JP6540354B2 - 電極シートの製造方法 - Google Patents

電極シートの製造方法

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Description

本発明は、電極シートの製造方法に関する。
昨今では燃料電池を搭載した自動車の販売が開始されている。燃料電池は二酸化炭素や窒素酸化物などの温室効果ガスを排出しないことから、環境への負荷が少なく、今後もさらなる研究開発が想定される。燃料電池は、電解質膜にアノード側とカソード側の触媒層を設けた膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly 以下MEAと記載)にアノードガスとカソードガスを供給して反応させることによって発電を生じさせる。
MEAの製造には、一例として触媒層を転写シート上に形成して転写シートに乾燥、熱処理を行い、転写シートをプロトン交換膜に転写する、といった技術がある(特許文献1参照)。特許文献1では触媒層とプロトン交換膜とを接合する前に熱処理を行い、当該熱処理よりも低い温度で加熱及び加圧を行なっている。
特開2004−288391号公報
転写シートに塗布された触媒層は熱処理後、室温まで冷却される。特許文献1にかかる方法のように熱処理、加熱及び加圧を行なったとしても、当該冷却の際に触媒層および転写シートには熱的影響によって反りが発生することがある。このように触媒層に反りが発生した場合、アノードとカソードを電解質膜に位置合わせする際において例えば角の部位を認識することが難しくなり、位置決め作業に時間がかかってしまうといった問題がある。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、熱処理による触媒層の変形を抑制できる、MEAを製造する際に形成される電極シートの製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する本発明は、膜電極接合体に用いられ、電解質を含む触媒層を、シート部材に形成した電極シートの製造方法であって、前記触媒層をシート部材に塗布して前記電極シートを形成し、前記電極シートに加熱を行い、その後大気雰囲気中で冷却を行い、前記電極シートは、少なくとも前記冷却の際に拘束した状態で冷却される。また、前記電極シートは、前記拘束の際に前記触媒層よりも前記電極シートの面方向における外方に離れた位置を拘束される。
本発明にかかる電極シートの製造方法は、上記のように少なくとも加熱後における電極シートの冷却の際に電極シートを拘束した状態で冷却するように構成している。加熱によって触媒層に含まれる水分は揮発し、大気雰囲気中における冷却の際に吸湿によって触媒層に反りが生じ得る。これについて、少なくとも冷却の際にシート部材を拘束した状態で冷却することによって、シート部材に形成された触媒層の変形を抑制し、アノードやカソードの電解質膜への位置決め作業などを円滑に行うことができる。
本発明の一実施形態に係るMEAの製造方法を示すフローチャートである。 MEAを用いる燃料電池の要部について示す断面図である。 図3(A)は触媒インクをシート部材に塗布する塗布部について説明する図、図3(B)は触媒インクに熱処理を行なう熱処理部について説明する図、図3(C)は乾燥させた触媒層を電解質膜に積層する積層部について説明する図である。 図4(A)〜図4(C)は本発明の実施形態1にかかるMEAの製造方法に用いられる、シート部材に塗布した触媒層を冷却する際に用いられる拘束部を示す斜視図、正面図、平面図である。 図5(A)、図5(B)は実施形態1の変形例にかかる拘束部を示す斜視図、正面図、図5(C)、図5(D)は同変形例にかかる拘束部の一部を下側から見上げた斜視図、底面図である。 図6(A)〜図6(C)は本発明の実施形態2においてシート部材に塗布した触媒層を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、側面図、平面図、図6(D)は図6(C)の6D−6D線に沿う断面図である。 図7(A)、図7(B)は本発明の実施形態3においてシート部材に塗布した触媒層を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、側面図である。 図8(A)〜図8(D)は本発明の実施形態4においてシート部材に塗布した触媒層を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、側面図である。 図9(A)〜図9(C)は本発明の実施形態5においてシート部材に塗布した触媒層を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、側面図、平面図、図9(D)は実施形態5における挟持部を示す正面図である。 図10(A)、図10(B)は本発明の実施形態6においてシート部材に塗布した触媒層を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、平面図、図10(C)は実施形態6における挟持部を示す正面図である。 図11(A)〜図11(C)は本発明の実施形態7においてシート部材に塗布した触媒層を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、平面図、側面図である。 本発明の実施例および比較例にかかる触媒層の冷却後の形状および変形量等を示す表である。
(実施形態1)
以下、添付した図面を参照しながら、本発明に係る実施形態について説明する。図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。図面における部材の大きさや比率は、説明の都合上誇張され実際の大きさや比率とは異なる場合がある。
図1は本発明の実施形態1に係るMEAの製造方法を示すフローチャートである。本実施形態に係る燃料電池を含むMEAの製造方法について図1を参照して概説すれば、アノード11bまたはカソード11cに含まれる触媒層20をシート部材30に塗布して電極シート40を形成し、電極シート40に加熱を行ない、その後大気雰囲気中で冷却を行う。電極シート40は少なくとも冷却の際に拘束された状態で冷却される。以下、詳述する。
(MEA)
図2はMEAを用いる燃料電池の要部について示す断面図である。本実施形態に係る製造方法によって製造されるMEAは燃料電池において電気化学反応によってエネルギーを発生させる際に用いられる燃料電池セル10の構成要素である。まず、MEAについて以下に説明する。
MEA11は、供給された酸素と水素を化学反応させて電力を生成する。MEA11は、図2に示すように、電解質膜11aの片側にアノード11bを接合し、もう一方の側にカソード11cを接合して形成している。電解質膜11aは、たとえば、固体の高分子材料からなり、薄板状に形成している。
固体高分子材料には、たとえば、水素イオンを伝導し、湿潤状態で良好な電気伝導性を有するフッ素系樹脂を用いている。アノード11bは、触媒層20、撥水層、およびガス拡散層を積層して構成し、電解質膜11aよりも若干小さい薄板状に形成している。カソード11cは、触媒層20、撥水層、およびガス拡散層を積層して構成し、アノード11bと同様の大きさで薄板状に形成している。
アノード11bおよびカソード11cの触媒層20は溶媒にアイオノマおよび触媒粒子を含ませたいわゆる触媒インクを乾燥、熱処理して得られる。
溶媒は、例えば、水道水、純水、イオン交換水、蒸留水等の水、シクロヘキサノール、メタノール、エタノール、n−プロパノール(n−プロピルアルコール)、イソプロパノール(IPA)、n−ブタノール、sec−ブタノール、イソブタノール、およびtert−ブタノール等の炭素数1〜4の低級アルコール、プロピレングリコール、ベンゼン、トルエン、キシレン等であるが、これらに限定されない。これらの他にも、酢酸ブチルアルコール、ジメチルエーテル、エチレングリコール等が溶媒として用いられてもよい。これらの溶剤は、1種を単独で使用してもあるいは2種以上の混合液の状態で使用してもよい。
アイオノマとしては、例えば、フッ素系高分子電解質材料、および炭化水素系高分子電解質材料を挙げることができるが、これらに限定されない。フッ素系高分子電解質材料としては、例えば、ナフィオン(登録商標)、アシプレックス(登録商標)、フレミオン(登録商標)等のパーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマー、パーフルオロカーボンホスホン酸系ポリマー、トリフルオロスチレンスルホン酸系ポリマー、エチレンテトラフルオロエチレン−g−スチレンスルホン酸系ポリマー、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、ポリビニリデンフルオリド−パーフルオロカーボンスルホン酸系ポリマー等が挙げられる。炭化水素系高分子電解質材料としては、例えば、スルホン化ポリエーテルスルホン(S−PES)、スルホン化ポリアリールエーテルケトン、スルホン化ポリベンズイミダゾールアルキル、ホスホン化ポリベンズイミダゾールアルキル、スルホン化ポリスチレン、スルホン化ポリエーテルエーテルケトン(SPEEK)、スルホン化ポリフェニレン(S−PP)等が挙げられる。
触媒粒子は、少なくとも触媒作用を有する物質を含み、例えば、触媒作用を有する触媒金属と、これを担持する触媒担体と、を有する。
触媒金属は、例えば白金含有触媒金属であるが、これに限定されない。白金含有触媒金属としては、例えば、白金(Pt)の単体粒子、または白金粒子とルテニウム(Ru)、イリジウム(Ir)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、タングステン(W)、鉛(Pb)、鉄(Fe)、クロム(Cr)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)、バナジウム(V)、モリブデン(Mo)、ガリウム(Ga)及びアルミニウム(Al)からなる群より選ばれる少なくとも1種の他の金属粒子との混合物、白金と他の金属との合金等を挙げることができる。
触媒担体は、例えば、電子伝導性を有し、主成分がカーボンからなる。触媒担体としては、例えば、カーボンブラック(ケッチェンブラック、オイルファーネスブラック、チャネルブラック、ランプブラック、サーマルブラック、アセチレンブラックなど)、活性炭等からなるカーボン粒子が挙げられるが、これらに限定されない。
アノード11bおよびカソード11cのガス拡散層は、たとえば、充分なガス拡散性および導電性を有する炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロス、カーボンペーパ、またはカーボンフェルトから形成している。
なお、MEA11の構成要素ではないが、セパレータ13、14は、図2に示し、積層された複数の燃料電池セル10において隣り合うMEA11を隔離しつつ、MEA11で発生した電力を通電させている。
(MEAの製造装置)
次にMEAの製造装置について説明する。図3(A)は触媒インクをシート部材に塗布する塗布部について説明する図、図3(B)は触媒インクに熱処理を行なう熱処理部について説明する図、図3(C)は乾燥させた触媒層を電解質膜に積層する積層部について説明する図である。図4(A)〜図4(C)は本発明の実施形態1にかかるMEAの製造方法に用いられる、シート部材に塗布した触媒インクを冷却する際に用いられる拘束部を示す斜視図、正面図、平面図である。
本実施形態に係るMEAの製造装置について図3〜図4を参照して概説すれば、MEAの材料となる触媒層を触媒インク20の状態でシート部材30に塗布する塗布部110と、シート部材30と共に触媒インク20の乾燥および熱処理を行なう熱処理部120と、触媒インク20が塗布されたシート部材30を拘束する拘束部130と、熱処理された触媒層20を冷却する冷却部(不図示)と、乾燥した触媒層20を電解質膜11aに積層させる積層部140と、を有する。
実施形態1において触媒インク20が一時的に塗布されるシート部材30は、一つのシート部材30に触媒インク20が単体で塗布される、いわゆる枚葉状のシート部材として構成している。以下、詳述する。
(塗布部)
塗布部110は、図3(A)に示すようにインクの供給圧を調整可能なアプリケータ111を備える。アプリケータ111から吐出された触媒インク20はPTFEなどの材料を含む転写シートとして構成したシート部材30に塗布される。なお、シート部材30に触媒インク20を塗布できれば、触媒インク20を塗布する構成はアプリケータに限定されない。
なお、触媒インク20をシート部材30に塗布する前の触媒インクの調整は従来公知のものと同様であるため、説明を省略する。
(熱処理部)
熱処理部120は、図3(B)に示すように温度調整が可能なヒーター121を備える。本実施形態における熱処理とは、加熱のような工程を指し、熱処理によって触媒層20は触媒層20に含まれるガラス転移温度以上に加熱されて機械的強度などが向上する。ヒーター121は、具体的に電熱ヒーターなどを挙げることができるが、触媒インク20の熱処理および乾燥を行なうことができれば、電熱ヒーターに限定されない。乾燥の際にはヒーター121を用いて触媒インク20中の溶媒成分が一部、あるいは全部が揮発して乾燥が行われる。なお、熱処理と乾燥とは別々の処理として行ってもよいし、ひとつの処理の中で熱処理と乾燥とを合わせて行ってもよい。
(拘束部)
拘束部130は、乾燥、熱処理の行なわれた触媒層20を含む電極シート40を冷却する際に特に用いる。拘束部130は、図4(A)〜図4(C)に示すように電極シート40を拘束する部材を設置するテーブル131と、テーブル131において電極シート40を載置させる載置部132と、シート部材30において載置部132が接触する面と逆側の面にて接触する接触部133と、接触部133を電極シート40の厚さ方向に移動可能にする可動部134と、可動部134を支持する支持部135と、を有する。拘束部130において上述した接触部133、可動部134、および支持部135は、図4(A)〜図4(C)に示すように対になって構成している。
テーブル131は、載置部132、接触部133、可動部134、支持部135を設置するための構成である。載置部132は、テーブル131に設置された平板状の部位であり、電極シート40を設置するための構成である。支持部135は電極シート40を上側から押圧するための可動部134および接触部133を移動可能に支持するための構成である。
可動部134は支持部135に対して図4(B)において上下移動可能に構成されている。別の言い方をすれば、可動部134は載置部132に対して接近離間移動可能に構成されている。本実施形態において支持部135には可動部134を移動させるための不図示のモーターが内蔵されているが、可動部134を移動させることができれば、可動部134を移動させる構成はモーターに限定されない。接触部133はアーム状の可動部134における移動方向における端部に設けられている。
本実施形態においてシート部材30は、矩形状に構成されている。接触部133は平板状に形成され、シート部材30における4辺の中でも1つ離れた辺、本実施形態では矩形状の4辺における向かい合う2辺を載置部132と共に挟持するように構成している。
接触部133は、シート部材30において触媒インク20が塗布されていない外方の部位に接触して押圧するように構成している。
(積層部)
積層部140は、図3(C)に示すようにシート部材30に塗布された触媒層20を電解質膜11aに転写し、回転可能に保持された一対のローラー141、142を有する。ローラー141、142によって、図3(C)に示すようにシート部材30に塗布された触媒層20は電解質膜11aに転写される。電解質膜に触媒インクを塗布した構成はCCM(Catalyst Coated Membrane CCM)とも呼ばれる。
電解質膜11aに触媒インク20が転写されたら、ローラー141、142と同様のローラーによって、ガス拡散層が電解質膜11aに取り付けられる。これによってMEA11が形成される。
(冷却部)
熱処理された触媒層20を冷却する冷却部は、載置部132上において触媒インク20が塗布されたシート部材30を大気雰囲気に所定時間放置することによって構成している。しかし、冷却部の構成は上記に限定されず、雰囲気温度を上昇させずに大気雰囲気中において送風機などを用いて強制的に冷却を行うことによって構成してもよい。
(MEAの製造方法)
次に本実施形態にかかるMEAの製造方法の中でも触媒インクをシート部材に塗布してから電解質膜に転写するまでの工程について説明する。なお、その他の工程については従来と同様であるため説明を省略する。
図1を参照して本実施形態に係るMEAの製造方法について概説すれば、触媒インクの塗布(ステップST1)と、触媒インクの乾燥・熱処理(ステップST2)と、電極シートの拘束および冷却(ステップST3)と、拘束の解除(ステップST4)と、を有する。
まず、触媒インク20の塗布の際には、上述した塗布部110によってシート部材30に調製された触媒インク20が塗布され、電極シート40が形成される(ステップST1)。乾燥の際には例えば熱処理炉などにおいてヒーター121によって触媒インク20が乾燥し、乾燥後または同時に、電解質のガラス転移温度以上、分解温度以下において熱処理が行なわれる(ステップST2)。本実施形態において触媒インク20を乾燥して出来た構成は触媒層と呼ぶことにする。
乾燥後、電極シート40は拘束部130の載置部132に載置される。そして、可動部134がシート部材30が載置された載置部132に接近し、電極シート40が載置部132と接触部133によって挟持される。電極シート40は、大気雰囲気において載置部132と接触部133によって挟持された状態にて冷却が行われる(ステップST3)。冷却が終了したら、可動部134を電極シート40から離間させ、接触部133と載置部132による挟持を解除し、拘束部130による拘束を解除する(ステップST4)。拘束による解除は電解質のガラス転移温度以下において行なわれる。
(作用効果)
次に本実施形態に係る作用効果について説明する。本実施形態では触媒インク20を塗布して形成した電極シート40に加熱を行い、その後大気雰囲気中にて冷却を行う。電極シート40は少なくとも冷却の際に平坦に拘束した状態で冷却するように構成している。加熱によって触媒層20に含まれる水分は揮発し、大気雰囲気中における冷却の際に吸湿によって触媒層20には反りが生じ得る。
これに対し、本実施形態では少なくとも冷却の際に拘束部130で電極シート40を平坦に拘束することによって、触媒層20に反りが生じることを防止し、アノード11bやカソード11cの電解質膜11aへの位置決め等を精度よく行なうことができる。
また、拘束部130は電極シート40を厚さ方向に拘束するように構成している。触媒層20に生じる反りは、特に触媒層20の厚さ方向に生じる。そのため、拘束部130によって電極シート40を厚さ方向に拘束することによって触媒層20に反りが生じることを効果的に防止できる。
また、電極シート40への厚さ方向への拘束は、可動部134によって接触部133を載置部132に接近させ、電極シート40の厚さ方向に荷重を付加することによって達成することができる。
また、上記では拘束部130によって電極シート40における触媒層20が設けられている箇所よりも外方を挟持するように構成している。そのため、拘束部130によって電極シート40を拘束したとしても、出来上がる触媒層20において拘束による跡が形成されることがない。そのため、触媒層20の反りなどの変形を防止するとともに触媒層20の品質についても良好なものとすることができる。
また、拘束部130は矩形状の電極シート40において少なくとも2以上離れた辺、本実施形態では特に対向する二辺を接触部133を用いて挟持することによって反りによる変形を防止することができる。
また、拘束部130は、枚葉状に構成されたシート部材30を平板状の載置部132および平板状の一対の接触部133によって挟持することによって、シート部材30の反りなどの変形を抑制することができる。
また、シート部材30に対する加熱は、触媒層を構成する電解質のガラス転移温度以上であり、分解温度以下に構成される。本発明者らは、触媒層20をガラス転移温度以上に加熱した際の冷却において触媒層20の反りが顕著に見られることを発見した。そのため、触媒層20をガラス転移温度以上に加熱した際に電極シート40を拘束した状態で少なくとも冷却を行うことによって、触媒層20の反りを効果的に防止することができる。また、電極シート40の加熱温度を電解質の分解温度以下とすることによって、触媒層の組成が変化することを防止しつつ、燃料電池が形成された際の電池性能を向上させることができる。
また、拘束部130による電極シート40の拘束の解除は、触媒層20を構成する電解質のガラス転移温度以下の温度にて行なわれる。触媒層20の変形は、触媒層20をガラス転移温度以上のような高温に加熱した際に顕著に生じうる。そのため、拘束部130による拘束の解除をガラス転移温度以下の温度にて行なうことによって、拘束の解除後に触媒層20が変形してしまうことを抑制することができる。
(実施形態1の変形例)
図5(A)、図5(B)は実施形態1の変形例にかかる拘束部を示す斜視図、正面図、図5(C)、図5(D)は同変形例にかかる拘束部の一部を下から見上げた斜視図、底面図である。実施形態1では、接触部133が対になってシート部材30の4辺のうちの2辺と当接し、載置部132と共に電極シート40を挟持する実施形態について説明した。しかし、上記以外にも以下のような構成を採用することもできる。
本変形例において拘束部130aは、図5(A)〜図5(D)に示すように、テーブル131と、載置部132と、可動部134と、支持部135と、電極シート40の外周と接触して載置部132と共に電極シート40を挟持する接触部136と、を有する。
なお、実施形態1の変形例では接触部133、可動部134、および支持部135が対になって構成しておらず、特に接触部136の構成が実施形態1の接触部133と異なっている。その他の構成は実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
本変形例において接触部136は、矩形状のシート部材30において触媒層20の配置された箇所よりも外方において接触する。接触部136は、図5(C)、図5(D)に示すように、矩形状の外周部分がシート部材30との接触部分となっている、いわゆるフレーム形状に構成している。このような接触部136を可動部134によって可動させ、載置部132と接触部136とによって電極シート40を挟持することができる。
このように枚葉状に構成された電極シート40をフレーム状の接触部136と載置部132とを用いて挟持することによって、実施形態1の接触部133を用いる場合よりもシート部材30をより強固に挟持することができる。よって、従来の冷却の際に生じる反りなどの変形をより効果的に抑制することができる。
(実施形態2)
図6(A)〜図6(C)は本発明の実施形態2に係るMEAの製造方法においてシート部材に塗布した触媒層を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、側面図、平面図、図6(D)は図6(C)の6D−6D線に沿う断面図である。実施形態1では触媒インク20を塗布した枚葉状のシート部材30を平板形状の載置部132および接触部133によって挟持する実施形態について説明した。しかし、上記以外にも以下のような構成を採用することができる。
実施形態2における電極シート60は、図6(A)などに示すように枚葉状ではなく、長尺状に構成されたシート部材50に触媒層20が配置される。実施形態2における電極シートの製造装置は、図6(A)〜図6(D)に示すように長尺状の電極シート60を搬送する搬送部210と、電極シート60を搬送方向にガイドし、電極シート60の横断方向における端部を挟持するためのレール部材220と、レール部材220と共に電極シート60が横断方向に収縮しないように保持する保持部230と、を有する。
なお、図6(A)〜図6(D)には図示していないが、実施形態2にかかる電極シートの製造装置は図3に示す塗布部110と、熱処理部120と、積層部140と、を有しているが、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。また、実施形態2以降において長尺状の電極シート60を搬送する際の図示は、電極シート60の搬送方向を搬送方向Xとし、搬送方向Xと交差する電極シート60の横断方向を横断方向Yと表記する。
搬送部210は、長尺状の電極シート60を搬送方向Xに移動させるためのいわゆるローラーである。搬送部210は、図6(A)、図6(B)に示すように、電極シート60の一部と接触しながら、電極シート60を搬送方向Xにおける上流から下流へと搬送する。図6(B)において電極シート60は下側から左斜め上に搬送され、搬送部210に巻き付けられて水平方向右側へ搬送される。しかし、電極シート60を搬送できれば電極シート60の搬送方向は図5(A)〜図5(C)に限定されず、例えば上記以外にも例えば終始水平方向に搬送してもよい。
レール部材220は、本実施形態において電極シート60の長手方向に延びて電極シート60の搬送をガイドする。レール部材220は、図6(D)に示すように、電極シート60の横断方向Yにおける両端部に配置された一対の棒状の部材である。図6(C)においてレール部材220の断面形状は円形状に形成されている。しかし、電極シート60の端部を引っ掛けて挟持することができれば、形状は図6(D)以外にも例えば多角形であってもよい。
保持部230は、図6(B)などに示されているように電極シート60の搬送方向Xにおいて複数箇所並べて設けられており、電極シート60の横断方向Yにおける両端部に設けられている。保持部230は、図6(D)などに示すように回転可能なローラーを有し、レール部材220と共に電極シート60の両端部における各々の端部を挟持する。
図6(D)では保持部230の回転軸Cが横断方向Yに対して傾斜しているが、電極シート60の収縮を防止できれば図6(D)に示す場合に限定されず、例えば回転軸が横断方向Yと平行であってもよい。実施形態2における冷却は、電極シート60がレール部材220および保持部230を通過する際に行なわれる。
このように、電極シート60が長尺状である場合には、搬送方向Xと交差する横断方向Yにおける電極シート60の両端部を挟持することによって、冷却中の電極シート60を構成する触媒層20の反りなどの変形を抑制することができる。本実施形態においては、上記のようにレール部材220に電極シート60の両端部を巻き付け、レール部材220と保持部230を構成するローラーとによって挟持しながら電極シート60を搬送することによって反りなどの変形を防止することができる。
(実施形態3)
図7(A)、図7(B)は本発明の実施形態3に係るMEAの製造方法においてシート部材に塗布した触媒層を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、側面図である。実施形態2では長尺状の電極シート60の両端部をレール部材220および保持部230によって挟持する実施形態について説明したが、上記以外にも以下のような構成を採用することができる。
実施形態3に係る電極シートの製造装置は、図7(A)、図7(B)に示すように、長尺状の電極シート60を搬送するための搬送部310と、搬送部310と共に一つの部材にて搬送中の電極シート60を挟持する回転部320と、を有する。なお、図7(A)、7(B)には図示していないが、実施形態3にかかる電極シートの製造装置は図3に示す塗布部110と、熱処理部120と、積層部140と、を有しているが、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
搬送部310は、図7(A)等に示すようローラー形状を有し、上流から送られる長尺状の電極シート60の一部と接触し、回転によって電極シート60を下流へと搬送する。搬送部310の横断方向Yにおける両端部には、図7(A)に示すように電極シート60と接触する接触部311、312が設けられており、それ以外の部分は触媒インク20の部分と接触しないように構成されている。
回転部320は、図7(A)などに示すように、電極シート60と接触し、移動によって電極シート60を搬送するベルト321と、ベルト321を移動可能に保持する一対の保持部322と、回転可能に構成されベルト321を回転によって移動させる不図示のローラーと、を有する。
ベルト321は、回転部320が備える不図示のローラーによって移動可能に構成される。ベルト321は触媒層20が塗布されていない側において電極シート60と接触し、搬送部310のローラーによる回転と同期して移動することによって電極シート60を下流へと移動させる。保持部322は、ベルト321を移動可能に保持し、不図示のローラーを回転可能に保持する。
また、回転部320には冷却のための構成として、冷却水を循環させるための機器が内蔵されている。回転部320がこのように構成されることによって、電極シート60は回転部320を通過する際に冷却される。電極シート60を搬送する際にローラー状の搬送部310を構成する接触部311、312とベルト321とを用いて電極シート60を挟持することによって、上記実施形態と同様に触媒層20の反りなどの変形を抑制することができる。
(実施形態4)
図8(A)、図8(B)は本発明の実施形態4にかかるMEAの製造方法においてシート部材に塗布した触媒インク(触媒層)を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、側面図である。実施形態1では枚葉状の電極シート40の二辺を挟持し、実施形態2、3では長尺状の電極シート60の横断方向Yにおける両端部を挟持する実施形態について説明した。しかし、上記以外にも以下のような構成を採用することができる。
実施形態4にかかる電極シートの製造装置は、図8(A)、図8(B)に示すようにシート部材50を送り出すローラー410と、シート部材50を巻き取るローラー420と、電極シート60の一方の面において接触し、共同して電極シート60を挟持する挟持部430、440と、を有する。なお、図8(A)、図8(B)には図示していないが、実施形態4にかかる電極シートの製造装置は図3に示す塗布部110と、熱処理部120と、積層部140と、を有しているが、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。
ローラー410は、長尺状のシート部材50を送り出す側のローラーであり、ローラー420はローラー410から供給されたシート部材50を巻き取る側のローラーである。挟持部430は、図8(B)に示すように、ローラー410とローラー420との間に配置され、長尺状の電極シート60と一部接触し、電極シート60を移動させるベルト431と、ベルト431を回転によって移動させる複数のローラー432と、を有する。挟持部430は、電極シート60の一方の面側に配置され、図8(B)では電極シート60の下方に配置している。図8(A)、図8(B)において塗布部および熱処理部は図示していないが、ローラー410から挟持部430、440に至るまでに配置される。
ベルト431は、無端状のベルトであり、挟持部440と共に電極シート60を挟持して下流へと搬送する。ローラー432は、ベルト431を回転させるための構成であり、図8(B)では14個設けているが、ベルト431を回転できればローラーの個数や配置は上記に限定されない。
挟持部440は、図8(B)に示すように電極シート60について挟持部430とは反対側の面に配置される。挟持部440は、挟持部430のベルト431と共に電極シート60を移動させるベルト441と、ベルト441を回転によって移動させるローラー442と、ベルト441上に設けられ少なくとも冷却時において触媒インク20を含む電極シート60を挟持する押さえ部443と、を有する。
ベルト441は、挟持部430におけるベルト431と同様であり、ローラー442は挟持部430のローラー432と同様であるため、説明を省略する。押さえ部443は、ベルト441上に設けられるフレーム状の形状である。押さえ部443は、図5(C)などにおける接触部136の形状と類似した形状に構成している。押さえ部443は、ベルト441において複数配置され、ベルト431、441の送り速度を調整することによって触媒層20よりも外方においてシート部材50と接触し、電極シート60を拘束する。
上記のような構成を備えた装置において、ローラー410からシート部材50を送り出し、塗布部110によって触媒インク20を供給し、熱処理部120によって熱処理を行ない、大気雰囲気においてて冷却を行う。冷却の際には挟持部440の押さえ部443と挟持部430のベルト431とによって電極シート60を挟持しながら搬送を行う。このように構成することによって、実施形態2、3と同様に長尺状の電極シート60を構成する触媒層20の反りなどの変形を抑制することができる。なお、上記では押さえ部443を挟持部440にのみ設けたが、挟持部430にも同様に設けてもよいし、挟持部430、440の両方に設けてもよい。
(実施形態5)
図9(A)〜図9(C)は、本発明の実施形態5においてシート部材に塗布した触媒インク(触媒層)を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、側面図、平面図、図9(D)は実施形態5における挟持部を示す正面図である。実施形態2では長尺状の電極シート60の横断方向Yにおける両端部をレール部材220と保持部230とによって挟持する実施形態について説明した。しかし、上記だけでなく、以下のような構成を採用することも可能である。
実施形態5に係る電極シートの製造装置は、図9(A)〜図9(D)に示すように、シート部材50を送り出すローラー510と、シート部材50を巻き取るローラー520と、ローラー510およびローラー520の間に設けられ、シート部材50をローラー510からローラー520へと搬送するベルト530と、ベルト530の内方に接触して設けられ、ベルト530を回転により移動させる複数のローラー540と、シート部材50の横断方向Yにおける各々の端部を挟持する挟持部550と、を有する。
なお、図9(A)〜図9(D)には図示していないが、実施形態2にかかる電極シートの製造装置は図3に示す塗布部110と、熱処理部120と、積層部140と、を有しているが、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。また、ローラー510、520は実施形態4のローラー410、420と同様であり、ベルト530は実施形態4のベルト431と同様であり、ローラー540は実施形態4のローラー432と同様であるため、説明を省略する。
挟持部550は、図9(D)に示すように、回転可能に構成され、シート部材50と接触しながらシート部材50をローラー520へと移動させる回転部551、552と、回転部551、552を回転可能に支持する支持部553と、を有する。
挟持部550は、ベルト530の側方に対になって配置される。支持部553は、回転部551、552を回転させる軸を備えた構成である。支持部553において回転部551、552を回転させるモーターなどの構成は内蔵して構成しているが、別途支持部5553の近傍に備え付けてもよい。
回転部551、552は、断面が円形状のローラー形状の部材である。回転部551はベルト530の上部に配置されるシート部材50と接触し、回転部552はベルト530と接触する。回転部551、552は、図9(C)に示す平面視においてシート部材50の搬送方向Xと直交でも平行でもなく、斜めに配置されている。回転部551、552は、図9(C)に示すように、搬送方向Xにおける下流に向かうほど、外方に配置するように構成している。
このように構成されることによって、電極シート60がローラー510からローラー520へ搬送されると、挟持部550の回転部551、552は電極シート60およびベルト530の移動に伴って回転する。回転部551、552は、搬送方向Xに対して傾斜して配置しているため、シート部材50を搬送方向Xに搬送するだけでなく、電極シート60を横断方向Yにおける外方に引っ張る張力を生じさせる。そのため、上記実施形態と同様に搬送中に電極シート60が熱処理や冷却などされても、触媒層20が収縮することを抑制して反りなどの変形を抑制することができる。
(実施形態6)
図10(A)、図10(B)は、本発明の実施形態6においてシート部材に塗布した触媒インク(触媒層)を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、平面図、図10(C)は実施形態6における挟持部を示す正面図である。実施形態5では挟持部550を構成する回転部551、552をシート部材50の搬送方向Xに対して斜めに配置する実施形態について説明した。しかし、以下のような構成を採用することも可能である。
本実施形態にかかる電極シートの製造装置について図10(A)〜図10(C)を参照して概説すれば、シート部材50を送り出すローラー610と、シート部材50を巻き取るローラー620と、ローラー610およびローラー620の間に設けられ、シート部材50をローラー610からローラー620へと搬送するベルト(不図示)と、ベルトの内方に接触して設けられ、ベルトを回転により回転移動させるローラー(不図示)と、シート部材50の搬送方向Xと交差する横断方向Yにおける端部を挟持する複数の挟持部630と、シート部材50の搬送に合わせて複数の挟持部630を移動させる移動部640、650と、を有する。
なお、図10(A)〜図10(C)には図示していないが、実施形態6にかかる電極シートの製造装置は図3に示す塗布部110と、熱処理部120と、積層部140と、を有しているが、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。また、ローラー610、620は実施形態5のローラー510、520と同様であり、ローラー610とローラー620の間に配置される不図示のベルトと当該ベルトを動作させる不図示のローラーは実施形態5のベルト530およびローラー540と同様であるため、説明を省略する。
挟持部630は、図10(C)に示すように移動部640または移動部650に取り付けられる取り付け部631と、シート部材50の片側と接触する固定部632と、シート部材50において固定部632とは逆側の面に接触し、固定部632に対して接近離間移動可能である可動部633と、を有する。
取り付け部631は、例えばUの字形状に形成され、移動部640、650に取り付けられて挟持部630を移動可能に構成している。しかし、移動部640、650に取り付けることができれば、取り付け部位の形状はUの字に限定されない。固定部632は、L字状に形成されて水平部分がシート部材50との接触部分を構成し、垂直部分が可動部633の取り付け部分を構成している。可動部633は固定部632の垂直部分に取り付けられ、固定部632に対して接近離間可能に構成されている。
移動部640は、図10(B)において平面視した際に閉じた形状に形成されたベルト641と、ベルト641を回転させるローラー642,643と、を有する。ベルト641は無端状に構成され、上部に挟持部630が取り付けられる。ローラー642、643は無端状のベルト641を回転させるための構成であり、ローラー642が搬送方向Xの上流側(図10(B)の下方)に配置され、ローラー643が搬送方向Xにおける下流側(図10(B)の上方)に配置される。図10(B)に示すように上流側に配置したローラー642は下流側に配置したローラー643よりも横断方向Yにおいて電極シート60に接近して配置している。
移動部650は、ベルト651と、ローラー652、653と、を有する。ベルト651は図10(B)に示すようにベルト641と対称に配置しており、その他の点はベルト641と同様であるため説明を省略する。ローラー652、653はローラー642、643と同様であるため説明を省略する。
このように構成することによって、複数の挟持部630がシート部材50を挟持すると、移動部640、650がシート部材50から横断方向Yに離間する。挟持部630に挟持されたシート部材50は下流に搬送されると、挟持部630が横断方向Yにおいてシート部材50から離間することによって、電極シート60はより横断方向Yに引っ張られる。そのため、電極シート60は挟持部630によって横断方向Yに張力がかけられることになる。よって、上記実施形態と同様に冷却の際に電極シート60の触媒層20に反りなどが生じることを抑制することができる。
(実施形態7)
図11(A)〜図11(C)は本発明の実施形態7においてシート部材に塗布した触媒インク(触媒層)を冷却する際に用いられる装置の要部を示す斜視図、平面図、側面図である。実施形態1〜6では電極シート40または電極シート60の面に交差する方向から電極シート40または電極シート60を挟持する実施形態について説明したが、以下のような構成を採用することも可能である。
実施形態7にかかる電極シートの製造装置は、図11(A)〜図11(C)に示すように、シート部材50を送り出すローラー710と、シート部材50を巻き取るローラー720と、ローラー710とローラー720の間に配置され、長尺状のシート部材50と一部接触し、シート部材50を搬送方向Xに移動させるベルト730と、ベルト730を動作させるローラー740と、シート部材50がベルト730上を通過している間に電極シート60をベルト730に吸引させる吸引機構750と、を有する。
なお、図11(A)〜図11(C)には図示していないが、実施形態7にかかる電極シートの製造装置は図3に示す塗布部110と、熱処理部120と、積層部140と、を有しているが、実施形態1と同様であるため、説明を省略する。また、ローラー710、720は実施形態5のローラー510、520と同様であり、ローラー740は実施形態5のローラー540と同様であるため、説明を省略する。
ベルト730は、図11(A)、図11(B)に示すように、吸引機構750を作動させることによってベルト730に電極シート60を吸引できるように表面に無数の小孔を設けている。小孔は図11(A)、図11(B)において破線にて示し、円形状に構成し、横断方向および搬送方向に規則正しく並んで設けている。しかし、電極シート60を吸引できれば、小孔の形状や配置は上記に限定されない。
吸引機構750は、ベルト730にシート部材50を吸着させるための吸引力を発生させる。吸引機構750は、図11(A)などに示すように吸引力を生じさせるための空間を外部と隔離して形成する筐体を有する。
筐体は、複数のベルト730における小孔と通じる開口部を備えるように構成している。筐体は不図示の吸引機と接続されることによって筐体の内部を負圧にし、電極シート60が通過するベルト730の表面に吸引力を生じさせる。なお、吸引機構においても電極シート60をベルト730に吸着させることができれば、吸引機構の態様は上記に限定されない。
このように、搬送中の電極シート60に吸引力を作用させることによって、実施形態1〜6において電極シート40または電極シート60を挟持した場合と同様に触媒層20に反りなどの変形が生じることを抑制することができる。
(実施例)
次に触媒層の反りなどの変形の抑制について実験にて確認を行なったので、以下に説明する。本実施例では、電極の触媒に空孔容積が2.16cc/g:空孔のモード半径(窒素吸着法(DH法))により得られる微分細孔分布曲線においてピーク値(最大頻度)をとる点の空孔半径が2.13nm;およびBET比表面積が1596m/gであるカーボン担体を使用した。担体の作製は特開2009−35598号公報などに記載の方法による。
また、上記担体を用いて、これに触媒金属として平均粒半径1.15nmの白金(Pt)を担持率が50重量%となるように担持させて触媒粉末を得た。すなわち、白金濃度4.6質量%のジニトロジアンミン白金硝酸溶液を1000g(白金含有量46g)に担体を46gを浸漬させ攪拌後、還元剤として100%エタノールを100ml添加した。そして、ろ過、乾燥することにより担持率が50重量%の触媒粉末を得た。その後、水素雰囲気下において温度900℃に1時間保持し、触媒粉末を得た。
イオン交換水と混合した上記で作製した触媒粉末と高分子電解質としてのアイオノマー分散液(Nafion(登録商標)D2020、EW1100g/mol、Dupont社製)とを、カーボン担体とアイオノマーとの重量比(I/C)が1.3となるように混合した。さらに溶媒としてn−プロピルアルコール溶液をイオン交換水と前記n−プロピルアルコール溶液の重量比の割合が(前記イオン交換水)/(前記n−プロピルアルコール溶液)=9/1となり、固形分率(Pt+カーボン担体+アイオノマー)が11重量%となるよう添加して、カソード触媒インクを調製した。ここで、EW(Equivalent Weight)とは、プロトン伝導性を有する交換基の当量重量を表している。当量重量は、イオン交換基1当量あたりのイオン交換基の乾燥重量であり、「g/eq」の単位で表される。
上記の仕様にて調製した触媒インクは、アプリケータを使用してPTFEを含む厚さ100μmの転写シートに塗布した。触媒層の大きさは□50mm×50mmである。目標塗布重量は0.35mg−Pt/cmである。
上記にて作製した触媒インクおよび転写シートを熱処理前からSUSで出来た板状部材にて挟持することによって荷重を付加し、拘束した。その後、オーブン内で180℃30分間熱処理を行い、室温まで冷却したタイミングで上記拘束を解除した。
触媒層は大気雰囲気で室温保管し、吸湿など平衡状態に達したと思われる時間(1日間程度)経過させた後に触媒層のたわみを測定した。たわみの測定は、触媒層を平らな台上に設置して、触媒層の付いた転写シートの設置面からの高さをスケールにて測定した。
図12は、本発明の実施例または比較例にかかる方法にて触媒層を冷却した後の形状および変形量等について示す表である。本実施例では図12の(2)に示すように矩形状の触媒層の対向する2辺を拘束するか、または図12(3)に示すように矩形状の触媒層の4辺を拘束した。一方、比較例は図12の(1)に示すように拘束を全く行なっていない状態とした。
本実験では上記のように180℃30分間の熱処理を行い、大気雰囲気にて保管後の触媒層のたわみ量を測定すると共に、変形前の矩形状の触媒層の辺および角が目視にて認識できるかを確認した。触媒層の辺の認識については冷却前の元の辺の直線性が維持できていて、かつ、触媒層の角については隣り合う2辺から元の角の場所が推定できる場合には○とし、それ以外の場合は×と判断した。
図12に示すように、比較例にあたる(1)では(2)および(3)に比べて平面視した際の形状が大幅に変形していることが確認できた。つまり、(1)では触媒層が極めて大きく変形し、触媒層の元の辺や角を認識することは難しいことが確認できた。
これに対し、実施例にあたる(2)や(3)では(1)に比べて触媒層を平面視した形状がほとんど変形していないことが確認でき、たわみ量も(1)と比べると20%にも達しておらず、元の辺や角の位置を認識できることが確認できた。このように、本実施形態にかかる方法を用いれば、冷却後の触媒層の変形を効果的に抑制できることが確認できた。
なお、本実施形態は上述した実施形態にのみ限定されず、特許請求の範囲において種々の変更が可能である。上記実施形態では触媒インクをPTFEなどの転写シートに塗布する実施形態について説明したが、これに限定されない。上記以外にも電解質膜に直接塗布してもよいし、MEAを構成するガス拡散層(GDLとも呼ばれる)に塗布してもよい。
また、上記では冷却の際に電極シートの触媒層よりも外方の部分を拘束する実施形態について説明した。しかし、これに限定されず、冷却よりも前の工程である熱処理の際から冷却工程まで電極シート40を拘束するようにしてもよい。また、実施形態1では枚葉状の電極シート40において向かい合う2辺または4辺の外周を拘束する実施形態について説明した。しかし、これに限定されず、触媒層よりも外方を拘束すれば、上記以外にも電極シート40の4隅を拘束するように構成してもよい。
10 燃料電池セル、
11 MEA、
11a 電解質膜、
11b アノード、
11c カソード、
110 塗布部、
120 熱処理部、
130 拘束部、
131 テーブル、
132 載置部、
133、136 接触部、
134 可動部、
135 支持部、
140 積層部、
20 触媒インク(触媒層)、
30、50 シート部材、
40、60 電極シート、
13、14 セパレータ。

Claims (16)

  1. 膜電極接合体に用いられ、電解質を含む触媒層を、シート部材に形成した電極シートの製造方法であって、
    前記触媒層をシート部材に塗布して前記電極シートを形成し、
    前記電極シートに加熱を行い、その後大気雰囲気中で冷却を行い、
    前記電極シートは、少なくとも前記冷却の際に前記シート部材を拘束した状態で冷却され、前記電極シートは、前記拘束の際に前記触媒層よりも前記電極シートの面方向における外方に離れた位置を拘束される電極シートの製造方法。
  2. 膜電極接合体に用いられ、電解質を含む触媒層を、シート部材に形成した電極シートの製造方法であって、
    前記触媒層をシート部材に塗布して前記電極シートを形成し、
    前記電極シートに加熱を行い、その後大気雰囲気中で冷却を行い、
    前記電極シートは、少なくとも前記冷却の際に前記シート部材を拘束した状態で冷却され、
    前記電極シートは複数の辺を備えた多角形状を有し、
    前記拘束は、前記複数の辺における向かい合う2以上の辺を挟持することによって行なわれる電極シートの製造方法。
  3. 膜電極接合体に用いられ、電解質を含む触媒層を、シート部材に形成した電極シートの製造方法であって、
    前記触媒層をシート部材に塗布して前記電極シートを形成し、
    前記電極シートに加熱を行い、その後大気雰囲気中で冷却を行い、
    前記電極シートは、少なくとも前記冷却の際に前記シート部材を拘束した状態で冷却され、
    前記電極シートは枚葉状に形成され、複数の辺を備えた多角形状を有し、
    前記拘束は、前記電極シートの面方向に離れた位置を板状部材で挟持して行われる電極シートの製造方法。
  4. 膜電極接合体に用いられ、電解質を含む触媒層を、シート部材に形成した電極シートの製造方法であって、
    前記触媒層をシート部材に塗布して前記電極シートを形成し、
    前記電極シートに加熱を行い、その後大気雰囲気中で冷却を行い、
    前記電極シートは、少なくとも前記冷却の際に前記シート部材を拘束した状態で冷却され、
    前記電極シートは、長尺状に形成されて搬送され、前記電極シートの搬送方向と交差する横断方向における両端部を拘束されながら搬送され、
    前記電極シートは、前記搬送方向に延びて設けられるレール部材に前記電極シートの前記両端部を巻き付け、前記レール部材と回転可能なローラーとによって挟持されながら搬送される電極シートの製造方法。
  5. 膜電極接合体に用いられ、電解質を含む触媒層を、シート部材に形成した電極シートの製造方法であって、
    前記触媒層をシート部材に塗布して前記電極シートを形成し、
    前記電極シートに加熱を行い、その後大気雰囲気中で冷却を行い、
    前記電極シートは、少なくとも前記冷却の際に前記シート部材を拘束した状態で冷却され、
    前記電極シートは、長尺状に形成されて搬送され、前記電極シートの搬送方向と交差する横断方向における両端部を拘束されながら搬送され、
    前記電極シートは、前記電極シートにおける前記両端部を回転可能なローラーおよびベルト状部材によって挟持されながら搬送される電極シートの製造方法。
  6. 膜電極接合体に用いられ、電解質を含む触媒層を、シート部材に形成した電極シートの製造方法であって、
    前記触媒層をシート部材に塗布して前記電極シートを形成し、
    前記電極シートに加熱を行い、その後大気雰囲気中で冷却を行い、
    前記電極シートは、少なくとも前記冷却の際に前記シート部材を拘束した状態で冷却され、
    前記電極シートは、長尺状に形成されて搬送され、前記電極シートの搬送方向と交差する横断方向における両端部を拘束されながら搬送され、
    前記電極シートは挟持され、前記横断方向に張力をかけられながら搬送される電極シートの製造方法。
  7. 膜電極接合体に用いられ、電解質を含む触媒層を、シート部材に形成した電極シートの製造方法であって、
    前記触媒層をシート部材に塗布して前記電極シートを形成し、
    前記電極シートに加熱を行い、その後大気雰囲気中で冷却を行い、
    前記電極シートは、少なくとも前記冷却の際に前記シート部材を拘束した状態で冷却され、
    前記拘束は、前記電極シートを枠状に形成されたフレーム部材を用いて挟持することによって行われる電極シートの製造方法。
  8. 膜電極接合体に用いられ、電解質を含む触媒層を、シート部材に形成した電極シートの製造方法であって、
    前記触媒層をシート部材に塗布して前記電極シートを形成し、
    前記電極シートに加熱を行い、その後大気雰囲気中で冷却を行い、
    前記電極シートは、少なくとも前記冷却の際に前記シート部材を拘束した状態で冷却され、
    前記拘束は、前記電極シートを吸引することによって行われる電極シートの製造方法。
  9. 前記電極シートは、前記冷却の際に前記電極シートの厚さ方向に拘束される請求項1〜8のいずれか1項に記載の電極シートの製造方法。
  10. 前記拘束は、前記電極シートの厚さ方向に荷重を付加することによって行われる請求項1〜8のいずれか1項に記載の電極シートの製造方法。
  11. 前記拘束は、前記電極シートを挟持することによって行われる請求項1または2に記載の電極シートの製造方法。
  12. 前記電極シートは枚葉状に形成され、複数の辺を備えた多角形状を有し、
    前記拘束は、前記フレーム部材を用いて前記電極シートの前記複数の辺を挟持することによって行われる請求項に記載の電極シートの製造方法。
  13. 前記電極シートは、長尺状に形成されて搬送され、前記フレーム部材を用いて前記電極シートの外周を挟持されながら搬送される請求項に記載の電極シートの製造方法。
  14. 前記電極シートに対する加熱は、前記電解質のガラス転移温度以上かつ前記電解質の分解温度以下で行われる請求項1〜13のいずれか1項に記載の電極シートの製造方法。
  15. 前記冷却の後において前記電極シートの前記拘束を解除し、
    前記解除は、前記触媒層に用いられる電解質のガラス転移温度以下で行われる請求項1〜14のいずれか1項に記載の電極シートの製造方法。
  16. 前記シート部材は、前記電解質膜、前記膜電極接合体に含まれ前記触媒層に流れる流体を拡散させるガス拡散層、または前記触媒層を前記電解質膜に転写する際に用いられる転写シートである請求項1〜15のいずれか1項に記載の電極シートの製造方法。
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