JP6543218B2 - エンジンの流体加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンの流体加熱装置に関し、詳しくは、流体の加熱に要する熱源の消費電力を小さくすることができるエンジンの流体加熱装置に関する。
従来、放熱管を備え、放熱管の熱が放熱管の内部を通過する流体に放熱されるように構成された、エンジンの流体加熱装置の発明がある (例えば、特許文献1参照)。
この種の発明では、簡易な構造でブローバイガス等の流体を加熱することができる利点がある。
特許文献1の発明では、PTCヒータで発生した熱が放熱管を介して流体に放熱されるように構成されている。
特開2013−124566号公報(図1,図2参照)
《問題点》 流体の加熱に要する発熱源の消費電力が大きくなる。
特許文献1の発明では、発熱源であるPTCヒータと加熱される流体との間に放熱管が介在するため、発熱源から流体への熱の伝導ロスが生じ、流体の加熱に対する発熱源の熱効率が低く、流体の加熱に要する発熱源の消費電力が大きくなる。
本発明の課題は、流体の加熱に要する発熱源の消費電力を小さくすることができるエンジンの流体加熱装置を提供することにある。
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図1(A)〜(D)に例示するように、放熱管(2)を備え、放熱管(2)の熱が放熱管(2)の内部を通過する流体(3)に放熱されるように構成された、エンジンの流体加熱装置において、
放熱管(2)を誘導加熱するIHコイル(4)を備え、
更に、ホルダ(1)を備え、
ホルダ(1)は、ケース状ホルダ(17)と、筒状ホルダ(16)を備え、
ケース状ホルダ(17)は、筒状のケース周壁(17a)と、その軸長方向両端部に設けられたケース端壁(17b)(17c)を備え、両ケース端壁(17b)(17c)に放熱管(2)が貫通され、両ケース端壁(17b)(17c)を介してケース状ホルダ(17)が放熱管(2)に支持され、
筒状ホルダ(16)は、ケース状ホルダ(17)内で、ケース状ホルダ(17)に取り付けられ、
IHコイル(4)は、ケース状ホルダ(17)内で、筒状ホルダ(16)に取り付けられ、
ケース状ホルダ(17)内で、放熱管(2)が外周から筒状ホルダ(16)とその外側のIHコイル(4)で同心状に取り囲まれ、
放熱管(2)と筒状ホルダ(16)の間に第1の断熱空気層(1b)が、筒状ホルダ(16)とケース状ホルダ(17)の周壁(17a)の間に第2の断熱空気層(1c)がそれぞれ設けられ、第2の断熱空気層(1c)内にIHコイル(4)が架設されている放熱管(2)と筒状ホルダ(16)の間に第1の断熱空気層(1b)が、筒状ホルダ(16)とケース状ホルダ(17)の周壁(17a)の間に第2の断熱空気層(1c)がそれぞれ設けられ、第2の断熱空気層(1c)内にIHコイル(4)が架設されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 流体の加熱に要する発熱源の消費電力を小さくすることができる。
本発明では、図1(A)〜(D)に例示するように、放熱管(2)を誘導加熱するIHコイル(4)を備えているため、IHコイル(4)の誘導加熱により、放熱管(2)を発熱源とすることができ、発熱源から流体(3)に直接に熱が伝導され、発熱源から流体への熱の伝導ロスが生じる余地がなく、熱伝達効率が高く、流体(3)の加熱に対する発熱源の熱効率が高く、流体(3)の加熱に要する発熱源の消費電力を小さくすることができる。
《効果》 振動に起因する放熱管の誘導加熱量の変動を抑制することができるる。
本発明では、図1(A)〜(D)に例示するように、IHコイル(4)が放熱管(2)に支持されているため、エンジンの振動を受けても、IHコイル(4)と放熱管(2)の相対配置が変化しにくく、振動に起因する放熱管(2)の誘導加熱量の変動を抑制することができるる。
《効果》 IHコイルから放熱管への漏電を抑制することができる。
本発明では、図1(A)〜(D)に例示するように、ホルダ(1)を介してIHコイル(4)が放熱管(2)に支持されているため、IHコイル(4)から放熱管(2)への漏電を抑制することができる。
《効果》 筒状ホルダとIHコイルをケース状ホルダ内でコンパクトに配置することができる。
本発明では、図1(A)〜(D)に例示するように、ケース状ホルダ(17)内で、放熱管(2)が外周から筒状ホルダ(16)とその外側のIHコイル(4)で同心状に取り囲まれているため、筒状ホルダ(16)とIHコイル(4)をケース状ホルダ(17)内でコンパクトに配置することができる。

(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 放熱管にIHコイルを簡単に支持させることができる。
本発明では、図1(A)〜(D)に例示するように、IHコイル(4)が取り付けられたホルダ(1)が放熱管(2)に着脱自在に支持されているため、ホルダ(1)を介して放熱管(2)にIHコイル(4)を簡単に支持させることができる。
(請求項5に係る発明)
請求項5に係る発明は、請求項1から請求項4のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 流体の加熱効率を高めることができる。
本発明では、図1(A)〜(D)に例示するように、放熱管(2)は全周をIHコイル(4)で取り囲まれているため、放熱管(2)の全周がIHコイル(4)で誘導加熱され、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
(請求項6に係る発明)
請求項6に係る発明は、請求項1から請求項5のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ケース状ホルダの支持作業が容易になる。
本発明では、図1(A)〜(D)に例示するように、放熱管(2)の外周の両側で開いた一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じることにより、一対の半ケース部分(17d)(17e)の両ケース端壁(17b)(17c)に貫通状の放熱管(2)が挟まれて、放熱管(2)にケース状ホルダ(17)が支持されるように構成されているため、ケース状ホルダ(17)の支持作業が容易になる。
(請求項7に係る発明)
請求項7に係る発明は、請求項6に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 筒状ホルダの組み付け作業が容易になる。
本発明では、図1(A)〜(D)に例示するように、放熱管(2)の外周の両側で開いた一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じることにより、一対の半筒状部分(16a)(16b)が筒状に組み合わされた筒状ホルダ(16)となるように構成されているため、筒状ホルダ(16)の組み付け作業が容易になる。
(請求項8に係る発明)
請求項8に係る発明は、請求項7に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 IHコイルの組み付け作業が容易になる。
本発明では、図1(A)〜(D)に例示するように、放熱管(2)の外周の両側で開いた一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じることにより、筒状ホルダ(16)の一対の半筒状部分(16a)(16b)の一方に取り付けられたコネクタ(4a)と、他方に取り付けられたコネクタ(4b)の接合で複数本の半円弧状の電線(4c)(4c)が接続され、接続された複数本の電線(4c)(4c)で、筒状ホルダ(16)の外周を旋回する螺旋状のIHコイル(4)が形成されるように構成されているため、IHコイル(4)の組み付け作業が容易になる。
(請求項9に係る発明)
請求項9に係る発明は、請求項1から請求項8のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 IHコイルの配置の自由度を高めることができる。
本発明では、図2に例示するように、放熱管(2)は、ブリーザ室(18)と吸気通路(19)の間に配置されたブローバイガス通路(20)の金属配管(20a)(20b)で構成され、IHコイル(4)は、この金属配管(20a)(20b)の任意の位置に取り付けられるように構成されているため、IHコイル(4)の配置の自由度を高めることができる。
(請求項10に係る発明)
請求項10に係る発明は、請求項1から請求項9のいずれかに係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 IHコイルの配置の自由度を高めることができる。本発明では、図2に例示するように、放熱管(2)は、ブリーザ室(18)と吸気通路(19)の間に配置されたオイルセパレータ(21)のオイルドレイン通路(22)の金属配管(22a)で構成され、IHコイル(4)は、この金属配管(22a)の任意の位置に取り付けられるように構成されているため、IHコイル(4)の配置の自由度を高めることができる。
(請求項11に係る発明)
請求項10に係る発明は、請求項1から請求項10のいずれかの発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 流体の加熱効率を高めることができる。
本発明では、図3(B),図4(A)〜(D),図5(A)〜(E)に例示するように、放熱管(2)は、外管(5)と、この外管(5)内に収容された内管(6)を備え、放熱管(2)内を通過する流体(3)が、外管(5)と内管(6)からの放熱で加熱されるように構成されているため、流体(3)への放熱面積を広くすることができるとともに、外管(5)の中心部を通過する流体(3)に内管(6)から短い距離で放熱を行うことができ、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
(請求項12に係る発明)
請求項12に係る発明は、請求項11に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 流体の加熱効率を高めることができる。
本発明では、図4(A)〜(C),図5(A)〜(D)に例示するように、外管(5)と内管(6)の各両端部(5a)(6a)のうち、少なくとも一の端部がホルダ(1)の端部(1a)から外側に突出されているため、ホルダ(1)外でも流体(3)が加熱され、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
(請求項13に係る発明)
請求項13に係る発明は、請求項11または請求項12に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 流体の加熱効率を高めることができる。
本発明では、図3(B),図4(D)に例示するように、外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに見て、内管(6)は、その周壁が内外交互に折り返された放射状の襞(7)で構成されているため、内管(6)の放熱面積を広くすることができ、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
(請求項14に係る発明)
請求項14に係る発明は、請求項13に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 流体の加熱効率を高めることができる。
本発明では、図4(D)に例示するように、内管(6)の襞(7)は、外管(5)の軸長方向に伸び、外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに対して傾斜状に交差しているため、襞(7)を長く形成することができ、内管(6)の放熱面積を広くすることができる。また、外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに流入した流体(3)が襞(7)に衝突して偏向され、襞(7)の表面付近で流体(3)に乱流が生じ、襞(7)の表面から流体(3)への熱伝導が促進される。これらの理由により、本発明では、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
(請求項15に係る発明)
請求項15に係る発明は、請求項11または請求項12に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 流体の加熱効率を高めることができる。
本発明では、図5(A)〜(E)に例示するように、内管(6)は、複数本設けられ、外管(5)内に束状に配置されているため、内管(6)の放熱面積を広くすることができ、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
(請求項16に係る発明)
請求項16に係る発明は、請求項15に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 流体の加熱効率を高めることができる。
本発明では、図5(E)に例示するように、内管(6)は、外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに対して傾斜状に交差しているため、内管(6)を長く形成することができ、内管(6)の放熱面積を広くすることができる。また、外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに流入した流体(3)が内管(6)に衝突して偏向され、内管(6)の表面付近で流体(3)に乱流が生じ、内管(6)の表面から流体(3)への熱伝導が促進される。これらの理由により、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
本発明の実施形態に係るエンジンの流体加熱装置を説明する図で、図1(A)は流体加熱装置の側面図、図1(B)は図1(A)のB−B線断面図、図1(C)は図1(A)のC−C線断面図、図1(D)は図1(B)のD−D線断面図である。 本発明の実施形態に係るエンジンの流体加熱装置を組み込んだエンジンの模式図である。 本発明の第1参考形態に係るエンジンの流体加熱装置を説明する図で、図3(A)は縦断側面図、図3(B)は放熱管を図3(A)のB方向から見た矢視図、図3(C)は図3(A)のC−C線断面図である。 本発明の第1参考形態の変形例を説明する図で、図4(A)は第1変形例の端部の縦断側面図、図4(B)は第2変形例の端部の縦断側面図、図4(C)は第3変形例の端部の縦断側面図、図4(D)は第4変形例の放熱管の図1(B)相当図である。 本発明の第2参考形態の基本例と変形例を説明する図で、図5(A)は基本例の放熱管の図1(B)相当図、図5(B)は第1変形例の端部の縦断側面図、図5(C)は第2変形例の端部の縦断側面図、図5(D)は第3変形例の端部の縦断側面図、図5(E)は第4変形例の放熱管の図3(B)相当図である。 本発明の第3参考形態に係るエンジンの流体加熱装置を説明する図で、図6(A)は縦断側面図、図6(B)は放熱管を図6(A)のB方向から見た矢視図、図6(C)は図6(A)のC−C線断面図、図6(D)はコイル収容体の展開図である。
図1は実施形態、図2〜図6は第1〜第3参考形態に係るエンジンの流体加熱装置を説明する図であり、実施形態と各参考形態では、立形ディーゼルエンジンの流体加熱装置について説明する。
図1(A)〜(D)に示す実施形態について説明する。
この流体加熱装置は、放熱管(2)を備え、放熱管(2)の熱が放熱管(2)の内部を通過する流体(3)に放熱されるように構成されている。
流体(3)はブローバイガス(3a)である。
この流体加熱装置は、放熱管(2)を誘導加熱するIHコイル(4)を備えているため、IHコイル(4)の誘導加熱により、放熱管(2)を発熱源とすることができ、発熱源から流体(3)に直接に熱が伝導され、発熱源から流体への熱の伝導ロスが生じる余地がなく、熱伝達効率が高く、流体(3)の加熱に対する発熱源の熱効率が高く、流体(3)の加熱に要する発熱源の消費電力を小さくすることができる。
放熱管(2)は、ブローバイガス(3a)、ドレインオイル(3b)、液体燃料等の流体(3)を搬送する放熱搬送管である。
放熱管(2)は、鋼製のパイプである。
放熱管(2)は、銅製やアルミ製等の他の金属製パイプであってもよい。
IHは、誘導加熱の略称であり、誘導加熱とは、電磁誘導の原理を利用して電流を流して、発熱させることをいう。
この流体加熱装置は、電源(9)と、電源(9)とIHコイル(4)を電気的に接続する通電回路(10)を備え、通電回路(10)は、キースイッチ(11)と、タイマ(12)と、IH制御回路(13)を備え、キースイッチ(11)がエンジン運転位置(11a)に投入されたエンジン運転中は、タイマ(12)の設定時間が経過するまで、電源(9)からIHコイル(4)への通電で、放熱管(2)が誘導加熱される。
IH制御回路(13)は、高周波電力をIHコイル(4)に送るインバータ回路部とインバータ回路部を制御する制御部を備えている。
電源(9)はバッテリである。
この流体加熱装置では、放熱管(2)は全周をIHコイル(4)で取り囲まれているため、放熱管(2)の全周がIHコイル(4)で誘導加熱され、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
この流体加熱装置では、IHコイル(4)が放熱管(2)に支持されているため、エンジンの振動を受けても、IHコイル(4)と放熱管(2)の相対配置が変化しにくく、振動に起因する放熱管(2)の誘導加熱量の変動を抑制することができる。
この流体加熱装置は、ホルダ(1)を備え、ホルダ(1)を介してIHコイル(4)が放熱管(2)に支持されているため、この流体加熱装置では、IHコイル(4)から放熱管(2)への漏電を抑制することができる。
ホルダ(1)は、合成樹脂製の電気絶縁体である。
この流体加熱装置では、IHコイル(4)が取り付けられたホルダ(1)が放熱管(2)に着脱自在に支持されているため、ホルダ(1)を介して放熱管(2)にIHコイル(4)を簡単に支持させることができる。
この流体加熱装置では、ホルダ(1)は、ケース状ホルダ(17)と、筒状ホルダ(16)を備えている。
ケース状ホルダ(17)は、筒状のケース周壁(17a)と、その軸長方向両端部に設けられたケース端壁(17b)(17c)を備え、両ケース端壁(17b)(17c)に放熱管(2)が貫通され、両ケース端壁(17b)(17c)を介してケース状ホルダ(17)が放熱管(2)に支持されている。
筒状ホルダ(16)は、ケース状ホルダ(17)内で、ケース状ホルダ(17)に取り付けられている。
IHコイル(4)は、ケース状ホルダ(17)内で、筒状ホルダ(16)に取り付けられている。
ケース状ホルダ(17)内で、放熱管(2)が外周から筒状ホルダ(16)とその外側のIHコイル(4)で同心状に取り囲まれている。
このため、この流体加熱装置では、筒状ホルダ(16)とIHコイル(4)がケース状ホルダ(17)内でコンパクトに支持される。
ケース状ホルダ(17)と筒状ホルダ(16)は、合成樹脂製の電気絶縁体である。
ケース状ホルダ(17)と、筒状ホルダ(16)は、いずれも合成樹脂製の電気的熱的絶縁体である。
図1(D)に示すように、放熱管(2)と筒状ホルダ(16)の間には断熱空気層(1b)が、筒状ホルダ(16)とケース状ホルダ(17)のケース周壁(17a)の間には他の断熱空気層(1c)が設けられ、後者の断熱空気層(1c)内にIHコイル(4)が収容されている。
すなわち、図1(A)〜(D)に示すように、放熱管(2)と筒状ホルダ(16)の間に第1の断熱空気層(1b)が、筒状ホルダ(16)とケース状ホルダ(17)の周壁(17a)の間に第2の断熱空気層(1c)がそれぞれ設けられ、第2の断熱空気層(1c)内にIHコイル(4)が架設されている。
第1の断熱空気層(1b)は、放熱管(2)及び筒状ホルダ(16)の周方向に連続する中空の構造とされ、IHコイル(4)は、筒状ホルダ(16)に支持されたコネクタ(4a)(4b)と端子(4d)(4e)の部分を除き、筒状ホルダ(16)から離れている。
IHコイル(4)は、ケース状ホルダ(17)の周壁(17a)から離れている。
この流体加熱装置では、ケース状ホルダ(17)は、その軸長方向に沿って分割される一対の半ケース部分(17d)(17e)と、一対の半ケース部分(17d)(17e)を開閉可能に接続するヒンジ(17f)と、一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じた状態に保持する係合部(17g)を備えている。
この流体加熱装置では、放熱管(2)の外周の両側で開いた一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じることにより、一対の半ケース部分(17d)(17e)の両ケース端壁(17b)(17c)に貫通状の放熱管(2)が挟まれて、放熱管(2)にケース状ホルダ(17)が支持されるように構成されているため、ケース状ホルダ(17)の支持作業が容易になる。
この流体加熱装置では、筒状ホルダ(16)は、その軸長方向に沿って分割される一対の半筒状部分(16a)(16b)を備えている。
筒状ホルダ(16)一対の半筒状部分(16a)(16b)は、ケース状ホルダ(17)の一対の半ケース部分(17d)(17e)にそれぞれ取り付けられている。
この流体加熱装置では、放熱管(2)の外周の両側で開いた一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じることにより、一対の半筒状部分(16a)(16b)が筒状に組み合わされた筒状ホルダ(16)となるように構成されているため、筒状ホルダ(16)の組み付け作業が容易になる。
図1(C)に示すように、筒状ホルダ(16)の一対の半筒状部分(16a)(16b)は、一対の取り付け板(16c)(16d)で一対の半ケース部分(17d)(17e)に個別に取り付けられている。一対の取り付け板(16c)(16d)は、いずれも合成樹脂製の電気的熱的絶縁体である。
この流体加熱装置では、IHコイル(4)は、半筒状部分(16a)(16b)の周方向の各端部にそれぞれ取り付けられた一対のコネクタ(4a)(4b)と、一対のコネクタ(4a)(4b)の間に架設された複数本の半円弧状の電線(4c)で構成されている。
放熱管(2)の外周の両側で開いた一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じることにより、筒状ホルダ(16)の一対の半筒状部分(16a)(16b)の一方に取り付けられたコネクタ(4a)と、他方に取り付けられたコネクタ(4b)の接合で複数本の半円弧状の電線(4c)(4c)が接続され、接続された複数本の電線(4c)(4c)で、筒状ホルダ(16)の外周を旋回する螺旋状のIHコイル(4)が形成されるように構成されている。
このため、この流体加熱装置では、IHコイル(4)の組み付け作業が容易になる。
接合される一対のコネクタ(4a)(4b)の一方はオス型コネクタ、他方はメス型コネクタである。
図1(A)〜(D)に示すように、一対のコネクタ(4a)(4b)の一方は、オス型コネクタ、他方はメス形コネクタであり、螺旋状のIHコイル(4)の一端部には、電源(9)の陽極と電気的に接続するプラス側端子(4d)が設けられ、他端部には、アースを介して電源(9)の陰極と電気的に接続するマイナス側端子(4e)を備えている。
図2に示すように、流体加熱装置を備えたエンジンは、シリンダブロック(23)と、シリンダブロック(23)の上部に組み付けられたシリンダヘッド(24)と、シリンダヘッド(24)の上部に組み付けられたシリンダヘッドカバー(25)と、シリンダヘッドカバー(25)に設けられたブリーザ室(18)と、シリンダヘッド(24)に接続された吸気通路(19)及び排気通路(26)と、吸気通路(19)に接続されたエアクリーナ(27)と、シリンダブロック(23)の下部に設けられたオイルパン(28)を備えている。ブリーザ室(18)と吸気通路(19)の間には、ブローバイガス通路(20)が設けられ、ブローバイガス通路(20)の途中にオイルセパレータ(21)が配置されている。
ブローバイガス通路(20)のうち、第1の金属配管(20a)は、ブリーザ室(18)のブローバイガス出口(18a)とオイルセパレータ(21)のブローバイガス入口(21a)の間に架設され、第2の金属配管(20b)はオイルセパレータ(21)のブローバイガス出口(21b)と吸気通路(19)のブローバイガス入口(19a)の間に架設されている。
この流体加熱装置は、金属配管(20a)(20b)の任意の位置において、金属配管(20a)(20b)の外周の両側で一対の半筒状部分(16a)(16b)を閉じることにより、ホルダ(1)を介してIHコイル(4)が金属配管(20a)(20b)の任意の位置に取り付けられる。
このため、この流体加熱装置では、IHコイル(4)の配置の自由度が高い。
この場合、加熱される流体(3)は、ブローバイガス(3a)である。
図2に示すように、この実施形態の流体加熱装置は、ブリーザ室(18)と吸気通路(19)の間に配置されたオイルセパレータ(21)のオイルドレイン通路(22)にも用いられており、この場合、放熱管(2)は、オイルドレイン通路(22)の金属配管(22a)で構成され、ブローバイガス通路(20)の金属配管(20a)(20b)と同様、IHコイル(4)は、オイルドレイン通路(22)の金属配管(22a)の任意の位置に取り付けられるように構成されている。
このため、この流体加熱装置では、IHコイル(4)の配置の自由度が高い。
この場合、加熱される流体(3)は、ドレインオイル(3b)である。
オイルドレイン通路(22)の金属配管(22a)は、オイルセパレータ(21)のオイルドレイン出口(21c)とオイルパン(28)のオイルドレイン入口(28a)の間に配管されている。
次に、図3(A)〜(C)に示す第1参考形態の基本例について説明する。
図3(A)(C)に示すように、IHコイル(4)がホルダ(1)の外側に配置されている。このため、この基本例では、配線をホルダ(1)内からホルダ(1)外に引き出す必要がなく、配線作業が容易になる。また、この基本例では、IHコイル(4)の故障時には、ホルダ(1)外でIHコイル(4)を交換することができ、修理が容易になる。
図3(A)(C)に示すように、螺旋状のIHコイル(4)がホルダ(1)に外嵌されている。このため、放熱管(2)の全周がIHコイル(4)で誘導加熱され、放熱管(2)の加熱効率を高めることができる。
図3(A)(C)に示すように、IHコイル(4)は円筒形のカバー(14)で覆われ、ホルダ(1)は筒状ホルダ(16)と一対の円弧状のスペーサ(15)(15)を備え、筒状ホルダ(16)は放熱管(2)に外嵌固定され、スペーサ(15)は、弾性と可撓性を備え、筒状ホルダ(16)の外周に沿って円弧状に湾曲し、湾曲方向の両端部(15a)(15a)が対向し、弾性力に抗して両端部(15a)(15a)が開かれ、弾性力で両端部(15a)(15a)が近づけられることにより、筒状ホルダ(16)の外周に取り付けられ、或いは、筒状ホルダ(16)の外周から取り外される。
ホルダ(1)を構成する筒状ホルダ(16)と一対の円弧状のスペーサ(15)(15)はいずれも合成樹脂製の電気的熱的絶縁体である。
図3(A)〜(C)に示すように、放熱管(2)は、外管(5)と、この外管(5)内に収容された内管(6)を備え、放熱管(2)内を通過する流体(3)が、外管(5)と内管(6)からの放熱で加熱されるように構成されている。
このため、この流体加熱装置では、流体(3)への放熱面積を広くすることができるとともに、外管(5)の中心部を通過する流体(3)に内管(6)から短い距離で放熱を行うことができ、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
図3(A)〜(C)に示すように、外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに見て、内管(6)は、その周壁が内外交互に折り返された放射状の襞(7)で構成されている。このため、内管(6)の放熱面積を広くすることができ、流体(3)の加熱効率を高めることができる。
図3(B)(C)に示すように、外管(5)は丸パイプである。
図3(A)〜(C)に示す第1参考形態の基本例では、次の構成が採用されている。
内管(6)は1本だけ用いられ、外管(5)と同心状に配置されている。外管(5)の軸長方向に伸びる襞(7)は、外管(5)の中心軸線(5c)と平行な向きになっている。
外管(5)と内管(6)の各端部(5a)(6a)はいずれもホルダ(1)の端部(1a)、すなわち筒状ホルダ(16)の端部(16a)から外側に突出されていない。
外管(5)と内管(6)は、鋼製のパイプである。
外管(5)と内管(6)は、銅製やアルミ製等の他の金属製パイプであってもよい。
図3(A)〜(C)に示す第1参考形態の基本例の他の構造は、図1(A)〜(D)に示す実施形態と同じである。図3(A)〜(C)中、実施形態と同一の要素には、図(A)〜(D)と同じ符号を付しておく。
図4(A)〜(C)に示す第1参考形態の第1〜第3変形例について説明する。
図3(A)に示す実施形態の基本例では、外管(5)と内管(6)の各端部(5a)(6a)はいずれもホルダ(1)の端部(1a)、すなわち筒状ホルダ(16)の端部(16a)から外側に突出していない。
これに対し、図4(A)に示す第1参考形態の第1変形例では、外管(5)と内管(6)の同じ側の一端部(5a)(6a)がホルダ(1)の一端部(1a)から外側に突出されている。図4(B)に示す第1参考形態の第2変形例では、外管(5)の一端部(5a)のみがホルダ(1)の一端部(1a)から外側に突出されている。図4(C)に示す第1参考形態の第3変形例では、内管(6)の一端部(6a)のみがホルダ(1)の一端部(1a)から外側に突出されている。
本発明では、、外管(5)と内管(6)の各両端部(5a)(6a)のうち、少なくとも一の端部がホルダ(1)の端部(1a)から外側に突出されていればよい。
図4(A)〜(C)に示す第1参考形態の第1〜第3変形例の他の構造は、図3(A) 〜(C)に示す第1参考形態の基本例と同じである。
図4(D)に示す第1参考形態の第4変形例について説明する。
図3(A)〜(C)に示す第1参考形態の基本例、及び図4(A)〜(C)に示す第1参考形態の第1〜第3変形例では、外管(5)の軸長方向に伸びる襞(7)は、外管(5)の中心軸線(5b)に平行な向きになっている。
これに対し、図4(D)に示す第1参考形態の第4変形例では、外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに対し、外管(5)の軸長方向に伸びる襞(7)が傾斜状に交差している。
この襞(7)は、外管(5)の中心軸線(5b)を中心として、螺旋状に捩じられている。襞(7)は、捩じれのない真っ直ぐなもので形成してもよい。
図4(D)に示す第1参考形態の第4変形例の他の構造は、図3(A)〜(C)に示す第1参考形態の基本例と同じである。
図4(D)に示す第1参考形態の第4変形例の構造は、図4(A)〜(C)に示す第1参考形態の第1〜第3変形例の構造と組み合わせて用いることができる。
図3(A)〜(C),図4(A)〜(D)に示す第1参考形態の基本例と各変更例の内外筒からなる放熱管(2)の構造は、図1(A)〜(D)に示す実施形態に用いることができる。
図5(A)に示す第2参考形態の基本例について説明する。
図3(A)に示す第1参考形態の基本例では、内管(6)は1本だけ用いられ、外管(5)と同心状に配置されている。
これに対し、図5(A)に示す第2参考形態の基本例では、複数本の内管(6)が外管(5)内に束状に配置されている。
内管(6)はいずれも丸パイプである。
図5(A)に示す第2参考形態の基本例の他の構造は、図3(A)〜(C)に示す第1参考形態の基本例と同じである。図5(A)中、第1参考形態の基本例と同一の要素には、図3(B)と同じ符号を付しておく。
図5(B)〜(D)に示す第2参考形態の第1〜第3変形例について説明する。
図5(A)に示す第2参考形態の基本例では、図3(A)に示す第1参考形態の基本例と同様、外管(5)と内管(6)の各端部(5a)(6a)はいずれもホルダ(1)の端部(1a) 、すなわち筒状ホルダ(16)の端部(16a)から外側に突出していない。
これに対し、図5(B)に示す第2参考形態の第1変形例では、外管(5)と内管(6)の同じ側の一端部(5a)(6a)がホルダ(1)の端部(1a)から外側に突出されている。図5(C)に示す第2参考形態の第2変形例では、外管(5)の一端部(5a)のみがホルダ(1)の端部(1a)から外側に突出されている。図5(D)に示す第2参考形態の第3変形例では、内管(4)の一端部(4a)のみがホルダ(1)の端部(1a)から外側に突出されている。
本発明では、、外管(5)と内管(6)の各両端部(5a)(6a)のうち、少なくとも一の端部がホルダ(1)の端部(1a)から外側に突出されていればよい。
図3(B)〜(D)に示す第1参考形態の第1〜第3変形例の他の構造は、図3(A)に示す第1参考形態の基本例と同じである。
図5(E)は第2参考形態の第4変形例を示している。
図5(A)に示す第2参考形態の基本例、及び図5(B)〜(D)に示す第2参考形態の第1〜第3変形例では、内管(6)は外管(5)の中心軸線(5c)に平行な向きとなっている。
これに対し、図5(E)に示す第2参考形態の第4変形例では、外管(5)の中心軸線(5b)に平行な向きに対し、内管(6)が傾斜状に交差している。
この内管(6)は、外管(5)の中心軸線(5b)を中心として、螺旋状に捩じられている。内管(6)は、捩じれのない真っ直ぐなもので形成してもよい。
図5(E)に示す第2参考形態の第4変形例の他の構造は、図5(A)に示す第2参考形態の基本例と同じである。
図5(E)に示す第2参考形態の第4変形例の構造は、図5(B)〜(D)に示す第2参考形態の第1〜第3変形例の構造と組み合わせて用いることができる。
図6(A)〜(D)に示す第3参考形態について説明する。
図6(A)(C)(D)に示すように、IHコイル(4)はコイル収容体(8)に収容され、図6(C)に示すように、コイル収容体(8)は、ホルダ(1)の外周に沿って湾曲した状態で、湾曲方向両端縁部(8a)(8a)が相互に対向し、可撓性を備え、ホルダ(1)の外周に取り外し可能に取り付けられている。このため、湾曲方向両端縁部(8a)(8a)を開いて、コイル収容体(8)をホルダ(1)の外周に取り付け、或いは、コイル収容体(8)をホルダ(1)の外周から取り外すことができ、ホルダ(1)に対するIHコイル(4)の取り付けや取り外しが容易になる。
コイル収容体(8)は、弾性を備えた合成樹脂製で、図6(D)に示すように展開すると矩形で、図6(C)に示すように、ホルダ(1)の外周に沿って円弧状に湾曲し、湾曲方向両端縁部(8a)(8a)が対向し、弾性力に抗して両端縁部(8a)(8a)を開き、弾性力で両端縁部(8a)(8a)を近づけることにより、ホルダ(1)の外周に取り付け、或いは、弾性に抗して両端縁部(8a)(8a)を開き、ホルダ(1)の外周から取り外す。
IHコイル(4)はコイル収容体(8)に埋設されている。ホルダ(1)は、筒状ホルダ(16)で構成され、筒状ホルダ(16)は放熱管(2)に外嵌固定されている。
図6(A)〜(D)に示す第3参考形態の他の構造は、図3(A)〜(C)に示す第2参考形態の基本例の構造と同じであり、図6(A)〜(D)中、第1参考形態の基本例と同一の要素には同一の符号を付しておく。
図3〜図6に示す第1〜第3参考形態の各基本例と各変形例のエンジンの流体加熱装置は、ホルダ(1)の一端部(1a)を図2に示すオイルセパレータ(21)のブローバイガス入口(21a)に差し込み、他端部(1a)にエンジンのブリーザ装置(図示せず)から導出されたブローバイガス導入パイプ(図示せず)を接続し、ブリーザ室(18)からオイルセパレータ(21)に導入するブローバイガス(3a)を加熱し、エンジンの冷間始動時やその後の暖機運転中に、ブローバイガス(3a)に含まれる水分がオイルセパレータ(21)で氷結するのを防止し、ブローバイガス通路(20)が閉塞されるのを防止するのに用いることができる。また、ホルダ(1)の一端部(1a)をオイルセパレータ(21)のブローバイガス出口(21b)に差し込み、他端部(1a)に吸気通路(19)と連通させるブローバイガス導出パイプ(図示せず)を接続し、オイルセパレータ(21)から吸気通路(19)に導出するブローバイガス(3a)を加熱し、エンジンの冷間始動時やその後の暖機運転中に、ブローバイガス(3a)に含まれる水分の氷結を防止し、ブローバイガス通路(20)が閉塞されるのを防止するのに用いることができる。また、このエンジンの流体加熱装置は、ブローバイガス通路(20)の途中の任意の位置に配置することができる。
また、図3〜図6に示す第1〜第3参考形態の各基本例と各変形例のエンジンの流体加熱装置は、ホルダ(1)の一端部(1a)を燃料供給ポンプ(図示せず)の燃料入口に差し込み、他端部(1a)にエンジンの燃料タンク(図示せず)から導出された燃料導入パイプ(図示せず)を接続し、燃料タンクから燃料供給ポンプに導入する燃料を加熱し、エンジンの冷間始動時やその後の暖機運転中に、燃料が燃料供給ポンプで凍結するのを防止し、燃料経路が閉塞されるのを防止するのに用いることができる。また、ホルダ(1)の一端部(1a)を燃料供給ポンプ(図示せず)の燃料出口に差し込み、他端部(1a)にディーゼルエンジンの燃料噴射ポンプ(図示せず)と連通させる燃料導出パイプ(図示せず)を接続し、燃料供給ポンプから燃料噴射ポンプに導出する燃料を加熱し、エンジンの冷間始動時やその後の暖機運転中に、燃料に含まれる水分の氷結を防止し、燃料経路が閉塞されるのを防止するのに用いることができる。また、このエンジンの流体加熱装置は、燃料供給パイプの途中等、燃料経路中の任意の位置に配置することができる。図1(A)〜(D)に示す実施形態も燃料加熱装置として用いることができる。
(1) ホルダ
(1a) 端部
(2) 放熱管
(3) 流体
(4) IHコイル
(4a) コネクタ
(4b) コネクタ
(4c) 電線
(5) 外管
(5a) 端部
(5b) 中心軸線
(6) 内管
(6a) 端部
(7) 襞
(8) コイル収容体
(8a) 端縁部
(16) 筒状ホルダ
(16a) 半筒状部分
(16b) 半筒状部分
(17) ケース状ホルダ
(17a) ケース周壁
(17b) ケース端壁
(17c) ケース端壁
(17d) 半ケース部分
(17e) 半ケース部分
(17f) ヒンジ
(17g) 係合部
(18) ブリーザ室
(19) 吸気通路
(20) ブローバイガス通路
(20a) 金属配管
(20b) 金属配管
(21) オイルセパレータ
(22) オイルドレイン通路
(22a) 金属配管

Claims (16)

  1. 放熱管(2)を備え、放熱管(2)の熱が放熱管(2)の内部を通過する流体(3)に放熱されるように構成された、エンジンの流体加熱装置において、
    放熱管(2)を誘導加熱するIHコイル(4)を備え、
    更に、ホルダ(1)を備え、
    ホルダ(1)は、ケース状ホルダ(17)と、筒状ホルダ(16)を備え、
    ケース状ホルダ(17)は、筒状のケース周壁(17a)と、その軸長方向両端部に設けられたケース端壁(17b)(17c)を備え、両ケース端壁(17b)(17c)に放熱管(2)が貫通され、両ケース端壁(17b)(17c)を介してケース状ホルダ(17)が放熱管(2)に支持され、
    筒状ホルダ(16)は、ケース状ホルダ(17)内で、ケース状ホルダ(17)に取り付けられ、
    IHコイル(4)は、ケース状ホルダ(17)内で、筒状ホルダ(16)に取り付けられ、
    ケース状ホルダ(17)内で、放熱管(2)が外周から筒状ホルダ(16)とその外側のIHコイル(4)で同心状に取り囲まれ、
    放熱管(2)と筒状ホルダ(16)の間に第1の断熱空気層(1b)が、筒状ホルダ(16)とケース状ホルダ(17)の周壁(17a)の間に第2の断熱空気層(1c)がそれぞれ設けられ、第2の断熱空気層(1c)内にIHコイル(4)が架設されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  2. 請求項1に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    IHコイル(4)が取り付けられたホルダ(1)が放熱管(2)に着脱自在に支持されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    第1の断熱空気層(1b)は、放熱管(2)及び筒状ホルダ(16)の周方向に連続する中空の構造とされ、IHコイル(4)は、筒状ホルダ(16)に支持されたコネクタ(4a)(4b)と端子(4d)(4e)の部分を除き、筒状ホルダ(16)から離れている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  4. 請求項3に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    IHコイル(4)は、ケース状ホルダ(17)の周壁(17a)から離れている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    放熱管(2)は、全周をIHコイル(4)で取り囲まれている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    ケース状ホルダ(17)は、その軸長方向に沿って分割される一対の半ケース部分(17d)(17e)と、一対の半ケース部分(17d)(17e)を開閉可能に接続するヒンジ(17f)と、一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じた状態に保持する係合部(17g)を備え、
    放熱管(2)の外周の両側で開いた一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じることにより、一対の半ケース部分(17d)(17e)の両ケース端壁(17b)(17c)に貫通状の放熱管(2)が挟まれて、放熱管(2)にケース状ホルダ(17)が支持されるように構成されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  7. 請求項6に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    筒状ホルダ(16)は、その軸長方向に沿って分割される一対の半筒状部分(16a)(16b)を備え、
    筒状ホルダ(16)一対の半筒状部分(16a)(16b)は、ケース状ホルダ(17)の一対の半ケース部分(17d)(17e)にそれぞれ取り付けられ、
    放熱管(2)の外周の両側で開いた一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じることにより、一対の半筒状部分(16a)(16b)が筒状に組み合わされた筒状ホルダ(16)となるように構成されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  8. 請求項7に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    IHコイル(4)は、半筒状部分(16a)(16b)の周方向の各端部にそれぞれ取り付けられた一対のコネクタ(4a)(4b)と、一対のコネクタ(4a)(4b)の間に架設された複数本の半円弧状の電線(4c)で構成され、
    放熱管(2)の外周の両側で開いた一対の半ケース部分(17d)(17e)を閉じることにより、筒状ホルダ(16)の一対の半筒状部分(16a)(16b)の一方に取り付けられたコネクタ(4a)と、他方に取り付けられたコネクタ(4b)の接合で複数本の半円弧状の電線(4c)(4c)が接続され、接続された複数本の電線(4c)(4c)で、筒状ホルダ(16)の外周を旋回する螺旋状のIHコイル(4)が形成されるように構成されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    放熱管(2)は、ブリーザ室(18)と吸気通路(19)の間に配置されたブローバイガス通路(20)の金属配管(20a)(20b)で構成され、IHコイル(4)は、この金属配管(20a)(20b)の任意の位置に取り付けられるように構成されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    放熱管(2)は、ブリーザ室(18)と吸気通路(19)の間に配置されたオイルセパレータ(21)のオイルドレイン通路(22)の金属配管(22a)で構成され、IHコイル(4)は、この金属配管(22a)の任意の位置に取り付けられるように構成されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  11. 請求項1から請求項10のいずれかに記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    放熱管(2)は、外管(5)と、この外管(5)内に収容された内管(6)を備え、放熱管(2)内を通過する流体(3)が、外管(5)と内管(6)からの放熱で加熱されるように構成されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  12. 請求項11に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    外管(5)と内管(6)の各両端部(5a)(6a)のうち、少なくとも一の端部がホルダ(1)の端部(1a)から外側に突出されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  13. 請求項11または請求項12に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに見て、内管(6)は、その周壁が内外交互に折り返された放射状の襞(7)で構成されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  14. 請求項13に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    内管(6)の襞(7)は、外管(5)の軸長方向に伸び、外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに対して傾斜状に交差している、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  15. 請求項11または請求項12に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    内管(6)は、複数本設けられ、外管(5)内に束状に配置されている、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
  16. 請求項15に記載されたエンジンの流体加熱装置において、
    内管(6)は、外管(5)の中心軸線(5b)と平行な向きに対して傾斜状に交差している、ことを特徴とするエンジンの流体加熱装置。
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