JP6547579B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、乗物用シートに係り、特に、発光部材を備える乗物用シートに関するものである。
車両等の乗物に用いられるシートには、意匠的効果を付与して商品性を向上させることを目的として、照明装置を備えるものがある。
例えば、特許文献1には、表皮材(同文献にはトリム・カバーと記載。)の吊り込みを容易に行うとともに、吊り込み開口であるスリットに発光部材(同文献には光源と記載。)を設けることにより、ドアの開放に連動して光を照射する旨の記載がある。
特許文献1の表皮材には、開口が形成されており、開口から表皮材をシートフレームに吊り込むとともに、この開口を介して、シート内に設けられた発光部材から発せられた光をシート外に放出させるというものである。
特開2000−312627号公報
しかしながら、特許文献1の表皮材のスリットによって、シート内にある発光部材からシート外に光を放出させる構成であるため、スリット内にゴミ等の異物が入り込むことがあった。この場合、入り込んだ異物により、発光部材の光が遮られて光量が落ちることがあり、さらには発光部材が破損することがあった。
また、発光部材から生じた光が、直接シート外に放出される構成であるため、広い範囲で光を放射するために複数の発光部材を備え付けたときには、それぞれの発光部材から連続的ではない断続的な光が生じることとなる。このような断続的な光は、人によっては美観を有していないと受け取られることがあった。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、乗物用シートに設けられた発光部材を保護しつつ、発光部材により意匠的効果を生じさせることが可能な乗物用シートを提供することにある。
本発明に係る乗物用シートによれば、シートバック又はシートクッションと、前記シートバック又は前記シートクッションの内部に設けられた発光部材と、該発光部材が設けられた前記シートバック又は前記シートクッションの表面に設けられ、スリットを有する表皮材と、該表皮材の前記スリットを塞ぐように取り付けられ、前記発光部材から発せられた光を透過する透過フィルムと、前記シートバック又は前記シートクッションの内部であって、前記発光部材と前記透過フィルムとの間に配置され、前記発光部材から照射された光を発散させる発散部材と、を備え、前記透過フィルムは、前記表皮材に取り付けられており、前記発散部材の表面側には、前記表皮材と前記透過フィルムとの取り付け部分を収容する収容溝が形成されていること、により解決される。
上記構成によれば、透過フィルムが表皮材に取り付けられていることで、透過フィルムにて発光部材を保護しつつ、シート内に設けられた発光部材から発せられる光をシート外に透過することにより意匠的効果を生じさせることができる。
また、前記発散部材は、軟質性の材料から成り、且つ、保形性を有し、前記透過フィルムは、前記表皮材に縫製により取り付けられており、前記収容溝は、前記透過フィルムと前記表皮材との縫製部分を収容すると好ましい。
上記構成によれば、シートバック又はシートクッションの内部に発光部材及び発散部材を備えることで、発光部材から生じた光を発散させることで意匠的効果を奏することができ、発散部材が軟質性の材料から成ることで着座者が表皮材を介して発散部材に触れたときに着座者に異物感を生じさせず、発散部材が保形性を有するものであることで、シートバックの形状を保つことができる。
また、凹部又は凸部を有し、前記発光部材を保持するホルダを備え、前記発散部材は、前記ホルダの前記凹部又は前記凸部に位置決めがされていると好ましい。
上記構成によれば、発光部材を保持するホルダが凹部又は凸部を有することで、発散部材の位置決めが容易となる。
また、前記透過フィルムは、前記表皮材の前記スリットを塞ぐように縫製されており、前記発散部材の表面側には、前記表皮材と前記透過フィルムとの縫製部分を収容する収容溝が形成されていると好ましい。
上記構成によれば、発散部材の表面側に、表皮材と透過フィルムとの縫製部分を収容する収容溝が形成されていることで、縫製部分が発散部材に当接して表皮材がシート外側に膨らむことを抑制することができる。
また、前記発散部材は、シリコンにより形成されていると好ましい。
上記構成によれば、発散部材がシリコンにより形成されていることで、発光部材から生じた光を好適に発散させることができ、着座者が表皮材又は透過フィルムを介して発散部材に触れたときに着座者に異物感を生じさせない。
また、前記発光部材は、前記シートバックに設けられ、前記表皮材は、前記シートバックの表面に設けられていると好ましい。
上記構成によれば、発光部材がシートバックに設けられていることにより、発光部材をウィンドウから視認しやすくなり、車外からの視認性を良好にすることができる。
さらに、前記スリット、前記透過フィルム及び前記発散部材は、前記シートバック又は前記シートクッションの角部に設けられていると好ましい。
上記構成によれば、着座者によって隠れるシートの中央側ではなく、シートバック又はシートクッションの角部にスリット、透過フィルム及び発散部材が設けられていることで、着座者がいる状態においても光の発散を確認しやすくなる。
また、前記ホルダには前記発光部材から生じる熱を放熱する放熱穴が形成されていて、前記発散部材を位置決めする前記ホルダの前記凹部又は前記凸部は前記放熱穴を挟んだ両側に形成されていると好ましい。
本発明によれば、発光部材を保護しつつ、シート内に設けられた発光部材から発せられる光をシート外に透過することにより意匠的効果を生じさせることができる。
また、本発明によれば、発光部材から生じた光を発散させることで意匠的効果を奏することができ、着座者が表皮材を介して発散部材に触れたときに着座者に異物感を生じさせず、また、シートバックの形状を保つことができる。
また、本発明によれば、発散部材の位置決めが容易となる。
また、本発明によれば、表皮材と透過フィルムの縫製部分が発散部材に当接して表皮材がシート外側に膨らむことを抑制することができる。
また、本発明によれば、発光部材から生じた光を好適に発散させることができ、着座者が表皮材又は透過フィルムを介して発散部材に触れたときに着座者に異物感を生じさせない。
また、本発明によれば、発光部材をウィンドウから視認しやすくなり、車外からの視認性を良好にすることができる。
さらに、本発明によれば、着座者がいる状態においても光の発散を確認しやすくなる。
本発明の実施形態に係る車両用シートセットの斜視図である。 車両用シートセットを構成する2つの車両用シートが離間した状態を示す斜視図である。 車両用シートセットを構成する2つの車両用シートが互いに向き合う方向に回動した状態を示す斜視図である。 車両用シートのシートフレーム及び足置きを示す斜視図である。 クッションフレーム及び足置きの内部構成を示す斜視図である。 支持脚を説明する透視図である。 足置きの上板部を省略して足置きの内部を示す斜視図である。 車両用シートの第2スライド機構及び回動機構をフロアの一部を切断して示す斜視図である。 図1のIX−IX断面の前側を示す図であり、光放射部近傍の断面を示す図である。 ホルダと発散部材等の一部を模式的に示す斜視図である。 変形例に係る足置きを示す斜視図である。
本発明は、乗物用シートに関するものであり、特に、発光部材を備える乗物用シートに関するものである。
以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
以下、本発明の実施形態に係る車両用シートSR,SL及び車両用シートセットSSについて図面を参照しながら説明する。
(全体構成について)
先ず、本実施形態に係る車両用シートセットSSの全体構成について図1〜図3を参照して説明する。
なお、図1は、本発明の実施形態に係る車両用シートセットSSの斜視図、図2は、車両用シートセットSSを構成する2つの車両用シートSR,SLが離間した状態を示す斜視図、図3は、車両用シートセットSSを構成する2つの車両用シートSR,SLが互いに向き合う方向に回動した状態を示す斜視図である。
乗物用シートセットとしての車両用シートセットSSは、シート幅方向において隣接して配設された2つの車両用シートSR,SLとから構成される。
車両用シートSRと車両用シートSLとは、それぞれ後述する回動機構により、鉛直軸を中心に回動可能に形成されており、また、後述する第2スライド機構SM2により、車両の進行方向である前後方向に対して斜め方向に移動可能となっている。車両用シートSRと車両用シートSLとは、左右対称な形状を有し、説明の重複を避けるために、車両用シートSLを主として説明する。
車両用シートSLは、シート本体Sbと、シート本体Sbの下側、且つ、前側に取り付けられた足置き5から構成されている。
シート本体Sbは、着座者の背もたれと成るシートバックS1と、着座者の座部となるシートクッションS2と、着座者の頭部を支持するヘッドレストS3と、から構成されている。
シートバックS1及びシートクッションS2のシート幅方向外側のうち、隣接する車両用シートSRの逆側にある土手部36,37には、光放射部LE1,LE2が設けられている。
光放射部LE1は、シートバックS1に上下に延在するように設けられており、光放射部LE2は、シートクッションS2に前後に延在するように設けられている。これらの詳細については後述する。
足置き5は、平面視において後ろ側であるシート本体Sb側が長い下辺となり、前側が短い上辺となる略台形状に形成された板状の部材である。換言すると、足置き5には、シート本体Sbの前側であって、隣接する車両用シートSL側の角部に干渉抑制部としてのC面取り状の切り欠き5aが形成されている。
また、足置き5は、後述する第1スライド機構SM1によって、図1及び図2に示すように、前後方向に移動可能(スライド可能)に構成されている。なお、足置き5及び第1スライド機構SM1の詳細な構成については後述する。
さらに、車両用シートSR,SLは、後述する第2スライド機構SM2によって、前後方向に対して斜め方向、本実施形態においては後ろ側に下がるにつれて車両用シートSRと車両用シートSLとの距離が離れるように移動可能に構成されている。
さらには、車両用シートSR,SLは、後述する回動機構RMによって、図1及び図3に示すように、鉛直軸を中心に回動可能に構成されている。
(各構成について)
次に、車両用シートセットSS及び車両用シートSR,SLの各構成について詳細に説明する。
先ず、シート本体Sbの骨組みとなるシートフレーム1、足置き5及び第1スライド機構SM1について図4〜図7を参照して説明する。
なお、図4は、車両用シートSLのシートフレーム1及び足置き5を示す斜視図、図5は、クッションフレーム3及び足置き5の内部構成を示す斜視図、図6は、支持脚4を説明する透視図、図7は、足置き5の上板部5bを省略して足置き5の内部を示す斜視図である。
シートフレーム1は、図4に示すように、バックフレーム2と、クッションフレーム3と、支持脚4とから主に構成されている。
支持脚4は、への字上に屈曲するように形成されており、クッションフレーム3における前側、且つ、シート幅方向外側(換言すると、隣接する車両用シートSRから離間する側)に取り付けられている。
図6に示すように、支持脚4の先端には、足置き5の後述する上板部5bに当接する足置き当接部としての下端部4aが形成されている。下端部4aの下面は球面状に形成されている。
このように、支持脚4の下端部4aにおける球面状の下面が足置き5に当接することで、足置き5が後述する第1スライド機構SM1によってスライドする際に、下端部4aから局所的な荷重が足置き5に加わることによって足置き5に傷が生じることを回避することができる。そして、クッションフレーム3(シート本体Sb)は、支持脚4を介して上板部5bから受ける垂直抗力によって好適に支持されることとなる。
足置き5は、側面を形成する側板部5cと、側板部5cと別体又は一体的に形成されて側板部5cの上面を覆うように形成された上板部5bと、を有する。側板部5cの内側面に沿って、複数の支持片11が上板部5bに取り付けられている。
支持片11は、円柱状であり上下に延在する支持本体11aと、支持本体11aの下面から下方に突出するフロア当接部としての下端部11bとから構成されている。
支持本体11aは、上板部5bに固定される部材である。支持片11の下面に形成された下端部11bは、球面状に形成されている。下端部11bがこのように形成されていることで、足置き5が車両用シートSLの前後にスライドする際に、下端部11bからフロアFLに局所的な荷重が加わることを回避し、フロアFLに傷が生じることを回避できる。
そして足置き5は、下方に設けられた第1スライド機構SM1によって、前後方向に移動可能に構成されている。
第1スライド機構SM1はクッションフレーム3に固定されるレール支持足6と、足置きレール7と足置きレール7にスライド方向をガイドされるスライダ8,9と、スライダ8,9を前後方向に移動させるモータ10と、から構成される。
詳細には、レール支持足6は、クッションフレーム3の水平に広がる平板部3aの下面に2本取り付けられており、下方に延在している。
2本のレール支持足6それぞれの下端側には、2本の足置きレール7それぞれの後端が取り付けられており、車両用シートSLの前側に延在している。足置きレール7の下面には、下方に突出する下側突出部7aが複数形成されている。下側突出部7aの下面は球面状に形成されている。このように下側突出部7aの下面が球面状に形成されていることで、車両用シートSLが後述する第2スライド機構SM2によって、フロアFLに対してスライドする際に、下側突出部7aからフロアFLに局所的な荷重が加わることを回避し、フロアFLに傷が生じることを回避できる。
2本の足置きレール7それぞれの上面側には、2個のスライダ8,9のそれぞれが摺動可能に取り付けられている。スライダ8,9は、足置き5の上板部5bの下面に固定されている。
スライダ8,9の下部にあるガイド部8a,9aは、断面がC字状に形成され、足置きレール7に沿って延在しており、足置きレール7の周囲の一部を囲んで摺動可能に取り付けられている。また、スライダ8,9の上部にある固定部8b,9bは、断面が方形状に形成され、足置きレール7に沿って延在しており、足置き5の上板部5bの下面に固定されている。
スライダ8には、モータ10が動作することによって、モータ10に接続されたギアボックス及びロッド10aを介して動力が伝達される。このように動力が伝わったスライダ8は、制御部Cによるモータ10の制御に応じて、前後方向に移動し、上板部5bを介して接続されたスライダ9と共に足置きレール7に沿って移動することとなる。このスライダ8,9の移動に伴って、スライダ8,9に固定された足置き5が前後方向にスライドすることとなる。
特に、着座者が大きな体格の人であるときには、足置き5をシート前後方向前側の位置に位置させ、着座者が普通の体格の人であるときには、足置き5をシート前後方向真ん中側の位置に位置させ、着座者が小さな体格の人であるときには、足置き5をシート前後方向後ろ側の位置に位置させるようにしてもよい。
足置き5の位置の調整を実現可能とするため、例えば、第1スライド機構SM1が足置きレール7に取り付けられ、モータ10の回転量を検出する図示せぬホールICセンサを備えるものであればよい。この構成によれば、制御部Cによって、ホールICセンサから検出された値に応じて、モータ10の回転量を調節して足置き5の位置を調整することができる。
次に、図8を参照して、車両用シートSLをフロアFLに対してスライドさせる第2スライド機構SM2、及び車両用シートSLを、鉛直軸を中心に回動させる回動機構RMについて説明する。
なお、図8は、車両用シートSLの第2スライド機構SM2及び回動機構RMをフロアFLの一部を切断して示す斜視図である。
第2スライド機構SM2は、フロアFLの下方に設けられた一対のロアレール17と、一対のロアレール17に摺動可能に接続された次に説明するベース18の一部であるベース下部18aとから構成されている。
ベース18は、フロアFLの土台となる部材であり、平板状のベース下部18aと、ベース下部18aの上面に固定されたベース上部18bと、ベース上部18bの上面に形成された回動軸部18cとから主に構成される。
ベース下部18aには、一対のロアレール17内を摺動する図示せぬ一対のアッパーレールが形成されている。
ベース上部18bは、断面略逆U字状でスライド方向側に延在するように形成されている。
回動軸部18cは、ベース上部18bに一体的に形成され、上下に延在する円筒状を成すものであり、ベース18に対して後述する回動機構RMを構成するものである。
さらに、ベース18の下面には、図示せぬシートスライド用のモータ、電源やホールICセンサを保持するブラケット19が取り付けられている。
第2スライド機構SM2においては、制御部Cは、図示せぬホールICセンサがシートスライド用のモータの回転量を検出することにより車両用シートSL(シート本体Sb)のスライド位置を特定して、特定したスライド位置に基づいてシートスライド用のモータの制御を行う。このようにして、車両用シートSLのスライド位置は、電気的に調整されることとなる。
回動機構RMは、ベース18の一部である回動軸部18cと、クッションフレーム3の一部である環状部3bとから構成されている。
環状部3bは、平板部3aの下面の中央部から下方に延在する円筒状を成すものであり、上記の回動軸部18cの外周面に環状部3bの内周面が沿うように、回動軸部18cに周方向に摺動可能に上方から取り付けられている。
環状部3bと回動軸部18cとは、図示せぬ軸受を介して円滑に回動可能に接続されている。
さらに、環状部3bの外周面には、一部周方向に突出するように形成された当接部3cが形成されている。
そして、回動軸部18cよりも径方向外側、且つ、ベース上部18bの上面に、回動ストッパ18dが上向き、つまり、環状部3bに近接する向きに延出している。回動ストッパ18dは、車両用シートSLが所定以上回動したときに当接部3cに当接することで、回動を制限するためのものである。
なお、環状部3bを制御部Cの制御により図示せぬモータによる駆動力によって、回動軸部18cに対して相対的に回動させるようにしてもよい。
そして、上記のように、足置き5の車両用シートSR側の角部に切り欠き5aが形成されていることにより、車両用シートSLが車両用シートSR側に鉛直軸を中心に回動する際に、足置き5が車両用シートSRに干渉することを抑制することができる。このため、両シートを大きく離間させずとも、車両用シートSRに干渉させずに鉛直軸を中心に車両用シートSLを回動させることが可能となる。
さらに、シート本体Sb(車両用シートSL)は、足置き5が前後方向のうちシート本体Sbに近接する側、つまり後ろ側にあるときにのみ、車両用シートSRと向かい合わせとなる方向に鉛直軸を中心に回動可能になるようにしてもよい。このような構成により、隣接する車両用シートSRに向かい合わせとなるようにシート本体Sbを回動させる際に、足置き5がシート本体Sbから離間している、つまり前側にあることで、車両用シートSLに干渉して回動の妨げとなることを回避できる。
具体的な構成としては、例えば、足置き5が後ろ側にあるときに、オン又はオフする図示せぬリミットスイッチを備えるようにすればよい。このリミットスイッチからの信号に応じて、制御部Cが、車両用シートSRと車両用シートSLが向かい合わせとなる方向に鉛直軸を中心に回動可能とするように制御することによって、上記の回動の態様を実現できる。なお、リミットスイッチによらずに、ホールICセンサによる信号に基づいて制御部Cが上記制御を行うようにしてもよい。
また、図3に示すように、車両用シートSRと車両用シートSLとを鉛直軸を中心に互いに向き合う方向に回動させたときに、両シートの足置き5が当接(接触)するようにし、当接する位置に回動範囲の限界を規定するようにしてもよい。このようにして回動範囲の限界を規定する場合には、回動ストッパ18d及び当接部3cは、必須の構成要素ではなくなる。
次に、車両用シートSLに設けられた光放射部LE1,LE2について、図1に加えて図9及び図10を参照して説明する。なお、図9は、図1のIX−IX断面の前側を示す図であり、光放射部LE1近傍の断面を示す図、図10は、ホルダ32と発散部材33等の一部を模式的に示す斜視図である。
車両用シートSLのシートバックS1、シートクッションS2のそれぞれにおけるシート幅方向外側のうち隣接する車両用シートSRの逆側である角部としての土手部36,37には、光放射部LE1,LE2がそれぞれ設けられている。
なお、以下において、光放射部LE1と光放射部LE2の構成は略同様の構成であるため、光放射部LE1について説明し、光放射部LE2の説明については省略する。
光放射部LE1は、発光部材であるLED35と、LED35を保持するホルダ32と、光を発散させる発散部材33と、光を透過する透過フィルム34とを主に備える。
LED35は、フィルム状に形成されており、後述する放熱穴32aの一部の前面側に被さるように、ホルダ32が延出する方向の両端側が放熱穴32aの縁(上下の縁)の周囲に取り付けられて、ホルダ32に保持されている。なお、LED35は、ホルダ32が延出する方向の両端側ではなく、ホルダ32が延出する方向に交差する方向の両端側が放熱穴32aの周囲に取り付けられるものであってもよい。
ホルダ32は、シートバックS1のシート幅方向外側に設けられたサイドフレーム30とクッションパッド31との間に配設されており、サイドフレーム30に沿って図10に示すように上下に延在している。ホルダ32の前面側には、LED35を放熱するための放熱穴32aが上下に複数形成されている。放熱穴32aが、LED35の後面側に形成されていることで、LED35から生じる熱を効果的に放熱することができる。
また、ホルダ32の前面側には、発散部材33を取り付けるための凸部32bが放熱穴32aを挟んだ両側に形成されている。
発散部材33は、軟質性の材料であり、且つ、保形性を有するシリコンから成り、中央の後ろ側に内側溝33aを有して、断面略アーチ状に形成されて上下に延在している。このように、発散部材33がシリコンにより形成されていることにより、その軟質性によって、発散部材33のある土手部36に触れても着座者に違和感を生じさせず、その保形性によってシートバックS1の形状を保つことができ、意匠性を維持することができる。
また、発散部材33の後面側には、凹部33bが内側溝33aを挟んだ両側に形成されている。この凹部33bがホルダ32の凸部32bに嵌合することによって、発散部材33がホルダ32に位置決めされつつ、取り付けられている。
発散部材33の内側溝33aは、発散部材33がホルダ32に取り付けられた状態において、放熱穴32aに対向する位置に形成されている。発散部材33に内側溝33aが形成されていることによって空間的な広がりが形成されることで、LED35を放熱穴32aに被せるように取り付けやすくなる。
また、発散部材33の前面側には、後述する縫製部分40aを収容する収容溝としての一対の前側溝33cが上下に形成されている。
このように、発散部材33が設けられていることで、広い範囲で光を放射するためにLED35を複数設けたとしても、断続的な光をシート外に放出するのではなく、それぞれのLED35から発せられる光が発散することにより、連続的な光を放出することができる。
透過フィルム34は、光を透過する素材からなり、後述する表皮材40のスリット40bを塞ぐように縫製されている。透過フィルム34が表皮材40を塞ぐように取り付けられていることにより、スリット40bを介してシート内に異物が入り込むことを防止できるため、LED35の破損を防止して、LED35から生じる光の光量を維持することができる。
また、表皮材40と透過フィルム34との縫製部分40aが前側溝33c内に収められることにより、縫製部分40aと発散部材33とが当接することによって表皮材40のシート外側への膨らみが生じることを抑制することができる。
表皮材40には、光放射部LE1となる部分に、スリット40bが形成されている。つまり、このスリット40bにより、車両用シートSL内に設けられたLED35から生じ、発散部材33及び透過フィルム34を介してシート外に光が放射されることとなる。
LED35が、シートクッションS2よりもシートバックS1に設けられていることにより、図示せぬ車両に設けられたウィンドウからLED35を視認しやすくなり、車外からの視認性を良好にすることができる。つまり、この構成により、意匠的効果を増大させることができる。
また、上記のように、着座者に触れる面ではないため着座者によって隠れにくい土手部36,37に、光放射部LE1,LE2(スリット40b、透過フィルム34及び発散部材33)が設けられている。このため、着座者の触れる面となる車両用シートSR,SLの中央側に光放射部LE1,LE2が設けられているものと比較して、着座者がいる状態においても光の発散を確認しやすくなる。
<変形例>
最後に、変形例に係る足置き15について図11を参照して説明する。なお、図11は、変形例に係る足置き15を示す斜視図である。
足置き15は、足置き5に対応する足置き本体15aと、足置き本体15a上に一体的に形成されたゴムマット15bとを備える。
このように足置き15がゴムマット15bを備えることで、足置き本体15aが傷つくことを抑制することができる。
また、足置き15は、足置き本体15aの後端がシートクッションS2の背面近傍に位置するように、足置き5よりも前後方向に長く形成されている。
このように足置き本体15aが形成されていることで、シート本体Sbと足置き15との間に隙間が生じることを防止して、意匠性を高めることができる。
なお、上記実施形態に係る足置き5,15は、車両用シートSR,SLのそれぞれ前側に取り付けられているものとして説明したが、本発明はこのような構成に限定されず、例えば、シートの後ろ側に設けられるものでもよい。
つまり、本発明に係る足置きは、車両用シートSR,SLの着座者ではなくこれらの後席に着座する者の足を置くためのものでもよい。
この構成の場合には、例えば、車両用シートSR,SLのそれぞれが逆側(背向かいとなる側)に向くように鉛直軸を中心に回動したときには、車両用シートSR,SLの後ろ側に設けられた足置きが近接することとなる。このような場合であっても、足置きにおける隣接するシート側の角部に切り欠きが形成されていることで、両足置きや足置きとシート本体が干渉することを防止できる。
なお、上記実施形態においては、ロアレール17、図示せぬ電源及びモータ等は、フロアFLの下方に配設されているものとして説明したが、意匠性を考慮する必要がなければ、フロアFLの上部に載置するようにしてもよい。このようにすれば、各部材、機器のメンテナンスが容易となる。
また、上記実施形態においては、干渉抑制部として、C面取り状の切り欠き5aを例に説明したが、R面取り状に形成されたものであってもよい。
また、支持脚4の先端、足置き当接部の下面、支持片11の下端部11b、足置きレール7の下側突出部7aの下面は、球面状に形成されているものであり、局所的な荷重が加わることを回避する旨説明した。しかし、このような構成に本発明は限定されず、コスト面に問題が生じなければ、球面を成す部位にフリーベアリング(ボールトランスファー)を採用することによって摩擦力を低減させて相対的な移動を円滑にする構成であってもよい。
また、本実施形態においては、車両用シートについて説明したが、車両に用いられるものに限定されず、船舶、電車、飛行機又は産業用機械等の乗物一般に用いられるシートに適用してもよい。
C 制御部
FL フロア
LE1,LE2 光放射部
RM 回動機構
SS 車両用シートセット(乗物用シートセット)
SR,SL 車両用シート
S1 シートバック
S2 シートクッション
S3 ヘッドレスト
Sb シート本体
SM1 第1スライド機構
SM2 第2スライド機構
1 シートフレーム
2 バックフレーム
3 クッションフレーム
3a 平板部
3b 環状部
3c 当接部
4 支持脚
4a 下端部(足置き当接部)
5 足置き
5a 切り欠き(干渉抑制部)
5b 上板部
5c 側板部
6 レール支持足
7 足置きレール
7a 下側突出部
8,9 スライダ
8a,9a ガイド部
8b,9b 固定部
10 モータ
10a ロッド
11 支持片
11a 支持本体
11b 下端部(フロア当接部)
15 足置き
15a 足置き本体
15b ゴムマット
17 ロアレール
18 ベース
18a ベース下部
18b ベース上部
18c 回動軸部
18d 回動ストッパ
19 ブラケット
30 サイドフレーム
31 クッションパッド
32 ホルダ
32a 放熱穴
32b 凸部
33 発散部材
33a 内側溝
33b 凹部
33c 前側溝(収容溝)
34 透過フィルム
35 LED(発光部材)
36,37 土手部(角部)
40 表皮材
40a 縫製部分
40b スリット

Claims (7)

  1. シートバック又はシートクッションと、
    前記シートバック又は前記シートクッションの内部に設けられた発光部材と、
    該発光部材が設けられた前記シートバック又は前記シートクッションの表面に設けられ、スリットを有する表皮材と、
    該表皮材の前記スリットを塞ぐように取り付けられ、前記発光部材から発せられた光を透過する透過フィルムと、
    前記シートバック又は前記シートクッションの内部であって、前記発光部材と前記透過フィルムとの間に配置され、前記発光部材から照射された光を発散させる発散部材と、を備え、
    前記透過フィルムは、前記表皮材に取り付けられており、
    前記発散部材の表面側には、前記表皮材と前記透過フィルムとの取り付け部分を収容する収容溝が形成されていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 前記発散部材は、軟質性の材料から成り、且つ、保形性を有し、
    前記透過フィルムは、前記表皮材に縫製により取り付けられており、
    前記収容溝は、前記透過フィルムと前記表皮材との縫製部分を収容することを特徴とする請求項1に記載の乗物用シート。
  3. 凹部又は凸部を有し、前記発光部材を保持するホルダを備え、
    前記発散部材は、前記ホルダの前記凹部又は前記凸部に位置決めがされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の乗物用シート。
  4. 前記発散部材は、シリコンにより形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  5. 前記発光部材は、前記シートバックに設けられ、
    前記表皮材は、前記シートバックの表面に設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  6. 前記スリット、前記透過フィルム及び前記発散部材は、前記シートバック又は前記シートクッションの角部に設けられていることを特徴とする請求項乃至5のいずれか一項に記載の乗物用シート。
  7. 前記ホルダには前記発光部材から生じる熱を放熱する放熱穴が形成されていて、前記発散部材を位置決めする前記ホルダの前記凹部又は前記凸部は前記放熱穴を挟んだ両側に形成されている請求項3に記載の乗物用シート。
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