JP6543606B2 - 木材プレカット加工設備 - Google Patents
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Description
(1A)前記素材投入用、加工材搬送用、加工済み材取り出し用の各木材搬送装置の内のいずれかの木材搬送装置に対して横転装置を設置することにより、前記複数台の加工装置のそれぞれについて、当該加工装置に対して木材を投入する側又は木材を取り出す側に対し、間に他の加工装置を介在させることなく横転装置を備えさせ、設備全体として複数台の横転装置を備えさせたこと。
(1B)前記プレカット加工制御装置は、
(1B1)前記プレカット加工制御において、前記各加工装置ごとに、当該加工装置による加工の開始前及び加工の途中における横転の要否を判断し、横転が必要な場合は、当該加工装置の木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された横転装置による横転を、加工の開始前又は途中で実行させる様に、加工位置への木材の搬送と加工位置での個々の加工とをどの様な順番で実行するかを各加工装置ごとに決定する加工順決定手段であって、下流側に位置する加工装置に対する加工順決定に当たっては、上流側に位置する加工装置に対して決定した加工順における横転動作の有無を反映させる手段を備えていること。
(1B2)前記加工順決定手段は、前記各加工装置が備えている加工用の工具の配置及び動作方向、前記プレカットデータ中の加工部位及び使用する工具、及び、前記複数台の横転装置の設置状況、の対応関係から、前記各加工装置において加工対象となっている木材に対して、当該加工装置に投入する際の基準面の向きを変えずに実行可能な第1の加工と、当該加工装置に投入する際の基準面の向きを変えて実行する必要がある第2の加工とが共に抽出されたときは、当該第1の加工と第2の加工との間に実行するための横転動作を、当該加工装置の木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された横転装置に実行させる様に加工順を決定する手段として構成されていること。
(1C)前記プレカット加工制御装置は、前記排出制御として、前記加工済み材に対し、前記加工順決定手段が前記複数台の加工装置に対して決定した加工順に従って実行されてきた横転動作の結果に基づいて、前記排出装置に対して設置された横転装置による横転動作が必要な場合の横転角度を設定する制御を実行すること。
(1D)前記横転装置は、90度刻みで木材の横転が可能な装置として構成され、前記プレカット加工制御装置は、前記各加工装置において加工の対象となっている木材に対し、前記横転装置の90度刻みの木材横転能力を利用して、前記加工順決定手段の決定した加工順における横転動作を実行させる手段として構成されていること。
同じく、上記目的を達成するためになされた本発明は、木材に対する切断加工・側面加工・印字加工及び端部加工の内の一つ以上の加工を実行する複数台の加工装置と、前記複数台の加工装置のそれぞれの上流側及び下流側に設置されて木材を長手方向に搬送する複数台の木材搬送装置と、前記複数台の加工装置による加工を終えた木材を材幅方向に排出する排出装置と、前記排出装置に対して設置された横転装置と、プレカットデータに基づいて前記加工装置,木材搬送装置及び横転装置に対して信号を出力することにより、基準面を所定方向に向かせる様に投入された木材に対するプレカット加工制御と、前記排出装置に排出した木材の印字面を上向きとする排出制御と、を実行するプレカット加工制御装置と、を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする木材プレカット加工設備とすることもできる。
(2A)前記素材投入用、加工材搬送用、加工済み材取り出し用の各木材搬送装置の内のいずれかの木材搬送装置に対して横転装置を設置することにより、前記複数台の加工装置のそれぞれについて、当該加工装置に対して木材を投入する側又は木材を取り出す側に対し、間に他の加工装置を介在させることなく横転装置を備えさせ、設備全体として複数台の横転装置を備えさせたこと。
(2B)前記プレカット加工制御装置は、前記プレカット加工制御において、前記各加工装置ごとに、当該加工装置による加工の開始前及び加工の途中における横転の要否を判断し、横転が必要な場合は、当該加工装置の木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された横転装置による横転を、加工の開始前又は途中で実行させる様に、加工位置への木材の搬送と加工位置での個々の加工とをどの様な順番で実行するかを各加工装置ごとに決定する加工順決定手段であって、下流側に位置する加工装置に対する加工順決定に当たっては、上流側に位置する加工装置に対して決定した加工順における横転動作の有無を反映させる手段を備えていること。
(2C)前記プレカット加工制御装置は、前記排出制御として、前記加工済み材に対し、前記加工順決定手段が前記複数台の加工装置に対して決定した加工順に従って実行されてきた横転動作の結果に基づいて、前記排出装置に対して設置された横転装置による横転動作が必要な場合の横転角度を設定する制御を実行すること。
(2D)前記横転装置は、90度刻みで木材の横転が可能な装置として構成され、前記プレカット加工制御装置は、前記各加工装置において加工の対象となっている木材に対し、前記横転装置の90度刻みの木材横転能力を利用して、前記加工順決定手段の決定した加工順における横転動作を実行させる手段として構成されていること。
(2E)前記木材搬送装置に対して設置された横転装置は、当該木材搬送装置に載置された状態の木材を90度刻みで横転して当該木材搬送装置に載置し直す動作として前記横転動作を実行し得る様に設置されていること。
(2F)前記排出装置の直前に設置された木材搬送装置には、当該木材搬送装置に載置された状態の木材を材幅方向に押し出す押し出し装置と、該押し出し装置によって押し出された木材を載置する載置台と、該載置台に載置された木材を材幅方向に移動させて前記排出装置へと排出する排出機構とが設置され、前記排出装置に対して設置された横転装置は、一方のローラに巻き付けられるときに他方のローラから繰り出される様に駆動されるローラ対の間に掛け渡す様に巻き付けたベルトを下方に撓ませる様に備えた横転ユニットを複数台備え、前記横転ユニットを上昇させることによって前記ベルトで木材を下方から掬い上げ、上昇位置において前記ローラ対を構成する各ローラを同じ方向に回転させることにより前記ベルトを所定方向に繰り出しつつ巻き付けて掬い上げた木材を横転させる動作を実行する様に構成されると共に、前記ローラ対を構成するローラの回転数を検出するエンコーダを備え、前記プレカット加工制御装置は、前記プレカットデータによって特定される木材の材幅及び材成と、前記エンコーダによる検出信号との対応関係に基づいて、木材の横転中の角度を特定して、90度刻みの所望の角度で木材の横転を停止する横転角度制御を実行する手段として構成され、前記載置台に載置された状態の木材を90度刻みで横転させて当該載置台に載置し直す動作として前記横転動作を実行し得る様に設置されていること。
さらに、上記目的を達成するためになされた本発明は、木材に対する切断加工・側面加工・印字加工及び端部加工の内の一つ以上の加工を実行する複数台の加工装置と、前記複数台の加工装置のそれぞれの上流側及び下流側に設置されて木材を長手方向に搬送する複数台の木材搬送装置と、前記複数台の加工装置による加工を終えた木材を材幅方向に排出する排出装置と、前記排出装置に対して設置された横転装置と、プレカットデータに基づいて前記加工装置,木材搬送装置及び横転装置に対して信号を出力することにより、基準面を所定方向に向かせる様に投入された木材に対するプレカット加工制御と、前記排出装置に排出した木材の印字面を上向きとする排出制御と、を実行するプレカット加工制御装置と、を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする木材プレカット加工設備とすることもできる。
(3A)前記素材投入用、加工材搬送用、加工済み材取り出し用の各木材搬送装置の内のいずれかの木材搬送装置に対して横転装置を設置することにより、前記複数台の加工装置のそれぞれについて、当該加工装置に対して木材を投入する側又は木材を取り出す側に対し、間に他の加工装置を介在させることなく横転装置を備えさせ、設備全体として複数台の横転装置を備えさせたこと。
(3B)前記プレカット加工制御装置は、前記プレカット加工制御において、前記各加工装置ごとに、当該加工装置による加工の開始前及び加工の途中における横転の要否を判断し、横転が必要な場合は、当該加工装置の木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された横転装置による横転を、加工の開始前又は途中で実行させる様に、加工位置への木材の搬送と加工位置での個々の加工とをどの様な順番で実行するかを各加工装置ごとに決定する加工順決定手段であって、下流側に位置する加工装置に対する加工順決定に当たっては、上流側に位置する加工装置に対して決定した加工順における横転動作の有無を反映させる手段を備えていること。
(3C)前記プレカット加工制御装置は、前記排出制御として、前記加工済み材に対し、前記加工順決定手段が前記複数台の加工装置に対して決定した加工順に従って実行されてきた横転動作の結果に基づいて、前記排出装置に対して設置された横転装置による横転動作が必要な場合の横転角度を設定する制御を実行すること。
(3D)前記横転装置は、90度刻みで木材の横転が可能な装置として構成され、前記プレカット加工制御装置は、前記各加工装置において加工の対象となっている木材に対し、前記横転装置の90度刻みの木材横転能力を利用して、前記加工順決定手段の決定した加工順における横転動作を実行させる手段として構成されていること。
(3E)前記排出装置及び木材搬送装置の少なくとも一つに対して設置した横転装置は、一方のローラに巻き付けられるときに他方のローラから繰り出される様に駆動されるローラ対の間に掛け渡す様に巻き付けたベルトを下方に撓ませる様に備えた横転ユニットを複数台備え、前記横転ユニットを上昇させることによって前記ベルトで木材を下方から掬い上げ、上昇位置において前記ローラ対を構成する各ローラを同じ方向に回転させることにより前記ベルトを所定方向に繰り出しつつ巻き付けて掬い上げた木材を横転させる動作を実行する様に構成されると共に、前記ローラ対を構成するローラの回転数を検出するエンコーダを備え、前記プレカット加工制御装置は、前記プレカットデータによって特定される木材の材幅及び材成と、前記エンコーダによる検出信号との対応関係に基づいて、木材の横転中の角度を特定して、90度刻みの所望の角度で木材の横転を停止する横転角度制御を実行する手段として構成されていること。
なお、本発明のプレカット加工設備においては、さらに、以下の構成をも備えさせることができる。
(4)前記加工順決定手段は、印字加工を実行する加工装置に対する加工順を決定する際には、木材を横転をすることなく印字が可能な場合は印字動作を優先して加工順を決定する手段として構成されていること。
ある木材に対するプレカットデータが、第1の加工装置、第2の加工装置について、それぞれ、基準面が上向きで実行可能な加工と基準面を横向きにして実行すべき加工とがあった場合、加工順決定手段は、[投入]→[第1の加工(第1の加工装置)]→[戻し]→[横転]→[投入]→[第2の加工(第1の加工装置)]→[取り出し]→[投入]→[第2の加工(第2の加工装置)]→[戻し]→[横転]→[投入]→[第1の加工及び印字(第2の加工装置)]→[取り出し]と加工順を決定し、排出制御における横転角度=[180度]が設定される。第1の加工装置に投入する段階の木材の基準面は上向きであり、第2の加工装置に投入する段階の木材の基準面は横向きであり、第2の加工装置から取り出された木材の基準面は上向きとなっているからである。
他の木材に対するプレカットデータが、第1の加工装置について基準面を上向きのままで実行可能な加工だけが存在し、第2の加工装置については基準面を上向きのままで実行可能な加工と基準面を横向きにして実行すべき加工とがあった場合、加工順決定手段は、[投入]→[第1の加工(第1の加工装置)]→[取り出し]→[投入]→[第1の加工及び印字(第2の加工装置)]→[戻し]→[横転]→[第2の加工(第2の加工装置)]→[取り出し]と加工順を決定し、排出制御における横転角度=[90度(又は270度若しくは−90度)]が設定される。第1の加工装置及び第2の加工装置に投入する段階の木材の基準面は上向きであり、第2の加工装置から取り出された木材の基準面は横向きとなっているからである。
さらに他の木材に対するプレカットデータが、第1の加工装置について基準面を横向きにして実行可能な加工だけが存在し、第2の加工装置については基準面を上向きのままで実行可能な加工と基準面を横向きにして実行すべき加工とがあった場合、加工順決定手段は、[横転]→[投入]→[第2の加工(第1の加工装置)]→[取り出し]→[投入]→[第2の加工(第2の加工装置)]→[戻し]→[横転]→[第1の加工及び印字(第2の加工装置)]→[取り出し]と加工順を決定し、排出制御における横転角度=[180度]が設定される。第1の加工装置に投入する段階の木材の基準面は上向きであり、第2の加工装置に投入する段階の木材の基準面は横向きであり、第2の加工装置から取り出された木材の基準面は上向きとなっているからである。
(5A)前記複数台の横転装置は、それぞれ、3台以上の横転ユニットを連動させて横転動作を実行させる装置として構成され、前記3台以上の横転ユニットを、プレカット加工の対象として設定された最小長さの木材を跨らせることのできる間隔となる様に2台が位置すると共に、当該2台の横転ユニットの外側に他の横転ユニットが位置する様に、前記横転装置が設置された木材搬送装置の長手方向に沿って配置した装置として構成されていること。
(5B)前記横転装置を設置した木材搬送装置には、木材の端部を検出する様に、センサが長手方向に間隔をあけて複数設置されていること。
(5C)前記プレカット加工制御装置は、前記横転装置による横転を実行する前に、当該横転装置が設置された木材搬送装置に長手方向への搬送動作を実行させると共に、当該搬送動作の間に前記センサから入力される検出信号に基づき、横転の対象となっている木材を、前記3台以上の横転ユニットの内の2台以上に跨り、かつ、跨った両端の横転ユニットの間に重心が位置する様に位置決めする横転位置決め制御を実行する手段として構成されていること。
実施例の木材プレカット加工設備1は、図1に示す様に、上流側から、素材投入横移送コンベア10、素材投入コンベア20、側面加工・全長切断装置30、取り出しコンベア40、加工材横移送コンベア50、加工材投入コンベア60、端部加工・印字装置70、排出コンベア80、排出ホイールコンベア90、及び傾斜式排出レール95を備えている。
素材投入コンベア20は、図2に示す様に、多数のローラ21,21,…を備えるローラコンベアによって構成されている。また、素材投入コンベア20には、3台の横転ユニット210A,210B,210Cを一体動作させる様に構成された横転装置200が備えられると共に、5ヶ所に反射型光電センサS21〜S25が設置されている。
横転装置200は、図3に示す様に、素材投入コンベア20のフレーム211,212の垂直部に沿って上下方向に伸びる様に背面側に設置されたガイドレール213,213と、各ガイドレール213に対して嵌合するリニアベアリング214,214を備えた昇降体215と、昇降体215を昇降動作させるエアシリンダ216とを備えている。
加工材投入コンベア60には、図6に示す様に、加工材取り出しコンベア40から加工材横移送コンベア50へと送り出された加工材が投入される。加工材横移送コンベア50は、4列の横移送コンベア51〜54を備えている。側面加工・全長切断装置30から加工材取り出しコンベア40へと加工材を長手方向に搬送する際には、加工材の全長が分かっている。従って、加工材はその全長に応じて加工材取り出しコンベア40上での停止位置が制御される。
排出コンベア80は、図7に示す様に、多数のローラ81,81,…を備えるローラコンベアによって構成されている。端部加工・印字装置70によって端部加工及び印字が完了した加工済み材は、排出コンベア80へと長手方向への搬送によって送り出され、全長に応じて排出コンベア80上での停止位置を制御する様に長手方向に搬送される。この位置制御のための透過型光電センサS81,S82が排出コンベア80の後端近傍と、傾斜式排出レール95を過ぎた位置とに設置されている。
木材プレカット加工設備1の全体を制御するプレカット加工制御装置100は、図11に示す様に、プレカットデータ生成装置110からプレカットデータPCDを入力し、素材投入横移送コンベア10、素材投入コンベア20、横転装置200、側面加工・全長切断装置30、取り出しコンベア40、加工材横移送コンベア50、加工材投入コンベア60、横転装置600、端部加工・印字装置70、排出コンベア80、押し出し装置85、横転装置800、排出装置91、及び傾斜式排出レール95を制御している。
プレカット加工制御装置100は、図12〜図14に示す様に、プレカットデータPCDを入力すると共に(S110:PCD入力)、側面加工・全長切断装置30及び端部加工・印字装置70における加工用の工具の配置と動作方向に関するデータを読み出す(S120)。
[8.1 工具の種類と配置]
まず、実施例における側面加工・全長切断装置30と端部加工・印字装置70における工具の種類及び配置について説明する。
次に、金物工法を適用した住宅の設計例について説明する。図16は、当該住宅の梁1012、梁1013、小屋束、柱1015、柱1016に対する金物取付状況を示す。ここで、梁1012と梁1013は、互いに連結されて一本の長い梁を構成することになる。この例において、梁1012に対しては、梁受け金物TH−18=3個、覆いほぞHDP−10=1個、六角ボルトMZ−125=2個、六角ボルトMB−135=2個、ドリフトピンDP−103=11個を取り付ける設計となっている。同様に、梁1013に対しては、梁受け金物TH−18=2個、六角ボルトMZ−125=2個、ドリフトピンDP−103=6個を取り付ける設計となっている。また、各小屋束には、覆いほぞHDP−10=2個、ドリフトピンDP−103=3個を取り付ける設計となっている。さらに、柱1015に対しては、梁受け金物TH−18=2個、覆いほぞHDP−10=1個、六角ボルトMZ−125=4個、ドリフトピンDP−103=7個を取り付ける設計となっており、柱1016に対しては、覆いほぞHDP−10=2個、ドリフトピンDP−103=3個を取り付ける設計となっている。
設計例に見られる様な住宅の柱,梁,小屋束等の金物取り付け用の孔やスリット等は、本実施例の木材プレカット加工設備1によるプレカット加工によって形成される。このプレカット加工のためのプレカットデータPCDのイメージを図17に例示する。
本実施例によってプレカット加工順を決定し、プレカット加工を実行する例について、図18で説明する。
[10.1 素材投入コンベアのセンサ配置]
素材投入コンベア20には、図19に示す様に、中間の横転ユニット210Bが、素材投入コンベア20の全長の中程に設置されている。そして、中間の横転ユニット210Bに対して、第1の設置間隔L21を開けて前端側の横転ユニット210Aが設置されると共に、第2の設置間隔L22を開けて後端側の横転ユニット210Cが設置されている。なお、ここでいう「設置間隔」は、横転装置の中心間の距離である。
従って、第4の光電センサS24辺りに素材の重心が来る様に素材を投入することとしている結果、センサパターン1,2については、素材が3台の横転ユニット210A〜210Cに跨っていて、素材の重心は、跨った両端の横転ユニット210A,210Cの間にあるから、素材長を正確に把握できていなくても、バランスを崩すことのな横転をそのまま実行することができる。
まず、素材を前進方向へと長手方向に搬送する。そして、第3の光電センサS23がOFFからONに切り替わったら、さらに400mm前進させる。この追加の400mm前進は、タイマーで制御する。即ち、素材を前進方向へと長手方向に搬送し、第3の光電センサS23がOFFからONに切り替わってから所定時間だけさらに前進させることにより、追加の400mmの前進を実行することができる。図示の様に、LW=720mm〜1200mmの素材は、前端側横転ユニット210Aと中間横転ユニット210Bとに跨り、かつ、これら2台の横転ユニット210A,210Bの内側に重心が位置させた状態とすることができる。この後、横転装置200を駆動すれば、素材をバランスを崩すことなくスムーズに横転させることができる。
移送パターン21により第3の光電センサがONしてから追加の400mm前進をしても第4の光電センサS24がONのままである場合は、追加の400mm前進で停止させることなく、さらに、素材を前進方向へと長手方向に搬送し、第4の光電センサS24がONからOFFに切り替わったときに停止する。これにより、LW=1200mm〜2000mmの素材を、前端側の横転ユニット210Aと中間の横転ユニット210Bとに跨り、かつ、これら横転ユニット210A,210Bの内側に重心が位置する状態とすることができる。この後、横転装置200を駆動すれば、素材をバランスを崩すことなくスムーズに横転させることができる。なお、LW=1200mmの素材は、移送パターン21,22のどちらでも位置決めすることができる。
加工材は、全長切断が完了することにより、プレカット加工制御装置100は、その全長を把握できている。従って、素材投入コンベア20に加工材戻しを実行した後に加工材横転を実行する場合は、判明している全長に基づいて、図21に示す様に、加工材の移送パターンを決定することができる。
側面加工・全長切断装置30から素材投入コンベア20へと戻される加工材の全長が4000mmを超える場合の位置決めパターンであって、第1の光電センサS21がON→OFFに切り替わったときに後退動作を停止させる。全長4000mm超の加工材は、3台の横転ユニットに跨り、3台の横転ユニットの内側に重心が位置する状態となる。
側面加工・全長切断装置30から素材投入コンベア20へと戻される加工材の全長が2000mm超4000mm以下の場合の位置決めパターンであって、第2の光電センサS22がON→OFFに切り替わったときに後退動作を停止させる。全長4000mmの加工材は3台の横転ユニットに跨り、全長2500mmの加工材は前端側横転ユニット210Aと中間横転ユニット210Bに跨る。そして、それぞれ、跨った横転ユニットの内側に重心が位置する状態となる。
側面加工・全長切断装置30から素材投入コンベア20へと戻される加工材の全長が1300mm超2000mm以下の場合の位置決めパターンであって、第4の光電センサS24がOFF→ONに切り替わったときに後退動作を停止させる。全長1300mm超2000mm以下の加工材は前端側横転ユニット210Aと中間横転ユニット210Bに跨る。そして、それぞれ、跨った横転ユニットの内側に重心が位置する状態となる。
側面加工・全長切断装置30から素材投入コンベア20へと戻される加工材の全長が720mm以上1300mm以下の場合の位置決めパターンであって、第3の光電センサS23がOFF→ONに切り替わったときにタイマーをスタートさせ、450mm後退を実行して停止させる。全長720mm以上1300mm以下の加工材は前端側横転ユニット210Aと中間横転ユニット210Bに跨る。そして、それぞれ、跨った横転ユニットの内側に重心が位置する状態となる。
[12.1 加工材投入コンベアのセンサ配置]
加工材投入コンベア60には、図22に示す様に、中間の横転ユニット610Bが、加工材投入コンベア60の全長の中程に設置されている。そして、中間の横転ユニット610Bに対して、第1の設置間隔L61を開けて前端側の横転ユニット610Aが設置されると共に、第2の設置間隔L62を開けて後端側の横転ユニット610Cが設置されている。なお、ここでいう「設置間隔」は、横転装置の中心間の距離である。
プレカット加工制御装置100は、端部加工・印字装置70へ投入する前の加工材を横転する場合は、図23に示す様に、加工材の全長に対応して移送パターンを決定して位置決めを実行する。
前端側横転ユニット610Aと中間横転ユニット610Bの2台に跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、全長720mm〜900mmの加工材に対し、前進中に第3の光電センサS63がOFF→ONに変化した後、タイマーによってさらに405mm前進させて停止するパターンとなっている。
前端側横転ユニット610Aと中間横転ユニット610Bの2台に跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、全長900mm〜1200mmの加工材に対し、前進中に第3の光電センサS63がOFF→ONに変化した後、タイマーによってさらに485mm前進させて停止するパターンとなっている。
前端側横転ユニット610Aと中間横転ユニット610Bの2台に跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、全長1200mm〜1500mmの加工材に対し、前進中に第3の光電センサS63がOFF→ONに変化した後、タイマーによってさらに725mm前進させて停止するパターンとなっている。
前端側横転ユニット610Aと中間横転ユニット610Bの2台に跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、全長1500mm〜2000mmの加工材に対し、前進中に第3の光電センサS63がOFF→ONに変化した後、タイマーによってさらに925mm前進させて停止するパターンとなっている。
プレカット加工制御装置100は、端部加工・印字装置70へ投入した加工材に横転が必要である場合は、図24に示す様に、加工材の全長に対応して加工材投入コンベア60へ戻す移送パターンを決定して位置決めを実行する。
全長が720mm〜900mmの加工材を、前端側横転ユニット610Aと中間横転ユニット610Bの2台に跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、後退中に第3の光電センサS63がOFF→ONに変化した後、タイマーによってさらに315mm後退させて停止するパターンとなっている。
全長が900mm〜1200mmの加工材を、前端側横転ユニット610Aと中間横転ユニット610Bの2台に跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、後退中に第3の光電センサS63がOFF→ONに変化した後、タイマーによってさらに485mm後退させて停止するパターンとなっている。
全長が1200mm〜1500mmの加工材を、前端側横転ユニット610Aと中間横転ユニット610Bの2台に跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、後退中に第3の光電センサS63がOFF→ONに変化した後、タイマーによってさらに635mm後退させて停止するパターンとなっている。
全長が1500mm〜2000mmの加工材を、前端側横転ユニット610Aと中間横転ユニット610Bの2台に跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、後退中に第4の光電センサS64がOFF→ONに変化した後、タイマーによってさらに85mm後退させて停止するパターンとなっている。
全長が2000mm〜3000mmの加工材を、中間横転ユニット610Bと後端側横転ユニット610Cの2台に跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、後退中に第3の光電センサS63がON→OFFに変化したときに停止するパターンとなっている。
全長が3000mm〜4000mmの横転を実行するための移送パターンであって、後退中に第2の光電センサS62がON→OFFに変化したときに停止するパターンとなっている。全長3000mmの加工材は前端側横転ユニット610Aと中間横転ユニット610Bの2台に跨り、全長4000mmの加工材は3台の横転ユニット610A〜610Cに跨る。
全長が4000mm〜5000mmの加工材を、3台の横転ユニット610A〜610Cに跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、後退中に第1の光電センサS61がON→OFFに変化した後、タイマーによってさらに300mm後退させて停止するパターンとなっている。
全長が5000mm〜6300mmの加工材を、3台の横転ユニット610A〜610Cに跨らせて横転を実行するための移送パターンであって、後退中に第1の光電センサS61がON→OFFに変化したときに停止するパターンとなっている。
[13.1 排出コンベアのセンサ配置]
排出コンベア80には、図25に示す様に、搬送方向上流側の端部位置[80]から480mm前進側の位置から傾斜式排出レール95が設置さている。この傾斜式排出レール95は、4本の傾斜レール96A〜96Dを回動させて傾斜面を形成しつつ短めの加工済み材を排出コンベア80から掬い上げて滑り落とす様にして排出する。4本の傾斜レールの最大間隔は800mmとなっており、上流側3本の傾斜レールの間隔は420mmとなっている。この420mmの間隔の中間に傾斜レール96Bが備えられている。
本実施例では、全長720mm以上1500mm未満の加工済み材は、傾斜式排出レール95によって排出し、全長1500mm以上6300以下の加工済み材は、排出ホイールコンベア90から排出することとしている。
本実施例の木材プレカット加工設備(1)は、木材に対する切断加工・側面加工・印字加工及び端部加工の内の一つ以上の加工を実行する複数台の加工装置(30,70)と、前記複数台の加工装置(30,70)のそれぞれの上流側及び下流側に設置されて木材を長手方向に搬送する複数台の木材搬送装置(20,40,60,80)と、前記複数台の加工装置(30,70)による加工を終えた木材を材幅方向に排出する排出装置(90)と、前記排出装置(90)に対して設置された横転装置(800)と、プレカットデータに基づいて前記加工装置(30,70),木材搬送装置(20,40,50,60,80)及び横転装置(800)に対して信号を出力することにより、基準面を所定方向に向かせる様に投入された木材に対するプレカット加工制御と、前記排出装置(90)に排出した木材の印字面を上向きとする排出制御と、を実行するプレカット加工制御装置(100)と、を備えると共に、さらに、以下の構成をも備える。
(1A)前記複数台の加工装置(30,70)のそれぞれについて、当該加工装置(30,70)に対して木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された木材搬送装置(20,60)に対しても横転装置(200,600)を設置すること。
(1B)前記各加工装置(30,70)が備えている加工用の工具の配置及び動作方向、前記プレカットデータ(PCD)中の加工部位及び使用する工具、及び、前記横転装置(200,600)の設置状況、の対応関係から、前記各加工装置(30,70)において加工対象となっている木材に対して、当該加工装置(30,70)に投入する際の基準面の向きを変えずに実行可能な第1の加工と、当該加工装置(30,70)に投入する際の基準面の向きを変えて実行する必要がある第2の加工とが共に抽出されたときは、当該第1の加工と第2の加工との間に実行するための横転動作を、当該加工装置(30,70)の木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された横転装置(200,600)に実行させる様に加工順を決定する加工順決定手段(S140〜S520)を備えていること。
(1C)前記プレカット加工制御装置(100)は、前記排出制御として、前記加工順決定手段による横転動作の結果に基づいて前記排出装置に対して設置された横転装置による横転動作が必要な場合の横転角度を設定する手段(S620〜S640)として構成されていること。
(2A)前記横転装置(200,600,800)は、3台以上の横転ユニット(210A〜210C,610A〜610C,810A〜810E)を連動させて横転動作を実行させる装置として構成され、前記3台以上の横転ユニットを、プレカット加工の対象として設定された最小長さの木材を跨らせることのできる間隔となる様に2台が位置すると共に、当該2台の横転ユニットの外側に他の横転ユニットが位置する様に、前記横転装置が設置された木材搬送装置の長手方向に沿って配置した装置として構成されていること。
(2B)前記横転装置(200,600,800)を設置した木材搬送装置(20,60,80)には、木材の端部を検出する様に、センサ(S21〜S25,S61〜S64,S81,S82)が長手方向に間隔をあけて複数設置されていること。
(2C)前記プレカット加工制御装置(100)は、前記横転装置(200,600,800)による横転を実行する前に、当該横転装置(200,600,800)が設置された木材搬送装置(20,60,80)に長手方向への搬送動作を実行させると共に、当該搬送動作の間に前記センサ(S21〜S25,S61〜S64,S81,S82)から入力される検出信号に基づき、横転の対象となっている木材を、前記3台以上の横転ユニットの内の2台以上に跨り、かつ、跨った両端の横転ユニットの間に重心が位置する様に位置決めする横転位置決め制御を実行する手段として構成されていること。
(3A)前記木材搬送装置(20,60)に対して設置された横転装置(200,600)は、当該木材搬送装置(20,60)に載置された状態の木材を横転して当該木材搬送装置(20,60)に載置し直す動作として前記横転動作を実行し得る様に設置されていること。
(3B)前記排出装置(90)の直前に設置された木材搬送装置(80)には、当該木材搬送装置(80)に載置された状態の木材を材幅方向に押し出す押し出し装置(85)と、該押し出し装置(85)によって押し出された木材を載置する載置台(91A〜91D)と、該載置台(89A〜89D)に載置された木材を材幅方向に移動させて前記排出装置へと排出する排出機構(91)とが設置され、前記排出装置(90)に対して設置された横転装置(800)は、当該載置台(89A〜89D)に載置された状態の木材を横転させて当該載置台(89A〜89D)に載置し直す動作として前記横転動作を実行し得る様に設置されていること。
(4A)前記排出装置(90)及び木材搬送装置(20,60)の少なくとも一つに対して設置した横転装置(200,600,800)は、一方のローラに巻き付けられるときに他方のローラから繰り出される様に駆動されるローラ対の間に掛け渡す様に巻き付けたベルト(235,635,835)を下方に撓ませる様に備えた横転ユニットを複数台備え、前記横転ユニット(210A〜210C,610A〜610C,810A〜810E)を上昇させることによって前記ベルト(235,635,835)で木材を下方から掬い上げ、上昇位置において前記ローラ対を構成する各ローラを同じ方向に回転させることにより前記ベルト(235,635,835)を所定方向に繰り出しつつ巻き付けて掬い上げた木材を横転させる動作を実行する様に構成されていること。
(4B)前記ローラ対を構成するローラの回転数を検出するエンコーダ(SE200,SE600,SE800)を備え、前記プレカット加工制御装置(100)は、前記プレカットデータ(PCD)によって特定される木材の材幅及び材成と、前記エンコーダ(SE200,SE600,SE800)による検出信号との対応関係に基づいて、木材の横転中の角度を特定して所望の角度で木材の横転を停止する横転角度制御を実行する手段として構成されていること。
Claims (5)
- 木材に対する切断加工・側面加工・印字加工及び端部加工の内の一つ以上の加工を実行する複数台の加工装置と、前記複数台の加工装置のそれぞれの上流側及び下流側に設置されて木材を長手方向に搬送する複数台の木材搬送装置と、前記複数台の加工装置による加工を終えた木材を材幅方向に排出する排出装置と、前記排出装置に対して設置された横転装置と、プレカットデータに基づいて前記加工装置,木材搬送装置及び横転装置に対して信号を出力することにより、基準面を所定方向に向かせる様に投入された木材に対するプレカット加工制御と、前記排出装置に排出した木材の印字面を上向きとする排出制御と、を実行するプレカット加工制御装置と、を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする木材プレカット加工設備。
(1A)前記素材投入用、加工材搬送用、加工済み材取り出し用の各木材搬送装置の内のいずれかの木材搬送装置に対して横転装置を設置することにより、前記複数台の加工装置のそれぞれについて、当該加工装置に対して木材を投入する側又は木材を取り出す側に対し、間に他の加工装置を介在させることなく横転装置を備えさせ、設備全体として複数台の横転装置を備えさせたこと。
(1B)前記プレカット加工制御装置は、
(1B1)前記プレカット加工制御において、前記各加工装置ごとに、当該加工装置による加工の開始前及び加工の途中における横転の要否を判断し、横転が必要な場合は、当該加工装置の木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された横転装置による横転を、加工の開始前又は途中で実行させる様に、加工位置への木材の搬送と加工位置での個々の加工とをどの様な順番で実行するかを各加工装置ごとに決定する加工順決定手段であって、下流側に位置する加工装置に対する加工順決定に当たっては、上流側に位置する加工装置に対して決定した加工順における横転動作の有無を反映させる手段を備えていること。
(1B2)前記加工順決定手段は、前記各加工装置が備えている加工用の工具の配置及び動作方向、前記プレカットデータ中の加工部位及び使用する工具、及び、前記複数台の横転装置の設置状況、の対応関係から、前記各加工装置において加工対象となっている木材に対して、当該加工装置に投入する際の基準面の向きを変えずに実行可能な第1の加工と、当該加工装置に投入する際の基準面の向きを変えて実行する必要がある第2の加工とが共に抽出されたときは、当該第1の加工と第2の加工との間に実行するための横転動作を、当該加工装置の木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された横転装置に実行させる様に加工順を決定する手段として構成されていること。
(1C)前記プレカット加工制御装置は、前記排出制御として、前記加工済み材に対し、前記加工順決定手段が前記複数台の加工装置に対して決定した加工順に従って実行されてきた横転動作の結果に基づいて、前記排出装置に対して設置された横転装置による横転動作が必要な場合の横転角度を設定する制御を実行すること。
(1D)前記横転装置は、90度刻みで木材の横転が可能な装置として構成され、前記プレカット加工制御装置は、前記各加工装置において加工の対象となっている木材に対し、前記横転装置の90度刻みの木材横転能力を利用して、前記加工順決定手段の決定した加工順における横転動作を実行させる手段として構成されていること。 - 木材に対する切断加工・側面加工・印字加工及び端部加工の内の一つ以上の加工を実行する複数台の加工装置と、前記複数台の加工装置のそれぞれの上流側及び下流側に設置されて木材を長手方向に搬送する複数台の木材搬送装置と、前記複数台の加工装置による加工を終えた木材を材幅方向に排出する排出装置と、前記排出装置に対して設置された横転装置と、プレカットデータに基づいて前記加工装置,木材搬送装置及び横転装置に対して信号を出力することにより、基準面を所定方向に向かせる様に投入された木材に対するプレカット加工制御と、前記排出装置に排出した木材の印字面を上向きとする排出制御と、を実行するプレカット加工制御装置と、を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする木材プレカット加工設備。
(2A)前記素材投入用、加工材搬送用、加工済み材取り出し用の各木材搬送装置の内のいずれかの木材搬送装置に対して横転装置を設置することにより、前記複数台の加工装置のそれぞれについて、当該加工装置に対して木材を投入する側又は木材を取り出す側に対し、間に他の加工装置を介在させることなく横転装置を備えさせ、設備全体として複数台の横転装置を備えさせたこと。
(2B)前記プレカット加工制御装置は、前記プレカット加工制御において、前記各加工装置ごとに、当該加工装置による加工の開始前及び加工の途中における横転の要否を判断し、横転が必要な場合は、当該加工装置の木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された横転装置による横転を、加工の開始前又は途中で実行させる様に、加工位置への木材の搬送と加工位置での個々の加工とをどの様な順番で実行するかを各加工装置ごとに決定する加工順決定手段であって、下流側に位置する加工装置に対する加工順決定に当たっては、上流側に位置する加工装置に対して決定した加工順における横転動作の有無を反映させる手段を備えていること。
(2C)前記プレカット加工制御装置は、前記排出制御として、前記加工済み材に対し、前記加工順決定手段が前記複数台の加工装置に対して決定した加工順に従って実行されてきた横転動作の結果に基づいて、前記排出装置に対して設置された横転装置による横転動作が必要な場合の横転角度を設定する制御を実行すること。
(2D)前記横転装置は、90度刻みで木材の横転が可能な装置として構成され、前記プレカット加工制御装置は、前記各加工装置において加工の対象となっている木材に対し、前記横転装置の90度刻みの木材横転能力を利用して、前記加工順決定手段の決定した加工順における横転動作を実行させる手段として構成されていること。
(2E)前記木材搬送装置に対して設置された横転装置は、当該木材搬送装置に載置された状態の木材を90度刻みで横転して当該木材搬送装置に載置し直す動作として前記横転動作を実行し得る様に設置されていること。
(2F)前記排出装置の直前に設置された木材搬送装置には、当該木材搬送装置に載置された状態の木材を材幅方向に押し出す押し出し装置と、該押し出し装置によって押し出された木材を載置する載置台と、該載置台に載置された木材を材幅方向に移動させて前記排出装置へと排出する排出機構とが設置され、前記排出装置に対して設置された横転装置は、一方のローラに巻き付けられるときに他方のローラから繰り出される様に駆動されるローラ対の間に掛け渡す様に巻き付けたベルトを下方に撓ませる様に備えた横転ユニットを複数台備え、前記横転ユニットを上昇させることによって前記ベルトで木材を下方から掬い上げ、上昇位置において前記ローラ対を構成する各ローラを同じ方向に回転させることにより前記ベルトを所定方向に繰り出しつつ巻き付けて掬い上げた木材を横転させる動作を実行する様に構成されると共に、前記ローラ対を構成するローラの回転数を検出するエンコーダを備え、前記プレカット加工制御装置は、前記プレカットデータによって特定される木材の材幅及び材成と、前記エンコーダによる検出信号との対応関係に基づいて、木材の横転中の角度を特定して、90度刻みの所望の角度で木材の横転を停止する横転角度制御を実行する手段として構成され、前記載置台に載置された状態の木材を90度刻みで横転させて当該載置台に載置し直す動作として前記横転動作を実行し得る様に設置されていること。 - 木材に対する切断加工・側面加工・印字加工及び端部加工の内の一つ以上の加工を実行する複数台の加工装置と、前記複数台の加工装置のそれぞれの上流側及び下流側に設置されて木材を長手方向に搬送する複数台の木材搬送装置と、前記複数台の加工装置による加工を終えた木材を材幅方向に排出する排出装置と、前記排出装置に対して設置された横転装置と、プレカットデータに基づいて前記加工装置,木材搬送装置及び横転装置に対して信号を出力することにより、基準面を所定方向に向かせる様に投入された木材に対するプレカット加工制御と、前記排出装置に排出した木材の印字面を上向きとする排出制御と、を実行するプレカット加工制御装置と、を備えると共に、さらに、以下の構成をも備えることを特徴とする木材プレカット加工設備。
(3A)前記素材投入用、加工材搬送用、加工済み材取り出し用の各木材搬送装置の内のいずれかの木材搬送装置に対して横転装置を設置することにより、前記複数台の加工装置のそれぞれについて、当該加工装置に対して木材を投入する側又は木材を取り出す側に対し、間に他の加工装置を介在させることなく横転装置を備えさせ、設備全体として複数台の横転装置を備えさせたこと。
(3B)前記プレカット加工制御装置は、前記プレカット加工制御において、前記各加工装置ごとに、当該加工装置による加工の開始前及び加工の途中における横転の要否を判断し、横転が必要な場合は、当該加工装置の木材を投入する側又は木材を取り出す側に設置された横転装置による横転を、加工の開始前又は途中で実行させる様に、加工位置への木材の搬送と加工位置での個々の加工とをどの様な順番で実行するかを各加工装置ごとに決定する加工順決定手段であって、下流側に位置する加工装置に対する加工順決定に当たっては、上流側に位置する加工装置に対して決定した加工順における横転動作の有無を反映させる手段を備えていること。
(3C)前記プレカット加工制御装置は、前記排出制御として、前記加工済み材に対し、前記加工順決定手段が前記複数台の加工装置に対して決定した加工順に従って実行されてきた横転動作の結果に基づいて、前記排出装置に対して設置された横転装置による横転動作が必要な場合の横転角度を設定する制御を実行すること。
(3D)前記横転装置は、90度刻みで木材の横転が可能な装置として構成され、前記プレカット加工制御装置は、前記各加工装置において加工の対象となっている木材に対し、前記横転装置の90度刻みの木材横転能力を利用して、前記加工順決定手段の決定した加工順における横転動作を実行させる手段として構成されていること。
(3E)前記排出装置及び木材搬送装置の少なくとも一つに対して設置した横転装置は、一方のローラに巻き付けられるときに他方のローラから繰り出される様に駆動されるローラ対の間に掛け渡す様に巻き付けたベルトを下方に撓ませる様に備えた横転ユニットを複数台備え、前記横転ユニットを上昇させることによって前記ベルトで木材を下方から掬い上げ、上昇位置において前記ローラ対を構成する各ローラを同じ方向に回転させることにより前記ベルトを所定方向に繰り出しつつ巻き付けて掬い上げた木材を横転させる動作を実行する様に構成されると共に、前記ローラ対を構成するローラの回転数を検出するエンコーダを備え、前記プレカット加工制御装置は、前記プレカットデータによって特定される木材の材幅及び材成と、前記エンコーダによる検出信号との対応関係に基づいて、木材の横転中の角度を特定して、90度刻みの所望の角度で木材の横転を停止する横転角度制御を実行する手段として構成されていること。 - さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の木材プレカット加工設備。
(4)前記加工順決定手段は、印字加工を実行する加工装置に対する加工順を決定する際には、木材を横転をすることなく印字が可能な場合は印字動作を優先して加工順を決定する手段として構成されていること。 - さらに、以下の構成をも備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の木材プレカット加工設備。
(5A)前記複数台の横転装置は、それぞれ、3台以上の横転ユニットを連動させて横転動作を実行させる装置として構成され、前記3台以上の横転ユニットを、プレカット加工の対象として設定された最小長さの木材を跨らせることのできる間隔となる様に2台が位置すると共に、当該2台の横転ユニットの外側に他の横転ユニットが位置する様に、前記横転装置が設置された木材搬送装置の長手方向に沿って配置した装置として構成されていること。
(5B)前記横転装置を設置した木材搬送装置には、木材の端部を検出する様に、センサが長手方向に間隔をあけて複数設置されていること。
(5C)前記プレカット加工制御装置は、前記横転装置による横転を実行する前に、当該横転装置が設置された木材搬送装置に長手方向への搬送動作を実行させると共に、当該搬送動作の間に前記センサから入力される検出信号に基づき、横転の対象となっている木材を、前記3台以上の横転ユニットの内の2台以上に跨り、かつ、跨った両端の横転ユニットの間に重心が位置する様に位置決めする横転位置決め制御を実行する手段として構成されていること。
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