JP6103300B2 - 逆燃焼式の燃焼装置 - Google Patents
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Description
ここで、潜熱とは、燃焼ガス中に含まれる水蒸気の凝縮熱である。したがって、潜熱を回収すると燃焼ガス中の水蒸気が凝縮し、ドレンが発生する。このドレンは酸性を帯びている。
そのため潜熱回収型の燃焼装置では、顕熱を回収する熱交換器と、潜熱を回収する熱交換器を個別に搭載している。即ち潜熱を回収する側の熱交換器は、酸性のドレンが付着するので、酸に強い素材で作られている。
また、二次熱交換器には、ドレンを中和するための中和器が接続されている。
なお、前者の顕熱を回収する熱交換器は、一次熱交換器と称されており、後者の潜熱を回収する熱交換器は、二次熱交換器と称されている。
特許文献1に記載の燃焼装置200は、逆燃焼方式を採用する燃焼装置200であり、図12のようにバーナー部201が接続された燃焼缶体部202と、当該燃焼缶体部202に対して並列的に立設された排気流路形成部203とを有している。なお燃焼装置200では、排気流路形成部203は、消音器として機能する。
そして、燃焼缶体部202の下部と、排気流路形成部203の下部同士が、連通路形成部210で接続されており、その内部に二次熱交換器207が内蔵されている。
また、特許文献1に記載の燃焼装置200は、バーナー部201の上部にバーナー部201へ空気を送るための送風機208が配されており、燃焼缶体部202の下部に一次熱交換器206が配されるレイアウトとなっている。
しかしながら、特許文献1に開示された図12のレイアウトを見ても明らかなように、二次熱交換器207の下方に中和器211を取り付けると、中和器211そのものや中和器211を設置するための器具の分だけ燃焼装置200の全高が高くなってしまう。すなわち、特許文献1に開示された様に、燃焼装置200の筐体(図示せず)内の、二次熱交換器207の下方に中和器211を取り付けたレイアウトを採用すると、筐体の高さが大きくなり、燃焼装置200が大型化してしまうという問題が生じる。
また、燃焼装置200は、燃焼ガスが二次熱交換器207を通過した後に、排気流路形成部203を通過する構成となっている。すなわち、ドレンを含んだ燃焼ガスが排気流路形成部203を通過するため、排気流路形成部203をステンレススチール等の耐腐食性を有する材料で形成しなければならない。そのため、排気流路形成部203の材料費が嵩むという問題があった。
より具体的には、消音器や二次熱交換器を小型化し、これらの高さを低くすれば、当然に燃焼装置の全高が低くなる。
しかしながら、消音器や二次熱交換器を小型化すると、これらの能力低下が顕著に現れ、燃焼装置の能力を低下させてしまう。
前記二次熱交換器は、少なくとも一部が消音器側から燃焼部側に向かって張り出した状態で設置され、前記中和器は、前記二次熱交換器の下部であって、その一部又は全部が前記燃焼部と前記消音器との間に存在する空間内に配されていることを特徴とする逆燃焼式の燃焼装置である。
また、本発明の構成によれば、二次熱交換器の少なくとも一部を消音器側から燃焼部側に張り出させることによって、二次熱交換器の熱交換容量を十分に確保している。
さらに本発明の構成によれば、中和器の一部又は全部を二次熱交換器の張り出した部位の下部であって、かつ、前記燃焼部と前記消音器との間に存在する空間内に配置している。すなわち、二次熱交換器の少なくとも一部を消音器側から燃焼部側に張り出させて配置した際に形成されたデッドスペースに、中和器を設置することによって、天地方向における大型化を防止している。
本発明の構成によれば、二次熱交換器の張出部位の下部に中和器を配置しているため、二次熱交換器と中和器を接続する配管を短くすることが可能となる。すなわち、中和器を総体的に高い位置に配することが可能となり、自然落下でのドレン排水がしやすい。
また本発明の燃焼装置は、送風機、燃焼部、消音器、二次熱交換器等の機能部品の能力を低下させることなく、燃焼装置の全高を低くすることができる。
なお本発明の燃焼装置では、燃焼部と消音器との間に存在する空間内に中和器を配置したが、本発明を開発する過程において、消音器の前に中和器を配置するレイアウトも検討された。すなわち燃焼装置を正面側から観察したとき、中和器の全てが消音器と重なる様なレイアウトを検討した。
しかしながら、このレイアウトを採用するには、消音器の厚さを薄くする必要があり、消音器の容積を縮小せざるを得なかった。そのため消音器の前に中和器を配置するレイアウトは、燃焼装置自身の性能を低下させてしまう懸念があり、採用が見送られた。
燃焼装置が筐体を有し、燃焼部等がこの筐体内に内蔵されることを前提とすると、「消音器から離れる方向に寄った位置」とは、筐体の内壁に近づく方向である。
燃焼部と送風機の接続部位が、燃焼部の天面部の2/3よりも消音器に対して反対側に寄った位置であることが好ましい。
すなわち、水平方向において消音器と送風機が離れた位置に位置するため、消音器と送風機との並列方向の重量バランスが良くなる。つまり、消音器の荷重と送風機の荷重が、並列方向に均等に配分され、現場に運搬するときや施工するときの器具の安定が良くなるので、作業性、安全性が高い。また、運搬時に運搬業者等が誤って落下した場合でも荷重集中がなくなるため、器具が壊れにくい。
また、送風機の位置が消音器の位置と離れているので、二次熱交換器の張り出し長さを長くすることができ、二次熱交換器の熱交換効率を高めることができる。
本発明の構成によれば、消音器と反対側から空気を吸気するため、フレッシュな空気を吸気することができ、上記した温度に起因する補正などの制御を抑制することができる。
また、ドレン排出配管は、消音器と燃焼部との間に存在する空間に位置しているため、中和器と二次熱交換器を最短距離で接続することができる。すなわち、ドレン排出配管を設けるスペースを低減できるとともに、コストも低減できる。
本発明の構成によれば、羽根の回転軸が二次熱交換器の張出方向と略同一方向を向く姿勢で取り付けられているため、二次熱交換器の設置にファンケースが邪魔にならない。また、二次熱交換器の大きさを大きくすることができる。
前記二次熱交換器の底面には、前記ドレン排出口に向かって傾斜する傾斜面があることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の逆燃焼式の燃焼装置である。
本発明の構成によれば、二次熱交換器のドレン排出配管との接続部位は、二次熱交換器の底面の中央部にあり、二次熱交換器の底面には、接続部位に向かって下り傾斜した傾斜面が存在しているため、二次熱交換器で発生したドレンを容易に中和器に排出することができる。
また、本発明の構成によれば、二次熱交換器の張出部位の下部に中和器を配置しているため、二次熱交換器と中和器を接続する配管を短くすることが可能となる。すなわち、中和器を総体的に高い位置に配することが可能となり、自然落下でのドレン排水をしやすくなる。
なお、以下の説明において、特に断りがない限り、上下左右前後の位置関係は、通常の設置位置(図1)を基準に説明する。すなわち、正面視した状態を基準としており、紙面に対して直交する方向が前後方向となる。
本実施形態の燃焼装置1は、給湯器として使用されるものであり、図示しない給水源から供給される水を加熱し、カラン等の給湯端末を介して外部等に給湯する給湯機能を有する。
また、一次熱交換器6よりも燃焼ガスの下流側には、ターン流路形成部材12、消音器7及び二次熱交換器8がその順番で接続されている。
すなわち、燃焼装置1は、燃焼部5の燃焼筒部20及び燃焼缶体11内で火炎を発生させ、生成された燃焼ガスが燃焼缶体11、一次熱交換器6、ターン流路形成部材12、消音器7及び二次熱交換器8のそれぞれを順次通過する一連の燃焼ガス流路25を形成している。
そのため、燃焼装置1は、燃焼部5で生成された燃焼ガスによって、一次熱交換器6内を通過する水を加熱することで燃焼ガスから顕熱を回収する。さらに、消音器7を通過した燃焼ガスによって、二次熱交換器8内を通過する水を加熱することで燃焼ガスから潜熱を回収する機能を有する。
燃焼側ブロック15の下部と消音器ブロック16の下部は、ターン流路形成部材12を介して連通している。
そのため、燃焼装置1では、燃焼側ブロック15において、燃焼部5で生成された燃焼ガスが、燃焼缶体11から一次熱交換器6を通過して下方に向けて流れ、ターン流路形成部材12で流れ方向を上方に方向転換し、消音器ブロック16において消音器7を通過して上方の二次熱交換器8に向けて流れる。
送風機3は、シロッコファンやブロワーの様な遠心式の送風機3であり、図3,図4から読み取れるように、略円盤状のファンケース30内に回転羽根28が設けられたものである。回転羽根28は、回転軸26を中心としてファンケース30内で回転する。
送風機3は、図3のように、ファンケース30に一方の主面に吸気口23が設けられており、ファンケース30の下部側面に燃焼部5と連通した吐出口24を有している。すなわち、送風機3は、吸気口23からファンケース30内に空気を吸引し、回転羽根28の回転力によって、所望量の空気を吐出口24からバーナーケース21内に吐出可能となっている。
吸気口23は、開口形状が円形であり、ファンケース30の一方の主面の略中央に位置している。
モーター部29は、公知のモーターであり、ファンケース30の他方の主面に対して、回転軸が直交するように立設されている。
また、バーナーケース21は、面状に広がりを有した天面部19を備えた箱体であり、その天面部19上で送風機3のファンケース30と連通している。具体的には、バーナーケース21は、直方体状の箱体であり、送風機3はその上に直接的に取り付けられている。
バーナーケース21の内部には、前記した燃焼筒部20の大部分があり、燃焼筒部20の外側に燃焼筒部20と同心状の筒体31が内蔵されている。
燃焼筒部20は、図2のように、燃料噴射ノズル32を内蔵した端部開放型のノズル収納筒33と、当該ノズル収納筒33の開放端に接続された端部開放型の燃焼筒35を備えている。さらにノズル収納筒33は、内筒と外筒を有する。
また、燃焼筒35は、第一燃焼筒36と第二燃焼筒37からなり、これらには多数の空気導入口38が設けられている。
そして、燃焼筒部20は、前記したバーナーケース21内にその大部分があり、開放端が仕切り壁41から燃焼缶体11の下部に設けられた一次熱交換器6側に向かって開いている。さらに本体部22の下流側には、燃焼拡散板44が取り付けられている。
また、前記した筒体31を流れる空気は、第一燃焼筒36及び第二燃焼筒37に設けられた空気導入口38から燃焼筒35の内部に入り、いわゆる二次空気として燃焼に用いられる。
そして、バーナーケース21の内側であって、筒体31の外側の空気流路40を流れる空気は、バーナーケース21と燃焼缶体11を仕切る仕切り壁41の開口43から燃焼缶体11側に入り、仕切り壁41及びその上部のバーナーケース21内が高温にならないように冷却用の空気として使用される。
また、燃焼缶体11の外周側には、図1のように、当該燃焼缶体11が過度に高温となるのを防止するべく、水管45が巻き付けられている。なお、この水管45は、その下流端が後述する一次熱交換器6に繋がっている。
本実施形態の一次熱交換器6は、フィンアンドチューブ型の熱交換器が採用されている。なお、一次熱交換器6の受熱管50には、水管45を通過した水が導入される。
具体的には、ターン流路形成部材12は、幅方向一方の端部側において排気空間51と一次熱交換器6とが連通しており、幅方向の他方の端部側において排気空間51と消音器7とが連通している。これにより、ターン流路形成部材12では、燃焼部5で生成され一次熱交換器6を下向きに通過した燃焼ガスが流入すると、排気空間51の幅方向一方の端部側から他方の端部側に向けて(図1では左側から右側に向けて)ほぼ水平方向に流れ、当該端部側に至れば、上向きに流れ方向を変換して消音器7に向けて流出する。
また、消音器7は、外観が直方体状をしており、内部がラビリンス構造となっており、燃焼音を低減させるものである。
そして、消音器7は、上部に排気口52が設けられており、当該排気口52を介して、消音器7の内部を通過した燃焼ガスを二次熱交換器8側に排出する。
また、消音器7は、筐体2の前後方向の長さと同程度の奥行きを有している。すなわち、消音器7は、前後にほぼ隙間が存在しない程度の大きさとなっている。
また、ケース部材55は、ケース本体57と天面壁58によって構成された横長の直方体状の箱である。
ケース部材55は、図5,図6から読み取れるように、底板部60と、底板部60と管路部材56の一部を挟んで対面する天面壁58と、対向する短辺側の周壁部61及び壁面部材64と、対向する長辺側の周壁部62,63を有する。
底板部60は、平面視が長方形の壁であり、その中央近傍には、ドレンを排出するためのドレン排出口65を有している。また、底板部60は、ドレンを集めるためにドレン排出口65に向かって緩やかな下り傾斜した傾斜面66が設けられている。
すなわち、底板部60の傾斜面66は、前後方向において、周壁部62側及び周壁部63側から中央側に向かって緩やかに傾斜しており、左右方向においても、周壁部61及び壁面部材64側から中央側に向かって緩やかに傾斜している。また、底板部60には、ドレンを導くための溝(図示せず)が設けられている。
また、底板部60のドレン排出口65は、前後方向の中央よりやや周壁部62側に位置している。底板部60のドレン排出口65は、左右方向の中央よりやや壁面部材64側に位置している。
すなわちドレン排出口65は、底板部60の各辺から離れた位置に設けられており、底板部60の中央部にある。
またケース本体57の底板部60には燃焼ガスを内部に導入する燃焼ガス導入開口85が設けられている。
中和器10は、図7のように直方体状をしている。具体的には、中和器10は、正面視したときに、天地方向に延びた縦長状である。すなわち、中和器10は、幅方向の長さX1に比べて、高さ方向の長さZ1が長い。また、中和器10は、幅方向の長さX1に比べて、前後方向の長さY1が長い。そのため、中和器10は、幅X1が狭くても十分な容量を確保することができる。
具体的には、ファンケース30は、バーナーケース21の天面部19の消音器7と反対側端部側(左側端部側)に設けられており、モーター部29は、バーナーケース21に対して消音器7側に位置している。すなわち送風機3は燃焼部5の上部であって、消音器7から離れる方向に寄った位置に取り付けられている。
ファンケース30の大面積側の壁面は、図1,図3から読み取れるように、二次熱交換器8の張り出し方向と同一方向を向いている。そのため送風機3は、ファンケース30の回転軸26が二次熱交換器8の張り出し方向と同一方向を向く姿勢で取り付けられている。
ファンケース30のモーター部29側は、消音器7と対面している。言い換えると、吸気口23を備えたファンケース30の片側面は消音器7から離れる側にあり、モーター部29が接続されたファンケース30の反対側の面は、消音器7側にある。
ファンケース30の吸気口23と、筐体2の内壁との間には、迂回壁部47が設けられ、吸気口23は、所定の間隔を介して迂回壁部47と対面している。迂回壁部47は、吸気口23に直接空気が導入されることを防止する壁部である。すなわち、送風機3を駆動したときには、迂回壁部47とファンケース30の間を通過して吸気口23に空気が導入される。
ファンケース30は、図8のように二次熱交換器8の側方に位置しており、モーター部29は、二次熱交換器8の下方に位置している。そのため、二次熱交換器8とファンケース30が天地方向に重ならないため、高さ方向のスペース効率が高い。
具体的には、バーナーケース21の中心は、消音器7を基準として、燃焼缶体11の中心に対して外側に偏心した位置にある。
すなわち本実施形態では、燃焼部5は、バーナーケース21と燃焼缶体11とによって構成され、バーナーケース21は燃焼缶体11の上に取り付けられているが、バーナーケース21は、燃焼缶体11に対して消音器7から離れる方向に偏心した位置に設けられている。
また、バーナーケース21の消音器7側の端面(右側端面)は、燃焼缶体11の消音器7側の端面(右側端面)よりも引っ込んでいる。すなわち、バーナーケース21の消音器7側の端面は、図2のように燃焼缶体11の消音器7側の端面と仕切り壁41を介して段状に連続している。そのため、バーナーケース21と消音器7との間の空間18は、燃焼缶体11と消音器7との間の空間に比べて広い。
また、管路部材56の壁面部材64からの露出部位は、モーター部29の天地方向投影面上にまで至っている。
すなわち二次熱交換器8の図面右下の面が消音器7の上部に固定され、二次熱交換器8の図面左側の部位が燃焼部5側に向かって張り出した状態で設置されている。そして二次熱交換器8の張り出した部位(図面左側の端部)は消音器7とファンケース30の間にある。
ここでいう「中和器10の大部分」とは、中和器10全体の半分以上を表し、好ましく、75パーセント以上100パーセント以下、より好ましくは、90パーセント以上100パーセント以下である。
また、本実施形態の燃焼装置1は、各構成部材の中で、重量物である消音器7とモーター部29を左右方向に離して設置するので、荷重が均等に分散され、全体の左右の重量バランスが良い。そのため、荷重集中が無くなるともに、器具を運搬する時に機具の安定が良いので、運搬時に運搬業者等が誤って落下した場合であっても、器具が破損しにくい。
このようにすることで、加熱ヒーター70の位置が中和器10にも近接しているため、中和器10及び二次熱交換器8の双方の雰囲気温度を同時に上昇させることができる。それ故に、中和器10を加熱するための加熱ヒーターを別途設けなくても、中和器10及び二次熱交換器8の双方の凍結を予防することができ、コストを削減できる。
また図12に示す燃焼装置80の様に、消音器7の高さを全体的に高くし、その側面に二次熱交換器83を設けてもよい。
いずれにしても、二次熱交換器8,82,83は、消音器7の上端またはその近傍の高さの位置にある。
なお、図1の実施形態で採用した二次熱交換器8では、図5の様に底板部60の底板部60に燃焼ガス導入開口85が設けられており、二次熱交換器8の底板部60に側から燃焼ガスが導入されるが、図11に示す二次熱交換器82や、図12に示す二次熱交換器83では、短辺側の周壁部61に燃焼ガス導入開口(図示せず)が設けられることとなる。
2 筐体
3 送風機
5 燃焼部
6 一次熱交換器
7 消音器
8,82,83 二次熱交換器
10 中和器
11 燃焼缶体
12 ターン流路形成部材
15 燃焼側ブロック
16 消音器ブロック
17 ドレン排出配管
18 空間
19 天面部
20 燃焼筒部
21 バーナーケース
23 吸気口
25 燃焼ガス流路
28 回転羽根
30 ファンケース
65 ドレン排出口
70 加熱ヒーター
Claims (12)
- 筐体内に、送風機と、燃焼部と、一次熱交換器と、ターン流路形成部材と、消音器及び二次熱交換器が設けられ、前記燃焼部で発生させた燃焼ガスを、前記一次熱交換器、前記ターン流路形成部材、前記消音器、前記二次熱交換器に順次通過させる燃焼ガス流路が形成され、
さらに、前記二次熱交換器で生じたドレンを中和する中和器が筐体内に設けられた逆燃焼式の燃焼装置であり、
前記燃焼部は、燃焼ガスを下方向に向かって発生させるものであり、
前記一次熱交換器は、前記燃焼部の下部に位置しており、
前記ターン流路形成部材は、前記燃焼ガス流路の一部を構成するものであり、前記一次熱交換器の下部に設けられていて前記一次熱交換器と前記消音器を接続し、
前記消音器は、前記燃焼部の側方に設けられており、
前記二次熱交換器は、少なくとも一部が消音器側から燃焼部側に向かって張り出した状態で設置され、
前記中和器は、前記二次熱交換器の下部であって、その一部又は全部が前記燃焼部と前記消音器との間に存在する空間内に配されていることを特徴とする逆燃焼式の燃焼装置。 - 前記送風機は、前記燃焼部の上部であって、前記消音器から離れる方向に寄った位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の逆燃焼式の燃焼装置。
- 前記送風機は吸気口を有し、前記吸気口は、前記消音器に背を向ける方向に開口していることを特徴とする請求項2に記載の逆燃焼式の燃焼装置。
- 前記送風機は、ファンケース内で羽根を回転させて送風する遠心式送風機であり、
前記送風機は、燃焼部の上部に取り付けられており、
前記二次熱交換器はその一部が前記消音器の上部又は側面に固定されていて前記消音器側から燃焼部側に向かって張り出した状態で設置され、前記二次熱交換器の張り出した側の端部は燃焼部の上部であって前記消音器とファンケースの間にあることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の逆燃焼式の燃焼装置。 - 前記二次熱交換器は、螺旋管式の熱交換器であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の逆燃焼式の燃焼装置。
- 前記二次熱交換器と前記中和器は、ドレン排出配管によって接続されており、
当該ドレン排出配管は、消音器と燃焼部との間に存在する空間に位置していることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の逆燃焼式の燃焼装置。 - 前記中和器は、正面視したときに、天地方向に延びた縦長状であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の逆燃焼式の燃焼装置。
- 前記送風機は、ファンケース内で羽根を回転させて送風する遠心式送風機であり、前記送風機は、前記羽根の回転軸が前記二次熱交換器の前記張出方向と略同一方向を向く姿勢で取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の逆燃焼式の燃焼装置。
- 燃焼部は、バーナーの一部又は全部が内蔵され燃焼部の外郭の一部を構成するバーナーケースと、内部に火炎を発生させる燃焼缶体部を有し、当該バーナーケースは前記燃焼缶体部に対して前記消音器から離れる方向に偏心した位置に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の逆燃焼式の燃焼装置。
- 前記二次熱交換器の張出部位に加熱ヒーターが設けられていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の逆燃焼式の燃焼装置。
- 前記二次熱交換器は、ドレンを排出するドレン排出口を有し、前記ドレン排出口は、二次熱交換器の底面であってその中央部にあり、
前記二次熱交換器の底面には、前記ドレン排出口に向かって傾斜する傾斜面があることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の逆燃焼式の燃焼装置。 - 燃焼部と当該燃焼部の下部に設けられた一次熱交換器が結合された燃焼側ブロックと、消音器が内蔵され前記燃焼側ブロックの横に並べて配される消音器ブロックと、燃焼側ブロックの下部と消音器ブロックの下部とを繋ぐターン流路形成部材と、消音器ブロックの上部側に取り付けられた二次熱交換器と、二次熱交換器で生じたドレンを中和する中和器及び送風機が筐体内に設けられた逆燃焼式の燃焼装置において、
前記二次熱交換器の少なくとも一部は、消音器ブロック側から燃焼側ブロック側に張り出しており、
前記中和器は、前記二次熱交換器の下部であって、その一部又は全部が前記燃焼側ブロックと前記消音器ブロックとの間に存在する空間内に配されていることを特徴とする逆燃焼式の燃焼装置。
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