JP6538641B2 - 配線基板及び配線基板の製造方法 - Google Patents

配線基板及び配線基板の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば、電力変換機器(例えばインバータ、DC−DCコンバータなど)、半導体モジュール、半導体パッケージ、セラミックパッケージなどに用いることができる、配線基板及び配線基板の製造方法に関するものである。
従来より、例えば窒化アルミニウムからなるセラミック基板上に、銅(Cu)などからなる配線を形成する方法として、セラミック基板の表面に、タングステン(W)からなる高融点金属層と、ニッケル(Ni)やCuを主成分とする金属介在層と、Cuを主体とする導体層を積層する方法が知られている(特許文献1参照)。
また、近年では、SiCやGaNといった次世代パワー半導体が開発されており、この次世代パワー半導体は、現在主流のSi半導体に比べて、低抵抗であり、高温での動作可能といった特徴がある。
そのため、次世代パワー半導体を用いたインバータモジュールは、Si半導体のものに比べ、より大電流で使用できるとともに、高温でも十分に動作することが期待されている。
特開2000−323618号公報
ところで、この種の次世代パワー半導体を使用するには、例えばインバータなどを構成する部品も、大電流や高温動作に対応する必要がある。例えば次世代パワー半導体とともに用いられる配線基板も例外ではなく、従来より高信頼性が要求される。
具体的には、配線基板の電流経路に大電流が流れると、電流経路がジュール熱により一気に高温になり、配線基板全体も一気に高温になる。電流ON/OFFによる急激な温度変化の環境下でも、電流経路が断線することなく、電流を流し続ける状態を保つことができる技術が求められている。
そのため、例えば大電流への対応としては、アルミナ基板を用いる場合には、アルミナ基板の表裏面に電流経路の一部分として、厚み100μm程度の十分な厚みのCu配線を形成することが考えられる。
また、高温動作の信頼性を確保するためには、従来より温度領域が広い、例えば−40〜+250℃の広い温度範囲の温度サイクル試験1000サイクル以上を満足する必要がある。なお、従来は、−40〜+125℃にて温度サイクル試験を行っている。
このため、従来より温度範囲が広い温度サイクル試験を満足するには、材料であるCuとアルミナとの熱膨張率差によって生ずる内部応力を、いかに緩和するかが重要であり、その応力緩和構造が必要になる。
なお、一般的には、アルミナ基板上にCu配線を形成し、温度サイクルを繰り返してゆくと、Cu配線のエッジ部(即ち端の部分)に劣化が生じ、クラックが発生することがある。このクラックは、エッジ部からセラミック内部へ進展していくので、配線基板の耐久性(従って信頼性)が低下する。
また、これとは別に、Cu配線の形成を高温下でのCu材料の接合で行う方法では、接合時の冷却過程で生じるCuとアルミナとの熱膨張率差に起因する残留応力が大きくなる。そのため、残留応力が大きいままで配線基板を用いると、Cu配線の浮きや剥離の原因になり、この点からも、配線基板の耐久性が低下する。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、配線基板の耐久性(従って信頼性)を高めることができる配線基板及び配線基板の製造方法を提供することにある。
(1)本発明の第1局面は、アルミナ基板の表面に、厚み60〜100μmのCuメッキ層を含む配線層を備えた配線基板に関するものである。
この配線基板では、配線層は、アルミナ基板側より、W及びMoの少なくとも一方の金属を含むメタライズ層と、メタライズ層の表面を覆う厚み2〜6μmのNiメッキ層と、Niメッキ層の一部を覆う前記Cuメッキ層と、の順番で積層された構造を有する。更に、Cuメッキ層は、積層方向から見た平面視で、Niメッキ層の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように形成されている。
このように、本第1局面では、アルミナ基板の表面に、厚み60〜100μmのCuメッキ層を含む配線層を備えているので、大電流を流すことができる。
また、アルミナ基板の表面には、W及びMoの少なくとも一方の金属を含むメタライズ層が形成されている。そのため、メタライズ層はアルミナ基板に強固に接合されるとともに、メタライズ層の表面に形成されたNiメッキ層は、メタライズ層と強固に接合される。
さらに、このNiメッキ層は、厚み2〜6μmと適度な厚みであるので、応力を緩和する機能が高く、後述する実験例からも明らかなように、即ち従来より高温の領域が広い温度サイクル試験からも明らかなように、低温から高温に到るような温度変化の回数が多い状況、即ち応力の大きな変化の回数が多い状況であっても、アルミナ基板から配線層が剥離しにくいという効果がある。
その上に、Cuメッキ層は、平面視で、Niメッキ層の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように形成されているので、後述する実験例からも明らかなように、低温から高温に到るような温度変化の回数が多い状況であっても、アルミナ基板からの配線層の浮きや剥離が生じにくいという効果がある。
このように、本第1局面の配線基板は、上述した構成を備えているので、大電流が流される状況で使用される場合でも、また、広い温度範囲にて何度も温度変化がある場合でも、アルミナ基板からの配線層の浮きや剥離が生じにくい。そのため、耐久性に富んでおり、信頼性が高いという顕著な効果を奏する。
(2)本発明の第2局面では、Cuメッキ層の表面を覆うように、Cuより耐酸化性に優れ及びハンダとの接合性に優れた材料からなる表面メッキ層が設けられている。
本第2局面では、Cuメッキ層の表面を覆うように表面メッキ層が設けられているので、耐酸化性に優れているとともに、ハンダの接合性に優れている。
(3)本発明の第3局面は、アルミナ基板の表面に、厚み60〜100μmのCuメッキ層を含む配線層を形成する配線基板の製造方法に関するものである。
この配線基板の製造方法は、アルミナグリーンシートの表面に、W及びMoの少なくとも一方の金属を含むメタライズ材料を配置し、同時焼成によって、アルミナ基板とメタライズ層とを形成する第1工程と、電解メッキによって、メタライズ層の表面を覆うように厚み2〜6μmのNiメッキ層を形成する第2工程と、電解メッキによって、Niメッキ層の表面に前記Cuメッキ層を形成する第3工程と、を有する。
そして、第3工程では、Cuメッキ層を、積層方向から見た平面視で、Niメッキ層の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように形成する。
このように、本第1局面では、アルミナ基板の表面に、厚み60〜100μmのCuメッキ層を含む配線層を形成するので、大電流を流すことができる配線層を容易に形成することができる。
また、第1工程では、同時焼成によって、アルミナ基板の表面にメタライズ層を形成するので、アルミナ基板に強固に接合したメタライズ層を容易に形成することができる。
さらに、第2工程では、電解メッキによって、メタライズ層の表面を覆うように、Niメッキ層を容易に形成することができる。
しかも、第3工程では、電解メッキによって、前記Cuメッキ層を、平面視で、Niメッキ層の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように、容易に形成することができる。
従って、このような製造方法で製造された配線基板は、大電流が流される状況で使用される場合でも、また、広い温度範囲にて何度も温度変化がある場合でも、アルミナ基板からの配線層の浮きや剥離が生じにくく、よって、耐久性に富んでおり、信頼性が高いという顕著な効果を奏する。
(4)本発明の第4局面では、Cuメッキ層の表面を覆うように、Cuより耐酸化性に優れ及びハンダとの接合性に優れた材料を用いて、電解メッキ又は無電解メッキによって、表面メッキ層を形成する。
本第4局面では、電解メッキ又は無電解メッキによって、Cuメッキ層の表面を覆うように表面メッキ層を形成する。従って、このようにして製造された配線基板は、耐酸化性に優れているとともに、ハンダの接合性に優れている。
<以下に、本発明の各構成について説明する>
・アルミナ基板とは、アルミナを主成分とする基板(例えばアルミナが90重量%以上含まれている焼結体)であり、アルミナ以外に、ガラス成分等を含有していてもよい。
・表面メッキ層としては、例えば電解メッキによって形成されたNi層/Au層や、無電解メッキによって形成されたNi−P層/Au層が挙げられる。
実施形態の配線基板が用いられるインバータを破断して示す説明図である。 実施形態の配線基板を厚み方向に破断して模式的に示す断面図である。 実施形態の配線基板の平面図である。 実施形態の配線基板の製造方法を示す説明図である。
次に、本発明の配線基板及び配線基板の製造方法の実施形態について説明する。
[1.実施形態]
ここでは、実施形態として、例えばインバータに用いられる配線基板を例に挙げる。
[1−1.インバータの構成]
まず、実施形態の配線基板が用いられるインバータの構成について、図1に基づいて説明する。
図1に示す様に、インバータ1は、放熱基板3と、放熱基板3一方(図1の上方)の表面(即ち上面)に接合層5aを介して接合された金属ブロック7と、放熱基板3の一方の表面に接合層5bを介して接合された半導体9と、金属ブロック7及び半導体9に接合された配線基板11と、放熱基板3の一方の表面に接合層5c、5dを介して接合された電極端子13、15と、を備えている。
このうち、配線基板11は、金属ブロック7の一方の表面に接合層5eを介して接合されるとともに、半導体9の一方の表面に例えばハンダからなるバンプ17を介して接合されている。
この配線基板11は、アルミナ基板23の一方の表面及び他方(図1の下方)の表面(即ち表裏両面)に、配線層19(19a、19b)が形成されたものであり、表裏両面の配線層19はビア21によって電気的に接続されている。なお、配線基板11の他方の表面の配線層19bの一部がバンプ17に接合されている。
[1−2.配線基板の構成]
次に、実施形態の配線基板11の構成について、図2及び図3に基づいて説明する。
ここでは、配線基板11の一方の表面に、例えば図2の上下方向(即ち積層方向)から見た平面視(図3参照)で、正方形のパッド状の配線層19を備えたものを例に挙げて説明する。
図2及び図3に示すように、配線基板11は、アルミナ純度が例えば90重量%以上のアルミナ基板23を備えており、アルミナ基板23の一方(図2の上方)の表面に、積層構造を有する配線層19が形成されている。
詳しくは、図2に示すように、配線層19の下層部分として、アルミナ基板23の一方の表面に、W及びMoの少なくとも一方を含むメタライズ層25が形成されている。
また、メタライズ層25の表面には、その表面全体を覆うように、厚さ2〜6μmのNiメッキ層27が形成されている。
更に、Niメッキ層27の表面の一部には、厚さ60〜100μmのCuメッキ層29が形成されている。このCuメッキ層29は、平面視で、図3に示すように、Niメッキ層27の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように形成されている。即ち、Cuメッキ層29の外周は、Niメッキ層27の中央側に引き下がるように形成されている。
なお、図3の灰色で示す部分が引き下がった領域(即ち引下領域HR)であり、その引き下がった寸法が引下量ΔHである。
である。
また、図2に示すように、Cuメッキ層29の表面全体と、Cuメッキ層29より外周側のNiメッキ層27の露出部分とを覆うように、表面メッキ層31が設けられている。なお、表面メッキ層31としては、図示しないが、Ni層の上にAu層を形成した構成や、Ni−P層の上にAu層を形成したものが挙げられる。
[1−3.配線基板の製造方法]
次に、配線基板11の製造方法について、図4に基づいて説明する。
(1)まず、周知のように、主成分であるアルミナと他のガラス成分等の固体成分とを含むセラミック材料にバインダに加えてスラリーを作製する。そして、図4(a)に示すように、そのスラリーを用いてアルミナグリーンシート41を作製する。
(2)また、これとは別に、周知のように、W及びMoの少なくとも一方の金属の粉末に、樹脂や溶剤等を加えてメタライズペーストを作製する。
(3)次に、図4(b)に示すように、アルミナグリーンシート41の表面に、メタライズペーストを塗布してメタライズパターン43を形成する。
(4)次に、メタライズパターン43を形成したアルミナグリーンシート41を同時焼成して、図4(c)に示すように、アルミナ基板23上にメタライズ層25を備えたベース基板45を作製する。
(5)次に、図4(d)に示すように、ベース基板45のメタライズ層25の表面全体を覆うように、電解メッキによって、厚み2〜6μmのNiメッキ層27を形成する。
(6)次に、図4(e)に示すように、Niメッキ層27の表面のうち、Niメッキ層27の外周より引下量ΔHだけ引き下がったCuメッキ層29の形成箇所KK(即ち平面視で正方形の部分)以外を覆うように、基板全体の表面にフィルム状のマスク用部材47を設ける。なお、マスク用部材47には、Cuメッキ層29の形成箇所KKに対応した平面視で正方形の開口49が設けてある。
このマスク部材47として、ガラスマスク及び感光性フィルムを用いて形成した例について、後に説明する
(7)次に、図4(f)に示すように、電解メッキによって、マスク用部材47の開口49の部分、つまり、Niメッキ層27の表面の中央部分(即ちCuメッキ層29の形成箇所KK)に、厚み60〜100μmのCuメッキ層29を形成する。なお、ガラスマスク及び感光性フィルムを用いてマスク部材47形成する方法は、後に記載する。
(8)次に、図4(g)に示すように、マスク用部材47を除去する。これより、平面視で、Niメッキ層27の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように、Cuメッキ層29が形成される。
(9)次に、図4(h)に示すように、Niメッキ層27の外周の露出部分を含めて、Cuメッキ層29の表面全体を覆うように、電解メッキによって、表面メッキ層31を形成する。例えば電解メッキによって、Ni層を形成し、更に、Ni層の表面全体を覆うように、同様に電解メッキによって、Au層を形成する。
なお、これとは別に、例えば無電解メッキによって、表面メッキ層31を形成してもよい。この場合は、例えば無電解メッキによって、Ni−P層を形成し、更に、Ni−P層の表面全体を覆うように、同様に無電解メッキによって、Au層を形成する。
このようにして、配線基板11を製造することができる。
[1−4.効果]
次に、本実施形態の効果について説明する。
・本実施形態の配線基板11は、アルミナ基板23の表面に、厚み60〜100μmのCuメッキ層を含む配線層19を備えているので、大電流(例えば50A以上の電流)を流すことができる。
また、アルミナ基板23の表面には、W及びMoの少なくとも一方の金属を含むメタライズ層25が形成されている。そのため、メタライズ層25はアルミナ基板23に強固に接合されるとともに、メタライズ層25の表面に形成されたNiメッキ層27は、メタライズ層25と強固に接合される。
さらに、このNiメッキ層27は、厚み2〜6μmと適度な厚みであるので、応力を緩和する機能が高い。そのため、後述する高温の範囲が広い温度サイクル試験からも明らかなように、低温から高温に到るような温度変化の回数が多い状況であっても、アルミナ基板23から配線層19が剥離しにくいという効果がある。
その上に、Cuメッキ層29は、平面視で、Niメッキ層27の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように形成されているので、低温から高温に到るような温度変化の回数が多い状況であっても、アルミナ基板23からの配線層19の浮きや剥離が生じにくいという効果がある。
このように、本実施形態の配線基板11は、上述した構成を備えているので、大電流が流される状況で使用される場合でも、また、広い温度範囲にて何度も温度変化がある場合でも、アルミナ基板23からの配線層19の浮きや剥離が生じにくく、よって、耐久性に富んでおり、信頼性が高いという顕著な効果を奏する。
・また、本実施形態では、Cuメッキ層29の表面を覆うように表面メッキ層31が設けられているので、耐酸化性に優れているとともに、ハンダ等の接合性に優れている。
・本実施形態の配線基板11の製造方法では、アルミナ基板23の表面に、厚み60〜100μmのCuメッキ層29を含む配線層19を形成するので、大電流を流すことができる配線層19を容易に形成することができる。
また、同時焼成によって、アルミナ基板23の表面にメタライズ層25を形成するので、アルミナ基板23に強固に接合したメタライズ層25を容易に形成することができる。
さらに、電解メッキによって、メタライズ層25の表面を覆うように、Niメッキ層27を容易に形成することができる。
しかも、電解メッキによって、前記Cuメッキ層29を、平面視で、Niメッキ層27の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように、容易に形成することができる。
従って、このような製造方法で製造された配線基板11は、上述したように、大電流が流される状況で使用される場合でも、また、広い温度範囲にて何度も温度変化がある場合でも、アルミナ基板23から配線層19の浮きや剥離が生じにくく、よって、耐久性に富んでおり、信頼性が高いという顕著な効果を奏する。
[2.実験例]
次に、本発明の効果を確認するために行った実験例として、本発明の範囲内の実施例の試料No.2、3、5〜9、12と、本発明の範囲外の比較例の試料No.1、4、10、11とについて説明する。但し、試料No.8、9のうちNiメッキ層の厚みが0.75μmのものは比較例である。
<試料の作製>
ここでは、試料の作製方法について具体的に説明する。
(1)まず、アルミナ(90重量%)と他のガラス成分等(10重量%)とを含む材料にバインダに加えてスラリーを作製し、そのスラリーを用いてアルミナグリーンシートを作製した。
(2)また、これとは別に、W及びMoの少なくとも一方の金属(例えばW)に、樹脂や溶剤等を加えてメタライズペーストを作製した。
(3)次に、アルミナグリーンシートの表面に、メタライズペーストを塗布してメタライズパターンを形成した。
(4)次に、メタライズパターンを形成したアルミナグリーンシートを同時焼成して、アルミナ基板上に例えば厚み10μm以上のメタライズ層を形成した。なお、同時焼成の条件は、焼成温度1400〜1600℃、焼成時間24hである。
(5)次に、メタライズ層の表面全体を覆うように、電解メッキによって、下記表1〜表3に示す厚み(即ちNiメッキ厚)のNiメッキ層を形成した。
なお、電解メッキの条件は、温度:20〜30℃、メッキ液:硫酸銅メッキ液、電流密度:5A/dm、メッキ時間:2.5hである。
(6)次に、ベース基板の表面全体に感光性フィルム(例えば、日立化成製 フォテック)を貼り、その上にガラスマスクを載置した。このガラスマスクは、Cuメッキ層を形成する部分が、光を透過しない正方形状のマスク領域となっており、その周囲は光が透過するように透明となっている。つまり、下記表1、表2、表4の引下量ΔHとなるように、正方形のマスク領域が設けられている。
(7)次に、ガラスマスクに光を照射して、マスク領域以外の感光性フィルムを露光する。そして、ガラスマスクを取り除いた後に、感光性フィルムを現像して、マスク領域に対応した開口を形成する。これによって、前記マスク部材が得られる。
(8)次に、基板表面を、開口を有する感光性フィルム(即ちマスク部材)で覆った状態で、Niメッキ層の表面に対して、硫酸銅メッキ液を用いて、温度20〜30℃にて電解メッキを行った。これによって、Niメッキ層の表面の中央部分に、Cuメッキ層が形成される。
(9)次に、Cuメッキ層の表面を研磨して、厚みバラツキを修正し、その後、感光性フィルムを除去した。
(10)次に、Cuメッキ層及びNiメッキ層の露出した外周部分を覆うように、電解メッキによって例えば厚み5μmの表面メッキ層を形成した。具体的には、周知の電解メッキによってNi層を形成し、更に、周知の電解メッキによってAuメッキ層を形成した。
このようにして、アルミナ基板の表面に配線層を形成した各試料の配線基板を作製した。なお、上述した実験例以外の構成は、前記実施形態と同様である。
具体的には、下記表1に示すように、Niメッキ厚を2μmとし、引下量として、0μm、50μm、100μmとしたNo.1〜3の試料を作製した。なお、ここでは、Cuメッキ層の厚みは100μmとした。
また、下記表2に示すように、引下量を100μmとし、Niメッキ層の厚み(Niメッキ厚)として、0.75μm、2μm、4μm、6μmとしたNo.4〜7の試料を作製した。なお、ここでは、Cuメッキ層の厚みは100μmとした。
更に、下記表3に示すように、Cuメッキ層の厚み(Cuメッキ厚)を、60μm、100μm、140μmとし、Niメッキ厚を、0.75μm、2μm、4μm、6μmとしたNo.8〜10の試料を作製した。なお、ここでは、温度サイクル数は1500サイクルとし、引下量は100μmとした。
また、下記表4に示すように、メタライズ層とCuメッキ層との間の構造として、スパッタによってTi層とCu層とを設けた試料No.11と、Niメッキ層を設けたNo.12の試料を作製した。なお、ここでは、温度サイクル数は1000以上(例えば1500サイクル)としNiメッキ層の厚みを2μmとし、Cuメッキ層の厚みを100μmとした。
<評価>
評価には、冷熱衝撃装置(ESPEC社製 Model:TSAシリーズ)を用いた。具体的には、温度領域を−40℃〜+250℃として、1サイクル18分で温度サイクルテストを行った。そして、各表のおける各サイクルにて各試料を取り出して、拡大鏡(倍率20倍)にて、配線層とアルミナ基板との間に、浮きや剥離の発生の有無を調べた。その結果を、下記表1〜表4に記す。
なお、表1〜表3において、「無し」は、配線層とアルミナ基板との間に浮きや剥離の発生が無いことを示し、「有り」は、配線層とアルミナ基板との間に浮きや剥離の発生があることを示す。
この表1から明らかなように、引下量が50μm以上あれば、温度サイクル数が1500サイクルまで、配線層とアルミナ基板との間に剥離が発生しないので、好適である。
この表2から明らかなように、Niメッキ厚が2μm以上あれば、温度サイクル数が少なくとも1500サイクルまで、配線層とアルミナ基板との間に剥離が発生しないので、好適である。
この表3から明らかなように、Cuメッキ厚が60〜100μmで、Niメッキ厚が2〜6μmであれば、温度サイクル数が1500サイクルでも、配線層とアルミナ基板との間に剥離が発生しないので、好適である。
この表4から明らかなように、メタライズ層とCuメッキ層との間に上述したNiメッ層が設けてある場合には、温度サイクル数が1000サイクルまで、パッド剥離が発生しないので、好適である。
[3.その他の実施形態]
尚、本発明は前記実施形態や実施例になんら限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において種々の態様で実施しうることはいうまでもない。
(1)本発明は、インバータ以外に、他の電力変換機器(例えばDC−DCコンバータなど)、半導体モジュール、半導体パッケージ、セラミックパッケージなどに用いることができる。
(2)配線基板の配線層としては、セラミック基板の一方の表面(即ち表又は裏側の主面)や、両方の表面(即ち両方の主面)に形成されたものが挙げられる。
(3)表面メッキ層としては、前記実施形態や実施例以外に、周知の各種の表面メッキ層が挙げられる。
(4)なお、実施形態の構成を適宜組み合わせることができる。
1…インバータ
11…配線基板
19…配線層
23…アルミナ基板
25…メタライズ層
27…Niメッキ層
29…Cuメッキ層
31…表面メッキ層

Claims (4)

  1. アルミナ基板の表面に、厚み60〜100μmのCuメッキ層を含む配線層を備えた配線基板であって
    前記配線層は、前記アルミナ基板側より、
    W及びMoの少なくとも一方の金属を含むメタライズ層と、
    前記メタライズ層の表面を覆う厚み2〜6μmのNiメッキ層と、
    前記Niメッキ層の一部を覆う前記Cuメッキ層と、
    の順番で積層された構造を有するとともに、
    前記Cuメッキ層は、前記積層方向から見た平面視で、前記Niメッキ層の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように形成されていることを特徴とする配線基板。
  2. 前記Cuメッキ層の表面を覆うように、Cuより耐酸化性に優れ及びハンダとの接合性に優れた材料からなる表面メッキ層が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. アルミナ基板の表面に、厚み60〜100μmのCuメッキ層を含む配線層を形成する配線基板の製造方法であって
    前記アルミナグリーンシートの表面に、W及びMoの少なくとも一方の金属を含むメタライズ材料を配置し、同時焼成によって、アルミナ基板とメタライズ層とを形成する第1工程と、
    電解メッキによって、前記メタライズ層の表面を覆うように厚み2〜6μmのNiメッキ層を形成する第2工程と、
    電解メッキによって、Niメッキ層の表面に前記Cuメッキ層を形成する第3工程と、
    を有するとともに、
    前記第3工程では、前記Cuメッキ層を、前記積層方向から見た平面視で、Niメッキ層の外周から全周にわたって50μm以上内周側を覆うように形成することを特徴とする配線基板の製造方法。
  4. 前記Cuメッキ層の表面を覆うように、Cuより耐酸化性に優れ及びハンダとの接合性に優れた材料を用いて、電解メッキ又は無電解メッキによって、表面メッキ層を形成することを特徴とする請求項3に記載の配線基板の製造方法。
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