JP4669810B2 - エンジン制御システム及び作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、盗難を防止するためにエンジンの始動制御を行うエンジン制御システム及び作業機に関する。
従来、車両の盗難を防止する目的でイモビライザなどの盗難防止システムを搭載した車両が普及している。盗難防止システムは、トランスポンダを内蔵したイグニションキーから暗証コードを取得し、取得した暗証コードに基づいて認証処理を行う認証装置と、この認証装置での認証結果に応じてエンジンの始動を許可したり、禁止したりする制御装置とを備えていることが一般的である。
また、盗難防止の効果を高めるために、エンジン始動直後においてイグニションキーから取得した第1のコードが予め登録されたコードであるか否かをコード照合装置にて判定し、予め登録された第1のコードを取得した場合には、第2のコードをエンジン制御装置に送信し、エンジン制御装置にて2回目の認証処理を行うようにした車両盗難防止装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)
特許第3511700号公報
特許文献1に記載されている車両盗難防止システムでは、各イグニションキーを識別するための複数の暗証コードがコード照合装置及びエンジン制御装置の双方に格納されている。したがって、工場出荷時等において装置を組立てる際、各イグニションキーの暗証番号、コード照合装置に格納する暗証番号、及びエンジン制御装置に格納する暗証番号を互いに対応付けて設定しなければならず、装置の組立てを行う者に対して大きな負荷を与えることになるという問題点を有している。
また、コード照合装置又はエンジン制御装置の一方が破損又は故障し、新たな装置と交換する場合、交換する装置にはシステムで用いるすべての暗証コードを登録する必要が生じるため、登録作業が非常に煩雑になるという問題点を有している。
更に、新たなイグニションキーを登録する場合も同様であり、そのイグニションキーの暗証コードをコード照合装置及びエンジン制御装置の双方に登録する必要があり、非常に手間がかかる作業となるという問題点を有している。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、認証装置は外部から受付けたコードが認証可能である場合、予め記憶しているコード(第2のコード)を制御装置へ送信する構成とし、制御装置は認証用のコードが未登録の状態である場合、制御装置から送信される第2のコードを登録するように構成しているため、工場出荷時等におけるコードの初期設定、又は装置の交換に伴うコードの再設定を行う場合に、作業者の手間を著しく減らすことができるエンジン制御システム及び作業機を提供することを目的とする。
第1発明に係るエンジン制御システムは、外部から受付けたコードに基づいて認証処理を行う認証装置と、該認証装置による認証結果に応じて車両に搭載されるエンジンの始動を制御する制御装置とを接続してあるエンジン制御システムにおいて、前記認証装置は、第1及び第2のコードを記憶する手段と、外部から受付けたコードが前記第1のコードに一致するか否かを判断する手段と、両コードが一致すると判断した場合、前記第2のコードを前記制御装置へ送信する手段とを備え、前記制御装置は、コードを記憶する記憶手段と、前記認証装置から送信される第2のコードを受信する受信手段と、該受信手段にて第2のコードを受信した際、前記記憶手段にコードが登録されている状態であるか否かを判断する手段と、前記記憶手段にコードが登録されている状態でないと判断した場合、受信した第2のコードを前記記憶手段に記憶させる手段と、前記記憶手段にコードが登録されている状態であると判断した場合、受信した第2のコードが前記記憶手段に登録されているコードに一致するか否かを判断する手段と、両コードが一致すると判断した場合、前記エンジンを始動させる手段とを備え、前記制御装置は、更に、前記記憶手段に特定のコードが記憶されているか否かを判断する手段を備え、記憶されていると判断した場合、前記エンジンの始動が要求されたときに前記エンジンを始動させるようにしてあることを特徴とする。
第1発明にあっては、認証装置は外部から受付けたコードに基づいて認証処理を行い、認証可能である場合には予め記憶しているコード(第2のコード)を制御装置へ送信する。制御装置では、記憶手段にコードが登録されている状態であるか否かを判断し、登録されている状態でない場合には、受信した第2のコードを記憶手段に登録する。また、制御装置は記憶手段に登録された第2のコードに基づいて認証処理を行い、認証された場合にはエンジンを始動させる。したがって、制御装置に第2のコードを登録するときに煩雑な手順に従って登録処理を行う必要がなくなり、例えば、工場での組立が完了した時点で自動的に登録処理が行われる。
また、第1発明にあっては、制御装置の記憶手段に特定のコードが記憶されている場合、認証処理を行わずにエンジンを始動させることが可能である。したがって、認証装置を搭載しない場合であっても制御装置の構成を変更する必要がない。
第2発明に係るエンジン制御システムは、前記制御装置は、前記記憶手段に記憶されているコードを消去する手段を備えることを特徴とする。
第2発明にあっては、制御装置は、記憶手段に記憶されているコードを消去する手段を備えているため、破損、故障等により認証装置を交換する必要がある場合には、制御装置の記憶手段に記憶されているコードを消去した上で第2のコードを書き込んだ認証装置と交換すればよく、第2のコードを登録するために煩雑な手続きを行う必要がなくなる。
発明に係る作業機は、第1発明又は第2発明に記載のエンジン制御システムと、該エンジン制御システムにより制御されるエンジンの動力により所定の作業を行う作業部とを備えることを特徴とする。
発明にあっては、前述したエンジン制御システムと該エンジン制御システムにより制御されるエンジンの動力により所定の作業を行う作業部とを備えている。したがって、トラクタ、コンバインなどの農作業機への適用が可能となる。
第1発明による場合は、認証装置は外部から受付けたコードに基づいて認証処理を行い、認証可能である場合には予め記憶しているコード(第2のコード)を制御装置へ送信する。制御装置では、記憶手段にコードが登録されている状態であるか否かを判断し、登録されている状態でない場合には、受信した第2のコードを記憶手段に登録する。また、制御装置は記憶手段に登録された第2のコードに基づいて認証処理を行い、認証された場合にはエンジンを始動させる。例えば、工場での組立が完了した時点で第2のコードが自動的に登録されることとなり、作業者が煩雑な手順に従って登録処理を行う必要がなくなる。また、制御装置には第1のコードを登録する必要がないため、メモリ容量の削減が可能となる。
また、第1発明による場合は、制御装置の記憶手段に特定のコードが記憶されている場合には、認証処理を行わずにエンジンを始動させることが可能である。したがって、認証装置を搭載しない場合であっても制御装置の構成を変更する必要がなく、認証装置の有無に依らず制御装置の仕様を統一することができる。
第2発明による場合は、制御装置は、記憶手段に記憶されているコードを消去する手段を備えている。したがって、破損、故障等により認証装置を交換する必要がある場合には、制御装置の記憶手段に記憶されているコードを消去した上で第2のコードを書き込んだ新たな認証装置と交換すればよく、第2のコードを登録するために煩雑な手続きを行う必要がなくなる。
発明による場合は、前述したエンジン制御システムと該エンジン制御システムにより制御されるエンジンの動力により所定の作業を行う作業部とを備えている。したがって、トラクタ、コンバインなどの農作業機へ適用することができる。
以下、本発明に係るエンジン制御システムを備えた作業機の適用例としてトラクタを挙げ、その実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
図1はイモビライザユニット搭載前のトラクタの制御系の構成を説明するブロック図であり、図2はイモビライザユニット搭載後のトラクタの制御系の構成を説明するブロック図である。図1に示すように、イモビライザユニット110が搭載される前のトラクタの制御系は、エンジンコントローラ130及び作業機コントローラ150の各装置と、これらを相互に接続するCAN通信バス100とにより構成される。この状態において、両者はCAN通信バス100を介して通信を行うことにより、互いの装置に搭載されているハードウェアの状態を把握できるように構成されている。
エンジンコントローラ130は、EEPROM132を備えており、このEEPROM132には、CAN通信バス100に接続されるイモビライザユニット110を識別するための固有のコード(以下、ユニットIDという)が記憶される。そのためEEPROM132には、ユニットIDを記憶する記憶領域としてユニットID記憶領域132aが確保されている。
イモビライザユニット110が搭載される前の工場組立時などの初期状態においては、ユニットID記憶領域132aにはユニットIDが記憶されておらず、未登録の状態となっている。図1に示した制御系にイモビライザユニット110が組込まれ、CAN通信バス100を介してエンジンコントローラ130及び作業機コントローラ150に接続された場合、イモビライザユニット110は、適宜のタイミングで自身のユニットIDをエンジンコントローラ130へ送信し、エンジンコントローラ130に自身のユニットIDを登録させる。エンジンコントローラ130は、EEPROM132のユニットID記憶領域132aに登録されたユニットIDを用いて認証処理を行い、その認証結果に応じてエンジン148の始動制御を行う。
図2に示すように、イモビライザユニット110は、イグニションキー10に内蔵されたトランスポンダ11からキー固有のコード(以下、キーIDという)を受信するために、ループコイルなどにより構成されるアンテナ110aを備えている。イモビライザユニ
ット110は、アンテナ110aにて受信したキーIDが正当なキーIDであるか否かを判定するために、EEPROM112に予め記憶されているキーIDと照合を行う。イモビライザユニット110にてキーIDの照合を行い、そのキーIDが認証された場合、イモビライザユニット110の固有のユニットIDをエンジンコントローラ130へ送信する。
一般に、エンジン148を始動させるためのイグニションキー10は複数用意され、それぞれに対して固有のキーIDが割り当てられる。この場合、イモビライザユニット110では複数のキーIDに対する照合を行う必要があるため、EEPROM112には、照合用のキーIDを適宜の数だけ記憶するためのキーID記憶領域112aが確保される。図2に示した例は、キーIDとして、「KEY01」,…,「KEY06」が登録されている様子を示している。また、EEPROM112は、自身のユニットIDを記憶するためのユニットID記憶領域112bが確保される。図1に示した例では、「UNT01」のユニットIDが登録されている様子が示されている。
エンジンコントローラ130は、イモビライザユニット110から送信されるユニットIDを受信したとき、EEPROM132へのユニットIDの登録が既に完了しているか否かを判断する。未登録である場合には、受信したユニットIDをEEPROM132へ登録する。なお、ユニットIDが未登録の状態とは、EEPROM132に記憶されているユニットIDが存在しない状態、及び未登録を示す予め定められたユニットIDが登録されている状態を表すものとする。一方、既にユニットIDが登録されている場合には、受信したユニットIDが正当なIDであるか否か、すなわち、正当なイモビライザユニット110が接続されているか否かを判定する。図2に示した例では、EEPROM132のユニットID記憶領域132aに「UNT01」のユニットIDが登録されている様子が示されている。
エンジンコントローラ130は、受信したユニットIDをEEPROM132に登録されているユニットIDと照合し、受信したユニットIDを認証した場合に始めてエンジンを始動させる。このとき、エンジンコントローラ130は、燃料噴射ポンプ145を作動させると共に、スタータリレー146に対して所定の制御信号を出力する。スタータリレー146に所定の制御信号が入力された場合、スタータリレー146はスタータモータ147を駆動し、スタータモータ147の駆動力によりエンジン148を始動させる。
なお、本実施の形態に係るトラクタは、イモビライザユニット110が搭載されていない状態においても使用される場合がある。このときEEPROM132にユニットIDが未登録の状態であるため、エンジン始動時においてエンジンコントローラ130での認証処理が不能となる。したがって、通常のエンジンコントローラ130の動作ではエンジン148の始動が禁止される。そこで、本実施の形態では、EEPROM132にダミーのユニットIDを登録することを行う。図3はダミーのユニットIDが登録された状態を示すブロック図である。図3に示した例では、「UNT00」のユニットIDが登録されている様子を示している。エンジンコントローラ130は、エンジン始動時に特定のユニットID(例えば、「UNT00」)がEEPROM132に登録されている場合、疑似的に認証可能であると判断し、エンジン148の始動を開始する。
以下、CAN通信バス100に接続されている各装置の構成について説明する。図4はイモビライザユニット110の内部構成、及びイモビライザユニット110に接続される入出力機器の構成を示すブロック図である。イモビライザユニット110は、CPU111、EEPROM112、CANドライバ113、入力インタフェース114、出力インタフェース115、変調/復調回路116を備える。出力インタフェース115にはランプ122が接続されている。また、変調/復調回路116にはトランスポンダ11から送
信されるキーIDを受信するためのアンテナ110aが接続されている。
CPU111は、ROM111a、RAM111b、CAN−I/O111cを内蔵する。ROM111aには前述した各種ハードウェアを制御するための制御プログラムが予め格納されており、CPU111がこの制御プログラムを実行してハードウェアの制御を行うことにより、イモビライザユニット110を本発明に係る認証装置として機能させる。すなわち、イモビライザユニット110は、アンテナ110a及び変調/復調回路116を通じて受信するキーID(第1のコード)について認証処理を行い、キーIDを認証する場合、自身を特定するためのユニットID(第2のコード)を制御装置としてのエンジンコントローラ130へ送信する。なお、RAM111bには前記制御プログラムの実行中に生成される各種データが一時的に記憶される。また、CAN−I/O111cにはCANドライバ113が接続されており、CAN通信バス100を介して送信または受信する各種データが出力または入力される。
図5はエンジンコントローラ130の内部構成、及びエンジンコントローラ130に接続される入出力機器の構成を示すブロック図である。エンジンコントローラ130は、CPU131、EEPROM132、CANドライバ133、入力インタフェース134、出力インタフェース135を備える。
入力インタフェース134に接続される入力機器としては、イグニションスイッチ140、エンジン回転数センサ141、エンジンオイル量センサ142、エンジン水温センサ143などが挙げられる。また、出力インタフェース135に接続される出力機器としては、燃料噴射ポンプ145、スタータリレー146などが挙げられる。スタータリレー146に所定の制御信号が入力された場合、スタータモータ147が駆動され、スタータモータ147の駆動力によりエンジン148が始動する。
CPU131は、ROM131a、RAM131b、CAN−I/O131cを内蔵する。ROM131aには前述した各種ハードウェアを制御するための制御符プログラムが予め格納されている。RAM131bには、制御プログラムの実行中に生成される各種データが一時的に記憶される。CAN−I/O131cにはCANドライバ133が接続されており、CAN通信バス100を介して送受信される各種信号が入力される。CPU131は、ROM131aに格納された制御プログラムを実行してハードウェアの制御を行うことにより、エンジンコントローラ130を本発明に係る制御装置として機能させる。すなわち、CANドライバ133を通じて受信するユニットIDについて認証処理を行うと共に、ユニットIDを認証した場合、燃料噴射ポンプ145、スタータリレー146などを作動させ、エンジン148を始動させる。
図6は作業機コントローラ150の内部構成、及び作業機コントローラ150に接続される入出力機器の構成を示すブロック図である。作業機コントローラ150は、CPU151、EEPROM152、CANドライバ153、入力インタフェース154、出力インタフェース155を備える。
入力インタフェース154に接続される入力機器としては、走行機体の前進/後進を切替えるための前後進切替機構の操作具の位置を検知するリバーサースイッチ161、作業機への動力伝達を入切するためのPTO変速機構操作具の位置を検知するPTO駆動スイッチ162、主変速操作具の位置(角度)を検知する主変速レバー角度センサ163、左右の後輪のみを駆動する2輪駆動状態、左右の前輪及び左右の後輪の周速度が等しくなるように駆動する4輪駆動状態、前輪を後輪の周速度よりも速くなるように駆動する前輪増速状態の各モードを切替えるためのモード切替スイッチ164、走行機体の車速を検知する車速センサ165、作業機の駆動回転数を検知するPTO回転センサ166などが挙げ
られる。また、出力インタフェース155に接続される出力機器としては、走行機体の前進/後進を切替えるための前後進切替電磁弁171、走行機体の前輪の周速度が後輪の周速度よりも速くなるように駆動するための前輪増速電磁弁172、走行機体を4輪駆動状態とするための4駆動電磁弁173、作業機への動力伝達を入切するためのPTO電磁弁174、ブレーキを入切するためのブレーキ電磁弁175、警告ランプ176などが挙げられる。
CPU151は、ROM151a、RAM151b、CAN−I/O151cを内蔵する。ROM151aには前述した各種ハードウェアを制御するための制御プログラムが予め格納されている。RAM151bには、制御プログラムの実行中に生成される各種データが一時的に記憶される。CAN−I/O151cにはCANドライバ153が接続されており、CAN通信バス100を介して送受信される各種信号が入力される。CPU151は、ROM151aに格納された制御プログラムを実行してハードウェアの制御を行うことにより、入力インタフェース154を通じて入力された各種信号がどのような作業を要求しているか判断し、その判断結果に基づいて各種電磁弁171〜175を制御することにより要求された作業を実行するようにしている。
以下、トラクタのエンジン148を始動させる際の動作について説明する。図7はエンジン148を始動させる際の認証処理の手順を説明するフローチャートである。イモビライザユニット110は、まず、アンテナ110a及び変調/復調回路116を通じて入力される信号の有無を検出することにより、キーIDが入力されたか否かを判断する(ステップS11)。キーIDが入力されていないと判断した場合(S11:NO)、キーIDが入力されるまで待機する。
キーIDが入力されたと判断した場合(S11:YES)、イモビライザユニット110は、入力されたキーIDとEEPROM112のキーID記憶領域112aに予め登録されているキーIDとの照合を行い、入力されたキーIDがイモビライザユニット110に登録されているキーIDに一致するか否かを判断する(ステップS12)。
入力されたキーIDが登録されているキーIDに一致しないと判断した場合(S12:NO)、イモビライザユニット110は警報処理を行う(ステップS13)。警報処理は、例えば、出力インタフェース115を通じて所定の制御信号を出力し、ランプ122を適宜の時間間隔で点滅させることによって行う。警報処理の後、処理をステップS11へ戻す。
入力されたキーIDが登録されているキーIDに一致すると判断した場合(S12:YES)、イモビライザユニット110は、EEPROM112のユニットID記憶領域112bからユニットIDの読出しを行い(ステップS14)、読出したユニットIDをCANドライバ113を通じてエンジンコントローラ130へ送信する(ステップS15)。
エンジンコントローラ130は、CANドライバ133を通じて受信する信号に基づき、イモビライザユニット110から送信されるユニットIDを受信したか否かを判断する(ステップS16)。ユニットIDを受信していないと判断した場合(S16:NO)、ユニットIDを受信するまで待機する。
ユニットIDを受信したと判断した場合(S16:YES)、エンジンコントローラ130は、ユニットID記憶領域132aの記憶内容を確認し、ユニットIDが登録済であるか否かを判断する(ステップS17)。登録済であるか否かの判断は、ユニットID記憶領域132aにユニットIDが記憶されているか否か、又はユニットID記憶領域13
2aに特定のユニットIDが記憶されているか否かに基づいて行われる。ユニットIDが未登録であると判断した場合(S17:NO)、受信したユニットIDをユニットID記憶領域132aに登録する(ステップS18)。
一方、ユニットIDが登録済であると判断した場合(S17:YES)、又はステップS18でユニットIDを登録した場合(S18)、エンジンコントローラ130は、受信したユニットIDがEEPROM132に登録済のユニットIDと一致するか否かを判断する(ステップS19)。
受信したユニットIDと登録されているユニットIDとが一致しないと判断した場合(S19:NO)、エンジンコントローラ130は警報処理を行う(ステップS20)。警報処理は、例えば、イモビライザユニット110に接続されているランプ122を適宜の時間間隔で点滅させるための要求信号をイモビライザユニット110へ送信することによって行う。
受信したユニットIDと登録されているユニットIDとが一致すると判断した場合(S19:YES)、エンジンコントローラ130は、出力インタフェース135を通じて燃料噴射ポンプ145及びスタータリレー146に所定の制御信号を出力し、スタータリレー146によって作動されるスタータモータ147の駆動力によりエンジン148を始動させる(ステップS21)。
以上のように、本実施の形態では、エンジンコントローラ130のEEPROM132にユニットIDが登録されていない場合、イモビライザユニット110の組込後に自動的に登録処理が行われるため、作業者自身による登録作業が不要となる。また、別のユニットIDが書込まれたイモビライザユニットと交換を行う場合、EEPROM132内に確保されたユニットID記憶領域132aの記憶内容を消去した上で新たなイモビライザユニットを接続すればよい。したがって、破損、故障等の理由によりイモビライザユニット110を交換する必要がある場合、同じユニットIDを書込んだ新たなイモビライザユニット110を用意するだけでよく、エンジンコントローラ130等の交換が不要となる。
本実施の形態では、エンジンコントローラ130に登録されているユニットIDを消去する際、各コントローラ130,150の動作状態を点検するための点検ユニット190(図8参照)をCAN通信バス100を介して接続し、この点検ユニット190からエンジンコントローラ130に対して消去要求を送信することによってユニットIDの消去を行う。図8は点検ユニット190が接続されたトラクタの制御系の構成を説明するブロック図であり、図9は点検ユニット190の内部構成を説明するブロック図である。CAN通信バス100は、点検ユニット190を着脱可能に接続するためのコネクタ(不図示)を備えており、各コントローラ130,150の点検を行う場合、又はエンジンコントローラ130に登録されているユニットIDを消去する場合に点検ユニット190が接続される。点検ユニット190は対象のコントローラに対して各種の要求を送信し、その要求に対してコントローラ130,150から返信される情報を受信する。受信した情報は必要に応じて表示装置197(図9参照)に表示される。
点検ユニット190は、CPU191、EEPROM192、CANドライバ193、入力インタフェース194、出力インタフェース195を備える。入力インタフェース194には作業者による操作指示を受付ける操作スイッチ196が接続され、出力インタフェース195にはLEDディスプレイ(Light Emitting Diode)、LCD(Liquid Crystal Display)などの表示装置が接続される。CPU191は、ROM191a、RAM191b、CAN−I/O191cを内蔵する。ROM191aには前述した各種ハードウェアを制御するための制御プログラムが予め格納されている。RAM191bには、制御
プログラムの実行中に生成される各種データが一時的に記憶される。CAN−I/O191cにはCANドライバ193が接続されており、CAN通信バス100を介して送受信される各種データが入力される。CPU191は、ROM191aに格納された制御プログラムを実行してハードウェアの制御を行い、各コントローラ130,150の動作状態の点検、ユニットIDの消去を行うように構成されている。
図10はユニットID記憶領域132aの記憶内容を消去する際の処理手順を説明するフローチャートである。点検ユニット190は、まず、消去要求があるか否かを判断する(ステップS31)。消去要求の有無は、操作スイッチ196にて所定の操作指示を受付けたか否かにより判断する。消去要求がないと判断した場合(S31:NO)、消去要求があるまで待機する。
消去要求があると判断した場合(S31:YES)、点検ユニット190は、エンジンコントローラ130に対してユニットIDの消去要求を送信する(ステップS32)。具体的には、ユニットIDの消去要求を示す信号をCPU191が生成し、生成した信号をCANドライバ193を通じてエンジンコントローラ130へ送信する。
エンジンコントローラ130は、CANドライバ193を通じて受信する信号に基づき、点検ユニット190から送信されるユニットIDの消去要求を受信したか否かを判断する(ステップS33)。ユニットIDの消去要求を受信していないと判断した場合(S33:NO)、消去要求を受信するまで待機する。
ユニットIDの消去要求を受信したと判断した場合(S33:YES)、エンジンコントローラ130はEEPROM132のユニットID記憶領域132aに記憶されているユニットIDの消去を行う(ステップS34)。
なお、本実施の形態では、キーIDをエンジンコントローラ130に登録する必要がないため、登録するキーIDの変更が必要な場合には、イモビライザユニット110のEEPROM112の書き換えを行えばよい。
イモビライザユニット搭載前のトラクタの制御系の構成を説明するブロック図である。 イモビライザユニット搭載後のトラクタの制御系の構成を説明するブロック図である。 ダミーのユニットIDが登録された状態を示すブロック図である。 イモビライザユニットの内部構成、及びイモビライザユニットに接続される入出力機器の構成を示すブロック図である。 エンジンコントローラの内部構成、及びエンジンコントローラに接続される入出力機器の構成を示すブロック図である。 作業機コントローラの内部構成、及び作業機コントローラに接続される入出力機器の構成を示すブロック図である。 エンジンを始動させる際の認証処理の手順を説明するフローチャートである。 点検ユニットが接続されたトラクタの制御系の構成を説明するブロック図である。 点検ユニットの内部構成を説明するブロック図である。 ユニットID記憶領域の記憶内容を消去する際の処理手順を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 イグニションキー
11 トランスポンダ
100 CAN通信バス
110 イモビライザユニット
111 CPU
112 EEPROM
130 エンジンコントローラ
131 CPU
132 EEPROM
145 燃料噴射ポンプ
146 スタータリレー
147 スタータモータ
148 エンジン
150 作業機コントローラ

Claims (3)

  1. 外部から受付けたコードに基づいて認証処理を行う認証装置と、該認証装置による認証結果に応じて車両に搭載されるエンジンの始動を制御する制御装置とを接続してあるエンジン制御システムにおいて、
    前記認証装置は、第1及び第2のコードを記憶する手段と、外部から受付けたコードが前記第1のコードに一致するか否かを判断する手段と、両コードが一致すると判断した場合、前記第2のコードを前記制御装置へ送信する手段とを備え、
    前記制御装置は、コードを記憶する記憶手段と、前記認証装置から送信される第2のコードを受信する受信手段と、該受信手段にて第2のコードを受信した際、前記記憶手段にコードが登録されている状態であるか否かを判断する手段と、前記記憶手段にコードが登録されている状態でないと判断した場合、受信した第2のコードを前記記憶手段に記憶させる手段と、前記記憶手段にコードが登録されている状態であると判断した場合、受信した第2のコードが前記記憶手段に登録されているコードに一致するか否かを判断する手段と、両コードが一致すると判断した場合、前記エンジンを始動させる手段とを備え
    前記制御装置は、更に、前記記憶手段に特定のコードが記憶されているか否かを判断する手段を備え、記憶されていると判断した場合、前記エンジンの始動が要求されたときに前記エンジンを始動させるようにしてあることを特徴とするエンジン制御システム。
  2. 前記制御装置は、前記記憶手段に記憶されているコードを消去する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のエンジン制御システム。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のエンジン制御システムと、該エンジン制御システムにより制御されるエンジンの動力により所定の作業を行う作業部とを備えることを特徴とする作業機。
JP2006122395A 2006-04-26 2006-04-26 エンジン制御システム及び作業機 Expired - Fee Related JP4669810B2 (ja)

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