JP6546620B2

JP6546620B2 - 車両用サンバイザ

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Publication number: JP6546620B2
Application number: JP2017120235A
Authority: JP
Inventors: 典孝西山
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 2017-06-20
Filing date: 2017-06-20
Publication date: 2019-07-17
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Also published as: DE102018209953B4; DE102018209953A1; US20180361834A1; US10384518B2; JP2019001432A

Description

本発明は、車両の前席のフロントウインドウ上端近傍に配置される照明付きの車両用サンバイザに関する。

この種の車両用サンバイザとして、例えば、特許文献１に開示されたものがある。この車両用サンバイザ１は、図１２に示すように、図示しないサンバイザ本体を回動自在に保持する非導電性の支軸（アーム）２と、この支軸２を図示しない車室天井に取り付ける取付ブラケット５と、この取付ブラケット５に着脱自在に組付けられ、電力供給用の一対の端子８，８を有したコネクタ７と、を備えている。

支軸２の内部には、並行して延在する一対の導電体３，３が設けられていて、その取付ブラケット５側の端部２ａの閉塞された上面には、一対の導電体３，３の接点部としての円柱状の各導電体端部３ａが外側に突出するように設けられている。この円柱状の一対の導電体端部３ａ，３ａは、支軸２の端部２ａの上面中央に突設した非導電性の介在部２ｂを介して空間部を有して離れている。

また、支軸２の端部２ａ側は取付ブラケット５の筒状の支持突部５ａに回動自在に支持され、コネクタ７のハウジング７ａは取付ブラケット５の組付凹部５ｂに組付けられるようになっている。

そして、支軸２が第１の位置へと回転動作されたときには、端部２ａより外へ突出した円柱状の一対の導電体端部３ａ，３ａが電力供給用の一対の端子８，８の各バネ部８ａに接触して通電（ＯＮ）状態とされることで、サンバイザ本体の照明ランプの点灯準備状態が形成される。

また、支軸２が第２の位置へと回転動作されたときには、端部２ａより外へ突出した円柱状の一対の導電体端部３ａ，３ａが電力供給用の一対の端子８，８の各バネ部８ａより離れて非通電（ＯＦＦ）状態とされる。

特開２０１１−２３０５５９号公報

しかしながら、前記従来の車両用サンバイザ１では、支軸２を組付けた取付ブラケット５の組付凹部５ｂにコネクタ７のハウジング７ａを組付ける際に、支軸２がどの位置でもハウジング７ａの組付けが可能なため、支軸２の端部２ａより外へ突出した接点部としての円柱状の導電体端部３ａとコネクタ７のハウジング７ａに組付けられた端子８の接点部としての板状のバネ部８ａが干渉する場合があり、この干渉状態でコネクタ７を取付ブラケット５に無理やり組付けると、円柱状の導電体端部３ａにより端子８の板状のバネ部８ａを変形させてしまうことがあり、導通不良や抵抗不安定が発生する恐れがある。

そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、アームが正確な組付け位置でないと取付ブラケットにコネクタを組付けることができないようにして、アームの導電体の接点部による端子のバネ部の変形を確実に防ぐことができる車両用サンバイザを提供することを目的とする。

本発明は、車両用サンバイザであって、電装品を有するサンバイザ本体と、前記サンバイザ本体を回動自在に保持し、円筒状端部に一対の導電体の接点部が設けられた非導電性のアームと、前記アームを車両に取り付ける取付ブラケットと、前記取付ブラケットに着脱自在に組み付けられ、接点部が前記一対の導電体の接点部に接触される電力供給用の一対の端子を有したコネクタと、を備え、前記取付ブラケットに前記アームの円筒状端部側を回動自在に支持するアーム支持部を設け、前記コネクタの前記アーム支持部に対向する位置に組付け用の係合突起を設け、前記アームの前記アーム支持部より外側に露出する前記円筒状端部の外周面に、前記コネクタの係合突起が係合する円環状凸部を設け、前記円環状凸部に前記コネクタの係合突起を誘い込む切欠きを設けたことを要旨とする。

また、本願発明の車両用サンバイザは、前記一対の導電体の接点部を円弧板状にそれぞれ形成し、前記一対の円弧板状接点部を前記アームの前記アーム支持部より外側に露出する前記円筒状端部の外周面に隙間を介して設け、前記アームの円筒状端部の外周面の前記一対の円弧板状接点部間の隙間部分にコネクタ組付け用の凹部を設け、前記アームの円筒状端部の前記コネクタ取付け用の凹部の下側の位置に、前記端子の弾性変形するバネ部に設けられた前記接点部を浮き上げるバネ部変位用の突起を設け、前記アームの円筒状端部の前記バネ部変位用の突起の下側の位置に、前記円環状凸部を設けたことを特徴とする。

本発明によれば、アームを組付けた取付ブラケットにコネクタを組付ける際に、アームの円筒状端部が正確な組付け位置でないとコネクタを組付けることができないようにし、アームの円筒状端部に設けられた一対の導電体の接点部とコネクタの一対の端子の接点部を有した各バネ部との干渉を防止する。この干渉を防ぐことにより、一対の端子の各バネ部の変形を確実に防止することができて、導通不良と抵抗不安定の発生を防止することができる。

本発明の一実施形態の車両用サンバイザを示す斜視図である。上記車両用サンバイザを車室天井側に格納した状態を示す側面図である。上記車両用サンバイザの取付ブラケットにアームの円筒状端部を圧入する前の状態を示す斜視図である。（ａ）は上記車両用サンバイザのコネクタに一対の端子を挿入する前の状態を示す斜視図、（ｂ）は同コネクタの要部を断面で示す斜視図である。上記アームを装着した取付ブラケットにコネクタを組付ける前の状態を示す斜視図である。（ａ）は上記取付ブラケットにコネクタを組付ける途中の状態を示す側面図、（ｂ）は同組付け途中の状態の要部の平面図である。（ａ）は上記コネクタを組付ける際の取付ブラケットとアームの位置関係を示す平面図、（ｂ）は上記取付ブラケットにコネクタを組付ける途中の状態の要部の側面図、（ｃ）は同要部の断面図である。（ａ）は上記取付ブラケットにコネクタを組付けた状態を示す側面図、（ｂ）は同組付け状態の要部の平面図である。上記取付ブラケットにコネクタを組付けた状態を示す斜視図である。（ａ）は上記アームの円筒状端部の位置を規制して取付ブラケットにコネクタを組付けた状態の要部の平面図、（ｂ）は同組付け状態からアームを回転させた状態を示す要部の平面図、（ｃ）は同アームを回転させた状態を一部断面で示す側面図である。（ａ）は上記コネクタを組付けた後でアームを回転させた時の取付ブラケットとアームの位置関係を示す平面図、（ｂ）は同アームの回転時のコネクタの端子の接点部が浮き上がる前の要部の斜視図、（ｃ）は同要部を上側から見た斜視図である。従来の車両用サンバイザの取付ブラケット周辺の斜視図である。

以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。

図１は本発明の一実施形態の車両用サンバイザを示す斜視図、図２は同車両用サンバイザを車室天井側に格納した状態を示す側面図、図３は同車両用サンバイザの取付ブラケットにアームの円筒状端部を圧入する前の状態を示す斜視図、図４（ａ）は同車両用サンバイザのコネクタに一対の端子を挿入する前の状態を示す斜視図、図４（ｂ）は同コネクタの要部を断面で示す斜視図、図５は同アームを装着した取付ブラケットにコネクタを組付ける前の状態を示す斜視図、図６（ａ）は同取付ブラケットにコネクタを組付ける途中の状態を示す側面図、図６（ｂ）は同組付け途中の状態の要部の平面図、図７（ａ）は同コネクタを組付ける際の取付ブラケットとアームの位置関係を示す平面図、図７（ｂ）は同取付ブラケットにコネクタを組付ける途中の状態の要部の側面図、図７（ｃ）は同要部の断面図、図８（ａ）は同取付ブラケットにコネクタを組付けた状態を示す側面図、図８（ｂ）は同組付け状態の要部の平面図、図９は同取付ブラケットにコネクタを組付けた状態を示す斜視図、図１０（ａ）は同アームの円筒状端部の位置を規制して取付ブラケットにコネクタを組付けた状態の要部の平面図、図１０（ｂ）は同組付け状態からアームを回転させた状態を示す要部の平面図、図１０（ｃ）は同アームを回転させた状態を一部断面で示す側面図、図１１（ａ）は同コネクタを組付けた後でアームを回転させた時の取付ブラケットとアームの位置関係を示す平面図、図１１（ｂ）は同アームの回転時のコネクタの端子の接点部が浮き上がる前の要部の斜視図、図１１（ｃ）は同要部を上側から見た斜視図である。

図１及び図２に示すように、車両用サンバイザ１０は、バニティーミラー（化粧鏡）１２と照明ランプ（電装品）１３を有するサンバイザ本体１１と、このサンバイザ本体１１を回動自在に保持し、円筒状端部２１に一対の導電体２８，２８の各接点部２９が設けられた非導電性のアーム２０と、このアーム２０をルーフトリム（車両）６０に取り付ける取付ブラケット３０と、この取付ブラケット３０に着脱自在に組付けられ、接点部５３が一対の導電体２８，２８の各接点部２９に接触される電力供給用の一対の端子５０，５０を有したコネクタ４０と、を備えている。

図３、図５、図１１に示すように、アーム２０は合成樹脂により円筒状に形成されていると共に、上面２１ａが閉塞された円筒状端部２１側がアーム本体２０Ａ側に対して所定角度傾斜するように形成されている。このアーム２０の内部には、並行して延在する一対の導電体２８，２８が配索されている。この一対の導電体２８，２８のアーム２０の円筒状端部２１側に露出して各端部側に位置する接点部２９は円弧板状に形成されている（以下、「一対の円弧板状接点部２９，２９」という）。さらに、アーム２０の後述する取付ブラケット３０のアーム支持部３１より外側に露出する円筒状端部２１の外周面２１ｂの中央には、円環状の凹溝部２１ｃを形成してある。この円環状の凹溝部２１ｃ内には、一対の導電体２８，２８の各端部側に位置する一対の円弧板状接点部２９，２９を所定の隙間Ｓを介して配設してある。この一対の隙間Ｓ，Ｓが一対の円弧板状接点部２９，２９と一対の端子５０，５０の各接点部５３との非接触領域となる。

また、図３及び図１１に示すように、アーム２０の円筒状端部２１の外周面２１ｂの一対の円弧板状接点部２９，２９間の隙間Ｓの部分には、コネクタ組付け用の円弧凹状の溝部（凹部）２２を軸方向に縦長にそれぞれ形成してある。さらに、円筒状端部２１の外周面２１ｂのコネクタ取付け用の一対の円弧凹状の溝部２２，２２の下側には、電力供給用の一対の端子５０，５０の弾性変形するバネ部５２の先端側に設けられた接点部５３を浮き上げるバネ部変位用の突起２３をそれぞれ一体突出形成してある。

さらに、図３及び図７に示すように、円筒状端部２１の外周面２１ｂのバネ部変位用の突起２３の下側には、後述するコネクタ４０の組付け用の係合突起４７が係合する円環状のフランジ部（円環状凸部）２４を一体突出形成してあると共に、その下側には円環凹状の係合溝（係合部）２５を一体形成してある。この円環状のフランジ部２４には、コネクタ４０の係合突起４７を誘い込むスリット（切欠き）２４ａを形成してある。また、円環状のフランジ部２４の下側には、該フランジ部２４よりも大径の円環状のフランジ部２６を一体突出形成してあると共に、その下側には円環凹状の係合溝（係合部）２７を一体形成してある。

図１〜図３及び図５〜図９に示すように、取付ブラケット３０は合成樹脂により形成されていて、その中央にはアーム２０の円筒状端部２１側を回動自在に支持する円形の内周面３１ａを有した筒状のアーム支持部３１を一体突出形成してある。そして、図５及び図７（ｂ）に示すように、アーム支持部３１の内周面３１ａ内にアーム２０の円筒状端部２１が圧入されて、内周面３１ａより突設した係止突起（係止部）３２がアーム２０の円環凹状の係合溝２７に入り込んで円環状のフランジ部２６に係合されることで、回動するアーム２０の円筒状端部２１の上側がアーム支持部３１より外側へ突出（露出）するようになっている。

また、図５に示すように、取付ブラケット３０の上面３０ａのアーム支持部３１の両側及び一方の取付孔３３側にはコネクタ組付け用の凹部３５を形成してある。このコネクタ組付け用の凹部３５の他方の取付孔３４側の両側には、コネクタ４０の両側壁４３，４３の係止片部４３ｂが差し込まれる係合穴３６を形成してある。また、図５及び図６に示すように、コネクタ組付け用の凹部３５の一方の取付孔３３側の中央には、コネクタ４０のハウジング本体４２の係止片部４２ａが係止される係止爪部３７を形成してある。尚、取付ブラケット３０は、一対の取付孔３３，３４を介して図示しないビスによってルーフトリム６０にねじ止めされるようになっている。

図４（ａ），（ｂ）に示すように、コネクタ４０のハウジング４１は、合成樹脂により形成されていて、ハウジング本体４２と、このハウジング本体４２の両側にＬ字状の端子収容室４３ａを有した一対の側壁４３，４３と、ハウジング本体４２の中央との間に中空部４４を形成した中央壁４５とを有している。そして、図５に示すように、ハウジング４１の一対の側壁４３，４３が取付ブラケット３０のアーム支持部３１の両側に位置するようにハウジング４１をコネクタ組付け用の凹部３５に組付けると、図９に示すように、ハウジング本体４２と中央壁４５間の中空部４４内にアーム２０の円筒状端部２１が露出するようになっている。

また、図４（ａ），（ｂ）〜図６に示すように、コネクタ４０の中央壁４５の中空部４４側の中央には、矩形の切欠き４５ａを形成してあり、この切欠き４５ａの下側（アーム支持部３１の中央に対向する位置）には、組付け用の係合突起４７を一体突出形成してある。そして、図１０（ａ）に示すように、アーム２０の円筒状端部２１の位置が正確な組付け位置にないと取付ブラケット３０にコネクタ４０を組付けることができず、即ち、ハウジング４１の組付け用の係合突起４７が円環状のフランジ部２４のスリット２４ａからアーム２０の円環凹状の係合溝２５に入り込むことができないようにしてある。また、取付ブラケット３０にコネクタ４０を組付けた後は、図１０（ｂ），（ｃ）に示すように、アーム２０の回転により係合突起４７が円環状のフランジ部２４に係合されることで、アーム２０がハウジング４１により保持されようになっている。尚、取付ブラケット３０にコネクタ４０のハウジング４１を組付ける際のアーム２０の円筒状端部２１の正確な組付け位置は、図７（ａ）に示すように、ハウジング４１の一対の端子５０，５０側にアーム２０の円筒状端部２１の一対の円弧凹状の溝部２２，２２が来る位置である。即ち、図７（ａ）に示すように、アーム２０のアーム本体２０Ａが取付ブラケット３０の一方の取付孔３３の真下に来る位置である。

さらに、図４に示すように、各端子５０の先端が箱形状の接触部５１はＬ字板状に形成されていて、ハウジング４１の側壁４３のＬ字状の端子収容室４３ａに収容される。また、各端子５０の接触部５１に連結されたＬ字板状のバネ部５２は弾性変形自在に形成されている。また、バネ部５２の先端側には、半円球面状の接点部５３を設けてある。さらに、各端子５０のバネ部５２のアーム２０の円筒状端部２１に形成されたバネ部変位用の突起２３に対向する位置には、ガイド部５４を設けてある。このガイド部５４は、コネクタ組付け用の下ガイド片５４ａと、アーム回動用の左右一対の横ガイド片５４ｂ，５４ｂとを有している。

尚、図６（ｂ）に示すように、一対の端子５０，５０の各バネ部５２と各ガイド部５４は、ハウジング４１のハウジング本体４２と中央壁４５間の中空部４４内に位置して相対向している。

また、図２に示すように、コネクタ４０は、ルーフトリム６０側の電源接続用の電線６１に接続されたコネクタ６２に嵌合されるようになっている。この嵌合の際に、コネクタ４０の一対の端子５０，５０の各接触部５１とルーフトリム６０側のコネクタ６２の図示しない一対の端子とが電気的に接続され、コネクタ４０の一対の端子５０，５０に電力が供給されるようになっている。

さらに、サンバイザ本体１１をフロントウインドウの前に倒したときに、円筒状端部２１の外周面２１ｂに設けられた一対の円弧板状接点部２９，２９が電力供給用の一対の端子５０，５０の各バネ部５２の接点部５３に接触（導通）して通電（ＯＮ）状態となることで、即ち、アーム２０内に配索された一対の導電体２８，２８とサンバイザ本体１１の照明ランプ１３を繋ぐ導電回路が通電状態とされることで、サンバイザ本体１１の照明ランプ１３の点灯準備状態が形成され、サンバイザ本体１１のバニティーミラー１２を覆っているカバー（スライド部材）１４をスライドさせて開くと、図示しないスイッチ機構がＯＮとなって照明ランプ１３が点灯するようになっている。また、サンバイザ本体１１をサイドウインドウの横に倒したときに、円筒状端部２１の外周面２１ｂの一対の円弧板状接点部２９，２９が電力供給用の一対の端子５０，５０の各バネ部５２の接点部５３より離れて不導通となって、照明ランプ１３の導電回路が非通電（ＯＦＦ）状態となるようになっている。

以上実施形態の車両用サンバイザ１０によれば、車両用サンバイザ１０を組付ける場合には、まず、図３に示すように、取付ブラケット３０のアーム支持部３１に斜めに形成された円形の内周面３１ａ内にアーム２０の円筒状端部２１側を圧入する。この圧入により、図７（ｂ）に示すように、アーム支持部３１の内周面３１ａより突設した係止突起３２がアーム２０の円環凹状の係合溝２７に入り込んで円環状のフランジ部２６に係合されることで、アーム支持部３１にアーム２０の円筒状端部２１が回動自在に支持される。

次に、図４に示すように、コネクタ４０のハウジング４１に一対の端子５０，５０を挿入した後で、図５に示すように、取付ブラケット３０のアーム支持部３１より外へ露出するアーム２０の円筒状端部２１のコネクタ組付け用の一対の円弧凹状の溝部２２，２２をコネクタ４０の両側壁４３，４３に相対向する位置に位置させた状態で、図６に示すように、取付ブラケット３０の上面３０ａのコネクタ組付け用の凹部３５に設けられた一対の係合穴３６，３６にコネクタ４０のハウジング４１の両側壁４３，４３に設けられた一対の係止片部４３ｂ，４３ｂを差し込んで、図６（ａ）中矢印で示すように、コネクタ４０を回転させて、コネクタ組付け用の凹部３５の係止爪部３７にコネクタ４０のハウジング本体４２の係止片部４２ａを係止させて、取付ブラケット３０の上面３０ａにコネクタ４０を組付ける。

この際、図７（ａ）に示すように、アーム２０のアーム本体２０Ａは、取付ブラケット３０の一方の取付孔３３の真下の位置にあり、図７（ｂ），（ｃ）に示すように、コネクタ４０に組付けられた一対の端子５０，５０の各接点部５３がアーム２０の円筒状端部２１の外周面２１ｂの一対の円弧凹状の溝部２２，２２を通って、円筒状端部２１の外周面２１ｂの一対の円弧板状接点部２９，２９に接触することなく、取付ブラケット３０にコネクタ４０を組付けることができる。

この取付ブラケット３０にコネクタ４０を組付ける際に、図１０（ａ）に示すように、アーム２０の円筒状端部２１が組付け用の正確な位置に位置していて、ハウジング４１の組付け用の係合突起４７が円筒状端部２１の円環状のフランジ部２４のスリット２４ａから円環凹状の係合溝２５に入り込み、コネクタ４０の一対の端子５０，５０の各接点部５３が円筒状端部２１の一対の円弧凹状の溝部２２，２２を通るため、一対の円弧板状接点部２９，２９と一対の端子５０，５０の各バネ部５２の接点部５３とが干渉することがなく、一対の端子５０，５０の各バネ部５２の変形を確実に防止することができる。このように、取付ブラケット３０にコネクタ４０を組付ける際にアーム２０の円筒状端部２１が正確な組付け位置にないと取付ブラケット３０にコネクタ４０を組付けることができないようにしていることにより、アーム２０の導電体２８の円弧板状接点部２９による端子５０のバネ部５２の変形を確実に防止することができ、高品質の車両用サンバイザ１０を量産することが可能となる。また、車両用サンバイザ１０の生産後に搬送する際に外力を受けても端子５０のバネ部５２が変形することはない。

さらに、図７（ｂ），（ｃ）に示すように、アーム２０の円筒状端部２１に形成されたバネ部変位用の一対の突起２３，２３の上側の各斜面２３ａに、コネクタ４０の一対の端子５０，５０の各ガイド部５４のコネクタ組付け用の下ガイド片５４ａが乗り上げることで、一対の端子５０，５０の各バネ部５２の先端側に設けられた接点部５３が浮き上がり、アーム２０の円筒状端部２１の一対の円弧板状接点部２９，２９にコネクタ４０の一対の端子５０，５０の各接点部５３が接触したり、各バネ部５２が変形することがなく、一対の端子５０，５０を保護することができる。この一対の端子５０，５０の各バネ部５２の変形を防止することにより、導通不良と抵抗不安定の発生を防止することができる。

また、図１１（ａ）に示すように、アーム２０のアーム本体２０Ａが取付ブラケット３０の一方の取付孔３３の真下の位置から少し回転したアーム２０の回転時でも、図１１（ｂ），（ｃ）に示すように、アーム２０の円筒状端部２１の一対の突起２３，２３の横側の各斜面２３ｂに、一対の端子５０，５０の各ガイド部５４のアーム回動用の横ガイド片５６ｂが乗り上げて、一対の端子５０，５０の各バネ部５２の接点部５３を浮かせることで、アーム２０の円筒状端部２１の一対の円弧板状接点部２９，２９にコネクタ４０の一対の端子５０，５０の各接点部５３が接触したり、各バネ部５２が変形することがなく、一対の端子５０，５０を保護することができる。この一対の端子５０，５０の各バネ部５２の変形を防止することにより、導通不良と抵抗不安定の発生を防止することができる。

また、アーム２０を回転させると、図１０（ｂ），（ｃ）に示すように、アーム２０の回転によりコネクタ４０のハウジング４１の係合突起４７がアーム２０の円筒状端部２１の円環状のフランジ部２４に係合されることで、アーム２０がハウジング４１により保持され、保持力が向上する。

さらに、アーム２０の円筒状端部２１の外周面２１ｂに一対の隙間Ｓ，Ｓを介して一対の円弧板状接点部２９，２９を設け、この各隙間Ｓの部分にコネクタ取付け用の一対の円弧凹状の溝部２２，２２を設け、この一対の円弧凹状の溝部２２，２２の下側に、一対の端子５０，５０の各接点部５３を浮き上げるバネ部変位用の突起２３をそれぞれ設けたことにより、一対の端子５０，５０の各バネ部５２間を可及的に狭くすることができ、コネクタ４０の小径化が可能となり、車両用サンバイザ１０全体を小型化することができる。

また、図３及び図１１に示すように、アーム２０の円筒状端部２１の外周面２１ｂのコネクタ取付け用の一対の円弧凹状の溝部２２，２２の下側には、電力供給用の一対の端子５０，５０の弾性変形するバネ部５２の先端側に設けられた接点部５３を浮き上げるバネ部変位用の突起２３をそれぞれ設け、コネクタ４０の一対の端子５０，５０の各バネ部５２のアーム２０の円筒状端部２１に形成されたバネ部変位用の突起２３に対向する位置にガイド部５４を設け、一対の端子５０，５０の各接点部５３がアーム２０の円筒状端部２１の外周面２１ｂに設けられた一対の円弧板状接点部２９，２９より離れて非通電状態となるようにしたことにより、アーム２０の円筒状端部２１の一対の円弧板状接点部２９，２９とコネクタ４０の一対の端子５０，５０の各接点部５３とを確実に離脱させることができる。

尚、前記実施形態によれば、サンバイザ本体に電装品として照明ランプを設けたが、サンバイザ本体に電装品として小型で薄形の液晶モニタ等を設けても良い。

１０車両用サンバイザ
１１サンバイザ本体
１３照明ランプ（電装品）
２０アーム
２１円筒状端部
２１ｂ外周面
２２，２２コネクタ組付け用の一対の円弧凹状の溝部（凹部）
２３，２３バネ部変位用の一対の突起
２４円環状のフランジ部（円環状凸部）
２４ａスリット（切欠き）
２８，２８一対の導電体
２９，２９一対の円弧板状接点部
３０取付ブラケット
３１アーム支持部
４０コネクタ
４７組付け用の係合突起
５０，５０電力供給用の一対の端子
５２バネ部
５３接点部
６０ルーフトリム（車両）
Ｓ隙間（非接触領域）

Claims

電装品を有するサンバイザ本体と、
前記サンバイザ本体を回動自在に保持し、円筒状端部に一対の導電体の接点部が設けられた非導電性のアームと、
前記アームを車両に取り付ける取付ブラケットと、
前記取付ブラケットに着脱自在に組み付けられ、接点部が前記一対の導電体の接点部に接触される電力供給用の一対の端子を有したコネクタと、を備え、
前記取付ブラケットに前記アームの円筒状端部側を回動自在に支持するアーム支持部を設け、
前記コネクタの前記アーム支持部に対向する位置に組付け用の係合突起を設け、
前記アームの前記アーム支持部より外側に露出する前記円筒状端部の外周面に、前記コネクタの係合突起が係合する円環状凸部を設け、前記円環状凸部に前記コネクタの係合突起を誘い込む切欠きを設けたことを特徴とする車両用サンバイザ。
請求項１記載の車両用サンバイザであって、
前記一対の導電体の接点部を円弧板状にそれぞれ形成し、前記一対の円弧板状接点部を前記アームの前記アーム支持部より外側に露出する前記円筒状端部の外周面に隙間を介して設け、
前記アームの円筒状端部の外周面の前記一対の円弧板状接点部間の隙間部分にコネクタ組付け用の凹部を設け、
前記アームの円筒状端部の前記コネクタ取付け用の凹部の下側の位置に、前記端子の弾性変形するバネ部に設けられた前記接点部を浮き上げるバネ部変位用の突起を設け、
前記アームの円筒状端部の前記バネ部変位用の突起の下側の位置に、前記円環状凸部を設けたことを特徴とする車両用サンバイザ。