JP6544221B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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本発明は、電力変換器を備えた電力変換装置に関する。
電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両は、直流電力を交流電力に変換するインバータ、及び直流電力を電圧の異なる直流電力に変換するコンバータ等の電力変換器を搭載している。例えば、下記の特許文献1には、ケースとしての筐体にインバータ及びコンバータの双方が収容された電力変換装置が開示されている。
インバータ、コンバータ等の電力変換器は、大電流が流れるように構成されており発熱量が大きい。そこで、上記特許文献1の電力変換装置は、ケースのうち2つの電力変換器を仕切る仕切部に冷媒流路を設けている。この冷媒流路に冷媒を流すことによって、電力変換装置の内部の雰囲気温度を冷媒の冷却効果によって低く抑えることができる。更に、この電力変換装置は、2つの電力変換器のうちの一方が仕切部のうち冷媒流路に近い位置に固定されるように構成されている。これにより、仕切部に固定された電力変換器は、冷媒によって冷却された仕切部との間で熱交換される。その結果、この電力変換器を仕切部によって冷却することができる。
特開2012−217316号公報
ところで、上記特許文献1の電力変換装置は、電力変換器をケースから取り外して修理したり別の電力変換器に交換したりすることを想定して、該電力変換器がボルト締結による固定構造によって仕切部に固定されるように構成されている。この固定構造によれば、仕切部に対する電力変換器の着脱を繰り返し行うことが可能になる。この固定構造においては、ボルトの雄ねじ軸がねじ螺合するナットを使用する代わりに、仕切部に雌ねじ穴を設け、この雌ねじ穴にボルトの雄ねじ軸が螺合するような固定構造を採用するのが好ましい。この場合、専用のナットが必要ないため部品点数を少なくでき固定構造を簡素化することができる。
しかしながら、この固定構造において、雌ねじ穴を非貫通穴にすると、仕切部において該雌ねじ穴が形成されているボス部が、仕切部に固定される一方の電力変換器とは反対側に位置する他方の電力変換器に向けて突出する。このとき、ボス部が他方の電力変換器を仕切部に近づけるのに邪魔になるため、このボス部(雌ねじ穴)から外れた位置に他方の電力変換器が配置される。ここで、一方の電力変換器の冷却効果を高めるために仕切部のうち冷媒流路に近い位置に雌ねじ穴を設けた場合、他方の電力変換器は仕切部の冷媒流路から遠ざかることになる。従って、この固定構造を採用した場合、一方の電力変換器を冷媒によって効率よく冷却できるものの、他方の電力変換器を冷却する効果が低下するという問題が生じ得る。そこで、この固定構造の設計に際しては、これら2つの電力変換器を双方の冷却効果を低下させることなく効率よく冷却できる構成が要請される。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、冷媒流路を構成する仕切部によって仕切られる2つの電力変換器の双方の冷却性能を向上させることができる電力変換装置を提供しようとするものである。
本発明の一態様は、
いずれも電力変換を行う第1電力変換器(10)及び第2電力変換器(20)と、
上記第1電力変換器及び上記第2電力変換器を収容するケース(30)と、
上記ケースに収容された上記第1電力変換器と上記第2電力変換器とを仕切るとともに、冷媒が流れる冷媒流路(36)を構成する仕切部(32)と、
上記第1電力変換器及び上記第2電力変換器の少なくとも一方の電力変換器の被固定部(21)を上記仕切部に固定する締結ボルト(51)と、を備え、
上記締結ボルトの雄ねじ軸(52)は、上記被固定部に設けられたボルト挿通穴(22)に挿通されるとともに、上記仕切部に設けられた雌ねじ穴(37)に螺合しており、
上記雌ねじ穴は、上記仕切部を貫通しており、
上記第1電力変換器及び上記第2電力変換器のうち上記締結ボルトの上記雄ねじ軸の軸先端側に位置する電力変換器は、上記雄ねじ軸を通る仮想軸線(L)上に配置され、
上記締結ボルトは、上記雄ねじ軸が上記雌ねじ穴を軸先端側に突き抜けることなく上記雌ねじ穴と螺合するように構成され、且つ、上記雌ねじ穴は、上記雄ねじ軸の軸先端側から薄肉のシート部材(54)によって塞がれている、電力変換装置(1)にある。
上記電力変換装置において、第1電力変換器及び第2電力変換器の少なくとも一方の電力変換器の被固定部が締結ボルトによって仕切部に固定される。締結ボルトは、仕切部に該仕切部を貫通するように設けられた雌ねじ穴に螺合するように構成されている。本構成によれば、雌ねじ穴が非貫通穴である場合に比べて、仕切部のうち雌ねじ穴を有する部位を薄くできる。これにより、仕切部において他方の電力変換器に向けて突出するボス部の高さを低く抑えることができる。その結果、ボス部を避けることなく他方の電力変換器を仕切部に近づけて配置することができ、該電力変換器の冷却効果が低下するのを抑制できる。
以上のごとく、上記態様によれば、一方の電力変換器をボルト締結によって仕切部に固定した場合に他方の電力変換器の冷却効果が低下するのを抑制でき、2つの電力変換器の双方の冷却性能を向上させることができる。
なお、特許請求の範囲及び課題を解決する手段に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであり、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
本実施形態の電力変換装置の概要を示す図。 図1のII−II線矢視断面図。 図1のIII−III線矢視断面図。 図3のA領域の拡大図。 本実施形態の電力変換装置のインバータ回路図。
以下、電力変換装置に係る実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
尚、本明細書の図面では、特に断わらない限り、電力変換器を収容するケースの長手方向(縦方向)である第1方向を矢印Xで示し、該ケースの横方向である第2方向を矢印Yで示し、第1方向及び第2方向の双方に直交する第3方向を矢印Zで示すものとする。
図1〜図3が参照されるように、本実施形態の電力変換装置1は、第1電力変換器10、第2電力変換器20及びケース30を備えている。
第1電力変換器10は、直流電力を交流電力に変換するインバータである。以下、「インバータ10」といもいう。第2電力変換器20は、直流電力を電圧の異なる直流電力に変換するコンバータである。以下、「コンバータ20」ともいう。これらインバータ10及びコンバータ20はいずれも電力変換を行う機器である。電力変換装置1は、インバータ10とコンバータ20との組み合わせにより、電気自動車、ハイブリッド自動車等の車両への搭載に適した電力変換装置である。
ケース30は、インバータ10及びコンバータ20と、その他の複数の電子部品とを収容する箱形状の部材である。ケース30は、4つの側壁部31と、これら4つの側壁部31に囲まれた内部空間を仕切る仕切部32と、を備えている。このケース30は、軽量且つ高度な寸法精度が要求される自動車部品であり、典型的にはアルミニウム材料を用いたアルミダイカスト製法によって作製される。
仕切部32は、ケース30の一部として構成されている。仕切部32は、4つの側壁部31の全てと直交する平面(第1方向Xと第2方向Yの双方によって規定される平面)に沿って延在する平板状の部位である。これによりケース30は、図2及び図3に示される断面形状が略H形を呈する。この仕切部32によれば、ケース30の内部空間が、インバータ10を少なくとも収容する第1空間33と、コンバータ20を少なくとも収容する第2空間34とに区画される。これら第1空間33及び第2空間34はそれぞれがカバー35によって塞がれている。
仕切部32は、第2空間34に臨む下面を凹ませた凹部32aがコンバータ20の取り付け面を構成するベース部21で塞がれることによって、冷媒が流通する冷媒流路36を構成している。即ち、コンバータ20自体が冷媒流路36の一部を区画している。ベース部21は、ケース30と同様のアルミニウム材料からなる。ベース部21は、液状ガスケット、ゴム等のシール材(図示省略)を介して仕切部32に当接しており、これにより冷媒流路36の気密性が確保されている。
コンバータ20が仕切部32の凹部32aを塞ぐことによって冷媒流路36が形成されるため、冷媒流路36を流れる冷媒によってケース30を冷却することができると共に、コンバータ20についても冷却することができる。また、仕切部32に冷媒流路36を設けることによって、いずれも発熱するインバータ10とコンバータ20とが互いに熱干渉するのを防止できる。更に、仕切部32に冷媒流路36を設けることによって、インバータ10とコンバータ20との間の電磁ノイズの干渉を防止できる。
尚、冷媒流路36に流通させる冷媒として、例えば、水やアンモニア等の自然冷媒、エチレングリコール系の不凍液を混入した水、フロリナート等のフッ化炭素系冷媒、HCFC123、HFC134a等のフロン系冷媒、メタノール、アルコール等のアルコール系冷媒、アセトン等のケトン系冷媒等を用いることができる。
インバータ10は、半導体素子を内蔵する複数の半導体モジュール11と、その半導体モジュール11を冷却する冷媒を流通させる複数の冷却管(冷却部)14とが第1方向Xに交互に積層された積層体を備えている。半導体モジュール11は、冷却管14によって両側から挟持されている。半導体モジュール11は、IGBT等のスイッチング素子やFWD等のダイオードを内蔵している。
複数の冷却管14のそれぞれの流入部は、外部から冷媒を供給する冷媒供給ヘッダ15に連結され、且つ複数の冷却管14のそれぞれの流出部は、外部に冷媒を排出する冷媒排出ヘッダ16に連結されている。従って、冷媒供給ヘッダ15から冷却管14の流入部に流入した冷媒は、冷却管14内の冷媒流路を流通するときにこの冷却管14の第1方向Xの両側に位置する半導体モジュール11を冷却したのちに、冷却管14の流出部から冷媒排出ヘッダ16に排出される。この冷却管14に流通させる冷媒として、前記の冷媒流路36に流通させる冷媒と同様のものを用いることができる。
半導体モジュール11は、制御端子12及び電極端子13を備えている。制御端子12は、制御回路基板17に接続されており、電極端子13は、金属製のバスバー(図示省略)に接続されている。半導体モジュール11のスイッチング素子を制御する制御電流が制御端子12を通じて該半導体モジュール11に入力される。半導体モジュール11の被制御電力が電極端子13を通じて該半導体モジュール11に入出力される。
インバータ10は、更に、後述のインバータ回路10aを構成する要素であるリアクトル18及びコンデンサ19等を備えている。リアクトル18は、半導体モジュール11への入力電圧を昇圧するための昇圧回路の一部を構成する。コンデンサ19は、入力電圧又は昇圧した電圧を平滑化する平滑コンデンサとして構成されている。リアクトル18は、図1及び図2に示されるように、複数の半導体モジュール11の第1方向Xの一方側に隣接して配置された状態で第1空間33に収容されている。コンデンサ19は、図1及び図3に示されるように、複数の半導体モジュール11及びリアクトル18に対して並んで配置された状態で第1空間33に収容されている。
図3に示されるように、ケース30の第2空間34に収容されたコンバータ20は、固定部50において締結ボルト51によって仕切部32に固定されている。この固定部50の詳細については図4が参照される。
図4に示されるように、締結ボルト51は、仕切部32に設けられた雌ねじ穴37に螺合可能な雄ねじ軸52と、該雄ねじ軸52の一端に設けられた該雄ねじ軸52よりも径方向の外形が大きい頭部53とを備えている。この締結ボルト51は、金属材料からなる。締結ボルト51は、典型的には頭部53の形状が略正六角形となる六角ボルトとして構成される。その他の形態として、締結ボルト51がレンチ等の工具で操作されるキャップボルトとして構成されてもよい。ボルト挿通穴22は、雌ねじ穴37のような雌ねじが設けられておらず、且つ締結ボルト51の雄ねじ軸52の軸径を上回る貫通穴である。
固定部50において、締結ボルト51の雄ねじ軸52は、コンバータ20の被固定部であるベース部21に設けられたボルト挿通穴22に挿通されるとともに、仕切部に設けられた雌ねじ穴37に螺合している。雌ねじ穴37は、仕切部32を貫通しており、ケース30の第1空間33と第2空間34とを連通する。この雌ねじ穴37は、コンバータ20の冷却効果を高めるために仕切部32のうち冷媒流路36に近い位置に設けられている。
上記の締結ボルト51のねじ込み操作が行われると、コンバータ20のベース部21は、締結ボルト51の頭部53と仕切部32との間に挟み込まれることによって仕切部32に固定される。一方で、雌ねじ穴37に対する雄ねじ軸52の螺合が解除されるように締結ボルト51のねじ戻し操作が行われると、コンバータ20のベース部21は仕切部32に対する固定が解除される。これにより、仕切部32に対するコンバータ20の着脱を繰り返し行うことができ、コンバータ20をケース30から取り外して修理したり別のコンバータに交換したりすることが可能になる。
上記の雌ねじ穴37は、仕切部32を貫通する貫通穴である。従って、この雌ねじ穴37が非貫通穴である場合に比べて、仕切部32のうち雌ねじ穴37を有する部位を薄くできる。これにより、仕切部32においてインバータ10のコンデンサ19に向けて突出するボス部32bの第3方向Zの高さを低く抑えることができる。その結果、ボス部32bを避けることなくコンデンサ19を仕切部32に近づけて配置することができる。
ここで、前述のように仕切部32のうち冷媒流路36に近い位置に雌ねじ穴37が設けられている。このため、雌ねじ穴37を利用して仕切部32に固定されたコンバータ20は、仕切部32の冷媒流路36に近接して配置されている。一方で、インバータ10のコンデンサ19と同様に雌ねじ穴37に近い位置において仕切部32の冷媒流路36に近接して配置される。このため、コンバータ20のみならずコンデンサ19についても所望の冷却効果が得られる。
以上のごとく、本実施形態の電力変換装置1によれば、一方の電力変換器であるコンバータ20を締結ボルト51によって仕切部32に固定した場合に、他方の電力変換器であるインバータ10のコンデンサ19の冷却効果が低下するのを抑制できる。従って、コンデンサ19及びコンバータ20を双方の冷却性能を向上させることができる。
また、仕切部32においてボス部32bの第3方向Zの寸法を小さく抑えることによって、第3方向Zについて電力変換装置1の外形寸法を小型化できる。
更に、締結ボルト51の雄ねじ軸52が専用のナット等を用いることなく仕切部32に直に螺合するため、部品点数を少なくでき構造を簡素化できる。
本実施形態では、インバータ10(インバータ10及びコンバータ20のうち締結ボルト51の雄ねじ軸52の軸先端側に位置する電力変換器)を構成するコンデンサ19は、締結ボルト51の雄ねじ軸52を通る仮想軸線L上に配置されている。仮想軸線Lは第3方向Zに延在している。即ち、仮想軸線Lがコンデンサ19と重なっている。これにより、コンデンサ19を仕切部32の冷媒流路36により近接して配置することができ、コンデンサ19の冷却効果を高めることができる。
本実施形態では、締結ボルト51の雄ねじ軸52は、雌ねじ穴37を軸先端側に突き抜けることなく雌ねじ穴37と螺合するように構成されている。即ち、雄ねじ軸52の軸先端が雌ねじ穴37内に配置されているか、或いは雄ねじ軸52の軸先端が雌ねじ穴37の開口端と面一になる。本構成において、雌ねじ穴37は、雄ねじ軸52の軸先端側から薄肉のシート部材54によって塞がれている。このシート部材54によれば、電力変換装置1の組み付け時に雌ねじ穴37を通じてケース30の第1空間33に異物が入り込むのを防ぐことができる。シート部材54の厚みを薄く抑えることで、第3方向Zについて電力変換装置1の外形寸法を小型化できる。
更に、シート部材54は、インバータ10を構成するコンデンサ19と仕切部32との双方に接触するように構成されている。このシート部材54は、熱伝導性材料からなる。この熱伝導性シートは、空気よりも熱伝導性が高く、典型的にはその熱伝導率が0.8W/m・K以上の範囲に属するような特性を有する。これにより、コンデンサ19において発生した熱がシート部材54を介して仕切部32に伝わり易くなり、コンデンサ19の冷却効果を更に高めることができる。
尚、シート部材54の熱伝導性材料として典型的には、シリコーン系材料、アクリル系材料、ウレタン系材料、セラミック系材料、グラファイト系材料等が挙げられる。このような材料は、柔軟性も有するため、コンデンサ19及び仕切部32に密着し易く、熱交換において有利である。
図5に示されるように、上記のインバータ10は、直流電源B1から供給される直流電力を交流電力に変換する電力変換回路であるインバータ回路10aを構成している。このインバータ回路10aにおいて、複数の半導体モジュール11は、制御回路基板17によってそのスイッチング動作(オンオフ動作)が制御される。
本実施形態では、リアクトル18及び2つの半導体モジュール11aによって、電力変換回路であるインバータ回路10aの昇圧部10bが構成されている。リアクトル18は、インダクタを利用した受動素子である。この昇圧部10bは、半導体モジュール11aのスイッチング動作(オンオフ動作)によって直流電源B1の電圧を昇圧する機能を有する。
一方で、コンデンサ19及び6つの半導体モジュール11bによって、電力変換回路であるインバータ回路10aの変換部10cが構成されている。この変換部10cは、昇圧部10bで昇圧された後の直流電力を半導体モジュール11bのスイッチング動作(オンオフ動作)によって交流電力に変換する機能を有する。変換部10cで得られた交流電力によって、車両走行用の三相交流モータMが駆動される。
コンバータ20は、直流電源B1に接続されており、直流電源B1の電圧を降圧して、直流電源B1よりも低圧の補助バッテリB2を充電するのに用いられる。補助バッテリB2は、車両に搭載される各種機器の電源として使用される。
本発明は、上記の典型的な実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の応用や変形が考えられる。例えば、上記の実施形態を応用した次の各形態を実施することもできる。
上記の実施形態では、コンバータ20の被固定部(ベース部21)が締結ボルト51によって仕切部32に固定される場合について記載したが、コンバータ20の被固定部に代えて或いは加えて、インバータ10を構成する要素の被固定部が締結ボルト51と同様の部材によって仕切部32に固定される構成を採用することもできる。インバータ10を構成する要素として、例えばリアクトル18やコンデンサ19が挙げられる。コンデンサ19の場合、樹脂製ケースのうち金属製のカラーが一体化された被固定部において、カラーに前記のボルト挿通穴22のような貫通穴を設け、締結ボルトの雄ねじ軸がこの貫通穴に挿通された状態で仕切部32の雌ねじ穴に螺合するような構成を採用することができる。
上記の実施形態では、仕切部32がケース30の一部として構成される場合について記載したが、仕切部32はケース30とは別個の部材として構成されてもよい。
上記の実施形態では、コンデンサ19が締結ボルト51の雄ねじ軸52を通る仮想軸線L上に配置される場合について記載したが、必要に応じてインバータ10を構成する複数の要素のうちの少なくとも一方(例えば、リアクトル18及びコンデンサ19のうちの少なくとも一方)を仮想軸線L上に配置してもよい。
上記の実施形態では、締結ボルト51の雄ねじ軸52が雌ねじ穴37を軸先端側に突き抜けることなく雌ねじ穴37と螺合する場合について記載したが、コンデンサ19の配置を邪魔しない程度であれば、締結ボルト51の雄ねじ軸52が雌ねじ穴37を突き抜けてもよい。
上記の実施形態では、雌ねじ穴37を塞ぐシート部材54が熱伝導性の高い材料からなる場合について記載したが、異物の入り込みを防ぐことのみを目的とした場合には、このシート部材54を熱伝導性の低い材料によって構成することもできる。
上記の実施形態では、シート部材54がコンデンサ19及び仕切部32の双方に接触する場合について記載したが、必要に応じてシート部材54が仕切部32に加えてインバータ10を構成する複数の要素のうちの少なくとも一方(例えば、リアクトル18及びコンデンサ19のうちの少なくとも一方)に接触するように構成してもよい。また、シート部材54がコンデンサ19に接触することなく仕切部32のみに接触する構成を採用することもできる。本構成の場合、熱伝導性の低いシート部材を用いる場合に比べて、ケース30の第1空間33で生じた熱が冷媒流路36を流れる冷媒によって冷却された仕切部32に伝わり易くなる。その結果、第1空間33の雰囲気温度を低下させることができる。
1 電力変換装置
10 第1電力変換器(インバータ)
19 コンデンサ
20 第2電力変換器(コンバータ)
21 ベース部(被固定部)
22 ボルト挿通穴
30 ケース
32 仕切部
36 冷媒流路
37 雌ねじ穴
51 締結ボルト
52 雄ねじ軸
54 シート部材
L 仮想軸線

Claims (3)

  1. いずれも電力変換を行う第1電力変換器(10)及び第2電力変換器(20)と、
    上記第1電力変換器及び上記第2電力変換器を収容するケース(30)と、
    上記ケースに収容された上記第1電力変換器と上記第2電力変換器とを仕切るとともに、冷媒が流れる冷媒流路(36)を構成する仕切部(32)と、
    上記第1電力変換器及び上記第2電力変換器の少なくとも一方の電力変換器の被固定部(21)を上記仕切部に固定する締結ボルト(51)と、を備え、
    上記締結ボルトの雄ねじ軸(52)は、上記被固定部に設けられたボルト挿通穴(22)に挿通されるとともに、上記仕切部に設けられた雌ねじ穴(37)に螺合しており、
    上記雌ねじ穴は、上記仕切部を貫通しており、
    上記第1電力変換器及び上記第2電力変換器のうち上記締結ボルトの上記雄ねじ軸の軸先端側に位置する電力変換器は、上記雄ねじ軸を通る仮想軸線(L)上に配置され、
    上記締結ボルトは、上記雄ねじ軸が上記雌ねじ穴を軸先端側に突き抜けることなく上記雌ねじ穴と螺合するように構成され、且つ、上記雌ねじ穴は、上記雄ねじ軸の軸先端側から薄肉のシート部材(54)によって塞がれている、電力変換装置(1)。
  2. 上記シート部材は、熱伝導性材料からなる、請求項に記載の電力変換装置。
  3. 上記シート部材は、上記第1電力変換器及び上記第2電力変換器のうち上記締結ボルトの上記雄ねじ軸の軸先端側に位置する電力変換器と上記仕切部との双方に接触するように構成されている、請求項に記載の電力変換装置。
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