JP6546053B2 - 組立式ノズルダイヤフラム及び蒸気タービン - Google Patents

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Description

本発明の実施の形態は、組立式ノズルダイヤフラム及び蒸気タービンに関する。
蒸気タービンに使用されるノズルダイヤフラムとして、ダイヤフラム外輪とダイヤフラム内輪との間に複数のノズル翼を嵌合して保持する組立式ノズルダイヤフラムが知られている。ノズルダイヤフラムには、ダイヤフラム外輪とダイヤフラム内輪とノズル翼とを溶接によって一体化するタイプのものもあるが、このタイプのノズルダイヤフラムに対し、組立式ノズルダイヤフラムでは、溶接加工を必要としない。そのため、加工工数を削減できることで、低コスト化を図ることができる。また、溶接歪が生じないことで、例えば隣接するノズル翼の間の蒸気通路幅を、設計寸法通りに簡易に設定することができる。
一般的な組立式ノズルダイヤフラム100の一例を図10乃至図12を用いて説明する。図10は、蒸気タービンのロータの軸方向に沿って見た組立式ノズルダイヤフラム100の正面図を示し、図11は、図10のXI−XI線に沿う断面図を示す。なお、図11では、説明の便宜上、後述するノズル翼103の一部が断面で示されていない。また、図12は、ノズル翼103の斜視図を示している。
図示の一般的な組立式ノズルダイヤフラム100は、ダイヤフラム外輪101と、ダイヤフラム外輪101の径方向の内側に配置されるダイヤフラム内輪102と、ダイヤフラム外輪101とダイヤフラム内輪102との間に嵌合により保持される複数のノズル翼103と、を有する。ダイヤフラム外輪101には、径方向の内側に開口すると共に周方向に連続して延びる溝101Aが形成され、ダイヤフラム内輪102には、径方向の外側に開口すると共に周方向に連続して延びる溝102Aが形成されている。ノズル翼103は、翼部103Aと、ダイヤフラム外輪101の溝101Aに嵌合される外側植込み部103Bと、ダイヤフラム内輪102の溝102Aに嵌合される内側植込み部103Cと、を有する。
また、この組立式ノズルダイヤフラム100では、ダイヤフラム外輪101が、径方向に沿う継手面DPで上半部101Uと下半部101Dとに分割され、ダイヤフラム内輪102が、継手面DPで上半部102Uと下半部102Dとに分割されている。図示しない車室への設置の際には、継手面DPが水平方向に沿うように、組立式ノズルダイヤフラム100が設置される。
この組立式ノズルダイヤフラム100では、組立の際に、ダイヤフラム外輪101の上半部101Uとダイヤフラム内輪102の上半部102Uとが沿う状態に保持され、ノズル翼103が、溝101Aおよび溝102Aの端部から周方向に向けて順次挿入される。ダイヤフラム外輪101の下半部101Dとダイヤフラム内輪102の下半部102Dとにおいても、同様の作業が行われる。その後、上半部101U,102Uと、下半部101D,102Dとが、結合され、組立が完了する。
特開2003−97218号公報
上述の一般的な組立式ノズルダイヤフラム100では、経年時に、複数のノズル翼103の一部のみに損傷が生じる場合がある。例えば、損傷したノズル翼103が、図10の符号Aで示す位置に示すように継手面DPから離れている場合、このノズル翼103のみを取り出すことはできない。そのため、最大で全ノズル翼103のうちの1/4を周方向に回し抜いて、取り出す作業が生じ得ることで手間がかかる。また、経年的な運転により、ノズル翼103が固着している場合には、ノズル翼103を周方向に回し抜くことが困難な状況が生じ得る。この場合、取り出し作業に一層の手間がかかる。
本発明は上述した課題を解決するためになされたものであり、ノズル翼の取り出し作業を効率的に行うことができる組立式ノズルダイヤフラム及び蒸気タービンを提供することを目的とする。
実施の形態による蒸気タービン用の組立式ノズルダイヤフラムは、ダイヤフラム外輪と、前記ダイヤフラム外輪の径方向の内側に配置されるダイヤフラム内輪と、前記ダイヤフラム外輪および前記ダイヤフラム内輪の間に周方向に並んだ状態で保持される複数のノズル翼と、を備える。前記ダイヤフラム外輪は、外輪ベース部と、前記外輪ベース部に軸方向から着脱可能に取り付けられる外輪着脱部と、を有する。前記ダイヤフラム内輪は、内輪ベース部と、前記内輪ベース部に軸方向から着脱可能に取り付けられる内輪着脱部と、を有する。前記ノズル翼の各々は、その一端を前記外輪ベース部と前記外輪着脱部とによって挟まれて保持され、その他端を前記内輪ベース部と前記内輪着脱部とによって挟まれて保持されている。
また、実施の形態による蒸気タービンは、前記の組立式ノズルダイヤフラムを備える。
本発明によれば、ノズル翼の取り出し作業を効率的に行うことができる。
第1の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの正面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。 図1に示す組立式ノズルダイヤフラムのノズル翼の斜視図である。 図3に示すノズル翼を、図3のIV−IV線から組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿って見た図である。 第2の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図である。 第3の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図である。 第4の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図である。 第5の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図である。 図8Aの矢印IIIVから組立式ノズルダイヤフラムを見た図である。 第6の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図である。 蒸気タービンのロータの軸方向に沿って見た一般的な組立式ノズルダイヤフラムの正面図である。 図10のXI−XI線に沿う断面図である。 図10に示す組立式ノズルダイヤフラムのノズル翼の斜視図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の各実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る蒸気タービン用の組立式ノズルダイヤフラム1を蒸気入口側から見た正面図であり、図2は、図1のII−II線に沿う断面図である。組立式ノズルダイヤフラム1は、環状をなすダイヤフラム外輪10と、環状をなし、ダイヤフラム外輪10の径方向の内側に配置されるダイヤフラム内輪20と、ダイヤフラム外輪10およびダイヤフラム内輪20の間に周方向に並んだ状態で保持される複数のノズル翼30と、を備えている。
図1に示すように、ダイヤフラム外輪10は、径方向に沿う継手面DPで、外輪上半部10Uと外輪下半部10Dとに分割されている。ダイヤフラム内輪20は、継手面DPで、内輪上半部20Uと内輪下半部20Dとに分割されている。外輪上半部10Uと外輪下半部10Dとは、図示しないボルトによって着脱可能に一体化され、内輪上半部20Uと内輪下半部20Dとは、図示しないボルトによって着脱可能に一体化されている。なお、継手面DPは、外輪上半部10Uが外輪下半部10Dに接する面、外輪下半部10Dが外輪上半部10Uに接する面、内輪上半部20Uが内輪下半部20Dに接する面、および内輪下半部20Dが内輪上半部20Uに接する面を総称したものであり、これら各面の全てまたはいずれかを意味する。
組立式ノズルダイヤフラム1は、継手面DPが水平方向に沿うように設置され、この際、外輪上半部10Uおよび内輪上半部20Uは上方に位置付けられ、外輪下半部10Dおよび内輪下半部20Dは下方に位置付けられる。本実施の形態では、図1に示すように、外輪下半部10Dの外面における継手面DP側の部分に、継手面DPの延在方向において対向する一対の被懸架部10Sが形成されている。図示の被懸架部10Sは、径方向の内側にへこむ溝として形成されている。
被懸架部10Sの各々が、図1において一部のみ示された車室2に形成される懸架部2Sにブロック部材2Bを介して懸架される。これにより、組立式ノズルダイヤフラム1は、継手面DPが水平方向に沿うように蒸気タービン内に設置される。この状態で、ダイヤフラム内輪20の内側に図示しないタービンロータが貫通する状態となる。図1における符号C1は、タービンロータの中心軸線を示している。なお、組立式ノズルダイヤフラム1の設置態様は、ここで説明した一例に限られるものではない。
図2に示すように、ダイヤフラム外輪10は、環状をなす外輪ベース部11と、環状をなし、外輪ベース部11に軸方向から着脱可能に取り付けられる外輪着脱部12と、を有する。同様に、ダイヤフラム内輪20は、環状をなす内輪ベース部21と、環状をなし内輪ベース部21に軸方向から着脱可能に取り付けられる内輪着脱部22と、を有する。ノズル翼30の各々は、その一端を外輪ベース部11と外輪着脱部12とによって挟まれて(挟まれた状態で)保持され、その他端を内輪ベース部21と内輪着脱部22とによって挟まれて(挟まれた状態で)保持されている。なお、図2において矢印STは、蒸気の流れる方向を示している。
上述したように、ダイヤフラム外輪10は継手面DPで分割されるため、図1に示すように、外輪ベース部11は、外輪ベース部上半11Uと外輪ベース部下半11Dとに分割され(破線で示す)、外輪着脱部12は、外輪着脱部上半12Uと外輪着脱部下半12Dとに分割される。同様に、内輪ベース部21は、内輪ベース部上半21Uと内輪部ベース下半21Dとに分割され(破線で示す)、内輪着脱部22は、内輪着脱部上半22Uと内輪着脱部下半22Dとに分割される。
本実施の形態では、外輪ベース部上半11Uおよび外輪ベース部下半11Dの各々が、半環状の一体物であり、図1に示すように、外輪ベース部上半11Uの一部分に、外輪着脱部上半12Uが軸方向から取り付けられ、外輪ベース部下半11Dの一部分に、外輪着脱部下半12Dが軸方向から取り付けられている。これに対し、外輪ベース部上半11Uのうちの外輪着脱部上半12Uが取り付けられない一部分には、当該一部分と協働して、具体的にはノズル翼30の保持のための嵌合溝を形成して、ノズル翼30を保持する外輪上方側非分割部12N1が形成されている。同様に、外輪ベース部下半11Dのうちの外輪着脱部下半12Dが取り付けられない一部分にも、当該一部分と協働して、具体的にはノズル翼30の保持のための嵌合溝を形成して、ノズル翼30を保持する外輪下方側非分割部12N2が形成されている。
外輪上方側非分割部12N1は、図1に示すように、一対で形成されており、一方は、継手面DP(上側の継手面)の一方を含む部分であり、他方は、継手面DP(上側の継手面)の他方を含む部分である。図示の例において、各外輪上方側非分割部12N1は、周方向に20〜25°程度の範囲を占めている。したがって、この例において、外輪着脱部上半12Uは、外輪ベース部上半11Uにおける130〜140°程度の範囲に取り付けられている。
外輪下方側非分割部12N2も、一対で形成されており、一方は、継手面DP(下側の継手面)の一方を含む部分であり、他方は、継手面DP(下側の継手面)の他方を含む部分である。図示の例において、各外輪下方側非分割部12N2は、上述と同様に、周方向に20〜25°程度の範囲を占めている。したがって、外輪着脱部下半12Dも、外輪ベース部下半11Dにおける130〜140°程度の範囲に取り付けられている。ここで、本実施の形態では、上述した被懸架部10Sが、外輪ベース部下半11Dのうちの外輪着脱部下半12Dが取り付けられない一部分および外輪下方側非分割部12Nに跨がって形成されている。
また、本実施の形態では、図1に示すように、外輪着脱部上半12Uが、周方向で複数個(図示の例では、3つ)に分割されており、複数のセグメント12USで構成されている。同様に、外輪着脱部下半12Dが、周方向で複数個(図示の例では、3つ)に分割されており、複数のセグメント12DSで構成されている。
一方、本実施の形態では、外輪ベース部上半11Uおよび外輪ベース部下半11Dと同様に、内輪ベース部上半21Uおよび内輪ベース部下半21Dの各々も、半環状の一体物であり、図1に示すように、内輪ベース部上半21Uの一部分に、内輪着脱部上半22Uが軸方向から取り付けられ、内輪ベース部下半21Dの一部分に、内輪着脱部下半22Dが軸方向から取り付けられている。
内輪ベース部上半21Uのうちの内輪着脱部上半22Uが取り付けられない一部分には、当該一部分と協働して、具体的にはノズル翼30の保持のための嵌合溝を形成して、ノズル翼30を保持する内輪上方側非分割部22N1が形成されている。内輪上方側非分割部22N1も、一対で形成されており、一方は、継手面DP(上側の継手面)の一方を含む部分であり、他方は、継手面DP(上側の継手面)の他方を含む部分である。図示の例において、各内輪上方側非分割部22N1も、周方向に20〜25°程度の範囲を占めている。したがって、内輪着脱部上半22Uも、内輪ベース部上半21Uにおける130〜140°程度の範囲に取り付けられている。
また、内輪ベース部下半21Dのうちの内輪着脱部下半22Dが取り付けられない一部分にも、当該一部分と協働して、具体的にはノズル翼30の保持のための嵌合溝を形成して、ノズル翼30を保持する内輪下方側非分割部22N2が形成されている。内輪下方側非分割部22N2も、図1に示すように、一対で形成されており、一方は、継手面DP(下側の継手面)の一方を含む部分であり、他方は、継手面DP(下側の継手面)の他方を含む部分である。図示の例において、各内輪下方側非分割部22N2も、周方向に20〜25°程度の範囲を占めている。したがって、内輪着脱部下半22Dも、内輪ベース部下半21Dにおける130〜140°程度の範囲に取り付けられている。
さらに、図1に示すように、内輪着脱部上半22Uも、周方向で複数個(図示の例では、3つ)に分割されており、複数のセグメント22USで構成されている。内輪着脱部下半22Dも、周方向で複数個(図示の例では、3つ)に分割されており、複数のセグメント22DSで構成されている。
図2は、外輪ベース部上半11Uの上部および当該上部に取り付けられる外輪着脱部上半12Uのセグメント12USの一つの断面を示している。図2に示すように、外輪ベース部11は、セグメント12USが取り付けられる蒸気入口側の領域に、径方向に沿って延びる平坦状の面を有し、当該面に、軸方向における蒸気入口側から出口側に延びる螺子切りされたボルト孔11Aが形成されている。またセグメント12USは、径方向に沿って延びる平坦状の面を蒸気出口側に有し、セグメント12USには、蒸気入口側の面から当該蒸気出口側の面を軸方向に貫通し且つボルト孔11Aに重ね合わされる貫通孔12Aが形成されている。
これにより、外輪着脱部上半12Uを構成する各セグメント12USは、その蒸気出口側の面を軸方向における蒸気入口側から外輪ベース部11の蒸気入口側の面に当接させた状態で、ボルト13を締結されることで、外輪ベース部11に取り付けられるようになっている。なお、外輪ベース部下半11Dおよび外輪着脱部下半12Dを構成する各セグメント12DSも、上述と同様の構造を有している。
そして図2に示すように、外輪ベース部11に各セグメント12US,12DS(外輪着脱部上半12Uおよび外輪着脱部下半12D)が取り付けられた際には、ノズル翼30の一端を嵌合保持する嵌合溝14が形成される。この嵌合溝14は、径方向内側に開口して周方向に延びている。嵌合溝14は、外輪ベース部11の内周面に形成され、径方向内側および軸方向における蒸気入口側に開口し、且つ周方向に延びる溝14Aと、各セグメント12US,12DSの内周面に形成され、径方向内側および軸方向における蒸気出口側に開口し、且つ周方向に延びる溝14Bと、で構成されている。このうち、各セグメント12US側に形成される溝14Bは、径方向外側の部分が内側の部分よりも軸方向に深く形成され、径方向外側の部分と内側の部分との間に軸方向に延びる段差面14Cが形成されている。なお、外輪ベース部11と外輪上方側非分割部12N1および外輪下方側非分割部12N2との間においては、嵌合溝14と同様の断面形状の嵌合溝が形成されている。
また、図2に示すように、内輪ベース部21も、セグメント22USが取り付けられる蒸気入口側の領域に、径方向に沿って延びる平坦状の面を有し、当該面に、軸方向における蒸気入口側から出口側に延びる螺子切りされたボルト孔21Aが形成されている。またセグメント22USは、径方向に沿って延びる平坦状の面を蒸気出口側に有し、セグメント22USには、蒸気入口側の面から当該蒸気出口側の面を軸方向に貫通し且つボルト孔21Aに重ね合わされる貫通孔22Aが形成されている。
これにより、内輪着脱部上半22Uを構成する各セグメント22USは、その蒸気出口側の面を軸方向における蒸気入口側から内輪ベース部21の蒸気入口側の面に当接させた状態で、ボルト23が締結されることで、内輪ベース部21に取り付けられるようになっている。なお、内輪ベース部下半21Dおよび内輪着脱部下半22Dを構成する各セグメント22DSも、上述と同様の構造を有している。
そして図2に示すように、内輪ベース部21に各セグメント22US,22DS(内輪着脱部上半22Uおよび内輪着脱部下半22D)が取り付けられた際には、ノズル翼30の他端を嵌合保持する嵌合溝24が形成される。この嵌合溝24は、径方向外側に開口して周方向に延びている。嵌合溝24は、内輪ベース部21の内周面に形成され、径方向外側および軸方向における蒸気入口側に開口し、且つ周方向に延びる溝24Aと、各セグメント22USの内周面に形成され、径方向外側および軸方向における蒸気出口側に開口し、且つ周方向に延びる溝24Bと、で構成されている。なお、内輪ベース部21と内輪上方側非分割部22N1および内輪下方側非分割部22N2との間においては、嵌合溝24と同様の断面形状の嵌合溝が形成されている。
上述のように形成される嵌合溝14,24によってノズル翼30がダイヤフラム外輪10およびダイヤフラム内輪20に保持される。図2および図3に示すように、ノズル翼30は、その一端に設けられ外輪ベース部11と外輪着脱部12とによって保持される外側植込み部31と、その他端に設けられ内輪ベース部21と内輪着脱部22とによって保持される内側植込み部32と、外側植込み部31および内側植込み部32を連結する流線形状の翼部33と、を有する。
外側植込み部31は、翼部33の一端に固定され、外輪ベース部11および外輪着脱部12の内周面に沿って延びる板状の連結板部31Aと、連結板部31Aから径方向の外側に突出し且つ周方向に延びる柱状部31Bと、柱状部31Bの先端側から蒸気入口側に延びるフック部31Cと、を有する。柱状部31が、外輪ベース部11および外輪着脱部12によって形成される嵌合溝14に嵌合され、フック部31Cは径方向にて段差面14Cに対向した状態となっている。これにより、ノズル翼30の一端がダイヤフラム外輪10に保持される。
また、内側植込み部32は、翼部33の他端に固定され、内輪ベース部21および内輪着脱部22の内周面に沿って延びる板状の連結板部32Aと、連結板部32Aから径方向の内側に突出し且つ周方向に延びる柱状部32Bと、を有する。柱状部32が、内輪ベース部21および内輪着脱部22によって形成される嵌合溝24に嵌合されている。これにより、ノズル翼30の他端がダイヤフラム内輪20に保持される。
ここで、本実施の形態では、図3に示すように、外側植込み部31の周方向の一方側に位置する周方向外面31R1と周方向の他方側に位置する周方向外面31R2の各々が、周方向の一方側に向けて凸となる円弧状に形成され、且つ、内側植込み部32の周方向の一方側に位置する周方向外面32R1と周方向の他方側に位置する周方向外面32R2の各々が、周方向の一方側に向けて凸となる円弧状に形成されている。複数のノズル翼30は、ダイヤフラム外輪10とダイヤフラム内輪20との間に周方向に並んで保持された際に、外側植込み部31の周方向外面31R1は隣接するノズル翼30の外側植込み部31の周方向外面31R2に接するようになっている。内側植込み部32も同様である。
図4は、図3のIV−IV線からノズル翼30を見た図を示している。図4に示すように、本実施の形態では、複数のノズル翼30のうちの一部のノズル翼30において、内側植込み部32の周方向外面32R1,32R2の各々が、径方向に沿って見た場合に、同心の円弧となっている。図示省略するが、外側植込み部31の周方向外面31R1,31R2の各々も、径方向に沿って見た場合に、同心の円弧となっている。このような構成のノズル翼30によれば、図4に示すように隣接するノズル翼30と接した状態であっても、図中の矢印に示すように、回し抜くことが可能となる。
次に、本実施の形態の作用について説明する。
本実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラム1を組み立てる際には、一例として、まず、外輪ベース部上半11Uに外輪着脱部上半12U(セグメント12US)が取り付けられることで、外輪上半部10Uが組み立てられ、外輪ベース部下半11Dに外輪着脱部下半12D(セグメント12DS)が取り付けられることで、外輪下半部10Dが組み立てられる。また、内輪ベース部上半21Uに内輪着脱部上半22U(セグメント22US)が取り付けられることで、内輪上半部20Uが組み立てられ、内輪ベース部下半21Dに内輪着脱部下半22D(セグメント22DS)が取り付けられることで、内輪下半部20Dが組み立てられる。
次いで、外輪上半部10Uと内輪上半部20Uとが沿う状態に配置され、継手面DPの一方から他方に向けてノズル翼30が嵌合溝14に順次挿入される。また、外輪下半部10Dと内輪下半部20Dとが沿う状態に配置され、継手面DPの一方から他方に向けてノズル翼30が嵌合溝24に順次挿入される。その後、ノズル翼30を保持した外輪上半部10Uおよび内輪上半部20Uと、ノズル翼30を保持した外輪下半部10Dおよび内輪下半部20Dとを結合することにより、組立式ノズルダイヤフラム1の組立が完了する。
一方、組立後、例えば、ノズル翼30に損傷が生じた場合に、外輪ベース部11から外輪着脱部上半12Uおよび/または外輪着脱部下半12Dを取り外すとともに、内輪ベース部21から内輪着脱部上半22Uおよび/または内輪着脱部下半22Dを取り外すことにより、ノズル翼30を軸方向に沿って取り外し可能な状態となる。これにより、図10乃至図12に示した一般的な組立式ノズルダイヤフラム100のように、ノズル翼を周方向に大きく移動させて回し抜く必要がなくなる。
したがって、本実施の形態によれば、ノズル翼30の取り出し作業を効率的に行うことができ、またノズル翼30の取り出し後のノズル翼30の組立作業も効率的に行うことができる。
とりわけ、本実施の形態では、複数のノズル翼30のうちの一部のノズル翼30において、外側植込み部31の周方向外面31R1,31R2の各々が、径方向に沿って見た場合に、同心の円弧となっており、内側植込み部32の周方向外面32R1,32R2の各々が、径方向に沿って見た場合に、同心の円弧となっている。これにより、図4に示したように、取り出し対象のノズル翼30が隣接するノズル翼30と接した状態であっても、矢印に示すように、回し抜くことが可能であるため、取り出し作業を極めて容易に行うことができる。
なお、ノズル翼30の取り出しの際には、取り出し対象のノズル翼30とは異なるノズル翼30を周方向にずらして、取り出し対象のノズル翼30から隣接する他のノズル翼30を引き離し、当該取り出し対象のノズル翼30を取り出してもよい。このような取り出しを行う場合には、外側植込み部31の周方向外面31R1,31R2等が、同心の円弧となっていなくてもよい。
また、外輪着脱部12(12U,12D)が周方向に分割され、内輪着脱部22(22U,22D)が周方向で複数個に分割されている。これにより、取り出しが所望されるノズル翼30を取り出す際に、必要以上に外輪着脱部12を取り外す必要性をなくすことができるため、ノズル翼30の取り出し作業の効率を向上させることができる。
また、外輪ベース部11のうちの継手面DPを含む一部分には、外輪着脱部12が取り付けられておらず、外輪ベース部11の当該一部分と協働してノズル翼30を保持する外輪側非分割部(外輪上方側非分割部12N1、外輪下方側非分割部12N2)が一体に形成されている。また、内輪ベース部21のうちの継手面DPを含む一部分にも、内輪着脱部22が取り付けられておらず、内輪ベース部21の当該一部分と協働してノズル翼30を保持する内輪側非分割部(内輪上方側非分割部22N1、内輪下方側非分割部22N2)が一体に形成されている。これにより、軸方向における分割の影響により生じ得る、外輪上半部10Uと外輪下半部10Dとの連結、および、内輪上半部20Uと内輪下半部20Dとの連結の際の位置精度の低下も抑制できる。
また、組立式ノズルダイヤフラム1が設置される際に用いられる被懸架部10Sが、外輪下半部10Dにおける外輪ベース部すなわち外輪ベース部下半11Dのうちの外輪着脱部12が取り付けられていない一部分および当該一部分に一体に形成された外輪下方側非分割部12N2に形成されている。これにより、軸方向における分割の影響により生じ得る、組立式ノズルダイヤフラム1の設置の際の位置精度の低下も抑制できる。
<他の実施の形態>
以下では、本発明の他の実施の形態について説明する。なお、以下で説明する第2乃至第6の実施の形態における、第1の実施の形態と同様の部分には、同一の符号を示し、説明を省略する。
(第2の実施の形態)
図5は、第2の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図である。図5に示すように、本実施の形態では、外輪ベース部11と外輪着脱部12との間に、凸部51Aと、外輪ベース部11に外輪着脱部12が取り付けられる際に、凸部51Aが着脱可能に挿入される凹部51Bとを有する位置決め構造51が設けられている。また、内輪ベース部21と内輪着脱部22との間に、凸部52Aと、内輪ベース部21に内輪着脱部22が取り付けられる際に、凸部52Aが着脱可能に挿入される凹部52Bとを有する位置決め構造52が設けられている。
位置決め構造51において、凸部51Aは、外輪着脱部12の軸方向における蒸気出口側を向く面に形成され、凹部51Bは、外輪ベース部11の軸方向における蒸気入口側を向く面に形成されている。同様に、位置決め構造52において、凸部52Aは、内輪着脱部22の軸方向における蒸気出口側を向く面に形成され、凹部52Bは、内輪ベース部21の軸方向における蒸気入口側を向く面に形成されている。上述の凸部51A,52Aの形状は、周方向に長尺に延びるブロック状や円柱状等の任意の形状が採用され得る。凹部52A,52Bは、凸部51A,52Aの形状に整合する形状に形成される。
本実施の形態によれば、外輪ベース部11に外輪着脱部12を取り付ける際、および、内輪ベース部21に内輪着脱部22を取り付ける際の作業性を向上できる。なお、本実施の形態では、外輪ベース部11と外輪着脱部12との間、および、内輪ベース部21と内輪着脱部22との間に、位置決め構造51,52が設けられるが、いずれか一方のみに設けられてもよい。また、凸部51A,52Aと凹部51B,52Bの形成位置は、本実施の形態とは逆の関係であってもよい。また、第1の実施の形態のように、例えば外輪着脱部12がセグメントに分割される場合には、各セグメントとこれに対応する外輪ベース部11の取付領域との間に、複数の位置決め構造51が設けられてもよい。
(第3の実施の形態)
図6は、第3の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図である。図6に示すように、本実施の形態では、外輪着脱部12が、外輪ベース部11に軸方向の一方側(蒸気入口側)から取り付けられる第1外輪着脱部121と、外輪ベース部11に軸方向の他方側(蒸気出口側)から取り付けられる第2外輪着脱部122と、で構成されている。
そして、複数のノズル翼30から構成される2列のノズル翼列のうちの一方のノズル翼列のノズル翼30の一端が、外輪ベース部11と第1外輪着脱部121との間で保持され、他方のノズル翼列のノズル翼30の一端が、外輪ベース部11と第2外輪着脱部122との間で保持されている。また、一方のノズル翼列のノズル翼30の他端および他方のノズル翼列のノズル翼30の他端は、各別に、内輪ベース部21と内輪着脱部22とを有するダイヤフラム内輪20によって保持されている。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。なお、第1の実施の形態のように、外輪ベース部11と外輪着脱部12とが継手面DPで分割される場合、第1外輪着脱部121および第2外輪着脱部122も分割されることになる。また、第1外輪着脱部121および第2外輪着脱部122は、周方向で複数個のセグメントに分割されてもよい。
(第4の実施の形態)
図7は、第4の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図である。図7に示すように、本実施の形態では、内輪着脱部22が、内輪ベース部21に軸方向の一方側(蒸気入口側)から取り付けられる第1内輪着脱部221と、内輪ベース部21に軸方向の他方側(蒸気出口側)から取り付けられる第2内輪着脱部222と、で構成されている。
そして、複数のノズル翼30から構成される2列のノズル翼列のうちの一方のノズル翼列のノズル翼30の一端および他方のノズル翼列のノズル翼30の一端が、各別に、外輪ベース部11と外輪着脱部12とを有するダイヤフラム外輪10によって保持されている。また、一方のノズル翼列のノズル翼30の他端が、内輪ベース部21と第1内輪着脱部221との間で保持され、他方のノズル翼列のノズル翼30の他端が、内輪ベース部21と第2内輪着脱部222との間で保持されている。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られる。なお、第1の実施の形態のように、内輪ベース部21と内輪着脱部22とが継手面DPで分割される場合、第1内輪着脱部221および第2内輪着脱部222も分割されることになる。また、第1内輪着脱部221および第2内輪着脱部222は、周方向で複数個のセグメントに分割されてもよい。
(第5の実施の形態)
図8Aは、第5の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図であり、図8Bは、図8Aの矢印IIIVから組立式ノズルダイヤフラムを見た図である。
図8Aおよび図8Bに示すように、本実施の形態では、外輪ベース部11および外輪着脱部12に、径方向の外側から着脱可能に挿入され、外輪ベース部11および外輪着脱部12の周方向および軸方向の相対移動を規制する位置決め部材81が、設けられている。位置決め部材81は、H型に形成されており、断面視において、互いに離間して対向する対向辺81A,81Bと、対向辺81A,81Bを連結する連結辺81Cと、を有している。外輪ベース部11の外周面には、対向辺81Aが挿入される周方向に延びる孔が形成され、外輪着脱部12の外周面には、対向辺81Bが挿入される周方向に延びる孔が形成され、さらに、外輪ベース部11および外輪着脱部12の外周面には、これらに跨がって軸方向に延びる孔が形成されている。
本実施の形態によれば、H型の位置決め部材81によって、外輪ベース部11および外輪着脱部12の周方向および軸方向の相対移動が規制されるため、ボルトを用いず外輪ベース部11に外輪着脱部12を取り付けることができる。また、外輪ベース部11および外輪着脱部12の取付作業の作業性を向上できる。なお、このような位置決め部材81は、断面形状が矩形状等に形成され、周方向の相対移動を規制する構成であっても、取付作業の作業性を向上できる。
(第6の実施の形態)
図9は、第6の実施の形態に係る組立式ノズルダイヤフラムの径方向に沿う断面図である。図9に示すように、本実施の形態では、外輪ベース部11と外輪着脱部12との間、および、内輪ベース部21と内輪着脱部22との間に、軸方向に沿って着脱可能に挿入される位置決めピン61,62が、設けられている。
本実施の形態によれば、位置決めピン61,62が外輪ベース部11に対する外輪着脱部12および内輪ベース部21に対する内輪着脱部22の廻り止めとして機能し、例えば、外輪ベース部11に外輪着脱部12を取り付ける際、および、内輪ベース部21に内輪着脱部22を取り付ける際の作業性を向上できる。また、外輪ベース部11と外輪着脱部12との間および内輪ベース部21と内輪着脱部22との間のがたつきを防止することができる。
なお、本実施の形態では、外輪ベース部11と外輪着脱部12との間、および、内輪ベース部21と内輪着脱部22との間に、位置決めピン61,62が設けられるが、いずれか一方のみに設けられてもよい。
以上、本発明の各実施の形態を説明したが、上記の実施の形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施の形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、本実施の形態では、外輪着脱部12および内輪着脱部22が周方向で複数個に分割されている構成が例示されたが、外輪ベース部11や内輪ベース部21も、周方向で複数個に分割されていてもよい。また、外輪着脱部12および内輪着脱部22は、分割されていなくもよい。
1 組立式ノズルダイヤフラム、2 車室、2S 懸架部、10 ダイヤフラム外輪
10U 外輪上半部、10D 外輪下半部、10S 被懸架部、11 外輪ベース部、11U 外輪ベース部上半、11D 外輪ベース部下半、12 外輪着脱部、121 第1外輪着脱部、122 第2外輪着脱部、12U 外輪着脱部上半、12US セグメント、12D 外輪着脱部下半、12DS セグメント、12N1 外輪上方側非分割部(外輪側非分割部)、12N2 外輪下方側非分割部(外輪側非分割部)、20 ダイヤフラム内輪、20U 内輪上半部、20D 内輪下半部、21 内輪ベース部、21U 内輪ベース部上半、21D 内輪ベース部下半、22 内輪着脱部、221 第1内輪着脱部
222 第2内輪着脱部、22U 内輪着脱部上半、22US セグメント、22D 内輪着脱部下半、22DS セグメント、22N1 内輪上方側非分割部(内輪側非分割部)、22N2 内輪下方側非分割部(内輪側非分割部)、30 ノズル翼、31 外側植込み部、31R1,31R2,32R1,32R2 周方向外面、32 内側植込み部、33 翼部、51,52 位置決め構造、51A,52A 凸部、51B,52B 凹部、81 位置決め部材、DP 継手面。

Claims (11)

  1. 蒸気タービン用の組立式ノズルダイヤフラムであって、
    ダイヤフラム外輪と、前記ダイヤフラム外輪の径方向の内側に配置されるダイヤフラム内輪と、前記ダイヤフラム外輪および前記ダイヤフラム内輪の間に周方向に並んだ状態で保持される複数のノズル翼と、を備え、
    前記ダイヤフラム外輪は、外輪ベース部と、前記外輪ベース部に軸方向から着脱可能に取り付けられる外輪着脱部と、を有し、
    前記ダイヤフラム内輪は、内輪ベース部と、前記内輪ベース部に軸方向から着脱可能に取り付けられる内輪着脱部と、を有し、
    前記ノズル翼の各々は、その一端を前記外輪ベース部と前記外輪着脱部とによって挟まれて保持され、その他端を前記内輪ベース部と前記内輪着脱部とによって挟まれて保持されており、
    前記外輪着脱部は、前記外輪ベース部に軸方向の一方側から取り付けられる第1外輪着脱部と、前記外輪ベース部に軸方向の他方側から取り付けられる第2外輪着脱部と、で構成され、
    複数の前記ノズル翼から構成される2列のノズル翼列のうちの一方のノズル翼列のノズル翼が、前記外輪ベース部と前記第1外輪着脱部との間で保持され、他方のノズル翼列のノズル翼が、前記外輪ベース部と前記第2外輪着脱部との間で保持されている、
    ことを特徴とする組立式ノズルダイヤフラム。
  2. 前記内輪着脱部は、前記内輪ベース部に軸方向の一方側から取り付けられる第1内輪着脱部と、前記内輪ベース部に軸方向の他方側から取り付けられる第2内輪着脱部と、で構成され、
    複数の前記ノズル翼から構成される2列のノズル翼列のうちの一方のノズル翼列のノズル翼が、前記内輪ベース部と前記第1内輪着脱部との間で保持され、他方のノズル翼列のノズル翼が、前記内輪ベース部と前記第2内輪着脱部との間で保持されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の組立式ノズルダイヤフラム。
  3. 蒸気タービン用の組立式ノズルダイヤフラムであって、
    ダイヤフラム外輪と、前記ダイヤフラム外輪の径方向の内側に配置されるダイヤフラム内輪と、前記ダイヤフラム外輪および前記ダイヤフラム内輪の間に周方向に並んだ状態で保持される複数のノズル翼と、を備え、
    前記ダイヤフラム外輪は、外輪ベース部と、前記外輪ベース部に軸方向から着脱可能に取り付けられる外輪着脱部と、を有し、
    前記ダイヤフラム内輪は、内輪ベース部と、前記内輪ベース部に軸方向から着脱可能に取り付けられる内輪着脱部と、を有し、
    前記ノズル翼の各々は、その一端を前記外輪ベース部と前記外輪着脱部とによって挟まれて保持され、その他端を前記内輪ベース部と前記内輪着脱部とによって挟まれて保持されており、
    前記内輪着脱部は、前記内輪ベース部に軸方向の一方側から取り付けられる第1内輪着脱部と、前記内輪ベース部に軸方向の他方側から取り付けられる第2内輪着脱部と、で構成され、
    複数の前記ノズル翼から構成される2列のノズル翼列のうちの一方のノズル翼列のノズル翼が、前記内輪ベース部と前記第1内輪着脱部との間で保持され、他方のノズル翼列のノズル翼が、前記内輪ベース部と前記第2内輪着脱部との間で保持されている、
    ことを特徴とする組立式ノズルダイヤフラム。
  4. 蒸気タービン用の組立式ノズルダイヤフラムであって、
    ダイヤフラム外輪と、前記ダイヤフラム外輪の径方向の内側に配置されるダイヤフラム内輪と、前記ダイヤフラム外輪および前記ダイヤフラム内輪の間に周方向に並んだ状態で保持される複数のノズル翼と、を備え、
    前記ダイヤフラム外輪は、外輪ベース部と、前記外輪ベース部に軸方向から着脱可能に取り付けられる外輪着脱部と、を有し、
    前記ダイヤフラム内輪は、内輪ベース部と、前記内輪ベース部に軸方向から着脱可能に取り付けられる内輪着脱部と、を有し、
    前記ノズル翼の各々は、その一端を前記外輪ベース部と前記外輪着脱部とによって挟まれて保持され、その他端を前記内輪ベース部と前記内輪着脱部とによって挟まれて保持されており、
    前記ダイヤフラム外輪および前記ダイヤフラム内輪の各々は、径方向に沿う継手面で分割され、
    前記外輪ベース部のうちの前記継手面を含む一部分には、前記外輪着脱部が取り付けられておらず、前記外輪ベース部の当該一部分と協働して前記ノズル翼を保持する外輪側非分割部が一体に形成されており、
    前記内輪ベース部のうちの前記継手面を含む一部分には、前記内輪着脱部が取り付けられておらず、前記内輪ベース部の当該一部分と協働して前記ノズル翼を保持する内輪側非分割部が一体に形成されている、
    ことを特徴とする組立式ノズルダイヤフラム。
  5. 当該組立式ノズルダイヤフラムは、前記継手面が水平方向に沿うように設置されるようになっており、
    当該組立式ノズルダイヤフラムが設置される際に、前記継手面よりも下方に位置する前記外輪ベース部、前記外輪着脱部および前記外輪側非分割部からなる外輪下半部に、前記継手面の延在方向において対向する一対の被懸架部が形成されており、
    前記被懸架部の各々は、前記外輪下半部における前記外輪ベース部のうちの前記外輪着脱部が取り付けられていない前記一部分および/または当該一部分に一体に形成された前記外輪側非分割部に形成されており、
    前記被懸架部の各々は、車室に形成される懸架部に懸架されるようになっている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の組立式ノズルダイヤフラム。
  6. 前記外輪ベース部、前記外輪着脱部、前記内輪ベース部および前記内輪着脱部のうちの少なくともいずれかが周方向で複数個に分割されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の組立式ノズルダイヤフラム。
  7. 前記外輪ベース部と前記外輪着脱部との間、および、前記内輪ベース部と前記内輪着脱部との間の少なくともいずれか一方に、凸部と、当該凸部が着脱可能に挿入される凹部とを有する位置決め構造が設けられている、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の組立式ノズルダイヤフラム。
  8. 前記外輪ベース部および前記外輪着脱部に、径方向の外側から着脱可能に挿入され、前記外輪ベース部および前記外輪着脱部の少なくとも周方向の相対移動を規制する位置決め部材をさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の組立式ノズルダイヤフラム。
  9. 前記外輪ベース部と前記外輪着脱部との間、および、前記内輪ベース部と前記内輪着脱部との間の少なくともいずれか一方に、軸方向に沿って着脱可能に挿入される位置決めピンをさらに備える、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の組立式ノズルダイヤフラム。
  10. 前記ノズル翼は、前記外輪ベース部と前記外輪着脱部とによって保持される外側植込み部と、前記内輪ベース部と前記内輪着脱部とによって保持される内側植込み部と、を有し、
    前記外側植込み部の周方向の両側に位置する周方向外面の各々は、周方向の一方側に向けて凸となる円弧状に形成され、且つ、前記内側植込み部の周方向の両側に位置する周方向外面の各々は、周方向の一方側に向けて凸となる円弧状に形成され、
    前記外側植込み部の周方向外面の各々および前記内側植込み部の周方向外面の各々は、径方向に沿って見た場合に、同心の円弧となっている、
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の組立式ノズルダイヤフラム。
  11. 請求項1乃至10のいずれかに記載の組立式ノズルダイヤフラムを備える、蒸気タービン。
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