JP6550320B2 - 吊下げ装置、それを使った浚渫装置、その吊下げ装置による吊下げ方法、およびその浚渫装置による浚渫方法 - Google Patents

吊下げ装置、それを使った浚渫装置、その吊下げ装置による吊下げ方法、およびその浚渫装置による浚渫方法 Download PDF

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Description

本発明は、吊下げ装置、それを使った浚渫装置、その吊下げ装置を使った吊下げ方法、およびその浚渫装置を使った浚渫方法に関する。詳しくは、小規模でありながら、低コストで、作業効率や測定精度に優れた、吊下げ装置、それを使った浚渫装置、その吊下げ装置による吊下げ方法、およびその浚渫装置による浚渫方法に係わるものである。
従来より、湖、河川、ダム、ため池等の淡水域や、漁港、漁場区域、港湾区域等の海水域では、水上の船や陸に設置した起重機によって吊下げ装置を吊り下げて水底まで下降させ、この吊下げ装置に搭載した作業装置、測定装置によって、各種の作業や測定を行う技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この技術は、浚渫装置に関するものであって、この浚渫装置は、吊下げ装置に浚渫用のジェットノズルや吸引ポンプ等を搭載したものであり、このうちのジェットノズルからの噴流で水底を掘削しつつ攪拌することにより、集積されながら舞い上がった堆積物を前述の吸引ポンプで吸い上げるという攪拌吸引処理を行うものである。そして、この堆積物は、有害物質の濃縮した汚泥が水底に堆積したものであり、有機成分が多くて通常の汚泥よりも軽いことから、前述の攪拌吸引処理によって多量の堆積物を短時間で吸い上げることが可能となっている。
そして、その吊下げ装置は、起重機の先端に取り付けた複数のワイヤロープ(以下、「クレーンワイヤ」とする)によって略水平に吊下された8角形状の枠体から成る吊具と、外側周縁にバラストタンクを設けたラッパ形状のフード部を有する部分(以下、「本体保持部」とする)とを備えている。そして、この本体保持部に、前述のジェットノズルや吸引ポンプ等の吊下対象部分(以下、「本体部」とする)が設置保持されることにより、浚渫処理等の作業や測定が実施される機能部分(以下、「装置本体」とする)が形成される。なお、本体保持部は、複数の連結ワイヤを介して前述の吊具の下方近傍に吊持されている。
一方、海資源の有効活用や環境汚染の解消等の観点から、作業や測定が可能な深度を更に深くしたい、との要求が近年ますます高まってきている。そこで、これに対しては、前述した技術において、クレーンワイヤに長尺のものを使用することにより、吊具を深くまで下降させ、この吊具に近接配置した本体保持部に保持される本体部の深さ位置を深くする、といった対応が考えられる。
特開2007−92410号公報
しかしながら、前述の吊下げ装置でクレーンワイヤに長尺のものを使用するには、起重機の先端から長尺のクレーンワイヤを複数垂下し、この複数のクレーンワイヤの下端に、下方近傍に本体保持部を設けた吊具を水平状に連結した上で、このクレーンワイヤを更に繰り出して本体保持部を深い水底の近傍まで下降させる必要があることから、長い複数のクレーンワイヤの巻き上げ、巻き下げを行うための巻き上げ装置を、起重機側か吊下げ装置側に設置する必要があり、装置コストの増加や、吊下げ装置の大型化を招く。
更に、複数の長いクレーンワイヤが、前述の吊下げ装置のように、起重機の先端から下方放射状に開いて吊具を吊持する場合は、起重機で吊下げ装置の本体保持部に保持された本体部を水中に吊り下げて水平移動させながら、各種の作業や測定を行うと、水平移動時の水の抵抗によって、この吊具の下方近傍に吊持されている本体保持部が起重機の先端を中心にして水平回転運動や振り子運動を起こし、本体保持部に保持される本体部の姿勢が不安定となって、水底に対する作業装置や測定装置の位置が大きく変動し、作業効率や測定精度が著しく低下する。例えば、前述した浚渫装置においては、水底に対するジェットノズルや、吸引ポンプにおける堆積物の吸い込み口の位置が大きく変動し、浚渫効率が著しく低下する。
本発明は、以上の点に鑑みて創案されたものであり、小規模でありながら、低コストで、作業効率や測定精度に優れた、吊下げ装置、それを使った浚渫装置、その吊下げ装置を使った吊下げ方法、およびその浚渫装置を使った浚渫方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の吊下げ装置は、支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下される主吊具と、吊下する対象である本体部を保持すると共に、本体用バラストタンクの注排水で浮沈調整が可能な本体保持部と、前記主吊具と本体保持部との間に介設され、中間用バラストタンクの注排水で浮沈調整が可能な中間吊具と、前記本体保持部と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間の少なくとも一方に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持すると共に、該連結材の展開時には、前記規制具を低張力状態で取り外し、前記支持移動装置を使って、前記本体保持部を水面に残したまま主吊具と中間吊具を上昇させ、あるいは前記中間吊具を水面に残したまま主吊具を上昇させることにより、前記複数の連結材を互いに略平行に並設可能な折り畳み展開構造とを備えている。
そして、支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下される主吊具と、吊下する対象である本体部を保持すると共に、本体用バラストタンクの注排水で浮沈調整が可能な本体保持部と、前記主吊具と本体保持部との間に介設され、中間用バラストタンクの注排水で浮沈調整が可能な中間吊具とを備えることによって、高い作業効率や測定精度を確保することができる。
すなわち、主吊具の略水平吊下と各バラストタンク、特に本体用バラストタンクの注排水によって、作業装置や測定装置を安定した深さ位置に自在に設定し、水底で行う作業内容や測定項目に応じた水底との距離の適正化を図ることができる。
更に、前記本体保持部と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間の少なくとも一方に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持すると共に、該連結材の展開時には、前記規制具を低張力状態で取り外し、前記支持移動装置を使って、前記本体保持部を水面に残したまま主吊具と中間吊具を上昇させ、あるいは前記中間吊具を水面に残したまま主吊具を上昇させることにより、前記複数の連結材を互いに略平行に並設可能な折り畳み展開構造を備えることによって、装置コストの低減、吊下げ装置の小型化、及び高い作業効率や測定精度の確保を確実に図ることができる。
すなわち、規制具を低張力状態で取り外せるため、規制具を人力で取り外した上で、支持移動装置を利用して複数の連結材を容易に展開させることができ、連結材の繰り出しに必要な巻き上げ装置等の大型で高価な装置類が不要となる。しかも、この展開時には複数の連結材を互いに略平行に並設できるため、従来の如く、支持移動装置の先端から下方放射状に開いた複数の長いクレーンワイヤ等の連結材の下端によって吊具の下部近傍にある本体保持部を支持する場合とは異なり、水中に吊持されている本体保持部が支持移動装置で水平移動される際であっても、支持移動装置の先端を中心とした水平回転運動や振り子運動が起こりにくく、本体保持部に保持される本体部の姿勢が安定して、水底に対する作業装置や測定装置の位置の変動を抑制することができる。
また、前記折り畳み展開構造が、前記本体保持部と中間吊具間に着脱可能に介設され、装着時には前記本体保持部と中間吊具間の間隔を所定長さに規制する第一規制具と、前記本体保持部と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持されており、展開時には、前記支持移動装置による主吊具と中間吊具の上昇で、前記第一規制具よりも長尺となって互いに略平行に並設される複数の第一連結材と、前記主吊具と中間吊具間に着脱可能に介設され、装着時には前記主吊具と中間吊具間の間隔を所定長さに規制する第二規制具と、前記主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持されており、展開時には、前記支持移動装置による主吊具の上昇で、前記第二規制具よりも長尺となって互いに略平行に並設される第二連結材と、前記第一連結材、第二連結材の中間吊具側の端部を該中間吊具に固定して支持する固定構造を含む連結材支持具と、前記第一規制具の着脱時には、前記本体用バラストタンクの注排水により本体保持部を水面に浮かせ、前記第二規制具の着脱時には、前記中間用バラストタンクの注排水で中間吊具を水面に浮かせることにより、前記本体保持部と中間吊具間、主吊具と中間吊具間の各間隔を縮小し、前記第一規制具、第二規制具に作用する張力を低減可能な注排水構造とを有する場合は、本体用バラストタンク、中間用バラストタンクという既存装置を利用するだけで、第一規制具、第二規制具を低張力状態で取り外すことができると共に、複数の各連結材を本体保持部と中間吊具間、主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持するという簡単な構成で、複数の各連結材を互いに略平行に並設することができる。これにより、新たな装置や複雑な構成を設けることなく折り畳み展開構造を形成することができ、更なる装置コストの低減や吊下げ装置の小型化を図ることができる。
また、前記連結材支持具が、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を一体的に連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持する摺動構造を含む場合は、支持移動装置で主吊具を下降させて中間吊具に近接一体化させることにより、第一連結材、第二連結材よりも長い長尺連結材が中間吊具から下方に突出するように延出し、この延出端に本体保持部を設けることができる。これにより、本体保持部の吊持深さを各連結材のみの場合よりも深くして、作業深度や測定深度を一層深くすることができる。
また、前記連結材支持具が、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部が係止され、前記第一連結材と第二連結材間を一体的に連結可能な被係止部材と、一端が該被係止部に係止される係止状態、一端が前記長尺連結材に相対摺動可能に外嵌される摺動可能状態のいずれか一方を選択可能であり、他端が前記中間吊具に連結される選択連結部材とを含む場合は、第一連結材、第二連結材の中間吊具側の端部を中間吊具に固定して支持する固定構造と、長尺連結材を中間吊具に上下摺動可能に支持する摺動構造とを単一の連結材支持具に兼備することができる。これにより、部品数を低減することができ、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
また、上記の目的を達成するために、本発明の浚渫装置は、支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下される主吊具と、水底に対向する吸い込み口に周設された本体用バラストタンクの注排水で浮沈調整を行うと共に、該本体用バラストタンクの下端近傍に設けたジェットノズルからの噴流によって、前記水底を掘削しつつ攪拌して堆積物を吸い込み口から吸引する装置本体と、前記主吊具と装置本体との間に介設され、中間用バラストタンクの注排水で浮沈調整が可能な中間吊具と、前記装置本体と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間の少なくとも一方に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持すると共に、該連結材の展開時には、前記規制具を低張力状態で取り外し、前記支持移動装置を使って、前記装置本体を水面に残したまま主吊具と中間吊具を上昇させ、あるいは前記中間吊具を水面に残したまま主吊具を上昇させることにより、前記複数の連結材を互いに略平行に並設可能な折り畳み展開構造とを備えている。
そして、支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下される主吊具と、水底に対向する吸い込み口に周設された本体用バラストタンクの注排水で浮沈調整を行うと共に、該本体用バラストタンクの下端近傍に設けたジェットノズルからの噴流によって、前記水底を掘削しつつ攪拌して堆積物を吸い込み口から吸引する装置本体と、前記主吊具と装置本体との間に介設され、中間用バラストタンクの注排水で浮沈調整が可能な中間吊具とを備えることによって、高い浚渫効率を確保することができる。
すなわち、主吊具の略水平吊下と各バラストタンク、特に本体用バラストタンクの注排水によって、ジェットノズルを安定した深さ位置に自在に設定して、水底に当たる噴流の流量、強さを適正化することができ、水底の表層部にある堆積物のみを集積しながら舞い上がらせて吸い込み口の直下まで導くことができる。
更に、前記装置本体と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間の少なくとも一方に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持すると共に、該連結材の展開時には、前記規制具を低張力状態で取り外し、前記支持移動装置を使って、前記装置本体を水面に残したまま主吊具と中間吊具を上昇させ、あるいは前記中間吊具を水面に残したまま主吊具を上昇させることにより、前記複数の連結材を互いに略平行に並設可能な折り畳み展開構造とを備えることによって、装置コストの低減、浚渫装置の小型化、及び高い浚渫効率の確保を確実に図ることができる。
すなわち、規制具を低張力状態で取り外せるため、規制具を人力で取り外した上で、支持移動装置を利用して複数の連結材を容易に展開させることができ、連結材の繰り出しに必要な巻き上げ装置等の大型で高価な装置類が不要となる。しかも、この展開時には複数の連結材を互いに略平行に並設できるため、従来の如く、支持移動装置の先端から下方放射状に開いた複数の長いクレーンワイヤ等の連結材の下端によって吊具の下部近傍にある装置本体を支持する場合とは異なり、水中に吊持されている装置本体が支持移動装置で水平移動される際であっても、支持移動装置の先端を中心とした水平回転運動や振り子運動が起こりにくく、装置本体の姿勢が安定して、水底に対するジェットノズルや堆積物の吸い込み口の位置の変動を抑制することができる。
また、前記折り畳み展開構造が、前記装置本体と中間吊具間に着脱可能に介設され、装着時には前記装置本体と中間吊具間の間隔を所定長さに規制する第一規制具と、前記装置本体と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持されており、展開時には、前記支持移動装置による主吊具と中間吊具の上昇で、前記第一規制具よりも長尺となって互いに略平行に並設される複数の第一連結材と、前記主吊具と中間吊具間に着脱可能に介設され、装着時には前記主吊具と中間吊具間の間隔を所定長さに規制する第二規制具と、前記主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持されており、展開時には、前記支持移動装置による主吊具の上昇で、前記第二規制具よりも長尺となって互いに略平行に並設される第二連結材と、前記第一連結材、第二連結材の中間吊具側の端部を該中間吊具に固定して支持する固定構造を含む連結材支持具と、前記第一規制具の着脱時には、前記本体用バラストタンクの注排水により装置本体を水面に浮かせ、前記第二規制具の着脱時には、前記中間用バラストタンクの注排水で中間吊具を水面に浮かせることにより、前記装置本体と中間吊具間、主吊具と中間吊具間の各間隔を縮小し、前記第一規制具、第二規制具に作用する張力を低減可能な注排水構造とを有する場合は、本体用バラストタンク、中間用バラストタンクという既存装置を利用するだけで、第一規制具、第二規制具を低張力状態で取り外すことができると共に、複数の各連結材を装置本体と中間吊具間、主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持するという簡単な構成で、複数の各連結材を互いに略平行に並設することができる。これにより、新たな装置や複雑な構成を設けることなく折り畳み展開構造を形成することができ、更なる装置コストの低減や浚渫装置の小型化を図ることができる。
また、前記連結材支持具が、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を一体的に連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持する摺動構造を含む場合は、支持移動装置で主吊具を下降させて中間吊具に近接一体化させることにより、第一連結材、第二連結材よりも長い長尺連結材が中間吊具から下方に突出するように延出し、この延出端に装置本体を設けることができる。これにより、装置本体の吊持深さを各連結材のみの場合よりも深くして、浚渫深度を一層深くすることができる。
また、前記連結材支持具が、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部が係止され、前記第一連結材と第二連結材間を一体的に連結可能な被係止部材と、一端が該被係止部に係止される係止状態、一端が前記長尺連結材に相対摺動可能に外嵌される摺動可能状態のいずれか一方を選択可能であり、他端が前記中間吊具に連結される選択連結部材とを含む場合は、第一連結材、第二連結材の中間吊具側の端部を中間吊具に固定して支持する固定構造と、長尺連結材を中間吊具に上下摺動可能に支持する摺動構造とを単一の連結材支持具に兼備することができる。これにより、部品数を低減することができ、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
また、前記ジェットノズルが、前記本体用バラストタンクの下端内周の内側に周設されると共に、前記吸い込み口の鉛直下方に向かって噴流を噴出する内ノズルと、前記本体用バラストタンクの下端外周の外側に周設されると共に、前記吸い込み口の鉛直下方に向かって噴流を噴出する外ノズルとを有する場合は、内ノズルからの噴流によって、本体用バラストタンクよりも内側の水底を掘削しつつ、外ノズルからの噴流によって、本体用バラストタンクよりも内側の水底に加え、本体用バラストタンクの鉛直下方の水底も同時に掘削できるため、浚渫作業中に本体用バラストタンクが水底に当接して装置本体の下降が浅い位置で停止するのを確実に防止することができる。これにより、装置本体を下降させながら水底を効果的に掘削することができ、更なる浚渫効率の向上を図ることができる。
特に、内ノズル、外ノズルからの噴流を共通の目標域に向かって噴出させる場合は、複数の噴流が集中して目標域における掘削力を著しく増加させることができる。これにより、水底の状況や浚渫条件に応じて、適切な位置に掘削力を集中させることができ、更なる浚渫効率の向上を図ることができる。
また、上記の目的を達成するため、本発明の吊下げ方法は、主吊具と、本体用バラストタンクを有する本体保持部と、前記主吊具と本体保持部との間に介設され中間用バラストタンクを有する中間吊具とが配置されると共に、前記本体保持部と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持した吊下げ装置を、前記主吊具を介して支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下した状態で、前記本体用バラストタンクの注排水により本体保持部を水面に浮かせる水面浮遊工程と、前記規制具を低張力状態で取り外した後に、前記主吊具と中間吊具、あるいは主吊具のみを支持移動装置によって上昇させることにより、前記複数の連結材が互いに略平行に並設するように展開される連結材展開工程と、前記連結材を、前記本体保持部と中間吊具間の第一連結材と、前記主吊具と中間吊具間の第二連結材とから構成し、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持した後、前記主吊具を支持移動装置で下降させて水面の中間吊具に近接一体化させることにより、前記長尺連結材を中間吊具から下方に突出するように延出させる長尺連結材延出工程とを備えている。
そして、主吊具と、本体用バラストタンクを有する本体保持部と、前記主吊具と本体保持部との間に介設され中間用バラストタンクを有する中間吊具とが配置されると共に、前記本体保持部と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持した吊下げ装置を、前記主吊具を介して支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下した状態で、前記本体用バラストタンクの注排水により本体保持部を水面に浮かせる水面浮遊工程と、前記規制具を低張力状態で取り外した後に、前記主吊具と中間吊具、あるいは主吊具のみを支持移動装置によって上昇させることにより、前記複数の連結材が互いに略平行に並設するように展開される連結材展開工程とを備えることによって、装置コストの低減、吊下げ装置の小型化、及び高い作業効率や測定精度の確保を確実に図ることができる。
すなわち、水面浮遊工程において、吊下げ装置を支持移動装置の先端に略水平に吊下した後、連結材展開工程において、規制具を低張力状態で安定して取り外せるため、規制具を人力で取り外した上で、支持移動装置を利用して複数の連結材を容易に展開させることができ、連結材の繰り出しに必要な巻き上げ装置等の大型で高価な装置類が不要となる。しかも、この展開時には複数の連結材を互いに略平行に並設するため、従来の如く、支持移動装置の先端から下方放射状に開いた複数の長いクレーンワイヤ等の連結材の下端によって吊具の下部近傍にある本体保持部を支持する場合とは異なり、水中に吊持されている本体保持部が支持移動装置で水平移動される際であっても、支持移動装置の先端を中心とした水平回転運動や振り子運動が起こりにくく、本体保持部に保持される本体部の姿勢が安定して、水底に対する作業装置や測定装置の位置の変動を抑制することができる。
更に、前記連結材を、前記本体保持部と中間吊具間の第一連結材と、前記主吊具と中間吊具間の第二連結材とから構成し、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持した後、前記主吊具を支持移動装置で下降させて水面の中間吊具に近接一体化させることにより、前記長尺連結材を中間吊具から下方に突出するように延出させる長尺連結材延出工程を備えることによって、本体保持部の吊持深さを深くして、作業深度や測定深度を一層深くすることができる。
すなわち、長尺連結材延出工程において、第一連結材、第二連結材よりも長い長尺連結材を形成した後、中間吊具から下方に突出するように延出し、この延出端に本体保持部を設けることができる。
また、前記連結材展開工程が、前記本体保持部を水面に浮かせて本体保持部と中間吊具間の間隔を縮小した状態で、該間隔を所定長さに規制する第一規制具を低張力状態で取り外した後、前記本体保持部を水面に残したままで、前記主吊具、中間吊具を支持移動装置で上昇させることにより、前記本体保持部と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持され第一規制具よりも長尺な複数の第一連結材が、互いに略平行に並設するように展開される第一展開過程と、前記本体用バラストタンクの注水で本体保持部を重くしつつ、前記主吊具、中間吊具と一緒に、該本体保持部を支持移動装置で下降させることにより、前記本体保持部が水中を下降して吊持された状態で、前記中間用バラストタンクの注排水で中間吊具を水面に浮かせる水中吊持過程と、前記中間吊具を水面に浮かせて主吊具と中間吊具間の間隔を縮小した状態で、該間隔を所定長さに規制する第二規制具を低張力状態で取り外した後、前記中間吊具を水面に残したままで、前記主吊具を支持移動装置で上昇させることにより、前記主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持され第二規制具よりも長尺な複数の第二連結材が、互いに略平行に並設するように展開される第二展開過程とを有する場合は、第一展開過程、第二展開過程において、本体用バラストタンク、中間用バラストタンクという既存装置を利用するだけで、第一規制具、第二規制具を低張力状態で取り外すことができると共に、複数の各連結材を本体保持部と中間吊具間、主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持するという簡単な構成で、複数の各連結材を互いに略平行に並設することができる。更に、水中吊持過程においても、本体用バラストタンク、中間用バラストタンクという既存装置を利用するだけで、本体保持部を水中に安定して吊持させることができる。これにより、新たな装置や複雑な構成を設けることなく連結材展開工程を行うことができ、更なる装置コストの低減や吊下げ装置の小型化を図ることができる。
また、前記長尺連結材延出工程の後に、前記中間吊具に一体化された主吊具を支持移動装置で上昇させ、本体保持部を水底近傍に吊持しつつ略水平方向に移動させる水中水平移動工程を備える場合は、本体保持部を移動させながら、あるいは別場所まで移動して静止した状態で、各種の作業や測定を行うことができ、深い水底で広範囲にわたる作業や測定が可能となる。
また、上記の目的を達成するため、本発明の浚渫方法は、主吊具と、本体用バラストタンクを有する装置本体と、前記主吊具と装置本体との間に介設され中間用バラストタンクを有する中間吊具とが配置されると共に、前記装置本体と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持した浚渫装置を、前記主吊具を介して支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下した状態で、前記本体用バラストタンクの注排水により装置本体を水面に浮かせる水面浮遊工程と、前記規制具を低張力状態で取り外した後に、前記主吊具と中間吊具、あるいは主吊具のみを支持移動装置によって上昇させることにより、前記複数の連結材が互いに略平行に並設するように展開される連結材展開工程と、前記連結材を、前記装置本体と中間吊具間の第一連結材と、前記主吊具と中間吊具間の第二連結材とから構成し、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持した後、前記主吊具を支持移動装置で下降させて水面の中間吊具に近接一体化させることにより、前記長尺連結材を中間吊具から下方に突出するように延出させる長尺連結材延出工程とを備えている。
そして、主吊具と、本体用バラストタンクを有する装置本体と、前記主吊具と装置本体との間に介設され中間用バラストタンクを有する中間吊具とが配置されると共に、前記装置本体と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持した浚渫装置を、前記主吊具を介して支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下した状態で、前記本体用バラストタンクの注排水により装置本体を水面に浮かせる水面浮遊工程と、前記規制具を低張力状態で取り外した後に、前記主吊具と中間吊具、あるいは主吊具のみを支持移動装置によって上昇させることにより、前記複数の連結材が互いに略平行に並設するように展開される連結材展開工程とを備えることによって、装置コストの低減、浚渫装置の小型化、及び高い浚渫効率の確保を確実に図ることができる。
すなわち、水面浮遊工程において、浚渫装置を支持移動装置の先端に略水平に吊下した後、連結材展開工程において、規制具を低張力状態で安定して取り外せるため、規制具を人力で取り外した上で、支持移動装置を利用して複数の連結材を容易に展開させることができ、連結材の繰り出しに必要な巻き上げ装置等の大型で高価な装置類が不要となる。しかも、この展開時には複数の連結材を互いに略平行に並設するため、従来の如く、支持移動装置の先端から下方放射状に開いた複数の長いクレーンワイヤ等の連結材の下端によって吊具の下部近傍にある装置本体を支持する場合とは異なり、水中に吊持されている装置本体が支持移動装置で水平移動される際であっても、支持移動装置の先端を中心とした水平回転運動や振り子運動が起こりにくく、装置本体の姿勢が安定して、水底に対するジェットノズルや堆積物の吸い込み口の位置の変動を抑制することができる。
更に、前記連結材を、前記装置本体と中間吊具間の第一連結材と、前記主吊具と中間吊具間の第二連結材とから構成し、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持した後、前記主吊具を支持移動装置で下降させて水面の中間吊具に近接一体化させることにより、前記長尺連結材を中間吊具から下方に突出するように延出させる長尺連結材延出工程を備えることによって、装置本体の吊持深さを深くして、浚渫深度を一層深くすることができる。
すなわち、長尺連結材延出工程において、第一連結材、第二連結材よりも長い長尺連結材を形成した後、中間吊具から下方に突出するように延出し、この延出端に装置本体を設けることができる。
また、前記連結材展開工程が、前記装置本体を水面に浮かせて装置本体と中間吊具間の間隔を縮小した状態で、該間隔を所定長さに規制する第一規制具を低張力状態で取り外した後、前記装置本体を水面に残したままで、前記主吊具、中間吊具を支持移動装置で上昇させることにより、前記装置本体と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持され第一規制具よりも長尺な複数の第一連結材が、互いに略平行に並設するように展開される第一展開過程と、前記本体用バラストタンクの注水で装置本体を重くしつつ、前記主吊具、中間吊具と一緒に、該装置本体を支持移動装置で下降させることにより、前記装置本体が水中を下降して吊持された状態で、前記中間用バラストタンクの注排水で中間吊具を水面に浮かせる水中吊持過程と、前記中間吊具を水面に浮かせて主吊具と中間吊具間の間隔を縮小した状態で、該間隔を所定長さに規制する第二規制具を低張力状態で取り外した後、前記中間吊具を水面に残したままで、前記主吊具を支持移動装置で上昇させることにより、前記主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持され第二規制具よりも長尺な複数の第二連結材が、互いに略平行に並設するように展開される第二展開過程とを有する場合は、第一展開過程、第二展開過程において、本体用バラストタンク、中間用バラストタンクという既存装置を利用するだけで、第一規制具、第二規制具を低張力状態で取り外すことができると共に、複数の各連結材を装置本体と中間吊具間、主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持するという簡単な構成で、複数の各連結材を互いに略平行に並設することができる。更に、水中吊持過程においても、本体用バラストタンク、中間用バラストタンクという既存装置を利用するだけで、装置本体を水中に安定して吊持させることができる。これにより、新たな装置や複雑な構成を設けることなく連結材展開工程を行うことができ、更なる装置コストの低減や浚渫装置の小型化を図ることができる。
また、前記長尺連結材延出工程の後に、前記中間吊具に一体化された主吊具を支持移動装置で上昇させ、装置本体を水底近傍に吊持しつつ略水平方向に移動させる水中水平移動工程を備える場合は、装置本体を移動させながら、あるいは別場所まで移動して静止した状態で、浚渫作業を行うことができ、深い水底で広範囲にわたる浚渫が可能となる。
また、前記装置本体が、前記本体用バラストタンクの下端内周の内側に周設されると共に、前記吸い込み口の鉛直下方に向かって噴流を噴出する内ノズルと、前記本体用バラストタンクの下端外周の外側に周設されると共に、前記吸い込み口の鉛直下方に向かって噴流を噴出する外ノズルとを含むジェットノズルを有する場合は、内ノズルからの噴流によって、本体用バラストタンクよりも内側の水底を掘削しつつ、外ノズルからの噴流によって、本体用バラストタンクよりも内側の水底に加え、本体用バラストタンクの鉛直下方の水底も同時に掘削できるため、浚渫作業中に本体用バラストタンクが水底に当接して装置本体の下降が浅い位置で停止するのを確実に防止することができる。これにより、装置本体を下降させながら水底を効果的に掘削することができ、更なる浚渫効率の向上を図ることができる。
特に、内ノズル、外ノズルからの噴流を共通の目標域に向かって噴出させる場合は、複数の噴流が集中して目標域における掘削力を著しく増加させることができる。これにより、水底の状況や浚渫条件に応じて、適切な位置に掘削力を集中させることができ、更なる浚渫効率の向上を図ることができる。
本発明に係わる吊下げ装置、それを使った浚渫装置、その吊下げ装置による吊下げ方法、およびその浚渫装置による浚渫方法は、小規模でありながら、低コストで、作業効率や測定精度に優れたものとなっている。
本発明に係わる吊下げ装置を使った浚渫装置の全体構成を示す側面図である。 各吊具の平面図であって、図2(a)は主吊具の平面図、図2(b)は中間吊具の平面図である。 装置本体の説明図であって、図3(a)は装置本体の平面図、図3(b)は同じく側面断面図である。 浚渫作業の作業手順を示すフローチャートである。 浚渫作業の前半の作業内容を示す模式図であって、図5(a)は水面浮遊工程の模式図、図5(b)は連結ワイヤ展開工程の第一展開過程の模式図、図5(c)は同じく水中吊持過程の模式図、図5(d)は同じく第二展開過程の模式図である。 浚渫作業の後半の作業内容を示す浚渫装置の模式図であって、図6(a)は長尺連結ワイヤ延出工程の途中段階の模式図、図6(b)は同じく最終段階の模式図、図6(c)は水中水平移動工程の模式図である。 各作業手順における連結ワイヤ支持具付近の拡大側面図であって、図7(a)は連結ワイヤ展開工程の水中吊持過程での拡大側面図、図7(b)は同じく第二展開過程で連結ワイヤ支持具が係止状態にある場合の拡大側面図、図7(c)は同じく第二展開過程で連結ワイヤ支持具が摺動可能状態にある場合の拡大側面図、図7(d)は長尺連結ワイヤ延出工程の最終段階での拡大側面図である。
以下、本発明に係わる吊下げ装置100を使った浚渫装置1に関する本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
なお、図1乃至図3において矢印Fで示す方向を前方、矢印Tで示す方向を上方、矢印Lで示す方向を左方とし、以下で述べる各部の位置や方向等はこの前方、上方、左方を基準とするものである。
まず、浚渫装置1の全体構成について、図1乃至図3により説明する。
図1に示すように、浚渫装置1は、上から順に、支持移動装置である起重機5のアーム5aの先端に取り付けて略水平に吊下される主吊具2と、この主吊具2の下部に4本の第二規制ワイヤ9によって連結される中間吊具3と、更に、この中間吊具3の下部に4本の第一規制ワイヤ8によって連結される装置本体4と、後で詳述する折り畳み展開構造14とを備えている。
図1、図2(a)に示すように、このうちの主吊具2においては、最外周に平面視正八角環状の外リング部15が配置され、この外リング部15の平面視略中央には、環状の内リング部17が8本の連結リブ部16によって支持配置されている。
このうちの外リング部15は、平面視で重なるように上下に設けた正八角形環状の上リング15a、下リング15bと、この上リング15a、下リング15bの間に介設される正八角筒状の縦板15cとを有し、この縦板15cは、上リング15a、下リング15bの各辺に平行な側面を有する。
内リング部17も、同様に、平面視で重なるように上下に設けた正八角形環状の上リング17a、下リング17bと、この上リング17aと下リング17bの間に介設される正八角筒状の縦板17cとを有し、この縦板17cは、上リング17a、下リング17bの各辺に平行な側面を有する。そして、このような上リング17a、下リング17bの平面視略中央には、後述する、堆積物を含んだ汚濁水を搬送する搬送ホース39や、高圧水を供給する給水ホース43等を挿通するための挿通孔17a1、17b1が開口されている。
連結リブ部16は、平面視で重なるように設けた矩形状の上プレート6a、下プレート16bと、この上プレート16a、下プレート16bの間に介設された矩形状のウェブ16cとを有し、このウェブ16cの内端が、内リング部17の縦板17cに連結されると共に、ウェブ16cの外端が、外リング部15の縦板15cに連結されている。
これにより、外リング部15と内リング部17間が、連結リブ部16によって一体的に連結されると共に、いずれも断面H型構造体であるため、主吊具2には高い剛性を付与することができる。
更に、前述した外リング部15の平面視角部からは、板状の4本の吊持ステー18が周方向90度おきに外方に突設され、この吊持ステー18の上端からは、係止用フック19が立設されている。一方、前述したアーム5aの先端からは、クレーンフック6が昇降可能に垂下され、このクレーンフック6と前述した係止用フック19に、クレーンワイヤ7の上下端が掛止されている。
これにより、起重機5で浚渫装置1を水平移動させる際、周方向90度おきに設けた4本のクレーンワイヤ7によって浚渫装置1を支持することができ、浚渫装置1の姿勢安定性が確保できるようにしている。
また、図1、図2(b)に示すように、主吊具2装置本体4の間に介設される中間吊具3においては、最外周に平面視正八角環状の中間用バラストタンク20が配置され、この中間用バラストタンク20の平面視略中央には、環状の内リング部22が8本の棒状の連結リブ部21によって支持配置されている。
このうちの中間用バラストタンク20は、水平に軸心を有する平面視台形状の8個の短パイプ23を互いに接続して平面視正八角形環状に形成したものであり、これらの短パイプ23は、その一個飛びごとの接続部で仕切り23cによって仕切られて、4個に分割された構成としている。そして、8個の短パイプ23には、上部の注入口23aと下部の空気抜き口23bが周方向に交互に穿孔されると共に、所定の短パイプ23の空気抜き口23bには、図示せぬ調整用バルブが設けられている。
これにより、中間吊具3の浮沈調整時には、短パイプ23に穿孔される注入口23aと空気抜き口23bとから、水が短パイプ23内へ流入する一方、調整用バルブ付きの空気抜き口23bが設けられた所定の短パイプ23内に対しては、潜水士が空気の排出量を調整しながら水の流入量を調整するようにして、中間吊具3を浮沈させることができる。
内リング部22の平面視略中央にも、前述した搬送ホース39や給水ホース43等を挿通するための挿通孔22aが開口されており、主吊具2の内リング部17を通ってきたホース類が、挿通孔22aから装置本体4に向けて垂下されるようにしている。
また、図1、図3に示すように、装置本体4においては、最外周に平面視正十六角環状の本体用バラストタンク24が配置され、この本体用バラストタンク24の上端外周には、下方に開いたラッパ形状のフード部25が覆設され、このフード部25の頂部25aには、吸引ポンプ26が配設されている。そして、本体用バラストタンク24の下部開口24aは、水底30に対向するように配置されると共に、本体用バラストタンク24の下端には、複数のジェットノズル27が設けられている。
このうちの本体用バラストタンク24は、前述した中間用バラストタンク20とほぼ同様に、水平に軸心を有する平面視台形状の16個の短パイプ31を互いに接続して平面視正十六角形環状に形成したものであり、これらの短パイプ31は、その一個飛びごとの接続部で仕切り31cによって仕切られて、8個に分割された構成としている。そして、一個飛びごとの短パイプ31には、その上下部に、それぞれ注入口31aと空気抜き口31bが穿孔されると共に、所定の空気抜き口31bには、図示せぬ調整用バルブが設けられている。
これにより、装置本体4の浮沈調整時には、本体用バラストタンク24の短パイプ31に穿孔される注入口31aと空気抜き口31bとから、水が短パイプ31内へ流入する一方、調整用バルブ付きの空気抜き口31bが設けられる所定の短パイプ31内に対しては、潜水士が空気の排出量を調整しながら水の流入量を調整するようにして、装置本体4の浮沈を行うことができる。
フード部25の下部内面からは、複数の支持アーム32が内斜め下方に延出され、この複数の支持アーム32の下端に、前述の本体用バラストタンク24の上面が支持固定されるようにして、フード部25と本体用バラストタンク24が一体化されている。
これにより、フード部25の下縁に、本体用バラストタンク24の上面が隙間なく密着して、フード部25内部の液密性が向上し、浚渫作業時に、堆積物を下部開口24aから吸引ポンプ26下部の吸い込み口26a内に吸い込む際の吸引力を高め、浚渫効率を向上させることができる。
吸引ポンプ26の上部26bは、前述した頂部25aの円形の天井板25a1上に径方向に横架された支持フレーム33の途中部に、ボルト34によって締結固定され、この支持フレーム33は、天井板25a1の下面で支持フレーム33の両端に直交して延設される補強フレーム36と補強フレーム37との間に橋架された上で、この両端にボルト35によって締結固定されている。
そして、吸引ポンプ26の下部からは排出パイプ38が立設され、この排出パイプ38の上端には搬送ホース39の基端が連通連結され、更に、この搬送ホース39の先端は、前述した中間吊具3内の挿通孔22aから主吊具2内の挿通孔17a1、17b1を通って、浚渫船上あるいは陸地に設置された図示せぬ処理槽に連通連結されている。
更に、吸引ポンプ26の下部には、水底30に対向するようにして前述の吸い込み口26aが形成され、この吸い込み口26aは、下部開口24aの平面視略中央に配置されている。
これにより、堆積物を含んだ汚濁水は、下部開口24aを通って吸い込み口26a内に吸い込まれた後、排出パイプ38から搬送ホース39を通って図示せぬ処理装置に搬送される構成となっている。
ジェットノズル27は、このような吸引ポンプ26の吸い込み口26aを取り囲むようにして、本体用バラストタンク24の下端近傍に形成され、吸い込み口26aの外周下方の水底30に向かって噴流を噴出できるようにしている。
このような構成により、装置本体4では、水底30に対向する吸い込み口26aに周設された本体用バラストタンク24の注排水で浮沈調整を行うと共に、この本体用バラストタンク24の下端近傍に設けたジェットノズル27からの噴流によって、水底30を掘削しつつ攪拌して堆積物を吸い込み口26aから吸引することができる。
この際、主吊具2の略水平吊下と併せ、本体用バラストタンク24の注排水によって、ジェットノズル27を安定した深さ位置に自在に設定して、水底30に当たる噴流の流量、強さを適正化することができ、水底30の表層部にある堆積物のみを集積しながら舞い上がらせて吸い込み口の直下まで導くようにして、高い浚渫効率を確保することができる。
更に、装置本体4では、吸引ポンプ26やジェットノズル27等の浚渫関連機器から成る本体部102に代えて、ケーブル敷設用機器等の作業関連機器や、ソナー、水温計等の測定関連機器を配置してもよく、本体部102の種類は特には限定されない。そして、このような本体部102は、前述の如く一体化されたフード部25、本体用バラストタンク24等を有する本体保持部101に設置保持されるようにしている。
これにより、浚渫装置1の装置本体4を本体保持部101のみに変更することで、種々の本体部を吊下可能な、本発明に係わる吊下げ装置100が形成される。そして、この吊下げ装置100では、主吊具2の略水平吊下と併せ、本体用バラストタンク24の注排水によって、作業装置や測定装置を安定した深さ位置に自在に設定することができ、水底で行う作業内容や測定項目に応じた水底との距離の適正化を図ることができる。なお、この吊下げ装置100の構成は、本体部102が省かれていることを除き、上述した浚渫装置1と略同じであるため、本実施例では、吊下げ装置100、それによる吊下げ方法に関する詳細な説明は省略する。
次に、前述したジェットノズル27について、図1、図3により詳細に説明する。
ジェットノズル27は、本体用バラストタンク24の下端内周の内側に周設される内ノズル28と、本体用バラストタンク24の下端外周の外側に周設される外ノズル29とから構成される。
このうちの内ノズル28は、前述した本体用バラストタンク24の下端内周に沿って環状に形成された内ノズル用パイプ40に設けられている。この内ノズル用パイプ40の右端部には、フード部25内に立設された内パイプ部41aの下端が連通連結されると共に、内ノズル用パイプ40の左端部は、フード部25の頂部25aの左端部から垂設される支持部材66の下端部に支持固定されている。そして、内パイプ部41aの上端は、フード部25の天井板25a1を貫通して外部に突出される。
一方、外ノズル29は、本体用バラストタンク24の下端外周に沿って平面視正十六角形環状に形成された外ノズル用パイプ42に設けられている。この外ノズル用パイプ42の右端部にも、前述した給水パイプ41の外パイプ部41bの下端が連通連結されると共に、外パイプ部41bは、本体用バラストタンク24からフード部25にかけて、その外表面に沿うようにして上方に延設されている。
そして、この外パイプ部41bの上端と内パイプ部41a上端が、ジョイント部41cに接続されて、高圧水を供給するための給水パイプ41が形成される。このジョイント部41cに、前述の給水ホース43の基端が連通連結され、更に、この給水ホース43の先端は、前述した搬送ホース39と同様に、中間吊具3内の挿通孔22aから主吊具2内の挿通孔17a1、17b1を通って、浚渫船上あるいは陸地に設置された図示せぬ加圧ポンプに接続されている。
これにより、高圧水が、給水ホース43から給水パイプ41を介して、内ノズル用パイプ40、外ノズル用パイプ42に供給された後、内ノズル28と外ノズル29から噴出される構成となっている。
また、このうちの内ノズル28は、内ノズル用パイプ40の内周壁に沿って所定間隔で、吸い込み口26aの鉛直下方に向かって所定の俯角44で内斜め下方に突設されている。同様に、外ノズル29も、外ノズル用パイプ42の内周壁に沿って所定間隔で、吸い込み口26aの鉛直下方に向かって所定の俯角45で内斜め下方に突設されている。
これにより、内ノズル28から噴出する噴流47によって、本体用バラストタンク24よりも内側の水底30が掘削される。同時に、外ノズル29から噴出する噴流48によって、本体用バラストタンク24よりも内側の水底30に加え、本体用バラストタンク24の鉛直下方の水底30も、噴流48の上流側が通過して掘削される。このため、浚渫作業中に本体用バラストタンク24が水底に当接して装置本体4の下降が浅い位置で停止するということがなく、装置本体4を下降させながら水底30を効果的に掘削することができ、更なる浚渫効率の向上を図ることができる。
更には、内ノズル28、外ノズル29からの噴流47、48は、共通の目標域に向かって噴出させるのが好ましい。例えば、前述した俯角44、俯角45を、それぞれ50度、30度に設定すると、内ノズル28からの複数の噴流47と、外ノズル29からの複数の噴流48が、吸い込み口26aの鉛直下方の所定の目標域46で交差するようにして集中し、吸い込み口26aの鉛直下方における掘削力を著しく増加させることができる。すると、水底30の堆積物が重くて舞い上がりにくい場合でも、水底30を強力に掘削して激しく攪拌させることができる。
このようにして、水底30の状況や浚渫条件に応じて、適切な位置に掘削力を集中させることができ、更なる浚渫効率の向上を図ることができる。
次に、前述した折り畳み展開構造14について、図1、図5、図7により説明する。
図1に示すように、折り畳み展開構造14は、装置本体4と中間吊具3間に着脱可能に介設される前述の第一規制ワイヤ8と、主吊具2と中間吊具3間に着脱可能に介設される前述の第二規制ワイヤ9と、装置本体4と中間吊具3間に折り畳み状態で介設して保持される第一連結ワイヤ10と、主吊具2と中間吊具3間に折り畳み状態で介設して保持される第二連結ワイヤ11と、第一連結ワイヤ10、第二連結ワイヤ11の中間吊具3側の端部を中間吊具3に固定して支持する連結ワイヤ支持具49と、前述したバラストタンク20、24の注排水によって中間吊具3、装置本体4をそれぞれ水面59に浮かせる注排水構造50とを有している。
このうちの第一規制ワイヤ8は、その上端が、中間吊具3における中間用バラストタンク20の下端から垂下される連結ステー52に設けた係止用リング56に、着脱可能に連結されると共に、第一規制ワイヤ8の下端は、装置本体4における本体用バラストタンク24の外周側面から外斜め上方に突設される連結ステー51に設けた係止用リング55に、着脱可能に連結されている。
更に、第一規制ワイヤ8は、第一連結ワイヤ10の展開長よりも短く形成されており、上下の係止用リング56と係止用リング55間に装着時には、装置本体4と中間吊具3間の上下間隔を所定長さに規制できるようにしている。
第二規制ワイヤ9も、前述の第一規制ワイヤ8と同様、その上端が、主吊具2における4本の吊持ステー18の先端下部の連結部18aに設けた係止用リング58に、着脱可能に連結されると共に、第二規制ワイヤ9の下端は、中間吊具3における中間用バラストタンク20の外周側面から外斜め上方に突設される連結ステー53に設けた係止用リング57に、着脱可能に連結されている。
更に、第二規制ワイヤ9は、第二連結ワイヤ11の展開長よりも短く形成されており、上下の係止用リング58と係止用リング57間に装着時には、主吊具2と中間吊具3間の上下間隔を所定長さに規制できるようにしている。
第一連結ワイヤ10は、その上端が、中間吊具3における連結ステー53に連結した連結ワイヤ支持具49の環状の被係止部材49aに係止されると共に、第一連結ワイヤ10の下端は、装置本体4における係止用リング55に連結されている。
更に、第一連結ワイヤ10は、前述の如く、装置本体4と中間吊具3間に折り畳み状態で介設して保持されており、第一規制ワイヤ8を取り外した後、起重機5で主吊具2と中間吊具3を一緒に上昇させると、複数の第一連結ワイヤ10が展開されて互いに略平行に並設される構成となっている。
第二連結ワイヤ11も、第一連結ワイヤ10と同様、その上端が、主吊具2における係止用リング58に係止されると共に、第二連結ワイヤ11の下端は、連結ワイヤ支持具49の被係止部材49aに係止されている。
更に、第二連結ワイヤ11も、前述の如く、主吊具2と中間吊具3間に折り畳み状態で介設して保持されており、第二規制ワイヤ9を取り外した後、起重機5で主吊具2のみを上昇させると、複数の第二連結ワイヤ11が展開されて互いに略平行に並設される構成となっている。
連結ワイヤ支持具49は、前述の如く、第一連結ワイヤ10の上端と第二連結ワイヤ11の下端を係止する被係止部材49aを有し、この被係止部材49aを介して、第一連結ワイヤ10と第二連結ワイヤ11間が一体的に連結されて、長尺連結ワイヤ54が形成される構成となっている。
更に、連結ワイヤ支持具49は、この長尺連結ワイヤ54の支持態様を選択可能な選択連結部材49bを有し、この選択連結部材49bを介して、長尺連結ワイヤ54が中間吊具3における連結ステー53に連結されている。
この選択連結部材49bは、被係止部材49aに着脱可能な環状の選択リング49b1と、連結ステー53に設けた係止用リング49b3と、これら選択リング49b1、係止用リング49b3間を連結する本体ワイヤ49b2とから構成される。
そして、前述のように、選択連結部材49bの先端部の選択リング49b1が被係止部材49aに係止される、図7(a)(b)のような係止状態では、第一連結ワイヤ10の上端と第二連結ワイヤ11の下端が中間吊具3に固定して支持される固定構造が形成される。
一方、選択リング49b1を被係止部材49aから取り外して長尺連結ワイヤ54の第二連結ワイヤ11に掛け替え、選択リング49b1が長尺連結ワイヤ54に相対摺動可能に外嵌される、図7(c)(d)のような摺動可能状態では、長尺連結ワイヤ54が中間吊具3に上下摺動可能に支持される摺動構造が形成される。
このようにして、選択連結部材49bが、前述の係止状態と摺動可能状態のいずれか一方を選択可能とした状態で、係止用リング49b3が中間吊具3に連結されている。
これにより、固定構造と摺動構造とを単一の連結ワイヤ支持具49で兼備し、部品数を低減することができ、部品コストの低減やメンテナンス性の向上を図ることができる。
更に、後述するようにして、起重機5で主吊具2を下降させて中間吊具3に近接一体化させると、第一連結ワイヤ10、第二連結ワイヤ11よりも長い長尺連結ワイヤ54が中間吊具3から下方に突出するように延出し、この延出端に前述の装置本体4を設けることができ、装置本体4の吊持深さを各連結ワイヤ10、11のみの場合よりも深くして、浚渫深度を一層深くすることができる。なお、前述の吊下げ装置100の場合は、本体保持部101の吊持深さを各連結ワイヤ10、11のみの場合よりも深くして、作業深度や測定深度を一層深くすることができる。
注排水構造50においては、図1、図5(a)に示すように、起重機5に吊下した浚渫装置1を下降し、本体用バラストタンク24の注排水によって装置本体4を水面59上に浮かせた際には、装置本体4と中間吊具3間の上下間隔が狭くなり、それまで張設状態にあった第一規制ワイヤ8が弛緩できるようにしている。
同様に、図5(c)、図7(a)に示すように、起重機5で浚渫装置1を下降し、中間用バラストタンク20の注排水によって中間吊具3を水面59上に浮かせた際には、主吊具2と中間吊具3間の上下間隔が狭くなり、それまで張設状態にあった第二規制ワイヤ9が弛緩できるようにしている。
このようにして、第一規制ワイヤ8の着脱時には装置本体4を水面59に浮かせ、第二規制ワイヤ9の着脱時には中間吊具3を水面59に浮かせることにより、規制ワイヤ8、9に作用する張力が低減し解消される構成となっている。
以上のような折り畳み展開構造14によって、装置本体4と中間吊具3間、主吊具2と中間吊具3間の少なくとも一方に、複数の連結ワイヤ10、11を規制ワイヤ8、9によって折り畳み状態で介設して保持すると共に、連結ワイヤ10、11の展開時には、規制ワイヤ8、9を低張力状態で取り外し、起重機5を使って、装置本体4を水面に残したまま主吊具2と中間吊具3を上昇させ、あるいは中間吊具3を水面に残したまま主吊具2を上昇させることにより、複数の連結ワイヤ10、11を互いに略平行に並設することができる。
この際、前述の如く、規制ワイヤ8、9を低張力状態で取り外せるため、規制ワイヤ8、9を人力で取り外した上で、起重機5を利用して複数の連結ワイヤ10、11を容易に展開させることができ、連結ワイヤ10、11の繰り出しに必要な巻き上げ装置等の大型で高価な装置類が不要となる。しかも、この展開時には複数の連結ワイヤ10、11を互いに略平行に並設できるため、従来の如く、起重機5の先端から下方放射状に開いた複数の長いクレーンワイヤ等の連結材の下端によって吊具の下部近傍にある装置本体を支持する場合とは異なり、水中に吊持されている装置本体4が起重機5で水平移動される際であっても、起重機5の先端を中心とした水平回転運動や振り子運動が起こりにくく、装置本体4の姿勢が安定して、水底30に対するノズル28、29や堆積物の吸い込み口26aの位置の変動を抑制することができる。これにより、装置コストの低減、浚渫装置1の小型化、及び高い浚渫効率の確保を確実に図ることができる。なお、前述の吊下げ装置100の場合は、本体保持部101に保持される本体部102の姿勢が安定して、水底30に対する作業装置や測定装置の位置の変動を抑制することができ、装置コストの低減、吊下げ装置100の小型化、及び高い作業効率や測定精度の確保を確実に図ることができる。
特に、本体用バラストタンク24、中間用バラストタンク20という既存装置を利用するだけで、第一規制ワイヤ8、第二規制ワイヤ9を低張力状態で取り外すことができると共に、複数の各連結ワイヤ10、11を装置本体4と中間吊具3間、主吊具2と中間吊具3間に折り畳み状態で介設して保持するという簡単な構成で、複数の各連結ワイヤ10、11を互いに略平行に並設することができるため、新たな装置や複雑な構成を設けることなく折り畳み展開構造を形成することができる。これにより、更なる装置コストの低減や浚渫装置1の小型化を図ることができる。
次に、前述した浚渫装置1を使った浚渫方法について、図1、図4乃至図7により説明する。
図1、図4に示すように、本発明に係わる浚渫作業では、初めに、本体用バラストタンク24の注排水により装置本体4を水面59に浮かせる水面浮遊工程S1が行われ、続いて、複数の連結ワイヤ10、11が互いに略平行に並設するように展開される連結ワイヤ展開工程S2が行われ、更に、長尺連結ワイヤ54を中間吊具3から下方に突出するように延出させる長尺連結ワイヤ延出工程S3とが行われ、最後に、浚渫範囲が広い場合には、浚渫装置1を略水平方向に移動させる水中水平移動工程S4が必要に応じて追加される。そして、このうちの連結ワイヤ展開工程S2においては、順に、第一展開過程S21、水中吊持過程S22、第二展開過程S23が行われる。
このうちの水面浮遊工程S1においては、図1、図5(a)に示すように、前述した浚渫装置1を、主吊具2を介して起重機5の先端に取り付けて略水平に吊下した状態で下降し、装置本体4が水面59に達した後、本体用バラストタンク24による注排水構造50によって装置本体4の浮力を調整し、この装置本体4が水面59上に浮かぶようにする。
また、連結ワイヤ展開工程S2で最初の第一展開過程S21においては、本体用バラストタンク24の調整によって、図5(a)の状態にある装置本体4の深さ位置を浅くしたり、主吊具2の支持位置を低くしたりすることにより、装置本体4と中間吊具3間の上下間隔を縮小し、第一規制ワイヤ8を弛緩させ低張力状態にして人力で取り外した後、前述の如く、図5(b)に示すように、装置本体4を水面59に残したままで、主吊具2、中間吊具3を一緒に起重機5で上昇させる。
すると、装置本体4と中間吊具3間に折り畳み状態で介設して保持され第一規制ワイヤ8よりも長尺な複数の第一連結ワイヤ10が、互いに略平行に並設するように展開される。
その後の水中吊持過程S22においては、図5(c)に示すように、本体用バラストタンク24の注水で装置本体4を重くしつつ、起重機5で主吊具2、中間吊具3を下降し、中間吊具3が水面59に達した後、中間用バラストタンク20による注排水構造50によって中間吊具3の浮力を調整し、装置本体4が水中を下降して吊持された状態で、この中間吊具3が水面59上に浮かぶようにする。
なお、この際、図7(a)に示すように、中間吊具3の連結ステー53に係止用リング49b3で連結された連結ワイヤ支持具49が、この係止用リング49b3を中心に位置60から位置61まで下方に回動し、水中にある装置本体4の重量が、第一連結ワイヤ10で支えられるようにしている。
続く第二展開過程S23においては、中間用バラストタンク20の調整によって、図5(c)、図7(a)の状態にある中間吊具3の深さ位置を浅くしたり、主吊具2の支持位置を低くしたりすることにより、主吊具2と中間吊具3間の上下間隔を縮小し、第二規制ワイヤ9を弛緩させ低張力状態にして人力で取り外した後、前述の如く、図5(d)に示すように、装置本体4を水中に、中間吊具3を水面59に残したままで、主吊具2を起重機5で上昇させる。
すると、主吊具2と中間吊具3間に折り畳み状態で介設して保持され第二規制ワイヤ9よりも長尺な複数の第二連結ワイヤ11が、互いに略平行に並設するように展開される。そして、既に展開されている第一連結ワイヤ10とともに、前述の長尺連結ワイヤ54が形成される。
以上のように、水面浮遊工程S1において、浚渫装置を支持移動装置の先端に略水平に吊下した後、連結ワイヤ展開工程S2において、規制ワイヤ8、9を低張力状態で安定して取り外せるため、前述した折り畳み展開構造14でも説明したように、規制ワイヤ8、9を人力で取り外した上で、起重機5を利用して複数の連結ワイヤ10、11を容易に展開させることができ、連結ワイヤ10、11の繰り出しに必要な巻き上げ装置等の大型で高価な装置類が不要となる。しかも、この展開時には複数の連結ワイヤ10、11を互いに略平行に並設できるため、従来の如く、起重機5の先端から下方放射状に開いた複数の長いクレーンワイヤ等の連結材の下端によって吊具の下部近傍にある装置本体を支持する場合とは異なり、水中に吊持されている装置本体4が起重機5で水平移動される際であっても、起重機5の先端を中心とした水平回転運動や振り子運動が起こりにくく、装置本体4の姿勢が安定して、水底30に対するノズル28、29や堆積物の吸い込み口26aの位置の変動を抑制することができる。これにより、装置コストの低減、浚渫装置1の小型化、及び高い浚渫効率の確保を確実に図ることができる。なお、前述の吊下げ装置100の場合は、本体保持部101に保持される本体部102の姿勢が安定して、水底30に対する作業装置や測定装置の位置の変動を抑制することができ、装置コストの低減、吊下げ装置100の小型化、及び高い作業効率や測定精度の確保を確実に図ることができる。
特に、このうちの連結ワイヤ展開工程S2の第一展開過程S21、第二展開過程S23では、本体用バラストタンク24、中間用バラストタンク20という既存装置を利用するだけで、第一規制ワイヤ8、第二規制ワイヤ9を低張力状態で取り外すことができると共に、複数の各連結ワイヤ10、11を装置本体4と中間吊具3間、主吊具2と中間吊具3間に折り畳み状態で介設して保持するという簡単な構成で、複数の各連結材を互いに略平行に並設することができる。更に、水中吊持過程S22でも、本体用バラストタンク24、中間用バラストタンク20という既存装置を利用するだけで、装置本体4を水中に安定して吊持させることができる。これにより、新たな装置や複雑な構成を設けることなく連結ワイヤ展開工程S2を行うことができ、更なる装置コストの低減や浚渫装置の小型化を図ることができる。なお、前述の吊下げ装置100の場合は、本体保持部101を水中に安定して吊持させることができるため、新たな装置や複雑な構成を設けることなく連結ワイヤ展開工程S2を行うことができ、更なる装置コストの低減や吊下げ装置100の小型化を図ることができる。
また、長尺連結ワイヤ延出工程S3は、次のように行われる。
前述した第二展開過程S23の後で、図5(d)、図7(b)の状態にある連結ワイヤ支持具49は、起重機5で引き上げられた長尺連結ワイヤ54に含まれる被係止部材49aによって、基端側にある係止用リング49b3を中心に位置61から位置62まで上方に回動し、弛緩した状態で保持されている。
そこで、この弛緩状態で、連結ワイヤ支持具49の先端側にある選択リング49b1を、それまで係止していた被係止部材49aから取り外した後、図7(c)に示すように、長尺連結ワイヤ54の第二連結ワイヤ11に掛け替えることにより、選択リング49b1を長尺連結ワイヤ54に相対摺動可能に外嵌し、この長尺連結ワイヤ54を中間吊具3に上下摺動可能に支持させることができる。
その後、図6(a)に示すように、被係止部材49aに、長尺連結ワイヤ54の深さ位置を把握するための浮き等のマーカ63を取り付けた後、中間吊具3を水面59に残したままで、主吊具2を起重機5で下降させる。
すると、図6(b)、図7(d)に示すように、主吊具2が中間吊具3に接近し、この主吊具2の下リング15bの外周下面から垂下される連結ステー64の連結孔64aと、中間吊具3で第二規制ワイヤ9の下端が挿通されていた連結ステー53の連結孔53aとを重ね、これら連結孔53a、64aに連結ピン65を挿通して主吊具2を中間吊具3に近接一体化させることにより、長尺連結ワイヤ54が中間吊具3から下方に突出するように延出する。
これにより、長尺連結ワイヤ延出工程S3において、第一連結ワイヤ10、第二連結ワイヤ11よりも長い長尺連結ワイヤ54を形成した後、中間吊具3から下方に突出するように延出し、この延出端に装置本体4を設けることができ、装置本体4の吊持深さを深くして、浚渫深度を一層深くすることができる。なお、前述の吊下げ装置100の場合は、長尺連結ワイヤ54の延出端に本体保持部101を設けることができ、本体保持部101の吊持深さを深くして、作業深度や測定深度を一層深くすることができる。
また、水中水平移動工程S4においては、図6(c)に示すように、中間吊具3に近接一体化された主吊具2を起重機5で上昇させることにより、装置本体4を水底30から若干浮かせた状態で吊持しつつ、この起重機5を積んだ船を略水平方向に移動させる。
なお、浚渫作業後の浚渫装置1は、以上述べた浚渫作業の作業手順を逆の手順で行うことにより、船上に回収することができる。
これにより、装置本体4を移動させながら、あるいは別場所まで移動して静止した状態で、浚渫作業を行うことができ、深い水底で広範囲にわたる浚渫が可能となる。なお、前述の吊下げ装置100の場合は、本体保持部101を移動させながら、あるいは別場所まで移動して静止した状態で、各種の作業や測定を行うことができ、深い水底で広範囲にわたる作業や測定が可能となる。
以上のように、本発明を適用した吊下げ装置、それを使った浚渫装置、その吊下げ装置による吊下げ方法、およびその浚渫装置による浚渫方法は、小規模でありながら、低コストで、作業効率や測定精度に優れたものとなっている。
1 浚渫装置
2 主吊具
3 中間吊具
4 装置本体
5 起重機(支持移動装置)
8 第一規制ワイヤ(第一規制具)
9 第二規制ワイヤ(第二規制具)
10 第一連結ワイヤ(第一連結材)
11 第二連結ワイヤ(第二連結材)
14 折り畳み展開構造
20 中間用バラストタンク
24 本体用バラストタンク
26a 吸い込み口
27 ジェットノズル
28 内ノズル
29 外ノズル
30 水底
49 連結ワイヤ支持具(連結材支持具)
49a 被係止部材
49b1 選択リング(選択連結部材)
50 注排水構造
54 長尺連結材
59 水面
100 吊下げ装置
101 本体保持部
102 本体部
S1 水面浮遊工程
S2 連結ワイヤ展開工程(連結材展開工程)
S3 長尺連結ワイヤ延出工程(長尺連結材延出工程)
S4 水中水平移動工程
S21 第一展開過程
S22 水中吊持過程
S23 第二展開過程

Claims (16)

  1. 支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下される主吊具と、
    吊下する対象である本体部を保持すると共に、本体用バラストタンクの注排水で浮沈調整が可能な本体保持部と、
    前記主吊具と本体保持部との間に介設され、中間用バラストタンクの注排水で浮沈調整が可能な中間吊具と、
    前記本体保持部と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間の少なくとも一方に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持すると共に、該連結材の展開時には、前記規制具を低張力状態で取り外し、前記支持移動装置を使って、前記本体保持部を水面に残したまま主吊具と中間吊具を上昇させ、あるいは前記中間吊具を水面に残したまま主吊具を上昇させることにより、前記複数の連結材を互いに略平行に並設可能な折り畳み展開構造とを備えた
    吊下げ装置。
  2. 前記折り畳み展開構造は、
    前記本体保持部と中間吊具間に着脱可能に介設され、装着時には前記本体保持部と中間吊具間の間隔を所定長さに規制する第一規制具と、
    前記本体保持部と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持されており、展開時には、前記支持移動装置による主吊具と中間吊具の上昇で、前記第一規制具よりも長尺となって互いに略平行に並設される複数の第一連結材と、
    前記主吊具と中間吊具間に着脱可能に介設され、装着時には前記主吊具と中間吊具間の間隔を所定長さに規制する第二規制具と、
    前記主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持されており、展開時には、前記支持移動装置による主吊具の上昇で、前記第二規制具よりも長尺となって互いに略平行に並設される第二連結材と、
    前記第一連結材、第二連結材の中間吊具側の端部を該中間吊具に固定して支持する固定構造を含む連結材支持具と、
    前記第一規制具の着脱時には、前記本体用バラストタンクの注排水により本体保持部を水面に浮かせ、前記第二規制具の着脱時には、前記中間用バラストタンクの注排水で中間吊具を水面に浮かせることにより、前記本体保持部と中間吊具間、主吊具と中間吊具間の各間隔を縮小し、前記第一規制具、第二規制具に作用する張力を低減可能な注排水構造とを有する
    請求項1に記載の吊下げ装置。
  3. 前記連結材支持具は、
    前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を一体的に連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持する摺動構造を含む
    請求項2に記載の吊下げ装置。
  4. 前記連結材支持具は、
    前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部が係止され、前記第一連結材と第二連結材間を一体的に連結可能な被係止部材と、
    一端が該被係止部材に係止される係止状態、一端が前記長尺連結材に相対摺動可能に外嵌される摺動可能状態のいずれか一方を選択可能であり、他端が前記中間吊具に連結される選択連結部材とを含む
    請求項3に記載の吊下げ装置。
  5. 支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下される主吊具と、
    水底に対向する吸い込み口に周設された本体用バラストタンクの注排水で浮沈調整を行うと共に、該本体用バラストタンクの下端近傍に設けたジェットノズルからの噴流によって、前記水底を掘削しつつ攪拌して堆積物を吸い込み口から吸引する装置本体と、
    前記主吊具と装置本体との間に介設され、中間用バラストタンクの注排水で浮沈調整が可能な中間吊具と、
    前記装置本体と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間の少なくとも一方に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持すると共に、該連結材の展開時には、前記規制具を低張力状態で取り外し、前記支持移動装置を使って、前記装置本体を水面に残したまま主吊具と中間吊具を上昇させ、あるいは前記中間吊具を水面に残したまま主吊具を上昇させることにより、前記複数の連結材を互いに略平行に並設可能な折り畳み展開構造とを備えた
    浚渫装置。
  6. 前記折り畳み展開構造は、
    前記装置本体と中間吊具間に着脱可能に介設され、装着時には前記装置本体と中間吊具間の間隔を所定長さに規制する第一規制具と、
    前記装置本体と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持されており、展開時には、前記支持移動装置による主吊具と中間吊具の上昇で、前記第一規制具よりも長尺となって互いに略平行に並設される複数の第一連結材と、
    前記主吊具と中間吊具間に着脱可能に介設され、装着時には前記主吊具と中間吊具間の間隔を所定長さに規制する第二規制具と、
    前記主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持されており、展開時には、前記支持移動装置による主吊具の上昇で、前記第二規制具よりも長尺となって互いに略平行に並設される第二連結材と、
    前記第一連結材、第二連結材の中間吊具側の端部を該中間吊具に固定して支持する固定構造を含む連結材支持具と、
    前記第一規制具の着脱時には、前記本体用バラストタンクの注排水により装置本体を水面に浮かせ、前記第二規制具の着脱時には、前記中間用バラストタンクの注排水で中間吊具を水面に浮かせることにより、前記装置本体と中間吊具間、主吊具と中間吊具間の各間隔を縮小し、前記第一規制具、第二規制具に作用する張力を低減可能な注排水構造とを有する
    請求項5に記載の浚渫装置。
  7. 前記連結材支持具は、
    前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を一体的に連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持する摺動構造を含む
    請求項6に記載の浚渫装置。
  8. 前記連結材支持具は、
    前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部が係止され、前記第一連結材と第二連結材間を一体的に連結可能な被係止部材と、
    一端が該被係止部材に係止される係止状態、一端が前記長尺連結材に相対摺動可能に外嵌される摺動可能状態のいずれか一方を選択可能であり、他端が前記中間吊具に連結される選択連結部材とを含む
    請求項7に記載の浚渫装置。
  9. 前記ジェットノズルは、
    前記本体用バラストタンクの下端内周の内側に周設されると共に、前記吸い込み口の鉛直下方に向かって噴流を噴出する内ノズルと、
    前記本体用バラストタンクの下端外周の外側に周設されると共に、前記吸い込み口の鉛直下方に向かって噴流を噴出する外ノズルとを有する
    請求項5から請求項8のいずれか一項に記載の浚渫装置。
  10. 主吊具と、本体用バラストタンクを有する本体保持部と、前記主吊具と本体保持部との間に介設され中間用バラストタンクを有する中間吊具とが配置されると共に、前記本体保持部と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持した吊下げ装置を、
    前記主吊具を介して支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下した状態で、前記本体用バラストタンクの注排水により本体保持部を水面に浮かせる水面浮遊工程と、
    前記規制具を低張力状態で取り外した後に、前記主吊具と中間吊具、あるいは主吊具のみを支持移動装置によって上昇させることにより、前記複数の連結材が互いに略平行に並設するように展開される連結材展開工程と、
    前記連結材を、前記本体保持部と中間吊具間の第一連結材と、前記主吊具と中間吊具間の第二連結材とから構成し、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持した後、前記主吊具を支持移動装置で下降させて水面の中間吊具に近接一体化させることにより、前記長尺連結材を中間吊具から下方に突出するように延出させる長尺連結材延出工程とを備える
    吊下げ方法。
  11. 前記連結材展開工程は、
    前記本体保持部を水面に浮かせて本体保持部と中間吊具間の間隔を縮小した状態で、該間隔を所定長さに規制する第一規制具を低張力状態で取り外した後、前記本体保持部を水面に残したままで、前記主吊具、中間吊具を支持移動装置で上昇させることにより、前記本体保持部と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持され第一規制具よりも長尺な複数の第一連結材が、互いに略平行に並設するように展開される第一展開過程と、
    前記本体用バラストタンクの注水で本体保持部を重くしつつ、前記主吊具、中間吊具と一緒に、該本体保持部を支持移動装置で下降させることにより、前記本体保持部が水中を下降して吊持された状態で、前記中間用バラストタンクの注排水で中間吊具を水面に浮かせる水中吊持過程と、
    前記中間吊具を水面に浮かせて主吊具と中間吊具間の間隔を縮小した状態で、該間隔を所定長さに規制する第二規制具を低張力状態で取り外した後、前記中間吊具を水面に残したままで、前記主吊具を支持移動装置で上昇させることにより、前記主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持され第二規制具よりも長尺な複数の第二連結材が、互いに略平行に並設するように展開される第二展開過程とを有する
    請求項10に記載の吊下げ方法。
  12. 前記長尺連結材延出工程の後に、
    前記中間吊具に一体化された主吊具を支持移動装置で上昇させ、本体保持部を水底近傍に吊持しつつ略水平方向に移動させる水中水平移動工程を備える
    請求項10または請求項11に記載の吊下げ方法。
  13. 主吊具と、本体用バラストタンクを有する装置本体と、前記主吊具と装置本体との間に介設され中間用バラストタンクを有する中間吊具とが配置されると共に、前記装置本体と中間吊具間、前記主吊具と中間吊具間に、複数の連結材を規制具によって折り畳み状態で介設して保持した浚渫装置を、
    前記主吊具を介して支持移動装置の先端に取り付けて略水平に吊下した状態で、前記本体用バラストタンクの注排水により装置本体を水面に浮かせる水面浮遊工程と、
    前記規制具を低張力状態で取り外した後に、前記主吊具と中間吊具、あるいは主吊具のみを支持移動装置によって上昇させることにより、前記複数の連結材が互いに略平行に並設するように展開される連結材展開工程と、
    前記連結材を、前記装置本体と中間吊具間の第一連結材と、前記主吊具と中間吊具間の第二連結材とから構成し、前記第一連結材と第二連結材の中間吊具側の端部間を連結して長尺連結材とし、該長尺連結材を前記中間吊具に上下摺動可能に支持した後、前記主吊具を支持移動装置で下降させて水面の中間吊具に近接一体化させることにより、前記長尺連結材を中間吊具から下方に突出するように延出させる長尺連結材延出工程とを備える
    浚渫方法。
  14. 前記連結材展開工程は、
    前記装置本体を水面に浮かせて装置本体と中間吊具間の間隔を縮小した状態で、該間隔を所定長さに規制する第一規制具を低張力状態で取り外した後、前記装置本体を水面に残したままで、前記主吊具、中間吊具を支持移動装置で上昇させることにより、前記装置本体と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持され第一規制具よりも長尺な複数の第一連結材が、互いに略平行に並設するように展開される第一展開過程と、
    前記本体用バラストタンクの注水で装置本体を重くしつつ、前記主吊具、中間吊具と一緒に、該装置本体を支持移動装置で下降させることにより、前記装置本体が水中を下降して吊持された状態で、前記中間用バラストタンクの注排水で中間吊具を水面に浮かせる水中吊持過程と、
    前記中間吊具を水面に浮かせて主吊具と中間吊具間の間隔を縮小した状態で、該間隔を所定長さに規制する第二規制具を低張力状態で取り外した後、前記中間吊具を水面に残したままで、前記主吊具を支持移動装置で上昇させることにより、前記主吊具と中間吊具間に折り畳み状態で介設して保持され第二規制具よりも長尺な複数の第二連結材が、互いに略平行に並設するように展開される第二展開過程とを有する
    請求項13に記載の浚渫方法。
  15. 前記長尺連結材延出工程の後に、
    前記中間吊具に一体化された主吊具を支持移動装置で上昇させ、装置本体を水底近傍に吊持しつつ略水平方向に移動させる水中水平移動工程を備える
    請求項13または請求項14に記載の浚渫方法。
  16. 前記装置本体は、
    前記本体用バラストタンクの下端内周の内側に周設されると共に、吸い込み口の鉛直下方に向かって噴流を噴出する内ノズルと、
    前記本体用バラストタンクの下端外周の外側に周設されると共に、前記吸い込み口の鉛直下方に向かって噴流を噴出する外ノズルとを含むジェットノズルを有する
    請求項13または請求項14または請求項15に記載の浚渫方法。
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