JP6544211B2 - ギア駆動部品の取付方法 - Google Patents
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Description
本発明は、ギア駆動部品の取付方法に関する。
一般に内燃機関においては、カムシャフト、サプライポンプ等の回転位相が重要な部品をタイミングギアで駆動する構造が広く取られる。タイミングギアを相手方のギアに噛合させる際には、タイミングマーク(合わせマーク)で両者の位相を合わせつつ、両者を噛合させることが行われている。
一方、内燃機関のレイアウト上の理由等により、例えば市場における部品交換の際に、タイミングマークによる位相確認が出来ない場合がある。この場合、専用の特殊工具を使用して位相合わせを行う方法があるが、特殊工具が必須となり、面倒であるばかりでなく、特殊工具に要するコストが嵩むという欠点がある。
そこで本発明は、かかる事情に鑑みて創案され、その目的は、特殊工具を使用せずに位相合わせすることが可能なギア駆動部品の取付方法を提供することにある。
本発明の一の態様によれば、ギア駆動部品とギアケースとを有する内燃機関において、前記ギア駆動部品の固定側部材の前方側に回転可能に設けられた第1ギアを、前記ギアケースの開口部から歯の一部が露出された第2ギアに位相合わせしつつ噛合させ、その後、前記固定側部材を前記ギアケースに固定するギア駆動部品の取付方法であって、
位置決め用のボルトを、前方側から前記第1ギアの位置決め穴に挿通し、次いで前記固定側部材のネジ穴に螺合して、前記固定側部材に対する前記第1ギアの位相を規制する第1ステップと、
前記第1ギアの前方側に突出された前記ボルトの部分を、前記ギアケースの穴に挿通させ、かつ前記固定側部材を前記ギアケースの所定の位相位置に位置決めしつつ、前記第1ギアを前記第2ギアに噛合させる第2ステップと、
を備えたことを特徴とするギア駆動部品の取付方法が提供される。
位置決め用のボルトを、前方側から前記第1ギアの位置決め穴に挿通し、次いで前記固定側部材のネジ穴に螺合して、前記固定側部材に対する前記第1ギアの位相を規制する第1ステップと、
前記第1ギアの前方側に突出された前記ボルトの部分を、前記ギアケースの穴に挿通させ、かつ前記固定側部材を前記ギアケースの所定の位相位置に位置決めしつつ、前記第1ギアを前記第2ギアに噛合させる第2ステップと、
を備えたことを特徴とするギア駆動部品の取付方法が提供される。
好ましくは、前記ボルトが汎用ボルトである。
好ましくは、前記取付方法は、
前記固定側部材を前記ギアケースに固定する第3ステップと、
前記ボルトを前記ギアケースの穴から抜去する第4ステップと、
前記ギアケースの穴を閉鎖する第5ステップと、
をさらに備える。
前記固定側部材を前記ギアケースに固定する第3ステップと、
前記ボルトを前記ギアケースの穴から抜去する第4ステップと、
前記ギアケースの穴を閉鎖する第5ステップと、
をさらに備える。
好ましくは、前記ギア駆動部品が、燃料を圧送するサプライポンプである。
本発明によれば、特殊工具を使用せずに位相合わせすることができるという、優れた効果が発揮される。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施形態に係るギア駆動部品の取付構造を示す概略斜視図である。本実施形態における内燃機関は、トラック等の車両に搭載されるディーゼルエンジンであるが、車両および内燃機関の形式、用途等に特に限定はない。
内燃機関(エンジン)は、ギアで駆動されるギア駆動部品としてのサプライポンプ1と、サプライポンプ1を駆動するためのギアが収容されたギアケース2とを有する。サプライポンプ1は、エンジンのコモンレールに燃料を圧送する高圧燃料ポンプである。サプライポンプ1は、ポンプ本体3と、ポンプ本体3に回転可能に設けられたポンプ軸4(図2参照)と、ポンプ軸4に同軸に取り付けられキー5等の固定手段で回転方向に固定される第1ギアとしてのポンプギア6とを備える。ポンプギア6は、エンジンのクランクシャフトと同期回転されるタイミングギアをなす。
以下便宜上、ポンプ軸4の中心軸Cを単に軸といい、中心軸Cの方向を軸方向といい、軸方向における図の右側を「前」、図の左側を「後」とする。この軸方向はクランクシャフトの軸方向と平行である。ここでいう前後方向は、エンジンおよび車両の前後方向と逆であるが、同じであってもよい。軸回り、半径方向、周方向、位相といった場合、特に断らない限り、これらはそれぞれ中心軸Cを基準とした軸回り、半径方向、周方向、位相を意味する。
ギアケース2は、エンジンのシリンダブロックに一体に設けられたギアケース本体7と、ギアケース本体7に図示しないボルト等により取り付けられるケースカバー8とを備える。図2は、ケースカバー8を取り外した状態を軸方向前方側から見たときの部分正面図を示す。
ギアケース2の内部には、ポンプギア6と、ポンプギア6を駆動するための一乃至複数のギアとが設けられる。本実施形態では、クランクシャフトに固定されたクランクギア(図示せず)と、クランクギアおよびポンプギア6に位相合わせされて噛合されるアイドルギア9(図2参照)とが設けられる。クランクギア、アイドルギア9、ポンプギア6という順番で駆動力の伝達がなされる。
アイドルギア9は、サプライポンプ1をギアケース2から取り外したとき、ギアケース本体7の開口部10からアイドルギア9の歯11の一部が後方に露出されるよう、配置されている。開口部10は、ポンプギア6が軸方向に通過可能なサイズおよび形状を有する。アイドルギア9は、ポンプギア6が位相合わせされて噛合される第2ギアをなす。ポンプギア6、アイドルギア9およびクランクギアは、本実施形態ではヘリカルギアから構成されている。
サプライポンプ1は、ポンプ本体3の前面部に図示しないボルト等により固定されるポンプブラケット12を有する。ポンプ本体3およびポンプブラケット12は、実質的には単一部品をなし、サプライポンプ1の固定側部材をなす。このポンプブラケット12からポンプ軸4が前方に突出され、ポンプ軸4の突出部分にポンプギア6が取り付けられる。従ってポンプギア6は、固定側部材の前方側に回転可能に設けられていることになる。
ポンプブラケット12は、軸方向後方から前方に向かって開口部10内に嵌合挿入(インロー嵌合)される嵌合部13と、嵌合部13の後側に位置して半径方向外側に突出し、嵌合部13の挿入量を規制する段差部14とを有する。ポンプブラケット12はギアケース本体7あるいは開口部10に対し、軸回りの所定の位相位置でのみ取り付けられるようになっている。すなわち本実施形態では、ギアケース本体7に対するポンプブラケット12の取付位相位置を決定する位置決め手段が設けられる。本実施形態の場合、ギアケース本体7の後面部から図示しない複数の突出部材(例えばスタッドボルト)が突出されており、これが段差部14の複数の嵌合穴に嵌合されることで、ポンプブラケット12がギアケース本体7に対し位相方向に位置決めされる。もっともこうした位置決め手段は任意の構成であってよい。
ポンプブラケット12は、ギアケース本体7の開口部10に嵌合され位置決めされた後、図示しないボルトによりギアケース本体7に固定される。この固定状態において、段差部14は、嵌合部13と開口部10の隙間をシール状態で閉鎖する。
こうしたサプライポンプ1の取付時、工場等のエンジン生産拠点ではケースカバー8が取り外されており、ポンプギア6およびアイドルギア9の歯15および11に設けられたタイミングマーク(合わせマーク)P1およびQ1,Q2を前方から視認可能である。よって作業者は、サプライポンプ1に予め取り付けられたポンプギア6のタイミングマークP1が、アイドルギア9の2つのタイミングマークQ1,Q2の間に入るよう、ポンプギア6をアイドルギア9に噛合させる。そして同時に、嵌合部13を開口部10に位相合わせしつつ嵌合挿入する。すなわち、ポンプギア6とアイドルギア9の間、およびポンプブラケット12とギアケース本体7の間の位相合わせを行いながら、サプライポンプ1をギアケース2に取り付ける。
この取付状態では、サプライポンプ1の位相がクランクシャフトの位相に対し予め設定された適正なものとなる。よってサプライポンプ1は、予定されていた適正なタイミングでクランクシャフトと同期回転可能である。なおサプライポンプ1は回転時、クランクシャフトと1:1の速度比で同期回転する。
ところで、車両が市場に出荷された後、サプライポンプ1を交換する場合がある。このとき、ケースカバー8を取り外すのは、エンジンを車両から降ろす必要もあって、煩雑である。よって、エンジンを車両に搭載し、ケースカバー8を取り付けた状態でサプライポンプ1を交換するのが望ましい。
サプライポンプ1の交換時、サプライポンプ1を取り外す際は特に問題はない。問題なのはサプライポンプ1を取り付ける際である。エンジンを車両に搭載しケースカバー8を取り付けた状態では、サプライポンプ1が比較的入り組んだ位置にあること、開口部10へのアクセスが困難なこと、開口部10から露出したアイドルギア9の歯11のタイミングマークQ1,Q2が非常に見えづらいことなどから、ポンプギア6をアイドルギア9に位相合わせしつつ噛合させるのが非常に困難である。しかもサプライポンプ1単体では、ポンプ本体3に対しポンプギア6が自由に回転してしまう。従って、かかる困難な状況下において、サプライポンプ1の取付時にポンプギア6をアイドルギア9に正確に位相合わせし、同時に噛合させることが課題となっている。
従来こうした場合、専用の特殊工具を使用して位相合わせと噛合を行っていた。しかしこの従来方法では特殊工具が必須となり、面倒であるばかりでなく、特殊工具に要するコストも嵩む。
そこで本実施形態は、特殊工具を使用せずに位相合わせと噛合を行えるサプライポンプ1の取付方法を提供するものである。これにより、サプライポンプ1の取り付けを容易にかつ低コストで行うことができる。
図1および図2は、サプライポンプ1の取付時の様子を示している。図示するように、ポンプギア6には、位置決め穴としてのギア穴21が設けられ、ケースカバー8には、ギアケース2の穴であるカバー穴22が設けられている。そしてこれら穴21,22内を、位置決め用のボルト23が挿通されている。ボルト23は、ポンプブラケット12の前面部に設けられたネジ穴24に螺合して取り付けられている。取付状態におけるボルト23は、ポンプ軸4の中心軸Cの方向に延び、すなわちボルト23の中心軸はポンプ軸4の中心軸Cと平行である。
ギア穴21は、ポンプギア6のタイミングマークP1に対し所定の位相差を隔てた位置に配置されている。カバー穴22は、ポンプブラケット12がギアケース本体7の適正な位置に組み付けられた際に、ボルト23の頭部25を通過させ得るよう配置されている。
ボルト23は、六角頭26およびワッシャ27を一体的に有する頭部25と、頭部25から延び、頭部25より小径な一定径を有する軸部28と、軸部28の少なくとも先端部に形成され、ネジ穴24に螺合される雄ネジ部29とを有する。ボルト23は、取付状態において図示の如く頭部25と軸部28の一部とがカバー穴22から前方に突出するよう、比較的長い長さを有する。
特に本実施形態において、ボルト23は汎用ボルトからなる。これにより、ボルト23が容易に入手可能となり、専用の特殊工具を用いる場合に比べ、煩雑さを著しく減少し、コストも大幅に低減できる。
カバー穴22は、ボルト23の頭部25を通過させ得るよう、ボルト23の最大外径(ワッシャ27の外径)より大きい内径を有する。
ギア穴21は、ボルト23の軸部28より若干大径とされる。仮にポンプギア6の回転が別途規制されていなければ、ボルト23の取付状態において、ポンプギア6は、ギア穴21と軸部28のクリアランス範囲内でポンプ本体3に対しフリーに回転可能である。
カバー穴22およびボルト23は、サプライポンプ1の取付時にのみ必要なサービス用である。このため、サプライポンプ1の取付完了後は、ボルト23は取り外され、カバー穴22は閉鎖される。このため、カバー穴22の内周面には雌ネジ30が形成され、これに閉鎖ボルト31がねじ込まれてカバー穴22がシール状態で閉鎖される。もっとも、カバー穴22の閉鎖方法はこれに限定されない。
次に、サプライポンプ1の交換方法および取付方法を具体的に説明する。
まず、旧いサプライポンプ1をギアケース2から取り外す。このときは、ポンプブラケット12をギアケース本体7に固定していたボルトを取り外し、ポンプギア6ごと、サプライポンプ1を後方に引き抜けばよい。
次に、新しいサプライポンプ1の取付作業に移行する。このときまず、クランクシャフトを所定の基準位相位置に位置させ、アイドルギア9をその基準位相位置に対応した、図2に示すような基準位相位置に配置する。クランクシャフトの基準位相位置は、例えば、#1気筒が上死点に位置するような位相位置である。そして閉鎖ボルト31を取り外してカバー穴22を開放状態とする。
次に、新しいサプライポンプ1に予め取り付けられているポンプギア6のギア穴21に、ボルト23の軸部28を前方側から挿通し、次いでボルト23の雄ネジ部29をポンプブラケット12のネジ穴24に螺合させ、ボルト23をサプライポンプ1に仮止め状態で取り付ける。これにより、ポンプ本体3およびポンプブラケット12に対するポンプギア6の回転位相が規制される。
次いでこの状態で、ポンプブラケット12の嵌合部13を開口部10内に後方側から前方側に向かって嵌合挿入する。このとき、ポンプギア6の前方側に突出されたボルト23の頭部25をカバー穴22に挿通させ、かつ、ポンプブラケット12をギアケース本体7の所定の位相位置に位置決めしつつ、ポンプギア6をアイドルギア9に噛合させる。これにより自ずと、図2に示すように、ポンプギア6はアイドルギア9に対し正確に位相合わせされ、同時に噛合される。
すなわち、ポンプブラケット12に対するポンプギア6の位相はボルト23により規制されている。ポンプブラケット12が前述の位置決め手段によりギアケース本体7に対し正確に位相合わせされるので、嵌合部13の嵌合挿入と同時に、ポンプギア6はアイドルギア9に自動的に位相合わせされる。
この後、ポンプブラケット12をギアケース本体7にボルトで固定する。なお、このときには仮固定を行い、後に本固定を行ってもよい。ここでいう固定には仮固定が含まれる。
次に、カバー穴22から前方に突出するボルト23の頭部25を手で回してボルト23をネジ穴24から外し、次いで前方に引き抜いてギア穴21およびカバー穴22から抜去する。カバー穴22からボルト23が突出されているので、ボルト23を容易かつ確実に取り外すことができる。
最後に、閉鎖ボルト31をカバー穴22に取り付けてカバー穴22を閉鎖する。これによってサプライポンプ1の取付作業が完了する。
図3は、ポンプブラケット12が嵌合初期にあり、かつギア噛合前におけるポンプギア6の位相位置を示す。図4は、ポンプブラケット12が嵌合終期にあり、かつギア噛合後におけるポンプギア6の位相位置を示す。なおアイドルギア9の位相位置は一定である。前述したように、ポンプギア6およびアイドルギア9はヘリカルギアからなるので、噛合前から噛合後にかけて、ポンプギア6は図4に矢示する回転方向Rに回転する。
このとき、ボルト23の取付状態におけるポンプギア6の回転許容角度θ2が、ポンプギア6の歯間角度θ1より小さいので、噛合時の回転が生じても、位相ずれ(歯ずれ)することなく、ポンプギア6をアイドルギア9に正確に位相合わせすることができる。言い換えればそうなるように、ギア穴21の穴径、もしくはギア穴21およびボルト軸部28のクリアランスが設定されている。
図5は逆に、ギア噛合前において、ポンプギア6がアイドルギア9に対し回転方向Rに1歯分ずれた状態で、ポンプブラケット12を嵌合させようとしたときの仮定的状況を示す図である。このときは図示するように、ボルト軸部28がギア穴21の周辺部に干渉するので(ボルト軸部28がギア穴21に入らないので)、こうした状況は本実施形態では起こり得ない。
図6は同様に、ギア噛合前において、ポンプギア6がアイドルギア9に対し回転方向Rの反対方向に1歯分ずれた状態で、ポンプブラケット12を嵌合させようとしたときの仮定的状況を示す図である。このときも図示するように、ボルト軸部28がギア穴21の周辺部に干渉するので、こうした状況は本実施形態では起こり得ない。このように本実施形態では、位相ずれ状態でポンプギア6がアイドルギア9に噛合されるのを確実に抑制することができる。言い換えれば、そうした位相ずれ状態での噛合が起こらぬよう、ギア穴21の穴径、もしくはギア穴21およびボルト軸部28のクリアランスが最適に設定されている。
以上述べたように本実施形態によれば、専用の特殊工具を使用することなく、ポンプギア6をアイドルギア9に位相合わせしつつ噛合させることができるので、サプライポンプ1の取り付けを容易にかつ低コストで行うことができる。
また車両からエンジンを降ろさず、ケースカバー8を取り付けた状態でサプライポンプ1を取り付けることができるので、サプライポンプ1の交換作業および取付作業を著しく容易化できる。
また、位置決め用ボルト23が汎用ボルトからなるので、ボルト23が容易に入手可能であり、専用の特殊工具を用いる場合に比べ、煩雑さを著しく減少し、コストも大幅に低減できる。
以上、本発明の実施形態を詳細に述べたが、本発明は他の実施形態も可能である。
(1)例えば、位置決め用ボルトは汎用ボルトでなくてもよく、頭部のない一定径の軸状ボルトであってもよい。こうした場合でも専用の特殊工具を用いる場合に比べれば、煩雑さを著しく減少し、コストを大幅に低減できる。
(2)ギア駆動部品は、サプライポンプに限らず、ギア駆動式の任意の部品もしくはエンジン補機であってよい。本実施形態のギア駆動部品は、自身のギア(ポンプギア6)が、これに噛合される相手方のギア(アイドルギア9)によって回転駆動される被駆動部品であったが、逆に、自身のギアにより相手方ギアを回転駆動する駆動部品であってもよい。
本発明の実施形態は前述の実施形態のみに限らず、特許請求の範囲によって規定される本発明の思想に包含されるあらゆる変形例や応用例、均等物が本発明に含まれる。従って本発明は、限定的に解釈されるべきではなく、本発明の思想の範囲内に帰属する他の任意の技術にも適用することが可能である。
1 サプライポンプ
2 ギアケース
3 ポンプ本体
6 ポンプギア
9 アイドルギア
10 開口部
12 ポンプブラケット
21 ギア穴
22 カバー穴
23 ボルト
24 ネジ穴
25 頭部
2 ギアケース
3 ポンプ本体
6 ポンプギア
9 アイドルギア
10 開口部
12 ポンプブラケット
21 ギア穴
22 カバー穴
23 ボルト
24 ネジ穴
25 頭部
Claims (4)
- ギア駆動部品とギアケースとを有する内燃機関において、前記ギア駆動部品の固定側部材の前方側に回転可能に設けられた第1ギアを、前記ギアケースの開口部から歯の一部が露出された第2ギアに位相合わせしつつ噛合させ、その後、前記固定側部材を前記ギアケースに固定するギア駆動部品の取付方法であって、
位置決め用のボルトを、前方側から前記第1ギアの位置決め穴に挿通し、次いで前記固定側部材のネジ穴に螺合して、前記固定側部材に対する前記第1ギアの位相を規制する第1ステップと、
前記第1ギアの前方側に突出された前記ボルトの部分を、前記ギアケースの穴に挿通させ、かつ前記固定側部材を前記ギアケースの所定の位相位置に位置決めしつつ、前記第1ギアを前記第2ギアに噛合させる第2ステップと、
を備えたことを特徴とするギア駆動部品の取付方法。 - 前記ボルトが汎用ボルトである
ことを特徴とする請求項1に記載のギア駆動部品の取付方法。 - 前記固定側部材を前記ギアケースに固定する第3ステップと、
前記ボルトを前記ギアケースの穴から抜去する第4ステップと、
前記ギアケースの穴を閉鎖する第5ステップと、
をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のギア駆動部品の取付方法。 - 前記ギア駆動部品が、燃料を圧送するサプライポンプである
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のギア駆動部品の取付方法。
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