JP6541854B2 - セルスタック - Google Patents
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- Y02E60/50—Fuel cells
Description
図3に示すように、燃料マニホールド200は、燃料ガス(例えば、水素など)を各燃料電池セル300に分配するように構成されている。燃料マニホールド200は、中空状であり、内部空間を有している。燃料マニホールド200の内部空間には、導入管201を介して燃料ガスが供給される。燃料マニホールド200は、互いに間隔をあけて並ぶ複数の挿入孔202を有している。各挿入孔202は、燃料マニホールド200の天板203に形成される。各挿入孔202は、燃料マニホールド200の内部空間と外部に連通する。
図2に示すように、各燃料電池セル300は、燃料マニホールド200から延びている。詳細には、各燃料電池セル300は、燃料マニホールド200の天板203から上方(x軸方向)に延びている。すなわち、各燃料電池セル300の長手方向(x軸方向)は、上方に延びている。各燃料電池セル300の長手方向(x軸方向)の長さは、100〜300mm程度とすることができる。
図4に示すように、支持基板20は、支持基板20の長手方向(x軸方向)に沿って延びる複数のガス流路21を内部に有している。各ガス流路21は、支持基板20の基端側から先端側に向かって延びている。各ガス流路21は、互いに実質的に平行に延びている。なお、基端側とは、ガス流路のガス供給側を意味する。具体的には、基端側とは、燃料マニホールド200に燃料電池セル300を取り付けた場合に、燃料電池セル300のうち燃料マニホールド200に近い側を意味する。また、先端側とは、ガス流路のガス供給側とは反対側を意味する。具体的には、先端側とは、燃料電池セル300を燃料マニホールド200に取り付けた場合に、燃料電池セル300のうち燃料マニホールド200から遠い側を意味する。例えば、図2に示す例では、下側が基端側であり、上側が先端側となる。
各発電素子部10は、支持基板20に支持されている。本実施形態において、各発電素子部10は、支持基板20の両主面に形成されているが、一方の主面にだけ形成されていてもよい。各発電素子部10は、支持基板20の長手方向において、互いに間隔をあけて配置されている。すなわち、本実施形態に係る燃料電池セル300は、いわゆる横縞型の燃料電池である。長手方向に隣り合う発電素子部10は、インターコネクタ31によって互いに電気的に接続されている。
燃料極4は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。燃料極4は、燃料極集電部41と燃料極活性部42とを有する。
電解質5は、燃料極4上を覆うように配置されている。詳細には、電解質5は、あるインターコネクタ31から隣のインターコネクタ31まで長手方向に延びている。すなわち、支持基板20の長手方向(x軸方向)において、電解質5とインターコネクタ31とが交互に連続して配置されている。電解質5は、支持基板20の第1主面23a及び第2主面23bを覆うように構成されている。
反応防止膜7は、緻密な材料から構成される焼成体である。反応防止膜7は、電解質5と空気極活性部61との間に配置されている。反応防止膜7は、電解質5内のYSZと空気極6内のSrとが反応して電解質5と空気極6との界面に電気抵抗が大きい反応層が形成される現象の発生を抑制するために設けられている。
空気極6は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。空気極6は、電解質5を基準にして、燃料極4と反対側に配置されている。空気極6は、空気極活性部61と空気極集電部62とを有している。
インターコネクタ31は、支持基板20の長手方向(x軸方向)に隣り合う発電素子部10を電気的に接続するように構成されている。詳細には、一方の発電素子部10の空気極集電部62は、他方の発電素子部10に向かって延びている。また、他方の発電素子部10の燃料極集電部41は、一方の発電素子部10に向かって延びている。そして、インターコネクタ31は、一方の発電素子部10の空気極集電部62と、他方の発電素子部10の燃料極集電部41とを電気的に接続している。インターコネクタ31は、燃料極集電部41の第3凹部412内に配置されている。詳細には、インターコネクタ31は、第3凹部412内に埋設されている。
図6に示すように、隣接する2つの燃料電池セル300(第1燃料電池セル300a及び第2燃料電池セル300b)は、電気接続部材301によって電気的に接続される。本実施形態において、第1燃料電池セル300aは、「第1電気素子」の一例であり、第2燃料電池セル300bは、「第2電気素子」の一例である。電気接続部材301は、いわゆる集電部材である。
図8は、電気接続部材301と第1燃料電池セル300aとの接合状態を示す断面図である。図8には、第1燃料電池セル300aの第1外表面W1に垂直な断面が図示されている。
図9は、電気接続部材301と第2燃料電池セル300bとの接合状態を示す断面図である。図9には、第2燃料電池セル300bの第2外表面W2に垂直な断面が図示されている。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、本発明に係る電気接続部材301を横縞型の燃料電池セルに適用した場合について説明したが、電気接続部材301は、いわゆる縦縞型の燃料電池セルなどにも適用することができる。縦縞型の燃料電池セルは、導電性の支持基板と、支持基板の一主面上に配置される発電部(燃料極、固体電解質層及び空気極)と、支持基板の他主面上に配置されるインターコネクタとを備える。
上記実施形態では、本発明に係る電気接続部材301を燃料電池セルに適用した場合について説明したが、電気接続部材301は、燃料電池セル以外の各種電気素子(例えば、固体酸化物形電解セルスタック、酸素センサー、NOxセンサーなど)にも適用可能である。
上記実施形態において、電気接続部材301は、第1角部Y3及び第2角部Y6を有することとしたが、第1角部Y3及び第2角部Y6の一方のみを有していてもよい。
上記実施形態において、電気接続部材301は、側面視においてV字状に形成されることとしたが、これに限られるものではない。電気接続部材301の形状は、第1角部Y3及び第2角部Y6の少なくとも一方を有している限り、適宜変更可能である。
上記実施形態において、電気接続部材301は、幅方向に沿って配置されることとしたが、電気接続部材301は、長手方向に沿って配置されていてもよいし、幅方向及び長手方向に対して傾斜した方向に沿って配置されていてもよい。
上記実施形態において、電気接続部材301は、第1乃至第3連結部b1〜b3を有することとしたが、連結部の個数は適宜変更可能である。
上記実施形態において、電気接続部材301の第1及び第2接合部a1,a2には貫通孔が形成されることとしたが、貫通孔は形成されていなくてもよい。
上記実施形態において、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とによって規定されており、図8に示すように、第1面Y1と第2面Y2との交点によって示されることとしたが、これに限られない。第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とによって区画された領域であってもよい。例えば、図10に示すように、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とに連なる滑らかな湾曲面によって示されてもよいし、図11に示すように、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とを直線的に繋ぐ平面によって示されてもよい。また、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2との間に設けられた部位であってもよい。例えば、図12に示すように、第1角部Y3は、1以上の突起部a3によって構成されており、第1面Y1と第2面Y2とに連なる複数の面によって示されてもよい。ただし、第1角部Y3の構成は、図8及び図10〜12に示す構成に限られない。また、図示しないが、第1角部Y3と同様、第2角部Y6についても、図9に示す構成には限られない。
102 接合材
102a 第1導電性接合材
102b 第2導電性接合材
200 燃料マニホールド
300 燃料電池セル
300a 第1燃料電池セル
W1 第1外表面
300b 第2燃料電池セル
W2 第2外表面
301 電気接続部材
301a 第1先端部
301b 第2先端部
301X 基材
301Y 酸化クロム膜
Y1 第1面
Y2 第2面
Y3 第1角部
Y4 第3面
Y5 第4面
Y6 第2角部
Claims (3)
- 第1電気素子と、
前記第1電気素子と対向する第2電気素子と、
第1導電性接合材を介して前記第1電気素子の第1外表面に接合される第1先端部と、第2導電性接合材を介して前記第2電気素子の第2外表面に接合される第2先端部とを有し、V字状に形成された電気接続部材と、
を備え、
前記電気接続部材は、Crを含む合金によって構成される基材と、前記基材を覆う酸化クロム膜とを有し、
前記第1外表面に垂直な断面において、前記電気接続部材の前記第1先端部は、前記第1外表面に対して角度を有する第1面と、前記第1外表面に対して角度を有する第2面と、前記第1面と前記第2面とによって形成される第1角部とを含み、
前記第1角部は、前記第1面及び前記第2面それぞれよりも前記第1外表面に近接している、
電気素子構造体。 - 前記第2外表面に垂直な断面において、前記電気接続部材の前記第2先端部は、前記第2外表面に対して角度を有する第3面と、前記第2外表面に対して角度を有する第4面と、前記第3面と前記第4面とによって形成される第2角部とを有し、
前記第2角部は、前記第3面及び前記第4面それぞれよりも前記第2外表面に近接している、
請求項1に記載の電気素子構造体。 - 前記第1電気素子及び前記第2電気素子は、それぞれ燃料電池セルである、
請求項1又は2に記載の電気素子構造体。
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