JP6542496B1 - 液体流通システム、処理ライン及び液体流通方法 - Google Patents

液体流通システム、処理ライン及び液体流通方法 Download PDF

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Abstract

ドレン流通システム100は、タンク2と、タンク2のドレンを圧送する圧送機構5と、圧送機構5から圧送されるドレンの供給先を、通常の供給先であるボイラ61と、ボイラ61とは別の中間槽62とで切り替える切替バルブ51aと、ドレンの水質を検出する水質センサ3と、タンク2へ洗浄液を供給する洗浄部4と、制御部7とを備えている。制御部7は、水質が水質基準を満たす場合には、切替バルブ51aを制御してドレンの供給先をボイラ61に設定する一方、ドレンの水質が水質基準を満たさない場合には、切替バルブ51aを制御してドレンの供給先を中間槽62に設定すると共に洗浄部4にタンク2へ洗浄液を供給させる。

Description

ここに開示された技術は、液体流通システム、処理ライン及び液体流通方法に関する。
従来より、液体を流通させるシステムがよく知られている。例えば、特許文献1には、ドレンを回収すると共に、回収したドレンの供給先を切り替えるシステムが開示されている。特許文献1に開示されたシステムは、回収したドレンに処理液が混入しているか否かを検出し、ドレンに処理液が混入している場合には、ドレンの供給先を排水用配管に設定する一方、ドレンに処理液が混入していない場合には、ドレンの供給先を循環用配管に設定する。
特開2008−82565号公報
ところで、前述のドレンに処理液が混入する場合のように、流通させる液体の品質が悪化した場合には、システムを構成する機器等、さらには、システムから液体が供給される機器等が品質の悪い液体によって悪影響を受ける虞がある。そのような場合には、品質の悪い液体の供給先を品質の良い液体の供給先とは変更することによって、前述の機器への悪影響を低減することができる。
しかしながら、液体の品質が悪化した場合には、機器への悪影響を回避するだけでなく、もとの状態へ早期に復旧させることも望まれる。
ここに開示された技術は、液体の品質が悪化した場合にシステムを早期に復旧させることにある。
ここに開示された液体流通システムは、液体を貯留するタンクと、前記タンクの液体を圧送する圧送機構と、前記圧送機構から圧送される液体の供給先を、通常の供給先である第1供給先と、前記第1供給先とは別の第2供給先とで切り替える第1切替機構と、液体の品質を検出する検出部と、前記タンクへ洗浄液を供給する洗浄部と、前記第1切替機構及び前記洗浄部を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記検出部によって検出される液体の品質が所定の品質基準を満たす場合には、前記第1切替機構を制御して液体の供給先を前記第1供給先に設定する一方、前記検出部によって検出される液体の品質が前記品質基準を満たさない場合には、前記第1切替機構を制御して液体の供給先を前記第2供給先に設定すると共に前記洗浄部に前記タンクへ洗浄液を供給させる。
ここに開示された処理ラインは、対象物に所定の処理を施す処理液と熱交換を行う熱交換器を有し、前記処理液を貯留する処理槽と、前記処理槽へ対象物を搬送する搬送機構と、前記熱交換器に熱媒体を供給し、前記熱交換器から熱媒体を回収する熱媒体流通システムと、前記処理槽の異常を判定する判定部とを備え、前記熱媒体流通システムは、請求項1乃至4の何れか1つに記載の液体流通システムを含んでおり、前記判定部は、前記検出部によって検出される液体の品質が前記品質基準を満たさない場合に、前記処理槽に異常が生じていると判定する。
ここに開示された液体流通方法は、タンクに貯留された液体を圧送機構によって所定の供給先へ供給する液体流通方法であって、液体の品質を検出する工程と、液体の品質が所定の品質基準を満たす場合には、圧送機構による液体の供給先を通常の供給先である第1供給先に設定する工程と、液体の品質が前記品質基準を満たさない場合には、圧送機構による液体の供給先を前記第1供給先とは別の第2供給先に設定すると共に、前記タンクへ洗浄液を供給する工程とを含む。
前記液体流通システムによれば、液体の品質が悪化した場合にシステムを早期に復旧させることができる。
前記液体流通方法によれば、液体の品質が悪化した場合にシステムを早期に復旧させることができる。
前記処理ラインによれば、液体の品質が悪化した場合にシステムを早期に復旧させると共に、処理ラインの異常を判定することができる。
ことができる。
図1は、処理ラインの概略を示す構成図である。 図2は、ドレン流通システムの概略を示す配管図である。 図3は、制御部の流通制御のフローチャートである。
以下、例示的な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、処理ライン9の概略を示す構成図である。処理ライン9は、生産ラインの一部に組み込まれている。処理ライン9は、対象物Sに処理液によって所定の処理を施す。処理ライン9は、処理液と熱交換を行う熱交換器95を有し、処理液を貯留する処理槽91と、処理槽91へ対象物Sを搬送する搬送機構92と、熱交換器95へ蒸気を供給し、熱交換器95からドレンを回収する熱媒体流通システム200と、処理槽91の異常を判定する判定部93とを備えている。例えば、対象物Sは、金属製品であり、処理ライン9は、金属製品に表面処理を施す。表面処理には、脱脂、洗浄、メッキ等がある。処理ライン9は、脱脂用、洗浄用、メッキ用などの複数の処理槽91を含み得る。その場合、各処理槽91には、表面処理に応じた処理液を貯留している。
熱交換器95は、内部を蒸気又はドレンが流通する伝熱管で形成されている。熱交換器95は、処理槽91の槽本体94内において、処理液に浸かった状態で配置されている。熱交換器95は、内部を流通する蒸気又はドレンの熱を処理液に与えることによって処理液を加熱して、処理液の温度を所定の温度に調節している。
熱媒体流通システム200は、熱交換器95からドレンを回収して流通させるドレン流通システム100と、ドレン流通システム100から供給されるドレンから蒸気を生成するボイラ61と、中間槽62及びドレンに浄化処理を施す処理層63とを有している。熱媒体流通システム200は、ボイラ61で生成された蒸気を熱媒体として熱交換器95へ供給する。熱交換器95へ供給された蒸気は、熱交換器95内を流通する間に凝縮してドレンとなる。熱媒体流通システム200は、熱交換器95からドレンを回収し、回収したドレンをボイラ61に供給して蒸気を生成させる。
ドレン流通システム100は、通常は、ドレンをボイラ61に供給する。一方、ドレンの浄化が必要な場合には、ドレン流通システム100は、ドレンを中間槽62、ひいては、処理槽63に供給する。ボイラ61は、第1供給先の一例であり、中間槽62は、第2供給先の一例である。
判定部93は、プロセッサを有している。判定部93は、ドレン流通システム100を流通するドレンの水質に基づいて処理槽91の異常を判定する。この判定については後述する。
続いて、ドレン流通システム100について詳しく説明する。図2は、ドレン流通システム100の概略を示す配管図である。
ドレン流通システム100は、ドレンを貯留するタンク2と、タンク2へ流入するドレンが流通する流入管11と、タンク2のドレンを圧送する圧送機構5と、圧送機構5から圧送されるドレンの供給先を、通常の供給先であるボイラ61と中間槽62とで切り替える切替バルブ51aと、ドレンの品質、即ち、水質を検出する水質センサ3と、タンク2へ洗浄水を供給する洗浄部4と、流入管11を流通するドレンの供給先をタンク2と中間槽62とで切り替える第1バルブ11a及び第2バルブ12aと、制御部7とを備えている。ドレン流通システム100は、液体流通システムの一例である。
ドレン流通システム100は、熱交換器95からドレンをタンク2に回収して貯留し、そのドレンを圧送機構5によってボイラ61に供給する。ボイラ61は、供給されたドレンから蒸気を生成する。ボイラ61によって生成された蒸気は、様々な供給先に供給される。蒸気の供給先の1つが熱交換器95である。一方、ドレン流通システム100は、ドレンの水質を監視しており、ドレンの水質が悪化した場合には、タンク2に貯留されたドレンをボイラ61ではなく中間槽62に供給し、さらには、洗浄水でタンク2等を洗浄する。
流入管11には、熱交換器95から流出するドレンが流入するように構成されている。流入管11の下流端は、タンク2に接続されている。流入管11には、第1バルブ11aが設けられている。第1バルブ11aは、電動バルブである。第1バルブ11aが開いている場合には、流入管11を流通するドレンは、タンク2に流入する。第1バルブ11aが閉じられている場合には、流入管11が遮断され、流入管11を介したタンク2へのドレンの流入が停止される。流入管11は、流入部の一例である。
流入管11からは、分岐管12が分岐している。分岐管12の下流端は、後述の分岐管52に接続されている。分岐管12には、第2バルブ12aが設けられている。第2バルブ12aは、電動バルブである。第2バルブ12aが開いている場合には、流入管11を流通するドレンは、分岐管12に流入し、さらに、分岐管52を介して中間槽62へ流入する。第2バルブ12aが閉じられている場合には、分岐管12が遮断され、流入管11から分岐管12へのドレンの流入、ひいては、中間槽62へのドレンの流入が停止される。
つまり、第1バルブ11a及び第2バルブ12aによって、流入管11を流通するドレンの流入先が切り替えられる。第1バルブ11a及び第2バルブ12aは、第2切替機構の一例である。
洗浄部4は、洗浄水(例えば、工水)が流通する洗浄水管41と、洗浄水管41に設けられた第3バルブ41aとを有している。洗浄水管41の上流端は、洗浄水の供給源(図示省略)に接続されている。洗浄水管41の下流端は、流入管11のうち分岐管12が接続された部分よりも下流側の部分に接続されている。第3バルブ41aは、電動バルブである。第3バルブ41aが開いている場合には、洗浄水管41を流通する洗浄水は、流入管11に流入し、さらに、流入管11を介してタンク2へ流入する。第3バルブ41aが閉じられている場合には、洗浄水管41が遮断され、洗浄水管41から流入管11への洗浄水の流入、ひいては、タンク2への洗浄水の流入が停止される。
タンク2は、流入管11を介して流入するドレンを貯留する。タンク2には、流出管51が接続されている。タンク2に貯留されたドレンは、流出管51から排出される。タンク2には、貯留されたドレンの水位を検出する水位センサ21が設けられている。尚、タンク2は、大気に開放された状態となっている。
圧送機構5は、電動ポンプである。圧送機構5は、タンク2に貯留されたドレンを流出管51を介して圧送する。
流出管51の下流端は、ボイラ61に接続されている。また、流出管51には、分岐管52が接続されている。分岐管52の下流端は、中間槽62に接続されている。流出管51のうち分岐管52が接続されている部分に、切替バルブ51aが設けられている。切替バルブ51aは、電動式の三方弁である。切替バルブ51aは、流出管51を流通してきたドレンを、そのまま流出管51を流通させる、(即ち、ボイラ61へ流入させる)第1状態と、分岐管52へ流入させる(即ち、中間槽62へ流入させる)第2状態とに設定可能に構成されている。さらに、切替バルブ51aは、流出管51を遮断して、流出管51のドレンの流通を停止する機能も有する。切替バルブ51aは、第1切替機構の一例である。
中間槽62は、分岐管52から流入するドレンを貯留する。尚、中間槽62は、大気に開放された状態となっている。中間槽62は、接続管64を介して、処理槽63に接続されている。つまり、中間槽62に一旦貯留されたドレンは、処理槽63に流入する。処理槽63では、ドレンが浄化処理される。処理槽63で浄化処理されたドレンは、廃棄される。
水質センサ3は、タンク2のドレンの水質を検出する第1水質センサ31と、中間槽62のドレンの水質を検出する第2水質センサ32とを有している。水質センサ3は、検出部の一例である。また、第1水質センサ31は、第1検出部の一例であり、第2水質センサ32は、第2検出部の一例である。
第1水質センサ31は、ドレンのpHを検出する第1pHセンサ33と、ドレンの導電率を検出する第1導電率センサ34と、ドレンの硬度を検出する第1硬度センサ35とを有している。第1pHセンサ33、第1導電率センサ34及び第1硬度センサ35は、タンク2に設置されている。第1水質センサ31は、ドレンの水質が悪化したことを検出するために用いられる。
第2水質センサ32は、ドレンのpHを検出する第2pHセンサ36と、ドレンの導電率を検出する第2導電率センサ37と、ドレンの硬度を検出する第2硬度センサ38とを有している。第2pHセンサ36、第2導電率センサ37及び第2硬度センサ38は、中間槽62に設置されている。第2水質センサ32は、ドレンの水質が改善したことを検出するために用いられる。
制御部7は、プロセッサを有している。制御部7には、図示は省略するが、水位センサ21、第1pHセンサ33、第1導電率センサ34、第1硬度センサ35、第2pHセンサ36、第2導電率センサ37及び第2硬度センサ38の検出結果が入力される。制御部7は、第1バルブ11a、第2バルブ12a、第3バルブ41a、切替バルブ51a及び圧送機構5を制御する。
以下、制御部7の流通制御について、図3を参照しながら詳細に説明する。図3は、制御部7の流通制御のフローチャートである。
まず、制御部7は、ステップS1において、ドレン流通システム100を作動させるための準備を行う。具体的には、制御部7は、第1バルブ11aを開き、第2バルブ12aを閉じ、第3バルブ41aを閉じ、切替バルブ51aを第1状態に設定し、且つ、圧送機構5を停止させる。つまり、流入管11がタンク2と連通し、分岐管12が遮断され、流出管51がボイラ61に連通した状態となる。これにより、流入管11を介してドレンがタンク2へ流入する。つまり、ドレンの回収が開始される。一方、圧送機構5が停止しているので、タンク2からボイラ61へのドレンの供給はこの時点では行われていない。
続いて、制御部7は、ステップS2,S3において、ドレンの第1水質チェックを行う。詳しくは、制御部7は、第1pHセンサ33、第1導電率センサ34及び第1硬度センサ35の検出結果を読み込み(ステップS2)、タンク2のドレンの水質が所定の第1水質基準を満たすか否かをそれらの検出結果に基づいて判定する(ステップS3)。制御部7は、タンク2のドレンのpHが所定の第1pH範囲内に入っており、且つ、タンク2のドレンの導電率が所定の第1導電率範囲内に入っており、且つ、タンク2のドレンの硬度が所定の第1硬度範囲内に入っている場合に、ドレンの水質が第1水質基準を満たすと判定する。ドレンのpH、導電率及び硬度の少なくとも1つが対応する範囲から外れている場合には、制御部7は、ドレンの水質が第1水質基準を満たさないと判定する。
タンク2のドレンの水質が第1水質基準を満たす場合には、制御部7は、ステップS4において、圧送機構5を作動させる。これにより、タンク2のドレンが、圧送機構5によって圧送され、流出管51を介してボイラ61に供給される。つまり、タンク2のドレンの水質が第1水質基準を満たす場合に、ボイラ61へのドレンの供給が開始される。
その後、制御部7は、ステップS2へ戻り、第1水質チェックを行う。タンク2のドレンの水質が第1水質基準を満たす限り、制御部7は、ステップS2〜S4を繰り返し、タンク2へのドレンの回収及びボイラ61へのドレンの供給を継続する。尚、制御部7は、ステップS4において圧送機構5が既に作動している場合には、その状態を維持するだけで、特段の制御を行う必要はない。
一方、タンク2のドレンの水質が第1水質基準を満たさない場合には、制御部7は、ステップS5において、第1バルブ11aを閉じ、第2バルブ12aを開き、切替バルブ51aを第2状態に切り替え、圧送機構5を作動させる。尚、圧送機構5が既に作動している場合には、制御部7は、その状態を維持するだけで、圧送機構5に関して特段の制御を行わない。第1バルブ11aが閉じられ、第2バルブ12aが開かれることによって、流入管11を介したタンク2へのドレンの流入が停止され、流入管11を流通するドレンは、中間槽62へ流入する。切替バルブ51aが第2状態に設定されることによって、流出管51を流通するドレンの供給先がボイラ61から中間槽62に切り替えられる。尚、この状態では、第3バルブ41aは閉じられたままであり、すなわち、タンク2への洗浄水の供給は行われていない。
その後、制御部7は、ステップS6において、水位センサ21の検出結果を読み込み、タンク2の水位が所定の水位閾値L0よりも低いか否かを判定する。水位閾値L0は、できる限り低い水位であることが好ましく、例えば、水位センサ21で測定できる最も低い水位である。
タンク2の水位が水位閾値L0以上の場合には、制御部7は、ステップS6を繰り返すことにより、タンク2の水位が水位閾値L0よりも小さくなるのを待機する。タンク2へのドレンの流入が停止され、洗浄水もタンク2へ供給されておらず、タンク2のドレンが圧送機構5によって中間槽62へ供給されるので、タンク2の水位はしだいに低下していく。
タンク2の水位が水位閾値L0よりも低い場合には、制御部7は、ステップS7において、第3バルブ41aを開く。これにより、タンク2に洗浄水が供給される。このとき、圧送機構2が作動しているので、タンク2に流入した洗浄水は、流出管51から流出し、中間槽62へ排出される。洗浄液が供給される直前までは、タンク2、流出管51、圧送機構5及び切替バルブ51aには、水質の悪いドレンが流通している。そのため、タンク2、流出管51、圧送機構5及び切替バルブ51aの内部は、水質の悪いドレンによって汚れている可能性がある。タンク2、流出管51、圧送機構5及び切替バルブ51aを洗浄水が流通することによって、タンク2、流出管51、圧送機構5及び切替バルブ51aが洗浄水によって洗浄される。
続いて、制御部7は、ステップS8,S9において、ドレンの第2水質チェックを行う。詳しくは、制御部7は、第2pHセンサ36、第2導電率センサ37及び第2硬度センサ38の検出結果を読み込み(ステップS8)、中間槽62のドレンの水質が所定の第2水質基準を満たすか否かをそれらの検出結果に基づいて判定する(ステップS9)。制御部7は、中間槽62のドレンのpHが所定の第2pH範囲内に入っており、且つ、中間槽62のドレンの導電率が所定の第2導電率範囲内に入っており、且つ、中間槽62のドレンの硬度が所定の第2硬度範囲内に入っている場合に、ドレンの水質が第2水質基準を満たすと判定する。ドレンのpH、導電率及び硬度の少なくとも1つが対応する範囲から外れている場合には、制御部7は、ドレンの水質が第2水質基準を満たさないと判定する。第2水質基準は、第1水質基準と同じであってもよいし、異なっていてもよい。すなわち、第2pH範囲、第2導電率範囲及び第2硬度範囲はそれぞれ、第1pH範囲、第1導電率範囲及び第1硬度範囲と同じであってもよいし、異なっていてもよい。例えば、第2水質基準の方が、第1水質基準よりも厳しく設定されていてもよい。
中間槽62のドレンの水質が第2水質基準を満たさない場合には、制御部7は、ステップS8,S9の処理、即ち、第2水質チェックを繰り返す。洗浄の開始直後においては、洗浄後の洗浄水は、水質の悪いドレンを含んでいるので、洗浄後の洗浄水の水質は良くない。洗浄後の洗浄水は中間槽62に流入するので、洗浄の開始直後においては、中間槽62のドレンの水質は第2水質基準を満たさない可能性が高い。洗浄がしばらく継続されると、タンク2、流出管51、圧送機構5及び切替バルブ51aに残留する水質の悪いドレンが十分に洗い流され、洗浄後の洗浄水の水質は、第2水質基準を満たすようになり得る。一方、中間槽62には、洗浄後の洗浄水に加えて、流入管11を流通するドレンも流入している。そもそも、ドレン流通システム100におけるドレンの水質が悪化する原因には、流入管11を介して流入してくるドレンに一時的又は継続的に不純物(例えば、処理槽91の処理液)が混入していることが挙げられる。そのようなドレンの流入先が中間槽62に切り替えられると、中間槽62のドレンの水質が第2水質基準を満たさないようになる可能性が高い。つまり、洗浄後の洗浄水の水質が改善され、且つ、流入管11の上流側での水質悪化の原因が対処された場合に、中間槽62の水質が第2水質基準を満たすようになり得る。制御部7は、ステップS8,S9を繰り返すことによって、洗浄後の洗浄水と流入管11を介して流入するドレンとの両方の水質が改善されるのを待機する。
中間槽62のドレンの水質が第2水質基準を満たす場合には、制御部7は、ステップS10において、第1バルブ11aを開き、第2バルブ12aを閉じ、第3バルブ41aを閉じ、切替バルブ51aを第1状態に設定する。第1バルブ11aが開かれ、第2バルブ12aが閉じられ、第3バルブ41aが閉じられることによって、流入管11を流通するドレンがタンク2へ流入するようになり、洗浄水のタンク2への流入が停止される。また、切替バルブ51aが第1状態に設定されることによって、流出管51を流通するドレンの供給先が中間槽62からボイラ61に切り替えられる。つまり、ドレンの水質が改善した後は、制御部7は、タンク2へのドレンの回収及びボイラ61へのドレンの供給を再開する。
その後、制御部7は、ステップS2へ戻り、前述の第1水質チェックからの処理を繰り返す。
こうして、ドレン流通システム100は、流通するドレンの水質を監視しながら、ドレンの水質が水質基準(具体的には、第1水質基準)を満たす場合には、ドレンをタンク2へ回収しつつ、タンク2のドレンをボイラ61へ供給する。一方、ドレンの水質が水質基準を満たさない場合には、ドレン流通システム100は、タンク2へのドレンの回収を停止し、タンク2のドレンを中間槽62へ排出し、タンク2へ洗浄水を供給する。これにより、ドレン流通システム100の下流側の機器、即ち、ボイラ61を含む下流側の機器に水質の悪いドレンを供給することを防止することができる。それに加えて、タンク2等を洗浄することができるので、ドレン流通システム100を早期に復旧させることができる。タンク2等を洗浄した結果、ドレンの水質が改善し、ドレンの水質が水質基準(具体的には、第2水質基準)と満たすようになると、タンク2へのドレンの回収及びボイラ61へのドレンの供給が再開される。
また、制御部7は、タンク2のドレンの水質が水質基準を満たさないと判定した場合には、その判定結果を処理ライン9の判定部93へ送信する。判定部93は、判定結果を受け取った場合には、処理槽91に異常が生じたと判定し、警報を発するなどして、作業者に処理槽91の点検を促す。
以上のように、ドレン流通システム100(液体流通システム)は、ドレン(液体)を貯留するタンク2と、タンク2のドレンを圧送する圧送機構5と、圧送機構5から圧送されるドレンの供給先を、通常の供給先であるボイラ61(第1供給先)と、ボイラ61とは別の中間槽62(第2供給先)とで切り替える切替バルブ51a(第1切替機構)と、ドレンの水質(品質)を検出する水質センサ3(検出部)と、タンク2へ洗浄液を供給する洗浄部4と、切替バルブ51a及び洗浄部4を制御する制御部7とを備え、制御部7は、水質センサ3によって検出されるドレンの水質が所定の水質基準(品質基準)を満たす場合には、切替バルブ51aを制御してドレンの供給先をボイラ61に設定する一方、水質センサ3によって検出されるドレンの水質が水質基準を満たさない場合には、切替バルブ51aを制御してドレンの供給先を中間槽62に設定すると共に洗浄部4にタンク2へ洗浄液を供給させる。
換言すると、ドレン流通システム100における液体流通方法は、タンク2に貯留されたドレン(液体)を圧送機構5によって所定の供給先へ供給する液体流通方法であって、ドレンの水質(品質)を検出する工程と、ドレンの水質が所定の水質基準(品質基準)を満たす場合には、圧送機構5によるドレンの供給先を通常の供給先であるボイラ61(第1供給先)に設定する工程と、ドレンの水質が水質基準を満たさない場合には、圧送機構5によるドレンの供給先をボイラ61とは別の中間槽62(第2供給先)に設定すると共に、タンク2へ洗浄液を供給する工程とを含んでいる。
この構成によれば、ドレンの水質が水質基準を満たす場合には、タンク2に貯留されるドレンが圧送機構5によってボイラ61に供給される。一方、ドレンの水質が水質基準を満たさない場合には、タンク2に貯留されるドレンの供給先がボイラ61から中間槽62に切り替えられると共に、タンク2へ洗浄部4から洗浄液が供給される。つまり、ドレンの水質が悪化した場合には、ボイラ61へのドレンの供給が停止されるので、ボイラ61、さらには、ボイラ61の下流側に配置されている機器に水質の悪いドレンが供給されることが防止される。それに加えて、タンク2へ洗浄液が供給される。このとき、タンク2内の液体が圧送機構5によって中間槽62へ圧送されるように構成されているので、洗浄液は、タンク2から圧送機構5を介して中間槽62へ排出される。つまり、タンク2から中間槽62までの洗浄液の流路を形成する各要素が洗浄液によって洗浄される。その後、ドレンの水質が水質基準を満たすようになると、制御部7は、タンク2に貯留されるドレンの供給先を中間槽62からボイラ61へ戻す。こうして、ドレンの水質が悪化した場合にドレン流通システム100を早期に復旧させることができる。
尚、ステップS2,S8における水質チェックが、液体の品質を検出する工程に相当する。ステップS1,S10における切替バルブ51aを第1状態に設定する処理が、圧送機構による液体の供給先を通常の供給先である第1供給先に設定する工程に相当する。ステップS5における切替バルブ51aを第2状態に設定する処理及びステップS7において第3バルブ41aを開く処理が、圧送機構による液体の供給先を第2供給先に設定すると共に、タンクへ洗浄液を供給する工程に相当する。
また、ドレン流通システム100は、タンク2へ流入するドレンが流通する流入管11(流入部)と、流入管11を流通するドレンの流入先をタンク2と中間槽62とで切り替える第1バルブ11a及び第2バルブ12a(第2切替機構)とをさらに備え、制御部7は、水質センサ3によって検出されるドレンの水質が水質基準を満たす場合には、第1バルブ11a及び第2バルブ12aを制御してドレンの流入先をタンク2に設定する一方、水質センサ3によって検出されるドレンの水質が水質基準を満たさない場合には、第1バルブ11a及び第2バルブ12aを制御してドレンの流入先を中間槽62に設定する。
この構成によれば、ドレンの水質が水質基準を満たす場合には、流入管11を介してタンク2に回収されたドレンが、圧送機構5によってボイラ61に供給される。一方、ドレンの水質が水質基準を満たさない場合には、流入管11を介したタンク2へのドレンの流入が停止され、流入管11を流通するドレンは中間槽62へ送られる。そのときにタンク2へ貯留しているドレンは、圧送機構5によって中間槽62へ供給される。さらに、タンク2へは洗浄部4から洗浄液が供給されるようになり、その洗浄液も圧送機構5によって中間槽62へ送られる。つまり、ドレンの水質が悪化する原因には、流入管11を介して流入してくるドレンに不純物が混入していることが挙げられる。そのため、ドレンの水質が水質基準を満たさない場合に、タンク2のドレンを中間槽62へ排出すると共にタンク2へ洗浄水を供給してタンク2等を洗浄する際には、流入管11から新たなドレンがタンク2へ流入することを防止する。これにより、タンク2等の洗浄を効率良く行うことができる。
さらに、制御部7は、水質センサ3によって検出されるドレンの水質が水質基準を満たさない場合には、切替バルブ51aを制御してドレンの供給先を中間槽62に設定してタンク2のドレンを減少させた後、洗浄部4にタンク2へ洗浄液を供給させる。
この構成によれば、ドレンの水質が水質基準を満たさず、タンク2へ洗浄液を供給する際には、タンク2のドレンを先に減少させておく。水質基準を満たさないドレンが貯留されたタンク2へ洗浄液を供給すると、ドレンが希釈される。このとき、タンク2に貯留されているドレンが少なければ少ないほど、より希釈されることになる。つまり、洗浄液の供給前にタンク2のドレンを減少させることによって、タンク2等の洗浄をより効率良く行うことができる。
また、水質センサ3は、切替バルブ51aよりも上流側においてドレンの水質を検出する第1水質センサ31と、切替バルブ51aよりも下流側においてドレンの水質を検出する第2水質センサ31とを含んでおり、制御部7は、切替バルブ51aを制御してドレンの供給先をボイラ61から中間槽62に切り替える際には第1水質センサ31の検出結果を参照する一方、切替バルブ51aを制御してドレンの供給先を中間槽62からボイラ61に戻す際には第2水質センサ32の検出結果を参照する。
この構成によれば、ドレンの水質が悪化してドレンの供給先をボイラ61から中間槽62に切り替える際には、第1水質センサ31を参照することによって、ドレン流通システム100における比較的上流側においてドレンの水質悪化を検出することができる。つまり、ボイラ61、さらには、ボイラ61の下流側の機器への水質の悪いドレンの供給を早い段階で停止することができる。一方、ドレンの水質が改善してドレンの供給先を中間槽62からボイラ61へ戻す際には、第2水質センサ32を参照することによって、ドレン流通システム100における比較的下流側においてドレンの水質改善を検出することができる。つまり、第2水質センサ32によって水質の改善が検出されるということは、第2水質センサ32よりも上流側のドレンの水質が改善されていることを意味する。第2水質センサ32をできる限り下流側に配置することによって、ドレン流通システム100における大部分のドレンの水質改善を確認することができる。
また、処理ライン9は、対象物Sに所定の処理を施す処理液と熱交換を行う熱交換器95を有し、処理液を貯留する処理槽91と、処理槽91へ対象物Sを搬送する搬送機構92と、熱交換器95に熱媒体を供給し、熱交換器95から熱媒体を回収する熱媒体流通システム200と、処理槽91の異常を判定する判定部93とを備え、熱媒体流通システム200は、前述のドレン流通システム100を含んでおり、判定部93は、水質センサ3によって検出されるドレンの水質が水質基準を満たさない場合に、処理槽91に異常が生じていると判定する。
この構成によれば、前述のドレン流通システム100は、処理ライン9の一部に組み込まれている。そして、ドレン流通システム100におけるドレンの水質検出機能が、処理ライン9のうちの処理槽91の異常を判定するために用いられる。つまり、ドレン流通システム100は、ドレンの水質を検出することによって、処理ライン9の異常判定に寄与することができる。
《その他の実施形態》
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、前記実施形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用可能である。また、前記実施形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。また、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、前記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
例えば、ドレン流通システム100は、ドレンを流通させているが、流通させる液体は、ドレンに限られるものではない。例えば、熱媒体流通システム200を流通する熱媒体が蒸気及びドレン以外の熱媒体である場合には、ドレン流通システム100は、その熱媒体を流通させる。
また、ドレン流通システム100におけるドレンの第1供給先はボイラ61に限られない。第1供給先は、ボイラ61以外の、ドレンを使用する装置であり得る。第1供給先は、タンク2とは別の、ドレンの貯留部であってもよい。また、第2供給先も中間槽62に限られない。例えば、第2供給先は、処理槽63でもよい。つまり、水質の悪いドレンは、中間槽62を介さずに、処理槽63へ直接送られる。
ドレン流通システム100は、熱媒体流通システム200に組み込まれていなくてもよい。
洗浄部4は、洗浄水を供給しているが、これに限られるものではない。洗浄部4が供給する洗浄液は、水に限定されない。
水質センサ3は、タンク2と中間槽62のドレンの水質を検出しているが、両方の水質を検出しなくてもよい。つまり、第1水質センサ31及び第2水質センサ32の何れか一方を省略してもよい。あるいは、水質センサ3は、タンク2及び中間槽62以外の部分(例えば、流入管11)のドレンの水質を検出してもよい。
例えば、タンク2のみに水質センサ3が設けられている場合には、制御部7は、ドレンの水質の悪化によりドレンの供給先をボイラ61から中間槽62に切り替えるときも、ドレンの水質の改善によりドレンの供給先を中間槽62からボイラ61に戻すときも、タンク2の水質センサ3に基づいて判断する。
また、水質センサ3は、ドレンのpH、導電率、及び硬度を検出しているが、これらの少なくとも1つを検出するものであってもよいし、こられとは別の水質に関する物理量を検出するものであってもよい。
また、ドレン流通システム100を流通する液体がドレンであるため、検出部として水質センサ3が採用されているが、液体がドレンでない場合には、検出部は、水質センサに限られない。つまり、ドレン流通システム100を流通する液体の品質を検出できる限り、任意の検出部が採用され得る。
流入管11の流入先は、タンク2と中間槽62とで切り替えられているが、これに限られるものではない。例えば、流入してくるドレンの水質が悪い場合には、ドレンの流入を停止してもよい。また、第2切替機構は、第1バルブ11a及び第2バルブ12aで形成されているが、これに限られるものではない。例えば、第2切替機構を三方弁で形成し、ドレンの流入先をタンク2と中間槽62とで切り替える構成であってもよい。
圧送機構5は、電動ポンプに限定されるものではない。例えば、圧送機構5は、流入してくる液体を駆動気体(例えば、圧縮空気又は蒸気)によって圧送するタイプの圧送機構であってもよい。詳しくは、このタイプの圧送機構は、液体が流入するケーシングと、ケーシングへの駆動気体の流入/停止を切り替える給気弁とを備えている。給気弁は、ケーシング内の液体の貯留量が増加すると開いて、駆動気体を流入させる一方、ケーシング内の液体の貯留量が減少すると閉じて、駆動気体の流入を停止させる。このような圧送機構には、駆動気体が流通する気体管が接続され、気体管には、バルブが設けられている。バルブを開くことによって、気体管を流通する駆動気体が圧送機構に流入可能な状態となり、圧送機構が作動可能な状態となる。一方、バルブを閉じることによって、気体管を流通する駆動気体が圧送機構に流入不能な状態となり、圧送機構が作動できない状態となる。このような圧送機構が採用される場合には、前述の説明において圧送機構5を作動させる処理(例えば、ステップS4の処理)は、気体管のバルブを開く処理に置き換えられる。また、圧送機構5を停止させる処理(例えば、ステップS1の処理)は、気体管のバルブを閉じる処理に置き換えられる。
第1切替機構は、切替バルブ51aに限られるものではない。例えば、流出管51のうち分岐管52の接続部よりも下流側にバルブが設けられ、分岐管52にもバルブが設けられ、これらのバルブによって第1切替機構が形成されてもよい。つまり、これらのバルブの開閉を切り替えることによって、流出管51を流通するドレンをボイラ61に供給するか、中間槽62に供給するかを切り替えることができる。
さらに、前述の各種バルブは、制御部7によって制御されているが、少なくとも一部のバルブは、手動で操作されてもよい。例えば、第3バルブ41aは、手動バルブであってもよい。その場合、制御部7は、ドレンの水質が水質基準を満たさない場合に、第3バルブ41aを開くように作業者に報知するように構成されていてもよい。報知するタイミングは、ドレンの水質が水質基準を満たさないことを判定したときであってもよいし、前述の如く、その後にタンク2の水位が減少したときであってもよい。
タンク2に水位センサ21が設けられているが、水位センサ21は省略されてもよい。その場合には、制御部7は、ドレンの水質が水質基準を満たさないと判定したときに、タンク2への洗浄液の供給を開始してもよいし、判定後に所定時間だけ待機してからタンク2への洗浄液の供給を開始してもよい。あるいは、圧送機構5が前述の駆動気体を利用した圧送機構の場合には、制御部7は、給気弁の作動状況に基づいて圧送機構の作動状態を判定し、圧送機構が作動していない場合にはタンク2のドレンの残留量が少ないと判断して、タンク2への洗浄液の供給を開始してもよい。
以上説明したように、ここに開示された技術は、液体流通システム、処理ライン及び液体流通方法について有用である。
100 ドレン流通システム(液体流通システム)
200 熱媒体流通システム
11 流入管(流入部)
11a 第1バルブ(第2切替機構)
12a 第2バルブ(第2切替機構)
2 タンク
3 水質センサ(検出部)
31 第1水質センサ(第1検出部)
32 第2水質センサ(第2検出部)
33 第1pHセンサ(検出部、第1検出部)
34 第1導電率センサ(検出部、第1検出部)
35 第1硬度センサ(検出部、第1検出部)
36 第2pHセンサ(検出部、第2検出部)
37 第2導電率センサ(検出部、第2検出部)
38 第2硬度センサ(検出部、第2検出部)
4 洗浄部
5 圧送機構
51a 切替バルブ(第1切替機構)
61 ボイラ(第1供給先)
62 中間槽(第2供給先)
7 制御部
9 処理ライン
91 処理槽
92 搬送機構
93 判定部
95 熱交換器
S 対象物

Claims (5)

  1. 液体を貯留するタンクと、
    前記タンクの液体を圧送する圧送機構と、
    前記圧送機構から圧送される液体の供給先を、通常の供給先である第1供給先と、前記第1供給先とは別の第2供給先とで切り替える第1切替機構と、
    液体の品質を検出する検出部と、
    前記タンクへ洗浄液を供給する洗浄部と、
    前記タンクへ流入する液体が流通する流入部と、
    前記流入部を流通する液体の流入先を前記タンクと、前記第2供給先とで切り替える第2切替機構と、
    前記第1切替機構、前記第2切替機構及び前記洗浄部を制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記検出部によって検出される液体の品質が所定の品質基準を満たす場合には、前記第1切替機構を制御して液体の供給先を前記第1供給先に設定し且つ前記第2切替機構を制御して液体の流入先を前記タンクに設定する一方、
    前記検出部によって検出される液体の品質が前記品質基準を満たさない場合には、前記第1切替機構を制御して液体の供給先を前記第2供給先に設定し且つ前記第2切替機構を制御して液体の流入先を前記第2供給先に設定すると共に前記洗浄部に前記タンクへ洗浄液を供給させる液体流通システム。
  2. 請求項に記載の液体流通システムにおいて、
    前記制御部は、前記検出部によって検出される液体の品質が前記品質基準を満たさない場合には、前記第1切替機構を制御して液体の供給先を前記第2供給先に設定して前記タンクの液体を減少させた後、前記洗浄部に前記タンクへ洗浄液を供給させる液体流通システム。
  3. 請求項1又は2に記載の液体流通システムにおいて、
    前記検出部は、前記第1切替機構よりも上流側において液体の品質を検出する第1検出部と、前記第1切替機構よりも下流側において液体の品質を検出する第2検出部とを含んでおり、
    前記制御部は、前記第1切替機構を制御して液体の供給先を前記第1供給先から前記第2供給先に切り替える際には前記第1検出部の検出結果を参照する一方、前記第1切替機構を制御して液体の供給先を前記第2供給先から前記第1供給先に戻す際には前記第2検出部の検出結果を参照する液体流通システム。
  4. 対象物に所定の処理を施す処理液と熱交換を行う熱交換器を有し、前記処理液を貯留する処理槽と、
    前記処理槽へ対象物を搬送する搬送機構と、
    前記熱交換器に熱媒体を供給し、前記熱交換器から熱媒体を回収する熱媒体流通システムと、
    前記処理槽の異常を判定する判定部とを備えた処理ラインであって、
    前記熱媒体流通システムは、請求項1乃至の何れか1つに記載の液体流通システムを含んでおり、
    前記判定部は、前記検出部によって検出される液体の品質が前記品質基準を満たさない場合に、前記処理槽に異常が生じていると判定する処理ライン。
  5. タンクに貯留された液体を圧送機構によって所定の供給先へ供給する液体流通方法であって、
    液体の品質を検出する工程と、
    液体の品質が所定の品質基準を満たす場合には、前記圧送機構による液体の供給先を通常の供給先である第1供給先に設定し且つ前記タンクへ流入する液体が流通する流入部からの液体の流入先を前記タンクに設定する工程と、
    液体の品質が前記品質基準を満たさない場合には、前記圧送機構による液体の供給先を前記第1供給先とは別の第2供給先に設定し且つ前記流入部からの液体の流入先を前記第2供給先に設定すると共に、前記タンクへ洗浄液を供給する工程とを含む液体流通方法。
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