以下、本発明の実施の形態について図に基づいて説明する。
まず、本発明の一実施の形態における熱源機の構成について説明する。
図1および図2を参照して、本実施の形態の熱源機1は、燃焼ガスの潜熱を回収可能な潜熱回収式の熱源機である。熱源機1は、筐体2と、バーナ3と、バーナケース3aと、送風機4と、一次熱交換器5と、一次熱交換器ケース5aと、二次熱交換器6と、二次熱交換器ケース6aと、排気集合筒7と、消音器8と、貯留容器9と、配管10と、給水配管11、入水口11aと、給湯配管12と、出湯口12aと、配管20と、受皿部材21と、ドレン検知部22と、水位検知部23と、制御部24と、配線25と、集合部材30とを主に有している。
なお、図1では、説明の便宜のため、集合部材30は示されていない。また、図2では、見やすくするため、二次熱交換器ケース6aおよび消音器8は破線で示されており、筐体2、給水配管11、入水口11a、給湯配管12および出湯口12aは示されていない。
筐体2は、バーナ3、バーナケース3a、送風機4、一次熱交換器5、一次熱交換器ケース5a、二次熱交換器6、二次熱交換器ケース6a、排気集合筒7、消音器8、貯留容器9、配管10、給水配管11、給湯配管12、配管20、受皿部材21、ドレン検知部22、水位検知部23、制御部24、配線25を内部に収容可能に構成されている。
筐体2の上面には排気口EPが設けられている。排気口EPは、一次熱交換器5によって顕熱が回収され、二次熱交換器6によって潜熱が回収された燃焼ガスを筐体2の外部に排気可能に構成されている。また、筐体2の側面には給水のための入水口11aと給湯のための出湯口12aとが設けられている。
バーナ3は燃料ガスを供給するためのものである。この燃焼ガスは、一次熱交換器5および二次熱交換器6との間で熱交換を行うためのものである。つまり、バーナ3は、一次熱交換器5および二次熱交換器6との間で熱交換を行なうための燃焼ガスを発生させて一次熱交換器5および二次熱交換器6に供給するためのものである。本実施の形態では、バーナ3は、図示しない燃料供給源から燃料配管を経由して供給されてきた灯油などの燃料を下向きに噴霧して燃焼させる逆燃式の装置である。具体的にはバーナ3はたとえばガンタイプバーナである。
バーナ3は、バーナケース(第1の収容部)3aに収容されている。したがって、バーナ3はバーナケース3aの内部で燃料を燃焼させて燃焼ガスを発生させる。バーナケース3aは、側面SSを有している。側面SSは、バーナ3と貯留容器9との間に配置されている。バーナケース3aの上方に送風機4が配置されており、バーナケース3aの下方に一次熱交換器5が配置されている。
送風機4は、バーナ3に燃焼用の空気を供給するためのものである。送風機4は、バーナ3の上方から燃焼用空気を下向きに供給可能に構成されている。具体的には送風機4はたとえばファンである。
一次熱交換器5は、バーナ3によって供給された燃焼ガスの顕熱を回収するためのものである。つまり、一次熱交換器5は顕熱回収型の熱交換器である。一次熱交換器5は、一次熱交換器ケース(第2の収容部)5aに収容されている。一次熱交換器5は、バーナ3よりも下方の高さ位置に配置されている。一次熱交換器ケース5aはバーナケース3aと排気集合筒7とに連通している。
二次熱交換器6は、バーナ3によって供給された燃焼ガスの潜熱を回収するためのものである。つまり、二次熱交換器6は潜熱回収型の熱交換器である。二次熱交換器6は、二次熱交換器ケース6aに収容されている。二次熱交換器ケース6aは排気口EPに連通している。また、二次熱交換器ケース6aは排気集合筒7に連通している。二次熱交換器6とは、潜熱回収用熱交換器の意であり、潜熱回収式熱交換器しかなくても良いし、或いは、顕熱回収用と潜熱回収用の熱交換器とが一体化されていても良い。
排気集合筒7および消音器8は一連に繋がった燃焼ガス流路を構成している。排気集合筒7は一次熱交換器5の下流側に位置している。消音器8は排気集合筒7の下流側に位置している。図中矢印で示すように、バーナ3で発生した燃焼ガスは、一次熱交換器5の周囲を通過して一次熱交換器5の水と熱交換した後、排気集合筒7を通って消音器8に送られる。消音器8に送られた燃焼ガスは、二次熱交換器6の周囲を通過して二次熱交換器6の水と熱交換した後、排気口EPから筐体2外に排出される。
一次熱交換器5の一方端と二次熱交換器6の一方端とは互いに配管10によって接続されている。二次熱交換器6の他方端には給水配管11が接続されており、一次熱交換器5の他方端には給湯配管12が接続されている。一次熱交換器5は二次熱交換器6よりもバーナ3の近くに配置されている。一次熱交換器5は二次熱交換器6よりも燃焼ガス流れの上流側に位置している。
入水口11aは給水配管11に接続されており給水配管11を経由して二次熱交換器6および一次熱交換器5に水を給水可能に構成されている。出湯口12aは給湯配管12に接続されており一次熱交換器5および二次熱交換器6で温められた温水を給湯可能に構成されている。これにより、入水口11aから入水された水は、二次熱交換器6および一次熱交換器5を通過する際に燃焼ガスによって加熱されて出湯口12aから出湯される。
この際、高温の燃焼ガスとの熱交換によって一次熱交換器5内の湯水が加熱される。一次熱交換器5で熱交換した後の燃焼ガスが二次熱交換器6へ通されることで二次熱交換器6内の水が予熱される。この過程で燃焼ガスの温度が60℃程度まで下がることで、燃焼ガス中に含まれる水分が凝縮して潜熱が回収される。二次熱交換器6において燃焼ガスの水蒸気を凝縮させる構造上、凝縮した水(ドレン)が発生するためドレンの排水が必要である。
二次熱交換器6で燃焼ガスの潜熱を回収することによって発生したドレンは、二次熱交換器ケース6aの下面で受けられる。二次熱交換器ケース6aの下面と貯留容器9とに配管20が接続されている。配管20は二次熱交換器6から貯留容器9にドレンを供給可能に構成されている。二次熱交換器ケース6aの下面の下方に貯留容器9が配置されている。このため、二次熱交換器ケース6aの下面で受けられたドレンは配管20内を通って貯留容器9に流入する。
具体的には、配管20の一端が貯留容器9に接続されており、配管20の他端が二次熱交換器ケース6aの下面に接続されている。配管20の一端の外周面は第1のバンドB1により締め付けられている。これにより、配管20の一端が貯留容器9に固定されている。配管20の他端の外周面は第2のバンドB2により締め付けられている。これにより、配管20の他端が二次熱交換器ケース6aの下面に固定されている。
貯留容器9は、二次熱交換器6で燃焼ガスの潜熱を回収することによって発生したドレンを貯留するためのものである。貯留容器9は、天井部TPと、底部BPと、側壁部SWとを有している。天井部TPは、二次熱交換器ケース6aの下面と対向するように配置されている。底部BPは、受皿部材21の上面USと対向するように配置されている。
側壁部SWは、貯留容器9の側面を構成している。側壁部SWは、天井部TPおよび底部BPの各々の外縁に沿うように構成されている。また、側壁部SWは、天井部TPと底部BPとを繋ぐように構成されている。つまり、側壁部SWは、天井部TPと底部BPとが対向する方向である上下方向に延在している。なお、側壁部SWは、垂直方向に対して傾いていてもよい。
本実施の形態では、貯留容器9は中和器9aである。燃焼ガス中には窒素酸化物などが含まれるため、この窒化酸化物などがドレンに溶け込んでドレンは酸性となる。中和器9aは二次熱交換器6で燃焼ガスの潜熱を回収することによって発生した酸性のドレンを中和するためのものである。中和器9a内には酸性のドレンを中和するための中和剤が充填されている。中和器9aで中和されたドレンは、図示しない排水路を通って筐体2外に排出される。
貯留容器9の下方に間隔をあけて受皿部材21が配置されている。受皿部材21は、配管20から貯留容器9の外部に漏出した酸性のドレンを受けるためのものである。受皿部材21は、貯留容器9の側壁部SWの下方に配置されている。具体的には、受皿部材21は、貯留容器9の側壁部SWの真下に配置されていることが望ましい。受皿部材21は、ドレンを受けるための上面USを有している。受皿部材21は、バーナケース3aの側面SSに取り付けられている。受皿部材21は、一次熱交換器ケース5aよりも上方の高さ位置に配置されている。
受皿部材21は、排気集合筒7などの周辺装置よりも酸性のドレンで腐食しにくい材料で構成されていてもよい。また、受皿部材21の上面USに酸性のドレンによる腐食を防止する塗料が塗られていてもよい。
ドレン検知部22は、受皿部材21の上面USに受けられたドレンを検知するためのものである。ドレン検知部22は、貯留容器9の外部に配置されている。ドレン検知部22は、受皿部材21の上面USに配置されている。ドレン検知部22は、受皿部材21の上面USに受けられたドレンを検知可能に構成されている。
水位検知部23は、貯留容器9内のドレンの水位を検知するためのものである。水位検知部23は、第1および第2の水位検知電極23a,23bを有している。第1の水位検知電極23aおよび第2の水位検知電極23bは、貯留容器9の内部に配置されている。第1の水位検知電極23aおよび第2の水位検知電極23bは、互いに間隔をあけて配置されている。第1の水位検知電極23aおよび第2の水位検知電極23bは、貯留容器9内に貯留されたドレンによって互いに導通するように構成されている。貯留容器9の内部に配置された第1および第2の水位検知電極23a,23bは、貯留容器9内のドレンの水位を検知するものであり、例えばオーバーフロー防止のために用いられる。
本実施の形態では、水位検知部23は、2本の水位検知電極が互いに導通することによりドレンの水位を検知するように構成されている。なお、水位検知部23は、アース用電極と複数の水位検知電極とが互いに導通することによりドレンの複数の水位を検知するように構成されていてもよい。この場合、アース用電極が第1の水位検知電極23aであり、複数の水位検知電極のいずれかが第2の水位検知電極23bであってもよい。
制御部24は、貯留容器9の外部に配置されている。制御部24は、ドレン検知部22および水位検知部23の各々に電気的に接続されている。制御部24は、受皿部材21の上面USに受けられたドレンを検知可能に構成されており、かつ貯留容器9内のドレンを検知可能に構成されている。
配線25は、制御部24とドレン検知部22および水位検知部23とを電気的に接続している。配線25は、第1および第2の配線25a,25bを有している。第1の配線25aおよび第2の配線25bは、貯留容器9の外部に配置されている。第1の配線25aおよび第2の配線25bはそれぞれ制御部24に接続されている。
集合部材30は、受皿部材21の上面USに受けられたドレンを集めるためのものである。集合部材30は、受皿部材21の上面USに配置されている。集合部材30にドレン検知部22が保持されている。
続いて、図2〜図8を参照して、本実施の形態の熱源機1の構成についてさらに詳しく説明する。なお、図3では、説明の便宜のため、バーナケース3a、一次熱交換器ケース5a、二次熱交換器ケース6a、貯留容器9、配管20、受皿部材21、第1および第2のバンドB1,B2が図示されている。また、図4では、説明の便宜のため、配管20、受皿部材21、集合部材30が図示されている。また、図5では、説明の便宜のため、配管20、受皿部材21、ドレン検知部22、水位検知部23、制御部24、配線25、集合部材30、第1および第2のバンドB1およびB2が図示されている。
図3および図4を参照して、受皿部材21は、一端部21aと、他端部21bと、第1の立ち上がり部21c1と、第2の立ち上がり部21c2とを含んでいる。一端部21aと他端部21bとは互いに対向している。具体的には、一端部21aと他端部21bとは受皿部材21の上面USの長手方向に互いに対向している。他端部21bは、一端部21aよりも低い高さ位置に配置されている。このため、受皿部材21は、一端部21aから他端部21bに向かって上面USの高さ位置が下がるように傾斜している。
第1の立ち上がり部21c1および第2の立ち上がり部21c2は、上面USから立ち上がるように構成されている。第1の立ち上がり部21c1および第2の立ち上がり部21c2は、互いに並走するように一端部21aから他端部21bまで延びている。第1の立ち上がり部21c1および第2の立ち上がり部21c2はそれぞれ受皿部材21の上面USの短手方向の両端に配置されている。第1の立ち上がり部21c1および第2の立ち上がり部21c2は互いに上面USを挟んで配置されている。第1の立ち上がり部21c1および第2の立ち上がり部21c2はそれぞれ受皿部材21の上面USの長手方向に延在している。
貯留容器9の天井部TPを上方から見たときに、貯留容器9の全てが受皿部材21の上面USと重なっている。つまり、貯留容器9の天井部TPを上方から見たときに、貯留容器9の外縁が受皿部材21の上面USの外縁よりも内方に位置している。また、貯留容器9の天井部TPを上方から見たときに、貯留容器9と集合部材30とは互いにずれて配置されている。つまり、貯留容器9の天井部TPを上方から見たときに、貯留容器9と集合部材30とは互いに重ならないように配置されている。
貯留容器9の天井部TPに配管20が接続されている。つまり、配管20の貯留容器9との接続部分CPは、天井部TPに配置されている。したがって、配管20の貯留容器9との接続部分CPは、受皿部材21の上面USの真上の領域に配置されている。
図2および図5を参照して、ドレン検知部22は、第1および第2のドレン検知電極22a,22bを有している。第1および第2のドレン検知電極22a,22bの各々は、制御部24に電気的に接続されている。第1および第2のドレン検知電極22a,22bの各々は、貯留容器9の外部に配置されている。第1のドレン検知電極22aと第2のドレン検知電極22bとは互いに間隔をあけて配置されている。第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bは、受皿部材21の上面USに付着したドレンによって互いに導通するように構成されている。
第1の配線25aは、制御部24から分岐して第1の水位検知電極23aおよび第1のドレン検知電極22aの各々に接続されている。第1の配線25aは、第1の水位電極配線25a1と、第1のドレン検知電極配線25a2とを含んでいる。第1の水位電極配線25a1の一端は制御部24に接続されており、第1の水位電極配線25a1の他端は第1の水位検知電極23aに接続されている。第1のドレン検知電極配線25a2の一端は第1の水位電極配線25a1に接続されており、第1のドレン検知電極配線25a2の他端は第1のドレン検知電極22aに接続されている。したがって、第1のドレン検知電極22aは第1の配線25aを経由して制御部24に対して第1の水位検知電極23aと電気的に並列に接続されている。
第2の配線25bは、制御部24から分岐して第2の水位検知電極23bおよび第2のドレン検知電極22bの各々に接続されている。第2の配線25bは、第2の水位電極配線25b1と、第2のドレン検知電極配線25b2とを含んでいる。第2の水位電極配線25b1の一端は制御部24に接続されており、第2の水位電極配線25b1の他端は第2の水位検知電極23bに接続されている。第2のドレン検知電極配線25b2の一端は第2の水位電極配線25b1に接続されており、第2のドレン検知電極配線25b2の他端は第2のドレン検知電極22bに接続されている。したがって、第2のドレン検知電極22bは第2の配線25bを経由して制御部24に対して第2の水位検知電極23bと電気的に並列に接続されている。
第1の配線25a、第2の配線25bの分岐箇所は制御部24ででも良いし、制御部24と第1および第2の水位検知電極23a,23bとの間であっても良いし、第1および第2の水位検知電極23a,23bででも良い。
制御部24は、第1の水位検知電極23aおよび第2の水位検知電極23bが貯留容器9の内部のドレンに接触して互いに導通することにより貯留容器9の内部のドレンを検知可能に構成されている。また、制御部24は、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bが受皿部材21の上面USのドレンに接触して互いに導通することにより受皿部材21の上面USのドレンを検知可能に構成されている。
制御部24と第1の水位検知電極23aおよび第2の水位検知電極23bとで構成された水位検知回路に、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bが電気的に並列に接続されている。
図5および図6を参照して、受皿部材21の第1の立ち上がり部21c1および第2の立ち上がり部21c2は互いに上面USの短手方向に対向するように配置されている。受皿部材21は、一枚の板で構成されていてもよい。また、第1の立ち上がり部21c1および第2の立ち上がり部21c2は、上面USから上方に折り曲げられていてもよい。第1の立ち上がり部21c1および第2の立ち上がり部21c2の各々の高さ寸法は、集合部材30の高さ寸法以上であってもよい。
集合部材30は、受皿部材21の他端部21bにおいて第1の立ち上がり部21c1から第2の立ち上がり部21c2に渡って上面USに配置されている。集合部材30は、上面USと、第1の立ち上がり部21c1と、第2の立ち上がり部21c2とで規定される空間を塞ぐように、この空間に嵌め込まれている。つまり、集合部材30の底面は上面USに当接している。また、集合部材30の一方端30aは第1の立ち上がり部21c1に当接し、集合部材30の他方端30bは第2の立ち上がり部21c2に当接している。集合部材30は伸縮性を有する材料で形成されていてもよい。集合部材30の材料は、たとえば発泡軟質材であってもよい。この発泡軟質材は、たとえばポリエチレン発泡体である。
集合部材30には、貫通孔HLと、開口部OPとが形成されている。貫通孔HLは、ドレン検知部22を配置するための孔である。貫通孔HLは、上下方向に集合部材30の上面および下面を貫通している。開口部OPは、貫通孔HLの一端部側に開口している。集合部材30の貫通孔HLにはドレン検知部22が配置されている。本実施の形態では、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bの両方が取り付けられたハウジング22cが貫通孔HLに嵌合されている。
図6および図7を参照して、ハウジング22cは、前端FEと、後端BEと、凹部HPとを有している。凹部HPは、前端FEから後端BEに向かって延びるように構成されている。第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bの各々はピン形状を有している。第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bの両方はハウジング22cの後端BEに固定されている。第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bの両方は、凹部HPの内部を後端BEから前端FEに向かって延在している。第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bのそれぞれの先端は凹部HPの内部に配置されている。
凹部HPは第1〜第3の孔H1〜H3を有している。第1〜第3の孔H1〜H3はそれぞれ前端FEに設けられている。前端FEと後端BEとが対向する方向において、第1の孔H1は第1のドレン検知電極22aと重なっており、第2の孔H2は第2のドレン検知電極22bと重なっている。第3の孔H3は第1の孔H1と第2の孔H2との間に配置されている。
図6および図8を参照して、集合部材30は、貫通孔HLの一端部21a側に配置された第1および第2の斜辺部S1,S2を有している。第1の斜辺部S1は、集合部材30の一方端30aから他方端30bに向かって受皿部材21の一端部21aとの距離が大きくなるように斜めに延在している。また、第1の斜辺部S1は、開口部OPに向かって受皿部材21の一端部21aとの距離が大きくなるように斜めに延在している。第2の斜辺部S2は、集合部材30の他方端30bから一方端30aに向かって受皿部材21の一端部21aとの距離が大きくなるように斜めに延在している。また、第2の斜辺部S2は、開口部OPに向かって受皿部材21の一端部21aとの距離が大きくなるように斜めに延在している。つまり、第1の斜辺部S1および第2の斜辺部S2は、開口部OPに向かって凹むようにV字状に配置されている。
次に、本実施の形態の変形例1および変形例2の熱源機について説明する。これらの変形例1および変形例2の熱源機においては、特に言及しない限り、上記の本実施の形態の熱源機と同じ構成については同じ符号を付し、その説明を繰り返さない。
上記の本実施の形態の熱源機1では、貯留容器9が中和器9aである場合について説明したが、貯留容器9は中和器9aに限定されない。本実施の形態の変形例1の熱源機では、図9を参照して、貯留容器9は、中和器9aおよびドレンタンク9bの両方を含んでいる。中和器9aとドレンタンク9bとは配管40により接続されている。このため、中和器9aで中和されたドレンがドレンタンク9bに配管40を通って流入しドレンタンク9bに貯留される。第1および第2の水位検知電極23a,23bは中和器9aおよびドレンタンク9bの両方の内部に配置されている。
また、貯留容器9は、中和器9aおよびドレンタンク9bの少なくともいずれかを含んでいればよい。そして、第1および第2の水位検知電極23a,23bは、中和器9aおよびドレンタンク9bの少なくともいずれかの内部に配置されていればよい。
図10および図11を参照して、本実施の形態の変形例2の熱源機1は、カバー部材50を備えている点で本実施の形態の熱源機1と主に異なっている。カバー部材50は、中和器9aのバーナケース3aに対向する側壁部SWに取り付けられている。カバー部材50は、ガイド部50aと、傾斜部50bと、天板部50cと、第1の側板部50dと、第2の側板部50eとを含んでいる。ガイド部50aは、中和器9aのバーナケース3aに対向する側壁部SWに沿って配置されている。傾斜部50bは、ガイド部50aの下端に接続されている。傾斜部50bは、ガイド部50aの下端から側壁部SWに向かって斜め下方に延在している。
天板部50cは、二次熱交換器ケース6aの下方に配置されている。天板部50cはガイド部50aの上端に接続されている。天板部50cは、受皿部材21の他端部21b側から一端部21a側(図4)に向かって高さ位置が低くなるように傾斜している。第1の側板部50dは、ガイド部50aと反対側で天板部50cに接続されている。第2の側板部50eは、第1の側板部50dの上端に接続されている。
カバー部材50のガイド部50aおよび傾斜部50bにより中和器9aの天井部TPで漏出したドレンを側壁部SWに沿わせて流すことができる。したがって、天井部TPで漏出したドレンを側壁部SWから受皿部材21に確実に落下させることができる。
また、カバー部材50の天板部50cにより二次熱交換器ケース6aから落下した結露水を熱源機1の筐体2の内面側に流すことができる。したがって、二次熱交換器ケース6aから落下した結露水のバーナケース3aへの落下を抑制することができる。
次に、本実施の形態の熱源機の作用効果について説明する。
図1、図2および図5に示すように、本実施の形態の熱源機においては、ドレンを検知可能なドレン検知部22が貯留容器9の外部に配置されている。このため、貯留容器9の外部に漏出したドレンを検知することができる。また、第1の配線25aは、制御部24から分岐して第1の水位検知電極23aおよび第1のドレン検知電極22aの各々に接続されている。第2の配線25bは、制御部24から分岐して第2の水位検知電極23bおよび第2のドレン検知電極22bの各々に接続されている。したがって、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bは、第1の水位検知電極23aおよび第2の水位検知電極23bと制御部24を共用できる。これにより、制御部24と第1の水位検知電極23aおよび第2の水位検知電極23bとで構成された水位検知回路を利用して、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bによりドレンを検知することができる。したがって、既存の水位検知回路を利用することにより、構造が容易であり、コストが低減できる。
また、第1および第2の水位検知電極23a,23bは、通常の貯留容器9内のドレン水位を適切に調整管理するための電極ではなく、異常時のドレン水位を検知するための電極であってもよい。この場合、異常時のドレン水位を検知する第1および第2の水位検知電極23a,23bとドレン漏れを検知する第1および第2のドレン検知電極22a,22bとが制御部24を共用することにより、異常を示す報知手段(たとえば、警告表示および警告音など)を共用することができるというメリットがある。
図1および図2に示すように、本実施の形態の熱源機1によれば、受皿部材21は、ドレンを受けるための上面USを有し、かつ貯留容器9の側壁部SWの下方に配置されている。このため、配管20と貯留容器9との接続が不十分である場合などに配管20から貯留容器9の外部に酸性のドレンが漏出すると、このドレンは貯留容器9の側壁部SWを伝って流れ落ちて側壁部SWの下方に配置された受皿部材21の上面USに受けられる。したがって、受皿部材21は、配管20から貯留容器9の外部に漏出したドレンが熱源機内の排気集合筒7などの周辺装置に付着することを防止できる。また、ドレン検知部22は、受皿部材21の上面USに配置され、かつドレンを検知可能なものである。このため、ドレン検知部22は、受皿部材21の上面USに受けられたドレンを検知することができる。したがって、ドレン検知部22は、配管20から貯留容器9の外部に漏出したドレンが熱源機内の排気集合筒7などの周辺装置に付着する前に、このドレンを検知することができる。
また、配管20から貯留容器9の外部にドレンが漏出すると、ドレンとともに一次熱交換器5および二次熱交換器6で熱交換した後の燃焼ガスである排気ガスも漏出する。したがって、ドレンを検知することにより、排気ガスの漏出を検知することができる。
よって、配管20から貯留容器9の外部に漏出したドレンが熱源機内の排気集合筒7などの周辺装置に付着する前に、このドレンを拭き取るなどして取り除くことができる。そのため、このドレンが付着した周辺装置に腐食が発生することを抑制することができる。
さらに、給水配管11および給湯配管12などから水が漏出し、当該水が受皿部材21で受けられた場合には、ドレン検知部22により当該水を検知することにより、当該水の漏出を検知することができる。
図6および図7に示すように、本実施の形態の熱源機においては、ピン形状を有する第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bの両方はハウジング22cの後端に固定され、かつ凹部HPの内部を後端BEから前端FEに向かって延在している。したがって、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bにいわゆる2ピンコネクタを用いることができる。このため、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bを集合部材30に固定することが容易である。また、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bの互いの間隔を維持することが容易である。また、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bの互いの間にゴミなどが付着することを抑制することができる。
図9に示すように、本実施の形態の変形例1の熱源機においては、第1の水位検知電極23aおよび第2の水位検知電極23bは、中和器9aおよびドレンタンク9bの少なくともいずれかの内部に配置されている。したがって、第1のドレン検知電極22aおよび第2のドレン検知電極22bは、中和器9aおよびドレンタンク9bの少なくともいずれかの内部に配置された第1の水位検知電極23aおよび第2の水位検知電極23bと制御部24を共有できる。
図5および図6に示すように、本実施の形態の熱源機においては、集合部材30は、他端部21bにおいて第1の立ち上がり部21c1から第2の立ち上がり部21c2に渡って上面USに配置されている。集合部材30には、ドレン検知部22を配置するための貫通孔HLと、貫通孔HLの一端部21a側に開口する開口部OPとが形成されている。したがって、集合部材30は、受皿部材21の上面USを一端部21a側から他端部21b側に向かって流れるドレンをせき止めて集めることができる。集合部材30で集められたドレンは開口部OPから貫通孔HLに流入する。ドレン検知部22は貫通孔HLに配置されているため、ドレン検知部22は集合部材30で集められたドレンを検知することができる。これにより、ドレン検知部22は、受皿部材21の上面USに受けられたドレンを確実に検知できる。
図1および図2に示すように、本実施の形態の熱源機においては、受皿部材21は、バーナケース3aの側面に取り付けられている。このため、バーナで発生した熱がバーナケース3aの側面SSから受皿部材21に伝わることにより受皿部材21に付着した結露水を蒸発させやすくすることができる。したがって、ドレン検知部22が結露水を検知することが抑制される。これにより、ドレン検知部22が結露水をドレンとして誤って検知することを抑制することができる。
図1および図3に示すように、本実施の形態の熱源機においては、受皿部材21は、一次熱交換器ケース5aよりも上方の高さ位置に配置されている。一次熱交換器5を収容する一次熱交換器ケース5aには結露水が付着しやすい。受皿部材21は一次熱交換器ケース5aよりも上方の高さ位置に配置されているため、一次熱交換器ケース5aに付着した結露水が受皿部材21に流れ落ちることを防止することができる。これにより、ドレン検知部22が結露水をドレンとして誤って検知することを抑制することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。