JP6291622B1 - 燃料電池スタック - Google Patents
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Abstract
Description
以下、本発明に係る燃料電池スタックの実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1〜図3に示すように、燃料電池スタック100は、複数の燃料電池セル1と、マニホールド2と、第1接合材3(本発明の接合材の一例)と、受け部材7と、を備えている。
マニホールド2は、各燃料電池セル1にガスを分配するように構成されている。マニホールド2は、中空状であり、内部空間を有している。マニホールド2の内部空間には、導入管201を介して燃料ガスなどのガスが導入される。マニホールド2は、この内部空間と外部とを連通する複数の挿入孔27を有している。
図1から図3に示すように、各燃料電池セル1は、マニホールド2に取り付けられている。各燃料電池セル1は、マニホールド2から上方に延びている。詳細には、各燃料電池セル1は、マニホールド2の上壁22から上方に延びている。燃料電池セル1の長手方向(x軸方向)の長さは100〜300mm程度とすることができる。
第1接合材3は、燃料電池セル1をマニホールド2に固定する。詳細には、第1接合材3は、燃料電池セル1とマニホールド2の上壁22とを接合している。第1接合材3は、燃料電池セル1の下端部101とマニホールド2の上壁22とを接合している。第1接合材3は、挿入孔27の第1隙間部271に充填されている。また、第1接合材3は、緻密膜18と接触している。
受け部材7は、上壁22の裏面に取り付けられている。受け部材7は、例えば、上壁22の裏面に接合されている。このように受け部材7が上壁22の裏面に取り付けられているため、上壁22は受け部材7によって補強されている。なお、上壁22の裏面は、マニホールド2の内部空間を臨む面である。受け部材7は、第1隙間部271と対向するように配置されている。
以上のように構成された燃料電池スタック100は、次のようにして発電する。マニホールド2を介して各燃料電池セル1のガス流路121内に燃料ガス(水素ガス等)を流すとともに、支持基板12の両面を酸素を含むガス(空気等)に曝すことにより、電解質14の両側面間に生じる酸素分圧差によって起電力が発生する。この燃料電池スタック100を外部の負荷に接続すると、空気極15において下記(1)式に示す電気化学反応が起こり、燃料極13において下記(2)式に示す電気化学反応が起こり、電流が流れる。
(1/2)・O2+2e−→O2− …(1)
H2+O2−→H2O+2e− …(2)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
上記実施形態では、受け部材7は、第1隙間部271の全体と対向するように配置されているが、受け部材7は、第1隙間部271の少なくとも一部と対向するように配置されていればよい。この構成によれば、第1隙間部271のうち、受け部材7と対向する部分において、第1接合材3を十分に充填させることができる。
上記実施形態では、受け部材7は貫通孔71を有する板状であり、第1隙間部271の全体と対向するように配置されているが、受け部材7の構成はこれに限定されない。例えば、図13に示すように、一対の受け部材7は、奥行き方向(z軸方向)に延びるように構成されており、貫通孔71を有していなくてもよい。各受け部材7は、ガス流路121とは対向しないように配置されている。各受け部材7は、挿入孔27の内壁面と燃料電池セル1の側面との第1隙間部271と対向するように配置されている。すなわち、第1隙間部271のうち、マニホールド2の幅方向(y軸方向)の両端部に位置する第1隙間部271と対向するように、一対の受け部材7が上壁22の裏面に取り付けられている。
上記実施形態では、燃料電池セル1は、複数の発電素子部11を有している横縞型であったが、燃料電池セル1は、長手方向に延びる一つの発電素子部を有するような縦縞型であってもよい。また、燃料電池セル1は、横縞円筒型であってもよい。
上記実施形態では、第1側壁24及び第2側壁25が傾斜部として構成されているが、ガス導入口241が形成された第1側壁24のみが傾斜部として構成されており、残りの第1側壁24及び第2側壁25は傾斜していなくてもよい。または、ガス導入口241が形成された第1側壁24の全体が傾斜部として構成されていなくてもよい。例えば、図15に示すように、第1側壁24の一部分242のみが傾斜部として構成されていてもよい。この場合、ガス導入口241は、この傾斜部242に形成されている。
上記実施形態では、第1側壁24及び第2側壁25が傾斜部として構成されているが、第1側壁24及び第2側壁25は、傾斜していなくてもよい。
上記実施形態では、マニホールド本体21の上面が開口しており、上壁22によってマニホールド本体21の上面が封鎖されているが、マニホールド2の構成はこれに限定されない。
上記実施形態では、第1側壁24及び第2側壁25は、上方に向かって外方に広がるように傾斜していたが、第1側壁24及び第2側壁25の構成はこれに限定されない。例えば、図18及び図19に示すように、第1側壁24及び第2側壁25は、下方に向かって外方に広がるように傾斜していてもよい。なお、第1側壁24及び第2側壁25の全体が、本発明の傾斜部として構成されている。特に限定されるものではないが、例えば、第1側壁24及び第2側壁25と、上壁22とがなす角度βは、90.1〜135°程度とすることができる。本変形例において、上壁22、第1側壁24、及び第2側壁25によって、マニホールド本体21を構成することが好ましい。そして、このマニホールド本体21の開口する下面を封鎖するように、底壁23はマニホールド本体21に取り付けられる。
2 マニホールド
20a 第1境界部
20b 第2境界部
20c 第3境界部
22 上壁
23 底壁
24 第1側壁
25 第2側壁
26 第1フランジ部
27 挿入孔
271 第1隙間部
3 第1接合材
7 受け部材
Claims (19)
- 挿入孔が形成された上壁を有するマニホールドと、
ガス流路を有し、前記挿入孔に挿入される燃料電池セルと、
前記挿入孔の内壁面と前記燃料電池セルの外側面との隙間部に充填され、前記マニホールドと前記燃料電池セルとを接合する接合材と、
前記隙間部の少なくとも一部と対向するように前記上壁の裏面に取り付けられる受け部材と、
を備える、燃料電池スタック。
- 前記受け部材は、前記隙間部の全体と対向するように前記上壁の裏面に取り付けられる、
請求項1に記載の燃料電池スタック。
- 前記受け部材は、貫通孔を有する板状であり、
前記貫通孔は、前記挿入孔よりも小さく、前記ガス流路と対向する位置に形成される、
請求項1又は2に記載の燃料電池スタック。
- 前記受け部材は、前記燃料電池セルの底面の外周縁部と対向する、
請求項3に記載の燃料電池スタック。
- 前記マニホールドの側壁は、上方に向かって外方に広がるように傾斜する傾斜部を有する、
請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記マニホールドの側壁は、下方に向かって外方に広がるように傾斜する傾斜部を有する、
請求項1から4のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記側壁の全体は、前記傾斜部として構成される、
請求項5又は6に記載の燃料電池スタック。
- 前記傾斜部は、ガス導入口を有する、
請求項5から7のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記マニホールドの側壁は、
第1方向において互いに対向する一対の第1側壁と、
前記第1方向と直交する第2方向において互いに対向する一対の第2側壁と、
を有する請求項1から8のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記ガス導入口は、前記一対の第1側壁のうち一方の第1側壁に形成され、
前記ガス導入口が形成された第1側壁は、前記傾斜部として構成される、
請求項8に従属する請求項9に記載の燃料電池スタック。
- 前記第1側壁と前記第2側壁との第1境界部の内側面は、R形状である、
請求項9又は10に記載の燃料電池スタック。
- 前記マニホールドの底壁と前記マニホールドの側壁との第2境界部の内側面は、R形状である、
請求項1から11のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記マニホールドの側壁の上端部から外方に延びる第1フランジ部をさらに備え、
前記上壁は、前記第1フランジ部に固定される、
請求項1から12のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記側壁と前記第1フランジ部との第3境界部の内側面は、R形状である、
請求項13に記載の燃料電池スタック。
- 前記第3境界部と前記上壁との間に第2隙間部が形成される、
請求項14に記載の燃料電池スタック。
- 前記上壁と前記マニホールドの側壁との第4境界部の内側面は、R形状である、
請求項1から15のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記マニホールドの側壁の下端部から外方に延びる第2フランジ部をさらに備え、
前記マニホールドの底壁は、前記第2フランジ部に固定される、
請求項1から16のいずれかに記載の燃料電池スタック。
- 前記側壁と前記第2フランジ部との第5境界部の内側面は、R形状である、
請求項17に記載の燃料電池スタック。
- 前記第5境界部と前記底壁との間に第3隙間部が形成される、
請求項18に記載の燃料電池スタック。
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