JP6543951B2 - 圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法 - Google Patents

圧電駆動装置、ロボット、及び、それらの駆動方法 Download PDF

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Description

本発明は、圧電駆動装置、及び、圧電駆動装置を備えるロボットなどの各種の装置に関する。
圧電体を振動させて被駆動体を駆動する圧電アクチュエーター(圧電駆動装置)は、磁石やコイルが不要のため、様々な分野で利用されている(例えば特許文献1)。この圧電駆動装置の基本的な構成は、補強板の2つの面のそれぞれの上に、4つの圧電素子が2行2列に配置された構成であり、合計で8つの圧電素子が補強板の両側に設けられている。個々の圧電素子は、圧電体をそれぞれ2枚の電極で挟んだユニットであり、補強板は、圧電素子の一方の電極としても利用される。補強板の一端には、被駆動体としてのローターに接してローターを回転させるための突起部が設けられている。4つの圧電素子のうちの対角に配置された2つの圧電素子に交流電圧を印加すると、この2つの圧電素子が伸縮運動を行い、これに応じて補強板の突起部が往復運動又は楕円運動を行う。そして、この補強板の突起部の往復運動又は楕円運動に応じて、被駆動体としてのローターが所定の回転方向に回転する。また、交流電圧を印加する2つの圧電素子を他の2つの圧電素子に切り換えることによって、ローターを逆方向に回転させることができる。
特開2004−320979号公報 特開2008−227123号公報
ところで、圧電駆動装置が被駆動体を駆動する力(以下、「駆動力」とも呼ぶ)を高める方法としては、単純には、上記した従来の圧電駆動装置を複数用いる方法が考えられる。しかしながら、この場合、用いた複数の圧電駆動装置を全体として1つの圧電駆動装置として捉えると、用いた圧電駆動装置の数に比例して圧電駆動装置の全体としてのサイズが大型化するという課題が生じる。このため、例えば、ロボットの関節を駆動するための駆動装置のように、駆動装置の配置スペースに制約があるため、小型で高出力であることが望まれる駆動装置としての適用が困難となる可能性があった。従って、高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置の適切な構成については十分に検討されていなかった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
本発明の一形態によれば、圧電駆動装置が提供される。この圧電駆動装置は、振動板と、前記振動板に一列に並んで設けられ、被駆動体と接触可能な接触部をそれぞれ有する複数の圧電駆動部と、を備え、前記複数の圧電駆動部は、それぞれ、独立して楕円運動が可能であり、それぞれ、互いに同期して前記楕円運動を行なって、前記接触部を介して前記被駆動体を駆動する。前記複数の圧電駆動部はそれぞれ、電極が設けられた圧電体を含む圧電振動体を有す。前記振動板は、第1面と、第2面と、前記第1面と前記第2面との間をつなぐ第3面および第4面とを有す。前記圧電振動体は、前記振動板の前記第1面に設けられている。前記接触部は、前記振動板の前記第3面または前記第4面に設けられた突起部である。
この形態によれば、振動板に複数の圧電駆動部が一列に並んで設けられ、それぞれ、互いに同期して楕円運動を行なって、接触部を介して被駆動体を駆動することにより、従来のように圧電駆動装置を複数用いる場合に比べて、高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置を実現できる。また、電極が設けられた圧電体を含む圧電振動体を含む複数の圧電駆動部が振動板に配列して設けられているので、従来のように圧電駆動装置を複数用いる場合に比べて、高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置を実現できる。また、振動板の第1面に圧電振動体が含まれる圧電駆動部が配列して設けられているので、従来のように圧電駆動装置を複数用いる場合に比べて、高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置を実現できる。
その他、本発明は、以下の形態としても実現することが可能である。
(1)発明の一形態によれば、圧電駆動装置が提供される。この圧電駆動装置は、振動板と;前記振動板に配列して設けられ、被駆動体と接触可能な接触部をそれぞれ有する複数の圧電駆動部と;を備える。
この形態によれば、振動板に複数の圧電駆動部が配列して設けられているので、従来のように圧電駆動装置を複数用いる場合に比べて、高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置を実現できる。
(2)上記形態の圧電駆動装置において、前記複数の圧電駆動部はそれぞれ、電極が設けられた圧電体を含む圧電振動体を有するとしてもよい。
この形態によれば、電極が設けられた圧電体を含む圧電振動体を含む複数の圧電駆動部が振動板に配列して設けられているので、従来のように圧電駆動装置を複数用いる場合に比べて、高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置を実現できる。
(3)上記形態の圧電駆動装置において、前記振動板は、第1面と、第2面と、前記第1面と前記第2面との間をつなぐ第3面および第4面とを有し;前記圧電振動体は、前記振動板の前記第1面に設けられており;前記接触部は、前記振動板の前記第3面または前記第4面に設けられた突起部であるとしてもよい。
この形態によれば、振動板の第1面に圧電振動体が含まれる圧電駆動部が配列して設けられているので、従来のように圧電駆動装置を複数用いる場合に比べて、高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置を実現できる。
(4)上記形態の圧電駆動装置において、前記圧電駆動部は、前記第2面に設けられた圧電振動体を有するとしてもよい。
この形態によれば、圧電駆動部は、振動板を挟んで2つの圧電振動体を有しているので、振動板の振動の効率を高めることが容易である。
(5)上記形態の圧電駆動装置において、前記接触部は、前記第3面と前記第4面の少なくとも一方に一列に並んで設けられていてもよい。
この形態によれば、各圧電駆動部の圧電振動体の振動によって発生する駆動力を、それぞれ、接触部を介して被駆動体に効率よく伝えることができる。
(6)上記形態の圧電駆動装置において、前記複数の圧電駆動部が設けられた前記振動板が複数積層されていてもよい。
この形態によれば、振動板に沿って複数の圧電駆動部が設けられるだけでなく、振動板に垂直な方向に沿って複数の圧電駆動部が設けられているので、複数の圧電駆動部が効率良く二次元的に設けられており、従来のように圧電駆動装置を複数用いる場合に比べて、より高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置を実現できる。
(7)上記形態の圧電駆動装置において、前記電極は、第1電極と、第2電極と、を含み、前記圧電振動体は、基板と、前記基板に形成された前記第1電極と、前記第1電極に形成された前記圧電体と、前記圧電体に形成された前記第2電極と、を有するものとしてもよい。
この形態によれば、圧電振動体を小型に形成することができるので、小型で軽量な圧電駆動装置を実現できる。
(8)上記形態の圧電駆動装置において、前記振動板は、前記基板で構成されているとしてもよい。
この形態によれば、圧電振動体の基板が振動板として構成されているので、より効率良く、高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置を実現することができる。
(9)上記形態の圧電駆動装置において、前記基板は、シリコン基板であってもよい。
この形態によれば、シリコン基板を用いて、より効率良く、高出力で、かつ、小型で軽量な圧電駆動装置を実現することができる。また、圧電体の機械的品質係数Qmの値は、数千であるのに対し、シリコン基板の機械的品質係数Qmの値は、10万程度である。したがって、この形態によれば、圧電振動体および振動板の機械的品質係数Qmの値を大きくでき、圧電駆動装置の機械的品質係数Qmの値を大きくできる。
本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、圧電駆動装置の他、圧電駆動装置の駆動方法、圧電駆動装置の製造方法、圧電駆動装置を搭載するロボット、圧電駆動装置を搭載するロボットの駆動方法、送液ポンプ、投薬ポンプ等、様々な形態で実現することができる。
第1実施形態の圧電駆動装置の概略構成図である。 圧電駆動部の概略構成図である。 振動板の平面図である。 各圧電駆動部と駆動回路の電気的接続状態を示す説明図である。 圧電駆動装置の動作の例を示す説明図である。 第1実施形態の変形例の圧電駆動装置の概略構成を示す側面図である。 第2実施形態の圧電駆動装置の概略構成を示す側面図である。 第3実施形態の圧電駆動装置の概略構成を示す平面図である。 第4実施形態の圧電駆動装置の概略構成図である。 第4実施形態の圧電駆動装置の製造工程の一例を示すフローチャートである。 第4実施形態の変形例の圧電駆動装置の概略構成を示す断面図である。 第5実施形態における圧電駆動装置の概略構成図である。 第5実施形態の圧電駆動装置の製造工程の一例の一部を示す説明図である。 第5実施形態の圧電駆動装置の製造工程の一例の他の一部を示す説明図である。 第5実施形態の圧電駆動装置の製造工程の一例の別の一部を示す説明図である。 第6実施形態における圧電駆動装置の概略構成を示す側面図である。 圧電駆動装置を利用したロボットの一例を示す説明図である。 ロボットの手首部分の説明図である。 圧電駆動装置を利用した送液ポンプの一例を示す説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、本発明の第1実施形態における圧電駆動装置11の概略構成図である。図1(A)は圧電駆動装置11の平面図であり、図1(B)はその側面図である。圧電駆動装置11は、振動板200と、振動板200に配列された複数の圧電駆動部10と、を備える。圧電駆動部10が配列された振動板200は、支持体30の支持部310で支持及び固定される。圧電駆動部10は、振動板200の両面にそれぞれ配置された2つの圧電振動体100を備えている。なお、図1では、図示の便宜上、振動板200及び支持体30にハッチングを付して示している。
図2は、圧電駆動部10の概略構成図である。図2(A)は、圧電駆動部10の平面図であり、図2(B)はそのB−B断面図であり、図2(C)はそのC−C断面図である。圧電駆動部10は、上記したように、振動板200の両面(第1面211(「表面」あるいは「上面」とも呼ぶ)と第2面212(「裏面」あるいは「下面」とも呼ぶ))にそれぞれ配置された2つの圧電振動体100を備える。圧電振動体100は、基板120と、基板120の上に形成された第1電極130と、第1電極130の上に形成された圧電体140と、圧電体140の上に形成された第2電極150と、を備えている。第1電極130と第2電極150は、圧電体140を挟持している。2つの圧電振動体100は、振動板200を中心として対称に配置されている。2つの圧電振動体100は同じ構成を有しているので、以下では特に断らない限り、振動板200の上側にある圧電振動体100の構成を説明する。
圧電振動体100の基板120は、第1電極130と圧電体140と第2電極150を成膜プロセスで形成するための基板として使用される。また、基板120は機械的な振動を行う振動板としての機能も有する。基板120は、例えば、Si,Al,ZrOなどで形成することができる。Si(シリコン)製の基板120として、例えば半導体製造用のSiウェハーを利用することが可能である。この実施形態において、基板120の平面形状は長方形である。基板120の厚みは、例えば10μm以上100μm以下の範囲とすることが好ましい。基板120の厚みを10μm以上とすれば、基板120上の成膜処理の際に基板120を比較的容易に取扱うことができる。また、基板120の厚みを100μm以下とすれば、薄膜で形成された圧電体140の伸縮に応じて、基板120を容易に振動させることができる。
第1電極130は、基板120上に形成された1つの連続的な導電体層として形成されている。一方、第2電極150は、図2(A)に示すように、5つの導電体層150a〜150e(「第2電極150a〜150e」とも呼ぶ)に区分されている。中央にある第2電極150eは、基板120の幅方向の中央において、基板120の長手方向のほぼ全体に亘る長方形形状に形成されている。他の4つの第2電極150a,150b,150c,150dは、同一の平面形状を有しており、基板120の四隅の位置に形成されている。図2の例では、第1電極130と第2電極150は、いずれも長方形の平面形状を有している。第1電極130や第2電極150は、例えばスパッタリングによって形成される薄膜である。第1電極130や第2電極150の材料としては、例えばAl(アルミニウム)や、Ni(ニッケル)、Au(金)、Pt(白金)、Ir(イリジウム)などの導電性の高い任意の材料を利用可能である。なお、第1電極130を1つの連続的な導電体層とする代わりに、第2電極150a〜150eと実質的に同じ平面形状を有する5つの導電体層に区分してもよい。なお、第2電極150a〜150eの間の電気的接続のための配線(又は配線層及び絶縁層)と、第1電極130及び第2電極150a〜150eと駆動回路との間の電気的接続のための配線(又は配線層及び絶縁層)とは、図2では図示が省略されている。
圧電体140は、第2電極150a〜150eと実質的に同じ平面形状を有する5つの圧電体層として形成されている。この代わりに、圧電体140を、第1電極130と実質的に同じ平面形状を有する1つの連続的な圧電体層として形成してもよい。第1電極130と圧電体140と第2電極150a〜150eとの積層構造によって、5つの圧電素子110a〜110e(図2(A))が構成される。
圧電体140は、例えばゾル−ゲル法やスパッタリング法によって形成される薄膜である。圧電体140の材料としては、ABO型のペロブスカイト構造を採るセラミックスなど、圧電効果を示す任意の材料を利用可能である。ABO型のペロブスカイト構造を採るセラミックスとしては、例えばチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、ニオブ酸カリウム、ニオブ酸リチウム、タンタル酸リチウム、タングステン酸ナトリウム、酸化亜鉛、チタン酸バリウムストロンチウム(BST)、タンタル酸ストロンチウムビスマス(SBT)、メタニオブ酸鉛、亜鉛ニオブ酸鉛、スカンジウムニオブ酸鉛等を用いることが可能である。またセラミック以外の圧電効果を示す材料、例えばポリフッ化ビニリデン、水晶等を用いることも可能である。圧電体140の厚みは、例えば50nm(0.05μm)以上20μm以下の範囲とすることが好ましい。この範囲の厚みを有する圧電体140の薄膜は、成膜プロセスを利用して容易に形成することができる。圧電体140の厚みを0.05μm以上とすれば、圧電体140の伸縮に応じて十分に大きな力を発生することができる。また、圧電体140の厚みを20μm以下とすれば、圧電振動体100(圧電駆動部10)を十分に小型化することができる。
図3は、振動板200の平面図である。振動板200は、複数の貫通孔252により形成された、長方形形状の複数の振動体部210と、振動体部210の左右の長辺からそれぞれ3本ずつ延びる接続部220と、左右の3本の接続部220にそれぞれ接続された2つの固定部230を有している。但し、隣接する2つの振動体部210のうち、左側の振動体部210の右側の接続部220と、右側の振動体部210の左側の接続部220とは、共通する固定部230に接続されている。なお、図3では、図示の便宜上、振動体部210にハッチングを付している。固定部230は、接着剤によって支持体30に圧電駆動装置11を固定するために用いられる。振動板200は、例えば、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、チタン、チタン合金、銅、銅合金、鉄−ニッケル合金などの金属材料で形成することが可能である。また、ジルコニア、チタニア、アルミナ、酸化亜鉛等の金属酸化物材料で形成することも可能である。また、セラミックス、例えば、Si,SiO,SiC,Al,ZrOなどで形成することもでき、ダイアモンドで形成することもできる。
振動体部210の上面(第1面)及び下面(第2面)には、圧電振動体100(図2)がそれぞれ接着剤を用いて接着される。振動体部210の長さLと幅Wの比は、L:W=約7:2とすることが好ましい。この比は、振動体部210がその平面に沿って左右に屈曲する超音波振動(後述)を行うために好ましい値である。振動体部210の長さLは、例えば0.1mm以上30mm以下の範囲とすることができ、幅Wは、例えば0.05mm以上8mm以下の範囲とすることができる。なお、振動体部210が超音波振動を行うために、長さLは50mm以下とすることが好ましい。振動体部210の厚み(振動板200の厚み)は、例えば20μm以上700μm以下の範囲とすることができる。振動体部210の厚みを20μm以上とすれば、圧電振動体100を支持するために十分な剛性を有するものとなる。また、振動体部210の厚みを700μm以下とすれば、圧電振動体100の変形に応じて十分に大きな変形を発生することができる。
振動板200の第1面211及び第2面212に挟まれた一方の第3面213には、各圧電駆動部10に対応する突起部20(「接触部」又は「作用部」とも呼ぶ)が一体的に設けられている。突起部20は、被駆動体(不図示)と接触して、摺動により被駆動体に力を与えるための部材である。突起部20は、振動板200と同じ部材で一体に形成されている。但し、これに限定されるものではなく、別の部材を利用して振動板200の第3面に接着剤により接着して一体的に設けられていてもよい。また突起部20は、セラミックス(例えばSi,SiC,Al,ZrO)などの耐久性がある材料で形成することが好ましい。
振動板200の固定部230は、図2(C)に示すように、支持体30の支持部310に接着剤を用いて接着されて固定される。これにより、圧電振動体100が固定された振動体部210、すなわち、圧電駆動部10は、左右の支持部310で振動可能に支持される。
図4は、各圧電駆動部10と駆動回路300の電気的接続状態を示す説明図である。各圧電駆動部10では、圧電振動体100の5つの第2電極150a〜150eのうちで、対角にある一対の第2電極150a,150dが配線151を介して互いに電気的に接続され、他の対角の一対の第2電極150b,150cも配線152を介して互いに電気的に接続されている。これらの配線151,152は成膜処理によって形成しても良く、或いは、ワイヤ状の配線によって実現してもよい。図4の右側にある各圧電駆動部10の3つの第2電極150b,150d,150eと、第1電極130(図2)は、配線310,312,314,320を介して駆動回路300に電気的に接続されている。駆動回路300は、各圧電駆動部10の一対の第2電極150a,150dと第1電極130との間に周期的に変化する交流電圧又は脈流電圧を共通に印加することにより、各圧電駆動部10を同様に超音波振動させて、突起部20に接触する被駆動体を駆動することができる。例えば、被駆動体がローターである場合には、ローター中心に対して所定の回転方向に回転させることが可能であり、また、被駆動体が所定方向に移動可能な移動体である場合には、所定方向に移動させることが可能である。ここで、「脈流電圧」とは、交流電圧にDCオフセットを付加した電圧を意味し、その電圧(電界)の向きは、一方の電極から他方の電極に向かう一方向である。また、各圧電駆動部10の他の一対の第2電極150b,150cと第1電極130との間に交流電圧又は脈流電圧を共通に印加することにより、突起部20に接触する被駆動体としてのローターを逆方向に回転させることが可能であり、また、被駆動体としての移動体を逆方向に移動させることが可能である。また、各圧電駆動部10の一対の第2電極150a,150dと第1電極130との間と、各圧電駆動部10の他の一対の第2電極150b,150cと第1電極130との間に、互いに180度位相がずれた交流電圧または脈流電圧を印加することも可能である。この場合、各圧電駆動部10の一つの第2電極150eと第1電極130との間に、上記した互いに180度位相がずれた交流電圧または脈流電圧に対して、位相を調整した交流電圧または脈流電圧を印加し、調整した位相に応じて被駆動体の回転方向や移動方向を変えることが可能である。このような電圧の印加は、振動板200の両面に設けられた各圧電振動体100に同時に行われる。なお、図4に示した配線151,152,310,312,314,320を構成する配線(又は配線層及び絶縁層)は、図2では図示が省略されている。
図5は、圧電駆動装置11の動作の例を示す説明図である。各圧電駆動部10の突起部20は、被駆動体としてのローター50の中心51に垂直な回転面(紙面垂直方向を向く面)52の外周側に接触している。図5に示す例では、駆動回路300(図4)は、各圧電駆動部10の一対の第2電極150a,150dと第1電極130との間に交流電圧又は脈流電圧を印加しており、圧電素子110a,110dは図4の矢印xの方向に伸縮する。これに応じて、各圧電駆動部10の振動体部210が振動体部210の平面内で屈曲して蛇行形状(S字形状)に変形する。これにより、各圧電駆動部10の突起部20の先端22は、ローター50の回転面52に平行な方向の往復運動(以下、「屈曲振動」とも呼ぶ)成分と、回転面52に垂直な方向の往復運動(以下、「縦振動」とも呼ぶ)成分とに基づいて矢印yの方向に楕円運動する。この際、各圧電駆動部10は、突起部20が回転面52に接触している間に、突起部20から回転面52に対して与えられる力に基づいて発生する摩擦力に応じて、回転面52を太い矢印で示した方向へ摺動する。この結果、ローター50は、各圧電駆動部10から与えられる力の総和に応じて、その中心51の周りに所定の方向z(図4では圧電駆動部10側から見て反時計回り方向)に回転する。なお、図3で説明した振動板200の3つの接続部220は、このような振動体部210の振動の節(ふし)の位置に設けられている。なお、駆動回路300が、他の一対の第2電極150b,150cと第1電極130との間に交流電圧又は脈流電圧を印加する場合には、突起部20の先端22は、逆方向に楕円分動し、ローター50は逆方向に回転する。なお、中央の第2電極150eに、一対の第2電極150a,150d(又は他の一対の第2電極150b,150c)と同じ電圧を印加すれば、圧電駆動部10が長手方向に伸縮するので、突起部20からローター50に与える力をより大きくすることが可能である。なお、圧電駆動部10(又は圧電振動体100)のこのような動作については、上記先行技術文献1(特開2004−320979号公報、又は、対応する米国特許第7224102号)に記載されており、その開示内容は参照により組み込まれる。
以上、本実施形態の圧電駆動装置11では、振動板200の第1面211に複数の圧電振動体100が一列に配列されるとともに、第2面212に複数の圧電振動体100が対をなすように一列に配列され、上下一対の圧電振動体100から構成される複数の圧電駆動部10が、振動板200に一列に配列された構造を有している。これにより、従来のように、本実施形態の一つの圧電駆動部10に対応する圧電駆動装置を複数用いた駆動装置に比べて、軽量で小型な圧電駆動装置を実現することができる。
また、本実施形態では、圧電体140の長さを0.1mm以上30mm以下の範囲とすることができ、幅Wは、例えば0.05mm以上8mm以下の範囲とすることができるので小型の圧電駆動部10を実現できる。なお、圧電体140の厚さを0.05μm以上とすれば、圧電体140の伸縮に応じて十分に大きな力を発生することができる。また、圧電体140の厚さを20μm以下とすれば、圧電体140に印加する電圧を600V以下としても十分に大きな力を発生することができる。従って、圧電駆動部10を駆動するための駆動回路300を安価な素子で構成できる。但し、実際には圧電体140に印加する電圧は、20〜40Vの範囲で十分である。なお、圧電体の厚さを400nm以上としてもよく、この場合、圧電素子で発生する力を大きく出来る。
圧電体140を、ゾル−ゲル法により形成するようにすれば、薄い圧電体を形成しやすい点で好ましい。また、圧電体の結晶の格子方向を揃え易いので、同じ電圧を加えたときの圧電体の形状の変形を大きくすることができ、また、耐圧を大きく出来る点で好ましい。なお、圧電体140は、スパッタ法により形成されていても良い。スパッタ法によっても、ゾル−ゲル法と同様の効果を得ることが出来る。
また、本実施形態では、圧電素子(110a〜110e)が、基板120として、Si製の基板等の機械的品質係数Qm値の高い基板上に形成されているので、このような基板120が無い場合に比べて、圧電駆動部10の機械的品質係数Qmの値を大きくできる。特に、Si製の基板の機械的品質係数Qm値は10万程度であるので、Si製の基板120を用いると、圧電駆動部10の機械的品質係数Qmの値を大きくできる。
また、本実施形態では、振動体部210の左右の長辺からそれぞれ3本ずつ延びる接続部220が設けられている(図3参照)が、接続部220の配置位置や数は、これに限定されるものではなく、種々の配置位置や数を採用することができる。例えば、振動体部210の突起部20とは反対側の短辺に接続部を設けて、振動体部210を片持ち状態で支持する構造としても良い。この片持ち構造とした場合には、振動体部210の長辺の側方側の固定部230(図3参照)を省略することができる。
図6は、第1実施形態における変形例の圧電駆動装置11A,11Bの概略構成を示す側面図である。図6も図1と同様に、図示の便宜上、振動板200及び支持体30にハッチングを付して示している。上記実施形態では、振動板200の両面にそれぞれ複数の圧電振動体100が配列された構成の圧電駆動装置11を示した。しかしながら、これに限定されるものではなく、図6(A)に示すように、振動板200の第1面211に複数の圧電振動体100を配列した構成の圧電駆動装置11Aとしても良く、また、図6(B)に示すように、振動板200の第2面212に複数の圧電振動体100を配列した構成としてもよい。これらの圧電駆動装置11A,11Bにおいても、上記第1実施形態の圧電駆動装置11と同様に軽量で小型な圧電駆動装置を実現することができる。但し、振動板200の両面にそれぞれ圧電振動体100を設けた構造の方が、振動板200の各振動体部210をその平面内で屈曲した蛇行形状に変形させることがより容易である点て好ましい。なお、図示は省略するが、振動板200の第1面211と第2面212とに複数の圧電駆動部10を交互に配列した構成や、第1面211と第2面とに適宜振り分けて配列した構成としてもよい。
B.第2実施形態:
図7は、第2実施形態における圧電駆動装置11Cの概略構成を示す側面図である。図7も図1と同様に、図示の便宜上、振動板200及び支持体30にハッチングを付して示している。圧電駆動装置11Cは、第1実施形態の圧電駆動装置11(図1参照)を、圧電駆動部10が配列された面(第1面211,第2面)に垂直な方向に沿って複数積層した構成の圧電駆動装置である。すなわち、この圧電駆動装置11Cは、複数の圧電振動体100が配列された振動板200を、圧電振動体100の配列された面に垂直な方向に沿って、支持体30を介して複数積層した積層構造の圧電駆動装置である。各圧電駆動装置11は、直下の圧電駆動装置11の支持体30に設けられた支持枠312上に接着剤で固定されている。
以上、本実施形態の圧電駆動装置11Cでは、複数の圧電駆動部10が振動板200に配列された圧電駆動装置11を、複数の圧電駆動部10が配列された面に垂直な方向に沿って複数積層した構造を有している。これにより、従来のように、本実施形態の一つの圧電駆動部10に対応する圧電駆動装置を複数用いた駆動装置に比べて、軽量で小型な圧電駆動装置を実現することができる。また、第1実施形態の圧電駆動装置11では複数の圧電駆動部10が一次元的に配列されているのに対して、第2実施形態の圧電駆動装置11Cでは、複数の圧電駆動部10が二次元的に配列されている。これにより、より効率良く複数の圧電駆動部10を配列することができるので、より効率良く、高出力で、かつ、軽量で小型な圧電駆動装置を実現することができる。
C.第3実施形態:
図8は、第3実施形態における圧電駆動装置11Dの概略構成を示す平面図である。圧電駆動装置11Dは、振動板200Dの第1面211及び第2面212に挟まれた第3面213に突起部20を有する第1の圧電駆動部10aと、第3面213に対向する第4面214に突起部20を有する第2の圧電駆動部10bと、が交互に配列された構成の圧電駆動装置である。図8も図1と同様に、図示の便宜上、振動板200Dにハッチングを付して示している。ただし、支持体30は省略している。
第1の圧電駆動部10a,第2の圧電駆動部10bの構成は、第1実施形態の圧電駆動部10と同じである。但し、複数の第1の圧電駆動部10aは、それぞれの、3つの第2電極150b,150d,150eと、第1電極130(図2参照)が、配線310a,312a,314a,320aを介して駆動回路300Dに電気的に接続されている。また、複数の第2の圧電駆動部10bは、それぞれの、3つの第2電極150b,150d,150eと、第1電極130(図2参照)が、配線310b,312b,314b,320bを介して駆動回路300Dに電気的に接続されている。そして、複数の第1の圧電駆動部10a及び複数の第2の圧電駆動部10bは、それぞれ、駆動回路300Dによってそれぞれ駆動される。駆動回路300Dのうち、複数の第1の圧電駆動部10aを駆動する回路部分、及び、複数の第2の圧電駆動部10bを駆動する回路部分は、第1実施形態の駆動回路300と同様である。
本実施形態の圧電駆動装置11Dにおいても、従来のように、本実施形態の一つの圧電駆動部10に対応する圧電駆動装置を複数用いた駆動装置に比べて、軽量で小型な圧電駆動装置を実現することができる。
また、圧電駆動装置11Dは、駆動回路300によって複数の第1の圧電駆動部10aが駆動されることにより被駆動体50aを動作することができ、また、複数の第2の圧電駆動部10bが駆動されることにより被駆動体50bを駆動することができる。これにより、被駆動体50bに対する圧電駆動装置11Dの動作量と、圧電駆動装置11Dに対する被駆動体50aの動作量との和の動作量で、被駆動体50bに対して被駆動体50aを相対的に動作させることができる。
D.第4実施形態:
図9は、第4実施形態における圧電駆動装置11Eの概略構成図であり、第1実施形態の圧電駆動装置11の図2に対応する図面である。図9(A)は、圧電駆動装置11Eのうちの1つの圧電駆動部10Eの概略構成を示す平面図であり、図9(B)はそのB−B断面図であり、図9(C)はそのC−C断面図である。圧電駆動装置11Eは、第1実施形態の変形例の圧電駆動装置11A(図6参照)と同様に、振動板200Eの第1面211にのみ複数の圧電駆動部10Eとしての圧電振動体100Eが配列された圧電駆動装置である。圧電振動体100Eは、図2と比較すればわかるように、基板120が省略された構造となっている。これは、基板120Eに形成された複数の圧電振動体100Eの周囲に貫通孔252を形成することにより、基板120Eに振動体部210と接続部220と固定部230とを形成するとともに、基板120Eの外形形状を振動板200Eの外形形状(図3参照)及び突起部20に対応する形状として、基板120Eを振動板200E及び突起部20として機能させたものである。なお、その他の構成は、第1実施形態の圧電駆動装置11の変形例の圧電駆動装置11Aと同じである。
図10は、圧電駆動装置11Eの製造工程の一例を示すフローチャートである。ステップS10では、基板120EとしてのSiウェハー120W上に、成膜プロセスにより、1つの圧電駆動装置11Eに対応する複数の圧電素子110Eを、複数の圧電駆動装置11Eのそれぞれについて形成することによって、各圧電駆動装置11E用に配列された複数の圧電振動体100Eを形成する。なお、圧電振動体100Eの形成については、第1実施形態の圧電振動体100(図2参照)と同様であるので、ここでは説明を省略する。Si(シリコン)は、機械的品質係数Qmの値が10万程度と大きいため、圧電振動体100E(圧電駆動部10E)及び振動板200Eの機械的品質係数Qmを大きく出来る。ステップS20では、Siウェハー120W上の各圧電駆動装置11Eに対応する基板120Eの部分に、エッチングにより、振動板200Eの外形形状及び突起部20を形成するとともに、各圧電振動体100Eの周りに貫通孔252を形成することにより、振動体部210と接続部220と固定部230とを形成し、Siウェハー120Wに複数の圧電駆動装置11Eを形成する。ステップS30では、Siウェハー120Wに形成された複数の圧電駆動装置11Eを、レーザーによりダイシングして分離する。この結果、1枚のSiウェハー120Wから一度に複数の圧電駆動装置11Eを製造することができる。
図11は、第4実施形態における変形例の圧電駆動装置11Fのうちの1つの圧電駆動部10Fの概略構成を示す断面図である。図11は、図9(B)のB−B断面図に対応する。この圧電駆動装置11Fは、2つの圧電駆動装置11E(図9参照)を、それぞれの圧電駆動部10Eが上下対称となるように、振動板200Eである基板120Eの第2面212を貼り合せた圧電駆動装置であり、第1実施形態の圧電駆動装置11(図2参照)に対応する圧電駆動装置である。
以上、本実施形態の圧電駆動装置11Eでは、複数の圧電駆動部10Eである複数の圧電振動体100Eが振動板200Eに配列された圧電駆動装置を、成膜プロセスにより、Si基板120E上に一体的に形成することができる。また、圧電駆動装置11Fは、圧電駆動装置11Eを貼り合せることにより一体的に形成することができる。圧電駆動装置11Eは、成膜プロセスにより、Siウェハー120W上に精密に製造することが可能であるので、第1実施形態及びその変形例の圧電駆動装置11,11A〜11Bに比べて、より小型で軽量な圧電駆動装置を実現することが可能である。また、成膜プロセスにより、一枚のSiウェハー120W上に同時に複数の圧電駆動装置11Eを形成することができるので、製造効率を向上させることができる。
変形例の圧電駆動装置11Fは、本実施形態の圧電駆動装置11Eを貼り合せて形成するものとして説明したが、圧電駆動装置11Eの基板120Eの第2面212側にも第1面211側と同様に、成膜プロセスにより、圧電振動体100Eを形成することにより製造することも可能である。
なお、本実施形態および変形例では、Si製の基板を圧電振動体の基板とするとともに、振動板として機能させる場合を例に説明したが、これに限定されるものではなく、成膜プロセスの基板として用いることができる、種々の基板を利用し、圧電振動体の基板および振動板を一体に形成するようにしてもよい。
E.第5実施形態:
第4実施形態では、Si製の基板を圧電振動体の基板とするとともに振動板として機能させるように、成膜プロセスを用いて圧電振動体と振動板を一体形成した圧電駆動装置を、支持体30の支持部310に接着して固定した圧電駆動装置11E(図9参照)を示した。これに対して、以下で説明するように、成膜プロセスを用いて、圧電振動体と振動板を一体形成するのに加えて、さらに、支持体を一体形成することもできる。
図12は、第5実施形態における圧電駆動装置11Gの概略構成図であり、第1実施形態の図1に対応する図面である。図12(A)は圧電駆動装置11Gの平面図であり、図12(B)はその側面図である。なお、図12は、以下の図示及び説明を容易にするため、振動板200Gに3つの圧電駆動部10Gが配列された構成を例として示しているが、これに限定されるものではなく、種々の個数の圧電駆動部10Gが配列された構成とすることができる。
圧電駆動装置11Gは、圧電駆動装置11E(図9参照)と同様に、振動板200Gの上面(第1面)に圧電駆動部10Gとしての圧電振動体100Gが一体形成されている。また、振動板200Gの下面(第2面)の固定部230に対応する位置に、支持体30Gを構成する支持部310が一体形成されている。この圧電駆動装置11Gは、圧電駆動装置11Eと同様に、成膜プロセスを用いて製造することができる。
図13〜図15は、圧電駆動装置11Gの製造工程の一例を示す説明図である。まず、図13(B)の側面図に示すように、Siウェハー120Wの上面を酸化することにより、振動板200GとなるSiO層120Gを形成し、その上面に、図13(A)の平面図に示すように、圧電振動体100Gを形成する。圧電振動体100Gの形成については、第1実施形態の圧電振動体100(図2参照)と同様であるので、ここでは説明を省略する。なお、Siウェハー120Wの上面に、アルミナなどを形成することにより、振動板200Gを形成するようにしもよい。
次に、図14(A)の平面図、図14(B)のそのB−B断面図、及び、図14(C)のそのC−C断面図に示すように、各圧電振動体100Gの周りのSiO層120G(振動板200G)の一部をエッチング等で除去することにより、突起部20、振動体部210、接続部220、及び、固定部230を形成する。
次に、図15(A)の平面図、図15(B)のそのB−B断面図、及び、図15(C)のそのC−C断面図断面図に示すように、振動板200G(SiO層120G)の振動体部210の長辺方向に沿った固定部230に対応するSiウェハー120Wの部分を支持部310として残すように、他の部分をエッチングで除去して、支持体30Gを形成する。これにより、支持体30Gが一体形成された圧電駆動装置11G(図12参照)を製造することができる。
なお、図示は、省略するが、第4実施形態で説明したように、Siウェハー120Wには複数の圧電駆動装置11Gを形成することができるので、これら複数の圧電駆動装置11Gを、レーザーによりダイシングして分離する。これにより、1枚のSiウェハー120Wから一度に複数の圧電駆動装置11Gを製造することができる。
F.第6実施形態:
図16は、第6実施形態における圧電駆動装置11Hの概略構成を示す側面図であり、第2実施形態の図7に対応する図面である。圧電駆動装置11Hは、圧電駆動装置11G(図12参照)を、支持体30Gの支持部310を介して他の圧電駆動装置11Gに積層することにより、複数の圧電駆動装置11Gを積層した積層構造の圧電駆動装置である。各圧電駆動装置11Gは、上側の圧電駆動装置11Gの支持部310の下面と下側の圧電駆動装置11Gの振動板200Gとの間が接着剤で接合されている。
G.圧電駆動装置を用いた装置の実施形態:
上述した圧電駆動装置11〜11Hは、共振を利用することで被駆動体に対して大きな力を与えることができるものであり、各種の装置に適用可能である。圧電駆動装置11〜11Hは、例えば、ロボット(電子部品搬送装置(ICハンドラー)も含む)、投薬用ポンプ、時計のカレンダー送り装置、印刷装置(例えば紙送り機構。ただし、ヘッドに利用される圧電駆動装置では、振動板を共振させないので、ヘッドには適用不可である。)等の各種の機器における駆動装置として用いることが出来る。以下、代表的な実施の形態について説明する。
図17は、上述の圧電駆動装置11Cを利用したロボット2050の一例を示す説明図である。ロボット2050は、複数本のリンク部2012(「リンク部材」とも呼ぶ)と、それらリンク部2012の間を回動又は屈曲可能な状態で接続する複数の関節部2020とを備えたアーム2010(「腕部」とも呼ぶ)を有している。それぞれの関節部2020には、上述した圧電駆動装置11Cが内蔵されており、圧電駆動装置11Cを用いて関節部2020を任意の角度だけ回動又は屈曲させることが可能である。アーム2010の先端には、ロボットハンド2000が接続されている。ロボットハンド2000は、一対の把持部2003を備えている。ロボットハンド2000にも圧電駆動装置11Cが内蔵されており、圧電駆動装置11Cを用いて把持部2003を開閉して物を把持することが可能である。また、ロボットハンド2000とアーム2010との間にも圧電駆動装置11Cが設けられており、圧電駆動装置11Cを用いてロボットハンド2000をアーム2010に対して回転させることも可能である。
図18は、図17に示したロボット2050の手首部分の説明図である。手首の関節部2020は、手首回動部2022を挟持しており、手首回動部2022に手首のリンク部2012が、手首回動部2022の中心軸O周りに回動可能に取り付けられている。手首回動部2022は、圧電駆動装置11Cを備えており、圧電駆動装置11Cは、手首のリンク部2012及びロボットハンド2000を中心軸O周りに回動させる。ロボットハンド2000には、複数の把持部2003が立設されている。把持部2003の基端部はロボットハンド2000内で移動可能となっており、この把持部2003の根元の部分に圧電駆動装置11Cが搭載されている。このため、圧電駆動装置11Cを動作させることで、把持部2003を移動させて対象物を把持することができる。
なお、ロボットとしては、単腕のロボットに限らず、腕の数が2以上の多腕ロボットにも圧電駆動装置11Cを適用可能である。ここで、手首の関節部2020やロボットハンド2000の内部には、圧電駆動装置11Cの他に、力覚センサーやジャイロセンサー等の各種装置に電力を供給する電力線や、信号を伝達する信号線等が含まれ、非常に多くの配線が必要になる。従って、関節部2020やロボットハンド2000の内部に配線を配置することは非常に困難だった。しかしながら、上述した実施形態の圧電駆動装置11Cは、通常の電動モーターや、従来の圧電駆動装置よりも駆動電流を小さくできるので、関節部2020(特に、アーム2010の先端の関節部)やロボットハンド2000のような小さな空間でも配線を配置することが可能になる。また、圧電駆動装置11Cは小型で軽量な構造であるので、同じ出力を得るために要するために複数の従来の圧電駆動装置を用いる場合に比べて、関節部2020やロボットハンド2000に内蔵することがより容易であり、かつ、これらを動作させるために要する出力を発生させることが容易である。
図19は、上述の圧電駆動装置11Cを利用した送液ポンプ2200の一例を示す説明図である。送液ポンプ2200は、ケース2230内に、リザーバー2211と、チューブ2212と、圧電駆動装置11Cと、ローター2222と、減速伝達機構2223と、カム2202と、複数のフィンガー2213、2214、2215、2216、2217、2218、2219と、が設けられている。リザーバー2211は、輸送対象である液体を収容するための収容部である。チューブ2212は、リザーバー2211から送り出される液体を輸送するための管である。圧電駆動装置11Cの複数の突起部20は、ローター2222の側面に押し付けた状態で設けられており、圧電駆動装置11Cがローター2222を回転駆動する。ローター2222の回転力は減速伝達機構2223を介してカム2202に伝達される。フィンガー2213から2219はチューブ2212を閉塞させるための部材である。カム2202が回転すると、カム2202の突起部2202Aによってフィンガー2213から2219が順番に放射方向外側に押される。フィンガー2213から2219は、輸送方向上流側(リザーバー2211側)から順にチューブ2212を閉塞する。これにより、チューブ2212内の液体が順に下流側に輸送される。こうすれば、極く僅かな量を精度良く送液可能で、しかも小型な送液ポンプ2200を実現することができる。なお、各部材の配置は図示されたものには限られない。また、フィンガーなどの部材を備えず、ローター2222に設けられたボールなどがチューブ2212を閉塞する構成であってもよい。上記のような送液ポンプ2200は、インシュリンなどの薬液を人体に投与する投薬装置などに活用できる。ここで、上述した実施形態の圧電駆動装置11Cを用いることにより、従来の圧電駆動装置よりも駆動電流が小さくなるので、投薬装置の消費電力を抑制することができる。従って、投薬装置を電池駆動する場合は、特に有効である。
本発明は、上述の実施形態や実施例、変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、実施例、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10,10E…圧電駆動部
10a,10b…圧電駆動部
11,11A,11B,11C,11D,11E,11F,11G,11H…圧電駆動装置
20…突起部(接触部、作用部)
50…ローター(被駆動体)
50a,50b…ローター(被駆動体)
51…被駆動体の中心
100,100E,100G…圧電振動体
110,110a,110b,110c,110d,110e…圧電素子
120,120E…基板
120G…SiO
120W…Siウェハー
130…第1電極
140…圧電体
150,150a,150b,150c,150d,150e…第2電極
151,152…配線
200,200E,200G…振動板
210…振動体部
211…第1面
212…第2面
213…第3面
214…第4面
220…接続部
230…固定部
300,300D…駆動回路
310,312,314,320…配線
310a,312a,314a,320a…配線
310b,312b,314b,320b…配線
2000…ロボットハンド
2003…把持部
2010…アーム
2012…リンク部
2020…関節部
2022…手首回動部
2050…ロボット
2200…送液ポンプ
2202…カム
2202A…突起部
2211…リザーバー
2212…チューブ
2213…フィンガー
2222…ローター
2223…減速伝達機構
2230…ケース

Claims (9)

  1. 振動板と、
    前記振動板に一列に並んで設けられ、被駆動体と接触可能な接触部をそれぞれ有する複数の圧電駆動部と、を備え、
    前記複数の圧電駆動部は、
    それぞれ、独立して楕円運動が可能であり、
    それぞれ、互いに同期して前記楕円運動を行なって、前記接触部を介して前記被駆動体を駆動し、
    前記複数の圧電駆動部はそれぞれ、電極が設けられた圧電体を含む圧電振動体を有し、
    前記振動板は、第1面と、第2面と、前記第1面と前記第2面との間をつなぐ第3面および第4面とを有し、
    前記圧電振動体は、前記振動板の前記第1面に設けられており、
    前記接触部は、前記振動板の前記第3面または前記第4面に設けられた突起部である、圧電駆動装置。
  2. 請求項に記載の圧電駆動装置において、
    前記圧電駆動部は、前記第2面に設けられた圧電振動体を有する、圧電駆動装置。
  3. 請求項または請求項に記載の圧電駆動装置において、
    複数の前記接触部は、前記第3面と前記第4面の少なくとも一方に一列に並んで設けられている、圧電駆動装置。
  4. 請求項から請求項までのいずれか一項に記載の圧電駆動装置において、
    前記電極は、第1電極と、第2電極と、を含み、
    前記圧電振動体は、基板と、前記基板に形成された前記第1電極と、前記第1電極に形成された前記圧電体と、前記圧電体に形成された前記第2電極と、を有する、圧電駆動装置。
  5. 請求項に記載の圧電駆動装置において、
    前記振動板は、前記基板で構成されている、圧電駆動装置。
  6. 請求項に記載の圧電駆動装置において、
    前記基板は、シリコン基板である、圧電駆動装置。
  7. 請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の圧電駆動装置において、
    前記複数の圧電駆動部が設けられた前記振動板が複数積層されている、圧電駆動装置。
  8. 複数のリンク部と
    前記複数のリンク部を接続する関節部と、
    前記複数のリンク部を前記関節部で回動させる請求項1から請求項までのいずれか一項に記載の圧電駆動装置と、
    を備えるロボット。
  9. 請求項1〜までのいずれか一項記載の圧電駆動装置の駆動方法であって、
    複数の前記圧電振動体のそれぞれの前記電極に周期的に変化する電圧を印加することで前記被駆動体を駆動する、圧電駆動装置の駆動方法。
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