JP6537880B2 - ヒンジ - Google Patents

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Description

本発明は、キャビネット、家具、建築物等の扉を開閉するためのヒンジに関し、特に本体に対する扉の位置を調節可能なヒンジに関する。
本体に対する扉の位置を調節可能なヒンジとして、特許文献1には、図13に示すように、工具51で調節ねじ52を回すことによって、扉が左右方向に移動するように構成されたヒンジが開示されている。ヒンジは、本体に取付けられる第一ヒンジ部材53と、扉に取り付けられる第二ヒンジ部材54と、第二ヒンジ部材54に対して扉の左右方向に移動可能な調節部材55と、を備える。第一ヒンジ部材53と調節部材55とはリンク機構56を介して連結される。調節ねじ52は、第二ヒンジ部材54にねじ込まれると共に、調節部材55に回転可能にかつ軸方向に移動不可能に取り付けられる。工具51で調節ねじ52を回すと、送りねじの原理によって、調節部材55が扉の左右方向に移動する。これにより、扉の左右方向の位置が調節される。扉の左右方向の位置決めがなされたら、留めねじ57によって調節部材55を第二ヒンジ部材54に固定する。
特許文献1に記載のヒンジによれば、扉を閉じた状態において、本体及び扉の外側から工具で調節ねじを操作することができる。このため、扉の閉じ位置を確認しながら扉を本体に正確に位置決めできる。
特開2012−122248号公報
しかし、特許文献1に記載のヒンジにあっては、調節ねじで扉の位置を調節した後、留めねじを締めるために再び扉を開く必要があり、位置調節に手間がかかるという課題がある。また、再び扉を開くと、調節ねじで調節した扉の位置がずれるおそれもある。
そこで本発明は、扉を閉じた状態において扉の位置を調節することができ、位置調節も容易なヒンジを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、本体に対する扉の位置を調節可能なヒンジであって、前記本体及び前記扉の一方に取り付けられる第一ヒンジ部材と、前記第一ヒンジ部材に枢軸の回りを回転可能に支持される調節部材と、前記本体及び前記扉の他方に取り付けられ、前記調節部材に連結される第二ヒンジ部材と、前記調節部材及び前記第一ヒンジ部材の一方にねじ込まれ、前記調節部材及び前記第一ヒンジ部材の他方に回転可能にかつ軸方向に移動不可能に取り付けられ、前記第一ヒンジ部材に対して前記調節部材を枢軸の回りを回転させることによって前記本体に対する前記扉の位置を調節すると共に、前記調節部材の位置を保持する調節ねじと、を備え、前記扉を閉じた状態において、前記本体及び前記扉の外側から前記本体及び前記扉の少なくとも一方に形成される連通部を通る工具で前記調節ねじを回すことができるように、前記調節ねじの、前記本体側を向く軸方向の端部に前記工具に係合する係合部を設け、前記扉を閉じた状態において、前記連通部に前記係合部が露出するように、前記係合部が前記第二ヒンジ部材よりも前記連通部側に位置するヒンジである。
本発明によれば、扉を閉じた状態において扉の位置を調節することができる。また、第一ヒンジ部材に調節部材を枢軸の回りを回転可能に支持し、調節ねじで調節部材の位置を調節すると共に調節部材の位置を保持するので、調節部材の位置を保持するための留めねじが不要になり、位置調節も容易である。
本発明の第一の実施形態のヒンジが組み込まれるロッカー、家具等を示す斜視図である。 上記ロッカー、家具等の分解斜視図である。 図3(a)は本実施形態のヒンジの正面図であり、図3(b)は本実施形態のヒンジの側面図であり、図3(c)は本実施形態のヒンジの背面図である。 本実施形態のヒンジの断面図である(図3のIV-IV線断面図)。 本実施形態のヒンジの分解斜視図である。 本実施形態の調節ねじの詳細図である(図6(a)は平面図であり、図6(b)は側面図であり、図6(c)は底面図である)。 上記ロッカー、家具等の水平断面図である(図7(a)は扉の閉じた位置を示し、図7(b)は扉の90°の開き位置を示し、図7(c)は扉の開いた位置を示す)。 上記ロッカー、家具等の水平断面図である(図8(a)は扉のかぶせ量を最大にした状態を示し、図8(b)は扉のかぶせ量を中間にした状態を示し、図8(c)は扉のかぶせ量を最小にした状態を示す)。 上記ロッカー、家具等のコーナの拡大図である(図9(a)は扉の切欠きをカバーで覆った状態を示し、図9(b)はカバーを取り外した状態を示す)。 本発明の第二の実施形態のヒンジの断面図である。 本発明の第二の実施形態のヒンジの分解斜視図である。 本発明のヒンジの他の例を使用したロッカー、家具等の水平断面図である(図12(a)は扉のかぶせ量を最大にした状態を示し、図12(b)は扉のかぶせ量を中間にした状態を示し、図12(c)は扉のかぶせ量を最小にした状態を示す)。 従来のヒンジの斜視図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明のヒンジの実施形態を詳細に説明する。ただし、本発明のヒンジは種々の形態で具体化することができ、明細書に記載される実施形態に限定されるものではない。本実施形態は、明細書の開示を十分にすることによって、当業者が発明の範囲を十分に理解できるようにする意図をもって提供されるものである。
図1は本発明の第一の実施形態のヒンジが組み込まれるロッカー、家具等を示す。ヒンジ1は、本体2及び扉3に取り付けられて、本体2に対して扉3を開閉可能にする。本体2は、底板2a、左右一対の側板2b、背面板2c、天板2dと、を備える。扉3は本体2の前面の開口部を閉じる。図1には観音開きの二枚の扉3が示されているが、扉3の枚数は限定されるものではなく、一枚でもよい。各扉3に上下に2個のヒンジ1が取り付けられているが、ヒンジ1の個数は限定されるものではなく、1個でも3個以上でもよい。なお、以下においては、説明の便宜上、ヒンジ軸を垂直方向に配置し、本体2を正面から見たときの方向、すなわち図1に示す前後方向、左右方向、及び上下方向を用いてヒンジ1の構成を説明する。もちろん、ヒンジ1の配置は、このような前後、左右、及び上下に限定されるものではない。
図2に示すように、ヒンジ1は、本体2の側板2bに取り付けられる第一ヒンジ部材としてのヒンジ本体4と、扉3の背面に取り付けられる第二ヒンジ部材としてのヒンジブラケット5と、を備える。ヒンジ本体4及びヒンジブラケット5の本体2及び扉3への取付け方法の詳細は、図11に示されているので、図11を参照して説明する。本体2の側板2bには、ヒンジ本体4の形状に合わせた袋形の凹部6が形成される。この凹部6にヒンジ本体4を挿入し、留めねじ7を側板2bの通し孔に通してヒンジ本体4にねじ込むことで、ヒンジ本体4が側板2bに固定される。また、扉3には、ヒンジブラケット5に形状を合わせた凹部3aが形成される。扉3の凹部3aにヒンジブラケット5を嵌め、留めねじ8をヒンジブラケット5のフランジ5aの通し孔に通し、扉3にねじ込むことで、ヒンジブラケット5が扉3に固定される。図2に示すように、扉3の框には、扉3の背面の凹部3aに連通する連通部としての切欠き3bが設けられる。この切欠き3bはヒンジ1に着脱可能に取り付けられたカバー9で覆われる。
ヒンジ1の構成は以下のとおりである。図3(a)は本体2の内側から見たヒンジ1の正面図であり、図3(b)は上下方向のヒンジ1の側面図であり、図3(c)は本体2の外側から見たヒンジ1の背面図である。図4はヒンジの断面図である。これらの図(特に図4)に示すように、ヒンジ1は、ヒンジ本体4と、ヒンジ本体4に枢軸P1〜P3(図8を参照)の回りを回転可能に取り付けられる調節部材11と、扉3に取り付けられ、調節部材11にリンク機構12を介して連結されるヒンジブラケット5と、ヒンジ本体4に対して調節部材11を枢軸P1〜P3の回りを回転させる調節ねじ13と、を備える。
図5の分解斜視図を参考にしつつ、ヒンジ1の構成を説明する。ヒンジ本体4は、ウェブ4a及び互いに対向する一対の側壁4bを有するC形チャンネル部材である。側壁4bは矩形のウェブ4aの幅方向の端部から曲げられており、調節部材11を囲む。調節部材11の枢軸P1〜P3の回りの回転は、このヒンジ本体4の側壁4bに案内される。側壁4bには、軸14を受け入れる孔4b1、及び軸15を受け入れる長孔4b2が形成される。軸14と孔4b1の径は同一であり、軸14はヒンジ本体4と一体である。ウェブ4aには、調節ねじ13の頭部の小径部13aを受け入れるスロット4a1が形成される。調節ねじ13は、スロット4a1に沿ってスライド可能であり、かつスロット4a1内で回転可能である。しかし、調節ねじ13は、軸方向には移動不可能である。ウェブ4aには、本体2の側板2bに取り付けるための雌ねじ4a2が形成される。雌ねじ4a2は、チャンネル部材から突出する取付け片4cにも形成される。
調節部材11も、ウェブ11a及び互いに対向する一対の側壁11bを有するC形チャンネル部材である。調節部材11の側壁11bには、軸14を受け入れる長孔11b1、軸15を受け入れる孔11b2が形成される。軸15と孔11b2の径は同一であり、軸15は調節部材11と一体である。軸14,15、ヒンジ本体4の孔4b1、長孔4b2、調節部材11の孔11b2、長孔11b1は、調節部材11の回転中心である枢軸P1〜P3を構成する。これらによって、調節部材11は本体2に枢軸P1〜P3の回りを回転可能に案内される(詳しくは後述する)。ウェブ11aには、調節ねじ13がねじ込まれる雌ねじ11a1が形成される。調節ねじ13を回転させると、調節部材11がヒンジ本体4に対して枢軸P1〜P3の回りを回転する。ウェブ11aには、カバー9が装着される孔11a2が形成される。
調節ねじ13は、図6の詳細図にも示すように、ヒンジ本体4のスロット4a1に差し込まれる頭部の小径部13aと、雄ねじ13bと、を有する。ヒンジ本体4に対して調節ねじ13を軸方向に移動不可能にするように、小径部13aの軸方向の両端には、ヒンジ本体4のウェブ4aを挟むフランジ13cが形成される。調節ねじ13の軸方向の一端部には係合部13dが形成され、他端部には係合部13eが形成される。係合部13d,13eは、ドライバ、六角レンチ等の工具に係合する+溝、−溝、六角穴、六角頭等からなる。係合部13eは、本体2側を向き(言い換えれば、本体2の側板2bに近い側に位置し)、係合部13dは、本体2とは反対側を向く(言い換えれば、本体2の側板2bから離れた側に位置する)(図7(a)参照)。調節ねじ13は、その軸方向が左右方向に配置される。
図4に示すように、リンク機構12は、第一リンク21、第二リンク22、第三リンク23、第四リンク24を備える。このリンク機構12は、二つの四節回転連鎖を組み合わせてなる。扉3を開くとき、扉3を前方に移動させて扉3と本体2との干渉を避けるためである。図4の断面図に示すように、一つの四節回転連鎖は、調節部材11、第一リンク21、第二リンク22、第三リンク23によって構成される。もう一つの四節回転連鎖は、ヒンジブラケット5、第二リンク22、第四リンク24、第三リンク23によって構成される。なお、リンク機構12の構成はこれに限られることはなく、単一の四節回転連鎖から構成することもできる。この場合、スライドヒンジと呼ばれるリンク構成になり、ヒンジ本体4及びヒンジブラケット5に回転可能に連結される第一アーム及び第二アームが設けられる。
図5に示すように、第一ないし第四リンク21〜24は、ウェブ及び対向する一対の側壁を有するC形チャンネル部材である。第一リンク21の一端部は軸15を介して調節部材11に回転可能に連結される。この軸15は、第一リンク21の回転軸の役割と調節部材11を案内する役割を持つ。第一リンク21の他端部は軸16を介して第二リンク22の一端部に回転可能に連結される。第二リンク22の他端部はヒンジブラケット5に軸17を介して回転可能に連結される。第三リンク23の一端部は軸18を介して調節部材11に回転可能に連結される。第三リンク23の中央部は軸19を介して第二リンク22の中央部に回転可能に連結される。第三リンク23の他端部は軸20を介して第四リンク24の一端部に回転可能に連結される。第四リンク24の他端部はヒンジブラケット5に軸25を介して回転可能に連結される。
第四リンク24には、カム機構26が組み込まれる。このカム機構26は、軸25及び軸20に第四リンク24の長さ方向にスライド可能に支持される箱形のカム本体27と、カム本体27に収容される付勢手段としてのコイルばね28と、カム本体27の頂部に配置される当接部29(図4参照)と、を備える。ヒンジブラケット5には、カム本体27の当接部29に接するカム面30が形成される。コイルばね28は、当接部29をカム面30に付勢する。ヒンジブラケット5のカム面30は、図7(a)に示す閉じ位置にある扉3にキャッチ力(閉じ方向の力)を与え、図7(b)に示す90°の開き角度の扉3を保持し、さらに図7(c)に示す開き位置にある扉3に開き方向の力を与えるように構成される。
再び図5に示すように、ヒンジブラケット5は、ウェブ5b及び互いに対向する一対の側壁5cを有するC形チャンネル部材である。側壁5cは矩形のウェブ5bの幅方向の端部から曲げられており、第二リンク22及び第四リンク24を囲む。側壁5cには、軸17及び軸25を受け入れる孔が形成される。側壁5cの上端部には、ヒンジブラケット5を扉3に取り付けるためのフランジ5aが形成される。
図8を参照しつつ、扉3の位置調節を説明する。図8は、閉じ位置にある扉3の水平断面図を示す。図8(a)はかぶせ量を最大にした状態(扉3を左方向の端に移動させた状態)を示し、図8(b)はかぶせ量を中間にした状態を示し、図8(c)はかぶせ量を最小にした状態(扉3を右方向の端に移動させた状態)を示す。図8の斜線がヒンジ本体4を示し、ドットが調節部材11を示す。
ヒンジ本体4は本体2に取り付けられる。調節部材11は、ヒンジ本体4に枢軸P1〜P3の回りを回転可能に支持される。調節ねじ13は、調節部材11にねじ込まれ、ヒンジ本体4に回転可能にかつ軸方向に移動不可能に取り付けられる。このため、調節ねじ13を回すと、調節部材11が枢軸P1〜P3の回りを回転する。調節部材11が枢軸P1〜P3の回りを回転することで、扉3が左右方向に移動する。
ここで、調節部材11の回転は、本体2と扉3との隙間δを変化させる傾向にある。隙間δの変化は、調節部材11の枢軸P1〜P3の位置(すなわち調節部材11の回転中心)を変化させることによって抑制される。調節部材11の長孔11b1とヒンジ本体4の長孔4b2とは互いに逆方向に傾斜する。調節部材11の回転中心である枢軸P1〜P3は、軸14を通って長孔11b1に直角な線L1と、軸15を通って長孔4b2に直角な線L2との交点で定義される。図8(a)から図8(c)に示すように、扉3が左端位置から右端に移動するにしたがって(かぶせ量が小さくなるにしたがって)、枢軸もP1からP3に本体2に近づくように移動する。枢軸P1〜P3を移動させることで、扉3の隙間の変化を補償することができる。
図7(a)に示すように、扉3を閉じた状態において、調節部材11は本体2から前方に突出する。調節部材11にねじ込まれる調節ねじ13は、調節部材11の、本体2から突出した部分にかつヒンジブラケット5内に配置される。図9(a)に示すカバー9を調節部材11から取り外すと、図9(b)に示すように、扉3の切欠き3bから調節ねじ13が露出する。切欠き3bを通る工具を調節ねじ13の係合部13eに係合し、工具で調節ねじ13を回すことで、扉3の左右方向の位置を調節できる。
図7(b)に示すように、扉3を90°まで開くと、ヒンジブラケット5が調節ねじ13から離れる。このため、扉3を開いた状態においても、工具を調節ねじ13の係合部13dに係合し、工具で調節ねじ13を回して、扉3の左右方向の位置を調節できるようになる。第一リンク21、第三リンク23には、工具との干渉を避けるための切欠き21a,23aが形成される。図7(c)に示すように、扉3を180°開いても、調節ねじ13を回して扉3の左右方向の位置を調節できる。
図10及び図11は、本発明の第二の実施形態のヒンジを示す。図10は断面図を示し、図11は分解斜視図を示す。第二の実施形態では、調節ねじ41がヒンジ本体4にねじ込まれ、調節部材11に回転可能にかつ軸方向に移動不可能に取り付けられる点が、第一の実施形態と異なる。その他の構成は、第一の実施形態と同一であるので、同一の符号を附してその説明を省略する。第二の実施形態のヒンジにあっても、調節ねじ41を回すことで、扉3の左右方向の位置を調節できる。
なお、本発明は上記実施形態に具現化されるのに限られることはなく、本発明の要旨を変更しない範囲で他の様々な実施形態に具現化できる。例えば、上記実施形態では、ヒンジブラケットを調節部材にリンク機構を介して連結しているが、ヒンジブラケットを調節部材にヒンジ軸を介して連結すること、すなわちヒンジを一軸ヒンジにすることもできる。
上記実施形態では、ヒンジに扉の左右方向調節機能のみを付加しているが、左右方向調節機能に加えて、前後方向及び/又は上下方向調節機能を付加することもできる。この場合、ヒンジ本体との調節部材との間には中間部材が介在する。中間部材は、ヒンジ本体に前後方向及び/又は上下方向に位置調節可能に取り付けられる。調節部材は、中間部材に左右方向に位置調節可能に取り付けられる。調節ねじは、中間部材と調節部材との間に介在し、中間部材に対して調節部材を枢軸の回りを回転させる。この場合は、ヒンジ本体及び中間部材が本発明の第一ヒンジ部材を構成する。
上記実施形態では、調節ねじで扉の左右方向の位置を調節するとき、調節部材の瞬間中心を移動させ、本体と扉との隙間が一定になるように補償しているが、図12に示すように、隙間がδ1からδ3に変化するのが許容されるならば、調節部材11が一定の軸14の回りを回転するように構成することもできる。図12(a)(b)(c)は図8(a)(b)(c)に対応し、図12(a)はかぶせ量を最大にした状態(扉3を左方向の端に移動させた状態)を示し、図12(b)はかぶせ量を中間にした状態を示し、図12(c)はかぶせ量を最小にした状態(扉3を右方向の端に移動させた状態)を示す。図12の斜線がヒンジ本体4を示し、ドットが調節部材11を示す。調節部材11は、ヒンジ本体4に枢軸である軸14のみの回りを回転可能に支持される。調節ねじ13を回すと、調節部材11が軸14のみの回りを回転する。調節部材11が軸14の回りを回転することで、扉3が左右方向に移動する。調節部材11の回転は、本体2と扉3との隙間を変化させる傾向にある。図12(a)から図12(c)に示すように、扉3が左端位置から右端に移動するにしたがって(かぶせ量が小さくなるにしたがって)、隙間がδ1からδ3に大きくなる。
上記実施形態では、工具を通す連通部が扉に形成した切欠きである例を説明しているが、連通部は、本体に形成した切欠き、本体及び扉の両方に形成した切欠き、又は本体及び扉の少なくとも一方に形成した穴であってもよい。
上記実施形態では、ヒンジブラケットを扉に取り付け、ヒンジ本体を本体に取り付けているが、ヒンジブラケットを本体に取り付け、ヒンジ本体を扉に取り付けることもできる。
1…ヒンジ
2…本体
3…扉
3b…切欠き(連通部)
4…ヒンジ本体(第一ヒンジ部材)
5…ヒンジブラケット(第二ヒンジ部材)
11…調節部材
12…リンク機構
21〜24…第一〜第四リンク(リンク)
13…調節ねじ
13e…調節ねじの、本体側を向く係合部
13d…調節ねじの、本体とは反対側を向く係合部
P1〜P3,14…枢軸

Claims (6)

  1. 本体に対する扉の位置を調節可能なヒンジであって、
    前記本体及び前記扉の一方に取り付けられる第一ヒンジ部材と、
    前記第一ヒンジ部材に枢軸の回りを回転可能に支持される調節部材と、
    前記本体及び前記扉の他方に取り付けられ、前記調節部材に連結される第二ヒンジ部材と、
    前記調節部材及び前記第一ヒンジ部材の一方にねじ込まれ、前記調節部材及び前記第一ヒンジ部材の他方に回転可能にかつ軸方向に移動不可能に取り付けられ、前記第一ヒンジ部材に対して前記調節部材を枢軸の回りを回転させることによって前記本体に対する前記扉の位置を調節すると共に、前記調節部材の位置を保持する調節ねじと、を備え、
    前記扉を閉じた状態において、前記本体及び前記扉の外側から前記本体及び前記扉の少なくとも一方に形成される連通部を通る工具で前記調節ねじを回すことができるように、前記調節ねじの、前記本体側を向く軸方向の端部に前記工具に係合する係合部を設け
    前記扉を閉じた状態において、前記連通部に前記係合部が露出するように、前記係合部が前記第二ヒンジ部材よりも前記連通部側に位置するヒンジ。
  2. 前記扉を閉じた状態においても、前記扉を開いた状態においても、前記工具で前記調節ねじを回すことができるように、前記調節ねじの前記軸方向の両端部に、前記工具に係合する係合部を設けることを特徴とする請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記調節ねじによって前記扉の左右方向の位置調節を行い、
    前記調節部材は、前記枢軸の回りを回転中に前記本体と前記扉との隙間の変化を抑制するように、前記第一ヒンジ部材に案内されることを特徴とする請求項1又は2に記載のヒンジ。
  4. 前記第一ヒンジ部材は前記本体に取り付けられ、
    前記第二ヒンジ部材は前記扉に取り付けられ、
    前記扉に、前記連通部として前記工具が通る切欠きを設けることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のヒンジ。
  5. 前記第二ヒンジ部材は、前記調節部材に少なくとも一つのリンクを介して連結されることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載のヒンジ。
  6. 前記連通部が前記ヒンジに着脱可能に取り付けられたカバーで覆われることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のヒンジ。
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