JP6540120B2 - 混合装置 - Google Patents

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Description

本発明は、混合装置に関する。
シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、タルク、酸化チタン等の無機粒子は、水性媒体や油性媒体中に分散した状態でスラリーとして使用されている(例えば、特許文献1参照)。
スラリーを製造する際、例えば、水等の第1の液体と、有機溶媒中に分散剤が溶解した第2の液体を混合し、この混合液に、上記のような無機粒子が液媒体中に分散した分散液である第3の液体を混合する。このような方法は、例えば、以下のような混合装置を用いて行われる。
上記混合装置としては、第1の液体が流下する第1の流路(主流路)と、第1の流路の途中に合流し、第2の液体が流下する第2の流路(副流路)と、第3の液体が流下し、第1の流路の第2の流路が合流している部分よりも下流側にて第1の流路と合流する第3の流路(副流路)とを有するものが挙げられる。
上記のような混合装置において、一般的には、図9に示すように、第2の流路は、第1の流路の直線状の部分に直交して合流している。また、第1の流路に合流するときの第2の液体の流速は、第1の流路内での第1の液体の流速よりも遅い。さらに、第2の液体の比重は、第1の液体の比重よりも小さく、相溶性が悪いことがある。これらのことが相まって、図9に示すように、第2の液体は、第1の流路に合流した途端に第1の液体によって下流側に流され、第2の液体は、第1の液体との間に界面が存在したまま管壁に沿って流下していく。すなわち、第1の液体と第2の液体との混合が不十分となる。
第1の液体と第2の液体とが均一に混合されていないまま第3の液体と合流してしまうと、第1の液体、第2の液体および第3の液体を均一に混合することが困難になる。この場合、第2の液体中の成分が、第3の液体中の無機粒子にムラなく接触することができず、無機粒子に対して十分な反応が得られない。
特開平11−207604号公報
本発明の目的は、簡単な構成で、第1の液体と第2の液体とを均一に混合することができる混合装置を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(15)の本発明により達成される。
(1) 第1の液体に、前記第1の液体よりも比重が小さい第2の液体を混合する混合装置であって、
前記第1の液体が流下し、途中が屈曲した屈曲部を有する主流路としての第1の流路と、
前記第2の液体が流下し、前記屈曲部で前記第1の液体と合流する副流路としての第2の流路とを有し、
前記第2の液体は、前記屈曲部において前記第1の液体よりも小さい流量かつ遅い流速で前記第1の液体に合流し、前記第1の液体とともに流下することを特徴とする混合装置。
(2) 前記第1の流路は、前記屈曲部の上流側でかつ前記屈曲部の直近に位置する直線状の上流側直線状部と、前記屈曲部の下流側でかつ前記屈曲部の直近に位置する直線状の下流側直線状部とを有しており、
前記第2の流路は、前記屈曲部の直近に位置する第2の流路側直線状部を有している上記(1)に記載の混合装置。
(3) 前記下流側直線状部と前記第2の流路側直線状部とは、平行である上記(2)に記載の混合装置。
(4) 前記上流側直線状部と前記下流側直線状部とのなす角度は、直角である上記(3)に記載の混合装置。
(5) 前記上流側直線状部と前記下流側直線状部とのなす角度は、鋭角である上記(3)に記載の混合装置。
(6) 前記上流側直線状部での前記第1の液体の流量Rと、前記第2の流路側直線状部での前記第2の液体の流量Rとの比R/Rは、20〜150である上記(2)ないし(5)のいずれかに記載の混合装置。
(7) 前記上流側直線状部、前記屈曲部および前記下流側直線状部の内径φdは、一定であり、
前記第2の流路側直線状部の内径φdは、前記内径φdよりも小さい上記(2)ないし(7)のいずれかに記載の混合装置。
(8)前記内径φd20mm以下で、前記内径φdは、前記内径φdとの比d/d 1〜10である上記(7)に記載の混合装置。
(9) 前記上流側直線状部での前記第1の液体のレイノルズ数は、4000以下である上記(2)ないし(8)のいずれかに記載の混合装置。
(10) 前記第1の流路には、前記屈曲部が複数設けられており、
前記第2の流路は、前記複数の屈曲部のいずれかに選択的に接続可能になっている上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の混合装置。
(11) 前記屈曲部を第1屈曲部としたとき、前記第1の流路は、前記第1屈曲部よりも下流側に位置し、途中が屈曲した第2屈曲部を有し、
前記第1の液体および前記第2の液体とはそれぞれ異なる第3の液体が流下し、前記第2屈曲部で前記第1の液体および前記第2の液体の混合液と合流する副流路としての第3の流路をさらに有する上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の混合装置。
(12) 前記第2屈曲部での前記混合液のレイノルズ数は、前記第1屈曲部での前記第1の液体のレイノルズ数よりも大きい上記(11)に記載の混合装置。
(13) 前記第3の流路は、前記複数の屈曲部に選択的に接続可能になっている上記(12)に記載の混合装置。
(14) 前記第1の液体は、水を含み、
前記第2の液体は、液状の添加剤または溶媒と、該溶媒中に溶解した添加剤とを含み、
前記第3の液体は、水系分散媒中に分散された無機粒子を含んでいる上記(11)ないし(13)のいずれかに記載の混合装置。
(15) 前記水は、水であり、
前記添加剤は、オレイン酸であり、
前記無機粒子は、アルミナである上記(14)に記載の混合装置。
本発明によれば、第1の液体と第2の液体とが均一に混合された混合液を得ることができる。
また、第1の液体と、第2の液体とを混合した混合液に、無機粒子が分散された分散液を混合してスラリーを得る場合、第2の液体に含まれる成分は、無機粒子にムラなく接触することとなる。よって、無機粒子に均一に第2の液体に含まれる成分を反応させる処理を行うことができる。よって、第2の液体に含まれる成分を親水性の分散剤とすれば、無機粒子の親水性を高めることにより、スラリーにおいて無機粒子同士が引き合い、凝集することを防止または抑制することができ、無機粒子が均一に分散されたスラリーを得ることができる。また、第2の液体に別の成分を用いることで、所望する成分が付与された無機粒子を得ることができる。
さらに、本発明によれば、各液体を均一に撹拌するための撹拌装置等を別途設けるのを省略することができる。よって、簡単な構成で第1の液体と第2の液体とを均一に混合することができる。
本発明の混合装置(第1実施形態)を示す概略構成図である。 図1に示す合流部の拡大断面図である。 図2に示す複数のジョイントのうちの1つのジョイントを示す拡大図である。 図3に示すジョイント内で第1の液体と第2の液体とが混合される過程を示す模式図であって、(a)が、各液体が合流する直前の状態を示す図、(b)が、各液体が合流した状態を示す図、(c)が、各液体が均一に混合された状態を示す図である。 図3に示すジョイント内で第1の液体と第2の液体とが混合される過程を示す模式図であって、(a)が、各液体が合流する直前の状態を示す図、(b)が、各液体が合流した状態を示す図、(c)が、各液体が均一に混合された状態を示す図である。 図2に示すジョイントに各配管を接続した形態の一例を示す図である。 図2に示すジョイントに各配管を接続した形態の一例を示す図である。 本発明の混合装置(第2実施形態)が備えるジョイント内で第1の液体と第2の液体とが混合される過程を示す模式図であって、(a)が、各液体が合流する直前の状態を示す図、(b)が、各液体が合流した状態を示す図、(c)が、各液体が均一に混合された状態を示す図である。 従来の混合装置において第1の流路と第2の流路とが合流している部分を示す模式図である。
以下、本発明の混合装置を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の混合装置(第1実施形態)を示す概略構成図である。図2は、図1に示す合流部の拡大断面図である。図3は、図2に示す複数のジョイントのうちの1つのジョイントを示す拡大図である。図4は、図3に示すジョイント内で第1の液体と第2の液体とが混合される過程を示す模式図であって、(a)が、各液体が合流する直前の状態を示す図、(b)が、各液体が合流した状態を示す図、(c)が、各液体が均一に混合された状態を示す図である。図5は、図3に示すジョイント内で第1の液体と第2の液体とが混合される過程を示す模式図であって、(a)が、各液体が合流する直前の状態を示す図、(b)が、各液体が合流した状態を示す図、(c)が、各液体が均一に混合された状態を示す図である。図6は、図2に示すジョイントに各配管を接続した形態の一例を示す図である。図7は、図2に示すジョイントに各配管を接続した形態の一例を示す図である。
なお、図1〜図6(図7についても同様)では、液体の流れを矢印で図示しており、その矢印が指している方向、すなわち、液体が流れていく方向を「上流」または「上流側」と言い、その反対側を「下流」または「下流側」と言う。
また、本明細書中では、「層流」とは、液体のレイノルズ数Reが2300以下の状態のことを言い、「乱流」とは、液体のレイノルズ数Reが4000以上の状態のことを言い、この間に位置する液体のレイノルズ数Reが2300〜4000の範囲を「乱流遷移流」と言う。
図1に示す混合装置100は、例えば研磨剤等に使用されるスラリーSを製造するための装置である。このスラリーSは、有機溶媒または無機溶媒中に粒子が分散した懸濁体である。
混合装置100は、第1の液体L1が流下する第1の流路10を有する第1の液体供給ライン1と、第2の液体L2が流下する第2の流路20を有する第2の液体供給ライン2と、第3の液体L3が流下する第3の流路30を有する第3の液体供給ライン3と、冷却部5と、洗浄用ライン6と、洗浄用ライン7a、7b、7c、7dとを有している。
混合装置100では、第1の流路10が主流路となっており、第2の流路20と第3の流路30とが副流路となっている。また、混合装置100では、第1の液体供給ライン1に、第2の液体供給ライン2と第3の液体供給ライン3とがそれぞれ異なる位置で接続されている。そして、第1の液体L1、第2の液体L2および第3の液体L3が順次混合されてスラリーSとなる。以下、混合装置100の各部について説明する。
図1に示すように、第1の液体供給ライン1は、第1の液体L1が貯留された第1の液体貯留部11と、配管12と、ポンプ13と、圧力計14と、圧力計15と、配管12の途中にそれぞれ設けられた手動弁17a、17b、17cとを有している。
第1の液体貯留部11には、第1の液体L1が貯留されている。この第1の液体L1は、特に限定されないが、本実施形態では純水である。また、第1の液体貯留部11は、貯留された第1の液体L1を排出する排出口111を有している。この排出口111には、配管12が接続されている。
配管12は、複数本の管体が図示しないジョイントで連結されて、全体として、途中が複数個所屈曲した一本の管体で構成されている。また、配管12の内側は、第1の流路10として機能する。配管12の内径φdは、その長手方向に沿って一定となっている。この内径φdは、1〜20mm程度となっている(図3参照)。また、内径φdは、第1の液体の流量や粘性等の物性を考慮して決定される。本実施形態のように純水を用いる場合の内径φdの例としては、小型実験装置で流量が10〜数10mL/分の場合で1〜5mm、より大型で流量が数10〜300mL/分の場合で3〜10mm、さらに大型で流量が300mL以上の場合には10〜20mmの範囲が好ましい。
また、配管12は、第2の液体供給ライン2と第3の液体供給ライン3とがそれぞれ合流する合流部16と、合流部16よりも下流側に設けられ、配管12の一部が蛇行した蛇行部18を有している。さらに、図1には示していないが、合流部16を電気ヒータ等により加熱することで、第1の流路10内を流れる第1の液体L1を適切な温度に加熱し、第2の液体L2および第3の液体L3との混合や反応に適した温度に制御することができる。この場合、合流部の適切な位置に温度計を設け、配管内温度を測定することができる。また、蛇行部18よりもさらに下流側には、圧力制御装置や、混合液の回収装置、分離装置等の装置を設置することができる。
合流部16は、配管12が多数回屈曲を繰り返して、全体として蛇行した形状をなしているか、または螺旋状の形状をしている。これにより、前記電気ヒータ等による加熱を行なう場合、加熱に十分な流通時間を得るためには配管長さを長くする必要があるが、長い配管を小さな体積内に収めることを可能とし、装置を小型化することができる。そして、合流部16の途中には、ジョイント6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g、6hが設けられている。ジョイント6a〜6hは、上流側からこの順に配置されている。これらジョイント6a〜6hは、それぞれ、第2の液体供給ライン2と第3の液体供給ライン3とが接続可能になっている。ジョイントの数や位置は限定するものではなく、適切な数や位置に変更可能なものである。
蛇行部18は、圧力計15よりも下流側に設けられている。この蛇行部18は、冷却部5の冷却水に浸かっている。また、この蛇行部18は、合流部16と同様に多数回屈曲を繰り返して全体として蛇行した形状をなしているか、または螺旋状の形状をしている。これにより、蛇行部18を通過するスラリーSを小さな体積内で効率よく冷却することができる。
なお、合流部16、蛇行部18は、水平な面内で蛇行していてもよく、垂直な面内で蛇行していてもよいが、特に、合流部16は、螺旋状で上流側を上方、下流側が下方としているのが好ましい。さらに、合流部16内で上方への折り返しが無い形状とすると、特に好ましい。これは、第1の液体L1と第2の液体L2に比重差がある場合や、無機粒子を含むスラリー液の場合には、重力の影響を受け、分離や沈降が発生する不具合を防ぐ効果がある。
配管12の途中で、かつ、合流部16の上流側には、ポンプ13が設けられている。
このポンプ13は、第1の液体貯留部11に貯留されている第1の液体L1を下流側に送液するものである。ポンプ13としては、特に限定されず、例えば、ギアポンプ、ローラーポンプ、ピストンポンプ、ダイアフラムポンプ、遠心ポンプ、チューブポンプ、シリンジポンプ等が挙げられる。ポンプ13の下流に設けられた圧力計14としては、特に限定されず、例えば、ブルドン管圧力計やベローズ式圧力計、ダイアフラム式等の圧力センサや圧力伝送器等が挙げられる。また、液体や蒸気による圧力計の破損や腐食がある場合には、隔膜付き圧力計を用いることが好ましい。
合流部16の下流側で、かつ、冷却部5の上流側には、圧力計15が設けられている。圧力計15は、圧力計14と同様の構成であり、合流部16から流下して冷却部5に流下する以前の第1の液体L1の圧力を計測するものである。これにより、合流部16で第1の液体L1、第2の液体L2および第3の液体L3が正常に合流しているか否かを知ることができる。これは、圧力計14と圧力計15の圧力差を監視することで、合流部16における配管12の閉塞を推測することが可能となるためである。特に、各液体の混合により固形物が発生する場合や、無機粒子等を含むスラリーの場合や、スラリーの場合で各液体の混合により凝集物が発生する場合には、固形物が配管12内に付着することや、配管12内で固形物が沈降し堆積することで、配管12内の有効流路面積が減少し、最終的には配管12が閉塞するという問題がある。このような問題により有効流路面積が減少した場合、圧力計14と圧力計15の圧力差が大きくなるため、合流部16で正常に合流しているかを判断することが可能となる。圧力計15は、合流部16の途中にも設置し、より細かく各位置の監視をすることも可能である。また、蛇行部18の下流側にも圧力計を設け、蛇行部18内の状態を監視することも可能である。
ポンプ13の下流側でかつ合流部16の上流側には、圧力計14が設けられている。この圧力計14は、配管12内の圧力を計測するものである。これにより、ポンプ13から送り出された第1の液体L1が合流部16を流下する以前の第1の液体L1の圧力を知ることができる。よって、例えば、第1の液体L1の圧力が所望の範囲から外れていた場合、ポンプ13の作動を調節するか、蛇行部18よりさらに下流に設置した圧力制御装置を調整することができる。合流部16を加熱し、かつ配管12内の液体は液相を保つように条件を設定する場合、配管12内の圧力は飽和蒸気圧よりも大きな圧力に保つ必要がある。従って、配管12内の圧力が飽和蒸気圧よりも低下する可能性がある場合、配管12内の圧力を上げる方向へ装置を調整することで、所望の状態を保つことが可能となる。
手動弁17aは、第1の液体貯留部11の下流側の直近に設けられている。この手動弁17aは、手動で開閉操作を行うことができ、「開」状態では、第1の液体貯留部11から第1の液体L1を配管12内に流下させることができる。
手動弁17b、17cは、それぞれ手動弁17aと同様の構成となっている。手動弁17bは、手動弁17aとポンプ13との間に設けられている。また、手動弁17cは、ポンプ13と圧力計14との間に設けられている。例えば、ポンプ13で不具合が生じた場合、手動弁17b、17cを「閉」状態とすることにより、ポンプ13での第1の液体L1の流れを停止させることができ、ポンプ13のメンテナンスを行うことができる。
なお、スラリーSを生成する際には、これら手動弁17a〜17cは、「開」状態となっている。
図1に示すように、第2の液体供給ライン2は、第2の液体L2が貯留された第2の液体貯留部21と、配管22と、ポンプ23と、圧力計24と、フィルタ25と、配管22の途中に設けられた手動弁27a、27b、27c、27dと、配管22の途中に設けられた弁28とを有している。
第2の液体貯留部21には、第2の液体L2が貯留されている。この第2の液体L2は、液状の添加剤または、溶媒と該溶媒中に溶解した添加剤である。この添加剤としては、第3の液体L3中の成分と反応して固形物を形成するものや、第3の液体に無機粒子を含むスラリーを用いた場合には、無機粒子の表面に反応し、親水性を高めることで無機粒子の分散性を向上させるものや、逆に疎水性を高めることで無機粒子の凝集力を高める等を目的とした成分を用いることができる。例えば、疎水性を高める場合には、カルボキシ基を含む脂肪酸が挙げられる。具体的には、短鎖脂肪酸としてギ酸や酢酸、プロピオン酸、酪酸、中鎖脂肪酸としてヘプタン酸やヘキサン酸、アジピン酸、長鎖脂肪酸としてオレイン酸、ステアリン酸、リノール酸、ベヘン酸、エルカ酸等が挙げられる。その他、ジカルボン酸やアミノ酸を用いることもできる。
また、第2の液体貯留部21は、貯留された第2の液体L2を排出する排出口211を有している。この排出口211には、配管22が接続されている。
配管22は、複数本の管体が図示しないジョイントで連結され、全体として、途中が複数個所屈曲した管体で構成されている。また、配管22の内側は、第2の流路20として機能する。
図3に示すように、配管12および配管22の内径は、その長手方向に沿って一定となっている。配管内径が20mmよりも大きい場合、各種撹拌装置や、スタティックミキサー等の可動部の無い撹拌装置等を用いることができる。また、流量が十分に多く、直線配管内においても乱流となる場合には、容易に均一混合することができる。しかし、流量が小さい場合には、直線配管内では層流となるため混合性が著しく悪化する。また、配管内径が20mm以下の場合には撹拌装置により配管内抵抗が増えることや、粒子を含む液体の場合には撹拌装置部分で粒子による閉塞が発生するため、撹拌装置を用いることができず、2種類の液体を均一に混合することが難しい。さらに、配管内径が10mm以下の場合は、配管内に突起物を設けるだけでも閉塞の原因となり得るため難易度が上がり、配管内径が5〜6mm以下では著しく困難となる。ただし、一般にマイクロ流路と言われるような流路径が0.1〜0.5mm以下の場合には、流路内を容易に乱流化しやすいため、この限りでは無い。
また、この配管22の内径φdは、配管12の内径φdと等しいか内径φdよりも小さい方が混合性が高い。これは、第1の液体の流量よりも、第2の液体の流量が小さいため、混合性を向上させるためには第2の液体の流速を上げた方が混合しやすいためである。ここで、内径φdとの比d/dは1〜10の範囲が好ましい。内径の比d/dは、第1の液体と第2の液体の流量の比により決定される。
また、配管22は、途中で弁28、手動弁27bを介して配管22aに繋がっている。図示の構成では、配管22aは、ジョイント6cにコネクタ26を介して接続されている。第2の液体の混合位置の変更を容易にするために、弁28と手動弁27bの間に分岐を設け、分岐後の下流側に手動弁27bと同様の手動弁を設け、合流部16のジョイントに接続しておくこともできる。これにより、分岐より下流側に設けた手動弁の開閉のみで、直ちに第1の液体L1と第2の液体L2の合流位置を変更することが可能となる。
図3に示すように、コネクタ26は、円筒状をなし、内側に配管22aを挿通している。また、コネクタ26は、下流側の端部に外径が縮径した縮径部261を有している。この縮径部261は、ジョイント6cに着脱可能に挿入され、嵌合している。また、コネクタ26は、ジョイント6a〜6hに選択的に挿入することができる。
なお、配管22aは、コネクタ26から突出しており、下流側の端部が、後述の屈曲部102内まで突出して設けられている。なお、配管22aのコネクタ26から突出している部分の内側は、第2の流路側直線状部となっている。
配管22の途中で、かつ、配管22aに接続する以前の部分には、ポンプ23が設けられている。このポンプ23は、ポンプ13と同様の構成となっており、第2の液体貯留部21に貯留されている第2の液体L2を下流側に送液するものである。
ポンプ23の下流側で、かつ、弁28に接続する以前の部分には、圧力計24が設けられている。この圧力計24は、圧力計14と同様の構成であり、配管22内の圧力を計測するものである。
ポンプ23の上流側にはフィルタ25が設けられている。フィルタ25は、第2の液体L2中の固形物や不純物を除去するものである。これにより、固形物や不純物が実質的に除去された第2の液体L2を流下させることができる。さらに、フィルタ25がポンプ23の上流側に設けられていることにより、ポンプ23内に不純物が残存するのも防止することができる。
手動弁27a、27bは、手動弁17a〜17cと同様の構成になっている。手動弁27aは、第2の液体貯留部21の下流側で、かつ、ポンプ23の上流側に設けられている。また、手動弁27bは、配管22aの途中に設けられている。
なお、スラリーSを生成する際には、これら手動弁27a〜27bは、「開」状態となっている。
また、圧力計24の下流側で、かつ、配管22aに接続した部分の上流側には、弁28が設けられている。弁28に電気弁を用いた場合は、図示しない制御部と電気的に接続されており、その作動が制御される。これにより、例えば、圧力計24が計測した圧力が所望の範囲から外れたときに自動で「閉」状態とすることができる。または、弁28に手動弁を用いた場合は、第2の液体供給ライン2に不具合があった場合に、直ちに「閉」状態とすることで、第2の液体の供給を停止することができる。
図1に示すように、第3の液体供給ライン3は、第3の液体L3が貯留された第3の液体貯留部31と、配管32と、ポンプ33と、流量計34と、温度計35と、配管32の途中に設けられた手動弁37a、37b、37cとを有している。
第3の液体貯留部31には、第3の液体L3が貯留されている。この第3の液体L3は、本実施形態では、溶媒(水系溶媒または非水系溶媒)中に無機粒子が分散された分散液である。この無機粒子としては、特に限定されないが、例えば、アルミナや酸化チタン等の金属酸化物や、シリカ、炭酸カルシウム、タルク、窒化ホウ素等の非金属酸化物が挙げられる。
また、第3の液体貯留部31は、貯留された第3の液体L3を排出する排出口311を有している。この排出口311には、配管32が接続されている。
配管32は、複数本の管体が図示しないジョイントで連結されている。また、配管32の内径は、その長手方向に沿って一定となっている。この配管32の内側は、第3の流路30として機能する。図5に示すように、配管32の内径φdは、本実施形態では、配管12の内径φdよりも小さく、配管22の内径φdよりも大きく、例えば、1.5〜10mm程度となっている。
また、配管32の下流側の端部は、コネクタ26と同様の構成のコネクタを介してジョイント6dに接続されている。また、配管32は、第1の液体供給ライン1のジョイント6a〜6hに選択的に接続可能になっている。
また、配管32は、途中が蛇行した蛇行部321を有している。この蛇行部321は、合流部16や蛇行部18と同様に多数回屈曲を繰り返して全体として蛇行した形状をなしているか、または螺旋状の形状をしている。合流部16と同様に電気ヒータ等により加熱することで、第3の流路30内を流れる第3の液体を適切な温度に加熱し、第1の液体および第2の液体との混合や反応に適した温度に制御することができる。特に、第1の液体と第2の液体の混合液が、高温では混合状態を保つが、温度が低下すると各液に分離する場合には、第1の液体と第2の液体の高温の混合液に、常温の第3の液体を混合させると温度が低下して分離することがある。従って、第3の液体を適切な温度に加熱することで、第3の液体を、第1の液体と第2の液体の混合液と混合させた場合にも分離を起こす温度以上に保つ効果を得ることができる。逆に、第1の液体と第2の液体の高温の混合液に、それよりも温度の低い第3の液体を混合することで、各液体の成分を分離するとともに、分離した成分で第3の液体中に含まれる無機粒子表面を被覆することも可能である。蛇行部321は、配管形状により加熱部の体積を小さくすることができ、第3の液体L3を効率よく加熱することができる。
蛇行部321の上流側には、ポンプ33が設けられている。ポンプ33は、ポンプ13、23と同様の構成となっている。
流量計34は、ポンプ33の上流側に設けられている。この流量計34は、配管32内の第3の液体L3の流量を計測するものである。これにより、第3の液体L3の流量を知ることができ、流量が適切であるか否かを判断することができる。
また、蛇行部321の下流側には、温度計35が設けられている。この温度計35は、配管32内の第3の液体L3の温度を計測するものである。これにより、合流前の第3の液体の温度を監視し、第1の液体と第2の液体の混合液との合流後の状態を制御することが可能となる。
手動弁37aは、手動弁17a〜17cおよび手動弁27a、27bと同様の構成になっている。手動弁37aは、第3の液体貯留部31の下流側の直近に設けられている。手動弁37bは、流量計34とポンプ33との間に設けられている。手動弁37cは、ポンプ33と蛇行部321との間に設けられている。
なお、スラリーSを生成する際には、これら手動弁37a〜37cは、「開」状態となっている。
このような混合装置100では、合流部16のジョイント6cが設けられている部分において、第1の液体L1に第2の液体L2が合流して混合液Mとなる。この混合液Mがさらに合流部16内を流下し、ジョイント6dが設けられている部分で第3の液体L3と合流してスラリーSとなる。このスラリーSは、さらに合流部16から下流側に流下し、冷却部5で冷却される。
冷却部5は、冷却水が貯留された冷却水貯留部51を有している。この冷却水貯留部51には、第1の液体供給ライン1の蛇行部18が浸されており、蛇行部18を通過するスラリーSを冷却するものである。
洗浄用ライン7aは、配管12の手動弁17aと手動弁17bとの間の部分と、配管32の手動弁37aと流量計34との間の部分とを接続している。
洗浄用ライン7bは、配管12の手動弁17bとポンプ13との間の部分と、配管32の流量計34と手動弁37bとの間の部分とを接続している。
洗浄用ライン7cは、配管12の手動弁17aと手動弁17bとの間の部分と、配管32の手動弁37bとポンプ33との間の部分とを接続している。
洗浄用ライン7dは、配管12の手動弁17cと圧力計14との間の部分と、配管32のポンプ33と手動弁37cとの間の部分とを接続している。
また、洗浄用ライン7aの途中には、手動弁71aが設けられ、洗浄用ライン7bの途中には、手動弁71bが設けられ、洗浄用ライン7cの途中には、手動弁71cが設けられ、洗浄用ライン7dの途中には、手動弁71dが設けられている。
これら手動弁71a〜71dを「開」状態とすることにより、第1の液体供給ライン1と第3の液体供給ライン3とを、合流部16よりも上流側にて連通させることができる。これにより、例えば、水等の洗浄液を第1の液体供給ライン1と第3の液体供給ライン3とに一括して流下させることができる。よって、第1の液体供給ライン1と第3の液体供給ライン3とを一括して洗浄することができる。その結果、混合装置100の洗浄を容易に行うことができる。
なお、混合装置100では、スラリーSを生成する際には、手動弁71a〜71dを「閉」状態としておく。
次に、合流部16に設けられているジョイント6a〜6hについて説明するが、これらジョイント6a〜6hは、略同様の構成であるため、以下では、図2において第2の液体供給ライン2が接続されているジョイント6cについて代表的に説明する。
図3に示すように、ジョイント6cは、外形形状がT字状をなす筒状体で構成されている。ジョイント6cは、3本の直線状の筒状体61、62、63を有し、これらの一端がそれぞれ連結されたものである。筒状体61と筒状体63とは、同一直線上に配置されている。筒状体62は、筒状体61および筒状体63に対して直交するように配置されている。また、筒状体61〜63の内側は、それぞれ連通している。
筒状体61は、その開口付近に、内径および外径が拡径した拡径部611を有している。また、筒状体62は、その開口付近に、内径および外径が拡径した拡径部621を有している。そして、筒状体63も同様に、その開口付近に、内径および外径が拡径した拡径部631を有している。
拡径部611には、第2の液体供給ライン2のコネクタ26が着脱可能に挿入されている。また、拡径部621および拡径部631には、配管12が挿入され、嵌合している。なお、ジョイント6cの拡径部611〜631を除く部分の内径は、配管12の内径φdと同じ大きさになっている。
このようなジョイント6cでは、筒状体62の内側と筒状体63の内側とが第1の液体L1が流下する第1の流路10として機能する。また、ジョイント6cでは、第1の流路10は、直線状の直線状部(上流側直線状部)101と、屈曲した部分である屈曲部102と、直線状の直線状部(下流側直線状部)103とに分けることができる。
直線状部101は、屈曲部102の上流側で、かつ、屈曲部102の直近に位置している。直線状部103は、屈曲部102の下流側で、かつ、屈曲部102の直近に位置している。
図4(a)に示すように、ジョイント6cの上流側から流下してきた第1の液体L1は、層流もしくは乱流遷移流の状態で直線状部101を流下し、流下方向前方に位置するジョイント6cの管壁60cにぶつかる。そして、管壁60cにぶつかった第1の液体L1は、直線状部101を流下してくる第1の液体L1に対して逆流することとなる。この逆流した第1の液体L1と、直線状部101を流下してきた第1の液体L1とがぶつかり合うことにより、屈曲部102では、第1の液体L1は、乱流となる。そして、第1の液体L1は、乱流のまま直線状部103を流下する。ただし、混合液Mは流量と配管径、物性によるが、ある程度の長さを流下した後には再び層流もしくは乱流遷移流になることもある。
ここで、図2〜図4に示すように、混合装置100では、第2の液体供給ライン2が筒状体61に接続されている。さらに、前述したように、第2の液体供給ライン2の配管22の端部は、屈曲部102まで突出して設けられている。これにより、図4(b)に示すように、合流した第2の液体L2は、すぐさま、乱流となっている第1の液体L1によって撹拌されて、分散していく。そして、図4(c)に示すように、屈曲部102の下流側の直線状部103を流下するときには、第1の液体L1中に第2の液体L2が均一に分散した混合液Mとなる。なお、混合液Mは、直線状部103では、乱流のままである。ただし、混合液Mは流量と配管径、物性によるが、ある程度の長さを流下した後には再び層流もしくは乱流遷移流になることもある。
また、前述したように、第2の流路20を流下する第2の液体L2の流量Rは、屈曲部102を流下する第1の液体L1の流量Rよりも小さい。このため、第2の液体L2と第1の液体L1との混合は、流量の多い第1の液体L1の流れの状態が支配的となる。また、第1の液体L1と第2の液体L2は比重が異なることが多く、さらには、液体状の添加剤もしくは添加剤を溶解した第2の液体L2の方が第1の液体L1よりも比重が小さいことが多い。よって、混合装置100では、小さい流量Rでかつ比重が小さい第2の液体L2を、大きい流量Rでかつ比重が大きく、さらに乱流となっている第1の液体L1で撹拌することとなる。
ここで、第1の液体L1の流量Rと第2の液体L2の流量Rとの比R/Rは、通常は1に近い方が好ましいとされ、10を超えると均一な混合が難しくなる。しかし、本発明を用いることで20〜150の範囲でも対応可能で大きな効果があり、特に50〜130の範囲で著しい効果を得ることができる。これにより、第1の液体L1の流量Rと第2の液体L2の流量Rとの差を十分に大きくすることができる。よって、少量の第2の液体L2を、大量の第1の液体L1で撹拌することとなる。このことが、上述した第1の液体L1が乱流になっていること、比重の大小関係および流速の大小関係と相まって、さらに確実に、第2の液体L2が第1の液体L1中に均一に分散した混合液Mとすることができる。
以上のようにして、均一に混合された混合液Mは、合流部16内を流下していき、図5(a)〜(c)に示すように、ジョイント6d内において第3の液体L3と合流する。
混合液Mは、第1の液体L1と第2の液体L2との合流部16において乱流となり混合され、さらにジョイント6dに到達するまでに均一に混合される。混合液Mの流量と配管径、物性によるが、混合液Mはジョイント6dに乱流のまま到達するか、あるいは、ある程度の長さを流下した後には再び層流もしくは乱流遷移流になった状態でジョイント6dに到達する。
図5(a)には、乱流のままジョイント6dに到達した場合を示す。ジョイント6dに到達した混合液Mは、直線状部101を流下する。そして、流下方向前方に位置するジョイント6dの管壁60dにぶつかる。管壁60dにぶつかった混合液Mは、直線状部101を流下してくる混合液Mに対して逆流することとなる。この逆流した混合液Mと、直線状部101の混合液Mとがぶつかることにより、ジョイント6dの屈曲部102では、もともと乱流であった混合液Mのレイノルズ数Reがさらに上昇する。もし、混合液Mが層流もしくは乱流遷移流の状態で到達した場合でも、第1の液体L1と第2の液体L2の合流部と同様の作用で混合液Mは乱流になり、レイノルズ数Reが上昇する。
そして、図5(b)に示すように、混合液Mに合流した第3の液体L3は、すぐさま、レイノルズ数Reが高い状態の混合液Mによって撹拌されて、分散していく。そして、図5(c)に示すように、ジョイント6dの直線状部103を流下するときには、混合液Mと第3の液体L3とが均一に混合された状態となる。このため、混合液M中の成分は、第3の液体L3中の無機粒子に、ムラなく接触して、無機粒子の表面との反応を行うことができる。
ところで、前述したように、ジョイント6a〜6hには、配管22aおよび配管32がそれぞれ選択的に接続可能になっている。
例えば、第1の液体L1と第2の液体L2とが比較的均一に混合しにくい条件(流量、流速、組成等)の場合には、図6に示すような構成が有効である。
図6では、合流部16の外周から電気ヒータにより加熱しているものとする。第2の液体が流下する配管22aは、ジョイント6cに接続されている。第1の液体L1は合流部16内の第1の流路10を流れながら加熱されることで、ジョイント6cまでに第2の液体L2との混合に適した温度になる。また、第3の液体L3が流下する配管32は、ジョイント6fに接続されている。
このような構成によれば、第1の液体L1と第2の液体L2とを、混合に適した温度、かつ、できるだけ上流側で混合することができる。そして、その混合液Mは、合流部16において、第3の液体L3が合流するまでにできるだけ長い距離を通過することとなり、下流に流れて行く最中に流れの乱れによる混合や、拡散による混合が進む。以上より、図6に示す構成は、第1の液体L1と第2の液体L2とが比較的均一に混合しにくい条件の場合に有効である。
一方、図7に示す構成は、第1の液体L1と第2の液体L2とは比較的混合し易い条件ではあるが、混合液Mと第3の液体L3とは比較的混合しにくい条件の場合に有効である。
図7では、合流部16の外周から電気ヒータにより加熱しているものとする。第2の液体L2が流下する配管22aは、ジョイント6aに接続されている。また、第3の液体L3が流下する配管32は、ジョイント6aの直近のジョイント6bに接続されている。
このように、図7の構成では、スラリーSができるだけ上流側で生成される。よって、スラリーSとなってからできるだけ長い距離を通過することとなる。その結果、混合液Mと第3の液体L3とを、より確実に混合することができる。以上より、図7に示す構成は、混合液Mと第3の液体L3とは比較的混合しにくい条件の場合に有効である。
このように、本発明によれば、第1の流路10の屈曲した部分に第2の流路20を接続するという簡単な構成で、第1の液体L1と第2の液体L2とを均一に混合することができる。よって、第1の液体供給ライン1の合流部16よりも下流側に別途、撹拌装置を設けるのを省略することができる。さらに、第1の液体L1と第2の液体L2とが均一に混合されることにより、第3の液体L3中の無機粒子に均一に表面処理を施すことができる。
<第2実施形態>
図8は、本発明の混合装置(第2実施形態)が備えるジョイント内で第1の液体と第2の液体とが混合される過程を示す模式図であって、(a)が、各液体が合流する直前の状態を示す図、(b)が、各液体が合流した状態を示す図、(c)が、各液体が均一に混合された状態を示す図である。
以下、これの図を参照して本発明の混合装置の第2実施形態について説明するが、前述した実施形態との相違点を中心に説明し、同様の事項はその説明を省略する。
本実施形態は、第1の流路(ジョイント)の構成が異なること以外は前記第1実施形態と同様である。
図8(a)に示すように、混合装置100Aでは、直線状部101と直線状部103とのなす角度θは、鋭角になっている。また、この角度θとしては、45〜80°であるのが好ましく、55〜70°であるのがより好ましい。これにより、図8(b)に示すように、第2の液体L2は、配管22aから屈曲部102に流下した途端に、斜め前方から流下してきた第1の液体L1がぶつかることとなる。よって、第2の液体L2は、拡散する。そして、図8(c)に示すように、乱流となった第1の液体L1に撹拌され、第1の液体L1と第2の液体L2とは、均一に混合される。
さらに、図8(a)〜(c)に示すように、配管22aの下流側の端部は、直線状部101の中心軸Oと直線状部103の中心軸Oとの交点Cと重なっている。このため、配管22aから屈曲部102に流下した第2の液体L2に対して、最も流速の速い第1の液体L1が確実に斜め前方からぶつかることとなる。よって、上記効果を確実に発揮することができる。
以上、本発明の混合装置を図示の実施形態について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、混合装置を構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
なお、本発明の混合装置は、前記各実施形態のうちの、任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
また、前記各実施形態では、第2の液体供給ライン(第3の液体供給ラインについても同様)の配管の下流側の端部は、コネクタよりも下流側に突出して、ジョイント内の屈曲部に位置しているが、本発明ではこれに限定されず、コネクタから突出していなくてもよい。
100、100A 混合装置
1 第1の液体供給ライン
10 第1の流路
101 直線状部
102 屈曲部
103 直線状部
11 第1の体貯留部
111 排出口
12 配管
13 ポンプ
14 圧力計
15 圧力計
16 合流部
17a、17b、17c 手動弁
18 蛇行部
2 第2の液体供給ライン
20 第2の流路
21 第2の液体貯留部
211 排出口
22、22a 配管
23 ポンプ
24 圧力計
25 フィルタ
26 コネクタ
261 縮径部
27a、27b 手動弁
28 弁
3 第3の液体供給ライン
30 第3の流路
31 第3の液体貯留部
311 排出口
32 配管
321 蛇行部
33 ポンプ
34 流量計
35 温度計
36 コネクタ
37a、37b、37c 手動弁
5 冷却部
51 冷却水貯留部
6 洗浄用ライン
6a、6b、6c、6d、6e、6f、6g、6h ジョイント
60c、60d 管壁
61 筒状体
611 拡径部
62 筒状体
621 拡径部
63 筒状体
631 拡径部
7a、7b、7c、7d 洗浄用ライン
71a、71b、71c、71d 手動弁
C 交点
φd、φd、φd 内径
L1 第1の液体
L2 第2の液体
L3 第3の液体
M 混合液
中心軸
中心軸
流量
流量
Re レイノルズ数
S スラリー
θ 角度

Claims (15)

  1. 第1の液体に、前記第1の液体よりも比重が小さい第2の液体を混合する混合装置であって、
    前記第1の液体が流下し、途中が屈曲した屈曲部を有する主流路としての第1の流路と、
    前記第2の液体が流下し、前記屈曲部で前記第1の液体と合流する副流路としての第2の流路とを有し、
    前記第2の液体は、前記屈曲部において前記第1の液体よりも小さい流量かつ遅い流速で前記第1の液体に合流し、前記第1の液体とともに流下することを特徴とする混合装置。
  2. 前記第1の流路は、前記屈曲部の上流側でかつ前記屈曲部の直近に位置する直線状の上流側直線状部と、前記屈曲部の下流側でかつ前記屈曲部の直近に位置する直線状の下流側直線状部とを有しており、
    前記第2の流路は、前記屈曲部の直近に位置する第2の流路側直線状部を有している請求項1に記載の混合装置。
  3. 前記下流側直線状部と前記第2の流路側直線状部とは、平行である請求項2に記載の混合装置。
  4. 前記上流側直線状部と前記下流側直線状部とのなす角度は、直角である請求項3に記載の混合装置。
  5. 前記上流側直線状部と前記下流側直線状部とのなす角度は、鋭角である請求項3に記載の混合装置。
  6. 前記上流側直線状部での前記第1の液体の流量Rと、前記第2の流路側直線状部での前記第2の液体の流量Rとの比R/Rは、20〜150である請求項2ないし5のいずれか1項に記載の混合装置。
  7. 前記上流側直線状部、前記屈曲部および前記下流側直線状部の内径φdは、一定であり、
    前記第2の流路側直線状部の内径φdは、前記内径φdよりも小さい請求項2ないし6のいずれか1項に記載の混合装置。
  8. 前記内径φd20mm以下で、前記内径φdは、前記内径φdとの比d/d 1〜10である請求項7に記載の混合装置。
  9. 前記上流側直線状部での前記第1の液体のレイノルズ数は、4000以下である請求項2ないし8のいずれか1項に記載の混合装置。
  10. 前記第1の流路には、前記屈曲部が複数設けられており、
    前記第2の流路は、前記複数の屈曲部のいずれかに選択的に接続可能になっている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の混合装置。
  11. 前記屈曲部を第1屈曲部としたとき、前記第1の流路は、前記第1屈曲部よりも下流側に位置し、途中が屈曲した第2屈曲部を有し、
    前記第1の液体および前記第2の液体とはそれぞれ異なる第3の液体が流下し、前記第2屈曲部で前記第1の液体および前記第2の液体の混合液と合流する副流路としての第3の流路をさらに有する請求項1ないし10のいずれか1項に記載の混合装置。
  12. 前記第2屈曲部での前記混合液のレイノルズ数は、前記第1屈曲部での前記第1の液体のレイノルズ数よりも大きい請求項11に記載の混合装置。
  13. 前記第3の流路は、前記複数の屈曲部に選択的に接続可能になっている請求項12に記載の混合装置。
  14. 前記第1の液体は、水を含み、
    前記第2の液体は、液状の添加剤または溶媒と、該溶媒中に溶解した添加剤とを含み、
    前記第3の液体は、水系分散媒中に分散された無機粒子を含んでいる請求項11ないし13のいずれか1項に記載の混合装置。
  15. 前記水は、水であり、
    前記添加剤は、オレイン酸であり、
    前記無機粒子は、アルミナである請求項14に記載の混合装置。
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