JP6540117B2 - インクジェット用処理液、インクジェット用処理液カートリッジ、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクカートリッジセット、記録装置、及び記録方法 - Google Patents

インクジェット用処理液、インクジェット用処理液カートリッジ、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクカートリッジセット、記録装置、及び記録方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット用処理液、インクジェット用処理液カートリッジ、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクカートリッジセット、記録装置、及び記録方法に関する。
ノズル、スリット、多孔質フィルム等により形成されるインク吐出口からインクを吐出するインクジェット方式は、小型で安価である等の理由から多くのプリンターに用いられている。
例えば、特許文献1には、「着色剤、樹脂粒子、水溶性有機溶剤、及び水を含むインク組成物と、前記インク組成物中の成分を凝集させる凝集剤、及び前記インク組成物中の成分の凝集を起こさない水溶性ポリマーを含む処理液と、を含むインクセット。」が開示されている。また、特許文献1には、凝集剤として、酸が開示されている。
特許文献2には、「着色顔料、高分子分散剤、結着成分、水性媒体及びポリアルキルシロキサンエマルジョンワックスを含有することを特徴とするインクジェット捺染用インク組成物。」が開示されている。また、特許文献2には、「多価金属塩とアクリル系のポリマーエマルションを含む処理液」も開示されている。
特許文献3には、「少なくとも第1の液体及び第2の液体からなり、第1の液体は、少なくとも色材、水溶性溶媒、高分子物質、及び水を含有し、第2の液体は、少なくとも凝集剤、水溶性溶媒、水を含有するインクジェット用インクセット」が開示されている。また、特許文献3には、凝集剤として、有機酸、無機塩、有機アミンが開示されている。
特開2010−23339号公報 特開2011−105915号公報 特開2005−213488号公報
本発明の課題は、色材凝集剤、水、及び水性有機溶媒を含む系に、更に、ポリオレフィン粒子を含まない場合に比べ、インク浸透性の高い記録媒体に対しても、線幅の細い画像の記録を実現するインクジェット用処理液を提供することである。
上記課題は、以下の手段により解決される。
に係る発明は、
色材凝集剤、ポリオレフィン粒子、水、及び水性有機溶媒を含み、ポリオレフィン粒子が、ポリプロピレン粒子であるインクジェット用処理液。
に係る発明は、
前記ポリオレフィン粒子のポリオレフィンの重量平均分子量が、1000以上100000000以下であるに記載のインクジェット用処理液。
に係る発明は、
前記ポリオレフィン粒子の体積平均粒径が、50nm以上400nm以下である又はに記載のインクジェット用処理液。
に係る発明は、
前記色材凝集剤が、有機酸、及び有機酸の塩からなる群から選択される少なくとも1種であるのいずれか1項に記載のインクジェット用処理液。
に係る発明は、
色材凝集剤、ポリオレフィン粒子、水、及び水性有機溶媒を含み、ポリオレフィン粒子が、ポリプロピレン粒子であるインクジェット用処理液を収容したインクジェット用処理液カートリッジ。
に係る発明は、
色材、水、及び水性有機溶媒を含むインクジェット用インクと、
のいずれか1項に記載のインクジェット用処理液と、
を有するインクジェット用インクセット。
に係る発明は、
色材、水、及び水性有機溶媒を含むインクジェット用インクを収容したインクジェット用インクカートリッジと、
のいずれか1項に記載のインクジェット用処理液を収容したインクジェット用処理液カートリッジと、
を有するインクジェット用インクカートリッジセット。
に係る発明は、
に記載のインクジェット用インクセットを収容し、前記インクジェット用インク及び前記インクジェット用処理液を記録媒体の表面に吐出する吐出装置を備え、
前記記録媒体の表面に、前記インクジェット用インク及び前記インクジェット用処理液を互いに接触するように前記吐出装置から吐出することにより画像を記録する記録装置。
に係る発明は、
に記載のインクジェット用インクセットを用いて、記録媒体の表面に、前記インクジェット用インク及び前記インクジェット用処理液を互いに接触するように吐出することにより画像を記録する記録方法。
に係る発明によれば、色材凝集剤、水、及び水性有機溶媒を含む系に、更に、ポリオレフィン粒子を含まない場合に比べ、インク浸透性の高い記録媒体に対しても、線幅の細い画像の記録を実現するインクジェット用処理液が提供される。
に係る発明によれば、ポリオレフィン粒子がポリエチレン粒子又はポリブテン粒子である場合に比べ、インク浸透性の高い記録媒体に対しても、線幅の細い画像の記録を実現するインクジェット用処理液が提供される。
に係る発明によれば、色材凝集剤が無機酸又は無機酸の一価金属塩である場合に比べ、インク浸透性の高い記録媒体に対しても、線幅の細い画像の記録を実現するインクジェット用処理液が提供される。
、又はに係る発明によれば、色材凝集剤、水、及び水性有機溶媒を含む系に、更に、ポリオレフィン粒子を含まないインクジェット用処理液を適用した場合に比べ、インク浸透性の高い記録媒体に対しても、線幅の細い画像の記録を実現するインクジェット用処理液カートリッジ、インクジェット用インクセット、インクジェット用インクカートリッジセット、記録装置、及び記録方法が提供される。
本実施形態に係る記録装置を示す概略構成図である。 本実施形態に係る記録装置における吐出装置周辺を示す部分平面図である。
以下、本発明の一例である実施形態について説明する。
<インクジェット用処理液>
本実施形態に係るインクジェット用処理液(以下、単に「処理液」とも称する)は、色材凝集剤、ポリオレフィン粒子、水、及び水性有機溶媒を含む。処理液は、必要に応じて、その他添加剤を含んでいてもよい。
なお、処理液は、色材、水、及び水性有機溶媒を含むインクジェット用インク(以下、単に「インク」とも称する。)と共に使用し、インクジェット記録方式で画像を記録する処理液である。
本実施形態に係る処理液は、上記構成により、インク浸透性の高い記録媒体に対しても、線幅の細い画像の記録を実現する。この理由は次のように推測される。
なお、インク浸透性の高い記録媒体とは、例えば、動的走査吸液計で測定した接触時間500ms以内におけるインクの最大吸液量が15ml/mを超える記録媒体である。
まず、従来から、インクジェット方式の記録方法として、インクと共に、色材凝集剤を含む処理液を併用して、インクによる画像を記録する記録方法が知られている。この記録方法では、処理液の色材凝集剤が、インクに含まれる色材の凝集を促進して、記録媒体(用紙)中への色材の拡散を抑える。これにより、画像の滲みが抑制される。
しかし、インク浸透性が高い記録媒体(例えば、ブック、マガジン等の書籍用紙など)に対して画像を記録する場合、色材凝集剤による画像の滲み抑制が十分ではなく、線幅の細い画像を記録しようとすると、画像の線幅が広がる現象が生じることがある。具体的には、例えば、小さいポイントの文字画像を記録しようとすると、文字画像がつぶれて、判読性が低下することがある。これは、インク浸透性が高い記録媒体の繊維同士の空隙を通じて、色材凝集剤により凝集された色材が記録媒体の表層で拡散すると考えられるためである。
これに対して、水、水性有機溶媒、及び色材凝集剤を含む処理液に、更に、ポリオレフィン粒子を含ませる。ポリオレフィン粒子は、処理液が記録媒体に付与されたとき、記録媒体の表層において、記録媒体(用紙)の繊維同士の空隙に引っ掛かり、この空隙を埋め込まれた状態で記録媒体の表層で蓄積し易い性質を持ち、疑似的に繊維同士の空隙の大きさを狭くすると考えられる。このため、インク浸透性の高い記録媒体に対して画像を記録したとき、記録媒体の繊維同士の空隙を通じて、色材凝集剤により凝集された色材が記録媒体の表層で拡散することが抑制されると考えられる。
なお、処理液に、水溶性ポリマーを含ませる技術が知られている。しかし、水溶性ポリマーは、水中に溶解状態のため、記録媒体の繊維同士の空隙に引っ掛かり難くいため、この空隙に埋まり込まず、記録媒体の表層に蓄積し難いと考えられる。また、水溶性ポリマーは、記録媒体の繊維同士の空隙に埋め込まれた状態で付着しても、インクに含まれる水によって、再溶解して、インク中に入り込み、記録媒体の表層に残存し難いと考えられる。このため、処理液に、水溶性ポリマーを含ませる技術では、色材凝集剤により凝集された色材の拡散抑制が発揮され難いと考えられる。
また、処理液に、アクリル系樹脂粒子を含ませる技術も知られている。しかし、アクリル系樹脂粒子は、ポリオレフィン粒子に比べ、記録媒体(用紙)の素材との相互作用及びアクリル系樹脂自身の特性上、記録媒体の繊維同士の空隙に埋まり込まず、記録媒体の表層に蓄積し難いと考えられる。さらに、アクリル系樹脂粒子は、色材分散剤として知られるアクリル系分散剤と同じ構造を持つ樹脂で構成されるため、色材の分散を促進し、色材凝集剤による色材の凝集を妨げる働きもすると考えられる。このため、処理液に、アクリル系樹脂粒子を含ませる技術では、色材凝集剤により凝集された色材の拡散抑制が発揮され難いと考えられる。
以上から、本実施形態に係る処理液では、インク浸透性の高い記録媒体に対しても、線幅の細い画像の記録を実現すると推測される。
そして、本実施形態に係る処理液では、例えば、小さいポイントの文字画像のつぶれを抑制し、文字画像の判読性が高められる。
以下、本実施形態に係る処理液の各成分について詳細に説明する。
(色材凝集剤)
色材凝集剤は、インク中の色材と反応又は相互作用することで、色材の凝集を起こす効果を有する物質である。色材凝集剤としては、多価金属イオン、カチオン性物質が挙げられる。
色材凝集剤としては、例えば、有機酸又はその塩、無機電解質、有機アミン化合物等が挙げられる。これらの中でも、色材凝集剤としては、線幅の細い画像の記録を実現する点、及び処理液の保管安定性の点から、有機酸、及び有機酸の塩からなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。そして、有機酸又はその塩は、線幅の細い画像の記録を実現する点から、酸解離定数pKaが4.5以下(好ましくは4.2以下、より好ましくは1.0以上4.0以下)の有機酸又はその塩がよい。
有機酸又はその塩としては、例えば、複素環(飽和、又は不飽和の複素環)にカルボキシル基又は塩構造が形成されたカルボキシル基を有する化合物が挙げられる。具体的には、有機酸又はその塩としては、下記一般式(FL)で示される化合物が挙げられる。
一般式(FL)中、Xは、「C」と共に複素環を形成する原子であって、O、CO、NH、NR、S、又はSOを表す。Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。このアルキル基の置換基としては水酸基等が挙げられる。Rは、CH、C、COHが好ましい。Xは、CO、NH、NR、又はOが好ましく、CO、NH、又はOがより好ましい。
Rは、置換又は無置換のアルキル基を表す。このアルキル基の置換基としては水酸基等が挙げられる。Rは、CH、C、COHが好ましい。
Mは、水素原子、アルカリ金属、又はアミン類を表す。Mは、水素原子、Li、Na、K、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が好ましく、H、Na、Kがより好ましく、水素原子がより好ましい。
nは、3以上7以下の整数を表す。nは、「X」及び「C」とで形成される複素環が6員環又は5員環となる整数であることが好ましく、5員環となる整数であることがより好ましい。mは1又は2の整数を表す。
kは1又は2の整数を表す。lは、1以上5以下の整数を表す。
なお、「X」及び「C」とで形成される複素環は、飽和環であっても不飽和環であってもよい。
有機酸又はその塩としては、例えば、フラン構造、ピロール構造、ピロリン構造、ピロリドン構造、ピロン構造、ピロール構造、チオフェン構造、インドール構造、ピリジン構造、又はキノリン構造を有し、更に官能基としてカルボキシル基又は塩構造が形成されたカルボキシル基を有する化合物が挙げられる。有機酸又はその塩として具体的には、例えば、2−ピロリドン−5−カルボン酸、4−メチル−4−ペンタノリド−3−カルボン酸、フランカルボン酸、2−ベンゾフランカルボン酸、5−メチル−2−フランカルボン酸、2,5−ジメチル−3−フランカルボン酸、2,5−フランジカルボン酸、4−ブタノリド−3−カルボン酸、3−ヒドロキシ−4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、2−ピロン−6−カルボン酸、4−ピロン−2−カルボン酸、5−ヒドロキシ−4−ピロン−5−カルボン酸、4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、3−ヒドロキシ−4−ピロン−2,6−ジカルボン酸、チオフェンカルボン酸、2−ピロールカルボン酸、2,3−ジメチルピロール−4−カルボン酸、2,4,5−トリメチルピロール−3−プロピオン酸、3−ヒドロキシ−2−インドールカルボン酸、2,5−ジオキソ−4−メチル−3−ピロリン−3−プロピオン酸、2−ピロリジンカルボン酸、4−ヒドロキシプロリン、1−メチルピロリジン−2−カルボン酸、5−カルボキシ−1−メチルピロリジン−2−酢酸、2−ピリジンカルボン酸、3−ピリジンカルボン酸、4−ピリジンカルボン酸、ピリジンジカルボン酸、ピリジントリカルボン酸、ピリジンペンタカルボン酸、1,2,5,6−テトラヒドロ−1−メチルニコチン酸、2−キノリンカルボン酸、4−キノリンカルボン酸、2−フェニル−4−キノリンカルボン酸、4−ヒドロキシ−2−キノリンカルボン酸、6−メトキシ−4−キノリンカルボン酸、これらの化合物の誘導体、又はこれらの塩等が挙げられる。
有機酸又はその塩としては、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、ピロールカルボン酸、フランカルボン酸、ビリジンカルボン酸、クマリン酸、チオフェンカルボン酸、ニコチン酸、若しくはこれらの化合物の誘導体、又はこれらの塩が好ましく、ピロリドンカルボン酸、ピロンカルボン酸、フランカルボン酸、クマリン酸、若しくはこれらの化合物誘導体、又は、これらの塩がより好ましい。
有機酸又はその塩としては、アルギニン酸、クエン酸、グリシン酸、グルタミン酸、コハク酸、酒石酸、システイン、シュウ酸、フマル酸、フタル酸、マレイン酸、マロン酸、リシン、リンゴ酸、又はこれらの塩等も挙げられる。
なお、無機酸又はその塩としては、リン酸、塩酸、硝酸、硫酸、過塩素酸、炭酸、又はこれらの塩等が挙げられる。
なお、色材凝集剤は、1種単独で用いてもよいし、2以上併用してもよい。
色材凝集剤の含有量は、処理液の全質量に対し、0.01質量%以上30質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上15質量%以下がより好ましく、0.25質量%以上10質量%以下が更に好ましい。
(ポリオレフィン粒子)
ポリオレフィン粒子は、オレフィンの重合体粒子である。ポリオレフィン粒子は、1種のオレフィンを重合した単独重合体粒子であってもよいし、2種以上のオレフィンを共重合した共重合体粒子であってもよい。
オレフィンとしては、直鎖状又は分岐状の脂肪族オレフィン、脂環式オレフィンが挙げられる。
直鎖状又は分岐状の脂肪族オレフィンとしては、炭素数2以上30以下(好ましくは炭素数2以上18以下)の脂肪族オレフィンが挙げられる。具体的には、脂肪族オレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−デセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン等のα−オレフィンが挙げられる。
脂環式オレフィンとしては、炭素数4以上20以下(好ましくは炭素数4以上12以下)の脂環式オレフィンが挙げられる。具体的には、脂環式オレフィンとしては、例えば、シクロペンテン、シクロヘプテン、ノルボルネン、5−メチル−2−ノルボルネン、テトラシクロドデセン、ビニルシクロヘキサン等が挙げられる。
なお、オレフィンは、1種単独で用いてもよいし、2以上併用してもよい。
これらの中でも、ポリオレフィン粒子としては、線幅の細い画像の記録を実現する点から、炭素数3以上6以下(好ましくは炭素数4以上6以下)のオレフィンを少なくとも重合成分としたポリオレフィン粒子が好ましく、ポリプロプレン粒子がより好ましい。
ポリオレフィン粒子は、乳化剤を用いて処理液中に分散させたものであってもよく、乳化剤を用いないで処理液中に分散させたものであってもよい。乳化剤としては、界面活性剤、スルホン酸基、カルボキシル基等の親水性基を有するポリマー(例えば、親水性基がグラフト結合しているポリマー、親水性を持つ単量体と疎水性の部分を持つ単量体とから得られるポリマー)が挙げられる。
なお、ポリオレフィン粒子は、予めポリオレフィン粒子が分散された水分散液(エマルション)を使用して、処理液に配合することがよい。
ポリオレフィン粒子のポリオレフィンの重量平均分子量(以下、「Mw」とも表記する)は、線幅の細い画像の記録を実現する点から、1000以上100000000以下が好ましく、2000以上50000000以下がより好ましい。
ポリオレフィンの重量平均分子量の測定は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により、以下の条件で行う。GPCは「HLC−8120GPC、SC−8020(東ソー(株)社製)装置」を用い、カラムは「TSKgel、SuperHM−H(東ソー(株)社製6.0mmID×15cm)」を2本用い、溶離液としてTHF(テトラヒドロフラン)を用いる。測定条件としては、試料濃度0.5%、流速0.6ml/min.、サンプル注入量10μl、測定温度40℃、RI検出器を用いて行う。また、検量線は東ソー社製「polystylene標準試料TSK standard」:「A−500」、「F−1」、「F−10」、「F−80」、「F−380」、「A−2500」、「F−4」、「F−40」、「F−128」、「F−700」の10サンプルから作成する。
ポリオレフィン粒子の体積平均粒径(以下「D50v」とも表記)は、線幅の細い画像の記録を実現する点から、50nm以上400nm以下が好ましく、より好ましくは70nm以上300nm以下である。
ポリオレフィン粒子の体積平均粒径の測定は、マイクロトラックUPA粒度分析計 UPA−UT151 (Microtrac社製)により行う。その測定は、1000倍希釈した処理液を測定セルに入れて行う。なお、測定時の入力値として、粘度には処理液を希釈する希釈液の粘度を、粒子屈折率はポリオレフィン粒子の屈折率を採用する。
なお、ポリオレフィン粒子は、1種単独で用いてもよいし、2以上併用してもよい。
ポリオレフィン粒子の含有量は、線幅の細い画像の記録を実現する点から、処理液の全質量に対して、2質量%以上30質量%以下が好ましく、4質量%以上20質量%以下がより好ましい。
(水)
水としては、特に不純物の混入、又は微生物の発生を防止するという観点から、イオン交換水、超純水、蒸留水、限外濾過水が好適に挙げられる。
水の含有量は、例えば、処理液の全質量に対して、10質量%以上95質量%以下が好ましく、30質量%以上90質量%以下がより好ましい。
(水溶性有機溶媒)
水溶性有機溶媒について説明する。
水溶性有機溶媒としては、多価アルコール類、多価アルコール類誘導体、含窒素溶媒、アルコール類、含硫黄溶媒等が挙げられる。水溶性有機溶媒としては、その他、炭酸プロピレン、炭酸エチレン等も挙げられる。
多価アルコール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,2−へキサンジオール、1,2,6−ヘキサントリオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、キシリトールなどの糖アルコール類;キシロース、グルコース、ガラクトースなどの糖類;等が挙げられる。
多価アルコール類誘導体としては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、ジグリセリンのエチレンオキサイド付加物等が挙げられる。
含窒素溶媒としては、ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、トリエタノールアミン等が挙げられる。
アルコール類としてはエタノール、イソプロピルアルコール、ブチルアルコール、ベンジルアルコール等が挙げられる。
含硫黄溶媒としては、チオジエタノール、チオジグリセロール、スルフォラン、ジメチルスルホキシド等が挙げられる。
水溶性有機溶媒は、1種類で使用しても2種類以上を併用してもよい。
水溶性有機溶媒の含有量は、水に対して1質量%以上60質量%以下が好ましく、5質量%以上40質量%以下がより好ましい。
(その他添加剤)
その他添加剤としては、色材、界面活性剤(アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等)、吐出性改善剤(ポリエチレンイミン、ポリアミン類、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等)、導電剤、pH調整剤(水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム等のアルカリ金属類の化合物等)、反応性の希釈溶媒、浸透剤、pH緩衝剤、酸化防止剤、防カビ剤、粘度調整剤、導電剤、キレート化剤、紫外線吸収剤、赤外線吸収剤等の周知の添加剤が挙げられる。
(処理液の物性)
処理液の表面張力は、10mN/m以上45mN/m以下であることが好ましく、15mN/m以上40mN/m以下がより好ましく、20mN/m以上35mN/m以下が更に好ましい。なお、処理液の表面張力は、インクの表面張力よりも小さいことが好ましい。
なお、表面張力は、ウイルヘルミー型表面張力計を用いて、23℃、55%RHの環境下で測定する。
処理液の粘度は、1.2mPa・s以上15mPa・s以下であることが好ましく、1.5mPa・s以上10mPa・s未満がより好ましく、1.8mPa・s以上8mPa・s未満が更に好ましい。
なお、粘度は、TV−20(東機産業製)を測定装置として用い、測定温度は23℃、せん断速度は750s−1の条件で測定する。
処理液のpHは、1.5以上12.0以下であることが好ましく、より好適には、2.0以上7.5以下であり、さらに好適には2.5以上6.0以下である。
<インクジェット用インクセット>
本実施形態に係るインクジェット用インクセット(以下、単に「インクセット」とも称する)は、インクと、本実施形態に係る処理液と、を有する。
インクについて説明する。
インクは、色材、水、及び水性有機溶媒を含む。インクは、その他成分を含んでもよい。
以下、インクの各成分について説明する。
(色材)
色材としては、目的とする色相のインクに応じたものを使用すればよく、具体的には、顔料が挙げられる。顔料としては、有機顔料、無機顔料が挙げられる。
黒色顔料(ブラック顔料)の具体例としては、Raven7000,Raven5750,Raven5250,Raven5000 ULTRAII,Raven 3500,Raven2000,Raven1500,Raven1250,Raven1200,Raven1190 ULTRAII,Raven1170,Raven1255,Raven1080,Raven1060(以上コロンビアン・カーボン社製)、Regal400R,Regal330R,Regal660R,Mogul L,Black Pearls L,Monarch 700,Monarch 800,Monarch 880,Monarch 900,Monarch 1000,Monarch 1100,Monarch 1300,Monarch 1400(以上キャボット社製)、Color Black FW1,Color Black FW2,Color Black FW2V,Color Black 18,Color Black FW200,Color Black S150,Color Black S160,Color Black S170,Printex35,Printex U,Printex V,Printex140U,Printex140V,Special Black 6,Special Black 5,Special Black 4A,Special Black4(以上デグッサ社製)、No.25,No.33,No.40,No.47,No.52,No.900,No.2300,MCF−88,MA600,MA7,MA8,MA100(以上三菱化学社製)等を挙げられるが、これらに限定されるものではない。
シアン色顔料の具体例としては、C.I.Pigment Blue−1,−2,−3,−15,−15:1,−15:2,−15:3,−15:4,−16,−22,−60等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
マゼンタ色顔料の具体例としては、C.I.Pigment Red−5,−7,−12,−48,−48:1,−57,−112,−122,−123,−146,−168,−177,−184,−202, C.I.Pigment Violet−19等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
イエロー顔料の具体例としては、C.I.Pigment Yellow−1,−2,−3,−12,−13,−14,−16,−17,−73,−74,−75,−83,−93,−95,−97,−98,−114,−128,−129,−138,−151,−154,−180等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
ここで、色材として顔料を使用した場合には、併せて顔料分散剤を用いることが好ましい。使用される顔料分散剤としては、高分子分散剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤等が挙げられる。
高分子分散剤としては、親水性構造部と疎水性構造部とを有する重合体が好適に用いられる。親水性構造部と疎水性構造部とを有する重合体としては、例えば縮合系重合体と付加重合体とが使用される。縮合系重合体としては、公知のポリエステル系分散剤が挙げられる。付加重合体としては、α,β−エチレン性不飽和基を有する単量体の付加重合体が挙げられる。親水性基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体と疎水性基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体を組み合わせて共重合することにより目的の高分子分散剤が得られる。また、親水性基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体の単独重合体も用いられる。
親水性基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体としては、カルボキシル基、スルホン酸基、水酸基、りん酸基等を有する単量体、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、スルホン化ビニルナフタレン、ビニルアルコール、アクリルアミド、メタクリロキシエチルホスフェート、ビスメタクリロキシエチルホスフェート、メタクリロオキシエチルフェニルアシドホスフェート、エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリコールジメタクリレート等が挙げられる。
疎水性基を有するα,β−エチレン性不飽和基を有する単量体としては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のスチレン誘導体、ビニルシクロヘキサン、ビニルナフタレン、ビニルナフタレン誘導体、アクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸アルキルエステル、メタクリル酸フェニルエステル、メタクリル酸シクロアルキルエステル、クロトン酸アルキルエステル、イタコン酸ジアルキルエステル、マレイン酸ジアルキルエステル等が挙げられる。
高分子分散剤として好ましい共重合体の例としては、スチレン−スチレンスルホン酸共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−マレイン酸共重合体、ビニルナフタレン−メタクリル酸共重合体、ビニルナフタレン−アクリル酸共重合体、アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−アクリル酸アルキルエステル−アクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸フェニルエステル−メタクリル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸シクロヘキシルエステル−メタクリル酸共重合体等が挙げられる。また、これらの重合体に、ポリオキシエチレン基、水酸基を有する単量体を共重合させてもよい。
高分子分散剤の重量平均分子量としては、例えば、2000以上50000以下がよい。
これら高分子分散剤は、単独で用いても、二種類以上を併用しても構わない。高分子分散剤の含有量は、顔料により大きく異なるため一概には言えないが、顔料に対し、0.1質量%以上100質量%以下であることがよい。
顔料としては、水に自己分散する顔料(以下自己分散型顔料と称する)も挙げられる。
自己分散型顔料とは、顔料表面に水に対する可溶化基を有し、高分子分散剤が存在しなくとも水中で分散する顔料のことを指す。自己分散型顔料は、例えば、顔料に対して酸・塩基処理、カップリング剤処理、ポリマーグラフト処理、プラズマ処理、酸化/還元処理等の表面改質処理を施すことにより得られる。
自己分散型顔料としては、上記顔料に対して表面改質処理を施した顔料の他、キャボット社製のCab−o−jet−200、Cab−o−jet−300、Cab−o−jet−400、IJX−157、IJX−253、IJX−266、IJX−273、IJX−444、IJX−55、Cab−o−jet−250C、Cab−o−jet−260M,Cab−o−jet−270Y,Cab−o−jet−450C,Cab−o−jet−465M,Cab−o−jet−470Y,Cab−o−jet−480M、オリエント化学社製のMicrojet Black CW−1、CW−2等の市販の自己分散顔料等も挙げられる。
自己分散型顔料としては、その表面に官能基として少なくともスルホン酸、スルホン酸塩、カルボン酸、又はカルボン酸塩を有する顔料であることが好ましい。より好ましくは、表面に官能基として少なくともカルボン酸、又はカルボン酸塩を有する顔料である。
ここで、顔料としては、樹脂により被覆された顔料等も挙げられる。これは、マイクロカプセル顔料と呼ばれ、DIC社製、東洋インキ社製などの市販のマイクロカプセル顔料がある。なお、市販のマイクロカプセル顔料に限られず、目的に応じて作製したマイクロカプセル顔料を使用してもよい。
また、顔料としては、高分子化合物を顔料に物理的に吸着又は化学的に結合させた樹脂分散型顔料も挙げられる。
また、顔料としては、黒色とシアン、マゼンタ、イエローの3原色顔料のほか、赤、緑、青、茶、白等の特定色顔料や、金、銀色等の金属光沢顔料、無色又は淡色の体質顔料、プラスチックピグメント等も挙げられる。
また、顔料としては、シリカ、アルミナ、又は、ポリマービード等をコアとして、その表面に染料又は顔料を固着させた粒子、染料の不溶レーキ化物、着色エマルション、着色ラテックス等も挙げられる。
色材としては、顔料の他、その他、親水性のアニオン染料、直接染料、カチオン染料、反応性染料、高分子染料等や油溶性染料等の染料類、染料で着色したワックス粉・樹脂粉類やエマルション類、蛍光染料や蛍光顔料等も挙げられる。
色材の体積平均粒径は、例えば、10nm以上1000nm以下であることが挙げられる。
色材の体積平均粒径とは、色材そのものの粒径、又は色材に分散剤等の添加物が付着している場合には、添加物が付着した粒径をいう。
体積平均粒径の測定には、マイクロトラックUPA粒度分析計 UPA−UT151 (Microtrac社製)により行う。その測定は、1000倍希釈したインクを測定セルに入れて行う。なお、測定時の入力値として、粘度には特定インク希釈液の粘度を、粒子屈折率は色材の屈折率を採用する。
色材の含有量(濃度)は、例えば、インクの全質量に対して、1質量%以上25質量%以下が好ましく、2質量%以上20質量%以下がより好ましい。
(水)
水としては、処理液で説明した水が挙げられる。
水の含有量は、インクの全質量に対して、30質量%以上80質量%以下が好ましく、35質量%以上70質量%以下がより好ましい。
(水溶性有機溶媒)
水溶性有機溶媒としては、処理液で説明した水溶性有機溶媒が挙げられる。
水溶性有機溶媒の含有量は、インクの全質量に対して、1質量%以上50質量%以下が好ましく、3質量%以上30質量%以下がより好ましい。
(その他添加剤)
その他添加剤としては、処理液で説明した周知の添加剤が挙げられる。
(インクの物性)
インクの表面張力は、20mN/m以上40mN/m以下の範囲であることが好ましく、より好適には20mN/m以上35mN/m以下の範囲であり、更に好ましくは25mN/m以上35mN/m以下の範囲である。
なお、表面張力は、ウイルヘルミー型表面張力計を用いて、23℃、55%RHの環境下で測定する。
インクの粘度は、1mPa・s以上50mPa・s以下が好ましく、1.2mPa・s以上50mPa・s以下がより好ましく、1.5mPa・s以上30mPa・s以下が更に好ましい。
なお、粘度は、TV−20(東機産業製)を測定装置として用い、測定温度は23℃、せん断速度は750s−1の条件で測定する。
<記録装置>
本実施形態に係る記録装置は、本実施形態に係るインクセットを収容し、インク及び処理液を記録媒体の表面に吐出する吐出装置を備え、記録媒体表面に、インク及び処理液を互いに接触するように吐出装置から吐出することにより画像を記録する記録装置である。
本実施形態に係る記録装置では、本実施形態に係るインクセットを用いて、記録媒体の表面に、インク及び処理液を互いに接触するように吐出することにより画像を記録する記録方法が実施される。
ここで、本実施形態に係る記録装置(記録方法)では、記録媒体の表面でインク及び処理液が互いに接触するように吐出すればよいが、線幅の細い画像の記録を実現する点から、先に処理液を記録媒体に吐出した後、記録媒体に付着した処理液に接触するように、インクを記録媒体に吐出することがよい。
本実施形態に係る記録装置には、本実施形態に係る処理液を収容し、当該記録装置に着脱されるようカートリッジ化された処理液カートリッジを備えていてもよい。また、本実施形態に係る記録装置には、インクを収容したインクカートリッジを備えていてもよい。
以下、本実施形態に係る記録装置について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施形態に係る記録装置を示す概略構成図である。図2は、本実施形態に係る記録装置における記録ヘッド周辺を示す部分平面図である。
本実施形態に係る記録装置12は、例えば、図1〜図2に示すように、筐体14内の下部に、給紙容器16が備えられており、給紙容器16内に積層された用紙P(記録媒体の一例)を取り出しロール18で1枚ずつ取り出す機構を有している。取り出された用紙Pは、搬入経路22を構成する複数の搬入ローラ対20で搬送される。
給紙容器16の上方には、駆動ロール24及び従動ロール26に張力を付与されつつ支持された無端状の搬送ベルト28が配置されている。搬送ベルト28の上方には記録ヘッド30(吐出装置の一例)及び記録ヘッド31(吐出装置の一例)が配置されており、搬送ベルト28における平坦部分に対向している。この記録ヘッド30が搬送ベルト28の平坦部分に対向した領域が、記録ヘッド30から用紙Pにインクの液滴が吐出される吐出領域となっている。搬入ローラ対20を搬送された用紙Pは、搬送ベルト28で保持されてこの吐出領域に至り、記録ヘッド30に対向した状態となり、記録ヘッド30から画像情報に応じて吐出されたインクの液滴が用紙Pの表面に付着する。
ここで、各色の記録ヘッド30は、それぞれ、記録装置12に着脱される各色のインクカートリッジ30Aと供給管(不図示)を通じて連結され、インクカートリッジ30Aにより、各色のインクがそれぞれ記録ヘッド30へ供給される。
一方、記録ヘッド31は、処理液が、処理液カートリッジ31Aと供給管(不図示)を通じて連結され、処理液カートリッジ31Aにより、処理液が記録ヘッド31へ供給される。
記録ヘッド30は、例えば、図2に示すように、有効な記録領域(インクを吐出するノズルの配置領域)が用紙Pの幅(用紙Pの搬送方向と交差(例えば直交)する方向の長さ)以上とされた長尺状の記録ヘッドである。
なお、記録ヘッド30は、これに限られず、用紙Pの幅よりも短尺状の記録ヘッドであって、用紙Pの幅方向に移動してインクを吐出する方式(所謂キャリッジ方式)の記録ヘッドであってもよい。
記録ヘッド30は、インクの液滴を熱により吐出する、所謂サーマル方式であってもよいし、インクの液滴を圧力により吐出する、所謂圧電方式等、公知のものが適用される。
記録ヘッド30としては、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色それぞれに対応した4つの記録ヘッドが搬送方向に沿ってアレイ状に配置されている。無論、記録ヘッド30は、上記4色のそれぞれに対応した4つの記録ヘッド30を配置する形態に限られず、目的に応じて、ブラック(K)に対応した一つの記録ヘッド30を配置した形態であってよいし、他の中間色を加えた4色以上のそれぞれに対応した4つ以上の記録ヘッド30を配置した形態であってもよい。
記録ヘッド30の上流側(用紙Pの搬送方向上流側)には、処理液(S)を吐出する記録ヘッド31が配置されている。インクが吐出される前又は後(図1においては、インクが吐出される前)に、該処理液(S)を吐出する。
記録ヘッド31の構成については、上記記録ヘッド30と同様であるため、説明を省略する。
記録ヘッド30及び記録ヘッド31の上流側(用紙Pの搬送方向上流側)には、帯電ロール32が配置されている。帯電ロール32は、従動ロール26との間で搬送ベルト28及び用紙Pを挟みつつ従動し、接地された従動ロール26との間に電位差を生じさせ、用紙Pに電荷を与えて搬送ベルト28に静電吸着させる。
記録ヘッド30及び記録ヘッド31の下流側(用紙Pの搬送方向下流側)には、剥離板34が配置されており、用紙Pを搬送ベルト28から剥離させる。剥離された用紙Pは、剥離板34の下流側(用紙Pの搬送方向下流側)で排出経路36を構成する複数の排出ローラ対38で搬送され、筐体14の上部に設けられた排紙容器40に排出される。
次に、本実施形態に係る記録装置12の動作について説明する。
本実施形態に係る記録装置12では、用紙Pは、給紙容器16から取り出しロール18で1枚ずつ取り出され、搬入経路22を経由して搬送ベルト28へ搬送される。
次に、用紙Pは、帯電ロール32により搬送ベルト28に静電吸着され、搬送ベルト28の回転により記録ヘッド30の下方へ搬送される。
次に、用紙Pは、記録ヘッド31により、処理液が吐出される。これら処理液は、用紙Pのインクの付着領域(画像形成領域)に吐出する。
次に、用紙Pは、記録ヘッド30により、処理液が付着した領域にインクが吐出され、目的とする画像が記録される。
このインクと処理液とが接触することでインクに含まれる色材が凝集する。
次に、インク(インクによる画像)が記録された用紙Pは、排出経路36を経由し、排紙容器40に排出される。
このようにして、本実施形態に係る記録装置12では、インク(インクによる画像)が固定化(形成)された用紙Pが得られる。
なお、本実施形態に係る記録装置12では、記録ヘッド30によってインクの液滴を用紙Pの表面に直接吐出する方式について説明したが、これに限られず、例えば中間転写体にインクの液滴を吐出した後に、中間転写体上のインクの液滴を用紙Pに転写する方式であってもよい。
また、本実施形態に係る記録装置12では、用紙Pとして枚葉紙にインク(インクによる画像)を固定化(形成)する方式について説明したが、連帳機を用いて、用紙Pとしてロール紙にインク(インクによる画像)を記録する方式であってもよい。
また、本実施形態に係る記録装置12では、用紙Pにインクおよび処理液を吐出後、熱布乾燥、乾燥ドラムによる乾燥、レーザー照射による加熱等の加熱機構を設けてもよい。
つまり、本実施形態に係る記録装置12は、上記構成に限られず、周知のインクジェット方式の記録装置が採用される。
本実施形態は、限定的に解釈されるものではなく、本発明の要件を満足する範囲内で実現されることは、言うまでもない。
以下に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。尚、以下において「部」および「%」は、特に断りのない限り質量基準である。
<実施例1>
(処理液(1)の調製)
・2−ピロリドン−5−カルボン酸: 10.0質量%
・水酸化リチウム: 1.1質量%
・グリセリン: 10.0質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株))製): 1.0質量%
・水性ポリプロピレンエマルション(ポリプロピレン粒子の水分散液(固形分30質量%)、ポリプロピレンのMw=1000000、粒子のD50v=0.125μm): 16.7質量%
・純水: 61.2質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の処理液(1)を得た。この処理液のpHは、3.5であった。
(ブラックインク(1)の調製)
・カーボンブラック: 5.0質量%
・スチレン−アクリル酸Na−アクリル酸アルキルエステル共重合体: 2.0質量%
・グリセリン: 15.0質量%
・2−ピロリドン: 5.0質量%
・1,2−ヘキサンジオール: 3.0質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株))製): 1.5質量%
・純水: 68.5質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性のブラックインク(1)を得た。
そして、得られた処理液(1)とブラックインク(1)とのインクセットを実施例1のインクセットとした。
<実施例2>
(処理液(2)の調製)
・コハク酸: 5.9質量%
・水酸化ナトリウム: 2.4質量%
・グリセリン: 8.0質量%
・ジエチレングリコール: 7.0質量%
・オルフィン E1004(日信化学工業(株)製): 0.5質量%
・サーフィノール 485(日信化学工業(株)製): 0.5質量%
・水性ポリプロピレンエマルション(ポリプロピレン粒子の水分散液(固形分30質量%)、ポリプロピレンのMw=200000、D50v=0.08μm): 16.7質量%
・純水: 59.0質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の処理液(2)を得た。この処理液のpHは、3.9であった。
そして、得られた処理液(2)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを実施例2のインクセットとした。
<実施例3>
(処理液(3)の調製)
・2−ピロリドン−5−カルボン酸: 7.0質量%
・水酸化リチウム: 0.8質量%
・グリセリン: 8.0質量%
・トリエチレングリコール: 5.0質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株)製): 1.0質量%
・サーフィノール 104(日信化学工業(株)製): 0.1質量%
・水性ポリエチレンエマルション(ポリエチレン粒子の水分散液(固形分25質量%)、ポリエチレンのMw=5000000、ポリエチレン粒子のD50v=0.170μm): 20.0質量%
・純水: 58.1質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の処理液(3)を得た。この処理液のpHは、4.1であった。
そして、得られた処理液(3)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを実施例3のインクセットとした。
<実施例4>
(処理液(4)の調製)
・リンゴ酸: 5.0質量%
・水酸化ナトリウム: 1.2質量%
・ジエチレングリコール: 8.0質量%
・1,2−へキサンジオール: 1.0質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株)製): 1.5質量%
・水性ポリブテンエマルション(ポリブテン粒子の水分散液(固形分20質量%)、ポリエチレンのMw=800000、ポリエチレン粒子のD50v=0.230μm): 25.0質量%
・純水: 58.3質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の処理液(4)を得た。この処理液のpHは、3.4であった。
そして、得られた処理液(4)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを実施例4のインクセットとした。
<実施例5>
(処理液(5)の調製)
・2−ピロリドン−5−カルボン酸: 10.0質量%
・水酸化リチウム: 1.1質量%
・グリセリン: 10.0質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株))製): 1.0質量%
・水性ポリプロピレンエマルション(ポリプロピレン粒子の水分散液(固形分30質量%)、ポリプロピレンのMw=1000000、粒子のD50v=0.125μm): 6.7質量%
・純水:71.2質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の処理液(5)を得た。この処理液のpHは、3.7であった。
そして、得られた処理液(5)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを実施例5のインクセットとした。
<実施例6>
(処理液(6)の調製)
・2−ピロリドン−5−カルボン酸: 10.0質量%
・水酸化リチウム: 1.1質量%
・グリセリン: 10.0質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株))製): 1.0質量%
・水性ポリプロピレンエマルション(ポリプロピレン粒子の水分散液(固形分30質量%)、ポリプロピレンのMw=1000000、粒子のD50v=0.125μm): 33.3質量%
・純水:44.6質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の処理液(6)を得た。この処理液のpHは、3.3であった。
そして、得られた処理液(6)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを実施例6のインクセットとした。
<実施例7>
(処理液(7)の調製)
・グルタミン酸: 2質量%
・グルタミン酸ナトリウム: 5質量%
・ジグリセリン: 5.0質量%
・ポリエチレングリコール400: 5.0質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株)製): 0.5質量%
・サーフィノール 440(日信化学工業(株)製): 0.2質量%
・水性ポリプロピレンエマルション(ポリプロピレン粒子の水分散液(固形分30質量%)、ポリプロピレンのMw=30000、D50v=0.07μm): 20質量%
・純水: 59.0質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の処理液(7)を得た。この処理液のpHは、4.3であった。
そして、得られた処理液(7)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを実施例7のインクセットとした。
<実施例8>
(処理液(8)の調製)
・リン酸二水素ナトリウム: 6質量%
・グリセリン: 5.0質量%
・トリエチレングリコールモノメチルエーテル: 2.0質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株)製): 0.7質量%
・1,2−オクタンジオール : 0.4質量%
・水性ポリエチレンエマルション(ポリエチレン粒子の水分散液(固形分20質量%)、ポリエチレンのMw=10000000、ポリエチレン粒子のD50v=0.260μm): 30質量%
・純水:55.9 質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の処理液(3)を得た。この処理液のpHは、4.5であった。
そして、得られた処理液(8)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを実施例8のインクセットとした。
<比較例1>
処理液は使用せず、実施例1で調製したブラックインク(1)のみを比較例1のインクセット(インク)とした。
<比較例2>
(比較処理液(C1)の調製)
・2−ピロリドン−5−カルボン酸: 10質量%
・水酸化リチウム: 1.1質量%
・グリセリン: 10質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株)製): 1.0質量%
・純水: 77.9質量%
上記成分を混合したのち、0.45μmのフィルターでろ過を行い、水性の比較処理液(C1)を得た。この比較処理液のpHは、3.4であった。
そして、得られた比較処理液(C1)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを比較例2のインクセットとした。
<比較例3>
(比較処理液(C1)の調製)
・グリセリン: 10質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株)製): 1.0質量%
・水性ポリプロピレンエマルション(ポリプロピレン粒子の水分散液(固形分30質量%)、ポリプロピレンのMw=1500000、D50v=0.115μm): 33.3質量%
・純水: 55.7質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の比較処理液(C2)を得た。この比較処理液のpHは、9.5であった。
そして、得られた比較処理液(C2)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを比較例3のインクセットとした。
<比較例4>
(比較処理液(C3)の調製)
・2−ピロリドン−5−カルボン酸: 10質量%
・水酸化リチウム: 1.1質量%
・グリセリン: 10質量%
・オルフィン E1010(日信化学工業(株)製): 1.0質量%
・ポリエチレングリコール 50000(水溶性ポリマー): 1.0質量%
・純水: 76.9質量%
上記成分を混合したのち、0.45μmのフィルターでろ過を行い、水性の比較処理液(C3)を得た。この比較処理液のpHは、3.4であった。
そして、得られた比較処理液(C3)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを比較例4のインクセットとした。
<比較例5>
(比較処理液(C4)の調製)
・2−ピロリドン−5−カルボン酸: 7質量%
・水酸化リチウム: 0.7質量%
・グリセリン: 8質量%
・2−ピロリドン:3質量%
・トリエチレングリコールモノブチルエーテル: 4質量%
・水性アクリルエマルション(アクリルエステルポリマー粒子の水分散液(固形分35質量%)、Mw=200000、D50v=0.25μm): 20質量%
・純水:57.3 質量%
上記成分を混合したのち、5μmのフィルターでろ過を行い、水性の比較処理液(C4)を得た。この比較処理液のpHは、3.7であった。
そして、得られた比較処理液(C4)と、実施例1で調製したブラックインク(1)とのインクセットを比較例5のインクセットとした。
<評価>
各例で得られたインクセットを、解像度600dpi(dot per inch)のピエゾ方式の記録ヘッドを2つ有する試作プリンターの2つのカートリッジ(タンク)に収容した。但し、比較例1は、インクのみをカートリッジ(タンク)に収容した。
この試作プリンターを用いて、各記録ヘッドから、処理液を記録媒体に吐出した後、記録媒体に付着した処理液に接触するようにして、1dotライン画像(線画像)、及び2ポイント文字画像(「響」、「音」、「る」の文字画像)の印字を行った。なお、記録媒体には、インク浸透性が高い書籍用紙として「オペラクリーム紙(日本製紙製)」を使用した。そして、得られた画像について、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
(ライン画像の線幅の測定)
画像解析装置を用い、得られた1dotライン画像の線幅を求めた。なお、線幅は、ライン画像の両端2か所と、中央部1箇所との計3か所での線幅の平均値として求めた。
(文字画像の画質評価)
文字画像を目視にて観察し、以下の基準で評価した。
−評価基準−
A(○):文字全てが判読可能
B(△):判読しにくい文字も一部あるが、一応読み取れる
C(×):判読できない文字多数
上記結果から、本実施例では、比較例に比べ、ライン画像(線画像)の線幅が細く、また、文字画像のつぶれも抑制されていることがわかる。
なお、表1中の略語等の詳細は、以下の通りである。
・PCA:2−ピロリドン−5−カルボン酸
・SA:コハク酸
・PO粒子:ポリオレフィン粒子
・PP粒子: ポリプロピレン粒子
・PE粒子: ポリエチレン粒子
・PB粒子: ポリブテン粒子
12 記録装置
14 筐体
16 給紙容器
18 ロール
20 搬入ローラ対
22 搬入経路
24 駆動ロール
26 従動ロール
28 搬送ベルト
30 記録ヘッド
30A インクカートリッジ
31 記録ヘッド
31A 処理液カートリッジ
32 帯電ロール
34 剥離板
36 排出経路
38 排出ローラ対
40 排紙容器

Claims (8)

  1. 色材凝集剤、ポリオレフィン粒子、水、及び水性有機溶媒を含み、ポリオレフィン粒子が、ポリプロピレン粒子であり、前記色材凝集剤が、有機酸、及び有機酸の塩からなる群から選択される少なくとも1種であるインクジェット用処理液。
  2. 前記ポリオレフィン粒子のポリオレフィンの重量平均分子量が、1000以上100000000以下である請求項1に記載のインクジェット用処理液。
  3. 前記ポリオレフィン粒子の体積平均粒径が、50nm以上400nm以下である請求項1又は請求項2に記載のインクジェット用処理液。
  4. 色材凝集剤、ポリオレフィン粒子、水、及び水性有機溶媒を含み、ポリオレフィン粒子が、ポリプロピレン粒子であり、前記色材凝集剤が、有機酸、及び有機酸の塩からなる群から選択される少なくとも1種であるインクジェット用処理液を収容したインクジェット用処理液カートリッジ。
  5. 色材、水、及び水性有機溶媒を含むインクジェット用インクと、
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のインクジェット用処理液と、
    を有するインクジェット用インクセット。
  6. 色材、水、及び水性有機溶媒を含むインクジェット用インクを収容したインクジェット用インクカートリッジと、
    請求項1〜請求項のいずれか1項に記載のインクジェット用処理液を収容したインクジェット用処理液カートリッジと、
    を有するインクジェット用インクカートリッジセット。
  7. 請求項に記載のインクジェット用インクセットを収容し、前記インクジェット用インク及び前記インクジェット用処理液を記録媒体の表面に吐出する吐出装置を備え、
    前記記録媒体の表面に、前記インクジェット用インク及び前記インクジェット用処理液を互いに接触するように前記吐出装置から吐出することにより画像を記録する記録装置。
  8. 請求項に記載のインクジェット用インクセットを用いて、記録媒体の表面に、前記インクジェット用インク及び前記インクジェット用処理液を互いに接触するように吐出することにより画像を記録する記録方法。
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