JP6544288B2 - めっき品の製造方法 - Google Patents
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Description
また、クロム含有金属部が被めっき体の全体ではなく、一部に存在するような場合であっても、酸電解処理を行うにあたり、酸水溶液は被めっき体の外表面全体に付着する。それゆえ、上記特許文献1に記載の方法を採用すると、一部のクロム含有金属部におけるめっきの密着性を確保するために、めっき槽への多くの酸水溶液の持ち込みを招くことになる。それゆえ、生産性の観点において、改善が望まれている。
上記被めっき体を酸電解処理する酸電解工程と、
次いで、上記被めっき体における上記クロム含有金属部を除く部分を水洗する水洗工程と、
次いで、上記クロム含有金属部を含む上記被めっき体の上記外表面にめっきを施すめっき工程と、
を行う、めっき品の製造方法にある。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
めっき品の製造方法の実施形態につき、図1〜図4を用いて説明する。
本実施形態のめっき品の製造方法は、図1、図2に示すごとく、クロムを含有するクロム含有金属部21が外表面20の一部に露出してなる被めっき体2に、めっき3を施してなるめっき品1を、製造する方法である。
酸電解工程は、被めっき体2を酸電解処理する工程である。
水洗工程は、酸電解工程の後、被めっき体2におけるクロム含有金属部21を除く部分を水洗する工程である。
めっき工程は、水洗工程の後、クロム含有金属部21を含む被めっき体2の外表面20にめっきを施す工程である。
また、クロム非含有金属部22は、例えば、S10C等の炭素鋼とすることができる。
ただし、クロム含有金属部21及びクロム非含有金属部22の材質は、特にこれらに限定されるものではない。
水洗設備4は、水Wを放出する放水部41と、放水部41の下方に配置された傘部材42とを備えている。そして、水洗処理を行うにあたっては、傘部材42が、少なくとも被めっき体2におけるクロム含有金属部21の鉛直上方に配置された状態とする。この状態において、放水部41から自由落下させた水Wを、被めっき体2におけるクロム含有金属部21を除く部分に当てる。すなわち、外表面20のうち、クロム含有金属部21の表面には水が当たらないようにしつつ、クロム非含有金属部22の表面に水を当てる。
また、被めっき体2は、その長手方向が、鉛直方向に対して傾斜するように配置されている。
また、クロム含有金属部21は、垂下部422の下端よりも上側に配置されることが好ましい。
放水部41から流下する水Wは、傘部材42に当たる。すなわち、天井部421の上面、垂下部422の後面、屈曲部423の前面に、水Wが当たる。この水Wの一部は、垂下部422の後面に沿って流下する。そして、他の一部の水Wは、屈曲部423の前端から流下する。この屈曲部423から流下する水Wが、被めっき体2におけるクロム非含有金属部22に当たる。そして、クロム非含有金属部22を洗浄することとなる。
上記めっき品の製造方法は、上記水洗工程を有する。これにより、酸電解工程において被めっき体2に付着した酸水溶液の一部を、めっき工程の前に洗い流すことができる。それゆえ、めっき工程におけるめっき浴へ持ち込まれる酸水溶液の量を抑制することができる。したがって、めっき液の劣化を抑制することができる。
上記実施形態においては、被めっき体2の外表面20のうち、クロム含有金属部21以外の部分は、すべてクロム非含有金属部22であるものを示したが、これに限られない。すなわち、被めっき体2の外表面20におけるクロム含有金属部21以外の部位に、金属以外の部材が露出した構成としてもよい。また、被めっき体2の外表面20におけるクロム含有金属部21以外の部位のすべてを、金属以外の部材によって構成してもよい。金属以外の部材としては、例えば、樹脂、セラミック等とすることができる。
2 被めっき体
20 外表面
21 クロム含有金属部
22 クロム非含有金属部
3 めっき
4 水洗設備
41 放水部
42 傘部材
Claims (5)
- クロムを含有するクロム含有金属部(21)が外表面(20)の一部に露出してなる被めっき体(2)に、めっき(3)を施してなるめっき品(1)を、製造する方法であって、
上記被めっき体を酸電解処理する酸電解工程と、
次いで、上記被めっき体における上記クロム含有金属部を除く部分を水洗する水洗工程と、
次いで、上記クロム含有金属部を含む上記被めっき体の上記外表面にめっきを施すめっき工程と、
を行う、めっき品の製造方法。 - 上記被めっき体の上記外表面における上記クロム含有金属部の占有面積割合は、半分以下である、請求項1に記載のめっき品の製造方法。
- 上記被めっき体は、上記外表面のうち、上記クロム含有金属部を除く部分の少なくとも一部に、クロムを含有しないクロム非含有金属部(22)を備え、上記めっき工程においては、上記クロム含有金属部と上記クロム非含有金属部の双方の表面にめっきを施す、請求項1又は2に記載のめっき品の製造方法。
- 上記水洗工程においては、水を放出する放水部(41)と、該放水部の下方に配置された傘部材(42)とを備えた水洗設備(4)を用い、上記傘部材が、少なくとも上記被めっき体における上記クロム含有金属部の鉛直上方に配置された状態で、上記放水部から自由落下させた水を、上記被めっき体における上記クロム含有金属部を除く部分に当てることによって、水洗処理を行う、請求項1〜3のいずれか一項に記載のめっき品の製造方法。
- 上記水洗工程において、上記クロム含有金属部が下端部に位置しないような姿勢にて、上記被めっき体を配置する、請求項4に記載のめっき品の製造方法。
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