JP6549955B2 - 廃熱利用装置 - Google Patents

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Description

本発明は、廃熱利用装置に関する。
従来、車両において生じる廃熱を用いて機械エネルギを生成するランキンサイクルが知られている。具体的には、車両のエンジンの廃熱を回収する冷却水と熱交換を行う作動媒体を用いて、機械エネルギを生成するランキンサイクルに関する技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、確実な廃熱回収を可能とする廃熱利用装置を提供するために、エンジンの廃熱を伴う冷却水によって、サイクル内の冷媒を加熱すると共に、加熱された冷媒を膨張器で膨張させて機械的エネルギを回収し、膨張後の冷媒を凝縮器で凝縮液化するランキンサイクルを有する廃熱利用装置において、エンジン冷却水の温度が所定温度以上で、かつ、エンジン冷却水が流動状態にある場合に、ランキンサイクルを作動させる技術が開示されている。
特開2007−309312号公報
ところで、エンジンの冷却水を循環させる冷却水ポンプとして、エンジンによって駆動される機械式のポンプが用いられ得る。このような冷却水ポンプを用いた車両に適用される廃熱利用装置では、エンジンが停止した時に、ランキンサイクルを停止させる制御が行われる場合がある。例えば、特許文献1の技術では、エンジンが停止した場合に、エンジン冷却水が流動状態ではないとして、ランキンサイクルを停止させる制御が行われる。
ここで、エンジンが停止した後においても、エンジンの冷却水は廃熱を有しているため、ランキンサイクルを作動させることによって廃熱を回収することができれば、より多くの機械的エネルギを生成することができる。但し、停車中にエンジンが停止している場合、ランキンサイクルの作動に伴って駆動部や作動媒体から生じる音は騒音として感じられやすい。一方、ハイブリッド車両のモータ駆動による走行時などのように、走行中にエンジンが停止している場合、ランキンサイクルの作動に伴って生じる音は騒音として感じられにくい。ゆえに、走行中であれば、エンジンが停止した後であっても、ランキンサイクルを継続して作動させることによって、騒音の発生を回避しつつ廃熱の回収量を増大させ得る。
エンジンが停止した時には、機械式の冷却水ポンプは停止するので、エンジンの冷却水の流動は停止する。ゆえに、エンジンが停止した後にランキンサイクルを継続して作動させると、冷却水が循環する流路内のランキンサイクルの作動媒体との熱交換が行われる部分において冷却水が有する廃熱が回収される。それにより、当該部分での冷却水の局所的な温度低下が生じ得る。冷却水の温度は、センサによって検出され、エンジンの各種制御において用いられる。センサによって検出された冷却水の温度を用いるエンジンの制御は、冷却水の流路全体における温度分布が略均一であることを前提として行われるため、冷却水の局所的な温度低下が生じることによって冷却水の流路全体における温度分布のばらつきが増大すると、適切なエンジンの制御がなされなくなる場合がある。
具体的には、エンジンが再始動し、冷却水が流動を開始した場合、センサにより検出される冷却水の温度は、冷却水の流路全体における温度分布に応じて変動する。ゆえに、冷却水の流路全体における温度分布のばらつきが増大した状態でエンジンが再始動した場合には、冷却水の流路全体における温度分布が略均一である場合と比較して、センサにより検出される冷却水の温度の変動が大きくなるので、適切なエンジンの制御がなされなくなる場合がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、エンジンの冷却水の局所的な温度低下を抑制しつつ、廃熱の回収量を増大させることが可能な廃熱利用装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、車両のエンジンの廃熱を回収する冷却水と熱交換を行う作動媒体を用いて、機械エネルギを生成するランキンサイクルと、前記車両の走行中に前記エンジンが停止した場合に、前記作動媒体を循環させるランキンサイクルポンプを、前記エンジンが停止した時点における前記ランキンサイクルポンプの回転数と比較して、低い回転数で駆動させるポンプ制御部と、を備える廃熱利用装置が提供される。
前記ランキンサイクルは、前記作動媒体と前記冷却水との間で熱交換が行われる熱交換器を備え、前記ポンプ制御部は、前記車両の走行中に前記エンジンが停止した場合に、前記熱交換器の近傍における前記冷却水の温度が低いほど、前記ランキンサイクルポンプの回転数を低い値に設定してもよい。
前記ランキンサイクルは、前記作動媒体と前記冷却水との間で熱交換が行われる熱交換器を備え、前記ポンプ制御部は、前記車両の走行中に前記エンジンが停止した場合に、前記熱交換器の近傍における前記冷却水の温度と前記エンジンの近傍における前記冷却水の温度との差が大きいほど、前記ランキンサイクルポンプの回転数を低い値に設定してもよい。
前記ポンプ制御部は、前記エンジンが停止したと判定された場合に、前記車両が走行していないときには、前記ランキンサイクルポンプを停止させてもよい。
前記ランキンサイクルは、前記作動媒体が循環する流路に設けられ前記作動媒体を膨張させて機械エネルギを生成する膨張器、前記流路の前記膨張器より上流側と下流側とを連通するバイパス流路及び前記バイパス流路を開閉可能なバイパス弁を含み、前記エンジンが停止したと判定された場合に、車両が走行していないときには、前記バイパス弁を開放するバイパス弁制御部を備えてもよい。
以上説明したように本発明によれば、エンジンの冷却水の局所的な温度低下を抑制しつつ、廃熱の回収量を増大させることが可能となる。
本発明の実施形態に係る廃熱利用システムの概略構成の一例を示す模式図である。 同実施形態に係る制御装置の機能構成の一例を示す説明図である。 エンジンの冷却水の温度の差とランキンサイクルポンプの回転数の設定値との関係を表すマップの一例を示す説明図である。 走行中の車両のエンジンが停止した場合におけるランキンサイクルポンプの回転数の制御の一例について説明するための説明図である。 走行中の車両がエンジンの停止とともに停車した場合におけるランキンサイクルポンプの回転数の制御の一例について説明するための説明図である。 エンジンが運転している状態で走行中の車両が停車した場合におけるランキンサイクルポンプの回転数の制御の一例について説明するための説明図である。 同実施形態に係る制御装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。 応用例に係る廃熱利用システムの概略構成の一例を示す模式図である。 応用例に係る制御装置の機能構成の一例を示す説明図である。 走行中の車両がエンジンの停止とともに停車した場合におけるバイパス弁の開閉の制御の一例について説明するための説明図である。 応用例に係る制御装置が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.廃熱利用システムの構成>
まず、図1を参照して、本発明の実施形態に係る廃熱利用システム10の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係る廃熱利用システム10の概略構成の一例を示す模式図である。図1に示したように、廃熱利用システム10は、エンジン102と、冷却水流路104と、冷却水ポンプ106と、廃熱利用装置108と、発電機110と、高電圧バッテリ112と、第1の水温センサ114と、第2の水温センサ116と、を備える。以下では、一例として、本実施形態に係る廃熱利用システム10をハイブリッド車両に適用した場合について説明する。
エンジン102は、車両の走行状態に応じて運転又は停止する。例えば、エンジン102は車両の走行中において要求トルクに応じて運転又は停止し、エンジン102が停止している時には高電圧バッテリ112に蓄電された電力を用いたモータ駆動による走行が行われる。エンジン102が運転している時には、エンジン102の気筒において燃料の燃焼が生じているので、燃焼に伴ってクランクシャフトが回転している。燃焼によって生成された駆動力は、クランクシャフトを介して車輪に伝達される。一方、エンジン102が停止している時には、エンジン102の気筒において燃料の燃焼が生じていないので、クランクシャフトは回転していない。
冷却水流路104は、エンジン102を冷却するためにエンジン102のシリンダブロックやシリンダヘッドに設けられ、冷却水が循環する流路である。エンジン102の廃熱は、冷却水流路104内を循環する冷却水によって回収される。冷却水流路104は、エンジン102の外部においてランキンサイクル200の熱交換器206と接続され、熱交換器206においてランキンサイクル200の作動媒体と熱交換を行う。
冷却水ポンプ106は、冷却水流路104内で冷却水を循環させるポンプである。また、冷却水ポンプ106は、エンジン102によって駆動される機械式のポンプである。具体的には、冷却水ポンプ106は、エンジン102のクランクシャフトとギア又はチェーンを介して接続されており、エンジン102により生成される駆動力によって駆動される。ゆえに、エンジン102が運転している時には、エンジン102の気筒における燃焼に伴ってクランクシャフトが回転しているので、冷却水ポンプ106は駆動されている。よって、冷却水は冷却水流路104内を循環する。一方、エンジン102が停止している時には、クランクシャフトは回転していないので、冷却水ポンプ106は停止している。ゆえに、エンジン102の状態が運転している状態から停止している状態へ切り替わった場合に、冷却水ポンプ106は停止するので、冷却水の流動は停止する。
廃熱利用装置108は、車両のエンジン102の廃熱を回収し、当該廃熱を機械エネルギとして再利用するための装置である。図1に示したように、廃熱利用装置108は、ランキンサイクル200と、制御装置400と、を含む。
ランキンサイクル200は、車両のエンジン102の廃熱を回収する冷却水と熱交換を行う作動媒体を用いて、機械エネルギを生成する。図1に示したように、ランキンサイクル200は、作動媒体流路202と、ランキンサイクルポンプ204と、熱交換器206と、膨張器208と、凝縮器210と、タンク212と、を含む。
作動媒体流路202は、ランキンサイクル200の作動媒体が循環する流路である。作動媒体として、例えば、水、フロン又はアルコールが適用され得る。
ランキンサイクルポンプ204は、タンク212に貯留された作動媒体を吸い上げ、作動媒体流路202内で作動媒体を循環させるポンプである。ランキンサイクルポンプ204の駆動は、制御装置400によって制御される。具体的には、制御装置400によって、ランキンサイクルポンプ204の回転数が制御される。ランキンサイクルポンプ204は、例えば、電動モータによって駆動され、制御装置400からの動作指示に基づいて当該電動モータがランキンサイクルポンプ204を駆動するように構成される。
熱交換器206には、作動媒体流路202及び冷却水流路104が接続される。熱交換器206において、作動媒体と冷却水との間で熱交換が行われる。それにより、作動媒体は、エンジン102の廃熱を有する冷却水によって加熱され、気化する。
膨張器208は、熱交換器206で気化した作動媒体を膨張させて機械エネルギを生成する。具体的には、膨張器208において、作動媒体は膨張室へ吸入され、膨張室で作動媒体が膨張し、羽根車が作動媒体の流れを受けることにより、当該羽根車と接続された回転体の回転運動のエネルギが生成される。膨張器208は発電機110と接続されており、膨張器208で生成された機械エネルギは発電機110へ伝達される。
凝縮器210は、膨張器208を通過した気相の作動媒体を、ファンによる送風等によって、冷却して凝縮する。凝縮器210によって凝縮された作動媒体は、タンク212へ貯留される。
制御装置400は、演算処理装置であるCPU(Central Processing Unit)、CPUが使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶するROM(Read Only Memory)、CPUの実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)等で構成される。
制御装置400は、廃熱利用システム10を構成する各装置の動作を制御する。具体的には、制御装置400は、制御対象である各アクチュエータに対して電気信号を用いて動作指示を行う。より具体的には、制御装置400は、ランキンサイクルポンプ204の駆動を制御する。また、制御装置400は、各センサから出力された情報を受信する。制御装置400は、CAN(Controller Area Network)通信を用いて各センサと通信を行ってもよい。なお、本実施形態に係る制御装置400が有する機能は複数の制御装置により分割されてもよく、その場合、当該複数の制御装置は、CAN等の通信バスを介して、互いに接続されてもよい。なお、制御装置400の詳細については、後述する。
発電機110は、膨張器208で生成された機械エネルギによって駆動され、発電を行う。具体的には、発電機110は膨張器208の回転体と接続され、回転体の回転運動のエネルギが発電機110へ伝達されることによって、発電が行われる。発電機110は高電圧バッテリ112と電気的に接続されており、発電機110で発電された電力は高電圧バッテリ112へ蓄電される。
高電圧バッテリ112は、高電圧(例えば、200V)の電力供給源である。具体的には、高電圧バッテリ112は、車両の駆動力を出力する駆動用モータへ電力を供給する他、車両内の各種装置へ電力を供給する低電圧バッテリへ電力を供給する。
第1の水温センサ114は、熱交換器206の近傍に設けられ、熱交換器206の近傍における冷却水の温度を検出し、検出結果を出力する。具体的には、第1の水温センサ114は、冷却水流路104の熱交換器206より下流側に設けられる。
第2の水温センサ116は、エンジン102の近傍に設けられ、エンジン102の近傍における冷却水の温度を検出し、検出結果を出力する。具体的には、第2の水温センサ116は、冷却水流路104のエンジン102より下流側に設けられる。第2の水温センサ116によって検出された冷却水の温度は、エンジン102の各種制御において用いられる。
<2.制御装置の構成>
続いて、図2〜図6を参照して、本実施形態に係る制御装置400の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る制御装置400の機能構成の一例を示す説明図である。図2に示したように、制御装置400は、エンジン状態判定部402と、走行状態判定部404と、ランキンサイクルポンプ制御部406と、を含む。
[エンジン状態判定部]
エンジン状態判定部402は、エンジン102の運転状態の切り替えが行われたか否かを判定し、判定結果をランキンサイクルポンプ制御部406へ出力する。エンジン状態判定部402は、例えば、エンジン回転数や燃料噴射量を示す情報に基づいて、エンジン102が運転しているか否かを判定する。なお、制御装置400と通信バスを介して接続された他の制御装置によって、エンジン102が運転しているか否かが判定されてもよい。
また、エンジン状態判定部402は、エンジン102の運転状態の切り替えが行われたか否かを判定する。具体的には、エンジン状態判定部402は、エンジン102が停止したか否かを判定する。例えば、エンジン状態判定部402は、エンジン102の状態が運転している状態から停止している状態へ切り替わった場合に、エンジン102が停止したと判定する。また、エンジン状態判定部402は、エンジン102が再始動したか否かを判定する。例えば、エンジン状態判定部402は、エンジン102が停止した後、エンジン102の状態が停止している状態から運転している状態へ切り替わった場合に、エンジン102が再始動したと判定する。なお、制御装置400と通信バスを介して接続された他の制御装置によって、エンジン102の運転状態の切り替えが行われたか否かが判定されてもよい。
[走行状態判定部]
走行状態判定部404は、車両が走行しているか否かを判定し、判定結果をランキンサイクルポンプ制御部406へ出力する。例えば、走行状態判定部404は、車速を示す情報に基づいて、車両が走行しているか否かを判定する。なお、制御装置400と通信バスを介して接続された他の制御装置によって、車両が走行しているか否かが判定されてもよい。
[ランキンサイクルポンプ制御部]
ランキンサイクルポンプ制御部406は、本発明に係るポンプ制御部の一例である。ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204の駆動を制御する。具体的には、ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204の回転数を制御する。
ランキンサイクルポンプ制御部406は、エンジン102の運転状態の切り替えが行われたか否かの判定結果及び車両が走行しているか否かの判定結果に基づいて、ランキンサイクルポンプ204の回転数を制御する。具体的には、ランキンサイクルポンプ制御部406は、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、ランキンサイクルポンプ204を、エンジン102が停止した時点におけるランキンサイクルポンプ204の回転数と比較して、低い回転数で駆動させる。
エンジン102が停止した後において、エンジン102の冷却水は廃熱を有しているので、車両の走行中にエンジン102が停止した後にランキンサイクルポンプ204を駆動させて、ランキンサイクル200を作動させることによって、廃熱の回収量を増大させることができる。
エンジン102が停止した時には、冷却水ポンプ106が停止するので、冷却水の流動は停止する。ゆえに、エンジン102が停止した後においてランキンサイクル200を継続して作動させると、冷却水の流動が停止した冷却水流路104内の熱交換器206の近傍において冷却水が有する廃熱が回収される。ここで、本実施形態によれば、エンジン102が停止した後においてランキンサイクル200を継続して作動させる場合、ランキンサイクルポンプ204は、エンジン102が停止した時点におけるランキンサイクルポンプ204の回転数と比較して、低い回転数で駆動される。ゆえに、エンジン102が停止した後における作動媒体流路202内での作動媒体の流速は、エンジン102が停止した時点と比較して、低くなる。それにより、冷却水から回収される廃熱の単位時間あたりの熱量が低減される。よって、エンジン102が停止した後において、作動媒体と冷却水との間の熱交換による熱交換器206の近傍での冷却水の局所的な温度低下を抑制することができる。
なお、ランキンサイクルポンプ制御部406は、エンジン102が運転している状態において、ランキンサイクルポンプ204の回転数を、例えば、燃料噴射量やエンジン回転数等の車両の状態量に基づいて設定する。また、ランキンサイクルポンプ制御部406は、エンジン102が再始動したと判定された場合に、エンジン102が運転している状態におけるランキンサイクルポンプ204の回転数の制御を再開する。
ランキンサイクルポンプ制御部406は、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、冷却水の温度に基づいてランキンサイクルポンプ204の回転数を設定してもよい。具体的には、ランキンサイクルポンプ制御部406は、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、熱交換器206の近傍の冷却水の温度が低いほど、ランキンサイクルポンプ204の回転数を低い値に設定する。例えば、ランキンサイクルポンプ制御部406は、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、第1の水温センサ114により検出される冷却水の温度が低いほど、ランキンサイクルポンプ204の回転数を低い値に設定する。
熱交換器206の近傍の冷却水の温度が低いほど、冷却水から作動媒体流路202内の作動媒体へ伝達される単位時間あたりの熱量は少ないので、作動媒体の温度は上昇しにくい。このような場合であっても、ランキンサイクルポンプ204の回転数を低い値に設定し、作動媒体流路202内での作動媒体の流速を低下させることによって、冷却水との熱交換後の作動媒体の温度を所定の温度以上に維持することができる。よって、作動媒体の温度の低下に伴うランキンサイクル200による機械エネルギの生成の効率低下を抑制することができる。
ランキンサイクルポンプ制御部406は、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、熱交換器206の近傍における冷却水の温度とエンジン102の近傍における冷却水の温度との差に基づいて、ランキンサイクルポンプ204の回転数を設定してもよい。具体的には、ランキンサイクルポンプ制御部406は、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、熱交換器206の近傍における冷却水の温度とエンジン102の近傍における冷却水の温度との差が大きいほど、ランキンサイクルポンプ204の回転数を低い値に設定する。
例えば、ランキンサイクルポンプ制御部406は、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、第1の水温センサ114及び第2の水温センサ116によってそれぞれ検出される冷却水の温度の差が大きいほど、ランキンサイクルポンプ204の回転数を低い値に設定する。ランキンサイクルポンプ制御部406は、例えば、図3に示したマップ50を用いて、ランキンサイクルポンプ204の回転数を設定する。マップ50は、第1の水温センサ114及び第2の水温センサ116によってそれぞれ検出される冷却水の温度の差dTとランキンサイクルポンプ204の回転数の設定値Nとの関係性を表す。マップ50において、回転数Nの設定値は、図3に示したように、冷却水の温度の差dTが大きいほど、低い値に設定される。
マップ50における冷却水の温度の差dTは、例えば、第2の水温センサ116によって検出される冷却水の温度から第1の水温センサ114によって検出される冷却水の温度を減算して得られる。なお、冷却水の温度の差dTは、第1の水温センサ114によって検出される冷却水の温度から第2の水温センサ116によって検出される冷却水の温度を減算して得られる値の絶対値を求めることによって特定されてもよい。
冷却水の温度の差dTが大きいほど、熱交換器206の近傍の冷却水の温度が低いので、作動媒体の温度は上昇しにくい。このような場合であっても、ランキンサイクルポンプ204の回転数を低い値に設定することによって、冷却水との熱交換後の作動媒体の温度を所定の温度以上に維持することができる。よって、作動媒体の温度の低下に伴うランキンサイクル200による機械エネルギの生成の効率低下を抑制することができる。さらに、冷却水の温度の差dTが大きいほど、ランキンサイクルポンプ204の回転数を低い値に設定することによって、作動媒体と冷却水との間の熱交換による熱交換器206の近傍での冷却水の局所的な温度低下を抑制する効果を高めることができる。それにより、エンジンの制御に影響を与える程度に冷却水の温度の差dTが増大することを抑制することができる。
図4は、走行中の車両のエンジン102が停止した場合におけるランキンサイクルポンプ204の回転数の制御の一例について説明するための説明図である。図4において、各時刻における車両の走行状態、エンジン102の運転状態及びランキンサイクルポンプ204の回転数が示されている。
図4に示した例では、走行中の車両のエンジン102は時刻T11に停止し、時刻T13に再始動している。時刻T11において、エンジン状態判定部402によりエンジン102が停止したと判定される。また、時刻T11〜時刻T13の間において、走行状態判定部404により車両が走行していると判定される。ゆえに、時刻T11〜時刻T13の間において、ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204を、エンジン102が停止した時刻T11におけるランキンサイクルポンプ204の回転数と比較して、低い回転数で駆動させる。
例えば、図4に示したように、ランキンサイクルポンプ制御部406は、時刻T11を経過した後、ランキンサイクルポンプ204の回転数を一定の減少速度で減少させる。そして、ランキンサイクルポンプ204の回転数が、図3に示したマップ50を用いて設定される設定値Nに到達する時刻T12を経過した後、ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204の回転数を設定値Nに維持する。
時刻T13において、エンジン状態判定部402によりエンジン102が再始動したと判定される。ゆえに、ランキンサイクルポンプ制御部406は、時刻T13を経過した後、ランキンサイクルポンプ204の回転数を一定の増加速度で増加させた後、エンジン102が運転している状態におけるランキンサイクルポンプ204の回転数の制御を再開する。
図5は、走行中の車両がエンジン102の停止とともに停車した場合におけるランキンサイクルポンプ204の回転数の制御の一例について説明するための説明図である。図5において、各時刻における車両の走行状態、エンジン102の運転状態及びランキンサイクルポンプ204の回転数が示されている。
ランキンサイクルポンプ制御部406は、エンジン102が停止したと判定された場合に、車両が走行していないときには、ランキンサイクルポンプ204を停止させる。停車中にエンジン102が停止している場合には、ランキンサイクル200の作動に伴って駆動部や作動媒体から生じる音は騒音として感じられやすい。ゆえに、エンジン102が停止した後であっても車両が走行していない場合には、ランキンサイクルポンプ204を停止させ、ランキンサイクル200を停止させることによって、騒音の発生を回避することができる。
図5に示した例では、走行中の車両が、時刻T21にエンジン102の停止とともに停車し、時刻T22にエンジン102の再始動とともに走行を再開している。時刻T21において、エンジン状態判定部402によりエンジン102が停止したと判定される。また、時刻T21〜時刻T22の間において、走行状態判定部404により車両が走行していないと判定される。ゆえに、時刻T21〜時刻T22の間において、ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204を停止させる。
そして、時刻T22において、エンジン状態判定部402によりエンジン102が再始動したと判定される。ゆえに、ランキンサイクルポンプ制御部406は、時刻T22を経過した後、ランキンサイクルポンプ204の回転数を一定の増加速度で増加させた後、エンジン102が運転している状態におけるランキンサイクルポンプ204の回転数の制御を再開する。
図6は、エンジン102が運転している状態で走行中の車両が停車した場合におけるランキンサイクルポンプ204の回転数の制御の一例について説明するための説明図である。図6において、各時刻における車両の走行状態、エンジン102の運転状態及びランキンサイクルポンプ204の回転数が示されている。
図6に示した例では、走行中の車両が、時刻T31にエンジン102が運転している状態で停車し、時刻T32に走行を再開している。時刻T31から時刻T32の間において、エンジン102は運転を継続しているので、エンジン状態判定部402によりエンジン102が停止していないと判定される。ゆえに、時刻T31から時刻T32の間において、ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204の回転数を、時刻T31より以前の時刻及び時刻T32以後の時刻における場合と同様に制御する。時刻T31から時刻T32の間において、車両は停車しているが、エンジン102は継続して運転しているので、冷却水ポンプ106は継続して駆動している。ゆえに、冷却水の流動は停止しないので、エンジン102が停止している場合と比較して、ランキンサイクル200の作動による冷却水の局所的な温度低下は生じにくい。
<3.動作>
続いて、図7を参照して、本実施形態に係る制御装置400が行う処理の流れについて説明する。図7に示した処理は、車両の制御システムが起動した後において、常時行われる。
図7は、本実施形態に係る制御装置400が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7に示したように、まず、エンジン状態判定部402は、エンジン102が停止したか否かを判定する(ステップS502)。エンジン状態判定部402によってエンジン102が停止していないと判定された場合(ステップS502/NO)、ステップS502の判定処理が繰り返される。一方、エンジン状態判定部402によってエンジン102が停止したと判定された場合(ステップS502/YES)、走行状態判定部404は、車両が走行しているか否かを判定する(ステップS504)。
走行状態判定部404によって車両が走行していると判定された場合(ステップS504/YES)、ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204を、エンジン102が停止した時点におけるランキンサイクルポンプ204の回転数と比較して、低い回転数で駆動させる(ステップS506)。それにより、エンジン102の冷却水が有する廃熱を回収しつつ、作動媒体と冷却水との間の熱交換による冷却水の局所的な温度低下を抑制することができる。一方、走行状態判定部404によって車両が走行していないと判定された場合(ステップS504/NO)、ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204を停止させる(ステップS508)。それにより、ランキンサイクル200の作動による騒音の発生を回避することができる。
ステップS506又はステップS508の処理の後、エンジン状態判定部402は、エンジン102が再始動したか否かを判定する(ステップS510)。エンジン状態判定部402によってエンジン102が再始動していないと判定された場合(ステップS510/NO)、ステップS504の判定処理へ戻る。一方、エンジン状態判定部402によってエンジン102が再始動したと判定された場合(ステップS510/YES)、図7に示した処理は終了し、ランキンサイクルポンプ制御部406によりエンジン102が運転している状態におけるランキンサイクルポンプ204の回転数の制御が再開される。
以上説明したように、本実施形態に係る制御装置400によれば、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、ランキンサイクルポンプ204は、エンジン102が停止した時点におけるランキンサイクルポンプ204の回転数と比較して、低い回転数で駆動する。それにより、エンジン102の冷却水の局所的な温度低下を抑制しつつ、廃熱の回収量を増大させることが可能となる。
<4.応用例>
続いて、ランキンサイクルの停止に伴う作動媒体の熱分解を防止するために、作動媒体流路の膨張器より上流側と下流側とを連通するバイパス流路及びバイパス流路を開閉可能なバイパス弁を備える応用例について、図8〜図11を参照して、説明する。
(4−1.廃熱利用システムの構成)
まず、図8を参照して、応用例に係る廃熱利用システム20の概略構成について説明する。図8は、応用例に係る廃熱利用システム20の概略構成の一例を示す模式図である。図8に示したように、応用例に係る廃熱利用システム20では、図1に示した廃熱利用システム10と比較して、廃熱利用装置158のランキンサイクル250にバイパス流路252及びバイパス弁254が設けられる点が異なる。
バイパス流路252は、作動媒体流路202の膨張器208より上流側と下流側とを連通する流路である。バイパス流路252には、バイパス流路252を開閉可能なバイパス弁254が設けられる。ランキンサイクル250が作動している状態では、バイパス弁254はバイパス流路252を閉鎖しており、作動媒体は、ランキンサイクルポンプ204、熱交換器206、膨張器208、凝縮器210及びタンク212を順に流れる。バイパス弁254の駆動は、制御装置450によって制御される。バイパス弁254として、例えば、電磁弁が適用される。
(4−2.制御装置の構成)
続いて、図9及び図10を参照して、応用例に係る制御装置450の機能構成について説明する。図9は、応用例に係る制御装置450の機能構成の一例を示す説明図である。図9に示したように、制御装置450では、図2に示した制御装置400と比較して、バイパス弁制御部452が含まれる点が異なる。
バイパス弁制御部452は、バイパス弁254の駆動を制御する。具体的には、バイパス弁制御部452は、バイパス弁254の開閉を制御する。より具体的には、バイパス弁制御部452は、エンジン102の運転状態の切り替えが行われたか否かの判定結果及び車両が走行しているか否かの判定結果に基づいて、バイパス弁254の開閉を制御する。
バイパス弁制御部452は、エンジン102が停止したと判定された場合に、車両が走行していないときに、バイパス弁254を開放する。エンジン102が停止したと判定された場合に、車両が走行していないときに、ランキンサイクル250の作動による騒音の発生を回避するために、ランキンサイクルポンプ制御部406によってランキンサイクルポンプ204が停止する。ゆえに、作動媒体の流動は停止する。ここで、エンジン102が停止した後において、エンジン102の冷却水は廃熱を有しているため、作動媒体と冷却水との間で熱交換が行われる熱交換器206の近傍の作動媒体が加熱される状態が継続する。よって、作動媒体として例えばフロン又はアルコール等が用いられている場合において、熱交換器206の近傍の作動媒体が過剰に加熱されることによって、作動媒体の熱分解が生じる可能性がある。
応用例では、エンジン102が停止したと判定された場合に、車両が走行していないときに、バイパス弁254が開放される。ゆえに、作動媒体流路202の膨張器208より上流側における熱交換器206の近傍の作動媒体がバイパス流路252を通じて作動媒体流路202の膨張器208より下流側へ流動し得る。それにより、熱交換器206の近傍の作動媒体が過剰に加熱されることを防止することができるので、作動媒体の熱分解を防止することができる。
バイパス弁制御部452は、エンジン102が再始動した時には、バイパス弁254を閉鎖する。
図10は、走行中の車両がエンジン102の停止とともに停車した場合におけるバイパス弁254の開閉の制御の一例について説明するための説明図である。図10において、各時刻における車両の走行状態、エンジン102の運転状態、ランキンサイクルポンプ204の回転数及びバイパス弁254の開閉状態が示されている。
図10に示した例では、走行中の車両が、時刻T41にエンジンの停止とともに停車し、時刻T42にエンジンの再始動とともに走行を再開している。時刻T41において、エンジン状態判定部402によりエンジン102が停止したと判定される。また、時刻T41〜時刻T42の間において、走行状態判定部404により車両が走行していないと判定される。ゆえに、時刻T41〜時刻T42の間において、ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204を停止させる。さらに、応用例では、時刻T41〜時刻T42の間において、バイパス弁制御部452は、バイパス弁254を開放する。
時刻T42において、エンジン状態判定部402によりエンジン102が再始動したと判定される。ゆえに、時刻T42において、バイパス弁制御部452は、バイパス弁254を閉鎖する。また、ランキンサイクルポンプ制御部406は、時刻T42を経過した後、ランキンサイクルポンプ204の回転数を一定の増加速度で増加させた後、エンジン102が運転している状態におけるランキンサイクルポンプ204の回転数の制御を再開する。
(4−3.動作)
続いて、図11を参照して、応用例に係る制御装置450が行う処理の流れについて説明する。
図11は、応用例に係る制御装置450が行う処理の流れの一例を示すフローチャートである。図11に示したように、応用例では、図7を参照して説明した制御装置400が行う処理の流れと比較して、エンジン状態判定部402によってエンジン102が停止したと判定され(ステップS502/YES)、かつ、走行状態判定部404によって車両が走行していないと判定された場合(ステップS504/NO)における処理の流れが異なる。
応用例では、ステップS504の判定処理において、走行状態判定部404によって車両が走行していないと判定された場合(ステップS504/NO)、図7に示した処理の流れと同様に、ランキンサイクルポンプ制御部406は、ランキンサイクルポンプ204を停止させる(ステップS508)。そして、応用例に係るバイパス弁制御部452は、ランキンサイクル250の停止に伴う作動媒体の熱分解を防止するために、バイパス弁254を開放する(ステップS702)。その後、ステップS510の判定処理へ進む。
なお、応用例では、エンジン状態判定部402によってエンジン102が再始動したと判定された場合(ステップS510/YES)、図11に示した処理は終了し、バイパス弁制御部452によってバイパス弁254が閉鎖された後に、ランキンサイクルポンプ制御部406によりエンジン102が運転している状態におけるランキンサイクルポンプ204の回転数の制御が再開される。
以上説明したように、応用例に係る制御装置450によれば、エンジン102が停止したと判定された場合に、車両が走行していないときに、バイパス弁254は開放される。ゆえに、熱交換器206の近傍の作動媒体がバイパス流路252を通じて作動媒体流路202の膨張器208より下流側へ流動し得る。それにより、作動媒体が過剰に加熱されることを防止することができるので、作動媒体の熱分解を防止することができる。
<5.むすび>
以上説明したように、本実施形態によれば、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、ランキンサイクルポンプ204の駆動は継続する。それにより、エンジンが停止した後においてエンジン102の冷却水が有する廃熱を回収することができる。ゆえに、廃熱の回収量を増大させることができる。また、車両の走行中にエンジン102が停止した場合に、ランキンサイクルポンプ204は、エンジン102が停止した時点におけるランキンサイクルポンプ204の回転数と比較して、低い回転数で駆動する。それにより、エンジン102が停止した後における作動媒体流路202内での作動媒体の流速は、エンジン102が停止した時点と比較して、低くなる。ゆえに、エンジン102の停止とともに流動が停止した冷却水から回収される廃熱の単位時間あたりの熱量が低減される。よって、エンジン102が停止した後において、作動媒体と冷却水との間の熱交換による熱交換器206の近傍での冷却水の局所的な温度低下を抑制することができる。
上記では、本発明に係る廃熱利用装置をハイブリッド車両に適用した例について説明したが、本発明の技術的範囲は係る例に限定されない。例えば、本発明に係る廃熱利用装置は走行状態に応じてエンジンが運転又は停止し、走行中においてもエンジンが停止し得る車両であれば、動力源として高電圧バッテリを有しない車両にも適用され得る。その場合、ランキンサイクルによって生成された機械エネルギを用いて発電機により発電された電力は、車両内の各種装置へ電力を供給する低電圧バッテリへ蓄電され得る。
また、本明細書においてフローチャートを用いて説明した処理は、必ずしもフローチャートに示された順序で実行されなくてもよい。いくつかの処理ステップは、並列的に実行されてもよい。また、追加的な処理ステップが採用されてもよく、一部の処理ステップが省略されてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明は係る例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は応用例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10、20 廃熱利用システム
102 エンジン
104 冷却水流路
106 冷却水ポンプ
108、158 廃熱利用装置
110 発電機
112 高電圧バッテリ
114 第1の水温センサ
116 第2の水温センサ
200、250 ランキンサイクル
202 作動媒体流路
204 ランキンサイクルポンプ
206 熱交換器
208 膨張器
210 凝縮器
212 タンク
252 バイパス流路
254 バイパス弁
400、450 制御装置
402 エンジン状態判定部
404 走行状態判定部
406 ランキンサイクルポンプ制御部
452 バイパス弁制御部

Claims (5)

  1. 車両のエンジンの廃熱を回収する冷却水と熱交換を行う作動媒体を用いて、機械エネルギを生成するランキンサイクルと、
    前記車両の走行中に前記エンジンが停止した場合に、前記作動媒体を循環させるランキンサイクルポンプを、前記エンジンが停止した時点における前記ランキンサイクルポンプの回転数と比較して、低い回転数で駆動させるポンプ制御部と、
    を備える廃熱利用装置。
  2. 前記ランキンサイクルは、前記作動媒体と前記冷却水との間で熱交換が行われる熱交換器を備え、
    前記ポンプ制御部は、前記車両の走行中に前記エンジンが停止した場合に、前記熱交換器の近傍における前記冷却水の温度が低いほど、前記ランキンサイクルポンプの回転数を低い値に設定する、
    請求項1に記載の廃熱利用装置。
  3. 前記ランキンサイクルは、前記作動媒体と前記冷却水との間で熱交換が行われる熱交換器を備え、
    前記ポンプ制御部は、前記車両の走行中に前記エンジンが停止した場合に、前記熱交換器の近傍における前記冷却水の温度と前記エンジンの近傍における前記冷却水の温度との差が大きいほど、前記ランキンサイクルポンプの回転数を低い値に設定する、
    請求項1に記載の廃熱利用装置。
  4. 前記ポンプ制御部は、前記エンジンが停止したと判定された場合に、前記車両が走行していないときには、前記ランキンサイクルポンプを停止させる、請求項1〜3のいずれか一項に記載の廃熱利用装置。
  5. 前記ランキンサイクルは、前記作動媒体が循環する流路に設けられ前記作動媒体を膨張させて機械エネルギを生成する膨張器、前記流路の前記膨張器より上流側と下流側とを連通するバイパス流路及び前記バイパス流路を開閉可能なバイパス弁を含み、
    前記エンジンが停止したと判定された場合に、車両が走行していないときには、前記バイパス弁を開放するバイパス弁制御部を備える、
    請求項4に記載の廃熱利用装置。
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