JP2008103986A - 画像処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 原稿から読み取られたカラー画像をモノクロ印刷させる際に違和感を生じさせることなく、特定の色を適切に白化させることができる画像処理装置を提供する。
【解決手段】 原稿から読み取られたピクセルごとの輝度データ及び色度データからなるカラー画像を画像処理し、モノクロ画像を出力する画像処理装置であって、ユーザ操作に基づいて変換対象とする色相を指定する色相指定情報を生成する色相指定部21と、第1の閾値よりも高い輝度値を飽和させ、第1の閾値よりも低い輝度値を増加させる変換テーブルを記憶する変換テーブル記憶部24と、色度データから得られる色相に基づいて色相指定情報で指定された色相のピクセルをカラー画像から抽出するピクセル抽出部2と、ピクセル抽出部2により抽出されたピクセルの輝度データを変換テーブルに基づいて変換し、カラー画像からモノクロ画像を生成する輝度データ変換部4により構成される。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像処理装置に係り、さらに詳しくは、スキャナなどの撮像装置が原稿から読み取ったカラー画像を画像処理し、モノクロ画像を出力する画像処理装置の改良に関する。
近年、特定の色で表されたオブジェクトを消去して原稿などを読み取る技術が提案されている(例えば、特許文献1)。この特許文献1に記載の画像読取装置では、予め指定された色について、当該色で表されたオブジェクトを読み取らないようにして、読取画像が生成される。これにより、原稿中に上記特定の色、例えば、赤インクで印刷されている記入枠などのオブジェクトを読取画像から消去することができる。
最近では、ユーザに色相、彩度、明度及び輝度を指定させ、この指定された色相、彩度、明度及び輝度の範囲内に存在する画素の輝度成分を白レベル(輝度の上限値)に変換する画像処理装置も提案されている(例えば、特許文献2)。
特開2002−185756号公報 特開2005−303584号公報
画像処理後の画像データは、通常、輝度成分を示す階調数が2値化され、ピクセルごとの2値データからなるモノクロ画像の印刷が行われる。輝度成分の2値化の際には、白黒の多値の階調変化を2値で再現するために、ディザ法などの擬似階調表示処理(中間調表示処理)が行われる。上述した様な従来の画像処理装置では、ユーザが指定した色相、彩度、明度及び輝度の範囲内にない画素の輝度成分については白レベルへの変換処理は行われず、当該ユーザ指定の範囲内にある画素の輝度成分に対してのみ白レベルへの変換処理が行われる。このため、色相、彩度、明度又は輝度が上記ユーザ指定の範囲に近い画素の輝度成分については、白化されずに画像データとして出力されることから、モノクロ画像の印刷時にユーザ指定の範囲による境界が目立ってしまい、違和感が生じるという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、原稿から読み取られたカラー画像をモノクロで印刷させる際に違和感を生じさせることなく、特定の色を適切に白化させることができる画像処理装置を提供することを目的としている。特に、ピクセルごとの輝度データ及び色度データからなるカラー画像について白レベルへの変換処理を行う際、ユーザが指定する色相のピクセルについて、印刷時に白黒の境界が目立つのを抑制させた画像処理装置を提供することを目的としている。また、ユーザが指定する色相と、この色相に色空間において近い色相との境界が目立つのを抑制させることができる画像処理装置を提供することを目的としている。
第1の本発明による画像処理装置は、原稿から読み取られたピクセルごとの輝度データ及び色度データからなるカラー画像を画像処理し、モノクロ画像を出力する画像処理装置であって、ユーザ操作に基づいて、変換対象とする色相を指定する色相指定情報を生成する色相指定手段と、上記色度データから得られる色相に基づいて、上記色相指定情報で指定された色相のピクセルを上記カラー画像から抽出するピクセル抽出手段と、上記ピクセル抽出手段により抽出されたピクセルの上記輝度データに対し、第1の閾値よりも高い輝度値を飽和させ、上記第1の閾値よりも低い輝度値を増加させる変換処理を行い、上記カラー画像から上記モノクロ画像を生成する輝度データ変換手段とを備えて構成される。
この画像処理装置では、ユーザ操作に基づいて色相指定情報が生成され、色相指定情報で指定された色相のピクセルが原稿から読み取られたカラー画像から抽出される。そして、抽出されたピクセルの輝度データを変換する処理が行われ、カラー画像からモノクロ画像が生成される。この輝度データの変換処理は、第1の閾値よりも高い輝度値を飽和させ、第1の閾値よりも低い輝度値を増加させる処理である。この様な構成により、ユーザが指定する色相のピクセルについて、輝度データがその輝度値に応じて変換されるとともに、第1の閾値よりも高い輝度値が輝度の上限値に変更されるので、モノクロ画像の印刷時に白黒の境界が目立つのを抑制しつつ特定の色相を白化させることができる。
第2の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記輝度データ変換手段が、下限値から上記第1の閾値までの範囲内の輝度値を当該輝度値に一定数を乗じた値に対応付けるように構成される。
第3の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記輝度データ変換手段が、上記第1の閾値よりも高い輝度値を飽和させ、上記第1の閾値に比べて小さな第2の閾値よりも高く上記第1の閾値よりも低い輝度値を増加させ、上記第2の閾値よりも低い輝度値を同一輝度に対応付けるように構成される。
第4の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記ピクセル抽出手段が、色度データから得られる色相に基づいてカラー画像からピクセルを抽出する際、第3の閾値よりも彩度の大きなピクセルを抽出し、上記第3の閾値よりも彩度の小さなピクセルを抽出しないように構成される。この様な構成によれば、第3の閾値よりも彩度の大きなピクセルだけを抽出対象として抽出処理が行われるので、ユーザが指定する色相とは異なる彩度の小さなピクセルが誤って抽出されるのを防止することができる。
第5の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記輝度データ変換手段による変換処理後の輝度データに対して輝度値を第4の閾値と比較し、この比較結果に基づいて2値データを生成する2値化処理手段を備え、ピクセルごとの上記2値データからなる上記モノクロ画像が出力されるように構成される。
第6の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記輝度データ変換手段による変換処理後の輝度データに対して、下限値を含む第1の範囲内に存在する輝度値を上記下限値に変換し、或いは、上限値を含む第2の範囲内に存在する輝度値を上記上限値に変換する処理を行う輝度補正手段を備え、上記2値化処理手段が、上記輝度補正手段による変換処理後の輝度データに基づいて上記2値データを生成するように構成される。
第7の本発明による画像処理装置は、上記構成に加え、上記色相指定情報に基づいて、当該色相指定情報が指定する色相の色空間における周辺領域を指定する周辺領域指定情報を生成する周辺領域指定手段を備え、上記輝度データ変換手段が、上記周辺領域指定情報で指定された周辺領域のピクセルに対して、上記変換処理よりも輝度値を増加させる割合を小さくして輝度データを変換し、上記カラー画像から上記モノクロ画像を生成するように構成される。この様な構成によれば、ユーザが指定した色相の周辺領域のピクセルについても、輝度データが適切に変換されるので、ユーザが指定する色相と、この色相に色空間において近い色相との境界がモノクロ画像の印刷時に目立つのを抑制させることができる。
本発明による画像処理装置によれば、ユーザが指定する色相のピクセルについて、輝度データがその輝度値に応じて変換されるとともに、第1の閾値よりも高い輝度値が輝度の上限値に変更されるので、モノクロ画像の印刷時に白黒の境界が目立つのを抑制させることができる。また、ユーザが指定した色相の周辺領域のピクセルについても、輝度データが適切に変換されるので、ユーザが指定する色相と、この色相に色空間において近い色相との境界がモノクロ画像の印刷時に目立つのを抑制させることができる。従って、原稿から読み取られたカラー画像をモノクロで印刷させる際に違和感を生じさせることなく、特定の色を適切に白化させることができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による画像処理装置の概略構成の一例を示したブロック図であり、画像処理装置の一例として、カラースキャナ部10、画像処理部20及びプリンタ部30からなるデジタル複合機100が示されている。カラースキャナ部10は、読み取り対象とする原稿に光を照射し、当該原稿による反射光を受光して画像データを生成する撮像装置である。ここでは、原稿(用紙)の紙送り方向に照射光を走査(スキャン)させることにより、原稿上の手書き文字や印刷パターンが読み取られるものとする。また、少なくとも3つの異なる色ごとの輝度データからなるカラー画像データが生成されるものとする。
画像処理部20は、カラースキャナ部10が原稿から読み取ったカラー画像データについて輝度データの輝度値を変更してモノクロ画像データを生成する処理を行い、生成したモノクロ画像データをプリンタ部30へ出力する動作を行っている。輝度値を変更する処理は、ユーザが指定する色相に基づいて行われる。画像処理部20では、表示部42に色相を指定させるための入力画面を表示させ、操作入力部41からの入力信号に基づいて色相が指定される。
プリンタ部30は、モノクロ画像データの出力装置であり、LEDプリントヘッド31、駆動制御部32、感光体ドラム33、帯電器34、現像部35、転写部36及び定着部37からなる。LEDプリントヘッド31は、複数のLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を直線上に配置させたLEDアレイを備え、画像処理部20から入力されるモノクロ画像データに基づいて、光を感光体ドラム33に照射する動作を行っている。
駆動制御部32は、感光体ドラム33、帯電器34、現像部35、転写部36及び定着部37からなるプリンタ機構の制御を行っている。感光体ドラム33は、表面に感光体層が形成された円筒状の回転体であり、印刷時には、帯電器34により表面が一様に帯電される。この様に帯電された感光体ドラム33の表面に、光を照射させることにより、静電潜像が形成される。
現像部35は、静電潜像が形成された感光体ドラム33の表面に、トナーを付着させて、トナー像を形成させる動作を行っている。転写部36は、感光体ドラム33の表面に形成されたトナー像を印刷用紙に転写させる動作を行っている。定着部37は、トナー像が転写された印刷用紙を加熱処理及び加圧処理し、モノクロ画像を印刷用紙表面に定着させる動作を行っている。
図2は、図1のデジタル複合機100におけるカラースキャナ部10の構成例を示したブロック図である。このカラースキャナ部10は、ラインセンサ11、AFE回路12、A/Dコンバータ13、シェーディング補正回路14、γ補正回路15及び色空間変換回路16からなる。ラインセンサ11は、CCD(Charge Coupled Device:電荷結合素子)などの複数の受光素子を直線L上に配置させた受光素子アレイを備え、受光量(輝度)を示すアナログ信号、例えば、電圧信号をR(赤)、G(緑)及びB(青)の各色ごとに生成する動作を行っている。
AFE(Analog Front End:アナログフロントエンド)回路12は、ラインセンサ11から入力されたアナログ信号の電圧レベルを調整してA/Dコンバータ13へ出力するアンプである。A/Dコンバータ13は、AFE回路12から入力されたアナログ信号を所定のサンプリングレートでサンプリングし、デジタルデータを生成する変換素子である。ここでは、8ビット(256階調)のビットデータからなる輝度データが、R,G,Bの各色ごとに生成されるものとする。
シェーディング補正回路14は、ラインセンサ11における画素ごとの受光量の基準を揃えるために、輝度データの補正処理を行うデジタル処理回路である。具体的には、シェーディング補正用に予め作成され、ライン方向(直線L方向)に配置された光の反射率が既知の複数のオブジェクト、いわゆる「白基準」又は「黒基準」をラインセンサ11に読み取らせる。このとき得られる輝度データと、上記オブジェクトの反射率情報に基づいて、原稿から新たに読み取られた輝度データが補正される。これにより、原稿読み取り用の光源の明るさにおけるライン方向(直線L方向)のバラツキ、照射用の集光レンズにおける周辺光量低下の影響、或いは、ラインセンサ11の受光感度におけるライン方向のバラツキを補正することができる。
γ(ガンマ)補正回路15は、シェーディング補正回路14から入力されるR,G,Bの輝度データを色調整するγ補正処理を行うデジタル処理回路である。例えば、デバイスに依存するRGB色空間に対し、国際標準規格の表色系「sRGB(standard RGB)表色系」に則って輝度データの色調整が行われる。RGB色空間は、光の3原色(R,G,B)を用いて加法混色を表現するのに使われる色空間であり、数値が増すほど白に近づく。sRGB表色系は、スキャナ、デジタルカメラ、プリンタ、モニターなどの様々な画像の入出力機器に採用されており、sRGB表色系に則って色調整することにより、入力時と出力時における色の差異を少なくすることができる。
色空間変換回路16は、γ補正回路15から入力されるR,G,Bの輝度データについて、色空間を変換してカラー画像データを出力するデジタル処理回路である。具体的には、RGB色空間を輝度及び色相からなる色空間、例えば、YCbCr表色系に変換する処理が行われる。YCbCr表色系は、JPEG形式の画像データなどに用いられている表色系であり、Yが輝度データを示し、CbCrが色度データをそれぞれ示している。この色度データCbCrでは、Cbが青の差分(色相成分)、Crが赤の差分(色相成分)をそれぞれ示している。この色空間変換回路16により、ピクセルごとの輝度データ及び色度データからなるカラー画像データが生成される。
YCbCr表色系に変換するのに代えて、均等色空間の1つであるLab表色系に変換するものであっても良い。Lab表色系では、Lが輝度データを示し、abが色度データをそれぞれ示している。この色度データabでは、a及びbがそれぞれ色相成分を示している。なお、Lab表色系におけるL成分は、通常、明度と呼ばれる。本明細書中における輝度データには、Lab表色系のL成分データ、すなわち、明度データが含まれるものとする。
図3は、図1のデジタル複合機100の要部における構成例を示したブロック図であり、画像処理部20の機能構成の一例が示されている。この画像処理部20は、色相指定部21、周辺領域指定部22、モノクロ画像生成部23、変換テーブル記憶部24、周辺領域変換テーブル記憶部25、輝度補正部26及び2値化処理部27からなる。色相指定部21は、ユーザ操作に基づいて、輝度値の変換対象とする色相を指定する色相指定情報を生成する動作を行っている。
この色相指定では、YCbCr表色系における異なる色相成分Cb及びCrをそれぞれ独立に指定することができる。ここでは、色空間が複数の色相領域に予め区分され、これらの色相領域のうちの1つがユーザにより選択されるものとする。
周辺領域指定部22は、色相指定部21からの色相指定情報に基づいて、当該色相指定情報が指定する色相の色空間における周辺領域を指定する周辺領域指定情報を生成する動作を行っている。この周辺領域指定情報により指定される周辺領域は、ユーザにより指定される色相領域とは重複しない領域である。
変換テーブル記憶部24は、第1の閾値よりも高い輝度値を飽和させ、第1の閾値よりも低い輝度値を増加させる変換テーブルを記憶するメモリである。この変換テーブルは、輝度値の対応付けを規定する対応付け情報であり、ここでは、下限値から第1の閾値までの範囲内に存在する変換処理前の輝度の入力値に一定数を乗じた値を変換処理後の輝度の出力値とする変換テーブルが予め記憶されているものとする。
周辺領域変換テーブル記憶部25は、上記変換テーブルよりも輝度値を増加させる割合の小さな周辺領域変換テーブルを記憶するメモリである。
モノクロ画像生成部23は、色相指定情報及び周辺領域指定情報に基づいてカラー画像データからピクセルを抽出し、抽出したピクセルの輝度データを変換テーブル及び周辺領域変換テーブルに基づいて変換してモノクロ画像データを生成する処理を行っている。
輝度補正部26は、モノクロ画像生成部23からのモノクロ画像データについて、ノイズを除去するために、輝度を補正する処理を行っている。具体的には、輝度データに対して、下限値を含む第1の範囲内に存在する輝度値を上記下限値に変換し、上限値を含む第2の範囲内に存在する輝度値を上記上限値に変換する処理が行われる。
カラー画像からピクセルを抽出し、輝度データを変換してモノクロ画像を生成する処理を輝度の補正処理よりも前に行わせることにより、色相判定、すなわち、色度データが示す色相が属する色相領域の判定を正確に行うことができる。
2値化処理部27は、輝度補正部26による変換処理後の輝度データについて階調数を減少させて2値化する処理を行っている。具体的には、輝度データの輝度値を所定の閾値(第4の閾値)と比較し、この比較結果に基づいて2値データが生成される。この2値化処理部27により生成され、ピクセルごとの2値データからなるモノクロ画像データがLEDプリントヘッド31へ出力される。
ここでは、輝度成分を2値化する際、白黒の多値の階調変化を2値で再現するために、ディザ法などの擬似階調表示処理(中間調表示処理)が行われるものとする。擬似階調表示処理は、2値化のための閾値を複数のピクセルからなるブロックごとに定めてモノクロ画像データを得る画像処理である。
図4は、図3の画像処理部20におけるモノクロ画像生成部23の構成例を示したブロック図である。このモノクロ画像生成部23は、色度データ抽出部1、ピクセル抽出部2、輝度データ抽出部3及び輝度データ変換部4からなる。色度データ抽出部1は、カラー画像データから色度データを抽出する動作を行っている。具体的には、色空間変換回路16において生成されたカラー画像データ(ここでは、YCbCr)から色度データCbCrが抽出され、ピクセル抽出部2へ出力される。
ピクセル抽出部2は、色度データ抽出部1からの色度データCbCrに基づいて、色相指定情報及び周辺領域指定情報で指定された色相のピクセルを抽出する動作を行っている。
具体的には、色度データCbCrに含まれる色相成分に基づいて当該ピクセルが属する色空間における色相領域が判別され、ユーザが指定する色相領域と一致するピクセルが抽出される。また、周辺領域指定情報で指定された色相領域と一致するピクセルが抽出される。
輝度データ抽出部3は、カラー画像データから輝度データを抽出する動作を行っている。具体的には、色空間変換回路16において生成されたカラー画像データYCbCrから輝度データYが抽出され、輝度データ変換部4へ出力される。
輝度データ変換部4は、強調処理部5及び輝度選択部6からなり、ピクセル抽出部2により抽出されたピクセルの輝度データを変換テーブルに基づいて変換し、カラー画像データからモノクロ画像データを生成する動作を行っている。
強調処理部5は、変換テーブル記憶部24から読み出した変換テーブルと、周辺領域変換テーブル記憶部25から読み出した周辺領域変換テーブルに基づいて輝度データYを変換し、輝度値を増大させた第1輝度データ及び第2輝度データを生成する処理を行っている。具体的には、変換テーブルに従って輝度値を変換して第1輝度データが生成される。また、周辺領域変換テーブルに従って輝度値を変換して第2輝度データが生成される。
輝度選択部6は、ピクセル抽出部2からのピクセルの抽出情報に基づいて、輝度データを選択し、モノクロ画像データとして出力する動作を行っている。具体的には、色相指定情報に基づいて抽出されたピクセルについて、第1輝度データが選択され、周辺領域指定情報に基づいて抽出されたピクセルについて、第2輝度データが選択される。また、ピクセル抽出部2により抽出されなかったピクセルについて、輝度データYが選択される。
本実施の形態では、ピクセル抽出部2により抽出されたピクセルの輝度データについて変換処理する際、輝度値の対応付けが規定された変換テーブルを用いているが、この様なソフトウェア的な処理に代えて、演算回路を用いてハードウェア的に処理させるものであっても良い。
図5は、図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、ユーザに色相を指定させる際に用いられる色空間が示されている。この色空間は、YCbCr表色系の色空間であり、縦軸にCb軸が配置され、横軸にCr軸が配置されている。Cb成分が大きくなれば、青味が強くなり、小さくなれば、黄味が強くなる。また、Cr成分が大きくなれば、赤味が強くなり、小さくなれば、緑味が強くなる。
ここでは、色空間が原点を通る6本の直線51〜56、Cb軸及びCr軸により、16個の色相領域に区分されているものとする。また、Cb成分の入力レンジ及びCr成分の入力レンジは、一致しているものとする。
直線51は、傾き2の直線Cb=2Cr、直線52は、傾き1の直線Cb=Cr、直線53は、傾き1/2の直線Cb=(1/2)Crをそれぞれ示している。また、直線54は、傾き(−1)/2の直線(−2)Cb=Cr、直線55は、傾き(−1)の直線Cb=−Cr、直線56は、傾き(−2)の直線Cb=(−2)Crをそれぞれ示している。これらの直線51〜56により区分された各色相領域は、互いに面積の等しい領域となっている。
色空間の原点近傍の領域は、色相成分の絶対値が小さな無彩色領域57となっている。この無彩色(モノトーン)領域57は、彩度の低い色相を示す領域であり、色相成分Cb及びCr間に成り立つ所定の関係式によって規定される。この例では、原点を中心とする円の内部として無彩色領域57が示されている。
この様な無彩色領域57は、輝度値の変換対象とする色相からは除外される。つまり、色度データに基づいてカラー画像からピクセルを抽出する際には、所定の閾値(第3の閾値)よりも彩度の大きなピクセルだけが抽出され、当該閾値よりも彩度の小さなピクセルについては抽出しないこととなる。
この様な色空間に対し、輝度値を変更してモノクロ画像から白化させる色相領域及び周辺領域が指定される。
図6は、図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、ユーザにより指定された色相領域A1及び周辺領域A2が示されている。この例では、第1象限における直線52及び直線53間の色相領域A1がユーザにより指定され、この色相領域A1に隣接する2つの色相領域が周辺領域A2に指定されている。つまり、周辺領域A2は、ユーザにより色相領域A1が1つ指定されれば、当該色相領域A1の色空間内における位置又は区分に基づいて自動的に指定される。
モノクロ画像生成部23では、色相が色相領域A1に属するピクセルの輝度データを変換テーブルに基づいて変換するとともに、色相が周辺領域A2に属するピクセルの輝度データを周辺領域変換テーブルに基づいて変換する処理が行われる。
図7は、図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、輝度値を変更して特定の色相を白化させる際に用いる変換テーブルを表すグラフB2及びB3が示されている。グラフB1は、傾き1の直線であり、輝度の入力値を同一輝度の出力値に対応付ける対応付けを表すグラフとなっている。
グラフB2は、ユーザが指定した色相領域に属するピクセルの変換テーブルを表す折れ線であり、第1の閾値a1から輝度の上限値(飽和値)255までの範囲内の輝度の入力値を出力値255に対応付けている。また、グラフB2は、輝度の下限値0から第1の閾値a1までの範囲内の輝度の入力値を輝度に比例して増加させた出力値に対応付けている。
この例では、下限値0から第1の閾値a1までの範囲におけるグラフB2の比例係数(直線の傾き)が4となっており、上限値255の1/4が第1の閾値a1となっている。
グラフB3は、周辺領域に属するピクセルの輝度データを変換する際に用いられる周辺領域変換テーブルを表す折れ線であり、グラフB2に比べて輝度値を増加させる割合が小さくなっている。具体的には、閾値a2から上限値255までの範囲内の輝度の入力値を出力値255に対応付け、下限値0から閾値a2(>a1)までの範囲内の輝度の入力値を輝度に比例して増加させた出力値に対応付けている。下限値0から閾値a2までの範囲におけるグラフB3の比例係数は、1よりも大きく、グラフB2の比例係数よりも小さくなっている。
この例では、下限値0から閾値a2までの範囲におけるグラフB3の比例係数が2となっており、上限値255の1/2が閾値a2となっている。
モノクロ画像生成部23では、この様なグラフB2,B3が表す変換テーブルに基づいて、輝度データを変換する処理が行われ、変換処理後の輝度データがモノクロ画像データとして出力される。
図8は、図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、ノイズ除去のための輝度補正に用いられる変換テーブルを表すグラフC1が示されている。このグラフC1は、輝度の下限値0を含む第1の範囲内、すなわち、0以上b1以下の範囲内に存在する輝度値を下限値0に対応付け、上限値255を含む第2の範囲内、すなわち、b2以上255以下の範囲内に存在する輝度値を上限値255に対応付ける。また、グラフC1は、b1以上b2以下の範囲内の輝度値をb1との差分を一定数倍した輝度値に対応付けている。
輝度補正部26では、モノクロ画像生成部23により生成されたモノクロ画像データに対して、この様なグラフC1が表す変換テーブルに基づく変換処理が行われる。この様な変換テーブルに基づいて輝度を補正することにより、上限値に近い輝度値が飽和され、下限値に近い輝度値が下限値に変換されるので、モノクロ画像において、白の領域の中にノイズ状に黒が点在し、或いは、黒の領域の中にノイズ状に白が点在するのを抑制させることができる。
図9のステップS101〜S108は、図3の画像処理部20における動作の一例を示したフローチャートである。まず、色相指定部21は、ユーザにより輝度値の変換対象とする色相領域が指定されれば、色相指定情報を生成する(ステップS101)。周辺領域指定部22は、色相指定情報が色相指定部21から入力されると、当該色相指定情報に基づいて、周辺領域指定情報を生成する。
次に、モノクロ画像生成部23は、色相指定情報及び周辺領域指定情報が入力されると、カラースキャナ部10からカラー画像データを読み込み、色度データの色相成分に基づいて指定領域に属するピクセルであるか否かを判定し、色相指定情報で指定されている色相領域に属するピクセルと、周辺領域指定情報で指定されている周辺領域に属するピクセルを抽出する(ステップS102〜S104)。
このとき、モノクロ画像生成部23は、抽出したピクセルの輝度データについて、変換テーブルに基づく輝度の変換処理を行い、モノクロ画像データを生成する(ステップS105)。
次に、輝度補正部26は、モノクロ画像生成部23からモノクロ画像データが入力されると、当該モノクロ画像データについてノイズ除去のための輝度の補正処理を行う(ステップS106)。そして、2値化処理部27は、補正処理後のモノクロ画像データについて階調数を減少させる処理を行い、2値データとして出力する(ステップS107,S108)。
図10は、図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、輝度値を変更して特定の色相を白化させる際に用いる変換テーブルの他の例を表すグラフB4が示されている。このグラフB4は、ユーザが指定した色相領域に属するピクセルの変換テーブルを表す折れ線である。グラフB4では、第1の閾値a4から上限値255までの範囲内の輝度の入力値を出力値255に対応付け、第1の閾値a4に比べて小さな第2の閾値a3(例えば、128)よりも高く第1の閾値a4よりも低い輝度の入力値を増加させ、下限値0から第2の閾値a3までの範囲内の輝度の入力値を同一輝度に対応付けている。
ここでは、第2の閾値a3から第1の閾値a4までの範囲内の輝度の入力値が閾値a3との差分を一定数倍した出力値に対応付けられている。つまり、グラフB4では、下限値0及び第1の閾値a4間に関して、直線の傾きを2段階で変化させている。
輝度の下限値と第1の閾値との間を多段階に傾きを変化させたこの様なグラフB4が表す変換テーブルを用いて輝度データを変換させても良い。この様にすれば、ユーザが指定する色相のピクセルについて輝度データを変更する際、下限値から第1の閾値までの範囲内の輝度値が多段階に変更されるので、モノクロ画像の印刷時に白黒の境界が目立つのをより効果的に抑制させることができる。
図11は、図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、輝度値を変更して特定の色相を白化させる際に用いる変換テーブルのその他の例を表すグラフB5が示されている。このグラフB5は、ユーザが指定した色相領域に属するピクセルの変換テーブルを表す折れ線である。グラフB5では、第1の閾値a6から上限値255までの範囲内の輝度の入力値を出力値255に対応付け、下限値0から第1の閾値a6までの範囲内の輝度の入力値xを一定量a5だけ増加させた出力値(x+a5)に対応付けている。
また、グラフB5では、第1の閾値a6が、a6+a5=255の関係を満たしている。この様なグラフB5が表す変換テーブルを用いて輝度データを変換させても良い。
本実施の形態によれば、ユーザが指定する色相領域に属するピクセルについて、輝度データがその輝度値に応じて変更されるとともに、第1の閾値よりも高い輝度値が輝度の上限値に変更されるので、モノクロ画像の印刷時に白黒の境界が目立つのを抑制しつつ特定の色相を白化させることができる。
具体的には、記入枠やテンプレートなどが薄い色、例えば、明るさ(輝度)の高い赤で印刷された原稿用紙に記入枠などと同じ色のペンで文字などが書き込まれている場合に、ペンで書き込まれた文字や黒で印刷されたオブジェクトを白化させることなく、記入枠やテンプレートのみ白化させてモノクロ画像を印刷させることが想定される。本実施の形態によるデジタル複合機100では、原稿用紙にペンで書き込まれた文字が記入枠などに比べて輝度が低い(濃い)ことを利用して、手書き文字を残しつつ記入枠やテンプレートを適切に白化させることができる。
また、本実施の形態によれば、第3の閾値よりも彩度の大きなピクセルを抽出対象として抽出処理が行われるので、ユーザが指定する色相領域とは異なる彩度の小さなピクセルが誤って抽出されるのを防止することができる。
また、ユーザが指定した色相領域の周辺領域のピクセルについても、周辺領域変換テーブルに従って輝度データが変換されるので、ユーザが指定する色相と、この色相に色空間において近い色相との境界がモノクロ画像の印刷時に目立つのを抑制させることができる。
なお、本実施の形態では、原稿からカラー画像を読み取るスキャナ機能と、読み取ったカラー画像から得られるモノクロ画像を印刷用紙に印刷するプリンタ機能を備えたデジタル複合機に本発明を適用する場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、スキャナ機能のみを有する画像読取装置、或いは、プリンタ機能のみを有する印刷装置にも本発明は適用することができる。また、原稿から読み取ったカラー画像をモノクロ画像データに変換して通信先に送信し、通信先から受信したカラー画像データをモノクロ画像データに変換して印刷用紙に印刷するファクシミリ装置にも本発明は適用することができる。
また、本実施の形態では、輝度値を変更して特定の色相を白化させる際に用いる変換テーブルとして、図7のグラフB2、図10のグラフB4又は図11のグラフB5のいずれかが用いられる場合の例について説明したが、白化させる際に用いる変換テーブルをこれらのグラフが表す変換テーブルのいずれかに必要に応じて切り替え可能とする構成であっても良い。また、色相領域に応じて輝度値の対応付けを異ならせた複数の変換テーブルを保持し、ユーザが色相領域を指定した際に、当該色相領域に対応する変換テーブルを用いて輝度値の変換処理を行うようにしても良い。
また、本実施の形態では、ピクセル抽出部2により抽出されなかったピクセルについて輝度データYが選択される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、輝度データ抽出部3において抽出された輝度データYを変換し、輝度値を低下させた第3輝度データを生成する処理を行う。そして、ピクセル抽出部2により抽出されなかったピクセルについて、第3輝度データが選択されるようにしても良い。
また、本実施の形態では、色空間変換回路16において生成されたカラー画像データYCbCrに基づいて、ピクセル抽出及び輝度データの変換処理が行われる場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、カラー画像データとしてRGB色空間によるカラーデータが入力されるものにも本発明は適用することができる。カラー画像データとして、RGBデータが入力される場合、色度データ抽出部1では、RGBデータに基づいて、色成分の差分(G−R)及び(G−B)が算出され、色度データとして出力される。また、輝度データ抽出部3では、RGBデータからG成分が抽出され、輝度データとして出力される。
実施の形態2.
実施の形態1では、ユーザが指定する色相のピクセルについて輝度値を増加させ、モノクロ画像の印刷時に白化させる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、特定の色で書き込まれた箇所を強調させるために、ユーザが指定する色相のピクセルに対して輝度値を低下させる場合について説明する。
図12は、本発明の実施の形態2による画像処理装置における動作の一例を示した図であり、輝度値を変更して特定の色相を強調させる際に用いる変換テーブルを表すグラフD1及びD2が示されている。本実施の形態による画像処理装置は、実施の形態1によるデジタル複合機100と比較すれば、色相が特定の色相領域に属するピクセルの輝度値を変更する際に用いる変換テーブルのみ異なっている。その他の構成は、実施の形態1と同様である。
グラフD1は、ユーザが指定した色相領域に属するピクセルに対して、輝度値を変更する際に用いる変換テーブルを表す直線である。このグラフD1は、輝度の下限値0から上限値(飽和値)255までの範囲内の輝度の入力値を輝度に比例して低下させた出力値に対応付けている。つまり、グラフD1は、輝度値を当該輝度値に一定数を乗じた値に対応付ける対応付けを表している。この例では、グラフD1の比例係数(直線の傾き)が1/4となっており、例えば、入力値255に対し、255/4に近い整数63又は64を出力値として対応付けている。ここで、入力値及び出力値は、いずれも整数であるものとし、入力値に対応するグラフD1上の出力値が小数である場合には、小数点以下は、切り上げ、切り捨て、或いは、四捨五入されるものとする。
グラフD2は、色相が周辺領域に属するピクセルに対して、輝度値を変更する際に用いられる周辺領域変換テーブルを表す直線である。このグラフD2は、グラフD1に比べて輝度値を低下させる割合が小さくなっている。具体的には、グラフD2の比例係数は、1よりも小さく、グラフD1の比例係数よりも大きくなっている。この例では、グラフD2の比例係数が1/2となっており、例えば、入力値255を出力値255/2に対応付けている。
モノクロ画像生成部23では、この様なグラフD1,D2が表す変換テーブルに基づいて、輝度データを変換する処理が行われ、変換処理後の輝度データがモノクロ画像データとして出力される。この様な輝度データの変換処理に用いる変換テーブルは、輝度値の対応付けを規定する関数が上限値255を含む所定の範囲内において単調増加関数となるようなものであれば良い。
図13は、本発明の実施の形態2による画像処理装置における動作の一例を示した図であり、輝度値を変更して特定の色相を強調させる際に用いる変換テーブルの他の例を表すグラフD3が示されている。このグラフD3は、ユーザが指定した色相領域に属するピクセルの変換テーブルを表す折れ線である。
グラフD3では、輝度の下限値0から第1の閾値d2までの範囲内の輝度の入力値を出力値0に対応付け、第1の閾値d2から上限値255までの範囲内の輝度の入力値xを一定数d1だけ減少させた出力値(x−d1)に対応付けている。つまり、グラフD3は、下限値0から第1の閾値d2までの範囲内に存在する輝度値を下限値0に対応付け、第1の閾値d2から上限値255までの範囲内に存在する輝度値を当該輝度値から一定数d1を減じた値に対応付ける対応付けを表している。
また、グラフD3では、第1の閾値d2が、d2−d1=0の関係を満たしている。この様なグラフD3が表す変換テーブルを用いて輝度データを変換させても良い。
本実施の形態によれば、ユーザが指定する色相領域のピクセルについて、輝度値が低下するので、モノクロ画像の印刷時に特定の色相が濃く印刷され、当該箇所を強調させることができる。
具体的には、記入枠やテンプレートなどが黒で印刷された原稿に赤色のペンで書き込まれている文字などの特定箇所を強調して印刷させることができる。特に、赤色で書き込まれた文字などの特定箇所を濃くして強調し、黒で印刷された他の箇所を薄くして印刷することができる。
実施の形態3.
実施の形態2では、ユーザが指定する色相領域のピクセルに対して輝度値を低下させる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、ユーザが指定した色相領域に属するピクセルについて輝度値を低下させるとともに、当該色相領域に属していないピクセルに対して輝度値を増加させる場合について説明する。
本実施の形態による画像処理装置では、色相指定情報で指定された色相領域に属するピクセルに対し、輝度値が変換テーブルに基づいて変更される。すなわち、当該ピクセルについて、輝度値を低下させる処理が行われる。一方、色相指定情報で指定された色相領域に属していないピクセルについては、輝度値を増加させる処理が行われる。
この様に構成すれば、ユーザが指定する色相領域のピクセルについて輝度値を低下させるとともに、他のピクセルについては輝度値を増加させるので、モノクロ画像の印刷時に特定の色相箇所をより強調して印刷することができる。
本発明の実施の形態1による画像処理装置の概略構成の一例を示したブロック図であり、画像処理装置の一例としてデジタル複合機100が示されている。 図1のデジタル複合機100におけるカラースキャナ部10の構成例を示したブロック図である。 図1のデジタル複合機100の要部における構成例を示したブロック図であり、画像処理部20の機能構成の一例が示されている。 図3の画像処理部20におけるモノクロ画像生成部23の構成例を示したブロック図である。 図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、ユーザに色相を指定させる際に用いられる色空間が示されている。 図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、ユーザにより指定された色相領域A1及び周辺領域A2が示されている。 図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、白化させる際に用いる変換テーブルを表すグラフB2及びB3が示されている。 図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、ノイズ除去のための輝度補正に用いられる変換テーブルを表すグラフC1が示されている。 図3の画像処理部20における動作の一例を示したフローチャートである。 図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、白化させる際に用いる変換テーブルの他の例を表すグラフB4が示されている。 図3の画像処理部20における動作の一例を示した図であり、白化させる際に用いる変換テーブルのその他の例を表すグラフB5が示されている。 本発明の実施の形態2による画像処理装置における動作の一例を示した図であり、色相強調の際に用いる変換テーブルを表すグラフD1及びD2が示されている。 本発明の実施の形態2による画像処理装置における動作の一例を示した図であり、色相強調の際に用いる変換テーブルの他の例を表すグラフD3が示されている。
符号の説明
1 色度データ抽出部
2 ピクセル抽出部
3 輝度データ抽出部
4 輝度データ変換部
5 強調処理部
6 輝度選択部
10 カラースキャナ部
11 ラインセンサ
12 AFE回路
13 A/Dコンバータ
14 シェーディング補正回路
15 γ補正回路
16 色空間変換回路
20 画像処理部
21 色相指定部
22 周辺領域指定部
23 モノクロ画像生成部
24 変換テーブル記憶部
25 周辺領域変換テーブル記憶部
26 輝度補正部
27 2値化処理部
30 プリンタ部
31 LEDプリントヘッド
32 駆動制御部
33 感光体ドラム
34 帯電器
35 現像部
36 転写部
37 定着部
41 操作入力部
42 表示部
100 デジタル複合機

Claims (7)

  1. 原稿から読み取られたピクセルごとの輝度データ及び色度データからなるカラー画像を画像処理し、モノクロ画像を出力する画像処理装置において、
    ユーザ操作に基づいて、変換対象とする色相を指定する色相指定情報を生成する色相指定手段と、
    上記色度データから得られる色相に基づいて、上記色相指定情報で指定された色相のピクセルを上記カラー画像から抽出するピクセル抽出手段と、
    上記ピクセル抽出手段により抽出されたピクセルの上記輝度データに対し、第1の閾値よりも高い輝度値を飽和させ、上記第1の閾値よりも低い輝度値を増加させる変換処理を行い、上記カラー画像から上記モノクロ画像を生成する輝度データ変換手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 上記輝度データ変換手段が、下限値から上記第1の閾値までの範囲内の輝度値を当該輝度値に一定数を乗じた値に対応付けることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 上記輝度データ変換手段が、上記第1の閾値よりも高い輝度値を飽和させ、上記第1の閾値に比べて小さな第2の閾値よりも高く上記第1の閾値よりも低い輝度値を増加させ、上記第2の閾値よりも低い輝度値を同一輝度に対応付けることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 上記ピクセル抽出手段が、上記色度データから得られる色相に基づいてカラー画像からピクセルを抽出する際、第3の閾値よりも彩度の大きなピクセルを抽出し、上記第3の閾値よりも彩度の小さなピクセルを抽出しないことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 上記輝度データ変換手段による変換処理後の輝度データに対して輝度値を第4の閾値と比較し、この比較結果に基づいて2値データを生成する2値化処理手段を備え、
    ピクセルごとの上記2値データからなる上記モノクロ画像が出力されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 上記輝度データ変換手段による変換処理後の輝度データに対して、下限値を含む第1の範囲内に存在する輝度値を上記下限値に変換し、或いは、上限値を含む第2の範囲内に存在する輝度値を上記上限値に変換する処理を行う輝度補正手段を備え、
    上記2値化処理手段が、上記輝度補正手段による変換処理後の輝度データに基づいて上記2値データを生成することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 上記色相指定情報に基づいて、当該色相指定情報が指定する色相の色空間における周辺領域を指定する周辺領域指定情報を生成する周辺領域指定手段を備え、
    上記輝度データ変換手段が、上記周辺領域指定情報で指定された周辺領域のピクセルに対して、上記変換処理よりも輝度値を増加させる割合を小さくして輝度データを変換し、上記カラー画像から上記モノクロ画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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