの補正前の低解像度画像を対象にディザ法又は誤差拡散法などにより中間調処理を行い、ドット削除部96に出力する。例えば8ビット256階調で表現されていた画像データを1ビット又は2ビットの画像データに変換して出力する。
一方、2値画像生成部94は、上記低解像度画像を受信すると、その画像を2値画像に変換し、2値画像を2値画像パターン抽出部95に出力する(S8−1)。この2値化変換処理において、2値画像生成部94は、先ず印刷設定情報に含まれる閾値の設定(画素値)を読み取る。そして、上記低解像度画像の当該画素値未満の画素を全て「0」に変換し、当該画素値以上を全て「1」に変換する。
2値画像パターン抽出部95は、2値画像生成部94から2値画像を受信すると、2値のパターン画像をメモリ部から読み出し、当該2値画像を対象にパターン処理を行い、「ぼそつき」の原因となるドット(処理ドット)を特定する(S8−2)。2値画像パターン抽出部95は、その処理ドットを特定すると、処理ドットの画像上の位置(画素の位置)を示す情報をドット削除部96に出力する。処理ドットがない場合には、その旨を示す情報を出力する。
ドット削除部96は、2値画像パターン抽出部95から受信した処理ドットの画素位置情報に基づき、中間調処理部37から受信した中間調画像(処理ドットの補正前のもの)内に位置する上記画素位置により示される画素を削除する(S8−3)。画素の削除は、例えば画素を「0」にするなどして行う。
ステップS8−3の処理後は、第1の実施形態のフロー図と同様である。つまり、処理ドットを補正した後の中間調画像を対象にラスタライズ処理を行う(S10)。その後の処理も同様であるため、ここでの説明は省略する。
以上のように、第4の実施形態では、「参照ずらし」方式の解像度変換後の画像を閾値を設けて2値化することにより、「ぼそつき」の原因となるドットを含む周囲の画素を多階調から2階調に変換させた。本例では、オブジェクトや、「ぼそつき」の原因となるドットが最も高い濃度(例えば黒など)となり、それ以外が最も低い濃度(例えば白など)になる。このため、パターン画像に階調をもたせる必要がなくなり、パターン画像の数を減らすことが可能になる。従って、処理スピードが向上される。
(第5の実施形態)
第1〜第4の実施形態では、画像処理部を有する情報処理装置の態様を示した。
第5の実施形態では、画像処理部を有する画像形成装置の態様を示す。
図19は、第5の実施形態に係る画像形成システムの構成例を示すブロック図である。
図19に一例として示す第二の画像形成システム2では、第一の画像形成システム1(図1参照)に示す情報処理装置100のプリンタドライバ10Bとして実装した画像処理部の機能を画像処理部10Xとして画像形成装置110Xに設けている。
図19に示す情報処理装置100Xは、アプリケーション10Aを実行し、画像の入力や編集や画像形成装置110Xに対する印刷命令などを行う。
画像形成装置110Xは、画像処理部10Xと出力処理部11を備えている。画像処理部10Xは、情報処理装置100Xから受信した印刷命令に含まれる画像データを出力処理部11での実行が可能な情報に変換する。ここでは主に、「参照ずらし」方式の解像度変換を行い、「ぼそつき」の原因となるドットを削除する処理などを行う。そして、ラスタライズ後の駆動データを出力処理部11に出力する。
図20は、画像形成装置110Xの一例として示すシリアル型インクジェットプリンタ(以下、プリンタと略す)の簡略構成図である。
プリンタ110XXは、全体制御部21X、画像処理部10X、操作部22X、通信インタフェース23X、記録ヘッドドライバ24X、主走査ドライバ25X、副走査ドライバ26Xなどを有する。
全体制御部21Xは、画像形成装置110Xの各部を制御する制御回路であり、マイクロコンピュータなどを有する。全体制御部21Xに出力処理部11が組み込まれている。
画像処理部10Xは、例えばASIC(画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのIC(Integrated Circuit))などにより構成され、印刷命令に含まれる画像データを出力処理部11での実行が可能な情報に変換する。本例の画像処理部10Xは、色変換部30X、変換判断部31X、変換値算出部32X、参照ずらし判断部33X、第一の解像度変換部34X、第二の解像度変換部35X、パターン抽出/ドット削除部36X、中間調処理部37X、ラスタライズ処理部38Xなどを有する。そして、各部30X〜38Xの処理により上記画像データを出力処理部11による処理が可能な駆動データに変換する。
操作部22Xは、リセットボタンや電源ボタンなどの操作部である。操作部22Xの入力信号は全体制御部21Xに入力される。
通信インタフェース23Xは、情報処理装置100Xとの間で通信ケーブル(不図示)により接続され、情報処理装置100Xの通信インタフェースとシリアル通信を行うための通信インタフェースである。全体制御部21Xは通信インタフェース23Xを介して情報処理装置100Xとの通信を行う。
記録ヘッドドライバ24Xは、記録ヘッドを駆動するためのドライバ回路である。全体制御部21Xは記録ヘッドドライバ24に対して制御情報などを出力する。全体制御部21Xは、記録ヘッドを駆動することにより記録ヘッドに装填されているインク滴を印刷媒体(不図示)上に塗布し、画像を印刷媒体上に形成する。
主走査ドライバ25Xは、主走査方向へキャリッジ(不図示)を駆動するドライバ回路である。全体制御部21Xは主走査ドライバ25Xに対して制御情報などを出力する。
副走査ドライバ26Xは、印刷媒体(例えば印刷用紙など)を副走査方向に送る搬送ベルトを駆動するドライバ回路である。全体制御部21Xは副走査ドライバ26Xに対して制御情報などを出力する。
なお、主走査ドライバ25Xと副走査ドライバ26Xに示す、「主走査方向」、「副走査方向」と、画像処理部10Xの処理において使用する「主走査方向」、「副走査方向」とは、印刷媒体の縦横の出力設定により変わるため、両者は必ずしも対応しない。主走査ドライバ25X(又は副走査ドライバ26X)に示す「主走査方向」(又は「副走査方向」)は、画像処理部10Xの「主走査方向」(又は「副走査方向」)との対応を意図して用いたものではない。
全体制御部21Xには、その他、不図示であるがセンサ等が入力される。
また、各部は電源部(不図示)からの電力供給により駆動する。
情報処理装置100Xから印刷命令が送信されると、先ず、通信インタフェース23Xが印刷命令を受信処理し、全体制御部21Xに通知する。全体制御部21Xは、画像処理部10Xに受信済みの印刷命令の画像処理を依頼し、画像処理部10Xが印刷命令に含まれる画像データを画像処理する。画像処理部10Xは、画像処理を終えると、全体制御部21Xに画像処理により生成した駆動データを返す。全体制御部21Xは、その駆動データが入力されると、記録ヘッドドライバ24Xや、主走査ドライバ25Xや、副走査ドライバ26Xなどを駆動データに基づいて制御する出力処理部11として動作する。
これにより、全体制御部21Xは、その駆動データに基づいて記録ヘッド等を制御し、印刷媒体上にインク滴を塗布させるなどして画像を形成する。
なお、画像処理部10Xの各部30X〜38Xは、第1の実施形態の画像処理部310(図3参照)の各部30〜38の機能に対応し、画像処理結果として駆動データを出力するものである。各部30X〜38Xの処理説明は重複説明となるため、ここでの更なる説明は省略する。
また、画像処理部10Xの各部30X〜38Xの動作は、第1の実施形態の情報処理装置100の印刷命令実行時の動作例(図8参照)に示すものと同様に説明できる。これもまた、重複説明となるため、ここでの説明は省略する。
第5の実施形態では、第1の実施形態の情報処理装置100に実現する画像処理部310(図3参照)の機能を、画像形成装置110の画像処理部10Xにハードウェアとして構築した例を示した。しかし、この形態に限らず、第2、第3、第4の実施形態に示す画像処理部の機能を、それぞれ画像形成装置110の画像処理部10Xに構築しても良い。
また、複合機などのように画像形成装置と画像読取装置が一体化されたものであっても良い。
また、画像処理部10Xの各部30X〜38Xの機能構成の全部をハードウェアとして構成したものを示しているが、一部の機能をソフトウエアにより実現し、ハードウェアとソフトウエアの協調動作で画像処理を行っても良い。
また、各実施形態では、情報処理装置に対し、画像形成装置と画像読取装置を接続する態様の画像形成システムを示した。しかし、適宜、その他の態様に変形しても良い。
例えば、情報処理装置、画像形成装置、画像読取装置をネットワーク上に設け、ネットワークを介してデータ通信を行うように変形しても良い。
(第6の実施形態)
第6の実施形態では、第1〜第4の実施形態に示す画像処理を複合機などの画像形成装置で実施する場合の態様を示す。
図21は、複合機のハードウェア構成を示すブロック図である。本図に示すように、この複合機3は、コントローラ30Yとエンジン部(Engine)40YとをPCI(Peripheral Component Interface)バスで接続した構成となる。コントローラ30Yは、複合機3全体の制御と描画、通信、図示しない操作部からの入力を制御するコントローラである。エンジン部40Yは、PCIバスに接続可能なプリンタエンジンなどであり、たとえば白黒プロッタ、1ドラムカラープロッタ、4ドラムカラープロッタ、スキャナまたはファックスユニットなどである。なお、このエンジン部40Yには、プロッタなどのいわゆるエンジン部分に加えて、ガンマ変換などの画像処理部分が含まれる。
コントローラ30Yは、CPU31Yと、ノースブリッジ(NB)32Yと、システムメモリ(MEM−P)33Yと、サウスブリッジ(SB)34Yと、ローカルメモリ(MEM−C)35Yと、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)36Yと、ハードディスクドライブ(HDD)37Yとを有し、ノースブリッジ(NB)32YとASIC36Yとの間をAGP(Accelerated Graphics Port)バス38Yで接続した構成となる。また、MEM−P33Yは、ROM(Read Only Memory)33yと、RAM(Random Access Memory)33yyと、をさらに有する。
CPU31Yは、複合機3の全体制御をおこなうものであり、NB32Y、MEM−P33YおよびSB34Yからなるチップセットを有し、このチップセットを介して他の機器と接続される。
NB32Yは、CPU31YとMEM−P33Y、SB34Y、AGPバス38Yとを接続するためのブリッジであり、MEM−P33Yに対する読み書きなどを制御するメモリコントローラと、PCIマスタおよびAGPターゲットとを有する。
MEM−P33Yは、プログラムやデータの格納用メモリ、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いるシステムメモリであり、ROM33yとRAM33yyとからなる。ROM33yは、プログラムやデータの格納用メモリとして用いる読み出し専用のメモリであり、RAM33yyは、プログラムやデータの展開用メモリ、プリンタの描画用メモリなどとして用いる書き込みおよび読み出し可能なメモリである。
SB34Yは、NB32YとPCIデバイス、周辺デバイスとを接続するためのブリッジである。このSB34Yは、PCIバスを介してNB32Yと接続されており、このPCIバスには、ネットワークインタフェース(I/F)部なども接続される。
ASIC36Yは、画像処理用のハードウェア要素を有する画像処理用途向けのICであり、AGPバス38Y、PCIバス、HDD37YおよびMEM−C35Yをそれぞれ接続するブリッジの役割を有する。このASIC36Yは、PCIターゲットおよびAGPマスタと、ASIC36Yの中核をなすアービタ(ARB)と、MEM−C35Yを制御するメモリコントローラと、ハードウェアロジックなどにより画像データの回転などをおこなう複数のDMAC(Direct Memory Access Controller)と、エンジン部40Yとの間でPCIバスを介したデータ転送をおこなうPCIユニットとからなる。
このASIC36Yには、PCIバスを介してFCU(Facsimile Control Unit)50Y、USB(Universal Serial Bus)60Y、IEEE1394(the Institute of Electrical and Electronics Engineers 1394)インタフェース70Yが接続される。操作表示部80YはASIC36Yに直接接続されている。
MEM−C35Yは、コピー用画像バッファ、符号バッファとして用いるローカルメモリであり、HDD(Hard Disk Drive)37Yは、画像データの蓄積、プログラムの蓄積、フォントデータの蓄積、フォームの蓄積を行うためのストレージである。
AGPバス38Yは、グラフィック処理を高速化するために提案されたグラフィックスアクセラレーターカード用のバスインタフェースであり、MEM−P33Yに高スループットで直接アクセスすることにより、グラフィックスアクセラレーターカードを高速にするものである。
同図のハードウェア構成において、例えば、第5の実施形態の画像処理部10X(図20参照)として搭載可能な機能の一部をASIC36Yやエンジン部40Yに搭載し、その他のソフトウエアとして実現する機能をROM33yに搭載する。
一例として、ASIC36Yに色変換部30X、エンジン部40Yにラスタライズ処理部38X及び出力処理部11を搭載する。そして、変換判断部31X、変換値算出部32X、参照ずらし判断部33X、第一の解像度変換部34X、第二の解像度変換部35X、パターン抽出/ドット削除部36X、及び中間調処理部37Xの機能を実現するプログラムをROM33yに搭載する。
これにより、ASIC36Yの色変換処理後の画像データを対象に、CPU31YがROM33yのプログラムを実行して中間処理後のデータに生成し、その生成データをエンジン部40Yに出力する。エンジン部40Yは、上記生成データをラスタライズ処理及び出力処理する。
なお、画像処理部として搭載可能な機能をハードウェアで構成するか、ソフトウエアにより実現するかは、処理の効率などに応じて適宜決めて良い。
各実施形態で実行されるプログラムは、ROMやメモリ部などに予め組み込まれて提供するものとしているが、これに限定されるものではない。各実施形態で実行されるプログラムを、コンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録してコンピュータプログラムプロダクトとして提供してもよい。例えば、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルでFlashメモリ、フレキシブルディスク(FD)、CD、DVD(Digital Versatile Disc)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供してもよい。
また、各実施形態で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成してもよい。また、本実施の形態で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成してもよい。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 第一の画像形成システム
10A アプリケーション
10B プリンタドライバ
11 出力処理部
20 CPU
21 ROM
22 RAM
23 メモリ部
24 操作入力部
25 表示出力部
26 第一のインタフェース
27 第二のインタフェース
28 バス
30 色変換部
31 変換判断部
32 変換値算出部
33 参照ずらし判断部
34 第一の解像度変換部
35 第二の解像度変換部
36 パターン抽出/ドット削除部
37 中間調処理部
38 ラスタライズ処理部
100 情報処理装置
110 画像形成装置
120 画像読取装置
300 プリケーション処理部
310 画像処理部

Claims (8)

  1. 入力画像データの解像度を参照ずらしによる画素に対する所定の重みづけをすることで低解像度に変換する解像度変換部と、
    前記解像度変換部により得られる画像データのオブジェクトのエッジ部分に発生するドット部を削除するドット処理部と、
    前記ドット処理部により前記ドット部が削除された画像データを、前記入力画像データを低解像度で印刷する出力処理部のフォーマットに変換するフォーマット変換部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記解像度変換部により得られる画像データから前記ドット部を特定するための複数のパターン画像と、
    前記ドット部の特定に適用するパターン画像を前記複数のパターン画像の内の何れかに変更する変更部と、
    を有し、
    前記ドット処理部は、前記解像度変換部により得られる画像データを対象に前記変更部により変更されたパターン画像をマッチングさせて前記ドット部を特定し、特定されたドット部を削除する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記解像度変換部により得られる画像データから前記ドット部を特定するための2値のパターン画像と、
    前記解像度変換部により得られる画像データを2値化するための閾値を設定する閾値設定部と、
    前記閾値設定部により設定される前記閾値を2値化の境界にし、前記解像度変換部により得られる画像データを2値化する2値画像生成部と、
    を有し、
    前記ドット処理部は、前記2値画像生成部により得られる2値画像データを対象に前記2値のパターン画像をマッチングさせて前記ドット部を特定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記閾値設定部は、前記閾値の変更を受け付ける、
    ことを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記ドット処理部は、前記ドット部の削除に代わり、前記ドット部の画素値を周囲の画素に分散する、
    ことを特徴とする請求項1乃至4の内の何れか一つに記載の情報処理装置。
  6. 請求項1乃至5の内の何れか一つに記載の情報処理装置の各構成要素と、
    前記入力画像データを低解像度で印刷する前記出力処理部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  7. 入力画像データの解像度を参照ずらしによる画素に対する所定の重みづけをすることで低解像度に変換する工程と、
    前記低解像度への変換により得られる画像データのオブジェクトのエッジ部分に発生するドット部を削除する工程と、
    前記ドット部が削除された画像データを、前記入力画像データを低解像度で印刷する出力処理部のフォーマットに変換する工程と、
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  8. 入力画像データの解像度を参照ずらしによる画素に対する所定の重みづけをすることで低解像度に変換する機能と、
    前記低解像度への変換により得られる画像データのオブジェクトのエッジ部分に発生するドット部を削除する機能と、
    前記ドット部が削除された画像データを、前記入力画像データを低解像度で印刷する出力処理部のフォーマットに変換する機能と、
    をコンピュータに実現させるプログラム。
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