JP6542740B2 - 木造建物の外張り断熱透湿耐震構造 - Google Patents

木造建物の外張り断熱透湿耐震構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6542740B2
JP6542740B2 JP2016210784A JP2016210784A JP6542740B2 JP 6542740 B2 JP6542740 B2 JP 6542740B2 JP 2016210784 A JP2016210784 A JP 2016210784A JP 2016210784 A JP2016210784 A JP 2016210784A JP 6542740 B2 JP6542740 B2 JP 6542740B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insulation
moisture
heat insulating
insulation layer
protrusions
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016210784A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018071155A (ja
Inventor
田中 靖彦
靖彦 田中
誉宗 田中
誉宗 田中
Original Assignee
株式会社タナカホーム
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社タナカホーム filed Critical 株式会社タナカホーム
Priority to JP2016210784A priority Critical patent/JP6542740B2/ja
Publication of JP2018071155A publication Critical patent/JP2018071155A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6542740B2 publication Critical patent/JP6542740B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)
  • Buildings Adapted To Withstand Abnormal External Influences (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)

Description

本発明は、木造建物を断熱材で外張りした外張り断熱透湿耐震構造に関する。より具体的には、本発明は、木造建物において、外側断熱層と梁上断熱層とを連続するように配置することによって冷暖房効果及び省エネルギー性能の向上が可能であるとともに、外壁構造体に制振具を配置することによって外力に対する抵抗力の向上が可能な、外張り断熱透湿耐震構造に関する。
木造建物において、外壁躯体内に内側断熱層を内蔵し、外壁躯体の外側に外側断熱層を外張りする工法は各種提案されている(例えば、特許文献1及び非特許文献1)。これらの従来技術が有する種々の課題を解決することを目的として、特許文献2に開示される技術が提案されている。
特許文献2に記載の技術は、木造建物の外張り断熱透湿外壁構造に関するものである。この外壁構造は、内側断熱層と構造用面材との間に空気層を有するとともに、構造用面材と外側断熱層との間に透湿防水シートを有する。特許文献2に記載の技術は、軽量で断熱機能及び結露防止機能に優れ、防火性、耐震性の付与が容易であり、従来の木造外張断熱工法より遥かに構築が容易で高性能な外張り断熱透湿外壁構造を提供するものである。
特開2005−120799号公報 実用新案登録第3166115号公報
北海道立北方建築総合研究所、調査研究報告NO.228号、9頁図6−6 建築の結露−その原因と対策、井上書院、1979年12月発行
特許文献2に記載の技術は、従来の木造外張断熱工法より優れた外張り断熱透湿外壁構造を提供するものであるが、以下のような課題もある。
特許文献2の記載の外壁構造においては、図8に示されるように、小屋梁の上に載置される断熱層と外壁の外側断熱層とが鼻母屋で分断されている。したがって、この鼻母屋が熱橋となって、軒天井からの冷気及び暖気が、垂木間から鼻母屋を介して軒桁に伝わって2階天井空間に侵入し、結果として熱損失が生じる場合がある。
また、特許文献2の記載の外壁構造は、筋交い及び構造用面材によって十分な強度を備えるものである。しかしながら、これらの筋交い及び構造用面材の限界強度を超える水平力が加わった場合でも、水平力を十分に減衰させることができる外壁構造とすることが、より好ましい。
したがって、本発明は、外張り断熱透湿耐震構造において、さらに優れた断熱性能及び強度を備える構造を提供することを課題とする。
本発明は、軸組と小屋組とを有する木造建物に用いられる外張り断熱透湿耐震構造を提供する。外張り断熱透湿耐震構造は、壁材、防湿気密シート、内側断熱層、構造用面材、透湿防水シート、外側断熱層及び外装材が、この順で積層された外壁構造体と、軸組が有する小屋梁の上に配置された梁上断熱層とを備え、外側断熱層と梁上断熱層とは、連続するように配置されている。
一実施形態においては、小屋組が有する鼻母屋と軒桁とは離れて配置され、梁上断熱層の端部が鼻母屋と軒桁との間から軒桁の外側に突出し、梁上断熱層の端面が外側断熱層の内側の面と当接していることが好ましい。
一実施形態においては、鼻母屋と軒桁との離間は、鼻母屋と軒桁との間において、これらの長さ方向に間隔を持って配置された複数の豆束を備えることによって実現することが好ましい。複数の豆束の各々は、縦断面が四角形の束と、該束の上下面において縦断面に垂直な方向に延びる柄とを有するものとすることができ、鼻母屋及び軒桁は、複数の豆束の柄に対応する大きさの複数の柄穴を有するものとすることができる。束の上面の柄は、鼻母屋の柄穴に挿入され、束の下面の柄は、軒桁の柄穴に挿入される。
一実施形態においては、外張り断熱透湿耐震構造は、複数の梁上断熱層受をさらに備えることが好ましい。複数の梁上断熱層受は、小屋梁の上面と同一面を形成する上面を有するとともに、小屋梁の長さ方向と直交する方向に延びるように配置することができる。
一実施形態においては、外張り断熱透湿耐震構造は、軸組が有する筋交いが交差する位置において、筋交いと接続して配置される制振具をさらに備えることが好ましい。制振具は、弾性体と、弾性体の外周を囲む筒部と、筒部の外表面から外方に突出して筋交いと接続される複数の突出部とを有するものとすることができる。
一実施形態においては、制振具の複数の突出部は、筒部の外表面から突出する2つの突出部を1対として有する4対の突出部とすることができ、該4対の突出部の各々においては、2つの突出部の間に筋交いの端部が固定される。別の実施形態においては、4対の突出部の各々は、1対の突出部に含まれる2つの突出部の端部に連続する連続部を有するものとすることができ、連続部は、筒部の外表面に固定されている。
別の実施形態においては、複数の突出部は、筒部の外表面から突出する2つの突出部を1対として有する2対の突出部とすることができる。2対の突出部の各々においては、2つの突出部の間に隣接する2つの筋交いの各々の端部が挿入され、2つの筋交いの各々の端部の間に、その端部間の空間形状に対応する形状の補助部材が挿入されることが好ましい。
本発明によれば、従来技術においては鼻母屋で分断されていた外側断熱層と梁上断熱層とが連続するように配置されていることによって、軒天井からの冷気及び暖気が天井空間に侵入しないため、冷暖房効果及び省エネルギー性能の向上が可能である。また、外側断熱層と梁上断熱層との連続配置を実現するために豆束が配置されたことにより、垂木が外側断熱層に接しないため、垂木が長期にわたって外側断熱層に接することによって生じることがある外側断熱層の経年的な損傷を防止することができる。さらに、小屋梁を横切る方向に延びる梁上断熱層受が配置されることにより、強風や地震などの外力に対する抵抗力の向上が可能である。さらにまた、筋交いの交差位置に制振具を配置することによって、強風や地震などの外力に対する抵抗力のさらなる向上が可能である。
本発明の一実施形態による外張り断熱透湿耐震構造を用いた木造建物の一部の縦断面図である。 本発明の一実施形態において外側断熱層と梁上断熱層とが連続する状態を説明するための図であり、(A)は要部拡大断面図、(B)は豆束が鼻母屋と軒桁との間に配置された状態を示す図、(C)は豆束の斜視図である。 本発明の一実施形態による外張り断熱透湿耐震構造の外壁構造体を説明するための図であり、(A)は外壁構造体の一部の横断面図、(B)は外壁構造体の一部の斜視図である。 本発明の一実施形態による外張り断熱透湿耐震構造の外壁構造体の一部拡大断面図である。 本発明の一実施形態による外張り断熱透湿耐震構造の外壁構造体の透湿性能を示す表である。 本発明の一実施形態による制振具を説明するための図であり、(A)は外壁躯体に制振具が配置された状態を示す図、(B)は制振具の斜視図である。 本発明の別の実施形態による制振具を示す図であり、(A)は突出部間に連結部を有する形態の制振具を説明する図、(B)は2つの筋交いを一対の突出部間に配置する形態の制振具を説明する図である。 従来の外張り断熱透湿外壁構造を用いた木造建物の一部の縦断面図である。
以下において、図1〜図7を用いて、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、発明の一実施形態による外張り断熱透湿耐震構造を用いた木造建物1の一部の縦断面図である。図2は、本発明の一実施形態において外側断熱層22と梁上断熱層21とが連続する状態を説明するための図であり、(A)は要部拡大断面図、(B)は豆束37が鼻母屋35と軒桁55との間に配置された状態を示す図、(C)は豆束37の斜視図である。また、図3は、本発明の一実施形態による外張り断熱透湿耐震構造の外壁構造体5を説明するための図であり、(A)は外壁構造体5の一部の横断面図、(B)は外壁構造体5の一部の斜視図である。さらに、図4は、本発明の一実施形態による外張り断熱透湿耐震構造の外壁構造体5の一部拡大断面図である。木造建物1は、軸組と小屋組とを有する木造建物であり、外壁構造体5は、外張り断熱透湿耐震構造を有し、屋根構造体3は、梁上断熱耐震構造を有する。
[外壁構造体]
外壁構造体5においては、外壁躯体の外側において、屋外11側に向かって、構造用面材56、透湿防水シート26、外側断熱層22及び外装材8がこの順に積層され、外壁躯体の内側において、屋内12側に向かって、防湿気密シート27及び壁材91がこの順に積層されている。外壁躯体は、木造軸組工法において採用される一般的な構造を持つものであり、柱52、間柱53、胴差し54及び筋交い57を備えるものとすることができる。外壁躯体の内部において、防湿気密シート27と構造用面材56との間には、これらと接するように内側断熱層23が配置されている。
構造用面材56は、建物への水平力に抵抗できる板状材であり、内側断熱層23からの湿気を外側断熱層22に透過できるものであればよい。構造用面材56として、ケイ酸カルシウム板、構造用合板、構造用パネルなどの薄剛板を用いることができ、例えば、厚さ9.5mmのケイ酸カルシウム板(例えば、アイカテック建材社製、商品名:モイス)を用いることができる。
外側断熱層22は、構造用面材56からの湿気を外装材8側に透過できるものであればよく、マット状のロックウール補強板、ビーズ法ポリスチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム等といった、JIS A9511の発泡プラスチック系断熱板を採用すればよい。外側断熱層22として、例えば、厚さ40mm、熱伝導率0.037kcal/mh℃以下、透湿係数0.14g/mhmmHg以下のビーズ法ポリスチレンフォーム板(JIS A9511)を用いることができる。
構造用面材56と外側断熱層22との間には、例えば、厚さ0.16mmの透湿防水シート26(例えば、デュポン社製、商品名:タイベック)を張設することができる。外装材8は、例えば、外側断熱層22の外表面に水性アクリル系のポリマー樹脂モルタルの基層81を塗布し、グラスファイバー製のメッシュ82を配置して、メッシュ82の外側にプライマー83を塗布し、その表面に撥水性の表層84を塗布することによって、透湿性の外装材として形成することができる。
内側断熱層23は、壁材91からの湿気を構造用面材56側に透過できるものであればよく、外壁躯体の柱52及び間柱53の間に自立する保形性を備えた板形状材のロックウール、グラスウール等といった、JIS A9521及びJIS A9522の無機質繊維系断熱材を採用すればよい。内側断熱層23は、例えば、プラスチックフィルム23b、23cで被覆して、透湿抵抗が壁材91より小さく、且つ構造用面材4より大きくなるように、透湿係数を調整する。内側断熱層23として、例えば、厚さ100mm、熱伝導率0.033kcal/mh℃以下の、ポリスチレンフィルムで透湿係数を調整したマット状ロックウール(JIS A9521)(例えば、ニチアス社製、商品名:ホームマット)を用いることができる。
内側断熱層23の内側に配置される防湿気密シート27として、例えば、厚さ0.15mmのポリエチレンフィルム(例えば、北海道サンプラス社製、商品名:建ポリ)を用いることができる。防湿気密シート27を配置することにより、屋外11及び室内12からの湿気の透過を阻止して内部結露(室内外の水蒸気圧差によって、壁体や屋根の中を通過する水蒸気(湿気)が、低温部分でせき止められて結露する現象)を防止することができる。壁材91として、例えば、厚さ12.5mmの一般的な石膏ボードを用いることができる。
[屋根構造体]
本発明においては、図8に示される従来技術とは異なり、軒桁55と鼻母屋35とは離れて配置されており、小屋梁38の上に配置されている梁上断熱層21は、その端部21aが軒桁55と鼻母屋35との間から軒桁55の外側に張り出すように構成されている。外側に張り出した梁上断熱層21は、外壁構造体5の外側断熱層22と当接して連続するようになっている。
本発明において採用されている梁上断熱は、他の断熱方法すなわち屋根断熱及び天井断熱と比較して利点があることが知られている。
屋根断熱は、垂木間に断熱層を充填したり、上下に配置された垂木間に断熱層を配置したりすることにより、屋根からの熱を断熱する方法である。この方法は、小屋裏空間も冷暖房を行う必要があるため冷暖房効率が低い。また、小屋梁のみで作業時の足場を形成したり外力を受けたりすることになるため、作業性、耐震性に課題がある。
天井断熱は、天井裏に繊維系断熱材を配置することにより、小屋裏と室内との間の断熱を行う方法である。この方法は、居住部と小屋裏空間とが、断熱層を介して接近している(すなわち、居住部と小屋裏空間との間に移動しない空気層がない)ため、熱の移動が生じ、熱効率がよくない。また、天井裏の配管、配線の作業性が悪いこと、屋根断熱同様に、小屋梁のみで作業時の足場を形成したり外力を受けたりすることになるため、作業性、耐震性に課題があることといった問題がある。
一方、小屋梁の上に梁上断熱層を設ける断熱方法は、屋根断熱及び天井断熱における課題を解決することができる方法と考えられており、例えば特許文献2に記載される構造による断熱方法が提案されている。しかし、特許文献2に記載の断熱方法は、図8を用いて上述したように、小屋梁の上に載置される断熱層と外壁の外側断熱層とが鼻母屋で分断されており、この鼻母屋が熱橋となって、軒天井からの冷気及び暖気が、垂木間から鼻母屋及び軒桁に伝わって2階天井空間に侵入し、結果として熱損失が生じる場合がある。
したがって、上記の課題を解決するため、本発明においては、外側断熱層22と梁上断熱層21とが連続するように配置されている。木造建物1においては、図2に示されるように、軒桁55と鼻母屋35とが高さ方向に離れて配置されている。軒桁55と鼻母屋35との間には、これらの長さ方向、すなわち図2(A)の紙面に垂直な方向に間隔を持って、複数の豆束37が配置されている。
図2(B)に示されるように、軒桁55と鼻母屋35と豆束37とによって形成された空間から、梁上断熱層21の端部21aが、軒桁55の外側面55aの外側に突出している。突出した端部21aの端面21bは、外側断熱層22の上端部における内側の面22aに当接している。端部21aが外側面55aから突出する長さ21cは、構造用面材56の厚さと等しい。梁上断熱層21と外側断熱層22とが当接するように配置された結果、梁上断熱層21と外側断熱層22とは、これらが軒桁55を囲むように連続する。したがって、木造建物1においては、軒天井7から鼻母屋35に伝わった冷気及び暖気が軒桁55に直接的に伝わらないため、熱損失を大幅に低減させることができる。
また、外側断熱層22と梁上断熱層21との連続配置を実現するために豆束37が配置されたことにより、垂木33が外側断熱層22に直接接しないため、垂木33が長期にわたって外側断熱層22に接することによる外側断熱層22の経年的な損傷を防止することができる。
梁上断熱層21の種類は、限定されるものではなく、マット状のロックウール補強板、ビーズ法ポリスチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム等といった、JIS A9511の発泡プラスチック系断熱板を採用することができる。また、断熱層の厚さも限定されるものではなく、地域によって増減させることができる。例えば、梁上断熱層21として、厚さ75mmの押出法ポリスチレンフォーム保温板(JIS A9511)を用いることができる。
[豆束]
一実施形態による豆束37は、図2(B)及び(C)に示されるように、軒桁55の外表面55aに平行な断面(縦断面という)の形状が四角形の束37aと、束37aの上面において縦断面に垂直な方向に延びる柄37b1と、束37aの下面において縦断面に垂直な方向に延びる柄37b2とを有する。束37aの縦断面の大きさは、木造建物1の状態(例えば、鼻母屋35にかかる荷重、軒天井から鼻母屋に伝わる熱量、梁上断熱層21の種類や厚さなど)に応じて適宜決定することができる。縦断面は、限定されるものではないが、正方形であることが好ましく、例えば105mm×105mmの大きさとすることができる。
鼻母屋35の下面には、柄37b1の大きさに対応する大きさの複数の柄穴35aが設けられ、軒桁55の上面には、柄37b2の大きさに対応する大きさの複数の柄穴55bが設けられている。豆束37の上面の柄37b1が鼻母屋35の柄穴35aに挿入され、下面の柄37b2が軒桁55の柄穴55bに挿入されることにより、豆束37の横移動が防止される。
軒桁55と鼻母屋35との間に配置される複数の豆束37の間隔は、限定されるものではなく、木造建物1の状態(例えば、鼻母屋35にかかる荷重、軒天井から鼻母屋に伝わる熱量、梁上断熱層21の種類や厚さなど)に応じて適宜決定することができ、例えば、隣接する豆束37は、柄穴35a及び55bの間隔が1820mmとなる間隔で設けることができる。
図1(A)及び図2(A)に示されるように、外側断熱層22と梁上断熱層21との当接部上面には、慣用の気密テープ29を張設することが好ましい。また、梁上断熱層21が複数の断熱層から構成される場合には、隣接する梁上断熱層21の当接部上面にも、慣用の気密テープ29を張設することが好ましい。気密テープ29を断熱層間の当接部に張設することによって、当接部からの外気の侵入を阻止し、気密を保持することができる。
[梁上断熱層受]
木造建物1は、小屋梁38の長さ方向と直交する方向に延びる複数の梁上断熱層受28をさらに備えることが好ましい。複数の梁上断熱層受28の各々は、小屋梁38の上面に開けられた、梁上断熱層受28の高さと同じ深さの穴に挿入されることより、上面が小屋梁38の上面と同一面を形成するように設けられる。
梁上断熱層21は、複数の小屋梁38と、小屋梁38の長さ方向と直交する方向に延びる複数の梁上断熱層受28とによって形成される格子状の構造体の上に配置される。木造建物1は、小屋梁38と梁上断熱層受28とが格子状に配置されることにより、強風や地震などの外力に対する抵抗力を向上させることができる。また、格子状の構造体が作業床となり、小屋裏空間13における作業の安全性の確保、作業性の向上が可能となる。
梁上断熱層受28の大きさは、限定されるものではなく、例えば長さ方向に垂直な断面の大きさが45mm×60mmのものとすることができる。また、隣接する梁上断熱層受28の間隔は、限定されるものではなく、例えば455mmとすることができる。
[床構造体]
木造建物1は、地面からの熱を遮断するための床断熱層24を備える。木造建物1においては、コンクリート基礎梁61の上に、断面矩形状の木材の土台51が配置される。土台51上には柱52が立設されており、対面する柱52間に大引41が配置されている。床断熱層24は、土台51と大引41との間に敷設され、土台51、大引41及び床断熱層24の上に、床用合板43及び床材93が配置されている。
床断熱層24は、限定されるものではないが、梁上断熱層21と同様の断熱層、すなわち、マット状のロックウール補強板、ビーズ法ポリスチレンフォーム、押出法ポリスチレンフォーム、硬質ウレタンフォーム等といった、JIS A9511の発泡プラスチック系断熱板を採用することができ、例えば、厚さ75mmの押出法ポリスチレンフォーム保温板(JIS A9511)を用いることができる。土台51は、床断熱層24と、外壁構造体5の外側断熱層22及び構造用面材56とによって挟まれることになる。
[外壁構造体の透湿性]
ここで、本発明に係る外壁構造体の透湿性について説明する。図5は、本発明の一実施形態による外壁構造体5の透湿性の計算結果である。外気設定条件として、出願人であるタナカホーム本社所在地(宮崎県都城市)のデータを使用しており、1971年から2000年までの30年間のデータのうち、夏期温度は過去最高気温、夏期湿度はそのときの湿度を採用し、冬季温度は過去最低気温、湿度はそのときの湿度を採用した。室内設定条件として、国が指導する気温を利用しており、湿度については、快適湿度とされる40〜60%の範囲において、夏期は条件が悪い上限の60%を、冬期は下限の40%に過湿器稼働分を5%と想定した45%を、それぞれ採用した。透湿性の計算においては、当業者に周知の一般的な透湿性計算方法(例えば、非特許文献2)を用いた。
外壁構造体1の構成は、室内12側から、壁材91(石膏ボード、厚さ12.5mm)、防湿気密シート27(ポリエチレンフィルム、厚さ0.15mm)、表層フィルム23b(ロックウール保温材(内側断熱材)を包み込んでいるポリエチレンフィルム、厚さ20μm)、内側断熱層23a(ロックウール保温材)、裏層フィルム23c(有孔ポリエチレンフィルム、厚さ12μm)、構造用面材56(けい酸カルシウム板、厚さ9.5mm)、透湿防水シート26(商品名:タイベック、厚さ0.16mm)、外側断熱層22(ビーズ法ポリエチレンフォーム、厚さ40mm)、及び塗壁8(厚さ4.5mm)とした。
熱も水蒸気も、温度又は水蒸気圧が高い方から低い方に移動するため、冬期においては、高温高湿の屋内から屋外に向って熱流及び湿流が生じる。結果として、湿気はスムーズに移動し、外壁を構成する各部材には結露現象は生じない(図5において示されるように、実在水蒸気圧より飽和水蒸気圧が高いため)。外壁構造体5の壁材91の内表面においては、内表面温度21.4℃>露点温度11.52℃となり、内表面における結露は生じない。
[制振具]
本発明による外張り断熱透湿耐震構造は、外壁構造体5の筋交い57が交差する位置において、制振具58を備えることが好ましい。制振具58は、運動エネルギー(揺れ)を熱エネルギーに換えて吸収し、発散する速度依存型のパッシブ制振装置であり、圧縮筋交いの応答を引張筋交いが助長して水平力を減衰するものである。図6は、本発明の一実施形態による制振具58を説明するための図であり、(A)は外壁躯体に制振具58が配置された状態を示し、(B)は制振具58の斜視図を示す。
制振具58は、図6(A)に示されるように、外壁構造体5の外壁躯体内に配置される。外壁躯体は、上述のとおり、木造軸組工法において採用される一般的な構造を持つものであり、柱52、間柱53及び53a、胴差し54並びに筋交い57を備えるものとすることができる。制振具58は、外壁躯体内において、4本の筋交い57の一方の端部に接続して用いることができる。
制振具58は、図6(B)に示されるように、弾性体58aと、弾性体58aの外周を囲む筒部58bと、筒部58bの外表面から外方に突出して4つの筋交い57の各々の端部と接続される8つの突出部58cとを有するものとすることができる。8つの突出部58cは、2つの突出部が1対となっており、したがって、筒部58bから4対の突出部58cが突出している。4対の突出部58cの各々と筋交い57とは、それぞれ平行に設けられた2つの突出部58cの間に筋交い57の端部が挿入されて、ボルト及びナットなどの締付具58eを用いて固定される。突出部58cには、ボルトを挿入する孔H1が設けられている。
強風や地震によって木造建物に水平力が加わった場合には、一般に、筋交い及び構造用面材が水平力に抵抗するが、加わる水平力が、筋交いや構造用面材の強度限界を超える場合がある。本発明による外張り断熱透湿耐震構造を用いた木造建物1においては、筋交い及び構造用面材の強度限界を超える水平力が加わった場合には、制振具58がその超過分の水平力を受け持つとともに、この水平力を減衰させることができる。
例えば、図6(A)に示されるように、地震などによって、例えば胴差し54などの横架材に矢印方向の水平力が加わると、2本の柱52の間に設けられた筋交い57のうち57a及び57bには圧縮力が伝達され、57c及び57dには引張力が伝達される。このとき、制振具58の弾性体58aは、圧縮力が伝達された筋交い57a及び57bの方向には押圧により収縮変形し、引張力が伝達された筋交い57c及び57dの方向には引圧により伸長変形する。次に反動によって横架材に逆方向の水平力が加わったときには、弾性体58aは、筋交い57a及び57bの方向には引圧により伸長変形し、筋交い57c及び57dの方向には押圧により収縮変形する。弾性体58aは、こうした収縮、伸長を繰り返すことによって水平力を低減させることができる。
土台51の上面から胴差し54の上面までの高さの1/200の揺動の場合、すなわち層間変形角が1/200の場合は、一般的な構造の木造建物であれば抵抗が可能である。したがって、弾性体58aは、層間変形角が1/200までは原形を維持し、これを超える場合に変形して、超過分の水平力を減衰させるものであることが好ましい。設けられる制振具58の数は、限定されるものではなく、層間変形角が1/200を超える場合に、層間変形角1/200から1/300の揺動に抵抗する複数の制振具58を、耐震性を維持する面に適宜配置すればよい。1個の制振具58の運動エネルギー吸収性能は、弾性体58aの材質、径及び高さ、筒部58bの厚み及び材質などによって、調整することができる。
一例として、制振具58は、径300mm、高さ45mmの合成ゴム58aが、厚さ3mm及び高さ45mmの鋼製の円筒部58bに挿入されたものとすることができる。円筒部58bから突出する鋼製の突出部58cは、厚さ3mm、高さ45mm、長さ150mmの距形状とすることができ、端部付近に径14mmのボルト用孔H1を設けることができる。筋交い57の端部は、対面する一対の突出部58c間に挿入され、ボルト用孔H1に挿入されたボルトとナットとを用いて、制振具58に固定される。対面する一対の突出部58cの間隔は、典型的には筋交い57の幅寸法の105mmとすることができる。
図7は、本発明の別の実施形態による制振具を示す図であり、(A)は突出部58cの間に連結部58dを有する形態の制振具581を説明する図、(B)は隣接する2つの筋交い57の端部を1対の突出部58cの間に配置する形態の制振具582を説明する図である。
図6(A)に示される制振具581は、連続部58dとその両端に設けられた1対の突出部58cとを有するコの字形状の部材が、筒部58bの外面に取り付けられたものである。連続部58dは、溶着孔H2を介して筒部58bに溶着固定することができる。この制振具581においては、隣接する突出部58cが近距離の場合に、筋交い57の力を受ける突出部58cをより確実に筒部58bに固着することができる。
図7(B)に示される制振具582は、隣接する2つの筋交い57の端部を1対の突出部58cの間に配置するように構成されたものである。階高が高い木造建物1の場合には、X字形状の筋交い57の上方及び下方における端部間の距離が近くなるため、筋交い57に取り付けられる制振具の突出部58cは、4対の突出部58cを図6(B)に示されるように対向する位置に設けることが困難となることがある。このような建物においては、4対の突出部58cではなく、対向して配置される2対(4つ)の突出部58cを筒部58bに設け、隣接する2つの筋交い57の各々の端部57e、57fを1対の突出部58cの間に挿入するとともに、2つの端部57e、57fの間に、その間の空間形状に対応する形状(例えば三角形状)の補助部材(例えば木片)57gを挿入することが好ましい。筋交い57の2つの端部57e、57fと補助部材57gとは、孔H1を通るボルト及びナットなどの締付具58eを用いて一体的に接合することができる。
1 木造建物
3 屋根構造体
7 軒天井
21 梁上断熱層
21a 端部
21b 端面
21c 張出部
28 梁上断熱層受
29 気密テープ
31 屋根材
32 野地板
33 垂木
34 母屋
35 鼻母屋
35a 柄穴
36 小屋束
37 豆束
37a 束
37b1、37b2 柄
38 小屋梁
55 軒桁
55a 外側面
55b 柄穴
4 床構造体
24 床断熱層
41 大引
43 床用合板
93 床材
5 外壁構造体
22 外側断熱層
22a 内側面
23 内側断熱層
23a ロックウール
23b、23c プラスチックフィルム
23d プラスチックフィルムの突出部
26 透湿防水シート
27 防湿気密シート
52 柱
53、53a 間柱
54 胴差し
56 構造用面材
57a、57b、57c、57d 筋交い
57e、57f 端部
57g 補助部材
58、581、582 制振具
58a 弾性体
58b 筒部
58c 突出部
58d 連結部
58e 締付具
H1 挿入用孔
H2 溶着孔
8 外装材
81 基層
82 メッシュ
83 プライマー
84 表層
91 壁材
6 基礎
51 土台
60 地盤
61 基礎梁
62 底版
11 屋外
12 屋内
13 小屋裏空間
14 天井空間
15 床下空間
42 梁
92 天井材


Claims (9)

  1. 軸組と小屋組とを有する木造建物に用いられる外張り断熱透湿耐震構造であって、
    壁材、防湿気密シート、内側断熱層、構造用面材、透湿防水シート、外側断熱層及び外装材が、この順で積層された外壁構造体と、
    前記軸組が有する複数の小屋梁の上面と同一面を形成する上面を有するとともに、前記複数の小屋梁の長さ方向と直交する方向に延びるように所定の間隔で配置された、複数の梁上断熱層受、並びに、前記複数の小屋梁及び前記複数の梁上断熱層受の上に配置された梁上断熱層と、
    を備え、
    前記外側断熱層と前記梁上断熱層と連続するように配置されているとともに、前記複数の小屋梁と前記複数の梁上断熱層受とによって、外力に対する抵抗力を向上させる格子状の構造体が形成されていることを特徴とする、外張り断熱透湿耐震構造。
  2. 前記小屋組が有する鼻母屋と軒桁とは離れて配置されており、前記梁上断熱層の端部が前記鼻母屋と前記軒桁との間から前記軒桁の外側に突出し、前記梁上断熱層の端面が前記外側断熱層の内側の面と当接していることを特徴とする、請求項1に記載の外張り断熱透湿耐震構造。
  3. 前記鼻母屋と前記軒桁との間において、これらの長さ方向に間隔を持って配置された複数の豆束を備えることを特徴とする、請求項2に記載の外張り断熱透湿耐震構造。
  4. 前記複数の豆束の各々は、縦断面が四角形の束と、該束の上下面において前記縦断面に垂直な方向に延びる柄とを有し、
    前記鼻母屋及び前記軒桁は、前記複数の豆束の柄に対応する大きさの複数の柄穴を有し、
    前記束の上面の柄は、前記鼻母屋の柄穴に挿入され、前記束の下面の柄は、前記軒桁の柄穴に挿入されている
    ことを特徴とする、請求項3に記載の外張り断熱透湿耐震構造。
  5. 前記軸組が有する筋交いが交差する位置において、前記筋交いと接続して配置される制振具をさらに含むことを特徴とする、請求項1から請求項のいずれかに記載の外張り断熱透湿耐震構造。
  6. 前記制振具は、
    弾性体と、
    前記弾性体の外周を囲む筒部と、
    前記筒部の外表面から外方に突出して前記筋交いと接続される複数の突出部と、
    を有することを特徴とする、請求項に記載の外張り断熱透湿耐震構造。
  7. 前記複数の突出部は、前記筒部の外表面から突出する2つの突出部を1対として有する4対の突出部であり、該4対の突出部の各々において、2つの突出部の間に筋交いの端部が固定されていることを特徴とする、請求項に記載の外張り断熱透湿耐震構造。
  8. 前記4対の突出部の各々は、2つの突出部の端部に連続する連続部を有し、該連続部は、筒部の外表面に固定されていることを特徴とする、請求項に記載の外張り断熱透湿耐震構造。
  9. 前記複数の突出部は、前記筒部の外表面から突出する2つの突出部を1対として有する2対の突出部であり、該2対の突出部の各々において、2つの突出部の間に隣接する2つの筋交いの各々の端部が挿入され、前記2つの筋交いの各々の端部の間に、端部間の形状に対応する形状の補助部材が挿入されていることを特徴とする、請求項に記載の外張り断熱透湿耐震構造。
JP2016210784A 2016-10-27 2016-10-27 木造建物の外張り断熱透湿耐震構造 Active JP6542740B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016210784A JP6542740B2 (ja) 2016-10-27 2016-10-27 木造建物の外張り断熱透湿耐震構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016210784A JP6542740B2 (ja) 2016-10-27 2016-10-27 木造建物の外張り断熱透湿耐震構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018071155A JP2018071155A (ja) 2018-05-10
JP6542740B2 true JP6542740B2 (ja) 2019-07-10

Family

ID=62114002

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016210784A Active JP6542740B2 (ja) 2016-10-27 2016-10-27 木造建物の外張り断熱透湿耐震構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6542740B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6820901B2 (ja) 2018-12-07 2021-01-27 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ
JP7123777B2 (ja) 2018-12-07 2022-08-23 ユニ・チャーム株式会社 使い捨ておむつ

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5038166Y1 (ja) * 1970-03-31 1975-11-05
JPH07310376A (ja) * 1994-05-19 1995-11-28 Asubitsuku Kk 木造住宅用吹付断熱材および吹付断熱材を利用した木造住宅の断熱通気工法
JP2733570B2 (ja) * 1996-03-23 1998-03-30 株式会社スモリ工業 2階建て木造建築物
JP2000027483A (ja) * 1998-07-09 2000-01-25 Yutaka Fukuda 制振ブレース
JP3729670B2 (ja) * 1999-01-11 2005-12-21 株式会社カネカ 建築物の桁上断熱構造
JP2008240405A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Hideharu Aizawa 住宅の断熱構造
JP3166115U (ja) * 2010-12-09 2011-02-17 株式会社タナカホーム 木造建物の外張り断熱透湿外壁構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018071155A (ja) 2018-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9689165B2 (en) Self supportive panel system
CN107143098B (zh) 一种金属屋面二次防水结构及施工方法
JP3166115U (ja) 木造建物の外張り断熱透湿外壁構造
JP6542740B2 (ja) 木造建物の外張り断熱透湿耐震構造
JP2849228B2 (ja) 建築用パネル、当該建築用パネルからなる木造建築物およびその構築工法
JPH10205015A (ja) 通気層を備えた建物
JPH1171835A (ja) 断熱構造及び複合断熱材
JP2010037891A (ja) 傾斜屋根構造
RU157001U1 (ru) Стеновая многослойная конструкция
JP7214285B1 (ja) 木造建築物においてヒートブリッジを防止する外張り断熱透湿耐震構造
JP2000204693A (ja) 耐震断熱パネルおよびそれを用いた耐震断熱構造
JP2011132750A (ja) 耐震・防水・透湿シート(耐震ネット)
JP2009138474A (ja) 厚物構造用合板の外直張り木造軸組耐力壁構造
JP3107605U (ja) 組み立てハウス
JP3206751U (ja) 組み立て式建造物
JP2599003Y2 (ja) 断熱パネル
JP2008127754A (ja) 鉄筋コンクリート造外断熱建物の外壁構造、及び使用する断熱支持パネル
JPH0526172Y2 (ja)
JP2607702Y2 (ja) 構造用多機能パネル
JP2017025523A (ja) 建物の外周壁構造及び建物の外周壁の改修方法
JP6689594B2 (ja) 折板屋根構造
JP2000120163A (ja) 建築汎用調湿断熱パネルと建築汎用調湿断熱パネルを用いた木造軸組パネル工法
JP5475857B2 (ja) 傾斜屋根構造
JPH0644812U (ja) 構造用多機能パネル
JP2023135573A (ja) 木造建物の外張り断熱通気耐震構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181218

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181218

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190425

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6542740

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250