JP6948287B2 - エンジンの改造防止装置 - Google Patents

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Description

本発明は、産業用ディーゼルエンジンなどに適用されるエンジンの改造防止装置に関するものである。
近年、自動車やトラック・バスなどの車両用エンジンだけでなく、農用トラクタ、運搬車、建機、発電機などに搭載される各種エンジン、いわゆる産業用エンジンにおいても排ガス規制が厳しくなって来ている。
産業用エンジンの例として、例えば、コモンレールなどのフル電子制御エンジンは、個別のエンジンに適合した調整値の入ったECUを使用しないと、排ガス性能や出力性能を担保できないように構成されている。この場合、エンジンとそのECUとは1対1の関係
にある。
ECUは物理的に他のエンジンに付いているECUと交換が可能であるため、ECUが故意に交換されるおそれがある。ECUが交換されると、エンジンの出力低下や排ガス量増大などの支障をきたすおそれがある。
従来、例えば、特許文献1において、ECUが交換された場合にはエンジン始動が防止されるイモビライザ装置が提案されている。特許文献1が開示する手段では、車両用キー及びキー用のシリンダと、シリンダに通信連係されるエンジン用のECUとを備え、ECUはグランド接地される有線を有してイモビライザ装置が構成されている。
特許文献1のイモビライザ装置では、ECUが取り外されてグランド接地が無くなると、そのことをもってECUに記憶されているIDが消去されるように構成されている。従って、その取り外されたECUを別の車両に組み付けても、IDが無くなっていて読み取れないので、例え正規のキーで操作されてもエンジン始動できず、車両盗難が防止される、というものである。
特開2004−351978号公報
しかしながら特許文献1のイモビライザ装置では、取外しによりIDが消去されてしまうので、故意のECU交換ではなく、例えば、整備点検などで単にECUを取り外して再取付けする行為でもエンジン始動不能になってしまうので、使い勝手が悪い問題がある。
また、ECUとシリンダとの複数の通信線に加えて、グランド接地するための通信線も必要であり、ワイヤーハーネスの長さや量が多く必要となる点でも改善の余地がある。
本発明の目的は、正規のエンジン用ECU以外のエンジン用ECUが付いている場合には、エンジン始動が不能となり、かつ、正規のECUならば取外し及び再組み付け可能となるように制御されるようにして、特許文献1による前記問題が生じることがないようにしながら、ECUの取り付け間違いや不測のECU交換による不都合が解消されるエンジンの改造防止装置を提供する点にある。
本発明は、エンジンの改造防止装置において、
エンジン用制御デバイスtに第一データd1が、かつ、エンジンEに装備されているエンジン用ECU2に第二データd2がそれぞれ固有のものとして予め付与されており、
前記第一データd1と前記第二データd2との組合せが正規のものである場合に限り、エンジン始動を可能とする始動制御手段8が設けられるとともに、
前記エンジン用制御デバイスtと前記エンジン用ECU2とは、CAN通信cにより相互に電気的に接続され
前記エンジン用制御デバイスtは、ブローバイガス通路に排気ガスを取り入れ可能とするEGR弁21の開閉を司るEGR弁駆動モータ4であり、
前記エンジン用ECU2は、前記EGR弁駆動モータ4を開閉操作するEGR制御手段25を備えていることを特徴とする。
第2の本発明は、エンジンの改造防止装置において、
エンジン用制御デバイスtに第一データd1が、かつ、エンジンEに装備されているエンジン用ECU2に第二データd2がそれぞれ固有のものとして予め付与されており、
前記第一データd1と前記第二データd2との組合せが正規のものである場合に限り、エンジン始動を可能とする始動制御手段8が設けられるとともに、
前記エンジン用制御デバイスtと前記エンジン用ECU2とは、CAN通信cにより相互に電気的に接続され
前記エンジン用制御デバイスtは、ブローバイガス通路を加熱するヒータ機構33と、前記ヒータ機構33が正常に駆動されているか否かを検出するヒータ看視制御手段35とを有するヒータ制御装置32であり、
前記エンジン用ECU2は、ヒータ看視スイッチ36のON操作により作動する前記ヒータ看視制御手段35を含んでいることを特徴とする。
第3の本発明は、第2の本発明によるエンジンの改造防止装置において、
前記ヒータ制御装置32は、ブローバイガス通路15を加熱するヒータ機構33の異常検出装置であることを特徴とする。
第4の本発明は、第3の本発明によるエンジンの改造防止装置において、
前記ヒータ機構33は、ブローバイガス通路15を形成する放熱管38Aと、前記放熱管38Aを誘導加熱するIHコイル39とを備えて構成されていることを特徴とする。
第5の本発明は、本発明〜第4の本発明の何れか一つによるエンジンの改造防止装置において、
前記第一データd1が第一シリアル番号であり、かつ、前記第二データd2が第二シリアル番号であり、前記始動制御手段8には、始動操作又は始動予備操作がなされた際に前記第一シリアル番号d1と前記第二シリアル番号d2との組合せを照合して正規の組合せか否かの判断機能が備えられていることを特徴とする。
第6の本発明は、本発明〜第5の本発明の何れか一つによるエンジンの改造防止装置において、
前記始動制御手段8が前記エンジン用ECU2に設けられていることを特徴とする。
第7の本発明は、本発明〜第6の本発明の何れか一つによるエンジンの改造防止装置において、
エンジンEが搭載される本機に、第三データd3が固有のものとして予め付与されている本機用ECU5が設けられ、前記始動制御手段8によるエンジン始動を可能とする条件として、前記第三データd3と前記第一データd1との組合せが正規のものである場合が含まれていることを特徴とする。
本発明によれば、エンジン用CANデバイスとエンジン用ECUとのそれぞれ固有のデータが正規の組合せである場合にのみエンジン始動可能となるように改造防止装置が構成されている。従って、エンジン用ECUが故意に付け替えられたり、或いは不測の組み付け間違いなどにより、正規のエンジン用ECU以外のものである場合には、エンジン始動不能となるように制御される。
正規のエンジン用ECUを誤って他のエンジンに組み付けてしまっても、他のエンジンから外して本来のエンジンに組み付ければ、そのエンジン用ECUは正規のものとして認識されるから、他のエンジンに着脱されたものでも使用可能である。
エンジン用ECUとエンジン用制御デバイスとはCAN通信により電気的に接続されているから、従来のワイヤーハーネスで結線される場合に比べて、配線数を明確に減らすことができ、配線のコストや配設スペースの削減が可能になる。
その結果、エンジン用ECUは、他のエンジンに誤組付けされた後でも、正規のエンジンに用いることが可能であるとともに、取付け間違いや不測のECU交換による不都合が解消されるエンジンの改造防止装置を提供することができる。
エンジンの改造防止装置を示す原理図 エンジンの改造防止装置による制御動作を示すフロー図 エンジンの改造防止装置が産業用ディーゼルエンジン適用された例を示すブロック図 実施形態2による改造防止装置による制御の要部を示すフロー図 実施形態3によるエンジンの改造防止装置を示す原理図 ヒータ機構であるIHヒータを示す要部の縦断面図
以下に、本発明によるエンジンの改造防止装置の実施の形態を、産業用ディーゼルエンジンに適用される場合のものとして図面を参照しながら説明する。
〔実施形態1〕
図1に、エンジンの改造防止装置(以下、単に改造防止装置と略称する)Aの原理が示されている。産業用ディーゼルエンジンに適用される改造防止装置Aは、エンジン用ECU2と、EGR弁駆動モータ(エンジン用制御デバイスtの一例)4とを備えて構成され、エンジン用ECU2には、本機用ECU5やメインスイッチ6などが電気的に接続されている。EGR弁駆動モータ4は、後述するEGR弁21の開閉を司るものであって、電気モータや電磁石などの電動アクチュエータにより構成されている。7は、メインスイッチ6を操作するためのメインキーである。
EGR弁駆動モータ4に第一データd1が、かつ、エンジンEに装備されているエンジン用ECU2に第二データd2がそれぞれ固有のものとして予め付与されている。第一データd1と第二データd2との組合せが正規のものである場合に限り、メインキー7によるエンジン始動を可能とする始動制御手段8が、エンジン用ECU2に設けられている。始動制御手段8を有するエンジン用ECU2、EGR弁駆動モータ4、及び本機用ECU5はCAN通信cにより相互に電気的に接続されている。
第一データd1が第一シリアル番号であり、かつ、第二データd2が第二シリアル番号であり、始動制御手段8には、メインキー7でメインスイッチ6による始動操作がなされた際に、第一シリアル番号と第二シリアル番号との組合せを照合して正規の組合せか否かの判断機能が備えられている。前述の照合は、エンジン用ECU2からEGR弁駆動モータ4へのCAN通信によるシリアル番号の問合せをかけての照合である。EGR弁駆動モータ4とエンジン用ECU2とが1:1で自動識別管理される。
つまり、メインキー7をメインスイッチ6に差し込み、電源ON位置に回動操作(始動予備操作)されると、或いはさらに回動してエンジン始動位置に操作(始動操作)されると、第一シリアル番号と第二シリアル番号との組合せが正規のものか否かを始動制御手段8が判断し、正規の組合せの場合にはエンジン始動可能に制御されるとともに、正規の組合せで無い場合にはエンジン始動不能に制御されるように構成されている。
始動制御手段8を図2示すフロー図で説明すると、次の通りである。
♯1:メインスイッチ6が操作される
♯2:第一シリアル番号(第一データd1)と第二シリアル番号(第二データd2)とがCAN通信により照合される
♯3:第一シリアル番号と第二シリアル番号との組合せが正規(d1:d2,OK)である場合(Yes)は♯4に進み、正規でない(d1:d2,NG)場合(No)は♯5に進む。
♯4:エンジン始動が許可され、エンジン始動可能になる。
♯5:エンジン始動が不許可となり、エンジン始動不能になる。
始動制御手段8の機能により、エンジン用制御デバイスtであるEGR弁駆動モータ4とエンジン用ECU2とがそれぞれのシリアル番号d1、d2が正規の組合せである場合にのみエンジン始動可能となるように改造防止装置Aが構成されている。従って、エンジン用ECU2が故意に付け替えられたり、或いは不測の組み付け間違いなどにより、正規のエンジン用ECU2以外のものである場合には、エンジン始動不能となるように制御される。
例えば、排ガス性能を犠牲にして燃費向上や出力アップを図るべく、ユーザーが故意にエンジン用ECU2を別のものに付け替えられたり、組間違いした場合にはエンジン始動不能になり、正規以外のエンジン用ECUでエンジンが使用されることが未然に防止されるようになっている。そして、エンジン用ECU2とエンジン用制御デバイスtとはCAN通信により電気的に接続されているから、従来のワイヤーハーネスで結線される場合に比べて、配線数が明確に減らすことができるとともに、データの一括管理による不具合箇所の検査時間の短縮も可能になる。
例えば、メンテなどにより、正規のエンジン用ECU2を外してから、その外されたエンジン用ECU2を誤って他のエンジンに組み付けてしまった場合でも、他のエンジンから外して本来のエンジンに組み付ければ、そのエンジン用ECU2は正規のものとして認識されるので、そのまま使用することが可能である。
次に、改造防止装置Aが実際のエンジンに適用された場合の例を簡単に説明する。
図3に示されるように、産業用ディーゼルエンジンEにおいて、ブローバイの配管を排気ガスの熱により昇温させるガス加熱手段22、ブローバイ配管である還元路15の温度(又は内部温度)を検出する温度検出手段23、ガス加熱手段22へ排気ガスを送るON状態と送らないOFF状態との切換えが可能な開閉弁26、エンジン用ECU2などが装備されている。還元路15は、オイルセパレータ30からのブローバイガスを吸気系に戻す経路である。
ガス加熱手段22は、ブローバイ配管である送流路16の始端部、即ちシリンダヘッドカバー3のガス出口3aの近傍に配置されており、例えば、送流路16を囲繞する太い鋼管や金属製箱体でなる排気ガス通路22Aを設けて構成されている。排気ガス通路22Aには、排気ガスの導入部22aと搬出部22bとが形成されている。
排気管20におけるタービンハウジング11Bの近傍箇所20aと導入部22aとを連通接続する排気導入管28、及び排気管20における近傍箇所20aよりも下流側部位20bと搬出部22bとを連通接続する排気搬出管29が設けられている。
ガス加熱手段22に、送流路16に排気ガスを取り入れ可能とするEGR弁21が設けられている。EGR弁21は、排気ガス通路22Aと送流路16とを連通させる開き状態と両者22A,16の連通を遮断する閉じ状態とを切換える。なお、EGRとは、エキゾースト・ガス・リサーキュレーションの頭文字をとった略語である。EGR弁21の開閉を切換える(司る)EGR弁駆動モータ4が、CAN通信cによりエンジン用ECU2に電気的に接続されている。
開閉弁26は、排気導入管28の排気管20に近い箇所を開閉させる電磁開閉弁によりなり、その開閉駆動部26aがエンジン用ECU2に電気的に接続されている。温度検出手段23は、還元路15の配管温度を検出するブローバイ温度センサによりなり、電気的にエンジン用ECU2に接続されている。なお、過給ダクト19の配管温度を検出する吸
気温度センサ17を設けてもよい。
エンジン用ECU2は、ブローバイ温度センサ23と開閉弁26とを連係させる凍結防止制御手段24と、EGR弁21のEGR弁駆動モータ4を各種センサ(図示及び説明省略)に基づいて自動で開閉操作するEGR制御手段25とを備えている。エンジン用ECU2は、CAN通信cにより本機用ECU5が電気的に接続され、本機用ECU5には、メインスイッチ6に加え、凍結防止スイッチ9やEGRスイッチ13が電気的に接続されている。
凍結防止スイッチ9をON操作すると凍結防止制御手段24が機能し、ブローバイ温度センサである温度検出手段23による検出温度が所定温度未満であるときは開閉弁26がON状態とされ、前記検出温度が所定温度以上であるときは開閉弁26がOFF状態とされるように制御される。そして、EGRスイッチ13をON操作するとEGR制御手段25が機能し、各種センサに基づいてEGR弁21が開閉制御される。
なお、図3において、1はシリンダブロック、10は排気マニホルド、11は過給器、11Aはコンプレッサハウジング、12はエアクリーナ、14は吸気マニホルド、18は吸気ダクト、31はDPF装置である。
〔実施形態2〕
改造防止装置Aは、本機用ECU5に、第三シリアル番号による第三データd3が固有のものとして予め付与され、始動制御手段8によるエンジン始動を可能とする条件として、第三データd3と第一データd1との組合せが正規のものである場合が含まれている、という構成でもよい。
つまり、この場合には、メインスイッチ6などによる始動操作又は始動予備操作が行われると、図4に示されるように、第一シリアル番号d1と第二シリアル番号d2との照合に加えて、第一シリアル番号d1と第三シリアル番号d3との照合(♯2’)も行われる。そして、これら二つの照合が共に正規の組合せか否かの判定(♯3’)が行われ、共に正規の組合せである場合(Yes)にのみ、エンジン始動可能となるように制御される。なお、別実施例による改造防止装置Aのフロー図(図4)は、図2に示される♯2と♯3とが、図4に示される♯2’と♯3’に置き換えられた以外は、図2と同じである。
そして、第一及び第二シリアル番号d1,d2の組合せと、第一及び第三シリアル番号d1,d3の組合せとの少なくともいずれか一つの組合せが正規の組合せでない場合には、エンジン始動不能となるように始動制御手段8が機能する。
つまり、別実施例による改造防止装置Aにおいては、エンジン用ECU2が他のものに付替えられても、或いは本機用ECU5が他のものに付替えられても、いずれの場合であってもエンジン始動不能に制御される。
〔実施形態3〕
図5に示されるように、エンジン用制御デバイスtとして、EGR弁駆動モータ4に代えてヒータ制御装置32を用いた改造防止装置Aでも良い。即ち、図3に示されるように、ヒータ制御装置32は、ブローバイガス通路の一例である還元路15を加熱するヒータ機構33の異常検出装置により構成されている。
異常検出装置32は、図3に示されるように、例えば、ヒータ機構33としてのPTCヒータ33aと、PTCヒータ33aの状態を検出可能な状態検出手段34とを有して構成されている。そして、ヒータ機構33(状態検出手段34でもよい)に第一データd1が、かつ、エンジンEに装備されているエンジン用ECU2に第二データd2がそれぞれ
固有のものとして予め付与されている。状態検出手段34としては、温度検出器(温度センサ)、電流計などが挙げられるが、それら以外のものでもよい。
第一データd1と第二データd2との組合せが正規のものである場合に限り、メインキー7によるエンジン始動を可能とする始動制御手段8が、エンジン用ECU2に設けられている。始動制御手段8を有するエンジン用ECU2、ヒータ機構33(PTCヒータ33a)、及び本機用ECU5はCAN通信cにより相互に電気的に接続されている。なお、PTCヒータ33aのPTCとは「Positive Temperature Coefficient」の略である。
この場合、実施形態1における前述の照合は、エンジン用ECU2からヒータ機構33へのCAN通信によるシリアル番号の問合せをかけての照合である。ヒータ機構33とエンジン用ECU2とが1:1で自動識別管理される。シリアル番号d1がヒータ機構33に付与されている。図2に示されるフロー図など、実施形態3の改造防止装置Aの機能については、実施形態1による改造防止装置Aと同じであり、ここでのこれ以上の説明は割愛する。
エンジンにおけるヒータ制御装置32などについて説明する。図3に示されるように、還元路15の終端部、即ち、吸気ダクト18への接続部には、還元路15を加熱するヒータ機構33及び状態検出手段34が設けられており、エンジン用ECU2に含まれたヒータ看視制御手段35と共に前述の異常検出装置(ヒータ制御装置)32が構成されている。そして、ヒータ機構33を構成するPTCヒータ33aが、CAN通信cによりエンジン用ECU2に電気的に接続されている。
本機用ECU5には、ヒータ看視制御手段35を入り切りするヒータ看視スイッチ36も電気的に接続されている。ヒータ看視スイッチ36をON操作するとヒータ看視制御手段35が作動し、状態検出手段34からの検出情報に基づいて、PTCヒータ33aが正常に駆動されているか否かの異常検出装置として機能するように構成されている。
〔別実施例〕
(1)改造防止装置Aは、本機用ECU5に、第三シリアル番号による第三データd3が固有のものとして予め付与され、始動制御手段8によるエンジン始動を可能とする条件として、第三データd3と第一データd1との組合せが正規のものである場合が含まれている、という構成でもよい。
つまり、この場合には、メインスイッチ6などによる始動操作又は始動予備操作が行われると、図4に示されるように、第一シリアル番号d1と第二シリアル番号d2との照合に加えて、第一シリアル番号d1と第三シリアル番号d3との照合(♯2’)も行われる。そして、これら二つの照合が共に正規の組合せか否かの判定(♯3’)が行われ、共に正規の組合せである場合(Yes)にのみ、エンジン始動可能となるように制御される。なお、別実施例による改造防止装置Aのフロー図(図4)は、図2に示される♯2と♯3とが、図4に示される♯2’と♯3’に置き換えられた以外は、図2と同じである。
そして、第一及び第二シリアル番号d1,d2の組合せと、第一及び第三シリアル番号d1,d3の組合せとの少なくともいずれか一つの組合せが正規の組合せでない場合には、エンジン始動不能となるように始動制御手段8が機能する。
つまり、別実施例による改造防止装置Aにおいては、エンジン用ECU2が他のものに付替えられても、或いは本機用ECU5が他のものに付替えられても、いずれの場合であってもエンジン始動不能に制御される。
(2)また、エンジン用ECU2にCAN通信cされるエンジン用制御デバイスtとしては、EGR弁駆動モータ4に代えて、排気スロットル弁27の開閉を司る排気スロットル弁駆動モータ27Aを用いてもよい(図3を参照)。
(3)始動制御手段8が本機用ECU5に設けられている構成の改造防止装置Aでもよい。また、エンジン用制御デバイスtは、EGR弁駆動モータ4や排気スロットル弁駆動モータ27A以外のものが可能である。
(4)エンジン用ECU2にCAN通信cされるヒータ機構33としては、PTCヒータ33aに代えて、図5に示されるIHヒータ33bを用いてもよい。この場合、ヒータ看視制御手段35は、マイコンなどによるCANコントローラ(IHコントローラ)40が搭載されると好都合である。
IHヒータ33bは、螺旋状のIHコイル39がスペーサ37を介してホルダ38に外嵌されてなり、ホルダ38の両端部には還元路15(チューブ管など)が嵌装されている。ホルダ38は、外管38aと、この外管38a内に収容された内管38bとでなる放熱管38Aに外嵌固定されている。このIHヒータ33bは、特開2017−129113号公報による公知技術に付、これ以上の説明は割愛する。
〔作用効果のまとめ〕
実施形態1による改造防止装置Aにより、エンジン用ECU2とEGR弁駆動モータ4とがCAN通信により電気的に連係接続され、エンジンEに正規のエンジン用ECU2が搭載されているか否かが自動判別される。
実施形態2による改造防止装置Aにより、エンジン用ECU2と本機用ECU5とがCAN通信により電気的に連係接続され、本機用ECU5とエンジン用ECU2とが正規の組合せであるか否かも自動判別される。実施形態1のものより、セキュリティが強化される。
実施形態3による改造防止装置Aにより、エンジン用ECU2とヒータ機構33とがCAN通信により電気的に連係接続され、エンジンEに正規のエンジン用ECU2が搭載されているか否かが自動判別される。
いずれの実施形態による改造防止装置Aでも、エンジン用制御デバイスtとエンジン用ECU2とが正規の組み合わせである、と判断された場合にのみエンジン始動が可能となる。
間違ったエンジン用ECUが付けられた場合の誤作動(エンジン始動)が未然に防止されるようになる。エンジン用ECU2が故意に交換されたりして、不正にエンジンが使用されることは防げるようになる。
2 エンジン用ECU
4 EGR弁駆動モータ
5 本機用ECU
8 始動制御手段
15 ブローバイガス通路
21 EGR弁
25 EGR制御手段
27A 排気スロットル弁駆動モータ
32 ヒータ制御装置(異常検出装置)
33 ヒータ機構
35 ヒータ看視制御手段
36 ヒータ看視スイッチ
38A 放熱管
39 IHコイル
c CAN通信
d1 第一データ(第一シリアル番号)
d2 第二データ(第二シリアル番号)
d3 第三データ
t エンジン用制御デバイス

Claims (7)

  1. エンジン用制御デバイスに第一データが、かつ、エンジンに装備されているエンジン用ECUに第二データがそれぞれ固有のものとして予め付与されており、
    前記第一データと前記第二データとの組合せが正規のものである場合に限り、エンジン始動を可能とする始動制御手段が設けられるとともに、
    前記エンジン用制御デバイスと前記エンジン用ECUとは、CAN通信により相互に電気的に接続され
    前記エンジン用制御デバイスは、ブローバイガス通路に排気ガスを取り入れ可能とするEGR弁の開閉を司るEGR弁駆動モータであり、
    前記エンジン用ECUは、前記EGR弁駆動モータを開閉操作するEGR制御手段を備えているエンジンの改造防止装置。
  2. エンジン用制御デバイスに第一データが、かつ、エンジンに装備されているエンジン用ECUに第二データがそれぞれ固有のものとして予め付与されており、
    前記第一データと前記第二データとの組合せが正規のものである場合に限り、エンジン始動を可能とする始動制御手段が設けられるとともに、
    前記エンジン用制御デバイスと前記エンジン用ECUとは、CAN通信により相互に電気的に接続され
    前記エンジン用制御デバイスは、ブローバイガス通路を加熱するヒータ機構と、前記ヒータ機構が正常に駆動されているか否かを検出するヒータ看視制御手段とを有するヒータ制御装置であり、
    前記エンジン用ECUは、ヒータ看視スイッチのON操作により作動する前記ヒータ看視制御手段を含んでいるエンジンの改造防止装置。
  3. 前記ヒータ制御装置は、ブローバイガス通路を加熱するヒータ機構の異常検出装置である請求項2に記載のエンジンの改造防止装置。
  4. 前記ヒータ機構は、ブローバイガス通路を形成する放熱管と、前記放熱管を誘導加熱するIHコイルとを備えて構成されている請求項3に記載のエンジンの改造防止装置。
  5. 前記第一データが第一シリアル番号であり、かつ、前記第二データが第二シリアル番号であり、前記始動制御手段には、始動操作又は始動予備操作がなされた際に前記第一シリアル番号と前記第二シリアル番号との組合せを照合して正規の組合せか否かの判断機能が備えられている請求項1〜4の何れか一項に記載のエンジンの改造防止装置。
  6. 前記始動制御手段が前記エンジン用ECUに設けられている請求項1〜5の何れか一項に記載のエンジンの改造防止装置。
  7. エンジンが搭載される本機に、第三データが固有のものとして予め付与されている本機用ECUが設けられ、前記始動制御手段によるエンジン始動を可能とする条件として、前記第三データと前記第一データとの組合せが正規のものである場合が含まれている請求項1〜6の何れか一項に記載のエンジンの改造防止装置。
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