JP6540492B2 - 粉末供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、粉末材料の圧縮成形を行う粉末成形装置に用いられる粉末供給装置に関する。
金属粉末等の粉末材料を圧縮成形する粉末成形装置においては、ダイスの成形穴に配置された粉末材料を、上パンチと下パンチとの間に挟み込むようにして圧縮して、粉末成形体を成形している。成形穴への粉末材料の供給は、粉末材料が貯留されるホッパーと、ホッパーから供給される粉末材料を保持してダイス上をスライドするフィーダとを有する粉末供給装置を用いて行われる。そして、粉末材料を保持するフィーダを成形穴の上方に移動させ、粉末材料をフィーダから成形穴に落下させた後、フィーダを成形穴の上方から退避させる。これにより、成形穴に充填された粉末材料をフィーダによって摺り切って、成形穴への粉末材料の充填を完了している。
また、例えば、特許文献1においては、ダイに充填した成形粉末を摺り切る際に生じる、成形粉末の不均密や粒度偏析をできるだけ小さくする工夫がなされている。具体的には、ダイに充填される成形粉末の少なくとも表層領域を、仕切部材によって、面方向における複数の小区画に区分した後、この成形粉末をフィーダボックスで摺り切るようにしている。
特開2002−153994号公報
しかしながら、特許文献1を含む従来の粉末供給装置においては、粉末材料を保持するフィーダの供給通路の開口断面形状は、成形穴の開口断面形状よりも大きく形成されている。そのため、フィーダから成形穴へ落下する粉末材料は、鉛直方向に沿って直下するだけでなく、鉛直方向に交差する方向に流動しながら落下することになる。その結果、成形穴に充填された粉末材料の各部における嵩密度に偏りが生じるおそれがある。この嵩密度の偏りは、粉末成形の精度をさらに向上させるための弊害となる。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたもので、ダイスの成形穴に充填された粉末材料の各部に、嵩密度の偏りが生じにくくすることができる粉末供給装置を提供しようとして得られたものである。
本発明の一態様は、ダイス(2)の成形穴(21)へ粉末材料(8)を供給するための供給通路(31)を有するフィーダ(3)を備え、
上記供給通路における少なくとも下端側部分(311)は、鉛直方向(V)に沿って配置されるとともに、鉛直方向(V)に沿って配置された上記成形穴の断面形状と一致する断面形状に形成されており、
上記フィーダは、上記成形穴の上方から退避した退避位置(301)と、上記成形穴の上方に対向する供給位置(302)との間を直線的にスライド可能であり、かつ、上記フィーダに設けられた配置凹部(32)内に上下に重なって配置されて、上記供給通路の通路形成方向に直交する方向にスライドする一対の摺切板(4A,4B)を有しており、
該一対の摺切板は、上記供給通路の中心を通って上記フィーダのスライド方向(S)に沿って引かれる仮想線(K)に対して互いに反対側にスライドして、上記供給通路に配置された上記粉末材料を摺り切るよう構成されている、粉末供給装置(1)にある。
上記粉末供給装置においては、ダイスの成形穴とフィーダの供給通路との関係を適切に規定している。具体的には、フィーダの供給通路における少なくとも下端側部分は、鉛直方向に沿って配置されており、この下端側部分の断面形状は、ダイスの成形穴の断面形状と一致している。これにより、供給通路から成形穴に粉末材料が供給されるときには、供給通路の少なくとも下端側部分における粉末材料は、成形穴に向かって鉛直方向に直下することができる。そして、この粉末材料が、鉛直方向に交差する方向に流動することを抑制することができる。
それ故、上記粉末供給装置によれば、ダイスの成形穴に充填された粉末材料の各部に、嵩密度の偏りが生じにくくすることができる。
なお、供給通路における少なくとも下端側部分の断面形状と、成形穴の断面形状とが一致しているとの表現は、両者が完全に一致している場合だけでなく、両者が所定の許容誤差の範囲内において一致している場合も含む。
実施形態にかかる、粉末供給装置を、フィーダのスライド方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、フィーダがホッパーの下方に対向する粉末供給装置を、フィーダのスライド方向に直交する方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、フィーダがセンサの下方に対向する粉末供給装置を、フィーダのスライド方向に直交する方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、フィーダが成形穴の上方に対向する粉末供給装置を、フィーダのスライド方向に直交する方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、フィーダにおける一対の摺切板が粉末材料を摺り切った状態の粉末供給装置を、フィーダのスライド方向に直交する方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、フィーダにおける一対の摺切板が粉末材料を摺り切った状態の粉末供給装置を、フィーダのスライド方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、粉末材料を摺り切る前の一対の摺切板を、上方から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、粉末材料を摺り切った後の一対の摺切板を、上方から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、フィーダが粉末材料を摺り切った状態の粉末供給装置を、フィーダのスライド方向に直交する方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、粉末成形体を成形した上パンチと下パンチとの周辺を、フィーダのスライド方向に直交する方向から見た状態で示す断面説明図。 実施形態にかかる、従来の粉末供給装置を示す断面説明図。 確認試験にかかる、試験品及び比較品について、粉末成形体の成形回数(回)と、粉末成形体の円盤部の8ヵ所における厚みの平均値(mm)との関係を示すグラフ。 確認試験にかかる、比較品について、粉末成形体の円盤部の周方向における8ヵ所の測定位置における厚み(mm)を示すグラフ。 確認試験にかかる、試験品について、粉末成形体の円盤部の周方向における8ヵ所の測定位置における厚み(mm)を示すグラフ。 確認試験にかかる、比較品について、粉末成形体の8ヵ所の測定位置における厚みの最大値と厚みの最小値との差を示すグラフ。 確認試験にかかる、試験品について、粉末成形体の8ヵ所の測定位置における厚みの最大値と厚みの最小値との差を示すグラフ。
上述した粉末供給装置にかかる好ましい実施形態について、図面を参照して説明する。
本形態の粉末供給装置1は、図1、図2に示すように、ダイス2の成形穴21へ粉末材料8を供給するための供給通路31を有するフィーダ(3)を備える。供給通路31の下端側部分311を含む全体は、鉛直方向Vに沿って配置されるとともに、鉛直方向Vに沿って配置された成形穴21の断面形状と一致する断面形状に形成されている。
以下に、本形態の粉末供給装置1についてさらに詳説する。
図10に示すように、粉末供給装置1は、ダイス2、下パンチ25及び上パンチ26を備える粉末成形装置10において用いられる。下パンチ25は、ダイス2の成形穴21内に下方から配置されて、成形穴21内の粉末材料8を下方から圧縮するものである。上パンチ26は、成形穴21内に上方から配置されて、成形穴21内の粉末材料8を上方から圧縮するものである。
粉末供給装置1によってダイス2の成形穴21に供給される粉末材料8は、金属粉末である。粉末成形装置10においては、成形穴21に供給された金属粉末を、下パンチ25及び上パンチ26によって加圧圧縮することにより、金属粉末成形体が成形される。この金属粉末成形体は、小型であり、成形精度を向上させることにより、切削加工を行わずに製品にすることができるものである。
図1、図2に示すように、粉末供給装置1は、フィーダ3の他にホッパー5を備える。ホッパー5は、フィーダ3の供給通路31へ粉末材料8を流下させるための貯留通路51を有するものである。
ダイス2と下パンチ25とは、成形穴21内であって、ダイス2の上面と下パンチ25の上面との間に、所定の容積のキャビティ211を形成するよう、アクチュエータによって相対的に移動可能である。キャビティ211には、粉末成形体81を成形するための粉末材料8が充填される。
フィーダ3は、ホッパー5と分離して設けられており、ホッパー5の下方位置と、成形穴21の上方の位置とにスライドする。
図1、図2に示すように、フィーダ3の供給通路31は、粉末材料8を、鉛直方向Vにのみ直下(流下)させ、鉛直方向Vに交差する方向には流動させないことを目的として形成されている。供給通路31の全体は、鉛直方向Vに沿って配置されるよう直線状に形成されているとともに、ダイス2の成形穴21の断面形状と一致する断面形状に形成されている。成形穴21及び供給通路31は、円形状の断面を有する円柱形状に形成されている。ダイス2は、プレート状ダイス22と、プレート状ダイス22よりも耐摩耗性に優れる、ダイス本体としてのリング状ダイス23とに分割されている。成形穴21はリング状ダイス23において形成されており、リング状ダイス23はプレート状ダイス22内に埋設されている。
図1に示すように、ホッパー5の貯留通路51は、その通路形成方向が鉛直方向Vに平行になるよう配置されている。そして、ホッパー5は、貯留通路51内における粉末材料8の貯留量が必要最小限になる形状に形成されている。貯留通路51の下端側部分511は、供給通路31の断面形状と一致する断面形状に形成されており、貯留通路51の上端側部分512は、下端側部分511よりも拡径して形成されている。また、下端側部分511と上端側部分512との間には、テーパ状の中間部分513が形成されている。上端側部分512の断面形状は下端側部分511の断面形状との相似形であり、中間部分513は下方に向かうに連れて円錐状に絞られて形成されている。
ホッパー5の貯留通路51の下端側部分511の内径と、フィーダ3の供給通路31の内径とは、ダイス2の成形穴21の内径と、所定の許容誤差の範囲内において同じである。
本形態の粉末供給装置1においては、フィーダ3の供給通路31及びホッパー5の貯留通路51を、ダイス2の成形穴21と同様に鉛直方向Vに沿って形成している。そして、ホッパー5の貯留通路51の下端側部分511の断面形状と、フィーダ3の供給通路31の断面形状と、ダイス2の成形穴21の断面形状とを、所定の許容誤差の範囲内において互いに一致させている。
これにより、貯留通路51から供給通路31へ粉末材料8を流下させるときには、粉末材料8を鉛直方向Vに直下させることができる。また、供給通路31から成形穴21に粉末材料8を流下させるときにも、粉末材料8を鉛直方向Vに直下させることができる。そして、ホッパー5からフィーダ3に粉末材料8を受け渡すとき、及びフィーダ3から成形穴21に粉末材料8を受け渡すときのいずれにおいても、粉末材料8が、鉛直方向Vに交差する方向に流動することを抑制することができる。そのため、ダイス2の成形穴21に充填された粉末材料8の周方向の各部に、嵩密度の偏りが生じにくくすることができる。その結果、粉末材料8から成形される粉末成形体81の周方向の各部の厚みにばらつきが生じにくくなり、粉末成形体81の成形精度を向上させることができる。
なお、周方向とは、成形穴21の鉛直方向に向けられた中心軸線の周りの方向のことをいい、粉末成形体81の厚みとは、成形穴21のキャビティ211の深さによって形成される厚みのことをいう。
図1、図2に示すように、ホッパー5の下端側部分511の上下に一対に設けられた凹部53には、上下一対のシャッター6A,6Bが配置されている。各シャッター6A,6Bには、貯留通路51の一部を形成する通路形成穴61が形成されている。通路形成穴61の断面形状は、貯留通路51の断面形状と一致している。各シャッター6A,6Bは、ホッパー5の各凹部53内を、鉛直方向Vに直交する水平方向にスライドする。各シャッター6A,6Bは、通路形成穴61の中心が貯留通路51の中心と一致して通路形成穴61が貯留通路51の一部を形成する開位置601と、通路形成穴61の中心が貯留通路51の中心から外れて貯留通路51を閉塞する閉位置602とにスライド可能である。各シャッター6A,6Bは、アクチュエータによって、開位置601と閉位置602との間でスライド可能である。
各シャッター6A,6Bにおける通路形成穴61に配置される粉末材料8は、各シャッター6A,6Bのスライドに伴って、ホッパー5の各凹部53内において移動する。そのため、各シャッター6A,6Bの厚みをできるだけ薄くすることにより、粉末材料8の移動を少なくすることができる。
また、図1、図2に示すように、上下一対のシャッター6A,6Bが閉位置602にあるとき、上側のシャッター6Aと下側のシャッター6Bとの間には、貯留通路51の一部が通路形成方向に仕切られて、一定の容積の計量通路部52が形成される。計量通路部52には、フィーダ3の供給通路31へ流下させるための略一定の質量の粉末材料8が計量される。上側のシャッター6A及び下側のシャッター6Bが閉位置602にあって、計量通路部52内に略一定の質量の粉末材料8が計量された後には、下側のシャッター6Bを閉位置602から開位置601にスライドさせることにより、計量通路部52内に計量された粉末材料8を、フィーダ3の供給通路31へ流下させることができる。そして、貯留通路51から供給通路31には、計量通路部52内に計量された略一定の質量の粉末材料8が供給される。
計量通路部52の容積は、成形穴21に形成されるキャビティ211の容積と同等にすることができる。言い換えれば、計量通路部52において計量が行われる粉末材料8の量は、1回の成形において、キャビティ211に供給される粉末材料8の量と同等にすることができる。
また、上述したように、ホッパー5の計量通路部52の内径とダイス2の成形穴21の内径とは、所定の許容誤差の範囲内において同じにしている。そのため、計量通路部52の高さ寸法(上下一対のシャッター6A,6Bの内側面同士の間隔)は、成形穴21に形成されるキャビティ211の高さ寸法と、所定の許容誤差の範囲内において同じになる。
図11に示すように、従来の粉末供給装置9においては、次の傾向がある。すなわち、ホッパー95における粉末材料8の貯留量が多い場合には、ホッパー95における粉末材料8からフィーダ93における粉末材料8に作用する自重が大きくなる。そして、フィーダ93からダイス92の成形穴921に供給される粉末材料8の嵩密度が高くなる傾向にある。一方、ホッパー95における粉末材料8の貯留量が少なくなった場合には、ホッパー95における粉末材料8からフィーダ93における粉末材料8に作用する自重が小さくなる。そして、フィーダ93からダイス92の成形穴921に供給される粉末材料8の嵩密度が低くなる傾向にある。
これに対し、本形態の粉末供給装置1においては、フィーダ3とホッパー5とを分離し、ホッパー5においては、上下一対のシャッター6A,6Bによって計量通路部52を形成している。そして、ホッパー5の貯留通路51からフィーダ3の供給通路31には、計量通路部52内に計量された略一定の質量の粉末材料8が逐次供給される。これにより、ホッパー5の貯留通路51における粉末材料8の貯留量が変化する場合においても、フィーダ3の供給通路31においては、規定量の粉末材料8を保持することができる。
そして、供給通路31から成形穴21に粉末材料8を繰り返し供給する際に、供給通路31における粉末材料8に作用する自重の変動量を小さく抑えることができる。これにより、フィーダ3からダイス2の成形穴21に供給される粉末材料8の嵩密度が、粉末成形を行うごとに変化しにくくすることができる。そのため、粉末材料8によって成形される粉末成形体81の厚みに、成形を行うごとのばらつきが生じにくくすることができる。
図2、図4に示すように、フィーダ3は、ホッパー5の下方に対向する受取位置301と、成形穴21の上方に対向する供給位置302との間を、水平方向に沿って直線的にスライド可能である。受取位置301は、成形穴21の上方から退避した退避位置301の一態様である。フィーダ3は、シリンダー、モータ等のアクチュエータによって、受取位置301と供給位置302との間で繰り返しスライド可能である。フィーダ3は、受取位置301においてホッパー5から粉末材料8を受け取り、供給位置302において成形穴21へ粉末材料8を供給する。
図1、図2、図6〜図8に示すように、フィーダ3の下側部分に設けられた配置凹部32には、上下に重なる一対の摺切板4A,4Bが配置されている。一対の摺切板4A,4Bには、供給通路31の一部を形成する通路形成穴41が形成されている。通路形成穴41の断面形状は、供給通路31の断面形状と一致している。各摺切板4A,4Bは、フィーダ3の配置凹部32内を、鉛直方向Vに直交する水平方向にスライドする。各摺切板4A,4Bは、図7に示すように、通路形成穴41の中心が供給通路31の中心と一致して通路形成穴41が供給通路31の一部を形成する開位置401と、図6、図8に示すように、通路形成穴41の中心が供給通路31の中心から外れて供給通路31を閉塞する閉位置402とにスライド可能である。各摺切板4A,4Bは、アクチュエータによって、開位置401と閉位置402との間でスライド可能である。
図1、図2、図4に示すように、フィーダ3の上面には、フィーダ3が受取位置301から供給位置302へスライドする際に、フィーダ3の供給通路31の上方開口部を閉塞するための閉塞プレート45が設けられている。閉塞プレート45には、供給通路31の内径と同じ内径の貫通穴451が形成されている。閉塞プレート45は、アクチュエータによって、図1、図2に示すように、貫通穴451が供給通路31と連通される連通位置403と、図4に示すように、閉塞プレート45が供給通路31の上方開口部を閉塞する閉塞位置404とにスライド可能である。
閉塞プレート45を用いることにより、フィーダ3が受取位置301から供給位置302へスライドするときに、フィーダ3の供給通路31内に上方から異物が混入することを防止することができる。
図7、図8に示すように、一対の摺切板4A,4Bは、供給通路31の中心を通ってフィーダ3のスライド方向Sに沿って引かれる仮想線Kに対して互いに反対側にスライドする。そして、一対の摺切板4A,4Bが開位置401から閉位置402へスライドするときには、各摺切板4A,4Bによって供給通路31に配置された粉末材料8が摺り切られる。また、図9に示すように、フィーダ3が供給位置302から受取位置301へ戻るときには、フィーダ3によって成形穴21のキャビティ211内における粉末材料8が摺り切られる。
本形態の上側の摺切板4Aと下側の摺切板4Bとは、フィーダ3のスライド方向Sに対して直交する水平方向に、仮想線Kに対して互いに反対側にスライドする。そして、ダイス2の成形穴21に供給される粉末材料8は、フィーダ3のスライド方向Sと、各摺切板4A,4Bのスライド方向との3つの方向に摺り切られる。なお、上側の摺切板4Aと下側の摺切板4Bとは、フィーダ3のスライド方向Sに対して所定の傾斜角度を有する水平方向に、仮想線Kに対して線対称になる互いに反対側にスライドさせることもできる。また、例えば、フィーダ3と上側の摺切板4Aと下側の摺切板4Bとは、水平方向において互いに120°異なる方向にスライドさせることもできる。
また、フィーダ3には、一対の摺切板4A,4Bを設ける代わりに、フィーダ3が成形穴21の上方から退避するときにスライドする方向とは反対方向にスライドする1つの摺切板を設けることもできる。
また、フィーダ3には、互いに反対側にスライドする一対の摺切板4A,4Bを設けるとともに、フィーダ3が成形穴21の上方から退避するときにスライドする方向とは反対方向にスライドする1つの摺切板を設けることもできる。
フィーダ3の下側部分における配置凹部32は、フィーダ3の下面よりも若干上側に形成されている。そして、下側の摺切板4Bが、フィーダ3の下面においてダイス2に直接接触しないようにしている。
また、一対の摺切板4A,4Bにおける通路形成穴41に配置される粉末材料8は、各摺切板4A,4Bのスライドに伴って、フィーダ3の配置凹部32内において移動する。そのため、各摺切板4A,4Bの厚みをできるだけ薄くすることにより、粉末材料8の移動を少なくすることができる。
図11に示すように、従来の粉末供給装置9においては、フィーダ93が成形穴921の上方から退避する動作によってのみ、成形穴921内に流下した粉末材料8が摺り切られている。そのため、成形穴921内において、フィーダ3が粉末材料8を摺り切るためにスライドした方向に位置する粉末材料8の部分の嵩密度は、その周囲における粉末材料8の嵩密度に比べて高くなるといった傾向がある。
本形態の粉末供給装置1においては、フィーダ3によって粉末材料8の摺切りを行うだけでなく、フィーダ3が粉末材料8の摺切りを行う方向とは違う方向にも、一対の摺切板4A,4Bによって意図的に摺切りを行うようにしている。すなわち、フィーダ3による摺切りを行う以外に、一対の摺切板4A,4Bによる摺切りを行い、供給通路31内又は成形穴21内における粉末材料8を、互いに異なる3つの方向に摺り切るようにしている。
これにより、成形穴21に形成されるキャビティ211内において、粉末材料8の嵩密度が高くなる部分を3つの水平方向に分散させることができる。そのため、キャビティ211内に充填された粉末材料8の周方向の各部における嵩密度の偏りを抑制することができる。
また、図3に示すように、本形態の粉末供給装置1は、粉末材料8が供給通路31内にあることを検知するセンサ7を備えている。センサ7は、ダイス2、ホッパー5又は粉末供給装置1の架台等に取り付けられている。センサ7とダイス2の上面との間隔は一定に保たれている。センサ7は、フィーダ3の供給通路31内に配置された粉末材料8の表面高さ位置を検知する。
センサ7は、受取位置301と供給位置302との間をスライドするフィーダ3のスライド経路の途中において、フィーダ3に対向可能である。フィーダ3は、受取位置301と供給位置302との間において、センサ7に対向する中間位置303に停止可能である。フィーダ3は、図2に示すように、受取位置301においてホッパー5から供給通路31に粉末材料8を受け取り、図3に示すように、中間位置303においてセンサ7による供給通路31内の粉末材料8の量の検知を受け、図4に示すように、供給位置302において供給通路31から成形穴21へ粉末材料8を供給する。
本形態のセンサ7は、レーザー光の照射及び反射を利用して、センサ7から被測定物までの距離を測定することができるレーザー測長センサである。そして、センサ7は、供給通路31内の粉末材料8の表面高さ位置を検知することによって、ホッパー5の計量通路部52によって計量された規定の範囲内の粉末材料8が、供給通路31内にあるか否かを検知するよう構成されている。なお、センサ7には、レーザー測長センサ以外にも、センサ7から被測定物までの距離を測定することができる種々の非接触式のセンサを用いることができる。
センサ7を用いることにより、フィーダ3の供給通路31に、計量通路部52によって複数回計量が行われた量の粉末材料8が保持されているか否かを確認することができる。言い換えれば、供給通路31内に保持される粉末材料8の質量の変化が、規定の範囲としての許容誤差の範囲内になるようにすることができる。この許容誤差の範囲は、例えば、計量通路部52の1回の計量による粉末材料8の質量の範囲とすることができる。そして、供給通路31から成形穴21に粉末材料8を繰り返し供給する際に、供給通路31内には、許容誤差の範囲内の粉末材料8が常に保持されるようにすることができる。これにより、供給通路31内における粉末材料8の自重の変動量を小さく抑え、フィーダ3からダイス2の成形穴21に供給される粉末材料8の嵩密度が、粉末成形を行うごとに変化しにくい状態を容易に形成することができる。
また、センサ7において設定する許容誤差の範囲は、計量通路部52の1回の計量による、供給通路31内の粉末材料8の表面高さ位置の変化分の範囲とする。この表面高さ位置の変化分の範囲は、例えば、6回の計量分の粉末材料8による表面高さ位置と、7回の計量分の粉末材料8による表面高さ位置との差の範囲とすることができる。
フィーダ3は、センサ7が規定の範囲内の粉末材料8が供給通路31内にあることを検知した後に、受取位置301から供給位置302にスライドして、供給通路31から成形穴21に所定量の粉末材料8を供給するよう構成されている。そして、フィーダ3が受取位置301から供給位置302にスライドするときには、フィーダ3の供給通路31内には、質量の変化が許容誤差の範囲内にある粉末材料8が常に保持される。
ダイス2を下パンチ25に対して相対的に上昇させるアクチュエータ、フィーダ3をスライドさせるアクチュエータ、一対のシャッター6A,6Bをそれぞれスライドさせるアクチュエータ、及び一対の摺切板4A,4Bをそれぞれスライドさせるアクチュエータは、粉末供給装置1及び粉末成形装置10の制御装置によって動作の制御が可能である。そして、粉末供給装置1における各動作は、制御装置に構築された制御プログラムに従って行われる。
次に、粉末供給装置1によってダイス2の成形穴21に粉末材料8を供給する方法、及び粉末成形装置10によって粉末材料8から粉末成形体81を成形する方法について説明する。
まず、図2に示すように、ホッパー5においては、制御装置は、下側のシャッター6Bを閉位置602にするとともに上側のシャッター6Aを開位置601にし、貯留通路51の下端側部分511に粉末材料8を流下させる。そして、制御装置は、上側のシャッター6Aを開位置601から閉位置602にスライドさせ、計量通路部52内に略一定の質量の粉末材料8を計量する。また、制御装置は、フィーダ3を、受取位置301にスライドさせ、ホッパー5の下方に位置させる。
次いで、制御装置は、フィーダ3における一対の摺切板4A,4Bを閉位置402にした状態で、下側のシャッター6Bを閉位置602から開位置601にスライドさせる。このとき、計量通路部52内において略一定の質量に計量された粉末材料8は、フィーダ3の供給通路31内に流下し、上側の摺切板4Aの上に貯留される。そして、制御装置は、一対のシャッター6A,6Bによって、計量通路部52内に粉末材料8を計量する動作、及び計量通路部52内に計量された粉末材料8をフィーダ3の供給通路31内に流下させる動作を所定回数、繰り返し行う。
次いで、図3に示すように、制御装置は、フィーダ3を、受取位置301から中間位置303へスライドさせ、センサ7の下方に位置させる。そして、制御装置は、フィーダ3の供給通路31内に配置された粉末材料8の表面高さ位置をセンサ7によって測定し、規定の範囲内の粉末材料8が供給通路31内にあるか否かを検知する。センサ7によって、規定の範囲内の粉末材料8が供給通路31内にあることが検知されたときには、制御装置は、このフィーダ3を中間位置303から供給位置302へスライドさせる。
次いで、図4に示すように、制御装置は、フィーダ3における一対の摺切板4A,4Bを互いに反対側に向けて閉位置402から開位置401に同時にスライドさせ、粉末材料8が配置された供給通路31を成形穴21の上方において開口させる。
次いで、制御装置は、ダイス2を下パンチ25に対して相対的に上昇させる。このとき、フィーダ3の供給通路31内の粉末材料8が成形穴21内に流下し、ダイス2の成形穴21内に、粉末材料8が充填された所定の容積のキャビティ211が形成される。なお、制御装置は、ダイス2を下パンチ25に対して相対的に上昇させた後に、一対の摺切板4A,4Bを閉位置402から開位置401に同時にスライドさせることもできる。
次いで、図5〜図8に示すように、制御装置は、フィーダ3における一対の摺切板4A,4Bを、互いに反対側に向けて開位置401から閉位置402にスライドさせる。これにより、フィーダ3の供給通路31内に配置された粉末材料8が各摺切板4A,4Bによって摺り切られる。その後、図9に示すように、制御装置は、フィーダ3を供給位置302から受取位置301にスライドさせる。このとき、キャビティ211内における粉末材料8がフィーダ3によって摺り切られ、キャビティ211への粉末材料8の充填が完了する。
次いで、図10に示すように、制御装置は、上パンチ26を下パンチ25に向けて下降させる。そして、上パンチ26が所定の位置まで下降したときには、キャビティ211内の粉末材料8が下パンチ25と上パンチ26との間に挟まれる。このとき、粉末材料8が圧縮成形されて、粉末成形体81が成形される。次いで、制御装置は、上パンチ26を上昇させて成形穴21から退避させるとともに、ダイス2を下パンチ25に対して相対的に下降させる。これにより、成形穴21内の粉末成形体81が取り出される。その後、粉末成形体81は、焼成を行って製品とされる。
なお、上パンチ26には、粉末成形体81にインサート成形するための軸部材82を保持させておくことができる。この場合には、軸部材82を中央部に有する粉末成形体81を成形することができる。
本形態においては、ホッパー5の貯留通路51の下端側部分511の断面形状と、フィーダ3の供給通路31の断面形状と、ダイス2の成形穴21の断面形状とを、所定の許容誤差の範囲内において互いに一致させる第1の構成、フィーダ3と分離されたホッパー5に上下一対のシャッター6A,6Bを設ける第2の構成、センサ7によって供給通路31内の粉末材料8の量を測定する第3の構成、及びフィーダ3に一対の摺切板4A,4Bを設ける第4の構成を、1つの実施形態に適用した。ただし、これらの構成は、別々に機能することも可能である。
例えば、第1の構成のみを有する粉末供給装置1を形成することもできる。また、第1、第2の構成を有する粉末供給装置1を形成することもできる。また、第1〜第3の構成を有する粉末供給装置1を形成することもできる。また、第1、第4の構成を有する粉末供給装置1を形成することもできる。
また、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、さらに異なる実施形態を構成することが可能である。
(確認試験)
本確認試験においては、上述した粉末供給装置1を含む粉末成形装置10(試験品)によって定圧成形した粉末成形体81の厚みを測定した。また、比較のために、上記第1〜第4の構成を有しない、図11の粉末供給装置9を含む粉末成形装置(比較品)によって定圧成形した粉末成形体81の厚みも測定した。
成形に用いる粉末材料8は、平均粒径が80μmであるFe−Si系の金属粉末とした。また、成形する円盤形状の粉末成形体81の外径の狙いはφ10mmとし、厚みの狙いは2.2mmとした。また、粉末成形体81の円盤部811の中央部には、φ3.6mmの軸部材82をインサート成形した(図10参照)。また、試験品及び比較品の粉末供給装置1,9において、それぞれ80個の粉末成形体81を成形した。
成形した粉末成形体81の円盤部811の厚みは、粉末成形体81の中心軸線周りの周方向に等間隔に設定した8ヵ所の測定位置において測定した。そして、粉末成形体81の成形回数に応じた厚みの平均値の変化、及び粉末成形体81の周方向における各部の厚みのばらつきを確認した。
図12〜図15には、試験品及び比較品について、粉末成形体81の円盤部811の厚みを測定した結果を示す。
図12には、試験品及び比較品について、粉末成形体81の成形回数(回)と、粉末成形体81の円盤部811の8ヵ所における厚みの平均値(mm)との関係を示す。同図に示すように、比較品においては、成形回数が1回目から59回目にかけて増加していくと、粉末成形体81の厚みの平均値がばらつきを持ちながら徐々に小さくなっている。この理由は、ホッパー95内及びフィーダ93内の粉末材料8が、成形回数が増えるごとに徐々に少なくなり、フィーダ93内における粉末材料8から成形穴21に供給された粉末材料8に対して作用する自重が徐々に小さくなるためであると考える。また、成形回数が60回目になる時点において、ホッパー95内に粉末材料8を補充しており、粉末成形体81の厚みの平均値が再び大きくなっている。この理由は、ホッパー95内に粉末材料8を補充したときには、フィーダ93内における粉末材料8から成形穴21に供給された粉末材料8に対して作用する自重が再び大きくなるためであると考える。
一方、試験品においては、成形回数ごとに粉末成形体81の厚みの平均値がばらつきを持ちながらも、成形回数が増加しても粉末成形体81の厚みの平均値が小さくなっていく傾向は見られない。比較品においては、粉末成形体81の厚みの平均値の最大値と、粉末成形体81の厚みの平均値の最小値との差が31.5μmとなったのに対し、試験品においては、粉末成形体81の厚みの平均値の最大値と、粉末成形体81の厚みの平均値の最小値との差が17.5μmとなった。この結果より、試験品においては、特に上記第1〜第3の構成による効果が有効になり、粉末成形体81の成形回数に応じた厚みの平均値の変化が生じにくいことが分かった。
図13には、比較品について、粉末成形体81の円盤部811の周方向における8ヵ所の測定位置と、各測定位置における円盤部811の厚み(mm)との関係を示す。図14には、試験品について、粉末成形体81の円盤部811の周方向における8ヵ所の測定位置と、各測定位置における円盤部811の厚み(mm)との関係を示す。
図13に示すように、比較品においては、4,5の測定位置における粉末成形体81の厚みが大きくなっている。4,5の測定位置は、フィーダ3によって成形穴21内の粉末材料8が摺り切られた方向に位置している。そのため、摺切りを行う方向の偏りに伴って、成形された粉末成形体81の周方向の厚みにばらつきが生じたと考える。
一方、図14に示すように、試験品においては、1〜8の測定位置における粉末成形体81の厚みは、大きくは異なっていない。試験品においては、特に上記第4の構成による効果が有効になり、粉末成形体81の周方向における各部の厚みのばらつきが生じにくいことが分かった。
図15には、比較品について、図13に示す結果に基づき、80回成形が行われた各粉末成形体81について、8ヵ所の測定位置における厚みの最大値と厚みの最小値との差(厚み差)(mm)を求め、この厚み差の分布をヒストグラムとして求めた結果を示す。また、図16には、試験品について、図14に示す結果に基づき、比較品と同様に、厚み差(mm)の分布をヒストグラムとして求めた結果を示す。
図15、図16に示すように、試験品における厚み差の分布は、比較品における厚み差の分布に比べて、厚み差が小さな部分に集中している。また、比較品における厚み差の平均値が32.3μmとなったのに対し、試験品における厚み差の平均値は13.8μmとなった。このことより、試験品においては、比較品に比べて、厚み寸法のばらつきを平均的に約40%減少できることが分かった。
1 粉末供給装置
2 ダイス
21 成形穴
3 フィーダ
31 供給通路
311 下端側部分
5 ホッパー
51 貯留通路
8 粉末材料

Claims (5)

  1. ダイス(2)の成形穴(21)へ粉末材料(8)を供給するための供給通路(31)を有するフィーダ(3)を備え、
    上記供給通路における少なくとも下端側部分(311)は、鉛直方向(V)に沿って配置されるとともに、鉛直方向(V)に沿って配置された上記成形穴の断面形状と一致する断面形状に形成されており、
    上記フィーダは、上記成形穴の上方から退避した退避位置(301)と、上記成形穴の上方に対向する供給位置(302)との間を直線的にスライド可能であり、かつ、上記フィーダに設けられた配置凹部(32)内に上下に重なって配置されて、上記供給通路の通路形成方向に直交する方向にスライドする一対の摺切板(4A,4B)を有しており、
    該一対の摺切板は、上記供給通路の中心を通って上記フィーダのスライド方向(S)に沿って引かれる仮想線(K)に対して互いに反対側にスライドして、上記供給通路に配置された上記粉末材料を摺り切るよう構成されている、粉末供給装置(1)。
  2. 上記フィーダは、上記供給位置から上記退避位置へスライドするときに、上記成形穴に配置された上記粉末材料を摺り切るよう構成されている、請求項に記載の粉末供給装置。
  3. 上記フィーダと分離され、上記供給通路へ上記粉末材料を流下させるための貯留通路(51)を有するホッパー(5)をさらに備え、
    上記供給通路の全体は、鉛直方向に沿って配置されるよう直線状に形成されているとともに、上記成形穴の断面形状と一致する断面形状に形成されており、
    上記貯留通路における少なくとも下端側部分(511)は、鉛直方向に沿って配置されるとともに、上記供給通路の断面形状と一致する断面形状に形成されている、請求項1又は2に記載の粉末供給装置。
  4. 上記ホッパーは、上記貯留通路の一部を、通路形成方向に分断するよう一定の容積の計量通路部(52)に仕切る上下一対のシャッター(6A,6B)を有しており、
    上記貯留通路から上記供給通路には、上記計量通路部内に計量された上記粉末材料が供給される、請求項に記載の粉末供給装置。
  5. 上記粉末材料が上記供給通路内にあることを検知するセンサ(7)をさらに備え、
    該センサは、上記計量通路部によって計量された規定の範囲内の上記粉末材料が上記供給通路内にあることを検知するよう構成されており、
    上記フィーダは、上記センサが上記規定の範囲内の上記粉末材料が上記供給通路内にあることを検知した後に、上記成形穴の上方にスライドして、上記供給通路から上記成形穴に上記粉末材料を供給するよう構成されている、請求項に記載の粉末供給装置。
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