JP6550211B2 - 建物の換気システム - Google Patents
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Description
すなわち、風力換気の場合には外部風速、重力換気の場合には中性帯の影響により、自然通風量が少なくなる事態が発生することがある。このような自然通風量の不足現象が発生すると、室内の外気取入れ口側(ペリメータゾーン側)付近が局部的に冷却され、室内奥側では有効に冷却できないため、快適性を確保することができなかった。
前記外気取入れチャンバーに、室内のペリメータゾーンに開口する通気口と、
自然通風時の風量を補う正逆転切替可能なアシストファンと、
前記外気取入れ口と前記通気口及び前記アシストファンとの間での風路を切り替える風路切替手段とを設けて、
自然通風状態において、前記外気取入れ口からの導入外気を前記アシストファンで室内のインテリアゾーンに送風する状態と、
前記ペリメータゾーンの冷気を前記通気口から前記アシストファンで吸引する状態と、
前記外気取入れチャンバー内の空気を前記アシストファンで前記通気口からペリメータゾーンに送風する状態とに切替可能に構成してある。
しかも、この遮蔽手段は、窓下カウンターの上面に形成された通気口よりも室内のインテリアゾーン側の位置において上方に引き出し操作可能であり、且つ、その引き出し操作された高さ領域において窓面との間でペリメータゾーンを区画するから、ペリメータゾーンでの夏期の温熱及び冬期の冷熱を室内のインテリアゾーン側への拡散流出を抑制しながらアシストファンにて効率良く排出することができる。
そして、本発明の第1特徴構成は、外気取入れ口から外気取入れチャンバー内に導入した外気を、前記外気取入れチャンバーに連通する床下チャンバーを経由して室内のインテリアゾーンに供給する建物の換気システムにおいて、
前記外気取入れチャンバーに、室内のペリメータゾーンに開口する通気口と、
自然通風時の風量を補う正逆転切替可能なアシストファンと、
前記外気取入れ口と前記通気口及び前記アシストファンとの間での風路を切り替える風路切替手段とを設け、
前記風路切替手段は、前記アシストファンと前記通気口との間の第1風路を開閉する第1ダンパーと、前記第1風路に連通する外気取入れ口側の第2風路を開閉する第2ダンパーとから構成され、
前記アシストファンと前記第1ダンパーと前記第2ダンパーとにより、
自然通風状態において、前記外気取入れ口からの導入外気を前記アシストファンで前記床下チャンバーを経由して室内のインテリアゾーンに送風する状態と、
前記ペリメータゾーンの冷気を前記通気口から前記アシストファンで吸引し、前記床下チャンバーを経由して室内のインテリアゾーンに供給する状態と、
前記アシストファンにより室内のインテリアゾーンの空気を前記床下チャンバーを経由して吸引し、前記通気口からペリメータゾーンに送風する状態とに切替可能に構成し、
通風量を計測する風量センサと、当該風量センサの検出信号に基づいて前記アシストファンを駆動制御する制御部と、を設け、
前記制御部は、前記風量センサの計測風量が設定風量の許容値内であるとき、前記アシストファンを駆動停止状態に維持し、且つ、前記風量センサの計測風量が設定風量の許容値よりも減少したとき、外部風速による自然通風量と前記アシストファンによる機械式通風量との合計風量を設定風量の許容値に近づけるように、前記アシストファンを駆動制御し、
さらに、前記制御部は、前記風量センサの計測風量が設定風量の許容値よりも上であるとき、前記アシストファンが駆動停止状態にある状態で第2ダンパーの開度を減少側に変更制御する点にある。
本発明の第2特徴構成は、前記風量センサは、前記床下チャンバーにおいて、外気の自然通風量と前記アシストファンによる機械式通風量との合計風量を計測する第1風量センサと、前記外気取入れチャンバーの前記第2風路において、前記外気取入れ口から取り込まれた外気の自然通風量を計測する第2風量センサと、を備える点にある。
図1〜図4は、建物の一例であるオフィスビルの換気システムを示し、床スラブ1の上方にフリーアクセスフロア2が配置され、このフリーアクセスフロア2と床スラブ1との間に床下チャンバー3が形成されているとともに、フリーアクセスフロア2の複数個所には、室内RのインテリアゾーンRIに吹き出し可能な床吹き出し口4が形成されている。
〔1〕先ず、中間期においては、図2に示すように、制御部14からの制御信号により風路切替手段11の第1ダンパー11Aを閉作動させ、且つ、第2ダンパー11Bを開作動させ、外気取入れ口6とアシストファン12とを連通する第2風路17を開放する。
上述の第1実施形態の図4の仮想線で示すように、外気取入れチャンバー7の第2風路17に、外気取入れ口6から取り込まれた外気の自然通風量を単位時間(秒単位又は分単位)毎に計測する第2風量センサ28を設け、この第2風量センサ28の検出信号を前記制御部14に出力する。
図5は、遮蔽手段Aの別実施形態を示し、上述の第1実施形態で説明した電動クライマー式のロールスクリーン20のスクリーン20aを、多数のスラット30Aを昇降操作及び角度調節操作可能な横型のブラインド部30と、このブラインド部30のボトムレール30Bに取付けられるロールスクリーン部31とから構成したものである。
図6は風路切替手段11の別実施形態を示し、外気取入れチャンバー7の底部側の水平軸芯周りでの揺動により、アシストファン12と通気口10との間の第1風路16を遮断する第1閉じ状態と、アシストファン12と外気取入れ口6との間の第2風路17を遮断する第2閉じ状態とに切替可能な一つの電動式のダンパー35から構成してある。
(1)上述の実施形態では、風路切替手段11を一つ又は複数のダンパーから構成したが、一つ又は複数のシャッター等から構成してもよい。
また、風路切替手段11としては、電動部が1箇所で2箇所のダンパーを開閉できるものを含む。
さらに、風路切替手段11に用いられるダンパーとしては、強風時に自動的に閉止状態に切替作動するものを含む。
要するに、風路切替手段11としては、アシストファン12と外気取入れ口6及び通気口10との間での風路を切り替えることのできるものであれば、いかなる構造のものを用いてもよい。
この場合は、自然通風時の設定風量に維持できない可能性はあるが、アシストファン12の駆動によって不足する風量を補うことができる。
R 室内
RP ペリメータゾーン
RI インテリアゾーン
3 床下チャンバー
6 外気取入れ口
7 外気取入れチャンバー
8 窓下カウンター
10 通気口
11 風路切替手段
11A 第1ダンパー
11B 第2ダンパー
12 アシストファン
16 第1風路
17 第2風路
Claims (2)
- 外気取入れ口から外気取入れチャンバー内に導入した外気を、前記外気取入れチャンバーに連通する床下チャンバーを経由して室内のインテリアゾーンに供給する建物の換気システムにおいて、
前記外気取入れチャンバーに、室内のペリメータゾーンに開口する通気口と、
自然通風時の風量を補う正逆転切替可能なアシストファンと、
前記外気取入れ口と前記通気口及び前記アシストファンとの間での風路を切り替える風路切替手段とを設け、
前記風路切替手段は、前記アシストファンと前記通気口との間の第1風路を開閉する第1ダンパーと、前記第1風路に連通する外気取入れ口側の第2風路を開閉する第2ダンパーとから構成され、
前記アシストファンと前記第1ダンパーと前記第2ダンパーとにより、
自然通風状態において、前記外気取入れ口からの導入外気を前記アシストファンで前記床下チャンバーを経由して室内のインテリアゾーンに送風する状態と、
前記ペリメータゾーンの冷気を前記通気口から前記アシストファンで吸引し、前記床下チャンバーを経由して室内のインテリアゾーンに供給する状態と、
前記アシストファンにより室内のインテリアゾーンの空気を前記床下チャンバーを経由して吸引し、前記通気口からペリメータゾーンに送風する状態とに切替可能に構成し、
通風量を計測する風量センサと、当該風量センサの検出信号に基づいて前記アシストファンを駆動制御する制御部と、を設け、
前記制御部は、前記風量センサの計測風量が設定風量の許容値内であるとき、前記アシストファンを駆動停止状態に維持し、且つ、前記風量センサの計測風量が設定風量の許容値よりも減少したとき、外部風速による自然通風量と前記アシストファンによる機械式通風量との合計風量を設定風量の許容値に近づけるように、前記アシストファンを駆動制御し、
さらに、前記制御部は、前記風量センサの計測風量が設定風量の許容値よりも上であるとき、前記アシストファンが駆動停止状態にある状態で第2ダンパーの開度を減少側に変更制御する建物の換気システム。 - 前記風量センサは、前記床下チャンバーにおいて、外気の自然通風量と前記アシストファンによる機械式通風量との合計風量を計測する第1風量センサと、前記外気取入れチャンバーの前記第2風路において、前記外気取入れ口から取り込まれた外気の自然通風量を計測する第2風量センサと、を備える請求項1記載の建物の換気システム。
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