JP6948287B2 - エンジンの改造防止装置 - Google Patents
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Description
にある。
また、ECUとシリンダとの複数の通信線に加えて、グランド接地するための通信線も必要であり、ワイヤーハーネスの長さや量が多く必要となる点でも改善の余地がある。
エンジン用制御デバイスtに第一データd1が、かつ、エンジンEに装備されているエンジン用ECU2に第二データd2がそれぞれ固有のものとして予め付与されており、
前記第一データd1と前記第二データd2との組合せが正規のものである場合に限り、エンジン始動を可能とする始動制御手段8が設けられるとともに、
前記エンジン用制御デバイスtと前記エンジン用ECU2とは、CAN通信cにより相互に電気的に接続され、
前記エンジン用制御デバイスtは、ブローバイガス通路に排気ガスを取り入れ可能とするEGR弁21の開閉を司るEGR弁駆動モータ4であり、
前記エンジン用ECU2は、前記EGR弁駆動モータ4を開閉操作するEGR制御手段25を備えていることを特徴とする。
エンジン用制御デバイスtに第一データd1が、かつ、エンジンEに装備されているエンジン用ECU2に第二データd2がそれぞれ固有のものとして予め付与されており、
前記第一データd1と前記第二データd2との組合せが正規のものである場合に限り、エンジン始動を可能とする始動制御手段8が設けられるとともに、
前記エンジン用制御デバイスtと前記エンジン用ECU2とは、CAN通信cにより相互に電気的に接続され、
前記エンジン用制御デバイスtは、ブローバイガス通路を加熱するヒータ機構33と、前記ヒータ機構33が正常に駆動されているか否かを検出するヒータ看視制御手段35とを有するヒータ制御装置32であり、
前記エンジン用ECU2は、ヒータ看視スイッチ36のON操作により作動する前記ヒータ看視制御手段35を含んでいることを特徴とする。
前記ヒータ制御装置32は、ブローバイガス通路15を加熱するヒータ機構33の異常検出装置であることを特徴とする。
前記ヒータ機構33は、ブローバイガス通路15を形成する放熱管38Aと、前記放熱管38Aを誘導加熱するIHコイル39とを備えて構成されていることを特徴とする。
前記第一データd1が第一シリアル番号であり、かつ、前記第二データd2が第二シリアル番号であり、前記始動制御手段8には、始動操作又は始動予備操作がなされた際に前記第一シリアル番号d1と前記第二シリアル番号d2との組合せを照合して正規の組合せか否かの判断機能が備えられていることを特徴とする。
前記始動制御手段8が前記エンジン用ECU2に設けられていることを特徴とする。
エンジンEが搭載される本機に、第三データd3が固有のものとして予め付与されている本機用ECU5が設けられ、前記始動制御手段8によるエンジン始動を可能とする条件として、前記第三データd3と前記第一データd1との組合せが正規のものである場合が含まれていることを特徴とする。
エンジン用ECUとエンジン用制御デバイスとはCAN通信により電気的に接続されているから、従来のワイヤーハーネスで結線される場合に比べて、配線数を明確に減らすことができ、配線のコストや配設スペースの削減が可能になる。
図1に、エンジンの改造防止装置(以下、単に改造防止装置と略称する)Aの原理が示されている。産業用ディーゼルエンジンに適用される改造防止装置Aは、エンジン用ECU2と、EGR弁駆動モータ(エンジン用制御デバイスtの一例)4とを備えて構成され、エンジン用ECU2には、本機用ECU5やメインスイッチ6などが電気的に接続されている。EGR弁駆動モータ4は、後述するEGR弁21の開閉を司るものであって、電気モータや電磁石などの電動アクチュエータにより構成されている。7は、メインスイッチ6を操作するためのメインキーである。
♯1:メインスイッチ6が操作される
♯2:第一シリアル番号(第一データd1)と第二シリアル番号(第二データd2)とがCAN通信により照合される
♯3:第一シリアル番号と第二シリアル番号との組合せが正規(d1:d2,OK)である場合(Yes)は♯4に進み、正規でない(d1:d2,NG)場合(No)は♯5に進む。
♯4:エンジン始動が許可され、エンジン始動可能になる。
♯5:エンジン始動が不許可となり、エンジン始動不能になる。
図3に示されるように、産業用ディーゼルエンジンEにおいて、ブローバイの配管を排気ガスの熱により昇温させるガス加熱手段22、ブローバイ配管である還元路15の温度(又は内部温度)を検出する温度検出手段23、ガス加熱手段22へ排気ガスを送るON状態と送らないOFF状態との切換えが可能な開閉弁26、エンジン用ECU2などが装備されている。還元路15は、オイルセパレータ30からのブローバイガスを吸気系に戻す経路である。
排気管20におけるタービンハウジング11Bの近傍箇所20aと導入部22aとを連通接続する排気導入管28、及び排気管20における近傍箇所20aよりも下流側部位20bと搬出部22bとを連通接続する排気搬出管29が設けられている。
気温度センサ17を設けてもよい。
改造防止装置Aは、本機用ECU5に、第三シリアル番号による第三データd3が固有のものとして予め付与され、始動制御手段8によるエンジン始動を可能とする条件として、第三データd3と第一データd1との組合せが正規のものである場合が含まれている、という構成でもよい。
つまり、別実施例による改造防止装置Aにおいては、エンジン用ECU2が他のものに付替えられても、或いは本機用ECU5が他のものに付替えられても、いずれの場合であってもエンジン始動不能に制御される。
図5に示されるように、エンジン用制御デバイスtとして、EGR弁駆動モータ4に代えてヒータ制御装置32を用いた改造防止装置Aでも良い。即ち、図3に示されるように、ヒータ制御装置32は、ブローバイガス通路の一例である還元路15を加熱するヒータ機構33の異常検出装置により構成されている。
固有のものとして予め付与されている。状態検出手段34としては、温度検出器(温度センサ)、電流計などが挙げられるが、それら以外のものでもよい。
(1)改造防止装置Aは、本機用ECU5に、第三シリアル番号による第三データd3が固有のものとして予め付与され、始動制御手段8によるエンジン始動を可能とする条件として、第三データd3と第一データd1との組合せが正規のものである場合が含まれている、という構成でもよい。
つまり、別実施例による改造防止装置Aにおいては、エンジン用ECU2が他のものに付替えられても、或いは本機用ECU5が他のものに付替えられても、いずれの場合であってもエンジン始動不能に制御される。
実施形態1による改造防止装置Aにより、エンジン用ECU2とEGR弁駆動モータ4とがCAN通信により電気的に連係接続され、エンジンEに正規のエンジン用ECU2が搭載されているか否かが自動判別される。
実施形態2による改造防止装置Aにより、エンジン用ECU2と本機用ECU5とがCAN通信により電気的に連係接続され、本機用ECU5とエンジン用ECU2とが正規の組合せであるか否かも自動判別される。実施形態1のものより、セキュリティが強化される。
間違ったエンジン用ECUが付けられた場合の誤作動(エンジン始動)が未然に防止されるようになる。エンジン用ECU2が故意に交換されたりして、不正にエンジンが使用されることは防げるようになる。
4 EGR弁駆動モータ
5 本機用ECU
8 始動制御手段
15 ブローバイガス通路
21 EGR弁
25 EGR制御手段
27A 排気スロットル弁駆動モータ
32 ヒータ制御装置(異常検出装置)
33 ヒータ機構
35 ヒータ看視制御手段
36 ヒータ看視スイッチ
38A 放熱管
39 IHコイル
c CAN通信
d1 第一データ(第一シリアル番号)
d2 第二データ(第二シリアル番号)
d3 第三データ
t エンジン用制御デバイス
Claims (7)
- エンジン用制御デバイスに第一データが、かつ、エンジンに装備されているエンジン用ECUに第二データがそれぞれ固有のものとして予め付与されており、
前記第一データと前記第二データとの組合せが正規のものである場合に限り、エンジン始動を可能とする始動制御手段が設けられるとともに、
前記エンジン用制御デバイスと前記エンジン用ECUとは、CAN通信により相互に電気的に接続され、
前記エンジン用制御デバイスは、ブローバイガス通路に排気ガスを取り入れ可能とするEGR弁の開閉を司るEGR弁駆動モータであり、
前記エンジン用ECUは、前記EGR弁駆動モータを開閉操作するEGR制御手段を備えているエンジンの改造防止装置。 - エンジン用制御デバイスに第一データが、かつ、エンジンに装備されているエンジン用ECUに第二データがそれぞれ固有のものとして予め付与されており、
前記第一データと前記第二データとの組合せが正規のものである場合に限り、エンジン始動を可能とする始動制御手段が設けられるとともに、
前記エンジン用制御デバイスと前記エンジン用ECUとは、CAN通信により相互に電気的に接続され、
前記エンジン用制御デバイスは、ブローバイガス通路を加熱するヒータ機構と、前記ヒータ機構が正常に駆動されているか否かを検出するヒータ看視制御手段とを有するヒータ制御装置であり、
前記エンジン用ECUは、ヒータ看視スイッチのON操作により作動する前記ヒータ看視制御手段を含んでいるエンジンの改造防止装置。 - 前記ヒータ制御装置は、ブローバイガス通路を加熱するヒータ機構の異常検出装置である請求項2に記載のエンジンの改造防止装置。
- 前記ヒータ機構は、ブローバイガス通路を形成する放熱管と、前記放熱管を誘導加熱するIHコイルとを備えて構成されている請求項3に記載のエンジンの改造防止装置。
- 前記第一データが第一シリアル番号であり、かつ、前記第二データが第二シリアル番号であり、前記始動制御手段には、始動操作又は始動予備操作がなされた際に前記第一シリアル番号と前記第二シリアル番号との組合せを照合して正規の組合せか否かの判断機能が備えられている請求項1〜4の何れか一項に記載のエンジンの改造防止装置。
- 前記始動制御手段が前記エンジン用ECUに設けられている請求項1〜5の何れか一項に記載のエンジンの改造防止装置。
- エンジンが搭載される本機に、第三データが固有のものとして予め付与されている本機用ECUが設けられ、前記始動制御手段によるエンジン始動を可能とする条件として、前記第三データと前記第一データとの組合せが正規のものである場合が含まれている請求項1〜6の何れか一項に記載のエンジンの改造防止装置。
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