JP6543595B2 - 圧縮クリープ性に優れた発泡ウレタン部材用組成物及び発泡ウレタン部材 - Google Patents

圧縮クリープ性に優れた発泡ウレタン部材用組成物及び発泡ウレタン部材 Download PDF

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Description

本発明は、圧縮クリープ性に優れた発泡ウレタン部材用組成物及び発泡ウレタン部材に関する。
従来、スポンジ硬度の軟質ポリウレタンフォームを得てこれらの防振性・衝撃吸収性を利用した防振材料,制振材料,衝撃吸収材料等が知られている(特許文献1,特許文献2)。
しかし、発泡体においては軽量化のメリットはあるが、一方、スポンジ硬度を低くすると圧縮永久歪と圧縮クリープ特性が無発泡体のゴム硬度を低くさせた場合に比べて、さらに低下するという問題があった。
ところで、スポンジ硬度50以下の防振性のある発泡ウレタン部材で、圧縮永久歪、圧縮クリープ性に優れた発泡ウレタン防振材は、現在までのところ提案されておらず、高機能化エラストマー、ゴム代替用材料、緩衝用新材料等として、各産業分野からこれらの発泡ウレタン部材の出現が強く期待されていた。
特開2009−280658号公報 特開2014−37488号公報
従来、防振部材として用いられているポリウレタンフォームは荷重を受けると変形し、時間の経過とともにその変形量は大きくなることが知られている。
そこで、本発明の目的は、圧縮永久歪、防振性、圧縮クリープ性に優れた発泡ウレタン部材を長時間にわたって荷重を受けて使用される場所に用いれば、緩衝用材料として甚だ都合がよいという知見に基づき、圧縮永久歪、防振性、圧縮クリープ性に優れた発泡ウレタン部材用組成物を提供することである。
また、本発明の他の目的は、従来の問題点を解消し、スポンジ硬度が50以下でありながらも、圧縮永久歪、圧縮クリープ特性、防振性、制振性及び衝撃吸収性に優れた発泡ウレタン部材を提供することである。
本発明者等は叙上の点に鑑みて鋭意研究を重ねたところ、ジフェニルメタンジイソシアネート若しくはその誘導体に、特定のポリオールを反応させた発泡ウレタン部材は、スポンジ硬度50以下の低硬度で防振性に優れ、且つ圧縮永久歪と圧縮クリープ性に優れていることを見出し本発明に至った。すなわち、
(1)本発明の発泡ウレタン部材用組成物は、下記の(A)ポリオール成分と(B)ポリイソシアネート成分と(C)水を含む、圧縮永久歪、防振性及び圧縮クリープ性に優れた発泡ウレタン部材用組成物であり、
(A)ポリオール成分が、
(A−1)官能基数2.5〜3.5、分子量3000〜7000の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオールと、
(A−2)官能基数4以上、分子量450以上で、末端に活性ヒドロキシル基を有する多官能ポリオールと、
(A−3)官能基数2.0、分子量60〜125の低分子ポリオールを含む混合物からなり、
前記(A−2)末端に活性ヒドロキシル基を有する多官能ポリオールが、ソルビトールを開始剤とし、アルキレンオキサイドを付加重合した官能基4.5、分子量450〜550の多官能ポリオールであり、
(B)ポリイソシアネート成分が、ジフェニル−メタン−ジイソシアネート(MDI)若しくはその誘導体であり、
(C)水からなることを特徴とする。
(2)本発明の発泡ウレタン部材用組成物は、上記(1)において、前記(A−1)のポリオールが、官能基2.5〜3.5、分子量3000〜7000のポリマーポリオールであり、該ポリマーポリオールを、ポリオール100質量部に対して、40質量部以上用いることを特徴とする。
(3)本発明の本発明の発泡ウレタン部材用組成物は、上記(1)又は(2)において、前記(B)ポリイソシアネート成分のジフェニル−メタン−ジイソシアネート(MDI)の誘導体が、特定のポリオールオリゴマーとポリイソシアネート化合物との反応から得られる末端に活性イソシアネート基を有するプレポリマーであることを特徴とする。
(4)本発明の発泡ウレタン部材は、上記(1)〜(3)の発泡ウレタン部材用組成物を用いた圧縮永久歪、圧縮クリープ特性、防振性、制振性及び衝撃吸収性に優れた発泡ウレタン部材であることを特徴とする。
(5)本発明の発泡ウレタン部材用組成物はまた、下記の(A)ポリオール成分と(B)ポリイソシアネート成分と(C)水を含み、
(A)ポリオール成分が、
(A−1)官能基数2.5〜3.5、分子量3000〜7000の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオールと、
(A−2)官能基数4以上、分子量450以上で、末端に活性ヒドロキシル基を有する多官能ポリオールと、
(A−3)官能基数2.0、分子量60〜125の低分子ポリオールを含む混合物からなり、
前記(A−1)のポリオールが、官能基2.5〜3.5、分子量3000〜7000のポリマーポリオールであり、前記(A)ポリオール成分100質量部に対して該ポリマーポリオール(A−1)を40質量部以上用い、
(B)ポリイソシアネート成分が、ジフェニル−メタン−ジイソシアネート(MDI)若しくはその誘導体であり、
(C)水からなる、ことを特徴とする。
本発明の発泡ウレタン部材は、荷重を受けると弾性率に伴う変形はするが、時間の経過に対する変形量の増加が少なく、圧縮永久歪、防振性、圧縮クリープ性に優れている。
そして、長時間にわたって荷重を受けて使用される場所等に用いれば緩衝用部材として優れており、衝撃吸収部材,防振部材等に利用することができる。
また、例えば、2階建て以上の住宅において、床を支える梁上と床下の間に緩衝材として本発明の発泡ウレタン部材を置けば、床振動や床への衝撃を抑えることができるために騒音抑制部材としても優れた効果を発揮する。
本発明の発泡ウレタン部材を製造するために、本発明の発泡ウレタン部材用組成物は、
下記の(A)ポリオール成分と(B)ポリイソシアネート成分と(C)水とを反応させた組成物からなる。
ここで、(A)ポリオール成分は、
(A−1)官能基数2.5〜3.5、分子量3000〜7000の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオールと、
(A−2)官能基数4以上、分子量450以上で、末端に活性ヒドロキシル基を有する多官能ポリオールと、
(A−3)官能基数2.0、分子量60〜125の低分子ポリオールとの混合物からなり、
(B)ポリイソシアネート成分が、ジフェニル−メタン−ジイソシアネート(MDI)若しくはその誘導体であり、
(C)水からなる。
<(A−1)ポリオールについて>
本発明に用いる(A)ポリオール成分の内の一つ(A−1)のポリオールは、ポリオール成分の主構成を担っており、官能基数2.5〜3.5、分子量3000〜7000で、末端に活性ヒドロキシル基を有している。
官能基数が2.5未満の場合は、圧縮永久歪、圧縮クリープ性が悪くなりやすく、官能基数が3.5より大きい場合は、スポンジ硬度が50より大きくなり好ましくない。
分子量が3000より小さい場合は、スポンジ硬度が50より大きくなり好ましくなく、分子量が7000より大きい場合は、ポリオール末端の不飽和度が高くなり反応阻害をもたらすので好ましくない。
ポリオールの末端の種類は、特に制限はないが、ポリウレタンの発泡化を確実に進めるためには1級ヒドロキシル基又は1級ヒドロキシル基を少なくとも部分的に有することが好ましい。
前述した目的を達成するために、本実施形態に用いるポリオール(A−1)の具体的な例示としては、液粘度、分子量と官能基数の調整のしやすさ等から、公知のポリオキシポリアルキレンポリオールが好ましい。
ポリオキシポリアルキレンポリオールとしては、低分子量の活性水素化合物を開始剤としてアルキレンオキサイドを開環付加重合させた公知の化合物を用いることができる。
ここで云う低分子量の活性水素化合物としては、水、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ブタンジオール、ヘキサンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、若しくはこれらの2種類以上の混合物を使用する多価アルコールを挙げることができる。
ポリエーテルポリオールの代表例としては、上記開始剤を使用したポリエーテルポリオールの他に、アクリル系ポリマーやスチレンポリマーをブレンドしたポリマーポリオールがり、今回このポリマーポリオールを、ポリオール100質量部に対して、40質量部以上用いることを特徴とする。
上記ポリオキシポリアルキレンポリオールの具体的な商品名としては、例えば、商品名エクセノール(旭硝子社製)、サンフレックス(三洋化成工業)等が挙げられる。また、これらの2種類以上の混合物を使用することもできる。
また、支障のない限りにおいて、公知のひまし油系ポリオール、ε−カプロラクトン系ポリオール、β−メチル−δ−バレロラクトン系ポリオール、カーボネート系ポリオール等を用いてもよく、これらの2種以上を併用することもできる。
<(A−2)多官能ポリエーテルポリオール>
本発明に用いる(A−2)末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオールが、ソルビトールを開始剤とし、アルキレンオキサイドを付加重合した官能基数4以上、分子量450以上のポリオールを使用する。
また多官能基ポリオールとして、末端に活性ヒドロキシル基を有するハイパー・ブランチ・ポリマー(多分岐ポリマー)も使用できる。
ハイパー・ブランチ・ポリマー(多分岐ポリマー)は、AB型モノマーの重縮合系としてジメタノール脂肪酸の自己縮合による化合物を挙げることができる。
また、A型モノマーの重付加系としてジイソシアネートとトリオールの重付加による化合物を挙げることができる。
重縮合系又は重付加系のハイパー・ブランチ・ポリマー(HBP)は、適当なモノマーの選択により1段階で合成され、分子内空孔がない球状ライクな分子形状の化合物となる(下記の参考文献1,2を参照)。
(参考文献1:Yang,G;M.Macromolecules,32,2215(1999))
(参考文献1:Yang,G;M.Macromolecules,32,2215(1999))
(参考文献2:Jikei,M.;Chon,S.;Kakimoto,M.;Kawauchi,S.;Imase,T.;Watanabe,J.;Macromolecules,32,2061(1999))
前記AB型モノマーの、重縮合系の末端に活性ヒドロキシル基を有するハイパー・ブランチ・ポリマー(HBP)(ABHBPと表す)は、ジメタノール脂肪酸として、例えば、ジメタノールプロピオン酸またはジメタノールブタン酸等の自己縮合による化合物である。
このハイパー・ブランチ・ポリマー(HBP)の具体的な商品名としては、例えば、Boltorn H311,P500(Perstorp社製)を挙げることができる。
前記A型モノマーの重付加系の末端に活性ヒドロキシル基を有するハイパー・ブランチ・ポリマー(HBP)(AHBPと表す)は、ジイソシアネート{(Σ2)−1}(ただしn=1,2,3・・・。以下同じ)モルとトリオール(Σ2)(ただしn=1,2,3・・・。以下同じ)モルを反応した化合物である。
この合成は、ジイソシアネート{(Σ2)−1}モルとトリオール(Σ2)モルの合計量を100質量部に、溶剤としてトルエンまたはメチルエチルケトンを100質量部を仕込み、常温下で4時間緩慢に還流反応を進め、次いで触媒にジブチル−錫−ラウレートを0.0025質量部を反応槽に仕込み、80℃で4時間還流反応させたのち、反応液をエバポレーターにて80℃,真空下で脱溶剤を行うことによって得られる。
[A型モノマーの重付加系ハイパー・ブランチ・ポリマー(HBP)合成]
攪拌羽根、還流装置、温度計を設置した加熱装置付き四つ口セパラブルフラスコに窒素ガス雰囲気下、メチルエチルケトン(MEK)を500g投入し、次いでイソホロン―ジイソシアネート577g(2.6モル)を投入した。
次に、攪拌しながら常温下でグリセリン423g(5.2モル)とMEK500gとの溶液を滴化し、反応液の温度が40℃以下に維持したまま4時間反応させた。
次いで、反応触媒としてジブチル−錫−ラウレートを0.025質量部を反応槽に仕込み、80℃で4時間還流反応させた。
反応終了後、反応液をナス型フラスコに入れてからエバポレーターを用いて真空下、80℃で脱MEKを行った。得られたHBPは25℃で粘度56Pa.sの粘調な液体で官能基数は4、水酸基価は382であった。
<(A−3)低分子ポリオール>
本発明に用いる(A−3)低分子ポリオールは、官能基数2.0、分子量60〜125の低分子ポリオールである。分子量が60未満の場合は、スポンジ硬度が50を超えるため使用できなく、分子量が125より大きい低分子ポリオールは圧縮永久歪と圧縮クリープ性能が悪くなりやすく使用できない。
<混合割合>
本発明の発泡ウレタン部材用組成物においては、
(A)ポリオール成分を構成する(A−1)官能基数2.5〜3.5、分子量3000〜7000の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオールと、
(A−2)能基数4以上、分子量450以上の、末端に活性ヒドロキシル基を有する多官能ポリオールと、
(A−3)官能基数2.0、分子量60〜125の低分子ポリオールと、
の混合割合は、下記のようにすることが好ましい。
すなわち、
(A−1)ポリオール、(A−2)多官能ポリオール、(A−3)低分子ポリオールの合計量を100質量部としたとき、
(A−1)ポリオール/(A−2)多官能ポリオール/(A−3)低分子ポリオールを、92/6/3〜91/5/4とする好ましい。
さらに好ましくは、91/6/3〜92/5/3とする。
この混合割合のうち、(A−2)多官能ポリオールの割合が7を超える場合には、スポンジ硬度が50より高くなるために好ましくなく、4未満の場合には圧縮永久歪と圧縮クリープ変形量への効果が見られない。
また、混合割合のうち、(A−3)低分子ポリオールの割合が4を超える場合には、スポンジ硬度が50より高くなるために好ましくなく、3未満の場合には圧縮永久歪と圧縮クリープ変形量への効果が見られない。
よって、合計量100質量部のうち、
(A−2)多官能ポリオールの割合は5〜6質量部の間とすることが好ましく、
(A−3)低分子ポリオールの割合は3〜4質量部の間とすることが好ましく、
(A−1)ポリオールは残量として調整する。
<(B)ポリイソシアネート成分>
上記(B)ポリイソシアネート成分としては、ジフェニル−メタン−ジイソシアネート(MDI)、カルボジイミド部分変性MDI(液状MDI)等、およびMDI若しくは液状MDI等の誘導体を挙げることができる。
ここで、MDI若しくは液状MDIの誘導体(本明細書では、これらをプレポリマーと言う)は、末端イソシアネート残基を有する化合物として、以下に示す公知の方法によって得ることができる。
このプレポリマーは、本発明においては必須の成分ではないが、
(A)ポリオール成分との相溶性を改善して、他の成分との混合を容易ならしめるために添加することが好ましい。
本発明に用いるMDI若しくは液状MDIの誘導体(プレポリマー)は、
理論量より少ない官能基数2.5〜3.5のポリエーテルポリオールとポリイソシアネート化合物とを公知の技術を用いて反応せしめ、末端に活性イソシアネート基(NCO基)の残量が8〜15質量%,好ましくは9〜12質量%を有するものがよい。
活性イソシアネート基(NCO基)の残量が15質量%を超えると、当該プレポリマーを用いる効果がなく、また活性イソシアネート基(NCO基)の残量が8質量%未満の場合には、プレポリマーの粘度が高くなり、発泡ウレタン部材の製造に際して支障を来す。
また、上記(B)ポリイソシアネート成分として、支障のない限りにおいて、イソホロンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、シクロヘキシルジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、キシリデンジイソシアネート等を用いてもよく、これらの2種以上を併用することもできる。
本発明においては、(A)ポリオール成分、(B)ポリイソシアネート成分及び(C)水反応させる場合の反応比率は、(A)ポリオール成分+(C)水の水酸基(OH)に対するプレポリマーのイソシアネート基(NCO基)の当量比、即ちNCO/OH比(INDEX)が1.00〜1.10、好ましくは1.03〜1.05である。
この当量比が1.10を超える場合には、発泡ウレタン部材の硬度の経時安定性に欠けるために好ましくなく、スポンジ硬度も50を超えるため使用が困難となり、また1.00未満の場合には圧縮永久歪と圧縮クリープ変形量が大きくなるために好ましくない。
なお、当量比が小さくなるほど、得られる発泡ウレタン部材の硬度が低くなる。
ここで、前記(B)ポリイソシアネート成分と(A)ポリオール成分と(C)水の間のウレタン化反応を行わせるに当たって、適宜のウレタン化触媒を用いることができる。このウレタン化触媒としては、第3級アミン化合物や有機金属化合物等の公知の触媒を用いることが可能である。例えば、トリエチレンジアミン,N,N−ジメチルヘキサメチレンジアミン,N,N−ジメチルブタンジアミン,ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン―7(DBU)及びDBU塩,ビスマストリス(2−エチルヘキサノエート),ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン,オクチル酸鉛,ラウリル酸ジブチル錫等が好適である。
ただし、このウレタン化触媒を用いることは本発明の必須の要件ではない。
ここで、(A)ポリオール成分、(B)ポリイソシアネート成分及び(C)水を反応させるに当たって、適宜の整泡剤を用いることができる。例えば、オルガノポリシロキサン、アルキルカルボン酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸塩等を挙げることができる。整泡剤の配合量は、全ポリオール100質量部に対して0〜5質量部、好ましくは1〜2質量部である。
また、発泡ウレタン部材の耐久性や安定性の向上を図るために、安定剤として、熱安定剤,酸化防止剤,紫外線吸収剤,紫外線安定剤,充填剤等を、支障のない限りにおいて、1種または2種以上混合して用いることもできる。さらに、前述したもの以外にも、顔料,染料,難燃剤、可塑剤、分散剤、表面改質剤等を適宜添加することも可能である。
而して、原料として用いられる(A)ポリオール成分、(B)ポリイソシアネート成分、(C)水は、それぞれ常温、もしくは加温した状態で、これら3成分を混合する。ここで、(C)水は、予めポリオールに混合させておくか、または主成分の混合時に添加してもよい。
添加剤を混合する場合には、予め(A)ポリオール成分に混合させておくか、または主成分の混合時に添加してもよい。
前述の各成分を十分に混合したのち、常温〜100℃に熱された220mm×220mm×10mm厚サイズの金型に242gを流し込み蓋をして、常温〜100℃で15分ウレタン化反応を起こさせる。
しかる後に金型から取り出して2時間予備反応させることで発泡ウレタン部材を得ることができる。
以下、本発明をさらに詳細に説明するため、実施例1〜10及び比較例1〜14を表に示す。
(A)ポリオール成分として以下の材料を準備した。
(A−1)ポリオール
<ポリオール1>
ポリオキシポリプロピレン(末端部分エチレン)トリオールとアクリル系樹脂の混合物(官能基数3、平均水酸基価30、平均分子量5600)
<ポリオール2>
ポリオキシポリプロピレン(末端部分エチレン)トリオール(官能基数3、平均水酸基価56、平均分子量3000)
<ポリオール3>
ポリオキシポリプロピレン(末端部分エチレン)トリオール(官能基数3、平均水酸基価24、平均分子量6700)
<ポリオール4>
ポリオキシポリプロピレン(末端部分エチレン)トリオール(官能基数3、平均水酸基価65、平均分子量2600)
<ポリオール5>
ポリオキシポリプロピレン(末端部分エチレン)トリオールとアクリル系樹脂の混合物(官能基数3、平均水酸基価24、平均分子量7015)
<ポリオール6>
ポリオキシポリプロピレン(末端部分エチレン)ジオール(官能基数2、平均水酸基価28、平均分子量4000)
<ポリオール7>
ポリオキシポリプロピレン(末端部分エチレン)テトラオール(官能基数4、平均水酸基価32、平均分子量6800)
(A−2)多官能ポリオール
<ポリオール8>
ソルビトール系(末端部分プロピレン)ヘキサオール(官能基数5、平均水酸基価550、平均分子量510)
<ポリオール9>
末端に活性水素基をもつイソホロンジイソシアネート−グリセリンの重付加物であるハイパー・ブランチ・ポリマー(官能基数4、水酸基価382、平均分子量580)
<ポリオール10>
脂肪族アミンベースのポリオール(官能基数3、水酸基価480、平均分子量350)
(A−3)低分子ポリオール
<ポリオール11>
1,4−ブタンジオール(官能基2、水酸基価1,245、平均分子量90)
<ポリオール12>
ジプロピレングリコール(官能基2、水酸基価837、平均分子量134)
<ポリオール13>
エチレングリコール(官能基2、水酸基価1,808、平均分子量62)
以下に(B)ポリイソシアネート成分として用いたイソシアネート1〜4について記す。
<イソシアネート1>
官能基数2の、モノメリックMDI(NCO質量%:33.1)とポリエーテルポリオール(官能基3、水酸基価24、平均分子量6700)を反応させたプレポリマー(末端活性イソシアネート基残量10質量%)
<イソシアネート2>
官能基数2の、モノメリックMDI(NCO質量%:33.1)とポリエーテルポリオール(官能基3、水酸基価24、平均分子量6700)を反応させたプレポリマー(末端活性イソシアネート基残量8質量%)
<イソシアネート3>
官能基数2の、モノメリックMDI(NCO質量%:33.1)とポリエーテルポリオール(官能基3、水酸基価24、平均分子量6700)を反応させたプレポリマー(末端活性イソシアネート基残量15質量%)
<イソシアネート4>
官能基数2の、モノメリックMDI(NCO質量%:33.1)とポリエーテルポリオール(官能基3、水酸基価24、平均分子量6700)を反応させたプレポリマー(末端活性イソシアネート基残量7質量%)
<イソシアネート5>
官能基数2の、モノメリックMDI(NCO質量%:33.1)とポリエーテルポリオール(官能基3、水酸基価24、平均分子量6700)を反応させたプレポリマー(末端活性イソシアネート基残量18質量%)
<C>水は純水を用いた。
その他の材料として以下のものを添加した。
<酸化防止剤>
ペンタエリスリチル−テトラキス〈3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート
<紫外線吸収剤>
2−(2‘−ヒドロキシ−3’、5‘−ジターシャリーアミルフェニルベンゾトリアゾール
<触媒>
トリエチルジアミン
<整泡剤>
ジメチルポリシロキサンとポリエーテルのブロックコポリマー
[実施例1]
(A−1)ポリオール成分として、官能基数3、水酸基価30、分子量5600の、ポリマーポリオールのポリオール1を使用した。
ポリオール1の分子量は3000〜7000の中央値に近い値とした。
[実施例2]
(A−1)ポリオール成分として、官能基数3、水酸基価30、分子量5600の、ポリマーポリオールのポリオール1と官能基数3、水酸基価56、分子量3000の、ポリエーテルポリオールのポリオール2をブレンドして使用した。このときポリマーポリオールの部数は46.5部とした
[実施例3]
(A−1)官能基数3、水酸基価56、分子量3000の、ポリエーテルポリオールのポリオール2を使用した。
ポリオール2の分子量は下限値3000にほぼ同等値3000とした。
[実施例4]
(A−1)官能基数3、水酸基価24、分子量6700の、ポリエーテルポリオールのポリオール3を使用した。
ポリオール3の分子量は上限値7000に近い値6700とした。
[比較例1]
(A−1)ポリオール成分として、官能基数3、水酸基価65、分子量2600の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオール4を使用した。
ポリオール4の分子量は下限値3000を下回った2600とした。
[比較例2]
(A−1)ポリオール成分として、官能基数3、水酸基価24、分子量7015の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオール5を使用した。
ポリオール5の水酸基価は上限値7000を超えた7015とした。
[比較例3]
(A−1)ポリオール成分として、官能基数2、水酸基価28、分子量4000の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオール6を使用した。
ポリオール6の官能基数は下限値2.5を下回った2とした。
[比較例4]
(A−1)ポリオール成分として、官能基数4、水酸基価32、分子量6800の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオール7を使用した。
ポリオール7の官能基数は上限値3.5を超えた4とした。
なお、表1に示す実施例1〜4,比較例1〜4において、
(A−2)多官能ポリオールとしてポリオール8を、
(A−3)低分子ポリオールとしてポリオール11を、
(B)ポリイソシアネート成分としてイソシアネート1を用いた。
[実施例5]
(A−2)多官能ポリオールとして、官能基数4.5、水酸基価550、分子量459の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオール8を使用した。
ポリオール8の混合割合上限値6とした。なお混合割合下限値5は実施例1を参照。
[実施例6]
(A−2)多官能ポリオールとして、官能基数4、水酸基価382、分子量580の末端に活性水素基をもつイソホロンジイソシアネート−グリセリンの重付加物であるハイパー・ブランチ・ポリマーであるポリオール9を使用した。
[比較例5]
(A−2)多官能ポリオールとして、官能基数4.5、水酸基価550の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオール8を使用した。
ポリオール8の混合割合下限値5〜6として、下回った4を使用した。
[比較例6]
(A−2)多官能ポリオールとして、官能基数4.5、水酸基価550の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオール8を使用した。
ポリオール8の混合割合下限値5〜6として、超過した7を使用した。
[比較例7]
(A−2)多官能ポリオールとして、脂肪族アミンベースの官能基数3、水酸基価480、分子量350のポリオール10を使用した。
ポリオール10は分子量500以下、官能基数4以下である、分子量480、官能基数3のポリオールとした。
なお、上記実施例5〜6、比較例5〜7において、
(A−1)ポリオール成分はポリオール1とポリオール2のブレンドを使用し、
(A−3)ポリオール成分はポリオール11を使用し、
(B)ポリイソシアネート成分はイソシアネート1を使用した。
[実施例7]
(A−3)低分子ポリオール成分として、官能基数2、水酸基価1245、分子量90のポリオール9を混合割合3〜4に対して上限値の4質量部使用した。
[比較例8]
(A−3)低分子ポリオール成分として、官能基数2、水酸基価1808、分子量62のポリオール11を使用した。
分子量65〜125に対して、下限値を下回った分子量62とした。
[比較例9]
(A−3)低分子ポリオール成分として、官能基数2、水酸基価837、分子量134のポリオール10を使用した。
分子量65〜125に対して、上限値を上回った分子量134とした。
[比較例10]
(A−3)低分子ポリオール成分として、官能基数2、水酸基価1245、分子量90のポリオール9を2質量部使用した。
ポリオール9の混合割合は、(A)ポリオール成分中に占める(A−3)低分子ポリオール成分の混合割合3〜4のうちの下限値を下回った割合2にした。
[比較例11]
(A−3)低分子ポリオール成分として、官能基数2、水酸基価1245、分子量90のポリオール9を2質量部使用した。
ポリオール9の混合割合は、(A)ポリオール成分中に占める(A−3)低分子ポリオール成分の混合割合3〜4のうちの上限値を上回った割合5にした。
なお、上記実施例6、比較例7〜10において、(A−1)ポリオール成分はポリオール1とポリオール2のブレンドを使用し、(A−2)ポリオール成分はポリオール8を使用し、(B)ポリイソシアネート成分はイソシアネート1を使用した。
[実施例8]
(B)ポリイソシアネート成分として、プレポリマーであるイソシアネート1のNCO質量%を8.0とした。
本発明では、末端に活性イソシアネート基(NCO基)の残量は、8〜15質量%としているが,下限値の8とした。
[実施例9]
(B)ポリイソシアネート成分として、プレポリマーであるイソシアネート1のNCO質量%を15.0とした。
本発明では、末端に活性イソシアネート基(NCO基)の残量は、8〜15質量%としているが,上限値の15とした。
[比較例12]
(B)ポリイソシアネート成分として、プレポリマーであるイソシアネート1のNCO質量%を7.0とした。
本発明では、末端に活性イソシアネート基(NCO基)の残量は、8〜15質量%としているが,下限値を下回った7とした。
[比較例13]
(B)ポリイソシアネート成分として、プレポリマーであるイソシアネート1のNCO質量%を18.0とした。
本発明では、末端に活性イソシアネート基(NCO基)の残量は、8〜15質量%としているが,上限値を上回った18とした。
なお、上記実施例7〜8、比較例11〜12において、
(A−1)ポリオール成分はポリオール1とポリオール2のブレンドを使用し、
(A−2)ポリオール成分はポリオール8を使用し、
(A−3)ポリオール成分はポリオール11を使用した。
[実施例10]
(B)ポリイソシアネート成分と(A)ポリオール成分との反応比率を示すNCO/OH比(INDEX)=1.0〜1.1のうち、下限値1.0とした。
[実施例11]
(B)ポリイソシアネート成分と(A)ポリオール成分との反応比率を示すNCO/OH比(INDEX)=1.0〜1.1のうち、上限値1.1とした。
[比較例14]
(B)ポリイソシアネート成分と(A)ポリオール成分との反応比率を示すNCO/OH比(INDEX)=1.0〜1.1のうち、下限値1.0を下回る0.9とした。
[比較例15]
(B)ポリイソシアネート成分と(A)ポリオール成分との反応比率を示すNCO/OH比(INDEX)=1.0〜1.1のうち、上限値1.1を上回る1.2とした。
なお、上記実施例9〜10、比較例13〜14において、
(A−1)ポリオール成分はポリオール1とポリオール2のブレンドを使用し、
(A−2)ポリオール成分はポリオール8を使用し、
(A−3)ポリオール成分はポリオール11を使用した。
(B)ポリイソシアネート成分はイソシアネート1を使用した。
<発泡ウレタン部材>
以上の材料を用いて、表1〜4に示す処方に従ってホモジナイザー(3000rpm/min)で15秒間混合することにより反応を開始させて、その混合物を、220×220mm、厚み10mmの金型に242gを注型した後、蓋をして、80℃の温度で15分反応を継続したのち脱型し、引き続き100℃で2時間養生した。
これによって、220×220mm,厚み10mm、みかけ密度0.50g/cmのシート状の発泡ウレタン部材を得た。
そして、得られたシート状の発泡ウレタン部材について、以下のような実験を行い、その結果を表5〜表8に示した。
表中において、スポンジ硬度は50以下とする。
圧縮永久歪は、
A:5%以下
B:5を超え10%以下
×:10を超え20%以下
××:20%を超える
防振性は、
A:0.3以上
B:0.2以上0.3未満
×:0.1以上0.2未満
××:0.1未満とする。
圧縮クリープは、
A:変化率10%未満
B:変化率10以上20%未満
×:変化率20以上30%未満
××:変化率30%以上とする。
なお、表1〜4中の、処方の欄における数値の単位は質量部を示し、INDEX(NCO/OH比)は、(A)ポリオール成分+(C)水の水酸基(OH)に対するプレポリマーのイソシアネート基(NCO基)の当量比を示す。
また、表5〜8中「スポンジ硬度」は、JIS K7312に準じて、バネ式スポンジ硬度計(C型)を用いて測定した結果の数値である。
また、評価としての「圧縮永久歪」は、JIS K6301(圧縮率50%、70℃、24時間)に準じて測定し、圧縮変形長さに対する永久歪量(%)で表示したものである。
ここで「圧縮永久歪」の評価として示すA、B、×、××の意味は、永久歪が5%以下であるものをAとし、5%を超え10%以下の範囲のものをBとし、10%を超え20%以下の範囲のものを×とし、20%を超えるものを××とした。
なお、従来防振材として用いられている天然ゴムは永久歪が30〜50%(評価××)であった。
また、評価としての「15%圧縮強度」は、JIS K6911に準じて圧縮試験を行い、15%歪み時の応力(単位:kg/cm)の数値で示した(いわゆる15%歪み時の圧縮強度)。
また、評価としての「防振性」は、得られた発泡ウレタン部材を50mm×50mm×10mm厚みの試験片として、動的曲げ試験(粘弾性アナライザーRSA−II,Rheometric,Inc.)で測定した23℃における測定結果の数値(いわゆるtanδ)である。
防振性(tanδ)の評価として示すA、B、×、××の意味は、この測定値が0.3以上であるものをAとし、0.3未満0.2以上の範囲のものBとし、0.2未満0.1以上の範囲のものを×とし、0.1未満であるものを××とした。
なお、防振材用の天然ゴムでは約0.1(評価×以下)であった。
また、評価としての「圧縮クリープ性」は、得られた発泡ウレタン部材に、雰囲気温度70℃、圧縮応力0.8〜1.2kg/cmの条件下で負荷を与え、試験体(発泡ウレタン部材)が負荷の初期(瞬間弾性変形)に約10%変形する相当の応力とした。
(JIS K6767発泡プラスチック−ポリエチレン−試験方法、又はJIS K6385防振ゴム−試験方法)
なお、圧縮クリープの評価として示すA、B、×、××の意味は、負荷の初期(瞬間弾性変形)に約10%変形する相当の応力をかけて、この厚みを0時間(試験前数値)として、1000時間経過した時に厚み変化率が10%未満であるものをAとし、厚み変化率10%以上20%未満であるものをBとし、厚み変化率20%以上30%未満であるものを×とし、厚み変化率が30%以上であるものを××とした。
表5〜8に示す結果より、本発明に係る各実施例の処方によって成型された発泡ウレタン部材は、硬度、圧縮永久歪、15%圧縮強度に優れ、防振性(tanδ)にも優れている(防振用ゴムの2〜3倍)。
これに対して、比較例1〜11の処方によって成型された発泡ウレタン部材は、圧縮永久歪や圧縮クリープ性に劣ることが分かる。
本発明の発泡ウレタン部材は、防振特性、圧縮永久歪や圧縮クリープ性に優れており、防振部材、制振部材、衝撃吸収部材等として用いることができる。例えば、荷重を受けて時間の経過とともにその変形量が大きくなることを嫌う防振部材用途などとして好適に用いることができる。
さらに、本発明の発泡ウレタン部材は、長時間にわたって荷重を受けても、圧縮永久歪と圧縮クリープ性に優れているので、緩衝用部材としても好適に用いることができる。
また、他の用途として、例えば、2階建て以上の住宅において、床を支える梁上と床下の間に緩衝材として本発明の発泡ウレタン部材を置けば、床振動や床への衝撃を抑えることができるために、騒音抑制部材として好適に用いることができ、産業上の利用可能性が極めて高い。

Claims (5)

  1. 下記の(A)ポリオール成分と(B)ポリイソシアネート成分と(C)水を含む、圧縮永久歪、圧縮クリープ特性、防振性、制振性及び衝撃吸収性に優れた発泡ウレタン部材用組成物。
    (A)ポリオール成分が、
    (A−1)官能基数2.5〜3.5、分子量3000〜7000の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオールと、
    (A−2)官能基数4以上、分子量450以上で、末端に活性ヒドロキシル基を有する多官能ポリオールと、
    (A−3)官能基数2.0、分子量60〜125の低分子ポリオールを含む混合物からなり、
    前記(A−2)末端に活性ヒドロキシル基を有する多官能ポリオールが、ソルビトールを開始剤とし、アルキレンオキサイドを付加重合した官能基4.5、分子量450〜550の多官能ポリオールであり、
    (B)ポリイソシアネート成分が、ジフェニル−メタン−ジイソシアネート(MDI)若しくはその誘導体であり、
    (C)水からなる。
  2. 前記(A−1)のポリオールが、官能基2.5〜3.5、分子量3000〜7000のポリマーポリオールであり、
    該ポリマーポリオールを、ポリオール100質量部に対して、40質量部以上用いることを特徴とする請求項1に記載の発泡ウレタン部材用組成物。
  3. 前記(B)ポリイソシアネート成分のジフェニル−メタン−ジイソシアネート(MDI)の誘導体が、
    特定のポリオールオリゴマーとポリイソシアネート化合物との反応から得られる末端に活性イソシアネート基を有するプレポリマーであることを特徴とする請求項1又は2に記載の発泡ウレタン部材用組成物。
  4. 請求項1〜3の何れかに記載の発泡ウレタン部材用組成物を用いた圧縮永久歪、圧縮クリープ特性、防振性、制振性及び衝撃吸収性に優れた発泡ウレタン部材。
  5. 下記の(A)ポリオール成分と(B)ポリイソシアネート成分と(C)水を含む、圧縮永久歪、圧縮クリープ特性、防振性、制振性及び衝撃吸収性に優れた発泡ウレタン部材用組成物。
    (A)ポリオール成分が、
    (A−1)官能基数2.5〜3.5、分子量3000〜7000の、末端に活性ヒドロキシル基を有するポリオールと、
    (A−2)官能基数4以上、分子量450以上で、末端に活性ヒドロキシル基を有する多官能ポリオールと、
    (A−3)官能基数2.0、分子量60〜125の低分子ポリオールを含む混合物からなり、
    前記(A−1)のポリオールが、官能基2.5〜3.5、分子量3000〜7000のポリマーポリオールであり、前記(A)ポリオール成分100質量部に対して該ポリマーポリオール(A−1)を40質量部以上用い、
    (B)ポリイソシアネート成分が、ジフェニル−メタン−ジイソシアネート(MDI)若しくはその誘導体であり、
    (C)水からなる。
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