JP6544306B2 - 位置センサ - Google Patents

位置センサ

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Description

本発明は、検出対象の位置を検出する位置センサに関する。
従来より、直線上の位置を検出する位置センサが、例えば特許文献1で提案されている。具体的には、位置センサは、厚さ方向に着磁された磁石の片面に当該磁石の長さ方向に対する幅が当該長さ方向の位置によって異なる磁性板が設けられたセンサ本体を備えている。また、位置センサは、センサ本体の磁性板の上方に一定のギャップを空けて長手方向に沿って移動する磁気変換素子を備えている。
このような構成によると、磁石から出る磁界が幅の異なる磁性板によって遮蔽されるので、磁性板の表面の磁界強さが磁石の長さ方向の位置によって変化する。したがって、移動する磁気変換素子からの出力を検知することで、磁気変換素子の磁石に対する位置を検出することができる。
特開平5−264326号公報
しかしながら、上記従来の技術では、検出対象であるセンサ本体に磁石を備えた構成が必要になる。このため、長い距離の位置を検出するためには、長い距離に応じたサイズの磁石が必要になる。また、磁石に対する磁性板の幅によって磁束の大きさを変化させているので、磁石の長さ方向の位置によって磁性板から漏れる磁束の変化を大きくするためには磁石の幅も大きくしなければならない。
本発明は上記点に鑑み、検出対象に磁石を搭載しなくても、長距離の位置を検出することができる位置センサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、位置センサは、表面(11)及び裏面(12)を有する支持基板(10)と、表面に直交する方向に磁界を発生させると共に、表面に固定された磁界発生部(20)と、を備えている。
また、位置センサは、裏面のうちの磁界の透過範囲に当該裏面の一方向に沿って複数設けられ、磁性体で構成された検出対象(100)のうちの裏面の面方向の先端部(110)が透過範囲に対応する空間部(200)を基準位置から一方向に移動する移動量に応じて変化する磁界の大きさに対応した検出信号を出力する磁気素子(31〜35)を備えている。
さらに、位置センサは、複数の磁気素子それぞれから検出信号を入力し、検出信号の検出値に基づいて、先端部が通過する磁気素子の優先順位が最も高くなるように複数の磁気素子に優先順位を付け、当該優先順位が最も高い磁気素子の検出信号を優先して信号処理する信号処理部(40)を備えている。
これによると、磁界発生部が支持基板に備えられているので、検出対象に磁石を搭載しなくても複数の磁気素子に印加される磁界の大きさを変化させることができる。また、複数の磁気素子は信号処理部によって優先順位が付けられるので、検出対象の先端部の位置に対応した磁気素子の検出信号を優先して信号処理することができる。したがって、検出対象に磁石を搭載しなくても、長距離を移動する検出対象の位置を検出することができる。
なお、この欄及び特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
本発明の第1実施形態に係る位置センサの側面図である。 検出対象移動量に対する磁気素子の出力を示した図である。 検出対象移動量に対する信号処理後の出力を示した図である。 本発明の第2実施形態に係る位置センサの側面図である。 本発明の第3実施形態に係る位置センサの側面図である。 本発明の第4実施形態に係る位置センサの側面図である。 図6のVII−VII断面図である。 図6のVIII−VIII断面図である。 第5実施形態において、検出対象の先端部の通過前後で磁気ベクトルの向きが同じになることを説明するための位置センサの一部側面図である。 第5実施形態において、各磁気素子の優先順位の付け方を説明するための図である。 第6実施形態において、各磁気素子の優先順位の付け方を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図を参照して説明する。本実施形態に係る位置センサは、検出対象の位置を検出するものである。図1に示されるように、位置センサ1は、支持基板10、磁石20、複数の磁気素子31〜35、及び信号処理部40を備えて構成されている。
支持基板10は、表面11及び裏面12を有する板状の部品である。支持基板10は、図示しないパッドや配線パターンが形成された回路基板である。支持基板10として、プリント基板等の磁束を透過するものが用いられる。
磁石20は、検出対象100の有無に応じて変化する磁束を各磁気素子31〜35に印加するために、磁界を発生させる部品である。磁石20は、支持基板10の表面11に直交する方向に磁束が向くように当該表面11に接着剤等で固定されている。例えば、磁石20のN極が支持基板10の表面11側に向けられている。これにより、磁束の向きが支持基板10の表面11側から裏面12側となる。
ここで、検出対象100は、板状の磁性体によって構成されている。検出対象100は、支持基板10の裏面12から離れて位置している。また、検出対象100は、各磁気素子31〜35に対して一定のギャップを空けて、支持基板10の裏面12の面方向に基準位置から移動する。具体的には、検出対象100のうち支持基板10の裏面12の面方向の先端部110が、当該裏面12の上方の空間のうち磁束の透過範囲に対応する空間部200を当該面方向に移動する。
複数の磁気素子31〜35は、検出対象100の先端部110の基準位置からの移動量に応じて変化する磁束の大きさに対応した検出信号を出力する素子である。検出信号は、例えば磁束の強弱に対応した大きさの電圧である。各磁気素子31〜35として、磁気の強さを検出するホール素子や、磁気ベクトルを検出する磁気抵抗素子が用いられる。磁気抵抗素子は、AMR素子、TMR素子、GMR素子として構成される。本実施形態では、各磁気素子31〜35としてホール素子を用いている。
また、各磁気素子31〜35は、支持基板10の裏面12のうちの磁束の透過範囲に当該裏面12の一方向に沿って実装されている。具体的には、各磁気素子31〜35は、一方向と同じ方向である検出対象100の移動方向に沿って直線上に一列に配置されていると共に、互いに離間して配置されている。本実施形態では、5個の磁気素子31〜35が支持基板10に設けられている。また、全ての磁気素子31〜35が同じ機能及び構成を有している。
信号処理部40は、各磁気素子31〜35から各検出信号を入力して信号成分を取得する信号処理や、感度やオフセット等の信号処理を行う回路部である。また、信号処理部40は、各検出信号の検出値に基づいて、先端部110が通過する磁気素子31〜35の優先順位が最も高くなるように各磁気素子31〜35に優先順位を付ける機能を有している。そして、信号処理部40は、どの磁気素子31〜35をアクティブにするのかを各磁気素子31〜35の優先順位に従って決定する。これにより、信号処理部40は、優先順位が最も高い磁気素子31〜35の検出信号を優先して信号処理する。
信号処理部40は、例えばICチップとして構成されている。信号処理部40は、支持基板10の裏面12に実装されていても良い。
以上が、位置センサ1の構成である。なお、位置センサ1は、上記各構成を収容する筐体や、他の装置と電気的接続を行うための端子等を備えている。
次に、位置センサ1の作動について説明する。まず、図1に示されるように、空間部200での検出対象100の位置に応じて磁束の強弱が異なる。具体的には、支持基板10の裏面12に垂直な方向に検出対象100が位置する場合、磁石20の磁束は磁性体である検出対象100に引き寄せられるので、磁束が強くなる。一方、支持基板10の裏面12に垂直な方向に検出対象100が位置しない場合、磁石20の磁束の強さは変化しない。つまり、検出対象100が位置する場合よりも磁束が弱くなる。
このような磁束の強弱は、検出対象100の先端部110の移動に伴って、当該先端部110の移動方向(一方向)に変化する。したがって、各磁気素子31〜35は、先端部110の位置に応じた検出信号を出力する。ここで、磁気素子31の検出値をV1、磁気素子32の検出値をV2、磁気素子33の検出値をV3、磁気素子34の検出値をV4、磁気素子35の検出値をV5とする。
図2に示されるように、先端部110が磁気素子31に近づくと、磁気素子31の検出値V1が変化する。そして、先端部110の移動量の増加に伴って磁気素子31が受ける磁束が強くなるので、検出値V1も増加する。磁気素子31が受ける磁束の強さが最大になると、出力V1は一定値となる。他の磁気素子32〜35の各出力V2〜V5も同じ変化をする。
このように、各磁気素子31〜35は、先端部110が通過する前及び通過した後に検出値が飽和した検出信号を出力する。一方、各磁気素子31〜35は、支持基板10の裏面12に垂直な方向において、先端部110が通過する際に検出値が変化する検出信号を出力する。
また、各検出値V1〜V5には切替閾値が設定されている。これは、各磁気素子31〜35が受ける磁束の強さが最大または最小になると検出値V1〜V5が飽和した一定値になるので、磁束の変化に応じて検出値が変化する範囲を切替閾値によって設定するためである。
切替閾値は、各検出値に対して最大値側と最小値側との2つが設定されている。切替閾値は固定値ではなく、各検出値の最大値及び最小値に対応して変動するように設定されている。切替閾値は、信号処理部40に予め記憶されている。
そして、信号処理部40は、検出値が飽和した検出信号よりも検出値が変化している検出信号を出力する磁気素子31〜35の優先順位を高くする。一つの例として、検出値V1が最小値側の切替閾値を超えたとき、検出値V2〜V5は最小値側の切替閾値を超えていない場合、信号処理部40は磁気素子31の優先順位を磁気素子32〜35よりも高くする。別の例として、検出値V1〜V5のうちの複数の値が切替閾値間で変化している場合、信号処理部40は検出値V1〜V5の相互の関係に基づいて各磁気素子31〜35に優先順位を付ける。
そして、信号処理部40は優先順位が最も高い磁気素子31〜35の検出信号を優先して感度やオフセット等の信号処理を行う。これにより、先端部110に対応する磁気素子31〜35の検出値V1〜V5が優先して信号処理されるので、図3に示されるように検出対象移動量に対する信号処理後の位置センサ1の出力が得られる。
以上説明したように、本実施形態に係る位置センサ1は磁石20が支持基板10に備えられた構成になっているので、検出対象100に磁石20を搭載しなくても各磁気素子31〜35に印加される磁界の大きさを変化させることができる。また、信号処理部40によって各磁気素子31〜35に優先順位が付けられるので、先端部110の位置に対応した磁気素子31〜35の検出信号を優先して信号処理することができる。したがって、検出対象100に磁石20を搭載しなくても、長距離を移動する検出対象100の位置を検出することができる。
位置センサ1は、例えば、自動車ドライブシャフト、カムシャフト、ギヤ等の回転体の軸方向の移動位置検出、シフトポジション検出、ピストンやバルブ等の位置検出に適用される。もちろん、位置センサ1は自動車以外の他の用途に適用されても良い。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、磁石20が特許請求の範囲の「磁界発生部」に対応する。
(第2実施形態)
本実施形態では、第1実施形態と異なる部分について説明する。図4に示されるように、磁石20は、第1の磁石21と第2の磁石22とのペア23〜27を磁気素子31〜35毎に有して構成されている。第1の磁石21及び第2の磁石22は、一方向に離間して配置されていると共に、互いに逆向きの磁界を発生させる。
各磁気素子31〜35は、支持基板10の裏面12のうち対応するペア23〜27の最大範囲に設けられている。具体的には、各磁気素子31〜35は、支持基板10の裏面12のうち一方向における第1の磁石21及び第2の磁石22の最大幅、及び、面方向のうち一方向に垂直な幅方向において第1の磁石21から第2の磁石22までの最大幅の透過範囲に配置されている。
検出対象100が空間部200に位置しない状態では、検出対象100は磁石20に引きつけられない。このため、支持基板10の裏面12に対して傾斜した第1の向きの磁気ベクトルの磁界が磁気素子31〜35に印加される。図4では、先端部110が通過する前の磁気素子33〜35に第1の向きの磁気ベクトルの磁界が印加されている。これにより、磁気素子33〜35は、検出値V3〜V5が下側に飽和した検出信号を出力する。
ここで、一方向における第1の磁石21から第2の磁石22までの最大幅の中心位置と、各磁気素子31〜35の中心位置と、は一方向にずれていても良いし、揃っていても良い。支持基板10の裏面12に対して最も傾斜した磁気ベクトルの磁界を各磁気素子31〜35に印加するためには、一方向における第1の磁石21から第2の磁石22までの最大幅の中心位置と、各磁気素子31〜35の中心位置と、が揃っていることが好ましい。
また、検出対象100が空間部200に位置する状態では、検出対象100は磁石20に引きつけられる。このため、支持基板10の裏面12に対して垂直な第2の向きの磁気ベクトルの磁界が磁気素子31〜35に印加される。図4では、先端部110が通過した後の磁気素子31に第2の向きの磁気ベクトルの磁界が印加されている。これにより、磁気素子31は、検出値V1が上側に飽和した検出信号を出力する。
さらに、裏面12に垂直な方向において、先端部110が磁気素子31〜35を通過する状態では、先端部110の位置に対応した向きの磁気ベクトルの磁界が磁気素子31〜35に印加される。図4では、先端部110が通過する際の磁気素子32に第1の向きから第2の向きに変化する磁気ベクトルに対応した磁界が印加される。これにより、磁気素子32は、検出値V2が変化する検出信号を出力する。
そして、信号処理部40は、検出値が飽和した検出信号よりも検出値が変化している検出信号を出力する磁気素子31〜35の優先順位を高くする。上記の例では、信号処理部40は、磁気素子32の優先順位を最も高くして信号処理を行う。したがって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本実施形態の記載と特許請求の範囲の記載との対応関係については、第1の磁石21が特許請求の範囲の「第1の磁界発生部」に対応し、第2の磁石22が特許請求の範囲の「第2の磁界発生部」に対応する。
(第3実施形態)
本実施形態では、第2実施形態と異なる部分について説明する。図5に示されるように、第1の磁石21及び第2の磁石22は、同じ向きの磁界を発生させるように一方向に離間して配置されている。
このような構成によると、支持基板10の裏面12に直交する方向に検出対象100が位置しない場合、支持基板10の裏面12側で第1の磁石21の磁界と第2の磁石22の磁界とが反発し合う。これにより、図5に示された例では、少なくとも磁気素子33〜35には、支持基板10の裏面12に対して傾斜した第1の向きの磁気ベクトルの磁界が印加される。
なお、各磁石21、22の磁界の磁気ベクトルは、支持基板10の裏面12から離れた位置で第2の向きに近づく。このため、一方向における第1の磁石21から第2の磁石22までの最大幅の中心位置と、各磁気素子31〜35の中心位置と、は一方向のうちの一方にずれていることが好ましい。
一方、支持基板10の裏面12に直交する方向に検出対象100が位置する場合、検出対象100が各磁石21、22に引きつけられる。これにより、図5に示された例では、少なくとも磁気素子31には、第2の向きの磁気ベクトルの磁界が印加される。したがって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第4実施形態)
本実施形態では、第1〜第3実施形態と異なる部分について説明する。図6〜図8に示されるように、各磁気素子31〜35は、支持基板10の裏面12の面方向のうち一方向に垂直な幅方向の中心位置36が磁石20における幅方向の中心位置28から当該幅方向のうちの一方にずらされている。
これにより、図7に示されるように、検出対象100が空間部200に位置しない状態、すなわち先端部110が磁気素子35を通過する前では、支持基板10の裏面12に対して傾斜した第1の向きの磁気ベクトルの磁界が磁気素子35に印加される。これにより、磁気素子35は、検出値V5が下側に飽和した検出信号を出力する。
一方、図8に示されるように、先端部110が磁気素子33を通過する際に、第1の向きから第2の向きに変化する磁気ベクトルに対応した磁界が磁気素子33に印加される。これにより、磁気素子33は、検出値V3が変化する検出信号を出力する。
そして、検出対象100が空間部200に位置する状態、すなわち先端部110が磁気素子31、32を通過した後では、第2の向きの磁気ベクトルの磁界が磁気素子31、32に印加されている。これにより、磁気素子31、32は、検出値V1、V2が上側に飽和した検出信号を出力する。したがって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第5実施形態)
本実施形態では、第1〜第4実施形態と異なる部分について説明する。図9(a)に示されるように、検出対象100が空間部200に位置しないと共に、支持基板10の裏面12に対して垂直な第2の向きの磁気ベクトルの磁界が各磁気素子31〜35に印加される構成が考えられる。
例えば、磁気素子31に着目する。図9(b)に示されるように、先端部110が磁気素子31を通過する際、第2の向きから第1の向きに変化する磁気ベクトルに対応した磁界が磁気素子31に印加される。これにより、磁気素子31は、検出値V1が変化する検出信号を出力することができる。
しかし、図9(c)に示されるように、先端部110が磁気素子31を通過した後では、第2の向きの磁気ベクトルの磁界が再び各磁気素子31に印加される。このため、磁気素子31は、検出対象100の先端部110が空間部200に位置していない場合と同じ検出信号を出力する。
すなわち、各磁気素子31〜35は、支持基板10の裏面12に垂直な方向において、先端部110が通過する前及び通過した後に裏面12に垂直な第2の向きの磁界が印加されることにより検出値V1〜V5が下側に飽和した検出信号を出力する。一方、図10に示されるように、各磁気素子31〜35は、先端部110が通過する際に裏面12に対して傾斜した第1の向きの磁界が印加されることにより検出値V1〜V5に極値31a〜35aを含んだ検出信号を出力する。したがって、切替閾値間の各磁気素子31〜35の出力は、基準位置側の第1の位置と、基準位置から第1の位置よりも遠い第2の位置の2つの位置情報を含んでいる。
そこで、信号処理部40は、検出信号毎に極値31a〜35aを検出すると共に、極値31a〜35aを通過した回数をカウントする。例えば、磁気素子32について、検出対象100の先端部110が一方向に沿って磁気素子33側に移動した場合、磁気素子32の出力が極値32aを通過するので極値32aのカウント数は「1」となる。この後、先端部110が磁気素子31側に移動した場合、磁気素子32の出力が極値32aを通過するので極値32aのカウント数は「2」となる。さらに、先端部110が磁気素子33側に移動した場合、極値32aのカウント数は「3」となる。
つまり、極値31a〜35aのカウント数が奇数値の場合、先端部110が第2の位置側に位置していることを意味する。また、極値31a〜35aのカウント数が偶数値の場合、先端部110が第1の位置側に位置していることを意味する。
そして、信号処理部40は、極値31a〜35aのカウント数が奇数値または偶数値に基づいて各磁気素子31〜35に優先順位を付ける。
例えば、磁気素子31の極値31aを通過するカウント数が偶数値の場合、先端部110は磁気素子31を通過する前に位置している。このため、信号処理部40は磁気素子31の優先順位を最も高くする。磁気素子31の極値31aを通過するカウント数が偶数値の場合、先端部110は磁気素子32側に位置している。このため、信号処理部40は磁気素子31よりも磁気素子32の優先順位を高くすると共に、磁気素子32の優先順位を最も高くする。
以上のように、検出対象100の移動に伴って各磁気素子31〜35に優先順位が付けられるので、各磁気素子31〜35の出力の切り替えが可能になる。したがって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(第6実施形態)
本実施形態では、第5実施形態と異なる部分について説明する。本実施形態では、検出信号の検出値が2つの位置情報を示すことを利用して、信号処理部40は、磁気素子31〜35のうち着目している素子の検出値とその前後の素子の検出値との関係から各磁気素子31〜35に優先順位を付ける。したがって、信号処理部40は、各検出値の関係に応じて設定された各磁気素子31〜35の優先順位のマップを記憶している。
各検出値の関係は、具体的に2つある。1つ目は、検出値が極値31a〜35aに対応した先端部110の位置よりも前の位置に対応していると仮定した場合の当該前の位置に対応する検出信号の検出値との関係である。2つ目は、検出値が極値31a〜35aに対応した先端部110の位置よりも先の位置に対応していると仮定した場合の当該先の位置に対応する検出信号の検出値との関係である。
例えば、磁気素子31の出力を信号処理している場合、磁気素子32の出力もモニタする。図11に示されるように、検出値V1はA点とB点の2値がある。そして、磁気素子32の検出値V2が最小値側の切替閾値付近のC点の値の場合、磁気素子32が検出している移動量はA点と同じ位置である。したがって、信号処理部40は、磁気素子31の優先順位を最も高くすると共に、磁気素子31の出力を信号処理する。
一方、磁気素子32の検出値V2が最大値側の切替閾値を超えたD点の場合、磁気素子32が検出している移動量はB点と同じである。B点は、磁気素子31の検出値V1が極値31aを超えた位置であるので、先端部110は磁気素子33側に移動している。したがって、信号処理部40は、磁気素子33の優先順位を最も高くすると共に、磁気素子33の出力を信号処理する。
以上のように、信号処理部40は、各検出値V1〜V5の関係のうち現在モニタしている値に合う関係をマップからピックアップし、その関係に予め設定された優先順位を各磁気素子31〜35に付ける。このように、どの磁気素子31〜35の出力を信号処理するのかを総合的に判定することによって各磁気素子31〜35に優先順位を付けることができる。したがって、第1実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
上記各実施形態で示された位置センサ1の構成は一例であり、上記で示した構成に限定されることなく、本発明を実現できる他の構成とすることもできる。例えば、上記各実施形態では、磁束を発生させるものとして磁石20が用いられていたが、これは構成の一例である。例えば、電磁石等の磁束発生手段が用いられても良い。
上記各実施形態では、検出対象100は板状に構成されていたが、これは形状の一例である。したがって、検出対象100は板状に限られず、他の形状でも良い。
上記各実施形態では、位置センサ1は複数の磁気素子31〜35を備えていたが、複数備えている必要は無い。1つの磁気素子でも位置センサ1として構成することができる。例えば、磁気素子を磁気抵抗素子として構成した場合には1個で良い。また、上記各実施形態では、支持基板10に5個の磁気素子31〜35が設けられた例が示されているが、磁気素子31〜35の数は一例である。したがって、磁気素子31〜35の数は5個に限られない。
10 支持基板
11 表面
12 裏面
20 磁石(磁界発生部)
31〜35 磁気素子
40 信号処理部
100 検出対象
110 先端部
200 空間部

Claims (7)

  1. 表面(11)及び裏面(12)を有する支持基板(10)と、
    前記表面(11)に直交する方向に磁界を発生させると共に、前記表面(11)に固定された磁界発生部(20)と、
    前記裏面(12)のうちの前記磁界の透過範囲に当該裏面(12)の一方向に沿って複数設けられ、磁性体で構成された検出対象(100)のうちの前記裏面(12)の面方向の先端部(110)が前記透過範囲に対応する空間部(200)を基準位置から前記一方向に移動する移動量に応じて変化する前記磁界の大きさに対応した検出信号を出力する磁気素子(31〜35)と、
    前記複数の磁気素子(31〜35)それぞれから前記検出信号を入力し、前記検出信号の検出値に基づいて、前記先端部(110)が通過する磁気素子(31〜35)の優先順位が最も高くなるように前記複数の磁気素子(31〜35)に優先順位を付け、当該優先順位が最も高い磁気素子(31〜35)の検出信号を優先して信号処理する信号処理部(40)と、
    を備えている位置センサ。
  2. 前記複数の磁気素子(31〜35)は、前記裏面(12)に垂直な方向において、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する際に前記検出値が変化する検出信号を出力する一方、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する前及び通過した後に前記検出値が飽和した検出信号を出力し、
    前記信号処理部(40)は、前記検出値が飽和した検出信号よりも前記検出値が変化している検出信号を出力する磁気素子(31〜35)の優先順位を高くする請求項1に記載の位置センサ。
  3. 前記磁界発生部(20)は、前記一方向に離間して配置されていると共に互いに逆向きの磁界を発生させる第1の磁界発生部(21)と第2の磁界発生部(22)とのペア(23〜27)を前記複数の磁気素子(31〜35)毎に有し、前記検出対象(100)が前記空間部(200)に位置しない状態では前記裏面(12)に対して傾斜した向きの前記磁界を前記複数の磁気素子(31〜35)に印加し、
    前記複数の磁気素子(31〜35)は、前記裏面(12)のうち前記一方向における前記第1の磁界発生部(21)及び前記第2の磁界発生部(22)の最大幅、及び、前記面方向のうち前記一方向に垂直な幅方向において前記第1の磁界発生部(21)から前記第2の磁界発生部(22)までの最大幅の前記透過範囲に配置され、さらに、前記裏面(12)に垂直な方向において、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する際に前記検出値が変化する検出信号を出力する一方、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する前及び通過した後に前記検出値が飽和した検出信号を出力し、
    前記信号処理部(40)は、前記検出値が飽和した検出信号よりも前記検出値が変化している検出信号を出力する磁気素子(31〜35)の優先順位を高くする請求項1に記載の位置センサ。
  4. 前記磁界発生部(20)は、前記一方向に離間して配置されていると共に同じ向きの磁界を発生させる第1の磁界発生部(21)と第2の磁界発生部(22)とのペア(23〜27)を前記複数の磁気素子(31〜35)毎に有し、前記検出対象(100)が前記空間部(200)に位置しない状態では前記裏面(12)に対して傾斜した向きの前記磁界を前記複数の磁気素子(31〜35)に印加し、
    前記複数の磁気素子(31〜35)は、前記裏面(12)のうち前記一方向における前記第1の磁界発生部(21)及び前記第2の磁界発生部(22)の最大幅、及び、前記面方向のうち前記一方向に垂直な幅方向において前記第1の磁界発生部(21)から前記第2の磁界発生部(22)までの最大幅の前記透過範囲に配置され、さらに、前記裏面(12)に垂直な方向において、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する際に前記検出値が変化する検出信号を出力する一方、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する前及び通過した後に前記検出値が飽和した検出信号を出力し、
    前記信号処理部(40)は、前記検出値が飽和した検出信号よりも前記検出値が変化している検出信号の優先順位を高くする請求項1に記載の位置センサ。
  5. 前記複数の磁気素子(31〜35)は、前記面方向のうち前記一方向に垂直な幅方向の中心位置(36)が前記磁界発生部(20)における前記幅方向の中心位置(28)から当該幅方向のうちの一方にずらされており、さらに、前記裏面(12)に垂直な方向において、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する際に前記検出値が変化する検出信号を出力する一方、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する前及び通過した後に前記検出値が飽和した検出信号を出力し、
    前記信号処理部(40)は、前記検出値が飽和した検出信号よりも前記検出値が変化している検出信号を出力する磁気素子(31〜35)の優先順位を高くする請求項1に記載の位置センサ。
  6. 前記複数の磁気素子(31〜35)は、前記裏面(12)に垂直な方向において、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する前及び通過した後に前記裏面(12)に垂直な向きの前記磁界が印加されることにより前記検出値が飽和した検出信号を出力する一方、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する際に前記裏面(12)に対して傾斜した向きの前記磁界が印加されることにより前記検出値に極値(31a〜35a)を含んだ検出信号を出力し、
    前記信号処理部(40)は、前記検出信号毎に前記極値(31a〜35a)を検出すると共にカウントし、前記極値(31a〜35a)のカウント数が奇数値または偶数値に基づいて前記複数の磁気素子(31〜35)に優先順位を付ける請求項1に記載の位置センサ。
  7. 前記複数の磁気素子(31〜35)は、前記裏面(12)に垂直な方向において、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する前及び通過した後に前記裏面(12)に垂直な向きの前記磁界が印加されることにより前記検出値が飽和した検出信号を出力する一方、前記検出対象(100)の前記先端部(110)が通過する際に前記裏面(12)に対して傾斜した向きの前記磁界が印加されることにより前記検出値に極値(31a〜35a)を含んだ検出信号を出力し、
    前記信号処理部(40)は、前記検出値が前記極値(31a〜35a)に対応した前記先端部(110)の位置よりも前の位置に対応していると仮定した場合の当該前の位置に対応する検出信号の検出値との関係、及び、前記検出値が前記極値(31a〜35a)に対応した前記先端部(110)の位置よりも先の位置に対応していると仮定した場合の当該先の位置に対応する検出信号の検出値との関係、に基づいて前記複数の磁気素子(31〜35)に優先順位を付ける請求項1に記載の位置センサ。
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