JP6547190B2 - 汚泥掻寄装置 - Google Patents
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Description
前記汚泥掻寄装置には種々のものがあるが、ここではその一例として特許文献1を示す。
上記汚泥掻寄装置は、H形鋼や溝型鋼などの一様断面の長い部材の一対を左右に隔てた形で備えて本体としその長手数か所に左右間をつなぐ連結座板を一体配備してなるものを1つのレールユニットとしそれら複数のユニットを長手方向に長くなるように直列に配して前端が汚泥ピット上にくるようにまた後端が後側の端壁下端にくるように単一本状にして池底の左右幅間中央を通るように池底のアンカーボルトを介してガイドレールが敷設構成されることでその上を走行輪が転動しながら機体が進退されるように構成されてきた。
こうした左右一対の型鋼を配して単一本型で長く形成した従来のガイドレールは、単一本型とは称されるものの可成り大型構造体をユニットとするものでしかも沈澱池の長手略全長(数十m)に亘るように8本ないし20本のように多くのユニット数を必要としていたため、装置のコストダウンを図る上でのネックとなっていたものでありまた敷設するにも手間と時間が掛って工期短縮を図るにも一定の限界があった。また、前記タイプのガイドレールは左右一対の型鋼製本体を備えその間に機体を進退させるためのリンクチェーンとそれを案内するチェーンガイドなどが装備される関係でそれらの一帯に汚泥が溜まってもそれらをスクレーパで効果的に除去することができず、腐敗が進んで浮上し水質悪化の要因にもなっていた。
これらの図における1は矩形をした沈澱池で図1ないし図3における左側が上流側で右側が下流側であり、2が前側端壁、3が後側端壁で、これら端壁2,3は、上からみて矩形の短辺に対応し、矩形の長辺は池幅方向に対面する左右の側壁4が対応する。前側端壁2の上部には図示しない整流孔付きの整流板(壁)が設けられてそれより左側の流入渠(図示省略)に導入される汚水を多数の整流孔を通じて沈澱池1内に極く緩徐に導入し汚泥の沈降を促進するようになっている。
5は底壁(池底)で、その前側端壁2側である汚泥掻寄方向側には汚泥ピット6が凹設されている。このピット6には回収した汚泥の吸揚ポンプが設けられる。
尚、ここで、汚泥ピット6の池長手方向に対応するところのピット長さaは3m、底壁5の長手長さAは30mに設定するが、これは説明の都合による設定であり実際には幅・長さなど様々な仕様の沈澱池1がある。
この直進・転動受用ガイドレール7は、左右2本組のレール本体を連結座板8でつないでなるユニット体を例えば、3ユニット程池幅中央に沿って直列に並べて適宜池底からのアンカーボルトを使って直線状に固定してなるものである。同ガイドレール7は、底壁5の全長Aの1/2よりも多少長い(1ないし2m程度)程度で短くしてその一端がピット6側に少し突出する形にまた他端は底壁5の長手方向中間よりも少し下流寄りとなるように設定されている。
前取付台30の前垂直壁には機体25の前端部が差し込まれた形で溶接一体化されている。前取付台30の後端には水平な舌片が設けられ、そこには直進・転動受用ガイドレール7の外側に接触しながら直進を規定する前サイドローラー(進退ガイド片の一つ)31が取り付けられている。この前サイドローラー31は、直進を規定する以外にそのローラー下部に設けられた突出フランジがレール本体の上フランジに下から当たりながら回転するようになることでこれで機体25が浮き上がるのを防止するようになっている。
尚、上側の機体25も円筒形や屋根型にしてあると汚泥が流れ落ちやすい。直進規定用ガイドレール57は図では1本ものになっているが直進・転動受用ガイドレール7と同様に長手方向に数本直列配置して1本化するタイプにしてもよい。直進規定用ガイドレール57は、図5の右欄のように、同じく汚泥が流れ落ちやすい半円筒あるいは半円よりも短い円周部分をもつ部分円筒状をしたものあるいは丸筒型にしてもよい。後サイドローラー56は図示のように下フランジ付き半鼓形あるいは鼓形とすることができる。また、図5の右下欄のように直進規定用ガイドレール57は、T字形の本体に水平な基部ブラケット59を一体化したものにしてもよい。
帯ライン軌道64,64は各一定幅(20乃至30cm)のもので、その幅中心相互間の寸法は約2mであり、その前端は直進・転動受用ガイドレール7の後端から4m程度前方に位置し後端は後側端壁3の手前に位置している。そして、各帯ライン軌道64は、底壁5上に5mm乃至10mmの厚みをもって施着された溶融式ライン塗料である。帯ライン軌道は、一体幅(図1程度の幅)をもつSUS製のフラットバーを底壁5上にアンカー固定あるいは接着固定したものにしてもよく、また底壁5の面自体で形成してもよい。
後スクレーパ軸67の軸受間に相当する外周には、連結ロッド44に連動して前後に揺動する後レバー69が長孔型遊びを介して連結されるように突設されている。後汚泥スクレーパ68は、後斜め下がりの板面と垂直な板面とをくの字形にして有する曲がり板状をしており、図2に実線で示すように垂直な板面が垂直になるようにして掻寄状態とされ、前進端では前側の前汚泥スクレーパ36とは逆向きとなる破線のように後向きに持ち上げられて復帰状態とされる。
尚、汚泥スクレーパは図1に示すように中間汚泥スクレーパ71を配して前後3枚(あるいはそれ以上の枚数)羽根式にしてもよい。
尚、図11ないし図15に示す実施形態において、中間走行輪92は省略することもある。また、汚泥スクレーパは2枚あるいは4枚以上のタイプとすることもできる。
流体圧シリンダ105は、ピストン105aがストロークS分のみ進退するに足りるだけの長さをもつものでなくさらに後側の端壁3手前まで至る程の長いものにしてあるので、その円筒全体を直進規定用ガイドレールとして兼用してあるものである。このシリンダ105の円筒面に対してはその左右から挟むように鼓形をしたサイドローラー123…が配備されて直進を案内するとともに機体110の浮き上がりを防止するようにしてある。
前記流体圧シリンダ105は円筒状でありしかもその上方の機体110および連結ロッド116も外周が円形であるので、沈降してくる汚泥が流れ落ちやすく滞留するおそれが少なくなる。
Claims (1)
- 矩形の短辺に対応する前後の端壁と矩形の長辺に対応する左右の側壁および汚泥掻寄方向である前側の端壁側に汚泥ピットを備える底壁とを備えた矩形沈澱池内の前記底壁上の池幅中央に沿った位置には、池の底壁前後のうち一方側に左右一対のレール本体を1組とする直進・転動受用ガイドレールがまた底壁前後のうち他方側に単一本でなる直進規定用ガイドレールが敷設されるとともに、機体は、長尺状をしていて、一定のストロークをもって前後に進退駆動可能とされ、その少なくとも前後位置に左右一対ずつの走行輪が設けられてその前後一方の走行輪は前記直進・転動受用ガイドレールの上に転動自在に乗り掛り前後他方の走行輪は前記直進規定用ガイドレールの左右に相当する底壁あるいは底壁上の帯ライン軌道上で転動自在なものとされ、機体は、その少なくとも前後位置に直進・転動受ガイドレールおよび直進規定用ガイドレールに添って機体を直進可能に案内する進退ガイド片が設けられ、機体の前後には、掻寄姿勢と非掻寄姿勢に切り換え可能な前後の汚泥スクレーパが設けられている汚泥掻寄装置。
Priority Applications (1)
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JP2016062664A JP6547190B2 (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 汚泥掻寄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016062664A JP6547190B2 (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 汚泥掻寄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2017159286A JP2017159286A (ja) | 2017-09-14 |
JP6547190B2 true JP6547190B2 (ja) | 2019-07-24 |
Family
ID=59854714
Family Applications (1)
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JP2016062664A Active JP6547190B2 (ja) | 2016-03-07 | 2016-03-07 | 汚泥掻寄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP6547190B2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2598015Y2 (ja) * | 1992-09-13 | 1999-07-26 | 充弘 藤原 | 汚泥掻寄装置 |
-
2016
- 2016-03-07 JP JP2016062664A patent/JP6547190B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2017159286A (ja) | 2017-09-14 |
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