JP6543166B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、スロットマシンにおいては、役抽選の態様や、遊技状態の移行によって、様々な遊技性を作り出している。例えば、特許文献1には、ボーナス(特定役)と小役が重複して当選し、ボーナスと小役が重複して当選しているときに、ボーナスに対応する図柄を有効ライン上に引き込み可能であり小役の図柄を有効ライン上に引き込めない停止操作のタイミングを報知するか否かによって、ボーナスの入賞率を変化させることが記載されている。また、特許文献2には、リプレイの抽選態様がそれぞれ異なる複数の遊技状態(RT)が設けられ、それぞれのRTへの移行契機となるリプレイの種類や当選確率が異なるように設定されているとともに、小役の入賞を補助するAT状態への移行が決定されているか否かによって、移行させるRTを異ならせることが記載されている。
そこで、本願発明は、上記した問題点に鑑み、遊技者の選択によって、特定役が入賞した場合や特定役の当選が期待できる演出の発生時におけるボーナス当選の期待度を変化させることかできる遊技機を提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る遊技機(スロットマシンS)は、遊技媒体を投入して遊技が開始される遊技機であって、外周面に複数の図柄が付された複数の回転リール61〜63と、前記複数の回転リール61〜63を回転させるスタートスイッチ20と、回転中の前記回転リール61〜63を個々に停止させる複数の停止スイッチ31〜33と、所定の図柄組合せが対応付けられた、小役、リプレイ、ボーナスを含む複数種類の役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段120と、前記スタートスイッチ20の操作信号の入力に基づき前記回転リール61〜63の回転を制御し、前記停止スイッチ31〜33の操作信号の入力に基づき回転中の前記回転リール61〜63の停止を制御するリール制御手段130と、前記スタートスイッチ20の操作により回転開始した前記複数の回転リール61〜63が前記停止スイッチ31〜33の操作により全て停止したときに、役に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示されることに基づいて入賞と判定する入賞判定手段140と、前記役抽選手段120の抽選態様の違いに基づく複数の遊技状態間で遊技状態を移行させる制御を行う遊技状態移行手段160と、を備え、前記遊技状態として、前記役抽選手段120による役抽選の結果、前記小役、リプレイ及びボーナスがそれぞれ所定の確率で当選するように設定された第1の遊技状態(通常状態)と、前記小役及び前記ボーナスが前記第1の遊技状態と同等の確率で当選し前記リプレイの抽選態様が前記第1の遊技状態と異なるように設定された第2の遊技状態(RT1状態、RT2状態)とが少なくとも設けられている。
さらに、前記リール制御手段130は、前記移行図柄組合せ当選態様が導出された場合において、前記停止スイッチ31〜33が第1の操作順で操作された場合には、第1の図柄組合せが表示されるように前記回転リール61〜63の停止を制御するとともに、前記停止スイッチ31〜33が前記第1の操作順とは異なる第2の操作順で操作された場合には、前記第2の図柄組合せが表示されるように前記回転リール61〜63の停止を制御し、前記演出実行制御手段220は、前記第1の操作順及び前記第2の操作順のいずれかで前記停止スイッチ31〜33を操作することを遊技者に選択させる演出を行わせることができる。
本発明においては、特定数の遊技媒体を投入して遊技を行うと、移行図柄組合せ当選態様が導出され、移行図柄組合せ当選態様が導出された場合には、遊技者がいずれかの操作態様で停止操作を行うことにより、遊技状態が、第1の遊技状態か第2の遊技状態のいずれかに移行する。遊技者は、演出実行制御手段220により報知される、遊技状態を移行可能とする停止スイッチ31〜33の操作順や操作タイミングに基づいて、いずれかの操作態様で停止操作を行うことができる。その後、ボーナス非重複当選態様が導出される確率が異なる遊技状態での遊技が実行可能となる。なお、特定数以外の遊技媒体を投入した遊技では、移行図柄組合せ当選態様が導出されないように設定してもよい。また、演出実行制御手段220は、現在の遊技状態を遊技者に報知するのが好ましい。また、遊技を行うために投入される遊技媒体数が特定数以外である場合に、移行図柄組合せ当選態様が導出されてもよいが、遊技を行うために投入される遊技媒体数が特定数である場合には、遊技を行うために投入される遊技媒体数が特定数以外である場合よりも、移行図柄組合せ当選態様が導出される確率が高くなるようにするのが好ましい。
(第一の実施の形態)
(スロットマシンS)
スロットマシンSは、図1に示すように、正面側(遊技者と対向する前面側)に開口部を有する方形の筐体Bと、この筐体Bの開口部を塞ぐ前扉Dを備えている。
筺体Bの内部には、スロットマシンSの作動を制御するための制御装置1、外周面に複数の図柄が付された3個の回転リール61,62,63を有するリールユニット2、メダルを貯留するとともに貯留されているメダルを払い出すためのホッパーユニット3、スロットマシンSに備えられた各種装置に電力を供給するための電源装置4等が設置されている。
スタートスイッチ20は、上下方向に揺動可能なレバーを備え、スタートスイッチ20の筐体内部側には、押下操作によるレバーの位置移動を検出する検知部が設けられており、検知部の検出信号がスタートスイッチ20の操作信号として扱われるようになっている。
停止スイッチ31〜33は、前後方向にプッシュボタンを備え、各停止スイッチ31〜33の筐体内部側には、押圧操作によるプッシュボタンの位置移動を検出する検知部がそれぞれ設けられており、検知部の検出信号が各停止スイッチ31〜33の操作信号として扱われるようになっている。
また、本実施の形態では、1回の遊技を行うために、メダルを3枚又は2枚ベットする(掛ける)ことが可能となっており、3枚のメダルをベットした場合も、2枚のメダルをベットした場合も、上記した中段ラインL1が有効ラインとなるものである。そして、スロットマシンSは、スタートスイッチ20の操作によって回転開始し停止スイッチ31〜33の操作によって回転停止した回転リール61〜63の停止図柄により、役に対応付けられた図柄組合せが有効ライン上に表示される(以下、このことを入賞という)と、役に応じた利益が付与されるようになっている。
制御装置1は、図示しないメイン基板ケースにメイン基板を収納したメイン基板ユニットと、図示しないサブ基板ケースにサブ基板を収納したサブ基板ユニットとから構成される。メイン基板及びサブ基板は、IC等の各種電子部品を搭載した制御基板であり、メイン基板はスロットマシンSの遊技に関する制御を行うメイン制御装置100(図2参照)を構成し、サブ基板は演出や報知に関する制御を行うサブ制御装置200(図2参照)を構成する。また、メイン制御装置100とサブ制御装置200との間では、メイン制御装置100からサブ制御装置200への一方へ向けてのみコマンドやデータが出力され、サブ制御装置200からメイン制御装置100へ向けてはコマンドやデータが出力されないようになっている。
メイン制御装置100は、スタートスイッチ20及び停止スイッチ31〜33の操作に基づき、回転リール61〜63の回転及び停止を制御するものである。
メイン制御装置100の入力側には、図2に示すように、メダルセンサ7A、リールセンサ2A、払出センサ3A、ベットスイッチ10、スタートスイッチ20、停止スイッチ31〜33、精算スイッチ40が接続されている。ここで、メダルセンサ7Aは、図1に示すように、メダルセレクター7に設けられた検知部であって、メダル投入口5から投入されホッパーユニット3に移送されるメダルを検出するためのものである。リールセンサ2Aは、図示しないが、リールユニット2の枠体に設けられた検知部であって、回転リール61〜63に設けられたスタートインデックスを検出して回転リール61〜63の回転を検知するためのものである。払出センサ3Aは、図示しないが、ホッパーユニット3に設けられた検知部であって、メダル払出装置から払い出されるメダルを検出するためのものである。
投入制御手段110は、メダル投入口5からのメダルの投入又はベットスイッチ10の操作(以下投入操作という)と、入賞判定手段140の判定結果に基づいて、1回の遊技を行うためのメダルが掛けられた状態(ベット状態)を設定するためのものである。
具体的には、投入制御手段110は、メダル投入口5からメダルが投入されメダルセンサ7Aがメダルを検出することに伴って、規定数を限度として、検出された数のメダルをベットされたメダルとして取り扱い、ベット状態を設定する。ベット数はベット表示部11に表示される。規定数とは、1回の遊技に掛けることができるメダルの数であり、本実施の形態におけるスロットマシンSは規定数が2又は3に設定されている。すなわち、本実施の形態では、メダルを2枚ベットして行う2枚掛け遊技と、メダルを3枚ベットして行う3枚掛け遊技とを実行可能である。また、最大規定数(3)を超えてメダルが投入された場合には、所定数(50)を限度として、投入されたメダルがスロットマシンSに電子的に貯留(クレジット)されたものとして取り扱う。クレジット数はクレジット表示部12に表示される。なお、クレジット数が所定数に達した場合には、ブロッカー7Bが作動してメダル投入口5から投入されたメダルがキャンセルされるようになっている。
さらに、投入制御手段110は、入賞判定手段140が後述するリプレイの入賞を判定した場合には、前回の遊技と同一のベット数で自動的にベット状態を設定する。投入制御手段110によって自動的にベット状態が設定されることを、再遊技の作動という。
役抽選手段120は、回転リール61〜63に付されている図柄による所定の図柄組合せが対応付けられた「役」について、当選か否かの役抽選を行うものであり、図示しないが、乱数発生手段、乱数抽出手段、役抽選テーブル、判定手段及び当選状態設定手段を備えている。乱数発生手段は、一定時間に所定(例えば0から65535)の数字を繰り返してカウントするループカウンタであり、乱数抽出手段は、スタートスイッチ20の操作信号を入力したタイミングで、ループカウンタのカウント値を読み取って記憶するものである。ループカウンタは乱数を発生しているわけではないが、ループカウンタのカウント値を乱数抽出手段が読み取ることにより、ランダムな数値を抽出できるので、便宜上乱数発生手段というものとする。役抽選テーブルは、ループカウンタがカウントする数値(乱数発生手段の発生可能な全乱数値)を全領域として各役についての当選領域を規定したものである。判定手段は、カウント値抽出手段の読み取ったカウント値と役抽選テーブルの当選領域とを照合し、カウント値が所定の当選領域に属する場合には当該当選領域に対応する当選を決定し、カウント値がいずれの不当選の領域に属する場合には、「ハズレ」の決定をするものである。当選状態設定手段は、判定手段が当選を決定した場合に、当該当選に対応する当選フラグを成立させることにより当選状態を設定するものである。
本実施の形態においては、図4に示すように、ボーナスとして、「赤7・赤7・赤7」の図柄組合せが対応付けられたBB(ビッグボーナス)が設けられている。BBが入賞すると、次の遊技からボーナス遊技としてのBB遊技が開始される。
BB遊技は、小役の当選確率を高く設定することにより小役を入賞し易くした特別遊技としてのRB遊技(レギュラーボーナス遊技)が連続して行われるものである。RB遊技は、所定回数の入賞又は所定回数の遊技消化で終了するものであり、BB遊技では、RB遊技が無条件で、すなわちRB遊技に移行させるための図柄(RB図柄)を揃えることなく開始され、1回のRB遊技が終了すると、再び無条件で次のRB遊技が開始される。そして、BB遊技は、払い出しメダルの総数があらかじめ定められた一定枚数、例えば300枚を超えた場合に終了する。
前記小役としては、「ベル・ベル・ベル」の図柄組合せが対応付けられたベル役と、「ベル・ベル・リプレイ」の図柄組合せが対応付けられた特殊ベル1役と、「ベル・リプレイ・ベル」の図柄組合せが対応付けられた特殊ベル2役と、「ベル・リプレイ・リプレイ」の図柄組合せが対応付けられた特殊ベル3役とが設けられている。特殊ベル1役〜特殊ベル3役を特殊ベル役と総称する。本実施の形態では、特殊ベル役は、規定数が2の場合にのみ当選するように形成されている。ベル役の入賞により払い出されるメダル数は、規定数に応じて設定されている。具体的には、図4に示すように、規定数が3の場合には入賞により9枚のメダルが払い出され、規定数が2の場合には入賞により15枚のメダルが払い出される。特殊ベル役は、入賞により2枚のメダルが払い出される。
役抽選テーブルは、後述する遊技状態(図7参照)に応じて、規定数ごとに設けられている。具体的には、図5(A)に示すように、規定数が3の場合に用いられる3枚掛け用の役抽選テーブルとして、通常テーブルと、RT1テーブルと、RT2テーブルと、内部中テーブルと、RBテーブルとが設けられている。また、規定数が2の場合に用いられる2枚掛け用の役抽選テーブルとして、通常テーブルと、RT1テーブルと、RT2テーブルと、内部中テーブルとが設けられている。通常テーブルは、遊技状態が通常状態である場合に用いられ、RT1テーブルは遊技状態がRT1状態である場合に用いられ、RT2テーブルは遊技状態がRT2状態である場合に用いられるものである。また、内部中テーブルは遊技状態がボーナス内部中である場合に用いられ、RBテーブルは遊技状態がボーナス作動中である場合に用いられるものである。なお、本実施の形態では、BBは3枚掛け専用ボーナスとなっており、3枚掛け遊技においてのみ当選及び入賞し、ボーナス作動中は3枚掛け遊技を行うことができる。
ここで、上記した「リプレイ3」及び「特殊ベル」の重複当選領域が当選した場合には、3個の停止スイッチ31〜33に基づく3通りの操作順序(打順)によって、入賞し得る役が変化するようになっているが(図5(C)参照)、これについては後述する。
ここで、後述するが、ボーナス内部中には、通常ボーナス内部中と、RT1ボーナス内部中と、RT2ボーナス内部中とがある。そして、図示していないが、内部中テーブルには、通常内部中テーブルと、RT1内部中テーブルと、RT2内部中テーブルとが設けられている。通常内部中テーブルは、通常ボーナス内部中において用いられるテーブルであり、通常内部中テーブルにおける複数のリプレイの各当選確率は、通常テーブルと同等に設定されている。RT1内部中テーブルは、RT1ボーナス内部中において用いられるテーブルであり、RT1内部中テーブルにおける複数のリプレイの各当選確率は、RT1テーブルと同等に設定されている。RT2内部中テーブルは、RT2ボーナス内部中において用いられるテーブルであり、RT2内部中テーブルにおける複数のリプレイの各当選確率は、RT2テーブルと同等に設定されている(図5(A)の内部中テーブルの括弧書きの丸印参照)。なお、3枚掛け用の内部中テーブルでは、BBの当選領域がない分、3枚掛け用の通常テーブル、RT1テーブル、RT2テーブルよりも不当選の確率が高くなっている。
そして、3枚掛け用の通常テーブル、3枚掛け用のRT1テーブル、3枚掛け用のRT2テーブルにおいては、BBとリプレイの重複当選領域及びリプレイの単独当選領域の当選確率が、それぞれ異なるものとなっている。以下、図6に基づき、スイカリプレイとチェリーリプレイの当選確率について説明する。
なお、各状態において、スイカリプレイの当選確率の合算値とチェリーリプレイの当選確率の合算値を全体のリプレイ確率から差し引いた値が、単独当選する通常リプレイの当選確率となる。
また、上記した役抽選テーブルの構成や当選確率は一例であって、上記した態様や数値に限られるものではない。例えば、2枚掛け用の役抽選テーブルに不当選の当選領域が設けられていてもよく、RBテーブルにリプレイや不当選の当選領域が設けられていてもよい。
また、ボーナス作動中は、規定数が2になるようにしてもよい。本実施の形態では、規定数が2の場合ベル役の配当が15枚となるので、効率的にメダルを増やすことができる。また、ベル役は、ボーナス専用に設けるいわゆる増加役ではないので、小役に対応する図柄組合せを設ける配列的な負担が増えることもない。
リール制御手段130は、スタートスイッチ20及び停止スイッチ31〜33の操作信号に基づいて、回転リール61〜63の回転及び停止を制御するためのものである。以下、リール制御手段130による回転リール61〜63の回転制御及び停止制御について説明する。
(回転制御)
リール制御手段130は、スタートスイッチ20の有効な操作信号を入力した場合に、リールモータM1〜M3を駆動させて回転リール61〜63を回転させるものである。すなわち、規定数のメダルがベットされている状態でスタートスイッチ20の操作信号を入力した場合には、前遊技における回転リール61〜63の回転開始から一定時間(4.1秒、いわゆるウエイト時間)が経過していることを条件に、全ての回転リール61〜63を一斉に、あるいは所定の順番で回転開始させる。そして、全ての回転リール61〜63の回転速度が、停止スイッチ31〜33の操作を可能とするためにあらかじめ設定された定常回転速度(例えば80rpm)に達すると、この定常回転速度を維持する定常回転を行わせるものとなっている。
リール制御手段130は、リールセンサ2A(図2参照)の検出信号に基づき回転リール61〜63の回転角度を把握しつつ、停止スイッチ31〜33の作動時点(停止スイッチ31〜33の操作が検出された時点=停止操作のタイミング)での回転リール61〜63の回転角度から、有効ライン上に位置している図柄を特定すること(以下図柄参照という)ができるようになっている。そして、リール制御手段130は、停止操作がされた時点において所定位置(例えば上段位置)にある回転リール61〜63の図柄を基準図柄として、回転リール61〜63の回転角度が前記基準図柄をあらかじめ定められたコマ数(最大スベリコマ数、例えば4コマ)だけ回転方向に移動させたコマ数(引き込み可能コマ数、例えば5コマ)の範囲内となるように、回転リール61〜63を停止させることができる。
本実施の形態では、役についての優先順位が「リプレイ>小役>ボーナス」の順序で定められており、停止テーブルでは、ボーナスと小役が同時に当選している場合(ボーナス内部中に小役が当選した場合)には小役に対応付けられた小役図柄を優先的に有効ライン上に引き込み、ボーナスとリプレイが同時に当選している場合(「BB2」「BB3」の当選時、ボーナス内部中にリプレイが当選した場合)にはリプレイに対応付けられたリプレイ図柄を優先的に有効ライン上に引き込むように形成されている。したがって、ボーナス内部中において、ボーナスに対応付けられたボーナス図柄が優先的に引き込まれるのは、役抽選の結果が不当選の場合のみとなる。本実施の形態では2枚掛け用の内部中テーブルには不当選の領域がないので、ボーナス内部中において2枚掛け遊技を行った場合にボーナスが入賞することはない。
ここで、図5(A)に示す「リプレイ3」の当選領域が当選した場合の停止制御について、図5(C)に基づき説明する。リール制御手段130は、役抽選により「リプレイ3」が当選した場合において、左側の停止スイッチ31を最初に操作する打順(左第一停止)で停止操作が行われた場合には、左側の回転リール61について、リプレイ図柄に優先してチェリー図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行う。これらの制御は、停止スイッチ31〜33の操作順に応じて設けられている停止テーブルを用いて行われる(以下同様)。停止操作のタイミングでチェリー図柄を有効ライン上に引き込めない場合には、リプレイ図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる。そして、左側の回転リール61でリプレイ図柄を引き込んだ場合には、中央の回転リール62及び右側の回転リール63においてもリプレイ図柄を引き込んで停止させる。リプレイ図柄は全ての回転リール61〜63において最大スベリコマ数を超える間隔をあけずに配置されているので、停止操作のタイミングにかかわらず、リプレイ図柄を必ず有効ライン上に引き込むことができる。このように、「リプレイ3」の当選時に左第一停止で停止操作が行われた場合には、チェリーリプレイ又は通常リプレイのいずれかが必ず入賞するものとなる。
なお、リール制御手段130は、スイカリプレイが当選している場合(「BB2」「リプレイ2」の当選時)において、中央の回転リール62でスイカ図柄を有効ライン上に引き込めない場合には、所定のフォロー用リプレイに対応付けられた図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行う。これにより、「BB2」の当選時にBB2を入賞させられない場合にはスイカリプレイかフォロー用リプレイのいずれかが必ず入賞し、「リプレイ2」の当選時にはスイカリプレイかフォロー用リプレイのいずれかが必ず入賞するようになっている。
そして、「特殊ベル」が当選した場合において、右第一停止で停止操作が行われた場合には、リール制御手段130は、左側の回転リール61においてベル図柄を有効ライン上に引き込むとともに、中央及び右側の回転リール62、63においてリプレイ図柄を有効ライン上に引き込んで停止させる制御を行う。このように、「特殊ベル」の当選時に右第一停止で停止操作が行われた場合には、特殊ベル3役が必ず入賞するものとなる。
入賞判定手段140は、停止スイッチ31〜33の操作によって回転リール61〜63が全て停止したときに、当該遊技の結果(入賞したか否か)を判定するためのものである。
具体的には、回転リール61〜63が停止したときに所定の記憶部に記憶される停止図柄の情報に基づき、有効ライン上に揃った図柄の組合せが、所定の役に対応付けられたものか否かを判断する。そして、所定の役に対応付けられた図柄組合せが有効ライン上に表示されたと判断した場合には入賞と判定し、その判定結果情報を、払出制御手段150及び遊技状態移行手段160に送信する。
払出制御手段150は、入賞判定手段140の判定結果及び精算スイッチ40の操作に基づいて、ホッパーモータ3Bを作動させてホッパーユニット3からメダルを払い出させるものである。すなわち、入賞判定手段140が小役の入賞を判定した場合には、当該小役の入賞に応じたメダルを払い出させ、クレジットが1以上ある場合に精算スイッチ40の操作信号を入力したときには、クレジットとして貯留されているメダルを払い出させるようになっている。
なお、入賞により払い出されるメダルを、クレジットに電子的に貯留し、クレジットを超過する払い出し分をホッパーユニット3から払い出させるようにしてもよい。
遊技状態移行手段160は、役抽選の抽選態様の違いに基づく遊技状態の移行に関する制御を行うものである。
本実施の形態における遊技状態は、図7に示すように、大きく分けて、ボーナス作動中とボーナス非作動中とから構成され、ボーナス非作動中は、ボーナス内部中と、ボーナス非内部中とに分けられる。ボーナス作動中とは、ボーナス(BB)の入賞に基づくボーナス遊技が行われる遊技状態であり、ボーナス非作動中はそれ以外の遊技状態である。ボーナス内部中とは、ボーナスフラグが持ち越されている遊技状態であり、ボーナス非内部中とは、それ以外の遊技状態である。ボーナス作動中は規定数が3である。ボーナス非作動中には、規定数が3の場合と2の場合が含まれる。
さらに、図示していないが、ボーナス内部中には、通常状態から移行する通常ボーナス内部中と、RT1状態から移行するRT1ボーナス内部中と、RT2状態から移行するRT2ボーナス内部中とが含まれる。
また、遊技状態移行手段160は、ボーナス非作動中においてボーナスが入賞した場合には、遊技状態をボーナス作動中へ移行させる決定を行う。そして、ボーナス作動中に所定のボーナス終了条件(所定枚数を超える払い出し)に該当した場合には、遊技状態を通常状態へ移行させる決定を行う。
そして、遊技状態移行手段160の決定に基づき、役抽選手段120が遊技状態に応じた役抽選テーブルを取得し役抽選を行うことにより、通常状態、RT1状態、RT2状態、ボーナス内部中(通常ボーナス内部中、RT1ボーナス内部中、RT2ボーナス内部中)、ボーナス作動中の各遊技状態が発動する。
上記構成を有するスロットマシンSの、メイン制御装置100の制御に基づくメイン処理について説明する。
ここで、メイン制御装置100は、基本的に、回転リール61〜63の回転中や入賞によるメダルの払い出し中、あるいは再遊技の作動中には、ベット操作(メダルの投入又はベットスイッチ10の操作)を無効としている。すなわち、メダルセレクター5をメダルキャンセル状態にし、ベットスイッチ10の操作を無効としている(操作信号を受け付けない、あるいは受け付けても無視する。以下同様)。また、回転リール61〜63の回転中はもちろんのこと、回転リール61〜63が停止していてもベットがされていない状態では、スタートスイッチ20の操作を無効とし、所定のウエイト時間が経過するまでは、スタートスイッチ20の操作に基づく回転リール61〜63の回転開始を保留する。すなわち、ウエイト時間の経過前にスタートスイッチ20の操作信号を入力しても、ウエイト時間が経過するまではリールモータM1〜M3に駆動信号が出力されないようになっている。ただし、スタートスイッチ20の操作信号に基づく役抽選処理は行われ、ウエイト時間の経過後、回転リール61〜63は再度のスタートスイッチ20の操作なしに回転開始する。また、回転リール61〜63が停止している場合はもちろんのこと、回転リール61〜63の回転開始後、回転速度が定常回転速度に達し、かつ全ての回転リール61〜63についてスタートインデックスが検知されて図柄参照が可能な状態となるまでは、停止スイッチ31〜33の操作を無効としている。
スロットマシンSは、規定数のメダルがベットされ(S100でYes)、スタートスイッチ20がONとなること(S101でYes)に伴って、役抽選処理が行われる(S102)とともに、回転リール61〜63の回転開始処理が行われる(S103)。そして、いずれかの停止スイッチ31〜33がONとなった場合には、対応する回転リール61〜63について回転停止処理が行われる(S104、S105)。
全ての回転リール61〜63が停止するまでS104〜105が繰り返され(S104〜S106)、全ての回転リール61〜63が停止した場合には、入賞判定処理が行われる(S107)。具体的には、小役が入賞したと判定された場合には対応するメダルの払い出し処理が行われ、リプレイが入賞したと判定された場合には、再遊技の作動の処理が行われる。その後、遊技状態移行処理が行われ(S108)、1遊技における遊技制御処理が終了する。
まず、入賞判定処理においてボーナスが入賞したと判定された場合(S200でYes)には、ボーナス作動中の設定が行われる(S201)。ボーナス作動中の設定とは、遊技状態がボーナス作動中であることを所定の記憶部に記憶したり、役抽選テーブルとしてRBテーブルを取得したりすることである(以下同様)。また、ボーナス当選(単独当選、重複当選含む)に係る遊技でボーナスが入賞しなかったと判定された場合(S202でYes)には、ボーナス内部中(通常ボーナス内部中、RT1ボーナス内部中、RT2ボーナス内部中)の設定が行われる(S203)。また、当該遊技でいずれかの特殊ベル役が入賞したと判定された場合(S204でYes)には、該当する遊技状態の設定が行われる。具体的には、ボーナス非内部中において、特殊ベル1が入賞した場合には通常状態の設定が行われ、特殊ベル2が入賞した場合にはRT1状態の設定が行われ、特殊ベル3が入賞した場合にはRT2状態の設定が行われる。そして、遊技状態移行処理が終了する。
サブ制御装置200は、メイン制御装置100から出力されるコマンドやデータ(遊技制御情報)に基づいて、遊技に付随するサブ演出を制御する演出制御手段である。メイン制御装置100がサブ制御装置200に出力する遊技制御情報としては、スタートスイッチ20等の操作スイッチの操作に関する情報や、役抽選の抽選結果に関する情報や、回転リール61〜63の回転及び停止などのリールユニット2の作動情報や、停止図柄の表示態様などの遊技結果に関する情報や、遊技状態の移行に関する情報などがある。
サブ制御装置200を構成するサブ基板には、図示しないが、演出に関するプログラムやデータが記憶されたROM、ROMに記憶されたプログラム等に基づいて演出の進行に関する制御を行うサブCPU、読み書き可能であって演出の進行に関する制御を行うためのデータ等を一時的に記憶するRAM、I/O等、種々の電子部品が備えられている。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、図2に示すように、演出状態移行手段210及び演出実行制御手段220として機能する。
演出状態移行手段210は、サブ制御装置の制御に基づく演出態様の違いによる演出状態の移行を制御するものである。
本実施の形態では、演出実行状態として、図10に示すように、通常演出状態と、ボーナス演出状態とが設けられている。ボーナス演出状態は、遊技状態がボーナス作動中である場合の演出状態であり、通常演出状態は、それ以外の演出状態である。また、通常演出状態には、演出態様がそれぞれ異なる複数の演出モードが設けられている。
演出モードとしては、遊技状態が通常状態又は通常ボーナス内部中である場合に滞在する第1モードと、遊技状態がRT1状態又はRT1ボーナス内部中である場合に滞在する第2モードと、遊技状態がRT2状態又はRT2ボーナス内部中である場合に滞在する第3モードとが設けられている。
既述したように、「特殊ベル」の当選時にいずれの特殊ベル役が入賞するかは、打順によって異なるものとなっている。したがって、「特殊ベル」の当選時に、遊技者がいずれの打順で停止操作するかによって、いずれの演出モードに移行するかが決定付けられるものとなる。
演出状態移行手段210による演出状態の決定は所定の記憶部に記憶されるとともに、当該決定に関する情報が演出実行制御手段220に送信される。そして、演出実行制御手段220が演出状態に応じた演出実行処理を行うことにより、各種演出状態が発動するようになっている。
演出実行制御手段220は、画像表示部70や電飾ランプ80やモード表示部85やスピーカ90等の演出装置の作動を制御するものであり、図示しない演出決定手段の決定に基づき、ROMに記憶されている演出データをもとに、演出状態に応じた各種演出の実行を制御する。演出には、1回の遊技で完結する単独演出と、複数回の遊技にわたり連続して行われるストーリー性を有する連続演出が含まれる。
演出状態に応じた演出には、画像表示部70の表示画面に表示させる動画等によって、演出状態が通常演出状態であるときにボーナスの当選を期待させる演出や、演出状態がボーナス演出状態であるときにボーナス遊技を盛り上げる演出等が含まれる。
また、演出実行制御手段220は、通常演出状態において、演出モードの変更に付随する演出を行わせることができるようになっている。
また、演出実行制御手段220は、電源投入時や一定時間遊技が行われていない場合に画像表示部70の表示画面に表示される所定のデモンストレーション画像において、2枚掛け遊技を行うことにより演出モードが選択できる旨の表示を行わせる(図11(A)参照)。この表示は、デモンストレーション画像が表示されていない場合であっても、例えば遊技終了時から遊技開始時まで(全ての回転リール61〜63の回転停止からベット操作がされるまで)の間に、通常の演出画像に重ねてテロップなどで表示するようにしてもよい。
一方、モード選択可能表示を行わせている状態で、いずれかの特殊ベル役が入賞した場合には、入賞した特殊ベル役に応じて演出状態移行手段210が演出モードを移行させる。これに基づき、演出実行制御手段220は、モード確定表示を行わせる(図11(D)参照)。モード確定表示は、選択されたキャラクタを表示するとともに、モード表示部85を演出モードに応じた発光色で点灯させる。例えば、遊技において中第一停止で停止操作され、特殊ベル2役の入賞に基づき第2モードに設定された場合には、第2モードに対応するキャラクタBの表示を行わせるとともに、モード表示部85を第2モードに対応する黄色に点灯させる。
上記構成を有するサブ制御装置200の制御に基づくモード変更処理について、図12のフローに基づき説明する。
まず、2枚掛け遊技が開始された場合(S300でYes)には、遊技用演出データが保存されるとともに、モード変更用演出データが取得される。遊技用演出データとは、連続演出の所定回数目に行われる演出や、所定の演出ステージに応じた演出を含み、この遊技用演出データは所定の一時記憶部に記憶される。モード変更用演出データとは、上述した準備中表示やモード選択可能表示やモード確定表示を行わせるための演出データである。このように、2枚掛け遊技においては、3枚掛け遊技で行われていた遊技用演出データに基づく演出は行われず、モード変更用の演出データに基づく演出が行われるものとなる。そして、当該遊技で「特殊ベル」が当選した場合(S302でYes)は、モード選択可能表示処理が行われる(S303)。その後、遊技結果情報が入力された場合(S304でYes)には、入賞した特殊ベル役に応じた演出モードの設定が行われるとともに(S305)、設定された演出モードに応じたモード確定表示処理が行われる(S306)。そして、モード変更処理が終了する。
一方、2枚掛け遊技において「特殊ベル」が当選しなかった場合(S302でNo)には、準備中表示処理が行われる(S307)。その後、遊技結果情報が入力された場合(S308でYes)には、遊技者に2枚掛け遊技を促すための遊技続行表示処理が行われる(S309)。そして、モード変更処理が終了する。
また、ボーナス内部中であっても、2枚掛け遊技を行うことにより演出モードの選択が可能である。ボーナス内部中は、スイカリプレイやチェリーリプレイがボーナスと重複して当選することはないので、ボーナス内部中に演出モードを変更しても、実際には、ボーナスの期待度が変化するわけではない(すでにボーナスが当選している)が、演出モードに応じて演出態様(演出に登場するキャラクタ等)が変更されるので、遊技者の好みに合わせた演出を選択できる。また、遊技者がボーナス内部中であることを知らずに演出モードを選択しようとした場合でも、ボーナス非内部中と同様に演出モードを変更することができるので、演出モードの変更ができないことによりボーナス内部中を察知されるということもない。
以上のように、第一の実施の形態では、ボーナス(BB)と特定のリプレイ(スイカリプレイ及びチェリーリプレイ)との重複当選態様がそれぞれ異なる複数の遊技状態を設け、これらの遊技状態間の移動を移行契機役(特殊ベル役)の当選時の打順により制御するとともに、遊技状態に応じた演出モードを設けている。このように形成することにより、演出モードに応じて、特定のリプレイが当選した場合に行われる共通演出のボーナス期待度がそれぞれ異なるものとなり、共通演出のボーナス期待度が異なる遊技状態を、遊技者の意思で選択することができるものとなる。
ここで、本実施の形態では、遊技状態の移行契機役として、リプレイでなく小役(特殊ベル役)を採用している。これは、リプレイを移行契機役とした場合、2枚掛け遊技で遊技状態を迅速に移行させるためにリプレイ確率を極めて高く設定する必要があるが、規定数が2の遊技で再遊技が作動すると、当該再遊技は2枚掛け遊技となるので、リプレイが際限なく連続する可能性が高く、遊技者にストレスを与えるおそれがある。この点、小役であれば、遊技状態を移行させた次遊技に、すみやかに3枚掛け遊技を行うことが可能である。
図15乃至図17は、本発明の第二の実施の形態を示す。なお、第一の実施の形態を示す図のうち、図1、図2、図7乃至図12は、第二の実施の形態にも共通しており、第二の実施の形態における符号は、第一の実施の形態の構成と同一の構成については同一の符号を用いている。以下、第一の実施の形態と共通する部分の説明は省略し、第二の実施の形態の特徴点のみ説明する。
第二の実施の形態においては、図15(A)に示すように、入賞ラインとして、中段ラインL1と、各回転リール61〜63の上段に位置する図柄を結ぶ上段ラインL2と、回転リール61の上段に位置する図柄、回転リール62の中段に位置する図柄及び回転リール63の下段に位置する図柄を結ぶ右下がりラインL3とが設けられている。本実施の形態では、3枚のメダルをベットすることにより、中段ラインL1及び上段ラインL2及び右下がりラインL3が有効ラインとなり、2枚のメダルをベットした場合には、中段ラインL1が有効ラインとなるように形成されている。
また、本実施の形態においては、図15(B)に示すように、リプレイとして、「リプレイa・リプレイa・リプレイb」の図柄組合せが対応付けられた斜めリプレイと、「リプレイa・リプレイa・リプレイb」及び「リプレイa・リプレイb・リプレイb」の2つの図柄組合せが対応付けられた平行リプレイとが設けられている。
そして、リール制御手段130は、斜めリプレイが当選した場合には、斜めリプレイに対応付けられた「リプレイa・リプレイa・リプレイb」が右下がりラインL3上に揃うように、3個の回転リール61〜63の停止を制御し、平行リプレイが当選した場合には、平行リプレイに対応付けられた図柄組合せのうちの「リプレイa・リプレイa・リプレイb」が中段ラインL1又は上段ラインL2のいずれかの有効ライン上に揃うように、3個の回転リール61〜63の停止を制御する。
図16(B)は、RT1テーブル(遊技状態がRT1状態である場合)の斜めリプレイと平行リプレイの当選確率を示す。RT1状態(第2モード)においては、通常状態と同じ確率で斜めリプレイがBBと重複して当選し、平行リプレイはBBと重複して当選しない。ボーナス重複期待度も通常状態と同じである。
図18乃至図20は、本発明の第三の実施の形態を示す。なお、第一の実施の形態を示す図のうち、図1乃至図3、図8乃至図12は、第三の実施の形態にも共通しており、第三の実施の形態における符号は、第一の実施の形態の構成と同一の構成については同一の符号を用いている。以下、第一の実施の形態と共通する部分の説明は省略し、第三の実施の形態の特徴点のみ説明する。
第三の実施の形態においては、図18に示すように、リプレイとして、「リプレイ・リプレイ・リプレイ」の図柄組合せが対応付けられた通常リプレイと、「リプレイ・リプレイ・ベル」の図柄組合せが対応付けられた特殊リプレイとが設けられている。特殊リプレイは、規定数が3の遊技においてのみ当選するように設定されている。
また、第三の実施の形態では、図19に示すように、遊技状態として、通常状態、RT1状態、RT2状態の他に、RT3状態が設けられている。RT3状態は、リプレイの抽選態様が通常状態、RT1状態及びRT2状態と異なる遊技状態である。RT3状態においては不当選の当選確率が0に設定されており、その分、リプレイの当選確率が高くなっている。なお、図19では、ボーナス内部中及びボーナス作動中の記載を省略している。また、ボーナス内部中には、RT3ボーナス内部中が含まれる。
また、上記した第一乃至第三の実施の形態では、ボーナス非内部中においてリプレイの抽選態様がそれぞれ異なる遊技状態を3つ以上設けていたが、ボーナス非内部中におけるリプレイの抽選態様がそれぞれ異なる遊技状態は少なくとも2つあればよい。
さらに、上記した第一乃至第三の実施の形態では、移行図柄組合せ当選態様である「特殊ベル」の当選時に、打順によって表示される移行図柄組合せが異なるようにしてあったが、停止スイッチ31〜33の操作タイミングによって表示される移行図柄組合せが異なるように形成し、「特殊ベル」の当選時に狙うべき図柄を遊技者に選択させるようにしてもよい。
さらに本発明は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。例えば、遊技媒体として遊技球(パチンコ球)を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット遊技機などにも応用できるものである。
10 ベットスイッチ 20 スタートスイッチ
31〜33 停止スイッチ 61〜63 回転リール
100 メイン制御装置 120 役抽選手段
130 リール制御手段 140 入賞判定手段
160 遊技状態移行手段 200 サブ制御装置
220 演出実行制御手段
Claims (1)
- 外周面に複数の図柄が付された複数の回転リールと、
前記複数の回転リールを回転させるスタートスイッチと、
回転中の前記回転リールを個々に停止させる複数の停止スイッチと、
所定の図柄組合せが対応付けられた、小役、リプレイ、ボーナスを含む複数種類の役について当選か否かの役抽選を行う役抽選手段と、
前記スタートスイッチの操作信号の入力に基づき前記回転リールの回転を制御し、前記停止スイッチの操作信号の入力に基づき回転中の前記回転リールの停止を制御するリール制御手段と、
前記スタートスイッチの操作により回転開始した前記複数の回転リールが前記停止スイッチの操作により全て停止したときに、役に対応する図柄組合せが有効ライン上に表示されることに基づいて入賞と判定する入賞判定手段と、
前記役抽選手段の抽選態様の違いに基づく複数の遊技状態間で遊技状態を移行させる制御を行う遊技状態移行手段と、を備え、
前記遊技状態として、前記役抽選手段による役抽選の結果、前記小役、リプレイ及びボーナスがそれぞれ所定の確率で当選するように設定された第1の遊技状態と、前記小役及び前記ボーナスが前記第1の遊技状態と同等の確率で当選し前記リプレイの抽選態様が前記第1の遊技状態と異なるように設定された第2の遊技状態とが少なくとも設けられ、
前記役抽選手段は、
前記リプレイのうちの特定のリプレイと前記ボーナスとが重複して当選状態となるボーナス重複当選態様、及び前記特定のリプレイが前記ボーナスと重複しないで当選状態となるボーナス非重複当選態様が導出され得るように役抽選を行うとともに、
前記第1の遊技状態と、前記第2の遊技状態とでは、前記ボーナス重複当選態様が導出される確率がそれぞれ同等となり、前記ボーナス非重複当選態様が導出される確率がそれぞれ異なるように役抽選を行い、
特定数の遊技媒体を投入して前記スタートスイッチを操作すると、前記遊技状態移行手段により遊技状態が移行する契機となる図柄組合せを複数種類表示可能とする移行図柄組合せ当選態様が導出され得るように役抽選を行い、
前記リール制御手段は、役抽選の結果、前記移行図柄組合せ当選態様が導出された場合に、前記停止スイッチの操作態様に基づいて、第1の図柄組合せ又は前記第1の図柄組合せとは異なる第2の図柄組合せが表示されるように前記回転リールの停止を制御し、
前記遊技状態移行手段は、前記第1の遊技状態において、前記第2の図柄組合せが表示された場合には、遊技状態を前記第2の遊技状態へ移行させる制御を行うとともに、前記第2の遊技状態において、前記第1の図柄組合せが表示された場合には、遊技状態を前記第1の遊技状態へ移行させる制御を行うことを特徴とする遊技機。
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