JP6541854B2 - セルスタック - Google Patents

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Description

本発明は、セルスタックに関するものである。
従来、互いに対向する2つの燃料電池セルを電気的に接続する電気接続部材を備えるセルスタックが知られている(特許文献1参照)。
特許文献1では、Crを含む合金からなる電気接続部材を燃料電池セルに導電性接合材で接合するとともに、電気接続部材のうち燃料電池セルに近接する部分を燃料電池セル側に向けて凸形状とする手法が提案されている。特許文献1の手法によれば、電気接続部材と燃料電池セルとの間の導電性接合材から気泡を排除できるとされている。
特開2016−129157号公報
ところで、電気接続部材から燃料電池セルへの、或いは、燃料電池セルから電気接続部材への電流の流れを効率化することによって、電気接続部材と燃料電池セルとの電気的接続性を向上させたいという要請がある。
このような要請は、燃料電池セルだけでなく、各種電気素子(例えば、酸素センサーに代表されるセンサーデバイス、固体酸化物形電解セルスタックなど)と電気接続部材との電気的接続についても同様である。
本発明は、上述した状況に鑑みてなされたものであり、電気接続部材と電気素子との電気的接続性を向上可能な電気素子構造体を提供することを目的とする。
本発明に係る電気素子構造体は、第1電気素子と電気接続部材とを備える。電気接続部材は、第1導電性接合材を介して第1電気素子の第1外表面に接合される。電気接続部材は、Crを含む合金によって構成される基材と、基材を覆う酸化クロム膜とを有する。第1外表面に垂直な断面において、電気接続部材は、第1外表面に対して角度を有する第1面と、第1外表面に対して角度を有する第2面と、第1面と第2面とによって形成される第1角部とを含む。第1角部は、第1面及び第2面それぞれよりも第1外表面に近接している。
本発明によれば、電気接続部材と電気素子との電気的接続性を向上可能な電気素子構造体を提供することができる。
セルスタック装置の斜視図。 セルスタック装置の断面図。 燃料マニホールドの斜視図。 燃料電池セルの斜視図。 燃料電池セルの断面図。 燃料電池セルの基端側の断面図。 電気接続部材の斜視図。 電気接続部材と第1燃料電池セルとの接合状態を示す断面図。 電気接続部材と第2燃料電池セルとの接合状態を示す断面図。 電気接続部材の角部の構成を示す断面図。 電気接続部材の角部の構成を示す断面図。 電気接続部材の角部の構成を示す断面図。
以下、本発明に係る電気接続部材を用いたセルスタックの実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1及び図2に示すように、セルスタック装置100は、燃料マニホールド200と、複数の燃料電池セル300とを備える。
[燃料マニホールド]
図3に示すように、燃料マニホールド200は、燃料ガス(例えば、水素など)を各燃料電池セル300に分配するように構成されている。燃料マニホールド200は、中空状であり、内部空間を有している。燃料マニホールド200の内部空間には、導入管201を介して燃料ガスが供給される。燃料マニホールド200は、互いに間隔をあけて並ぶ複数の挿入孔202を有している。各挿入孔202は、燃料マニホールド200の天板203に形成される。各挿入孔202は、燃料マニホールド200の内部空間と外部に連通する。
[燃料電池セル]
図2に示すように、各燃料電池セル300は、燃料マニホールド200から延びている。詳細には、各燃料電池セル300は、燃料マニホールド200の天板203から上方(x軸方向)に延びている。すなわち、各燃料電池セル300の長手方向(x軸方向)は、上方に延びている。各燃料電池セル300の長手方向(x軸方向)の長さは、100〜300mm程度とすることができる。
各燃料電池セル300の基端部は、燃料マニホールド200の挿入孔202に挿入されている。各燃料電池セル300は、接合材101によって挿入孔202に固定されている。燃料電池セル300は、挿入孔202に挿入された状態で、接合材101によって燃料マニホールド200に固定されている。接合材101は、燃料電池セル300と挿入孔202の隙間に充填される。接合材101としては、例えば、結晶化ガラス、非晶質ガラス、ろう材、及びセラミックスなどが挙げられる。結晶化ガラスとは、全体積に対する「結晶相が占める体積」の割合(結晶化度)が60%以上であり、全体積に対する「非晶質相及び不純物が占める体積」の割合が40%未満のガラスである。このような結晶化ガラスとしては、例えば、SiO−B系、SiO−CaO系、又はSiO−MgO系が挙げられる。
各燃料電池セル300は、長手方向(x軸方向)及び幅方向(y軸方向)に広がる板状に形成されている。各燃料電池セル300は、配列方向(z軸方向)に間隔をあけて配列されている。隣り合う2つの燃料電池セル300の間隔は、1〜5mm程度とすることができる。隣り合う2つの燃料電池セル300は、電気接続部材301によって電気的に接続されている。複数の燃料電池セル300が電気接続部材301で接続されることによって、「電気素子構造体」の一例である“セルスタック”が形成されている。電気接続部材301の構成については後述する。
燃料電池セル300は、複数の発電素子部10と、支持基板20とを備える。
[支持基板]
図4に示すように、支持基板20は、支持基板20の長手方向(x軸方向)に沿って延びる複数のガス流路21を内部に有している。各ガス流路21は、支持基板20の基端側から先端側に向かって延びている。各ガス流路21は、互いに実質的に平行に延びている。なお、基端側とは、ガス流路のガス供給側を意味する。具体的には、基端側とは、燃料マニホールド200に燃料電池セル300を取り付けた場合に、燃料電池セル300のうち燃料マニホールド200に近い側を意味する。また、先端側とは、ガス流路のガス供給側とは反対側を意味する。具体的には、先端側とは、燃料電池セル300を燃料マニホールド200に取り付けた場合に、燃料電池セル300のうち燃料マニホールド200から遠い側を意味する。例えば、図2に示す例では、下側が基端側であり、上側が先端側となる。
図5に示すように、支持基板20は、複数の第1凹部22を有する。本実施形態において、各第1凹部22は、支持基板20の両主面に形成されているが、一方の主面にだけ形成されていてもよい。各第1凹部22は支持基板20の長手方向において互いに間隔をあけて配置されている。
支持基板20は、電子伝導性を有さない多孔質の材料によって構成される。支持基板20は、例えば、CSZ(カルシア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、支持基板20は、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、MgO(酸化マグネシウム)とMgAl(マグネシアアルミナスピネル)とから構成されてもよい。支持基板20の気孔率は、例えば、20〜60%程度である。
[発電素子部]
各発電素子部10は、支持基板20に支持されている。本実施形態において、各発電素子部10は、支持基板20の両主面に形成されているが、一方の主面にだけ形成されていてもよい。各発電素子部10は、支持基板20の長手方向において、互いに間隔をあけて配置されている。すなわち、本実施形態に係る燃料電池セル300は、いわゆる横縞型の燃料電池である。長手方向に隣り合う発電素子部10は、インターコネクタ31によって互いに電気的に接続されている。
発電素子部10は、燃料極4、電解質5、及び空気極6を有している。また、発電素子部10は、反応防止膜7をさらに有している。
[燃料極]
燃料極4は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。燃料極4は、燃料極集電部41と燃料極活性部42とを有する。
燃料極集電部41は、第1凹部22内に配置されている。詳細には、燃料極集電部41は、第1凹部22内に充填されており、第1凹部22と同様の外形を有する。燃料極集電部41は、第2凹部411及び第3凹部412を有している。第2凹部411内には、燃料極活性部42が配置されている。また、第3凹部412には、インターコネクタ31が配置されている。
燃料極集電部41は、電子伝導性を有する。燃料極集電部41は、燃料極活性部42よりも高い電子伝導性を有していることが好ましい。燃料極集電部41は、酸素イオン伝導性を有していてもよいし、有していなくてもよい。
燃料極集電部41は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極集電部41は、NiO(酸化ニッケル)とY(イットリア)とから構成されてもよいし、NiO(酸化ニッケル)とCSZ(カルシア安定化ジルコニア)とから構成されてもよい。燃料極集電部41の厚さ、及び第1凹部22の深さは、50〜500μm程度である。
燃料極活性部42は、酸素イオン伝導性を有するとともに、電子伝導性を有する。燃料極活性部42は、燃料極集電部41よりも酸素イオン伝導性を有する物質の含有率が大きい。詳細には、燃料極活性部42における、気孔部分を除いた全体積に対する酸素イオン伝導性を有する物質の体積割合は、燃料極集電部41における、気孔部分を除いた全体積に対する酸素イオン伝導性を有する物質の体積割合よりも大きい。
燃料極活性部42は、例えば、NiO(酸化ニッケル)とYSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)とから構成され得る。或いは、燃料極活性部42は、NiO(酸化ニッケル)とGDC(ガドリニウムドープセリア)とから構成されてもよい。燃料極活性部42の厚さは、5〜30μmである。
[電解質]
電解質5は、燃料極4上を覆うように配置されている。詳細には、電解質5は、あるインターコネクタ31から隣のインターコネクタ31まで長手方向に延びている。すなわち、支持基板20の長手方向(x軸方向)において、電解質5とインターコネクタ31とが交互に連続して配置されている。電解質5は、支持基板20の第1主面23a及び第2主面23bを覆うように構成されている。
電解質5は、イオン伝導性を有し且つ電子伝導性を有さない緻密な材料から構成される焼成体である。電解質5は、例えば、YSZ(8YSZ)(イットリア安定化ジルコニア)から構成され得る。或いは、電解質5は、LSGM(ランタンガレート)から構成されてもよい。電解質5の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
[反応防止膜]
反応防止膜7は、緻密な材料から構成される焼成体である。反応防止膜7は、電解質5と空気極活性部61との間に配置されている。反応防止膜7は、電解質5内のYSZと空気極6内のSrとが反応して電解質5と空気極6との界面に電気抵抗が大きい反応層が形成される現象の発生を抑制するために設けられている。
反応防止膜7は、希土類元素を含むセリアを含んだ材料から構成されている。反応防止膜7は、例えば、GDC=(Ce,Gd)O(ガドリニウムドープセリア)から構成され得る。反応防止膜7の厚さは、例えば、3〜50μm程度である。
[空気極]
空気極6は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。空気極6は、電解質5を基準にして、燃料極4と反対側に配置されている。空気極6は、空気極活性部61と空気極集電部62とを有している。
空気極活性部61は、反応防止膜7上に配置されている。空気極活性部61は、酸素イオン伝導性を有するとともに、電子伝導性を有する。空気極活性部61は、空気極集電部62よりも酸素イオン伝導性を有する物質の含有率が大きい。詳細には、空気極活性部61おける、気孔部分を除いた全体積に対する酸素イオン伝導性を有する物質の体積割合は、空気極集電部62における、気孔部分を除いた全体積に対する酸素イオン伝導性を有する物質の体積割合よりも大きい。
空気極活性部61は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、空気極活性部61は、LSF=(La,Sr)FeO(ランタンストロンチウムフェライト)、LNF=La(Ni,Fe)O(ランタンニッケルフェライト)、又は、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)等から構成されてもよい。空気極活性部61は、異なる材料によって構成される内側層と外側層との2層構造であってもよい。空気極活性部61の厚さは、例えば、10〜100μmである。
空気極集電部62は、空気極活性部61上に配置されている。また、空気極集電部62は、空気極活性部61から、隣の発電素子部に向かって延びている。燃料極集電部41と空気極集電部62とは、発電領域から互いに反対側に延びている。発電領域とは、燃料極活性部42と電解質5と空気極活性部61とが重複する領域である。
空気極集電部62は、電子伝導性を有する多孔質の材料から構成される焼成体である。空気極集電部62は、空気極活性部61よりも高い電子伝導性を有していることが好ましい。空気極集電部62は、酸素イオン伝導性を有していてもよいし、有していなくてもよい。
空気極集電部62は、例えば、LSCF=(La,Sr)(Co,Fe)O(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)から構成され得る。或いは、空気極集電部62は、LSC=(La,Sr)CoO(ランタンストロンチウムコバルタイト)から構成されてもよい。或いは、空気極集電部62は、Ag(銀)、Ag−Pd(銀パラジウム合金)から構成されてもよい。空気極集電部62の厚さは、例えば、50〜500μm程度である。
[インターコネクタ]
インターコネクタ31は、支持基板20の長手方向(x軸方向)に隣り合う発電素子部10を電気的に接続するように構成されている。詳細には、一方の発電素子部10の空気極集電部62は、他方の発電素子部10に向かって延びている。また、他方の発電素子部10の燃料極集電部41は、一方の発電素子部10に向かって延びている。そして、インターコネクタ31は、一方の発電素子部10の空気極集電部62と、他方の発電素子部10の燃料極集電部41とを電気的に接続している。インターコネクタ31は、燃料極集電部41の第3凹部412内に配置されている。詳細には、インターコネクタ31は、第3凹部412内に埋設されている。
インターコネクタ31は、電子伝導性を有する緻密な材料から構成される焼成体である。インターコネクタ31は、例えば、LaCrO(ランタンクロマイト)から構成され得る。或いは、インターコネクタ31は、(Sr,La)TiO(ストロンチウムチタネート)から構成されてもよい。インターコネクタ31の厚さは、例えば、10〜100μmである。
[電気接続部材]
図6に示すように、隣接する2つの燃料電池セル300(第1燃料電池セル300a及び第2燃料電池セル300b)は、電気接続部材301によって電気的に接続される。本実施形態において、第1燃料電池セル300aは、「第1電気素子」の一例であり、第2燃料電池セル300bは、「第2電気素子」の一例である。電気接続部材301は、いわゆる集電部材である。
電気接続部材301は、第1燃料電池セル300aと第2燃料電池セル300bの間に配置される。電気接続部材301は、支持基板20の両主面に配置された複数の発電素子部10のうち、最も基端側に配置された基端側発電素子部10aよりも基端側に配置されている。
電気接続部材301は、導電性接合材102を介して、第1燃料電池セル300a及び第2燃料電池セル300bそれぞれの基端側に接合される。詳細には、電気接続部材301は、第1導電性接合材102aを介して、第1燃料電池セル300aの基端側発電素子部10aから延びる空気極集電部62に接合される。また、電気接続部材301は、第2導電性接合材102bを介して、第2燃料電池セル300bの基端側発電素子部10aから延びる空気極集電部62に接合される。
導電性接合材102としては、導電性セラミックス等を用いることができる。導電性セラミックスとしては、上述した空気極6に用いることのできる材料のほか、(Mn,Co)、(La,Sr)MnOなどが挙げられる。導電性接合材102は、単一の材料によって構成されていてもよいし、2種以上の材料によって構成されていてもよい。
図6に示すように、電気接続部材301は、側面視(すなわち、幅方向(y軸方向)から見た場合)において、V字状に形成されている。電気接続部材301は、第1先端部301aに向かうほど第1燃料電池セル300aに近づき、第2先端部301bに向かうほど第2燃料電池セル300bに近づく。電気接続部材301は、第1先端部301aに向かうほど第1導電性接合材102aに深く埋設され、第2先端部301bに向かうほど第2導電性接合材102bに深く埋設されている。
ここで、図7は、電気接続部材301の斜視図である。図7では、電気接続部材301が第1燃料電池セル300aに接合された状態が示されている。図7では、第2燃料電池セル300bが省略されているが、実際には第1燃料電池セル300aと対向するように第2燃料電池セル300bが配置されている。
電気接続部材301は、矩形状の金属板(例えば、ステンレス板)を折り曲げ加工することによって形成される。電気接続部材301は、幅方向(y軸方向)に沿って配置される。電気接続部材301は、第1燃料電池セル300aと第2燃料電池セル300bとの隙間内に配置されており、当該隙間の外側には突出していない。
電気接続部材301は、第1接合部a1、第2接合部a2、第1連結部b1、第2連結部b2、及び第3連結部b3を有する。
第1接合部a1は、第1燃料電池セル300aに接合される。詳細には、第1接合部a1は、第1導電性接合材102aによって、第1燃料電池セル300aに接合される。第1接合部a1は、配列方向(z軸方向)において、第2接合部a2と対向する。
第1接合部a1は、平板状に形成される。本実施形態において、第1接合部a1は、幅方向に延びるように配置されている。第1接合部a1は、第1燃料電池セル300aの表面に対して傾斜している。第1接合部a1の第1燃料電池セル300aの表面に対する角度は適宜設定することができる。第1接合部a1は、矩形状に形成されているが、長円形、楕円形、三角形、五角以上の多角形、又は、これら以外の複雑な形状に形成されていてもよい。
第1接合部a1には、複数の第1貫通孔c1が形成されている。各第1貫通孔c1には、第1導電性接合材102aが充填されている。これによって、第1燃料電池セル300aに対する第1接合部a1の接合力を向上させることができる。第1導電性接合材102aは、各第1貫通孔c1の外側にはみ出していてもよく、さらに第1接合部a1の外表面上に広がっていてもよい。本実施形態において、各第1貫通孔c1は、幅方向に沿って延びる矩形状に形成されているが、円形、楕円形、三角形、正方形、五角以上の多角形、又は、これら以外の複雑な形状に形成されていてもよい。また、本実施形態では、3個の第1貫通孔c1が設けられているが、第1貫通孔c1の個数は適宜変更可能である。
第2接合部a2は、第2燃料電池セル300bに接合される。詳細には、第2接合部a2は、第2導電性接合材102b(図6参照)によって、第2燃料電池セル300bに接合される。第2接合部a2は、配列方向において第1接合部a1と対向する。
第2接合部a2は、平板状に形成される。本実施形態において、第2接合部a2は、幅方向に延びるように配置されている。第2接合部a2は、第2燃料電池セル300bの表面に対して傾斜している。第2接合部a2の第2燃料電池セル300bの表面に対する角度は適宜設定することができる。第2接合部a2は、矩形状に形成されているが、長円形、楕円形、三角形、五角以上の多角形、又は、これら以外の複雑な形状に形成されていてもよい。本実施形態において、幅方向における第2接合部a2の長さは、幅方向における第1接合部a1の長さと同等である。長手方向における第2接合部a2の幅は、長手方向おける第1接合部a1の幅と同等である。ただし、第2接合部a2の形状は、第1接合部a1の形状と異なっていてもよい。
第2接合部a2には、複数の第2貫通孔c2が形成されている。図7では図示されていないが、各第2貫通孔c2には、第2導電性接合材102b(図6参照)が充填される。これによって、第2燃料電池セル300bに対する第2接合部a2の接合力を向上させることができる。第2導電性接合材102bは、各第2貫通孔c2の外側にはみ出していてもよく、さらに第2接合部a2の外表面上に広がっていてもよい。本実施形態において、各第2貫通孔c2は、幅方向に沿って延びる矩形状に形成されているが、円形、楕円形、三角形、正方形、五角以上の多角形、又は、これら以外の複雑な形状に形成されていてもよい。また、3個の第2貫通孔c2が設けられているが、第2貫通孔c2の個数は適宜変更可能である。第2貫通孔c2の形状は、第1貫通孔c1と同じであってもよいし、異なっていてもよい。
第1連結部b1は、幅方向における第1接合部a1の一端部P1と、幅方向における第2接合部a2の一端部Q1とに連結される。第1接合部a1の一端部P1と第2接合部a2の一端部Q1は、配列方向において互いに対向している。
第1連結部b1は、湾曲板状に形成される。すなわち、第1連結部b1は、全体的に滑らかに湾曲するように形成されている。これによって、電気接続部材301の可撓性を向上させることができるため、電気接続部材301からの押圧力によって、第1燃料電池セル300aと第2燃料電池セル300bにクラックが発生することを抑制できる。第1連結部b1の一端部R1は、第1接合部a1の一端部P1と滑らかに連なる。第1連結部b1の他端部R2は、第2接合部a2の一端部Q1と滑らかに連なる。
第1連結部b1は、長手方向において、第1接合部a1と第2接合部a2との隙間の外側に配置される。本実施形態において、第1連結部b1は、第1接合部a1と第2接合部a2の基端側に配置され、かつ、基端側に向かって凸状に形成されている。このように、第1連結部b1は、幅方向において、第1接合部a1と第2接合部a2の外側に突出していないため、第1連結部b1が周辺部材と干渉することを抑制できる。なお、第1連結部b1は、第1接合部a1と第2接合部a2の先端側に配置され、かつ、先端側に向かって凸状に形成されていてもよい。
第2連結部b2は、幅方向において、第1連結部b1の反対側に配置される。第2連結部b2を設けることによって、各連結部を流れる電流の密度を低減できるため、第1燃料電池セル300aと第2燃料電池セル300bの間における電力損失を低減する事ができる。
第2連結部b2は、幅方向における第1接合部a1の他端部P2と、幅方向における第2接合部a2の他端部Q2とに連結される。第1接合部a1の他端部P2と第2接合部a2の他端部Q2は、配列方向において互いに対向している。
第2連結部b2は、湾曲板状に形成される。すなわち、第2連結部b2は、全体的に滑らかに湾曲するように形成されている。これによって、電気接続部材301の可撓性を向上させることができるため、電気接続部材301からの押圧力によって、第1燃料電池セル300aと第2燃料電池セル300bにクラックが発生することを抑制できる。第2連結部b2の一端部S1は、第1接合部a1の他端部P2と滑らかに連なる。第2連結部b2の他端部S2は、第2接合部a2の他端部Q2と滑らかに連なる。
第2連結部b2は、長手方向において、第1接合部a1と第2接合部a2との隙間の外側に配置される。本実施形態において、第2連結部b2は、第1接合部a1と第2接合部a2の基端側に配置され、かつ、基端側に向かって凸状に形成されている。このように、第2連結部b2は、幅方向において、第1接合部a1と第2接合部a2の外側に突出していないため、第2連結部b2が周辺部材と干渉することを抑制できる。なお、第2連結部b2は、第1接合部a1と第2接合部a2の先端側に配置され、かつ、先端側に向かって凸状に形成されていてもよい。
第3連結部b3は、幅方向において、第1連結部b1と第2連結部b2との間に配置される。第1及び第2連結部b1,b2に加えて第3連結部b3を設けることによって、各連結部を流れる電流の密度を低減できるため、第1燃料電池セル300aと第2燃料電池セル300bの間における電力損失を低減する事ができる。
第3連結部b3は、幅方向における第1接合部a1の中央部と、幅方向における第2接合部a2の中央部とに連結される。
第3連結部b3は、湾曲板状に形成される。すなわち、第3連結部b3は、全体的に滑らかに湾曲するように形成されている。これによって、電気接続部材301の可撓性を向上させることができるため、電気接続部材301からの押圧力によって、第1燃料電池セル300aと第2燃料電池セル300bにクラックが発生することを抑制できる。第3連結部b3の一端部T1は、第1接合部a1の中央部と滑らかに連なる。第3連結部b3の他端部T2は、第2接合部a2の中央部と滑らかに連なる。
第3連結部b3は、長手方向において、第1接合部a1と第2接合部a2との隙間の外側に配置される。本実施形態において、第3連結部b3は、第1接合部a1と第2接合部a2の基端側に配置され、かつ、基端側に向かって凸状に形成されている。このように、第3連結部b3は、幅方向において、第1接合部a1と第2接合部a2の外側に突出していないため、第3連結部b3が周辺部材と干渉することを抑制できる。なお、第3連結部b3は、第1接合部a1と第2接合部a2の先端側に配置され、かつ、先端側に向かって凸状に形成されていてもよい。
[電気接続部材301と第1燃料電池セル300aとの接合状態]
図8は、電気接続部材301と第1燃料電池セル300aとの接合状態を示す断面図である。図8には、第1燃料電池セル300aの第1外表面W1に垂直な断面が図示されている。
電気接続部材301は、第1導電性接合剤102aを介して、第1燃料電池セル300aの第1外表面W1に接合される。電気接続部材301は、基材301Xと酸化クロム膜301Yとを有する。
基材301Xは、板状に形成される。基材301Xの厚みは特に制限されないが、例えば0.1〜4.0mmとすることができる。
基材301Xは、Cr(クロム)を含有する合金によって構成される。このような合金としては、Fe−Cr系合金鋼(ステンレス鋼など)やNi−Cr系合金鋼などを用いることができる。基材301XにおけるCrの含有割合は特に制限されないが、例えば4〜30質量%とすることができる。
基材301Xは、Ti(チタン)やAl(アルミニウム)を含有していてもよい。基材301XにおけるTiの含有割合は特に制限されないが、例えば0.01〜1.0at.%とすることができる。基材301XにおけるAlの含有割合は特に制限されないが、例えば0.01〜0.4at.%とすることができる。基材301Xは、TiをTiO(チタニア)として含有していてもよいし、AlをAl(アルミナ)として含有していてもよい。
酸化クロム膜301Yは、基材301X上に形成される。酸化クロム膜301Yは、基材301Xを覆う。酸化クロム膜301Yは、基材301Xの表面全体を覆っていることが好ましいが、基材301Xの表面を部分的に覆っていなくてもよい。酸化クロム膜301Yの厚みは特に制限されないが、例えば1μm〜20μmとすることができる。
酸化クロム膜301Yは、酸化クロム(Cr)を主成分として含む。具体的には、酸化クロム膜301Yは、酸化クロムを50wt%以上含む。酸化クロム膜301Yは、Mn、Fe、Cr、Mo、Siなどを不純物として含有していてもよい。酸化クロム膜301Yは、RF(radio-frequency)マグネトロンスパッタ装置を用いてCrターゲットをArスパッタリングし、反応ガス(例えば、酸素)との反応により酸化物を成膜することによって形成することができる。
図8に示すように、電気接続部材301は、第1燃料電池セル300aの第1外表面W1に垂直な断面において、第1面Y1、第2面Y2及び第1角部Y3を含む。
第1面Y1は、電気接続部材301のうち第1接合部a1の主面である。第1面Y1は、第1燃料電池セル300aの第1外表面W1と対向する。第1面Y1は、第1燃料電池セル300aの第1外表面W1に対して角度を有する。すなわち、第1面Y1は、第1外表面W1と平行ではなく、第1外表面W1に対して傾斜している。第1面Y1は、第1角部Y3側に向かうほど第1外表面W1に近づく。第1外表面W1に対する第1面Y1の角度θ1は特に制限されないが、例えば0.5度〜45度とすることができる。なお、図8に示す例では、第1面Y1が平坦に形成されているが、実際には微小な凹凸が形成されていてもよい。
第1面Y1において、酸化クロム膜301Yは、基材301Xを覆っていることが好ましい。第1面Y1に形成された酸化クロム膜301Yの厚みは、第1角部Y3に近づくほど厚く形成されていてもよい。
第2面Y2は、電気接続部材301のうち第1接合部a1の側面である。第2面Y2は、第1面Y1に連なる。第2面Y2は、第1燃料電池セル300aの第1外表面W1に対して角度を有する。すなわち、第2面Y2は、第1外表面W1と平行ではなく、第1外表面W1に対して傾斜している。第2面Y2は、第1角部Y3側に向かうほど第1外表面W1に近づく。第1外表面W1に対する第2面Y2の角度θ2は特に制限されないが、例えば45度〜135度とすることができる。
また、第2面Y2は、第1面Y1に対して角度を有する。すなわち、第2面Y2は、第1面Y1と平行ではなく、第1面Y1に対して傾斜している。第1面Y1に対する第2面Y2の角度θ3は特に制限されないが、例えば30度〜135度とすることができる。なお、図8に示す例では、第2面Y2が平坦に形成されているが、実際には微小な凹凸が形成されていてもよい。
第2面Y2において、酸化クロム膜301Yは、基材301Xを覆っていることが好ましい。第2面Y2に形成された酸化クロム膜301Yの厚みは、第1角部Y3に近づくほど厚く形成されていてもよい。
第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とによって形成される。本明細書において、「第1面Y1と第2面Y2とによって形成される」とは、“第1面Y1と第2面Y2とによって規定される”、“第1面Y1と第2面Y2とによって区画される”、及び“第1面Y1と第2面Y2との間に設けられる”のうち少なくとも1つを意味する。
本実施形態において、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とによって規定されている。具体的には、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とが屈曲するように連なる境界である。従って、図8において、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2との交点によって示されている。
第1角部Y3において、酸化クロム膜301Yは、基材301Xを覆っていることが好ましい。第1角部Y3に形成された酸化クロム膜301Yは、第1角部Y3周辺において他の部分よりも厚く形成されていてもよい。
第1角部Y3は、第1面Y1及び第2面Y2それぞれよりも第1燃料電池セル300aの第1外表面W1に近接している。第1角部Y3は、電気接続部材301の第1先端部301aに設けられる。本実施形態において、第1角部Y3は、電気接続部材301のうち、第1燃料電池セル300aの第1外表面W1に最も近接する部位である。第1角部Y3から第1外表面W1までの直線距離D1は特に制限されないが、0.5〜2000μmとすることができる。
第1燃料電池セル300aから電気接続部材301に流れる電流は、電気接続部材301のうち第1燃料電池セル300aの第1外表面W1に近接する第1角部Y3に集中する。第1角部Y3に電流が集中すると、第1角部Y3の温度が上昇するため、第1角部Y3に形成された酸化クロム膜301Yの温度が上昇して、酸化クロム膜301Yの電気抵抗が低下する。その結果、第1燃料電池セル300aから電気接続部材301へスムーズに電流を流すことができるため、第1燃料電池セル300aと電気接続部材301との電気的接続性を向上させることができる。
また、第1角部Y3を形成する第1面Y1及び第2面Y2のそれぞれが第1外表面W1に対して角度を有しているため、第1角部Y3を第1導電性接合材102aに挿入した際に、第1導電性接合材102a中の気泡を第1角部Y3周辺から排除することができる。その結果、第1燃料電池セル300aと電気接続部材301との電気的接続性を更に向上させることができる。
[電気接続部材301と第2燃料電池セル300bとの接合状態]
図9は、電気接続部材301と第2燃料電池セル300bとの接合状態を示す断面図である。図9には、第2燃料電池セル300bの第2外表面W2に垂直な断面が図示されている。
電気接続部材301は、第2導電性接合剤102bを介して、第2燃料電池セル300bの第2外表面W2に接合される。電気接続部材301は、基材301Xと酸化クロム膜301Yとを有する。基材301Xと酸化クロム膜301Yの構成は上述したとおりである。
図9に示すように、電気接続部材301は、第2燃料電池セル300bの第2外表面W2に垂直な断面において、第3面Y4、第4面Y5及び第2角部Y6を含む。
第3面Y4は、電気接続部材301のうち第2接合部a2の主面である。第3面Y4は、第2燃料電池セル300bの第2外表面W2と対向する。第3面Y4は、第2燃料電池セル300bの第2外表面W2に対して角度を有する。すなわち、第3面Y4は、第2外表面W2と平行ではなく、第2外表面W2に対して傾斜している。第3面Y4は、第2角部Y6側に向かうほど第2外表面W2に近づく。第2外表面W2に対する第3面Y4の角度θ4は特に制限されないが、例えば0.5度〜45度とすることができる。なお、図9に示す例では、第3面Y4が平坦に形成されているが、実際には微小な凹凸が形成されていてもよい。
第3面Y4において、酸化クロム膜301Yは、基材301Xを覆っていることが好ましい。第3面Y4に形成された酸化クロム膜301Yの厚みは、第2角部Y6に近づくほど厚く形成されていてもよい。
第4面Y5は、電気接続部材301のうち第2接合部a2の側面である。第4面Y5は、第3面Y4に連なる。第4面Y5は、第2燃料電池セル300bの第2外表面W2に対して角度を有する。すなわち、第4面Y5は、第2外表面W2と平行ではなく、第2外表面W2に対して傾斜している。第4面Y5は、第2角部Y6側に向かうほど第2外表面W2に近づく。第2外表面W2に対する第4面Y5の角度θ5は特に制限されないが、例えば45度〜135度とすることができる。
また、第4面Y5は、第3面Y4に対して角度を有する。すなわち、第4面Y5は、第3面Y4と平行ではなく、第3面Y4に対して傾斜している。第3面Y4に対する第4面Y5の角度θ6は特に制限されないが、例えば30度〜135度とすることができる。なお、図9に示す例では、第4面Y5が平坦に形成されているが、実際には微小な凹凸が形成されていてもよい。
第4面Y5において、酸化クロム膜301Yは、基材301Xを覆っていることが好ましい。第4面Y5に形成された酸化クロム膜301Yの厚みは、第2角部Y6に近づくほど厚く形成されていてもよい。
第2角部Y6は、第3面Y4と第4面Y5とによって形成される。本実施形態において、「第3面Y4と第4面Y5とによって形成される」とは、“第3面Y4と第4面Y5とによって規定される”、“第3面Y4と第4面Y5とによって区画される”、及び“第3面Y4と第4面Y5との間に設けられる”のうち少なくとも1つを意味する。
本実施形態において、第2角部Y6は、第3面Y4と第4面Y5とによって規定されている。具体的には、第2角部Y6は、第3面Y4と第4面Y5とが屈曲するように連なる境界である。従って、図9において、第2角部Y6は、第3面Y4と第4面Y5との交点によって示されている。
第2角部Y6において、酸化クロム膜301Yは、基材301Xを覆っていることが好ましい。第2角部Y6に形成された酸化クロム膜301Yは、第2角部Y6周辺において他の部分よりも厚く形成されていてもよい。
第2角部Y6は、第3面Y4及び第4面Y5それぞれよりも第2燃料電池セル300bの第2外表面W2に近接している。第2角部Y6は、電気接続部材301の第2先端部301bに設けられる。本実施形態において、第2角部Y6は、電気接続部材301のうち、第2燃料電池セル300bの第2外表面W2に最も近接する部位である。第2角部Y6から第2外表面W2までの直線距離D2は特に制限されないが、0.5〜2000μmとすることができる。
電気接続部材301から第2燃料電池セル300bに流れる電流は、電気接続部材301のうち第2燃料電池セル300bの第2外表面W2に近接する第2角部Y6に集中する。第2角部Y6に電流が集中すると、第2角部Y6の温度が上昇するため、第2角部Y6に形成された酸化クロム膜301Yの温度が上昇して、酸化クロム膜301Yの電気抵抗が低下する。その結果、電気接続部材301から第2燃料電池セル300bへスムーズに電流を流すことができるため、第2燃料電池セル300bと電気接続部材301との電気的接続性を向上させることができる。
また、第2角部Y6を形成する第3面Y4及び第4面Y5のそれぞれが第2外表面W2に対して角度を有しているため、第2角部Y6を第2導電性接合材102bに挿入した際に、第2導電性接合材102b中の気泡を第2角部Y6周辺から排除することができる。その結果、第2燃料電池セル300bと電気接続部材301との電気的接続性を更に向上させることができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
(変形例1)
上記実施形態では、本発明に係る電気接続部材301を横縞型の燃料電池セルに適用した場合について説明したが、電気接続部材301は、いわゆる縦縞型の燃料電池セルなどにも適用することができる。縦縞型の燃料電池セルは、導電性の支持基板と、支持基板の一主面上に配置される発電部(燃料極、固体電解質層及び空気極)と、支持基板の他主面上に配置されるインターコネクタとを備える。
(変形例2)
上記実施形態では、本発明に係る電気接続部材301を燃料電池セルに適用した場合について説明したが、電気接続部材301は、燃料電池セル以外の各種電気素子(例えば、固体酸化物形電解セルスタック、酸素センサー、NOxセンサーなど)にも適用可能である。
(変形例3)
上記実施形態において、電気接続部材301は、第1角部Y3及び第2角部Y6を有することとしたが、第1角部Y3及び第2角部Y6の一方のみを有していてもよい。
(変形例4)
上記実施形態において、電気接続部材301は、側面視においてV字状に形成されることとしたが、これに限られるものではない。電気接続部材301の形状は、第1角部Y3及び第2角部Y6の少なくとも一方を有している限り、適宜変更可能である。
(変形例5)
上記実施形態において、電気接続部材301は、幅方向に沿って配置されることとしたが、電気接続部材301は、長手方向に沿って配置されていてもよいし、幅方向及び長手方向に対して傾斜した方向に沿って配置されていてもよい。
(変形例6)
上記実施形態において、電気接続部材301は、第1乃至第3連結部b1〜b3を有することとしたが、連結部の個数は適宜変更可能である。
(変形例7)
上記実施形態において、電気接続部材301の第1及び第2接合部a1,a2には貫通孔が形成されることとしたが、貫通孔は形成されていなくてもよい。
(変形例8)
上記実施形態において、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とによって規定されており、図8に示すように、第1面Y1と第2面Y2との交点によって示されることとしたが、これに限られない。第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とによって区画された領域であってもよい。例えば、図10に示すように、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とに連なる滑らかな湾曲面によって示されてもよいし、図11に示すように、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2とを直線的に繋ぐ平面によって示されてもよい。また、第1角部Y3は、第1面Y1と第2面Y2との間に設けられた部位であってもよい。例えば、図12に示すように、第1角部Y3は、1以上の突起部a3によって構成されており、第1面Y1と第2面Y2とに連なる複数の面によって示されてもよい。ただし、第1角部Y3の構成は、図8及び図10〜12に示す構成に限られない。また、図示しないが、第1角部Y3と同様、第2角部Y6についても、図9に示す構成には限られない。
100 セルスタック
102 接合材
102a 第1導電性接合材
102b 第2導電性接合材
200 燃料マニホールド
300 燃料電池セル
300a 第1燃料電池セル
W1 第1外表面
300b 第2燃料電池セル
W2 第2外表面
301 電気接続部材
301a 第1先端部
301b 第2先端部
301X 基材
301Y 酸化クロム膜
Y1 第1面
Y2 第2面
Y3 第1角部
Y4 第3面
Y5 第4面
Y6 第2角部

Claims (3)

  1. 第1電気素子と、
    前記第1電気素子と対向する第2電気素子と、
    第1導電性接合材を介して前記第1電気素子の第1外表面に接合される第1先端部と、第2導電性接合材を介して前記第2電気素子の第2外表面に接合される第2先端部とを有し、V字状に形成された電気接続部材と、
    を備え、
    前記電気接続部材は、Crを含む合金によって構成される基材と、前記基材を覆う酸化クロム膜とを有し、
    前記第1外表面に垂直な断面において、前記電気接続部材の前記第1先端部は、前記第1外表面に対して角度を有する第1面と、前記第1外表面に対して角度を有する第2面と、前記第1面と前記第2面とによって形成される第1角部とを含み、
    前記第1角部は、前記第1面及び前記第2面それぞれよりも前記第1外表面に近接している、
    電気素子構造体。
  2. 前記第2外表面に垂直な断面において、前記電気接続部材の前記第2先端部は、前記第2外表面に対して角度を有する第3面と、前記第2外表面に対して角度を有する第4面と、前記第3面と前記第4面とによって形成される第2角部とを有し、
    前記第2角部は、前記第3面及び前記第4面それぞれよりも前記第2外表面に近接している、
    請求項1に記載の電気素子構造体。
  3. 前記第1電気素子及び前記第2電気素子は、それぞれ燃料電池セルである、
    請求項1又は2に記載の電気素子構造体。
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