JP6539493B2 - チューブ切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、巻き取ったチューブから所定の長さのチューブを切断するチューブ切断装置に関する。
従来、自動車等の電気配線に用いるワイヤハーネスに組み付けるコルゲートチューブ等のチューブを切断するチューブ切断装置は、巻き取ったチューブを所定の長さ引き出して切断するチューブ切断装置が用いられる。
ところで、巻き取ったチューブからチューブを引き出して切断する場合、巻き癖等によって比較的長いピッチで緩やかな捩れが発生し、この捩れを解放することなく巻き取ったチューブからチューブを引き出して切断する処理を続けると、チューブに捩れが蓄積され、その捩れが原因となってチューブの切断寸法精度が低下するなどの問題が発生する。
このようなチューブの捩れの問題を解消するため、例えば、特許文献1には、巻き取ったチューブから引き出して切断するチューブに捩れが蓄積されないようにチューブの捩れを解放する機構を設けたコルゲートチューブ調尺切断装置(チューブ切断装置)が記載されている。
特開平6−344215号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたチューブ切断装置は、チューブの捩れを解放する機構を設けなければならないため、装置構成が複雑になってしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、簡易な構成でありながら巻き取ったチューブから捩れの発生を抑えつつチューブを引き出して所定の寸法に切断することができるチューブ切断装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係るチューブ切断装置は、巻き取ったチューブから該チューブの一部を掴んで所定の長さ分だけ引き出す掴み引出し部と、該掴み引出し部に比して前記巻き取ったチューブ寄りに配置し、かつ、引き出した前記チューブの一部を掴んで固定する掴み固定部と、前記掴み引出し部によって引き出した前記チューブを引き出し方向に直交する方向に切断する切断部と、を有するチューブ切断装置であって、前記切断部は、前記掴み引き出し部に比して前記チューブの引き出だし方向前方側に配置し、前記掴み固定部が前記チューブの一部を掴み、前記掴み引き出し部が前記チューブを離した状態で前記掴み固定部から前記切断部まで延びる部分に発生した前記チューブの捩れを解放することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係るチューブ切断装置は、上記の発明において、前記チューブの前記掴み固定部から前記切断部までの区間を直線状に保持するチューブ直線状保持部を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係るチューブ切断装置は、上記の発明において、前記掴み固定部と前記切断部との間隔が所望の長さのチューブを複数本切断可能な寸法である場合、前記掴み引き出し部が前記掴み固定部と前記切断部との間で引き出し開始位置から引き出し完了位置に移動するまでの間に複数の前記チューブを切断加工することを特徴とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係るチューブ切断装置は、上記の発明において、前記掴み引き出し部は、開閉することによって複数の前記巻き取ったチューブのそれぞれのチューブの一部を掴み、または、離すように動作する複数の掴み引き出しチャック部を有し、かつ、該複数の掴み引き出しチャック部を引き出し方向の移動のための駆動部となる一つの引き出し方向駆動部に連結して設け、前記掴み固定部は、開閉することによって前記複数の巻き取ったチューブのそれぞれのチューブの一部を掴み、または、離すように動作する複数の掴み固定チャック部を有し、当該チューブ切断装置は、前記一つの引き出し方向駆動部によって前記複数の巻き取ったチューブから前記チューブを引き出すことを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係るチューブ切断装置は、上記の発明において、前記一つの引き出し方向駆動部による前記複数の掴み引き出しチャック部の引き出し方向への移動の際、該複数の掴み引き出しチャック部、および、前記複数の掴み固定チャック部の開閉動作のタイミングをそれぞれ制御することによって、前記複数の巻き取ったチューブのそれぞれから所望の長さの前記チューブを切断する制御を行う切断寸法制御部を有することを特徴とする。
本発明の請求項1に係るチューブ切断装置は、前記掴み固定部と前記切断部との間にある前記掴み引き出し部によって引き出し方向前方側にある前記切断部に向けて前記チューブを引き出すようにしているので、前記切断部によって前記チューブを切断する際に前記チューブを掴んでいる前記掴み引き出し部と前記切断部との間隔を前記掴み固定部と前記切断部との間隔に影響されずに調整することができ、これにより、前記掴み固定部と前記切断部との間隔が自由に調整可能となるため、この前記掴み固定部と前記切断部との間隔を前記チューブの捩れを解放し易い間隔になるように調整することによって、捩れを解放するための複雑な機構を設けることなく前記チューブの捩れを解放しているので、簡易な構成でありながら巻き取ったチューブから捩れの発生を抑えつつチューブを引き出して所定の寸法に切断することができる。
本発明の請求項2に係るチューブ切断装置は、前記掴み固定部から前記切断部までの前記チューブの区間が前記チューブを直線状に保持するには長すぎる場合であっても、前記チューブ直線状保持部によって前記チューブを直線状に保持しているので、前記掴み引き出し部が前記切断部に向けて前記チューブを確実に直線的に引き出すことができ、結果的に、前記切断部によって前記チューブを切断する際の切断寸法精度を高めることができる。
本発明の請求項3に係るチューブ切断装置は、前記掴み固定部と前記切断部との間隔に応じて、前記掴み引き出し部が前記掴み固定部と前記切断部との間で引き出し開始位置から引き出し完了位置に移動するまでの間に複数の前記チューブを切断加工するようにしているので、当該チューブ切断装置による生産効率をより高めることができる。
本発明の請求項4に係るチューブ切断装置は、前記一つの引き出し方向駆動部によって該複数の掴み引き出しチャック部を引き出し方向に連結して移動して前記複数の巻き取ったチューブのそれぞれから前記チューブを引き出すようにしているので、前記複数の掴み引き出しチャック部のそれぞれに引き出し方向に移動するための駆動部を設けなくてもよく、結果的に、簡易な構成で複数の巻き取ったチューブのそれぞれから前記チューブを引き出して前記チューブを切断することができる。
本発明の請求項5に係るチューブ切断装置は、前記切断寸法制御部が前記一つの引き出し方向駆動部による前記複数の掴み引き出しチャック部の引き出し方向への移動の際、該複数の掴み引き出しチャック部、および、前記複数の掴み固定チャック部の開閉動作のタイミングをそれぞれ制御することによって、前記複数の巻き取ったチューブのそれぞれから所望の長さの前記チューブを切断することができるので、長さの異なる複数のチューブを効率的に切断することができる。
図1は、本発明の実施例に係るチューブ切断装置を組み込んだワイヤハーネス組立システムの概要図である。 図2は、本発明の実施例に係るチューブ切断装置の斜視図である。 図3は、(a)が捩れが発生していないチューブの一部拡大図であり、(b)が捩れが発生したチューブの一部拡大図であり、(c)がリールに巻き取ることなく巻き取った状態でチューブ切断装置にセットしたチューブの斜視図である。 図4は、チューブ切断装置の余長確保機構部周辺の斜視図である。 図5は、余長確保機構部が巻き取ったチューブからチューブを引き出して余長を確保する動作を説明するための説明図である。 図6は、(a)が3つの掴み引き出しチャック部が閉じた状態を示し、(b)が3つの掴み引き出しチャック部が開いた状態を示した3つ掴み引き出しチャック部周辺の拡大図である。 図7は、図1に示したチューブ切断装置の切断部周辺の拡大斜視図である。 図8は、チューブ一時保持部によって一時的に保管した複数のチューブを移動式作業台の各供給先にまとめて落下する動作を説明するための説明図である。 図9は、(a)が連結した3つの掴み引き出しチャックが第1切断機構部によって切断するチューブの長さに対応した寸法分引き出し方向に移動し、第1切断機構部の切断部によってチューブを切断する様子を示した図であり、(b)が連結した3つの掴み引き出しチャック部が引き出し方向に第1切断機構部で切断するチューブの長さに対応した寸法分さらに移動し、第1切断機構部の切断部および第2切断機構部の切断部よってチューブを切断する様子を示した図である。 図10は、(a)が連結した3つの掴み引き出しチャック部を第3切断機構部によって切断するチューブの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向に移動し、第3切断機構部の切断部によってチューブを切断する様子を示した図であり、(b)が連結した3つの掴み引き出しチャック部を第2切断機構部によって切断するチューブの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向に移動し、第2切断機構部の切断部によってチューブを切断する様子を示した図である。 図11は、(a)が連結した3つの掴み引き出しチャック部を第3切断機構部によって切断するチューブの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向に移動し、第3切断機構部の切断部によってチューブを切断する様子を示した図であり、(b)が連結した3つの掴み引き出しチャック部が引き出し動作完了位置に移動した後、引き出し動作開始位置に戻る様子を示した図である。 図12は、チューブに発生した捩れが解放されることを説明するための説明図である。 図13は、変形例のチューブ切断装置の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明に係るチューブ切断装置の好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例に係るチューブ切断装置1を組み込んだワイヤハーネス組立システム100の概要図である。図2は、本発明の実施例に係るチューブ切断装置1の斜視図である。図3は、(a)が捩れが発生していないチューブCの一部拡大図であり、(b)が捩れが発生したチューブCの一部拡大図であり、(c)がリールに巻き取ることなく巻き取った状態でチューブ切断装置1にセットしたチューブCの斜視図である。図4は、チューブ切断装置1の余長確保機構部10周辺の斜視図である。図5は、余長確保機構部10が巻き取ったチューブC1からチューブCを引き出して余長を確保する動作を説明するための説明図である。図6は、(a)が3つの掴み引き出しチャック部41が閉じた状態を示し、(b)が3つの掴み引き出しチャック部41が開いた状態を示した3つ掴み引き出しチャック部41周辺の拡大図である。図7は、図1に示したチューブ切断装置1の切断部60周辺の拡大斜視図である。図8は、チューブ一時保持部80によって一時的に保管した複数のチューブC2を移動式作業台110の各供給先111にまとめて落下する動作を説明するための説明図である。
本発明の実施例に係るチューブ切断装置1は、自動車等の電気配線に用いるワイヤハーネスの組み立てに関する一連の作業を補助するシステムであるワイヤハーネス組立システム100に組み込まれている。
ワイヤハーネス組立システム100は、図1に示すように、ワイヤハーネスの組み立てに関する一連の作業に対応した複数の作業エリアAを複数の移動式作業台110が巡回し、各作業エリアAに配置した作業者が担当の作業エリアAに移動した移動式作業台110上にワイヤハーネスの各種部品を組み付けることによって、ワイヤハーネスを組み立てるものである。
なお、ワイヤハーネス組立システム100は、不図示の制御装置によって、移動式作業台110の移動、および、チューブ切断装置1を制御する制御部90に接続することによってチューブ切断装置1を含めた各部の動作を制御している。
なお、制御部90は、ワイヤハーネス組立スステム100の不図示の制御装置に組み込むようにしてもよいし、不図示の制御装置とは別体の制御装置に設けるようにしても構わない。
本発明の実施例に係るチューブ切断装置1は、巻き取ったチューブCからチューブCの一部を掴んで所定の長さ分だけ引き出す掴み引出し部40と、掴み引出し部40に比して巻き取ったチューブC1寄りに配置し、かつ、引き出したチューブCの一部を掴んで固定する掴み固定部47と、掴み引出し部40によって引き出したチューブCを引き出し方向Dに直交する方向に切断する切断部60と、を有するものである。
なお、この実施例では、チューブ切断装置1は、3つの巻き取ったチューブC1の各チューブCを引き出しながら所定の長さにチューブCを切断する3つの切断機構部20を有する。
ここで、3つの切断機構部20を区別して説明する場合、図2中、向かって左側の切断機構部を第1切断機構部20Aと称し、中央の切断機構部20を第2切断機構部20Bと称し、向かって右側の切断機構部20を第3切断機構部20Cと称する。
このチューブ切断装置1は、3つの切断機構部20と、切断機構部20がチューブCを引き出す前に予め余長として巻き取ったチューブCからチューブCを引き出す余長確保機構部10と、切断機構部20によって所定の長さに切断したチューブC(以下、単に「切断チューブ」という。)を移動式作業台110に設けた切断チューブCの供給先に供給する前に一時的に保持するチューブ一時保持部80と、を有する。
なお、以下、巻き取ったチューブCと切断チューブCを区別する場合、巻き取ったチューブCの符号を「C1」とし、切断チューブCの符号を「C2」とする。
まず、チューブCについて説明する。
チューブCは、ワイヤハーネスの組み付け部品の一つとして用いられるものであり、電線を保護するものである。このチューブCは、合成樹脂等の絶縁性材料からなるコルゲートチューブと称するものであり、図3に示すように、屈曲自在な蛇腹形状をなす。
また、チューブCは、軸方向に沿ってスリットSを形成しており、このスリットSから電線をチューブC内に入れ込むようになっている。
なお、チューブCは、コルゲートチューブに限らず、例えば、直管状のチューブであってもよい。
また、チューブCは、チューブ切断装置1によって切断加工処理を施すために巻き取った状態になっている。この実施例では、巻き取ったチューブC1を、リールに巻き取ることなく、図3(c)に示すように、巻取り中心の略円状の開口に外径円形状の支えとなる部材を配置し、円筒上の枠内に入れることによって、巻き取ったチューブを所定の位置に保持するようにしている。
すなわち、巻き取ったチューブC1は、リールに巻き直すことなくチューブ切断装置1にセットしている。
次に、余長確保機構部10について説明する。
余長確保機構部10は、巻き取ったチューブC1と切断機構部20との間に設ける。この余長確保機構部10は、チューブ接触部11と、スライド移動駆動部12と、ガイド板13と、を有する。
チューブ接触部11は、掴み固定部47に一部を固定した状態のチューブCを巻き取ったチューブC1から掴み固定部47までの間で余長を持たせるようにチューブCに接触しながらスライド移動するものである。
このチューブ接触部11は、円柱状の部材であり、3つの巻き取ったチューブC1から引き出した各チューブCの一部が後述する3つのガイドスリット13aによって軸方向に互いに間隔をあけた状態で接触するようになっている。
スライド移動駆動部12は、例えば、エアシリンダーによって実現し、チューブ接触部11をスライド移動するように駆動する。このスライド移動駆動部12は、ガイド板13上でチューブ接触部11がスライド方向に移動できるようにガイド板13上に設けている。
ガイド板13は、チューブ接触部11のスライド移動方向に沿って延びる板状部材である。このガイド板13は、3つの巻き取ったチューブC1のそれぞれから引き出したチューブCが互いに離間した状態でチューブ接触部11に接触するように各巻き取ったチューブC1から引き出したチューブCを挿通可能に開口し、かつ、スライド方向に延びる3つのガイドスリット13aを形成している。
このような余長確保機構部10は、図5に示すように、ガイドスリット13aの一端側から他端側に向けてチューブ接触部11がガイド板13に対してスライド移動することによって、各巻き取ったチューブC1から引き出さられ、後述する各掴み固定チャック部に固定されたそれぞれのチューブCにチューブ接触部11がスライド移動方向に接触しながら各チューブCを引き出すようになっている。
なお、余長確保機構部10は、切断機構部20がチューブCを引き出す前に予め余長として巻き取ったチューブC1からチューブCを引き出すことができれば、その他の構成であっても構わない。
次に、切断機構部20について説明する。
切断機構部20は、掴み固定部47と、掴み引き出し部40と、切断部60と、チューブCの掴み固定部47から切断部50までの区間を直線状に保持するチューブ直線状保持部70と、を有する。
この切断機構部20は、長手方向を上下方向に斜めに傾けた状態でパイプ部材等の支持部材によって支持された長方形状の板状部材21の表面に上方から下方に向けて、掴み固定部47、掴み引き出し部40、切断部60、の並び順で各部を配置している。
なお、この実施例では、3つの巻き取ったチューブC1のそれぞれに対応した第1、2、3切断機構部20A、20B、20Cを板状部材21の横方向に並べて設けている。
また、板状部材21の表面の上端部には巻き取ったチューブC1のそれぞれから各切断機構部20にガイド孔22aにチューブCを通すことによって誘導するチューブ誘導部22を各切断機構部20A、20B、20Cに対応して設けている。
掴み引き出し部40は、チューブCの一部を掴んで固定する部分となる掴み引き出しチャック部41と、掴み引き出しチャック部41を開閉駆動するチャック開閉駆動部44と、掴み引き出しチャック部41を引き出し方向Dに沿って移動するように駆動する引き出し方向駆動部45と、を有する。
掴み引き出しチャック部41は、図6に示すように、底壁42a、43aと、底壁42a、43aの両端に立設した一対の側壁42b、43bと、を含む横断略コの字形状に形成し、開口した一面を向い合せて配置した一対の挟持部42、43を有する。
この掴み引き出しチャック部41は、閉じることによってチューブCを掴む場合、一方の挟持部42の一対の側壁42b、42bを他方の挟持部43の一対の側壁43b、43bの内側に重ねつつ、一方の挟持部42、43の開口を他方の挟持部42、43の底壁42a、43aに近づける。
このため、掴み引き出しチャック部41は、一対の挟持部42、43によって断面矩形状にチューブCの外周を囲いこんでチューブCを掴むようになっている。このように掴み引き出しチャック部41は、チューブCの外周を囲いこんでチューブCを掴むことによって、チューブCを掴む際、チューブCを損傷し難いようになっている。
また、掴み引き出しチャック部41は、各挟持部42、の内面に緩衝材を貼り付けることによって、チューブCを損傷し難くするとともに、チューブCを保持する力を調整するようにしている。
チャック開閉駆動部44は、例えば、エアシリンダーによって実現し、一対の挟持部42、43の一方、あるいは、一対の挟持部42、43の両方を開閉方向に移動するものである。
引き出し方向駆動部45は、例えば、ボールネジ、リニアガイド、ACサーボモーターを装着することによって厳密な位置決め精度をもつロボシリンダーによって実現し、掴み引き出しチャック部41をチューブCの引き出し開始位置と引き出し完了位置との間で移動するように駆動するものである。
この実施例では、3つの切断機構部20A、20B、20Cの3つの掴み引き出しチャック部41を引き出し方向Dの移動のための駆動部となる一つの引き出し方向駆動部45に連結して設けている。
より具体的には、3つの切断機構部20A、20B、20Cの並び方向に延びる板状の連結部材46に各切断機構部20に対応した掴み引き出しチャック部41およびチャック開閉駆動部44を並べて配置し、連結部材46を一つの引き出し方向駆動部45が引き出し方向Dに移動するようになっている。
なお、この実施例では、引き出し方向駆動部45としてロボシリンダーを用いるものを例示したが、これに限らず、その他の駆動機構を用いてもよい。例えば、エアシリンダーを用いてもよい。ただし、駆動機構としてエアシリンダーを用いた場合、位置決め精度が低下するおそれがあるため、突き当て機能等、位置決め精度を向上させるその他の機能を組み合わせるとよい。
掴み固定部47は、開閉することによって巻き取ったチューブC1から引き出したチューブCの一部を掴み、または、離すように動作する掴み固定チャック部48と、掴み固定チャック部48を開閉駆動するチャック開閉駆動部51と、を有する。
掴み固定チャック部48は、掴み引き出しチャック部41と同様に、底壁49a、50aと、底壁49a、50aの両端に立設した一対の側壁49b、50bと、を含む断面略コの字形状に形成し、開口した一面を向い合せて配置した一対の挟持部49、50を有する。
このため、掴み固定チャック部48は、チューブCを掴む際、チューブCを損傷し難いようになっている。
なお、掴み固定チャック部48は、掴み引き出しチャック部41と同様に、各挟持部49、50の内面に緩衝材を貼り付けることによって、チューブCを損傷し難くするとともに、チューブCを保持する力を調整するようにしている。
チャック開閉駆動部51は、例えば、エアシリンダーによって実現し、一対の挟持部49、50の一方、あるいは、一対の挟持部49、50両方を開閉方向に移動するように駆動するものである。
切断部60は、図7に示すように、切断刃61と、切断刃61をチューブCの切断方向に移動するように駆動する刃物駆動部62と、巻き取ったチューブC1から引き出したチューブCを筒孔に通すことによって引き出し方向Dに誘導しつつ、切断刃61の両側面に当てるようにして切断刃61を切断方向にガイドする切断ガイドスリット63aを形成した切断ガイド部63と、を有する。
チューブ直線状保持部70は、例えば、針金によって実現し、掴み固定チャック部48から切断部60の切断ガイドスリット63a近傍まで引き出し方向に沿って直線状にのびる直線ガイド部71を有するものである。
このチューブ直線状保持部70は、直線ガイド部71をチューブCに形成したスリットSを利用してチューブCの内部にチューブCの軸方向に沿って延びるように配置することによって、チューブCの内部からチューブCが引き出し方向に沿って真っすぐ延びるようにガイドするようになっている。
このため、掴み固定チャック部48から切断部60までの間隔が、チューブの材質等の仕様の違いからチューブCを直線的に引き出すには難しい距離であっても、チューブ直線状保持部70によって、チューブCを直線的に引き出すことができるようになっている。
このような切断機構部20は、切断部60が掴み引き出し部40に比してチューブCの引き出し方向D前方側に配置し、掴み固定部47がチューブCの一部を掴み、掴み引き出し部40がチューブCを離した状態で掴み固定部47から切断部60で延びる部分に発生したチューブCの捩れを解放し易いように掴み固定部47と切断部60との間隔を調整している。
より具体的には、切断機構部20は、巻き癖等によってチューブCに比較的長いピッチで緩やかな捩れが発生した場合であっても、掴み固定部47から切断部60までの間隔を比較的長いピッチに調整することによって、チューブCの捩れを解放できるようにしている。
このように、掴み固定部47と切断部60との間隔を調整できるのは、切断部60によってチューブCを切断する際、掴み固定部47でなく掴み引き出し部40がチューブCを掴む構成していることによる。つまり、切断部60によってチューブCを切断する際、掴み固定部47がチューブCを掴むようにすると、掴み固定部47と、切断部60との間隔が長すぎると、切断部60によってチューブCを切断する際のチューブCの保持力の低下を招き、結果的に、切断チューブC2の切断寸法不良を発生させるおそれがある。
次に、チューブ一時保持部80について説明する。
チューブ一時保持部80は、切断部60によって切断されたチューブC2を収容するチューブ収容本体部81と、チューブ収容本体部81の下端開口を開閉することによってチューブ収容本体部81内に収容した切断チューブC2を下方に落下させるシャッター部82と、を有する。
チューブ収容本体部81は、切断部60の下方位置に上下方向に貫通する筒孔を配置するように形成した筒状をなし、シャッター部82によって下端開口を閉じた状態で筒内に切断チューブC2を収容できるようになっている。
シャッター部82は、図8に示すように、各切断機構部20のチューブ収容本体部81の下端開口をまとめて開閉することができるように、横方向一端側に配置したチューブ収容本体部81の下端開口から横方向他端側に配置したチューブ収容本体部81の下端開口まで延びる板状の扉部82aと、扉部82aを開閉方向に駆動する扉駆動部82bと、を有する。
このようなチューブ一時保持部80は、移動式作業台110がチューブ切断装置1を設置した作業エリアAに移動配置するまでの間、シャッター部82を閉じた状態にすることによって各チューブ収容本体部81内にワイヤハーネスの組み立て作業に必要な切断チューブC2を収容し、移動式作業台110が作業エリアAに移動配置した際、シャッター部82を開くことによって、各チューブ収容本体部81内の切断チューブC2を移動式作業台110の各供給先111にまとめて落下させるようにしている。
次に、制御部90について説明する。
制御部90は、CPU、メモリ等を有してなり、チューブ切断装置1の各部に接続することによって各部の動作を制御するものである。
この制御部90は、一つの引き出し方向駆動部45による3つの掴み引き出しチャック部41の引き出し方向Dへの移動の際、3つの掴み引き出しチャック部41、および、3つの掴み固定チャック部48の開閉動作のタイミングをそれぞれ制御することによって、3つの巻き取ったチューブC1のそれぞれから所望の長さのチューブCを切断する制御を行う切断寸法制御部91を有する。
切断寸法制御部91は、より具体的には、3つの切断機構部ごとに所望の長さのチューブCを切断できるように、一つの引き出し方向駆動部45による3つの掴み引き出しチャック部41の引き出し方向Dへの間欠的な移動量、および、その引き出し方向への間欠的な移動毎に3つの掴み引き出しチャック部41、および、3つの掴み固定チャック部48の開閉動作のタイミングをそれぞれ制御する。
次に、図9−図12を用いて、チューブ切断装置1が3つの巻き取ったチューブC1から所定の長さのチューブを切断する動作を説明する。
図9は、(a)が連結した3つの掴み引き出しチャック41が第1切断機構部20Aによって切断するチューブCの長さに対応した寸法分引き出し方向に移動し、第1切断機構部20Aの切断部60によってチューブCを切断する様子を示した図であり、(b)が連結した3つの掴み引き出しチャック部41が引き出し方向に第1切断機構部20Aで切断するチューブCの長さに対応した寸法分さらに移動し、第1切断機構部20Aの切断部60および第2切断機構部20Bの切断部60よってチューブCを切断する様子を示した図である。図10は、(a)が連結した3つの掴み引き出しチャック部41を第3切断機構部20Cによって切断するチューブCの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向に移動し、第3切断機構部20Cの切断部60によってチューブCを切断する様子を示した図であり、(b)が連結した3つの掴み引き出しチャック部41を第2切断機構部20Bによって切断するチューブCの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向に移動し、第2切断機構部20Bの切断部60によってチューブCを切断する様子を示した図である。図11は、(a)が連結した3つの掴み引き出しチャック部41を第3切断機構部20Cによって切断するチューブCの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向に移動し、第3切断機構部20Cの切断部60によってチューブCを切断する様子を示した図であり、(b)が連結した3つの掴み引き出しチャック部41が引き出し動作完了位置に移動した後、引き出し動作開始位置に戻る様子を示した図である。図12は、チューブCに発生した捩れが解放されることを説明するための説明図である。
まず、チューブ切断装置1の切断寸法制御部91は、連結した3つの掴み引き出しチャック部41を第1切断機構部20Aによって切断するチューブCの長さに対応した寸法分引き出し方向Dに移動し(1回目の引き出し動作)、第1切断機構部20Aの切断部60によってチューブCを切断する(図9(a)参照)。
このとき切断寸法制御部91は、3つの切断機構部20の各掴み固定チャック部48を開き、各掴み引き出しチャック部41を閉じるように制御する。
その後、チューブ切断装置1の切断寸法制御部91は、連結した3つの掴み引き出しチャック部41を第1切断機構部20A、および、第2切断機構部20Bによって切断するチューブCの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向Dに移動し(2回目の引き出し動作)、第1切断機構部20A、および、第2切断機構部20Bの切断部60によってチューブCを切断する(図9(b)参照)。
このとき切断寸法制御部91は、3つの切断機構部20の各掴み固定チャック部48は開いたまま維持し、各掴み引き出しチャック部41は閉じたまま維持するように制御する。
なお、第2切断機構部20Bによって切断するチューブCの長さは、上述した1回目および2回目の引き出し動作によって引き出した寸法分を合わせた長さになっている。
その後、チューブ切断装置1の切断寸法制御部91は、連結した3つの掴み引き出しチャック41を第3切断機構部20Cによって切断するチューブCの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向Dに移動し(3回目の引き出し動作)、第3切断機構部20Cの切断部60によってチューブCを切断する(図10(a)参照)。
このとき切断寸法制御部91は、第2および第3切断機構部20B,20Cの各掴み固定チャック部48は開いたまま維持し、第1切断機構部20Aの掴み固定チャック部48は閉じるように制御する。
また、切断寸法制御部91は、第2および第3切断機構部20B、20Cの各掴み引き出しチャック部41は閉じたまま維持し、第1切断機構部20Aの掴み引き出しチャック部41は開いた状態にして連結した3つの掴み引き出しチャック41を引き出し方向Dに移動する。
このため、第1切断機構部20Aでは巻き取ったチューブC1からチューブCが引き出さ出されず、第2および第3切断機構部20B、20CによってチューブCが引き出されるようになっている。
また、第3切断機構部20Cによって切断するチューブCの長さは、上述した1回目、2回目、および、3回目の引き出し動作によって引き出した寸法分を合わせた長さになる。
その後、チューブ切断装置1の切断寸法制御部91は、連結した3つの掴み引き出しチャック部41を第2切断機構部20Bによって切断するチューブCの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向Dに移動し(4回目の引き出し動作)、第2切断機構部20Bの切断部60によってチューブCを切断する(図10(b)参照)。
このとき切断寸法制御部91は、第2および第3切断機構部20B、20Cの各掴み固定チャック部48は開いたまま維持し、第1切断機構部20Aの掴み固定チャック部48は閉じたまま維持するように制御する。
また、切断寸法制御部91は、第2および第3切断機構部20B、20Cの各掴み引き出しチャック部41は閉じたまま維持し、第1切断機構部20Aの掴み引き出しチャック部41は開いたまま維持して連結した3つの掴み引き出しチャック部41を引き出し方向Dに移動する。
このため、第1切断機構部20Aでは巻き取ったチューブC1からチューブCが引き出さ出されず、第2および第3切断機構部20B、20CによってチューブCが引き出されるようになっている。
また、第2切断機構部20Bによって切断するチューブCの長さは、上述した3回目および4回目の引き出し動作によって引き出した寸法分を合わせた長さになる。
その後、チューブ切断装置1の切断寸法制御部91は、連結した3つの掴み引き出しチャック部41を第3切断機構部20Cによって切断するチューブCの長さに対応した寸法分さらに引き出し方向Dに移動し(5回目の引き出し動作)、第3切断機構部20Cの切断部60によってチューブCを切断する(図11(a)参照)。
このとき切断寸法制御部91は、第3切断機構部20Cの掴み固定チャック部48は開いたまま維持し、第1切断機構部20Aの掴み固定チャック部48は閉じたまま維持し、第2切断機構部20Bの掴み固定チャック部48を閉じる。
また、切断寸法制御部91は、第1切断機構部20Aの掴み引き出しチャック部41を開いたまま維持し、第2切断機構部20Bの掴み引き出しチャック部41を開き、第3切断機構部20Cの掴み引き出しチャック部41を閉じたまま維持して連結した3つの掴み引き出しチャック41を引き出し方向Dに移動する。
このため、第1および第2切断機構部20A、20Bでは巻き取ったチューブC1からチューブCが引き出されず、第3切断機構部20CによってのみチューブCが引き出されるようになっている。
このようにして、掴み固定部47と切断部60との間で3つの切断機構部20の連結した3つの掴み引き出しチャック部41がチューブCの引き出し開始位置(1回目の引き出し動作開始位置)から引き出し完了位置(5回目の引き出し動作完了位置)まで間欠的に引き出し方向Dに移動する間に各切断機構部20によるチューブの切断加工処理を完了する。
その後、チューブ切断装置1の切断寸法制御部91は、第3切断機構部20Cの掴み固定チャック部48を閉じ、掴み引き出しチャック部41を開いた後、連結した3つの掴み引き出しチャック41を1回目の引き出し動作開始位置に戻す。(図11(b)参照)。
ここで、切断寸法制御部91は、3つの掴み固定チャック部48の全てを閉じた状態にするとともに、3つの掴み引き出しチャック部41の全てを開いた状態にする。
なお、各切断機構部20は、掴み固定部47がチューブCの一部を掴み、掴み引き出し部40がチューブCを離した状態で掴み固定部47から切断部60まで延びる部分に発生したチューブCの捩れを解放し易いように掴み固定部47と切断部60との間隔を調整している。
このため、巻き癖等によって比較的長いピッチで緩やかな捩れが各チューブCに発生した場合であっても、各チューブCが掴み固定チャック部48によって固定した部分から切断された自由端部までの比較的長い区間Iで発生したチューブCの捩れを解放する(図12参照)。
このようにしてチューブの切断加工処理が完了すると、次のチューブの切断加工処理を実施するまでの間に余長確保機構部10によってチューブCに余長を持たせるようにチューブCの引き出し動作が実施され、上述した処理を繰り返す。
なお、各切断機構部20によって切断した複数のチューブC2は、チューブ一時保持部80の各チューブ収容本体部81内に一時的に収容され、移動式作業台110がチューブ切断装置1を配置した作業エリアAに移動配置したタイミングでシャッター部82が開くことによって、移動式作業台110の各供給先111にまとめて落下される。
本発明の実施例に係るチューブ切断装置1は、掴み固定部47と切断部60との間にある掴み引き出し部40によって引き出し方向前方側にある切断部60に向けてチューブCを引き出すようにしているので、切断部60によってチューブCを切断する際にチューブCを掴んでいる掴み引き出し部40と切断部60との間隔を掴み固定部47と切断部60との間隔に影響されずに調整することができ、これにより、掴み固定部47と切断部60との間隔が自由に調整可能となるため、この掴み固定部47と切断部60との間隔をチューブCの捩れを解放し易い間隔になるように調整することによって、捩れを解放するための複雑な機構を設けることなくチューブCの捩れを解放しているので、簡易な構成でありながら巻き取ったチューブC1から捩れの発生を抑えつつチューブCを引き出して所定の寸法に切断することができる。
また、本発明の実施例に係るチューブ切断装置1は、掴み固定部47から切断部までのチューブCの区間がチューブCを直線状に保持するには長すぎる場合であっても、チューブ直線状保持部70によってチューブCを直線状に保持しているので、掴み引き出し部40が切断部60に向けてチューブCを確実に直線的に引き出すことができ、結果的に、切断部60によってチューブCを切断する際の切断寸法精度を高めることができる。
また、本発明の実施例に係るチューブ切断装置1は、掴み固定部47と切断部60との間隔に応じて、掴み引き出し部40が掴み固定部47と切断部60との間で引き出し開始位置から引き出し完了位置に移動するまでの間に複数のチューブCを切断加工するようにしているので、当該チューブ切断装置1による生産効率をより高めることができる。
また、本発明の実施例に係るチューブ切断装置1は、一つの引き出し方向駆動部45によって3つの掴み引き出しチャック部41を引き出し方向に連結して移動して3つの巻き取ったチューブC1のそれぞれからチューブCを引き出すようにしているので、3つの掴み引き出しチャック部41のそれぞれに引き出し方向に移動するための駆動部を設けなくてもよく、結果的に、簡易な構成で3つ「の巻き取ったチューブC1のそれぞれからチューブCを引き出してチューブCを切断することができる。
また、本発明の実施例に係るチューブ切断装置1は、切断寸法制御部91が一つの引き出し方向駆動部45による3つの掴み引き出しチャック部41の引き出し方向への移動の際、3つの掴み引き出しチャック部、および、3つの掴み固定チャック部48の開閉動作のタイミングをそれぞれ制御することによって、3つの巻き取ったチューブC1のそれぞれから所望の長さのチューブCを切断することができるので、長さの異なる複数のチューブを効率的に切断することができる。
(変形例)
次に、図13を用いて本発明の実施例に係るチューブ切断装置2の変形例について説明する。
図13は、変形例のチューブ切断装置2の斜視図である。
この変形例のチューブ切断装置2は、切断機構部20を1つのみ有する点で実施例のチューブ切断装置と異なる。
なお、その他の構成は実施例と同様であり、実施例と同一構成部分には同一符号を付している。
この変形例のチューブ切断装置2は、実施例のチューブ切断装置1と同様に、掴み固定部47と切断部60との間にある掴み引き出し部40によって引き出し方向前方側にある切断部60に向けてチューブCを引き出すようにしているので、切断部60によってチューブCを切断する際にチューブCを掴んでいる掴み引き出し部40と切断部60との間隔を掴み固定部47と切断部60との間隔に影響されずに調整することができ、これにより、掴み固定部47と切断部60との間隔が自由に調整可能となるため、この掴み固定部47と切断部60との間隔をチューブCの捩れを解放し易い間隔になるように調整することによって、捩れを解放するための複雑な機構を設けることなくチューブCの捩れを解放しているので、簡易な構成でありながら巻き取ったチューブC1から捩れの発生を抑えつつチューブCを引き出して所定の寸法に切断することができる。
なお、本発明の実施例に係るチューブ切断装置1は、各切断機構部20によって、連結した3つの掴み引き出しチャック部41をチューブCの引き出し動作開始位置から引き出し動作完了位置までの移動の間に、チューブCを2本ずつ切断するものを例示したが、各切断機構部20によって切断するチューブCの数はこれに限らずその他の数であってもよい。例えば、各切断機構部20によって、連結した3つの掴み引き出しチャック部41をチューブCの引き出し動作開始位置から引き出し動作完了位置までの移動の間に、チューブCを1本ずつ切断するようにしても構わない。
また、本発明の実施例に係るチューブ切断装置1、2は、チューブ直線状保持部70が直線ガイド部71をチューブCのスリットSを利用してチューブCの内部にチューブCの軸方向に沿って延びるように配置することによって、チューブCの内部からチューブCが引き出し方向Dに沿って真っすぐ延びるようにガイドするものを例示したが、チューブ直線状保持部70は、これに限らず、掴み固定部47から切断部60までのチューブCの区間を直線状に保持することができればその他の構成であっても構わない。例えば、チューブCがスリットSを有しないものである場合、チューブ直線状保持部70は、チューブCの外側からチューブCを直線状に保持するように構成する。
また、本発明の実施例に係るチューブ切断装置1、2は、掴み固定部47と切断部60との間隔を固定しているものを例示したが、これに限らず、掴み固定部47と切断部60との間隔を自由に調整できる構造にしても構わない。例えば、チューブCの材質等の種類情報と、そのチューブCの捩れを解放するための掴み固定部47と切断部60との間隔と、を関連づけた情報を制御部90内の記憶部に保管し、チューブCの材質等の種類情報を制御部90への入力情報とすることによって、掴み固定部47がその入力情報に合致した切断部60との間隔になるように自動で移動するようにしてもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を、上述した発明の実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上述した発明の実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。
1、2 チューブ切断装置
10 余長確保機構部
11 チューブ接触部
12 スライド移動駆動部
13 ガイド板
13a ガイドスリット
20、20A、20B、20C 切断機構部
21 板状部材
22 チューブ誘導部
22a ガイド孔
40 掴み引き出し部
41 掴み引き出しチャック部
42、43 挟持部
42a、43a 底壁
42b、43b 側壁
44 チャック開閉駆動部
45 引き出し方向駆動部
46 連結部材
47 掴み固定部
48 掴み固定チャック部
49、50 挟持部
49a、50a 底壁
49b、50b 側壁
51 チャック開閉駆動部
60 切断部
61 切断刃
62 刃物駆動部
63 切断ガイド部
63a 切断ガイドスリット
70 チューブ直線状保持部
71 直線ガイド部
80 チューブ一時保持部
81 チューブ収容本体部
82 シャッター部
82a 扉部
82b 扉駆動部
90 制御部
91 切断寸法制御部
100 ワイヤハーネス組立システム
110 移動式作業台
111 供給先
C、C1、C2 チューブ
S スリット

Claims (5)

  1. 巻き取ったチューブから該チューブの一部を掴んで所定の長さ分だけ引き出す掴み引出し部と、該掴み引出し部に比して前記巻き取ったチューブ寄りに配置し、かつ、引き出した前記チューブの一部を掴んで固定する掴み固定部と、前記掴み引出し部によって引き出した前記チューブを引き出し方向に直交する方向に切断する切断部と、を有するチューブ切断装置であって、
    前記切断部は、
    前記掴み引き出し部に比して前記チューブの引き出だし方向前方側に配置し、
    前記掴み固定部が前記チューブの一部を掴み、前記掴み引き出し部が前記チューブを離した状態で前記掴み固定部から前記切断部まで延びる部分に発生した前記チューブの捩れを解放す
    ことを特徴とするチューブ切断装置。
  2. 前記チューブの前記掴み固定部から前記切断部までの区間を直線状に保持するチューブ直線状保持部
    を有することを特徴とする請求項1に記載のチューブ切断装置。
  3. 前記掴み固定部と前記切断部との間隔が所望の長さのチューブを複数本切断可能な寸法である場合、前記掴み引き出し部が前記掴み固定部と前記切断部との間で引き出し開始位置から引き出し完了位置に移動するまでの間に複数の前記チューブを切断加工する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のチューブ切断装置。
  4. 前記掴み引き出し部は、
    開閉することによって複数の前記巻き取ったチューブのそれぞれのチューブの一部を掴み、または、離すように動作する複数の掴み引き出しチャック部を有し、かつ、該複数の掴み引き出しチャック部を引き出し方向の移動のための駆動部となる一つの引き出し方向駆動部に連結して設け、
    前記掴み固定部は、
    開閉することによって前記複数の巻き取ったチューブのそれぞれのチューブの一部を掴み、または、離すように動作する複数の掴み固定チャック部を有し、
    当該チューブ切断装置は、
    前記一つの引き出し方向駆動部によって前記複数の巻き取ったチューブから前記チューブを引き出す
    ことを特徴とする請求項1、2、または3に記載のチューブ切断装置。
  5. 前記一つの引き出し方向駆動部による前記複数の掴み引き出しチャック部の引き出し方向への移動の際、該複数の掴み引き出しチャック部、および、前記複数の掴み固定チャック部の開閉動作のタイミングをそれぞれ制御することによって、前記複数の巻き取ったチューブのそれぞれから所望の長さの前記チューブを切断する制御を行う切断寸法制御部
    を有することを特徴とする請求項4に記載のチューブ切断装置。
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