JP2016188605A - ランキンサイクルの制御方法 - Google Patents

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朋冬 松浮
Tomofuyu Matsuuki
朋冬 松浮
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Abstract

【課題】温度変動する廃熱を従来よりも高い効率で回生することができるランキンサイクルの制御方法を提供する。
【解決手段】タービン7の入口に設置した入口温度センサ13の測定値Tiが、予め設定された過熱度Sを有するようにポンプ4の回転数を調整し、廃熱温度センサ14の測定値Twから過熱度Sを差し引いた温度における作動流体3の蒸発圧力Peを決定し、ポンプ回転センサ16の測定値Rp及び蒸発圧力Peと予め設定されたマップデータとに基づいてタービン7の必要回転数Rnを決定し、タービン軸9の回転数が必要回転数Rnと一致するように発電機10を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明はランキンサイクルの制御方法に関し、更に詳しくは、温度変動する廃熱を従来よりも高い効率で回生することができるランキンサイクルの制御方法に関する。
従来より、車両の燃費を向上させることを目的として、ディーゼルエンジンなどの内燃機関の廃熱をランキンサイクルを用いて回生することが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。このような車両の内燃機関の廃熱としては、排気熱、冷却水熱、EGR熱やCAC(インタークーラー)熱などがあるが、いずれの熱源も車両の運転状態に応じて温度が変動する。
ランキンサイクルを高効率で運転するには、蒸発器の加熱源の温度に相当する蒸気圧力で作動流体を作動させる必要があるが、上記の特許文献1のような従来のランキンサイクルを用いた廃熱回生システムでは、廃熱の温度変動に応じて作動流体の圧力を設定することができないため、廃熱回生の効率が低下してしまうという問題があった。
このような問題を解決するために、発明者が鋭意研究を進めたところ、構成部品が固定されたランキンサイクルにおいて蒸発器及び凝縮器で作動流体の相変化が十分になされる場合には、「ランキンサイクル内の作動流体の流量は圧縮機(ポンプ)の回転数で決定されること」、及び「膨張器(タービン)の入口における作動流体の圧力は、ポンプとタービンの回転数比により決定されること」を新たに見出し、本発明を完成させるに至ったものである。
特開平11−51582号公報
本発明の目的は、温度変動する廃熱を従来よりも高い効率で回生することができるランキンサイクルの制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成する本発明のランキンサイクルの制御方法は、圧縮機、蒸発器、膨張器及び凝縮器を作動流体が順に循環してなるランキンサイクルを用いて、内燃機関の廃熱を回生するランキンサイクルの制御方法であって、前記膨張器の入口における前記作動流体の温度が、予め設定された過熱度を有するように前記圧縮機の回転数を調整し、前記蒸発器の加熱源となる前記廃熱の温度から前記過熱度を差し引いた温度における前記作動流体の蒸発圧力を決定し、前記圧縮機の回転数及び前記蒸発圧力と予め設定されたマップデータとに基づいて前記膨張器の必要回転数を決定し、前記膨張器の回転数を前記必要回転数に一致するように設定することを特徴とするものである。
本発明のランキンサイクルの制御方法によれば、膨張器の入口における作動流体が適当な過熱度を有するように圧縮機の回転数を設定するとともに、膨張器の入口における作動流体の圧力が、その過熱度を考慮した内燃機関の廃熱の温度に相当する蒸発圧力と一致するように膨張器の回転数を設定するので、温度変動する廃熱を従来よりも高い効率で回生することができる。
本発明の実施形態からなるランキンサイクルの制御方法を実施する廃熱回生システムの構成図である。 本発明の実施形態からなるランキンサイクルの制御方法を説明するフロー図である。 作動流体の蒸気圧特性の例を示すグラフである。 マップデータの例を示すグラフである。
以下に、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態からなるランキンサイクルの制御方法を実施する廃熱回生システムの例を示す。なお、図中の矢印は、流体又は気体の流れ方向を示している。
この廃熱回生システムは、車両に搭載された内燃機関であるディーゼルエンジン1の廃熱を、ランキンサイクル2を用いて回生するものであり、作動流体3が順に強制循環する圧縮機(ポンプ)4、蒸発器5、過熱器6、膨張器(タービン)7及び凝縮器8を備えている。
作動流体3には、水、エタノール若しくはフッ素化合物又はそれらの混合物などが用いられる。
蒸発器5及び過熱器6は、ディーゼルエンジン1の廃熱をそれぞれ加熱源としている。この廃熱としては、排ガス(特に、後処理後の排ガス)、EGRガス、過給器で圧縮された吸入空気、エンジン本体で吸熱後の冷却水、ラジエーターで放熱後の冷却水などが例示される。
タービン7にはタービン軸9を通じて発電機10が連結されている。この発電機10は、タービン軸9の回転動力により発電を行う一方で、内部の電気抵抗を変化させることによりタービン軸9に負荷を加えて回転数を調整する回転数設定手段として機能する。また、凝縮器8に対向して冷却ファン11が配置されている。
ランキンサイクル2において作動流体3は、ポンプ4において液体の状態で圧縮され、蒸発器5において定圧的に加熱されて高圧の気体となり、過熱器6において高温に加熱されてから、タービン7で断熱膨張しつつタービン軸9を回転駆動させた後に、凝縮器8において冷却ファン11により定圧的に冷却されて再び液体に戻るという相変化をする。
そして、タービン7の入口には、作動流体3の圧力及び温度をそれぞれ測定する入口圧力センサ12及び入口温度センサ13が設置されている。また、蒸発器5には、加熱源である廃熱の温度を測定する廃熱温度センサ14が設けられている。更に、ポンプ4及びタービン7には、ポンプ回転軸15の回転数及びタービン軸9の回転数をそれぞれ測定するポンプ回転センサ16及びタービン回転センサ17が取り付けられている。
上記のセンサ群並びにランキンサイクル2の構成部品は、制御手段であるECU18に信号線(点線で示す)を通じて接続されている。
このような廃熱回生システムにおいて実施されるランキンサイクルの制御方法を、ECU18の機能として図2に基づいて以下に説明する。
まず、ECU18は、入口圧力センサ12の測定値Piを入力し(S10)、入口温度センサ13の測定値Tiが、予め設定された過熱度Sを有するようにポンプ回転軸15の回転数を調整する(S20〜S30)。このことは、「ランキンサイクル2内の作動流体3の流量は、ポンプ4の回転数により決定される」という知見に基づくものである。
なお、過熱度Sとは、タービン7の入口における作動流体3の圧力Piに相当する飽和蒸気温度Tsからの作動流体3の蒸気の温度の上昇分(Ti−Ts)である。この過熱度Sは、タービン7の出口において作動流体3が湿り蒸気の状態にならないように、作動流体3の蒸気圧特性及びタービン7の性能仕様などに基づいて予め設定される。
次に、ECU18は、廃熱温度センサ14の測定値Twを入力し(S40)、その測定値Twから過熱度Sを差し引いた温度(Tw−S)における作動流体3の蒸発圧力Peを、図3に示すような作動流体3の蒸気圧特性に基づいて決定する(S50)。
そして、ECU18は、ポンプ回転センサ16の測定値Rpを入力し(S60)、その測定値Rp及び蒸発圧力Peと予め設定されたマップデータとに基づいてタービン軸9の必要回転数Rnを決定する(S70)。
図4にマップデータの例を示す。このマップデータは、「タービン7の入口における作動流体3の圧力は、ポンプ4とタービン7との回転数比により決定される」という知見から得られたものである。この図4中に示すようにして、蒸発圧力Peに対応する回転数比と測定値Rpとから必要回転数Rnが求められる。
最後に、ECU18は、タービン回転センサ17の測定値Rtを入力し(S80)、その測定値Rtが必要回転数Rnと一致するように発電機10を制御してタービン軸9の回転数を設定する(S90〜S100)。
ECU18は、ディーゼルエンジン1の廃熱の温度変化をカバーする適当な時間間隔で上記のステップ10〜100を繰り返し実施する。
このように、タービン7の入口における作動流体3が適切な過熱度Sを有するようにポンプ4の回転数を設定するとともに、タービン7の入口における作動流体3の圧力が、過熱度Sを考慮したディーゼルエンジン1の廃熱の温度に相当する蒸発圧力Peと一致するようにタービン軸9の回転数を設定するので、温度変動する廃熱を従来よりも高い効率で回生することができるのである。
なお、上記のランキンサイクルの制御方法においては、タービン軸9の回転数を発電機10を用いて設定しているが、タービン軸9の回転動力を発電ではなく機械的動力として回収するような場合には、タービン軸9に加わる負荷トルクを制御する手段をタービン7に設けることになる。そのような手段としては、タービン軸9に摩擦力を加えるブレーキ機構などが例示される。
1 ディーゼルエンジン
2 ランキンサイクル
3 作動流体
4 ポンプ
5 蒸発器
6 過熱器
7 タービン
8 凝縮器
9 タービン軸
10 発電機
11 冷却ファン
12 入口圧力センサ
13 入口温度センサ
14 廃熱温度センサ
15 ポンプ回転軸
16 ポンプ回転センサ
17 タービン回転センサ
18 ECU

Claims (4)

  1. 圧縮機、蒸発器、膨張器及び凝縮器を作動流体が順に循環してなるランキンサイクルを用いて、内燃機関の廃熱を回生するランキンサイクルの制御方法であって、
    前記膨張器の入口における前記作動流体の温度が、予め設定された過熱度を有するように前記圧縮機の回転数を調整し、
    前記蒸発器の加熱源となる前記廃熱の温度から前記過熱度を差し引いた温度における前記作動流体の蒸発圧力を決定し、
    前記圧縮機の回転数及び前記蒸発圧力と予め設定されたマップデータとに基づいて前記膨張器の必要回転数を決定し、
    前記膨張器の回転数を前記必要回転数に一致するように設定することを特徴とする制御方法。
  2. 前記膨張器に該膨張器の回転数を設定可能な発電機を連結し、
    該膨張器の回転数が前記必要回転数と一致するように前記発電機を制御する請求項1に記載の制御方法。
  3. 前記マップデータが、前記圧縮機の回転数に対する前記膨張器の回転数の比と、前記膨張器の入口における前記作動流体の圧力との関係を示すグラフである請求項1又は2に記載の制御方法。
  4. 前記内燃機関が、車両に搭載されたディーゼルエンジンである請求項1〜3のいずれか1項に記載の制御方法。
JP2015069101A 2015-03-30 2015-03-30 ランキンサイクルの制御方法 Pending JP2016188605A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019210862A (ja) * 2018-06-05 2019-12-12 株式会社神戸製鋼所 発電方法
JP2020106007A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 いすゞ自動車株式会社 廃熱回収システムおよび廃熱回収方法

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